JPH10263434A - 空気清浄器 - Google Patents

空気清浄器

Info

Publication number
JPH10263434A
JPH10263434A JP6828997A JP6828997A JPH10263434A JP H10263434 A JPH10263434 A JP H10263434A JP 6828997 A JP6828997 A JP 6828997A JP 6828997 A JP6828997 A JP 6828997A JP H10263434 A JPH10263434 A JP H10263434A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
dust collecting
dust
electrode
collecting electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP6828997A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Kamijo
健 上條
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Calsonic Corp filed Critical Calsonic Corp
Priority to JP6828997A priority Critical patent/JPH10263434A/ja
Publication of JPH10263434A publication Critical patent/JPH10263434A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 空気の流れ方向に小型で、自動車用空気調和
装置に組込んでも自動車用空気調和装置を大型化しない
空気清浄器を提供する。 【解決手段】 対向電極6を第1集塵電極と一体化し、
電離部100と集塵部200との間の隙間を無くす。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気中の塵埃を除
去する空気清浄器に係り、特に塵埃を帯電させて捕集す
る電気集塵式の空気清浄器に関する。
【0002】
【従来の技術】電気式の空気清浄器は、周知のように、
塵埃を含む空気の流路にコロナ放電領域を設けて塵埃を
帯電し、この帯電した塵埃をクーロン力によって捕集し
て空気から除去するようにしたものであり、家庭のみな
らず、自動車の車室内においても使用されている。
【0003】電気集塵器には種々の型式があるが、空気
中の塵埃を帯電させる電離部と、電離部で帯電した塵埃
を捕集する集塵部とが同じ場所で区別がつかないいわゆ
る一段式のものと、電離部と集塵部とがはっきりと区別
されたいわゆる二段式のものとがある。
【0004】二段式電気集塵器の従来の構成を図7およ
び図8に例示する。図7は、空気清浄器の要部を示す断
面図、図8は、図7に示される電気集塵器における電離
部100の一部を拡大して示す斜視図である。
【0005】図7に示すように、空気清浄器1は、図示
しないケース体の空気の流入口12から流入した空気中
の塵埃を帯電させる電離部100と、電離部100で帯
電した塵埃を捕集する集塵部200と、帯電部100お
よび集塵部200にそれぞれ電圧を印加する電源5が設
けられている。電離部100は、放電電極7と対向電極
6とから構成されていて、放電電極7は放電線17と、
放電線17を支持するフレーム部材F2とを有し、また
対向電極6は空気の流れ方向と略平行に配置される複数
の対向板16と、対向板16を支持するフレーム部材F
1とを有している。放電電極7の放電線17と、対向電
極6の対向板16は、図8にも示すように、対をなす対
向板16の間に放電線17が所定間隔をもって相互に離
間し、かつ対抗するよう配置されている。
【0006】一方集塵部200は、空気の流れ方向に沿
った上流側に位置し空気の流れに対して略直交するよう
に配置される第1集塵電極10aと、下流側に位置し空
気の流れに対して略直交するように配置される第2集塵
電極10bとを有し、これら両集塵電極10a、10b
の間にはフィルタ部材8が備えられている。なお第1集
塵電極10aおよび第2集塵電極10bには、通気抵抗
を低減すると共に集塵面積を多くするために、金網形状
の電極が用いられる。
【0007】電源5は、放電電極7と対抗電極6、また
第1集塵電極10aと第2集塵電極10bとの間に電圧
を印加している。対向電極6と放電電極7との間に、電
源5により電圧が印加されることにより、両者の間にコ
ロナ放電が起こり、放電が起こっている領域を通過する
空気に含まれる塵埃をプラスに帯電する。
【0008】なお図示した構成では、電源5は放電電極
7にはプラス極を、対向電極6にはマイナス極をそれぞ
