JP3134650B2 - 内燃機関の蒸発燃料処理装置 - Google Patents

内燃機関の蒸発燃料処理装置

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JP3134650B2
JP3134650B2 JP06009987A JP998794A JP3134650B2 JP 3134650 B2 JP3134650 B2 JP 3134650B2 JP 06009987 A JP06009987 A JP 06009987A JP 998794 A JP998794 A JP 998794A JP 3134650 B2 JP3134650 B2 JP 3134650B2
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博 諏訪原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、燃料タンクにて発生
する蒸発燃料(ベーパ)を、内燃機関の運転状態に応じ
てその吸気通路へ放出(パージ)して処理するようにし
た内燃機関の蒸発燃料処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置として、例えば特開
平5−223021号公報に開示された技術(以下、
「第1の従来技術」という。)が挙げられる。この第1
の従来技術では、内燃機関の吸気通路にインジェクタよ
り燃料が噴射されるように構成されている。そして、燃
料タンクにて発生してキャニスタに一旦蓄えられたベー
パが、パージ制御弁により制御されて吸気通路のスロッ
トルバルブ下流側へ適宜にパージされる。又、インジェ
クタで燃料カットが行われる時には、上記のパージが停
止される。更に、燃料カットの終了によりパージが再開
されるときには、内燃機関で空燃比に乱れが起きること
なく早期にパージを実行すべく、以下の処理が行われて
いた。
【0003】即ち、燃料カットの終了によりパージが再
開されるときに、燃料カット前のベーパ濃度に基づいて
パージ量が設定される。又、その設定されたパージ量
と、センサで検出されるベーパ濃度に基づいて算出され
た補正量(空燃比補正値)により、インジェクタからの
燃料噴射量が補正される。ここで、燃料カット終了後に
パージが再開される際には、そのパージ燃料が実際の燃
焼に寄与するまでの遅れが考慮され、燃料カット終了後
の一定時間だけ燃料噴射量の補正が遅延されることが開
示されている。
【0004】しかし、第1の従来技術では、燃料カット
の終了と同時にパージが再開される際に、燃料噴射量の
補正が一定時間だけ遅延されることから、その遅延期間
中にパージ燃料が所期のパージ量へ向けて徐々に増加す
ることも考えられる。この場合には、遅延期間中におけ
る内燃機関の空燃比がリッチとなるおそれがあり、空燃
比制御の点で問題があった。
【0005】そこで、上記のようなパージ再開時におけ
るパージ燃料変化に鑑みて、以下のような処理を行うこ
とも考えられる。即ち、第1の従来技術と同等のハード
構成において、図10に示すように、時刻t11におい
て燃料カットが行われると同時に、燃料噴射量の負の補
正値を一旦「0」に戻すと共に、パージを一旦遮断す
る。その後、時刻t12において燃料カットが終了する
と同時に、ベーパのパージを再開する。又、パージの再
開と同時に補正値を徐々にマイナス側へ漸増し始める。
そして、時刻t13までパージ再開からパージの遅れ期
間分だけ経過するまで、上記の補正値を漸増させるよう
構成する(以下、この技術を「第2の従来技術」とい
う。)。この処理によれば、パージ再開後のパージ燃料
が所期のパージ量に達するまでの間で空燃比の適正化を
図ることが可能となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パージ
再開直後におけるパージ燃料の漸増速度は常に一定には
ならず、その時々の吸気通路における吸気状態に応じて
異なることになる。即ち、スロットルバルブ下流側の吸
気負圧が小さい場合には、所期のパージ量に達するまで
のパージ燃料の変化速度が相対的に小さくなる。一方、
その吸気負圧が大きい場合には、パージ燃料の変化速度
が相対的に大きくなる。従って、前記第2の従来技術の
ように、燃料カット終了後に補正量の漸増速度を一定に
しただけでは、未だ燃料噴射量を高精度に補正すること
ができず、空燃比の補正精度の点で問題があった。
【0007】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、燃料カット終了によるパー
ジ再開時に燃料噴射量の減量補正を再開するに当たり、
その減量補正を内燃機関の吸気状態に応じて漸次変化さ
せることにより、内燃機関における空燃比の適正化をよ
り高精度に図ることを可能にした内燃機関の蒸発燃料処
理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明においては、図1に示すように、内燃機
関M1に通じる吸気通路M2に燃料を噴射するための燃
料噴射手段M3と、その燃料噴射手段M3に供給される
べき燃料を貯留するための燃料タンクM4と、その燃料
タンクM4にて発生する蒸発燃料を吸気通路M2へ放出
するための蒸発燃料放出手段M5と、吸気通路M2の吸
気状態を含む内燃機関M1における各種運転状態を検出
するための運転状態検出手段M6と、内燃機関M1にお
ける燃料濃度を検出するための燃料濃度検出手段M7
と、内燃機関M1の運転状態に応じた所要量の燃料を噴
射すべく、運転状態検出手段M6の検出結果に基づいて
燃料噴射量を算出し、その算出結果に基づいて燃料噴射
手段M3を制御するための噴射量制御手段M8と、運転
状態検出手段M6の検出結果に基づき、燃料カットを実
行すべく燃料噴射手段M3を制御するための燃料カット
実行手段M9と、燃料噴射手段M3による燃料の噴射が
許容されるときには、蒸発燃料放出手段M5による蒸発
燃料の放出を許容し、燃料噴射手段M3による燃料カッ
トが行われるときには、蒸発燃料放出手段M5による蒸
発燃料の放出を遮断するための放出実行手段M10と、
蒸発燃料放出手段M5による蒸発燃料の放出が許容され
ているときに、噴射量制御手段M3にて算出される燃料
噴射量を、燃料濃度検出手段M7の検出結果に基づいて
蒸発燃料分だけ減量補正するための第1の噴射量補正手
段M11とを備えた内燃機関の蒸発燃料処理装置におい
て、燃料カット実行手段M9の制御による燃料カットが
終了し噴射量制御手段M8による燃料の噴射が再開され
た時、噴射量制御手段M8にて算出される燃料噴射量
を、第1の噴射量補正手段M11に代わり、所定期間だ
けゼロより漸増される補正値減量補正するための第2
の噴射量補正手段M12と、その第2の噴射量補正手段
