JPH10264125A - セラミックハニカム構造体 - Google Patents
セラミックハニカム構造体Info
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- JPH10264125A JPH10264125A JP9077116A JP7711697A JPH10264125A JP H10264125 A JPH10264125 A JP H10264125A JP 9077116 A JP9077116 A JP 9077116A JP 7711697 A JP7711697 A JP 7711697A JP H10264125 A JPH10264125 A JP H10264125A
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01N—GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; GAS-FLOW SILENCERS OR EXHAUST APPARATUS FOR INTERNAL COMBUSTION ENGINES
- F01N3/00—Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust
- F01N3/08—Exhaust or silencing apparatus having means for purifying, rendering innocuous, or otherwise treating exhaust for rendering innocuous
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- F01N3/28—Construction of catalytic reactors
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-
- B01J35/56—
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-
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-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
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- Y10T428/00—Stock material or miscellaneous articles
- Y10T428/24—Structurally defined web or sheet [e.g., overall dimension, etc.]
- Y10T428/24149—Honeycomb-like
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Abstract
(57)【要約】
【課題】隔壁をより薄く構成しても十分な機械的強度を
得ることができ、しかも成形治具作製等の負担の少ない
セラミックハニカム構造体を提供する。 【解決手段】隔壁２で囲まれた多数の貫通路３を有する
セラミックハニカム構造体１であって、貫通路３に垂直
な平面において、中心を含む第一の領域４の外側の第二
の領域５に存在する貫通路３の各隅部３ａに補強部を設
けた形状、好ましくは円弧形状または直線形状の隅肉形
状とする。
得ることができ、しかも成形治具作製等の負担の少ない
セラミックハニカム構造体を提供する。 【解決手段】隔壁２で囲まれた多数の貫通路３を有する
セラミックハニカム構造体１であって、貫通路３に垂直
な平面において、中心を含む第一の領域４の外側の第二
の領域５に存在する貫通路３の各隅部３ａに補強部を設
けた形状、好ましくは円弧形状または直線形状の隅肉形
状とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、隔壁で囲まれた多
数の貫通路を有するセラミックハニカム構造体に関する
ものである。
数の貫通路を有するセラミックハニカム構造体に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】従来から、内燃機関の排気ガスの浄化に
