JPH10259766A - 燃料蒸発ガスのパージ量調整機構 - Google Patents

燃料蒸発ガスのパージ量調整機構

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JPH10259766A
JPH10259766A JP9064127A JP6412797A JPH10259766A JP H10259766 A JPH10259766 A JP H10259766A JP 9064127 A JP9064127 A JP 9064127A JP 6412797 A JP6412797 A JP 6412797A JP H10259766 A JPH10259766 A JP H10259766A
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purge
fuel
valve
passage
intake
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JP9064127A
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Mamoru Suzuki
衛 鈴木
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】部品点数の低減、構成の簡素化等を図ることが
できるとともに、必要とされるパージ量に応じた燃料蒸
発ガスのパージ量を確保する。 【解決手段】スロットルバルブ21の近傍の吸気通路6
にはバイパス通路27が設けられ、このバイパス通路2
7にはロータリー式のアイドルスピードコントロールバ
ルブ(ISCV)28が設けられる。燃料タンク18に
て発生する燃料蒸発ガス(ベーパガス)を捕捉して一時
的に蓄えるためのキャニスタ29には、燃料タンク18
から延びるベーパパイプ30が接続され、さらに、キャ
ニスタ29にはパージパイプ31の基端が接続される。
パージパイプ31先端のパージポート31aは、バイパ
ス通路27のうちISCV28の設けられている収容空
間に連通される。ISCV28は、吸入空気の通過する
部分の開口面積を調整するための第1の弁体及びパージ
ポート31aの開口面積を調整するための第2の弁体を
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料蒸発ガスのパ
ージ量調整機構に係り、詳しくは、キャニスタに蓄えら
れた蒸発燃料を吸気通路に導入するパージシステムに用
いられるパージ量調整機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、パージシステムなる技術が確
立されており、この技術では、燃料タンクに連通する蒸
発燃料吸着用のキャニスタが設けられる。このキャニス
タと吸気通路とを連通するパージ通路内には、バキュー
ムスイッチングバルブ(VSV)よりなるパージ制御弁
が設けられている。そして、エンジンの運転状態に応じ
て適切な燃料パージ量(ベーパの吸気通路内への導入
量)が得られるようにパージ制御弁がデューティ制御さ
れる。
【0003】しかし、上記技術では、パージ量制御用の
VSVを別途設ける必要があり、部品点数の増大及び装
置の複雑化を招いていた。また、VSVは、デューティ
制御されるものであるため、脈動が生じやすく、該脈動
に伴う異音が発生してしまうおそれがあった。これに対
し、特開平4−171260号公報に開示された技術に
おいては、上記VSVの省略が図られている。すなわ
ち、この技術では、吸気通路の途中に設けられたスロッ
トル弁のシャフトに溝が設けられており、パージ通路の
先端部分が当該溝に開口されている。かかる技術によれ
ば、スロットル弁の開度、つまりスロットルシャフトの
回動角度に応じてパージ通路の開口面積が変更させられ
ることとなり、結果として燃料蒸発ガスのパージ量が調
整されることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術では、VSVの省略を図ることができるものの、その
ときどきのスロットル開度によって、パージ通路の開口
面積、ひいてはパージ量が一義的に決定されてしまう。
このため、そのときどきの要求パージ量に応じたパージ
量を確保することができない場合が生じていた。
【0005】本発明は前述した事情に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、部品点数の低減、構成の簡素
化等を図ることができるとともに、必要とされるパージ
量に応じた燃料蒸発ガスのパージ量を確保することので
