JPH10264359A - 輪転印刷機の洗浄装置 - Google Patents

輪転印刷機の洗浄装置

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JPH10264359A
JPH10264359A JP7774597A JP7774597A JPH10264359A JP H10264359 A JPH10264359 A JP H10264359A JP 7774597 A JP7774597 A JP 7774597A JP 7774597 A JP7774597 A JP 7774597A JP H10264359 A JPH10264359 A JP H10264359A
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JP
Japan
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ink
blade
roller
scraper
cleaning
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JP7774597A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Ebina
敏彦 蛯名
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Komori Corp
Original Assignee
Komori Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄作業者の負担を軽減するとともに、洗浄
作業をより確実に行う。 【解決手段】 上流側のローラに噴射した洗浄液を各ロ
ーラに転移させ、下流側のローラの周面に当接させたブ
レード21によってインキの廃液が洗浄液槽20に回収
される。軸28とモータ42によって回転するねじ棒2
9とによってA−B方向に移動自在な移動板30には、
ブレード21を清掃するスクレーパ35が設けられてい
る。スクレーパ35は、アクチュエータ36のロッド3
6aの進退により回動するレバー31を介してブレード
21に接離自在となっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輪転印刷機におけ
るインキ装置のローラを洗浄液で洗浄する装置に関し、
特にローラを洗浄するブレードを清掃する装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種のインキ装置およびコー
ター装置においては、印刷作業の終了時や、インキ壺内
のインキの色を替えるいわゆる色替え時などには各ロー
ラに付着したインキやニスを回収するとともに次の印刷
作業の支障とならないように、印刷作業の合間に各ロー
ラの表面の洗浄が行われる。この洗浄にあたっては、イ
ンキ壺側の上流のローラに洗浄液をかけて全部のローラ
を回転させることにより転移する洗浄液でローラに付着
したインキを溶かし、洗浄後のインキあるいはニスの廃
液を最下流側のローラに当接させたブレードによって洗
浄液槽に回収している。
【0003】このようにブレードによって廃液を回収す
る場合には、インキのもつ粘性と表面張力とによってイ
ンキがブレードの刃先に渦を巻くような状態となって堆
積する。このような状態になると、洗浄能力の低下を招
き、洗浄に要する時間が多くなるだけではなく、ブレー
ドの裏面へインキが垂れて印刷障害の原因ともなる。ま
た、ブレードの刃先に堆積したインキをそのまま放置し
ておくと、インキが乾燥して次の洗浄ができなくなるお
それがある。このため、洗浄終了の度に機械からブレー
ドを外して刃先の清掃を行う必要があるが、ブレードを
外す作業が煩雑であるだけでなく、この清掃作業は汚れ
作業のため、作業者の負担が大きい。
【0004】そこで、これを解消するものとして、特開
平2−98446号公報に提案されたものがある。ここ
で提案されたものは、ブレードをローラに対して接離自
在とし、ブレードをローラから離間させた状態とした
ら、回転させたブラシによってブレードに堆積したイン
キを清掃するものである。この清掃装置によれば、ブレ
ードを機械から外す作業が不要となるだけではなく、刃
先の清掃を人的に行う必要がなくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の洗浄装置では、ブラシによってブレードを清掃
