JPH10258462A - 高分子量ポリオレフィン多孔フィルムおよびその製造 方法 - Google Patents
高分子量ポリオレフィン多孔フィルムおよびその製造 方法Info
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Abstract
フィン多孔フィルム、及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 葉脈状及び/又は網目状をなすフィブリ
ルを主な構成要素とする微多孔フィルムであって、該フ
ィルムが、フィブリルの板状晶の幅として測定された太
さが0.1μm以上である、延伸鎖結晶と板状晶よりな
るフィブリル及び/又は幅0.1μm以上のらせん状結
晶よりなるフィブリルより構成される極限粘度[η]3
dl/g以上の高分子量ポリオレフィン微多孔フィル
ム。この高分子量ポリオレフィン多孔フィルムは、可塑
剤及び/又は溶剤を実質的に含まない極限粘度[η]3
dl/g以上のポリオレフィン不透気性フィルムを熱処
理及び必要に応じて延伸処理及び/又はヒートセットを
行うことにより製造される。
Description
セパレータ用途に適した高分子量ポリオレフィン多孔フ
ィルムおよびその製造方法に関するものであり、より詳
しくは、原料の高分子量ポリオレフィンに可塑剤や溶剤
を添加することなくポリオレフィンの不透気性シートな
いしフィルムを調製し、これに熱処理を行って得られ
た、透気性に優れた多孔フィルムおよびその製造方法、
さらには、熱処理後に少なくとも一軸方向に延伸するこ
とにより得られた、強度と透気性に優れたポリオレフィ
ンの多孔フィルム、およびその製造方法に関する。
の製造方法は、例えば、特公平6−53826号公報、
特公平6−2841号公報あるいは特公平7−1778
2号公報に見られるようにすでに数多く提案されてい
る。これらの方法は、いずれも微多孔フィルムを得るた
めに、高分子量ポリオレフィンにデカン、ドデカン、デ
カリン、パラフィンオイル、鉱油等の炭化水素系溶剤、
脂肪酸、脂肪酸エステル、脂肪族アルコール等の脂肪酸
炭化水素誘導体、パラフィン系ワックスあるいはジオク
チルフタレート、ジブチルセバケート等の低分子量化合
物から成る可塑剤を添加してフィルムを成形した後、該
低分子量化合物をフィルムから除去することにより、微
多孔フィルムを得るものである。そして、特公平6−5
3826号公報、特公平6−2841号公報で提案され
ている方法は、高強度の微多孔フィルムを得るために、
低分子量化合物をフィルムから除去すると共に得られた
フィルムを延伸することを特徴としている。
は、高分子量ポリオレフィンを原料とするフィルムを多
孔化するために、結果として、フィルムから除去する行
程が必要となる低分子量化合物を添加せずに、多孔フィ
ルムを得るべく種々検討した結果、特定の高分子量ポリ
オレフィンフィルムを熱処理して多孔化することによ
り、透気性に優れる多孔フィルムが得られるという知見
を見いだし、さらに、該多孔フィルムを少なくとも一軸
に延伸することにより、著しく強度と透気性に優れる多
孔フィルムが得られるという知見を見いだし本発明を完
成した。
フィンフィルムを特定条件で熱処理して得られる葉脈状
および/または網目状をなすフィブリルを主な構成要素
とする微多孔フィルムおよびさらに少なくとも一軸に延
伸することにより強度と透気性に優れた多孔フィルムな
らびに親水化処理して得られる水系電池用セパレータフ
ィルムを提供することにある。また、本発明の他の目的
は、低分子量化合物を添加せずに、従来低分子量化合物
を添加して得られていた高分子量ポリオレフィン多孔フ
ィルムに勝るとも劣らない機械的特性をもち、孔径、空
孔率や透気性などの微多孔フィルムの機能の制御範囲が
広い高分子量ポリオレフィン微多孔フィルムの製造方法
を提供することにある。
成するために提案されたものであって、葉脈状および/
または網目状をなすフィブリルを主な構成要素とし、該
フィブリルが、延伸鎖結晶と板状晶よりなるフィブリル
および/またはらせん状結晶よりなるフィブリルより構
成される極限粘度[η]が3dl/g以上の高分子量ポ
リオレフィン多孔フィルムを提供するものである。
ィルムを熱処理するのに、主に非晶性部分を溶融もしく
は溶解させた後、それをフィブリル上に結晶(板状晶)
化させるとともに、数本の比較的細いフィブリルを部分
的な溶融もしくは溶解後、再結晶により凝集させ、より
太い1本のフィブリル(らせん状結晶よりなるフィブリ
ルも含む)を形成させて得られる高分子量ポリオレフィ
ン多孔フィルムおよび該フィルムを製造する方法を提供
するものである。
/または網目状をなすフィブリルを主な構成要素とする
多孔フィルムであって、該フィルムが、延伸鎖結晶と板
状晶よりなるフィブリルおよび/またはらせん状結晶か
らなるフィブリルより構成される極限粘度[η]が3d
l/g以上の高分子量ポリオレフィン多孔フィルムが提
供される。
らせん状結晶からなるフィブリルの太さが1μmを超え
るものを含む高分子量ポリオレフィン多孔フィルムが提
供される。
たは溶剤を実質的に含まない不透気性フィルムを熱処理
して得られる上記高分子量ポリオレフィン多孔フィルム
が提供される。
ルムがインフレーションフィルム成形で得られたフィル
ムである高分子量ポリオレフィン多孔フィルムが提供さ
れる。
る極限粘度[η]3dl/g以上の高分子量ポリオレフ
ィン多孔フィルムが提供される。 (1) 透気度が1000秒/100cc以下; (2) バブルポイントが0.1ないし7.0kg/cm
2 ; (3) 空孔率が30%以上; (4) フィルム厚さが10ないし200μm; (5) 突刺強度が3.0g/μm以上;
たは溶剤を実質的に含まない不透気性フィルムの熱処理
