JPH10260346A - レトロフォーカス型レンズ - Google Patents

レトロフォーカス型レンズ

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JPH10260346A
JPH10260346A JP9085921A JP8592197A JPH10260346A JP H10260346 A JPH10260346 A JP H10260346A JP 9085921 A JP9085921 A JP 9085921A JP 8592197 A JP8592197 A JP 8592197A JP H10260346 A JPH10260346 A JP H10260346A
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lens
lens group
conjugate length
retrofocus
length side
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Kimiaki Nakazawa
公昭 仲澤
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    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B13/00Optical objectives specially designed for the purposes specified below
    • G02B13/04Reversed telephoto objectives

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Optics & Photonics (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 大きな共役長側から順に、負、正、正の各レ
ンズ群を配設し、第1レンズ群の最も小さな共役長側に
配置された凸レンズによりフォーカス調整を行うこと
で、長いバックフォーカスとテレセントリック性を有
し、ディストーションと色収差を小さくし、フォーカス
構造を簡単にする。 【構成】 大きな共役長側から順に、負の屈折力を有
し、最も小さな共役長側に凸レンズL5を配置した第1
レンズ群G1と、第1レンズ群G1で発散された光束を略
アフォーカルとする、正の屈折力を有する第2レンズ群
2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とを配設し
てなり、第1レンズ群G1の最も小さな共役長側に配置
された凸レンズL5を光軸上で移動させてフォーカス調
整を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レトロフォーカス
型レンズに関し、特に異なる色情報を有する複数の画像
を合成プリズムで合成した後、スクリーン面上に拡大投
影するようにしたカラー液晶プロジェクタに使用するレ
トロフォーカス型レンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の液晶(液晶ライトバルブ)
に表示されている画像を光学的に重ね合わせて、投影レ
ンズによりスクリーン面上に投影するようにしたカラー
液晶型プロジェクタが種々提案されている。
【0003】従来のカラー液晶型プロジェクタの一例を
図11を用いて説明する。この従来のカラー液晶型ビデ
オプロジェクタ50は、図11に示すように、光源51と、
一対のレンズアレイ52a,52bと、3原色光源を分離する
第1および第2のダイクロイックミラー53a,53bと、第
1,第2,第3および第4の全反射ミラー54a,54b,54c,
54dと、3つの液晶表示パネル(赤色光用)55a,(緑色
光用)55b,(青色光用)55cと、3原色光を合成するダ
イクロイックプリズム56とを備え、このダイクロイック
プリズム56の射出側に投影レンズ57を備えている。
【0004】上記光源51はハロゲンランプ、あるいはメ
タルハライドランプ等の高輝度白色光源である。なお、
通常、この光源51の光射出側には、紫外光および赤外光
