JPH069058Y2 - 土木工事用積層シート - Google Patents

土木工事用積層シート

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JPH069058Y2
JPH069058Y2 JP16844588U JP16844588U JPH069058Y2 JP H069058 Y2 JPH069058 Y2 JP H069058Y2 JP 16844588 U JP16844588 U JP 16844588U JP 16844588 U JP16844588 U JP 16844588U JP H069058 Y2 JPH069058 Y2 JP H069058Y2
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JP
Japan
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woven fabric
sheet
woven
drainage
fabric layer
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善弘 横田
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Maeda Kosen Co Ltd
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば土中に埋設されて湧き水などの流水を
所定方向に排水させるための土木工事用積層シートに関
する。
〔従来の技術〕
従来、不織布の単体からなる土木工事用シート(以下
「不織布シート」という)と、経糸および/または緯糸
の一部に透水性および導水性を有する可撓性筒状編組体
を織り込んだ織布の単体からなる土木工事用シート(以
下「織布シート」という)とがある。
なお、前者の不織布シートは、後者の織布シートに比べ
比較的排水性、耐衝撃性および耐摩耗性が良好である反
面、引き裂き抵抗力などの強力は劣るものであり、一方
後者の織布シートは、前者の不織布シートに比べ強力は
高い反面、排水性、耐衝撃性および耐摩耗性は劣るもの
である。
〔考案が解決しようとする課題〕
ところで、このようにこれらの不織布シートと織布シー
トとは、従来、各々単体シートとして存在するものの、
それぞれ前述したように不織布シートは織布シートに比
べ比較的排水性、耐衝撃性および耐摩耗性が良好である
反面、強力が劣り、一方後者の織布シートは不織布シー
トに比べ強力は高い反面、排水性、耐衝撃性および耐摩
耗性は劣るという課題がある。
なお、特に排水性に関して付言すると、仮にこれらの不
織布シートと織布シートとを積層する積層シートを仮想
した場合、この積層シートにおける排水性の向上度の度
合いは、通常、不織布シートと織布シートとの排水能力
を単に加えた分だけ向上するものと推察される。
本考案は、これらの従来技術を背景になされたもので、
排水性、強度、耐衝撃性および耐摩耗性の向上、特に排
水性においては仮想した不織布の単体からなるシート
と、可撓性筒状編組体を織り込んだ織布の単体からなる
シートとの積層シートにおける仮想排水性の向上度合よ
り高い排水性の向上が同時に満足できる土木工事用積層
シートを提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、少なくとも不織布層と、経糸および/または
緯糸の一部に透水性および導水性を有する可撓性筒状編
組体を織り込んだ織布層とを積層させたことを特徴とす
る土木工事用積層シートを提供するものである。
〔作用〕
本考案は、まず不織布層と可撓性筒状編組体を織り込ん
だ織布層とを積層させて土木工事用積層シートを製造さ
せる。
そののち、この土木工事用積層シートを例えば土中に埋
設使用させると、土中の例えば湧き水などの流水は、主
にこれらの不織布層または織布層を介して可撓性筒状編
組体に集められ、そののちこの可撓性筒状編組体を流水
路として所定方向へ排水される。
特に、織布層側からの流水の一部はほぼ直接的に可撓性
筒状編組体を介して排水されるが、残りの流水のほとん
どは、まずこの織布層を通過し、そののち比較的排水性
が良好なこの不織布層内を通過してこの可撓性筒状編組
体に集められ、同様に排水される。
このようにすることで、排水性、強度、耐衝撃性および
耐摩耗性の向上、特に排水性においては不織布の単体か
らなるシートと、可撓性筒状編組体を織り込んだ織布の
