JPH10260604A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH10260604A
JPH10260604A JP9065724A JP6572497A JPH10260604A JP H10260604 A JPH10260604 A JP H10260604A JP 9065724 A JP9065724 A JP 9065724A JP 6572497 A JP6572497 A JP 6572497A JP H10260604 A JPH10260604 A JP H10260604A
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JP
Japan
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oil
release agent
fixing device
felt
application
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Application number
JP9065724A
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English (en)
Inventor
Toshiaki Kagawa
敏章 香川
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat
    • G03G15/2014Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat using contact heat
    • G03G15/2017Structural details of the fixing unit in general, e.g. cooling means, heat shielding means
    • G03G15/2025Structural details of the fixing unit in general, e.g. cooling means, heat shielding means with special means for lubricating and/or cleaning the fixing unit, e.g. applying offset preventing fluid
    • GPHYSICS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オイル漏れの心配がなく、均一で長期間に渡
り安定したオイル塗布性能を有する定着装置を提供す
る。 【解決手段】 定着ローラ51と加圧ローラ52の圧接
部に未定着トナー像の形成された用紙を侠持搬送する。
オイル塗布ローラ61は定着ローラ51にシリコーンオ
イル71を塗布する。塗布ローラ61には一端がオイル
タンク69に浸されたオイル塗布フェルト62が接触し
ている。また、オイル塗布フェルト62の外側にはオイ
ル回収フェルト63が配置されており、均し部材68に
よってかきとられた余分のオイルをオイルタンク69へ
と輸送する。オイル塗布フェルト62及びオイル回収フ
ェルト63はフェルト押さえ板65により保持されてお
り、さらに加圧スプリング67によりオイル塗布ローラ
61側に押圧されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等の電子写真プロセスを利用した電子写
真機器に使用する定着装置に関し、特に、フルカラー印
刷が可能な電子写真機器に使用する定着装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より複写機やプリンタ等電子写真機
器に使用される定着装置として、加熱・加圧された一対
のローラ間に未定着トナー像をもつ記録紙を通過させる
ことにより、トナー像を溶融し記録紙に定着させる熱ロ
ーラ定着方式が一般的に用いられている。
【0003】しかしながら、この熱ローラ定着方式にお
いては、記録紙上の溶融トナーがローラに付着するいわ
ゆるオフセット現象が発生しやすいといった問題があ
る。特に、カラーの電子写真機器においては、カラート
ナーが従来の黒トナーに比べてローラに対する離型性が
悪く、オフセット現象の発生が顕著である。
【0004】そこで、現在の電子写真機器の定着装置、
特に、カラーの電子写真機器の定着装置においては、オ
フセット現象を防止するためにローラ表面にシリコーン
オイル等の表面エネルギーの小さいオフセット防止剤を
塗布することが必要不可欠となっている。
【0005】次に、この種の定着装置に用いられる一般
的なオイル塗布装置について、図7を用いて詳しく説明
する。オイル塗布装置は、オイル塗布ローラ61、オイ
ル塗布フェルト62、オイル規制ブレード68、オイル
タンク69等を有している。オイル塗布フェルト62