用いられる触媒担体や微粒子フィルター、石油・各種ガ
スを燃炉油とする燃焼ガスの浄化・脱臭に用いられるフ
ィルターとして、セラミックハニカム構造体からなるフ
ィルターが使用されている。図４はこのような従来のセ
ラミックハニカム構造体の一例の構成を示す貫通路に垂
直の断面図である。図４に示す例において、コージェラ
イト等の材料からなる円柱形状のセラミックハニカム構
造体５１は、隔壁５２で囲まれた多数の互いに平行な貫
通路５３から構成されている。そして、図５に貫通路５
３の部分を拡大して示すように、従来のセラミックハニ
カム構造体５１では、貫通路５３に垂直な平面におい
て、多くの場合全貫通路５３の形状が四角形であるとと
もに、各四隅部５３ａは面と面とが交差した直角の形状
を有していた。
用いられる触媒担体や微粒子フィルター、石油・各種ガ
スを燃炉油とする燃焼ガスの浄化・脱臭に用いられるフ
ィルターとして、セラミックハニカム構造体からなるフ
ィルターが使用されている。図４はこのような従来のセ
ラミックハニカム構造体の一例の構成を示す貫通路に垂
直の断面図である。図４に示す例において、コージェラ
イト等の材料からなる円柱形状のセラミックハニカム構
造体５１は、隔壁５２で囲まれた多数の互いに平行な貫
通路５３から構成されている。そして、図５に貫通路５
３の部分を拡大して示すように、従来のセラミックハニ
カム構造体５１では、貫通路５３に垂直な平面におい
て、多くの場合全貫通路５３の形状が四角形であるとと
もに、各四隅部５３ａは面と面とが交差した直角の形状
を有していた。
【０００３】近年になって、特に内燃機関の排気ガスの
浄化に用いられる触媒担体として用いられるセラミック
ハニカム構造体５１は、排気ガスの浄化効率の向上・圧
力損失の低下・高温下での使用等の条件を満たすよう
に、より薄い隔壁５２やより多数の貫通路５３を有する
セラミックハニカム構造体５１が要求されるようになっ
てきている。この要求に対応したより薄い隔壁５２を有
するセラミックハニカム構造体の製品は、より薄い隔壁
５２のために製品が潰れ易く機械的強度が弱くなる問題
があった。また、その製品を作製するのに必要な治具
（口金）を製作することが非常に困難であり、その製作
工数がかかり、良好な加工精度を得ることが難しく、コ
スト及び納期がかかる等の面での問題もあった。さら
に、その製品を成形する上でも、成形の段階での潰れや
変形をなくすことが重要な問題となっている。
浄化に用いられる触媒担体として用いられるセラミック
ハニカム構造体５１は、排気ガスの浄化効率の向上・圧
力損失の低下・高温下での使用等の条件を満たすよう
に、より薄い隔壁５２やより多数の貫通路５３を有する
セラミックハニカム構造体５１が要求されるようになっ
てきている。この要求に対応したより薄い隔壁５２を有
するセラミックハニカム構造体の製品は、より薄い隔壁
５２のために製品が潰れ易く機械的強度が弱くなる問題
があった。また、その製品を作製するのに必要な治具
（口金）を製作することが非常に困難であり、その製作
工数がかかり、良好な加工精度を得ることが難しく、コ
スト及び納期がかかる等の面での問題もあった。さら
に、その製品を成形する上でも、成形の段階での潰れや
変形をなくすことが重要な問題となっている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来、セラミックハニ
カム構造体５１の機械的強度を向上させるものとして
は、特開昭５４−１１０１８９号公報及び特開昭５４−
１５０４０６号公報に開示された技術が知られている。
これらの技術は、セラミックハニカム構造体５１の外周
側の隔壁５２を中心側よりも厚くするものであり、隔壁
５２を厚くすることによって有効貫通路５３を狭くした
り、製品の重量を重くして耐熱衝撃性を低下させる問題
があった。
カム構造体５１の機械的強度を向上させるものとして
は、特開昭５４−１１０１８９号公報及び特開昭５４−
１５０４０６号公報に開示された技術が知られている。
これらの技術は、セラミックハニカム構造体５１の外周
側の隔壁５２を中心側よりも厚くするものであり、隔壁
５２を厚くすることによって有効貫通路５３を狭くした
