JPH10258409A - 無機質板およびその製造方法 - Google Patents

無機質板およびその製造方法

Info

Publication number
JPH10258409A
JPH10258409A JP6795597A JP6795597A JPH10258409A JP H10258409 A JPH10258409 A JP H10258409A JP 6795597 A JP6795597 A JP 6795597A JP 6795597 A JP6795597 A JP 6795597A JP H10258409 A JPH10258409 A JP H10258409A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
aqueous slurry
inorganic plate
mold
wood fiber
lower mold
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6795597A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaaki Kubo
雅昭 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP6795597A priority Critical patent/JPH10258409A/ja
Publication of JPH10258409A publication Critical patent/JPH10258409A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Panels For Use In Building Construction (AREA)
  • Press-Shaping Or Shaping Using Conveyers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 得られる無機質板の強度を向上させるととも
に、簡単、かつ、充分に脱水することができる無機質板
およびその製造方法を提供することにある。 【解決手段】 下型(9)に水抜き孔(10)を有する
箱状の型枠(1)内に水性スラリー(2)を供給し、こ
の水性スラリー(2)を上型(6)と上記下型(9)と
で挟み込むようにしてプレス脱水されてなる無機質板に
おいて、上記下型(9)の上面に木繊維(5)を設け
て、この木繊維(5)と上記水性スラリー(2)とが一
体化されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無機質板およびそ
の製造方法に関し、具体的には、建築用板などに利用す
るのに有用な無機質板およびその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来の無機質板およびその製造方法とし
ては、下型に水抜き孔を有する箱状の型枠内に水性スラ
リーを供給し、この水性スラリーを上型と上記下型とで
挟み込むようにしてプレス脱水していたものが良く知ら
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
無機質板およびその製造方法においては、上型を上から
押しつけることで、水性スラリー中の水分が絞り出さ
れ、脱水することができるものであり、そして、水性ス
ラリー中に充分に水分が含まれている間は、この水分に
て上型からの圧力を受けることもできるので、水性スラ
リー中の配合された固体材料は圧力から保護されている
ものであった。
【0004】しかしながら、充分に脱水する必要がある
ために、このようなプレス脱水を続けていると、その最
終段階には、水性スラリー中の配合された固体材料にも
上型からの圧力がかかり、同固体材料の破壊をともない
ながら、同固体材料が圧縮されるようになり、結果とし
て、得られる無機質板の強度としては、低いものとなっ
ていた。
【0005】本発明は、上記の欠点を除去するためにな
されたもので、その目的とするところは、得られる無機
質板の強度を向上させるとともに、簡単、かつ、充分に
脱水させることができる無機質板およびその製造方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
無機質板は、下型(9)に水抜き孔(10)を有する箱
状の型枠(1)内に水性スラリー(2)を供給し、この
水性スラリー(2)を上型(6)と上記下型(9)とで
挟み込むようにしてプレス脱水されてなる無機質板にお
いて、上記下型(9)の上面に木繊維(5)を設けて、
この木繊維(5)と上記水性スラリー(2)とが一体化
されたものであることを特徴とする。
【0007】本発明の請求項2に係る無機質板の製造方
法は、下型(9)に水抜き孔(10)を有する箱状の型
枠(1)内に水性スラリー(2)を供給し、この水性ス