で得られる多孔フィルムを、少なくとも一軸に延伸、ま
たは少なくとも一軸に延伸後ヒートセットして得られ
る、以下の特性を有する高分子ポリオレフィン多孔フィ
ルムが提供される。 (1) 少なくとも一方向の引張強度が7MPa以上; (2) 突刺強度が3.0g/μm以上; (3) 透気度が200秒/100cc以下; (4) バブルポイントが0.1ないし5.0kg/cm
2 ; (5) 空孔率が30%以上; (6) フィルム厚さが1ないし200μm;
が、インフレーションフィルム成形で得られた不透気性
フィルムを熱処理して得られたものである上記特性を有
する高分子量ポリオレフィン多孔フィルムが提供され
る。
フィンが、高分子量ポリエチレンである上記高分子量ポ
リオレフィン多孔フィルムが提供される。
たは溶剤を実質的に含まない不透気性フィルムを熱処理
した後、少なくとも一軸に延伸、または少なくとも一軸
に延伸後ヒートセットして得られる多孔フィルムを親水
化処理することによって得られた、以下の特性を有する
高分子量ポリオレフィン多孔フィルムからなる水系電池
用セパレータフィルムが提供される。 (1) 少なくとも一方向の引張強度が7MPa以上; (2) 突刺強度が3.0g/μm以上; (3) 透気度が300秒/100cc以下; (4) バブルポイントが0.1ないし5.0kg/cm
2 ; (5) 電解液保液率が200%以上; (6) フィルム厚さが1ないし200μm;
孔フィルムが (1) 透気度が1000秒/100cc以下; (2) バブルポイントが0.1ないし7.0kg/cm
2 ; (3) 空孔率が30%以上; (4) フィルム厚さが10ないし200μm; (5) 突刺強度が3.0g/μm以上; の特性を有するもの、および/または前記親水化処理前
の多孔フィルムが、 (1) 少なくとも一方向の引張強度が7MPa以上; (2) 突刺強度が3.0g/μm以上; (3) 透気度が200秒/100cc以下; (4) バブルポイントが0.1ないし5.0kg/cm
2 ; (5) 空孔率が30%以上; (6) フィルム厚さが1ないし200μm; の特性を有するものである上記高分子量ポリオレフィン
多孔フィルムからなる水系電池用セパレータフィルムが
提供される。
たは溶剤を実質的に含まない極限粘度[η]3dl/g
以上のポリオレフィン不透気性フィルムを熱処理を行っ
て多孔化することを特徴とする高分子量ポリオレフィン
多孔フィルムの製造方法が提供される。
透気性フィルムが面配向されたものである上記高分子量
ポリオレフィン多孔フィルムの製造方法が提供される。
透気性フィルムがインフレーション成形で得られたフィ
ルムである上記高分子量ポリオレフィン多孔フィルムの
製造方法が提供される。
フィルム成形における膨比とドラフト比の積が200以
下である上記高分子量ポリオレフィン多孔フィルムの製
造方法が提供される。
質的に用いずに得られた不透気性フィルムを熱処理によ
って多孔化した、極限粘度[η]が3dl/g以上の高
分子量ポリオレフィンからなる多孔フィルムを少なくと
も一軸方向に延伸倍率1.1倍以上の割合で延伸する高
分子量ポリオレフィン多孔フィルムの製造方法が提供さ
れる。
化後少なくとも一軸方向に延伸した前記高分子量ポリオ
レフィン多孔フィルムを、さらにヒートセットする上記
高分子量ポリオレフィン多孔フィルムの製造方法が提供
される。
フィンが、高分子量ポリエチレンである上記高分子量ポ
リオレフィン多孔フィルムの製造方法が提供される。
よって得られた高分子量ポリオレフィン多孔フィルム
を、さらに界面活性剤および/またはスルホン化剤によ
り親水化する水系電池用セパレータフィルムの製造方法
が提供される。
レフィン多孔フィルム、およびその製造方法に関して、
原料、処理前フィルムの成形方法、処理方法、延伸方
法、得られたフィルムの特徴について述べる。
フィンとは、エチレン、プロピレンおよび炭素数4ない
し8のα−オレフィンを、例えばチーグラー系触媒を用
いたスラリー重合により、単独もしくは、二つ以上の組
み合わせで重合して得られる。好ましい共重合体は、エ
チレンと少量のプロピレンもしくは炭素数4ないし8の
α−オレフィンの単独ないし二つ以上の組み合わせによ
る共重合体である。
熱処理温度が広く取れる点で5モル%以下が好ましい。
これらの中で特に好ましいものは、エチレンの単独重合
体である。分子量は、インフレーションフィルム成形時
において、極限粘度[η]で3dl/g以上であり、汎
用のインフレーションフィルム成形装置で成形できる点
で極限粘度[η]3ないし4dl/g未満のものが好ま
しい。特に高強度の微多孔フィルムを得る目的では4d
l/g以上、好ましくは4ないし25dl/gであり、
5ないし20dl/gがさらに好ましく、8ないし20
dl/gが特に好ましい。極限粘度[η]が25dl/
gを越えるものは、次に述べるように、処理前フィルム
を成形する際に溶融粘度が高すぎてインフレーションフ
ィルム成形性に劣る傾向がある。
ルム成形法で得られたポリオレフィンからなる不透気性
フィルムは、実質的にポリオレフィンから成る。実質的
にポリオレフィンから成るということは、インフレーシ
ョンフィルム成形時に原料ポリオレフィンに多量の溶剤
および/または可塑剤が添加されていないことを意味す
る。したがって、耐熱安定剤、耐候安定剤、滑剤、アン
チブロッキング剤、スリップ剤、顔料、染料等の通常ポ
リオレフィンに添加して使用される各種添加剤は、本発
明の目的を損なわない範囲で配合されていても良いが、
その上限は総量で好ましくは10重量%以下、さらに好
ましくは5重量%以下である。
で5dl/g未満、とりわけ4dl/g未満のものは、
通常のインフレーションフィルム成形法によって成形す
