JPH10261281A - ディスク状記録媒体のチャッキング装置 - Google Patents

ディスク状記録媒体のチャッキング装置

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JPH10261281A
JPH10261281A JP9064238A JP6423897A JPH10261281A JP H10261281 A JPH10261281 A JP H10261281A JP 9064238 A JP9064238 A JP 9064238A JP 6423897 A JP6423897 A JP 6423897A JP H10261281 A JPH10261281 A JP H10261281A
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turntable
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pressing
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Tadashi Sato
正 佐藤
Katsumi Kurita
克巳 栗田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ベース駆動部の駆動力を大きくすることなく
記録媒体の高速回転化に伴い増加する押圧力を解除す
る。 【解決手段】 モータ2を固定するベース9と、搭載面
3aを有しモータ2に回転されるターンテーブル3と、
ターンテーブル3に設けられた磁石4と、搭記録媒体3
0駆動時に記録媒体30と共に回転するコレット5と、
ベース9を移動してアンロード動作を行うベース駆動部
10と、磁石4に吸引されコレット5を押圧して記録媒
体30を搭載面3aに保持する複数の磁性部材6a1〜
6a4と、アンロード時にターンテーブル3の移動に伴
って複数の磁性部材6a1〜6a4によるコレット5へ
の押圧を異なるタイミングで解除する押圧解除手段8d
とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばディスク
状記録媒体である光ディスクに情報を記録又は記録した
情報を再生する光ディスク装置に用いられる光ディスク
のチャッキング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来のチャッキング装置を示す説
明図であり、図8(a)は光ディスクのチャッキング前
の状態を示す説明図、図8(b)は光ディスクのチャッ
キング時の状態を示す説明図、図8(c)は光ディスク
のチャッキング後の状態を示す説明図である。図8にお
いて、30は記録媒体である光ディスク、30aは光デ
ィスク30に設けられた中心孔、31はトレイであり、
光ディスク30を着脱するための搬出位置(不図示)と
図8(a)に示す搬入位置とに光ディスク30を運搬す
る。32は光ディスク30を回転するスピンドルモー
タ、32aはスピンドルモータ32の回転軸、33は回
転軸32aに設けられたターンテーブル、34はターン
テーブルに設けられた永久磁石、35は光ディスク30
をチャッキング(保持)するコレット、35aはコレッ
ト35に設けられた鍔部、35bはコレット35に設け
られた磁性部材であり、永久磁石34に吸引されてコレ
ット35を押圧し光ディスク30をターンテーブル33
に押圧する。36はコレット35を遊動可能に保持する
コレット保持部であり、チャッキング解除時にはコレッ
ト35の鍔部35aを支持してコレット35を光ディス
ク35から離間する。37はコレット保持部36を設け
たフレームであり、光ディスク装置本体(不図示)に設
けられている。38はスピンドルモータ32を固定する
ベース、39はベース38を駆動するベース駆動モータ
であり、ベース38を矢示A方向に移動してターンテー
ブル33をコレット35に近づけるロード動作と矢示B