するには、ブレードをローラから離間させる必要があ
る。換言すれば、ブレードによってローラの表面のイン
キを掻き落としている最中、すなわち洗浄中には、ブレ
ードの清掃はできず、洗浄中にはブレードの刃先に渦巻
き状態となったインキが堆積している。したがって、こ
のままの状態でインキの回収を続けていると、刃先に堆
積したインキによってブレードに回収されない未回収の
インキが発生するといった問題がある。また、ブレード
に堆積したインキを清掃するのに、回転させたブラシに
よって行うため、インキが飛散するといった問題もあ
る。
【0006】したがって、本発明は上記した従来の問題
に鑑みなされたものであり、その目的とするところは、
洗浄作業者の負担を軽減するとともに、洗浄作業をより
確実に行う輪転印刷機の洗浄装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係る輪転印刷機の洗浄装置は、インキ壷か
らインキを受け取り版胴へインキを移送するインキロー
ラと、このインキローラの表面に当接しインキローラ上
に付着したインキを掻き落とすブレードとを備えた輪転
印刷機の洗浄装置において、前記ブレードをインキロー
ラの表面に当接させた状態でブレードに堆積したインキ
を掻き落とすスクレーパを設けたものである。したがっ
て、インキローラの洗浄動作中にブレードに堆積するイ
ンキを掻き落とすことができる。
【0008】また、第2の発明は、第1の発明におい
て、スクレーパをブレードに対し着脱自在としたもので
ある。したがって、スクレーパをブレードから離間させ
ることにより、スクレーパの清掃あるいは交換が行われ
る。
【0009】また、第3の発明は、第1の発明におい
て、スクレーパをインキローラの軸線方向に移動自在と
したものである。したがって、スクレーパをインキロー
ラの軸線方向に移動させることによりブレードの清掃が
行われる。
【0010】また、第4の発明は、第1の発明におい
て、スクレーパをブレードに対し着脱自在で、かつイン
キローラの軸線方向に移動自在とし、スクレーパをブレ
ードに対し着脱自在とする駆動装置と、インキローラの
軸線方向に往復動自在とする駆動装置とを備えたもので
ある。したがって、スクレーパのブレードへの着脱とイ
ンキローラの軸線方向への移動を自動で行うことができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1は本発明に係る輪転印刷機にお
けるローラ洗浄装置を説明するための概要側面図であっ
て、(a)は洗浄動作中を示し、(b)は洗浄動作を停
止している状態を示し、図2は本発明に係る輪転印刷機
の洗浄装置におけるブレードのインキ除去装置を説明す
るための要部を示す概要側面図、図3は図2を展開して
示した正面図である。まず、図1に基づいて、本発明に
係る輪転印刷機におけるローラ洗浄装置を説明する。
【0012】2は周面に版が装着された版胴であって、
図示を省略した印刷機のフレーム間に、両端軸が軸受を
介して回転自在に支持されている。符号1,1で示すイ
ンカーフレーム(図3参照)間には、インキ供給装置4
とインキローラ群5とで構成されたインキ装置3が設け
られている。インキ供給装置4は、インキ壺ローラ6を
備えており、その周面とブレード7および左右一対のイ
ンキせき8によってインキ壺9が形成され、インキ10
が蓄えられている。
【0013】版胴2の周面には、一対の振りローラ11
に図示を省略したアームを介して支持されたそれぞれ一
対のインキ着ローラ12(図1で4本)が着脱自在に対
接されており、振りローラ11の上方には3個の練りロ
ーラ13が互いの周面を対接させて設けられている。1
4はインキ壺ローラ6と練りローラ15とに交互に接触
しながら両ローラ6,15間を往復動する呼び出しロー
ラ、16は練りローラ15と対接する練りローラであ
る。これらローラ11,12,13,14,15,16
および振りローラ17等によって、前記インキローラ群
5が構成されている。
【0014】以上のように構成されたインキ装置3に
は、このインキ装置3の各ローラを洗浄する全体を符号
19で示したインキローラ洗浄装置が付設されている。
すなわち、前記振りローラ11の近傍には、樋状に形成
された洗浄液槽20が設けられており、この洗浄液槽2
0は、図3に示すように、インカーフレーム1,1間に
延在するようにして振りローラ11の胴長よりも全長が
長く形成されている。この洗浄液槽20の端縁には、先
端が振りローラ11の周面に臨むブレード21が固定さ
れており、このブレード21の全長は、洗浄液槽20の
