JPH10257730A - 同心多軸モータ - Google Patents

同心多軸モータ

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JPH10257730A
JPH10257730A JP9053723A JP5372397A JPH10257730A JP H10257730 A JPH10257730 A JP H10257730A JP 9053723 A JP9053723 A JP 9053723A JP 5372397 A JP5372397 A JP 5372397A JP H10257730 A JPH10257730 A JP H10257730A
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JP
Japan
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motor
shaft
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Application number
JP9053723A
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Inventor
Nobuo Ariga
信雄 有賀
Tetsuo Oishi
哲男 大石
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Shinko Electric Co Ltd
Original Assignee
Shinko Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置面積が小さく、内側出力軸の軸長が長く
なったり負荷側にオーバーハングすることがなく、回転
軸の弾性モードに対して悪影響を及ぼすことがなく、主
回転モータの誘導トルクによって従属回転するモータを
電磁石の制御により速度制御を行う。 【解決手段】 複数の駆動モータを同心上に配置し、一
体構造として1つのケーシングに収納し、複数の回転出
力軸のうち、中空の外側出力軸10を貫通する内側出力
軸26と中空軸との間の空間に軸受24、25を配設す
る。外側出力軸10の内側面または、内側出力軸26の
外側面に界磁磁石28を配設して従属回転するモータ部
に誘導トルクを発生させて回転させ、巻線7に直流電流
を流し、導電体11との間に制動トルクを発生させて速
度制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、1つの回転軸心
上に複数の回転軸を持ち、異なる回転速度で複数の負荷
を駆動する、半導体製造装置、一般産業用テーブル装置
または繊維機械等に使用される同心多軸モータに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の技術による同心多軸モータの構成
を図9を参照して説明する。この図において、内側軸駆
動モータ101から出力を取り出す内側出力軸102
は、外側軸駆動モータ103から出力を取り出す中空の
外側出力軸104の中空部分を貫通して外部へ取り出さ
れ第1の負荷を回転駆動し、前記外側出力軸104も外
部へ取り出され内側軸駆動モータ101とは異なった回
転数によって第2の負荷を回転駆動する。また内側軸駆
動モータ101のケース105は取り付け足106を介
して共通ベース107に固定され、外側軸駆動モータ1
03のケース108は取り付け足109を介して前記共
通ベース107に固定されて、前記内側出力軸102と
前記外側出力軸104が同一軸心を形成している。
【0003】図示の例では、内側軸駆動モータ101お
よび外側軸駆動モータ103は永久磁石形のモータを例
としており、内側軸駆動モータ101の内側出力軸10
2および外側軸駆動モータ103の外側出力軸104の
表面にはリング状の永久磁石110および111が配置
されているが、駆動モータの種類は永久磁石を使用した
モータに限定されるものではなく、インダクションモー
タ、直流モータまたはサーボモータなどによって構成す
ることも可能である。
【0004】内側軸駆動モータ101および外側軸駆動
モータ103の2つのモータを駆動する制御回路やドラ
イバについては、前記2つのモータを異なる方式の制御
装置やドライバによって駆動したり、相互に所定の関係
を保った同期運転を行うために各々の制御装置を上位の
制御装置から制御するなど、負荷装置の要求に応じた制
御を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが上述の方法に
よる同心多軸モータには、いくつかの問題点があり、そ
の解決策が課題となっていた。第1の問題点は、2台の
モータを同一軸心上に配置するためには、各々のモータ
を配置固定する際にそれらの平行度や同心度を正確に測
定して調整することが不可欠であり、設置する際には高
