JPH10256894A - 近接センサ - Google Patents

近接センサ

Info

Publication number
JPH10256894A
JPH10256894A JP20930597A JP20930597A JPH10256894A JP H10256894 A JPH10256894 A JP H10256894A JP 20930597 A JP20930597 A JP 20930597A JP 20930597 A JP20930597 A JP 20930597A JP H10256894 A JPH10256894 A JP H10256894A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
circuit
oscillation
current
coil
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP20930597A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Tsuchida
裕之 土田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp, Omron Tateisi Electronics Co filed Critical Omron Corp
Priority to JP20930597A priority Critical patent/JPH10256894A/ja
Publication of JPH10256894A publication Critical patent/JPH10256894A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 近接センサにおいて、動作距離の応差を大き
くすることなくチャタリングを防止できるようにするこ
と。 【解決手段】 発振回路21の出力を周波数弁別回路2
によって振幅に変換し、比較回路3で比較する。比較回
路3により閾値VONを越えれば発振回路21の共振回路
のコイルL1に直流電流を重畳し、発振周波数を低下さ
せる。周波数弁別出力が閾値VOFF 以上となれば直流電
流を停止する。こうすれば動作距離の応差を大きくする
ことなく比較回路3のヒステリシスを大きくすることが
でき、チャタリングを防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は発振周波数又は発振
振幅の変化によって近接する金属体を検出する近接セン
サに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来高周波発振型の近接センサには、一
定の周波数で発振を行い金属体の接近によって発振の振
幅の変化を検出する振幅検出型近接センサと、発振周波
数の変化を検出する周波数変化型近接センサがある。図
14は従来の周波数変化型近接センサの一例を示すブロ
ック図である。本図においてコイルとコンデンサから成
るタンク回路に発振回路1が接続される。そして発振回
路1にはその発振周波数の変化を振幅レベルの変化に変
換するための周波数弁別回路2が接続される。そして振
幅の変化を比較回路3によって所定の閾値と比較するこ
とにより物体検知信号を得て出力回路4より出力するよ
うにしている。定電圧回路5は各部に定電圧を供給する
ものである。この周波数弁別回路2は、例えば図15に
示すように、周波数が高くなれば振幅レベルが低下する
ローパスフィルタ、又はこれと逆の特性を有するハイパ
スフィルタや、周波数を直接電圧信号に変換するF/V
変換回路が用いられ、周波数をそれに対応する電圧信号
に変換している。そして検出体までの距離Lと発振周波
数との関係は、図16(a)に示すように検出体がアル
ミニウムの場合、検出体が近づくにつれて発振周波数が
上昇する特性となる。図16(b)は周波数弁別回路2
の出力と検出体までの距離Lの関係を示すグラフであ
る。比較回路3にはあらかじめヒステリシスを有する閾
値を設定しておくことにより、振幅レベルにより検出体
との距離を検出することができる。
【0003】図17は従来の振幅検出型近接センサの一
例を示すブロック図である。振幅検出型近接センサは発
振コイルを有する発振回路11とその振幅を検出する比
較回路12を有しており、所定の閾値レベルで発振振幅
を弁別して出力回路13を介して物体検知信号を出力す
るものである。図18(a),(b)は検出体までの距
離に対するコンダクタンス及び発振振幅の変化を示して