れ接続しているが、この接続は放電電極7をマイナス極
に、対向電極6をプラス極にするものでも良い。また集
塵部の第1集塵電極10aは、対向電極6と同電位に保
持され、第2集塵電極10bは放電電極7と同電位に保
持されている。
【0009】帯電した塵埃は、クーロン力によって放電
電極7よりも低電位に保たれた集塵電極10aに引かれ
てフィルタ部材8に捕集される。フィルタ部材8に捕集
された塵埃は、集塵電極10aよりも高電位に保たれた
集塵電極10bとの間に斥力として働くクーロン力によ
ってフィルタ部材8を通過することができず、効率良く
空気中から取り除かれる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、空気清浄器
1を自動車に用いる場合、車室内に空気清浄器1を独立
して置くと、空気清浄器1は自動車用空気調和装置から
車室内に一旦吹き出された塵埃を取り除くことになる。
これに対して上記の空気清浄器を自動車用空気調和装置
の内部に設ければ、自動車用空気調和装置から車室内に
吹き出される以前に、空気に含まれる塵埃が除去できる
ことから、特に車室内で内気を循環させる場合には効果
的に車室内の空気を清浄にすることができる。また独立
して車室内に置かれる空気清浄器1よりも、自動車用空
気調和装置の方が風量が多く、この点からも上記した空
気清浄器1を自動車用空気調和装置に組み込んで使用し
たいという要望がある。
【0011】その一方、自動車用空気調和装置は、車室
内の居住性を損なわないように出来るだけ小型の形状を
有するよう構成されることが望ましい。このために自動
車用空気調和装置に組み込んで使用される空気清浄器に
も、できるだけ小型であることが望まれている。
【0012】しかし、上記した従来の空気清浄器1は、
電離部100の対向電極6が板状の形状を有する電極
で、また集塵部200の集塵電極10aが金網状の形状
を有する電極であり、各々の形状が相違することから、
各電極6、10aに電圧を印加するための端子やハーネ
スを別個に設ける必要がある。また、空気清浄器1の電
離部100と集塵部200とをケース体に固定する必要
があるために、この固定の容易化の観点から電離部10
0と集塵部200とは、隙間を隔てて固定されるよう構
成されていた。このために二段式の空気清浄器では、空
気の流れ方向に沿った寸法が大きくなるという傾向があ
った。
【0013】本発明は上記の点に鑑みて行われたもので
あって、空気の流れ方向に沿う寸法が小さい空気清浄器
を提供し、もって空気調和装置に組込んで使用しても空
気調和装置の大型化を招かないことを目的とするもので
ある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の空気清浄
器は、空気流入口と、清浄後の空気が流出する空気流出
口とが形成されたケース体と、前記ケース体内に設けら
れ、前記空気流入口から流入した空気中の塵埃を帯電さ
せる電離部と、前記ケース体内に設けられ、前記電離部
で帯電した塵埃を捕集して清浄後の空気を前記空気流出
口に導く集塵部と、を有する空気清浄器において、前記
電離部は、空気の流れ方向と略平行に配置される複数の
対向板と、対をなす前記対向板の間に配置される放電線
とを備え、前記集塵部は、空気の流れ方向に沿った上流
側に位置し空気の流れに対して略直交するように配置さ
れる第1集塵電極と、下流側に位置し空気の流れに対し
て略直交するように配置される第2の集塵電極と、これ
ら両集塵電極の間に配置されるフィルタ部材とを備えて
なり、前記電離部の前記対向板と、前記集塵部の前記第
1集塵電極とを、一体化したことを特徴とするものであ
る。
【0015】このように構成することによって、対向電
極と集塵フィルタとの間の隙間がなくなり、空気の流れ
方向に沿う空気清浄器の形状を小型にすることができ
る。
【0016】請求項2記載の空気清浄器は、前記電離部
の前記対向板は、板状部材に設けられた切起部を切り起
こすことにより形成され、板状部材にはさらに、前記第
1集塵電極を保持固定するかしめ部と、前記対向板およ
び前記第1集塵電極の両者に給電するための1つの端子
部と、が設けられていることを特徴とするものである。
【0017】このように構成することによって、対向電
極と集塵電極を簡易に一体に構成できて、しかも対向板
および集塵極に電圧を印加する端子が共通になり、部品
点数が削減できて、空気清浄器の構成を簡素なものとす
ることができる。
【0018】請求項3記載の空気清浄器は、空気流入口
と、清浄後の空気が流出する空気流出口とが形成された
ケース体と、前記ケース体内に設けられ、前記空気流入
口から流入した空気中の塵埃を帯電させる電離部と、前
記ケース体内に設けられ、前記電離部で帯電した塵埃を
捕集して清浄後の空気を前記空気流出口に導く集塵部
と、を有する空気清浄器において、前記電離部は、空気
の流れ方向と略平行に配置される複数の対向板と、対を