り、製品の重量を重くして耐熱衝撃性を低下させる問題
があった。
【０００５】また、セラミックハニカム構造体５１の貫
通路５３の四隅部５３ａに関するものとしては、特開昭
４９−１１３７８９号公報及び特開昭５６−１４７６３
７号公報に開示された技術が知られている。これらの技
術は、セラミックハニカム構造体５１の全貫通路５３の
四隅部５３ａに円弧または直線等の膨大部やフィレット
部を設けたものであり、より薄い隔壁５２を有するセラ
ミックハニカム構造体５１を製作するために用いる成形
治具を製作する上で多大な困難がある問題があった。こ
の問題は、隔壁の厚さがより薄く（０．１５ｍｍ以下）
なると、一層その困難性は増長させる。また、製品強度
の低下や成形時の潰れが生じる割合が大きくなる問題も
あった。
通路５３の四隅部５３ａに関するものとしては、特開昭
４９−１１３７８９号公報及び特開昭５６−１４７６３
７号公報に開示された技術が知られている。これらの技
術は、セラミックハニカム構造体５１の全貫通路５３の
四隅部５３ａに円弧または直線等の膨大部やフィレット
部を設けたものであり、より薄い隔壁５２を有するセラ
ミックハニカム構造体５１を製作するために用いる成形
治具を製作する上で多大な困難がある問題があった。こ
の問題は、隔壁の厚さがより薄く（０．１５ｍｍ以下）
なると、一層その困難性は増長させる。また、製品強度
の低下や成形時の潰れが生じる割合が大きくなる問題も
あった。
【０００６】本発明の目的は上述した課題を解消して、
隔壁をより薄く構成しても十分な機械的強度を得ること
ができ、しかも成形治具作製等の負担の少ないセラミッ
クハニカム構造体を提供しようとするものである。
隔壁をより薄く構成しても十分な機械的強度を得ること
ができ、しかも成形治具作製等の負担の少ないセラミッ
クハニカム構造体を提供しようとするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明のセラミックハニ
カム構造体は、隔壁で囲まれた多数の貫通路を有するセ
ラミックハニカム構造体であって、貫通路に垂直な平面
において、中心を含む第一の領域の外側の第二の領域に
存在する貫通路の各隅部に補強部を設けた形状とするこ
とを特徴とするものである。
カム構造体は、隔壁で囲まれた多数の貫通路を有するセ
ラミックハニカム構造体であって、貫通路に垂直な平面
において、中心を含む第一の領域の外側の第二の領域に
存在する貫通路の各隅部に補強部を設けた形状とするこ
とを特徴とするものである。
【０００８】本発明では、セラミックハニカム構造体の
外側部分に定義した第二の領域に存在する貫通路の隅部
に補強部を設けた形状、好ましくは円弧形状または直線
形状の隅肉形状にすることで、薄い隔壁を有するセラミ
ックハニカム構造体の機械的強度及び保形性を向上させ
ることができる。なお、第二の領域にある貫通路のみの
隅部に補強部を設けた形状好ましくは円弧形状または直
線形状の隅肉形状として補強するのは、成形体の取り扱
い時または例えば触媒担体としての製品としての使用時
に、外部から圧縮力が加わる場合が多く、この圧縮力は
セラミックハニカム構造体の外周部分に影響が大きいた
めである。
外側部分に定義した第二の領域に存在する貫通路の隅部
に補強部を設けた形状、好ましくは円弧形状または直線
形状の隅肉形状にすることで、薄い隔壁を有するセラミ
ックハニカム構造体の機械的強度及び保形性を向上させ
ることができる。なお、第二の領域にある貫通路のみの
隅部に補強部を設けた形状好ましくは円弧形状または直
線形状の隅肉形状として補強するのは、成形体の取り扱
い時または例えば触媒担体としての製品としての使用時
に、外部から圧縮力が加わる場合が多く、この圧縮力は
セラミックハニカム構造体の外周部分に影響が大きいた
めである。
【０００９】また、上記構造のセラミックハニカム構造
体を成形するために使用する成形治具は、隔壁に対応す
る部分を放電加工した後、その各交差部に電極を挿入し
て所定の条件で電解加工することで、貫通路の隅部の補
強部を好ましくは円弧形状または直線形状の隅肉形状の
部分に対応する部分を形成して作製される。そのため、
円弧形状または直線形状の隅肉形状を形成する必要があ
る部分が多いと、製作工数及びコストがかさみ納期も長
くなる。本発明では、全ての貫通路の隅部に円弧形状ま
