JP2514153B2 - 印刷機のインキロ―ラ洗浄装置 - Google Patents
印刷機のインキロ―ラ洗浄装置Info
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- JP2514153B2 JP2514153B2 JP5078725A JP7872593A JP2514153B2 JP 2514153 B2 JP2514153 B2 JP 2514153B2 JP 5078725 A JP5078725 A JP 5078725A JP 7872593 A JP7872593 A JP 7872593A JP 2514153 B2 JP2514153 B2 JP 2514153B2
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- cleaning
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、版面にインキを供給す
るインキローラ上に残ったインキを除去するインキロー
ラ洗浄装置に係り、特に洗浄布により拭き残したインキ
洗浄廃液をドクターによって掻き取ってインキローラ表
面を清拭するようにした印刷機のインキローラ洗浄装置
に関する。
るインキローラ上に残ったインキを除去するインキロー
ラ洗浄装置に係り、特に洗浄布により拭き残したインキ
洗浄廃液をドクターによって掻き取ってインキローラ表
面を清拭するようにした印刷機のインキローラ洗浄装置
に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の印刷機のインキローラは印刷する
色を替えるとき、あるいは印刷休止のときに洗浄が行わ
れている。その洗浄作業はインキ着けローラと版胴表
面、及びインキ呼び出しローラとの作動を停止し、イン
キ供給及び版面へのインキ供給を停止させた後、インキ
ローラ群の空転状態にて行われている。従来のインキロ
ーラの洗浄方法として、完全な手作業による方法やプレ
スワッシャーと呼ばれるているインキローラ洗浄装置に
よる方法、又布をと使った洗浄装置の方法が取られてい
る。上記完全な手作業による場合は空転状態にあるイン
キローラに溶剤、例えば白灯油、亜麻仁油などをふりか
け、溶剤がすべてのローラに行き届いてインキが充分に
軟化したことを確認してから、まずローラ上のインキを
ヘラで落とし、次にローラ上に残ったインキを布で拭き
とるものである。またプレスワッシャーと呼ばれる装置
は、インキローラ軸の直交する方向に進退自在に設けら
れたインキ受け皿のローラ側にドクターを取り付け、こ
のドクターでローラ表面上のインキを掻きとるように構
成されている。インキローラの洗浄に際しては、まずイ
ンキ受け皿をセットし、空転状態にあるローラ表面に溶
剤をふりかけ、この溶剤が各ローラに行き届まで空運転
する。その後、ハンドルを操作して、インキ受け皿を前
進させドクターをローラ表面に当接させてインキを掻き
取り、インキ受け皿内に収容するものである。また洗浄
布を使用する洗浄装置、例えば特開平２ー２１５５３３
号に示された如く、空転状態にあるインキローラ表面の
インキに溶剤をふりかけ、インキローラ表面上のインキ
が軟化後、インキローラ表面に圧接された洗浄布にイン
キ洗浄廃液が拭きとられる方法である。
色を替えるとき、あるいは印刷休止のときに洗浄が行わ
れている。その洗浄作業はインキ着けローラと版胴表
面、及びインキ呼び出しローラとの作動を停止し、イン
キ供給及び版面へのインキ供給を停止させた後、インキ
ローラ群の空転状態にて行われている。従来のインキロ
ーラの洗浄方法として、完全な手作業による方法やプレ
スワッシャーと呼ばれるているインキローラ洗浄装置に
よる方法、又布をと使った洗浄装置の方法が取られてい
る。上記完全な手作業による場合は空転状態にあるイン
キローラに溶剤、例えば白灯油、亜麻仁油などをふりか
け、溶剤がすべてのローラに行き届いてインキが充分に
軟化したことを確認してから、まずローラ上のインキを
