JP4238858B2 - 六角ハニカム構造体及びその製造方法 - Google Patents

六角ハニカム構造体及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、六角形格子状のセル壁に囲まれた六角形状のセルを多数設けてなる六角ハニカム構造体及びその製造方法に関する。
従来、自動車用の排ガス浄化フィルターにおける触媒担体等として用いられるセラミック製のハニカム構造体(モノリス担体)は、格子状のセル壁に囲まれたセルを多数設けて構成されている。このようなハニカム構造体は、例えば、特許文献1〜3等に示されている。
上記ハニカム構造体において、セルの形状は、押出成形用の金型の作製が比較的容易である等、生産効率の面から四角形状のものが主に採用されていた。ところが、四角形状のセルを有するハニカム構造体は、触媒をセル壁の壁面に担持させた場合、セルの角部に触媒が余分に担持され、さらに排気ガスの流通を阻害するといった問題が生じていた。
そこで、近年、排ガス浄化性能の向上を目的として、触媒をセル壁の壁面に均一な厚みで担持させることができる、また排気ガスを良好に流通させることができるといった形状的な特性から、セルの形状を六角形状としたハニカム構造体(以下、六角ハニカム構造体という)が採用されている。これにより、触媒量、圧力損失、炭化水素排出量等の面から排ガス浄化性能の向上が可能となった。
しかしながら、上記六角ハニカム構造体は、各セルを囲む六角形状のセル壁の各辺の形状が直線状に構成されているため、応力を受けた際に、その応力を逃がすことができる又は分散させることができる柔軟性を有していない。そのため、例えば自動車に積載する際の衝撃や、自動車に積載した状態での振動・熱衝撃等、外部または内部からの応力によって損傷・割れ等の不具合が発生するといった問題が生じていた。つまり、従来の六角ハニカム構造体は、応力に対する柔軟性、使用時における耐久性・耐熱衝撃性を充分に有しているとは言えなかった。
特開平7−39761号公報 特開2000−237602号公報 特開2002−321210号公報
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、応力に対する柔軟性を充分に有し、耐久性・耐熱衝撃性に優れた六角ハニカム構造体及びその製造方法を提供しようとするものである。
第1の発明は、六角形格子状のセル壁に囲まれた六角形状のセルを多数設けてなる六角ハニカム構造体において、
上記各セルにおける6辺を構成する上記セル壁は、軸方向に直交する断面において、各辺が上記セルの内側または外側のどちらか一方に膨らんでいるように配設され、かつ、その6辺のうちの連続する3辺が上記セルの内側に膨らんでおり、その他の連続する3辺が上記セルの外側に膨らんでいるように配設されていることを特徴とする六角ハニカム構造体にある(請求項1)。
本発明の六角ハニカム構造体において、上記セル壁は、六角形状の上記セルを囲む6辺を構成しており、その各辺が上記セルの内側または外側のどちらか一方に膨らんでいるように配設されている。即ち、1つのセルに注目した場合、上記各辺は、該各辺の端点同士を結ぶ直線よりも内側または外側のどちらか一方に(いわばC字状に)膨らんでいる。そのため、外部または内部から応力を受けた際に、その応力を上記の形状を有するセル壁によって分散させることができる。これにより、上記六角ハニカム構造体は、上記セル壁の各辺の形状が直線状である場合に比べて、応力に対する柔軟性を有するものとなる。そして、それ故に、自動車に積載する際の衝撃による損傷を抑制することができる。また、自動車に積載した状態においても、振動や熱衝撃による損傷を抑制することができる。
さらに、本発明では、上記セル壁は、その6辺のうちの連続する3辺が上記セルの内側に膨らんでおり、その他の連続する3辺が上記セルの外側に膨らんでいるように配設されている。このような構成とすることにより、外部または内部から受けた応力を上記セル壁によって分散させ、応力に対する柔軟性を向上させるという効果を特に有効に発揮することができる。
このように、本発明によれば、応力に対する柔軟性を充分に有し、耐久性・耐熱衝撃性に優れた六角ハニカム構造体を提供することができる。
第2の発明は、上記第1の発明の六角ハニカム構造体を製造する方法において、
セラミックス原料を押出成形してハニカム成形体を成形する押出成形工程と、
上記ハニカム成形体を所望長さに切断する切断工程と、
上記ハニカム成形体を乾燥させる乾燥工程と、
上記ハニカム成形体を焼成してハニカム構造体を得る焼成工程とを含み、