をカットするUV/IRカットフィルタが配され、また
光源51およびその近傍を空冷等により冷却するための冷
却手段が設けられている。
【0005】第1のダイクロイックミラー53aは緑色光
/青色光反射ミラーであり、また第2のダイクロイック
ミラー53bは緑色光反射ミラーであって、各々ガラス基
板上に所定の原色光をミラーとして反射する分光特性を
有する誘電体多層膜からなるダイクロイック膜が施され
て形成されている。また、3つの液晶表示パネル55a,5
5b,55cは各々ツイステッド・ネマティック型等(TN
型、STN型、TFT型)の液晶表示素子からなり、図
示されない液晶ドライバからの対応する液晶信号に応じ
て映像を表示し、入射された各原色光を輝度変調する。
【0006】さらに、ダイクロイックプリズム56は、4
個の直角プリズムを接合してなり、その直交する2つの
接合面には、各々赤色光反射ミラーおよび青色光反射ミ
ラーとしての分光特性を有する誘電体多層膜からなるダ
イクロイック膜が施されて形成されており、赤,緑,青
の3原色光を白色光の1本の光束に合成することが可能
である。また、青色光用の系中にはフィールドレンズ58
aおよびリレーレンズ58bが配されており、また、各液晶
表示パネル55a,55b,55cの前段には各々フィールドレン
ズ59a,59b,59cが配されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記した構成からなる
液晶ビデオプロジェクタ50に使用する投影レンズ57は、
合成された3原色光を所定の距離に配されたスクリーン
上に投射し、このスクリーン上にフルカラー画像を拡大
投影することができるように構成されている。
【0008】この投影レンズ57には、以下のような性質
が要求される。まず、クロスダイクロイックプリズム56
で光を合成するため、色収差が小さく、長いバックフォ
ーカスを有し、テレセントリックであることが必要であ
る。また、短い投影距離で大きな投影像を得るために、
投影レンズ57を広角化することが必要である。さらに、
四角形の液晶表示パネル55a,55b,55cを歪み無く投影す
るために、低ディストーション化することが必要であ
る。
【0009】従来、バックフォーカスの長い広角レンズ
として、一眼レフレックスカメラの広角レンズとして用
いられるレトロフォーカス型レンズが知られている。し
かしながら、従来の一眼レフレックスカメラの広角レン
ズとして用いられているレトロフォーカス型レンズは、
射出角度がきつく、テレセントリックにはなっていな
い。したがって、このようなレトロフォーカス型レンズ
をカラー液晶型プロジェクタに用いた場合には、クロス
ダイクロイックプリズム56で色を合成する際に、スク
リーン上で色むらが発生するという問題点がある。この
ため、従来のレトロフォーカス型レンズを、そのままカ
ラー液晶型ビデオプロジェクタの投影レンズとして用い
ることはできない。
【0010】また、従来の投影レンズのフォーカス方法
には、レンズ全体を一体で移動させる方法と、複数のレ
ンズ群を移動してフローティングさせ、フォーカスによ
る像面の倒れを補正する方法とが知られている。しかし
ながら、上記した従来のフォーカス方法では、レンズと
マウントとの取付部の鏡筒系が大きくなるばかりでな
く、装置構造が複雑になるという問題点がある。
【0011】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
長いバックフォーカスとテレセントリック性を有すると
ともに、ディストーションと色収差の小さい良好な光学
性能を有し、さらに簡単なフォーカス構造を備えたコン
パクトなレトロフォーカス型レンズを提供することを目
的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明のレトロフォーカ
ス型レンズは、大きな共役長側から順に、負の屈折力を
有し、最も小さな共役長側に凸レンズを配置した第1レ
ンズ群と、該第1レンズ群で発散された光束を略アフォ
ーカルとする、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正
の屈折力を有する第3レンズ群とを配設してなり、前記
