JPH10260244A - 移動体の位置検出システムおよびこれに用いるページャ端末 - Google Patents

移動体の位置検出システムおよびこれに用いるページャ端末

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JPH10260244A
JPH10260244A JP9082116A JP8211697A JPH10260244A JP H10260244 A JPH10260244 A JP H10260244A JP 9082116 A JP9082116 A JP 9082116A JP 8211697 A JP8211697 A JP 8211697A JP H10260244 A JPH10260244 A JP H10260244A
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Application number
JP9082116A
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Inventor
Yoshiki Minowa
嘉樹 美濃羽
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ページャによる無線通信網を利用すること
で、測位情報の着信性および送信性を向上させることが
できると共に、GPS部を搭載してもページャ端末自体
をコンパクトに構成することができる移動体の位置検出
システムおよびこれに用いるページャ端末を提供する。 【解決手段】 本発明の移動体の位置検出システムは、
GPS信号による自己の測位結果に基づく自己位置情報
を符号化して符号化情報を生成し、ページング呼出信号
に応じて符号化情報を含むページング応答信号を送信す
るページャ端末と、電話網の呼出元の電話呼出信号に応
じてページング呼出信号を送信し、ページャ端末からペ
ージング応答信号を受信して符号化情報に基づいてペー
ジャ端末の現在位置情報を生成し、現在位置情報を電話
応答信号に変換し電話網を介して呼出元に送信する双方
向ページングシステムと、を備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯するページャ
端末を利用して、徘徊癖のある痴呆症患者などの移動体
の位置を検出する移動体の位置検出システムに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の移動体の位置検出システ
ムとして、特開平8−65413号公報に記載のものが
知られている。この位置検出システムは、いわゆる携帯
電話にGPSによる測位装置を組み込むと共に、公衆電
話回線を介してこの携帯電話と通信可能な通信端末にナ
ビゲーションシステムを組み込んだものである。この場
合、携帯電話と通信端末との通信回線を開いた状態で、
携帯電話から測位情報を受信して、携帯電話の地図上で
の位置を特定する。これにより、携帯電話を携帯してい
る人間の位置を通信端末側で確認することができると共
に、携帯電話側にその位置を送信することができるよう
になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の位置
検出システムでは、携帯電話を携帯する移動体を、通信
端末側の追跡者がこれを捕捉して追跡することができる
が、携帯電話の無線電話網を利用しているため、着信性
や送信性が劣り、実際には捕捉不能や追跡不能になり易
い問題があった。また、携帯電話ではその構造上および
機能上、コンパクトに構成するにも限界があり、痴呆症
の老人などが違和感なく簡易に持ち歩くには、不適当で
あった。もっとも、この主の老人などに対する追跡用に
用いるのであれば、音声の入出力部分を省略することが
できるが、携帯電話では音声信号のやり取りとなるた
め、構造が複雑になると共に消費電力が大きくなり、現
状でのコンパクト化には限界があった。
【0004】本発明は、ページャによる無線通信網を利
用することで、測位情報の着信性および送信性を向上さ
せることができると共に、GPS部を搭載してもページ
ャ端末自体をコンパクトに構成することができる移動体
の位置検出システムおよびこれに用いるページャ端末を
提供することをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の移動
体の位置検出システムは、GPS信号を受信して自己の
位置を測位し、その測位結果に基づく自己位置情報を符
号化して符号化情報を生成し、自己に対するページング
呼出信号に応じて前記符号化情報を含むページング応答
信号を送信するページャ端末と、電話網を介して受信し
た呼出元からの電話呼出信号に応じて前記ページング呼
出信号を送信すると共に、前記ページャ端末からの前記
ページング応答信号を受信して前記符号化情報に基づい
て前記ページャ端末の現在位置情報を生成し、当該現在
位置情報を含む電話応答信号を前記電話網を介して前記
呼出元に送信する双方向ページングシステムと、を備え
たことを特徴とする。
【0006】この移動体の位置検出システムでは、ペー
ジャ端末がGPS信号を受信して自己の位置を測位し、
その情報を電話網と連結された双方向ページングシステ
ムに知らせるので、追跡者(呼出元)は、ページャ端末
を携帯する移動体、例えば、徘徊癖のある痴呆症患者な
どの移動体の位置を、電話網を介して追跡することがで
きる。また、ページャ端末は、携帯電話等と異なり、本
質的に音声信号によるやり取りが不要であり、従来から
ページャ端末に備わっているメッセージ機能と同様に、
測位情報を符号化情報として送信できるため、情報をコ
ンパクトにでき、かつノイズに強い送受信が可能とな
る。すなわち、GPS部を搭載してもページャ端末自体
の消費電力が小さくて済み、コンパクトに構成すること
ができるとともに、ページャによる無線通信網を利用す
ることで、測位情報の着信性および送信性を向上させる
ことができる。また、この結果、被追跡者(移動体)が
違和感なく簡易に持ち運ぶことができる。さらに、ペー
ジャ端末からの測位情報は、そのページャ端末に対する
ページング呼出信号に応じて送信されるので、ページャ
端末側の操作は不要になっている。
【0007】請求項1の移動体の位置検出システムにお
いて、前記ページャ端末は、最後に検出した前記自己位
置情報を最終自己位置情報として記憶する最終自己位置
情報記憶手段を有し、前記GPS信号を受信できない状
況下において前記ページング呼出信号を受信したとき
に、受信不可情報を生成すると共に、この受信不可情報
および前記最終自己位置情報を前記自己位置情報として
前記符号化情報を生成することが、好ましい。
【0008】この位置検出システムでは、ページャ端末
が、すなわちそれを携帯する移動体(被追跡者)が、建
物等に入った場合などのGPS信号が遮断されて受信で
きない状況下において、ページング呼出信号を受信した
ときに、受信不可情報および最終自己位置情報を自己位
置情報として符号化情報を生成するので、双方向ページ
ングシステムでは、その情報から最終的に検出された時
点での移動体(被追跡者)の位置と現在受信不能という
状況の情報を現在位置情報として生成し、電話網を介し
て呼出元(追跡者)に送信することになる。これによ
り、追跡者は、現状を容易に把握できるばかりでなく、
最終的に検出された位置から概略の現在位置を知ること
ができ、近くまで行って被追跡者を捜すなどの対応がし
易くなる。
【0009】請求項1または2の移動体の位置検出シス
テムにおいて、前記双方向ページングシステムは、前記
ページング呼出信号を送信すると共に、前記ページング
応答信号を受信する無線基地局と、当該無線基地局と前
記電話網とを連結するとともに、前記現在位置情報の生
成を含む種々の情報処理を行う制御センターと、を有す
ることが、好ましい。
【0010】この構成は、現在稼働している送信のみの
ページングシステムに受信要素を付加することにより、
双方向のページングシステムとして活用できる。すなわ