上記押出成形工程では、上記セル壁の形状に対応する形状のスリット溝を有する押出成形用金型を用いて押出成形することを特徴とする六角ハニカム構造体の製造方法にある(請求項)。
本発明の六角ハニカム構造体の製造方法において、上記押出成形工程では、上記押出成形用金型を用いて押出成形を行う。そして、この押出成形金型は、上記第1の発明の六角ハニカム構造体における上記セル壁の形状に対応する形状のスリット溝を有している。即ち、上記押出成形用金型を用いて押出成形を行うことにより、上記第1の発明の六角ハニカム構造体に対応する形状の上記ハニカム成形体を容易に成形することができる。そのため、上記製造方法を用いて得られる六角ハニカム構造体は、応力に対する柔軟性を充分に有し、耐久性・耐熱衝撃性に優れたものとなる。
このように、本発明の製造方法によれば、応力に対する柔軟性を充分に有し、耐久性・耐熱衝撃性に優れた六角ハニカム構造体を得ることができる。
上記第1の発明においては、上記六角ハニカム構造体は、例えば、自動車用の排ガス浄化フィルターとして用いることができる。例えば、ガソリンエンジン用排ガス浄化フィルター、またはディーゼルエンジン用排ガス浄化フィルター(DPF)として用いることができる。
また、上記セル壁の各辺は、複数の直線を繋げて上記セルの内側または外側のどちらか一方に膨らんでいるように構成することができる(請求項)。
この場合には、外部または内部から受けた応力を上記セル壁によって分散させる効果を充分に発揮することができる。
また、上記六角ハニカム構造体は、その外周部に外周スキン部を有していることが好ましい(請求項)。
この場合には、特に外部から受ける応力を低減させることができる。例えば、自動車に積載する際の衝撃による損傷をより一層抑制することができる。
また、上記セル壁の厚さは、110μm以下であることが好ましい(請求項)。
この場合には、外部または内部から受けた応力を上記セル壁によって分散させる効果を充分に発揮することができる。
上記第2の発明においては、上記押出成形用金型の上記スリット溝は、ウォータージェットレーザー法により加工したものを用いることが好ましい(請求項)。
上記ウォータージェットレーザー法を用いることにより、上記セル壁の形状が複雑な場合であっても、その形状に対応する形状のスリット溝を精度高く、かつ、容易に加工することができる。そのため、得られる六角ハニカム構造体は、寸法精度が非常に高いものとなる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかる六角ハニカム構造体について、図1〜図3を用いて説明する。
本例の六角ハニカム構造体1は、図1に示すごとく、六角形格子状のセル壁2に囲まれた六角形状のセル3を多数設けてなる。
そして、図2に示すごとく、各セル3における6辺(辺21〜26)を構成するセル壁2は、軸方向に直交する断面において、各辺21〜26がセル3の内側または外側のどちらか一方に膨らんでいるように配設されている。
以下、これを詳説する。
本例の六角ハニカム構造体1は、ガソリンエンジン用排ガス浄化フィルターとして用いられるものである。
図1に示すごとく、六角ハニカム構造体1は、円筒形状を呈しており、その外周部に外周スキン部4を有する。そして、外周スキン部4の内側に、セル壁2に囲まれた六角形状のセル3を600メッシュ有する。また、六角ハニカム構造体1は、コーディエライトを主成分とするセラミックよりなり、その寸法は、外径φ103mm、長さ100mmである。また、外周スキン部4の厚さは0.3mmであり、セル壁2の気孔率は30〜40%である。なお、図1では、図を簡略化するためにセル3を単純な六角形として描いている。
図2に示すごとく、六角ハニカム構造体1の軸方向に直交する断面、すなわち径方向断面において、1つのセル3(図中の中央にあるセル3)に注目した場合、セル3は、六角形状のセル壁2に囲まれている。このセル壁2は、6つの辺21〜26で構成されている。そして、セル壁2において、その6辺のうちの連続する3辺(本例における辺21〜23)は、セル3の内側にC字状に膨らんでおり、その他の連続する3辺(辺24〜26)は、セル3の外側にC字状に膨らんでいる。なお、本例のセル壁2の厚みは90μm、セルピッチは111μmである。
ここで、セル壁2の各辺の形状について、図3を用いてさらに詳しく説明する。なお、図3は、セル壁2の中心線のみを示した簡略図である。
