JPH10261552A - 電解液注入口の封止装置、及びコンデンサまたは電池の製造装置 - Google Patents

電解液注入口の封止装置、及びコンデンサまたは電池の製造装置

Info

Publication number
JPH10261552A
JPH10261552A JP9066729A JP6672997A JPH10261552A JP H10261552 A JPH10261552 A JP H10261552A JP 9066729 A JP9066729 A JP 9066729A JP 6672997 A JP6672997 A JP 6672997A JP H10261552 A JPH10261552 A JP H10261552A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
metal
injection port
metal piece
piece
electrolyte
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9066729A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3833771B2 (ja
Inventor
Hiroshi Koizumi
洋 小泉
Kimimoto Moriya
公基 守屋
Shinichiro Ushijima
信一郎 牛島
Masaharu Yamanaka
正治 山中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP06672997A priority Critical patent/JP3833771B2/ja
Publication of JPH10261552A publication Critical patent/JPH10261552A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3833771B2 publication Critical patent/JP3833771B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、電解コンデンサや二次電池の製
造において、電解液の注入口を的確に封止し、製造の効
率化を図ることにある。 【解決手段】 切断機構1により、金属板22を一定長
さに順次切断して得た金属片21を吸着搬送の金属片搬
送機構7で搬送し、その搬送途中に搬送される金属片2
1の検知手段8を設けた。金属片21の吸着搬送と検知
手段8とを設けたことにより、従来のバキュームピンセ
ットを使用した手間のかかる作業が無くなり、また金属
片21が適正に搬送されたか否かを自動的に判定される
ので、製造工程の短縮と無駄な後続作業の停止が可能と
なり、製造効率の向上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電解コンデンサ
やリチウム・イオン二次電池等の製造に好適な電解液注
入口の封止装置、及びコンデンサまたは電池の製造装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電解コンデンサやリチウム・イ
オン二次電池等の蓄電池では、予めステンレス製の金属
缶の上蓋に、円形あるいは矩形の電解液の注入口が設け
られ、この注入口から電解液が中に注入された後封止さ
れて製造される。
【0003】注入口の封止は、同じくステンレス製の金
属片をその注入口にかぶせ、その金属片のレーザ光によ
るシーム溶接によって行われた。
【0004】電解コンデンサやリチウム・イオン二次電
池等の蓄電池はますます小形化され、携帯電話等に搭載
される電池等では、電解液の注入口の直径が数mmほど
に小さなものもある。電解液の注入口が小さいので、そ
の注入口を覆う金属片も小さくなり、精々5mm四方で
厚さも0.1mm程度の薄さのものも使用された。
【0005】従来、小さな金属片を電解液の注入口上に
載せるのに、作業員がバキュームピンセットを使用し
て、小さな金属片を吸着して拾いあげ、金属缶上まで運
び、注入口上に注意深く載せていた。
【0006】そこで、従来の電解液注入口の封止装置
は、図20に示すように構成されていた。まずカッタ等
からなる切断機構1により金属板を一定の長さに切断し
て金属片21が形成される。その金属片21は作業員の
バキュームピンセットで拾われ、スポット溶接機構3ま
で運ばれ、金属缶2の注入口2a上に載置された。なお
このとき、前の製造工程で金属缶2内には注入口2aか
ら電解液が注入されていて、フリーフローコンベアから
金属缶搬送機構4上に投入されている。
【0007】スポット溶接機構3は、レーザ発振器31
からYAGレーザ等のレーザ光を光ファイバ32を介し
て導入し、数箇所へのスポット照射により金属片21を
金属缶2に仮止めを行うものである。
【0008】金属片21を注入口2aに仮固定された金
属缶2は、金属缶搬送機構4によりシーム溶接機構5に
搬送され、ここで同様に光ファイバ52を介したレーザ
発振器51からのYAGレーザ光等の照射によって、金
属片21は注入口2aの縁に沿い金属缶2にシーム溶接
され、電解液は金属缶2内に封止される。電解液が封止
された金属缶2は、金属缶搬送機構4から図示しないロ
ボットにより搬出される。
【0009】そこで、従来の金属缶搬送機構4は、図2
1に示すように構成され、台座41上に間隔をおいて併
設された2本のレール42a,42b間(42c)に、
金属缶2(ワーク)はまず投入される。投入された金属
缶2は2組の搬送腕43a,43bの内の一方(43
a)にまず捕捉(チャッキング)される。
【0010】各搬送腕43a,43bは、それぞれ一対
のチャック43aa,43baを有し、各チャック43
aa,43baには、それぞれ金属缶2を捕捉し把持
(クランプ)する2本の爪43ab,43bbが設けら
れている。
【0011】各搬送腕43a,43bは、それぞれ図示
しない駆動モータによるカムの操作により金属缶2の搬
送方向(矢印Y方向)、及びその搬送方向に直交する方
向(矢印X方向)に移動可能に構成され、投入された金
属缶2の捕捉とともに、搬送方向への一定長さの往復運
動を行いつつ順次搬送するものである。
【0012】手前側の搬送腕43aによる最初の金属缶
2の捕捉操作では、図22に点線で示すように、2本の
