JPH10264214A - 射出成形プラスチック材料の流体圧縮のための方法と装置 - Google Patents

射出成形プラスチック材料の流体圧縮のための方法と装置

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JPH10264214A
JPH10264214A JP37043697A JP37043697A JPH10264214A JP H10264214 A JPH10264214 A JP H10264214A JP 37043697 A JP37043697 A JP 37043697A JP 37043697 A JP37043697 A JP 37043697A JP H10264214 A JPH10264214 A JP H10264214A
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JP
Japan
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mold
gas
mold cavity
sealing
sealing groove
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Application number
JP37043697A
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English (en)
Inventor
Watson Hendley James
ワトソン ヘンドリィ ジェームズ
Michael Huicurt John
マイクル ホイカート ジョン
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ICP SYST Inc
Original Assignee
ICP SYST Inc
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Publication date
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Publication of JPH10264214A publication Critical patent/JPH10264214A/ja
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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/1703Introducing an auxiliary fluid into the mould
    • B29C45/174Applying a pressurised fluid to the outer surface of the injected material inside the mould cavity, e.g. for preventing shrinkage marks

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部に空隙がなく、実質的に歪みがなく、お
よびA級仕上げ及び凹みのない表面を有する固体射出成
形部品を形成するための方法と装置を提供すること。 【解決手段】 型装置および方法は、内部の空隙がな
く、A級仕上げと、凹所のない外観表面と、自立補強リ
ブ、取り付け突起等の反対の表面から延びる不均一に分
布した構造細部とを有する個体射出成形プラスチック部
品を形成するために使用される。順次、金型空隙部内の
密封溝の圧力が大気圧以下(すなわち負圧)に低下させ
られ、高温の熱可塑性材料が金型空隙部と密封溝内に導
入され、加圧ガスが金型空隙部に噴射される。加圧ガス
は高温のプラスチックを1つの半割金型からもう1つの
半割金型に向かって押しつけ、プラスチックによって形
成されるガス密封によって、熱可塑性材料の一方の側の
ガスが部品の外観表面に達するのが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】<関連出願のクロス・リファレンス>本出
願は、1994年5月11日付けの係属出願第08/2
40,910号、1993年6月28日付けの第08/
083,382号、1992年10月15日付けの第0
7/961,615号に関連し、法律によって許容され
る範囲でその恩典を請求するが、これらの各出願は現在
放棄された1992年3月23日付けの出願第07/8
55,236号に基づいており、これらの出願は参考文
献として本明細書に援用する。
【0002】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラスチックを金
型空隙部に射出した後、流動性プラスチック材料を流体
圧縮し、それによって内部に空隙がなく、実質上歪みが
なく、A級仕上げとへこみのない(sink−fre
e)表面を有する個体射出成形部品を形成するための方
法と装置に関する。
【0003】
【従来の技術、及び、発明が解決しようとする課題】射
出成形金型は通常、互いに閉じて締め付けられ中間に熱
可塑性合成物質の物品を成形する金型空隙部を形成する
固定および可動の半割金型(mold halves)
(すなわちコア側と空隙部側)を含む。熱可塑性材料は
加熱されて溶融状態になり、圧力下でノズルを通じて金
型空隙部内にスクリュー・ラム(screw ram)
によって射出される。ゲート位置では2,000〜1
0,000psiの射出圧力が一般的である。熱可塑性
材料が硬化するのに充分なだけ冷却されると、金型が開
かれ、硬化した物品が取り外される。
【0004】従来のプラスチック成形の問題は、冷却中
のプラスチックの容積の縮小(すなわち縮み)に起因
し、部品の背面のリブまたは突起によって発生する表面
の歪みまたは外観の「へこみの痕跡」の形成である。さ
らに、反りまたは部品の歪みが、空隙部を満たすために
使用される高い射出圧力、パックアウト圧力またはゲー
トでの射出圧力が金型末端の圧力より高いことに起因す
る不均一な圧力勾配によって発生することがある。高い
射出圧力によって硬化した物品にへこみの痕跡またはへ
こみのある成形が発生し、成形の時点、または成形後一
定の期間の後、または成形物の最終的使用が高温の領域
で行われる場合反りに帰結することがある。成形物にリ
ブが形成される場合、縮みの差があるため壁の厚さとリ
ブの配置によってリブが成形物を歪めたり曲げたりする
ことがある。プラスチックをゲートから金型の末端まで
流すことができないような射出範囲の大きい成形では、
ホットランナー金型が必要であり、半割金型を互いに保
持するために高い締め付け圧力(例えば、1,000〜
5,000トン)が必要である。こうした金型は製作に
費用がかかり、ランナーによって製品に溶接線が加わる
ことがある。こうした高い締め付け力を提供する機械を
運転するのは費用がかかる。
【0005】「ガス支援射出成形」として知られるよう
になった技術では、不活性ガスがプラスチック射出ノズ
ルを通じて溶解した熱可塑性材料の厚い部分に直接噴射
され、それによって部品の中に中空の日画を作り出す。
ガス支援成形プロセスでは、くぼみの痕跡と反りは最小
になり、除去できることもある。ガスは、部品の表面と
リブのような背面の細部の間に形成される材料の中空部
分(すなわちガス・チャネル)を通じて送られる。その
場合、リブの基部はガス・チャネルを通すのを助けるた
めに厚くしなければならないが、これはリブをできる限
り薄くして縮みを除去するというプラスチックの標準的
な設計で実践されていることと全く反対である。リブの