おり、検出体が接近するとコイルのコンダクタンスが変
化して振幅が低下する。従って閾値レベルによって振幅
を比較して検出信号を得ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように比較回路3
にVON,VOFF とヒステリシスを設けて検出信号のオン
オフを行っている。しかし図16(b)に示すように検
出信号がオンするときとオフするときとの出力振幅の差
が小さいため、比較回路3に微小なヒステリシスを必要
とする。又このヒステリシスを大きくするためには動作
距離LON,LOFFの差(以下、応差という)を大きくす
る必要がある。動作距離LON,LOFF の差を小さく保っ
たままではヒステリシスが小さくなるため、チャタリン
グが起こり易くなるという欠点があった。又動作距離を
調整する際に比較回路の閾値を変化させることによって
設定しているが、微妙な調整がしにくいという欠点があ
った。
【0005】又振幅検出型の近接センサにおいても検出
スイッチを高感度化し、遠方の物体を検出しようとすれ
ば、微小な振幅変化を検出する必要がある。この場合も
応差を小さくしようとすると、比較回路12の閾値VON
とVOFF の差が小さくなってヒステリシスを設けること
は難しくなり、検出信号のチャタリングが起こり易くな
るという問題点があった。
【0006】本発明はこのような従来の問題点に着目し
てなされたものであって、発振回路の発振周波数や振幅
を変化させることによって比較手段のヒステリシスを大
きくすると共に、動作距離の調整を高精度に行えるよう
にすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の請求項1の発明
は、発振コイルを有する発振回路と、前記発振回路の発
振周波数を弁別する周波数弁別手段と、前記周波数弁別
手段の出力を所定の閾値レベルと比較する比較手段と、
前記比較手段の比較出力に基づいて前記発振回路の発振
コイルに重畳する直流電流を制御することにより発振周
波数を制御する直流電流制御回路と、を具備することを
特徴とするものである。
【0008】本願の請求項2の発明は、請求項1の近接
センサにおいて、前記直流電流制御回路は、前記比較手
段の出力に基づいて直流電流を断続することを特徴とす
るものである。
【0009】本願の請求項3の発明は、発振コイルを有
する発振回路と、前記発振回路の発振周波数を弁別する
周波数弁別手段と、前記周波数弁別手段の出力を所定の
閾値レベルと比較する比較手段と、前記発振回路の発振
コイルに重畳する直流電流を制御することによって動作
距離を制御する直流電流制御回路と、を具備することを
特徴とするものである。
【0010】本願の請求項4の発明は、発振コイルを有
する発振回路と、前記発振回路の発振振幅を所定の閾値
レベルと比較する比較手段と、前記比較手段の比較出力
に基づいて前記発振回路の発振コイルに重畳する直流電
流を制御することにより発振振幅を制御する直流電流制
御回路と、を具備することを特徴とするものである。
【0011】本願の請求項5の発明は、請求項4の近接
センサにおいて、前記直流電流制御回路は、前記比較回
路の出力に基づいて直流電流を断続することを特徴とす
るものである。
【0012】本願の請求項6の発明は、発振コイルを有
する発振回路と、前記発振回路の発振振幅を所定の閾値
レベルと比較する比較手段と、前記発振回路の発振コイ
ルに重畳する直流電流を制御することによって動作距離
を制御する直流電流制御回路と、を具備することを特徴
とするものである。
【0013】このような特徴を有する本願の請求項1,
2の発明によれば、発振回路の発振周波数を周波数弁別
手段により弁別し、比較手段により所定閾値と比較する
ようにしている。そして比較手段より出力が得られれば
直流電流制御回路により発振コイルに直流電流を重畳す
る。こうすれば発振回路の発振周波数が低下するため、
周波数弁別手段の出力は上昇する。このため比較手段の
ヒステリシスを大きくすることなく動作を安定化するこ
とができる。
【0014】又請求項3の発明によれば、直流電流制御
回路により重畳する直流電流を連続して変化させること
により、物体までの距離に対する発振周波数の特性が変
化する。そのため比較手段の閾値を変更することなく動
作距離を調整することができる。
【0015】又請求項4,5の発明によれば、発振回路
の発振振幅を比較手段により所定閾値と比較するように
している。そして比較手段より出力が得られなければ直
流電流制御回路により発振コイルに直流電流を重畳し、
出力が得られると重畳を停止する。こうすれば発振回路