度で熟練した技術を必要とし、設置後の経年的な変化や
位置ずれの修正等の保守にも多大な労力と費用を必要と
することである。
【0006】第2の問題点は、内側軸駆動モータの内側
出力軸の軸長が長くなったりオーバーハングになること
であり、回転軸の弾性モードについて、共振点の低下や
振動剛性の低下等の原因となることである。
【0007】第3の問題点は、内側軸駆動モータと外側
軸駆動モータを同一軸心上に連ねて配置すると、機械全
体の長さが長くなり、大きな設置面積を必要とすること
である。
【0008】本発明はこのような背景の下になされたも
ので、設置面積が小さく、高度な技術や熟練を必要とせ
ずに2つのモータの同心配置の組み立てを高精度で行う
ことができ、経年的な位置変化に対する修正や保守も不
要で、内側出力軸の軸長が長くなったり負荷側にオーバ
ーハングすることがなく、回転軸の弾性モードに対して
悪影響を及ぼすことのない同心多軸モータを提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、同心状に設けられた内側出力軸および中空の外側出
力軸と、これらの間に設けられて互いに回転自在に支持
する軸受と、前記内側出力軸の外側面に設けられて前記
内側出力軸と前記外側出力軸との間に誘導トルクを作用
させる界磁磁石と、交流電流を印加して前記内側および
外側の出力軸のいずれか一方へ駆動力を作用させる第1
のコイルと、前記内側および外側の出力軸のいずれか他
方に設けられた導電体と、直流電流を印加して前記導電
体へ制動力を作用させる第2のコイルと、を一体構造と
して1つのケースに収納したことを特徴とする同心多軸
モータを提供する。
【0010】請求項2に記載の発明は、同心状に設けら
れた内側出力軸および中空の外側出力軸と、これらの間
に設けられて互いに回転自在に支持する軸受と、前記外
側出力軸の内側面に設けられて前記内側出力軸と外側出
力軸との間に誘導トルクを作用させる界磁磁石と、交流
電流を印加して前記内側および外側の出力軸のいずれか
一方へ駆動力を作用させる第1のコイルと、前記内側お
よび外側の出力軸のいずれか他方に設けられた導電体
と、直流電流を印加して前記導電体へ制動力を作用させ
る第2のコイルと、を一体構造として1つのケースに収
納したことを特徴とする同心多軸モータを提供する。
【0011】請求項3に記載の発明は、前記モータ部お
よび前記電磁石部の制御演算部にそれぞれ独立した速度
指令信号を与え、前記モータ部には所定の振幅と所定の
位相を持った電流を印加して速度制御し、前記電磁石部
は前記誘導トルクによって駆動され、直流電流の印加に
よる電磁石で生ずる制動トルクにより速度制御を行うこ
とを特徴とする請求項1または請求項2に記載の同心多
軸モータを提供する。
【0012】請求項4に記載の発明は、前記モータ部の
前記制御演算部に基準速度指令信号を与え、前記電磁石
部に前記モータ部との速度差指令信号を与えて速度制御
を行うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載
の同心多軸モータを提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この発明による実施形態を
図を参照しながら説明する。図1は、この発明による第
1の実施形態の同心多軸モータの軸長方向の断面図であ
る。図1において、符号1の外側軸電磁石部および符号
2の内側軸モータ部は、ケース3とエンドプレート4と
から構成される空間内に、一体構造として実装される。
【0014】外側軸電磁石部1の固定子は、前記ケース
3のA−A部の内面に固定されて磁気回路を形成するリ
ング状鉄心5と、このリング状鉄心5の内側に取り付け
られスロットを形成する鉄心6と、この鉄心6により形
成されたスロットに収納された巻線7とから構成され、
この巻線7に直流電流を流して電磁石を形成する。
【0015】外側軸電磁石部1の回転子は、前記ケース
3が中心部に向かって張り出した図示の位置に固定され
た軸受8と、前記エンドプレート4の図示の位置に固定
された軸受9とに支持された中空の外側出力軸10の外
側に前記鉄心6と向き合う位置に取り付けられたリング
状の導電体11とから構成され、前記固定子の電磁石磁
界により発生する渦電流によりブレーキトルクを発生さ
せて、後述の誘導トルクにより回転する外側出力軸10
の回転を制御し、外側出力軸10により負荷を回転駆動
する。なお、導電体11の代わりに、中空の外側出力軸
10自体を導電体としてもよい。
【0016】内側軸モータ部2の固定子は、前記ケース
3のB−B部の内面に固定されて磁気回路を形成するリ
ング状鉄心21と、このリング状鉄心21の内側に取り
付けられスロットを形成する鉄心22と、この鉄心22
により形成されたスロットに収納された巻線23とから
構成される。
【0017】内側軸モータ部2の回転子は、前記外側出
力軸10の反負荷側を支持する軸受8の位置の外側出力
