JPH10262509A - 中通し竿 - Google Patents

中通し竿

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JPH10262509A
JPH10262509A JP9276097A JP9276097A JPH10262509A JP H10262509 A JPH10262509 A JP H10262509A JP 9276097 A JP9276097 A JP 9276097A JP 9276097 A JP9276097 A JP 9276097A JP H10262509 A JPH10262509 A JP H10262509A
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JP
Japan
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function
elastic material
rod
soft elastic
top guide
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Withdrawn
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JP9276097A
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English (en)
Inventor
Takahiro Matsuo
孝洋 松尾
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Mamiya OP Co Ltd
Original Assignee
Mamiya OP Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 竿に、水や海水、或はゴミ等が入らない独特
の構造のトップガイドを有する中通し竿を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 先端部に取り付けられたトップガイドを
有する中通し竿Aであって、該トップガイドが、可撓性
の円筒状軟質弾性材1で形成されている中通し竿Aであ
る。円筒状軟質弾性材1には、水分排除機能や、排除機
能、水分吸収機能、排水機能等が適宜、単独又は組み合
わされて付与されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中通し竿におい
て、竿先端に取り付けて糸案内を行うトップガイドに関
し、更に詳しくは、釣糸がトップガイドを通過する際、
糸に付着した水等を拭い取ったり、吸収したりする極め
て有用なトップガイドを備えた中通し竿に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、中通し竿において、その先端に取
り付けられているトップガイドは、円錐パイプ状の金属
製材で作られ、先に釣り糸を案内するためのセラミック
リングを設けたものが使用されている。そして、トップ
ガイドの機能として、摩耗や接触抵抗を防ぐ等の点にの
み注力されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、中通し竿
は、釣糸が送出され、また巻戻しされる際、竿の内部を
通過する構造となっているので、特に釣糸が巻戻しされ
る際は、釣糸に付着した水やゴミが竿の内部に入り込む
こととなる。竿内面が水で濡れた状態になると、竿内面
に釣糸が接触した際、その接触抵抗は予想以上に大きな
ものになり、釣糸の解放、巻戻しに支障をきたす。
【0004】またゴミ等が竿内部に入り込んでも同様の
ことがいえる。更に、水、ゴミ等の不要物が一旦、竿内
部に入り込むと、その除去が極めて面倒である。このよ
うに、従来の中通し竿においては、それを使用している
間に水、海水、或はゴミまでも竿内部に持込んでしまう
大きな問題があった。
【0005】本発明は、従来の中通し竿が以上の如き問
題点を持っていたことを背景になされたもので、竿に、
水や海水、或はゴミ等が入らない独特の構造のトップガ
イドを有する中通し竿を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、このよう
な課題に対して鋭意研究をした結果、中通し竿のトップ