レール42a,42bから離れた位置の搬送腕43aが
矢印X方向に移動して、金属缶2を2本の爪43ab間
に捕捉するものである。従って、金属缶搬送機構4上に
投入された金属缶2が、矢印X方向に移動して捕捉する
2本の爪43ab間に正確に位置してはじめて捕捉が行
われ、搬送される。
【0013】2本の爪43ab間に金属缶2を捕捉した
搬送腕43aは、搬送方向(矢印Y方向)に搬送するも
のであるが、図22からも明らかなように、手前側で一
つの爪43abが、金属缶2の側面を押して搬送するこ
とになる。
【0014】このようにして金属缶搬送機構4は、図2
1に示したように、各搬送腕43a,43bの搬送操作
により、金属缶2の投入位置Aでの捕捉からはじまり、
順次スポット溶接位置B、シーム溶接位置Cを経て、ロ
ボットにより搬出される払い出し位置Dまで金属缶2を
搬送するが、特に各溶接位置B,Cには、位置決め部4
4a,44bが設けられ、溶接のための位置決め操作が
行われる。
【0015】各位置決め部44a,44bは、図21に
示すように、それぞれ金属缶2を把持する一対の位置決
めブロック44aa,44ab、44ba,44bbを
有し、この位置決めブロック44aa,44ab、44
ba,44bbは、矢印X方向に移動しかつ相互間隔を
狭めることによって、金属缶2を搬送腕43a,43b
から受け取り、位置決めするよう構成されている。従っ
て、各位置決め部44a,44bも、駆動モータによる
カムの操作によって各搬送腕43a,43bの動きに連
動する。
【0016】金属缶2を把持する一対の位置決めブロッ
ク44aa,44abの形状を図23に拡大して示した
が、位置決めブロック44aa,44abは中心部で互
いに対応して開口する三角状のテーパ部を形成してお
り、位置決めブロック44aa,44abがそれぞれ矢
印Y,Y1方向に接近移動することによって矩形状の金
属缶2を挟持し、搬送腕43aで搬送された金属缶2
を、所定のスポット溶接位置に位置決めするものであ
る。
【0017】従って、この従来の位置決めブロック44
aa,44abによる位置決めでは、金属缶2に対し、
図23の実線のように金属缶2の4つの角部全てが三角
形状のテーパ部に当接し、はじめて正しい姿勢で位置決
めされるが、傾いた金属缶2では、図示点線のように3
点で当接してしまい、正しい位置決めがなされない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
電解液注入口の封止装置では、作業員は小さな金属片を
バキュームピンセットにより拾いあげ、小さな注入口上
に運び、注入口を覆うように載置して溶接するものであ
ったから、作業員による金属片の拾い揚げ作業、及び小
さな注入口上へ載せるのに手間がかかり、作業効率を低
下させるので改善が要望されていた。
【0019】また、金属缶に封入される電解液は、例え
ばプロピレンカーボネイト、ジメトキシエタン、ジオキ
ソラン等の非水系の有機溶媒に過塩素酸リチウム等の溶
質を溶解したものが使用されるが、これらは揮発性でガ
ス化するので、注入口の封止作業中も、ガス化した電解
液が作業室内に充満し、作業室内のガスの濃度を高める
恐れがあった。空気中でのガス化した電解液の濃度があ
る一定値を越えると、近くの溶接作業や電気接点からの
火花等が引火し爆発する恐れがあるので改善が要望され
ていた。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記従来の課
題を解決するためになされたもので、第1の発明は電解
液注入口の封止装置に係り、帯状の金属板を一定の長さ
で順次送り出す送り出し機構と、この送り出し機構によ
って送られた前記金属板を一定の長さに順次切断し金属
片を生成する切断機構と、この切断機構によって形成さ
れた前記金属片を吸着し、金属片を電解液の入った金属
缶の注入口上に搬送し、注入口上に載置する金属片搬送
機構と、この金属片搬送機構によって搬送され、前記注
入口上に載置された金属片を検知する検知手段と、前記
注入口上に載置された金属片を前記金属缶にスポット溶
接するスポット溶接機構と、このスポット溶接機構によ
って前記金属片がスポット溶接された金属缶を搬送する
金属缶搬送機構と、この金属缶搬送機構によって搬送さ
れた金属缶の金属片を、注入口の縁に沿いシーム溶接
し、前記注入口を封止するシーム溶接機構とを具備する
ことを特徴とする。
【0021】この発明によれば、金属片搬送手段と注入
口上に載置された金属片を検知する検知手段とを備えた
ので、従来のように小さな金属片を人手により注入口上
に運ぶ操作がなくなり作業効率を高めることができる。
また、検知手段を設けたので、仮に金属片が正常に注入
口上に載置されない場合には、その後の無駄な作業工程
を直ちに停止させることができるので、同様に作業効率
の向上が可能となる。
【0022】第2の発明は、コンデンサまたは電池の製
造装置に係り、上記第1の発明に係る電解液注入口の封
止装置を、カバーにより密閉された空間内に設置された
ことを特徴とする。
【0023】このように、第2の発明は、カバーにより
密閉された空間内に電解液注入口の封止装置を設置した
ことにより、蒸発によりガス化した電解液の濃度や、あ
るいは逆に空間内の酸素濃度の検知を的確に行うことが
でき、ガス爆発の未然防止が可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明による電解液注入口
の封止装置及びコンデンサまたは電池の製造装置の一実
施の形態を図1ないし図19を参照して詳細に説明す
る。なお図20ないし図23に示した従来の構成と同一
構成には同一符号を付して、詳細な説明は省略する。
【0025】図1は本発明によるコンデンサまたは電池
の製造装置の第1の実施の形態を示す構成図で、この実
施の形態では、リチウム・イオン二次電池の電解液注入
口の封止装置を採用した電池の製造装置について説明す
る。
【0026】図1に示すように、この電池の製造装置
は、図20ないし図23に示した従来の電解液注入口の
封止装置と同様に、電解液の入った金属缶(ステンレス
製)2の注入口(2a)を、金属板22の切断により形
成した金属片21で封止するものであり、次の主要部か
ら構成されている。
【0027】すなわち、この電池の製造装置は帯状の金
属板(例えばステンレス製)22を一定量づつ送り出す
送り出し機構6と、送り出された金属板22を順次一定
の長さに切断し金属片21を生成する切断機構1と、図