全長よりもやや短く、かつ振りローラ11の胴長よりも
やや長く形成されている。
【0015】この洗浄液槽20の両側部は一対の支持板
20d,20dに固定され、これら支持板20d,20
dの下端は、インカーフレーム1,1に回動自在に支持
された軸22,22のインカーフレーム1内に突出した
一端に固着されている。この軸22のインカーフレーム
1外に突出した他端には、レバー23の一端が固着さ
れ、このレバー23の他端はブレード着脱用エアーシリ
ンダ24のロッド24aに枢着されている。インキ装置
3の上方には、洗浄作業時に洗浄液26を練りローラ1
5、練りローラ16の周面に噴射する洗浄ノズル25が
ローラの軸方向に沿って架設されている。
【0016】このような構成において、エアーシリンダ
24のロッド24aを前進させると、図1(a)に示す
ように、レバー23を介して軸22が図中時計方向に回
動し、ブレード21の先端21aが振りローラ3の周面
に当接する。したがって、前記洗浄ノズル25から噴射
された洗浄液26は回転中のローラ群を経てインキを洗
浄しながら転移し、ブレード21によって洗浄液槽20
に掻き集められるように構成されている。また、エアー
シリンダ24のロッド24aを後退させると、図1
(b)に示すように、レバー23を介して軸22が反時
計方向に回動し、ブレード21の先端21aが振りロー
ラ11の周面から離間する。
【0017】次に、図2および図3に基づいて、本発明
の特徴であるブレードに堆積したインキを除去する装置
を説明する。ブレード21の上方に付設されたインキ除
去装置27には、インカーフレーム1,1間に横架され
た軸28と、インカーフレーム1,1間に回転自在に支
持されたねじ棒29とが備えられている。30は移動板
であって、直動型のベアリング30aを介して軸28に
移動自在に支持されているとともに、ねじ棒29に螺合
するねじ部30bが形成されている。この移動板30
は、後述するインキ除去装置用モータ42の正、逆方向
の回転でねじ棒29が時計、反時計方向に回転すること
によって、軸28に沿って両インカーフレーム1,1間
を図中矢印A−B方向に移動するように構成されてい
る。
【0018】31は一端がピン32によって移動板30
に枢着されたレバーであって、このレバー31はピン3
2を回動中心としてC−D方向に回動自在で、移動板3
0に植設された一対のストッパ33a,33bによって
回動端限が決められている。このレバー31は移動板3
0との間に掛け渡された引張りスプリング34によっ
て、常時矢印D方向に付勢されストッパ33bに係止さ
れている。レバー31の他端には、レバー31に直交す
るようにしてスクレーパ35が取付けられており、この
スクレーパ35の先端は、レバー31がC方向に回動し
ストッパ33aに係止された状態において、ブレード2
1の刃先21aに当接するように構成されている。スク
レーパ35は、ブレード21の刃先21aに当接するス
クレーパ35の先端の延在方向と、スクレーパ35の移
動方向(A−B方向)とのなす角度が略直角となるよう
に、レバー31に取付けられている。
【0019】36はアクチュエータであって、ロッド3
6aがレバー31の他端に対向するように移動板30に
ブラケットを介して固定されている。このアクチュエー
タ36のロッド36aが進出すると、ロッド36aの先
端がレバー31の他端に係合し、レバー31は引張りス
プリング34の引張力に抗してストッパ33aに係止さ
れるまで矢印C方向に回動するので、スクレーパ35の
先端がブレード21の刃先21aに当接する。アクチュ
エータ36に圧縮エアを送るエアホース36bは、可撓
性を有する部材によってスパイラル状に伸縮自在に形成
され、その伸張させた状態での全長は、インカーフレー
ム1,1間の間隔よりもやや長く形成されている。
【0020】両インカーフレーム1,1の内側には、前
記移動板30のA−B方向の移動端限を決めるリミット
スイッチ37,38が取付けられており、一方のリミッ
トスイッチ38を作動させる作動杆38aが移動板30
に取付けられている。前記ねじ棒29の一方の軸端部2
9aはインカーフレーム1の外側に延設されており、こ
の延設部にはベベルギア40が軸着されている。このベ
ベルギア40には、他のベベルギア41が噛合し、この
他のベベルギア41は、インカーフレーム1にブラケッ
トを介して固定された正、逆方向に回転可能なインキ除
去装置用モータ42のモータ軸に軸着されている。イン
キ除去装置用モータ42には図示を省略したエンコーダ
が付設され、このエンコーダからインキ除去装置用モー