M12にて設定される補正値の漸増速度を、運転状態検
出手段M6により検出される吸気圧に応じて設定するた
めの漸増速度設定手段M13とを備えたことを趣旨とし
ている。
【0009】
【作用】上記の発明の構成によれば、図1に示すよう
に、内燃機関M1の運転時に、吸気通路M2の吸気状態
を含む各種運転状態が運転状態検出手段M6により検出
される。又、内燃機関M1における燃料濃度が燃料濃度
検出手段M7により検出される。ここで、噴射量制御手
段M8により、上記運転状態の検出結果に基づいて燃料
噴射量が算出され、その算出結果に基づいて燃料噴射手
段M3が制御される。この制御により、吸気通路M2に
運転状態に応じた所要量の燃料が噴射される。又、燃料
カット実行手段M9により、上記運転状態の検出結果に
基づき燃料噴射手段M3が制御されることにより、燃料
カットが実行される。一方、放出実行手段M10によれ
ば、燃料の噴射が許容されるときには蒸発燃料放出手段
M5による蒸発燃料の放出が許容され、燃料カットが行
われるときには蒸発燃料放出手段M5による蒸発燃料の
放出が遮断される。このとき、第1の噴射量補正手段M
11によれば、蒸発燃料の放出が許容されているとき
に、噴射量制御手段M3にて算出される燃料噴射量が、
上記燃料濃度の検出結果に基づいて蒸発燃料分だけ減量
補正される。従って、この減量補正により、内燃機関M
1に供給される燃料が蒸発燃料分だけ過剰になることは
ない。
【0010】ここで、燃料カットが終了して燃料の噴射
が再開された時には、噴射量制御手段M8にて算出され
る燃料噴射量が、第1の噴射量補正手段M11に代わり
第2の噴射量補正手段M12により、所定期間だけゼロ
より漸増される補正値に基づいて減量補正される。又、
漸増速度設定手段M13によれば、上記補正値の漸増速
度の大きさが吸気状態に応じて設定される。
【0011】従って、燃料カットの終了と同時に蒸発燃
料の放出が再開されたとき、実際にその放出量が漸増す
るのに合わせて上記の補正値が漸増されることから、燃
料カット終了直後における燃料噴射量の補正が適正に行
われる。しかも、上記補正値に係る漸増速度の大きさ
が、吸気状態に合わせて設定されることから、吸気状態
により異なる蒸発燃料の放出速度に合わせて補正値が漸
増されることになり、燃料噴射量の補正が更に適正化さ
れる。
【0012】
【実施例】以下、この発明の内燃機関の蒸発燃料処理装
置を自動車のガソリンエンジンシステムに具体化した一
実施例を図2〜図9に基づいて詳細に説明する。
【0013】図2はこの実施例における内燃機関の蒸発
燃料処理装置を含むガソリンエンジンシステムを示す概
略構成図である。内燃機関としてのエンジン1には複数
のシリンダ2が設けられている。各シリンダ2にはピス
トン3が上下動可能にそれぞれ設けられている。ピスト
ン3はクランク軸1aに連結されており、ピストン3を
上下動させることにより、クランク軸1aが回転され
る。各シリンダ2内ではピストン3の頂部に面する側が
それぞれ燃焼室4となっている。各燃焼室4には点火プ
ラグ5がそれぞれ設けられている。又、各燃焼室4に
は、吸気ポート6a及び排気ポート7aを通じて、吸気
通路6及び排気通路7がそれぞれ連通されている。吸気
ポート6a及び排気ポート7aには、開閉用の吸気バル
ブ8及び排気バルブ9がそれぞれ設けられている。これ
ら吸気バルブ8及び排気バルブ9を開閉するために、吸
気側カムシャフト10及び排気側カムシャフト11がそ
れぞれ設けられている。各カムシャフト10,11の一
端には、吸気側タイミングプーリ12、排気側タイミン
グプーリ13がそれぞれ設けられている。各タイミング
プーリ12,13は、タイミングベルト14を介してク
ランク軸1aに駆動連結されている。
【0014】従って、エンジン1の運転時には、クラン
ク軸1aからタイミングベルト14及び各タイミングプ
ーリ12,13を介して各カムシャフト10,11に回
転力が伝達され、各カムシャフト10,11の回転によ
り吸気バルブ8及び排気バルブ9が開閉される。各バル
ブ8,9は、クランク軸1aの回転及びピストン3の上
下動に同期して、即ち吸気行程、圧縮行程、爆発・膨張
行程及び排気行程よりなるエンジン1の一連の4行程に
同期して、所定の開閉タイミングで駆動される。
【0015】吸気通路6の入口側にはエアクリーナ15
が設けられている。各シリンダ2の吸気ポート6aの近
傍には、吸気通路6に燃料を噴射するための本発明にお
ける燃料噴射手段としてのインジェクタ16がそれぞれ
設けられている。周知のように、各インジェクタ16は
通電により開弁される電磁弁である。各インジェクタ1
6には、燃料パイプ17を通じて燃料が供給可能となっ
ている。即ち、自動車に設けられた燃料タンク18には
燃料が貯留されており、その燃料タンク18から延びる
燃料パイプ17が各インジェクタ16に接続されてい
る。燃料パイプ17の途中には、電動式の燃料ポンプ1
9と燃料フィルタ20が設けられている。従って、燃料
ポンプ19が駆動されることにより、燃料タンク18の
燃料が燃料パイプ17に取り込まれ、燃料フィルタ20
にて浄化された上で各インジェクタ16へと圧送供給さ
れる。
【0016】そして、吸気通路6にはエアクリーナ15
を通じて外気(空気)が取り込まれる。その空気の取り
込みと同時に、各インジェクタ16から燃料が噴射され
ることにより、空気と燃料との混合気が、吸入行程にお
ける吸気バルブ8の開きに同期して燃焼室4に吸入され
る。更に、エンジン1では、燃焼室4に吸入された混合
気が点火プラグ5の作動により爆発・燃焼されることに
より、ピストン3に運動力が付与され、クランク軸1a
に回転力が付与される。そして、燃焼後の既燃焼ガス
(排気ガス)は、排気行程における排気バルブ9の開き
に同期して、燃焼室4から排気ポート7aを通じて排出
され、排気通路7を通じて外部へと排出される。
【0017】吸気通路6の途中には、図示しないアクセ
ルペダルの操作に連動して開閉されるスロットルバルブ
21が設けられている。そして、このスロットルバルブ
21が開閉されることにより、吸気通路6に対する空気
の取り込み量、即ち吸気量が調節される。そのスロット
ルバルブ21の下流側には、吸気脈動を平滑化させるた
めのサージタンク22が設けられている。
【0018】エアクリーナ15の近傍には、吸気温セン
サ41が設けられている。この吸気温センサ41では、
吸気通路6における吸気の温度(吸気温)THAが検出
され、その大きさに応じた信号が出力される。スロット
ルバルブ21の近傍には、スロットルセンサ42が設け
られている。このスロットルセンサ42では、スロット
ルバルブ21の開度(スロットル開度)TAが検出さ
れ、その大きさに応じた信号が出力される。併せて、ス
ロットルセンサ42では、スロットルバルブ21が全閉