は、上端がオイル塗布ローラ61に接触し、下端がオイ
ルタンク69内のオイル72に浸かるように配設されて
おり、オイル塗布フェルト62の毛細管現象によりオイ
ルタンク69内のオイル72を汲み上げオイル塗布ロー
ラ61表面に塗布する。オイル塗布ローラ61表面に塗
布されたオイルはオイル塗布ローラ61に対し、所定の
圧力で加圧されたオイル規制ブレード68により余分の
オイルが掻き取られ所定の量に均一化された後、オイル
塗布ローラ61と定着ローラ51との圧接部Bにおいて
定着ローラ51表面に転写塗布される。
【0006】上記オイル塗布フェルト62を保持し、オ
イル塗布ローラ61に押圧させる手段としては、実公昭
59−37797号公報等に記載されているように、一
般に薄板ばね73が広く使用されている。薄板ばね73
は厚さ0.2mmのステンレスからなる断面がL字形状
の板ばねであり、オイルタンク69に対し固定ビス74
により固定された状態でオイル塗布フェルト62をロー
ラ長手方向に沿ってオイル塗布ローラ61に押し付けて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た薄板ばね73によりオイル塗布フェルト62をオイル
塗布ローラ61に押圧する方法においては、 薄板ばね73は加工製作上、反り、ねじれ等生じやす
く、オイル塗布フェルト62をオイル塗布ローラ61の
長手方向に均一に当接させることが困難である。 薄板ばね73は取り付け部の寸法やフェルト保持等の
制約からばね設計に自由度が少なくばね定数を小さく設
定できないため、取り付け誤差やオイル塗布フェルト6
2の摩耗等による厚みの変化によりオイル塗布フェルト
62のオイル塗布ローラ61への当接状態が変化しやす
い。といった問題があった。
【0008】その結果、オイル塗布ムラを生じ、オフセ
ットや用紙先端部のオイル汚れ、用紙のかみこみ不良等
の原因となっていた。一方、オイル規制ブレード68に
よって掻き取られた余分のオイルは、少量であればオイ
ル規制ブレード68とオイル塗布ローラ61の当接部
(図中A部)に留まるが、マルチプリント等長時間連続
で駆動した場合、当接部Aに留まりきれなくなったオイ
ルは当接部Aから溢れだし、機器の内部を汚染してしま
うといった問題があった。
【0009】本発明は上記問題を解決するためになされ
たものであって、オイル塗布ムラや用紙のオイル汚れの
発生を抑制でき、均一で長期間に渡り安定したオイル塗
布性能を有する定着装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の定着装
置は、未定着トナー像の形成された記録媒体を加圧する
とともに昇温することで未定着トナー像を記録媒体に定
着させる定着用加圧手段と、定着用加圧手段の表面に離
型剤を供給するために、上記表面またはその表面に接触
する接触面からなる被塗布面に離型剤を供給する離型剤
供給手段と、を有してなる定着装置において、離型剤供
給手段が、被塗布面に接触して、被塗布面に離型剤を塗
布する塗布部材と、塗布部材を保持する保持部材と、保
持部材を押圧することで塗布部材を被塗布面に加圧する
塗布用加圧部材と、保持部材を、塗布部材が被塗布面に
対して離接する方向に、移動自在に支持する支持部材
と、を有するものである。
【0011】上記構成では、保持部材は塗布部材を加圧
するための機能を持つ必要がなく、塗布部材を保持する
だけの機能で良いため、材料,形状設計等の自由度が広
がり、従来の薄板ばねに比べ保持部材の寸法精度が向上
し、塗布部材のローラへの均一な当接が可能となる。
【0012】また、保持部材が被塗布面に対し離接方向
に移動自在に支持され、加圧手段により加圧されている
ため、保持部材の取り付けばらつきや塗布部材の摩耗等
によっても加圧力が変動しにくく、製品間での性能ばら
つきの小さい、長期にわたり安定した離型剤塗布が達成
される。
【0013】尚、上記構成において被塗布面とは、定着
用加圧手段自身の表面あるいは定着用加圧手段の表面に
接触するものの接触面のことであり、例えば、定着ロー
ラ表面や定着ローラに接触するオイル塗布ローラ表面が
これに当たる。
【0014】請求項2に記載の定着装置は、請求項1に
記載の定着装置において、保持部材が板状金属からな
り、塗布部材が被塗布面に均一に接触するように、表面
が被塗布面の形状に略沿った形状に形成されてなるもの
である。
【0015】通常、離型剤供給手段により離型剤を塗布
する被塗布面としては、定着用加圧手段自身である定着
ローラの表面やそれに当接するオイル塗布ローラの表面
等のローラ形状のものが一般的であるが、上記の構成の
ように、保持部材を被塗布面の表面形状に略沿った形状
とすることで、定着ローラやオイル塗布ローラ等に対す
る接触面積を広くとることができるばかりでなく、保持
部材の機械的強度も向上するため加圧による保持部材の
たわみ等を低減することができ、離型剤の安定、均一塗
布が可能となる。
【0016】請求項3に記載の定着装置は、請求項1ま