ガイドに可撓性の円筒状軟質弾性材を採用することによ
り、水やゴミを排除することができることを見出し、こ
の知見により本発明を達成した。
【0007】すなわち、本発明は、(1)、先端部に取
り付けられたトップガイドを有する中通し竿であって、
該トップガイドが、可撓性の円筒状軟質弾性材で形成さ
れている中通し竿に存する。
【0008】そして、(2)、可撓性の円筒状軟質弾性
材が、水分やゴミの排除機能を備えた上記(1)の中通
し竿に存する。
【0009】そしてまた、(3)、可撓性の円筒状軟質
弾性材が、水分吸収機能を備えた上記(1)の中通し竿
に存する。
【0010】そしてまた、(4)、可撓性の円筒状軟質
弾性材が、吸収された水分を配する排水機能を備えた上
記(1)の中通し竿に存する。
【0011】そしてまた、(5)、水分やゴミの排除機
能が、円筒状軟質弾性材の内周面に多条の畝部を竿軸に
交錯するように形成することで達成されている上記
(2)の中通し竿に存する。
【0012】そしてまた、(6)、水分やゴミの排除機
能が、円筒状軟質弾性材の内周面に螺旋状の畝部を形成
することで達成されている上記(2)の中通し竿に存す
る。
【0013】そしてまた、(7)、水分やゴミの排除機
能が、円筒状軟質弾性材の内周面の一部を絞り込み内径
を小さくした縮径部を設けることで達成されている上記
(2)の中通し竿に存する。
【0014】そしてまた、(8)、水分吸収機能が、円
筒状軟質弾性材の内周面を立毛状に形成することで達成
されている上記(3)の中通し竿に存する。
【0015】そしてまた、(9)、排水機能が、表地と
裏地間を接結糸でつながれ、その間に空隙を有する3層
構造の編地又は織物を用いていることで達成されている
上記(4)の中通し竿に存する。
【0016】そしてまた、(10)、排水機能が、円筒
状軟質弾性材を内層体と外層体とに分け、両層体間に竿
軸方向の排水溝を設け、内層体に水分を吸収して排水溝
へ送る編地又は織物を用いることにより達成されている
上記(4)の中通し竿に存する。
【0017】そしてまた、(11)、円筒状軟質弾性材
の前方に排水機能を付与せしめ後方に水分吸収機能を付
与せしめた上記(1)の中通し竿に存する。
【0018】本発明は、上記目的を達成するために、図
1に示すような中通し竿においては、竿先(通常、穂先
竿の先端)に、可撓性の円筒状軟質弾性材で形成された
トップガイドを取り付け、水分やゴミの排除機能(水分
排除機能、ゴミ排除機能)と、水分吸収機能(尚、前記
「水分やゴミの排除機能」とこの「水分吸収機能」とを
併せて「クリーナ機能」と呼ぶ)と、吸収した水分を排
水する排水機能を合有、もしくは選択的に有するように
したものである。
【0019】この可撓性の円筒状軟質弾性材にて形成さ
れたトップガイドは、竿の先を内包するように取り付け
られ、適宜長、延設した状態とされる。そして円筒状の
軟質弾性材は、単層又は複層とすることにより、各層に
上記の諸機能を付与するための機能性素材を用いて、望
まれる機能を達成することが可能である。
【0020】水分やゴミの排除機能、すなわち、水分排
除機能並びにゴミ排除機能とは、釣糸Wに付着した水分
並びにゴミが竿内に入らないように防止する機能を言
う。また、水分吸収機能とは、釣糸に付着した水を釣糸
から吸収除去する機能を言う。そして排水機能とは、吸
収された水分をトップガイド1から外へ、すなわち、開
放口から外部へ排出する機能を言う。
【0021】更に、可撓性のある円筒状軟質弾性材と
は、外力を受けない状態では、それ自体の形状を保ち得
る適度な剛性を有し、しかも竿を振った場合等による外
力を受けた際には、適度な撓みを生じて、その後、即
時、原形に復帰し得る適度な弾性を有する物性を言う。
しかも、上述の各機能、水分やゴミの排除機能、水分吸
収機能、及び排水機能を合有、もしくは選択的に有する
ようにしたものをいう。
【0022】そのため円筒状軟質弾性材として、例え
ば、シリコンゴム、ポリエステル繊維、ポリアミド繊
維、ポリアクリル繊維等の合成繊維、綿、羊毛、絹、麻
等の天然繊維、金属繊維、セラミック繊維、ガラス繊維
等で形成される編物、織物、組物、不織布等が採用され
る。また編物としては、丸編地、横編地、ラッシェル
地、ダブルラッシェル地、トリコット地等が採用され
る。
【0023】さて、トップガイド1としての円筒状の軟
質弾性材は、1つの層よりなる単層トップガイド型と、