1には明示していないが金属片21を金属缶2の注入口
(2a)上に搬送し、注入口2aを覆うように載置する
金属片搬送機構(7)及び搬送された金属片21を検知
する検知手段(8)と、金属片21を金属缶2にスポッ
ト溶接するスポット溶接機構3と、スポット溶接された
金属片21をシーム溶接するシーム溶接機構5と、金属
缶2を搬送する金属缶搬送機構4、及び上記切断機構1
や各溶接機構3,5はもとより上記各機構及び手段から
なる注入口の封止装置全体を覆うカバー9とから構成さ
れる。
【0028】以下、順次各具体的構成及びそれらの動作
を詳細説明する。
【0029】まず、送り出し機構6は、図2に拡大して
示したように、リール61にリボン状に巻回された帯状
の金属板22を、モータ62によるリール61の回転
と、ピッチ送り部63とにより、次の切断機構1へ順次
一定量づつ送り出すように構成されている。ピッチ送り
部63は、モータ62により繰り出された金属板22を
把持しつつ、一定の長さづつ順次繰り出すいわゆるピッ
チ送りにより、切断機構1に供給するものである。
【0030】切断機構1は、金属板22を固定する固定
部と、カット(切断)用の金型とで構成され、従来と同
様に、金属板22を一定長さに順次切断し、正方形ある
いは長方形の矩形状の金属片21を生成する。
【0031】生成された金属片21は、図3にも拡大し
て示したように、金属片搬送機構7の図示しないX−Y
駆動テーブルに連結された第1の吸着ノズル71に吸着
され、金属片位置決め部72まで順次搬送され位置決め
される。金属片位置決め部72は、固定基準部72aと
可変部72b,72cとからなり、その位置決め動作原
理は、図4に示すように、固定基準部72aのコーナー
内に搬送された金属片21に対し、2つの可変部72
b,72cが矢印方向に移動し、コーナーに当接させる
操作を行うことによって金属片21の位置及び向きが定
められるものである。
【0032】金属片位置決め部72で位置や向きが定め
られた金属片21は、図示しないX−Z駆動テーブルに
連結された第2の吸着ノズル73により、金属片位置決
め部72から、金属缶搬送機構4上の金属缶2まで搬送
され、注入口2aを覆うように載置される。
【0033】もちろん、金属片搬送機構7の第1及び第
2の各吸着ノズル71,73は、配管を介して図示しな
い真空ポンプに接続され、その配管途中に設けられた圧
力検知器により、経路内圧力を検出できるよう構成され
ている。また各吸着ノズル71,73を駆動するX−Y
−Z駆動テーブル及びX−Z駆動テーブルは、切断機構
1や金属缶搬送機構4の動作タイミングと連動して動作
する必要があり、これらの動作は主駆動モータ10によ
り制御される。
【0034】第2の吸着ノズル73の搬送移動経路の下
方には光学センサからなる検知手段8が設けられ、下方
から第2の吸着ノズル73のノズル開口部に向け照射し
た光が、吸着された金属片21から反射光として戻って
くるか否かにより、金属片21の有無を検知する。これ
により、金属片21が間違いなく金属缶2まで搬送され
たか否かを検出できることから、検知手段8の出力信号
で、その後の工程を制御し、無駄な進行を停止させるこ
とができる。
【0035】また、第2の吸着ノズル73の搬送移動経
路の下方には、検知手段8の出力信号を受け、ストッパ
73aが矢印Y方向に挿入動作して、ノズル先端が金属
缶2上に位置した第2の吸着ノズル73のZ方向への降
下を遮断し、ノズル先端が金属缶2の注入口2aへの接
触、ないしは接近しないように構成した。
【0036】このストッパ73aの操作により、金属片
21を吸着していない第2の吸着ノズル73が、注入口
2aに接触ないしは接近し、金属缶2上に付着した電解
液あるいは金属缶2内の電解液を吸い込み、ノズル孔や
配管が電解液で詰まるのを防止することができる。
【0037】また、図2に示したように、送り出し機構
6、切断機構1及び金属片搬送機構7はいずれもプレー
ト11上に固定され、プレート11はレール状のガイド
11aを介してベースプレート12に載置されているの
で、プレート11の取っ手11bにより、必要に応じ矢
印X方向に引き出すことができる。もっとも、プレート
11には図示しないストッパが設けられ、通常は位置固
定されている。一般に、金属片搬送機構7と金属缶搬送
機構4との間の隙間は狭いが、ガイド11aを設けたこ
とにより、必要に応じ金属片搬送機構7等を手前側に引
き出すことができることから、作業員による金属缶搬送
機構4等の保守点検作業が容易となる。
【0038】一方、金属缶搬送機構4の基本動作は、図
5(a)ないし図5(d)にその動作順序を示したよう
に、従来と同様に、投入された金属缶2の搬送腕43
a,43bによる捕捉・搬送と、位置決め部44a,4
4bでの位置決め操作であり、全体としては駆動モータ
のカム操作によるワークピッチ送り機構を構成する。
【0039】すなわち、搬送腕43aがレール42a,
42bから離れた位置(図5(a))からカム操作によ
り矢印X4の方向に移動して、図5(b)に示すように
金属缶2を捕捉し、続いてカム操作により矢印Y方向に
レール42a,42bに沿って搬送移動し、金属缶2を
次の工程位置まで搬送する。搬送後は図5(c)に示す
ようにカム操作により搬送腕43aは矢印Xの方向に移
動して金属缶2を解放し、搬送腕43aは続いてカム操
作により図5(d)に示すように矢印Y方向への移動に
より、最初の位置(図5(a))の位置に戻る。このよ
うに、丁度口の字を描いて巡回するように作動して金属
缶2の捕捉・搬送操作を行う。
【0040】図6はこの実施の形態における金属缶搬送
機構4の要部を拡大して示したものであるが、特に従来
の金属缶搬送機構4との相違点の一つは、搬送腕43
a,43bとレール42a,42bの構造であり、他の
一つは、金属缶2の位置決め位置に、従来の各溶接位置
B,Cの他に、新たに金属缶2の投入位置A及び払い出
し位置D、及び封口蓋有無検知位置Eを追加し、封止搬
送操作の効率化を図ったことである。
【0041】図7は、金属缶2の投入位置Aにおける台
座41、レール42a,42b、金属缶2を捕捉した状
態での搬送腕43aを示したものである。搬送腕43b
も同様であるが、搬送腕43aは、レール42a,42
bは図示しないスペーサを介して台座41の上に固定
し、チャック43aaの上下2つの爪43abの間に、
少なくともレール42bを挟んで金属缶2を捕捉し、搬