ることができる。インフレーションフィルム成形法につ
いては、詳しくは、「プラスチックの押出成形とその応
用」[澤田慶司著:誠文堂新光社発行(1966年)]
の第4編2章に述べられたポリエチレンやポリプロピレ
ンで行われるような一般的な方法が挙げられる。
と、T−ダイフィルム成形法の場合、溶融延伸をする
と、成形されるフィルムは一軸配向であるため、成形
後、フィルムを面配向させる後処理が必要になるが、イ
ンフレーションフィルム成形法では、膨比を適当に選択
することによって、フィルム成形時にフィルムを面配向
させることができる。
ンフィルム成形するための好ましい条件は、ドラフト比
と膨比をある特定の範囲内とすることである。ドラフト
比とはインフレーションフィルムダイのリップ出口での
フィルム樹脂の流出速度(線速度)に対する冷却固化し
たチューブフィルムの引き取り速度の比であり、また膨
比とは、インフレーションフィルムダイ出口における膨
張前のチューブ円周長さに対する冷却固化したチューブ
フィルムの円周長さの比である。
適宜調節されるが、好ましくは3以上であり、膨比は
1.1ないし20の範囲で適宜調節される。極限粘度
[η]で5dl/g以上、25dl/g以下の高分子量
ポリオレフィンの場合、以下のようにして処理前フィル
ムを得ることができる。
機で溶融し、次いでマンドレルがスクリュー回転に伴っ
て、または単独で回転する少なくともL/Dが5のチュ
ーブダイから押し出した後、溶融状態のチューブ状フィ
ルムの内部に気体を吹き込んで所定の膨比に膨張させて
冷却し、フィルムとするインフレーション成形法によっ
て得られる。
構成されるチューブダイの長さ、またDはスクリューダ
イ出口におけるアウターダイの内径である。インフレー
ションフィルム成形装置に関する態様は、本出願人によ
り出願された特公平6−55433号公報に詳述されて
いる。
ないし20であり、より好ましくは4ないし15であ
る。また好ましい膨比は、3ないし20であり、より好
ましくは4ないし15である。大孔径の多孔フィルムが
必要な場合には、ドラフト比は15以下、膨比は15以
下とし、ドラフト比と膨比の積が200以下、好ましく
は150以下、より好ましくは130以下とする。
イフィルム成形法のいずれの方法においても、得られる
処理前のフィルムは、極限粘度[η]で3ないし25d
l/gのもので、面配向しており、結晶化度が好ましく
は50%以上、さらに好ましくは60ないし70%、機
械方向の引張強度で0.03GPa以上、好ましくは
0.04GPa以上、機械方向に垂直な方向の引張強度
で0.02GPa以上、好ましくは0.04GPa以上
であり、温度40℃及び湿度90%の条件下で透湿係数
が0.45g・mm/m2 ・24hr以下の不透気性フ
ィルムである。不透気性フィルムとは、後述する透気性
試験において、透気度が10000秒/100cc以上
のフィルムである。得られる処理前フィルムの厚さは特
に制限しないが、後に続く処理工程での取扱いの都合で
好ましくは5ないし500μm、更に好ましくは5ない
し200μmである。
熱から求められる処理前フィルムの結晶化度は、ポリエ
チレンの場合、好ましくは50%以上、さらに好ましく
は60ないし70%である。またポリエチレン以外のポ
リオレフィンの場合、処理前フィルムの結晶化度は、好
ましくは40%以上、さらに好ましくは50%以上であ
る。
得られたフィルムで、ポリエチレンの場合に50%、そ
の他のポリオレフインの場合に40%の結晶化度を下回
るフィルムは、本発明の方法で多孔化した場合に空孔率
30%以上を達成できない虞がある。この場合、予め気
体(空気または窒素)雰囲気下で行う予備的な熱処理等
を行うことによって結晶化度を高め、熱処理工程に供す
ることもできる。
ことが好ましい。面配向は大きくなり過ぎても、熱処理
時の緩和が起こり難く孔径を大きくすることができない
が、面配向していないと、熱処理時にフィルムが伸びて
たるみ、熱処理の効果を得ることができないので、上述
の膨比およびドラフト比の範囲で面配向させることが好
ましい。
向していることを指す。フィルムが二軸に配向している
ということは、フィルム面内でポリオレフィンの単位結
晶のうち、分子鎖方向に対応するc軸以外のa軸及びb
軸のいずれかが、主としてフィルム面に垂直に存在して
いる状態で、かつその軸以外の例えばc軸がフィルム面
内にほぼ無配向に分布している状態をいう。フィルム面
に垂直に存在する軸はポリエチレンの場合通常a軸であ
り、それ以外のポリオレフィンの場合、通常b軸であ
る。
下のようにして確認することができる。すなわち、フィ
ルムのエンド(END)方向からフィルムを赤道方向に
配置して、X線を入射し回折パターンを観察したとき
に、ポリエチレンの場合、配向係数fa(その他のポリ
オレフィンの場合ではfb)が少なくとも0.2以上で
あり、かつフィルムの機械軸方向を子午線方向になるよ
うに配置して、スルー(THROUGH)方向からX線
を入射し回折パターンを観察したときに、配向係数fc
が−0.2以上0.2以下であるような状態である。
び計算方法は、「高分子のX線回折(上)」(LERO
Y E.ALEXANDER著、桜田一郎監訳、化学同
人)の選択配向の節に記載されている通りである。特に
fcが0.2を上回る場合(c軸配向状態)やfaが
0.2を下回るような処理前フィルムでは、結晶化度が
前記条件を満たしている場合でも、熱処理で多孔化する
ことができない場合がある。なお、極限粘度[η]で
3.0dl/gを下回る処理前フィルムでは条件によっ
ては多孔化するが、引張強度の点で満足できない場合が
ある。
は、雰囲気の状態によっても変わるが、例えば、ポリエ
チレンの場合、通常100ないし145℃の温度で1分
間以上といった条件で行うことが好ましい。この時、処