たは請求項2のいずれかに記載の定着装置において、塗
布部材が、その上端部が前記保持部材に保持され、下端
部が離型剤を貯蔵した貯蔵タンクに挿入されており、支
持部材が、保持部材を回転自在に支持する回転支持部材
であり、貯蔵タンク上の保持部材の挿入部分近傍に固定
されているものである。
【0017】上記構成により、保持部材を支持する支持
部材が回転支点であり、かつタンク上の塗布部材挿入部
近傍に固定されているため、塗布部材の定着ローラやオ
イル塗布ローラに対する離接方向の移動に伴う抵抗が小
さく、塗布部材の定着ローラやオイル塗布ローラに対す
る加圧が安定する。
【0018】請求項4に記載の定着装置は、請求項1乃
至請求項3のいずれかに記載の定着装置において、塗布
部材はフェルトからなり、塗布用加圧部材による加圧力
が10N以上50N以下であるものである。
【0019】上記構成により、塗布部材であるフェルト
が適度な加圧力で被塗布面に当接されるため、定着装置
の駆動トルクアップによるモータ脱調や、フェルトの過
剰な摩耗、あるいはフェルトのローラへの当接不良等が
防止され、安定した離型剤塗布が達成される。
【0020】請求項5に記載の定着装置は、未定着トナ
ー像の形成された記録媒体を加圧するとともに昇温する
ことで未定着トナー像を記録媒体に定着させる定着用加
圧手段と、定着用加圧手段の表面に離型剤を供給するた
めに、上記表面またはその表面に接触する接触面からな
る被塗布面に離型剤を供給する離型剤供給手段と、を有
してなる定着装置において、離型剤供給手段が、離型剤
を貯蔵する貯蔵タンクと、貯蔵タンク内の離型剤を汲み
上げ、被塗布面に接触して、離型剤を塗布する塗布部材
と、塗布部材によって塗布された離型剤を均一に均すた
めの均し部材と、均し部材によってかきとられた余分の
離型剤を回収し貯蔵タンクに戻す回収部材と、を有する
ものである。
【0021】上記構成により、均し部材とローラとの当
接部に溜まった離型剤は、回収部材によりタンクに回収
されるため、マルチプリント等長時間連続駆動した場合
でも当接部に過剰の離型剤が溜まることがなく、その当
接部から機器内への離型剤の漏れを防止することができ
る。
【0022】請求項6に記載の定着装置は、請求項5に
記載の定着装置において、回収部材が、その上端部が均
し部材と接触し、下端部が貯蔵タンク内における、離型
剤とは接触しない位置に配置されているものである。
【0023】上記構成により、回収部材の上端部にて効
率的に離型剤が回収でき、また下端部が離型剤と接触す
ることにより、離型剤がタンク内から回収部材を伝って
逆流する心配がない。
【0024】請求項7に記載の定着装置は、請求項5ま
たは請求項6に記載の定着装置において、塗布部材及び
回収部材が、それぞれ、離型剤を吸収することで離型剤
を汲み上げる部材、回収する部材からなり、塗布部材に
よる離型剤の吸収能力が、回収部材による離型剤の吸収
能力よりも低いものである。
【0025】上記構成により、塗布部材による被塗布面
への離型剤塗布能力に比べて回収部材による離型剤回収
能力が上回るため、上記当接部でかき取られた離型剤が
確実にタンク内に回収され、当接部から機器内への離型
剤の漏れを確実に防止することができる。
【0026】請求項9に記載の定着装置は、請求項5乃
至請求項8のいずれかに記載の定着装置において、塗布
部材と回収部材が、それらの間に隔離部材を介して配置
されているものである。
【0027】塗布部材と回収部材とが隔離部材により隔
離されているため、塗布部材から回収部材への離型剤の
移動により回収部材の回収能力が低下する等の問題の発
生が防止できる。
【0028】請求項10に記載の定着装置は、請求項9
に記載の定着装置において、塗布部材と回収部材を一体
的に保持する保持部材と、保持部材を押圧することで塗
布部材を被塗布面に加圧する塗布用加圧部材と、保持部
材を、塗布部材が被塗布面に対して離接する方向に、移
動自在に支持する支持部材と、を有するものである。
【0029】上記構成により、1つの保持部材により塗
布部材と回収部材の両方を一体的に保持するため、装置
の小型・低コスト化が実現できる。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図1
乃至図3に基づいて説明すれば、以下の通りである。
尚、本実施の形態では、定着装置を電子写真機器である
モノクロ用のレーザプリンタに適用した場合について説
明する。
【0031】本実施の形態に係るレーザープリンタは、
図3に示すように、給紙部10、画像形成装置20、レ
ーザ走査部30、定着装置50を有している。
【0032】上記構成のレーザプリンタは、給紙部10
から用紙Pを画像形成装置20に搬送する。この画像形
成装置20では、レーザ走査部30によるレーザ光34
に基づいてトナー像を形成し、このトナー像を、搬送さ
れた記録材としての用紙Pに転写するようになってい
る。そして、トナー像の転写された用紙Pを、定着装置