位置に配置されたときにそのことを指示するためのアイ
ドル信号IDLが出力される。更に、サージタンク22
には、吸気圧センサ43が設けられている。この吸気圧
センサ43では、サージタンク22内における吸気の圧
力(吸気圧)PMが検出され、その大きさに応じた信号
が出力される。
【0019】一方、排気通路7の途中には、排気ガスを
浄化するための三元触媒23を内蔵してなる触媒コンバ
ータ24が設けらている。又、排気通路7の途中には、
酸素センサ44が設けられている。この酸素センサ44
では、排気中の酸素濃度Oxが検出され、その大きさに
応じた信号が出力される。
【0020】エンジン1には、水温センサ45が設けら
れている。この水温センサ45では、エンジン1の内部
を流れる冷却水の温度(冷却水温)THWが検出され、
その大きさに応じた信号が出力される。
【0021】各点火プラグ5には、ディストリビュータ
25にて分配された点火信号が印加される。ディストリ
ビュータ25ではイグナイタ26から出力される高電圧
がクランク軸1aの回転、即ちクランク角度に同期して
各点火プラグ5に分配される。そして、各点火プラグ5
の点火タイミングは、イグナイタ26からの高電圧出力
タイミングにより決定される。
【0022】ディストリビュータ25には、排気側カム
シャフト11に連結されて、クランク軸1aの回転に同
期して回転される図示しないロータが内蔵されている。
又、ディストリビュータ21には、回転数センサ46及
び気筒判別センサ47が設けられている。回転数センサ
46では、ロータの回転からクランク軸1aの回転数
(エンジン回転数)NEが検出され、その大きさに応じ
た信号が出力される。気筒判別センサ47では、同じく
ロータの回転に応じてクランク軸1aの基準位置(クラ
ンク角基準位置)GPが所定の割合で検出され、それに
応じた信号が出力される。この実施例では、エンジン1
の一連の4行程に対してクランク軸1aが2回転するも
のとして、回転数センサ46では1パルス当たり30°
CAの割合でクランク角度が検出され、エンジン回転数
NEを指示する信号として出力される。又、気筒判別セ
ンサ47では1パルス当たり360°CAの割合でクラ
ンク角度が検出され、クランク角基準位置GPを指示す
る信号として出力される。従って、エンジン回転数NE
及びクランク角基準位置GPの両信号を併用することに
より、各シリンダ2におけるピストン3の上下動位置が
検出可能である。
【0023】この実施例において、スロットルバルブ2
1の近傍の吸気通路6には、バイパス通路27が設けら
れている。このバイパス通路27はスロットルバルブ2
1を迂回して同バルブ21の上流側と下流側とを連通さ
せる。このバイパス通路27には、リニアソレノイド式
のアイドルスピードコントロールバルブ(ISCV)2
8が設けられている。このISCV28の開度は、スロ
ットルバルブ21が全閉となるエンジン1のアイドリン
グ時に、そのアイドリングを安定させるためにデューテ
ィ制御される。そして、この制御によりバイパス通路2
7を流れる空気量が調節され、もってアイドリング時に
燃焼室4に取り込まれる吸気量が制御される。
【0024】又、この実施例の自動車には、活性炭を内
蔵してなるキャニスタ29が設けられている。このキャ
ニスタ29は、燃料タンク18にて発生する蒸発燃料
(ベーパ)を捕捉して一時的に蓄えるためのものであ
る。そのために、キャニスタ29には、燃料タンク18
から延びるベーパパイプ30が接続されている。更に、
キャニスタ29に蓄えられたベーパを吸気通路6へ適宜
に放出(パージ)するために、キャニスタ29にはパー
ジパイプ31の基端が接続され、同パイプ31の先端が
吸気通路6においてスロットルバルブ21の直下流側に
連通されている。そして、パージパイプ31の途中に
は、電磁式のバキューム・スイッチング・バルブ(VS
V)よりなるパージ制御弁32が設けられている。この
パージ制御弁32の開度は、パージパイプ31より吸気
通路6へパージされるベーパ量を調節するためにデュー
ティ制御される。加えて、パージパイプ31の途中には
分岐パイプ33が設けら、同パイプ33が吸気通路6に
おいてスロットルバルブ21の直上流側に連通されてい
る。この分岐パイプ33の途中には、同パイプ33から
吸気通路6へ向かう流れのみを許容する逆止弁34が設
けられている。吸気通路6における分岐パイプ33の開
口は、スロットルバルブ21が開かれることにより、ス
ロットルバルブ21よりも下流側に位置することにな
る。この実施例では、上記のキャニスタ29、ベーパパ
イプ30、パージパイプ31、パージ制御弁32及び分
岐パイプ33等により本発明における蒸発燃料放出手段
が構成されている。又、逆止弁34も本発明における放
出実行手段の一つを構成している。
【0025】従って、燃料タンク18にて発生したベー
パはベーパパイプ30を通じてキャニスタ29に適宜送
り込まれ、同キャニスタ29にて活性炭に吸着捕捉され
る。そして、エンジン1の運転時にスロットルバルブ2
1が開かれることにより、キャニスタ29に捕捉された
ベーパの一部が、パージパイプ31及び分岐パイプ33
等を通じて吸気通路6にパージされる。加えて、パージ
制御弁32が開かれることにより、キャニスタ29にて
捕捉されたベーパの一部が、パージパイプ31を通じて
吸気通路6にパージされる。ここで、パージ制御弁32
の開度が適宜に調節されることにより、パージパイプ3
1のみを通じて吸気通路6にパージされるベーパの量が
調節される。
【0026】そして、図2に示すように、各インジェク
タ16、イグナイタ26、ISCV28及びパージ制御
弁32は電子制御装置(以下単に「ECU」という)5
0に電気的に接続されている。この実施例では、ECU
50により本発明における噴射量制御手段、燃料カット
実行手段、放出実行手段、第1の噴射量補正手段、第2
の噴射量補正手段及び漸増速度設定手段が構成されてい
る。又、ECU50には前述した吸気温センサ41、ス
ロットルセンサ42、吸気圧センサ43、酸素センサ4
4、水温センサ45、回転数センサ46及び気筒判別セ
ンサ47がそれぞれ接続されている。そして、ECU5
0はこれら各センサ41〜47からの出力信号に基づ
き、各インジェクタ16、イグナイタ26、ISCV2
8及びパージ制御弁32を好適に駆動制御する。又、こ
の実施例では、スロットルセンサ42、吸気圧センサ4
3、回転数センサ46等により、吸気通路6における吸
気状態を含むエンジン1の各種運転状態を検出するため
の本発明における運転状態検出手段が構成されている。
又、酸素センサ45により、エンジン1における燃料濃
度を検出するための本発明における燃料濃度検出手段が
構成されている。
【0027】次に、上記のECU50に係る電気的構成