方向に移動してターンテーブル33をコレット35から
遠ざけるアンロード動作とを行う。40はチャッキング
装置であり、上述の符号31〜39を付した構成を含
む。
【0003】次に動作を図により説明する。まずチャッ
キング動作について説明する。光ディスク30の搬出位
置にてトレイ31に光ディスク30を載せ、操作部(不
図示)により搬入を指示すると、トレイ31は光ディス
ク30を搬入位置に配置する。又、光ディスク30がト
レイ31により搬入位置に配置されると、ベース駆動モ
ータ39がベース38を駆動してロード動作を行いター
ンテーブル33をコレット35に近づける。この際、タ
ーンテーブル33の移動に伴って永久磁石3が中心孔3
0aに挿入すると共にターンテーブル33が光ディスク
30を載置する。又、磁性部材35bと永久磁石34と
の間の吸引力により磁性部材35bはコレット35をタ
ーンテーブル33側に押圧し、図8(b)に示すように
コレット35が光ディスク30をターンテーブル33に
押圧してチャッキングする。その後、モータ39はさら
にベース38を駆動して、図8(c)に示すようにコレ
ット35をコレット保持部36から離間し、光ディスク
30を回転するディスク駆動位置に達してロード動作が
終了する。
【0004】次にチャッキング解除動作について説明す
る。図8(c)に示すように光ディスク30がディスク
駆動位置に配置された状態から、操作部(不図示)によ
り光ディスク30の搬出を指示すると、モータ39はベ
ース38を駆動してアンロード動作を行いターンテーブ
ル33をコレット35から遠ざける。この際、磁性部材
35bが永久磁石34に吸引されているのでコレット3
5はターンテーブル33の移動に伴って矢示B方向に移
動する。やがて、図8(b)に示すようにコレット保持
部36が鍔部35aに当接してコレット35の矢示B方
向への移動を妨げる。しかしながら、ベース駆動モータ
39は磁性部材35bと永久磁石34との間の吸引力に
打ち勝つ駆動力でアンロード動作をするので、コレット
保持部36に保持されたコレット35は光ディスク30
から離間(磁性部材35bを永久磁石34から離間)
し、コレット35による光ディスク30の押圧を解除す
る。図8(a)に示すようにチャッキングが解除されて
光ディスク30がトレイ31上に搭載された状態でアン
ロード動作が終了する。この後、トレイ31が自動的に
搬出位置に移動して光ディスク30の着脱が可能とな
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のチャッキング装
置39は以上のように構成されているので、アンロード
動作時の押圧解除動作において、ベース駆動モータ39
は、コレット35が光ディスク30をターンテーブル3
3に押圧する押圧力を生じさせる永久磁石34と磁性部
材35bとの間の吸引力に打ち勝ってベース38を移動
させなければならない。コレット35が光ディスク30
を押圧する押圧力は、光ディスク30の重量及び回転数
等を考慮して設定されるものであり、光ディスク30を
より高速に回転させる場合、押圧力もそれに比例して増
加しなければならない。近年、光ディスク装置の処理能
力の高速化に伴い、光ディスク30の回転数を高くする
ことが要望されているが、これは押圧力を増加させるこ
とになる。したがって、押圧解除動作において、その増
加した押圧力に打ち勝つようにベース駆動モータ39の
駆動力を増加させなければならず、ベース駆動モータ3
9の大型化、消費電力の増加を招くという問題があっ
た。
【0006】この発明は以上のような問題を解消するた
めになされたもので、この発明の目的は、ベースを駆動
するベース駆動モータの駆動力を増加することなく、光
ディスクの高速回転化に伴い増加する押圧力を解除でき
るディスク状記録媒体のチャッキング装置を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明によるディスク
状記録媒体のチャッキング装置は、ディスク状の記録媒