ち、この位置検出システムは、既存のページングシステ
ムまたは技術動向としてこれから構築される双方向ペー
ジングシステムを利用して容易に構築でき、また、これ
により、構築・運用コストを低減することができる。
【0011】請求項3の移動体の位置検出システムにお
いて、前記無線基地局は、送信エリアを広域として前記
ページング呼出信号を送信する送信基地局と、前記送信
エリア内に複数設置され、受信エリアを狭域として前記
ページング応答信号を受信する受信基地局と、を有する
ことが、好ましい。
【0012】ページャ端末側から見た場合、受信時の消
費電力の方が送信時より少ないので、送信基地局を広域
にしても消費電力に影響しにくい。一方、送信基地局の
送信エリアを広域にすることにより、ページャ端末に対
して広域の呼出しを行うことができ、また、この種の送
信基地局の数を少なくでき、設備投資を押さえることが
できる。また、受信基地局の受信エリアを狭域とするこ
とにより、他のエリアと同じ周波数を使用し易くなり、
全体での周波数の有効利用が図れるとともに、ページャ
端末からの送信距離が短くて済むので、送信のための電
力消費を抑制できる。すなわち、この位置検出システム
では、無線基地局を、送受信それぞれの特性を生かした
適正な配置とすることができる。
【0013】請求項4の移動体の位置検出システムにお
いて、前記ページング応答信号を受信した後、当該ペー
ジング応答信号に基づいて行われる前記ページャ端末と
前記無線基地局との送受信を、前記受信基地局が行うこ
とが、好ましい。
【0014】ページング応答信号を受信した後、すなわ
ち、ページャ端末(およびそれを携帯する移動体)の位
置が狭域の範囲まで絞れた後には、ページャ端末との送
受信を広域で行う必要がなくなる。この位置検出システ
ムでは、その狭域における送受信を、狭域のエリアを受
け持つ受信基地局が受け持つことにより、さらに全体で
の周波数の有効利用が図れる。
【0015】請求項3ないし5のいずれかの移動体の位
置検出システムにおいて、前記制御センターは、前記G
PS信号のディファレンシャル補正情報を有すると共
に、このディファレンシャル補正情報に基づいて前記現
在位置情報を補正することが、好ましい。
【0016】この位置検出システムでは、ディファレン
シャル補正情報に基づいて現在位置情報を補正すること
により、ディファレンシャル方式GPS(DGPS)の
測位方法を採用することができ、より精度の高い位置検
出ができる。
【0017】請求項3ないし5のいずれかの移動体の位
置検出システムにおいて、前記制御センターは、前記G
PS信号のディファレンシャル補正情報を有すると共
に、前記ページング呼出信号にこのディファレンシャル
補正情報を含ませて送信し、前記ページャ端末は、前記
ディファレンシャル補正情報に基づいて、前記自己位置
情報を補正することが、好ましい。
【0018】この位置検出システムでは、ページャ端末
内の自己位置情報の段階でディファレンシャル補正情報
に基づいて補正することにより、結果として請求項6と
同様の、DGPS方式の測位方法を採用することがで
き、より精度の高い位置検出ができる。
【0019】請求項3ないし7のいずれかの移動体の位
置検出システムにおいて、前記制御センターは、前記現
在位置情報を生成する現在位置情報生成手段と、逐次受
信した前記ページング応答信号の自己位置情報を蓄積す
る自己位置情報蓄積手段と、蓄積された前記自己位置情
報に基づいて前記ページャ端末の特殊状況情報を生成す
る特殊状況情報生成手段と、を有し、前記現在位置情報
生成手段は、前記特殊状況情報を求める前記電話呼出信
号に応じて、前記現在位置情報に前記特殊状況情報を含
ませることが、好ましい。
【0020】この位置検出システムでは、制御センター
が、逐次受信した自己位置情報を蓄積し、その蓄積され
た自己位置情報に基づく特殊状況情報を生成し、特殊状
況情報を求める電話呼出信号に応じて、現在位置情報に
特殊状況情報を含ませる。この場合、特殊状況情報を求
めるか否かは、従来のページャ端末に対するメッセージ
等と同じ方法で電話呼出信号に付加したり、このための
特定の加入者番号(電話番号)を設けるなどにより指定
できる。すなわち、追跡者は、電話網を介して、現在ば
かりでなく、過去からの履歴等に基づく種々の状況情報
を得ることができる。
【0021】請求項8の移動体の位置検出システムにお
いて、前記特殊状況情報には、少なくとも前記ページャ
端末の移動速度、移動方向、移動履歴、最終検出位置お
よび最終検出時刻のいずれかが含まれることが、好まし
い。
【0022】この位置検出システムでは、特殊状況情報
に、少なくとも前記ページャ端末の移動速度、移動方
向、移動履歴、最終検出位置および最終検出時刻のいず
れかをが含まれるので、追跡者は、被追跡者の現状をさ
らに容易に把握でき、より早く対応し易くなる。
【0023】請求項8の移動体の位置検出システムにお
いて、前記自己位置情報には、前記ページャ端末に内蔵
する電池の寿命情報が含まれており、前記特殊状況情報
には、少なくとも前記ページャ端末の移動速度、移動方
向、移動履歴、最終検出位置、最終検出時刻および電池
の寿命のいずれかが含まれることが、好ましい。
【0024】この位置検出システムでは、請求項9に加
え、さらに電池の寿命情報等も含まれるので、電池の寿
命が残り少なくなったときに早めに交換でき、位置検出
が突然できなくなるなどの危険を未然に防止するなど、
追跡者が、被追跡者の現状把握や対応を、さらに容易に
早くできるようになる。
【0025】請求項3ないし10のいずれかの移動体の
位置検出システムにおいて、前記制御センターは、前記
電話呼出信号に基づかない定期的なページング呼出信号
を送信する定期呼出手段と、この定期的なページング呼
出信号に対応する定期的なページング応答信号を受信し
て定期の自己位置情報を蓄積する定期自己位置情報蓄積
手段と、蓄積された定期の前記自己位置情報に基づいて
前記ページャ端末の継続位置情報を生成する継続位置情
報生成手段と、を有し、前記継続位置情報生成手段は、
前記継続位置情報を求める前記電話呼出信号に応じて、
当該継続位置情報を前記電話呼出信号に変換して前記呼
出元に送信することが、好ましい。
【0026】この位置検出システムでは、制御センター
が、定期的なページング呼出信号を送信し、対応する定
期の自己位置情報を蓄積し、その蓄積された定期の自己
位置情報に基づく継続位置情報を生成し、継続位置情報
を求める電話呼出信号に応じて、継続位置情報を呼出元
(追跡者)に送信する。すなわち、追跡者は、いつで
も、電話網を介して過去の任意の時点からの定期的な履
歴等に基づく種々の状況情報を得ることができる。これ
により、ページャ端末を携帯する移動体(被追跡者)
の、単に最近の状況を知るばかりでなく、習慣や癖など
の情報も得ることができ、さらには次の行動の予測など
も可能になり、さらに追跡がし易くなる。この結果、被
追跡者の身の危険等を未然に防ぎ、安全を確保できるな
どの波及効果も期待できる。
【0027】請求項3ないし10のいずれかの移動体の
位置検出システムにおいて、前記ページャ端末は、前記
ページング呼出信号に基づかない定期的な前記ページン
グ応答信号を送信する定期応答手段を有し、前記制御セ
ンターは、この定期的なページング応答信号を受信して
定期の自己位置情報を蓄積する定期自己位置情報蓄積手
段と、蓄積された定期の前記自己位置情報に基づいて前
記ページャ端末の継続位置情報を生成する継続位置情報
生成手段と、を有し、前記継続位置情報生成手段は、前
記継続位置情報を求める前記電話呼出信号に応じて、当
該継続位置情報を前記電話呼出信号に変換して前記呼出
元に送信することが、好ましい。
【0028】この位置検出システムでは、請求項11の
制御センターが、定期的なページング呼出信号を送信し
ない代わりに、ページャ端末が、ページング呼出信号に
基づかない定期的なページング応答信号を送信するの
で、請求項11と同様に、被追跡者の、最近の状況ばか
りでなく、習慣・癖などの情報も得て次の行動の予測な