基部にガス・チャネルがあると、材料は区画の中心がも
っとも高温であるため、成形された部品が冷却される
際、材料がチャネルの内面から縮んで離れる。従って、
冷却中にプラスチック部品が縮む際、視認できる外側表
面のくぼみの痕跡は最小になる。
【0006】このガス支援成形操作の欠点は、金型を開
く前にチャネル内のガス圧を開放しなければならない点
で、これは普通加圧されたガスを大気中に排気し、その
後この穴を密封またはつぶす費用のかかる成形後の工程
が必要である。部品の外観または機能が影響される場合
や、クロムめっきまたは塗装といった二次的作業の間に
部品が様々な化学薬品漕で汚染される可能性を回避する
目的のため、この通気口の密封が必要になる場合が多
い。
【0007】さらに、A級表面を達成する可能性が、金
型の厚い部分のガス穴によって生じる痕跡と、厚い部分
に保持されず金型の壁厚さの中にあふれ出るガスによっ
て生じるガスの浸透によって阻止される。これは壁を薄
くて弱いものにし、高くなされた部分およびかぶりの痕
跡を生じせしめる。
【0008】ガス支援処理では、成形作業中使用される
ガスはある程度回収できるが、成形されたポリマーから
発生した、除去する必要のある揮発性ガスで満たされて
いることがある。しかし、不活性ガスに揮発性ガスを加
えることは危険である(例えば、火災)。
【0009】さらに、ガス支援処理では、ガスを金型に
導入するためにガス圧縮ユニット、ノズル、ピン等の形
態の高価な装置が必要である。さらに、必要な高い圧力
(例えば、9,000psi)でこれらのユニットを運
転することはエネルギー的に高価であり、使用され失わ
れるガスが高価であり、保守費用が高価である。
【0010】加圧ガス源を利用する部品の射出成形は、
1990年6月14日にPCT公報WO90/0622
0号として発行された「射出成形の方法と装置」に示さ
れているが、この明細書は参考文献として本明細書に援
用する。このプロセスはそこに示された種類の物品の成
形に適しているが、低コストの物品を成形する際には常
に改善する必要がある。
【0011】本発明の第一の目的は、応力がなく、A級
表面条件を有し、「へこみの痕跡」や「かぶりの痕跡」
がなく、部品内部のガスやプラスチック内部の空隙を有
さないプラスチック成形部品の低コスト生産を向上さ
せ、浸透やウイットネスライン(witness li
ne)を防止し、成形される部品内の流体圧力を逃がす
必要がなく、成形部品を成形するために使用される溶融
プラスチックの内側表面全体にわたって一定のガス圧を
提供し、プロセス中で再利用するために揮発性成分を低
減した流体(すなわちガス)を再利用することを考慮し
た方法と装置を提供することである。
【0012】本発明の他の目的は、成形および硬化の間
金型空隙部内の空気または成形ガスが熱可塑性材料全体
に拡散するのを防止する自動密封装置を提供することで
ある。望ましくないことに、このガスは仕上げ面を形成
するために使用される金型空隙部から溶融プラスチック
を引き離し、金型区画の分割線から逃れ出て金型空隙部
の外へ出ることがある。
【0013】本発明の自動密封の態様によれば、熱可塑
性材料を圧縮成形する前に、熱可塑性材料を金型空隙部
に導入する際、ガス密封リングを形成するよう協働する
連続する溝(または凹所)が形成される。
【0014】こうして形成されたガス密封リングは空気
の外観表面への望ましくない移動を阻止するので有利で
ある。
【0015】しかし、ある適用業務では、密封凹所が実
質的に完全に満たされない場合、空気が密封凹所に捕ら
えられる可能性がある。その場合、「半月形」が熱可塑
性材料の一角に形成され、熱可塑性材料を密封凹所から
押し離し、それによって空気を熱可塑性材料の別の側面
に移動させる空気入り口を生じせしめることがある。
【0016】従って、本発明のさらに他の目的は、多量
の熱可塑性材料を金型空隙部に導入する前に、金型空隙
部を密封してそこから空気を排気し、金型空隙部の表面
に形成されたガス密封凹所を大気圧より低くし(すなわ
ち負圧にし)て、それによって熱可塑性材料導入中空気
がガス密封凹所に捕らえられないことを確保するための
装置を提供することであるが、この捕らえられた空気は
圧縮ガスの導入中成形された部品の外観面に押し出され
ることがある。
【0017】本発明の他の目的は、金型空隙部内の空気
を、直接、ガス密封凹所から排気するための装置を提供
することである。
【0018】本発明のさらに他の目的は、金型空隙部と
その中のガス密封凹所内の空気を直接ガス導入入口に隣
り合う流出配管系を経由して排気するための装置を提供
することである。
【0019】本発明のさらに他の目的は、ガスを離れた
場所と流通させ、それによって自立突起、補強材等の構
造的細部を形成するガス・チャネルの必要性を除去する
金型装置を提供することである。
【0020】本発明の他の目的は、補強または、所望に
応じて、内部ガス空隙部を必要とせずに、壁の厚さを低
減した射出成形され、ガス圧縮され、寸法的に安定した
熱可塑性部品を提供することである。
【0021】本発明のさらに他の目的は、有効で、部品
を成形するために必要な圧力が少なく、圧力に対して金
型を保持するために必要な締め付け力を低減し、空気の
抜けを防止し、金型部分を開く際最終部品の取り出しを
支援するために有利にも成形圧力の少なくとも一部分を
使用するプロセスを提供することである。
【0022】本発明のさらに他の目的は、射出された熱
可塑性材料の内側表面全体に均一なガス圧力を提供する
ために有効で、従来のノズルと噴射弁より安価な流体入
口を提供することである。
【0023】本発明のさらに他の目的は、部品の冷却を
向上させるガス再循環装置を提供することである。
【0024】
【課題を解決するための手段】射出成形プラスチック材
料の流体圧縮のための方法と装置は、内部空隙がなく、
A級仕上げとへこみのない表面とを有する歪みのない部
品を成形するための方法と装置が提供される。本装置は
部品形成表面を有し、開いた位置から閉じた位置に移動
して所望の部品の形状の金型空隙部を形成する固定およ
び可動金型部分と、溶融した熱可塑性材料を空隙部に導
入するための少なくとも1つの噴射弁と、加圧ガスを空
隙部に導入するための少なくとも1つのガス入口弁とを
含む。連続した密封溝(または凹所)が部品形成表面の
1つに形成され、ガス入口を包囲する関係にあって、ガ
スが分割線に沿って金型空隙部から逃れることおよび/
または熱可塑性材料に沿って熱可塑性材料の外観側に移
動することを防止する熱可塑性密封リングを受け入れ・
形成する。
【0025】内部空隙がなく、A級仕上げを有する圧縮
射出成形部品を製造する本方法によれば、熱可塑性材料
が金型空隙部と密封溝に導入され、ガスのクッションが
選択された位置で金型空隙部に導入され、熱可塑性材料
の一方の側に外圧を加えて熱可塑性材料を金型空隙部の
内側の位置に移動させ、隣り合う金型空隙部表面から引
き離して、熱可塑性材料が自立するまで外圧を維持す
る。
【0026】本発明によれば、熱可塑性材料を密封溝に
導入する前に、密封溝内の空気は大気圧より低い圧力ま
で低減され、それによって密封溝は、内部に捕らえられ
た空気なしに、熱可塑性材料で完全に満たされる。1つ
の実施形態では、密封溝は、金型空隙部から一部金型部
分の分割平面の間に延びる流出配管系を経由して排気さ
れるが、この分割平面はさもなければ気密状態に締め付
けられる。他の実施形態では、密封溝はその壁に、直
接、開いた流出配管系から排気される。他の実施形態で
は、密封溝は形状が付与されたボア開口の中に形成され
た形づくられた密封ピン間隙嵌合によって部分的に溝内
に排気される。
【0027】窒素のような加圧ガス溶融熱可塑性材料を
1つの金型部分からもう1つの金型部分に向かって均一