なす前記対向板の間に配置される放電線とを備え、前記
集塵部は、フィルタ部材と、空気の流れ方向に沿って前
記フィルタ部材よりも下流側に位置し空気の流れに対し
て略直交するように配置される集塵電極とを備えてな
り、前記集塵部の前記集塵電極が、前記電離部の前記対
向板との間で電界を形成するようにし、空気の流れ方向
に沿って前記フィルタ部材よりも上流側に配置される集
塵電極を廃止したことを特徴とするものである。
【0019】このように構成することによって、フィル
タ部材が対向電極と、集塵電極との間に配置され、電離
部と集塵部とが一体化できる。よって流れ方向に沿う空
気清浄器の寸法を小さくすることができる。
【0020】請求項4記載の空気清浄器は、前記ケース
体は、自動車用空気調和装置のユニットケースであるこ
とを特徴とするものである。
【0021】このように構成することによって、自動車
用空気調和装置に内蔵されても自動車用空気調和装置の
大型化を最小限度に止め、自動車用空気調和装置から吹
き出される以前の空気に含まれる塵埃を除去し、より効
果的に車室内の空気を清浄化する事ができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
<第1の実施の形態>以下に本発明の第1の実施の形態
について説明する。
【0023】本実施の形態は、特に請求項1および2に
対応し、さらに詳述すると空気清浄器を自動車用空気調
和装置の内部に組み込んだ構成を例示するものである。
【0024】図1に、本実施の形態の空気清浄器11の
自動車用空気調和装置内部における位置を示す。本実施
の形態の空気清浄器11は、図示するように自動車用空
気調和装置のクーリングユニット2内のエバポレータ3
の上流側に設けられている。クーリングユニット2内部
には、空気流入口12から空気が流れ込み、空気流出口
13から空気が流れ出しているために、内部に矢線で示
す方向の空気の流れが生じている。
【0025】図2は本実施の形態の空気清浄器11の断
面図で、先に述べた図7に対応しており、図7中に記し
た部材と共通の部材については共通の付号をもって表す
ものとする。図1の空気清浄器11は、空気が流入する
空気流入口12と、清浄後の空気が流出する空気流出口
13とが形成されたケース体となるクーリングユニット
2と、クーリングユニット2に設けられ、空気流入口1
2から流入した空気中の塵埃を帯電させる電離部100
と、電離部100で帯電した塵埃を捕集して清浄後の空
気を空気流出口13に導く集塵部200とを有してい
る。
【0026】電離部100は、空気の流れ方向と略平行
に配置される複数の対向板16と、対をなす前記対向板
16の間に配置される放電線17とを備える。
【0027】集塵部200は、空気の流れ方向に沿った
上流側に位置し空気の流れに対して略直交するように配
置される第1集塵電極10aと、下流側に位置し空気の
流れに対して略直交するように配置される第2集塵電極
10bと、これら両集塵電極10a、10bの間に配置
されるフィルタ部材8とを有している。フィルタ部材8
としては、誘電フィルタ、静電フィルタ、電気的な処理
を施さない無機系の高性能繊維のいずれを用いても良
く、また集塵電極10a、10bとしては例えば金網型
の電極を用いることが考えられる。
【0028】以上述べた構成は、従来の空気清浄器1と
同様のものである。ただし本実施の形態の空気清浄器1
1は、電離部100の対向板16を有する対向電極6
と、前記集塵部200の前記第1集塵電極10aとを一
体化した点で従来の構成と相違している。すなわち本実
施の形態の対向電極6には、第1集塵電極10aを固定
するかしめ部26が設けられていて、かしめ部26で第
1集塵電極10aを固定することにより電離部100と
集塵部200とを一体化している。
【0029】図3は、一体化した対向電極6と第1集塵
電極10aを下流側から見た図である。また図4は、本
実施の形態の対向電極6の製造に供する図である。図4
中、実線は切込線で、破線Aは山折線、破線Bは谷折線
を表している。
【0030】本実施の形態の対向電極6の対向板16
は、図4に示した板状部材30に実線で示す位置に切込
みを入れられて、さらに破線Aで山折りされて空気の流
れの上流側に起こされることによって形成される。また
破線Bに沿って金属板30を図中31で記した部分を残
して谷折することによって、かしめ部26が形成され
る。形成されたかしめ部26は、第1集塵電極10aを
固定する。このような手順によって本実施の形態の第1
集塵電極10aと一体化した対向電極6が完成する。な
お図中31で記した部分は、対向電極6および第1集塵
電極10aに電圧を印加する際に用いる端子として機能
する。
【0031】図2に示したようにフィルタ部材8は、こ
の第1集塵電極10aと一体化した対向電極6と第2集
塵電極10bとの間に直接挟み込まれ、両者に接して固
定されている。よって対向電極6と集塵電極10aとの