きる燃料蒸発ガスのパージ量調整機構を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の発明においては、内燃機関の駆動用
の燃料を収容する燃料収容手段から発生する蒸発燃料を
蓄えるためのキャニスタと、前記キャニスタからの燃料
蒸発ガスを前記内燃機関の吸気通路に導入するためのパ
ージ通路と、前記吸気通路に設けられたスロットル弁を
迂回するよう設けられたバイパス通路と、前記バイパス
通路の途中に設けられ、前記吸気通路を流れる吸入空気
の流量を調整するための弁体を有するアイドルスピード
コントロールバルブとを備え、前記パージ通路の先端の
パージポートを前記バイパス通路に連通せしめるととも
に、前記アイドルスピードコントロールバルブには、前
記パージポートの開口面積を調整するための弁体を設け
たことを特徴とする燃料蒸発ガスのパージ量調整機構を
その要旨としている。
【0007】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載の燃料蒸発ガスのパージ量調整機構において、
前記アイドルスピードコントロールバルブは、ロータリ
ー式のものであることをその要旨としている。
【0008】さらに、請求項3に記載の発明では、請求
項1又は2に記載の燃料蒸発ガスのパージ量調整機構に
おいて、前記パージポートの開口形状は、前記弁体の移
動方向に延びるようスリット状をなしていることをその
要旨としている。
【0009】(作用)上記請求項1に記載の発明によれ
ば、燃料収容手段から発生する蒸発燃料はキャニスタに
て蓄えられ、該キャニスタからの燃料蒸発ガスはパージ
通路を経て内燃機関の吸気通路に導入される。
【0010】また、吸気通路に設けられたスロットル弁
を迂回するよう設けられたバイパス通路の途中に設けら
れたアイドルスピードコントロールバルブが制御される
ことで、その弁体によって吸気通路の開口面積が調整さ
れることとなる。これにより、アイドリング時の吸入空
気流量が調整される。
【0011】さて、本発明では、前記パージ通路の先端
のパージポートがバイパス通路に連通させられていると
ともに、アイドルスピードコントロールバルブには、パ
ージポートの開口面積を調整するための弁体が設けられ
ている。従って、別途のVSV等を設けなくともパージ
量が調整されうる。また、そのときのパージ量は、スロ
ットル弁の開度に対し一義的ではなく、当初の設定や、
アイドルスピードコントロールバルブが適宜制御される
ことにより、任意に調整されうる。
【0012】また、請求項2に記載の発明によれば、請
求項1に記載の発明の作用に加えて、前記アイドルスピ
ードコントロールバルブは、ロータリー式のものであ
る。従って、VSVがデューティ制御される場合とは異
なり、パージポートの開口面積が連続的、かつ、滑らか
に調整されることとなる。従って、脈動や異音が発生す
ることがない。
【0013】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
請求項1及び2に記載の発明の作用に加えて、前記パー
ジポートの開口形状は、前記弁体の移動方向に延びるよ
うスリット状をなしている。従って、調整可能な弁体の
移動量(ストローク量)が比較的大きなものとなる。そ
のため、微妙な調整が可能となり、調整の精度の向上が
図られうる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明における燃料蒸発ガ
スのパージ量調整機構を具体化した一実施の形態を、図
面に基づいて詳細に説明する。
【0015】図2は本実施の形態における燃料蒸発ガス
のパージ量調整機構を含むガソリンエンジンシステムを
示す概略構成図である。内燃機関としてのエンジン1に
は複数のシリンダ2が設けられている。各シリンダ2に
はピストン3が上下動可能にそれぞれ設けられている。
ピストン3はクランク軸1aに連結されており、ピスト
ン3を上下動させることにより、クランク軸1aが回転
される。各シリンダ2内ではピストン3の頂部に面する
側がそれぞれ燃焼室4となっている。各燃焼室4には点
火プラグ5がそれぞれ設けられている。また、各燃焼室
4には、吸気ポート6a及び排気ポート7aを通じて、
吸気通路6及び排気通路7がそれぞれ連通されている。
吸気ポート6a及び排気ポート7aには、開閉用の吸気
バルブ8及び排気バルブ9がそれぞれ設けられている。
これら吸気バルブ8及び排気バルブ9を開閉するため
に、吸気側カムシャフト10及び排気側カムシャフト1
1がそれぞれ設けられている。各カムシャフト10,1
1の一端には、吸気側タイミングプーリ12、排気側タ