図3に示すごとく、六角形状のセル壁2における6つの頂点201〜206を順に直線で結び、この線を基線20(図中の点線)とする。例えば、辺21は、この辺21の端点となる頂点201、202を結ぶ基線20よりも内側にC字状に膨らんでいる。辺22、23も同様である。また、辺24は、この辺24の端点となる頂点203、204を結ぶ基線20よりも外側にC字状に膨らんでいる。辺25、26も同様である。
なお、本例の辺21〜26の形状は円弧であるが、各辺の形状はこれに限定されるものではない。
次に、六角ハニカム構造体1の製造方法について説明する。
本例の六角ハニカム構造体1の製造方法は、少なくとも、セラミックス原料を押出成形してハニカム成形体を成形する押出成形工程と、上記ハニカム成形体を所望長さに切断する切断工程と、上記ハニカム成形体を乾燥させる乾燥工程と、上記ハニカム成形体を焼成してハニカム構造体(六角ハニカム構造体1)を得る焼成工程とを含む。
そして、上記押出成形工程では、セル壁2の形状に対応する形状のスリット溝51を有する押出成形用金型5(図4〜図6)を用いて押出成形する。
以下、これを詳説する。
まず、押出成形工程では、ハニカム成形体を構成するセラミックス原料を準備する。セラミックス原料の原料粉末としては、カオリン、溶融シリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、タルク、カーボン粒子等を含有し、化学組成が重量比にて最終的にSiO2:45〜55%、Al23:33〜42%、MgO:12〜18%よりなるコーディエライトを主成分とする組成となるように調整したものを用いた。この原料粉末に水、バインダー等を所定量添加し、混錬することでセラミックス原料を得る。
次に、上記セラミック原料を押出成形するための押出成形用金型5について説明する。
図4、図5に示すごとく、本例で用いる押出成形用金型5は、周囲よりも突出した溝形成部510に、作製する六角ハニカム構造体1のセル壁2の形状(図2参照)に対応する形状のスリット溝51を有する。このスリット溝51は、図6に示すごとく、材料供給用の供給穴52と連通している。なお、図4では、図を簡略化するためにスリット溝51の成す形状を単純な六角形として描いている。
また、スリット溝51は、ウォータージェットレーザー装置を用いて、ウォータージェットレーザーにより加工してある。このウォータージェットレーザー装置は、スリット溝51の形成位置を容易に制御することができる。そのため、押出成形用金型5に加工されたスリット溝51は、非常に精度が高いものとなる。
そして、準備した上記セラミック原料を押出成形用金型5を用いて押出成形し、ハニカム成形体を成形する。
次に、切断工程では、成形したハニカム成形体を所望の長さに切断する。
次に、乾燥工程では、切断したハニカム成形体を90〜100℃で乾燥させる。
次に、焼成工程では、乾燥後のハニカム成形体を最高温度1400℃で焼成する。
以上により、図1の六角ハニカム構造体1を得る。
次に、本例の六角ハニカム構造体1における作用効果について説明する。
本例の六角ハニカム構造体1において、セル壁2は、六角形状のセル3を囲む6辺(辺21〜26)を構成しており、その各辺21〜26がセル3の内側または外側のどちらか一方に膨らんでいるように配設されている。即ち、1つのセル3に注目した場合、各辺21〜26は、該各辺21〜26の端点同士を結ぶ直線よりも内側または外側のどちらか一方にC字状に膨らんでいる(図2、図3参照)。そのため、外部または内部から応力を受けた際に、その応力を上記の形状を有するセル壁2によって分散させることができる。これにより、六角ハニカム構造体1は、セル壁2の各辺の形状が直線状である場合に比べて、応力に対する柔軟性を有するものとなる。そして、それ故に、自動車に積載する際の衝撃による損傷を抑制することができる。また、自動車に積載した状態においても、振動や熱衝撃による損傷を抑制することができる。
また、本例では、セル壁2は、辺21〜26の6辺のうちの連続する3辺である辺21〜23がセル3の内側に膨らんでおり、その他の連続する3辺である辺24〜26がセル3の外側に膨らんでいるように配設されている。そのため、応力に対する柔軟性をより一層向上させることができる。
また、六角ハニカム構造体1は、その外周部に外周スキン部4を有している。そのため、特に外部から受ける応力を低減させることができる。例えば、自動車に積載する際の衝撃による損傷をより一層抑制することができる。
また、セル壁2の厚さは、110μm以下である。そのため、外部または内部から受けた応力をセル壁2によって分散させる効果を充分に発揮することができる。