ラリー(2)を上型(6)と上記下型(9)とで挟み込
むようにしてプレス脱水する無機質板の製造方法におい
て、上記下型(9)の上面に木繊維(5)を設けて、こ
の木繊維(5)と上記水性スラリー(2)とを一体化す
ることを特徴とする。
【0008】本発明の請求項3に係る無機質板の製造方
法は、上記木繊維(5)として、古紙解繊ファイバーを
用いることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
【0010】図1は、本発明の一実施形態に係る無機質
板およびその製造方法を示した概略図である。
【0011】本発明の無機質板は、図1に示すごとく、
下型(9)に水抜き孔(10)を有する箱状の型枠
(1)内に水性スラリー(2)を供給し、この水性スラ
リー(2)を上型(6)と上記下型(9)とで挟み込む
ようにしてプレス脱水されてなる無機質板において、上
記下型(9)の上面に木繊維(5)を設けて、この木繊
維(5)と上記水性スラリー(2)とが一体化されたも
のである。
【0012】上記型枠(1)としては、図1に示すごと
く、下型(9)に水抜き孔(10)を有しているもので
あり、箱状のものであるが、この型枠(1)の大きさな
どは、必要に応じて自由自在に設定されるものである。
【0013】また、図1に示すごとく、上記上型(6)
にも、上記下型(9)が上記水抜き孔(10)を有して
いるように上型水抜き孔(7)を有していてもかまわな
いものである。この上型水抜き孔(7)があると、脱水
がより一層スムーズになる点で好ましいものである。こ
の上型水抜き孔(7)は、例えば、同図に示すごとき、
複数設けられていてもかまわないし、上記上型(6)か
ら上記型枠(1)外へ完全に水分を排出することができ
るように排出口(8)を設けていてもかまわないもので
ある。
【0014】上記水性スラリー(2)は、図1に示すご
とく、箱状の型枠(1)内に供給されるものであり、上
記上型(6)と上記下型(9)とで挟み込むようにして
プレス脱水されるものである。この水性スラリー(2)
としては、例えば、セメント、骨材などの固体材料を主
成分として水と混合されたものであり、必要に応じて、
得られる無機質板の強度を向上させるために、補強材や
繊維などの固体材料が補助成分として配合されているも
のである。
【0015】上記セメントとしては、例えば、ポルトラ
ンドセメント、フライアッシュセメント、高炉セメント
などのものが用いられるものである。
【0016】また、上記骨材としては、御影石、蛇紋石
などの砕石、ケイ石粉、シラスバルーン、ガラスバルー
ン、シリカ、パーライト、砂、および、ビーズなどのも
のが用いられるものである。
【0017】そして、必要に応じて配合される補強材と
しては、通常パルプ粉などが用いられているものであ
る。さらに、上記繊維としては、例えば、セルロース系
のパルプ繊維、石綿などの鉱物性繊維、ポリプロピレ
ン、ビニロンなどの有機質の樹脂系繊維、ガラス繊維、
炭素繊維、金属繊維などを用いることができるものであ
る。
【0018】なお、上記水性スラリー(2)に含まれる
水が、プレス脱水の際に必要以上の水が余剰水として出
るように充分な量だけ加えられると、同水性スラリー
(2)に加える水の量を細かく考慮しなくても、適当量
の水を加えて上述の固体材料に混ぜるだけでよいもので
ある。
【0019】本発明は、図1に示すごとく、上記下型
(9)の上面に木繊維(5)を設けて、この木繊維
(5)と上記水性スラリー(2)とが一体化されたもの
である。この木繊維(5)としては、様々なものを用い
ることができるが、例えば、セルロースファイバーなど
が採用されるものである。そして、この木繊維(5)と
上記水性スラリー(2)とが一体化されることによっ
て、プレス脱水の際には、脱水が容易に行われるととも
に、得られる無機質板としては、裏面に木繊維(5)が
層状に集まって、パルプリッチなものとなり、結果とし
て、得られる無機質板の強度も高いものとなる。
【0020】具体的には、上記水性スラリー(2)を上
記上型(6)と上記下型(9)とで挟み込むようにして
プレスすると、図1の矢印(A)に示すごとく、同水性
スラリー(2)中の水分が絞り出されて、上記下型
(9)側から水抜き孔(10)を通って下方へ上記型枠
(1)外に脱水することができるとともに、同水性スラ
リー(2)中の水分が絞り出されて、図1の矢印(B)
のごとく、上型水抜き孔(7)を経由して同図1の矢印
(C)に示すごとく、上記上型(6)側から上方へ排出
口(8)を通って上記型枠(1)外に脱水させることが
できるものである。
【0021】なお、上記水性スラリー(2)から絞り出
された水分が上記型枠(1)外に排出されやすいよう
に、例えば、図1に示すごとく、上記下型(9)がパン
チングメタル(4)で形成されていてもかまわないもの
である。
【0022】また、図1に示すごとく、上記パンチング
メタル(4)の上面に、上記水性スラリー(2)中の固
体材料が絞り出された水分とともに流れ落ちないよう