に移動させ、部品の仕上げ外側表面を形成するよう機能
する。
【0028】溶融熱可塑性材料を導入する前に密封溝を
排気することによって、熱可塑性材料が密封溝内の空気
を捕らえないことが確保されるので有利であるが、さも
ないとこの空気は密封溝を完全に満たすことを妨げた
り、ガス密封リングに弱い点を形成することがある。た
とえ金型空隙部が排気され、さもなければ密封リングの
もう一方の側に逃れる空気を通しても、金型空隙部内の
気圧は、空気が気圧の上昇を防止するのに充分な早さで
排気されない限り上昇し、その圧力のため密封溝が完全
に満たされないことがあるので、これは重要である。
【0029】好適には、かつ本発明によれば、固定部分
(すなわちコア部分)には、自立突起を形成する複数の
凹所または熱可塑性材料で満たされる複数のリブ形成室
を有する上向きに延びるコア本体が含まれる。この室は
部品の内側表面にリブを形成するが、このリブは連続的
なことも断続的なこともあり、自立突起(free−s
tanding bosses)を形成する凹所と共に
使用される。さらに、リブ形成室の壁にはプラスチック
を流し込み、外側に移動させて部品の縮みと部品の外観
表面が金型空隙部表面との接触から分離するのを抑制す
るための容積増大領域を形成する階段状の部分を備えて
いることがある。
【0030】この方法と装置は、従来のガス支援射出成
形で必要とされたようなガス・チャネルの必要性なしに
自立突起とリブの形成を可能にするので有利である。こ
れによって柔軟な設計が可能になり、金型を強化するた
めに必要でなく、単に金型の離れた部分の縮みを抑制す
るために存在するリブはすべて除去できる。
【0031】さらに、低い圧力と低い締め付け力を使用
して成形を行うことができ、ホットランナーの必要が除
去される。
【0032】加圧ガスはプラスチックを1つの金型部分
からもう1つの金型部分に向かって均一に移動させ、成
形された部品が収縮してもう1つの金型部分の成形表面
との接触から離れることを抑制し、かつ部品を金型空隙
部から取り出すのにも使用されるので、表面のへこみを
生じうるはね出しピンの使用を回避するので有利であ
る。
【0033】利用されるガスはエネルギー費用とガス費
用を節約するために再利用され、また冷却を向上し、サ
イクル中、金型を冷却するために必要な時間を短縮する
ために再循環されるので有利である。
【0034】リブ形成チャネルを有する型装置の別の利
点は、へこみのないA級仕上げを有し、浸透の痕跡、か
ぶりの痕跡等のない表面を提供する一方で強化された構
造部品を提供することである。
【0035】さらに、射出成形プラスチックのガス圧縮
によって薄いものと厚いもの両方の断面の構造部品を形
成することが可能である。
【0036】
【発明の実施の形態】ここで図面を参照すると、本発明
によれば、型装置がへこみのないA級仕上げ外観表面を
有する構造部品を形成するために使用される。本発明
は、補強リブのあるもの、または補強リブのないもの、
または自立突起のあるもの、または補強リブと自立突起
のあるもの、または壁部分といった他の構造部品と組み
合わされたものといったさまざまな輪郭(config
uration)を有する部品を形成するために使用で
きることが理解されるべきである。さらに、本発明の実
行において、ガスは、プラスチックが横方向に導入され
るように、金型空隙部の片側または両側のいずれからで
も導入できる。
【0037】ここで図1および図3を参照すると、本発
明によれば、部品10が型装置12によって形成され
る。型装置12は可動および固定の金型部分14および
16を含むが、それらは、金型部分が互いに離れ、完成
した部品10が取り外しできる開位置(図示せず)と閉
位置(図示せず)との間で相対的に可動可能である。金
型部分が閉じた位置にあるとき、金型部分は協働して部
品10を形成するための金型空隙部を画成する。図示さ
れていないが、固定金型部分は従来の成形機と従来のス
クリュー・ラムに固定され、金型空隙部18に射出され
る溶融プラスチック材料を受け入れる。さらに、閉位置
にあるとき半金型を一緒に保持するための締め付け装置
がそれぞれの金型部分に接続される。スクリュー・ラム
と締め付け装置は従来のもので、当業技術分野に熟練し
た者によって理解される。上記で説明された装置は、本
明細書に援用されるPCT公報WO90/06220号
に示されている。
【0038】可動金型部分14は、金型空隙部の外側に
ある第1表面部分20と、金型空隙部の内側を規定し、
所望する部品の仕上げ外観表面を形成する第2表面部分
22とを含む底部面を有する。図示されるように、内面
表面部分22は平らな上部壁22aと端部壁22bとを
含む。
【0039】固定金型部分16は、金型空隙部の外側に
あり対応する外側表面部分20のための支持面を形成す
る第1表面部分24と、第2表面部分26とを含む頂面
を有し、金側空隙部の外側にある第1表面部分20およ
び24は分割線「P」を形成する。金型空隙部18は向
かい合う内面部分22および26によって画成される。
プラスチックの湯口ブッシュ28が配置され、溶融した
熱可塑性樹脂を表面26を通じて金型空隙部に射出する
ことを可能にしている。溶融プラスチックの量は、金型
空隙部を実質上満たす所定の量であるが、完全に充填す
るために必要な量よりは少ない。射出される量は空隙部
の総容積の90〜99.9%の間であるが、ある適用業
務では、プラスチックは金型空隙部の総容積の約97.
4%充填された。
【0040】窒素のような不活性加圧ガスが固定金型部
分16の表面26に配置された1つ以上のガス入口30
を通じて金型空隙部18に射出され、それによって空隙
部のコア側を加圧し、溶融プラスチック材料を可動金型
部分14の表面22aおよび22bに対して強制的に押
しつける。好適には、樹脂の分布の均一性を確保するた
め、ガス入口は一般に対称に配置され、各々がガス入口
配管系32を経由して所定の圧力でガス供給源に接続さ
れる。各ガス入口は共通の表面に別個に接続されるよう
図示されているが、各入口を別個の圧力供給源に接続す
ることもできる。
【0041】本発明の重要な態様によれば、複数のガス
出口34が、(1)空隙部内の圧力を低下させ、(2)
高温溶融熱可塑性材料の圧縮で使用されるガスの再循環
を行うことによって部品を冷却するために提供される。
出口34は表面26を経由して空隙部18と連通し、ガ
スが戻り配管系36を経由して空隙部の外側に通過する
ようにする。
【0042】窒素ガスは、38の加圧ボトルによって示
される窒素供給源から入口配管系32に供給される。ボ
トル38は、遮断弁40、調節器42および工程圧力と
ボトル内の圧力をそれぞれ示すゲージ44および46を
含む。ガスは電動切換弁48を経由して所望の圧力で供
給される。
【0043】モールド成形運転中およびその後、ガスを
除去、節約および再使用するガス再循環システムが提供
される。戻り配管系36は逆止弁50、ガス切換弁5
2、減圧弁54および窒素収容器56と相互に直列に接
続される。圧力スイッチ58は窒素を熱交換機などの冷
却器60、ポンプ61、逆止弁64に接続し、66で供
給源38に接続される。ポンプ62が使用され空隙部か
らのガスを圧縮(すなわち加圧)し、冷却・加圧された
窒素を直接システムに再供給する。ある運転において
は、供給源38からの窒素ガスはポンプによって2,4
00psiまで加圧され、調節器42は1,000ps
iに設定された。
【0044】本発明の回収態様によれば、一対の同心な
関係にある外側および内側の溝72および74が金型部
分16の表面24に形成される。外側の溝72は、表面
20および24によって圧縮され金型空隙部に周囲にガ
ス・密封を形成するOリングを受け入れる寸法になされ