イミングプーリ13がそれぞれ設けられている。各タイ
ミングプーリ12,13は、タイミングベルト14を介
してクランク軸1aに駆動連結されている。
【0016】従って、エンジン1の運転時には、クラン
ク軸1aからタイミングベルト14及び各タイミングプ
ーリ12,13を介して各カムシャフト10,11に回
転力が伝達され、各カムシャフト10,11の回転によ
り吸気バルブ8及び排気バルブ9が開閉される。各バル
ブ8,9は、クランク軸1aの回転及びピストン3の上
下動に同期して、即ち吸気行程、圧縮行程、爆発・膨張
行程及び排気行程よりなるエンジン1の一連の4行程に
同期して、所定の開閉タイミングで駆動される。
【0017】吸気通路6の入口側にはエアクリーナ15
が設けられている。各シリンダ2の吸気ポート6aの近
傍には、吸気通路6に燃料を噴射するためのインジェク
タ16がそれぞれ設けられている。周知のように、各イ
ンジェクタ16は通電により開弁される電磁弁である。
各インジェクタ16には、燃料パイプ17を通じて燃料
が供給可能となっている。すなわち、自動車に設けられ
た燃料収容手段としての燃料タンク18には燃料が貯留
されており、その燃料タンク18から延びる燃料パイプ
17が各インジェクタ16に接続されている。燃料パイ
プ17の途中には、電動式の燃料ポンプ19と燃料フィ
ルタ20が設けられている。従って、燃料ポンプ19が
駆動されることにより、燃料タンク18の燃料が燃料パ
イプ17に取り込まれ、燃料フィルタ20にて浄化され
た上で各インジェクタ16へと圧送供給される。
【0018】そして、吸気通路6にはエアクリーナ15
を通じて外気(空気)が取り込まれる。その空気の取り
込みと同時に、各インジェクタ16から燃料が噴射され
ることにより、空気と燃料との混合気が、吸入行程にお
ける吸気バルブ8の開きに同期して燃焼室4に吸入され
る。さらに、エンジン1では、燃焼室4に吸入された混
合気が点火プラグ5の作動により爆発・燃焼されること
により、ピストン3に運動力が付与され、クランク軸1
aに回転力が付与される。そして、燃焼後の既燃焼ガス
(排気ガス)は、排気行程における排気バルブ9の開き
に同期して、燃焼室4から排気ポート7aを通じて排出
され、排気通路7を通じて外部へと排出される。
【0019】吸気通路6の途中には、図示しないアクセ
ルペダルの操作に連動して開閉されるスロットルバルブ
21が設けられている。そして、このスロットルバルブ
21が開閉されることにより、吸気通路6に対する空気
の取り込み量、即ち吸気量が調節される。そのスロット
ルバルブ21の下流側には、吸気脈動を平滑化させるた
めのサージタンク22が設けられている。
【0020】エアクリーナ15の近傍には、吸気温セン
サ41が設けられている。この吸気温センサ41では、
吸気通路6における吸気の温度(吸気温)THAが検出
され、その大きさに応じた信号が出力される。スロット
ルバルブ21の近傍には、スロットルセンサ42が設け
られている。このスロットルセンサ42では、スロット
ルバルブ21の開度(スロットル開度)TAが検出さ
れ、その大きさに応じた信号が出力される。併せて、ス
ロットルセンサ42では、スロットルバルブ21が全閉
位置に配置されたときにそのことを指示するためのアイ
ドル信号IDLが出力される。さらに、サージタンク2
2には、吸気圧センサ43が設けられている。この吸気
圧センサ43では、サージタンク22内における吸気の
圧力(吸気圧)PMが検出され、その大きさに応じた信
号が出力される。
【0021】一方、排気通路7の途中には、排気ガスを
浄化するための三元触媒23を内蔵してなる触媒コンバ
ータ24が設けらている。また、排気通路7の途中に
は、酸素センサ44が設けられている。この酸素センサ
44では、排気中の酸素濃度Oxが検出され、その大き
さに応じた信号が出力される。
【0022】エンジン1には、水温センサ45が設けら
れている。この水温センサ45では、エンジン1の内部
を流れる冷却水の温度(冷却水温)THWが検出され、
その大きさに応じた信号が出力される。
【0023】各点火プラグ5には、ディストリビュータ
25にて分配された点火信号が印加される。ディストリ
ビュータ25ではイグナイタ26から出力される高電圧
がクランク軸1aの回転、即ちクランク角度に同期して
各点火プラグ5に分配される。そして、各点火プラグ5
の点火タイミングは、イグナイタ26からの高電圧出力
タイミングにより決定される。
【0024】ディストリビュータ25には、排気側カム
シャフト11に連結されて、クランク軸1aの回転に同
期して回転される図示しないロータが内蔵されている。
また、ディストリビュータ21には、回転数センサ46