体を回転するモータを固定するベースと、前記記録媒体
を搭載する搭載面を有し前記モータに回転されるターン
テーブルと、このターンテーブルに設けられた磁石と、
前記搭載面に所定の間隔を有して対向配置されて前記記
録媒体駆動時に前記記録媒体と共に回転するコレット
と、前記ベースを移動させることにより前記ターンテー
ブルを前記コレットに近づけるロード動作と前記ターン
テーブルを前記コレットから遠ざけるアンロード動作と
を行うベース駆動部と、前記ロード動作時に前記磁石に
吸引されて前記コレットを押圧して前記記録媒体を前記
搭載面に保持する複数の磁性部材と、前記アンロード時
に前記ターンテーブルの移動に伴って前記複数の磁性部
材による前記コレットへの押圧を異なるタイミングで解
除する押圧解除手段とを備えたものである。
【0008】さらに、次の発明によるディスク状記録媒
体のチャッキング装置は、押圧解除手段は前記アンロー
ド時に前記ターンテーブルの移動に伴って前記複数の磁
性部材各々がコレットから離間する方向に異なるタイミ
ングで当接して前記複数の磁性部材による前記コレット
への押圧を解除するものである。
【0009】さらに、次の発明によるディスク状記録媒
体のチャッキング装置は、複数の磁性部材はモータの回
転軸の軸芯に対称に配置されると共に一端部が磁石部に
吸引されて前記一端部と他端部との間でコレットを押圧
し、押圧解除手段は前記複数の磁性部材が前記コレット
から離間する方向に異なるタイミングで前記他端部に当
接するものである。
【0010】さらに、次の発明によるディスク状記録媒
体のチャッキング装置は、押圧解除手段は複数の磁性部
材が前記コレットから離間する方向に異なるタイミング
で前記複数の磁性部材の他端部に当接する当接面を設け
られると共に前記当接面の延長面はターンテーブルの搭
載面の延長面と互いに交差するものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.この発明のディスク状記録媒体のチャッ
キング装置の一実施の形態について説明する。図1は実
施の形態1によるディスク状記録媒体のチャッキング装
置を示す説明図である。図2は図1に示すV部拡大図、
図3は図2に示す矢示V1から見たの磁性部材の平面
図、図4は図1に示す押圧解除手段の説明図である。図
1において、図8と同一符号は同一又は相当部分を示し
説明を省略する。1はトレイであり、光ディスク30を
着脱する搬出位置(不図示)と搬入位置とに光ディスク
30を運搬する。2は光ディスク30を回転するスピン
ドルモータ、2aはスピンドルモータ2の回転軸、3は
回転軸2aに設けられたターンテーブルであり、搭載面
3aに光ディスク30を搭載する。4はターンテーブル
3に設けられた永久磁石であり、ターンテーブル3の中
心部に設けられた円筒部3b内に接着剤等により接着し
て設けられる。
【0012】また、5はコレットであり、光ディスク3
0の駆動時に光ディスク30と共に回転する。5aはコ
レット5に設けられた鍔部、6は永久磁石4に吸引され
てコレット5を押圧する被吸引部であり、図3に示すよ
うに複数の磁性部材6a1〜6a4より形成される。7
はフレームであり装置本体(不図示)に固着されてい
る。8はコレット保持部であり、一端部がフレーム7に
固着された円筒部8aと中央にせん設された孔部8bを
有する底部8cとにより形成される。また、8dはコレ
ット保持部8の底部8cに固着された押圧解除部であ
り、被吸引部6を形成する複数の磁性部材6a1〜6a
4に異なるタイミングで当接して被吸引部6によるコレ
ット5への押圧力を分割して押圧を解除する。9はスピ
ンドルモータ2を固定するベース、10はベース駆動モ
ータであり、ベース9を矢示A方向に移動してターンテ
ーブル3をコレット5に近づけるロード動作と矢示B方
向に移動してターンテーブル3をコレット5から遠ざけ
るアンロード動作とを駆動する。11はディスク状記録
媒体のチャッキング装置であり、上述の符号1〜10を
付した構成を含む。
【0013】図2において、永久磁石4はその断面図か