隙間がなくなって、電離部100と集塵部200との間
の隙間を無くし、従来の空気清浄器1よりもその寸法を
空気の流れに沿った方向に小さくすることができる。
【0032】また上記した構成によって対向電極6の端
子と、第1集塵電極10aの端子とを端子31で共通と
することができて、空気清浄器11で端子およびハーネ
スの数が低減し、空気調和装置の構成をより簡易にする
ことができる。
【0033】また、金属板30の周辺をかしめ部26と
して利用することによって、金網電極を用いた第1集塵
電極10aの周囲が外部に露呈しなくなる。この結果第
1集塵電極10aの周辺処理が不要になって、空気清浄
器11の製造工程が簡易化される。
【0034】次に、本実施の形態気清浄器11の作動に
ついて、図2を参照しながら説明する。
【0035】クーリングユニット2の内部に空気を取り
入れると、取り入れられた空気は図中に示す矢線の方向
から空気清浄器11へ、電離部100から流れ込み、集
塵部200へ通過するように流れ出す。このとき図示し
ない空気清浄器11の作動スイッチをオンすると、電源
5がオンして放電電極7よりも対向電極6および第1集
塵電極10aが低電位に、また対向電極6よりも第2集
塵電極10bが高電位になるように電圧が印加される。
【0036】このように放電電極7と、対向電極6およ
び第1集塵電極10aとの間に電圧が印加されることに
より、放電電極7の放電線17と対向電極6の対向板1
6との間にコロナ放電が起こり、放電電極7と対向電極
6との間に放電領域が生じるようになる。この放電領域
に流入した空気に含まれる塵埃は、放電領域内を通過す
る際にプラス極に帯電する。プラス極に帯電した塵埃
は、対向電極6および第1集塵電極10aからクーロン
力を受け、このクーロン力は放電電極7と、対向電極6
および第1集塵電極10aとの間の電界に比例した引力
として塵埃に作用する。よって帯電した塵埃は、このク
ーロン力に引かれて対向電極6および第1集塵電極10
a、すなわちフィルタ部材8が設けられた方向へ向か
い、フィルタ部材8に捕集されて空気から除去される。
【0037】塵埃が除去された清浄な空気は、フィルタ
部材8および第2集塵電極10bを通過し、自動車用空
気調和装置内から車室内に吹出される。またフィルタ部
材8の後側の集塵電極10bは、前述したように対向電
極6よりも高電位に保たれているから、一旦捕集された
塵埃は、集塵電極10bからの斥力を受けてフィルタ部
材8から逃れることが困難となる。
【0038】以上述べた本実施の形態の空気清浄器は、
従来よりも空気の流れに沿う方向の寸法が小さくなり、
形状が小型化される。よって自動車用空気調和装置の内
部に組込んでも、自動車用空気調和装置の大型化を抑止
することができる。また従来の構成と同様の部材を全て
備えていることによって従来の構成の集塵効果を損なう
ことがない。
【0039】<第2の実施の形態>ところで本発明の発
明者は、第1の実施の形態の空気清浄器の構成をより簡
素化すべく鋭意研究した結果、第2の集塵電極10bさ
えあれば、実用上許容し得る集塵効果を得ることが可能
であることを見出だし、本発明を完成するに至った。
【0040】以下に、このような技術思想に基づいて成
された本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0041】図5は本実施の形態の空気清浄器の断面図
で、先に述べた図2、図7に対応しており、図2、図7
中に記した部材と共通の部材については共通の付号をも
って表すものとする。また図6は、図5の空気清浄器を
下流側から見た斜視図である。図5に示す本実施の形態
の空気清浄器21は、請求項3に対応したものであっ
て、第1の実施の形態と同様に、空気流入口12と、清
浄後の空気が流出する空気流出口13とが形成されたケ
ース体となるクーリングユニット2内に設けられるもの
である。本実施の形態の空気清浄器21においても、流
入した空気中の塵埃を帯電させる電離部100と、電離
部100で帯電した塵埃を捕集して清浄後の空気を前記
空気流出口12に導く集塵部200とを有し、電離部1
00は、空気の流れ方向と略平行に配置される複数の対
向板16と、対をなす前記対向板16の間に配置される
放電線17とを備えている。
【0042】前記集塵部200は、フィルタ部材8と、
空気の流れ方向に沿って前記フィルタ部材8よりも下流
側に位置し空気の流れに対して略直交するように配置さ
れる集塵電極50とを備えて成る。この構成は、前記し
た従来技術および第1の実施の形態と同様のものであ
る。
【0043】ただし本実施の形態では、集塵部200の
集塵電極50が、電離部200の対向板16との間で電
界を形成するようにし、空気の流れ方向に沿ってフィル
タ部材8よりも上流側に配置される集塵電極を廃止した
点で従来および第1の実施の形態で述べた構成と相違す
る。
【0044】すなわち図示した本実施の形態では、フィ