について図3のブロック図に従って説明する。ECU5
0は中央処理装置(CPU)51、所定の制御プログラ
ム等を予め記憶した読み出し専用メモリ(ROM)5
2、CPU51の演算結果等を一時記憶するためのラン
ダムアクセスメモリ(RAM)53、予め記憶されたデ
ータを保存するためのバックアップRAM54等を備え
ている。そして、ECU50はそれら各部材51〜54
と、アナログ/デジタル変換器を含む外部入力回路55
と、外部出力回路56等とをバス57により接続してな
る理論演算回路として構成されている。
【0028】外部入力回路55には、前述した各センサ
41〜47等がそれぞれ接続されている。外部出力回路
56には、各インジェクタ16、イグナイタ26、IS
CV28及びパージ制御弁32がそれぞれ接続されてい
る。そして、CPU51は外部入力回路55を介して入
力される各センサ41〜47等の検出信号を入力値とし
て読み込む。又、CPU51は各センサ41〜47から
読み込んだ入力値に基づき、燃料噴射量制御、点火時期
制御、アイドル回転数制御及びパージ制御等を実行する
ために、各インジェクタ16、イグナイタ26、ISC
V28及びパージ制御弁32等を好適に制御する。ここ
で、燃料噴射量制御とは、各インジェクタ16の開弁期
間を制御することより、各インジェクタ16より噴射さ
れる燃料噴射量を制御することである。一方、パージ制
御とは、パージ制御弁32の開度をデューティ制御する
ことにより、キャニスタ29より吸気通路6へパージさ
れるペーパ量を制御することである。
【0029】次に、前述したECU50により実行され
る各種制御のうち、パージ制御の処理内容について説明
する。図4はエンジン1の運転時、即ち後述する燃料噴
射量制御の実行時に、パージ制御弁32をデューティ制
御するためにECU50により実行される「パージ制御
ルーチン」を示すフローチャートである。このルーチン
の処理は所定時間毎の定時割り込みで実行される。
【0030】処理がこのルーチンへ移行すると、ステッ
プ100において、各センサ42,43,46等の検出
値に基づき、スロットル開度TA、吸気圧PM及びエン
ジン回転数NE等に係る各入力値を読み込む。併せて、
後述する「燃料噴射量制御ルーチン」にて設定される燃
料カット実行フラグXFCを読み込む。又、後述する燃
料噴射量制御に係り、酸素センサ44の検出値に基づき
空燃比フィードバック制御が実行されているか否かの制
御状態を読込む。
【0031】続いて、ステップ110において、パージ
条件が成立しているか否かを判断する。このパージ条件
の成立は、空燃比フィードバック制御の実行と、吸気圧
PMが所定値以上であること、即ち吸気通路6の吸気量
が所定値以上であることとが同時に成立した場合に判断
される。ここで、パージ条件が成立していない場合に
は、ステップ160において、パージ制御実行フラグX
PRGを「0」に設定し、その後の処理を一旦終了す
る。パージ条件が成立している場合には、ステップ12
0へ移行する。
【0032】ステップ120においては、燃料カット実
行フラグXFCが「1」であるか否かを判断する。通
常、燃料カットはエンジン1の減速運転時や、エンジン
1に連結されたトランスミッションが変速されるときに
行われる。ここで、燃料カット実行フラグXFCが
「1」である場合には、燃料噴射量制御において燃料カ
ットが実行されたものとして、ステップ160へ移行す
る。そして、ステップ160において、パージ制御実行
フラグXPRGを「0」に設定し、その後の処理を一旦
終了する。燃料カット実行フラグXFCが「1」でない
場合には、燃料カットが実行されていないものとして、
パージ制御弁32を制御すべくステップ130へ移行す
る。
【0033】そして、ステップ130において、吸気圧
PM及びエンジン回転数NE等の各入力値に基づき、パ
ージ制御弁32をデューティ制御するためのパージ指令
値DPRGを算出する。この算出は所定の計算式に従っ
て行われる。
【0034】続いて、ステップ140において、今回求
められたパージ指令値DPRGに基づきパージ制御弁3
2をデューティ制御する。この制御によれば、パージ制
御弁32の開度がエンジン1の運転状態に適して調節さ
れることから、パージパイプ31を通じて吸気通路6へ
パージされるベーパが適量に調節される。
【0035】その後、ステップ150において、パージ
制御が実行されていることを指示するために、パージ制
御実行フラグXPRGを「1」に設定し、その後の処理
を一旦終了する。
【0036】以上がパージ制御の処理内容である。この
実施例では、上記の「パージ制御ルーチン」の処理を実
行するECU50が、本発明における放出実行手段に相
当している。この実施例では、燃料カットを含むエンジ
ン1の運転状態に対応してパージ制御弁32が制御され
ることから、キャニスタ29に捕捉されたベーパを効果
的にエンジン1へ供給することができる。
【0037】次に、上記のようなパージ制御に対応して
行われる燃料噴射量制御について説明する。図5はEC
U50により実行される「パージカウンタ処理ルーチ
ン」を示すフローチャートである。このルーチンの処理
は、所定のクランク角度(例えば「180°」)毎の割
り込みで実行される。
【0038】処理がこのルーチンへ移行すると、ステッ
プ200において、ベーパ濃度学習フラグXFPGE、
ベーパ濃度学習値FPG、パージ指令値DPRG及びパ
ージ制御実行フラグXPRGを読み込む。ここで、ベー
パ濃度学習フラグXFPGEとは、別途の処理ルーチン
にて設定されるものであり、エンジン1のアイドリング
時に酸素センサ44の検出値に基づき実行されるベーパ
濃度の学習が完了した場合に「1」に設定される。又、
ベーパ濃度学習値FPGとは、上記のベーパ濃度の学習
により決定される負の値である。このベーパ濃度の学習
を実行するECU50は、酸素センサ44の検出結果に
基づき、パージされたベーパ分に応じて燃料噴射量を減
量補正するための補正値を算出するための補正値算出手
段に相当している。
【0039】そして、ステップ201において、パージ
制御実行フラグXPRGが「1」であるか否かを判断す
る。ここで、パージ制御実行フラグXPRGが「1」で
ない場合には、パージ制御が実行されていないものとし
て、ステップ206へ移行する。パージ制御実行フラグ
XPRGが「1」である場合には、パージ制御が実行さ
れているものとして、ステップ202へ移行する。
【0040】ステップ202においては、ベーパ濃度学
習フラグXFPGEが「1」であるか否かを判断する。
ここで、ベーパ濃度学習フラグXFPGEが「1」でな
い場合には、ベーパ濃度の学習が完了していないものと
して、ステップ206へ移行する。ベーパ濃度学習フラ
グXFPGEが「1」である場合には、ベーパ濃度の学
