JP3833771B2 - コンデンサまたは電池の製造装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電解液注入口の封止装置を備えたコンデンサまたは電池の製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、電解コンデンサやリチウム・イオン二次電池等の蓄電池では、予めステンレス製の金属缶の上蓋に、円形あるいは矩形の電解液の注入口が設けられ、この注入口から電解液が中に注入された後封止されて製造される。
【0003】
注入口の封止は、同じくステンレス製の金属片をその注入口にかぶせ、その金属片のレーザ光によるシーム溶接によって行われた。
【0004】
電解コンデンサやリチウム・イオン二次電池等の蓄電池はますます小形化され、携帯電話等に搭載される電池等では、電解液の注入口の直径が数mmほどに小さなものもある。電解液の注入口が小さいので、その注入口を覆う金属片も小さくなり、精々5mm四方で厚さも0.1mm程度の薄さのものも使用された。
【0005】
従来、小さな金属片を電解液の注入口上に載せるのに、作業員がバキュームピンセットを使用して、小さな金属片を吸着して拾いあげ、金属缶上まで運び、注入口上に注意深く載せていた。
【0006】
そこで、従来の電解液注入口の封止装置は、図20に示すように構成されていた。まずカッタ等からなる切断機構1により金属板を一定の長さに切断して金属片21が形成される。その金属片21は作業員のバキュームピンセットで拾われ、スポット溶接機構3まで運ばれ、金属缶2の注入口2a上に載置された。なおこのとき、前の製造工程で金属缶2内には注入口2aから電解液が注入されていて、フリーフローコンベアから金属缶搬送機構4上に投入されている。
【0007】
スポット溶接機構3は、レーザ発振器31からYAGレーザ等のレーザ光を光ファイバ32を介して導入し、数箇所へのスポット照射により金属片21を金属缶2に仮止めを行うものである。
【0008】
金属片21を注入口2aに仮固定された金属缶2は、金属缶搬送機構4によりシーム溶接機構5に搬送され、ここで同様に光ファイバ52を介したレーザ発振器51からのYAGレーザ光等の照射によって、金属片21は注入口2aの縁に沿い金属缶2にシーム溶接され、電解液は金属缶2内に封止される。電解液が封止された金属缶2は、金属缶搬送機構4から図示しないロボットにより搬出される。
【0009】
そこで、従来の金属缶搬送機構4は、図21に示すように構成され、台座41上に間隔をおいて併設された2本のレール42a,42b間(42c)に、金属缶2(ワーク)はまず投入される。投入された金属缶2は2組の搬送腕43a,43bの内の一方(43a)にまず捕捉(チャッキング)される。
【0010】
各搬送腕43a,43bは、それぞれ一対のチャック43aa,43baを有し、各チャック43aa,43baには、それぞれ金属缶2を捕捉し把持(クランプ)する2本の爪43ab,43bbが設けられている。
【0011】
各搬送腕43a,43bは、それぞれ図示しない駆動モータによるカムの操作により金属缶2の搬送方向(矢印Y方向)、及びその搬送方向に直交する方向(矢印X方向)に移動可能に構成され、投入された金属缶2の捕捉とともに、搬送方向への一定長さの往復運動を行いつつ順次搬送するものである。
【0012】
手前側の搬送腕43aによる最初の金属缶2の捕捉操作では、図22に点線で示すように、2本のレール42a,42bから離れた位置の搬送腕43aが矢印X方向に移動して、金属缶2を2本の爪43ab間に捕捉するものである。従って、金属缶搬送機構4上に投入された金属缶2が、矢印X方向に移動して捕捉する2本の爪43ab間に正確に位置してはじめて捕捉が行われ、搬送される。
【0013】
2本の爪43ab間に金属缶2を捕捉した搬送腕43aは、搬送方向(矢印Y方向)に搬送するものであるが、図22からも明らかなように、手前側で一つの爪43abが、金属缶2の側面を押して搬送することになる。
【0014】
このようにして金属缶搬送機構4は、図21に示したように、各搬送腕43a,43bの搬送操作により、金属缶2の投入位置Aでの捕捉からはじまり、順次スポット溶接位置B、シーム溶接位置Cを経て、ロボットにより搬出される払い出し位置Dまで金属缶2を搬送するが、特に各溶接位置B,Cには、位置決め部44a,44bが設けられ、溶接のための位置決め操作が行われる。
【0015】
各位置決め部44a,44bは、図21に示すように、それぞれ金属缶2を把持する一対の位置決めブロック44aa,44ab、44ba,44bbを有し、この位置決めブロック44aa,44ab、44ba,44bbは、矢印X方向に移動しかつ相互間隔を狭めることによって、金属缶2を搬送腕43a,43bから受け取り、位置決めするよう構成されている。従って、各位置決め部44a,44bも、駆動モータによるカムの操作によって各搬送腕43a,43bの動きに連動する。
【0016】
金属缶2を把持する一対の位置決めブロック44aa,44abの形状を図23に拡大して示したが、位置決めブロック44aa,44abは中心部で互いに対応して開口する三角状のテーパ部を形成しており、位置決めブロック44aa,44abがそれぞれ矢印Y,Y1方向に接近移動することによって矩形状の金属缶2を挟持し、搬送腕43aで搬送された金属缶2を、所定のスポット溶接位置に位置決めするものである。