50に搬送して、トナー像を用紙Pに固定させる。最後
に、トナー像が定着された用紙Pは、定着装置50の用
紙搬送下流側に設けられた用紙搬送ローラ41、42に
よって装置外部に排出される。つまり、用紙Pは、図中
に示す矢印Dの経路に沿って、給紙トレイ11、画像形
成装置20、定着装置50の順に搬送され、装置外部に
排出される。
【0033】上記給紙部10は、給紙トレイ11、給紙
ローラ12、用紙分離摩擦板13、加圧バネ14、用紙
検知アクチュエータ15、用紙検知センサ16、及び制
御回路17を有している。給紙トレイ11に装着された
用紙Pは、プリント命令を受け、給紙ローラ12、用紙
分離摩擦板13、加圧バネ14の作用により、一枚ずつ
給紙されプリンタ内部に給送される。送り込まれた用紙
Pは用紙検知アクチュエータ15を倒し、用紙検知光学
センサ16に電気信号として出力させ、画像印刷の開始
を指示する。
【0034】入紙検知アクチュエータ15の動作により
起動された制御回路17は、画像信号をレーザ走査部3
0のレーザダイオード発光ユニット31に送り、発光ダ
イオードの点灯/非点灯を制御する。上記レーザ走査部
30は、上記レーザダイオード発光ユニット31、走査
ミラー32、走査ミラーモータ33、及び反射ミラー3
5、36、37を備えている。走査ミラー32は走査ミ
ラーモータ33により高速かつ定速に回転する。即ち、
図3において、レーザー光34は紙面に対して垂直方向
に走査することになる。レーザダイオード発光ユニット
31から照射されたレーザ光34は、反射ミラー36、
35、37を介して後述の感光体21へ照射される。こ
のとき、レーザ光34は、上記制御回路17からの点灯
/非点灯の情報を基に、感光体21上に選択的に露光す
る。
【0035】上記画像形成装置20は、感光体21、転
写ローラ22、帯電部材23、現像ローラ24、現像ユ
ニット25、及びクリーニングユニット26を備えてい
る。上記レーザ光34により、予め帯電部材23により
帯電された感光体表面電荷を選択的に放電させ静電潜像
を形成する。現像に供されるトナーは現像ユニット25
に蓄積されている。現像ユニット25内で適度な攪拌に
より電荷付与されたトナーは現像ローラ24表面に付着
し、現像ローラ24に与えられた現像バイアス電圧およ
び感光体表面電位の作り出す電界の作用により静電潜像
に応じたトナー像を感光体21上に形成することができ
る。
【0036】前記給紙部10より搬送された用紙Pは、
感光体21と転写ローラ22に挟まれ送られる。そし
て、転写ローラ22に印加された転写電圧の与える電界
の作用により感光体21上のトナーは電気的に吸引され
用紙P上に転写される。このとき、感光体21上のトナ
ーは転写ローラ22により用紙Pに転写されるととも
に、未転写トナーはクリーニングユニット26により回
収される。
【0037】その後、用紙Pは定着装置50に搬送され
る。定着ローラ51表面にはトナーの付着を防ぐために
オイル塗布装置60によりシリコーンオイルが均一に塗
布されている。定着装置50に搬送された用紙Pは、加
圧ローラ52及び170℃に保たれた定着ローラ51に
より適度な温度と加圧力が与えられる。そしてトナーは
溶解し用紙Pに固定され堅牢な画像となる。用紙Pは用
紙搬送ローラ41、42により搬送され機外に排出され
る。
【0038】次に、本発明の定着装置について図1及び
図2を用いて詳細に説明する。
【0039】図1は本発明の定着装置50の概略断面
図、図2は概略斜視図である。定着ローラ51は、アル
ミニウム製の中空芯材51a表面にシリコンゴムからな
る離型層51bを被覆した構成となっている。加圧ロー
ラ52はステンレス製の芯材52a表面にシリコンゴム
からなる弾性層52bを設けた構成となっており、図示
していない加圧手段によって定着ローラ51に対し所定
の圧力で加圧されている。定着ローラ51の内部にはヒ
ーターランプ53が配設されており、定着ローラ51の
表面を所定の温度に加熱する。
【0040】オイル塗布装置60は、オイル塗布ローラ
61、オイル塗布フェルト62、オイル回収フェルト6
3、フェルト押さえ板65、フェルト押さえ板支持軸6
6a、66b、加圧スプリング67a、67b,オイル
規制ブレード68、オイルタンク69、支持フレーム7
0からなる。オイルタンク69内にはシリコーンオイル
71(信越化学工業製 KF−96)が充填されてい
る。オイル塗布ローラ61はステンレス製の芯材61a
表面にシリコンゴム層62bを被覆した構成で、支持フ
レーム70に対し回転自在に支持されている。更に、オ
イル塗布ローラ61は、定着ローラ51に対し図示して
いない加圧手段によって所定の加圧力で加圧されてお
り、図示していない駆動手段によって定着ローラ51と
同じ周速で回転駆動する。
【0041】オイル塗布フェルト62及びオイル回収フ
ェルト63は、何れも厚み2mmの芳香族ポリアミド繊
維(商品名:コーネックス 帝人株式会社)を用いてお