ら分かるようにすり鉢状に形成されている。5bはコレ
ット5に設けられた円筒状の押圧部であり、ロード動作
時にはその円筒内に永久磁石4が挿入され、その光ディ
スク30側対向面により光ディスク30を押圧する。5
cは押圧部5bの鍔部5a側対向面から垂直に立設して
鍔部5aと押圧部5bとを連結する支柱部であり、図3
に示すように押圧部5bの鍔部5a側対向面に均等に配
置した支柱5c1〜5c4より形成する。5dは被押圧
箇所であり、コレット5はこの被押圧箇所5dを介して
被吸引部6により押圧される。この被押圧箇所5dは押
圧部5bの鍔部5a側対向面側の内周面を面取りして形
成する。
【0014】図3において、被吸引部6を形成する磁性
部材6a1〜6a4は、スピンドルモータ2の回転軸2
aの軸芯に対して対称に配置される。又、磁性部材6a
〜16a4は各々ほぼ90度にひらいた扇状に形成さ
れ、各々扇の根元側となる一端部6a1a〜6a4aを
永久磁石4上に配置し、扇の外周側となる他端部6a1
b〜6a4bを押圧部5bの外周よりも外側に突出して
配置する。6a1c〜6a4cは各々磁性部材6a1〜
6a4に設けられた貫通孔であり各々支柱部5c1〜5
c4を挿通する。なお、図2に示すコレット5の鍔部5
aは磁性部材6a1〜6a4の貫通孔6a1c〜6a4
cに支柱5c1〜5c4を挿通した後に支柱5c1〜5
c4に接着剤等で固定している。
【0015】図4において、8d1は円筒状の押圧解除
部8dに設けられ他端部6a1b〜6a4bに当設する
当接面である。当接面8d1は、その面の延長面がター
ンテーブル3の搭載面3aの延長面と互いに交差するよ
うに円筒状の押圧解除部8dのフレーム7側対向面に設
けられている。即ち、コレット保持部8の底部8cに対
して傾きをもって形成され、アンロード動作時に磁性部
材6a1〜6a4の他端部6a1b〜6a4bに異なる
タイミングで当接する。h1〜3は底部8cから当設面
8d1までの高さであり、h1>h2>h3の関係にあ
る。便宜上、最大高さh1、中間高さh2、最少高さh
3と称する。
【0016】次に動作を図により説明する。図5はチャ
ッキング動作を示す説明図であり、図5(a)は光ディ
スク30のチャッキング前の状態を示す説明図、図5
(b)、(c)はロード動作中又はアンロード動作中を
示す説明図、図5(d)は光ディスク30をチャッキン
グした後の状態を示す説明図である。図6は押圧解除部
7cの動作の詳細を示す説明図であり、図6(a)は図
5(b)に示すC部拡大図、図6(b)は図5(c)に
示すD部拡大図である。図5、図6において、図1乃至
図4と同一符号は同一又は相当部分を示し説明を省略す
る。図6(a)において、θは磁性部材6a1の一端部
6a1aと永久磁石4とが形成する角度、図6(b)に
おいて、θ1は磁性部材6a1の一端部6a1aと永久
磁石4とが形成する角度である。ここで、θ>θ1であ
る。まずチャッキング動作について説明する。光ディス
ク30を着脱する搬出位置にて光ディスク30をトレイ
1に搭載し、操作部(不図示)を介して光ディスク30
の搬入を指示すると、トレイ1は図5(a)に示すよう
に光ディスク30を搬入位置(ターンテーブル3とコレ
ット5との間)に配置する。この搬入位置に光ディスク
30が配置されると、ベース駆動モータ10がベース9
を駆動してロード動作を行いターンテーブル3を矢示A
方向に移動する。この際、ターンテーブル3の搭載面3
aに光ディスク30が搭載されると共に永久磁石4が光
ディスク30の中心孔30aに挿入される。
【0017】また、このロード動作に伴う被吸引部6の
コレット5への押圧動作を磁性部材6a1により詳細に
説明する。ロード動作時にはターンテーブル3の矢示A
方向への移動に伴って、図6(a)に示す磁性部材6a
1の他端部6a1bが押圧解除部8dの当接面8d1に
当接支持されて磁性部材6a1がコレット5から離間し
た状態から、図6(b)に示す他端部6a1bが当接面
8d1と離間することにより一端部6a1aが永久磁石