たは直線形状の隅肉形状の部分を設ける必要は無く、上
記第二の領域においてのみ貫通路の隅部に円弧形状また
は直線形状の隅肉形状の部分を形成することで、成形治
具の製作工数の削減によるコスト及び納期の低減が可能
となる。
体を成形するために使用する成形治具は、隔壁に対応す
る部分を放電加工した後、その各交差部に電極を挿入し
て所定の条件で電解加工することで、貫通路の隅部の補
強部を好ましくは円弧形状または直線形状の隅肉形状の
部分に対応する部分を形成して作製される。そのため、
円弧形状または直線形状の隅肉形状を形成する必要があ
る部分が多いと、製作工数及びコストがかさみ納期も長
くなる。本発明では、全ての貫通路の隅部に円弧形状ま
たは直線形状の隅肉形状の部分を設ける必要は無く、上
記第二の領域においてのみ貫通路の隅部に円弧形状また
は直線形状の隅肉形状の部分を形成することで、成形治
具の製作工数の削減によるコスト及び納期の低減が可能
となる。
【００１０】
【発明の実施の形態】図１は本発明のセラミックハニカ
ム構造体の一例の構成を示す貫通路に垂直な断面図であ
る。図１に示す例において、コージェライト等の材料か
らなる円柱形状のセラミックハニカム構造体１は、隔壁
２で囲まれた多数の互いに平行な貫通路３から構成され
ている。そして、本発明では、図１に示す貫通路３の垂
直な平面において、中心を含む第一の領域４に存在する
貫通路３の形状を従来と同様の四角形状とするととも
に、この第一の領域４の外側に位置するドーナツ形状の
第二の領域５に存在する貫通路３の形状を、四角形で且
つ四隅部に補強部を設けた形状、好ましくは円弧形状ま
たは直線形状の隅肉形状としている。
ム構造体の一例の構成を示す貫通路に垂直な断面図であ
る。図１に示す例において、コージェライト等の材料か
らなる円柱形状のセラミックハニカム構造体１は、隔壁
２で囲まれた多数の互いに平行な貫通路３から構成され
ている。そして、本発明では、図１に示す貫通路３の垂
直な平面において、中心を含む第一の領域４に存在する
貫通路３の形状を従来と同様の四角形状とするととも
に、この第一の領域４の外側に位置するドーナツ形状の
第二の領域５に存在する貫通路３の形状を、四角形で且
つ四隅部に補強部を設けた形状、好ましくは円弧形状ま
たは直線形状の隅肉形状としている。
【００１１】図２は本発明における四隅部に設けた補強
部の形状の例として円弧形状または直線形状を説明する
ための図であり、図１に示す第二の領域５を拡大して示
す図である。図２（ａ）は円弧形状の例であり、貫通路
３に垂直な平面において、貫通路３の形状を四角形状と
するとともに、四角形状を形成する面と面との交差部で
ある四隅部３ａを曲率半径Ｒの円弧形状としている。こ
の場合、円弧形状の大きさは曲率半径Ｒとなる。また、
図２（ｂ）は直線形状の例であり、貫通路３に垂直な平
面において、貫通路３の形状を四角形状とするととも
に、四角形状を形成する面と面との交差部である四隅部
３ａを幅Ｃの直線形状に補強している。この場合、直線
形状の大きさは幅Ｃとなる。
部の形状の例として円弧形状または直線形状を説明する
ための図であり、図１に示す第二の領域５を拡大して示
す図である。図２（ａ）は円弧形状の例であり、貫通路
３に垂直な平面において、貫通路３の形状を四角形状と
するとともに、四角形状を形成する面と面との交差部で
ある四隅部３ａを曲率半径Ｒの円弧形状としている。こ
の場合、円弧形状の大きさは曲率半径Ｒとなる。また、
図２（ｂ）は直線形状の例であり、貫通路３に垂直な平
面において、貫通路３の形状を四角形状とするととも
に、四角形状を形成する面と面との交差部である四隅部
３ａを幅Ｃの直線形状に補強している。この場合、直線
形状の大きさは幅Ｃとなる。
【００１２】図１及び図２に示す例では、貫通路３の四
隅部３ａを好ましくは円弧形状または直線形状として、
四隅部３ａに補強部を設けているため、薄い隔壁２で且
つ十分な機械的強度を有するセラミックハニカム構造体
を容易に成形することができる。また、四隅部３ａにお
ける補強部を設ける範囲を外側の第二の領域５に限定し
ているため、成形に必要な治具の製作工数を削減でき、
治具製作のコスト及び納期の低減を達成することができ
る。
隅部３ａを好ましくは円弧形状または直線形状として、