に、クロス(3)が敷設されていてもかまわないもので
ある。このクロス(3)は、隙間が無数に存在するため
に、通水性や通気性が良いものであるとともに、上記パ
ンチングメタル(4)の各孔、すなわち、上記水抜き孔
(10)がつまるのをくい止めることもできるものであ
る。
【0023】上記クロス(3)としては、通常用いられ
ているものでかまわず、例えば、ポリエステル、ナイロ
ンなどの汎用性が高くて、安価であるものを、簡単に用
いることができるものである。
【0024】さらに、このプレス脱水の後、水性スラリ
ーから得られたグリーンシートを無機質板として得るの
に養生硬化を行い、この養生硬化の方法としては、例え
ば、オートクレーブ中で行い、このオートクレーブ中で
150〜200℃の温度で、7〜15hr養生硬化され
て無機質板が得られるものである。
【0025】なお、このオートクレーブ養生の前に、必
要に応じて、グリーンシートを常温で2〜5hr放置
し、その後、水蒸気を満たした50〜90℃の温度で1
0〜100hrの湿熱養生を行なうなどの方法を採るこ
ともできるものである。
【0026】本発明は、このような構成をとることによ
って、下型(9)の上面に設けられた木繊維(5)にて
水性スラリー(2)を上型(6)と下型(9)とで挟み
込むようにしてプレスするだけで、水性スラリー(2)
中の水分だけが絞り出されて、容易に型枠(1)外へ脱
水されるようになり、しかも、プレスがすむと、木繊維
(5)と水性スラリー(2)とが一体化されて、得られ
る無機質板としては、裏面に木繊維(5)が層状に集ま
って、パルプリッチなものとなり、結果として、得られ
る無機質板の強度も高いものとなる。
【0027】すなわち、本発明は、得られる無機質板の
強度を向上させるとともに、簡単、かつ、充分に脱水さ
せることができるものである。
【0028】また、本発明の無機質板の製造方法は、図
1に示すごとく、下型(9)に水抜き孔(10)を有す
る箱状の型枠(1)内に水性スラリー(2)を供給し、
この水性スラリー(2)を上型(6)と上記下型(9)
とで挟み込むようにしてプレス脱水する無機質板の製造
方法において、上記下型(9)の上面に木繊維(5)を
設けて、この木繊維(5)と上記水性スラリー(2)と
を一体化するものである。
【0029】本発明は、このような製造方法をとること
によって、下型(9)の上面に設けられた木繊維(5)
にて水性スラリー(2)を上型(6)と下型(9)とで
挟み込むようにしてプレスするだけで、水性スラリー
(2)中の水分だけが絞り出されて、容易に型枠(1)
外へ脱水されるようになり、しかも、プレスがすむと、
木繊維(5)と水性スラリー(2)とが一体化されて、
得られる無機質板としては、裏面に木繊維(5)が層状
に集まって、パルプリッチなものとなり、結果として、
得られる無機質板の強度も高いものとなる。
【0030】すなわち、本発明は、得られる無機質板の
強度を向上させるとともに、簡単、かつ、充分に脱水さ
せることができるものである。
【0031】特に、上記木繊維(5)として、古紙解繊
ファイバーを用いるものであると、古紙解繊ファイバー
にて新たな木繊維(5)を使用しなくてもかまわないた
めに、資源を有効に利用することができるものである。
【0032】なお、上記含水率のコントロール方法とし
ては、水性スラリー(2)を上記上型(6)と上記下型
(9)とで挟み込む時間、すなわち、同水性スラリー
(2)をプレス脱水する時間によって、簡単に行うこと
ができるものである。
【0033】
【実施例】以下、本発明の実施例を挙げる。
【0034】実施例1 ポルトランドセメント30重量部、ケイ石粉40重量
部、パルプ粉(NUKP)10重量部、パーライト10
重量部を配合し、これに水を加えて混合し、濃度20w
t%の水性スラリー(2)とした。そして、この水性ス
ラリー(2)は、図1に示すごとき下型(9)としてパ
ンチングメタル(4)とクロス(3)を敷設し、なおか
つ、この下型(9)の上面部分に古紙解繊ファイバー
(本州製紙社製、商品名ネオファイバー)を木繊維
(5)として採用し、同木繊維(5)を5kg/m2
なるように均一に散布した箱状の型枠(1)内に供給し
た。
【0035】次に、上記水性スラリー(2)は、上型
(6)と上記下型(9)で挟み込むように配設され、圧
力5.0MPa、時間38秒のプレス脱水が行われ、含
水率35%、厚さ25mmのグリーンシートが形成され
た。
【0036】この後、グリーンシートに温度70℃、1
2hrの蒸気養生が施された。さらに、このグリーンシ
ートに温度175℃、10hrのオートクレーブ養生が
施され、温度60℃、6hrの放置の後、裏面側がパル
プリッチな無機質板を得ることができた。
【0037】そして、この無機質板の表面に質量1kg
のナス形おもりが3mの高さから落とされて、同無機質
板の裏面がどのようになったかを調べた。その結果、図
2の(a)に示すごとく、おもりを落とした後の模様を