ルタ部材8は対向電極6の下流側に、対向電極6に接し
て設けられ、さらに下流側には集塵電極50がフィルタ
部材8に接して設けられるよう構成されている。このよ
うな構成によれば、本実施の形態の空気清浄器21も第
1の実施の形態と同様に、電離部100と集塵部200
との隙間を無くし、従来の空気清浄器よりも空気の流れ
に沿った方向の寸法を小さくし、その形状を小型化する
ことができる。
【0045】さらに、第1の実施の形態で上流側に配し
ていた集塵電極を省いたことによって部品点数を削減
し、より構成を簡素化することができる。
【0046】次に、本実施の形態の空気清浄器の作動
を、図4を参照しながら説明する。
【0047】本実施の形態においても、クーリングユニ
ット2の内部に取り入れられた空気は、図中矢線で示す
方向から空気清浄器21へ流入し、集塵電極50へ通過
するように流れる。図示しない作動スイッチのオンによ
り、対向電極6が放電電極7よりも低電位に、また集塵
電極50が対向電極6よりも高電位になるようにそれぞ
れ電圧が印加され、対向電極6の対向板16と放電電極
7の放電線17との間にコロナ放電が起こり、塵埃をプ
ラスに帯電させる。このとき対向電極6は、コロナ放電
の陰極として機能すると共にプラスに帯電した塵埃を集
塵する第1の集塵板としても機能し、塵埃に引力として
働くクーロン力を及ぼす。
【0048】対向電極6により引き寄せられた塵埃は、
対向電極6の後側に設けられたフィルタ部材8に捕集さ
れて空気から除去され、車室内には塵埃が除去された清
浄な空気が吹出される。また本実施の形態においても、
フィルタ部材8の後側の集塵電極50は、対向電極6よ
りも高電位であるから、フィルタ部材8に一旦捕集され
た塵埃は、集塵電極50からの斥力を受けてフィルタ部
材から逃れることが困難となる。
【0049】このように本実施の形態は、集塵部200
の集塵電極50と対向板16との間で電界を形成し、空
気の流れ方向に沿って前記フィルタ部材8よりも上流側
に配置される集塵電極を廃止したことにより、空気清浄
器の空気の流れに沿う方向の寸法を小型化し、ひいては
空気清浄器を組込む自動車用空気調和装置の大型化を抑
止することができる。また本実施の形態では、自動車用
空気調和装置の風量が充分大きいことにより、このよう
に空気の流れの上流側の集塵電極を廃しても、空気の流
れによって塵埃が充分集塵部200に流れ込む。よって
実用上充分な集塵効果を得ることができる。そのうえ部
品点数を削減し、より簡素な構成で空気調和装置を得る
ことができる。
【0050】
【発明の効果】請求項1記載の空気清浄器は、集塵部の
第1集塵電極と電離部の対向電極とを一体化したことに
より、電離部と集塵部間の隙間を無くし、空気清浄器の
空気の流れ方向の寸法形状を小型化することができる。
【0051】請求項2記載の空気清浄器は、対向電極の
対向板を切起こしによって成型し、さらに周辺部をかし
めて集塵電極を固定することによって、空気調和装置の
製造工程を省くことができる。また対向電極と集塵電極
との端子を共通化することが可能になって、空気清浄器
の部品点数を削減し、構成をより簡素化することができ
る。
【0052】請求項3記載の空気清浄器は、対向電極の
対向板と集塵電極との間に電界を形成し、空気の流れの
上流側の集塵電極を廃したことによって、電離部と集塵
部間の隙間を無くし、空気清浄器の空気の流れ方向の寸
法を小さくし、形状を小型化することができる。また空
気清浄器の部品点数を削減し、構成をより簡素化するこ
とができる。
【0053】請求項4記載の空気清浄器は、空気調和装
置の内部に組み込まれることによって、空気調和装置か
ら車室内に吹き出される以前に空気中の塵埃を除去し、
より車室内の空気の清浄効果を上げることができる。
【0054】また空気調和装置のに組み込んで使用して
も、空気調和装置を大型化することを抑止することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態で共通の空気清浄器の取
り付け位置を説明する図である。
【図2】 本発明に係る第1の実施の形態の空気清浄器
の断面図である。
【図3】 図2の自動車用空気清浄器の要部の斜視図で
ある。
【図4】 図3の構成の製造方法を説明する図である。
【図5】 本発明に係る第2の実施の形態の自動車用空
気清浄器の断面図である。
【図6】 図5の空気清浄器の斜視図である。
【図7】 従来の自動車用空気清浄器の構成を示す図で
ある。
【図8】 自動車用空気清浄器の放電にかかる要部を説
明する図である。
【符号の説明】
5…電源 6…対向電極 7…放電電極 8…フィルタ部材 10a…第1集塵電極 10b…第2集塵電極 12…空気流入口 13…空気流出口 16…対向板 17…放電線 26…かしめ部 31…端子 50…集塵電極 100…電離部 200…集塵部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気流入口(12)と、清浄後の空気が
