JP2011156537A - 六角ハニカム構造体 - Google Patents

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Abstract

【課題】セル壁の厚みが140μm以下である薄肉の場合であっても、破壊強度を従来よりも向上させることができる六角ハニカム構造体を提供すること。
【解決手段】排気ガス浄化触媒の触媒担体として用いられ、六角形格子状のセル壁2に囲まれた六角形状の多数のセル3と、外周側面を覆う筒状のスキン層4とを有するセラミック製の六角ハニカム構造体1である。セル壁2のうち、スキン層4と組み合わせられることなく6つのセル壁2によって実質的に完全な六角形状のセル3aを形成する要素となるセル壁である基本セル壁2aの平均厚みが110μm以下であり、かつ、セルピッチが0.9mm以上であり、3つの基本セル壁2a同士の交点部分における、3つのセル開口部の輪郭に接する円の直径Daと、セルピッチPとの関係が、Da/P≧0.13である。Da/P≧0.16であることが好ましい。
【選択図】図2

Description

本発明は、自動車等の内燃機関の排ガス浄化装置の触媒担体に用いられるセラミック製の六角ハニカム構造体に関する。
近年の自動車用の排気ガス浄化装置における触媒担体として用いられるハニカム構造体は、担持する触媒の早期活性化等を目的として、セル壁の厚さを140μm以下に薄肉化してハニカム構造体全体を軽量化し、その熱容量を低減させる試みがなされている。
通常、触媒担体であるハニカム構造体は、外周側から所定の圧力をかけた状態でケース内に把持される。そのため、上記のセル壁の薄肉化による剛性の低下によって、外周面からの圧力に対する破壊強度が低下するという問題が生じるようになった。この破壊強度の低下は、セル形状が三角形又は四角形の場合よりも六角形の場合の方が特に深刻な問題となる。
これまで、ハニカム構造体の強度向上に関する技術としては、次のような先行技術が開示されている。
特許文献1には、ハニカム構造体の横断面図心方向へ向かうにつれて規則的に薄くすることが示されている。
特許文献2には、中心を含む第一の領域の外側の第二の領域に存在する貫通孔の各隅部に補強部を設けることが示されている。
特許文献3には、外周に存在する断面積が完全な貫通孔の断面積の80%未満の不完全貫通孔を形成する隔壁の内、外壁と隔壁とが直交しない不完全貫通孔の隔壁のみを、その他の部分の薄壁より9〜100%厚くするとともに、外壁の厚さを、外周の不完全貫通孔を構成する隔壁の厚さより厚くすることが示されている。
特許文献4には、最外周セル隔壁厚さ(tr)、基本セル隔壁厚さ(tc)、外壁厚さ(ts)との関係が0.7≦tc/tr≦0.9、0.3≦tr/ts≦0.7とすることが示されている。
特許文献5には、外周壁とセル壁との交点の半径(Rr)がセル壁同士の交点の半径(Rc)を大きくすることが示されている。
特許文献6には、一方の対向する各隅角部に略円弧上のR部を形成することが示されている。
特開昭54−110189号公報 特開平10−264125号公報 特許公報3466862号 特開平11−277653号公報 特開2002−46117号公報 特開2003−269131号公報
しかしながら、特許文献1、2の技術では、焼成時において、中心でのセル壁の収縮と外周のセル壁の収縮が異なることから、寸法精度を確保すること及び、押出成形時での端面の均一性を確保することが困難であった。
また特許文献3、4の技術では、最外周隔壁厚さを厚くする技術が提案されているが、この技術は四角セルにおいてはある程度機械的強度を確保できたが、六角セルにおいて機械的強度を確保するには十分ではなかった。