ている。内側の溝74は、プラスチックとの接触によっ
て加熱された空隙部内のガスを、減圧弁78および方向
切換弁80を経由して窒素容器56へ通じる低圧出口戻
り配管系76と連通させる。所望により、このガスは、
直接、方向切換弁50と連通せしめ得るか、バイパス配
管系42を経由して弁50を迂回できる。
【0045】好適には、かつ本発明によれば、図4A〜
図4B、図5A〜図5B、図6A〜図6B、図7および
図8は、ガスが金型空隙部から逃げ、熱可塑性材料の外
側表面に移動するのを防止するために利用されるガス密
封構造を示す。プラスチックは、空隙部内に射出された
後収縮する傾向がある。射出されたガスが熱可塑性材料
の「内側の」ガス圧縮側から、それらの表面が部品10
の形状付与された仕上げ外観表面(すなわちプラスチッ
クの「外側の」圧縮された表面)を規定する金型空隙部
の壁22aおよび22bの間に形成される中間面に移動
するならば、ガスはプラスチックを金型から強制的に押
し離し、A級表面の形成を損なう。この発生を抑制する
ために、連続した凹所が金型部分16の、ガスが空隙部
に導入される表面26から離れた位置に、ガス入口30
を包囲する関係で形成される。凹所は熱可塑性材料が空
隙部に射出される間、熱可塑性材料を受け入れるが、そ
こで熱可塑性材料は冷却中に硬化し、連続したリングを
形成する。冷却段階の間、ガスは絶えず溶融プラスチッ
クを凹所の表面に対して強制的に押しつけ、ガスが金型
部分の間の分割線の閉じ目などを経由して金型空隙部か
ら逃げるのを防止する。
【0046】図4Aに示す実施形態では、連続したV字
形凹所84が、ガス出口34同様ガス入口30を包囲す
る関係になるように金型部分16の表面26に形成され
る。凹所84は、表面26から下向きかつガス入口に向
って内向きに延びそれによって縦の壁88と交差する傾
斜した壁86を含む。図4Bでは、加熱されて溶融した
流動可能な熱可塑性材料90が金型空隙部と部分的に凹
所84に射出された。加圧ガスはプラスチックの外側表
面90bを表面22aおよび22bに向けて強制的に押
しつけ、表面26と熱可塑性材料の内側面90aとの間
に縮小したガス空隙部92を形成する。冷却中且つ圧力
が維持されている間、ガス空隙部部分は、ある程度、収
縮する。しかし、金型空隙部からのガスの逃げは、プラ
スチック材料を絶えず傾斜した壁86に強制的に押しつ
け、結果的に密封リング94内に生じるガスの作用によ
って防止される。図3に示すように、ガス密封リングは
部品10の背面10bに形成される。
【0047】図5Aおよび図5Bは、コア本体96、コ
ア本体と可動金型部分14との間に形成される環96a
および表面26に形成される連続したV字形凹所84a
を含む金型部分16を示す。凹所84aに導入されるプ
ラスチックは密封リング94aを形成し、ガスが金型空
隙部から逃げたり、仕上げ表面に達するのを防止する。
【0048】図6Aおよび図6Bはコア本体96の上面
に形成された連続したV字形凹所84bを示す。この実
施形態では、図11〜図14と関連して説明されるよう
なケーキパン形状の物品が形成される。ガス密封リング
94bは、部品の背面と、部品の平坦な部分と円筒形の
壁との接合部に隣接した見えない位置に形成される。
【0049】図7は、図4Aに関連して説明されたもの
と同様であり、分割線の下で垂直に延在する連続した
「直角になされた」凹所84cを示す。熱可塑性材料が
強制的に凹所に押しつけられ、連続環状壁を形成し、そ
れによって金型からのガスの逃げを防止する密封リング
94cを形成する。
【0050】図8は図5Aと関連して説明されたものと
同一であり、ガス密封リングが、表面24の、分割線表
面「P」の下に延在し、部分的に金型部分14の下と金
型空隙部内に位置する、平坦で浅い環状凹所84dによ
って形成される。環状凹所84dはプラスチックを受け
入れ、連続ガス密封リング94dを形成する。このリン
グは「一時的」なもので、成形後の作業で除去される。
【0051】図9および図10は、本発明の別の重要な
態様により、ガスを金型空隙部に提供する新しいガス入
口30を示す。複数の同心な関係にあるC字形壁セクシ
ョン98、100および102(および円筒状に延びる
関連ガス通路104、106および108と、放射状に
延びる通路103、105および107)が表面26に
同心な関係に配置され、ガス・配管系32が中央壁セク
ション98の中央に位置する開口33を有する。壁セク
ションは表面26の下の凹所111内の室110に位置
し、円形多孔性焼結金属円盤112によって覆われる。
図示されるように、C字形壁セクション98および10
2の内側面および外側面は、C字形壁セクション104
中央の放射状通路105の方向とは反対側の放射状通路
103および107を有する。この装置は軸線方向のよ
り大きな速度のガスの流れと、ガス通路を回るガスの渦
巻き運動を生じせしめるが、これはガスの循環が改善さ
れたことの結果として、部品の仕上げ表面に有益な結果
を有する。
【0052】円盤112は、所望の圧力降下と一致する
いずれかの適切な密度にすることができる(すなわち、
開口をより極小にすれば、圧力降下が大きくなる、また
はその逆である)。フィルタ円盤は2〜40ミクロンの
間でよいと考えられているが、5ミクロンのフィルタ円
盤が好適であることが判明した。
【0053】別々のガス入口が図示されているが、熱可
塑性材料の内側表面にわたって均一なガス圧力を達成す
るために、固定金型部分16の表面26全体に一連の相
互接続されたガス流れ通路と1つ以上の関連するガス入
口33を設けることが理解されるべきである。ここでは
多孔性金属円盤が説明されているが、上記の本明細書に
援用されたPCT公報WO90/06220号で示され
る種類のポペット弁も使用される。
【0054】別の重要な特徴に、補強リブまたは取り付
けの際必要な突起といった自立構造部品を形成する能力
がある。図1に示すように、複数の円筒形凹所114が
表面26に形成されるが、これらはモールド成形された
部品の底部面から突出する対応する一連の突起116を
形成するよう協働する。
【0055】図1〜図10の装置によって形成される部
品10が図3に示されるが、これは後部(すなわち底
部)表面10bの密封リング94と、リングによって包
囲される一連の突起116が含まれる。10aに示され
る頂面は凹所のないA級仕上げを有する外観表面を形成
する。
【0056】本発明によれば、ケーキパン形物品118
が図11〜図13に示される型装置120から製造され
る。本装置は、支持面124とそこから上向きに延びる
円筒形のコア本体126を含む固定金型部分122と、
コア本体126を受け入れ、間に金型空隙部130を形
成する寸法の凹所を有する可動金型部分128とを含
む。金型部分128には、部品の仕上げ外観表面118
aを形成する平坦且つ円筒形の表面132および134
が含まれる。コア本体126は一般に円筒形であり、円
筒形の表面134と向かい合う外側の円筒形表面136
と、平坦な表面132と向かい合う上部の平坦な表面1
38とを含む。円筒形および平坦な表面136および1
38はケーキパン形部品118の内側表面118bを形
成する。
【0057】好適には、かつ本発明によれば、複数のリ
ブ形成室140が、部品118に関連する平面リブ14
2を形成するためにコア本体126に設けられる。図示
されるように、4つの室140が外側円筒形表面136
から放射状に内向きに延び、平坦な表面138から軸線
方向に下向きに延びる。室はコア本体の幾何学的中心
「C」には至らず、一対の離隔された平行な側壁143
および145を形成するが、この側壁間の間隔は部品1
18の円筒形の壁の厚さ(すなわち、一般に空隙部の内