理前フィルムは、収縮を妨げるように、好ましくは少な
くとも一方向で、最も好ましくは、直交する二方向で固
定されて拘束される。収縮が余儀なくされる場合の好ま
しい収縮の許容範囲は、長さおよび幅方向で10%以下
である。
上述の処理で、フィルムは多孔化する。後述する特定の
第一の液体を用いている場合には、固定状態のまま乾燥
することにより、多孔フィルムを得ることができる。
分子量ポリオレフィンと適度な親和性を持つ第一の液体
の中で行うことが好ましい。高分子量ポリオレフィンと
適度な親和性を持つということは、高分子量ポリオレフ
ィンの処理前フィルムを成形し、それを処理温度で第一
の液体に浸漬したとき、処理前フィルムの結晶部分には
ほとんど作用せずに、主として非晶性部分に浸透し、選
択的に溶融もしくは溶解させ、冷却した時にその一部を
結晶化させ、全体として結晶化度を上げ得るものであ
る。したがって、著しく親和性が優れ、熱処理温度域で
ポリオレフィン結晶を溶解する溶剤は排除される。
持つとは、高分子量ポリオレフィンフィルムに液体が充
分に馴染むことであり、表面張力が小さいと言い換える
ことができる。そしてその尺度としては、接触角で10
0度以下、好ましくは90度以下、更に好ましくは80
度以下の液体である(なお、表面張力は、市販の自動接
触角計を用い、常法で測定できる)。
処理温度域で溶解しない液体とは、例えば、溶液セルを
装着した示差走査熱量計(DSC)で、液体の存在下で
高分子量ポリオレフィンの融点をセカンドランで観察し
た時に、高分子量ポリオレフィン単独の融点に比べて、
その融点を20℃以上低下させない液体である。液体の
高分子量ポリオレフィンに対する親和性は処理温度によ
っても変わるので、処理温度と液体の種類を選ぶことに
より適度な親和性を得て、多孔化の効果を最大限まで上
げることができる。
ル、プロパノール、ブチルアルコール、アミルアルコー
ル等のような低級脂肪族アルコール類;アセトン、メチ
ルエチルケトン、シクロヘキサノン等のような低級脂肪
族ケトン;ギ酸エチル、酢酸ブチル等のような低級脂肪
酸エステル;四塩化炭素、トリクロロエチレン、パーク
ロロエチレン、クロロベンゼン等のようなハロゲン化炭
化水素;ヘプタン、シクロヘキサン、オクタン、デカ
ン、ドデカン等のような炭化水素;ピリジン、ホルムア
ミド、ジメチルホルムアミド等のような窒素含有有機化
合物;メチルエーテル、エチルエーテル、ジオキサン、
ブチルセロソルブ等のようなエーテルである。また、モ
ノエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエ
チレングリコール等のようなグリコール類、界面活性剤
類や一般的に加熱媒体として用いられるシリコンオイル
等も好ましい液体である。
合物として使用することもできる。また界面活性剤を添
加した温水、熱水も有効であるが、ベンゼン、キシレ
ン、テトラリンは、高分子量ポリオレフィンを熱処理温
度で溶解するため、好ましくない。ポリエチレンおよび
ポリプロピレンに対する好適な第一の液体は、オクタ
ン、デカン、ドデカン、パラフィンオイル、溶融パラフ
ィンワックスやそれらを主成分とする液体、これらの少
なくとも一種類以上の組成物の液体である。
体の種類にもよるが、例えば前述したように、ポリエチ
レンの場合では、通常100℃ないし145℃、好まし
くは115℃ないし140℃である。ポリエチレン以外
の場合のポリオレフィンの処理温度は通常50℃ないし
170℃好ましくは80℃ないし160℃である。一般
的に処理時間は、処理前フィルムが処理温度に到達後、
10秒ないし10分間、好ましくは30秒ないし5分間
であり、処理温度が高くなれば、処理時間を短くするこ
とができる。なお必要以上の処理時間は、多孔フィルム
の引張強度を低下させる虞があるので避けたほうが好ま
しい。
れた処理前フィルムは、ピンチロールで押さえて巻き取
られるチューブ状フィルムであるから、熱処理に際して
は、一方の端を切り離して単一のフィルムとして取り扱
う。インフレーションフィルムの場合、T−ダイフィル
ム成形と比較すると、T−ダイフィルムのように両端部
(耳部)を切り捨てる必要がないため収率面でも優位で
ある。
一の液体中で熱処理を行ったフィルムは、乾燥処理が行
われる。処理に用いた液体の種類にもよるが、フィルム
の収縮を妨げるように二方向固定した状態であれば、処
理液体を温風や熱風で直接乾燥してもよいが、比較的乾
燥速度の遅い液体の場合、第一の液体と相溶性があり、
その液体より沸点が低くかつその液体よりもポリオレフ
ィンとの親和性に劣る第二の液体に浸漬して、乾燥する
ことが好ましい。さらに、乾燥する際にも、処理フィル
ムは収縮を抑えるように、好ましくは少なくとも一方向
で、最も好ましくは直交する二方向で固定される。収縮
が余儀なくされる場合の好ましい収縮の許容範囲は長さ
および幅方向で10%以下である。
は、ヘキサン、ヘプタンのような低沸点炭化水素、塩化
メチレンのような塩素置換低沸点炭化水素、1,2−ジ
クロロ−2,2,2−トリフルオロエタン、1、1ージ
クロロー1ーフルオロエタン、1,3−ジクロロ−1,
1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン、2,2,
3,3,3−ペンタフルオロプロパノールのような塩素
フッ素置換低沸点炭化水素などが挙げられる。浸漬温度
や浸漬時間は、熱処理温度以下で液体の置換が完全に行
われる条件のうち、最低の温度と最短の時間が選ばれ
る。
溶剤を実質的に含まない極限粘度[η]が3dl/g以
上のポリオレフィン不透気性フィルムを拘束下で熱処理
を行って微多孔化する高分子量ポリオレフィン多孔フィ
ルムおよびその製造方法を提供するものであるが、引張