また、特許文献5の技術では、外壁部とセル壁との交点の半径をセル壁同士の交点の半径より大きくすること、特許文献6の技術では、一方の対向する各隅部に略円弧上のR部を形成することがそれぞれ提案されているが、やはり四角セルにおける機械的強度の向上のみに適応できる技術であり、六角セルに適応しても十分な機械的強度の向上は図れなかった。
このように、これまで開示されてきた技術は主に四角セル形状のハニカム構造体を対象としたものであり、六角セルを有する六角ハニカム構造体にそのまま適応しても、十分な機械的強度の向上が得られない。
本発明は、かかる従来の問題点に鑑みてなされたもので、セル壁の厚みが140μm以下である薄肉の場合であっても、破壊強度を従来よりも向上させることができる六角ハニカム構造体を提供しようとするものである。
第1の発明は、排気ガス浄化触媒の触媒担体として用いられるセラミック製の六角ハニカム構造体において、
該六角ハニカム構造体は、六角形格子状のセル壁に囲まれた六角形状の多数のセルと、外周側面を覆う筒状のスキン層とを有し、
上記セル壁のうち、実質的に完全な六角形状のセルを形成する要素となる基本セル壁の厚みが110μm以下であり、かつ、セルピッチPが0.9mm以上であり、
上記基本セル壁同士の交点部分に内接する内接円直径Daと、上記セルピッチPとの関係が、Da/P≧0.13であることを特徴とする六角ハニカム構造体にある(請求項1)。
第2の発明は、ハニカム構造体よりなる担体に触媒を担持させた排ガス浄化部を1又は複数有する内燃機関の排ガス浄化装置であって,
少なくとも、最上流側に配置された上記排ガス浄化部における上記担体は、第2又は第3の発明の六角ハニカム構造体よりなることを特徴とする内燃機関の排ガス浄化装置にある(請求項5)。
第1の発明は、上記基本セル壁の厚みが110μm以下、かつセルピッチが0.9mm以上であるという薄肉の六角ハニカム構造体である場合を前提として、上記基本セル壁同士の交点部分に内接する内接円直径Daと、セルピッチPとの関係がDa/P≧0.13であることが、破壊強度の向上に有効である点を見出したものである。そして、この関係を具備することによって、本発明の六角ハニカム構造体は、薄肉であっても排ガス浄化装置の触媒担体として実用に耐えうる強度を有するものとなる。それ故、従来四角形セルが主流であった触媒担体を六角ハニカム構造体に置き換えることが可能となり、四角セルの場合よりも触媒担持面積を大きくすることが可能である等の六角ハニカム構造体の利点を最大限発揮させることができる。
第2の発明の内燃機関の排ガス浄化装置は、少なくともその最上流側の最も浄化性能を要求される排ガス浄化部として、上記第1の発明の六角ハニカム構造体を担体とする排ガス浄化部を配置してある。排ガス浄化装置における最上流側は、最も熱衝撃も大きく、高い破壊強度が触媒担体に要求される。従来ならば、形状的に強度面で有利な四角セルのものが採用されることが多かったが、上記第1〜第3の発明の完成によって、六角ハニカム構造体の強度特性が大きく向上し、最上流側における触媒担体としての安定的な採用が可能となった。そして、これにより、四角セルの場合よりも触媒担持面積を大きくすることが可能である六角ハニカム構造体の利点を最大限発揮させることができ、排ガス浄化装置の浄化性能を向上させることができる。
実施例1における、六角ハニカム構造体の構造を示す説明図。 実施例1における、六角ハニカム構造体の各部の寸法を示す説明図。 参考例1における、第1領域と第2領域を示す説明図。 実施例2における、内燃機関の排ガス浄化装置の構成を示す説明図。 本発明における、直径Daの定義を示す説明図。 本発明における、直径Daの定義を示す説明図。 本発明における、直径Daの定義を示す説明図。 本発明における、直径Daの定義を示す説明図。
上記第1の発明における「実質的に完全な六角形状」とは、いわゆる幾何学上の六角形に限るものではなく、スキン層を要素とせずに、6つの略直線状のセル壁を組み合わせて一般的な概念の六角形となる形状を意味している。より具体的には、スキン層を一部の要素としてセル開口部を形成しているセル(実質的に不完全な六角形状のセル)を除く一般のセルのすべてが「実施的に完全な六角形状」のセルということとなる。