及び気筒判別センサ47が設けられている。回転数セン
サ46では、ロータの回転からクランク軸1aの回転数
(エンジン回転数)NEが検出され、その大きさに応じ
た信号が出力される。気筒判別センサ47では、同じく
ロータの回転に応じてクランク軸1aの基準位置(クラ
ンク角基準位置)GPが所定の割合で検出され、それに
応じた信号が出力される。本実施の形態では、エンジン
1の一連の4行程に対してクランク軸1aが2回転する
ものとして、回転数センサ46では1パルス当たり30
°CAの割合でクランク角度が検出され、エンジン回転
数NEを指示する信号として出力される。また、気筒判
別センサ47では1パルス当たり360°CAの割合で
クランク角度が検出され、クランク角基準位置GPを指
示する信号として出力される。従って、エンジン回転数
NE及びクランク角基準位置GPの両信号を併用するこ
とにより、各シリンダ2におけるピストン3の上下動位
置が検出可能である。
【0025】本実施の形態において、スロットルバルブ
21の近傍の吸気通路6には、バイパス通路27が設け
られている。このバイパス通路27はスロットルバルブ
21を迂回して同バルブ21の上流側と下流側とを連通
させる。このバイパス通路27には、ロータリー式のア
イドルスピードコントロールバルブ(ISCV)28が
設けられている。このISCV28は、基本的にはスロ
ットルバルブ21が全閉となるエンジン1のアイドル運
転時に、そのアイドリングを安定させるために開閉制御
される。そして、この制御によりバイパス通路27を流
れる空気量が調節され、もってアイドル運転時に燃焼室
4に取り込まれる吸気量が制御される。本実施の形態で
は、上記のバイパス通路27及びISCV28により、
スロットルバルブ21とは別に、吸気通路6からエンジ
ン1へ取り込まれるべき吸気量を調整するための手段が
構成されている。
【0026】また、本実施の形態の自動車には、活性炭
を内蔵してなるキャニスタ29が設けられている。この
キャニスタ29は、燃料タンク18にて発生する燃料蒸
発ガス(ベーパガス)を捕捉して一時的に蓄えるための
ものである。そのために、キャニスタ29には、燃料タ
ンク18から延びるベーパパイプ30が接続されてい
る。さらに、キャニスタ29に蓄えられたベーパガスを
吸気通路6へ適宜に放出(パージ)するために、キャニ
スタ29にはパージ通路を構成するパージパイプ31の
基端が接続されている。
【0027】ここで、本実施の形態の特徴的部分につい
て説明する。本実施の形態では、従来技術で説明したよ
うなバキューム・スイッチング・バルブ(VSV)より
なるパージ制御弁は設けられていない。その代わりに、
図1,2に示すように、前記パージパイプ31の先端
(以下、パージポート31aという)は、前記バイパス
通路27のうち、ISCV28の設けられている収容空
間に連通されている。また、前記ISCV28は、上記
バイパス通路27の吸入空気の通過する部分の開口面積
を調整するための第1の弁体28aを備えているととも
に、パージポート31aの開口面積を調整するための第
2の弁体28bを備えている。そして、第1及び第2の
弁体28a,28bは、シャフト28cを中心として、
一体的に図1の矢印方向に回動されるようになってい
る。
【0028】さらに、図5に示すように、前記パージポ
ート31aの開口形状は、前記弁体の移動方向(図5の
左右方向)に延びるようスリット状をなしている。従っ
て、燃料タンク18にて発生したベーパガスはベーパパ
イプ30を通じてキャニスタ29に適宜送り込まれ、同
キャニスタ29にて活性炭に吸着捕捉される。そして、
エンジン1の運転時に、適宜ISCV28が駆動されて
第2の弁体28bがパージポート31aとバイパス通路
27との連通を許容することにより、キャニスタ29に
て捕捉されたベーパガスの一部が、パージパイプ31を
通じて吸気通路6にパージされる。ここで、ISCV2
8(第2の弁体28b)の開度が適宜に調節されること
により、パージパイプ31を通じて吸気通路6にパージ
されるベーパガスの量が調節される。
【0029】なお、図2に示すように、前記各インジェ
クタ16、イグナイタ26及びISCV28は電子制御
装置(以下単に「ECU」という)50に電気的に接続
されている。また、ECU50には前述した吸気温セン
サ41、スロットルセンサ42、吸気圧センサ43、酸
素センサ44、水温センサ45、回転数センサ46及び
気筒判別センサ47等がそれぞれ接続されている。そし
て、ECU50はこれら各センサ41〜47等からの出
力信号に基づき、各インジェクタ16、イグナイタ26
及びISCV28を好適に駆動制御する。また、本実施