どが可能になり、さらに追跡がし易くなることにより、
被追跡者の危険を防止して安全を確保できるなどの波及
効果が期待できる。
【0029】請求項11または12の移動体の位置検出
システムにおいて、前記ページャ端末は、前記ページン
グ呼出信号を受信したときに、すくなくとも警告音、振
動またはメッセージのいずれかを出力する出力手段を有
し、前記制御センターは、前記継続位置情報に基づいて
所定期間移動がないことを検出する移動停止検出手段
と、この移動停止検出手段により移動がないことを検出
したときに、前記ページング呼出信号を連続的に送信す
ることが、好ましい。
【0030】この位置検出システムでは、ページャ端末
を携帯した移動体(被追跡者)が、所定期間移動してい
ない状態、すなわち異常な状態であることを検出し、ペ
ージング呼出信号を連続的に送信することにより、ペー
ジャ端末からすくなくとも警告音、振動またはメッセー
ジのいずれかを出力させる。これにより、例えば、被追
跡者が気絶しているときに、警告音や振動により正気に
戻したり、あるいは周囲の者に異常状態を気付かせて対
処してもらったり、最悪な状態では、被追跡者が死亡し
ているようなときに、周囲の者にメッセージとして連絡
先を知らせたりすることができる。すなわち、警告音、
振動またはメッセージの単独または組み合わせで、種々
の対応ができる。
【0031】請求項3ないし10のいずれかの移動体の
位置検出システムにおいて、前記ページャ端末は、緊急
情報を入力する緊急情報入力手段を有し、前記緊急情報
が入力されたときに、前記緊急情報を含む自己位置情報
を符号化して前記ページング応答信号を送信し、前記制
御センターは、前記ページング応答信号に前記緊急情報
が含まれていたときに、予め登録した前記呼出元に、前
記緊急情報に基づく端末緊急情報を前記電話応答信号に
変換して送信することが、好ましい。
【0032】この位置検出システムでは、ページャ端末
が、緊急情報を入力する緊急情報入力手段を有している
ので、ページャ端末を携帯した移動体(被追跡者)が、
例えば、体調が悪くなったり、他人に危害を加えられそ
うな事態などの自己の身の危険等を感じたときに、SO
S等を意味する緊急情報を入力することにより、双方向
ページングシステムと電話網を介してその緊急情報(緊
急事態)を追跡者に知らせることができ、追跡者もその
事態に早く対応することができる。
【0033】請求項1ないし14のいずれかの移動体の
位置検出システムにおいて、前記双方向ページングシス
テムは、前記符号化情報に基づいて、これに地図情報を
合成した前記現在位置情報を生成することが、好まし
い。
【0034】この位置検出システムでは、ページャ端末
からの符号化情報に基づいて、これに地図情報を合成し
た現在位置情報を生成するので、呼出元(追跡者)が、
パソコンなどの地図情報を表示可能な通信機器を使用し
ている場合などに、この現在位置情報を電話網を介して
入手し、地図上に被追跡者の位置を表示することがで
き、移動体の位置の把握がより容易になる。また、電話
等による呼出元に対し、所番地等の音声で現在位置情報
を提供することができる。
【0035】請求項16の移動体の位置検出システム
は、GPS信号を受信して自己の位置を測位し、その測
位結果に基づく自己位置情報を符号化して符号化情報を
生成し、自己に対するページング呼出信号に応じて前記
符号化情報を含むページング応答信号を送信するページ
ャ端末と、電話網または自己の通信網を介して受信した
呼出元からの位置呼出信号に応じて前記ページング呼出
信号を送信すると共に、前記ページャ端末からの前記ペ
ージング応答信号を受信して前記符号化情報に基づいて
前記ページャ端末の現在位置情報を生成し、当該現在位
置情報を含む位置応答信号を前記電話網または前記自己
の通信網を介して前記呼出元の指定先に送信する双方向
ページングシステムと、を備えたことを特徴とする。
【0036】この位置検出システムでは、呼出元とし
て、請求項1の電話網ばかりでなく、自己の通信網を含
み、また、応答信号の送り先として、呼出元の指定先を
含んでいる。このため、呼出元としては、電話網に連結
された加入者電話機やパソコン等の通信機器の他、自己
の通信網、すなわち双方向ページングシステムの通信網
に連結された双方向ページャ端末等が利用でき、送り先
としては、電話機やパソコン等の電話網の通信機器、お
よび、双方向または単方向のページャ端末が利用でき
る。また、送り先を指定できるので、電話機で呼び出し
てページャ端末に応答信号を送ったり、位置呼出メッセ
ージ等を含むページング信号を送信できる双方向ページ
ャ端末で呼び出してパソコンに応答信号を送ったりする
ことができ、位置検出システムとしての利便性をさらに
向上させることができる。
【0037】請求項17のページャ端末は、請求項1な
いし16のいずれかの移動体の位置検出システムに用い
るページャ端末であって、前記GPS信号を受信するG
PS受信部と、前記符号化情報を生成する符号化情報部
と、前記ページング応答信号を送信する応答信号送信部
とを備えたことを特徴とする。
【0038】このページャ端末は、GPS受信部と符号
化情報部と応答信号送信部とを備えることにより、請求
項1ないし16のいずれかの移動体の位置検出システム
に用いることができる。また、これらの機能を従来の単
方向のページャ端末に付加することにより、従来の機能
に加えて、上記のいずれかの移動体の位置検出システム
に必要な機能を兼ね備えることができる。
【0039】請求項17のページャ端末において、複数
回測位した複数の測位結果を記憶する測位結果記憶手段
と、記憶された前記測位結果に基づいて自己状況情報を
生成する自己状況情報生成手段と、をさらに有し、前記
符号化情報部は、前記自己状況情報を求める前記ページ
ング呼出信号に応じて、前記自己位置情報に前記自己状
況情報を含ませて前記符号化情報を生成することが、好
ましい。
【0040】このページャ端末では、複数回測位した複
数の測位結果を記憶し、その記憶された測位結果に基づ
く自己状況情報を生成し、自己状況情報を求めるページ
ング呼出信号に応じて、自己位置情報に自己状況情報を
含ませる。この場合、自己状況情報を求めるか否かは、
従来のページャ端末に対するメッセージ等と同じ方法で
電話呼出信号に付加したり、このための特定の加入者番
号(電話番号)を設けるなどにより指定できる。すなわ
ち、追跡者は、電話網と双方向ページングシステムを介
して、現在ばかりでなく、過去からの履歴等に基づく種
々の状況情報を得ることができる。
【0041】請求項18のページャ端末において、前記
自己状況情報には、少なくとも前記複数の測位結果に基
づく自己の移動速度、移動方向、移動履歴、最終検出位
置および最終検出時刻のいずれかが含まれることが、好
ましい。
【0042】このページャ端末では、自己状況情報に、
少なくとも自己の測位結果に基づく移動速度、移動方
向、移動履歴、最終検出位置および最終検出時刻のいず
れかをが含まれるので、追跡者は、被追跡者の現状をさ
らに容易に把握でき、より早く対応し易くなる。
【0043】請求項17ないし19のいずれかのページ
ャ端末において、前記符号化情報部は、前記自己位置情
報のうちの最小限の位置特定要素を符号化することが、
好ましい。
【0044】このページャ端末では、自己位置情報のう
ちの最小限の位置特定要素を符号化する。すなわち、双
方向ページングシステム側でも、例えば、h県i市j町
k丁目l番地、あるいは北緯x度y分などの位置情報の
うち、上位の位置情報、例えばj町に対してi市、など
はページング応答信号を受信した地域等から特定できる
ので、このページャ端末では、双方向ページングシステ
ム側では特定できない最小限の位置特定要素を符号化す
る。これにより、ページング応答信号に含める情報をコ
ンパクトにすることができ、ページャ端末のコンパクト
化に有効であり、かつノイズにより強くなる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明の一実施形態に係る移動体の位置検出システムについ