【0017】
従って、この従来の位置決めブロック44aa,44abによる位置決めでは、金属缶2に対し、図23の実線のように金属缶2の4つの角部全てが三角形状のテーパ部に当接し、はじめて正しい姿勢で位置決めされるが、傾いた金属缶2では、図示点線のように3点で当接してしまい、正しい位置決めがなされない。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来の電解液注入口の封止装置では、作業員は小さな金属片をバキュームピンセットにより拾いあげ、小さな注入口上に運び、注入口を覆うように載置して溶接するものであったから、作業員による金属片の拾い揚げ作業、及び小さな注入口上へ載せるのに手間がかかり、作業効率を低下させるので改善が要望されていた。
【0019】
また、金属缶に封入される電解液は、例えばプロピレンカーボネイト、ジメトキシエタン、ジオキソラン等の非水系の有機溶媒に過塩素酸リチウム等の溶質を溶解したものが使用されるが、これらは揮発性でガス化するので、注入口の封止作業中も、ガス化した電解液が作業室内に充満し、作業室内のガスの濃度を高める恐れがあった。空気中でのガス化した電解液の濃度がある一定値を越えると、近くの溶接作業や電気接点からの火花等が引火し爆発する恐れがあるので改善が要望されていた。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたもので、第1の発明はコンデンサまたは電池の製造装置において、帯状の金属板を一定の長さで順次送り出す送り出し機構と、この送り出し機構によって送られた前記金属板を一定の長さに順次切断し金属片を生成する切断機構と、この切断機構によって形成された前記金属片を吸着し、金属片を電解液の入った金属缶の注入口上に搬送し、注入口上に載置する金属片搬送機構と、この金属片搬送機構によって搬送され、前記注入口上に載置された金属片を検知する検知手段と、前記注入口上に載置された金属片を前記金属缶にスポット溶接するスポット溶接機構と、このスポット溶接機構によって前記金属片がスポット溶接された金属缶を搬送する金属缶搬送機構と、この金属缶搬送機構によって搬送された金属缶の金属片を、注入口の縁に沿いシーム溶接し、前記注入口を封止するシーム溶接機構とを有する電解液注入口の封止装置と、この電解液注入口の封止装置をカバーにより密閉された空間内に設置するとともに、前記密閉された空間内において、前記金属缶内の電解液の蒸発によるガスの濃度が、予め定めた値を越えたのに基づき警報を発するガス濃度検出手段とを具備することを特徴とする。
【0021】
この発明によれば、金属片搬送手段と注入口上に載置された金属片を検知する検知手段とを備えたので、従来のように小さな金属片を人手により注入口上に運ぶ操作がなくなり作業効率を高めることができる。また、検知手段を設けたので、仮に金属片が正常に注入口上に載置されない場合には、その後の無駄な作業工程を直ちに停止させることができるので、同様に作業効率の向上が可能となる。
また、カバーにより密閉された空間内に電解液注入口の封止装置を設置したことにより、蒸発によりガス化した電解液の濃度の検知を的確に行うことができ、ガス爆発の未然防止が可能となる。
【0022】
第2の発明は、同じくコンデンサまたは電池の製造装置に係り、帯状の金属板を一定の長さで順次送り出す送り出し機構と、この送り出し機構によって送られた前記金属板を一定の長さに順次切断し金属片を生成する切断機構と、この切断機構によって形成された前記金属片を吸着し、金属片を電解液の入った金属缶の注入口上に搬送し、注入口上に載置する金属片搬送機構と、この金属片搬送機構によって搬送され、前記注入口上に載置された金属片を検知する検知手段と、前記注入口上に載置された金属片を前記金属缶にスポット溶接するスポット溶接機構と、このスポット溶接機構によって前記金属片がスポット溶接された金属缶を搬送する金属缶搬送機構と、この金属缶搬送機構によって搬送された金属缶の金属片を、注入口の縁に沿いシーム溶接し、前記注入口を封止するシーム溶接機構とを有する電解液注入口の封止装置と、この電解液注入口の封止装置をカバーにより密閉された空間内に設置するとともに、前記密閉された空間内において、その空間内の酸素濃度が、予め定めた値以上となったのに基づき警報を発する酸素濃度検出手段とを具備することを特徴とする。
【0023】
このように、第2の発明は、カバーにより密閉された空間内に電解液注入口の封止装置を設置したことにより、空間内の酸素濃度の検知を的確に行うことができ、ガス爆発の未然防止が可能となる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明によるコンデンサまたは電池の製造装置の一実施の形態を図1ないし図19を参照して詳細に説明する。なお図20ないし図23に示した従来の構成と同一構成には同一符号を付して、詳細な説明は省略する。
【0025】