また、本例の製造方法では、押出成形用金型5のスリット溝51は、ウォータージェットレーザー装置を用いたウォータージェットレーザー法により加工したものを用いる。即ち、ウォータージェットレーザー法を用いることにより、セル壁2の形状が複雑な場合であっても、その形状に対応する形状のスリット溝51を押出成形用金型5に精度高く、かつ、容易に加工することができる。そのため、得られる六角ハニカム構造体1は、非常に精度が高いものとなる。
このように、本例によって得られる六角ハニカム構造体1は、外部または内部からの応力に対する柔軟性を充分に有するものとなる。そして、それ故に、使用時における耐久性・耐熱衝撃性に優れたものとなる。
なお、本例では、セル壁2の各辺21〜26は、1本の曲線で構成しているが、複数の直線を曲線状に繋げて構成することもできる。例えば、図7に示すごとく、セル壁2の各辺21〜26は、2本の直線を曲線状に繋げて構成することもできる。この場合にも、上記と同様に、外部または内部から受けた応力をセル壁2によって分散させる効果を充分に発揮することができる。
また、本例の六角ハニカム構造体1では、すべてのセル3を各辺21〜26がC字状のセル壁2によって構成しているが、各辺が直線状のセル壁によって構成された従来のセルを一部に設けてもよい。ただし、そのようなセルが多く存在すると、応力に対する柔軟性を向上させる効果を得ることができないおそれがある。
また、一部に上記従来のセルを設ける場合、該従来のセルを、六角ハニカム構造体1の外周側に向かって徐々に少なくなるように配設することが好ましい。即ち、本例のセル3を、六角ハニカム構造体1の外周側に向かって多く存在するように配設することが好ましい。これは、外部から受ける応力を低減させる効果を充分に得るためである。
また、本例の六角ハニカム構造体1は、ガソリンエンジン用排ガス浄化フィルターとして用いられるものであるが、本例のような形状を有する六角ハニカム構造体は、ディーゼルエンジン用排ガス浄化フィルター(DPF)として適用することもできる。
参考例
本例は、図8に示すごとく、セル壁2の形状を変更した例である。
本例のセル壁2は、同図に示すごとく、隣り合う辺がセル3の内側と外側とに交互に膨らんでいるように配設されている。即ち、1つのセル3に注目した場合、辺21、23、25は、セル3の内側にC字状に膨らんでおり、辺22、24、26は、セル3の外側にC字状に膨らんでいる。
その他は、実施例1と同様の構成である。
この場合には、実施例1と同様に、外部または内部から受けた応力を上記の形状を有するセル壁2によって充分に分散させることができる。そのため、応力に対する柔軟性を向上させる効果を充分に得ることができる。
その他は、実施例1と同様の作用効果を有する。
(実施例
本例では、実施例1の六角ハニカム構造体1について、CAE解析を用いて最大応力値を計算し、評価した。
本発明品としては、実施例1の六角ハニカム構造体1において、セル壁2の各辺21〜26が半径3、4、5mmの円弧で構成されている試料E1、E2、E3の3種類を準備した。なお、試料E1〜E3の六角ハニカム構造体1のサイズは、実施例1と同様であり、外径φ103mm、セル壁2の厚み90μm、セルピッチ111μm、外周スキン部4の厚み0.3mmであり、600メッシュである。
また、比較のために、図9に示すごとく、セルが四角形状であり、セル壁の各辺の形状が直線状のハニカム構造体である試料C1と、図10に示すごとく、セルが六角形状であり、セル壁の各辺の形状が直線状の六角ハニカム構造体である試料C2との2種類の従来品を準備した。
さらに、比較のために、図11に示すごとく、実施例1の六角ハニカム構造体と基本的な構成が同じであり、セル壁の各辺がセルの内側および外側のどちらにも膨らんでいる六角ハニカム構造体を準備した。なお、セル壁の各辺は、内側および外側に膨らむ円弧を組み合わせたS字状を呈している。そして、本例では、その円弧の半径が2、3、4mmである試料C3、C4、C5の3種類を準備した。
なお、試料C1〜C5は、試料E1〜E3の六角ハニカム構造体1と基本的なサイズが同じである。
次に、CAE解析について説明する。
本例のCAE解析では、解析モデルは、対象境界条件を設定した1/4体格(扇形)の2次元(平面)モデルとし、その要素タイプは2次要素とした。また、各試料の形状比較を可能とするために、要素一辺の長さと分割数を統一した。また、材料特性は、ハニカム構造体を構成するセラミック材料のヤング率、ポアソン比等を入力した。
以上の条件で試料E1〜E3及び試料C1〜C5に対してシミュレーションを行い、各試料に応力を及ぼした場合における最大応力値を計算した。
次に、CAE解析により計算した最大応力値の結果を表1に示す。