第1の発明の六角ハニカム構造体においては、上記のごとく、内接円直径Daと、セルピッチPとの関係が、Da/P≧0.13である。このDa/Pが0.13未満の場合には、十分な破壊強度向上効果が得られない。
ここで、上記直径Daは、後述する図5〜図8に例示するように、基本セル壁同士の交点部分において、隣接する3つのセル開口部c1〜c3の輪郭つまり基本セル壁2aの表面位置のどこかでそれぞれ接するように円Caを描いてその直径Daを求める。そして、この円Caとセル開口部c1〜c3の輪郭とが接する位置は、実際には、図5〜図8に示すごとく、その交点部分の角部等の微細な形状のばらつきやセル壁の厚み等によって変化するが、いずれの場合にも、セル開口部c1〜c3の内部にはみ出ないように、すべてのセル開口部c1〜c3の輪郭に接する最大の円を描いて求める。
好ましくは、上記内接円直径Daと、上記セルピッチPとの関係が、Da/P≧0.16であることがよい(請求項2)。この場合には、破壊強度向上効果をさらに高めることができる。また、上記Da/Pの上限値は、開口面積の低下により圧力損失が上昇してしまうという理由で0.30であることが好ましい。
また、上記セル壁のうち、上記スキン層近傍において不完全な六角形状のセルを形成する要素となる最外周セル壁同士の交点部分、又は該最外周セル壁と上記基本セル壁との交点部分に内接する内接円直径Dbと、上記内接円直径Daとの関係が、Db/Da≧1.05であることが好ましい(請求項3)。これによって、さらに破壊強度向上効果が得られる。これは、上記Db/Da≧1.05の関係とすることによって、最外周側近傍の強度をその内側よりも高めることができるが、その最外周側近傍の強度の向上が六角ハニカム構造体全体の強度向上に大きく寄与し、さらに破壊強度を向上させることができる。
ここで、上記直径Dbは、上述した直径Daの求め方と同様の求め方でもめる。
また、上記六角ハニカム構造体は、上記基本セル壁の厚みが110μm以下である。基本セル壁の厚みが110μm以下という極めて薄肉化された場合には、特に強度低下が心配されるが、上述したDa/P、Db/Daの関係を上記のように規制する効果、或いは、少なくとも上記第2領域におけるDa/P≧0.13を満たす交点の全交点に対する割合を80%以上とすることによる効果がより有効に発揮され、極薄肉の六角ハニカム構造体の実用化を現実のものとすることができる。
また、上記六角ハニカム構造体の気孔率が40%以下であることが好ましい(請求項4)。上記気孔率は、ポロシメータを用いた水銀圧入法により測定することができるが、その気孔率が40%を超える場合には、材料強度が低下してしまうという問題がある。なお、気孔率の下限は、触媒化工程で十分な触媒量を確保できないという理由により10%とすることが好ましい。
また、上記六角ハニカム構造体の材料としては、コーディエライトを用いることが好ましい。コーディエライトは、触媒担体として用いられる他のセラミックスであるSiC等と比べて強度的に若干劣るという弱点を有している。これを上記構造的な強度向上策によって補強することが可能である。
(実施例1)
本実施例では、六角ハニカム構造体の強度特性を定量的に評価すべく、各部の寸法を変更した複数の六角ハニカム構造体(実施例としての試料E4〜E12、比較例としての試料C4〜C12)を作製し、アイソスタティック強度を測定した。
まず、本例における六角ハニカム構造体1の基本構成につき、図1、図2を用いて説明する。
本例の六角ハニカム構造体1は、図1に示すごとく、排気ガス浄化触媒の触媒担体として用いられるセラミック製の六角ハニカム構造体である。