図1は本発明によるコンデンサまたは電池の製造装置の第1の実施の形態を示す構成図で、この実施の形態では、リチウム・イオン二次電池の電解液注入口の封止装置を採用した電池の製造装置について説明する。
【0026】
図1に示すように、この電池の製造装置は、図20ないし図23に示した従来の電解液注入口の封止装置と同様に、電解液の入った金属缶(ステンレス製)2の注入口(2a)を、金属板22の切断により形成した金属片21で封止するものであり、次の主要部から構成されている。
【0027】
すなわち、この電池の製造装置は帯状の金属板(例えばステンレス製)22を一定量づつ送り出す送り出し機構6と、送り出された金属板22を順次一定の長さに切断し金属片21を生成する切断機構1と、図1には明示していないが金属片21を金属缶2の注入口(2a)上に搬送し、注入口2aを覆うように載置する金属片搬送機構(7)及び搬送された金属片21を検知する検知手段(8)と、金属片21を金属缶2にスポット溶接するスポット溶接機構3と、スポット溶接された金属片21をシーム溶接するシーム溶接機構5と、金属缶2を搬送する金属缶搬送機構4、及び上記切断機構1や各溶接機構3,5はもとより上記各機構及び手段からなる注入口の封止装置全体を覆うカバー9とから構成される。
【0028】
以下、順次各具体的構成及びそれらの動作を詳細説明する。
【0029】
まず、送り出し機構6は、図2に拡大して示したように、リール61にリボン状に巻回された帯状の金属板22を、モータ62によるリール61の回転と、ピッチ送り部63とにより、次の切断機構1へ順次一定量づつ送り出すように構成されている。ピッチ送り部63は、モータ62により繰り出された金属板22を把持しつつ、一定の長さづつ順次繰り出すいわゆるピッチ送りにより、切断機構1に供給するものである。
【0030】
切断機構1は、金属板22を固定する固定部と、カット(切断)用の金型とで構成され、従来と同様に、金属板22を一定長さに順次切断し、正方形あるいは長方形の矩形状の金属片21を生成する。
【0031】
生成された金属片21は、図3にも拡大して示したように、金属片搬送機構7の図示しないX−Y駆動テーブルに連結された第1の吸着ノズル71に吸着され、金属片位置決め部72まで順次搬送され位置決めされる。金属片位置決め部72は、固定基準部72aと可変部72b,72cとからなり、その位置決め動作原理は、図4に示すように、固定基準部72aのコーナー内に搬送された金属片21に対し、2つの可変部72b,72cが矢印方向に移動し、コーナーに当接させる操作を行うことによって金属片21の位置及び向きが定められるものである。
【0032】
金属片位置決め部72で位置や向きが定められた金属片21は、図示しないX−Z駆動テーブルに連結された第2の吸着ノズル73により、金属片位置決め部72から、金属缶搬送機構4上の金属缶2まで搬送され、注入口2aを覆うように載置される。
【0033】
もちろん、金属片搬送機構7の第1及び第2の各吸着ノズル71,73は、配管を介して図示しない真空ポンプに接続され、その配管途中に設けられた圧力検知器により、経路内圧力を検出できるよう構成されている。また各吸着ノズル71,73を駆動するX−Y−Z駆動テーブル及びX−Z駆動テーブルは、切断機構1や金属缶搬送機構4の動作タイミングと連動して動作する必要があり、これらの動作は主駆動モータ10により制御される。
【0034】
第2の吸着ノズル73の搬送移動経路の下方には光学センサからなる検知手段8が設けられ、下方から第2の吸着ノズル73のノズル開口部に向け照射した光が、吸着された金属片21から反射光として戻ってくるか否かにより、金属片21の有無を検知する。これにより、金属片21が間違いなく金属缶2まで搬送されたか否かを検出できることから、検知手段8の出力信号で、その後の工程を制御し、無駄な進行を停止させることができる。
【0035】
また、第2の吸着ノズル73の搬送移動経路の下方には、検知手段8の出力信号を受け、ストッパ73aが矢印Y方向に挿入動作して、ノズル先端が金属缶2上に位置した第2の吸着ノズル73のZ方向への降下を遮断し、ノズル先端が金属缶2の注入口2aへの接触、ないしは接近しないように構成した。
【0036】
このストッパ73aの操作により、金属片21を吸着していない第2の吸着ノズル73が、注入口2aに接触ないしは接近し、金属缶2上に付着した電解液あるいは金属缶2内の電解液を吸い込み、ノズル孔や配管が電解液で詰まるのを防止することができる。
【0037】
また、図2に示したように、送り出し機構6、切断機構1及び金属片搬送機構7はいずれもプレート11上に固定され、プレート11はレール状のガイド11aを介してベースプレート12に載置されているので、プレート11の取っ手11bにより、必要に応じ矢印X方向に引き出すことができる。もっとも、プレート11には図示しないストッパが設けられ、通常は位置固定されている。一般に、金属片搬送機構7と金属缶搬送機構4との間の隙間は狭いが、ガイド11aを設けたことにより、必要に応じ金属片搬送機構7等を手前側に引き出すことができることから、作業員による金属缶搬送機構4等の保守点検作業が容易となる。
【0038】