ヘラで落とし、次にローラ上に残ったインキを布で拭き
とるものである。またプレスワッシャーと呼ばれる装置
は、インキローラ軸の直交する方向に進退自在に設けら
れたインキ受け皿のローラ側にドクターを取り付け、こ
のドクターでローラ表面上のインキを掻きとるように構
成されている。インキローラの洗浄に際しては、まずイ
ンキ受け皿をセットし、空転状態にあるローラ表面に溶
剤をふりかけ、この溶剤が各ローラに行き届まで空運転
する。その後、ハンドルを操作して、インキ受け皿を前
進させドクターをローラ表面に当接させてインキを掻き
取り、インキ受け皿内に収容するものである。また洗浄
布を使用する洗浄装置、例えば特開平２ー２１５５３３
号に示された如く、空転状態にあるインキローラ表面の
インキに溶剤をふりかけ、インキローラ表面上のインキ
が軟化後、インキローラ表面に圧接された洗浄布にイン
キ洗浄廃液が拭きとられる方法である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のイン
キローラの洗浄において、洗浄布を使用する方法では使
用するインキの性質によってはインキローラ表面への洗
浄布の圧接によるので、インキの粘度の高いある種のイ
ンキの場合、長時間の洗浄を行ってもインキと溶剤の薄
い膜がインキローラ上に残り、しかも洗浄布を多く消費
するため、洗浄コストを上昇させる欠点がある。またド
クターを使用する方法では、洗浄後のインキと溶剤の混
合廃液の処理が面倒であり、かつインキ受け皿やドクタ
ーの洗浄をしなければならなかった。廃液処理後のイン
キ受け皿の洗浄では布、溶剤が使われるため、作業者の
手を汚すと共に、この作業をローラ洗浄毎に行わなけれ
ばならないから、作業者にとって非常に煩わしいもので
あった。本発明の目的は、印刷機の色替あるいは休止時
のインキローラの洗浄作業を短時間かつ効果的に行うこ
とができる印刷機のインキローラ洗浄装置を提供するこ
とである。
キローラの洗浄において、洗浄布を使用する方法では使
用するインキの性質によってはインキローラ表面への洗
浄布の圧接によるので、インキの粘度の高いある種のイ
ンキの場合、長時間の洗浄を行ってもインキと溶剤の薄
い膜がインキローラ上に残り、しかも洗浄布を多く消費
するため、洗浄コストを上昇させる欠点がある。またド
クターを使用する方法では、洗浄後のインキと溶剤の混
合廃液の処理が面倒であり、かつインキ受け皿やドクタ
ーの洗浄をしなければならなかった。廃液処理後のイン
キ受け皿の洗浄では布、溶剤が使われるため、作業者の
手を汚すと共に、この作業をローラ洗浄毎に行わなけれ
ばならないから、作業者にとって非常に煩わしいもので
あった。本発明の目的は、印刷機の色替あるいは休止時
のインキローラの洗浄作業を短時間かつ効果的に行うこ
とができる印刷機のインキローラ洗浄装置を提供するこ
とである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項１に記載された発明は版面にインキを供給す
るインキローラ上に残ったインキを除去するインキロー
ラ洗浄装置において、洗浄布と、該洗浄布を供給する布
供給手段と、洗浄布を巻き取る布巻取り手段と、洗浄布
をインキローラに押圧する圧接手段とを有する洗浄布供
給ユニットと、洗浄布がインキローラに圧接する位置よ
りインキローラ回転方向に対して下流側に当接されるよ
うに配置されたドクターとを備え、インキローラに洗浄
布が押圧されかつドクターが当接されているとき洗浄布
供給側の洗浄布にドクターの一部が接触状態にあること
を特徴とする構成にある。また他の発明は、版面にイン
キを供給するインキローラ上に残ったインキを除去する
インキローラ洗浄装置において、洗浄布と、該洗浄布を
供給する布供給手段と、前記洗浄布を巻き取る布巻取り
手段と、洗浄布をインキローラに押圧する圧接手段とを
備えた洗浄布供給ユニットと、該洗浄布供給ユニットを
移動させ、前記洗浄布をインキローラに圧接または離間
させる洗浄布作動機構と、前記洗浄布がインキローラに