4に吸引されて、磁性部材6a1の一端部6a1aと他
端部6a1bの間が被押圧箇所5dに当接してコレット
5をターンテーブル3の搭載面3a側に押圧した状態に
移行する。
【0018】なお、他の磁性部材6a2〜6a4(不図
示)も磁性部材6a1と同様に動作する。但し、当接面
7c1の傾斜に応じて当接面8d1と磁性部材6a1〜
6a4とが離間するタイミングは異なる。当接面8d1
と磁性部材6a1〜6a4が全て離間して図5(d)に
示すように、磁性部材6a1〜6a4はコレット5を介
して光ディスク30をターンテーブル3の搭載面3aに
押圧して保持する。ベース駆動モータ10は、さらにベ
ース9を駆動してターンテーブル3を図5(d)に示す
ディスク駆動位置に配置してロード動作を終了する。こ
の後、スピンドルモータ2の回転に伴い光ディスク30
及びコレット5並びに被吸引部6を形成する磁性部材6
a1〜6a4が回転する。
【0019】次にチャッキング解除動作について説明す
る。操作部を介して光ディスク30の搬出を指示する
と、ベース駆動モータ10はベース9を駆動してアンロ
ード動作を行いターンテーブル3を矢示B方向に移動す
る。この際、コレット5は磁性部材6a1〜6a4によ
り押圧されているのでターンテーブル3の移動に伴い矢
示B方向に移動する。図5(c)に示すように、アンロ
ード動作中に押圧解除部8dと被吸引部6が当接する
と、押圧解除部8dにより被吸引部6の矢示B方向への
移動を阻止しようとするが、ベース駆動モータ10は被
吸引部6と永久磁石4との間の吸引力、即ち被吸引部6
がコレット5を押圧する押圧力を生じさせる力に打ち勝
つ駆動力でターンテーブル3を矢示B方向に移動する。
【0020】図5(b)から図5(a)に至るアンロー
ド動作に伴う押圧解除部7cの押圧解除動作を磁性部材
6a1により詳細に説明する。なお、説明の都合上、ア
ンロード動作時に、当接面8d1は、その最大高さh1
となる部分で磁性部材6a3(図3に示す)に当接し、
その中間高さh2となる部分で磁性部材6a2、6a4
に当接し、その最少高さh3となる部分で磁性部材6a
1に当接する場合について説明する。アンロード動作時
にはターンテーブル3の矢示B方向への移動に伴って、
図6(b)に示すように、磁性部材6a1の一端部6a
1aは永久磁石4に吸引され角度θ1を形成して、かつ
他端部6a1bが当接面8d1と当接していない。次
に、ターンテーブル3が矢示B方向に移動すると一端部
6a1aと他端部6a1bとの間でコレット5をターン
テーブル3の搭載面3a側に押圧している状態から、図
6(a)に示すように、最少高さh3部分の当接面8d
1は、性部材6a1の他端部6a1bに磁性部材6a1
をコレット5から離間する方向に当接し、一端部6a1
aと永久磁石4が角度θ1から角度θとなるようにして
磁性部材6a1によるコレット5への押圧を解除した状
態に移行する。
【0021】なお、不図示であるが、アンロード動作時
に磁性部材6a3は、その一端部6a3aが磁性部材6
a1、6a2、6a4に先立って当接面8d1の最大高
さh1部分に当接されてコレット5への押圧を磁性部材
6a1、6a2、6a4に先立って解除されている。ま
た、同様に不図示であるが、アンロード動作時に磁性部
材6a2、6a4は、その一端部6a2、6a4が磁性
部材6a1に先立って当接面8d1の中間高さh2に当
接されてコレット5への押圧を磁性部材6a1に先立っ
て解除されている。即ち、当接面8d1はその傾斜によ
り磁性部材6a1〜6a4の他端部6a1b〜6a4b
に当接するタイミングが異なるので、磁性部材6a1〜
6a4によるコレット5への押圧を異なるタイミングで
解除できる。
【0022】したがって、アンロード動作において被吸
引部6によるコレット5の押圧を解除するためにベース
駆動モータ10に要求される駆動力は、磁性部材6a1
〜6a4の押圧力を一度に全て解除する場合に比べて少
なくて済む。したがって、ベース駆動モータ10を小型
化、省電力化を図ることができると共にベース駆動モー