六角ハニカム構造体1は、六角形格子状のセル壁2に囲まれた六角形状の多数のセル3と、外周側面を覆う筒状のスキン層4とを有する。
図2に示すごとく、上記セル壁2のうち、実質的に完全な六角形状のセル3aを形成する要素となる基本セル壁2aの厚みtが110μm以下(100μm以下)である。
また、図2に示すごとく、各部の寸法は、3つの基本セル壁2a同士の交点部分における、3つのセル開口部c1〜c3の輪郭に接する円Caの直径をDa(mm)、セルピッチをP(mm)とする。
また、スキン層4近傍において該スキン層4と組み合わせられて実質的に不完全な六角形状のセル3bを形成する要素となるセル壁である最外周セル壁同士の交点部分、又は該最外周セル壁と上記基本セル壁との交点部分における、3つのセル開口部の輪郭に接する円Cbの直径をDb(mm)とする。
そして、各試料における、各部の寸法及びDa/P、Db/Daの値は、後述する表1に示すとおりとする。
上記六角ハニカム構造体1を製造するに当たっては、少なくとも、セラミックス原料を押出成形してハニカム成形体を成形する押出成形工程と、上記ハニカム成形体を所望長さに切断する切断工程と、上記ハニカム成形体を乾燥させる乾燥工程と、上記ハニカム成形体を焼成してハニカム構造体(六角ハニカム構造体1)を得る焼成工程とを含む。
そして、上記押出成形工程では、セル壁2の形状に対応する形状のスリット溝を有する押出成形用金型(図示略)を用いて押出成形する。
まず、押出成形工程では、ハニカム成形体を構成するセラミックス原料を準備する。本例ではセラミックス原料の原料粉末としては、カオリン、溶融シリカ、水酸化アルミニウム、アルミナ、タルク、カーボン粒子等を含有し、化学組成が重量比にて最終的にSiO2:45〜55%、Al23:33〜42%、MgO:12〜18%よりなるコーディエライトを主成分とする組成となるように調整したものを用いた。この原料粉末に水、バインダー等を所定量添加し、混錬することでセラミックス原料を得る。
そして、準備した上記セラミック原料を押出成形用金型を用いて押出成形し、ハニカム成形体を成形する。その後、成形したハニカム成形体を所望の長さに切断する切断工程と、90〜100℃で乾燥させる乾燥工程と、最高温度1400℃で焼成する焼成工程とを施すことにより、上記六角ハニカム構造体1を得る。
次に、得られた複数の六角ハニカム構造体(試料E4〜E12、C4〜C12)につき、アイソスタティック強度を測定した。
アイソスタティック強度の測定は、社団法人自動車技術会発行の自動車規格(JASO)M505−87に基づいたセラミックハニカム構造体のアイソスタティック破壊強度の試験によって行った。簡単に試験方法を説明すると、ハニカム構造体の両端面にアルミ板をあて、外周をゴムチューブにて包み、チューブの端をテープでシールし、測定試料とする。そしてこの試料を水圧容器内にいれ、水を導入し圧力を増加させて破壊時の圧力をアイソスタティック強度とした。
各試料の寸法及びアイソスタティック強度測定結果を表1に示す。なお、アイソスタティック強度に対する評価は次のようにした。
1.5未満:不合格(×)、
1.5以上2未満:不合格(△)、
2.0以上3未満:合格(○)、
3以上:合格(◎)
Figure 2011156537
表1より知られるごとく、本発明の実施例としてのすべての試料E4〜E12は、Da/P≧0.13であり、アイソスタティック強度に優れ、実使用可能であって合格レベルに達していた。特に、Da/P≧0.16の要件を満たすものに関しては非常に優れたアイソスタティック強度を示した。
一方、比較例である試料C1〜C12は、Da/Pが0.13未満であることにより、十分なアイソスタティック強度が得られなかった。