り、厚み0.1mmのPETフィルム64を介して貼り
合わされている。この貼り合わされた2つのフェルト
は、更にオイル回収フェルト63側が厚み1mmのSP
CC(冷間圧延鋼板)からなるフェルト押さえ板65に
貼付けられて一体的に保持された構成となっている。
【0042】フェルト押さえ板65のフェルト保持部
は、オイル塗布フェルト62がオイル塗布ローラ61表
面の曲率に沿ってオイル塗布ローラ61との接触面積を
広くとれるように、断面が円弧形状をしている。フェル
ト押さえ板65の断面が円弧形状であることは、前述の
ようにオイル塗布フェルト62とオイル塗布ローラ61
の接触面積を広くできるばかりでなく、フェルト押さえ
板65の機械的強度が向上するため、加圧によるフェル
ト押さえ板65のたわみ等の変形が低減し、オイル塗布
フェルト62のオイル塗布ローラ61の対する当接がよ
り均一化できるといった利点も有する。
【0043】フェルト押さえ板65の下方にはオイルタ
ンク69が配設されており、フェルト押さえ板65は、
オイルタンク69上面に固定されたフェルト押さえ板支
持軸66a、66bにより回転自在に支持されている。
オイル規制ブレード68は、図示していない加圧手段に
よりオイル塗布ローラ61に対し所定の圧力で加圧され
ている。このように、オイル塗布フェルト62を回転支
持し、かつその支点をオイルタンク69上のオイル塗布
フェルト62の挿入部分近傍に配置しておけば、オイル
塗布ローラ61に対する離接方向の移動に伴う抵抗が小
さくなり、オイル塗布フェルト62の定着ローラ51や
オイル塗布ローラ61に対する加圧が安定する。
【0044】オイル塗布フェルト62はその上端がオイ
ル塗布ローラ61に接触し、下端がオイルタンク69内
のオイル71に浸かるようにその長さが設定されてい
る。またオイル回収フェルト63は、その上端がオイル
規制ブレード67に接触し、下端はオイルタンク68内
に挿入されている。ただし、オイル回収フェルト63の
下端は、オイルタンク68内にオイル71が100%充
填されている場合でも、オイル液面とは接触しないよう
な長さに設定されている。もし、オイル回収フェルト6
3の下端がオイル液面と接触した場合、オイルタンク6
8内のオイルが逆に毛細管現象によってオイル回収フェ
ルト63に吸い上げられ、オイル回収ができなくなるた
めである。
【0045】フェルト押さえ板65は、図2に示すよう
にその両端部において加圧スプリング67a、67bに
よりオイル塗布ローラ61の方向に加圧されており、そ
の結果オイル塗布フェルト62は所定の圧力でオイル塗
布ローラ61に当接している。
【0046】ここで、フェルト押さえ板65は回転移動
し、またオイル塗布フェルト62、及びオイル回収フェ
ルト63のオイルタンク68への挿入位置とフェルト押
さえ板65の回転支点位置を近接させているため、フェ
ルト62、63のオイルタンク68との摩擦、フェルト
62、63の剛性等に起因するフェルト押さえ板65の
回転移動の際の抵抗は非常に小さく、フェルト押さえ板
65のスムーズな回転移動が可能となっている。
【0047】以上のように構成されたオイル塗布装置に
おいて、オイル塗布フェルト62の毛細管現象によりオ
イルタンク69内から汲み上げられたオイル71は、オ
イル塗布ローラ61表面に塗布される。オイル塗布ロー
ラ61上に塗布されたオイル71は、オイル塗布ローラ
61の回転(図中矢印Cの方向)により、オイル規制ブ
レード68の方向に移動する。このとき、オイル規制ブ
レード68とオイル塗布ローラの当接部Aにおいて余分
のオイルが掻き取られ、所定の量に均一化された後、オ
イル塗布ローラ61と定着ローラ51との圧接部Bにお
いて、定着ローラ51表面に転写塗布される。当接部A
において掻き取られたオイルは、オイル回収フェルト6
3に吸収され、PETフィルム64を伝ってオイルタン
ク69内に回収される。PETフィルム64の作用は、
上記のようにオイル回収フェルト63によって回収され
たオイルをオイルタンク69内に導く作用の他に、オイ
ル塗布フェルト62とオイル回収フェルト63とを完全
に隔離しオイル回収フェルト63によるオイル回収能力
を維持する作用も有している。PETフィルム64がな
い場合、オイル塗布フェルト62によって吸い上げられ
たオイルはオイル回収フェルト63側にも伝わるため、
オイル回収フェルト63のオイル回収能力が低下するこ
とは明白である。
【0048】次に、本発明に基づいた実験について説明
する。
【0049】まず最初に、オイル塗布フェルトの加圧方
法に関して行った実験について説明する。フェルトの加
圧方法としては、上記したように(図1参照)フェルト
保持部材としてフェルト押さえ板(SPCC製 厚み1
mm)65でフェルトを保持し、加圧手段として加圧ス
プリング67を用いた場合、及び、比較例として(図7
参照)フェルト保持部材としてフェルトの保持と加圧の
機能を兼ね備えた薄板ばね(ステンレス製 厚み0.2
mm)73を使用した場合の2つの加圧方法におけるオ