の形態では、スロットルセンサ42、吸気圧センサ4
3、水温センサ45及び回転数センサ46等により、エ
ンジン回転数NEを含むエンジン1の各種運転状態を検
出するための手段が構成されている。
【0030】次に、上記のECU50に係る電気的構成
について図3のブロック図に従って説明する。ECU5
0は中央処理装置(CPU)51、所定の制御プログラ
ム等を予め記憶した読み出し専用メモリ(ROM)5
2、CPU51の演算結果等を一時記憶するためのラン
ダムアクセスメモリ(RAM)53、予め記憶されたデ
ータを保存するためのバックアップRAM54等を備え
ている。そして、ECU50はそれら各部材51〜54
と、アナログ/デジタル変換器を含む外部入力回路55
と、外部出力回路56等とをバス57により接続してな
る理論演算回路として構成されている。
【0031】外部入力回路55には、前述した各センサ
41〜47等がそれぞれ接続されている。外部出力回路
56には、各インジェクタ16、イグナイタ26、IS
CV28及びパージ制御弁32がそれぞれ接続されてい
る。そして、CPU51は外部入力回路55を介して入
力される各センサ41〜47等の検出信号を入力値とし
て読み込む。また、CPU51は各センサ41〜47か
ら読み込んだ入力値に基づき、燃料噴射量制御、点火時
期制御、アイドル回転数制御及びパージ制御等を実行す
るために、各インジェクタ16、イグナイタ26及びI
SCV28等を好適に制御する。
【0032】ここで、燃料噴射量制御とは、各インジェ
クタ16の開弁期間を制御することより、各インジェク
タ16より噴射される燃料噴射量を制御することであ
る。また、パージ制御とは、弁体28bの開度を制御す
ることにより、キャニスタ29より吸気通路6へパージ
される流量を制御することである。さらに、アイドル回
転数制御とは、エンジン1のアイドル運転時に、実際の
エンジン回転数NEが所定の目標値となるように、IS
CV28の開度をエンジン回転数NEの検出値に基づき
フィードバック制御することである。
【0033】次に、上記のように構成されてなる本実施
の形態の作用及び効果について説明する。 (イ)本実施の形態によれば、パージパイプ31の先端
のパージポート31aがバイパス通路27に連通させら
れているとともに、ISCV28には、バイパス通路2
7の吸入空気の通過する部分の開口面積を調整するため
の第1の弁体28a及び、パージポート31aの開口面
積を調整するための第2の弁体28bが設けられてい
る。従って、別途のVSV等を設けなくともパージ量を
調整することができる。例えば、図1は、パージポート
31aの開口面積を0(第2の弁体28bを全閉)と
し、かつ、バイパス通路27の吸入空気の通過する部分
の開口面積を最大(第1の弁体28aを全開)としたと
きの状態を表している。また、図4は、バイパス通路2
7の吸入空気の通過する部分の開口面積を0(第1の弁
体28aを全閉)とし、かつ、パージポート31aの開
口面積を調整中(第2の弁体28bを半開)としたとき
の状態を表している。このように、ISCV28を、バ
イパス通路27を通過する吸入空気量の調整及びパージ
量の調整に兼用することで、部品点数の低減、構成の簡
素化等を図ることができる。
【0034】(ロ)また、そのときのパージ量は、スロ
ットルバルブ21の開度に対し一義的ではなく、当初の
設定(形状、面積等の設定)や、ISCV28が適宜制
御されること等により、任意に調整することができる。
従って、スロットルバルブの開度により一義的にパージ
量が決定されていた従来技術とは異なり、必要とされる
パージ量に応じた燃料蒸発ガスのパージ量を確実に確保
することができる。
【0035】(ハ)さらに、本実施の形態によれば、前
記ISCV28は、ロータリー式のものである。従っ
て、VSVがデューティ制御されていた従来技術とは異
なり、パージポート31aの開口面積が連続的、かつ、
滑らかに調整されることとなる。従って、デューティ制
御に伴い発生しうる脈動や異音を確実に防止することが
できる。
【0036】(ニ)併せて、本実施の形態によれば、パ
ージポート31aの開口形状は、第2の弁体28bの移
動方向に延びるようスリット状をなしている(図5参
照)。従って、調整可能な第2の弁体28bの移動量
(ストローク量)が比較的大きなものとなる。そのた
め、微妙な調整が可能となり、調整の精度の向上を図る
ことができる。
【0037】尚、本発明は前記実施の形態に限定される
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一