習が完了しているものとして、ステップ203へ移行す
る。
【0041】ステップ203においては、パージ指令値
DPRGが「0」でないか否かを判断する。パージ指令
値DPRGが「0」である場合には、パージ制御弁32
が閉じられているものとして、ステップ206へ移行す
る。パージ指令値DPRGが「0」でない場合には、パ
ージ制御弁32が開かれているものとして、ステップ2
04へ移行する。
【0042】そして、ステップ204においては、パー
ジカウンタCPRG1をインクリメントする。又、ステ
ップ205においては、そのパージカウンタCPRG1
の値が上限値Cmaxよりも小さいか否かを判断する。
ここで、パージカウンタCPRG1の値が上限値Cma
xよりも小さい場合には、ステップ207へ移行する。
パージカウンタCPRG1の値が上限値Cmaxよりも
小さくない場合には、ステップ206へ移行する。
【0043】各ステップ201,202,203,20
5から移行してステップ206においては、パージカウ
ンタCPRG1の値を上限値Cmaxに設定した後、ス
テップ207へ移行する。
【0044】ステップ205又はステップ206から移
行してステップ207においては、ベーパ濃度学習フラ
グXFPGEが「1」であるか否かを再び判断する。こ
こで、ベーパ濃度学習フラグXFPGEが「1」でない
場合には、ベーパ濃度の学習が完了していないものとし
て、そのままその後の処理を一旦終了する。ベーパ濃度
学習フラグXFPGEが「1」である場合には、ベーパ
濃度の学習が完了したものとして、ステップ208へ移
行する。
【0045】ステップ208においては、ベーパ濃度学
習値FPGが「0」であるか否かを判断する。ここで、
ベーパ濃度学習値FPGが「0」でない場合には、その
ままその後の処理を一旦終了する。ベーパ濃度学習値F
PGが「0」である場合には、ステップ209へ移行す
る。
【0046】ステップ209においては、パージ指令値
DPRGが「0」であるか否かを判断する。ここで、パ
ージ指令値DPRGが「0」でない場合には、パージ制
御弁32が一旦開かれてから再び閉じられたものとし
て、その後の処理を一旦終了する。パージ指令値DPR
Gが「0」である場合には、パージ制御弁32が閉じら
れているものとして、ステップ210へ移行する。
【0047】そして、ステップ210において、パージ
カウンタCPGR1の値を「0」にクリアした後、その
後の処理を一旦終了する。以上がパージ制御に対応して
実行されるパージカウンタ処理の内容である。従って、
この実施例では、パージ制御実行中において、実質的な
ベーパ濃度学習値FPGが求められていて、燃料カット
終了後にパージ制御が再開されて一旦閉じられていたパ
ージ制御弁32が再び開かれたときに、パージカウンタ
CPRG1の値がインクリメントされる。この実施例で
は、上記の「パージカウンタ処理ルーチン」を実行する
ECU50が、燃料カット終了後におけるパージ制御再
開時からの経過時間を計時するための計時手段に相当し
ている。
【0048】次に、図6はECU50により実行される
「燃料噴射量制御ルーチン」を示すフローチャートであ
る。このルーチンの処理は、所定のクランク角度毎の割
り込みで実行される。
【0049】処理がこのルーチンへ移行すると、ステッ
プ300において、各センサ41〜43,45,46等
の各検出値に基づき、吸気温THA、スロットル開度T
A、アイドル信号IDL、吸気圧PM、冷却水温THW
及びエンジン回転数NE等に係る各入力値を読み込む。
【0050】次に、ステップ310においては、燃料カ
ットの実行条件が成立しているか否かを判断する。この
燃料カットの実行条件の判断は、スロットルバルブ21
が全閉となったことを指示するアイドル信号IDL等に
基づいて行われる。そして、燃料カット実行条件が成立
している場合には、以後の燃料噴射の処理を禁止するも
のとして、ステップ410において、燃料カット実行フ
ラグXFCを「1」に設定し、その後の処理を一旦終了
する。燃料カット実行条件が成立していない場合には、
以後の燃料噴射の処理を許容するものとして、ステップ
320において、燃料カット実行フラグXFCを「0」
に設定する。この実施例では、上記の各ステップ31
0,320,410の処理を実行するECU50が、本
発明における燃料カット実行手段に相当している。
【0051】そして、ステップ320から移行してステ
ップ330においては、吸気圧PM及びエンジン回転数
NE等の各入力値に基づき、基本噴射量PMTAUを算
出する。この基本噴射量PMTAUは、吸気圧PM及び
エンジン回転数NEの関係で予め定められた図示しない
三次元マップを参照して求められる。この基本噴射量P
MTAUは、現在の吸入空気量の大きさに応じて各燃焼
室4に供給されるべき基本燃料量に相当し、その基本燃
料量を各インジェクタ16より噴射するのに要する時
間、即ちインジェクタ16の開弁時間に相当している。
このステップ320の処理を実行するECU50は、エ
ンジン1の基本的な運転状態に応じた基本燃料量を演算
するための基本噴射量演算手段に相当している。
【0052】次いで、ステップ340において、基本噴
射量PMTAUに係る換算係数KINJ、空燃比補正係
数FAF及び空燃比学習値KGをそれぞれ読み込む。こ
こで、空燃比補正係数FAFは、各燃焼室4における空
燃比を所定値に収束させる空燃比フィードバック制御の
実行のために求められるものである。又、この空燃比補
正係数FAFは、酸素センサ44により検出される酸素
濃度Oxの値に基づき、別途の処理ルーチンにて演算さ
れる。又、空燃比学習値KGは各種運転パラメータの値
に対応して学習された空燃比補正用の値である。
【0053】続いて、ステップ350において、吸気温
THA及び冷却水温THWの各入力値に基づき、基本噴
射量PMTAUを補正するための温度補正係数KTHを
算出する。
【0054】そして、ステップ360において、パージ
カウンタCPRG1、吸気圧PM及びベーパ濃度学習値
FPG等の各値に基づき最終ベーパ濃度学習値FPG1
の値を算出する。
【0055】このステップ360の処理を図7に詳しく
説明する。先ず、ステップ361において、パージカウ
ンタCPRG1及びベーパ濃度学習値FPGの各値を読
み込む。ここで、パージカウンタCPRG1の値は、前
述した「パージカウンタ処理ルーチン」にて設定される
ものである。
【0056】次に、ステップ362において、パージカ
ウンタCPRG1の値が、「0」以上で且つ所定値C1
未満の範囲にあるか否かを判断する。ここで、所定値C
1は「255」未満の値であり、例えば「100」前後
の値に設定することができる。そして、パージカウンタ
CPRG1の値が上記の範囲にある場合には、ステップ
363へ移行する。パージカウンタCPRG1の値が上