イル塗布性能について実験により検討を行った。
【0050】図4から図6は本実験による結果を示した
図である。図4は、定着ローラ上のオイルの塗布分布を
表している。オイル塗布分布の測定方法としては定着ロ
ーラ51の長手方向に10分割したOHPシートを定着
ローラ51と加圧ローラ52との圧接部(以後定着ニッ
プ部という)を通過させ、測定前後のそれぞれのOHP
シートの質量差からオイル付着量を求めた。OHPシー
トを使用した理由としては、普通の紙を使用した場合、
定着ニップ部での加熱による紙の水分の蒸発により、測
定前後で紙の質量自体が変化するため、測定前後の紙の
質量差からオイル付着量を求めることが困難であるから
である。図4の結果から、従来の加圧方法ではローラ長
手方向のオイル塗布量が不均一で、中央部のオイル塗布
量が両端部に比べて1/2程度となっていることがわか
る。これは、薄板ばねが加工製作上そりが生じやすく、
ここでは中央部がオイル塗布ローラから逃げる方向にそ
りが生じているために、中央部でのオイル塗布フェルト
62がオイル塗布ローラ61に対し当接不良となってい
るからである。一方、本発明による加圧方法において
は、均一なオイル塗布が実現されている。これは、フェ
ルト保持部材であるフェルト押さえ板65がSPCC製
で薄板ばねに比べて加工が数段容易であり、また反り、
ねじれ等も少なく加工精度に優れるため、オイル塗布ロ
ーラ61に対するオイル塗布フェルトの均一な当接が可
能となるからである。
【0051】次に、フェルト保持部材(薄板ばね73及
びフェルト押さえ板65)の取り付け誤差によるオイル
塗布量変化について測定した結果を図5に、同じくフェ
ルト保持部材の取り付け誤差によるオイル塗布ローラ6
1の動トルク変化について実験した結果を図6に示す。
実験方法は以下の通りである。図1及び図7中のXY座
標の原点をフェルト保持部材の基準取り付け位置とし、
X軸で示した方向にフェルト保持部材の取り付け位置を
+2mmから−1mmまで0.5mm間隔で移動させ
る。フェルト保持部材の各々の取り付け位置において、
オイル塗布ローラを回転させ、オイル塗布ローラ表面
(1周分)に塗布されるオイル量及びオイル塗布ローラ
の動トルクについて測定を行った。
【0052】図5の結果から、従来の加圧方法において
は、フェルト保持部材である薄板ばね73の取り付け位
置が変動するとフェルトの加圧力も変動し、フェルト保
持部材の取り付け位置によるオイル塗布量変化が大きい
ことがわかる。特に、フェルト保持部材73の位置がオ
イル塗布ローラ61から離れた場合、オイル塗布不良と
なりやすく、基準位置から1mm取り付け位置がずれた
場合、オイル塗布ローラ61へのオイル塗布量がほとん
ど0となり、この取り付け位置の場合、実写テストにお
いてもオフセットが発生することがわかった。一方、本
発明の加圧方法においては、フェルトは加圧スプリング
67により加圧されるため、フェルトの加圧力はフェル
ト保持部材(フェルト押さえ板)65の取り付け位置に
はほとんど依存せず、フェルト押さえ板65の位置が変
動しても加圧力の変化は小さく、取り付け位置によるオ
イル塗布量変化は小さいことがわかる。
【0053】オイル塗布ローラ61の動トルクについて
も同様に、図6の結果から、従来方法ではフェルト保持
部材73の取り付け位置によるトルク変化が大きいが、
本発明による方法ではフェルト保持部材65の取り付け
位置によるトルク変化が小さいことがわかる。
【0054】次に、加圧スプリング67の加圧力とオイ
ル塗布ローラ61の動トルクとの関係、及び加圧スプリ
ング67の加圧力とオイル塗布フェルト62の摩耗量と
の関係を実験により調べた。結果を表1に示す。
【0055】
【表1】
【0056】加圧力が10N以上の領域では、オイル塗
布量はほぼ20mg/A4前後で安定しているが、加圧
力が10N未満の場合は、オイル塗布量が14.3mg
/A4に低下し、また実写テストにおいてもオイル塗布
むらによる画像欠陥(オイルすじ、オフセット等)が目
立つ結果となった。これは、加圧力が10N未満ではオ
イル塗布フェルトのオイル塗布ローラへの当接が不安定
となり、部分的に塗布不良が生じるためと考えられる。
このため、オイル塗布量の点からは、加圧力は10N以
上に設定するのが好ましい。
【0057】一方、オイル塗布ローラの動トルク及びオ
イル塗布フェルトの摩耗を極力抑えるという点からは、
加圧力は低い方が好ましい。特に、加圧力が50Nを超
えると、オイル塗布フェルトの摩耗が激しく、6000
0枚印字相当の空転エージングにおいて初期厚み2mm
のオイル塗布フェルトが0.9mm厚に摩耗(摩耗量
1.1mm)し、実用に堪えなくなるといった問題が発
生した。これらの実験結果から、フェルト保持部材の加
圧力としては10N以上50N以下が望ましく、本実施
の形態においては加圧力は30Nに設定している。
【0058】次に、オイル回収フェルト63によるオイ
ル回収性能について検討した結果について実験結果を用