同表からわかるように、試料E1〜E3の最大応力値は、いずれも従来の六角ハニカム構造体である試料C2よりも低い値を示している。即ち、本発明品である試料E1〜E3の六角ハニカム構造体1は、応力に対する柔軟性を向上させる効果を有していることがわかる。
また、試料E1〜E3の最大応力値は、試料C3〜C5よりも低い値を示している。即ち、セル壁の各辺の形状がC字状である方がS字状である場合に比べて、応力に対する柔軟性を向上させる効果を有していることがわかる。この理由としては、S字状の場合、セル壁の中心で膨らみの向きが変わるため、1つの膨らみに対する弦の長さが短くなる。そのため、今回のセル壁の厚さ及びセルピッチでは、C字状の方が応力を分散させる効果が大きいと考えられる。
また、試料E1の最大応力値は、六角ハニカム構造体よりも応力に対する柔軟性が高いとされるセルが四角形状のハニカム構造体である試料C1よりも低い値を示した。また、試料E2は試料C1と同等であり、試料E3は試料C1よりも少し大きい値となった。
このことから、六角ハニカム構造体1は、そのハニカム構造体のサイズ、セル壁の厚み、セルピッチ等の条件によって、最も応力低減効果を得ることができる最適なセル壁2の各辺の形状(例えば、本例における円弧の半径)が存在すると考えられる。
Figure 0004238858
以上により、本発明品の六角ハニカム構造体1は、応力に対する柔軟性に優れていることがわかる。そして、これによって、使用時における耐久性・耐熱衝撃性を優れたものとすることができる。
実施例1における、六角ハニカム構造体の構造を示す説明図。 実施例1における、セル及びセル壁の形状を示す説明図。 実施例1における、セル壁の形状を説明するための簡略図。 実施例1における、押出成形用金型の構造を示す平面図。 実施例1における、押出成形用金型のスリット溝の形状を示す拡大図。 図5のA−A線矢視断面図。 実施例1における、その他のセル壁の形状を示す説明図。 参考例における、セル及びセル壁の形状を示す説明図。 実施例における、試料C1のセル及びセル壁の形状を示す説明図。 実施例における、試料C2のセル及びセル壁の形状を示す説明図。 実施例における、試料C3〜C5のセル及びセル壁の形状を示す説明図。
符号の説明
1 六角ハニカム構造体
2 セル壁
21〜26 辺
3 セル
4 外周スキン部

Claims (6)

  1. 六角形格子状のセル壁に囲まれた六角形状のセルを多数設けてなる六角ハニカム構造体において、
    上記各セルにおける6辺を構成する上記セル壁は、軸方向に直交する断面において、各辺が上記セルの内側または外側のどちらか一方に膨らんでいるように配設され、かつ、その6辺のうちの連続する3辺が上記セルの内側に膨らんでおり、その他の連続する3辺が上記セルの外側に膨らんでいるように配設されていることを特徴とする六角ハニカム構造体。
  2. 請求項1において、上記セル壁の各辺は、複数の直線を繋げて上記セルの内側または外側のどちらか一方に膨らんでいるように構成されていることを特徴とする六角ハニカム構造体。
  3. 請求項1又は2において、上記六角ハニカム構造体は、その外周部に外周スキン部を有していることを特徴とする六角ハニカム構造体。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、上記セル壁の厚さは、110μm以下であることを特徴とする六角ハニカム構造体。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の六角ハニカム構造体を製造する方法において、
    セラミックス原料を押出成形してハニカム成形体を成形する押出成形工程と、
    上記ハニカム成形体を所望長さに切断する切断工程と、
    上記ハニカム成形体を乾燥させる乾燥工程と、
    上記ハニカム成形体を焼成してハニカム構造体を得る焼成工程とを含み、
    上記押出成形工程では、上記セル壁の形状に対応する形状のスリット溝を有する押出成形用金型を用いて押出成形することを特徴とする六角ハニカム構造体の製造方法。
  6. 請求項5において、上記押出成形用金型の上記スリット溝は、ウォータージェットレーザー法により加工したものを用いることを特徴とする六角ハニカム構造体の製造方法。
JP2005271551A 2005-09-20 2005-09-20 六角ハニカム構造体及びその製造方法 Expired - Fee Related JP4238858B2 (ja)

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