記の範囲にない場合には、ステップ365へ移行する。
【0057】ステップ362から移行してステップ36
3においては、吸気圧PMの値に基づき吸気圧補正係数
FPAを算出する。この吸気圧補正係数FPAは、図8
に示すような二次元マップを参照して求められる。即
ち、このマップでは、吸気圧PMの値が大きくなるほど
吸気圧補正係数FPAが小さくなるように設定されてい
る。即ち、スロットルバルブ21より下流側の吸気通路
6における吸気負圧が小さくなるに連れて、吸気圧補正
係数FPAが小さくなるように設定されている。これ
は、吸気負圧の値が小さくなるに連れてパージパイプ3
1よりパージされるベーパ量が少なくなることに適合さ
せるためである。
【0058】そして、ステップ364においては、以下
の計算式に従って最終ベーパ濃度学習値FPG1を算出
する。 FPG1=FPG*(CPRG1+1)*1/256*
FPA 一方、ステップ362から移行してステップ365にお
いては、パージカウンタCPRG1の値が所定値C1以
上で「255」以下の範囲にあるか否かを判断する。そ
して、パージカウンタCPRG1の値が上記の範囲にあ
る場合のみ、ステップ366において、ベーパ濃度学習
値FPGをそのまま最終ベーパ濃度学習値FPG1とし
て設定する。上記のようにステップ360の処理を実行
する。
【0059】このステップ360の処理によれば、パー
ジカウンタCPRG1の値が所定値C1を越えると、既
に学習されたベーパ濃度学習値FPGが最終ベーパ濃度
学習値FPG1として一律に設定される。従って、ステ
ップ360の処理を実行するECU50は、燃料カット
が終了した後に、その燃料カットの実行前に既に学習済
みのベーパ濃度学習値FPGを最終ベーパ濃度学習値F
PG1として設定するための第1の設定手段に相当して
いる。
【0060】又、このステップ360の処理によれば、
パージカウンタCPRG1の値が「0」からインクリメ
ントされて所定値C1に近づくに連れて、最終ベーパ濃
度学習値FPG1の絶対値が漸増するように設定され
る。従って、ステップ360の処理を実行するECU5
0は、燃料カットが終了した時に、上記ベーパ濃度学習
値FPGが最終ベーパ濃度学習値FPGとして設定され
ることを所定期間だけ遅延させ、その遅延期間だけ、最
終ベーパ濃度学習値FPG1の絶対値をゼロより漸増さ
せて設定する第2の設定手段に相当している。
【0061】更に、このステップ360の処理によれ
ば、上記の最終ベーパ濃度学習値FPG1の漸増速度が
吸気圧補正係数FPAに従って変更設定される。従っ
て、ステップ360の処理を実行するECU50は、上
記の漸増速度の大きさを、吸気通路6の吸気状態に応じ
て設定するための本発明における漸増速度設定手段に相
当している。尚、この実施例では、最終ベーパ濃度学習
値FPG1が負の値として設定される。
【0062】そして、図6において、ステップ360か
ら移行してステップ370においては、上記のように求
められた各種パラメータに基づき、以下の計算式に従っ
て最終噴射量補正係数FEFIを算出する。
【0063】FEFI=KINJ*KTH*(FAF+
KG+FPG1) 続いて、ステップ380において、壁面付着補正量FM
Wを読み込む。この壁面付着補正量FMWは、インジェ
クタ16から噴射される燃料の一部が吸気通路6の壁面
に付着することを考慮して基本噴射量PMTAUを補正
するためのものであり、別途の処理ルーチンにて算出さ
れる。
【0064】そして、ステップ390において、今回求
められた基本噴射量PMTAU、最終噴射量補正係数F
EFI及び壁面付着補正量FMWに基づき、最終噴射量
TAUを算出する。この最終噴射量TAUは以下の計算
式に従って行われる。
【0065】TAU=PMTAU*FEFI+FMW このステップ390の処理を実行するECU50は、基
本噴射量PMTAUをベーパ濃度分を含む各種運転パラ
メータに基づいて求められた補正値により補正して最終
噴射量を算出するための最終噴射量算出手段に相当して
いる。そして、ステップ400において、今回求められ
た最終噴射量TAUに基づいてインジェクタ16の開閉
タイミング及び開弁時間を制御することにより、1回分
の燃料噴射を実行する。このステップ400の処理を終
了した後は、次の処理タイミングを待って再びこのルー
チンの処理を開始する。
【0066】上記のようにして、燃料カットの実行とそ
れ以外の通常時の燃料噴射量制御が実行される。この実
施例では、上記の「燃料噴射量制御ルーチン」の処理を
実行するECU50が、噴射量制御手段、第1の噴射量
補正手段及び第2の噴射量補正手段にも相当している。
【0067】以上説明したようにこの実施例によれば、
エンジン1の運転時に各種センサ41〜43,45,4
6等の検出値に基づき、吸気通路6の吸気状態を含む各
種運転状態が検出される。又、酸素センサ44の検出値
に基づき、燃焼室4における燃料濃度を反映した酸素濃
度Oxが検出される。ここで、上記運転状態及び酸素濃
度Oxの検出値に基づき最終噴射量TAUが算出され、
その算出値に基づきインジェクタ16が制御される。こ
の制御により、運転状態に応じた所要量の燃料が吸気通
路6へ噴射される。一方、インジェクタ16より所要量
の燃料が噴射されているときには、パージ制御弁32が
制御される。この制御により、燃料タンク18にて発生
するベーパの適量が、パージパイプ31を通じて吸気通
路6へ適宜にパージされる。又、分岐パイプ33から
は、逆止弁34により通過を許容されたベーパが吸気通
路6へパージされる。このとき、酸素濃度Oxの検出値
に基づき、実際に吸気通路6へ放出されたベーパ分に応
じたベーパ濃度学習値FPGが求められる。そして、そ
のベーパ濃度学習値FPGに当たる最終ベーパ濃度学習
値FPG1に基づき最終噴射量TAUが減量補正され
る。従って、この減量補正により、エンジン1に供給さ
れるべき燃料がベーパ分だけ過剰になることはない。
【0068】ここで、上記のような燃料噴射量制御の実
行時には、運転状態の検出値に基づき、必要に応じて燃
料カットを実行すべくインジェクタ16が制御される。
又、燃料カットの実行とその終了に対応して、ベーパの
パージの許容とその遮断とを実行すべくパージ制御弁3
2が制御される。或いは、逆止弁34が作動する。そし
て、燃料カット終了後には、その燃料カットの実行前に
学習されたベーパ濃度学習値FPGに当たる最終ベーパ
濃度学習値FPG1基づき、最終噴射量TAUが減量補
正される。このため、燃料カットの終了後には、燃料噴
射量の減量補正を速やかに行うことが可能となる。
【0069】そして、この実施例では、燃料カット終了
時に、燃料カット実行前に学習されたベーパ濃度学習値
FPGに基づき減量補正の行われることが所定期間だけ