て説明する。この移動体の位置検出システムは、現在稼
働している送信のみのページングシステムに受信要素を
付加し、双方向のページングシステムとして活用すると
共に、ページャ端末からの送信信号に、ページャ端末で
測位したGPS(Global Positioning System )測位情
報を含ませて、ページャ端末を携帯している移動体(被
追跡者)の位置を検出可能にするものである。
【0046】図1に示すように、この移動体の位置検出
システム1は、移動体を構成するページャ端末3と、ペ
ージャ端末3との間でディジタル信号(ページング呼出
信号230およびページング応答信号330)を送受信
する双方向ページングシステム2と、双方向ページング
システム2に接続された呼出元(追跡者)の通信網(電
話網または自己の通信網:以下、代表して「電話網」と
略す)4とで構成されている。
【0047】ページャ端末3は、3つのGPS衛生5か
らGPS信号500を受信して自己の位置を測位し、そ
の測位結果に基づく自己位置情報を符号化して符号化情
報300(図2参照)を生成し、自己に対するページン
グ呼出信号230に応じて符号化情報300を含むペー
ジング応答信号330を送信する。
【0048】双方向ページングシステム2は、電話網4
を介して受信した呼出元からの電話(位置)呼出信号4
00に応じてページング呼出信号230を送信すると共
に、ページャ端末3からのページング応答信号330を
受信して符号化情報300に基づいてページャ端末3の
現在位置情報を生成し、現在位置情報を含む電話(位
置)応答信号200を電話網4を介して呼出元に送信す
る。
【0049】双方向ページングシステム2は、ページン
グ呼出信号230を送信すると共に、ページング応答信
号330を受信する無線基地局23と、無線基地局23
と電話網4とを連結するとともに、現在位置情報の生成
を含む種々の情報処理を行う制御センター20を有して
いる。
【0050】この構成は、現在稼働している送信のみの
ページングシステムに受信要素を付加することにより構
成できる。すなわち、この位置検出システム1は、既存
のページングシステムまたは技術動向としてこれから構
築される双方向ページングシステムを利用して容易に構
築でき、また、これにより、構築・運用コストを低減す
ることができる。
【0051】電話網4には、加入者電話機41やパソコ
ン42などを利用した通信端末が接続されており、発呼
者(追跡者)は、これらの機器を用い、電話網4を通じ
て電話呼出信号400を双方向ページングシステム2に
送信し、また双方向ページングシステム2から電話応答
信号200を受ける。この電話応答信号200には、ペ
ージャ端末3の現在位置情報が含まれているので、追跡
者は、ページャ端末3を携帯している移動体(被追跡
者)の位置を知ることができる。
【0052】この位置検出システム1では、ページャ端
末3がGPS信号500を受信して自己の位置を測位
し、その情報を電話網4と連結された双方向ページング
システム2に知らせるので、追跡者(呼出元)は、ペー
ジャ端末3を携帯する移動体、例えば、徘徊癖のある痴
呆症患者などの移動体の位置を、電話網4を介して追跡
することができる。
【0053】また、ページャ端末3は、携帯電話等と異
なり、本質的に音声信号によるやり取りが不要であり、
従来からページャ端末に備わっているメッセージ機能と
同様に、測位情報を符号化情報300として送信できる
ため、情報をコンパクトにでき、かつノイズに強い送受
信が可能となる。
【0054】すなわち、GPS部を搭載してもページャ
端末3自体の消費電力が小さくて済み、コンパクトに構
成することができるとともに、ページャによる無線通信
網、すなわち双方向ページングシステム2を利用するこ
とで、測位情報の着信性および送信性を向上させること
ができる。また、この結果、被追跡者(移動体)が違和
感なく簡易に持ち運ぶことができる。さらに、ページャ
端末3からの測位情報は、そのページャ端末3に対する
ページング呼出信号230に応じて送信されるので、ペ
ージャ端末3側の操作は不要になっている。
【0055】次に、図2を参照してページャ端末3につ
いて説明する。同図に示すように、ページャ端末3は、
基本的には、符号化情報を生成する符号化情報部30
と、GPS信号500を受信するGPS受信部31と、
ページング呼出信号230を受信するページング受信部
32と、ページング応答信号330を送信する応答信号
送信部33と、電池341等からの電力をページャ端末
3内の各部に供給する電源回路34を備えている。
【0056】GPS受信部31は、GPS受信アンテナ
314により受信した3つのGPS衛生5からの3つの
GPS信号500を、バンドパスフィルタ(BPF)3
13およびローノイズアンプ(LNA)312を介して
高周波回路(RF)311に入力し、GPS信号500
内の、例えばC/A(Coarse/Acquisition )コードを
復号化する。
【0057】GPS受信部31の測位情報処理回路31
0は、基本的には論理回路等から成り、RF311から
出力された復号コードを入力して、CPU301と共同
して3つのGPS衛生5からの各疑似距離を求め、2次
元の測位情報、例えば緯度と経度の測位情報を得る。な
お、当然ながら、4つのGPS衛生5からの4つのGP
S信号500に基づいて、例えばさらに高度等の測位情
報を加えた3次元の測位情報を得るなど、より多いGP
S信号500を受信するように構成することもできる。
【0058】ページング受信部32は、ページング受信
アンテナ323により受信したページング呼出信号23
0を高周波回路(RF)322に入力して、ページング
呼出信号230内のID番号やメッセージ等を復号化す
る。この復号化されたコード内のID番号とID−RO
M321内のID番号とをデコーダ320内で比較して
一致したときに、コード内のメッセージ等をRAM30
2に格納する。
【0059】符号化情報部30は、内蔵ROM(図示せ
ず)に制御プログラム等を内蔵し、その制御プログラム
に従って、ページャ端末3内の種々の情報処理を行うC
PU301と、種々の情報処理の際の作業領域として使
用され、また、メッセージ等を格納して記憶するための
RAM302とを有している。RAM302は、図示し
ないバックアップ回路により電源オフ時にもバックアッ
プされている。なお、このRAM302の代わりにEE
PROM等を使用してバックアップ回路を省略すること
もできる。
【0060】符号化情報部30のCPU301は、GP
S受信部31によりGPS信号500から得られた自己
の位置の測位情報を入力し、その測位結果に基づく自己
位置情報を最終自己位置情報としてRAM302に記憶
する。また、ページング受信部32によりページング呼
出信号230内のID番号とID−ROM321内のI
D番号とが一致したときに、ページング呼出信号230
内のメッセージ等をRAM302に格納するとともに、
符号化処理を起動する。
【0061】CPU301は、この符号化処理が起動さ
れたときに、新たにGPS信号500を受信可能なとき
には、そのGPS信号500から得られた新たな測位結
果に基づく新たな自己位置情報を、最終自己位置情報と
してRAM302に記憶するとともに、その新たな自己
位置情報を符号化して符号化情報300を生成し、応答
信号送信部33に出力する。
【0062】一方、符号化処理が起動されたときに、G
PS信号500が受信できないときには、受信不可情報
を生成し、この受信不可情報およびRAM302内の最
終自己位置情報を自己位置情報として符号化情報300
を生成して、応答信号送信部33に出力する。
【0063】応答信号送信部33は、発振器等から構成
される送信回路331と、ページング送信アンテナ33
2を有し、符号化情報部30からの符号化情報300を
含むページング応答信号330を生成して、ページング
送信アンテナ332から双方向ページングシステム2に
送信する(図1参照)。
【0064】上述のように、位置検出システム1では、
ページャ端末3がGPS信号500を受信して自己の位