第1レンズ群の最も小さな共役長側に配置された凸レン
ズを光軸上で移動させてフォーカス調整を行うことを特
徴とするものである。また、第1レンズ群は、少なくと
も2枚の凸レンズと、小さな共役長側に曲率半径の小さ
な面を向けた少なくとも2枚の凹レンズとからなること
が望ましい。
【0013】さらに、第1レンズ群の最も小さな共役長
側に配置された凸レンズの焦点距離をf1Rとし全系の
焦点距離をf0とすると以下の条件式を満足することが
望ましい。 1.3<f1R/f0<3.5 また、第3レンズ群は、大きな共役長側から順に、凸レ
ンズと凹レンズとからなる接合レンズと、少なくとも2
枚の凸レンズとを配設してなることが望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を用いて説明する。図1〜5は、各々本発明の実施
例1〜5に係るレトロフォーカス型レンズの構成を示し
たものである。
【0015】本発明の実施例に係るレトロフォーカス型
レンズは、図1〜5に示すように、大きな共役長側から
順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、該第1
レンズ群G1で発散された光束を略アフォーカルとす
る、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折
力を有する第3レンズ群G3とを配設した、10枚(実
施例4では9枚)のレンズ構成からなる。また、第5レ
ンズL5(実施例4では第4レンズL4)は、光軸上で移
動可能となっていて、この第5レンズL5(実施例4で
は第4レンズL4)を光軸上で移動させることによりフ
ォーカス調整を行う。さらに、全系の小さ共役長側に
は、フィルタブロック1を配置してある。
【0016】このようなレンズ構成とすることにより、
長いバックフォーカスとテレセントリック性を有し、デ
ィストーションと色収差が改善される。また、第1レン
ズ群G1の最も小さな共役長側に配置された第5レンズ
5(実施例4では第4レンズL4)を光軸上で移動させ
てフォーカス調整を行うことにより、鏡筒径が小さくな
り、装置構造が単純でコンパクトとなる。
【0017】上記した第1レンズ群G1は、少なくとも
2枚の凸レンズL1,L5(実施例4ではL1,L4)と、
小さな共役長側に曲率半径の小さな面を向けた少なくと
も2枚の凹レンズL2,L3,L4(実施例4ではL2,L
3)とを配設したものである。第1レンズ群G1をこのよ
うなレンズ構成とすることにより、さらにディストーシ
ョンと色収差を改善することができる。
【0018】また、第1レンズ群G1の最も小さな共役
長側に配置された第5レンズL5(実施例4では第4レ
ンズL4)の焦点距離をf1Rとし、全系の焦点距離をf0
とすると、下記の条件式を満足するように構成されてい
る。 1.3<f1R/f0<3.5 上記条件式において、f1R/f0の値が上式の下限を下
回ると、フォーカスを行うレンズのパワーが強くなりす
ぎ、諸収差、特に色収差の発生が大となる。
【0019】一方、f1R/f0の値が上式の上限を上回
ると、フォーカスを行うレンズのパワーが小さくなりす
ぎ、前側のレンズの径が大きくなりすぎてしまうととも
に、レンズの移動距離も大きくなるので、レンズ系全体
をコンパクトとすることが困難となる。そこで、上記し
た条件式を満足することにより、諸収差、特に色収差を
良好とし、レンズ全系をコンパクトなものとしている。
【0020】上記した第2レンズ群G2は、正の屈折力
を有するレンズL6(実施例4ではL5)からなる。この
第2レンズ群G2により、第1レンズ群G1で発散された
光束を略アフォーカルとする。
【0021】上記した第3レンズ群G3は、大きな共役
長側から順に、凸レンズL7と凹レンズL8(実施例4で
は凸レンズL6と凹レンズL7)からなる接合レンズと、
少なくとも2枚の凸レンズL9,L10(実施例4では凸
レンズL8,L9)とを配設してなる。これにより、テレ
セントリック性をさらに改善するとともに、色収差を補
正することができる。
【0022】以下、具体的な数値を用いて上記実施例1
〜5を説明する。 <実施例1>本発明の実施例1に係るレトロフォーカス
型レンズについて図1を用いて説明する。この実施例1