圧接する位置よりインキローラ回転方向に対して下流側
に当接されるように回動自在に設けられ、かつ前記イン
キローラから離れる方向に付勢し、該付勢状態で前記洗
浄布に接触させたドクターとを備え、前記洗浄布にドク
ター上の一部を接触させた状態で前記インキローラへの
圧接または離間させると共に、前記ドクター上に付着し
たインキ洗浄廃液を洗浄布の離間作動時に、清拭するよ
うにした構成にある。
め、請求項１に記載された発明は版面にインキを供給す
るインキローラ上に残ったインキを除去するインキロー
ラ洗浄装置において、洗浄布と、該洗浄布を供給する布
供給手段と、洗浄布を巻き取る布巻取り手段と、洗浄布
をインキローラに押圧する圧接手段とを有する洗浄布供
給ユニットと、洗浄布がインキローラに圧接する位置よ
りインキローラ回転方向に対して下流側に当接されるよ
うに配置されたドクターとを備え、インキローラに洗浄
布が押圧されかつドクターが当接されているとき洗浄布
供給側の洗浄布にドクターの一部が接触状態にあること
を特徴とする構成にある。また他の発明は、版面にイン
キを供給するインキローラ上に残ったインキを除去する
インキローラ洗浄装置において、洗浄布と、該洗浄布を
供給する布供給手段と、前記洗浄布を巻き取る布巻取り
手段と、洗浄布をインキローラに押圧する圧接手段とを
備えた洗浄布供給ユニットと、該洗浄布供給ユニットを
移動させ、前記洗浄布をインキローラに圧接または離間
させる洗浄布作動機構と、前記洗浄布がインキローラに
圧接する位置よりインキローラ回転方向に対して下流側
に当接されるように回動自在に設けられ、かつ前記イン
キローラから離れる方向に付勢し、該付勢状態で前記洗
浄布に接触させたドクターとを備え、前記洗浄布にドク
ター上の一部を接触させた状態で前記インキローラへの
圧接または離間させると共に、前記ドクター上に付着し
たインキ洗浄廃液を洗浄布の離間作動時に、清拭するよ
うにした構成にある。
【０００５】
【作用】請求項１に記載の発明によれば、洗浄時にイン
キローラ上に溶剤をふりかけてインキを軟化させた後
に、洗浄布をインキローラ上に圧接し、洗浄布の下流側
にドクターを当接すると、洗浄布はインキと溶剤の洗浄
廃液を吸収すると同時に、洗浄布で拭き取りできずに残
ったインキと溶剤の薄い膜はドクターにより掻き取られ
る。ドクターで掻き取られた洗浄廃液はドクターの上面
を伝わって流れるが、その途中でドクターに接触してい
る洗浄布によって吸収されるので、ドクターから垂れ落
ちることがない。洗浄終了後は、使用済みの洗浄布を廃
棄処理する。請求項２に記載の発明によれば、洗浄布で
拭き取りできずに残ったインキと溶剤の薄い膜はドクタ
ーにより掻き取られ、その後洗浄布の離間作動時におい
てドクタの上面に着いた洗浄廃液は洗浄布に吸収され
て、ドクタは奇麗になる。
キローラ上に溶剤をふりかけてインキを軟化させた後
に、洗浄布をインキローラ上に圧接し、洗浄布の下流側
にドクターを当接すると、洗浄布はインキと溶剤の洗浄
廃液を吸収すると同時に、洗浄布で拭き取りできずに残
ったインキと溶剤の薄い膜はドクターにより掻き取られ
る。ドクターで掻き取られた洗浄廃液はドクターの上面
を伝わって流れるが、その途中でドクターに接触してい
る洗浄布によって吸収されるので、ドクターから垂れ落
ちることがない。洗浄終了後は、使用済みの洗浄布を廃
棄処理する。請求項２に記載の発明によれば、洗浄布で
拭き取りできずに残ったインキと溶剤の薄い膜はドクタ
ーにより掻き取られ、その後洗浄布の離間作動時におい
てドクタの上面に着いた洗浄廃液は洗浄布に吸収され
て、ドクタは奇麗になる。
【０００６】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図１は印刷機のインキローラ洗浄装置の構成を示
す。インキローラ洗浄装置１は、インキローラ２等が取
り付けられている印刷機本体の両側のフレーム３，３に
スペーサ４Ａ，４Ａを介して固定された一対のガイドプ
レート４，４を備え、それぞれのガイドプレート４には