の発振振幅は上昇する。このため比較手段のヒステリシ
スを大きくすることなく動作を安定化することができ
る。
【0016】又請求項6の発明によれば、直流電流制御
回路により重畳する直流電流を連続して変化させること
により、物体までの距離に対する発振振幅の特性が変化
する。そのため比較手段の閾値を変更することなく動作
距離を調整することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明の第1の実施の形態
による高周波発振型近接センサの全体構成を示すブロッ
ク図であり、従来例と同一部分は同一符号を付してい
る。本図において発振回路21は後述するようにスイッ
チング信号によって発振周波数をわずかに変化させるこ
とができる発振回路であり、発振出力は周波数弁別回路
2に与えられる。比較回路3は従来例のものよりヒステ
リシスを大きくしたものであり、出力回路4及び定電圧
回路5の構成については前述した従来例と同様である。
そして比較回路3の出力は直流電流制御回路22にも与
えられる。直流電流制御回路22は比較回路3の比較出
力によって発振回路21に接続される共振回路のコイル
に重畳する直流電流を変化させるものである。
【0018】次にこの発振回路の構成について説明す
る。図2(a)は発振回路21と直流電流制御回路22
の一例を示す回路図である。この発振回路はコルピッツ
発振回路を示しており、発振コイルL1に並列にコンデ
ンサC1,C2が接続される。そしてコイルL1及びコ
ンデンサC1の共通接続端と電源との間にPNP型トラ
ンジスタQ1と抵抗R1が接続される。トランジスタQ
1のベースには抵抗R2,R3の分圧回路が接続され
る。又そのエミッタより抵抗R4を介してコンデンサC
1,C2の共通接続端に帰還するように構成されてい
る。更に直流電流制御回路22は定電流源22aとアナ
ログスイッチ等のスイッチ手段22bを有し、比較回路
3により物体が検出されてオン状態となったときにスイ
ッチ手段22bを閉成し、発振コイルL1に一定の直流
電流を供給し、オフ状態でスイッチ手段22bを開放す
るように構成されている。
【0019】図2(b)は発振回路21と直流電流制御
回路22の他の例を示す図である。この発振回路21は
トランジスタQ2,Q3のエミッタが夫々抵抗R5,R
6を介して接続されており、その中点に抵抗R7を介し
てコンデンサC1,C2の中点が接続される。そしてコ
ンデンサC1と発振コイルL1の共通接続端が夫々コン
デンサC3,C4を介してトランジスタQ2,Q3のベ
ースに接続されるように構成される。又電源と接地端間
には抵抗R8、2つのダイオードD1,D2、抵抗R9
が直列に接続されており、抵抗R8とダイオードD1、
及び抵抗R9とダイオードD9の共通接続端にトランジ
スタQ2,Q3のベースが接続されてベースの電位を一
定に保っている。その他の構成は図2(a)の発振回路
と同様であり、直流電流制御回路22によって発振コイ
ルL1に流す直流電流を制御するようにしている。
【0020】図3(a)は発振コイルL1に流れる直流
電流とこの電流に対する発振コイルL1のインダクタン
スLの変化率を示すグラフであり、図3(b)は発振コ
イルのコンダクタンスgの変化を示すグラフである。こ
れらの図に示すように直流電流が増加するとインダクタ
ンスL及びコンダクタンスgが増加する。インダクタン
スLの増加により発振周波数は低下し、コンダクタンス
gの増加により発振周波数は上昇するが、発振周波数に
与えるインダクタンスの影響が大きいため、直流電流を
増加することにより発振周波数を減少させることができ
る。図4は図2(a)の発振回路において、発振コイル
L1に流す直流電流の変化に対する発振周波数の変化の
一例を示すグラフである。本図に示すように直流電流に
応じて発振周波数が低下している。
【0021】図5(a)は物体までの距離に対する発振
周波数の変化、(b)は周波数弁別回路2の出力の変化
を示すグラフであり、夫々曲線A,Cは直流電流が重畳
されていない場合、曲線B,Dは直流電流が重畳されて
いる場合を示す。物体の非検知時には直流電流を流して
おらず、曲線Aに沿って発振周波数が変化する。この場
合には周波数弁別回路2の出力も曲線Cに沿って変化す
る。そして物体が距離LONに達すると発振周波数の弁別
出力がVONとなり、比較回路3より物体が接近したこと
が検出される。このとき比較出力は直流電流制御回路2
2にも与えられる。そうすればスイッチ手段22bがオ
ンとなり、発振回路21の発振コイルL1に直流電流を
重畳する。こうすれば図5(a),(b)に示す曲線