送するように構成した。
【0042】従って、金属缶2はその一側面を間隔を置
いた上下の爪43abに捕らえられ、押し出されるの
で、金属缶2を押し出す操作が安定し、台座41上で金
属缶2が傾きつつ搬送されることが回避される。従っ
て、搬送時に金属缶2が傾き、缶中の電解液が外側にこ
ぼれ、金属缶2の外側面や搬送機構4を汚し、円滑な搬
送を妨げるような不具合は解消される。
【0043】なお、レール42a,42bを台座81に
止める止め穴は幅方向(X方向)に複数間隔に設け、止
め穴の位置を変えることで2本のレール42a,42b
の間隔を変え、金属缶2の異なる形状にも対応できるよ
う構成した。
【0044】次に、図8に拡大して示すように、金属缶
2の投入位置Aの位置決め部44cは、支点44caを
回転軸とする支持腕44cbと、その一端に取り付けた
クランパ44cc、他端に取り付けたばね44cdと、
その固定用ポスト44ceとから構成される。従って、
クランパ44ccは支点44caを中心に回転し、クラ
ンパ44ccはばね44cdの圧縮力により常に図矢印
Xの方向に回転する力が働く。
【0045】金属缶2が台座41上のレール42a,4
2bにフリーフローコンベアから投入されたときは、金
属缶2は図9(a)に示すように、レール42a,42
bの上に張り出したクランパ44ccに遮られて停止
し、金属缶2の位置は安定する。そこで、次に搬送腕4
3aがレール42b方向(X方向)に移動し、クランパ
44ccに位置ぎめ安定した金属缶2を、図9(b)に
示すように一対の爪43ab間に捕捉し、矢印Y方向に
搬送する。このとき、爪43abはクランパ44ccを
押し出すことから、クランパ44ccは矢印X方向に回
転して退避し、金属缶2は図9(c)に示すように搬送
されるとともに、その後はクランパ44ccはばね44
cdにより再び元の図9(a)に示した位置に復帰し、
金属缶2の投入待ちの状態となる。
【0046】以上は、投入位置における位置決め部44
cについて説明したが、図10に拡大して示したよう
に、金属缶2の払い出し位置Dにおける位置決め部44
dについても同様であり、搬送腕43bにより金属缶2
が払い出し位置Dに搬送されると、爪43bbがクラン
パ44dcを押し上げて停止し、搬送腕43bが離れる
と、クランパ44dcがばね44dbによりもとの位置
に戻ろうとする力により、金属缶2をレール42bに押
しつけ安定する。なお、図10に示す構成の位置決め部
44dで、投入位置における位置決め部44cと対応す
る構成には、それぞれ対応する符号を付し、詳細な説明
は省略した。
【0047】このように、払い出し位置Dにおいても、
投入位置Aと同様に、金属缶2はスクランパ44dcの
作用により安定した位置で停止するから、図1に示した
ように、ロボット13による金属缶2の払い出し作業も
円滑に行うことができる。
【0048】そこで、上記のような金属缶搬送機構4で
は、YAGレーザによるスポット溶接位置Bにおいて、
従来と同様に、位置決め部44aにより位置決めされ金
属缶2へのスポット溶接が行われる。
【0049】この実施の形態による、スポット溶接位置
Bにおける位置決め部44a及びスポット溶接機構3を
図11ないし図13に示すように構成した。
【0050】すなわち、金属缶2の注入口2a上に載置
された正方形状の金属片21は、図示しないレーザ発振
器(31)からのレーザ光は光ファイバ32を介して、
プレート33に取り付けられた出射レンズ34に供給さ
れ、ここで2本に分割され、1回のレーザ光出射で2点
スポット溶接する。すなわち、図12(a)に示すよう
に、金属片21の一方の対角線上の隅2点(イ,イ)を
まず同時に溶接し、次に図11に示すアクチュエータ3
5により出射レンズ34を矢印θ方向に90度回転させ
ることにより、他方の対角線上の隅2点(ロ,ロ)を溶
接するよう構成した。
【0051】出射レンズ34は、図12(b)に示すよ
うに、光ファイバ32からのレーザ光は分割レンズ34
aで2本に分割され、それぞれ2本の光ファイバ34b
1,34b2を介して、一対のレンズユニット34c
1,34c2に供給されるように構成されている。
【0052】そして、一対のレンズユニット34c1,
34c2はそれぞれ一対の固定ブロック34d1,34
d2に固定され、光ファイバ34b1,34b2からの
レーザ光が、図示のように、金属片21の載置された注
入口2aの開口中心軸方向に対して所定の角度を有して
照射されるように構成されている。このように、スポッ
ト溶接時にそれぞれ所定の角度を有して金属片21に照
射することで、溶接面からのレーザ反射光がいずれかの
レンズユニット34c1,34c2に入射しないように
構成され(すなわち、所定の角度とは、レーザ反射光が
レンズユニット34c1,34c2に入射しないような
角度を言う)、反射光によってレンズやファイバが損傷
するのを防止した。特に金属片21がアルミニウムの場
合は、光反射率が高いので、大きな損傷防止効果が得ら
れる。
【0053】また、一対の各固定ブロック34d1,3
4d2は、プレート34e上の各ガイド34f1,34
f2に沿い矢印Y方向に移動できるように構成され、ば
ね34gの圧縮力に抗したモータ34hによるくさび型
ブロック34iの上下方向(矢印Z方向)への調節によ
って、固定ブロック34d1,34d2間の間隔は制御
される。従って、モータ34hによるくさび型ブロック
34iの上下方向(矢印Z方向)への調節によって、ス
ポット溶接点(イ,イ及びロ,ロ)の各間隔を調節でき
るので、注入口2aの大きさの異なる金属缶2に対して
も対応することができる。
【0054】90度の回転機構は図13にも示すよう
に、光ファイバ32はプレート33に支持されたホルダ
33aに固定され、ホルダ33aはベアリング36aを
介して、アクチュエータ35のプランジャ35aに連結
されている。またプランジャ35aに連結された出射レ
ンズ34は、他のベアリング36bを介してプレート3
3に連結されている。従って、アクチュエータ35の操
作により出射レンズ34のみがθ方向に90度回転可能
となり、光ファイバ32はねじれが生じず、耐久性が向
上する。
【0055】このように、スポット溶接機構3では、正
方形状の金属片21対し、対角線上の隅各2点(イ,
ロ)でのスポット溶接によるので、注入口2a上での金
属片21のめくれ等は防止され円滑かつ安定した仮止め
が可能となる。
【0056】なお、この実施の形態では、レーザ光の分