置の測位情報を双方向ページングシステム2に知らせる
ので、電話の発呼者(追跡者)は、ページャ端末3を携
帯する移動体(被追跡者)の位置を、電話網4を介して
追跡することができる。
【0065】また、位置検出システム1では、ページャ
端末3が、すなわちそれを携帯する移動体(被追跡者)
が、建物等に入った場合など、GPS信号500が遮断
されて受信できない状況下において、ページング呼出信
号230を受信したときに、受信不可情報および最終自
己位置情報を自己位置情報として符号化情報300を生
成して、その情報を含むページング応答信号330を双
方向ページングシステム2に送信する。
【0066】このため、双方向ページングシステム2で
は、その情報から最終的に検出された時点での移動体
(被追跡者)の位置と現在受信不能という状況の情報を
現在位置情報として生成し、電話網4を介して呼出元
(追跡者)に送信することになる。これにより、追跡者
は、現状を容易に把握できるばかりでなく、最終的に検
出された位置から概略の現在位置を知ることができ、近
くまで行って被追跡者を捜すなどの対応がし易くなる。
【0067】以上に詳述したように、本実施形態の位置
検出システム1では、ページャによる無線通信網を利用
することで、測位情報の着信性および送信性を向上させ
ることができると共に、GPS部を搭載してもページャ
端末自体をコンパクトに構成することができる、などの
効果がある。
【0068】なお、上述した内容が位置検出システム1
の基本型となるが、本発明の趣旨の範囲で、その構成や
機能を変更したり、新たな構成要素等を追加して、種々
の応用が可能なので、以下、それらの応用例について説
明する。
【0069】まず、図2で前述のページャ端末3の構成
のうち、従来の単方向ページャ端末では、電源回路34
とページング受信部32と符号化情報部30の一部を備
え、その他、ページング呼出信号230を受信したとき
の報告信号(メッセージ、警告音、振動)303を出力
する液晶(LCD)、ビーパ(BEEPER)、バイブ
レータ(VIBRATER)などから成る報知回路(出
力手段)35や各種選択スイッチ(図示せず)を備えて
いる。
【0070】このため、GPS受信部31と、符号化情
報部30の一部、すなわち、GPS受信部31と協力し
て得られた自己の位置の測位結果に基づく自己位置情報
を符号化する部分(手段)と、応答信号送信部33の機
能を、従来の単方向のページャ端末に付加することによ
り、従来の機能に加えて、位置検出システム1に用いる
ページャ端末3として必要な機能を兼ね備えることがで
きる。
【0071】また、ページャ端末3において、複数回測
位した複数の測位結果をRAM302に記憶し、CPU
301により記憶された測位結果に基づいて自己状況情
報を生成し、自己状況情報を求めるページング呼出信号
230に応じて、自己位置情報にその自己状況情報を含
ませて符号化情報300を生成しても良い。
【0072】この場合、自己状況情報を求めるか否か
は、従来のページャ端末に対するメッセージ等と同じ方
法で電話呼出信号400に付加したり、このための特定
の加入者番号(電話番号)を設けるなどにより指定でき
る。すなわち、追跡者は、電話網4と双方向ページング
システム2を介して、現在ばかりでなく、過去からの履
歴等に基づく種々の状況情報を得ることができる。
【0073】上記の自己状況情報としては、例えば、複
数の測位結果に基づく自己の移動速度がある。すなわ
ち、最低2回の検出時刻とそのときの測位結果によりそ
の間の移動速度を求めることができる。また、同様に最
低2回の測位結果からその移動方向が得られる。また、
それらの情報を蓄積しておけば、移動履歴を得られる。
もちろん、最終の検出位置や最終検出時刻もこの自己状
況情報として有効な情報となる。
【0074】上記の場合、自己状況情報に、少なくとも
自己の測位結果に基づく移動速度、移動方向、移動履
歴、最終検出位置および最終検出時刻のいずれかを含ま
せることにより、追跡者は、被追跡者の現状をさらに容
易に把握でき、より早く対応し易くなる。
【0075】また、ページャ端末3において、符号化情
報部30では、自己位置情報のうちの最小限の位置特定
要素を符号化するようにしても良い。すなわち、双方向
ページングシステム2側でも、例えば、h県i市j町k
丁目l番地、あるいは北緯x度y分などの位置情報のう
ち、上位の位置情報、例えばj町に対してi市、などは
ページング応答信号を受信した地域等から特定できるの
で、このページャ端末3では、双方向ページングシステ
ム2側では特定できない最小限の位置特定要素を符号化
する。これにより、ページング応答信号に含める情報を
コンパクトにすることができ、ページャ端末のコンパク
ト化に有効であり、かつノイズにより強くなる。
【0076】一方、双方向ページングシステム2側で
は、図1に示すように、無線基地局23を、送信エリア
を広域としてページング呼出信号210を送信する送信
基地局21と、送信エリア内に複数設置され、受信エリ
アを狭域としてページング応答信号330を受信する受
信基地局22とにより、構成しても良い。
【0077】この場合、ページャ端末3側から見ると、
受信時の消費電力の方が送信時より少ないので、送信基
地局21を広域にしても消費電力に影響しにくい。一
方、送信基地局21の送信エリアを広域にすることによ
り、ページャ端末3に対して広域の呼出しを行うことが
でき、また、この種の送信基地局21の数を少なくで
き、設備投資を押さえることができる。
【0078】また、この場合、受信基地局22の受信エ
リアを狭域とすることにより、他のエリアと同じ周波数
を使用し易くなり、全体での周波数の有効利用が図れる
(セルラーシステム)とともに、ページャ端末3からの
送信距離が短くて済むので、送信のための電力消費を抑
制できる。すなわち、この場合、無線基地局23を、送
受信それぞれの特性を生かした適正な配置とすることが
できる。
【0079】また、上記の場合、双方向ページングシス
テム2において、ページング応答信号330を受信した
後、このページング応答信号330に基づいて行われる
ページャ端末3と無線基地局23との送受信を、受信基
地局22が行うようにすることもできる。
【0080】この場合、ページング応答信号330を受
信した後、すなわち、ページャ端末3(およびそれを携
帯する移動体)の位置が狭域の範囲まで絞れた後には、
ページャ端末3との送受信を広域で行う必要がなくな
る。そこで、この場合には、その狭域における送受信
を、狭域のエリアを受け持つ受信基地局22が受け持つ
ことにより、さらに全体での周波数の有効利用が図れ
る。
【0081】また、制御センター20内に精度の高いG
PS受信機を持たせてディファレンシャル補正情報を得
るようにしたり、または近くにある他の場所の同様のG
PS受信機からディファレンシャル補正情報を制御セン
ター20に通知させることにより、制御センター20に
GPS信号500のディファレンシャル補正情報を持た
せることもできる。
【0082】この場合、制御センター20は、ディファ
レンシャル補正情報に基づいて現在位置情報を補正する
ことができるようになり、ディファレンシャル方式GP
S(DGPS)の測位方法の採用により、さらに精度の
高い位置検出ができる。
【0083】また、制御センター20または無線基地局
23に同様にディファレンシャル補正情報を持たせ、双
方向ページングシステム2からページャ端末3へのペー
ジング呼出信号230にディファレンシャル補正情報を
含ませて送信させ、ページャ端末3に、ディファレンシ
ャル補正情報に基づいて、自己位置情報を補正させるこ
ともできる。
【0084】この場合、位置検出システム1では、ペー
ジャ端末3内の自己位置情報の段階でディファレンシャ
ル補正情報に基づいて補正することにより、結果として
DGPS方式の測位方法を採用することができ、より精
度の高い位置検出ができる。
【0085】なお、DGPS方式のためのディファレン
シャル補正情報は、その補正情報データを提供する各種