四隅部３ａに補強部を設けているため、薄い隔壁２で且
つ十分な機械的強度を有するセラミックハニカム構造体
を容易に成形することができる。また、四隅部３ａにお
ける補強部を設ける範囲を外側の第二の領域５に限定し
ているため、成形に必要な治具の製作工数を削減でき、
治具製作のコスト及び納期の低減を達成することができ
る。
【００１３】さらに、貫通路３の四隅部３ａを円弧形状
または直線形状とすると、貫通路３の水力半径にはほと
んど影響せず、使用時の圧力損失の低下はない。また、
貫通路３の四隅部３ａが円弧形状または直線形状である
と、四隅部３ａの空隙部分が減少するため、触媒を担持
させる際高価な触媒の使用量を低減でき、結果的に最終
製品のコストを低減することができる。
または直線形状とすると、貫通路３の水力半径にはほと
んど影響せず、使用時の圧力損失の低下はない。また、
貫通路３の四隅部３ａが円弧形状または直線形状である
と、四隅部３ａの空隙部分が減少するため、触媒を担持
させる際高価な触媒の使用量を低減でき、結果的に最終
製品のコストを低減することができる。
【００１４】図３は本発明のセラミックハニカム構造体
１の他の例の構成を説明するための図である。図３は図
２に示す例と同様に貫通路３に垂直な平面を示してい
る。図３に示す例では、第二の領域５を同心円上で内側
及び外側の２つのサブ領域５−１、５−２に分割し、各
サブ領域５−１、５−２に存在する貫通路３の各四隅部
３ａの円弧形状または直線形状の大きさを、セラミック
ハニカム構造体１の外周部へいくほど大きくしている。
すなわち、内側のサブ領域５−１における円弧形状また
は直線形状の部分の大きさを、外側のサブ領域５−２に
おける円弧形状または直線形状の部分の大きさよりも小
さくしている。もちろん、第二の領域５の分割数は２に
限定されるものではなく３以上であっても良い。ただ
し、その場合でも、各サブ領域に存在する貫通路３の各
四隅部３ａの円弧形状または直線形状の大きさを、セラ
ミックハニカム構造体１の外周部へいくほど大きくする
必要があることはいうまでもない。
１の他の例の構成を説明するための図である。図３は図
２に示す例と同様に貫通路３に垂直な平面を示してい
る。図３に示す例では、第二の領域５を同心円上で内側
及び外側の２つのサブ領域５−１、５−２に分割し、各
サブ領域５−１、５−２に存在する貫通路３の各四隅部
３ａの円弧形状または直線形状の大きさを、セラミック
ハニカム構造体１の外周部へいくほど大きくしている。
すなわち、内側のサブ領域５−１における円弧形状また
は直線形状の部分の大きさを、外側のサブ領域５−２に
おける円弧形状または直線形状の部分の大きさよりも小
さくしている。もちろん、第二の領域５の分割数は２に
限定されるものではなく３以上であっても良い。ただ
し、その場合でも、各サブ領域に存在する貫通路３の各
四隅部３ａの円弧形状または直線形状の大きさを、セラ
ミックハニカム構造体１の外周部へいくほど大きくする
必要があることはいうまでもない。
【００１５】
【実施例】以下、実際の例について説明する。 （実施例１）隔壁２の厚さ０．１ｍｍ、隔壁２の間隔
１．２７ｍｍの貫通路３からなる直径１００ｍｍ、長さ
１５０ｍｍのセラミックハニカム構造体１であって、以
下の表１に示す隅部３ａの形状と大きさと範囲を有する
試料Ｎｏ．１〜６のセラミックハニカム構造体１を治具
を使用して成形した。そして、成形した各セラミックハ
ニカム構造体１における成形時の潰れの有無を目視で観
察して、隅部形状の影響を調べた。結果を表１に示す。
表１の結果から、隅部３ａを円弧形状とした本発明例で
ある試料Ｎｏ．２〜６は、従来例である試料Ｎｏ．１と
比較して成形時の潰れが無く良好な成形を行えることが
わかった。さらに、本発明例の中でも、円弧形状の大き
さすなわち円弧形状の曲率半径が０．０５ｍｍ以上の例
が良好であることがわかった。
１．２７ｍｍの貫通路３からなる直径１００ｍｍ、長さ
１５０ｍｍのセラミックハニカム構造体１であって、以
下の表１に示す隅部３ａの形状と大きさと範囲を有する
試料Ｎｏ．１〜６のセラミックハニカム構造体１を治具
を使用して成形した。そして、成形した各セラミックハ
ニカム構造体１における成形時の潰れの有無を目視で観
察して、隅部形状の影響を調べた。結果を表１に示す。