一方、金属缶搬送機構4の基本動作は、図5(a)ないし図5(d)にその動作順序を示したように、従来と同様に、投入された金属缶2の搬送腕43a,43bによる捕捉・搬送と、位置決め部44a,44bでの位置決め操作であり、全体としては駆動モータのカム操作によるワークピッチ送り機構を構成する。
【0039】
すなわち、搬送腕43aがレール42a,42bから離れた位置(図5(a))からカム操作により矢印X4の方向に移動して、図5(b)に示すように金属缶2を捕捉し、続いてカム操作により矢印Y方向にレール42a,42bに沿って搬送移動し、金属缶2を次の工程位置まで搬送する。搬送後は図5(c)に示すようにカム操作により搬送腕43aは矢印Xの方向に移動して金属缶2を解放し、搬送腕43aは続いてカム操作により図5(d)に示すように矢印Y方向への移動により、最初の位置(図5(a))の位置に戻る。このように、丁度口の字を描いて巡回するように作動して金属缶2の捕捉・搬送操作を行う。
【0040】
図6はこの実施の形態における金属缶搬送機構4の要部を拡大して示したものであるが、特に従来の金属缶搬送機構4との相違点の一つは、搬送腕43a,43bとレール42a,42bの構造であり、他の一つは、金属缶2の位置決め位置に、従来の各溶接位置B,Cの他に、新たに金属缶2の投入位置A及び払い出し位置D、及び封口蓋有無検知位置Eを追加し、封止搬送操作の効率化を図ったことである。
【0041】
図7は、金属缶2の投入位置Aにおける台座41、レール42a,42b、金属缶2を捕捉した状態での搬送腕43aを示したものである。搬送腕43bも同様であるが、レール42a,42bは図示しないスペーサを介して台座41の上に固定し、搬送腕43aは、チャック43aaの上下2つの爪43abの間に、少なくともレール42bを挟んで金属缶2を捕捉し、搬送するように構成した。
【0042】
従って、金属缶2はその一側面を間隔を置いた上下の爪43abに捕らえられ、押し出されるので、金属缶2を押し出す操作が安定し、台座41上で金属缶2が傾きつつ搬送されることが回避される。従って、搬送時に金属缶2が傾き、缶中の電解液が外側にこぼれ、金属缶2の外側面や搬送機構4を汚し、円滑な搬送を妨げるような不具合は解消される。
【0043】
なお、レール42a,42bを台座81に止める止め穴は幅方向(X方向)に複数間隔に設け、止め穴の位置を変えることで2本のレール42a,42bの間隔を変え、金属缶2の異なる形状にも対応できるよう構成した。
【0044】
次に、図8に拡大して示すように、金属缶2の投入位置Aの位置決め部44cは、支点44caを回転軸とする支持腕44cbと、その一端に取り付けたクランパ44cc、他端に取り付けたばね44cdと、その固定用ポスト44ceとから構成される。従って、クランパ44ccは支点44caを中心に回転し、クランパ44ccはばね44cdの圧縮力により常に図矢印Xの方向に回転する力が働く。
【0045】
金属缶2が台座41上のレール42a,42bにフリーフローコンベアから投入されたときは、金属缶2は図9(a)に示すように、レール42a,42bの上に張り出したクランパ44ccに遮られて停止し、金属缶2の位置は安定する。そこで、次に搬送腕43aがレール42b方向(X方向)に移動し、クランパ44ccに位置ぎめ安定した金属缶2を、図9(b)に示すように一対の爪43ab間に捕捉し、矢印Y方向に搬送する。このとき、爪43abはクランパ44ccを押し出すことから、クランパ44ccは矢印X方向に回転して退避し、金属缶2は図9(c)に示すように搬送されるとともに、その後はクランパ44ccはばね44cdにより再び元の図9(a)に示した位置に復帰し、金属缶2の投入待ちの状態となる。
【0046】
以上は、投入位置における位置決め部44cについて説明したが、図10に拡大して示したように、金属缶2の払い出し位置Dにおける位置決め部44dについても同様であり、搬送腕43bにより金属缶2が払い出し位置Dに搬送されると、爪43bbがクランパ44dcを押し上げて停止し、搬送腕43bが離れると、クランパ44dcがばね44dbによりもとの位置に戻ろうとする力により、金属缶2をレール42bに押しつけ安定する。なお、図10に示す構成の位置決め部44dで、投入位置における位置決め部44cと対応する構成には、それぞれ対応する符号を付し、詳細な説明は省略した。
【0047】
このように、払い出し位置Dにおいても、投入位置Aと同様に、金属缶2はスクランパ44dcの作用により安定した位置で停止するから、図1に示したように、ロボット13による金属缶2の払い出し作業も円滑に行うことができる。
【0048】
そこで、上記のような金属缶搬送機構4では、YAGレーザによるスポット溶接位置Bにおいて、従来と同様に、位置決め部44aにより位置決めされ金属缶2へのスポット溶接が行われる。
【0049】
この実施の形態による、スポット溶接位置Bにおける位置決め部44a及びスポット溶接機構3を図11ないし図13に示すように構成した。
【0050】
すなわち、金属缶2の注入口2a上に載置された正方形状の金属片21は、図示しないレーザ発振器(31)からのレーザ光は光ファイバ32を介して、プレート33に取り付けられた出射レンズ34に供給され、ここで2本に分割され、1回のレーザ光出射で2点スポット溶接する。すなわち、図12(a)に示すように、金属片21の一方の対角線上の隅2点(イ,イ)をまず同時に溶接し、次に図11に示すアクチュエータ35により出射レンズ34を矢印θ方向に90度回転させることにより、他方の対角線上の隅2点(ロ,ロ)を溶接するよう構成した。