タ42の回転数が後述する制御装置60に入力されるよ
うに構成されている。
【0021】図5において、50はインキ壷9のインキ
10の排出を開始するためのインキ排出ボタン、51は
インキ移送ローラ群5の各ローラに付着したインキ10
の洗浄を開始するためのインキ洗浄ボタン、52は複数
の壷キー7を移動させて壷ローラ6との隙間を調整する
壷キー用モータである。53は洗浄時に壷ローラ6を回
転駆動する壷ローラ用モータ、54は洗浄時に呼び出し
ローラ14を壷ローラ6と練りローラ15との間を往復
動させる呼び出し用駆動装置である。
【0022】55は洗浄ノズル25を開閉させる洗浄ノ
ズル用電磁弁、56はインキ壷9内のインキ10がすべ
て排出される時間を設定するタイマー、57は洗浄ノズ
ル用電磁弁55の開閉を所定回数カウントするカウンタ
である。60は、インキ排出ボタン50、インキ洗浄ボ
タン51、タイマー56、カウンタ57の入力情報に基
づいて、壷キー用モータ52、壷ローラ用モータ53、
呼び出し用駆動装置54、ブレード着脱用エアシリンダ
24、洗浄ノズル用電磁弁55を制御する制御装置であ
る。
【0023】次に、このように構成された輪転印刷機の
洗浄装置におけるブレードの刃先に堆積するインキの除
去動作を説明する。まず、図6に基づいてインキ壷内の
インキの排出動作を例にとって説明する。S1におい
て、インキ洗浄ボタン51をONしないで、S2におい
て、インキ排出ボタン50をONすると、S3におい
て、壷キー用モータ52を駆動してすべての壷キー7と
壷ローラ6との間隔を全開にする。S4において、壷ロ
ーラ用モータ53を駆動して壷ローラ6を最大回転量と
し、S5において呼び出し用駆動装置54をONして呼
び出しローラ14を壷ローラ6と練りローラ15との間
を往復動させることによって、壷ローラ6に転移したイ
ンキ壷9のインキ10は、呼び出しローラ14によって
練りローラ15側に移送される。
【0024】S5において、呼び出し用駆動装置54を
ONするのとほとんど同時に、S6において、ブレード
着脱用エアシリンダ24をONしてブレード21を振り
ローラ11の周面に接触させる。壷ローラ6に転移し呼
び出しローラ14によって練りローラ15側に移送され
たインキ壷9内のインキ10は、移送ローラ群5によっ
て振りローラ11に移送され、ブレード21によって洗
浄液槽20内に掻き集められ、同時にブレード21の清
掃動作を行う。すなわち、アクチュエータ36のロッド
36aが進出するので、ロッド36aがレバー31に当
接し、レバー31を引っ張りスプリング34の引張力に
抗して矢印C方向に回動させる。レバー31がストッパ
33aに係止されると、レバー31の回動が規制されス
クレーパ35の先端がブレード21の刃先21aに当接
する。
【0025】S7において、インキ除去装置用モータ4
2が駆動し、インキ除去装置用モータ42が正回転し、
インキ除去装置用モータ42の正回転は、ベベルギア4
1,40を介してねじ棒29に伝達される。このインキ
除去装置用モータ42の回転は図示を省略したエンコー
ダによって記録され、その回転数が制御装置60に入力
される。制御装置60は、インキ除去装置用モータ42
の回転数が所定回転数、すなわち、移動板30が軸28
の全長の1/2よりもやや長い距離移動するのに必要な
回転数に達すると、アクチュエータ36のロッド36a
を後退させる制御信号をアクチュエータ36に送出す
る。したがって、移動板30と共に軸28をガイドとし
て図3中矢印A方向に移動するスクレーパ35は、軸2
8の中央部をわずかに越えた位置において、引張りスプ
リング34によってブレード21の刃先21aから離間
する。離間したままの状態で矢印A方向に移動し、他方
のインカーフレーム1に近接すると、移動板30の作動
杆38aがリミットスイッチ38に当接し、リミットス
イッチ38を作動させる。
【0026】このリミットスイッチ38の作動によっ
て、インキ除去装置用モータ42が逆回転するととも
に、アクチュエータ36のロッド36aが進出し、スク
レーパ35の先端が再びブレード21の刃先21aに当
接する。インキ除去装置用モータ42の逆回転により、
スクレーパ35は矢印B方向に移動し、軸28の中央部
をわずかに越えた位置において、制御装置60からの制
御信号によってアクチュエータ36のロッド36aが後
退し、スクレーパ35はブレード21の刃先21aから
離間する。このままの状態でスクレーパ35は矢印B方
向に移動し、他方のインカーフレーム1に近接すると、