サービス回線から得ることもできる。この種のサービス
回線(DGPS回線)としては、例えば、海上用中波ビ
ーコン、インマルサット、FM多重放送など、放送メデ
ィアを含め多くの回線を利用できる。
【0086】また、制御センター20によるサービスと
しては、他にも種々の応用が考えられる。例えば、制御
センター20に、逐次受信した自己位置情報を内部メモ
リ201に蓄積させ、その蓄積された自己位置情報に基
づく特殊状況情報を生成し、特殊状況情報を求める電話
呼出信号400に応じて、現在位置情報に特殊状況情報
を含ませることもできる。
【0087】この場合、特殊状況情報を求めるか否か
は、従来のページャ端末に対するメッセージ等と同じ方
法で電話呼出信号400に付加したり、このための特定
の加入者番号(電話番号)を設けるなどにより指定でき
る。すなわち、追跡者は、電話網4を介して、現在ばか
りでなく、過去からの履歴等に基づく種々の状況情報を
得ることができる。
【0088】上記の場合、特殊状況情報としては、ペー
ジャ端末の移動速度、移動方向、移動履歴、最終検出位
置および最終検出時刻などが考えられる。これらの求め
方は、ページャ端末3で前述した自己状況情報と同様に
すれば良い。
【0089】この場合にも、特殊状況情報に、少なくと
もページャ端末3の移動速度、移動方向、移動履歴、最
終検出位置および最終検出時刻のいずれかを含ませるこ
とにより、追跡者は、被追跡者の現状をさらに容易に把
握でき、より早く対応し易くなる。
【0090】また、さらにページャ端末3からの自己位
置情報に(または自己状況情報として)、ページャ端末
3に内蔵する電池341の寿命情報を含めることもでき
る。この場合、図2の電源回路34に電池341の出力
電圧を測定する回路を持たせ、その測定結果信号340
から電圧の低下により寿命を判断したり、また、新しい
電池に交換したときからの経過時間を測定しておき、そ
れをもとに判断したり方法が考えられる。
【0091】この場合、特殊状況情報に、さらに電池3
41の寿命情報等も含ませることができるので、電池の
寿命が残り少なくなったときに早めに交換でき、位置検
出が突然できなくなるなどの危険を未然に防止するな
ど、追跡者が、被追跡者の現状把握や対応を、さらに容
易に早くできるようになる。
【0092】また、制御センター20に、定期的なペー
ジング呼出信号230を送信させ、対応する定期の自己
位置情報を内部メモリ201に蓄積し、その蓄積された
定期の自己位置情報に基づく継続位置情報を生成し、継
続位置情報を求める電話呼出信号に応じて、継続位置情
報を呼出元(追跡者)に送信させることもできる。
【0093】すなわち、この場合、追跡者は、いつで
も、電話網4を介して過去の任意の時点からの定期的な
履歴等に基づく種々の状況情報を得ることができる。こ
れにより、ページャ端末3を携帯する移動体(被追跡
者)の、単に最近の状況を知るばかりでなく、習慣や癖
などの情報も得ることができ、さらには次の行動の予測
なども可能になり、さらに追跡がし易くなる。この結
果、被追跡者の身の危険等を未然に防ぎ、安全を確保で
きるなどの波及効果も期待できる。
【0094】また、上記の場合、制御センター20に、
定期的なページング呼出信号230を送信させる代わり
に、ページャ端末3に、ページング呼出信号230に基
づかない定期的なページング応答信号330を送信させ
ることもできる。この場合も同様に、被追跡者の、最近
の状況ばかりでなく、習慣・癖などの情報も得て次の行
動の予測などが可能になり、さらに追跡がし易くなるこ
とにより、被追跡者の危険を防止して安全を確保できる
などの波及効果が期待できる。
【0095】また、制御センター20とページャ端末3
が協力したサービスとしても、種々の応用が考えられ
る。例えば、ページャ端末3が、図2で前述の報知回路
(出力手段)35を有するときに、制御センター20
に、上述した継続位置情報に基づいて所定期間移動がな
いことを検出させ、移動がないことを検出したときに、
ページング呼出信号230を連続的に送信させることも
できる。
【0096】すなわち、この場合、ページャ端末3を携
帯した移動体(被追跡者)が、所定期間移動していない
状態、すなわち異常な状態であることを検出し、ページ
ング呼出信号230を連続的に送信することにより、ペ
ージャ端末3からすくなくとも警告音、振動またはメッ
セージのいずれかを出力させる。
【0097】これにより、例えば、被追跡者が気絶して
いるときに、警告音や振動により正気に戻したり、ある
いは周囲の者に異常状態を気付かせて対処してもらった
り、最悪な状態では、被追跡者が死亡しているようなと
きに、周囲の者にメッセージとして連絡先を知らせたり
することができる。すなわち、警告音、振動またはメッ
セージの単独または組み合わせで、種々の対応ができ
る。
【0098】また、図2に示すように、ページャ端末3
に、SOSスイッチ(緊急情報入力手段)36を持た
せ、SOS信号(緊急情報)360が入力されたとき
に、緊急情報を含む自己位置情報を符号化してページン
グ応答信号330を送信させ、制御センター20は、ペ
ージング応答信号330に緊急情報が含まれていたとき
に、予め登録した前記呼出元に、緊急情報に基づく端末
緊急情報を電話応答信号200に変換して送信させるこ
ともできる。
【0099】この場合、ページャ端末3が、SOSスイ
ッチ(緊急情報入力手段)36を有しているので、ペー
ジャ端末3を携帯した移動体(被追跡者)が、例えば、
体調が悪くなったり、他人に危害を加えられそうな事態
などの自己の身の危険等を感じたときに、SOS等を意
味する緊急情報を入力することにより、双方向ページン
グシステム2と電話網4を介してその緊急情報(緊急事
態)を追跡者に知らせることができ、追跡者もその事態
に早く対応することができる。
【0100】また、電話網4に対するサービスにも、種
々の応用が可能である。例えば、双方向ページングシス
テム2に、符号化情報に基づいて、これに地図情報を合
成した現在位置情報を生成させても良い。
【0101】この場合、ページャ端末3からの符号化情
報に基づいて、これに地図情報を合成した現在位置情報
を生成するので、呼出元(追跡者)が、パソコンなどの
地図情報を表示可能な通信機器を使用している場合など
に、この現在位置情報を電話網4を介して入手し、地図
上に被追跡者の位置を表示することができ、移動体の位
置の把握がより容易になる。また、電話等による呼出元
に対し、所番地等の音声で現在位置情報を提供すること
ができる。
【0102】また、その他のバリエーションも種々考え
られる。例えば、上述の説明では、呼出元(追跡者)の
通信網4として、電話網を代表させて説明したが、公衆
電話回線や電話の無線通信による電話網ばかりでなく、
図2の仮想線で示すように、自己の通信網、すなわち双
方向ページングシステム2の通信網を利用することもで
きる。
【0103】この場合、呼出元としては、電話網に連結
された加入者電話機41やパソコン42等の通信機器の
他、双方向ページングシステム2に連結され、位置呼出
メッセージ等を含むページング信号(この場合、位置呼
出信号となる信号)を、ページング応答信号330と同
様に送信できる双方向ページャ端末43等が利用でき
る。
【0104】また、(位置)応答信号の送り先として、
双方向ページングシステム2の通信網を利用することも
できる。この場合、送り先としては、加入者電話機41
やパソコン42等の電話網の通信機器、および、ページ
ャ呼出信号230(210または220)と同様に送信
して、双方向または単方向のページャ端末43が利用で
きる。
【0105】さらに、応答信号の送り先を、呼出元自体
ではなく、呼出元の指定先としても良い。この場合、送
り先を指定できるので、電話機41で呼び出してページ
ャ端末43に応答信号を送ったり、位置呼出メッセージ
等を含むページング信号330を送信できる双方向ペー
ジャ端末43で呼び出してパソコン42に応答信号を送
ったりすることができる。
【0106】上述のように、呼出元(追跡者)の通信網
4として、電話網ばかりでなく、自己の通信網、すなわ