軸10の内側に軸受24を配設し、前記外側出力軸10
の負荷側を支持する軸受9の位置の外側出力軸10の内
側に軸受25を配設し、この軸受24と軸受25とによ
り支持された内側出力軸26の前記鉄心22と向き合う
B−B線の位置にリング状の永久磁石による界磁磁石2
7を取り付ける。
【0018】さらに、この内側出力軸26の外側には前
記外側出力軸10に取り付けられた前記導電体11の内
側の位置にリング状の永久磁石による界磁磁石28が取
り付けられている。外側出力軸10は導電体であるた
め、前記内側出力軸26の界磁磁石28と外側出力軸1
0との回転数差により、この両者間に誘導トルクが発生
して前記外側出力軸10を回転駆動する。
【0019】図2は、図1のA−A線で見た、ケース3
を除いた部分の断面図であり、図3は、図1のB−B線
で見た、ケース3を除いた部分の断面図である。
【0020】図2において、4スロットを形成する鉄心
6はそれぞれ6a、6b、6c、6dで表し、前記4ス
ロット内に収納された巻線7はそれぞれ7a、7b、7
c、7dで表し、これらの巻線7a、7b、7c、7d
に直流電流を流して電磁石を形成し、前記導電体11に
渦電流を発生させて外側出力軸10に対しブレーキトル
クを生じさせる。また、前記スロットの開口部には、ホ
ール素子等による磁極センサ31が図示の位置でケース
3に固定され、外側出力軸10の回転を検出して、サー
ボモータとしての制御や回転数の検出を行う。
【0021】図3において、3スロットを形成する鉄心
22はそれぞれ22a、22b、22cで表し、3スロ
ット内に収納された巻線23はそれぞれ23a、23
b、23cで表し、これらの巻線に3相電流を流すこと
により、内側出力軸26を同期モータまたはサーボモー
タとして回転駆動することができる。また、前記スロッ
トの開口部には、ホール素子等による磁極センサ32が
図示の位置でケース3に固定され、内側出力軸26の回
転を検出して、サーボモータとしての制御や回転数の検
出を行う。
【0022】以上の構成による実施形態の同心多軸モー
タの制御回路の構成ブロック図を図4に示し、動作を説
明する。
【0023】内側軸モータ部2のホール素子等による磁
極センサ32から出力される回転速度または位置信号s
4は制御演算部41に入力され、外部から与えられた速
度指令1信号と比較され、その偏差に基づいた電流指令
信号s5と前記内側出力軸26の回転速度または位置信
号s4とを符号43のドライバ2に与え、このドライバ
2は所定の振幅と位相を持った3相電流s6を前記内側
軸モータ部2に供給して、内側出力軸26を所定の回転
数で回転させる。
【0024】外側軸電磁石部1の磁極センサ31から出
力される外側軸回転速度信号s1は制御演算部41に入
力され、外部から与えられた速度指令2信号と比較さ
れ、その偏差に基づいた電流指令信号s2を符号42の
ドライバ1に与え、このドライバ1は所定の所定の値の
直流電流s3を前記外側軸電磁石部1に与え、誘導トル
クによって回転する外側出力軸10に所定のブレーキト
ルクを発生させ、所定回転数で回転させる。
【0025】また2つの回転出力軸の間の速度差を一定
とする制御を行う場合は、外部からの指令信号として、
基準となる回転出力軸の基準速度指令信号および従属し
て回転する回転出力軸の速度差指令信号を制御演算部4
1に入力し、検出した各回転出力軸の回転数から各ドラ
イバに与える指令信号値を演算するような制御も可能で
ある。
【0026】次に、この発明による第2の実施形態につ
いて図を参照しながら説明する。図5は、この発明によ
る第2の実施形態による同心多軸モータの軸長方向の断
面図である。図5において、符号51の外側軸モータ部
および符号52の内側軸電磁石部は、ケース53とエン
ドプレート54とから構成される空間内に、一体構造と
して実装される。
【0027】外側軸モータ部51の固定子は、前記ケー
ス53のC−C部の内面に固定されて磁気回路を形成す
るリング状鉄心55と、このリング状鉄心55の内側に
取り付けられスロットを形成する鉄心56と、この鉄心
56により形成されたスロットに収納された巻線57と
から構成される。
【0028】外側軸モータ部51の回転子は、前記ケー
ス53が中心部に向かって張り出した図示の位置に固定
された軸受58と、前記エンドプレート54の図示の位
置に固定された軸受59とに支持された中空の外側出力
軸60の外側に前記鉄心56と向き合う位置に取り付け
られたリング状の永久磁石による界磁磁石61とから構
成され、前記外側出力軸60により負荷を回転駆動す
る。
【0029】内側軸電磁石部52の固定子は、前記ケー
ス53のD−D部の内面に固定されて磁気回路を形成す
るリング状鉄心71と、このリング状鉄心71の内側に
取り付けられスロットを形成する鉄心72と、この鉄心
72により形成されたスロットに収納された巻線73と
から構成され、この巻線73に直流電流を流して電磁石
を形成する。
【0030】内側軸電磁石部52の回転子は、前記外側