    流出する空気流出口(13)とが形成されたケース体
    (2)と、 前記ケース体内(2)に設けられ、前記空気流入口(1
    2)から流入した空気中の塵埃を帯電させる電離部(1
    00)と、 前記ケース体内に設けられ、前記電離部(100)で帯
    電した塵埃を捕集して清浄後の空気を前記空気流出口に
    導く集塵部(200)と、を有する空気清浄器におい
    て、 前記電離部(100)は、空気の流れ方向と略平行に配
    置される複数の対向板(16)と、対をなす前記対向板
    (16)の間に配置される放電線(17)とを備え、 前記集塵部(200)は、空気の流れ方向に沿った上流
    側に位置し空気の流れに対して略直交するように配置さ
    れる第1の集塵電極(10a)と、下流側に位置し空気
    の流れに対して略直交するように配置される第2の集塵
    電極(10b)と、これら両集塵電極(10a、10
    b)の間に配置されるフィルタ部材(8)とを備えてな
    り、 前記電離部(100)の前記対向板(16)と、前記集
    塵部(200)の前記第1集塵電極(10a)とを、一
    体化したことを特徴とする空気清浄器。
  2. 【請求項2】 前記電離部(100)の前記対向板(1
    6)は、板状部材(30)に設けられた切起部を切り起
    こすことにより形成され、 当該板状部材(30)にはさらに、前記第1集塵電極
    (10a)を保持固定するかしめ部(26)と、前記対
    向板(16)および前記第1集塵電極(10a)の両者
    に給電するための1つの端子部(31)と、が設けられ
    ていることを特徴とする請求項1に記載の空気清浄器。
  3. 【請求項3】 空気流入口(12)と、清浄後の空気が
    流出する空気流出口(13)とが形成されたケース体
    (2)と、 前記ケース体(2)内に設けられ、前記空気流入口(1
    2)から流入した空気中の塵埃を帯電させる電離部(1
    00)と、 前記ケース体内(2)に設けられ、前記電離部(10
    0)で帯電した塵埃を捕集して清浄後の空気を前記空気
    流出口に導く集塵部(200)と、を有する空気清浄器
    において、 前記電離部(100)は、空気の流れ方向と略平行に配
    置される複数の対向板(16)と、対をなす前記対向板
    (16)の間に配置される放電線(17)とを備え、 前記集塵部(200)は、フィルタ部材(8)と、空気
    の流れ方向に沿って前記フィルタ部材(8)よりも下流
    側に位置し空気の流れに対して略直交するように配置さ
    れる集塵電極(10)とを備えてなり、 前記集塵部(200)の前記集塵電極(10)が、前記
    電離部(200)の前記対向板(16)との間で電界を
    形成するようにし、空気の流れ方向に沿って前記フィル
    タ部材(8)よりも上流側に配置される集塵電極を廃止
    したことを特徴とする空気清浄器。
  4. 【請求項4】 前記ケース体(2)は、自動車用空気調
    和装置のユニットケースであることを特徴とする請求項
    1ないし3のいずれかに記載の空気清浄器。
JP6828997A 1997-03-21 1997-03-21 空気清浄器 Withdrawn JPH10263434A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6828997A JPH10263434A (ja) 1997-03-21 1997-03-21 空気清浄器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6828997A JPH10263434A (ja) 1997-03-21 1997-03-21 空気清浄器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10263434A true JPH10263434A (ja) 1998-10-06

Family

ID=13369473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6828997A Withdrawn JPH10263434A (ja) 1997-03-21 1997-03-21 空気清浄器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10263434A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005021160A1 (ja) * 2003-08-29 2005-03-10 Daikin Industries, Ltd. ガス処理装置