側と外側の表面134および136の間に規定される距
離)以下である。室は一般にコア本体126を四等分す
るが、各室は、金型空隙部に射出されたプラスチックを
受け入れでき、各々が不連続なリブ142を形成する。
【0058】コア本体126の上部の平坦な表面138
は、所望により、部品10に関連して説明したような自
立突起116を形成するための適当な凹所114を含む
ことがある。さらに、湯口ブッシュ28からの出口とガ
ス入口30もこの表面に設けられる。ガスとプラスチッ
クの入口は別の形態にし得る。
【0059】装置120から製造された構造部品118
は、内側と外側の表面を有する全体的に円形板の形態の
平坦な端部壁、同心な関係にある内側および外側の表面
を有する円筒形スカートの形態の側壁、端部壁の内側表
面118bから突出した複数の自立突起116および複
数の平面リブ142を含むケーキパン形部材を含む。リ
ブ142は、平坦な端部壁および円筒形スカートと一体
的に形成され、各々は全体的に端部壁の内側表面から垂
直に下向きに、かつスカートの内側表面から放射状に内
向きに延びる。
【0060】ここでの重要な特徴は、円筒形側壁および
平坦な端部壁とリブ142との関係にある。以下説明さ
れるように、ガス圧縮の間、リブを形成するために使用
される材料は部品118の寸法安定性を向上させ、外部
表面を凹所のない仕上げ状態に維持し、直接成形後の作
業ができるようにする。
【0061】図14〜図16に示された型装置144は
部品118と同様だが、連続的で互いに交差した複数の
補強リブ148を備えた部品146を形成する。コア本
体150はリブ形成室152を規定する四等分された部
分を含み、その頂面に突起116を形成するための凹所
114を有する。この方法は部品118の142で示さ
れるような不連続リブの使用に限定されるものではない
ことは認識できよう。重要なのは、自立リブ148と突
起116の両方が設けられることである。
【0062】図17および図18は、全体的に矩形であ
るリブ形成室140を示し、リブ142の形成を示す。
これらの各図面では、室140は左右半分に分割され、
プラスチック射出の前後の室を示す。
【0063】図17の右半分では、多量の溶融プラスチ
ック圧縮物が金型空隙部とリブ形成室140の中に射出
された。その後空隙部内に導入される加圧ガスが溶融プ
ラスチックの内側表面に衝突し、プラスチックを金型部
分に向かって室内に押し流すので、それによってリブ1
42が形成される。その後、圧力が維持され部品が冷却
される。熱可塑性材料の冷却中、加圧ガスによって、部
品の仕上げ表面がリブ室に隣接する材料の収縮に起因す
る「へこみの痕跡」を有さないことが確保される。ガス
圧力は絶えず冷却中の材料を上部金型部分の壁表面の方
向に上向きに強制的に押しつけるので、それによって部
品の冷却中、リブ142に隣接する材料の縮みが抑制さ
れる。
【0064】図18は、本発明の他の態様による、
「段」を設けたコア本体126の平面138が示され、
それによって、流入するプラスチックのための、プラス
チックを可動金型部分の内側表面に対して放射状に外向
きかつ垂直に上向きに押し流すためのプラスチックの容
積の増大した部分154を有する各リブ形成室140が
形成される。図示される実施形態では、弓状C字形表面
部分がコア表面138から室の2つの対応する側壁14
3および145の各々に下向きに延び、表面部分が凹所
のある段154を形成する。ガス表面部分は「直角の
段」部分を形成するといった他の形態のこともある。
【0065】本方法に実行において使用される熱可塑性
樹脂には制限はない。例示のため、本方法は、ポリオレ
フィン、ポリスチレン、ABS樹脂、AS樹脂、PVC
樹脂、メタクリル樹脂およびフッ素系樹脂といった一般
用プラスチックだけでなく、ナイロン、飽和ポリエステ
ル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリアセタール樹脂、
ポリスルホンおよび変性ポリフェニレン・エーテル樹脂
といったエンジニアリングプラスチックにも適用され
る。例えば、適切なABS熱可塑性合成物は、Gene
ral Electricの商標であるCycolac
またはUniroyalの商標であるKrylasti
cといった比較的硬質のポリマーである。
【0066】本方法では、金型部分は閉じており、電気
制御された方向切換弁48、52および80は非励磁状
態にある(すなわち、閉じている)。高温溶融した流動
可能な熱可塑性材料が湯口ブッシュ28を通じて金型空
隙部18、形状付与された凹所84とともに、備えられ
た場所の凹所114と室142の中に射出される。射出
されるプラスチックは空隙部をほぼ完全に充填するが、
空隙部を完全に満たすことはない程度の量である。その
直後、または一定の時間後に、方向切換制御弁48が励
磁され(すなわち、開き)、これにより所望の圧力のガ
スをボトル38から、入口配管系32を介して、ガス入
口30を通じて金型空隙部に送る。この不活性ガスはプ
ラスチックをガス入口から金型の反対側に押しつけ、内
部空隙を有さず、縮みや歪みの痕跡の全くない固体成形
物を完全に形成する。ポリマーが冷却される前に、ガス
は金型凹所と室のそれぞれの壁の方向に向かって溶融し
たプラスチックを押しつける。
【0067】圧力は1〜15秒間維持されるが、その際
ガス方向切換弁48は閉じており(すなわち非励磁状態
にある)、ガスがそれ以上空隙部に入るのを止め、部品
はガスの作用下で圧縮硬化される。ガス密封リング94
はガスが空隙部から逃げるのを抑制する。この時間はガ
ス入口側のプラスチックの「内側の」面全体が均等な圧
力を感じ、プラスチックを金型のコア側から取り出すの
に充分である。
【0068】ガスが密封リング94を超えて溝74を通
過した場合、溝72のOリングがその移動を止める。方
向切換弁80を励磁し(すなわち、開き)、加熱高圧ガ
スを戻り配管系76を通じ、経路82に沿って方向切換
弁80を経て窒素収容器56に送る。加熱ガスは再使用
のために保存し得る。弁80はその後非励磁状態になる
(すなわち、閉じる)。
【0069】当初のガス形成圧力は、連続ステップまた
は断続的に第2の低い圧力まで低減して、成形物が液体
状態から固体状態に推移する間あまり高い圧力を受けな
いようにする。ここで成形物にゆがみが生じ得る。低減
された第2の圧力は、まだ縮みを防止するには充分であ
る。金型空隙部から除去された加熱ガスは捕捉、冷却、
再循環せしめ得る。
【0070】従って、所定の時間後、方向切換弁52が
励磁される(すなわち、開く)。すると加熱されたガス
は出口34と方向切換弁52を通じて窒素収容器56に
移動する。
【0071】さらに、部品との接触によって加熱された
金型空隙部内のガスが望ましくは取り除かれ、冷却およ
び加圧されて、新しい室温のガスとして空隙部内に再導
入される一方、金型空隙部内の所望の圧力は維持されそ
れによってガスは連続的に再循環されてプラスチックを
冷却し、縮みを抑制する低温のガスの流れが供給され
る。加熱されたプラスチックを冷却しないと、くぼみが
発生することがある。この関係で、方法切換弁48、5
2および80が励磁される。スイッチ58が所定の圧力
で作動し、ポンプ62が始動して戻りガス圧力をボトル
38内の圧力まで上昇させる。
【0072】部品の硬化に続いて、金型部分14および
16が分離されるが、その際金型内の窒素ガスが成形物
を取り出すか、または取り出す助けになる。これは、は
ね出しピンによって発生し得るような表面に形成される
痕跡を防止するのに好都合である。
【0073】図示されてはいないが、加圧ガスが維持さ
れるレベルと継続時間を制御する従来の装置が提供され
る。
【0074】本発明の実現の際、射出成形中の溶融樹脂