強度のさらに大きな多孔フィルムを得るためやフィルム
の空孔率、孔径の調節のために熱処理後に延伸を行って
もよい。
行われる。延伸温度の下限は高分子量ポリオレフィンの
種類による。高分子量ポリオレフィンがポリエチレンで
あれば、80℃ないし熱処理後フィルムの融点以下、好
ましくは100ないし130℃である。延伸倍率は、一
軸延伸の場合1.1倍以上、好ましくは1.5倍以上、
より好ましくは1.5ないし5倍である。一軸延伸の場
合には一定幅一軸延伸が好ましい。二軸延伸の場合に
は、面倍率で1.5倍以上、好ましくは1.5ないし2
5倍である。
た上述の熱処理の部分で述べたように高分子量ポリオレ
フィンと適度な親和性を持ち、かつ延伸温度で熱処理後
フィルムを溶解しない第一の液体との接触下で行っても
良い。延伸の方法は、横方向の幅の収縮(幅落ち)を最
小限に抑えた一軸延伸、もしくは、テンタークリップで
横方向の収縮を妨げた一軸延伸や、通常の二軸延伸試験
機で行われる全テンタークリップ方式による逐次もしく
は同時二軸延伸、さらには、一段目を一対のロールで延
伸し、次いでテンタークリップで横方向に延伸する連続
逐次二軸延伸、または連続テンタークリップ方式の連続
同時二軸延伸が適用できる。
孔フィルムは、フィルムの皺の除去、空孔率やフィルム
厚みの調整、フィルムの表面摩擦抵抗の低減化、熱収縮
の低減化のためにヒートセットを行ってもよい。ヒート
セットとは、上記多孔フィルムの直交する二方向を固定
した状態で加熱することをいい、その際の条件は、気体
(空気)雰囲気下で所望の物性値を得るために必要な温
度や処理時間などが適宜選ばれるが、通常、処理後のフ
ィルムの融点以下で最適な温度と時間が決められる。温
度が高ければ、処理時間は短く、温度が低ければ処理時
間を長くすることが必要である。
本発明において、熱処理によって得られる高分子量ポリ
オレフィン多孔フィルムは、葉脈状および/または網目
状をなすフィブリルを主な構成要素としていることが重
要な特徴である。葉脈状および/または網目状をなすフ
ィブリルとは、フィルムを構成するフィブリルが、太い
幹の繊維とその外方に連なる細い繊維とを持ち、細い繊
維が複雑な網状構造を形成している状態をいう。
は、延伸鎖結晶と板状晶よりなるフィブリル(A)とら
せん状結晶よりなるフィブリル(B)がある。高分子材
料におけるフィブリルの構造や形態の一例としては、応
力下の溶液結晶化物において検討がなされており、例え
ば、A.J.Pennings,A.A.Kiel,KolloidZ.,205,p160(196
5);A.Keller,J.Machin,J.Macromol.Sci.,B1,p41(1967)
等に、あるいは、K.Kobayashi,T.Nagasawa,J.Macromol.
Sci.Phys.,B3,p153(1970);T.Nagasawa,Y.Shimomura,J.P
olymer Sci.Polymer Phys.Ed.,12,p2291(1974)等におい
て述べられている。
造として二つの構造モデルが提案されている。前者は、
フィブリルの中心に形成された伸びきり鎖結晶と、それ
にぶら下がった分子鎖が形成する板状晶よりなる構造で
あり、後者は、折りたたみ鎖よりなる結晶核に内在して
いるらせん転移が流動方向に配向するためにフィブリル
状になるもので、必ずしも前者に存在する伸びきり鎖結
晶を必要としないというモデルである。
りなるフィブリル(A)とは、上記構造モデルの前者に
相当するものであり、一般にシシカバブ構造と呼ばれる
結晶である。これは、中心部に繊維状の延伸鎖結晶が存
在しているもので、その延伸鎖結晶を核として折り畳み
鎖結晶(板状晶)が周期的に構成されたものであり、具
体的には、図3に示すような形態である。
りなるフィブリル(B)とは、上記構造モデルの後者に
相当するものであり、中心部の繊維状の結晶がほとん
ど、あるいは全く観察されないものであり、折り畳み鎖
よりなる板状結晶がらせん状に形成されたもので、具体
的には図4に示すような状態である。
(A)は、板状晶の幅として測定される太さが0.1μ
m以上、好ましくは0.5μm以上、より好ましくは1
ないし10μmであり、通常1μmを越えるものを含ん
でいる。このフィブリルの太さは、熱処理前の不透気性
フィルムが同一であれば、第一液体の熱処理温度が高い
ほど太くなる傾向にあり、また、熱処理温度が同一の場
合には、不透気性フィルム成形における膨比とドラフト
比の積が小さいほど太くなる傾向にある。さらに、不透
気性フィルム原料として[η]が小さいものを使用する
ほど太いフィブリルが形成される傾向にある。
は、らせん状結晶の幅として測定される太さが0.1μ
m以上、好ましくは0.5μm以上、より好ましくは1
ないし10μmであり、通常1μmを越えるものを含ん
でいる。このフィブリルの太さの変化は、延伸鎖結晶と
板状晶よりなるフィブリルと同様な傾向にある。
ては、同一の不透気性フィルムを使用した場合、熱処理
温度が低い方が、(A)のフィブリルが生成しやすく、
熱処理温度が高くなるにつれて、(B)のフィブリルが
生成しやすくなる。また原料の[η]が高い場合(例え
ば、約15dl/g程度)にはほとんどの熱処理温度範
囲で(A)のフィブリルが生成する。反対に原料の
[η]が低い場合(例えば約5dl/g)には(B)の
フィブリルが生成する熱処理温度範囲が比較的広くな
る。これらフィブリルの状態は、添付した電子顕微鏡写
真である図3および図4に示される。
られた高分子量ポリオレフィン多孔フィルムの倍率30
00倍の電子顕微鏡写真であり、(b)は、同じく倍率
10000倍の電子顕微鏡写真である。また、図4の
(a)は、後述する実験例28で得られた高分子量ポリ