光は分割レンズ34aやハーフミラーで行い、比較的エ
ネルギー差の少ない安定したレーザ光を得てスポット溶
接するように構成したが、光ファイバ光学系によって3
分岐や6分岐に分岐し、3か所あるいは6か所等、3か
所以上を同時に溶接する、いわゆるマルチスポット溶接
を行うようにしても良い。
【0057】なお、図11に示すように、プレート33
には、これを上下動させるためのステージ37を設け出
射レンズ34の焦点調整を行うように構成した。
【0058】また、プレート33には、図示しない窒素
タンクに接続された銅管38を固定し、その銅管38の
開口部を溶接位置に向け、窒素ガスを吹き付けることに
より、溶接部分の酸化による劣化を防止するように構成
した。また銅管38と窒素タンクとの間には図示しない
が流量計を設け、窒素ガスの流量が常に適切かどうかを
チェックできるように構成した。
【0059】さらに、この実施の形態でも、スポット溶
接位置Bには、図11に示すように、位置決め部44a
を有し、搬送腕43aにより搬送された電池缶2を受け
取り、溶接時の位置決めを行うよう構成した。従来の位
置決め部44aの構造とは相違し、位置決めブロック4
4aa,44abを図14にその平面図を示すように、
矩形状の金属缶2の形状に適合するよう、それぞれ矩形
部を有する4つの小ブロック44aa1,44aa2、
44ab1,44ab2に分割され、まず搬送腕43a
側の2つの小ブロック44aa2,44ab2を矢印Y
方向に作動させ、金属缶2を捕捉し長さ方向(Y方向)
に位置決めを行う。次に、小ブロック44aa1,44
ab1を矢印X方向に作動させることにより、金属缶2
の長さ方向に直交する方向(X方向)での位置決めを行
うものである。
【0060】従来は、単に対向するテーパ面で金属缶2
を捕捉したので、傾いて搬送された金属缶2に対して
は、その傾いた状態で金属缶2を捕捉し位置決めされた
が、この実施の形態のようによれば、互いに直交するY
方向X方向に分離してそれぞれ位置決めされるので、搬
送方向に対する傾きが補正されより正確な位置決めが可
能である。
【0061】このようにして位置決めされ、スポット溶
接により金属片21を仮止めした金属缶2は、電池缶搬
送機構4によってシーム溶接位置Dに搬送され、ここで
も同様な構成により位置決めされ、シーム溶接が行われ
る。
【0062】シーム溶接機構5は、X−Yステージの駆
動により、図15に示すように、金属片21に対し、円
形の注入口2aを中心として金属缶2の縁に円を描くよ
うにしてシーム溶接を行うものである。
【0063】シーム溶接機構5も、スポット溶接機構3
と同様に、図示しないレーザ発振器(51)からのYA
Gレーザ光を光ファイバ52を介して、プレート53に
取り付けられた出射レンズ54に供給される。プレート
53はX−Y駆動ステージ55上に載置され、シーム溶
接軌跡を自由に設定できる。またX−Y駆動ステージ5
5にはZ駆動ステージ56が設けられ、プレート53を
Z軸方向、つまり上下方向に移動し、出射レンズ54の
高さを任意に変え焦点調整を行うことができる。
【0064】また、シーム溶接機構5にも、プレート5
3には、図示しない窒素タンクに流量計を介して接続さ
れた銅管57が固定されていて、溶接箇所への窒素ガス
吹き付けにより溶接部の酸化を防ぐよう構成した。
【0065】なお、この実施の形態では、シーム溶接の
レーザ出力はスポット溶接のレーザ出力より小さくする
とともに、シーム溶接機構5に隣接して封口蓋有無検知
位置Eを設け、金属片21が金属缶2に適正にシーム溶
接されているかどうかを判別する封口蓋有無検知器を取
り付け構成した。
【0066】すなわち、封口蓋有無検知器58は、図1
6に拡大して示すように、搬送された金属缶2は、スポ
ット溶接位置及びシーム溶接位置と同様に、封口蓋有無
検知器58の位置決めチャック581で捕捉・位置決め
(センタリング)が行なわれる。次に、光センサ582
からの光582aがシーム溶接された金属片21に向け
て照射され、その金属片21からの反射光582bはセ
ンサ582の検知部に供給される。
【0067】ここで、もしも金属片21がシーム溶接さ
れていないか、あるいは溶接されていても正規の溶接位
置からずれている場合は、光582aは注入口2aから
金属缶2内部に入射し、反射光量582bが少なくな
る。従って、その反射光量が適正か否かを判定すること
により、金属片21の位置ずれも含め、溶接の適否を判
別するよう構成した。
【0068】なお、この封口蓋有無検知器58は、光セ
ンサ582に代え、変位センサを用い、金属片21の厚
みを測定し、金属片21の有無を判別すことにより、シ
ーム溶接の良否を判定するように構成してもよい。ま
た、光センサ582に代え、可動可能なレーザ変位計を
採用し、金属缶2表面での凹凸を測定することで、同様
に金属片21のシーム溶接の良否を判定してもよい。さ
らにまた、光センサ582に代え、CCDカメラ等のカ
メラと画像処理装置に置き換え、金属缶2上面の画像を
取り込み、金属片21の有無や位置ずれも含む、シーム
溶接の良否を判定するように構成してもよい。
【0069】いずれにしても、封口蓋有無検知器58に
よって金属片21が適正にシーム溶接されていなく、溶
接不良(NG)と判定された金属缶2は、良品と区別さ
れ、金属缶搬送機構4から搬出される際、図1に示すよ
うに、この封口蓋有無検知器58に連動した選別ロボッ
ト13により分別され、それぞれトレー14、及びパレ
タイザ15のトレイ(パレット)に払い出される。な
お、ロボット13は、一軸ロボットと上下動デバイス及
びチャッキングデバイスから構成される。
【0070】上記構成による電解液注入口の封止装置
は、図1に示したように、ステンレス製のカバー9で全
体を密閉することによって、コンデンサまたは電池の製
造装置を構成した。
【0071】すなわち、金属缶2に収納される電解液は
もともと揮発性を有し、金属缶搬送機構4に投入されて
からシーム溶接が完了するときまでは、注入口2aから
わずかづつでも気化して蒸発し空気中に拡散する。従っ
て、空気中に気化した電解液が拡散し、その空気中の濃
度が高まると何らかの火気により引火し爆発しないとも
限らない。
【0072】そこでこの電解液注入口の封止装置及びコ
ンデンサまたは電池の製造装置は、金属缶2が少なくと
も電池缶搬送機構4上にある間の空間を密閉することと
し、仮にカバー9内で引火により爆発が起きても、外部
への影響が少なくなるよう構成した。