サイドプレート５，５がプレート作動機構６によりイン
キローラ２の方向に進退自在に設けられている。サイド
プレート５，５には一対の布供給ロール７および布巻取
りロール８が着脱かつ回転自在に支持されている。
する。図１は印刷機のインキローラ洗浄装置の構成を示
す。インキローラ洗浄装置１は、インキローラ２等が取
り付けられている印刷機本体の両側のフレーム３，３に
スペーサ４Ａ，４Ａを介して固定された一対のガイドプ
レート４，４を備え、それぞれのガイドプレート４には
サイドプレート５，５がプレート作動機構６によりイン
キローラ２の方向に進退自在に設けられている。サイド
プレート５，５には一対の布供給ロール７および布巻取
りロール８が着脱かつ回転自在に支持されている。
【０００７】布巻取りロール８の巻取り軸８Ａは一方の
サイドプレート５に配備された布巻取り軸駆動手段９に
よって回転駆動される。軸駆動手段９を洗浄シーケンス
によって間欠または連続的に回転駆動することにより、
洗浄布１０の使用済みの部分を巻き取りと同時に、布供
給ロール７から新しい洗浄布を供給する。サイドプレー
ト５のインキローラ２側にはパッド軸１１Ａが支持され
ており、このパッド軸１１Ａには洗浄布１０の背面側を
押圧する円筒状のパッド１１が設けられている。なお、
パッド１１は従来の洗浄布の使用した各種のパッドが適
用できる。
サイドプレート５に配備された布巻取り軸駆動手段９に
よって回転駆動される。軸駆動手段９を洗浄シーケンス
によって間欠または連続的に回転駆動することにより、
洗浄布１０の使用済みの部分を巻き取りと同時に、布供
給ロール７から新しい洗浄布を供給する。サイドプレー
ト５のインキローラ２側にはパッド軸１１Ａが支持され
ており、このパッド軸１１Ａには洗浄布１０の背面側を
押圧する円筒状のパッド１１が設けられている。なお、
パッド１１は従来の洗浄布の使用した各種のパッドが適
用できる。
【０００８】プレート作動機構６は、それぞれのガイド
プレート４とサイドプレート５の間に配置されており、
ガイドプレート４側にはエアーシリンダ１２を配備し、
このエアーシリンダのロッド１２Ａがサイドプレート５
に連結されている。洗浄時のエアーシリンダ１２の作動
により、ロッド１２Ａが図示ａ方向に伸長し、サイドプ
レート５をインキローラ２方向に移動させ、洗浄布１０
をインキローラ２に圧接する。一方非洗浄時のエアーシ
リンダ１２の作動により、ロッド１２Ａが図示ｂ方向に
縮小し、サイドプレート５をインキローラ２から離間す
る方向に移動させ、洗浄布１０をインキローラから離し
て退避させる。
プレート４とサイドプレート５の間に配置されており、
ガイドプレート４側にはエアーシリンダ１２を配備し、
このエアーシリンダのロッド１２Ａがサイドプレート５
に連結されている。洗浄時のエアーシリンダ１２の作動
により、ロッド１２Ａが図示ａ方向に伸長し、サイドプ
レート５をインキローラ２方向に移動させ、洗浄布１０
をインキローラ２に圧接する。一方非洗浄時のエアーシ
リンダ１２の作動により、ロッド１２Ａが図示ｂ方向に
縮小し、サイドプレート５をインキローラ２から離間す
る方向に移動させ、洗浄布１０をインキローラから離し
て退避させる。
【０００９】ドクター１３は、図２に示すようにインキ
ローラ２の回転方向に対して、洗浄布１０の下流側に配
置され、洗浄布１０の圧接または離間動作に連動するよ
うに構成されている。このドクター１３はガイドプレー
ト４に回動自在に取り付けられたドクター軸１４上に間
隔を設けて固定された複数の保持体１５によって支持さ
れている。ドクター１３の刃先は、洗浄布１０の供給側
に位置され、かつドクター軸１４を回動中心として、円
弧運動するようになっている。ドクター１３の刃先はサ
イドプレート５のインキローラ方向の移動に伴って洗浄
布１０に所定の力で押し付けられた状態で円弧運動する
ように設定されている。このとき、洗浄布１０の直線運
動に対するドクターの刃先の円弧運動によって、洗浄布
とドクターの刃先の接触位置は変化する。