【0051】
出射レンズ34は、図12(b)に示すように、光ファイバ32からのレーザ光は分割レンズ34aで2本に分割され、それぞれ2本の光ファイバ34b1,34b2を介して、一対のレンズユニット34c1,34c2に供給されるように構成されている。
【0052】
そして、一対のレンズユニット34c1,34c2はそれぞれ一対の固定ブロック34d1,34d2に固定され、光ファイバ34b1,34b2からのレーザ光が、図示のように、金属片21の載置された注入口2aの開口中心軸方向に対して所定の角度を有して照射されるように構成されている。このように、スポット溶接時にそれぞれ所定の角度を有して金属片21に照射することで、溶接面からのレーザ反射光がいずれかのレンズユニット34c1,34c2に入射しないように構成され(すなわち、所定の角度とは、レーザ反射光がレンズユニット34c1,34c2に入射しないような角度を言う)、反射光によってレンズやファイバが損傷するのを防止した。特に金属片21がアルミニウムの場合は、光反射率が高いので、大きな損傷防止効果が得られる。
【0053】
また、一対の各固定ブロック34d1,34d2は、プレート34e上の各ガイド34f1,34f2に沿い矢印Y方向に移動できるように構成され、ばね34gの圧縮力に抗したモータ34hによるくさび型ブロック34iの上下方向(矢印Z方向)への調節によって、固定ブロック34d1,34d2間の間隔は制御される。従って、モータ34hによるくさび型ブロック34iの上下方向(矢印Z方向)への調節によって、スポット溶接点(イ,イ及びロ,ロ)の各間隔を調節できるので、注入口2aの大きさの異なる金属缶2に対しても対応することができる。
【0054】
90度の回転機構は図13にも示すように、光ファイバ32はプレート33に支持されたホルダ33aに固定され、ホルダ33aはベアリング36aを介して、アクチュエータ35のプランジャ35aに連結されている。またプランジャ35aに連結された出射レンズ34は、他のベアリング36bを介してプレート33に連結されている。従って、アクチュエータ35の操作により出射レンズ34のみがθ方向に90度回転可能となり、光ファイバ32はねじれが生じず、耐久性が向上する。
【0055】
このように、スポット溶接機構3では、正方形状の金属片21対し、対角線上の隅各2点(イ,ロ)でのスポット溶接によるので、注入口2a上での金属片21のめくれ等は防止され円滑かつ安定した仮止めが可能となる。
【0056】
なお、この実施の形態では、レーザ光の分光は分割レンズ34aやハーフミラーで行い、比較的エネルギー差の少ない安定したレーザ光を得てスポット溶接するように構成したが、光ファイバ光学系によって3分岐や6分岐に分岐し、3か所あるいは6か所等、3か所以上を同時に溶接する、いわゆるマルチスポット溶接を行うようにしても良い。
【0057】
なお、図11に示すように、プレート33には、これを上下動させるためのステージ37を設け出射レンズ34の焦点調整を行うように構成した。
【0058】
また、プレート33には、図示しない窒素タンクに接続された銅管38を固定し、その銅管38の開口部を溶接位置に向け、窒素ガスを吹き付けることにより、溶接部分の酸化による劣化を防止するように構成した。また銅管38と窒素タンクとの間には図示しないが流量計を設け、窒素ガスの流量が常に適切かどうかをチェックできるように構成した。
【0059】
さらに、この実施の形態でも、スポット溶接位置Bには、図11に示すように、位置決め部44aを有し、搬送腕43aにより搬送された電池缶2を受け取り、溶接時の位置決めを行うよう構成した。従来の位置決め部44aの構造とは相違し、位置決めブロック44aa,44abを図14にその平面図を示すように、矩形状の金属缶2の形状に適合するよう、それぞれ矩形部を有する4つの小ブロック44aa1,44aa2、44ab1,44ab2に分割され、まず搬送腕43a側の2つの小ブロック44aa2,44ab2を矢印Y方向に作動させ、金属缶2を捕捉し長さ方向(Y方向)に位置決めを行う。次に、小ブロック44aa1,44ab1を矢印X方向に作動させることにより、金属缶2の長さ方向に直交する方向(X方向)での位置決めを行うものである。
【0060】
従来は、単に対向するテーパ面で金属缶2を捕捉したので、傾いて搬送された金属缶2に対しては、その傾いた状態で金属缶2を捕捉し位置決めされたが、この実施の形態によれば、互いに直交するY方向X方向に分離してそれぞれ位置決めされるので、搬送方向に対する傾きが補正されより正確な位置決めが可能である。
【0061】
このようにして位置決めされ、スポット溶接により金属片21を仮止めした金属缶2は、電池缶搬送機構4によってシーム溶接位置Dに搬送され、ここでも同様な構成により位置決めされ、シーム溶接が行われる。
【0062】
シーム溶接機構5は、X−Yステージの駆動により、図15に示すように、金属片21に対し、円形の注入口2aを中心として金属缶2の縁に円を描くようにしてシーム溶接を行うものである。