【0073】またカバー9には必要箇所にアクリル製の
透明な覗き窓を設け、外部から装置内をチェックできる
ように構成するとともに、図示しないがカバー9内部に
電解液ガス濃度を検知するためのガスセンサを設け、電
解液が蒸発して生じるガスの濃度が規定値以下となった
のに基づき、警報ブザーによって作業員に危険を知らせ
るとともに、装置を自動的に停止させるよう構成した。
【0074】また、カバー9内部に酸素濃度を検出する
センサを設け、カバー9内の酸素濃度が一定値以下を確
保しているかどうか、また酸素濃度が規定濃度を越えた
とき図示しない操作パネルが作動し警報ブザーが鳴るよ
うに構成し、作業員に危険を知らせる機能を備えた。
【0075】また、図1では、コンデンサや電池の製造
装置を示したが、このように装置の主要部をカバー9で
覆い、防爆化を図る考えは他の製造装置等にも適用でき
る。
【0076】図17は、モータ17に防爆機能を付加し
た本発明の一実施の形態を示すもので、薄板製の透明な
アクリル樹脂で箱状に形成したカバー9で全周囲を囲う
ことによって防爆化を図ったものである。
【0077】すなわち、カバー9内にモータ16を収納
し、このモータに接続される電源用や信号用の外部ケー
ブル16aとの接続は、カバー9の穴16bにOリング
等の封止部品16cを装着し、ケーブル16aとモータ
固有のケーブル16dとの間のコネクタ16eによる接
続中継をカバー9内で行うようにした。
【0078】また、カバー9内にはガス封入用の穴16
fを介してパイプ16gが取り付けられ、窒素ガス等の
不活性ガスが定圧力で供給され、カバー9内の気圧が常
に外気圧より高くなる量に設定した。カバー9とガス封
入用の穴16fとの接続には、継ぎ手またはOリング1
6hを使用した。
【0079】モータ16及びカバー9は、それぞれねじ
16i及び結合ねじ16jにより、ステンレス製でL字
状に作られた取り付け具16kを介して台座16lに固
定されている。
【0080】カバー9内と取り付け具16k等との間の
隙間、すなわちねじ16i部や結合ねじ16j部、それ
に封止部品16cやOリング16hにもシリコーンで封
止し、カバー9内に外気が侵入しないように構成した。
また、モータ16の回転軸16mとその軸穴16nとの
間も、回転軸16mの回転動作の妨げにならない程度に
隙間をゴム部材等で封止した。
【0081】上記のように構成した結果、カバー9内へ
の外気の侵入を防止することができ、また仮に侵入して
もカバー9内に供給された不活性ガスにより、酸素濃度
が低くなることから、仮に、侵入した外気中に爆発性ガ
スが存在したとしても、カバー9内での引火誘爆は回避
される。このようにして、爆発性ガス雰囲気中で使用さ
れるモータ16の防爆化が可能である。
【0082】同様に、図18に示すように、電磁弁17
に防爆機能を付加させることもできる。すなわち、電磁
弁17を透明なアクリル樹脂からなる箱状のカバー9で
囲い、外部からカバー9内に外部ケーブル17aとの接
続には、カバー9の穴17bにOリング等の封止部品1
7cを装着し、外部ケーブル17aの接続中継をカバー
9内で行った。また、外部からの窒素ガス等の不活性ガ
ス封入用のパイプ17dとカバー9との接続にOリング
17eや継ぎ手を使用し、カバー9内に不活性ガスを一
定圧力で供給し、カバー9内の気圧が常に外気よりも高
くなるよう構成した。
【0083】電磁弁17に接続される高圧空気用配管1
7fは、カバー9の穴17gにOリング17hを介して
カバー9内に通した後、隙間をシリコーンで封止し、カ
バー9は、結合ネジ17iによって台座17jに取り付
けられている。ここでも、封止部品17cやOリング1
7eにはシリコーンを充填し封止した。
【0084】また、図19に示すように、圧力センサ1
8に防爆機能を付加させることもできる。すなわち、圧
力センサ18を透明なアクリル樹脂からなる箱状のカバ
ー9で囲い、カバー9の穴18bにOリング等の封止部
品18cを装着し、外部ケーブル18aと圧力センサ1
8固有の接続ケーブル18dとの接続は、中継コネクタ
18eによりカバー9内で行った。また、外部からの窒
素ガス等の不活性ガス封入用のパイプ18fとカバー9
との接続にもOリング18gや継ぎ手を使用するととも
に、カバー9内に不活性ガスを一定の圧力で供給し、カ
バー9内の気圧が常に外気よりも高くなるよう構成し
た。
【0085】圧力センサ18に接続されたチューブ18
hは測定対象としての空気が供給される。チューブ18
hはカバー9内でセンサ18に接続されるが、チューブ
18hはカバー9の穴18iにOリング18jを介して
挿入されている。
【0086】ここでも、封止部品18cやOリング18
j等をシリコーンで封止するとともに、カバー9は、結
合ネジ18kによって台座18lに取り付け構成した。
【0087】この構成により、カバー9内部への外気の
侵入が防止され、また仮に侵入してもカバー9内は不活
性ガスが供給されていることから、外気中の爆発性ガス
がケーブルの接続部、あるいは電磁弁内部の電気的接続
部等で仮に電気花火が発生したとしても爆発することが
回避される。
【0088】以上の構成により、予め防爆機能を備えた
特別の機器を使用することなく、通常仕様品のモータ1
6、電磁弁17、センサ18を爆発性ガス雰囲気中で安
全に使用することができ、爆発性ガス中で使用する電気
機器、例えば自動組立機等で使用することができる。
【0089】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明による電解
液注入口の封止装置、及びコンデンサまたは電池の製造
装置によれば、金属片を吸着搬送して金属缶の注入口ま
で運ぶとともに、搬送と途中に金属片の有無を検知する
検知手段を設けたので、製造工程の自動化が可能とな
り、工程の短縮化と効率化が実現されるので、実用上の
効果大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による電解液注入口の封止装置及び電
池の製造装置の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す装置の主に送り出し機構及び金属片
搬送機構を拡大して示す斜視図である。
【図3】図2に示す装置の特に金属片搬送機構を拡大し
て示す斜視図である。
【図4】図3に示す金属片搬送機構の動作説明図であ
る。
【図5】図1に示す装置の金属缶搬送機構の動作説明図