遅延される。その代わりに、その遅延期間だけ最終ベー
パ濃度学習値FPG1がゼロより漸増され、その最終ベ
ーパ濃度学習値FPG1に基づいて最終噴射量TAUが
減量補正される。併せて、最終ベーパ濃度学習値FPG
1の漸増速度の大きさが、吸気圧PMの大きさに応じて
設定される。
【0070】即ち、図9に示すように、時刻t1におい
て燃料カットが実行されると、負の値である最終ベーパ
濃度学習値FPG1が一旦「0」に戻され、同時にベー
パのパージを一旦遮断すべく、パージ指令値DPRGが
「0」に戻される。その後、時刻t2において燃料カッ
トが終了すると、パージを再開すべくパージ指令値DP
RGが「0」から所要値へと戻され、パージカウンタC
PRG1のインクリメントが開始される。これと同時
に、最終ベーパ濃度学習値FPG1の漸増(マイナス方
向への)が開始される。その後、時刻t3において、パ
ージカウンタCPRG1が所定値C1に達すると、最終
ベーパ濃度学習値FPG1の漸増が停止され、同学習値
FPG1が直ちに所要値へと戻される。しかも、時刻t
2〜時刻t3にて実線又は破線で示すように、その期間
の最終ベーパ濃度学習値FPG1の漸増速度(傾き)が
吸気圧PMの大きさに応じて変更される。
【0071】従って、この実施例では、燃料カットの終
了と同時にベーパのパージが再開されたときには、実際
にそのパージ量が所期の量まで漸増するのに合わせて、
上記の最終ベーパ濃度学習値FPG1が漸増される。こ
のため、燃料カット終了直後における最終噴射量TAU
の補正が適正に行われる。その結果、パージ再開後にそ
のベーパが所期の量に達するまでの遅れ期間で、エンジ
ン1における空燃比の適正化を図ることができる。しか
も、最終ベーパ濃度学習値FPG1に係る漸増速度の大
きさが、吸気圧PMの大きさに合わせて設定されること
から、吸気通路6の吸気状態より異なるベーパのパージ
速度に合わせて最終ベーパ濃度学習値FPG1が漸増さ
れることになり、最終噴射量TAUの補正が更に適正化
されることになる。その結果、燃料カット終了によるパ
ージ再開時に、最終噴射量TAUの減量補正を再開する
に当たり、その減量補正をエンジン1の吸気状態に応じ
て漸次変化させることにより、エンジン1における空燃
比の適正化をより高精度に図ることができる。従って、
例えば、自動車の走行時に、エンジン1で燃料カットを
伴う減速運転が行われ、再加速されるような場合には、
エンジン1の空燃比がリーン化したりリッチ化したりす
ることがなく、窒素酸化物(NOx)の発生等を抑制す
ることができる。
【0072】又、この実施例によれば、最終噴射量TA
Uの算出が、最終ベーパ濃度学習値FPG1の他に、吸
気温THA及び冷却水温THWの各値を反映した温度補
正係数KTHに基づいて補正される。その結果、エンジ
ン1の温度状態や外気の温度状態に応じて、最終噴射量
TAUを精度良く求めることができる。
【0073】更に、この実施例によれば、インジェクタ
16から噴射される燃料の一部が吸気通路6の壁面に付
着することを考慮して、最終噴射量TAUに壁面付着補
正量FMWが加えられている。その意味からも、最終噴
射量TAUを精度良く求めることができる。
【0074】尚、この発明は次のような別の実施例に具
体化することもできる。 (1)前記実施例では、パージ再開直後における最終ベ
ーパ濃度学習値FPG1の漸増速度を吸気圧PMの大き
さに応じて設定した。これに対し、吸気圧センサ43の
代わりにエアフローメータを使用して燃料噴射量制御を
実行するシステムでは、パージ再開直後における最終ベ
ーパ濃度学習値FPG1の漸増速度をエアフローメータ
にて検出される吸気量の大きさに応じて設定してもよ
い。この場合にも、前記実施例と同等の作用及び効果を
得ることができる。
【0075】(2)前記実施例では、パージ再開直後に
最終ベーパ濃度学習値FPG1を直線的に漸増させた
が、その最終ベーパ濃度学習値FPG1を曲線的に漸増
させてもよい。この場合には、最終ベーパ濃度学習値F
PG1の変化を、パージ再開時におけるベーパ流の実態
により適合させることができる。
【0076】(3)前記実施例では、吸気通路6に対す
るベーパのパージ量をエンジン1の運転状態に合わせて
適宜に調整すべく、分岐パイプ34における逆止弁34
に加えて、パージパイプ31にはECU50により制御
されるパージ制御弁32を設けた。
【0077】これに対し、キャニスタと吸気通路との間
にパージパイプを接続し、その途中に分岐パイプ及び逆
止弁を設けることなくパージ制御弁のみを設けてもよ
い。この場合にも、吸気通路に対するベーパのパージ量
をECUにより適宜に調整することが可能となり、吸気
通路に対するインジェクタからの燃料噴射と燃料カット
の実行に合わせてパージの許容と遮断とが可能となる。
【0078】或いは、キャニスタと吸気通路との間にパ
ージパイプを接続し、その途中にパージ制御弁を設ける
ことなく逆止弁のみを設けてもよい。この場合には、吸
気通路に対するベーパのパージ量をECUにより適宜に
調整することはできないものの、吸気通路に対するイン
ジェクタからの燃料噴射と燃料カットの実行に合わせて
パージの許容と遮断とが可能となる。
【0079】以上、この発明の各実施例について説明し
たが、各実施例から把握できる請求項以外の技術的思想
について、以下にそれらの効果と共に記載する。 (イ)請求項1に記載された内燃機関、吸気通路、燃料
噴射手段、燃料タンク、蒸発燃料放出手段、運転状態検
出手段、燃料濃度検出手段、噴射量制御手段及び燃料カ
ット実行手段を備えた内燃機関の蒸発燃料処理装置にお
いて、前記噴射量制御手段及び前記燃料カット実行手段
により前記燃料噴射手段が制御されて燃料の噴射と燃料
カットとが実行されるのに合わせて、前記蒸発燃料放出
手段を適宜に制御するための放出制御手段と、前記放出
制御手段により前記蒸発燃料放出手段による蒸発燃料の
放出が許容されているときに、前記噴射量制御手段にて
算出される燃料噴射量を、前記燃料濃度検出手段の検出
結果より算出される補正値に基づいて蒸発燃料分だけ減
量補正するための第3の噴射量補正手段と、前記燃料カ
ット実行手段の制御による燃料カットが終了した後に、
その燃料カットの実行前に前記第3の噴射量補正手段に
より算出された補正値に基づき、前記噴射量制御手段に
て算出される燃料噴射量を減量補正するための第4の噴
射量補正手段と、前記燃料カット実行手段による燃料カ
ットが終了した時、前記第4の噴射量補正手段による燃
料噴射量の減量補正を所定期間だけ遅延させ、その遅延
の期間だけ前記補正値をゼロより漸増させて前記噴射量
制御手段にて算出される燃料噴射量を減量補正するため
の第5の噴射量補正手段と、前記第5の噴射量補正手段
にて設定される前記補正値の漸増速度の大きさを、前記
運転状態検出手段により検出される吸気状態に応じて設