ローラ２の回転方向に対して、洗浄布１０の下流側に配
置され、洗浄布１０の圧接または離間動作に連動するよ
うに構成されている。このドクター１３はガイドプレー
ト４に回動自在に取り付けられたドクター軸１４上に間
隔を設けて固定された複数の保持体１５によって支持さ
れている。ドクター１３の刃先は、洗浄布１０の供給側
に位置され、かつドクター軸１４を回動中心として、円
弧運動するようになっている。ドクター１３の刃先はサ
イドプレート５のインキローラ方向の移動に伴って洗浄
布１０に所定の力で押し付けられた状態で円弧運動する
ように設定されている。このとき、洗浄布１０の直線運
動に対するドクターの刃先の円弧運動によって、洗浄布
とドクターの刃先の接触位置は変化する。
【００１０】それぞれのガイドプレート４の内側に位置
するドクター軸１４上には、レバー１６が固定されてお
り、そのレバー端部とガイドプレート４との間にスプリ
ング１７が設けられている。このスプリング１７は、レ
バー１６を介してドクター軸１４を矢印ｃ方向に回転さ
せ、常時ドクター１３を矢印ｄ方向に付勢し、パッド１
１に当接させるように作用する。
するドクター軸１４上には、レバー１６が固定されてお
り、そのレバー端部とガイドプレート４との間にスプリ
ング１７が設けられている。このスプリング１７は、レ
バー１６を介してドクター軸１４を矢印ｃ方向に回転さ
せ、常時ドクター１３を矢印ｄ方向に付勢し、パッド１
１に当接させるように作用する。
【００１１】次にインキローラの洗浄動作について説明
する。図３は洗浄時を実線で、非洗浄時を破線で描いた
洗浄布とドクターの関係を示す。図４は洗浄時における
インキローラに対する洗浄布とドクターの関係を示す。
洗浄時には、インキローラ２上に溶剤をふりかけ、軟化
させたインキ１８に、図１に示すプレート作動機構６を
駆動してサイドプレート５をインキローラ方向に移動さ
せ、洗浄布１０をインキローラ２に圧接する。この洗浄
布の圧接過程において、ドクター１３は洗浄布１０を介
してパッド１１で押され、スプリング１７の弾性力に抗
して円弧運動しながら、その刃先を洗浄布の圧接位置よ
り下流側のインキローラ２に当接させる。
する。図３は洗浄時を実線で、非洗浄時を破線で描いた
洗浄布とドクターの関係を示す。図４は洗浄時における
インキローラに対する洗浄布とドクターの関係を示す。
洗浄時には、インキローラ２上に溶剤をふりかけ、軟化
させたインキ１８に、図１に示すプレート作動機構６を
駆動してサイドプレート５をインキローラ方向に移動さ
せ、洗浄布１０をインキローラ２に圧接する。この洗浄
布の圧接過程において、ドクター１３は洗浄布１０を介
してパッド１１で押され、スプリング１７の弾性力に抗
して円弧運動しながら、その刃先を洗浄布の圧接位置よ
り下流側のインキローラ２に当接させる。
【００１２】図４において、洗浄中においてはインキロ
ーラ２と洗浄布１０が接点Ｔ１で接触し、また洗浄布１
０とドクター１３が接点Ｔ２で接触している。この状態
において、インキローラ上のインキと溶剤の洗浄廃液１
８は、まず洗浄布１０によって拭き取られ、吸収保持さ
れる。その際、洗浄布で拭き残したインキ洗浄廃液の薄
い皮膜１９はドクターにて掻き取られる。図示の掻き取
られた薄い皮膜２０はドクター上に沿って洗浄布との接
触部分へと流れて吸収される。洗浄布とドクターを洗浄
位置に保持したままで、布巻取り軸駆動手段を間欠また
は連続的に駆動し、使用済み洗浄布を布巻取りロールに
巻き取ると同時に布供給ロール７から新しい洗浄布との
相対運動で洗浄を行う。
ーラ２と洗浄布１０が接点Ｔ１で接触し、また洗浄布１
０とドクター１３が接点Ｔ２で接触している。この状態
において、インキローラ上のインキと溶剤の洗浄廃液１
８は、まず洗浄布１０によって拭き取られ、吸収保持さ
れる。その際、洗浄布で拭き残したインキ洗浄廃液の薄
い皮膜１９はドクターにて掻き取られる。図示の掻き取
られた薄い皮膜２０はドクター上に沿って洗浄布との接
触部分へと流れて吸収される。洗浄布とドクターを洗浄