の温度、射出圧力および射出速度、射出ガスのタイミン
グ、量、圧力、速度および金型冷却時間といった条件は
使用される樹脂の種類および金型空隙部の形状に関連し
て選択・制御されるので、無条件に指定することはでき
ない。本発明を例示するための例が以下に説明される。
【0075】1つの例では、図14〜図16に示された
ものと同様のケーキパン形状の部品(不連続な補強リブ
を有する)が形成された。ABS樹脂が金型空隙部に射
出された後約1〜5秒間、好適には約2.5秒間、プラ
スチック射出ノズル弁が閉じ、500〜1,000ps
iの間、好適には約650psiの窒素ガスが約5.0
秒間金型空隙部に導入された。その後ガス入口が閉じ、
ガスは約30〜60秒間、好適には約40秒間保持され
た。その後、部品が取り出された。
【0076】第2の例では、上記で述べたように、ポリ
プロピレンが射出されたが、窒素ガスは300〜550
psiの間、好適には500psiであった。
【0077】ある適用業務では、多量の溶融熱可塑性材
料が金型空隙部に導入された結果、密封溝が設けられて
いるにもかかわらず、空気が熱可塑性材料と、材料が押
しつけられる金型部分の空隙部壁との間に捕らえられる
ことがあった。加圧ガスが熱可塑性材料の1つの表面に
加えられ、その位置のプラスチック材料を金型空隙部の
内側の他の金型部分の方向に移動させた結果、熱可塑性
材料の導入中、熱可塑性材料の他の側に捕らえられた奴
何なる空気も成形部品の外観表面に押しつけられた。こ
れが発生すると、成形部品はA級仕上げを有さない。
【0078】本発明によれば、図19〜図26は、内部
の空隙を有さず、実質上へこみのない外面を有する成形
部品を製造するための射出成形プラスチックの流体圧縮
のための型装置の他の実施形態を示す。金型装置は上記
で図1〜図18に関して説明された型装置と同様であ
り、各々の特定の要素は、特に注記のない限り同じ参照
番号によって示される。
【0079】重要なことに、これらの他の実施形態の各
々では、上記の84、84a、84b、84cおよび8
4dで説明されたような密封溝(すなわち凹所)が、成
形部品と密封リングを形成するために使用される溶融熱
可塑性樹脂を導入する前でかつ、樹脂を金型空隙部の一
方の側から離し、金型空隙部のもう一方の側に向かって
圧縮された関係になるよう強制的に押しつけるために使
用されるガスのクッションを導入する前に排気される。
こうして形成されるガス・密封リングは空隙部に導入さ
れるガスが部品の外観表面に達するのを防止する。しか
し、樹脂を導入する前に密封溝から空気を排気すること
によって、さもなければ樹脂の外観側と金型空隙部の物
品を規定する表面との間に捕らえられる空気は除去され
る。さらに、樹脂の本体がガスのクッションによって圧
縮されるとき、排気された密封溝はガスが密封リングを
回って部品の外観表面に移動するのを防止し続ける。
【0080】図19〜図21を参照すると、型装置15
6は、可動および固定金型部分14および16と、金型
部分を互いに締め付け、閉じた物品を規定する金型空隙
部18を形成するためのクランプ(図示せず)を含む。
金型部分14および16にはそれぞれ、金型部分が互い
に締め付けられ部品を規定する表面22および26が金
型空隙部18を形成するとき当接し、見切平面「P」を
形成する組み合い表面20および24が含まれる。
【0081】熱可塑性材料が、固定金型部分16に位置
する湯口ブッシュ28を経由して空隙部18に導入さ
れ、加圧ガスが可動金型部分14に位置する開口を経由
して金型空隙部に導入される。熱可塑性材料は、部品を
形成する金型空隙部18を満たし、ガス密封リング94
bを形成する環状密封凹所84bを形成するだけの量が
導入される。熱可塑性材料は冷却を開始し、空隙部の壁
と接触する際わずかな収縮をするが、実質的に金型空隙
部を満たす。
【0082】その後、金型空隙部18の少なくとも1つ
の位置で、加圧ガスは、金型空隙部表面26の上の多孔
性焼結金属円盤112の開口を経由して金型空隙部に導
入される。加圧ガスは、熱可塑性材料の1つの表面94
cに圧力を加え、金型空隙部18の内側の位置の熱可塑
性材料を隣接した金型空隙部の表面26から離し、他の
表面94d(すなわち外観表面)を金型空隙部の反対側
の壁に押しつける。ガスは1つ以上の、多孔性焼結金属
円盤112以外の位置で金型空隙部に導入し得ることが
理解されるべきである。
【0083】本発明の重要な態様によれば、金型空隙部
18が密封され、環状密封凹所84bが排気される装置
が提供される。前者に関して、圧縮性エラストマ材料の
密封リング158が組み合う表面20と24の間に位置
付けられ、金型空隙部18を大気に対し気密的な関係に
密封する。図示されるように、密封リング158は、組
み合う表面20の中に全体的に形成された連続的な上向
きに開いた環状溝160に設置される従来のOリングの
形態である。環状溝160は、組み合う表面24、また
は部分的に組み合う表面20と24の各々に形成される
ことが理解されるべきである。組み合う表面20および
24が当接するとき、密封リング158は圧迫されて分
割平面「P」を密封し、空気または圧縮ガスが金型空隙
部18から逃げるのを防止する。
【0084】さらに、空気が金型空隙部18と連通する
流出溝162を経由して環状密封凹所84bから排気さ
れる。図示されるように、流出溝162は一部は可動金
型部分14の組み合う表面24に、また一部は金型空隙
部18の物品形成表面26に形成される。流出溝162
には、表面25に形成された入口端部部分164が含ま
れ、ガスを金型空隙部18から、組み合う表面20と2
4の間に延びる溝部分164、垂直ガス通路165、さ
らに出口端部部分166に伝える。重要なことに、流出
溝はそれを通して熱可塑性材料が侵入したり通過するの
を防止する寸法である。
【0085】金型空隙部18を排気するための装置に
は、出口端部部分の一端に接続された出口配管系16
8、電動機「M」によって駆動される真空ポンプ17
0、調整弁172および真空室174が含まれる。ポン
プ170は真空室174に接続され、空気を出口配管系
168を経由して金型空隙部18から引き出し、密封凹
所84bと金型空隙部18内の気圧を大気圧以下に(す
なわち、負圧を生じる)に低下させる「吸引力」を発生
できる。調整弁172は一方向に動作して、空気が金型
空隙部18から流れ出て、そこには入らないようにす
る。所望により制御センサ176が設けられ、所望の圧
力が達成され且つ維持されたかを判断する。圧力が常軌
からはずれると、ポンプ170が作動する。
【0086】動作の際、金型部分14および16は互い
に締め付けられ、金型空隙部18は分割線に沿って金型
装置156を取り囲む大気から気密的に密封される。よ
り大きな吸引力が金型空隙部18の内部に働き、空気を
金型空隙部の内部から排気し、それによって密封凹所8
4bと金型空隙部18の中に真空を作り出す。金型空隙
部18と密封凹所84bの中の圧力は大気より低い約
0.9atmまで低減される。一方の適用では、0.9
5atmの圧力が目的にかなっていることが発見され
た。他方の適用では、0.936atmの圧力が適して
いることが発見された。また他の適用では、0.9at
mの圧力が適していることが発見された。
【0087】実質上同時に、圧力が大気圧以下の所望の
圧力まで低下させられた後、調整弁172が閉じ、金型
空隙部が密封され、大気圧下で溶融した熱可塑性材料が
金型空隙部18に導入される。高温溶融した熱可塑性材
料が金型空隙部を満たし、金型空隙部が大気圧以下であ
るために、密封溝84aを満たす。その後、加圧ガスが
金型空隙部に導入され、熱可塑性材料の1方の表面を圧
縮して金型部分14から離し、また熱可塑性材料の他方