単体からなるシートとの積層シートにおける排水性の向
上度合よりも一段と高い排水性を確保することができ
る。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面を参照して説明するが、本
考案はこの実施例に限定されるものではない。
なお、この実施例を述べるにあたって、例えば谷間また
は土手などの土中に埋設使用される土木工事用積層シー
トを例にとる。
本考案の実施例の土木工事用積層シートは、第1図に示
すように不織布層10、織布層20、可撓性筒状編組体
30を備えている。
その不織布層10の素材としては、例えばポリエチレン
テレフタレートの短繊維または長繊維からなる不織布が
使用され、そのほかにも例えばナイロン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリプロピレン、ポリエチレンなどの繊維からなる
不織布であってもよい。
この不織布層10の繊維太さは、通常、1〜50デニー
ル、好ましくは3〜30デニールであり、1デニール未
満であると剛性が弱く耐圧性が悪く、一方50デニール
を超えると剛性が大きすぎてシート状への加工が難し
い。
また、不織布層10の繊維目付は、通常、10〜1,2
00g/m2、好ましくは50〜800g/m2であり、1
0g/m2では耐圧性に乏しく、排水性が劣り、一方1,
200g/m2を超えると繊維目付が大きすぎて経済的で
ない。
さらに、不織布層10の厚みは、通常、0.5〜20m
m、好ましくは2〜15mmであり、0.5mm未満では耐
圧性が悪く排水性が劣り、一方20mmを超えると剛性が
大きく作業性が悪くなり好ましくない。
前記織布層20は、同じく第1図に示すように経糸21
および/または緯糸22を織り上げたものである。
これらの経糸21および緯糸22の素材としては、例え
ばポリエステル、ポリアミドなどの合成繊維のほか、金
属繊維または無機繊維なども使用できる。なお、金属繊
維の場合には防錆加工を施したものが好ましい。
また、これらの経糸21および緯糸22の太さは、特に
限定されないものの、例えば250〜10,000デニ
ールのマルチフィラメント糸、モノフィラメント糸ある
いは紡績糸を用いることができるが、例えば500デニ
ール/96フィラメントのマルチフィラメント糸を用い
るのが好ましい。また、これらの経糸21および緯糸2
2に必要ならば撚りを掛けてもよいものの、フィラメン
ト糸の場合には撚りを掛けずに使用することもできる。
さらに、この織布層20の繊維目付は、通常、50〜
1,000g/m2、好ましくは100〜500g/m2
あり、50g/m2では耐圧性に乏しく、排水性が劣り、
一方1,000g/m2を超えると繊維密度が大きすぎて
排水性が劣るため好ましくない。
さらにまた、織布層20の厚みは、通常、0.1〜2m
m、好ましくは0.2〜1.5mmであり、0.1mm未満
では耐圧性が悪く排水性が劣り、一方2mmを超えると経
済的でない。
前記可撓性筒状編組体30は、第1図および第2図に示
すように経糸21および/または緯糸22の一部に織り
込まれ、かつ透水性および導水性を有する可撓性の筒状
編組体で、具体的には可撓性の編組体繊維31を筒状に
編成するかあるいは組成して形成される。
この編組体繊維31は、天然繊維、ポリエステルあるい
はポリアミド、ポリオレフィンなどの合成繊維、金属繊
維、無機繊維などが使用され、前記経糸21および緯糸
22の素材と同一素材を使用しても、または異なる素材
を使用してもよい。
なお、具体的な可撓性筒状編組体30の形成は、この編
組体繊維31を通常の編機を用いて編成させることがで
き、組物は通常の組紐機を使用して組成させることがで
きる。
また、この可撓性筒状編組体30の中空部32の大きさ
は、土木工事の目的に応じて任意に選定でき、例えば中
空部32が大きい場合には、可撓性筒状編組体30が土
砂から受ける圧力に耐えるように太いデニールのモノフ
ィラメントあるいは高強力、高弾性率の素材を適宜選定
して使用できる。
一方、中空部32が小さい場合には、細デニールの繊維
あるいは安価な素材例えば針金などを用いて応用するこ
ともできる。
この可撓性筒状編組体30を織布層20に織り込むに
は、通常の織機を使用し、経糸21および/または緯糸
22の間に適当な間隔をおいて、間欠的に可撓性筒状編
組体30を平織りの織組織の間に織り込むことができ
る。
この可撓性筒状編組体30を織り込んだ織布層20は、
この実施例では単層使用されているが、複層使用するこ
ともできる。なお、この複層式を採用した場合、例えば