では、上記した第1レンズ群G1は、大きな共役長側か
ら順に、大きな共役長側に凸面を向けた正のメニスカス
レンズL1、大きな共役長側に凸面を向けた負のメニス
カスレンズL2、L3、L4、大きな共役長側に弱い曲率
の面を向けた両凸レンズL5を配設してなる。上記した
第2レンズ群G2は、大きな共役長側に凹面を向けた正
のメニスカスレンズL6からなる。
【0023】上記した第3レンズ群G3は、大きな共役
長側から順に、大きな共役長側に凹面を向けた正のメニ
スカスレンズL7と大きな共役長側に凹面を向けた負の
メニスカスレンズL8との接合レンズ、大きな共役長側
に凹面を向けた正のメニスカスレンズL9、大きな共役
長側に凸面を向けた正のメニスカスレンズL10を配設し
てなる。なお、第1レンズ群G1の最も小さな共役長側
に配置された第5レンズL5の焦点距離をf1Rとし、全
系の焦点距離をf0とすると、f1R/f0が2.38となるよ
うに設定されている。したがって、前述した条件式は満
足されている。
【0024】また、この実施例1に係るレトロフォーカ
ス型レンズの焦点距離fは1.0、Fナンバは3.5、画角2
ωは67.4°である。以下、実施例1に係るレトロフォー
カス型レンズの各レンズ面の曲率半径r(mm)、各レ
ンズの中心厚および各レンズの空気間隔d(mm)、各
レンズのd線における屈析率nおよびアッベ数νを表1
に示す。ただし、この表1および後述する表2〜5にお
いて、各記号r,d,n,νに対応させた数字は大きな
共役長側から順次増加するようになっている。
【0025】
【表1】
【0026】次に、上記実施例1についての球面収差、
非点収差、ディストーションおよび倍率色収差を図6に
示す。これら各収差図によれば、実施例1に係るレトロ
フォーカス型レンズは良好な光学性能を維持しているこ
とが明らかである。
【0027】<実施例2>本発明の実施例2に係るレト
ロフォーカス型レンズについて図2を用いて説明する。
この実施例2に係るレトロフォーカス型レンズは、図2
に示すように、上記実施例1に係るレトロフォーカス型
レンズとほぼ同様の10枚のレンズ構成とされている
が、主として、第2レンズ群G2の第6レンズL6が大き
な共役長側に曲率の小さな面を向けた両凸レンズとさ
れ、第3レンズ群G3の第10レンズL10が大きな共役
長側に曲率の大きな面を向けた両凸レンズとされている
点で上記実施例1のものとは異なっている。
【0028】なお、第1レンズ群G1の最も小さな共役
長側に配置された第5レンズL5の焦点距離をf1R
し、全系の焦点距離をf0とすると、f1R/f0が2.82と
なるように設定されている。したがって、前述した条件
式は満足されている。また、この実施例2に係るレトロ
フォーカス型レンズの焦点距離fは1.0、Fナンバは3.
5、画角2ωは67.4°である。以下、実施例2に係るレ
トロフォーカス型レンズの各レンズ面の曲率半径r(m
m)、各レンズの中心厚および各レンズの空気間隔d
(mm)、各レンズのd線における屈析率nおよびアッ
ベ数νを表2に示す。
【0029】
【表2】
【0030】次に、上記実施例2についての球面収差、
非点収差、ディストーションおよび倍率色収差を図7に
示す。これら各収差図によれば、実施例2に係るレトロ
フォーカス型レンズは良好な光学性能を維持しているこ
とが明らかである。
【0031】<実施例3>本発明の実施例3に係るレト
ロフォーカス型レンズについて図3を用いて説明する。
この実施例3に係るレトロフォーカス型レンズは、図3
に示すように、上記実施例1に係るレトロフォーカス型
レンズとほぼ同様の10枚のレンズ構成とされている
が、主として、第1レンズ群G1の第5レンズL5が大き
な共役長側に凹面を向けた正のメニスカスレンズとさ
れ、第2レンズ群G2の第6レンズL6が大きな共役長側
に曲率の小さな面を向けた両凸レンズとされている点で
上記実施例1のものとは異なっている。
【0032】なお、第1レンズ群G1の最も小さな共役
長側に配置された第5レンズL5の焦点距離をf1R
し、全系の焦点距離をf0とすると、f1R/f0が3.19と
なるように設定されている。したがって、前述した条件
式は満足されている。また、この実施例3に係るレトロ
フォーカス型レンズの焦点距離fは1.0、Fナンバは3.