B,Dに移動し、発振周波数が低下する。これにより物
体が距離LONより離れてもLOFF に達するまではオン状
態が保持されることとなる。このように発振コイルL1
に流す直流電流をオンオフすることで、発振周波数にヒ
ステリシスを設けることができる。このため動作距離の
応差を大きくすることなく、即ちLONとLOFF との差を
従来例と同一に保ったままで、出力振幅の差を大きくす
ることができ、比較回路3のヒステリシス(VOFF −V
ON)を大きくすることができる。このように比較回路3
のヒステリシスが大きくできるため、ヒステリシスの設
定に余裕ができ、チャタリングの防止効果も得られる。
【0022】次に本発明の第2の実施の形態による高周
波発振型近接センサについて図6のブロック図を用いて
説明する。この実施の形態による近接センサは直流電流
制御回路として定電流回路23とその電流値を制御する
電流値調整回路24を設けている。電流値調整回路24
は発振コイルL1に重畳する直流電流を連続的に変化さ
せることによって検出体までの距離を調整できるように
したものである。前述したように電流値によって発振周
波数が変化するため、図7の曲線E〜Fに示すように電
流値調整回路24により重畳する直流電流を変化させる
ことにより、検出体までの検出距離LON1 〜LON3 を調
整することができる。尚図7ではVONについてのみ示し
ているが、比較回路3のヒステリシスによりVONよりわ
ずかに高いレベルにVOFF があり、このレベルを越える
とオフとなる。この場合には比較回路3の閾値を変化さ
せて動作距離を調整する場合に比べて、電流の調整を正
確に行うことにより検出距離の微調整が可能となる。又
比較回路3の閾値の調整と組合せることで検出距離の調
整範囲を大きくし、同時に微調整が可能となる。
【0023】次に本発明の第3の実施の形態について説
明する。図8は本発明による第3の実施の形態による振
幅検出型の近接センサの全体構成を示すブロック図であ
る。本図において、発振回路31は後述するスイッチン
グ信号によって発振振幅を変化させることができる発振
回路であり、発振出力は比較回路12に与えられる。比
較回路12は従来例のものよりヒステリシスを大きくし
た比較回路であり、発振振幅を閾値VON,VOFF で弁別
して物体検知信号を出力し、出力回路より検出信号とし
て出力する。又比較回路12の出力は出力回路4及び直
流電流制御回路32に与えられる。直流電流制御回路3
2は比較回路12からの出力によって発振回路31に接
続される検出コイルに重畳する直流電流を変化させるも
のである。
【0024】次にこの発振回路の構成について説明す
る。図9(a)は発振回路31と直流電流制御回路32
の一例を示す回路図である。この発振回路はコルピッツ
発振回路を示しており、発振コイルL1に並列にコンデ
ンサC1,C2が接続される。そしてコイルL1及びコ
ンデンサC1の共通接続端と電源との間にPNP型トラ
ンジスタQ1と抵抗R1が接続される。トランジスタQ
1のベースには抵抗R2,R3の分圧回路が接続され
る。又そのエミッタより抵抗R4を介してコンデンサC
1,C2の共通接続端に帰還するように構成されてい
る。更に直流電流制御回路32は定電流源32aとアナ
ログスイッチ等のスイッチ手段32bを有している。そ
して図2に示す直流電流制御回路22と異なり、比較回
路12により物体が検出されてオン状態となったときに
スイッチ手段32bを開放し、比較回路12によって物
体が検出されない状態(オフ状態)でスイッチ手段32
bを閉成して発振コイルL1に一定の直流電流を供給す
るように構成されている。
【0025】図9(b)は発振回路31と直流電流制御
回路32の他の例を示す図である。この発振回路31は
トランジスタQ2,Q3のエミッタが夫々抵抗R5,R
6を介して接続されており、その中点に抵抗R7を介し
てコンデンサC1,C2の中点が接続される。そしてコ
ンデンサC1と発振コイルL1との共通接続端が夫々コ
ンデンサC3,C4を介してトランジスタQ2,Q3の
ベースに接続されるように構成される。又電源と接地端
間には抵抗R8、2つのダイオードD1,D2、抵抗R
9が直列に接続されており、抵抗R8とダイオードD
1、及び抵抗R9とダイオードD9の共通接続端にトラ
ンジスタQ2,Q3のベースが接続されてベースの電位
を一定に保っている。その他の構成は図2(a)の発振
回路と同様であり、直流電流制御回路32によって発振
コイルL1に流す直流電流を制御するようにしている。
【0026】図9に示す発振回路31においても図3
(b)と同様に、発振コイルL1に流れる直流電流が増