である。
【図6】図1に示す金属缶搬送機構の拡大斜視図であ
る。
【図7】図6に示す金属缶搬送機構の要部拡大斜視図で
ある。
【図8】図6に示す金属缶搬送機構の金属缶投入位置に
おける拡大斜視図である。
【図9】図8に示す機構の動作説明図である。
【図10】図1に示す装置の金属缶払い出し位置の拡大
斜視図である。
【図11】図1に示す装置のスポット溶接位置の拡大斜
視図である。
【図12】図12(a)は図11に示す装置の動作説明
図、図12(b)は図12(a)の出射レンズの詳細構
造図である。
【図13】図11に示す装置の一部断面拡大側面図であ
る。
【図14】図11に示す装置の要部平面図である。
【図15】図1に示す装置のシーム溶接位置の拡大斜視
図である。
【図16】図1に示す装置の封口蓋有無検知器の拡大斜
視図である。
【図17】この発明による防爆機能を付加したモータの
一実施の形態を示す斜視図である。
【図18】この発明による防爆機能を付加した電磁弁の
一実施の形態を示す斜視図である。
【図19】この発明による防爆機能を付加したセンサの
一実施の形態を示す斜視図である。
【図20】従来の電解液注入口の封止装置を示す構成図
である。
【図21】図20に示す装置の特に電池缶搬送機構を拡
大して示した斜視図である。
【図22】図21に示す装置の要部側面図である。
【図23】図21に示す装置の要部平面図である。
【符号の説明】
1 切断機構 2 金属缶 2a 注入口 21 金属片 22 金属板 3 スポット溶接機構 31 レーザ発振器 32 光ファイバ 33 プレート 33a ホルダ 34 出射レンズ 35 アクチュエータ 35a プランジャ 38 銅管 4 金属缶搬送機構 41 台座 42a、42b レール 42c レール間 43a、43b 搬送腕 43aa、43ba チャック 43ab、43bb 爪 44a、44b、44c、44d 位置決め部 44aa,44ab、44ba,44bb 位置決めブ
ロック 44aa1,44aa2,44ab1,44ab2 小
ブロック 44ca、44da 支点 44cb 支持腕 44cc、44dc クランパ 44cd、44db ばね 5 シーム溶接機構 51 レーザ発振器 52 光ファイバ 52a ロボット 53 プレート 54 出射レンズ 57 銅管 58 封口蓋有無検知器 581 位置決めチャック 582 光センサ 6 送り出し機構 61 リール 62 モータ 63 ピッチ送り機構 64 位置決め部 64a 固定 7 金属片搬送手段 71 第1の吸着ノズル 72 金属片位置決め部 72a 固定基準部 72b、72c 可変部 73 第2の吸着ノズル 73a ストッパ 8 検知手段 81 台座 9 カバー 10 主駆動モータ 11 プレート 11a ガイド 11b 取っ手 13 ロボット 14 トレー 15 パレタイザ A 投入位置 B スポット溶接位置 C シーム溶接位置 D 払い出し位置 E 封口蓋有無検知位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山中 正治 神奈川県横浜市磯子区新磯子町33 株式会 社東芝生産技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯状の金属板を一定の長さで順次送り出
    す送り出し機構と、 この送り出し機構によって送られた前記金属板を一定の
    長さに順次切断し金属片を生成する切断機構と、 この切断機構によって形成された前記金属片を吸着し、
    金属片を電解液の入った金属缶の注入口上に搬送し、注
    入口上に載置する金属片搬送機構と、 この金属片搬送機構によって搬送され、前記注入口上に
    載置された金属片を検知する検知手段と、 前記注入口上に載置された金属片を前記金属缶にスポッ
    ト溶接するスポット溶接機構と、 このスポット溶接機構によって前記金属片がスポット溶
    接された金属缶を搬送する金属缶搬送機構と、 この金属缶搬送機構によって搬送された金属缶の金属片
    を、注入口の縁に沿いシーム溶接し、前記注入口を封止
    するシーム溶接機構とを具備することを特徴とする電解
    液注入口の封止装置。
  2. 【請求項2】 前記検知手段は、前記金属缶に向け照射
    した光の反射量の差異により、前記金属片の有無を検出
    することを特徴とする請求項1記載の電解液注入口の封
    止装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のうちのいずれ
    か1の請求項記載の電解液注入口の封止装置をカバーに
    より密閉された空間内に設置し、前記密閉された空間内
    において、前記金属缶内の電解液の蒸発によるガスの濃
    度が、予め定めた値を越えたのに基づき警報を発するガ
    ス濃度検出手段を有することを特徴とするコンデンサま
    たは電池の製造装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または請求項2のうちのいずれ
    か1の請求項記載の電解液注入口の封止装置をカバーに
    より密閉された空間内に設置し、前記密閉された空間内
    において、その空間内の酸素濃度が、予め定めた値以下
    となったのに基づき警報を発する酸素濃度検出手段を有
    することを特徴とするコンデンサまたは電池の製造装
    置。
JP06672997A 1997-03-19 1997-03-19 コンデンサまたは電池の製造装置 Expired - Lifetime JP3833771B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06672997A JP3833771B2 (ja) 1997-03-19 1997-03-19 コンデンサまたは電池の製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06672997A JP3833771B2 (ja) 1997-03-19 1997-03-19 コンデンサまたは電池の製造装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10261552A true JPH10261552A (ja) 1998-09-29
JP3833771B2 JP3833771B2 (ja) 2006-10-18