いて詳しく説明する。
【0059】上述したようにオイル規制ブレード68に
よってかきとられた余分のオイルはオイル回収フェルト
63によってオイルタンク69内に回収されるが、オイ
ル回収フェルト63のオイル回収能力が低く、オイル回
収量がオイル規制ブレード69によって掻き取られるオ
イル量に比べて少ない場合は、マルチプリント等機器を
連続運転した場合、依然としてオイル漏れが発生する。
そこで、オイルが確実に回収されるための条件を見出す
ために、オイル回収フェルト63の仕様(繊維径及び目
付量)やオイル粘度とオイル回収性能との関係について
実験により検討を行った。実験結果を表2に示す。
【0060】
【表2】
【0061】オイル塗布フェルト62とオイル回収フェ
ルト63に同じ仕様のフェルト(繊維径2デニール、目
付量500g/m2 )を使用した場合(実験1)、オイ
ル規制ブレード68によるオイル掻き取り量がオイル回
収フェルト63によるオイル回収量を上回るため、オイ
ル漏れが発生する結果となった。
【0062】オイル回収フェルト63のオイル回収量を
増加させる手段としては、目付量を下げる方法は効果が
なく(実験2)、繊維径を大きくする方法が有効である
ことがわかり、繊維径10デニールのフェルトを使用し
た場合、オイル回収量がオイル掻き取り量を上回り、オ
イル漏れが防止されることがわかった(実験3)。
【0063】また、オイル塗布フェルトとオイル回収フ
ェルトの仕様は同じでも、粘度の小さいオイルを使用す
ることでオイル回収量を増加できることもわかった(実
験4)。
【0064】オイル粘度が小さくなる(100cs)
と、オイル塗布ローラのオイル保持力が小さくなり、そ
の結果オイル塗布フェルトからオイル塗布ローラに塗布
されるオイル量が低減するため、オイル規制ブレードに
よって掻き取られるオイル量は減少する。この場合、オ
イル回収能力の増加効果は実験3のフェルト繊維径を大
きくする方法に比べると小さいが、上述のように掻き取
られるオイル量も減少するため、相対的にオイル回収量
がオイル掻き取り量を上回り、オイル漏れが防止され
る。ここで、オイル粘度が数十cs以下のものは揮発性
が高く、機内の帯電装置を汚しやすい上に印火点も低く
(粘度30csで引火点300℃以下)、安全性の点で
も問題があることからオイル粘度の下限としては100
cs以上が好ましい。
【0065】また、オイル粘度が500cs以上の場
合、繊維径の大きい(10デニール)オイル回収フェル
ト63を使用しても、オイル掻き取り量がオイル回収量
を上回りオイル漏れが発生する(実験5)ため、オイル
粘度の上限としては300cs以下が好ましい。
【0066】塗布部材及び回収部材に、シリコンスポン
ジゴム等の発泡エラストマーを用いた場合も同様であ
り、この場合はオイル塗布部材の発泡率よりもオイル回
収部材の発泡率を大きく設定することでオイル漏れを防
止することができ、オイル粘度の最適範囲としてはフェ
ルト使用時と同様、100cs〜300csである。
【0067】
【発明の効果】本発明の定着装置は、以上のように、塗
布部材を保持する手段と、塗布部材を加圧する手段と、
を別個に設けているため、保持部材は塗布部材を保持す
るだけの機能で良いため材料、形状設計等の自由度が広
がり、従来の薄板ばねに比べ保持部材の寸法精度が向上
し、塗布部材のローラへの均一な当接が可能となる。ま
た、保持部材はローラに対し離接方向に移動自在に支持
されるため、保持部材の取り付けばらつきや塗布部材の
摩耗等によっても加圧力が変動しにくく、製品間での性
能ばらつきの小さい、長期にわたり安定した離型剤塗布
が達成される。
【0068】また、本発明の定着装置では、離型剤を塗
布する塗布部材に加えて、塗布部材によって塗布された
離型剤を均一に均すための均し部材、及び、均し部材に
よってかきとられた余分の離型剤を回収しタンクに戻す
ための回収部材と、を有するため、均し部材とローラと
の当接部に溜まった離型剤を、回収部材によりタンクに
回収することができ、マルチプリント等長時間連続駆動
した場合でも当接部に過剰の離型剤が溜まることがな
く、当接部から機器内への離型剤の漏れを防止すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る定着装置の概略構
成図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る定着装置の概略斜
視図である。
【図3】図1に示す定着装置を備えたレーザプリンタの
概略構成図である。
【図4】定着ローラ長手方向のオイル塗布量分布を示し
た図である。
【図5】フェルト保持部材の取り付け位置とオイル塗布
量の関係を示した図である。
【図6】フェルト保持部材の取り付け位置とオイル塗布
ローラの動トルクの関係を示した図である。
【図7】従来の定着装置の概略断面図である。
【符号の説明】