の表面を金型部分16に接するように押し動かすガス・
クッションを形成する。排気された密封凹所は、熱可塑
性材料の外側表面と密封凹所の内向き面する壁との間の
中へエアポケットが形成されることを保証するが、この
空気は圧縮ガスによって成形部品の他方の外観側に押し
つけられる。
【0088】この圧力は、熱可塑性材料が冷却され、冷
却段階で凝固するのに充分な期間、維持される。その
後、金型部分14および16は分離され、凝固した物品
が取り出される。
【0089】本発明によれば、かつ図22〜図25を参
照すると、空気は、密封溝(すなわち凹所)と金型空隙
部18から図19の真空装置を経由して排気されるが、
流出配管系が直接密封溝に接続されている点が異なって
いる。図22〜図23に示されている装置では、流出配
管系178が密封溝84の角をなす壁86上に開き、出
口配管系168に接続される。重要なことには、流出配
管系178は熱可塑性材料の通過を許さないような寸法
になされていることである。
【0090】図24に示される装置では、連続的な一般
に台形状の密封溝180には、熱可塑性材料を受け入れ
るための金型空隙部の表面26上に開いた幅の狭いスロ
ート、角度をなす内側および外側の側壁182および1
84および基部壁186が含まれる。側壁182および
184はスロートから基部壁186に下向きに分岐す
る。形状が付与された円筒形室188は基部壁186か
ら下向きに延び、ガスを密封溝180から出口配管系1
68に排気する。室188には、基部壁186上に開
き、そこから下向きに延びる幅が狭められた上部室部分
190、出口配管系168と連通する幅が拡大された下
部室部分192および下部ロック凹所194が含まれ
る。軸の方向の密封ピン196が形成された室188に
設置され、上部および下部の室部分190および192
に配置された円筒形軸198とロック凹所194に嵌合
固定されたヘッド200を有する。軸198の頂面20
2は全体的に平坦で、基部壁186を形成する表面と面
一である。
【0091】動作の際、密封溝180は排気され、熱可
塑性材料が金型空隙部18と密封溝180に導入され
る。軸と上部室部分190を形成する壁との間の間隙に
よってガスだけが引き出されるようになる。加圧ガスが
金型空隙部18に導入され、密封溝180の熱可塑性材
料が外向きに角度が付された外側の側壁184に向かっ
て押しつけられる。熱可塑性材料が硬化し、冷却によっ
て自立的になると、こうして形成された密封リングは密
封溝180の外側側面184に向かって外向きに角度が
付されている。その後部品が取り外され、内側側面18
2の方向に内向きに撓んで取り外しを可能にする密封溝
180内に形成された密封リングが生じる。
【0092】図25に示される装置では、V字形断面
の、反対側の壁206および208を有する連続した密
封凹所204が金型空隙部の表面26に形成され、形状
が付与された円筒形室210が密封凹所から下向きに延
び、形状が付与された軸の方向の密封ピン212が円筒
形室に設置される。形状が付与された円筒形室210
は、密封凹所204の空隙部表面26に開き、そこから
延びる幅の狭くなった上部室部分214、金型空隙部1
8および出口配管系168と連通する幅の広くなった下
部室部分216およびロック凹所218を有する。密封
ピン212が形状が付与された室210に装架され、部
分的に上部および下部の室部分214および216に配
置された円筒形軸220と、軸方向および回転方向に運
動しないようにロック凹所に固定されたヘッド222と
が含まれる。軸220の頂面は、互いに鋭角に配置さ
れ、各々が密封凹所204のそれぞれの壁206および
208と対をなす一組の面224と226によって形成
される。
【0093】動作の際、密封凹所204は排気され、熱
可塑性材料が金型空隙部と密封凹所204に導入され
る。軸220と上部室部分214を形成する壁との間の
間隙は、ガスの通過を許容するが熱可塑性材料を通過さ
せるほどは大きくない寸法である。その後、加圧ガスが
金型空隙部18に導入される。
【0094】本発明によれば、かつ図26を参照する
と、空気は金型空隙部18から図19の真空装置を経由
して排気されるが、流出配管系228が、多孔性焼結金
属円盤112を受け入れる凹所111に、直接、接続さ
れる点が異なっている。熱可塑性材料を金型空隙部に導
入する前に、空気が密封凹所111から流出配管系22
8を経由して排気される。
【0095】当業技術分野に熟練した者は、上記の説明
から本発明の広範な内容が様々な形態で実現できること
を理解されたい。従って、本発明はその特定の例と関連
して説明されたが、図面、明細書および添付の請求項を
検討すれば他の変形例は当業者には明らかであるように
は本発明の真の範囲は限定されない。
【図面の簡単な説明】
本発明の他の目的、特徴および利点は文書による説明と
図面から明らかになる。
【図1】本発明による、閉じた位置にあり、金型空隙部
を形成する射出型装置の一部の断面図であり、ガスを除
去、節約および再使用する再循環システムを示す。
【図2】図1の線2−2に沿って装置の分割線を通じて
見た平面図であり、型装置の固定コア側を示す。
【図3】図1の射出型装置によって製造された射出圧縮
成形部品の基部面の斜視図である。
【図4】図1の型装置の線で囲んだ部分4のプラスチッ
ク射出前後の断面図であり、ガスが金型空隙部から金型
分割線を経由して逃げたり、コア側から部品の仕上げ表
面に移動したりするのを防止するガス密封装置の形成を
示す。
【図5】ガス密封装置の更なる好適実施形態を示す。
【図6】ガス密封装置の更なる好適実施形態を示す。
【図7】ガス密封装置の更なる好適実施形態を示す。
【図8】ガス密封装置の更なる好適実施形態を示す。
【図9】図1の型装置の線で囲んだ部分8に沿って見た
断面および平面図で、本発明によるガス入口の詳細を示
す。
【図10】図1の型装置の線で囲んだ部分8に沿って見
た断面および平面図で、本発明によるガス入口の詳細を
示す。
【図11】特に不連続補強リブを提供するための、本発
明による、射出型装置の他の実施形態を示す断面図であ
る。
【図12】図11の線12−12に沿って取った平面図
であり、型装置の固定コア側を示す。
【図13】図11および図12の装置によって製造され
た部品の基部面の斜視図である。
【図14】図11および図12と同様の断面および平面
図で、本発明による型装置の他の好適実施形態を示す。
【図15】図11および図12と同様の断面および平面
図で、本発明による型装置の他の好適実施形態を示す。
【図16】図14および図15の装置によって製造され
た部品の基部面の斜視図である。
【図17】図12の線16−16に沿って取った断面図
で、熱可塑性材料とガスが金型空隙部に導入される前後
をそれぞれ、二等分されたリブ形成室によって示す図で
ある。
【図18】図17と同様で、ガス支流を有するリブ形成
室の他の実施形態を示す。
【図19】射出圧縮成形プロセスの前に金型空隙部の密
封溝の圧力を低下させる装置を利用する、本発明の他の
態様による型装置の部分断面図である。
【図20】射出圧縮成形プロセスの前に金型空隙部の密
封溝の圧力を低下させる装置を利用する、本発明の他の
態様による型装置の部分断面図である。
【図21】射出圧縮成形プロセスの前に金型空隙部の密
封溝の圧力を低下させる装置を利用する、本発明の他の
態様による型装置の部分断面図である。
【図22】射出圧縮成形プロセスの前に金型空隙部の密
封溝の圧力を低下させる装置を利用する、本発明による
他の実施形態の部分断面拡大図である。
【図23】射出圧縮成形プロセスの前に金型空隙部の密
封溝の圧力を低下させる装置を利用する、本発明による
他の実施形態の部分断面拡大図である。