ち双方向ページングシステム2の通信網を利用すること
により、位置検出システム1としての利便性をさらに向
上させることができる。
【0107】また、図2で前述のページャ端末3の説明
では、自己に対するページング呼出信号230を受信し
て、CPU301において符号化処理が起動されたとき
に、新たにGPS信号500を受信可能なときには、新
たな測位結果を得るものとし、他のタイミング、すなわ
ち、自己に対するページング呼出信号230を受信しな
い間のGPS信号からの測位については、特に規定しな
かったが、測位タイミングの異なる種々の測位方法が考
えられ、実際には、それぞれの方法の利害得失を考慮し
て実状に合わせて選択できる。
【0108】例えば、自己に対するページング呼出信号
230を受信したときのみ自己の位置の測位を行う第1
の方法と、ページング呼出信号230を受信したとき+
定期的に測位する第2の方法、ページング呼出信号23
0の受信に拘らず定期的にのみ測位しておき、ページン
グ呼出信号230を受信したときには、その受信前最後
の測位結果を利用する第3の方法、等が考えられる。
【0109】これらのうち、例えば、第1の方法では、
呼出の頻度が低い場合に、GPS信号が受信できない状
況になったときの、最終の測位結果に基づく最終自己位
置情報が、かなり古い情報となってしまう可能性がある
が、呼出があったときのみ測位を行うので、消費電力を
節約できる。
【0110】また、第3の方法では、定期的な測位の間
隔によって利害得失が異なる。例えば、その測位間隔が
長いときには、上記の第1の方法と同様の長所と短所を
有する。一方、測位間隔が短い場合には、第1の方法の
ような消費電力の節約はできないが、GPS信号が受信
できない状況になったときでも、その状況となる直前の
位置情報が得られるので、追跡が楽になる。
【0111】追跡者の追跡の容易さにおいては、第2の
方法が最も優れていて、定期的な測位の間に呼出を行っ
た場合、GPS信号の受信ができるときには最新の現在
位置が得られ、受信できないときにも、第3の方法と同
様の、定期的な測位間隔の精度の範囲で位置情報が得ら
れる。
【0112】そこで、さらにこれらの応用として、基本
的には上記の第2の方法を採用し、さらに上記の測位間
隔を可変とすることもできる。これは、例えば、ページ
ング呼出信号230のメッセージとして上記の測位間隔
の指定等を含ませるなどの方法で実現できる。この場
合、例えば、被追跡者が建物の少ない場所を徘徊してい
るときには、測位間隔を長くし(例えば、10分間等
隔)、建物が密集している場所のときには、測位間隔を
短く(例えば、1分〜1秒間隔等)するなど、状況によ
って測位条件を変更できるという利点がある。
【0113】この種の条件変更に関しては、上記の他、
例えば、前述の受信エリアや報告する区域(例えば、町
名、市名など)の境界線を越えて被追跡者が移動したと
きに、その旨を位置情報として付加することもできる。
また、この場合も、ページャ端末3側で自己位置情報や
自己状況情報としてページング応答信号330に含ませ
る方法や、制御センター20内で現在位置情報や特殊状
況情報として含ませる方法等が採用できる。
【0114】また、上記の場合、境界線を越えた旨の情
報ばかりでなく、境界線を越える前後の受信エリアの番
号や名前、市名、町名などを付加することもできる。さ
らにそれらを付加するか否か、および付加する情報の種
類を選択指示できるように、電話呼出信号400やペー
ジング呼出信号230に選択指示情報を含めることもで
きる。
【0115】同様に、図2で前述の報知回路(出力手
段)35の報知(出力)の方法を変えられるようにし、
それらも選択可能にすることもできる。この場合の、選
択枝としては、例えば、音の種類、その大きさ、特殊
音、音の間隔、同様に振動の種類、大きさ、間隔等、種
々のものが考えられ、さらには、出力方法を種々の光に
するなど、出力方法としてもさらに種々の応用が考えら
れる。その他、本発明の趣旨の範囲を逸脱しない範囲
で、適宜変更が可能である。
【0116】なお、上述の説明では、主に徘徊癖のある
痴呆症患者を被追跡者(ページャ端末を携帯する移動
体)として徘徊先を追跡する例を説明したが、その他、
尾行や張り込み中の刑事、要人の警護者などの危険な職
業の人間を被追跡者としたセキュリティ管理、物流の動
的管理、動物の生体調査のための無線追跡(radio trac
king)など、被追跡者による応答が困難な状況における
位置検出に適用できる。
【0117】
【発明の効果】以上のように本発明の移動体の位置検出
システムおよびこれに用いるページャ端末によれば、ペ
ージャによる無線通信網を利用することで、測位情報の
着信性および送信性を向上させることができると共に、
GPS部を搭載してもページャ端末自体をコンパクトに
構成することができる、などの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る移動体の位置検出シ
ステムの構成図である。
【図2】実施形態に係るページャ端末のブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 位置検出システム 2 双方向ページングシステム(自己の通信網) 3 ページャ端末 4 追跡者の通信網(電話網または自己の通信網) 5 GPS衛生 20 制御センター 21 送信基地局 22 受信基地局 23 無線基地局 30 符号化情報部 31 GPS受信部 32 ページング受信部 33 応答信号送信部 34 電源回路 35 報知回路(出力手段) 36 SOSスイッチ(緊急情報入力手段) 41 加入者電話機(呼出元、呼出元の指定先) 42 パソコン(呼出元、呼出元の指定先) 43 ページャ端末(呼出元、呼出元の指定先) 200 電話応答信号(電話応答信号、位置応答信号) 230 ページング呼出信号(ページング呼出信号、位
置応答信号) 330 ページング応答信号(ページング応答信号、位
置呼出信号) 400 電話呼出信号(電話呼出信号、位置呼出信号) 500 GPS信号

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GPS信号を受信して自己の位置を測位
    し、その測位結果に基づく自己位置情報を符号化して符
    号化情報を生成し、自己に対するページング呼出信号に
    応じて前記符号化情報を含むページング応答信号を送信
    するページャ端末と、 電話網を介して受信した呼出元からの電話呼出信号に応
    じて前記ページング呼出信号を送信すると共に、前記ペ
    ージャ端末からの前記ページング応答信号を受信して前
    記符号化情報に基づいて前記ページャ端末の現在位置情
    報を生成し、当該現在位置情報を含む電話応答信号を前
    記電話網を介して前記呼出元に送信する双方向ページン
    グシステムと、を備えたことを特徴とする移動体の位置
    検出システム。
  2. 【請求項2】 前記ページャ端末は、 最後に検出した前記自己位置情報を最終自己位置情報と
    して記憶する最終自己位置情報記憶手段を有し、 前記GPS信号を受信できない状況下において前記ペー
    ジング呼出信号を受信したときに、受信不可情報を生成
    すると共に、この受信不可情報および前記最終自己位置
    情報を前記自己位置情報として前記符号化情報を生成す
    ることを特徴とする、請求項1に記載の移動体の位置検
    出システム。
  3. 【請求項3】 前記双方向ページングシステムは、 前記ページング呼出信号を送信すると共に、前記ページ
    ング応答信号を受信する無線基地局と、 当該無線基地局と前記電話網とを連結するとともに、前
    記現在位置情報の生成を含む種々の情報処理を行う制御
    センターと、を有することを特徴とする請求項1または
    2に記載の移動体の位置検出システム。
  4. 【請求項4】 前記無線基地局は、 送信エリアを広域として前記ページング呼出信号を送信