位置に保持したままで、布巻取り軸駆動手段を間欠また
は連続的に駆動し、使用済み洗浄布を布巻取りロールに
巻き取ると同時に布供給ロール７から新しい洗浄布との
相対運動で洗浄を行う。
【００１３】インキローラの洗浄が終了すると、プレー
ト作動機構を作動させ、サイドプレートをインキローラ
から離間させ、洗浄布を図３に示す破線位置に離間し、
退避させる。この洗浄布の離間動作において、ドクター
１３はスプリング１７の復元力により、洗浄布の動きに
追従しかつ洗浄布に接触状態を保ちつつ円弧運動し、図
示の破線位置に移動する。この動きによって、洗浄布と
ドクターの接点Ｔ２は、図４に示す洗浄時のＴ２位置か
ら刃先部分に移り、そのときのスプリング１７による洗
浄布への押圧力により、ドクター上に付着しているイン
キ洗浄廃液を拭き取り、ドクターの洗浄を行う。
ト作動機構を作動させ、サイドプレートをインキローラ
から離間させ、洗浄布を図３に示す破線位置に離間し、
退避させる。この洗浄布の離間動作において、ドクター
１３はスプリング１７の復元力により、洗浄布の動きに
追従しかつ洗浄布に接触状態を保ちつつ円弧運動し、図
示の破線位置に移動する。この動きによって、洗浄布と
ドクターの接点Ｔ２は、図４に示す洗浄時のＴ２位置か
ら刃先部分に移り、そのときのスプリング１７による洗
浄布への押圧力により、ドクター上に付着しているイン
キ洗浄廃液を拭き取り、ドクターの洗浄を行う。
【００１４】本実施例では洗浄布に凝固剤を含浸させて
いない洗浄布を用いているが、これに限定されるもので
なく、凝固剤を含浸させた洗浄布を用いることにより、
洗浄布に吸収されたインキと溶剤の洗浄廃液の保持がよ
り確実になり、一層使用済みの洗浄布の処理が容易とな
る。また本実施例では洗浄布の供給をロール方式により
説明したが、洗浄布を折り畳んで収納したカートリッジ
方式を適用することができる。また布巻取り方式は２本
のロールに挟むロールニップ方式でも構わない。さらに
ロールニップ方式においては洗浄ごとにロールから送り
出される使用済みの洗浄布をカッティングにより廃棄処
理するようにしても良い。
いない洗浄布を用いているが、これに限定されるもので
なく、凝固剤を含浸させた洗浄布を用いることにより、
洗浄布に吸収されたインキと溶剤の洗浄廃液の保持がよ
り確実になり、一層使用済みの洗浄布の処理が容易とな
る。また本実施例では洗浄布の供給をロール方式により
説明したが、洗浄布を折り畳んで収納したカートリッジ
方式を適用することができる。また布巻取り方式は２本
のロールに挟むロールニップ方式でも構わない。さらに
ロールニップ方式においては洗浄ごとにロールから送り
出される使用済みの洗浄布をカッティングにより廃棄処
理するようにしても良い。
【００１５】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、洗浄布
に併設したドクターを備えているので、洗浄布とドクタ
ーのそれぞれの欠点を互いに補完し合うことにより、イ
ンキローラの洗浄効果が改善されるとともに、洗浄時に
ドクターの一部に洗浄布が接触しているため、ドクター
で掻き取られた洗浄廃液が洗浄布に吸収されて垂れ落ち
ることがなく、廃液処理が容易になる。また洗浄終了後
の洗浄布の離間動作においてドクター上に付着したイン
キなどを洗浄布で拭き取らせるようにしたので、インキ
ローラ洗浄後の作業の省力化が図れる。
に併設したドクターを備えているので、洗浄布とドクタ
ーのそれぞれの欠点を互いに補完し合うことにより、イ
ンキローラの洗浄効果が改善されるとともに、洗浄時に
ドクターの一部に洗浄布が接触しているため、ドクター
で掻き取られた洗浄廃液が洗浄布に吸収されて垂れ落ち
ることがなく、廃液処理が容易になる。また洗浄終了後
の洗浄布の離間動作においてドクター上に付着したイン
キなどを洗浄布で拭き取らせるようにしたので、インキ
ローラ洗浄後の作業の省力化が図れる。
【図１】 本発明の印刷機のインキローラ洗浄装置を洗
浄布の一部を破裁した概略構成を示す平面図である。
浄布の一部を破裁した概略構成を示す平面図である。