表１の結果から、隅部３ａを円弧形状とした本発明例で
ある試料Ｎｏ．２〜６は、従来例である試料Ｎｏ．１と
比較して成形時の潰れが無く良好な成形を行えることが
わかった。さらに、本発明例の中でも、円弧形状の大き
さすなわち円弧形状の曲率半径が０．０５ｍｍ以上の例
が良好であることがわかった。
【００１６】
【表１】
【００１７】（実施例２）実施例１と同じサイズで、隅
部を曲率半径０．１ｍｍの円弧形状に固定し、円弧形状
の貫通路３を設けるべき第二の領域５の存在する外側か
らの長さを以下の表２に示すように変化させて、試料Ｎ
ｏ．１１〜１５のセラミックハニカム構造体１を治具を
使用して成形した。そして、成形した各セラミックハニ
カム構造体１における成形時の潰れの有無を目視で観察
して、第二の領域５の存在範囲の影響を調べた。結果を
表２に示す。表２の結果から、本発明例である試料Ｎ
ｏ．１２〜１５は、従来例である試料Ｎｏ．１１と比較
して成形時の潰れが無く良好な成形を行えることがわか
った。さらに、本発明例の中でも、第二の領域５を外周
から６ｍｍの範囲以上の範囲に設けた例が良好であるこ
とがわかった。
部を曲率半径０．１ｍｍの円弧形状に固定し、円弧形状
の貫通路３を設けるべき第二の領域５の存在する外側か
らの長さを以下の表２に示すように変化させて、試料Ｎ
ｏ．１１〜１５のセラミックハニカム構造体１を治具を
使用して成形した。そして、成形した各セラミックハニ
カム構造体１における成形時の潰れの有無を目視で観察
して、第二の領域５の存在範囲の影響を調べた。結果を
表２に示す。表２の結果から、本発明例である試料Ｎ
ｏ．１２〜１５は、従来例である試料Ｎｏ．１１と比較
して成形時の潰れが無く良好な成形を行えることがわか
った。さらに、本発明例の中でも、第二の領域５を外周
から６ｍｍの範囲以上の範囲に設けた例が良好であるこ
とがわかった。
【００１８】
【表２】
【００１９】（実施例３）実施例１における試料Ｎｏ．
２〜６及び実施例２における試料Ｎｏ．１２〜１５につ
いて、得られた成形体を実際に同一の条件で焼成して焼
成体を求め、各焼成体について圧縮強度及び耐熱衝撃性
を求めた。耐熱衝撃性は、室温＋７００℃に保った電気
炉に室温の焼成体を入れ２０分間保持した後取り出し、
外観を観察しつつ細い金属棒で外周部をたたき、クラッ
クが観察されなくかつ音が金属音の場合のみ合格とし、
合格したものについては電気炉の温度を５０℃上げ不合
格になるまで試料を続け、合格最高温度で比較した。ま
た、圧縮強度はハニカム構造体に等方的な静水圧荷重を
負荷したときの圧縮破壊強度であって、破壊が発生した
ときの圧力値で示した。試験個数は共に５個でその平均
で示した。結果を表３及び表４に示す。
２〜６及び実施例２における試料Ｎｏ．１２〜１５につ
いて、得られた成形体を実際に同一の条件で焼成して焼
成体を求め、各焼成体について圧縮強度及び耐熱衝撃性
を求めた。耐熱衝撃性は、室温＋７００℃に保った電気
炉に室温の焼成体を入れ２０分間保持した後取り出し、
外観を観察しつつ細い金属棒で外周部をたたき、クラッ
クが観察されなくかつ音が金属音の場合のみ合格とし、
合格したものについては電気炉の温度を５０℃上げ不合
格になるまで試料を続け、合格最高温度で比較した。ま
た、圧縮強度はハニカム構造体に等方的な静水圧荷重を
負荷したときの圧縮破壊強度であって、破壊が発生した
ときの圧力値で示した。試験個数は共に５個でその平均
で示した。結果を表３及び表４に示す。
【００２０】
【表３】
【００２１】
【表４】
【００２２】表３の結果から、円弧形状の大きさが０．
０５ｍｍ以上の試料Ｎｏ．３〜６が、円弧形状の大きさ
が０．０３ｍｍの試料Ｎｏ．２に比べて、圧縮強度と耐
熱衝撃性の両者が共に良好な範囲にあり好ましいことが
わかった。また、表４の結果から、第二の領域の範囲が
外周から６ｍｍ以上の試料Ｎｏ．１３〜１５は、第二の
領域の範囲が外周から４ｍｍの試料Ｎｏ．１２に比べ
て、圧縮強度と耐熱衝撃性の両者が共に良好な範囲とな
り好ましいことがわかった。
０５ｍｍ以上の試料Ｎｏ．３〜６が、円弧形状の大きさ
が０．０３ｍｍの試料Ｎｏ．２に比べて、圧縮強度と耐
熱衝撃性の両者が共に良好な範囲にあり好ましいことが
わかった。また、表４の結果から、第二の領域の範囲が
外周から６ｍｍ以上の試料Ｎｏ．１３〜１５は、第二の