オレフィン多孔フィルムの倍率3000倍の電子顕微鏡
写真であり、(b)は、同じく倍率10000倍の電子
顕微鏡写真である。図3および図4からもわかるよう
に、本発明の高分子量ポリオレフィン多孔フィルムは、
葉脈状および/または網目状をなす各フィブリルの太さ
を太くし、単位面積あたりのフィブリルの本数を減少さ
せることによって、孔径を大きくすることで高透気性を
達成している。
とにより大きく(ガーレー秒は小さく)することがで
き、ガーレー秒で1000秒/100cc以下、好まし
くは500秒/100cc以下、さらに好ましくは20
0秒/100cc以下である。熱処理温度が高すぎた
り、熱処理時間が長すぎると、フィルム表面が溶解し、
透気性が失われるため好ましくない。
れて低い値をとり、通常0.1ないし7.0kg/cm
2 である。好ましくは0.1ないし5.0kg/cm2
である。
以上、より好ましくは60%以上、さらに好ましくは7
0%以上である。空孔率は、多孔フィルム作成後ヒート
セットにより適宜調節できる。フィルム厚さは、10な
いし200μmであり、突刺強度は、3.0g/μm以
上、好ましくは5.0g/μm以上、より好ましくは
6.0g/μm以上である。
ポリオレフィン微多孔フィルムは、また以下のような特
徴を有するものである。 (1)透気度が1000秒/100cc以下 (2)バブルポイントが0.1ないし7.0kg/cm
2 (3)空孔率が30%以上 (4)フィルム厚さが10μmないし200μm (5)突刺強度が3.0g/μm以上
方向に延伸して得られる高分子量ポリオレフィン多孔フ
ィルムもまた、葉脈状および/または網目状をなすフィ
ブリルを主な構成要素としている。延伸後のフィルムに
おいては、熱処理後のフィルムと比べ、フィルムを形成
するフィブリルの状態は明確ではなく、形態上は、延伸
鎖結晶と板状晶よりなるフィブリルやらせん状結晶より
なるフィブリル、およびそれらの過渡的な状態等、様々
なフィブリルより形成されている。
以上、好ましくは少なくとも一方向で9MPa以上、よ
り好ましくは少なくとも一方向で10MPa以上、さら
に好ましくは少なくとも一方向で15MPa以上、特に
好ましくは少なくも一方向で20MPa以上である。
くは6g/μm以上、より好ましくは9.0g/μm以
上、さらに好ましくは10.0g/μm以上である。透
気度は、延伸倍率を高くすると大きく(ガーレー秒では
小さく)することができ、ガーレー秒で200秒/10
0cc以下、好ましくは100秒/100cc以下、よ
り好ましくは80秒/100cc以下である。延伸後の
フィルムの透気度は、延伸前の熱処理フィルムの孔の大
きさが影響しており、延伸前のフィブリルの太さが太い
ほど(したがって、孔径が大きいほど)透気性が良くな
る傾向にある。
れて低い値をとり、通常0.1ないし5.0kg/cm
2 である。好ましくは0.1ないし4.0kg/cm2
である。透気度と同様に延伸前のフィルムの孔径が大き
いほど、延伸後のバブルポイントも低くなる傾向にあ
る。また、過度な熱処理によって作成された透気性のな
いフィルム(フィルム表面に溶解した膜が存在する)
も、延伸後には透気性があるフィルムとすることが可能
である。
以上、より好ましくは60%以上、さらに好ましくは7
0%以上である。空孔率は、多孔フィルム作成後ヒート
セットにより適宜調節できる。フィルム厚さは、1ない
し200μmである。
なくとも一軸に延伸した高分子量ポリオレフィン多孔フ
ィルムは、以下のような特徴を有する。 (1)少なくとも一方向の引張強度が7MPa以上 (2)突刺強度が3.0g/μm以上 (3)透気度が200秒/100cc以下 (4)バブルポイントが0.1ないし5.0kg/cm
2 (5)空孔率が30%以上 (6)フィルム厚さが1ないし200μm
とも一軸に延伸されたフィルムをヒートセットした高分
子量ポリオレフィン多孔フィルムも同様に以下のような
特徴を有する。 (1)少なくとも一方向の引張強度が7MPa以上; (2)突刺強度が3.0g/μm以上; (3)透気度が200秒/100cc以下; (4)バブルポイントが0.1ないし5.0kg/cm
2 ; (5)空孔率が30%以上; (6)フィルム厚さが1ないし200μm;
孔フィルムを、水系電池用セパレータに適用するために
は、フィルムを親水化することが必要になる。親水化方
法としては、界面活性剤で処理する方法、スルホン化剤
により表面改質する方法、フッ素ガス等のガス処理を行
って官能基を付加する方法、またはコロナ放電処理、プ
ラズマ処理および電子線処理からなる群より選ばれる1
種の方法で表面処理するか、あるいはフィルムの表面
に、親水性基を有するビニル単量体を重合させる方法な
らびにこれらの方法の組み合わせによる方法等が挙げら
れる。
用いる場合には、電池特性の点で、界面活性剤および/
またはスルホン化剤による方法が好ましい。フィルムの
表面に、親水性基を有するビニル単量体を結合(重合)
して、表面に親水性基を付与する方法としては、例え
ば、親水性基を有するビニル単量体をフィルムの表面に
塗布し、次いで電子線照射する方法が挙げられる。親水
性基を有するビニル単量体として具体的には、アクリル
酸、メタクリル酸などの不飽和カルボン酸;酢酸ビニル
などのカルボン酸ビニルエステル;およびこれらの混合
物が挙げられる。
ルムからなる水系電池用セパレータフィルムは、下記の
特性を有していることが重要である。 (1) 少なくとも一方向の引張強度が7MPa以上; (2) 突刺強度が3.0g/μm以上; (3) 透気度が300秒/100cc以下; (4) バブルポイントが0.1ないし5.0kg/cm
2 ; (5) 電解液保液率が200%以上; (6) フィルム厚さが1ないし200μm;
よって測定されたものである。