61 オイル塗布ローラ 62 オイル塗布フェルト 63 オイル回収フェルト 65 フェルト押さえ板 66a、66b フェルト押さえ板支持軸 67a、67b 加圧スプリング 68 オイル規制ブレード 69 オイルタンク 70 支持プレート 71 シリコーンオイル

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未定着トナー像の形成された記録媒体を
    加圧するとともに昇温することで前記未定着トナー像を
    前記記録媒体に定着させる定着用加圧手段と、前記定着
    用加圧手段の表面に離型剤を供給するために、前記表面
    または該表面に接触する接触面からなる被塗布面に離型
    剤を供給する離型剤供給手段と、を有してなる定着装置
    において、 前記離型剤供給手段は、 前記被塗布面に接触して、該被塗布面に前記離型剤を塗
    布する塗布部材と、 該塗布部材を保持する保持部材と、 該保持部材を押圧することで前記塗布部材を前記被塗布
    面に加圧する塗布用加圧部材と、 前記保持部材を、前記塗布部材が前記被塗布面に対して
    離接する方向に、移動自在に支持する支持部材と、を有
    することを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の定着装置において、 前記保持部材は板状金属からなり、前記塗布部材が前記
    被塗布面に均一に接触するように、表面が前記被塗布面
    の形状に略沿った形状に形成されてなることを特徴とす
    る定着装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2のいずれかに記
    載の定着装置において、 前記塗布部材は、その上端部が前記保持部材に保持さ
    れ、下端部が離型剤を貯蔵した貯蔵タンクに挿入されて
    おり、 前記支持部材は、前記保持部材を回転自在に支持する回
    転支持部材であり、前記貯蔵タンク上の前記保持部材の
    挿入部分近傍に固定されていることを特徴とする定着装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の定着装置において、 前記塗布部材はフェルトからなり、前記塗布用加圧部材
    による加圧力が10N以上50N以下であることを特徴
    とする定着装置。
  5. 【請求項5】 未定着トナー像の形成された記録媒体を
    加圧するとともに昇温することで前記未定着トナー像を
    前記記録媒体に定着させる定着用加圧手段と、該定着用
    加圧手段の表面に離型剤を供給するために、前記表面ま
    たは該表面に接触する接触面からなる被塗布面に離型剤
    を供給する離型剤供給手段と、を有してなる定着装置に
    おいて、 前記離型剤供給手段は、 前記離型剤を貯蔵する貯蔵タンクと、 該貯蔵タンク内の前記離型剤を汲み上げ、前記被塗布面
    に接触して、該離型剤を塗布する塗布部材と、 該塗布部材によって塗布された離型剤を均一に均すため
    の均し部材と、 該均し部材によってかきとられた余分の離型剤を回収し
    前記貯蔵タンクに戻す回収部材と、を有することを特徴
    とする定着装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の定着装置において、 前記回収部材は、その上端部が前記均し部材と接触し、
    下端部が前記貯蔵タンク内における、前記離型剤とは接
    触しない位置に配置されていることを特徴とする定着装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項6に記載の定着装
    置において、 前記塗布部材及び前記回収部材は、それぞれ、前記離型
    剤を吸収することで前記離型剤を汲み上げる部材、回収
    する部材からなり、 前記塗布部材による前記離型剤の吸収能力が、前記回収
    部材による前記離型剤の吸収能力よりも低いことを特徴
    とする定着装置。
  8. 【請求項8】 請求項5乃至請求項7のいずれかに記載
    の定着装置において、 前記離型剤の粘度が100CS以上300CS以下であ
    ることを特徴とする定着装置。
  9. 【請求項9】 請求項5乃至請求項8のいずれかに記載
    の定着装置において、 前記塗布部材と前記回収部材は、それらの間に隔離部材
    を介して配置されていることを特徴とする定着装置。
  10. 【請求項10】 請求項9に記載の定着装置において、 前記塗布部材と前記回収部材を一体的に保持する保持部
    材と、 該保持部材を押圧することで前記塗布部材を前記被塗布
    面に加圧する塗布用加圧部材と、 前記保持部材を、前記塗布部材が前記被塗布面に対して
    離接する方向に、移動自在に支持する支持部材と、を有
    することを特徴とする定着装置。
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