出力軸60の反負荷側を支持する軸受58の位置の外側
出力軸60の内側に軸受74を配設し、前記外側出力軸
60の負荷側を支持する軸受59の位置の外側出力軸6
0の内側に軸受75を配設し、この軸受74と軸受75
とにより支持された内側出力軸76の前記鉄心72と向
き合うD−D線の位置に取り付けられたリング状の導電
体77とから構成され、後述の誘導トルクによって回転
する内側出力軸76に対し、前記固定子の電磁石磁界に
より発生する渦電流によりブレーキトルクを発生させて
内側出力軸76の回転を制御する。
【0031】さらに、この内側出力軸76には前記外側
出力軸60に取り付けられた前記界磁磁石61の内側の
位置にリング状の永久磁石による界磁磁石78が取り付
けられている。外側出力軸60は導電体であるため、前
記内側出力軸76の界磁磁石78と外側出力軸60との
回転数差により、この両者間に誘導トルクが発生して内
側出力軸76を回転させ、負荷を回転駆動する。
【0032】次に図6は、図5のC−C線で見た、ケー
ス53を除いた部分の断面図であり、図7は、図5のD
−D線で見た、ケース53を除いた部分の断面図であ
る。
【0033】図6において、3スロットを形成する鉄心
56はそれぞれ56a、56b、56cで表し、3スロ
ット内に収納された巻線57はそれぞれ57a、57
b、57cで表し、これらの巻線57a、57b、57
cに3相電流を流すことにより、同期モータまたはサー
ボモータとして回転駆動することができる。また、前記
スロットの開口部には、ホール素子等による磁極センサ
81が図示の位置でケース53に固定され、外側出力軸
60の回転を検出して、サーボモータとしての制御や回
転数の検出を行う。
【0034】次に、図7において、4スロットを形成す
る鉄心72はそれぞれ72a、72b、72c、72d
で表し、4スロット内に収納された巻線73はそれぞれ
73a、73b、73c、73dで表し、これらの巻線
に直流電流を流すことにより電磁石を形成し、前記導電
体77に渦電流を発生させてブレーキトルクを生じさせ
る。また、前記スロットの開口部には、ホール素子等に
よる磁極センサ82が図示の位置でケース53に固定さ
れ、内側出力軸76の回転を検出して、サーボモータと
しての制御や回転数の検出を行う。
【0035】以上の構成による第2の実施形態の同心多
軸モータの制御回路の構成ブロック図を図8に示し動作
を説明する。外側軸モータ部51の磁極センサ81から
出力される外側軸回転速度または位置信号s51は制御
演算部91に入力され、外部から与えられた速度指令5
1信号と比較され、その偏差に基づいた電流指令信号s
52と前記回転速度または位置信号s51とを符号92
のドライバ51に与え、このドライバ51は所定の振幅
と位相を持った3相電流s53を前記外側軸モータ部5
1に与え、外側出力軸60を所定の回転数で回転させ
る。
【0036】内側軸電磁石部52の磁極センサ82から
出力される回転速度信号s54も制御演算部91に入力
され、外部から与えられた速度指令52信号と比較さ
れ、その偏差に基づいた電流指令信号s55を符号93
のドライバ52に与え、所定の直流電流s56を内側軸
電磁石部52の巻線73の励磁電流として与え、内側出
力軸76を回転させる。
【0037】また2つの回転出力軸の間の速度差を一定
とする制御を行う場合は、外部からの指令信号として、
基準となる回転出力軸の基準速度指令信号および従属し
て回転する回転出力軸の速度差指令信号を制御演算部9
1に入力し、検出した各回転出力軸の回転数から各ドラ
イバに与える指令信号値を演算するような制御も可能で
ある。以上、本発明の一実施形態の動作を図面を参照し
て詳述してきたが、本発明はこの実施形態に限られるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更
等があっても本発明に含まれる。例えば、上述した実施
形態による同心多軸モータにおいては、2軸のものに付
いて説明したが、軸数はこれに限定されることなく3軸
以上としても良い。
【0038】
【発明の効果】これまでに説明したように、この発明に
よれば次のような効果が得られる。 1)複数の同心多軸モータの回転系が1台のモータとし
て構成され、一体構造となるので、組み立てに高度な技
術や熟練を要せず、同心配置の経年的な位置変化に対す
る保守や修正の必要がなくなる。
【0039】2)複数のモータを同心多軸の一体構造と
して外側中空軸と内側回転軸との間に軸受を配置するの
で、内側軸の軸受支持を負荷側に近づける事ができ、内
側軸駆動モータから見た負荷側がオーバーハングになる
ことなく支持することが可能となり、軸受にかかる負荷
が軽減し、軸受の損傷や寿命の短縮を回避できる。
【0040】3)回転出力軸の軸受の支持間の距離を長
く採る事ができるので、回転出力軸の弾性モード変形を
小さくできる。
【0041】4)複数のモータを一体構造とすることに
より、モータ全体の軸方向長を短縮する事ができ、コン