加すると発振コイルL1のコンダクタンスLがこれに応
じて増加し、コンダクタンスが増加すれば発振振幅が低
下する。そして直流電流を減少させてコンダクタンスを
低下させれば、振幅が上昇する。図10は図9(a)の
発振回路31における直流電流と発振振幅の関係を示す
グラフである。又図11(a),(b)は検出距離に対
するコンダクタンスと振幅の変化を示すグラフである。
本図において曲線G,Iは直流電流が重畳されている場
合、曲線H,Jは直流電流が重畳されていない場合を示
す。物体の非検知時には検出コイルに直流電流を流して
おり、曲線Gに沿ってコンダクタンスが変化し、発振振
幅は曲線Iに沿って変化する。そして物体が距離LON
達すると発振振幅がVONとなり、比較回路12より物体
が接近したことが検出される。このとき比較出力は直流
電流制御回路32にも与えられる。そうすればスイッチ
手段32bがオフとなり、発振回路31の発振コイルL
1の直流電流を停止する。こうすれば図11(a),
(b)に示すように曲線H,Jに移動し、発振振幅が上
昇する。これにより物体が距離LONより離れてもLOFF
に達するまではオン状態が保持されることとなる。そし
てLOFF より離れると、直流電流制御回路32のスイッ
チ手段32bがオンとなり、再び直流電流が重畳され、
曲線G,Iに移行する。このように発振コイルL1の直
流電流をオンオフすることで発振振幅にヒステリシスを
設けることができる。このため動作距離の応差を大きく
することなく、即ちLONとLOFF との差を従来例と同一
に保ったままで出力振幅の差を大きくすることができ、
比較回路12のヒステリシス(VOFF −VON)を大きく
することができる。このように比較回路12のヒステリ
シスが大きくできるため、ヒステリシスの設定に余裕が
でき、チャタリングの防止効果も得られる。
【0027】次に本発明の第4の実施の形態による高周
波発振型近接センサについて図12のブロック図を用い
て説明する。この実施の形態による近接センサは振幅検
出型近接センサであり、直流電流制御回路として定電流
回路33とその電流値を制御する電流値調整回路34を
設けている。電流値調整回路34は発振コイルL1に重
畳する直流電流を連続的に変化させることによって検出
体までの距離を調整できるようにしたものである。前述
したように電流値によって発振振幅が変化するため、図
13の曲線K〜Mに示すように電流値調整回路34によ
り重畳する直流電流を変化させることにより、検出体ま
での検出距離VON1 〜VON3 を調整することができる。
尚図13ではVONについてのみ示しているが、比較回路
12のヒステリシスによりVONよりわずかに高いレベル
にVOFF があり、このレベルを越えるとオフとなる。こ
の場合には比較回路12の閾値を変化させて動作距離を
調整する場合に比べて、電流の調整を正確に行うことに
より検出距離の微調整が可能となる。又比較回路12の
閾値の調整と組合せることで検出距離の調整範囲を大き
くし、同時に微調整が可能となる。
【0028】尚上述した各実施の形態では、直流電流を
発振コイルに重畳するため定電流回路を用いているが、
電源に直列に高抵抗を接続し定電流回路に代えてもよ
い。
【0029】又前述した第1,第2の実施の形態では、
周波数弁別回路2はフィルタやF/V変換回路を用いた
回路としているが、周波数を識別するものであればよ
く、例えば発振出力を整形する波形整形回路と発振周波
数を計数するカウンタ等によって構成してもよい。又比
較回路はコンパレータで構成されるハードウェア回路だ
けでなく、カウンタにより検出された周波数データをソ
フトウェアによって比較機能を達成できるものであれ
ば、どのような比較手段を用いてもよい。又第3,第4
の実施の形態における比較回路についても同様に、振幅
をA/D変換してデジタル値とし、そのレベルをソフト
ウェア処理により比較するようにしてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本願の請求項
1,2の発明によれば、近接センサの発振回路のコイル
に重畳する直流電流を変化させることにより発振の周波
数を変化させているため、動作距離の応差を大きくする
ことなく発振周波数の差を大きくすることができる。従
って比較手段のヒステリシスを大きくすることができる
ため、動作を確実にすることが可能となる。請求項3の
発明によれば、コイルに流す直流電流を変化させること
により動作距離を調整することができ、動作距離の調整
を正確に行うことができるという効果が得られる。
【0031】又本願の請求項4,5の発明によれば、近