外層体とその内側の内層体とでなる複層トップガイド型
との2つの型態がある。複層トップガイド型の内層体
は、更に必要に応じてそれ自体を2層、3層と多層と
し、各層に固有の機能を持たせることも可能である。
【0024】複層トップガイド型の製造法としては、最
初に軟質弾性材で円筒状に外層体10を成形加工し、こ
の後、軟質弾性材の内層体20を張り付ける方法と、最
初に軟質弾性材の内層体20を円筒状に形成しておき、
その表面に軟質弾性材の外層体10を形成する後加工の
方法とがある。一方、単層トップガイド型においては、
その補強のために軟質弾性材中に強化材、例えば、小径
丸編地やブレード(組紐)等を埋め込むことがある。例
えば、強化材を、目的の断面構造を有する円筒状に形成
し、これを軟質弾性材溶液中にディッピングして単層ト
ップガイド型の円筒状の軟質弾性材を得ることが可能で
ある。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明にかかる実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。図1は、本発明の中通し竿A
を示すもので、竿先にトップガイドが取り付けられてい
る。トップガイドに以下説明するような特有の機能を付
与することにより、中通し竿が極めて有用なものとな
る。先ず、単層トップガイド型のトップガイドについて
述べる。
【0026】図2のトップガイド1は、円筒状の軟質弾
性材が単層となっているもので、中通し竿の竿先11に
取り付けた状態を示す(以下、図3〜図12において
も、竿先11に取り付けた状態を示す)。円筒状の軟質
弾性材の内周面には、竿軸方向に直交する位置に、開放
口3に向けて逆止弁状の畝部2が形成されている。
【0027】この畝部2を備えることにより、釣糸を巻
き上げる際、水、ゴミ等を排除することができる。この
畝部2の頂点は竿先11の内面と等しいか、より内部に
突出した高さとすると好ましい。更に開放口3にはセラ
ミック・リング4が設けられており、このセラミック・
リング4の内径は、トップガイド1の内径よりも若干小
さくなっている。円筒状の軟質弾性材としては、例え
は、シリコンゴムが採用される。
【0028】図3に示すトップガイド1は、図2のトッ
プガイドの変化例であり、畝部2を螺旋状に形成したも
のである。この螺旋状の畝部2を形成させたことによ
り、水、ゴミ等を排除することができ、また畝部2の溝
に溜まった水は、該溝に沿って螺旋状に移動し開放口3
から容易に排出される(排水機能)。
【0029】畝部2の断面を半円型状にすることで、畝
部2の耐久性を向上させることができる。この例では、
開放口3に向けて拡径状に形成し、畝部2の頂点をつな
ぐ軌跡を放物線状に変更することで、釣糸との接触点を
より多くし排除機能の更なる向上を図ることができる。
【0030】次に、図4のトップガイド1は、円筒状軟
質弾性材の内部に縮径部5を設けて排除機能を付与した
ものである。釣糸が巻き上げられる場合、縮径部5を通
過する際に、この部分でゴミや水を排除することができ
る。構造的にシンプルであり、これに、水分吸収機能を
有する内層体を張り付ける等の応用が可能である。円筒
状軟質弾性材としては、例えは、シリコンゴムが採用さ
れる。
【0031】図5に示すトップガイド1は、図1及び図
2に示すトップガイドの両方の機能を備えたものであ
る。円筒状軟質弾性材の内部は畝部2が形成され、且つ
全体的に中央が縮径部5として形成されている。以上述
べた図2乃至図5のトップガイドにおいては、円筒状軟
質弾性材はナイロン、ケブラ−等の強化繊維をその内部
に擁することが可能である。また、円筒状軟質弾性材と
して、シリコンゴムの他に、繊維材(編物、織物、不織
布等)を使うことも可能である。
【0032】さて、次に複層トップガイド型のトップガ
イドについて説明する。図6に示すトップガイド1は、
円筒状軟質弾性材を外層体10と内層体20とに区別
し、内層体20に機能性素材である編物を使用して排除
機能や水分吸収機能を得ている。内層体20の編物は、
断面三角形状の畝部2を有する公知のトリコット・タッ
ク地(図6B参照)が採用される。
【0033】もっとも、タック組織によって上記、断面
三角形状以外に断面半円型の畝部を形成することができ
る。トリコット・タック地の場合、編糸にポリエステル
・ウ−リ糸を使用して編地の弾性を高め、更に薄い樹脂