デカリン溶媒にて135℃で測定する値である。測定法
はASTM D4020に基づいて行う。
定機ミニアックス(型式DH−150型)にて測定し
た。
度を0.95g/cm3 として、緻密フィルムとしての
厚みを計算で求め、上述の膜厚測定機による値との関係
で求めた。 ここで、T0 は膜厚測定機で求めた実際のフィルム厚
み、そして、Tw は重量から計算で求めた空孔率0%と
してのフィルム厚みである。
機テンシロン(型式RTM100型)で室温(23℃)
で行った。ASTM D882の方法A(試料幅15m
m)により測定し、算出した。
ィルムを標準ガーレーデンソメーター(GurleyDensomet
er:東洋精機製作所製B型ガーレーデンソメーター)に
よりガーレー秒を測定した。
は、ASTM D3417により、示差走査型熱量計
(DSC)により測定した値である。
差走査型熱量計(DSC)により、ASTM D341
7に示された条件で融点を測定した際に、同時に測定さ
れる融解熱量を用い、理論結晶融解熱量の値に対する割
合として計算で求めた。
置(型番RU300)にて測定した。
TM F316−70に準じて測定した。測定は、界面
活性剤の1wt%水溶液に30分浸漬後その水溶液をそ
のまま用いて行った。界面活性剤としては、ポリオキシ
エチレン高級アルコールエーテル(花王製;エマルゲン
709)を使用した。
ン引張試験機(型式RTM100型)を用い、23℃に
て、クロスヘッドスピード100mm/minで測定し
た。突き刺し用の針は、針先端が0.5mmRである。
直径1mmの針を用いて行った。突刺強度は針がフィル
ムを突き破る時の力を前出のTw(重量から計算で求め
た厚み)で割った値を採用した。
の試験片を3枚採取し、水分平衡に至らせた状態の重量
Wを測定した。次に、比重1.3のKOH水溶液中に試
験片を1時間浸漬した後、液中から引き上げてフィルム
角部の一点からつるし、10分後の試験片の重量W2 を
測定し、下式により算出した。
高分子量のポリオレフィン多孔フィルムが提供され、こ
の多孔フィルムは、原料の高分子量ポリオレフィンに可
塑剤や溶剤を添加することなくポリオレフィンの不透気
性シートないしフィルムを調製し、これに熱処理を行う
ことにより得ることができる。この多孔フィルムは、そ
の強度と透気性に優れた物性を利用して、ろ過材や水系
電池セパレータ、電池用セパレータフィルム、電解コン
デンサ用セパレータフィルム、通気性フィルムの用途、
紙おむつやハウスラップ等の透湿防水用途、その他衣料
・包装・印刷分野の用途に好適に供される。
に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。なお下記実施例中の「%」は特に断りのない
限り、「重量%」である。
インフレーションフィルム成形装置を用いて高分子量ポ
リエチレンインフレーションフィルムを成形した。
樹脂流路の断面積、S2は、チューブダイ中間部5の樹
脂流路の断面積、S3は、チューブダイ出口部6での樹
脂流路の断面積である。ポリエチレン(極限粘度[η]
=16.5dl/g、嵩密度=0.45g/cm3 )の
粉末を用い、押出機1、ダイ中央部2及びダイ出口部3
の設定温度をそれぞれ280℃、180℃、150℃と
して、押出量を約3kg/hrに設定し、スクリューに
内在する気体流路を通して、圧縮空気を吹き込み、膨ら
んだチューブフィルムの直径に適合する口径の冷却リン
グ7の内径に接触させて冷却固化し、同時に安定板8に
沿って折り畳み、ピンチロール9で所望の速度で引き取
ることにより、ポリエチレンインフレーションフィルム
を成形した。冷却リングは、膨比の大きさに応じて適宜
適当な内径のものに変更した。成形条件と得られたフィ
ルムの特性を表2に示す。
て、以下のようにして熱処理を行った。図2に示した一
対のステンレス製金枠13に処理前フィルム12を挟
み、ネジ11で上下の金枠に固定することにより、フィ
ルムの四方を固定した。この状態で、加熱した熱処理用
液体(第1液体)を満たした槽中に投入し、所定時間浸
漬した。
り出した金枠に固定したフィルムをその状態で第二の液
体で満たした槽中に投入し、浸漬した。これを取り出し
て室温(23℃)で風乾した。その後、フィルムを金枠
からはずし、測定用試料とした。処理条件と結果を表
3,表4に示す。
を行った。延伸はテンタークリップ方式の東洋精機製二
軸延伸機を使用し、1.5m/minの延伸速度で空気
中で行った。また延伸方法は、固定幅一軸延伸および逐
次二軸延伸で行った。延伸条件と結果を表5,表6に示
す。
いてヒートセットを行った。ヒートセットは、エアオー
ブン(タバイ製)を使用し、二方向を固定した状態で行
った。ヒートセット条件と結果を表7,表8に示す。
用いて高分子量ポリエチレンインフレーションフィルム
を成形した。成形条件と得られたフィルムの特性を表9
に示す。
て、実験例2と同様の方法で熱処理を行った。処理条件
と結果を表10,表11に示す。
ム成形機(サーモプラスチック社製押出成形機、30m
mφ、L/D=25)を用いて表12の条件でフィルム
を成形した。
て、実験例2と同様の方法で熱処理を行った。処理条件
と結果を表13,表14に示す。
例3と同様な方法で延伸を行った。延伸条件と結果を表
15,表16に示す。
して、親水化処理を行った。親水化は以下の方法で行っ
た。まず、界面活性剤の1wt%水溶液中に10分間浸
漬し、自然乾燥後、発煙硫酸中に10分間浸漬し、低温
で水洗後、自然乾燥した。界面活性剤としては、ポリオ
キシエチレン高級アルコールエーテルを使用した。また
発煙硫酸としては、25%発煙硫酸を使用した。得られ
たフィルムの各種物性を表17に示す。
孔フィルムは親水化処理を行うことによって、透気度、
引張強度、突刺強度、バブルポイントおよび電解液保液