形成したものの、おもりは貫通しなかった。
【0038】実施例2 古紙解繊ファイバー(本州製紙社製、商品名ネオファイ
バー)を木繊維(5)として採用し、同木繊維(5)を
10kg/m2 となるように均一に散布し、圧力5.0
MPa、時間31秒のプレス脱水が行われた以外、実施
例1と同様にして、含水率35%、厚さ25mmのグリ
ーンシートが形成された。
【0039】この後も、実施例1と同様にして行い、裏
面側がパルプリッチな無機質板を得ることができた。
【0040】そして、この無機質板の表面に質量1kg
のナス形おもりが3mの高さから落とされて、同無機質
板の裏面がどのようになったかを調べた。その結果、図
2の(b)に示すごとく、おもりを落とした後の模様を
形成したものの、おもりは貫通しなかった。
【0041】実施例3 古紙解繊ファイバー(本州製紙社製、商品名ネオファイ
バー)を木繊維(5)として採用し、同木繊維(5)を
15kg/m2 となるように均一に散布し、圧力5.0
MPa、時間32秒のプレス脱水が行われた以外、実施
例1と同様にして、含水率35%、厚さ25mmのグリ
ーンシートが形成された。
【0042】この後も、実施例1と同様にして行い、裏
面側がパルプリッチな無機質板を得ることができた。
【0043】そして、この無機質板の表面に質量1kg
のナス形おもりが3mの高さから落とされて、同無機質
板の裏面がどのようになったかを調べた。その結果、図
2の(c)に示すごとく、おもりを落とした後の模様を
形成したものの、おもりは貫通しなかった。
【0044】比較例1 木繊維(5)を用いなかったことと、圧力5.0MP
a、時間45秒のプレス脱水が行われた以外、実施例1
と同様にして、含水率35%、厚さ25mmのグリーン
シートが形成された。
【0045】この後も、実施例1と同様にして行い、無
機質板を得ることができた。そして、この無機質板の表
面に質量1kgのナス形おもりが3mの高さから落とさ
れて、同無機質板の裏面がどのようになったかを調べ
た。その結果、図2の(d)に示すごとく、一部が貫通
して穴が形成された。
【0046】上述のことを合わせて考えてみると、実施
例1〜3のものと比較例1のものを比べてわかるよう
に、得られた無機質板の耐衝撃性、すなわち、強度が実
施例1〜3のものの方が比較例1のものと比べてはるか
に強くなっており、実施例1〜3のものにおいて、無機
質板の裏面側がパルプリッチとなっていることから、木
繊維(5)と水性スラリー(2)とが一体化されて、得
られる無機質板としては、裏面に木繊維(5)が層状に
集まって、パルプリッチなものとなり、結果として、得
られる無機質板の強度も高いものとなるといえる。
【0047】また、実施例1〜3のものと比較例1のも
のを比べてわかるように、プレス脱水の時間が実施例1
〜3のものの方が短くなっており、下型(9)の上面に
設けられた木繊維(5)にて水性スラリー(2)を上型
(6)と下型(9)とで挟み込むようにしてプレスする
だけで、水性スラリー(2)中の水分だけが絞り出され
て、容易に型枠(1)外へ脱水されるようになるといえ
る。
【0048】すなわち、本発明は、得られる無機質板の
強度を向上させるとともに、簡単、かつ、充分に脱水さ
せることができるものであるといえる。
【0049】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る無機質板による
と、下型(9)の上面に設けられた木繊維(5)にて水
性スラリー(2)を上型(6)と下型(9)とで挟み込
むようにしてプレスするだけで、水性スラリー(2)中
の水分だけが絞り出されて、容易に型枠(1)外へ脱水
されるようになり、しかも、プレスがすむと、木繊維
(5)と水性スラリー(2)とが一体化されて、得られ
る無機質板としては、裏面に木繊維(5)が層状に集ま
って、パルプリッチなものとなり、結果として、得られ
る無機質板の強度も高いものとなる。
【0050】すなわち、本発明は、得られる無機質板の
強度を向上させるとともに、簡単、かつ、充分に脱水さ
せることができるものである。
【0051】本発明の請求項2に係る無機質板の製造方
法によると、下型(9)の上面に設けられた木繊維
(5)にて水性スラリー(2)を上型(6)と下型
(9)とで挟み込むようにしてプレスするだけで、水性
スラリー(2)中の水分だけが絞り出されて、容易に型
枠(1)外へ脱水されるようになり、しかも、プレスが
すむと、木繊維(5)と水性スラリー(2)とが一体化
されて、得られる無機質板としては、裏面に木繊維
(5)が層状に集まって、パルプリッチなものとなり、
結果として、得られる無機質板の強度も高いものとな
る。
【0052】すなわち、本発明は、得られる無機質板の
強度を向上させるとともに、簡単、かつ、充分に脱水さ
せることができるものである。
【0053】本発明の請求項3に係る無機質板の製造方
法によると、請求項2記載の場合に加えて、古紙解繊フ
ァイバーにて新たな木繊維(5)を使用しなくてもかま