領域の範囲が外周から４ｍｍの試料Ｎｏ．１２に比べ
て、圧縮強度と耐熱衝撃性の両者が共に良好な範囲とな
り好ましいことがわかった。
【００２３】本発明は上述した実施例にのみ限定される
ものではなく、幾多の変形、変更が可能である。例え
ば、上述した実施例として、隅部に設けた補強部が円弧
形状または直線形状の例について説明したが、他の形状
であっても補強の目的が達成できれば使用できることは
いうまでもない。例えば、円弧形状の円弧の部分が上述
した例と逆に貫通路３の中心に向かって凸となるような
円弧形状でも使用することができる。また、第二の領域
５を複数のサブ領域に分割して、各サブ領域の円弧形状
または直線形状の大きさを中心から外周に向かって徐々
に断続的に大きくした例を説明したが、第二の領域５を
サブ領域に分割せずに、第二の領域５の全体における隅
部の円弧形状または直線形状の大きさを中心から外周部
へ向かって徐々に連続的に大きくしても同様の結果を得
ることができることはいうまでもない。さらに、貫通路
の形状を正方形として記載したが、例えば三角形、長方
形、六角形やこれらの組み合わせ形状にも使用できるこ
とはいうまでもない。
ものではなく、幾多の変形、変更が可能である。例え
ば、上述した実施例として、隅部に設けた補強部が円弧
形状または直線形状の例について説明したが、他の形状
であっても補強の目的が達成できれば使用できることは
いうまでもない。例えば、円弧形状の円弧の部分が上述
した例と逆に貫通路３の中心に向かって凸となるような
円弧形状でも使用することができる。また、第二の領域
５を複数のサブ領域に分割して、各サブ領域の円弧形状
または直線形状の大きさを中心から外周に向かって徐々
に断続的に大きくした例を説明したが、第二の領域５を
サブ領域に分割せずに、第二の領域５の全体における隅
部の円弧形状または直線形状の大きさを中心から外周部
へ向かって徐々に連続的に大きくしても同様の結果を得
ることができることはいうまでもない。さらに、貫通路
の形状を正方形として記載したが、例えば三角形、長方
形、六角形やこれらの組み合わせ形状にも使用できるこ
とはいうまでもない。
【００２４】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、セラミックハニカム構造体の外側部分に定義
した第二の領域に存在する貫通路の隅部に補強部を設け
た形状、好ましくは円弧形状または直線形状の隅肉形状
にしているため、薄い隔壁を有するセラミックハニカム
構造体の機械的強度及び保形性を向上させることができ
る。また、全ての貫通路の隅部に補強部を設ける必要は
無く、上記第二の領域においてのみ貫通路の隅部に補強
部を形成するれば良いため、成形治具の製作工数の削減
によるコスト及び納期の低減が可能となる。
によれば、セラミックハニカム構造体の外側部分に定義
した第二の領域に存在する貫通路の隅部に補強部を設け
た形状、好ましくは円弧形状または直線形状の隅肉形状
にしているため、薄い隔壁を有するセラミックハニカム
構造体の機械的強度及び保形性を向上させることができ
る。また、全ての貫通路の隅部に補強部を設ける必要は
無く、上記第二の領域においてのみ貫通路の隅部に補強
部を形成するれば良いため、成形治具の製作工数の削減
によるコスト及び納期の低減が可能となる。
【図１】本発明のセラミックハニカム構造体の一例の構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図２】図１の一部を拡大して示す図である。
【図３】本発明のセラミックハニカム構造体の他の例の
構成を示す図である。
構成を示す図である。
【図４】従来のセラミックハニカム構造体の一例の構成
を示す図である。
を示す図である。
【図５】図４の一部を拡大して示す図である。
１ セラミックハニカム構造体、２ 隔壁、３ 貫通
路、３ａ 隅部、４ 第一の領域、５ 第二の領域、５
−１、５−２ サブ領域
路、３ａ 隅部、４ 第一の領域、５ 第二の領域、５
−１、５−２ サブ領域
Claims (7)
- 【請求項１】隔壁で囲まれた多数の貫通路を有するセラ
ミックハニカム構造体であって、貫通路に垂直な平面に
おいて、中心を含む第一の領域の外側の第二の領域に存
在する貫通路の各隅部に補強部を設けた形状とすること