タ10の駆動力を大きくしなくても光ディスク30の高
速回転化に伴って増加する押圧力を容易に解除すること
ができる。
【0023】上述のように、図5(a)に示す光ディス
ク30のチャッキングが異なったタイミングで解除さ
れ、光ディスク30がトレイ1上に搭載された状態にて
アンロード動作が終了する。この後、トレイ1が自動的
に光ディスク30を搬出位置に運搬する。
【0024】なお、上述の構成では磁性部材6a2、6
a4は同じタイミングでコレット5への押圧を解除する
例を説明したが、当接面8d1の形状をスロープ状に変
えることにより磁性部材6a2、6a4によるコレット
5への押圧を異なるタイミングで解除することができ
る。図7は他の態様の押圧解除部8dの例を示す説明図
である。図7において、図4と同一符号は同一又は相当
部分を示し説明を省略する。8d2はスロープ状に傾き
をもって形成した当接面である。したがって、この当接
面8d2を有する押圧解除部8dを用いた場合も上述の
当接面8d1の場合と同様に、当接面8d2は磁性部材
6a1〜6a4各々の他端部6a1b〜6a4bに異な
るタイミングで当接して磁性部材6a1〜6a4による
コレット5への押圧を異なるタイミングで解除する。し
たがって、当接面8d2を有する押圧解除部8dを用い
た場合も上述の当接面8d1を用いた場合と同様の効果
を得ることができる。さらに、当接面8d2はスロープ
状なので他端部6a1b〜6a4bに当接するタイミン
グ差がより大きくなり、磁性部材6a1〜6a4による
コレット5への押圧を解除する駆動力を磁性部材6a1
〜6a4個々に押圧を解除する駆動力に近づけることが
できる。なお、この実施の形態では被吸引部6を4つの
磁性部材6a1〜6a4に分割した例を示したが、永久
磁石4との吸引力との関係で2以上の複数の数に分割で
きることは言うまでもない。
【0025】
【発明の効果】この発明によるディスク状記録媒体のチ
ャッキング装置によれば、記録媒体を回転するモータを
固定するベースと、記録媒体を搭載する搭載面を有しモ
ータに回転されるターンテーブルと、このターンテーブ
ルに設けられた磁石と、搭載面に所定の間隔を有して対
向配置されて記録媒体駆動時に記録媒体と共に回転する
コレットと、ベースを移動させることによりターンテー
ブルをコレットに近づけるロード動作とターンテーブル
をコレットから遠ざけるアンロード動作とを行うベース
駆動部と、ロード動作時に磁石に吸引されてコレットを
押圧して記録媒体を搭載面に保持する複数の磁性部材
と、アンロード時にターンテーブルの移動に伴って複数
の磁性部材によるコレットへの押圧を異なるタイミング
で解除する押圧解除手段とを備えたので、押圧解除手段
により複数の磁性部材のコレットへの押圧をアンロード
時のターンテーブルの移動に伴って異なるタイミングで
解除することができ、アンロード動作を行うベース駆動
部のベース駆動部の駆動力を大きくしなくても記録媒体
の高速回転化に伴って増加する押圧力を容易に解除でき
る。
【0026】さらに、次の発明によるディスク状記録媒
体のチャッキング装置によれば、押圧解除手段はアンロ
ード時にターンテーブルの移動に伴って複数の磁性部材
各々がコレットから離間する方向に異なるタイミングで
当接して複数の磁性部材によるコレットへの押圧を解除
するので、複数の磁性部材によるコレットへの押圧を容
易に解除できる。
【0027】さらに、次の発明によるディスク状記録媒
体のチャッキング装置によれば、複数の磁性部材はモー
タの回転軸の軸芯に対称に配置されると共に一端部が磁
石部に吸引されて一端部と他端部との間でコレットを押
圧し、押圧解除手段は複数の磁性部材がコレットから離
間する方向に異なるタイミングで他端部に当接するの
で、複数の磁性部材は安定してコレットを押圧できると
共に容易にその押圧力を容易に解除できる。
【0028】さらに、次の発明によるディスク状記録媒
体のチャッキング装置によれば、押圧解除手段は複数の
磁性部材がコレットから離間する方向に異なるタイミン