加工を施して耐久性を高めるとより好適である。また内
層体20にトリコット・タック地を使用することで該ト
リコット・タック地の適度な弾性が釣糸による衝撃を吸
収し、釣糸を包み込む状態を呈すためクリーナ機能
(「水分排除機能」及び「水分吸収機能」)をより高め
る。
【0034】内層体20として使用される編物として
は、丸編地におけるリップル組織があり、これによって
断面半円型の畝部を形成できる。また、編物の他、織物
においても、例えば、ピッケと言われる組織によって、
畝部を形成することが可能である。外層体としては、例
えは、シリコンゴムが採用されると好適である。
【0035】図7に示すトップガイド1は、図6のトッ
プガイドの変形例で、円筒状軟質弾性材が外層体10と
内層体20とで構成され、内層体20に輪形の立毛状を
呈する編物を使用して排除機能や水分吸収機能を得たも
のである。輪形の立毛状を呈する編物として、具体的に
はパイル丸編地が使用される(図7A参照)。輪形のパ
イル6の間を釣糸が通過することにより、クリーナ機能
が十分に発揮される。
【0036】また、前述のタック地に比べて、このパイ
ル6は柔軟に撓むので釣糸に柔らかく接することができ
る。このパイルのような輪形を付与するには、パイル丸
編地の他に、横編地、ダブルラッシェル地、トリコット
地を使うことによっても可能である。
【0037】図8に示すトップガイド1は、図7のトッ
プガイドの変形例で、円筒状軟質弾性材が外層体10と
内層体20とで構成され、内層体20に線形の立毛状を
呈する布地を使用して排除機能や水分吸収機能を得てい
る。線形の立毛状を呈する布地としては、織物のビロ−
ド、ダブルラッシェル地のセンタ−カット地、トリコッ
ト・ポ−ル地のパイルカット、パイル丸編地のパイルカ
ットが使用される。特に、織物のビロードを使用した場
合は、高密度の線状立毛7(図8B参照)となるので十
分なクリーナ機能を発揮し、水抜けも良い。
【0038】図9に示すトップガイド1は、円筒状軟質
弾性材が外層体10と内層体20とで構成され、内層体
20に3層構造のダブルラッシェル地を使用して排除機
能及び水分吸収機能に加え、更に、吸収された水分を排
出する排水機能を有するものである。3層構造のダブル
ラッシェル地は、図9Bに示すように、表地81と裏地
82と、これを接結する接結糸83からなる。
【0039】3層構造のダブルラッシェル地として、表
地81、裏地82、接結糸83とも合成繊維のモノフィ
ラメント糸、或は細いモノフィラメント糸が集合したマ
ルチフィラメント糸を使用すると好適である。その他、
内層体20の内面にくる表地81に綿糸を使用し、裏地
82、接結糸を合成繊維とする方法もある。なお、これ
と同様の構造を有するものとしては、ダブル丸編地、2
重織物がある。
【0040】さて3層構造の内層体20は、上記したよ
うに表地81と裏地82間を接結糸83でつなぐ構造と
なっているので、表地81で水分吸収機能を得ることが
でき、表地81と裏地82間にできる空隙を通して、表
地81で吸収した水を排水することができる(排水機
能)。表地81に綿糸を使用すれば水分吸収機能を高
め、接結糸83と裏地82に合成繊維糸を使用すれば水
抜けを好くすることができる。また、ラッシェル地、ダ
ブルラッシェル地、トリコット地等における、亀甲状、
菱形状、四角形状等の穴目を多数有するネット地を表地
と裏地に使用すれば、より排水機能やクリーナ機能を向
上することができる。
【0041】図10に示すトップガイド1は、図9のト
ップガイドの内層体20である3層構造のダブルラッシ
ェル地の代わりに、3層構造ダブルラッシェル地にパイ
ル丸編地9を張り合わせた内層体21を採用したもので
ある。この内層体21において、表側のパイル丸編地9
で良好なクリーナ機能を得て、裏側の3層構造ダブルラ
ッシェル地8で排水機能を与えたものである。パイル6
を綿糸で形成し他を合成繊維で形成すると、高いクリー
ナ機能と排水機能を得ることができる。
【0042】排水機能を有する別の例としては、図11
〔図11(B)に正面図を示す〕に示すトップガイドが
ある。図のように、円筒状軟質弾性材で形成された外層
体10の内面に竿軸方向に多条の断面三角形状の排水溝
10Aを形成する。そして、この上に水分吸収機能を有
する内層体20を張り付ける。内層体20により吸収さ
れた水分が、外層体10と内層体20の間にある排水溝
10Aを通って排除される。具体的には、中通し竿を振