織布層20の全域または周縁部などの任意箇所を耐久性
の良好な糸で縫着させて積層させることもできる。
これらの不織布層10およびこの可撓性筒状編組体30
を織り込んだ織布層20の積層方法は、どのような方法
で積層させてもよいが、例えば前述した複層式の織布層
20の積層方法の場合と同様に、例えば織布層20の全
域または周縁部などの任意箇所を耐久性の良好な糸で縫
着して積層させたり、これらを部分的に融着して積層さ
せることもできる。
次に、このようにして積層形成された土木工事用積層シ
ートの作用を説明する。
この土木工事用積層シートは、第3図に示すように例え
ば織布層20側を地表側に向けて土中に埋設使用させる
と、土中の例えば湧き水などの流水は、主にこれらの不
織布層10または織布層20を介して可撓性筒状編組体
30に集められ、そののちこの可撓性筒状編組体30を
流水路として所定方向へ排水される。
特に、織布層20側からの流水の一部はほぼ直接的に可
撓性筒状編組体30を介して排水されるが、残りの流水
のほとんどは、まずこの織布層20を通気し、そののち
比較的排水性が良好なこの不織布層10内を通過してこ
の可撓性筒状編組体30に集められ、同様に排水され
る。なお、逆に不織布層10を地表側に向けて埋設して
もよい。
このようにすることで、排水性、強度、耐衝撃性および
耐摩耗性の向上、特に排水性においては不織布10の単
体からなるシートと、可撓性筒状編組体30を織り込ん
だ織布20の単体からなるシートに較べて顕著に排水性
を向上させることができ、排水性、強度、耐衝撃性およ
び耐摩耗性を同時に満足できる。
以上説明したように、本考案の土木工事用積層シート
は、少なくとも不織布層10と、経糸21および/また
は緯糸22の一部に透水性および導水性を有する可撓性
筒状編組体30を織り込んだ織布層20とを積層さたも
のであるため、排水性、強度、耐衝撃性および耐摩耗性
の向上、特に排水性においては仮想した不織布10の単
体からなるシートと、可撓性筒状編組体30を織り込ん
だ織布20の単体からなるシートとの積層シートにおけ
る仮想排水性の向上度合より高い排水性の向上が同時に
満足できる。
以上、本考案の実施例を説明したが、本考案はこの実施
例に限定されるものではなく、要旨を変更しない範囲で
の構成および作用の変更があっても本考案に含まれる。
例えば、本考案では、例えば谷間または土手などの土中
に埋設使用される土木工事用積層シートを例にとった
が、このシートが使用可能な他の土木工事にもおいても
使用できる。
また、この土木工事用積層シートは、少なくとも不織布
層と、経糸および/または緯糸の一部に透水性および導
水性を有する可撓性筒状編組体を織り込む織布層とを積
層させていればよく、そのほか本考案の効果を阻害しな
いものであればどのような素材からなる層を任意位置に
任意層積層させても本考案に含まれる。
〔考案の効果〕
本考案は、このようなものであるため、排水性、強度、
耐衝撃性および耐摩耗性の向上、特に排水性においては
仮想した不織布の単体からなるシートと、可撓性筒状編
組体を織り込んだ織布の単体からなるシートとの積層シ
ートにおける仮想排水性の向上度合より高い排水性の向
上が同時に満足できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の土木工事用積層シートの平面
図、第2図は本考案の実施例に使用される可撓性筒状編
組体の拡大断面図、第3図は本考案の実施例の土木工事
用積層シートの使用状態を示す断面図である。 10;不織布層 20;織布層 21;経糸 22;緯糸 30;可撓性筒状編組体

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも不織布層と、経糸および/また
    は緯糸の一部に透水性および導水性を有する可撓性筒状
    編組体を織り込んだ織布層とを積層させたことを特徴と
    する土木工事用積層シート。
JP16844588U 1988-12-28 1988-12-28 土木工事用積層シート Expired - Lifetime JPH069058Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11222831A (ja) * 1998-02-05 1999-08-17 Maeda Kousen Kk 土木用クッション構造体

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