わないために、資源を有効に利用することができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る無機質板およびその
製造方法を示した概略図である。
【図2】本発明の無機質板の製造方法にて得られた無機
質板を評価した結果を表した概略図である。
【符号の説明】
1 型枠 2 水性スラリー 5 木繊維 6 上型 9 下型 10 水抜き孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下型に水抜き孔を有する箱状の型枠内に
    水性スラリーを供給し、この水性スラリーを上型と上記
    下型とで挟み込むようにしてプレス脱水されてなる無機
    質板において、上記下型の上面に木繊維を設けて、この
    木繊維と上記水性スラリーとが一体化されたものである
    ことを特徴とする無機質板。
  2. 【請求項2】 下型に水抜き孔を有する箱状の型枠内に
    水性スラリーを供給し、この水性スラリーを上型と上記
    下型とで挟み込むようにしてプレス脱水する無機質板の
    製造方法において、上記下型の上面に木繊維を設けて、
    この木繊維と上記水性スラリーとを一体化することを特
    徴とする無機質板の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記木繊維として、古紙解繊ファイバー
    を用いることを特徴とする請求項2記載の無機質板の製
    造方法。
JP6795597A 1997-03-21 1997-03-21 無機質板およびその製造方法 Pending JPH10258409A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6795597A JPH10258409A (ja) 1997-03-21 1997-03-21 無機質板およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6795597A JPH10258409A (ja) 1997-03-21 1997-03-21 無機質板およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10258409A true JPH10258409A (ja) 1998-09-29

Family

ID=13359898

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6795597A Pending JPH10258409A (ja) 1997-03-21 1997-03-21 無機質板およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10258409A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR20100106569A (ko) 페이퍼 공정 폐기물로 제조되는 방음형 천정 타일
US4994148A (en) Pulp press molding method for making products from paper pulp from recycled paper
JPH10258409A (ja) 無機質板およびその製造方法
US5064504A (en) Pulp molding press
JP4072147B2 (ja) 不燃性圧縮繊維パネル
JP4275921B2 (ja) 無機質板の製造方法
JP4099645B2 (ja) 模様付き無機質成形体及びその製造方法
JP3385863B2 (ja) 無機質板の製造方法
JP3365188B2 (ja) 無機硬化体の製造方法
JP2001294473A (ja) 木質セメント板および該木質セメント板の製造方法
JP3430110B2 (ja) 含水マットのプレス方法
JP2007269580A (ja) 塗料廃材を含む窯業系建材とその製造方法
JPH09279758A (ja) 複合建築板およびその製造方法
JPH09141630A (ja) 無機質板の製造方法
JP3226453B2 (ja) セメント板の製造方法
JP3165796B2 (ja) 繊維補強無機質板およびその製造方法
JPH10202615A (ja) 無機質板の製造方法
JP3463541B2 (ja) 無機質板の製造方法
JP3592907B2 (ja) 繊維補強無機質板の製造方法
JPH11179713A (ja) 無機質板およびその製造方法
JPS5848325B2 (ja) 湿式抄造法によるセメントボ−ドの製造法
JPH09286011A (ja) 無機質板の製造方法
JP2003211425A (ja) 無機質セメント板の製造方法
JPH09225914A (ja) 無機質板の製造方法
JPH05200716A (ja) 無機質セメント板の製造方法