【0063】
シーム溶接機構5も、スポット溶接機構3と同様に、図示しないレーザ発振器(51)からのYAGレーザ光を光ファイバ52を介して、プレート53に取り付けられた出射レンズ54に供給される。プレート53はX−Y駆動ステージ55上に載置され、シーム溶接軌跡を自由に設定できる。またX−Y駆動ステージ55にはZ駆動ステージ56が設けられ、プレート53をZ軸方向、つまり上下方向に移動し、出射レンズ54の高さを任意に変え焦点調整を行うことができる。
【0064】
また、シーム溶接機構5にも、プレート53には、図示しない窒素タンクに流量計を介して接続された銅管57が固定されていて、溶接箇所への窒素ガス吹き付けにより溶接部の酸化を防ぐよう構成した。
【0065】
なお、この実施の形態では、シーム溶接のレーザ出力はスポット溶接のレーザ出力より小さくするとともに、シーム溶接機構5に隣接して封口蓋有無検知位置Eを設け、金属片21が金属缶2に適正にシーム溶接されているかどうかを判別する封口蓋有無検知器を取り付け構成した。
【0066】
すなわち、封口蓋有無検知器58は、図16に拡大して示すように、搬送された金属缶2は、スポット溶接位置及びシーム溶接位置と同様に、封口蓋有無検知器58の位置決めチャック581で捕捉・位置決め(センタリング)が行なわれる。次に、光センサ582からの光582aがシーム溶接された金属片21に向けて照射され、その金属片21からの反射光582bはセンサ582の検知部に供給される。
【0067】
ここで、もしも金属片21がシーム溶接されていないか、あるいは溶接されていても正規の溶接位置からずれている場合は、光582aは注入口2aから金属缶2内部に入射し、反射光量582bが少なくなる。従って、その反射光量が適正か否かを判定することにより、金属片21の位置ずれも含め、溶接の適否を判別するよう構成した。
【0068】
なお、この封口蓋有無検知器58は、光センサ582に代え、変位センサを用い、金属片21の厚みを測定し、金属片21の有無を判別すことにより、シーム溶接の良否を判定するように構成してもよい。また、光センサ582に代え、可動可能なレーザ変位計を採用し、金属缶2表面での凹凸を測定することで、同様に金属片21のシーム溶接の良否を判定してもよい。さらにまた、光センサ582に代え、CCDカメラ等のカメラと画像処理装置に置き換え、金属缶2上面の画像を取り込み、金属片21の有無や位置ずれも含む、シーム溶接の良否を判定するように構成してもよい。
【0069】
いずれにしても、封口蓋有無検知器58によって金属片21が適正にシーム溶接されていなく、溶接不良(NG)と判定された金属缶2は、良品と区別され、金属缶搬送機構4から搬出される際、図1に示すように、この封口蓋有無検知器58に連動した選別ロボット13により分別され、それぞれトレー14、及びパレタイザ15のトレイ(パレット)に払い出される。なお、ロボット13は、一軸ロボットと上下動デバイス及びチャッキングデバイスから構成される。
【0070】
上記構成による電解液注入口の封止装置は、図1に示したように、ステンレス製のカバー9で全体を密閉することによって、コンデンサまたは電池の製造装置を構成した。
【0071】
すなわち、金属缶2に収納される電解液はもともと揮発性を有し、金属缶搬送機構4に投入されてからシーム溶接が完了するときまでは、注入口2aからわずかづつでも気化して蒸発し空気中に拡散する。従って、空気中に気化した電解液が拡散し、その空気中の濃度が高まると何らかの火気により引火し爆発しないとも限らない。
【0072】
そこでこの電解液注入口の封止装置及びコンデンサまたは電池の製造装置は、金属缶2が少なくとも電池缶搬送機構4上にある間の空間を密閉することとし、仮にカバー9内で引火により爆発が起きても、外部への影響が少なくなるよう構成した。
【0073】
またカバー9には必要箇所にアクリル製の透明な覗き窓を設け、外部から装置内をチェックできるように構成するとともに、図示しないがカバー9内部に電解液ガス濃度を検知するためのガスセンサを設け、電解液が蒸発して生じるガスの濃度が規定値以上となったのに基づき、警報ブザーによって作業員に危険を知らせるとともに、装置を自動的に停止させるよう構成した。
【0074】
また、カバー9内部に酸素濃度を検出するセンサを設け、カバー9内の酸素濃度が一定値以下を確保しているかどうか、また酸素濃度が規定濃度を越えたとき図示しない操作パネルが作動し警報ブザーが鳴るように構成し、作業員に危険を知らせる機能を備えた。
【0075】
また、図1では、コンデンサや電池の製造装置を示したが、このように装置の主要部をカバー9で覆い、防爆化を図る考えは他の製造装置等にも適用できる。
【0076】
図17は、モータ17に防爆機能を付加した本発明の一実施の形態を示すもので、薄板製の透明なアクリル樹脂で箱状に形成したカバー9で全周囲を囲うことによって防爆化を図ったものである。
【0077】
すなわち、カバー9内にモータ16を収納し、このモータに接続される電源用や信号用の外部ケーブル16aとの接続は、カバー9の穴16bにOリング等の封止部品16cを装着し、ケーブル16aとモータ固有のケーブル16dとの間のコネクタ16eによる接続中継をカバー9内で行うようにした。