以上の結果から、本発明の六角ハニカム構造体は、基本セル壁2aの厚みが110μm以下であるという薄肉の場合を前提とした場合でも、基本セル壁2a同士の交点部分における、3つのセル開口部の輪郭に接する円の直径Daと、セルピッチPとの関係が、Da/P≧0.13である関係を具備することによって、排ガス浄化装置の触媒担体として実用に耐えうる強度を有するものとなることがわかる。
(参考例1)
本例では、実施例1に示した基本構成の六角ハニカム構造体1(図1、図2)において、さらに、図3に示すごとく、六角ハニカム構造体1の横断面を、外周形状の相似形であって中心Oを含む第1領域S1と、その外周側の第2領域S2という2つの領域に区分した場合の、直径Daと、セルピッチPとの関係について考察した。
具体的には、スキン層4の形状を円形状とし、各寸法を規定して、PATRANを用いて形状モデル、解析モデルを作成し、ソルバはMARCを用い、ポスト処理はPATRANを用いてシミュレーションを行った。
シミュレーションの内容は、上記第1領域S1におけるDa/Pは0.13未満に設定し、上記第2領域S2におけるDa/P≧0.13を満たす交点が、上記基本セル壁同士の全交点の80%以上を占める条件に設定し、S2/S1をいくつ以上とすれば、付与された応力に耐えうるかを求めるというものである。
シミュレーションの結果、S2/S1が0.2以上となった場合には、十分な強度が得られるかがわかった。そのため、上記六角ハニカム構造体の横断面を、外周形状の相似形であって中心を含む第1領域と、その外周側の第2領域とに分けると共に、上記第1領域の面積S1と上記第2領域の面積S2との比S2/S1が0.2となるように領域を区分した場合、3つの上記基本セル壁同士の交点部分における、3つのセル開口部の輪郭に接する円の直径Daと、セルピッチPとの関係が、少なくとも上記第2領域においては、Da/P≧0.13を満たす交点が、上記基本セル壁同士の全交点の80%以上を占めることを具備することによって、排ガス浄化装置の触媒担体として実用に耐えうる強度を有するものとなることがわかる。
(実施例2)
本例は、ハニカム構造体よりなる担体に触媒を担持させた排ガス浄化部51、52を1複数有する内燃機関の排ガス浄化装置5に関する例である。
排ガス浄化装置5は、図4に示すごとく、最上流側に配置された上記排ガス浄化部51における上記担体510として、上記第1の発明の六角ハニカム構造体を採用する。
同図に示すごとく、本例の排ガス浄化装置5は、内燃機関50の排気系に配設されている。より具体的には、内燃機関5から延設された排気管59に第1排ガス浄化部51が連結され、その下流側に接続された排気管58にはさらに第2排ガス浄化部52が連結されている。また、排気管58、59には、排ガス中の酸素濃度を測定するための酸素センサ61、62が挿入配設されている。
第1排ガス浄化部51は、排ガスを通すケース515と、その内部に収容された担体510とを有している。担体510には、排ガス浄化を促す触媒が担持されている。同様に、第2排ガス浄化部52は、排ガスを通すケース525と、その内部に収容された担体520とを有している。担体520にも、排ガス浄化を促す触媒が担持されている。
ここで注目すべきことは、第1排ガス浄化部51に備えた担体510が、上記第1の発明の六角ハニカム構造体よりなることである。すなわち、前述した図1、図2に示すごとく、六角形格子状のセル壁2に囲まれた六角形状の多数のセルと、外周側面を覆う筒状のスキン層4とを有するセラミック製の六角ハニカム構造体1であって、セル壁2のうち、上記スキン層4と組み合わせられることなく6つのセル壁2aによって実質的に完全な六角形状のセル3aを形成する要素となるセル壁である基本セル壁2aの平均厚みが140μm以下であり、3つの上記基本セル壁2a同士の交点部分における、3つのセル開口部の輪郭に接する円の直径Daと、セルピッチPとの関係が、Da/P≧0.13である。より具体的には、本例の六角ハニカム構造体1の外径は103mmφ、長さ105mm、セルピッチP=1.11mm、基本セル2aの平均厚みt=0.09μmであり、上記Da/P=0.17という寸法関係ものである。