パクトな形状となるので、設置面積の減少、製造コスト
の低減が可能となる。
【0042】5)2つの回転系のうちの1つを電磁石部
としてブレーキングにより制御することにより、この回
転系の回転制御を直流電流で行うことができ、2つの回
転系を両方ともモータ部として駆動するよりも、小さい
電流で制御することが可能となり、制御応答が向上し、
制御装置の簡素化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態による同心多軸モー
タの軸長方向の断面図である。
【図2】 図1のA−A線で見た、ケース3を除いた部
分の断面図である。
【図3】 図1のB−B線で見た、ケース3を除いた部
分の断面図である。
【図4】 本発明の第1の実施形態による同心多軸モー
タの制御回路の構成を示すブロック図である。
【図5】 本発明の第2の実施形態による同心多軸モー
タの軸長方向の断面図である。
【図6】 図5のC−C線で見た、ケース53を除いた
部分の断面図である。
【図7】 図5のD−D線で見た、ケース53を除いた
部分の断面図である。
【図8】 本発明の第2の実施形態による同心多軸モー
タの制御回路の構成を示すブロック図である。
【図9】 従来の技術による同心多軸モータの軸長方向
の断面図である。
【符号の説明】
1 外側軸電磁石部 2 内側軸モータ部 3 ケース 4 エンドプレート 5 リング状鉄心 6 鉄心 7 巻線 8 軸受 9 軸受 10 外側出力軸 11 導電体 21 リング状鉄心 22 鉄心 23 巻線 24 軸受 25 軸受 26 内側出力軸 27 界磁磁石 28 界磁磁石 31 磁極センサ 32 磁極センサ 41 制御演算部 42 ドライバ1 43 ドライバ2 51 外側軸モータ部 52 内側軸電磁石部 53 ケース 54 エンドプレート 55 リング状鉄心 56 鉄心 57 巻線 58 軸受 59 軸受 60 外側出力軸 61 界磁磁石 71 リング状鉄心 72 鉄心 73 巻線 74 軸受 75 軸受 76 内側出力軸 77 導電体 78 界磁磁石 81 磁極センサ 82 磁極センサ 91 制御演算部 92 ドライバ51 93 ドライバ52 101 内側軸駆動モータ 102 内側出力軸 103 外側軸駆動モータ 104 外側出力軸 105 ケース 106 取り付け足 107 共通ベース 108 ケース 109 取り付け足 110 永久磁石 111 永久磁石
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年4月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同心状に設けられた内側出力軸および中
    空の外側出力軸と、 これらの間に設けられて互いに回転自在に支持する軸受
    と、 前記内側出力軸の外側面に設けられて前記内側出力軸と
    前記外側出力軸との間に誘導トルクを作用させる界磁磁
    石と、 交流電流を印加して前記内側および外側の出力軸のいず
    れか一方へ駆動力を作用させる第1のコイルと、 前記内側および外側の出力軸のいずれか他方に設けられ
    た導電体と、 直流電流を印加して前記導電体へ制動力を作用させる第
    2のコイルと、 を一体構造として1つのケースに収納したことを特徴と
    する同心多軸モータ。
  2. 【請求項2】 同心状に設けられた内側出力軸および中
    空の外側出力軸と、 これらの間に設けられて互いに回転自在に支持する軸受
    と、 前記外側出力軸の内側面に設けられて前記内側出力軸と
    外側出力軸との間に誘導トルクを作用させる界磁磁石
    と、 交流電流を印加して前記内側および外側の出力軸のいず
    れか一方へ駆動力を作用させる第1のコイルと、 前記内側および外側の出力軸のいずれか他方に設けられ
    た導電体と、 直流電流を印加して前記導電体へ制動力を作用させる第
    2のコイルと、 を一体構造として1つのケースに収納したことを特徴と
    する同心多軸モータ。
  3. 【請求項3】 前記モータ部および前記電磁石部の制御
    演算部にそれぞれ独立した速度指令信号を与え、前記モ
    ータ部には所定の振幅と所定の位相を持った電流を印加
    して速度制御し、前記電磁石部は前記誘導トルクによっ
    て駆動され、直流電流の印加による電磁石で生ずる制動
    トルクにより速度制御を行うことを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載の同心多軸モータ。
  4. 【請求項4】 前記モータ部の前記制御演算部に基準速
    度指令信号を与え、前記電磁石部に前記モータ部との速
    度差指令信号を与えて速度制御を行うことを特徴とする
    請求項1または請求項2に記載の同心多軸モータ。
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