を特徴とするセラミックハニカム構造体。 - 【請求項２】前記第二の領域に存在する貫通路の各隅部
にのみ補強部を設けた請求項１記載のセラミックハニカ
ム構造体。 - 【請求項３】前記補強部が円弧形状または直線形状の隅
肉形状である請求項１または２記載のセラミックハニカ
ム構造体。 - 【請求項４】前記第二の領域を複数のサブ領域に分け、
各サブ領域に存在する補強部の大きさを、セラミックハ
ニカム構造体の外周部へいくほど大きくした請求項１〜
３のいずれか１項に記載のセラミックハニカム構造体。 - 【請求項５】前記第二の領域における補強部の大きさ
を、セラミックハニカム構造体の中心部から外周部に向
かうにつれて徐々に大きくした請求項１〜３のいずれか
１項に記載のセラミックハニカム構造体。 - 【請求項６】前記第二の領域における補強部の大きさが
０．０５ｍｍ〜０．１５ｍｍである請求項１〜５のいず
れか１項に記載のセラミックハニカム構造体。 - 【請求項７】前記隔壁の厚さが０．１５ｍｍ以下である
請求項１〜６のいずれか１項に記載のセラミックハニカ
ム構造体。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9077116A JPH10264125A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | セラミックハニカム構造体 |
| US09/042,741 US6159431A (en) | 1997-03-28 | 1998-03-17 | Ceramic honeycomb structural body |
| DE69811135T DE69811135T2 (de) | 1997-03-28 | 1998-03-27 | Keramischer Wabenkörper |
| EP98302380A EP0867223B1 (en) | 1997-03-28 | 1998-03-27 | Ceramic honeycomb structural body |
| CA002233465A CA2233465C (en) | 1997-03-28 | 1998-03-27 | Ceramic honeycomb structural body |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9077116A JPH10264125A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | セラミックハニカム構造体 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10264125A true JPH10264125A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13624828
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9077116A Pending JPH10264125A (ja) | 1997-03-28 | 1997-03-28 | セラミックハニカム構造体 |
Country Status (5)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6159431A (ja) |
| EP (1) | EP0867223B1 (ja) |
| JP (1) | JPH10264125A (ja) |
| CA (1) | CA2233465C (ja) |
| DE (1) | DE69811135T2 (ja) |
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- 1998-03-27 EP EP98302380A patent/EP0867223B1/en not_active Expired - Lifetime
- 1998-03-27 CA CA002233465A patent/CA2233465C/en not_active Expired - Fee Related
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