【図24】射出圧縮成形プロセスの前に金型空隙部の密
封溝の圧力を低下させる装置を利用する、本発明による
追加実施形態の部分断面拡大図である。
【図25】射出圧縮成形プロセスの前に金型空隙部の密
封溝の圧力を低下させる装置を利用する、本発明による
追加実施形態の部分断面拡大図である。
【図26】本発明の他の態様による型装置の部分断面拡
大図である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形物を製造する方法であって、順
    次、 金型空隙部を画成するために、対応する物品形成表面を
    有する一対の金型部分の組み合う面を一緒に締め付ける
    段階であって、前記金型部分の1つの前記物品形成表面
    が連続する溝を含む段階と、 前記密封溝内の空気を大気圧より低く、実質的に大気圧
    の約0.9倍以上まで排気する段階と、 熱可塑性材料を前記金型空隙部および前記密封溝の中に
    導入する段階と、 熱可塑性材料の1つの表面の少なくとも1つの選択され
    た位置に、その位置のプラスチック材料を前記金型空隙
    部の内側の、近接した前記空隙部を形成する表面から離
    れた位置に移動させる外部圧力を加える段階と、 冷却段階で前記材料を冷却し凝固させる段階と、 前記金型部分を分離し、前記凝固した物品を取り外す段
    階とを含む方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、前記密
    封溝を排気する段階が、 前記金型空隙部に開いた第1端部部分と、前記組み合う
    面のもう一方によって覆われた第2端部部分とを有する
    流出溝を前記組み合う面の1つに形成する段階と、 真空配管系を前記流出溝の前記第2端部部分に接続する
    段階と、 空気を前記流出溝から引き出すために前記真空配管系内
    の圧力を低下させる段階とを含む方法。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の方法において、前記密
    封溝を排気する前記段階が、 前記金型部分の組み合う面の間に、前記流出溝を取り囲
    んで前記金型空隙部を密封する空気密封を形成する段階
    を含む方法。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の方法において、前記密
    封溝を排気する前記段階が、 流出配管系を前記密封溝に接続する段階と、 真空配管系を前記流出配管系に接続する段階と、 空気を前記密封溝から排気するために前記真空配管系の
    圧力を低下させる段階とを含む方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の方法において、 前記密封溝が開口を有する溝の壁を含み、前記流出配管
    系が前記開口と流通する第1端部部分を含み、 前記排気段階が密封ピンを前記開口に適合させる間隙を
    含み、前記ピンと前記開口との間の前記間隙が空気の通
    過を許容し、熱可塑性材料の通過を防止するのに充分で
    ある方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の方法において、 前記密封溝がスロート、一組の下向きに分岐する側壁お
    よび底部壁によって形成され、 前記開口が前記底部壁に配置され、 前記ピンが前記開口に配置されるとき、前記密封ピン
    が、一般に前記底部壁と面一な端部面とともに形成され
    る方法。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の方法において、多孔性
    金属円盤が、前記物品形成表面の1つに形成され、前記
    密封溝に取り囲まれた中央空隙部に配置され、前記加圧
    ガスが前記多孔性金属円盤を通じて前記金型空隙部に導
    入され、前記方法が、さらに、 流出配管系を、前記多孔性金属円盤に隣り合う前記中央
    空隙部の前記物品形成表面の開口に接続する段階と、 前記密封溝と前記金型空隙部から空気を排気するために
    前記流出配管系の圧力を低下させる段階とを含む方法。
  8. 【請求項8】 内部空隙がなく、くぼみのない外面を有
    する個体射出成形部品を製造する方法であって、該方法
    の段階が、 前記金型が閉じるとき、互いに当接する側面の縁のある
    対応する第1および第2の表面を有する閉鎖可能な第1
    および第2金型部分を提供する段階であって、前記第1
    および第2表面が相互間に金型空隙部を形成し、前記第
    1表面が前記側面の縁に隣接した連続密封溝を有する段
    階と、 前記密封溝の真空を第1ポートを通じて、大気圧より低
    いが、0.9atm以上の圧力まで引き出す段階と、 前記真空を引き出す段階の後、実質的に前記密封溝を満
    たすのに十分な量の熱可塑性材料を前記金型空隙部に導
    入する段階と、 前記熱可塑性材料の1つの側に対して、前記熱可塑性材
    料を前記第2表面に向かって押しつけるガス・クッショ
    ンを形成するように、前記第1表面の第2ポートを通じ
    て前記金型空隙部を加圧する段階と、 前記成形された物品を凝固する段階と、 前記金型空隙部から前記部品を取り出す段階とを含む方
    法。
  9. 【請求項9】 表面を形成する一組の相対的に可動な物
    品によって形成される物品形成空隙部内で、内部空隙を
    有さない個体射出成形部品を製造するための射出成形プ
    ロセスであって、該プロセスが、 前記空隙部の内部の位置の前記物品形成表面の1つに形
    成された実質上鋭角の輪郭を形成する45度未満の角を
    なす2つの壁によって形成される環状溝から空気を排気
    する段階であって、前記排気段階が空気を大気圧以下の
    点と0.9atmを超えるか実質上等しい点との間のレ
    ベルまで排気する段階と、 実質上同時に熱可塑性材料を前記空隙部と前記環状溝に
    導入し、樹脂を前記物品形成表面のもう一方に向かって
    押し込むためにガスを前記空隙部に導入する段階とを含
    むプロセス。
  10. 【請求項10】 内部空隙のない、くぼみのない外面と
    反対側の表面から延びる構造的細部とを有する個体射出
    成形プラスチック部品を形成するために使用される方法
    であって、該方法が、順次、 密封溝内の空気を、大気圧より低いが、部品形成金型空
    隙部内の0.9atmを超えるか、それに実質上等しい
    圧力まで排気する段階と、 前記部品を形成するために高温の熱可塑性樹脂が前記金
    型空隙部に、また前記部品の前記反対側の表面にガス・
    密封リングを形成するために前記密封溝の少なくとも1
    つの溝に高温の熱可塑性樹脂を導入する段階であって、
    前記樹脂を導入する間に前記樹脂の前記外面の前記金型
    空隙部内のガスが前記密封溝を通じて排気され、前記金
    型空隙部内の空気が前記樹脂の前記外面に達するのを防
    止する段階と、 前記樹脂を前記金型空隙部の1つの側から前記金型空隙
    部のもう1つの側に向かって塞ぐ関係になるように押し
    込むために、前記部品の前記反対側の表面に向かって前
    記金型空隙部内の加圧ガスのクッションを形成する段階
    とを含む方法。
JP37043697A 1996-12-27 1997-12-26 射出成形プラスチック材料の流体圧縮のための方法と装置 Pending JPH10264214A (ja)

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