    する送信基地局と、 前記送信エリア内に複数設置され、受信エリアを狭域と
    して前記ページング応答信号を受信する受信基地局と、
    を有することを特徴とする請求項3に記載の移動体の位
    置検出システム。
  5. 【請求項5】 前記ページング応答信号を受信した後、
    当該ページング応答信号に基づいて行われる前記ページ
    ャ端末と前記無線基地局との送受信を、前記受信基地局
    が行うことを特徴とする請求項4に記載の移動体の位置
    検出システム。
  6. 【請求項6】 前記制御センターは、前記GPS信号の
    ディファレンシャル補正情報を有すると共に、このディ
    ファレンシャル補正情報に基づいて前記現在位置情報を
    補正することを特徴とする請求項3ないし5のいずれか
    に記載の移動体の位置検出システム。
  7. 【請求項7】 前記制御センターは、前記GPS信号の
    ディファレンシャル補正情報を有すると共に、前記ペー
    ジング呼出信号にこのディファレンシャル補正情報を含
    ませて送信し、 前記ページャ端末は、前記ディファレンシャル補正情報
    に基づいて、前記自己位置情報を補正することを特徴と
    する請求項3ないし5のいずれかに記載の移動体の位置
    検出システム。
  8. 【請求項8】 前記制御センターは、 前記現在位置情報を生成する現在位置情報生成手段と、 逐次受信した前記ページング応答信号の自己位置情報を
    蓄積する自己位置情報蓄積手段と、 蓄積された前記自己位置情報に基づいて前記ページャ端
    末の特殊状況情報を生成する特殊状況情報生成手段と、
    を有し、 前記現在位置情報生成手段は、前記特殊状況情報を求め
    る前記電話呼出信号に応じて、前記現在位置情報に前記
    特殊状況情報を含ませることを特徴とする請求項3ない
    し7のいずれかに記載の移動体の位置検出システム。
  9. 【請求項9】 前記特殊状況情報には、少なくとも前記
    ページャ端末の移動速度、移動方向、移動履歴、最終検
    出位置および最終検出時刻のいずれかが含まれることを
    特徴とする請求項8に記載の移動体の位置検出システ
    ム。
  10. 【請求項10】 前記自己位置情報には、前記ページャ
    端末に内蔵する電池の寿命情報が含まれており、 前記特殊状況情報には、少なくとも前記ページャ端末の
    移動速度、移動方向、移動履歴、最終検出位置、最終検
    出時刻および電池の寿命のいずれかが含まれることを特
    徴とする請求項8に記載の移動体の位置検出システム。
  11. 【請求項11】 前記制御センターは、 前記電話呼出信号に基づかない定期的なページング呼出
    信号を送信する定期呼出手段と、 この定期的なページング呼出信号に対応する定期的なペ
    ージング応答信号を受信して定期の自己位置情報を蓄積
    する定期自己位置情報蓄積手段と、 蓄積された定期の前記自己位置情報に基づいて前記ペー
    ジャ端末の継続位置情報を生成する継続位置情報生成手
    段と、を有し、 前記継続位置情報生成手段は、前記継続位置情報を求め
    る前記電話呼出信号に応じて、当該継続位置情報を前記
    電話呼出信号に変換して前記呼出元に送信することを特
    徴とする請求項3ないし10のいずれかに記載の移動体
    の位置検出システム。
  12. 【請求項12】 前記ページャ端末は、前記ページング
    呼出信号に基づかない定期的な前記ページング応答信号
    を送信する定期応答手段を有し、 前記制御センターは、 この定期的なページング応答信号を受信して定期の自己
    位置情報を蓄積する定期自己位置情報蓄積手段と、 蓄積された定期の前記自己位置情報に基づいて前記ペー
    ジャ端末の継続位置情報を生成する継続位置情報生成手
    段と、を有し、 前記継続位置情報生成手段は、前記継続位置情報を求め
    る前記電話呼出信号に応じて、当該継続位置情報を前記
    電話呼出信号に変換して前記呼出元に送信することを特
    徴とする請求項3ないし10のいずれかに記載の移動体
    の位置検出システム。
  13. 【請求項13】 前記ページャ端末は、前記ページング
    呼出信号を受信したときに、すくなくとも警告音、振動
    またはメッセージのいずれかを出力する出力手段を有
    し、 前記制御センターは、 前記継続位置情報に基づいて所定期間移動がないことを
    検出する移動停止検出手段と、 この移動停止検出手段により移動がないことを検出した
    ときに、前記ページング呼出信号を連続的に送信するこ
    とを特徴とする請求項11または12に記載の移動体の
    位置検出システム。
  14. 【請求項14】 前記ページャ端末は、緊急情報を入力
    する緊急情報入力手段を有し、 前記緊急情報が入力されたときに、前記緊急情報を含む
    自己位置情報を符号化して前記ページング応答信号を送
    信し、 前記制御センターは、前記ページング応答信号に前記緊
    急情報が含まれていたときに、予め登録した前記呼出元
    に、前記緊急情報に基づく端末緊急情報を前記電話応答
    信号に変換して送信することを特徴とする請求項3ない
    し13のいずれかに記載の移動体の位置検出システム。
  15. 【請求項15】 前記双方向ページングシステムは、前
    記符号化情報に基づいて、これに地図情報を合成した前
    記現在位置情報を生成することを特徴とする請求項1な
    いし14のいずれかに記載の移動体の位置検出システ
    ム。
  16. 【請求項16】 GPS信号を受信して自己の位置を測
    位し、その測位結果に基づく自己位置情報を符号化して
    符号化情報を生成し、自己に対するページング呼出信号
    に応じて前記符号化情報を含むページング応答信号を送
    信するページャ端末と、 電話網または自己の通信網を介して受信した呼出元から
    の位置呼出信号に応じて前記ページング呼出信号を送信
    すると共に、前記ページャ端末からの前記ページング応
    答信号を受信して前記符号化情報に基づいて前記ページ
    ャ端末の現在位置情報を生成し、当該現在位置情報を含
    む位置応答信号を前記電話網または前記自己の通信網を
    介して前記呼出元の指定先に送信する双方向ページング
    システムと、を備えたことを特徴とする移動体の位置検
    出システム。
  17. 【請求項17】 請求項1ないし16のいずれかに記載
    の移動体の位置検出システムに用いるページャ端末であ
    って、 前記GPS信号を受信するGPS受信部と、 前記符号化情報を生成する符号化情報部と、 前記ページング応答信号を送信する応答信号送信部とを
    備えたことを特徴とするページャ端末。
  18. 【請求項18】 複数回測位した複数の測位結果を記憶
    する測位結果記憶手段と、 記憶された前記測位結果に基づいて自己状況情報を生成
    する自己状況情報生成手段と、をさらに有し、 前記符号化情報部は、前記自己状況情報を求める前記ペ
    ージング呼出信号に応じて、前記自己位置情報に前記自
    己状況情報を含ませて前記符号化情報を生成することを
    特徴とする請求項17に記載のページャ端末。
  19. 【請求項19】 前記自己状況情報には、少なくとも前
    記複数の測位結果に基づく自己の移動速度、移動方向、
    移動履歴、最終検出位置および最終検出時刻のいずれか
    が含まれることを特徴とする、請求項18に記載のペー
    ジャ端末。
  20. 【請求項20】 前記符号化情報部は、前記自己位置情
    報のうちの最小限の位置特定要素を符号化することを特
    徴とする請求項17ないし19のいずれかに記載のペー
    ジャ端末。
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