部を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記実施の形態では、パージポート31aの開口
面積を調整する際(第2の弁体28bを半開)には、バ
イパス通路27の吸入空気の通過する部分の開口面積を
0(第1の弁体28aを全閉)とするような構成を採用
した。これに対し、図6に示すように、バイパス通路2
7の吸入空気の通過する部分の開口面積を調整しながら
(第1の弁体28aを半開)、パージポート31aの開
口面積を調整(第2の弁体28bを半開)するようにし
てもよい。
【0038】(2)前記実施の形態では、バイパス通路
27の吸入空気の通過する部分の開口面積を0(第1の
弁体28aを全閉)とする場合に、ISCV28の設け
られている部分の入口側(図4の右側)を塞ぐようにし
たが、図7に示すように、ISCV28の設けられてい
る部分の出口側(図7の左側)を塞ぐようにしてもよ
い。また、図示しないが、ISCV28の設けられてい
る部分の入口側及び出口側の双方に第1の弁体を設け、
吸入空気量の微妙な調整を行いうるようにしてもよい。
【0039】(3)前記実施の形態では、パージポート
31aの開口形状を、第2の弁体28bの移動方向に延
びるようスリット状(長四角状)としたが、位置に応じ
て開口幅を異ならせるようにしてもよい。いずれにして
も、開口形状は上記のものに何ら限定されるものではな
い。
【0040】(4)前記実施の形態では、第1の弁体2
8aと第2の弁体28bとをそれぞれ別体で構成するよ
うにしたが、これらを一体的なものとしてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
燃料蒸発ガスのパージ量調整機構において、部品点数の
低減、構成の簡素化等を図ることができるとともに、必
要とされるパージ量に応じた燃料蒸発ガスのパージ量を
確保することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるバイパス通路及びISC
Vの要部を示す拡大断面図である。
【図2】一実施の形態における燃料蒸発ガスのパージ量
調整機構を有するシステムの概略構成図である。
【図3】ECUの電気的構成を示すブロック図である。
【図4】バイパス通路及びISCVの要部を示す拡大断
面図である。
【図5】図4のA−A線断面図である。
【図6】別の実施の形態におけるバイパス通路及びIS
CVの要部を示す拡大断面図である。
【図7】別の実施の形態におけるバイパス通路及びIS
CVの要部を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1…内燃機関としてのエンジン、6…吸気通路、18…
燃料収容手段としての燃料タンク、27…バイパス通
路、28…アイドルスピードコントロールバルブ(IS
CV)、29…キャニスタ、30…ベーパパイプ、31
…パージ通路を構成するパージパイプ、31a…パージ
ポート、50…ECU。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の駆動用の燃料を収容する燃料
    収容手段から発生する蒸発燃料を蓄えるためのキャニス
    タと、 前記キャニスタからの燃料蒸発ガスを前記内燃機関の吸
    気通路に導入するためのパージ通路と、 前記吸気通路に設けられたスロットル弁を迂回するよう
    設けられたバイパス通路と、 前記バイパス通路の途中に設けられ、前記吸気通路を流
    れる吸入空気の流量を調整するための弁体を有するアイ
    ドルスピードコントロールバルブとを備え、前記パージ
    通路の先端のパージポートを前記バイパス通路に連通せ
    しめるとともに、前記アイドルスピードコントロールバ
    ルブには、前記パージポートの開口面積を調整するため
    の弁体を設けたことを特徴とする燃料蒸発ガスのパージ
    量調整機構。
  2. 【請求項2】 前記アイドルスピードコントロールバル
    ブは、ロータリー式のものであることを特徴とする請求
    項1に記載の燃料蒸発ガスのパージ量調整機構。
  3. 【請求項3】 前記パージポートの開口形状は、前記弁
    体の移動方向に延びるようスリット状をなしていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の燃料蒸発ガスのパ
    ージ量調整機構。
JP9064127A 1997-03-18 1997-03-18 燃料蒸発ガスのパージ量調整機構 Pending JPH10259766A (ja)

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