Family

ID=13324282

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06672997A Expired - Lifetime JP3833771B2 (ja) 1997-03-19 1997-03-19 コンデンサまたは電池の製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3833771B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000044056A1 (en) * 1999-01-20 2000-07-27 Lg Chemical Ltd. Device for sealing lithium secondary battery electrolyte injecting hole
JP2012155933A (ja) * 2011-01-25 2012-08-16 Toshiba Corp 二次電池の製造装置及び二次電池の製造方法
CN104485477A (zh) * 2015-01-01 2015-04-01 珠海科斯特电源有限公司 手机电池生产线
CN106684307A (zh) * 2016-12-30 2017-05-17 深圳市恒瑞兴自动化设备有限公司 电池自动注液设备
CN108515293A (zh) * 2018-04-19 2018-09-11 贵州鸿兴时代动力新能源科技有限公司 电池点焊装置
CN109500466A (zh) * 2019-01-15 2019-03-22 张玉仙 焊锡机构和镀锡线焊接装置和圆形电容生产设备
CN109500467A (zh) * 2019-01-15 2019-03-22 张玉仙 镀锡线点焊装置和圆形电容生产设备
CN110860899A (zh) * 2019-10-12 2020-03-06 武汉纺织大学 一种单芯电容全自动焊接系统
CN116453879A (zh) * 2023-04-10 2023-07-18 连云港师范高等专科学校 一种超级电容器与锂电池生产使用的加工装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108539117B (zh) * 2018-04-16 2020-10-13 合肥国轩高科动力能源有限公司 一种圆柱型锂离子电池注液及静置装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5079727A (ja) * 1973-11-20 1975-06-28
JPS62232854A (ja) * 1986-04-01 1987-10-13 Yuasa Battery Co Ltd 蓄電池用封口シ−ルの供給方法及びその装置
JPH06238473A (ja) * 1993-02-22 1994-08-30 Citizen Watch Co Ltd 時計用外装部品及びその接合方法
JPH08306913A (ja) * 1995-05-10 1996-11-22 Ricoh Co Ltd 半導体装置の製造方法
JPH08335591A (ja) * 1995-06-06 1996-12-17 Nippon Avionics Co Ltd ワーク搬送装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5079727A (ja) * 1973-11-20 1975-06-28
JPS62232854A (ja) * 1986-04-01 1987-10-13 Yuasa Battery Co Ltd 蓄電池用封口シ−ルの供給方法及びその装置
JPH06238473A (ja) * 1993-02-22 1994-08-30 Citizen Watch Co Ltd 時計用外装部品及びその接合方法
JPH08306913A (ja) * 1995-05-10 1996-11-22 Ricoh Co Ltd 半導体装置の製造方法
JPH08335591A (ja) * 1995-06-06 1996-12-17 Nippon Avionics Co Ltd ワーク搬送装置

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6761996B1 (en) 1999-01-20 2004-07-13 Lg Chemical Ltd. Device for sealing lithium secondary battery electrolyte injecting hole
WO2000044056A1 (en) * 1999-01-20 2000-07-27 Lg Chemical Ltd. Device for sealing lithium secondary battery electrolyte injecting hole
JP2012155933A (ja) * 2011-01-25 2012-08-16 Toshiba Corp 二次電池の製造装置及び二次電池の製造方法
CN104485477A (zh) * 2015-01-01 2015-04-01 珠海科斯特电源有限公司 手机电池生产线
CN106684307B (zh) * 2016-12-30 2023-09-26 深圳市恒瑞兴自动化设备有限公司 电池自动注液设备
CN106684307A (zh) * 2016-12-30 2017-05-17 深圳市恒瑞兴自动化设备有限公司 电池自动注液设备
CN108515293A (zh) * 2018-04-19 2018-09-11 贵州鸿兴时代动力新能源科技有限公司 电池点焊装置
CN108515293B (zh) * 2018-04-19 2023-12-08 珠海市嘉德电能科技有限公司 电池点焊装置
CN109500466A (zh) * 2019-01-15 2019-03-22 张玉仙 焊锡机构和镀锡线焊接装置和圆形电容生产设备
CN109500467A (zh) * 2019-01-15 2019-03-22 张玉仙 镀锡线点焊装置和圆形电容生产设备
CN110860899B (zh) * 2019-10-12 2020-10-16 武汉纺织大学 一种单芯电容全自动焊接系统
CN110860899A (zh) * 2019-10-12 2020-03-06 武汉纺织大学 一种单芯电容全自动焊接系统
CN116453879A (zh) * 2023-04-10 2023-07-18 连云港师范高等专科学校 一种超级电容器与锂电池生产使用的加工装置
CN116453879B (zh) * 2023-04-10 2023-08-25 连云港师范高等专科学校 一种超级电容器与锂电池生产使用的加工装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3833771B2 (ja) 2006-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100854993B1 (ko) 워크 반송 시스템
JPH10261552A (ja) 電解液注入口の封止装置、及びコンデンサまたは電池の製造装置
WO2014087492A1 (ja) 電子部品搬送装置
CN110722263A (zh) 一种电池盖板的焊接系统及方法
TWI517951B (zh) 機器人系統
CN109604180B (zh) 一种子弹壳检测机
EP2437290A1 (en) Workpiece transport method and workpiece transport apparatus
KR102136084B1 (ko) 웨이퍼의 에지 영역 검사 시스템
CN114975195B (zh) 晶圆盒、晶圆搬运设备、晶圆搬运控制方法、电气设备及存储介质
JP2012171628A (ja) テーピング装置及びテーピング方法
CN106471878A (zh) 检测装置
CN113674266A (zh) 设备检测系统
WO2023042649A1 (ja) 電子部品の処理装置
JPH114059A (ja) セラミックス回路基板組立装置及び切断部ゴミ除去装置
JP2010126242A (ja) テーピング装置
JPH11121577A (ja) 半導体ウェハの検査システム
KR100822080B1 (ko) 기판용 픽-앤-플레이스 장치 내에 있는 전기 부품을 검사하기 위한 방법 및 장치
CN115441035A (zh) 电池密封钉焊接系统
US20230278143A1 (en) Laser machining tool and workpiece machining method
CN113725695A (zh) 自动插装设备及空调器
CN211957607U (zh) 盒配置部及搬运系统
JP3194518B2 (ja) 半導体装置の製造装置
KR20190103719A (ko) 원통형 전지의 용접 상태 검사장치 및 방법
CN218426813U (zh) 一种精密插接件的机器人自动装配装置
JP4386419B2 (ja) 部品認識装置及び同装置を搭載した表面実装機並びに部品試験装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060420

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060425

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060615

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060720

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090728

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100728

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110728

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120728

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130728

Year of fee payment: 7

EXPY Cancellation because of completion of term