定するための漸増速度設定手段とを備えたことを特徴と
する内燃機関の蒸発燃料処理装置。
【0080】この構成によれば、燃料カット終了により
蒸発燃料の放出が再開される時に燃料噴射量の減量補正
を再開するに当たり、その減量補正を内燃機関の吸気状
態に応じて漸次変化させることにより、内燃機関におけ
る空燃比の適正化をより高精度に図ることができる。
【0081】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、燃料カットが終了して燃料噴射が再開さ
れ蒸発燃料の放出が再開される時に、内燃機関の運転状
態に基づいて算出される燃料噴射量を、所定期間だけゼ
ロより漸増される補正値に基づいて減量補正する。又、
その補正値の漸増速度を、吸気通路における吸気状態に
応じて設定するようにしている。
【0082】従って、燃料カットの終了と同時に蒸発燃
料の放出が再開されたときには、その放出量の漸増に合
わせて上記の補正値が漸増され、燃料噴射量の補正が適
正に行われる。しかも、その補正値が、吸気状態より異
なる蒸発燃料の放出速度に合わせて漸増され、燃料噴射
量の補正が更に適正化される。その結果、燃料カット終
了により蒸発燃料の放出が再開される時に燃料噴射量の
減量補正を再開するに当たり、その減量補正を内燃機関
の吸気状態に応じて漸次変化させることにより、内燃機
関における空燃比の適正化をより高精度に図ることがで
きるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本的な概念構成を示す概念構成図
である。
【図2】この発明を具体化した一実施例において、内燃
機関の蒸発燃料処理装置を含むガソリンエンジンシステ
ムを示す概略構成図である。
【図3】一実施例において、ECU等の構成を示すブロ
ック図である。
【図4】一実施例において、ECUにより実行される
「パージ制御ルーチン」を示すフローチャートである。
【図5】一実施例において、ECUにより実行される
「パージカウンタ処理ルーチン」を示すフローチャート
である。
【図6】一実施例において、ECUにより実行される
「燃料噴射量制御ルーチン」を示すフローチャートであ
る。
【図7】一実施例において、同じく「燃料噴射量制御ル
ーチン」の一部を詳しく示すフローチャートである。
【図8】一実施例において、吸気圧と吸気圧補正係数と
の関係を示すマップである。
【図9】一実施例において、燃料カット実行フラグ、最
終ベーパ濃度学習値、パージ指令値及びパージカウンタ
の値の関係を示すタイムチャートである。
【図10】第2の従来技術において、燃料カット、燃料
噴射量の補正値及びパージの有無の関係を示すタイムチ
ャートである。
【符号の説明】
1…内燃機関としてのエンジン、6…吸気通路、16…
燃料噴射手段としてのインジェクタ、18…燃料タン
ク、29…キャニスタ、30…ベーパパイプ、31…パ
ージパイプ、32…パージ制御弁、33…分岐パイプ
(29,30〜33により蒸発燃料放出手段が構成され
ている)、34…放出実行手段を構成する逆止弁、41
…吸気温センサ、42…スロットルセンサ、43…吸気
圧センサ、45…水温センサ、46…回転数センサ、
(41〜43,45,46等により運転状態検出手段が
構成されている)、44…燃料濃度検出としての酸素セ
ンサ、50…ECU(50により噴射量制御手段、燃料
カット実行手段、放出実行手段、第1の噴射量補正手
段、第2の噴射量補正手段及び漸増速度設定手段が構成
されている)。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02M 25/08 301 F02M 25/08 301K 301U (72)発明者 仙田 正典 愛知県大府市共和町一丁目1番地の1 (56)参考文献 特開 平5−223021(JP,A) 特開 昭63−189665(JP,A) 特開 平5−18295(JP,A) 特開 平4−72453(JP,A) 特開 平2−19631(JP,A) 特開 平5−79372(JP,A) 特開 昭63−314339(JP,A) 特開 平4−365939(JP,A) 実開 昭63−151963(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/00 - 41/40 F02D 43/00 - 45/00 F02M 25/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関に通じる吸気通路に燃料を噴射
    するための燃料噴射手段と、 前記燃料噴射手段に供給されるべき燃料を貯留するため
    の燃料タンクと、 前記燃料タンクにて発生する蒸発燃料を前記吸気通路へ
    放出するための蒸発燃料放出手段と、 前記吸気通路の吸気状態を含む前記内燃機関における各
    種運転状態を検出するための運転状態検出手段と、 前記内燃機関における燃料濃度を検出するための燃料濃
    度検出手段と、 前記内燃機関の運転状態に応じた所要量の燃料を噴射す
    べく、前記運転状態検出手段の検出結果に基づいて燃料
    噴射量を算出し、その算出結果に基づいて前記燃料噴射
    手段を制御するための噴射量制御手段と、 前記運転状態検出手段の検出結果に基づき、燃料カット
    を実行すべく前記燃料噴射手段を制御するための燃料カ
    ット実行手段と、 前記燃料噴射手段による燃料の噴射が許容されるときに
    は、前記蒸発燃料放出手段による蒸発燃料の放出を許容
    し、前記燃料噴射手段による燃料カットが行われるとき
    には、前記蒸発燃料放出手段による蒸発燃料の放出を遮
    断するための放出実行手段と、 前記蒸発燃料放出手段による蒸発燃料の放出が許容され
    ているときに、前記噴射量制御手段にて算出される燃料
    噴射量を、前記燃料濃度検出手段の検出結果に基づいて
    蒸発燃料分だけ減量補正するための第1の噴射量補正手
    段とを備えた内燃機関の蒸発燃料処理装置において、 前記燃料カット実行手段の制御による燃料カットが終了
    し前記噴射量制御手段による燃料の噴射が再開された
    時、前記噴射量制御手段にて算出される燃料噴射量を、
    前記第1の噴射量補正手段に代わり、所定期間だけゼロ
    より漸増される補正値減量補正するための第2の噴射
    量補正手段と、 前記第2の噴射量補正手段にて設定される前記補正値の
    漸増速度を、前記運転状態検出手段により検出される吸
    気圧に応じて設定するための漸増速度設定手段とを備え
    たことを特徴とする内燃機関の蒸発燃料処理装置。
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