【0078】
また、カバー9内にはガス封入用の穴16fを介してパイプ16gが取り付けられ、窒素ガス等の不活性ガスが定圧力で供給され、カバー9内の気圧が常に外気圧より高くなる量に設定した。カバー9とガス封入用の穴16fとの接続には、継ぎ手またはOリング16hを使用した。
【0079】
モータ16及びカバー9は、それぞれねじ16i及び結合ねじ16jにより、ステンレス製でL字状に作られた取り付け具16kを介して台座16lに固定されている。
【0080】
カバー9内と取り付け具16k等との間の隙間、すなわちねじ16i部や結合ねじ16j部、それに封止部品16cやOリング16hにもシリコーンで封止し、カバー9内に外気が侵入しないように構成した。また、モータ16の回転軸16mとその軸穴16nとの間も、回転軸16mの回転動作の妨げにならない程度に隙間をゴム部材等で封止した。
【0081】
上記のように構成した結果、カバー9内への外気の侵入を防止することができ、また仮に侵入してもカバー9内に供給された不活性ガスにより、酸素濃度が低くなることから、仮に、侵入した外気中に爆発性ガスが存在したとしても、カバー9内での引火誘爆は回避される。このようにして、爆発性ガス雰囲気中で使用されるモータ16の防爆化が可能である。
【0082】
同様に、図18に示すように、電磁弁17に防爆機能を付加させることもできる。すなわち、電磁弁17を透明なアクリル樹脂からなる箱状のカバー9で囲い、外部からカバー9内に外部ケーブル17aとの接続には、カバー9の穴17bにOリング等の封止部品17cを装着し、外部ケーブル17aの接続中継をカバー9内で行った。また、外部からの窒素ガス等の不活性ガス封入用のパイプ17dとカバー9との接続にOリング17eや継ぎ手を使用し、カバー9内に不活性ガスを一定圧力で供給し、カバー9内の気圧が常に外気よりも高くなるよう構成した。
【0083】
電磁弁17に接続される高圧空気用配管17fは、カバー9の穴17gにOリング17hを介してカバー9内に通した後、隙間をシリコーンで封止し、カバー9は、結合ネジ17iによって台座17jに取り付けられている。ここでも、封止部品17cやOリング17eにはシリコーンを充填し封止した。
【0084】
また、図19に示すように、圧力センサ18に防爆機能を付加させることもできる。すなわち、圧力センサ18を透明なアクリル樹脂からなる箱状のカバー9で囲い、カバー9の穴18bにOリング等の封止部品18cを装着し、外部ケーブル18aと圧力センサ18固有の接続ケーブル18dとの接続は、中継コネクタ18eによりカバー9内で行った。また、外部からの窒素ガス等の不活性ガス封入用のパイプ18fとカバー9との接続にもOリング18gや継ぎ手を使用するとともに、カバー9内に不活性ガスを一定の圧力で供給し、カバー9内の気圧が常に外気よりも高くなるよう構成した。
【0085】
圧力センサ18に接続されたチューブ18hは測定対象としての空気が供給される。チューブ18hはカバー9内でセンサ18に接続されるが、チューブ18hはカバー9の穴18iにOリング18jを介して挿入されている。
【0086】
ここでも、封止部品18cやOリング18j等をシリコーンで封止するとともに、カバー9は、結合ネジ18kによって台座18lに取り付け構成した。
【0087】
この構成により、カバー9内部への外気の侵入が防止され、また仮に侵入してもカバー9内は不活性ガスが供給されていることから、外気中の爆発性ガスがケーブルの接続部、あるいは電磁弁内部の電気的接続部等で仮に電気花火が発生したとしても爆発することが回避される。
【0088】
以上の構成により、予め防爆機能を備えた特別の機器を使用することなく、通常仕様品のモータ16、電磁弁17、センサ18を爆発性ガス雰囲気中で安全に使用することができ、爆発性ガス中で使用する電気機器、例えば自動組立機等で使用することができる。
【0089】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によるコンデンサまたは電池の製造装置によれば、金属片を吸着搬送して金属缶の注入口まで運ぶとともに、搬送と途中に金属片の有無を検知する検知手段を設けたので、製造工程の自動化が可能となり、工程の短縮化と効率化が実現されるので、実用上の効果大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明による電池の製造装置の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す装置の主に送り出し機構及び金属片搬送機構を拡大して示す斜視図である。
【図3】 図2に示す装置の特に金属片搬送機構を拡大して示す斜視図である。
【図4】 図3に示す金属片搬送機構の動作説明図である。
【図5】 図1に示す装置の金属缶搬送機構の動作説明図である。
【図6】 図1に示す金属缶搬送機構の拡大斜視図である。
【図7】 図6に示す金属缶搬送機構の要部拡大斜視図である。
【図8】 図6に示す金属缶搬送機構の金属缶投入位置における拡大斜視図である。
【図9】 図8に示す機構の動作説明図である。
【図10】 図1に示す装置の金属缶払い出し位置の拡大斜視図である。