5、画角2ωは67.4°である。以下、実施例3に係るレ
トロフォーカス型レンズの各レンズ面の曲率半径r(m
m)、各レンズの中心厚および各レンズの空気間隔d
(mm)、各レンズのd線における屈析率nおよびアッ
ベ数νを表3に示す。
【0033】
【表3】 次に、上記実施例3についての球面収差、非点収差、デ
ィストーションおよび倍率色収差を図8に示す。これら
各収差図によれば、実施例3に係るレトロフォーカス型
レンズは良好な光学性能を維持していることが明らかで
ある。
【0034】<実施例4>本発明の実施例4に係るレト
ロフォーカス型レンズについて図4を用いて説明する。
この実施例4に係るレトロフォーカス型レンズは、図4
に示すように、上記実施例1に係るレトロフォーカス型
レンズとほぼ同様のレンズ構成とされているが、第1レ
ンズ群G1が4枚のレンズ構成とされ、全系で9枚のレ
ンズ構成とされている点で上記実施例1のものとは異な
っている。
【0035】具体的には、上記した第1レンズ群G
1は、大きな共役長側から順に、大きな共役長側に凸面
を向けた正のメニスカスレンズL1、大きな共役長側に
凸面を向けた負のメニスカスレンズL2、L3、大きな共
役長側に曲率の小さな面を向けた両凸レンズL4からな
る。なお、第4レンズL4は、光軸上で移動可能となっ
ていて、この第4レンズL4を光軸上で移動させること
によりフォーカス調整を行う。
【0036】上記した第2レンズ群G2は、大きな共役
長側に凹面を向けた正のメニスカスレンズL5からな
る。上記した第3レンズ群G3は、大きな共役長側から
順に、大きな共役長側に凹面を向けた正のメニスカスレ
ンズL6と大きな共役長側に凹面を向けた負のメニスカ
スレンズL7との接合レンズ、大きな共役長側に曲率の
小さな面を向けた両凸レンズL8、大きな共役長側に曲
率の大きな面を向けた両凸レンズL9からなる。
【0037】なお、第1レンズ群G1の最も小さな共役
長側に配置された第4レンズL4の焦点距離をf1R
し、全系の焦点距離をf0とすると、f1R/f0が1.65と
なるように設定されている。したがって、前述した条件
式は満足されている。また、この実施例4に係るレトロ
フォーカス型レンズの焦点距離fは1.0、Fナンバは4.
0、画角2ωは67.4°である。以下、実施例4に係るレ
トロフォーカス型レンズの各レンズ面の曲率半径r(m
m)、各レンズの中心厚および各レンズの空気間隔d
(mm)、各レンズのd線における屈析率nおよびアッ
ベ数νを表4に示す。
【0038】
【表4】
【0039】次に、上記実施例4についての球面収差、
非点収差、ディストーションおよび倍率色収差を図9に
示す。これら各収差図によれば、実施例4に係るレトロ
フォーカス型レンズは良好な光学性能を維持しているこ
とが明らかである。
【0040】<実施例5>本発明の実施例5に係るレト
ロフォーカス型レンズについて図5を用いて説明する。
この実施例5に係るレトロフォーカス型レンズは、図5
に示すように、上記実施例1に係るレトロフォーカス型
レンズとほぼ同様の10枚のレンズ構成とされている
が、主として、第1レンズ群G1の第1レンズL1が大き
な共役長側に凸面を向けた負のメニスカスレンズとさ
れ、第1レンズ群G1の第2レンズL2が大きな共役長側
に凸面を向けた正のメニスカスレンズとされ、第3レン
ズ群G3の第10レンズL10が大きな共役長側に曲率の
大きな面を向けた両凸レンズとされている点で上記実施
例1のものとは異なっている。
【0041】なお、第1レンズ群G1の最も小さな共役
長側に配置された第5レンズL5の焦点距離をf1R
し、全系の焦点距離をf0とすると、f1R/f0が2.80と
なるように設定されている。したがって、前述した条件
式は満足されている。また、この実施例5に係るレトロ
フォーカス型レンズの焦点距離fは1.0、Fナンバは3.