移動板30がリミットスイッチ37に当接し、リミット
スイッチ37を作動させる。このリミットスイッチ37
の作動によって、S8においてインキ除去装置用モータ
42が停止するので、移動板30の移動が停止する。
【0027】このスクレーパ35のA,B方向への移動
によってブレード21の刃先21aに堆積したインキ
は、スクレーパ35によって掻き落とされ、ブレード2
1の上面を滑落し洗浄液槽20内に導かれる。ここで、
仮にスクレーパ35をブレード21の刃先21aに当接
させたままの状態でブレード21の側端まで移動させる
と、ブレード21の側端においてスクレーパ35によっ
て掻き落とされるインキは、ブレード21の上面を滑落
することなく落下するので、洗浄液槽20に落下しない
で装置内に落下してしまう。
【0028】しかしながら、上述した本実施の形態で
は、スクレーパ35によって掻き落とされたインキが、
ブレード21の側端から装置内に落下するようなことが
ないように、スクレーパ35を略中央位置からは刃先2
1aから離間させた状態として移動させている。したが
って、スクレーパ35によって掻き落とされたインキ
は、すべてブレード21の上面を滑落し洗浄液槽20内
に落下する。なお、ブレード21の両側端の両側に洗浄
液槽20内にインキを導く樋部材を設けることにより、
スクレーパ35をブレード21の刃先21aに当接させ
たままの状態で、ブレード21の側端まで移動させても
よい。
【0029】S9において、タイマー56に設定した時
間、すなわち、インキ壷9内のインキ10がすべて排出
された時間まで経過していないときは、再びS7、S8
において移動板30がA,B方向に往復動する。S9に
おいてタイマー56に設定された時間が経過したら、S
10において、インキ除去装置用モータ42が駆動し、
移動板30がA,B方向に往復動する。同時にS12に
おいて、洗浄ノズル用電磁弁55が開となり、洗浄ノズ
ル25から洗浄液26が練りローラ15、練りローラ1
6の周面に噴射される。洗浄ノズル25から噴射され回
転中のローラ群を経てインキを洗浄しながら転移した洗
浄液は、インキの廃液として、ブレード21によって洗
浄液槽20に掻き集める。S11において、インキ除去
装置用モータ42が停止し、S13において、洗浄ノズ
ル用電磁弁55が閉となり、洗浄ノズル25からの洗浄
液26の噴射が停止する。
【0030】S14において、カウンタ57によって洗
浄ノズル用電磁弁55の開閉回数がカウントされ、カウ
ンタ57に設定された所定回数のカウント値に達してい
ないときは、再び洗浄ノズル用電磁弁55が開閉すると
ともに、インキ除去装置用モータ42が駆動する。S1
4において、カウンタ57によって所定回数カウントさ
れると、S15において、インキ除去装置用モータ42
が駆動し、移動板30はA,B方向に1往復動し、S1
6において停止する。S17において、ブレード着脱用
エアシリンダ24がOFFし、ブレード21の刃先21
aが振りローラ11の周面から離間する。S18におい
て、呼び出し用駆動装置54がOFFし、呼び出しロー
ラ14の壷ローラ6と練りローラ15間の往復動作が停
止する。
【0031】次に、インキローラの洗浄動作を図7に基
づいて説明する。図6のS1において、インキ洗浄ボタ
ン51をONすると、S20において、呼び出し用駆動
装置54がOFFし、呼び出しローラ14の壷ローラ6
と練りローラ15間の往復動作が停止する。S21にお
いて、ブレード着脱用エアシリンダ24がONしブレー
ド21が振りローラ11の周面に当接する。同時にブレ
ード21の刃先21aに堆積するインキの除去動作の準
備を行う。すなわち、アクチュエータ36のロッド36
aが進出するので、ロッド36aがレバー31に当接し
レバー31を引っ張りスプリング34の引張力に抗して
矢印C方向に回動させる。レバー31がストッパ33a
に係止されると、レバー31の回動が規制されスクレー
パ35の先端がブレード21の刃先21aに当接する。
【0032】S22において、インキ除去装置用モータ
42が駆動し、移動板30が上述したインキ壷内のイン
キの排出動作のときと同様に、スクレーパ35がブレー
ド21の刃先21aに接離の状態を交互に繰り返すよう
にしてA,B方向に往復動する。同時にS24におい
て、洗浄ノズル用電磁弁55が開となり、洗浄ノズル2
5から洗浄液26が練りローラ15、練りローラ16の
周面に噴射される。洗浄ノズル25から噴射され回転中
のローラ群を経てインキを洗浄しながら転移した洗浄液
は、インキの廃液として、ブレード21によって洗浄液