なお、第2排ガス浄化部52に備えた担体520としては、四角形状のセルを備えた四角ハニカム構造体を採用した。具体的には、外径は103mmφ、長さ105mm、4mil/400セルという寸法関係ものである。
このように、本例の内燃機関の排ガス浄化装置5は、少なくともその最上流側の最も浄化性能を要求される排ガス浄化部として、上記第1の発明の六角ハニカム構造体1を担体510とする排ガス浄化部51を配置してある。排ガス浄化装置における最上流側は、最も熱衝撃も大きく、高い破壊強度が触媒担体に要求される。従来ならば、形状的に強度面で有利な四角セルのものが採用されることが多かったが、本例では、上記のごとく六角ハニカム構造体1を採用した。これにより、四角セルの場合よりも触媒担持面積を大きくすることが可能である六角ハニカム構造体の利点を最大限発揮させることができ、排ガス浄化装置5の浄化性能を向上させることができる。
特に、六角ハニカム構造体の採用により、担体にコートされる触媒層の厚みが均一になり、有効活用されるため、浄化性能に優れるという効果、四角セルに比べて暖機性能に優れるという効果、エンジンに近い程温度が高く、圧力損失が高いが、六角セルハニカム構造体は四角セルハニカム構造体に比べて圧力損失が低いため有利という効果が得られ、非常に優れた排ガス浄化装置5を実現できる。そして、上述したごとく、耐熱衝撃性に優れるので、安定した使用が可能である。
本例においては、上記担体510として第1の発明の六角ハニカム構造体1を採用したが、これに代えて、上記第2の発明の六角ハニカム構造体を採用しても、同様の作用効果が得られる。
1 六角ハニカム構造体
2 セル壁(2a 基本セル壁、2b 最外周セル壁)
3 セル(3a 実質的に完全な六角形状のセル、3b 実質的に不完全な六角形状のセル)
4 スキン層
5 排ガス浄化装置
51 第1排ガス浄化部
510 担体
52 第2排ガス浄化部

Claims (5)

  1. 排気ガス浄化触媒の触媒担体として用いられるセラミック製の六角ハニカム構造体において、
    該六角ハニカム構造体は、六角形格子状のセル壁に囲まれた六角形状の多数のセルと、外周側面を覆う筒状のスキン層とを有し、
    上記セル壁のうち、実質的に完全な六角形状のセルを形成する要素となる基本セル壁の厚みが110μm以下であり、かつ、セルピッチPが0.9mm以上であり、
    上記基本セル壁同士の交点部分に内接する内接円直径Daと、上記セルピッチPとの関係が、Da/P≧0.13であることを特徴とする六角ハニカム構造体。
  2. 請求項1において、上記内接円直径Daと、上記セルピッチPとの関係が、Da/P≧0.16であることを特徴とする六角ハニカム構造体。
  3. 請求項1又は2において、上記セル壁のうち、上記スキン層近傍において不完全な六角形状のセルを形成する要素となる最外周セル壁同士の交点部分、又は該最外周セル壁と上記基本セル壁との交点部分に内接する内接円直径Dbと、上記内接円直径Daとの関係が、Db/Da≧1.05であることを特徴とする六角ハニカム構造体。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、上記六角ハニカム構造体の気孔率が40%以下であることを特徴とする六角ハニカム構造体。
  5. ハニカム構造体よりなる担体に触媒を担持させた排ガス浄化部を1又は複数有する内燃機関の排ガス浄化装置であって,
    少なくとも、最上流側に配置された上記排ガス浄化部における上記担体は、請求項1〜4のいずれか1項に記載の六角ハニカム構造体よりなることを特徴とする内燃機関の排ガス浄化装置。
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