JP2008221077A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Mitsubishi Electric Corp 空気清浄装置およびフィルタ
JP2008221078A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Mitsubishi Electric Corp 空気清浄装置およびフィルタ
KR20160122549A (ko) * 2015-04-14 2016-10-24 한국철도기술연구원 전기하전을 통한 미세 부유물의 흡착 저감기능을 가지는 평판장치 및 이를 이용한 방열판
US10369576B2 (en) 2015-11-03 2019-08-06 Hyundai Motor Company Electrical dust-collecting filter

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005021160A1 (ja) * 2003-08-29 2005-03-10 Daikin Industries, Ltd. ガス処理装置
KR100745952B1 (ko) * 2003-08-29 2007-08-02 다이킨 고교 가부시키가이샤 가스처리장치
US7332020B2 (en) 2003-08-29 2008-02-19 Daikin Industries, Ltd. Gas treating device
AU2004268857B2 (en) * 2003-08-29 2008-07-03 Daikin Industries, Ltd. Gas treating device
AU2004268857B8 (en) * 2003-08-29 2008-11-13 Daikin Industries, Ltd. Gas treating device
JP2008221077A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Mitsubishi Electric Corp 空気清浄装置およびフィルタ
JP2008221078A (ja) * 2007-03-09 2008-09-25 Mitsubishi Electric Corp 空気清浄装置およびフィルタ
KR20160122549A (ko) * 2015-04-14 2016-10-24 한국철도기술연구원 전기하전을 통한 미세 부유물의 흡착 저감기능을 가지는 평판장치 및 이를 이용한 방열판
US10369576B2 (en) 2015-11-03 2019-08-06 Hyundai Motor Company Electrical dust-collecting filter

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3853512A (en) Air purifier
US5433772A (en) Electrostatic air filter for mobile equipment
JP3155775B2 (ja) 電気集塵機
JPH09112246A (ja) 電気的制御によるディーゼルエンジンの排気微粒子捕集装置
US20090165648A1 (en) Method and Apparatus for Electrostatically Charging and Separating Particles That Are Difficult to Separate
JPH05245411A (ja) 電気集塵機
CN105737267B (zh) 电离式空气净化装置
JPH10263434A (ja) 空気清浄器
JP2003211023A (ja) 集塵エレメント
JP2662769B2 (ja) 空気清浄装置
JP3033579U (ja) ディーゼルエンジンの排気黒煙除去装置
JPH03242248A (ja) エアフィルタ
JP2002103962A (ja) 空気清浄装置
JP3328683B2 (ja) 空気清浄装置
JPH0727910U (ja) 空気清浄装置
JPS6125649A (ja) イオン風起風装置
JPH09117693A (ja) 空気清浄機
JPS61149256A (ja) イオン起風装置
JPH05200323A (ja) 集塵ユニット
JPH05337397A (ja) 空気清浄器
JPH10244832A (ja) 車両用サンバイザー
JPH10151365A (ja) 空気清浄装置
JPH10128153A (ja) 電子式空気清浄器
JPH03249961A (ja) 空気清浄装置
JPH09150075A (ja) 空気清浄機

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040601