ることで、排水溝10Aから開放口3から竿軸方向へ排
出される。
【0043】このように外層体10に排水溝10Aを形
成することで、クリーナ機能に加えて更に強力な排水機
能を得ることができる。この排水溝10Aの断面形状は
三角形に限らず、排水ができれば如何なる形状でも良
い。内層体20としては、例えば、軍手の指部分(軍手
は横編機により編成される)のような筒状横編地を使用
する。
【0044】編糸に綿糸と合成繊維糸を使用して、公知
のプレ−ティング編を行えば、一枚の編地の表面を綿糸
に、裏面を合成繊維糸に編み分けることが可能である。
すなわち、内層体20の内側にくる部分を綿糸にして水
分吸収効果を高め、外層体10と接触する部分を合成繊
維糸にして水抜けを良くすることができる。
【0045】また、図12に示すトップガイド1は、円
筒状軟質弾性材の前方に水分やゴミの排除機能を付与せ
しめ、後方に水分吸収機能を付与せしめたものである。
外層体10の前方に水分やゴミの排除機能を有する畝部
2を形成し、後方に水分吸収機能を得るためにパイル丸
編地による内層体20を張り付けた構造とするとよい。
【0046】前方に排除機能を付与して、ゴミや水を除
去し、更に、後方のパイル丸編地で釣糸に残存付着して
いる水分を吸収し又はぬぐい去ることで、より完全なク
リーナ機能を得ることができる。後方の内層体20とし
ては、水分吸収機能を得るものであれば良く、パイル丸
編地に限定されない。
【0047】以上、本発明について述べてきたが、本発
明は実施例に限定されることなく、その本質から逸脱し
ない範囲で他の変形、組合せが可能あることは言うまで
もない。外層体及び内層体を形成する機能性素材は、ク
リーナ機能や排水機能を発揮できるものであれば他のい
かなる素材でもその応用が可能であるし、円筒状軟質弾
性材の内面形状に関しても、畝部2の形状や縮径部5の
形状等、その変化、組合せは自在である。また、上記ト
ップガイド1を竿先に取り付ける構造は、トップガイド
が確りと固定し、且つ釣糸の送出が支障なく行えるもの
であればよい。
【0048】
【発明の効果】本発明のトップガイドを有する中通し竿
は、少なくとも以下に示すような諸利点を備える。本発
明のトップガイドを有する中通し竿は、トップガイドが
円筒状軟質弾性材で形成されているので、使用時に適度
に撓み、釣糸の走行に支障を及ぼさない。また、可撓性
を有することにより使用時に中通し竿を振れば、加速的
に撓み、中に残留しているゴミや水を遠心力により排出
することができる。
【0049】本発明のトップガイドを有する中通し竿
は、トップガイドの内部に所要形状の縮径部や畝部を形
成した場合は、これに釣糸を接触させることによりあた
かも指先で釣糸を拭うようにゴミや水を確実に排除でき
る。本発明のトップガイドを有する中通し竿は、トップ
ガイドを外層体と内層体から構成される複層トップガイ
ド型に形成した場合、外層体で可撓性と強度を保ち、内
層体でクリーナ機能、排水機能等を得るという如く、外
層と内層とに素材の使い分けが可能となる。
【0050】本発明のトップガイドを有する中通し竿
は、円筒状軟質弾性材の内周面を輪形や線形の立毛状に
形成した場合、十分な水分吸収機能が得られる。本発明
のトップガイドを有する中通し竿は、トップガイドの内
層体に3層構造構造の編物や織物を採用した場合、確実
な水分吸収機能と排水機能を併せ持つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、中通し竿の全体図である。
【図2】図2は、畝部を有するトップガイドの側面断面
図及び正面図である。
【図3】図3は、螺旋状の畝部を有するトップガイドき
側面断面図である。
【図4】図4は、縮径部を有するトップガイドの側面断
面図である。
【図5】図5は、縮径部を有する別のトップガイドの側
面断面図である。 である。
【図6】図6は、内層体にトリコット・タック地を使用
したトップガイドの側面断面図及び一部拡大図である。
【図7】図7は、内層体にパイル丸編地を使用したトッ
プガイドの側面断面図及び一部拡大図である。
【図8】図8は、内層体にビロードを使用したトップガ
イドの側面断面図及び一部拡大図である。
【図9】図9は、内層体に3層構造ダブルラッシェル地
を使用したトップガイドの側面断面図及び一部拡大図で
ある。
【図10】図10は、内層体に張り合わせた内層体を使
用したトップガイドの側面断面図及び一部拡大図であ