槽20に掻き集められる。S23において、インキ除去
装置用モータ42が停止し、S25において、洗浄ノズ
ル用電磁弁55が閉となり、洗浄ノズル25からの洗浄
液26の噴射が停止する。
【0033】S26において、カウンタ57によって洗
浄ノズル用電磁弁55の開閉回数がカウントされ、カウ
ンタ57に設定された所定回数のカウント値に達してい
ないときは、再び洗浄ノズル用電磁弁55が開閉すると
ともに、インキ除去装置用モータ42が駆動する。S2
6において、カウンタ57によって所定回数カウントさ
れると、S27において、インキ除去装置用モータが駆
動し、移動板30はA,B方向に1往復動し、S28に
おいて停止する。S29において、ブレード着脱用エア
シリンダ24がOFFし、ブレード21の刃先21aが
振りローラ11の周面から離間する。
【0034】図4は本発明の第2の実施の形態を展開し
て示す正面図である。この第2の実施の形態では、移動
板30を手動によってA−B方向に移動させるようにし
たものであり、移動板30はインカーフレーム1,1間
に横架された2本の軸28,28によってA−B方向に
摺動自在に支持される。したがって、上述した第1の実
施の形態のように、移動板30を移動させるためのイン
キ除去装置用モータ42やA−B方向の移動端限を検出
するリミットスイッチ37,38は備えられていない。
【0035】このような構成において、洗浄ノズル25
からの洗浄液26の噴射が行われると、アクチュエータ
36の作動ボタンをONし、ロッド36aを進出させる
ことによってスクレーパ35の先端をブレード21の刃
先21aに当接させる。しかるのち、手動によって移動
板30を矢印A方向に移動させ、移動板30が軸28の
中央部をわずかに越えた位置にきたらアクチュエータ3
6の作動ボタンをOFFし、スクレーパ35をブレード
21の刃先21aから離間させる。
【0036】離間させたままの状態で矢印A方向に移動
させ、移動板30を軸28の一端から他端に移動させた
ら、アクチュエータ36の作動ボタンをONし、ロッド
36aを進出させ、スクレーパ35の先端をブレード2
1の刃先21aに当接させる。次に手動によって移動板
30を矢印B方向に移動させ、移動板30が軸28の中
央部をわずかに越えた位置にきたらアクチュエータ36
の作動ボタンをOFFし、スクレーパ35をブレード2
1の刃先21aから離間させる。離間させたままの状態
で移動板30を軸28の一端まで矢印B方向に移動させ
る。この往復動作は、ブレード21によるローラの洗浄
動作が終了するまで続けられる。
【0037】なお、本実施の形態では、スクレーパ35
をブレード21の一端側のみに設けるようにしたが、両
端に一対設け、ブレード21の両端から同時に中央側に
移動させるようにしてもよく、その場合にはブレード2
1の清掃時間が短縮される。また、スクレーパ35をブ
レード21の刃先21aに摺接させることによって、刃
先21aに堆積したインキを除去するようにしたが、ス
クレーパ35の先端にインキを吸引する吸引ノズルを設
けるようにしてもよい。また、スクレーパ35によるイ
ンキの掻き取り量を多くするために、ブレード21の刃
先21aに当接するスクレーパ35の先端の延在方向
と、スクレーパ35の移動方向(A−B方向)とのなす
角度が直角とせずに鈍角としてもよい。
【0038】さらに、スクレーパ35を振りローラ11
の軸線方向に移動させるように構成したが、ブレード2
1の幅と略同じ幅に形成されたスクレーパ35を設ける
ことにより、スクレーパ35を矢印A−B方向に移動さ
せることなく、ブレード21に堆積したインキを掻き取
ることもできる。この場合には、スクレーパ35をブレ
ード21に対して間欠的に着脱させるて、スクレーパ3
5をブレード21から離間させたときに、スクレーパ3
5によって掻き取られたインキをスクレーパ35とブレ
ード21との隙間を通って洗浄液槽20内に導く。また
この場合には、スクレーパ35を矢印A−B方向に移動
させるインキ除去装置用モータ42、リミットスイッチ
37,38、軸28、ねじ棒29等が不要となる。ま
た、スクレーパ35をブレード21に接離させる手段と
してアクチュエータ36を用いたが、ソレノイドを用い
てもよく、種々の設計変更が可能である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、イ
ンキローラ上に付着したインキを掻き落とすブレードを
インキローラの表面に当接させた状態でブレードに堆積
したインキを掻き落とすスクレーパを設けたことによ