接センサの発振回路のコイルに重畳する直流電流を変化
させることにより、発振振幅を変化させているため、動
作距離の応差を大きくすることなく発振振幅の差を大き
くすることができる。従って比較手段のヒステリシスを
大きくすることができ、動作を確実にすることが可能と
なる。又請求項6の発明によれば、コイルに流す直流電
流を変化させることにより、発振振幅を変化させて動作
距離を調整することができ、動作距離の調整を正確に行
うことができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による近接センサの
全体構成を示すブロック図である。
【図2】(a),(b)は本実施の形態による近接セン
サの発振回路の異なる例を示す回路図である。
【図3】(a)は直流電流の変化に対するコイルのイン
ダクタンスL1の変化率、(b)はコンダクタンスgの
変化率を示すグラフである。
【図4】コイルに流す直流電流に対する発振周波数の変
化を示すグラフである。
【図5】(a)は検出体までの距離に対する発振周波数
の変化を示すグラフ、(b)は周波数弁別回路の振幅の
変化を示すグラフである。
【図6】本発明の第2の実施の形態による近接センサの
全体構成を示すブロック図である。
【図7】本実施の形態による近接センサの検出体までの
距離に対する周波数弁別回路の振幅変化を示すグラフで
ある。
【図8】本発明の第3の実施の形態による近接センサの
全体構成を示すブロック図である。
【図9】(a),(b)は本実施の形態による近接セン
サの発振回路の異なる例を示す回路図である。
【図10】直流電流の変化にいする発振振幅の変化を示
すグラフである。
【図11】第3の実施の形態の発振回路において(a)
は検出体までの距離に対するコンダクタンスの変化を示
すグラフ、(b)は発振振幅の変化を示すグラフであ
る。
【図12】本発明の第4の実施の形態による近接センサ
の全体構成を示すブロック図である。
【図13】本実施の形態の近接センサの検出体までの距
離に対する振幅の変化を示すグラフである。
【図14】従来の周波数変化型近接センサの構成を示す
ブロック図である。
【図15】周波数弁別回路の特性を示すグラフである。
【図16】(a)は検出体までの距離に対する発振周波
数の変化を示すグラフ、(b)は検出体までの距離に対
する周波数弁別回路の出力変化を示すグラフである。
【図17】従来の振幅変化型近接センサの構成を示すブ
ロック図である。
【図18】(a)は検出体までの距離に対するコンダク
タンスの変化を示すグラフ、(b)は検出体までの距離
に対する発振振幅の変化を示すグラフである。
【符号の説明】
1,11,21,31 発振回路 2 周波数弁別回路 3,12 比較回路 4 出力回路 22,32 直流電流制御回路 22a,32a 定電流源 22b,32b スイッチ手段 23,33 定電流回路 24,34 電流値調整回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発振コイルを有する発振回路と、 前記発振回路の発振周波数を弁別する周波数弁別手段
    と、 前記周波数弁別手段の出力を所定の閾値レベルと比較す
    る比較手段と、 前記比較手段の比較出力に基づいて前記発振回路の発振
    コイルに重畳する直流電流を制御することにより発振周
    波数を制御する直流電流制御回路と、を具備することを
    特徴とする近接センサ。
  2. 【請求項2】 前記直流電流制御回路は、前記比較手段
    の出力に基づいて直流電流を断続するものであることを
    特徴とする請求項1記載の近接センサ。
  3. 【請求項3】 発振コイルを有する発振回路と、 前記発振回路の発振周波数を弁別する周波数弁別手段
    と、 前記周波数弁別手段の出力を所定の閾値レベルと比較す
    る比較手段と、 前記発振回路の発振コイルに重畳する直流電流を制御す
    ることによって動作距離を制御する直流電流制御回路
    と、を具備することを特徴とする近接センサ。
  4. 【請求項4】 発振コイルを有する発振回路と、 前記発振回路の発振振幅を所定の閾値レベルと比較する
    比較手段と、 前記比較手段の比較出力に基づいて前記発振回路の発振
    コイルに重畳する直流電流を制御することにより発振振
    幅を制御する直流電流制御回路と、を具備することを特
    徴とする近接センサ。
  5. 【請求項5】 前記直流電流制御回路は、前記比較回路
    の出力に基づいて直流電流を断続するものであることを