5、画角2ωは67.4°である。以下、実施例5に係るレ
トロフォーカス型レンズの各レンズ面の曲率半径r(m
m)、各レンズの中心厚および各レンズの空気間隔d
(mm)、各レンズのd線における屈析率nおよびアッ
ベ数νを表5に示す。
【0042】
【表5】
【0043】次に、上記実施例5についての球面収差、
非点収差、ディストーションおよび倍率色収差を図10
に示す。これら各収差図によれば、実施例5に係るレト
ロフォーカス型レンズは良好な光学性能を維持している
ことが明らかである。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明のレトロフォ
ーカス型レンズは、第1レンズ群の最も小さな共役長側
に配置された凸レンズを光軸上で移動させることにより
フォーカス調整を行うように構成しているので、長いバ
ックフォーカスとテレセントリック性を有し、ディスト
ーションと色収差が改善されるとともに、簡単なフォー
カス構造を備えたコンパクトなレトロフォーカス型レン
ズを提供することできる。また、第1レンズ群を、少な
くとも2枚の凸レンズと、小さな共役長側に曲率半径の
小さな面を向けた少なくとも2枚の凹レンズとから構成
することにより、さらにディストーションと色収差を改
善することができる。また、第1レンズ群の最も小さな
共役長側に配置された凸レンズの焦点距離をf1Rとし、
全系の焦点距離をf0とした場合に、1.3<f1R/f0
<3.5の条件式を満足することで、諸収差、特に色収
差を良好とし、レンズ全系をコンパクトなものとするこ
とができる。さらに、第3レンズ群を、大きな共役長側
から順に、凸レンズと凹レンズからなる接合レンズと、
少なくとも2枚の凸レンズとを配設して構成することに
より、さらにテレセントリック性が改善されるととも
に、色収差を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係るレトロフォーカス型レ
ンズを示す断面図
【図2】本発明の実施例2に係るレトロフォーカス型レ
ンズを示す断面図
【図3】本発明の実施例3に係るレトロフォーカス型レ
ンズを示す断面図
【図4】本発明の実施例4に係るレトロフォーカス型レ
ンズを示す断面図
【図5】本発明の実施例5に係るレトロフォーカス型レ
ンズを示す断面図
【図6】本発明の実施例1に係るレトロフォーカス型レ
ンズの諸収差を示す収差図
【図7】本発明の実施例2に係るレトロフォーカス型レ
ンズの諸収差を示す収差図
【図8】本発明の実施例3に係るレトロフォーカス型レ
ンズの諸収差を示す収差図
【図9】本発明の実施例4に係るレトロフォーカス型レ
ンズの諸収差を示す収差図
【図10】本発明の実施例5に係るレトロフォーカス型
レンズの諸収差を示す収差図
【図11】従来のカラー液晶型プロジェクタの一例を示
す断面図
【符号の説明】
1〜G3 第1〜3レンズ群 L1〜L10 レンズ d1〜d20 レンズの軸上面間隔および厚さ r1〜r21 レンズの曲率半径 X 光軸 1 フィルタブロック 50 カラー液晶型プロジェクタ 51 光源 52a,b レンズアレイ 53a,b ダイクロイックミラー 54a,b,c,d 全反射ミラー 55a,b,c 液晶表示パネル 56 ダイクロイックプリズム 57 投影レンズ 58a,59a,b,c フィールドレンズ 58b リレーレンズ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 大きな共役長側から順に、負の屈折力を
    有し、最も小さな共役長側に凸レンズを配置した第1レ
    ンズ群と、 該第1レンズ群で発散された光束を略アフォーカルとす
    る、正の屈折力を有する第2レンズ群と、 正の屈折力を有する第3レンズ群とを配設してなり、 前記第1レンズ群の最も小さな共役長側に配置された凸
    レンズを光軸上で移動させてフォーカス調整を行うこと
    を特徴とするレトロフォーカス型レンズ。
  2. 【請求項2】 前記第1レンズ群は、 少なくとも2枚の凸レンズと、 小さな共役長側に曲率半径の小さな面を向けた少なくと
    も2枚の凹レンズとからなることを特徴とする請求項1
    記載のレトロフォーカス型レンズ。
  3. 【請求項3】 前記第1レンズ群の最も小さな共役長側
    に配置された凸レンズの焦点距離をf1Rとし、全系の焦
    点距離をf0とすると、以下の条件式を満足することを
    特徴とする請求項1または請求項2記載のレトロフォー
    カス型レンズ。 1.3<f1R/f0<3.5
  4. 【請求項4】 前記第3レンズ群は、 大きな共役長側から順に、凸レンズと凹レンズとからな
    る接合レンズと、 少なくとも2枚の凸レンズとを配設してなることを特徴
    とする請求項1から請求項3のうちいずれか1項記載の
    レトロフォーカス型レンズ。
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