る。
【図11】図11は、外層体に排水溝を形成したトップ
ガイドの側面断面図及び正面図である。
【図12】図12は、前方に排除機能を、後方に水分吸
収機能を付与したトップガイドの側面断面図及び一部拡
大図である。
【符号の説明】
1…トップガイド(円筒状軟質弾性材) 11…竿先(穂先竿) 2…畝部 3…開放口 4…セラミック・リング 5…縮径部 6…パイル 7…線状立毛 8…3層構造ダブルラッシェル地 9…パイル丸編地 10…外層体 10A…排水溝 20…内層体 21…貼り合わせ内層体 A…中通し竿 W…釣糸

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部に取り付けられたトップガイドを
    有する中通し竿であって、該トップガイドが、可撓性の
    円筒状軟質弾性材で形成されていることを特徴とする中
    通し竿。
  2. 【請求項2】 可撓性の円筒状軟質弾性材が、水分やゴ
    ミの排除機能を備えたことを特徴とする請求項1記載の
    中通し竿。
  3. 【請求項3】 可撓性の円筒状軟質弾性材が、水分吸収
    機能を備えたことを特徴とする請求項1記載の中通し
    竿。
  4. 【請求項4】 可撓性の円筒状軟質弾性材が、吸収され
    た水分を配する排水機能を備えたことを特徴とする請求
    項1記載の特徴とする中通し竿。
  5. 【請求項5】 水分やゴミの排除機能が、円筒状軟質弾
    性材の内周面に多条の畝部を竿軸に交錯するように形成
    することで達成されていることを特徴とする請求項2記
    載の中通し竿。
  6. 【請求項6】 水分やゴミの排除機能が、円筒状軟質弾
    性材の内周面に螺旋状の畝部を形成することで達成され
    ていることを特徴とする請求項2記載の中通し竿。
  7. 【請求項7】 水分やゴミの排除機能が、円筒状軟質弾
    性材の内周面の一部を絞り込み内径を小さくした縮径部
    を設けることで達成されていることを特徴とする請求項
    2記載の中通し竿。
  8. 【請求項8】 水分吸収機能が、円筒状軟質弾性材の内
    周面を立毛状に形成することで達成されていることを特
    徴とする請求項3記載の中通し竿。
  9. 【請求項9】 排水機能が、表地と裏地間を接結糸でつ
    ながれ、その間に空隙を有する3層構造の編地又は織物
    を用いていることで達成されていることを特徴とする請
    求項4記載の中通し竿。
  10. 【請求項10】 排水機能が、円筒状軟質弾性材を内層
    体と外層体とに分け、両層体間に竿軸方向の排水溝を設
    け、内層体に水分を吸収して排水溝へ送る編地又は織物
    を用いることにより達成されていることを特徴とする請
    求項4記載の中通し竿。
  11. 【請求項11】 円筒状軟質弾性材の前方に排水機能を
    付与せしめ後方に水分吸収機能を付与せしめたことを特
    徴とする請求項1記載の中通し竿。
JP9276097A 1997-03-28 1997-03-28 中通し竿 Withdrawn JPH10262509A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9276097A JPH10262509A (ja) 1997-03-28 1997-03-28 中通し竿

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9276097A JPH10262509A (ja) 1997-03-28 1997-03-28 中通し竿

Publications (1)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003070393A (ja) * 2001-09-06 2003-03-11 Shimano Inc 中通し竿
JP2006204142A (ja) * 2005-01-26 2006-08-10 Shimano Inc 中通し竿用トップガイド及び中通し竿
US7225581B1 (en) * 2004-09-28 2007-06-05 Kirk David J Fishing rod repair kit

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