【図２】 図１のＡ−Ａ線に沿った断面図である。
【図３】 洗浄時または非洗浄時の洗浄布とドクターの
関係を説明する図である。
関係を説明する図である。
【図４】 洗浄時の動作を説明する図である。
１…インキローラ洗浄装置、２…インキローラ、３…印
刷機のフレーム、４…ガイドプレート、４Ａ…スペーサ
ー、５…サイドプレート、６…プレート作動機構、７…
布供給ロール、８…布巻取りロール、９…布巻取り軸駆
動手段、１０…洗浄布、１１…洗浄布押圧パッド、１２
…フレーム移動用エアーシリンダ、１３…ドクター、１
６…レバー、１７…スプリング、１８…軟化されたイン
キ（洗浄廃液）
刷機のフレーム、４…ガイドプレート、４Ａ…スペーサ
ー、５…サイドプレート、６…プレート作動機構、７…
布供給ロール、８…布巻取りロール、９…布巻取り軸駆
動手段、１０…洗浄布、１１…洗浄布押圧パッド、１２
…フレーム移動用エアーシリンダ、１３…ドクター、１
６…レバー、１７…スプリング、１８…軟化されたイン
キ（洗浄廃液）
Claims (2)
- 【請求項１】 版面にインキを供給するインキローラ上
に残ったインキを除去するインキローラ洗浄装置におい
て、 洗浄布と、該洗浄布を供給する布供給手段と、前記洗浄
布を巻き取る布巻取り手段と、洗浄布をインキローラに
押圧する圧接手段とを有する洗浄布供給ユニットと、 前記洗浄布がインキローラに圧接する位置よりインキロ
ーラ回転方向に対して下流側に当接されるように配置さ
れたドクターとを備え、 前記インキローラに洗浄布が押圧されかつ前記ドクター
が当接されているとき洗浄布供給側の洗浄布にドクター
の一部が接触状態にあることを特徴とする インキローラ
洗浄装置。 - 【請求項２】 版面にインキを供給するインキローラ上
に残ったインキを除去するインキローラ洗浄装置におい
て、 洗浄布と、該洗浄布を供給する布供給手段と、前記洗浄
布を巻き取る布巻取り手段と、洗浄布をインキローラに
押圧する圧接手段とを備えた洗浄布供給ユニットと、 該洗浄布供給ユニットを移動させ、前記洗浄布をインキ
ローラに圧接または離間させる洗浄布作動機構と、 前記洗浄布がインキローラに圧接する位置よりインキロ
ーラ回転方向に対して下流側に当接されるように回動自
在に設けられ、かつ前記インキローラから離れる方向に
付勢し、該付勢状態で前記洗浄布に接触させたドクター
と、を備え、 前記洗浄布にドクター上の一部を接触させた状態で前記
インキローラへの圧接または離間させると共に、前記ド
クター上に付着したインキ洗浄廃液を洗浄布の離間作動
時に、清拭することを特徴とするインキローラ洗浄装
置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5078725A JP2514153B2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | 印刷機のインキロ―ラ洗浄装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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| JP5078725A JP2514153B2 (ja) | 1993-03-12 | 1993-03-12 | 印刷機のインキロ―ラ洗浄装置 |
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Family Applications (1)
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1993
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| Publication number | Publication date |
|---|---|
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