    特徴とする請求項4記載の近接センサ。
  6. 【請求項6】 発振コイルを有する発振回路と、 前記発振回路の発振振幅を所定の閾値レベルと比較する
    比較手段と、 前記発振回路の発振コイルに重畳する直流電流を制御す
    ることによって動作距離を制御する直流電流制御回路
    と、を具備することを特徴とする近接センサ。
JP20930597A 1997-01-08 1997-08-04 近接センサ Pending JPH10256894A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20930597A JPH10256894A (ja) 1997-01-08 1997-08-04 近接センサ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP127697 1997-01-08
JP9-1276 1997-01-08
JP20930597A JPH10256894A (ja) 1997-01-08 1997-08-04 近接センサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10256894A true JPH10256894A (ja) 1998-09-25

Family

ID=26334472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20930597A Pending JPH10256894A (ja) 1997-01-08 1997-08-04 近接センサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10256894A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7235965B2 (en) 2004-01-15 2007-06-26 Kabushiki Kaisha Teikoku Denki Seisakusho Motor bearing wear detecting device

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7235965B2 (en) 2004-01-15 2007-06-26 Kabushiki Kaisha Teikoku Denki Seisakusho Motor bearing wear detecting device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5504425A (en) Inductive sensor responsive to the distance to a conductive or magnetizable object
JPH09139661A (ja) 磁性金属物体および非磁性金属物体の検出のための誘導近接検出器
US4613830A (en) Proximity switch having variable gain oscillator
US4761603A (en) High frequency oscillation proximity switch
JPH10256894A (ja) 近接センサ
JP3440566B2 (ja) 近接スイッチ
US6218906B1 (en) Amplifier circuit
JPH07162280A (ja) 近接スイッチ
JP2554985Y2 (ja) 近接スイッチ
JP3391010B2 (ja) 近接スイッチ
CN211979032U (zh) 一种零点检测电路
JPH0888546A (ja) コンパレータ及び近接センサ
JPS5842925B2 (ja) 近接スイッチ
JP3380163B2 (ja) 高周波発振形近接センサ
JPH09152488A (ja) 障害物検出装置
JPH07154226A (ja) 近接スイッチ
JPH0511444B2 (ja)
JP3230589B2 (ja) 近接スイッチ
JPH04280514A (ja) 電圧制御発振器の位相同期ループ
JP2005064622A (ja) 近接スイッチ
JPH0626311B2 (ja) 近接スイッチ
JP3410351B2 (ja) 高周波発振型近接スイッチ装置
JP3353361B2 (ja) 近接スイッチ
JPH0733465Y2 (ja) クロック形成回路
JP4698441B2 (ja) 発振型近接センサ、および電界効果トランジスタを用いた発振型近接センサにおけるゲート電流の制御方法