率に優れた親水性多孔フィルムを得ることができる。こ
のような物性は、前述した水系電池用セパレータ等の用
途に適している。
置の一例を示す正面断面図である。
際に該フィルムを固定するための金枠の一例を示す図で
ある。
分子量ポリオレフィン多孔フィルムの倍率3000倍の
電子顕微鏡写真であり、(b)は同じく倍率10000
倍の電子顕微鏡写真である。
分子量ポリオレフィン多孔フィルムの倍率3000倍の
電子顕微鏡写真であり、(b)は同じく倍率10000
倍の電子顕微鏡写真である。
Claims (18)
- 【請求項1】 葉脈状および/または網目状をなすフィ
ブリルを主な構成要素とする多孔フィルムであって、該
フィルムが、延伸鎖結晶と板状晶よりなるフィブリルお
よび/またはらせん状結晶からなるフィブリルより構成
される極限粘度[η]が3dl/g以上の高分子量ポリ
オレフィン多孔フィルム。 - 【請求項2】 前記板状晶およびらせん状結晶からなる
フィブリルの太さが1μmを超えるものを含む請求項1
記載の高分子量ポリオレフィン多孔フィルム。 - 【請求項3】 可塑剤および/または溶剤を実質的に含
まない不透気性フィルムを熱処理して得られる請求項1
または2記載の高分子量ポリオレフィン多孔フィルム。 - 【請求項4】 前記不透気性フィルムがインフレーショ
ンフィルム成形で得られたフィルムである請求項3記載
の高分子量ポリオレフィン多孔フィルム。 - 【請求項5】 以下の特性を有する極限粘度[η]3d
l/g以上の高分子量ポリオレフィン多孔フィルム。 (1) 透気度が1000秒/100cc以下; (2) バブルポイントが0.1ないし7.0kg/cm
2 ; (3) 空孔率が30%以上; (4) フィルム厚さが10ないし200μm; (5) 突刺強度が3.0g/μm以上; - 【請求項6】 可塑剤および/または溶剤を実質的に含
まない不透気性フィルムの熱処理で得られる多孔フィル
ムを、少なくとも一軸に延伸、または少なくとも一軸に
延伸後ヒートセットして得られる、以下の特性を有する
高分子ポリオレフィン多孔フィルム。 (1) 少なくとも一方向の引張強度が7MPa以上; (2) 突刺強度が3.0g/μm以上; (3) 透気度が200秒/100cc以下; (4) バブルポイントが0.1ないし5.0kg/cm
2 ; (5) 空孔率が30%以上; (6) フィルム厚さが1ないし200μm; - 【請求項7】 前記熱処理で得られる多孔フィルムが請
求項3ないし5のいずれか1記載のフィルムである請求
項6記載の高分子量ポリオレフィン多孔フィルム。 - 【請求項8】 高分子量ポリオレフィンが、高分子量ポ
リエチレンである請求項1ないし7のいずれか1記載の
高分子量ポリオレフィン多孔フィルム。 - 【請求項9】 可塑剤および/または溶剤を実質的に含
まない不透気性フィルムを熱処理した後、少なくとも一
軸に延伸、または少なくとも一軸に延伸後ヒートセット
して得られる多孔フィルムを、親水化処理することによ
って得られた、以下の特性を有する高分子量ポリオレフ
ィン多孔フィルムからなる水系電池用セパレータフィル
ム。 (1) 少なくとも一方向の引張強度が7MPa以上; (2) 突刺強度が3.0g/μm以上; (3) 透気度が300秒/100cc以下; (4) バブルポイントが0.1ないし5.0kg/cm
2 ; (5) 電解液保液率が200%以上; (6) フィルム厚さが1ないし200μm; - 【請求項10】 前記親水化処理前の多孔フィルムが請求
項6または7記載のフィルムである請求項9記載の水系
電池用セパレータフィルム。 - 【請求項11】 可塑剤および/または溶剤を実質的に含
まない極限粘度[η]3dl/g以上のポリオレフィン
不透気性フィルムを熱処理を行って多孔化することを特
徴とする高分子量ポリオレフィン多孔フィルムの製造方
法。 - 【請求項12】 ポリオレフィン不透気性フィルムが面配
向されたものである請求項11記載の高分子量ポリオレ
フィン多孔フィルムの製造方法。 - 【請求項13】 ポリオレフィン不透気性フィルムがイン
フレーション成形で得られたフィルムである請求項11
または12記載の高分子量ポリオレフィンフィルム多孔
フィルムの製造方法。 - 【請求項14】 インフレーションフィルム成形における
膨比とドラフト比の積が200以下である請求項13記
載の高分子量ポリオレフィン多孔フィルムの製造方法。 - 【請求項15】 可塑剤や溶剤を実質的に用いずに得られ
た不透気性フィルムを熱処理によって多孔化した、極限
粘度[η]が3dl/g以上の高分子量ポリオレフィン
からなる多孔フィルムを少なくとも一軸方向に延伸倍率
1.1倍以上の割合で延伸する高分子量ポリオレフィン
多孔フィルムの製造方法。 - 【請求項16】 多孔化または多孔化後少なくとも一軸方
向に延伸した前記高分子量ポリオレフィン多孔フィルム
を、さらにヒートセットする請求項11ないし15のい
ずれか1項記載の高分子量ポリオレフィン多孔フィルム
の製造方法。 - 【請求項17】 高分子量ポリオレフィンが、高分子量ポ
リエチレンである請求項11ないし16のいずれか1記
載の高分子量ポリオレフィン多孔フィルムの製造方法。 - 【請求項18】 請求項11ないし17のいずれか1記載
の製造方法によって得られた高分子量ポリオレフィン多
孔フィルムを、さらに界面活性剤および/またはスルホ
ン化剤により親水化する水系電池用セパレータフィルム
の製造方法。
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JP1958297 | 1997-01-20 | ||
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