グで複数の磁性部材の他端部に当接する当接面を設けら
れると共に当接面の延長面はターンテーブルの搭載面の
延長面と互いに交差するので、簡単な構成で複数の磁性
部材によるコレットへの押圧をより容易に解除できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示すチャッキング
装置の説明図である。
【図2】 図1に示すV部詳細図である。
【図3】 図3に示す矢示V1からの磁性部材の平面図
である。
【図4】 図1に示す押圧解除部を示す説明図である。
【図5】 図5(a)はチャッキング前の状態を示す説
明図、図5(b)及び(c)はロード動作中又はアンロ
ード動作中の状態を示す説明図、図5(d)はチャキン
グ後の状態を示す説明図である。
【図6】 図6(a)は図5(b)に示すE部の拡大
図、図6(b)は図5(C)に示すF部拡大図である。
【図7】 他の態様の押圧解除部の例を示す説明図であ
る。
【図8】 図8(a)はチャッキング前の状態を示す説
明図、図8(b)はチャッキング時の状態を示す説明
図、図8(c)はチャッキング後の状態を示す説明図で
ある。
【符号の説明】
1 トレイ、 2 スピンドルモータ、 3 ターンテ
ーブル、 4 永久磁石、 5 コレット、 5a 鍔
部、 5b 押圧部、 5c 支柱部、 5d押圧箇
所、 6 被吸引部、 6a1〜6a4 磁性部材、
7 フレーム、8 コレット保持部、 8d 押圧解除
部、 8d1 当接面、 8d2 当接面、 9 ベー
ス、 10 ベース駆動モータ、 11 チャッキング
装置。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク状の記録媒体を回転するモータ
    を固定するベースと、前記記録媒体を搭載する搭載面を
    有し前記モータに回転されるターンテーブルと、このタ
    ーンテーブルに設けられた磁石と、前記搭載面に所定の
    間隔を有して対向配置されて前記記録媒体駆動時に前記
    記録媒体と共に回転するコレットと、前記ベースを移動
    させることにより前記ターンテーブルを前記コレットに
    近づけるロード動作と前記ターンテーブルを前記コレッ
    トから遠ざけるアンロード動作とを行うベース駆動部
    と、前記ロード動作時に前記磁石に吸引されて前記コレ
    ットを押圧して前記記録媒体を前記搭載面に保持する複
    数の磁性部材と、前記アンロード時に前記ターンテーブ
    ルの移動に伴って前記複数の磁性部材による前記コレッ
    トへの押圧を異なるタイミングで解除する押圧解除手段
    とを備えたことを特徴とするディスク状記録媒体のチャ
    ッキング装置。
  2. 【請求項2】 押圧解除手段は前記アンロード時に前記
    ターンテーブルの移動に伴って前記複数の磁性部材各々
    がコレットから離間する方向に異なるタイミングで当接
    して前記複数の磁性部材による前記コレットへの押圧を
    解除することを特徴とする請求項1に記載のディスク状
    記録媒体のチャッキング装置。
  3. 【請求項3】 複数の磁性部材はモータの回転軸の軸芯
    に対称に配置されると共に一端部が磁石部に吸引されて
    前記一端部と他端部との間でコレットを押圧し、押圧解
    除手段は前記複数の磁性部材が前記コレットから離間す
    る方向に異なるタイミングで前記他端部に当接すること
    を特徴とする請求項2に記載のチャッキング装置。
  4. 【請求項4】 押圧解除手段は複数の磁性部材が前記コ
    レットから離間する方向に異なるタイミングで前記複数
    の磁性部材の他端部に当接する当接面を設けられると共
    に前記当接面の延長面はターンテーブルの搭載面の延長
    面と互いに交差することを特徴とする請求項3に記載の
    チャッキング装置。
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