り、洗浄中でもブレードを清掃することができるので、
ローラの洗浄動作中にブレードに堆積するインキの除去
ができ、このためブレードによって回収されない未回収
のインキが削減され、洗浄時間の短縮と洗浄液の消費の
削減が図られる。
【0040】また、第2の発明によれば、第1の発明に
おいて、スクレーパをブレードに対し着脱自在としたこ
とにより、スクレーパをブレードから離間させることに
より、スクレーパの清掃あるいは交換を容易に行うこと
ができる。また、ブレードを取り外す必要がないので、
作業者の負担が軽減される。
【0041】また、第3の発明によれば、第1の発明に
おいて、スクレーパをブレードが当接するインキローラ
の軸線方向に移動自在としたことにより、スクレーパが
ブレードに摺接することによってブレードが清掃される
ので、ブレードの付着したインキが飛散することがな
い。
【0042】また、第4の発明によれば、第1の発明に
おいて、スクレーパをブレードに対し着脱自在で、かつ
インキローラの軸線方向に移動自在とし、スクレーパを
ブレードに対し着脱自在とする駆動装置と、インキロー
ラの軸線方向に往復動自在とする駆動装置とを備えたこ
とにより、スクレーパのブレードの刃先への着脱とイン
キローラの軸線方向への移動動作を自動で行うことがで
き、このため作業者の負担が軽減される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る輪転印刷機の洗浄装置を説明す
るための概要側面図であって、(a)は洗浄動作中を示
し、(b)は洗浄動作を停止している状態を示す。
【図2】 本発明に係る輪転印刷機の洗浄装置における
ブレードのインキ除去装置を説明するための要部を示す
概要側面図である。
【図3】 図2を展開して示した正面図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態を展開して示す正
面図である。
【図5】 本発明に係る輪転印刷機の洗浄装置のブロッ
ク図である。
【図6】 本発明に係る輪転印刷機の洗浄装置における
インキ壷のインキ排出動作を説明するフローチャートで
ある。
【図7】 本発明に係る輪転印刷機の洗浄装置における
インキローラの洗浄動作を説明するフローチャートであ
る。
【符号の説明】 2…版胴、3…インキ装置、4…インキ供給装置、11
…振りローラ、18…洗浄液、19…インキローラ洗浄
装置、20…洗浄液槽、21…ブレード、25…洗浄ノ
ズル、27…インキ除去装置、29…ねじ棒、30…移
動板、35…スクレーパ、36…アクチュエータ、3
7,38…リミットスイッチ、42…インキ除去装置用
モータ、50…インキ排出ボタン、51…インキ洗浄ボ
タン、60…制御装置。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インキ壷からインキを受け取り版胴へイ
    ンキを移送するインキローラと、このインキローラの表
    面に当接しインキローラ上に付着したインキを掻き落と
    すブレードとを備えた輪転印刷機の洗浄装置において、
    前記ブレードをインキローラの表面に当接させた状態で
    ブレードに堆積したインキを掻き落とすスクレーパを設
    けたことを特徴とする輪転印刷機の洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の輪転印刷機の洗浄装置に
    おいて、スクレーパをブレードに対し着脱自在としたこ
    とを特徴とする輪転印刷機の洗浄装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の輪転印刷機の洗浄装置に
    おいて、スクレーパをインキローラの軸線方向に移動自
    在としたことを特徴とする輪転印刷機の洗浄装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の輪転印刷機の洗浄装置に
    おいて、スクレーパをブレードに対し着脱自在で、かつ
    インキローラの軸線方向に移動自在とし、スクレーパを
    ブレードに対し着脱自在とする駆動装置と、インキロー
    ラの軸線方向に往復動自在とする駆動装置とを備えたこ
    と特徴とする輪転印刷機の洗浄装置。
JP7774597A 1997-03-28 1997-03-28 輪転印刷機の洗浄装置 Pending JPH10264359A (ja)

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