【図11】 図1に示す装置のスポット溶接位置の拡大斜視図である。
【図12】 図12(a)は図11に示す装置の動作説明図、図12(b)は図12(a)の出射レンズの詳細構造図である。
【図13】 図11に示す装置の一部断面拡大側面図である。
【図14】 図11に示す装置の要部平面図である。
【図15】 図1に示す装置のシーム溶接位置の拡大斜視図である。
【図16】 図1に示す装置の封口蓋有無検知器の拡大斜視図である。
【図17】 この発明による防爆機能を付加したモータの一実施の形態を示す斜視図である。
【図18】 この発明による防爆機能を付加した電磁弁の一実施の形態を示す斜視図である。
【図19】 この発明による防爆機能を付加したセンサの一実施の形態を示す斜視図である。
【図20】 従来の電解液注入口の封止装置を示す構成図である。
【図21】 図20に示す装置の特に電池缶搬送機構を拡大して示した斜視図である。
【図22】 図21に示す装置の要部側面図である。
【図23】 図21に示す装置の要部平面図である。
【符号の説明】
1 切断機構
2 金属缶
2a 注入口
21 金属片
22 金属板
3 スポット溶接機構
31 レーザ発振器
32 光ファイバ
33 プレート
33a ホルダ
34 出射レンズ
35 アクチュエータ
35a プランジャ
38 銅管
4 金属缶搬送機構
41 台座
42a、42b レール
42c レール間
43a、43b 搬送腕 43aa、43ba チャック
43ab、43bb 爪
44a、44b、44c、44d 位置決め部
44aa,44ab、44ba,44bb 位置決めブロック
44aa1,44aa2,44ab1,44ab2 小ブロック
44ca、44da 支点
44cb 支持腕
44cc、44dc クランパ
44cd、44db ばね
5 シーム溶接機構
51 レーザ発振器
52 光ファイバ
52a ロボット
53 プレート
54 出射レンズ
57 銅管
58 封口蓋有無検知器
581 位置決めチャック
582 光センサ
6 送り出し機構
61 リール
62 モータ
63 ピッチ送り機構
64 位置決め部
64a 固定
7 金属片搬送手段
71 第1の吸着ノズル
72 金属片位置決め部
72a 固定基準部 72b、72c 可変部
73 第2の吸着ノズル
73a ストッパ
8 検知手段
81 台座
9 カバー
10 主駆動モータ
11 プレート
11a ガイド
11b 取っ手
13 ロボット
14 トレー
15 パレタイザ
A 投入位置
B スポット溶接位置
C シーム溶接位置
D 払い出し位置
E 封口蓋有無検知位置
Claims (3)
- 帯状の金属板を一定の長さで順次送り出す送り出し機構と、この送り出し機構によって送られた前記金属板を一定の長さに順次切断し金属片を生成する切断機構と、この切断機構によって形成された前記金属片を吸着し、金属片を電解液の入った金属缶の注入口上に搬送し、注入口上に載置する金属片搬送機構と、この金属片搬送機構によって搬送され、前記注入口上に載置された金属片を検知する検知手段と、前記注入口上に載置された金属片を前記金属缶にスポット溶接するスポット溶接機構と、このスポット溶接機構によって前記金属片がスポット溶接された金属缶を搬送する金属缶搬送機構と、この金属缶搬送機構によって搬送された金属缶の金属片を、注入口の縁に沿いシーム溶接し、前記注入口を封止するシーム溶接機構とを有する電解液注入口の封止装置と、
この電解液注入口の封止装置をカバーにより密閉された空間内に設置するとともに、前記密閉された空間内において、前記金属缶内の電解液の蒸発によるガスの濃度が、予め定めた値を越えたのに基づき警報を発するガス濃度検出手段とを具備することを特徴とするコンデンサまたは電池の製造装置。 - 帯状の金属板を一定の長さで順次送り出す送り出し機構と、この送り出し機構によって送られた前記金属板を一定の長さに順次切断し金属片を生成する切断機構と、この切断機構によって形成された前記金属片を吸着し、金属片を電解液の入った金属缶の注入口上に搬送し、注入口上に載置する金属片搬送機構と、この金属片搬送機構によって搬送され、前記注入口上に載置された金属片を検知する検知手段と、前記注入口上に載置された金属片を前記金属缶にスポット溶接するスポット溶接機構と、このスポット溶接機構によって前記金属片がスポット溶接された金属缶を搬送する金属缶搬送機構と、この金属缶搬送機構によって搬送された金属缶の金属片を、注入口の縁に沿いシーム溶接し、前記注入口を封止するシーム溶接機構とを有する電解液注入口の封止装置と、
この電解液注入口の封止装置をカバーにより密閉された空間内に設置するとともに、前記密閉された空間内において、その空間内の酸素濃度が、予め定めた値以上となったのに基づき警報を発する酸素濃度検出手段とを具備することを特徴とするコンデンサまたは電池の製造装置。 - 前記検知手段は、前記金属缶に向け照射した光の反射量の差異により、前記金属片の有無を検出することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコンデンサまたは電池の製造装置。
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