JPH10255420A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

磁気記録再生装置

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JPH10255420A
JPH10255420A JP5370097A JP5370097A JPH10255420A JP H10255420 A JPH10255420 A JP H10255420A JP 5370097 A JP5370097 A JP 5370097A JP 5370097 A JP5370097 A JP 5370097A JP H10255420 A JPH10255420 A JP H10255420A
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JP
Japan
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magnetic
disk
magnetic head
magnetic disk
head
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Withdrawn
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JP5370097A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Akiyasu
啓 秋保
Koji Takahashi
浩二 高橋
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低密度記録用磁気ディスクに対する磁気ヘッ
ドの迅速・正確な位置決めを可能とする下位互換性を有
する磁気記録再生装置を低コストで提供する。 【解決手段】 磁気記録再生装置10は、磁気ヘッド1
1a,11bと、磁気ヘッド11a,11bが搭載され
たヘッドアクチュエーター21と、磁気ヘッド11a,
11bの移動ピッチに対応したピッチで凹部及び凸部が
交互に連続して形成された溝部46を有する位置決め板
44と、位置決め板44と相対動作し、かつ、位置決め
板44の溝部46の凹部及び凸部を検出する位置センサ
ー45と、位置センサー45の検出に基づき位置決め板
44の所定位置からの凹部及び/又は凸部の数をカウン
トするカウンタ29とを有し、カウンタ29のカウント
数に対応した距離だけヘッドアクチュエーター21が移
動するように制御される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録再生装置
に関し、詳しくは、フロッピーディスク等の円盤状記録
媒体(以下、単にディスクという。)を対象としてデー
タ信号、音声信号或いは画像信号等(以下、単にデータ
信号等という。)を記録/再生する磁気記録再生装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】フロッピーディスク装置は、ディスクを
比較的低速で回転駆動させるとともに磁気ヘッド装置を
このディスクの主面に略接触させた状態でデータ信号の
記録を行い、或いは記録されたデータ信号等の再生を行
うことを基本構成としており、低価格で信頼性が高いと
いった特徴を有している。例えば、普及率が極めて高い
3.5インチ径のディスクを用いるフロッピーディスク
装置は、使用するディスクのトラックピッチが0.18
75mm、ディスク1枚あたりの記憶容量が1.44M
バイト(或いは720Kバイト、1.2Mバイト、1.
6Mバイト等)であり、またデータ信号等の転送レート
が250Kb/s(又は500Kb/s)、ディスクの
駆動回転数が300rpmを基本仕様としている。
【0003】一方、パーソナルコンピュータ等は、低価
格化と操作性の簡易化或いはネットワーク網の充実等の
背景から、その普及台数や用途のめざましい拡大が図ら
れている。これに伴って、パーソナルコンピュータ等で
は、取り扱うデータ信号等も、比較的データ容量の少な
い文書データ信号等のみならず、データ容量の大きい画
像データ信号やグラフィックスデータ信号等が急速に増
えている状況となっている。かかる状況に対応するた
め、パーソナルコンピュータ等においては、記憶容量の
大きなディスク交換型外部記憶装置の標準装備が検討さ
れている。
【0004】これに対して、フロッピーディスク装置
は、高速性、大記憶容量化を要求されるディスク交換型
外部記憶装置への転換を図るために、ディスク及び装置
の基本的仕様の変更が検討されている。
【0005】具体的には、フロッピーディスク装置にお
いては、ディスクに対するデータ信号等を高密度で記録
するとともにこのディスクを数千回転以上の高速で回転
駆動することによって、データ転送レートを上げてデー
タ信号の記憶容量を100Mバイト以上とする大容量化
装置の検討が図られている。なお、以下の説明におい
て、標準型フロッピーディスク装置を下位仕様フロッピ
ーディスク装置、これに用いるディスクを低密度記録用
磁気ディスクと称するとともに、大容量化フロッピーデ
ィスク装置を上位仕様フロッピーディスク装置、これに
用いるディスクを高密度記録用磁気ディスクと称するも
のとする。
【0006】この上位仕様フロッピーディスク装置は、
データを高密度に記録再生するために、高速で回転駆動
される3.5インチ径の高密度記録用磁気ディスクが装
填されるとともに高密度仕様磁気ヘッドが備えられる。
高密度仕様磁気ヘッドは、例えば高密度記録用磁気ディ
スクにおける記録トラックのトラックピッチを10ミク
ロンとすることが検討されている。
【0007】このような記録トラックの狭幅化に対応す
るため、上位仕様フロッピーディスク装置においては、
磁気ヘッドの位置決め機構を従来のステッピングモータ
を用いたものから入力電流の大きさ又は時間で動作量を
精密に制御できるボイスコイルモータ(VCM:Voice
Coil Motor)を用いたものに変更することが検討されて
いる。
【0008】すなわち、上位仕様フロッピーディスク装
置においては、高密度記録用磁気ディスクのフォーマッ
ト時に、上記高密度仕様磁気ヘッドによりディスク主面
に10ミクロンのピッチで記録トラックを形成するとと
もに、ディスク主面をデータゾーン,ランディングゾー
ン等の領域に区分けする。そして、上位仕様フロッピー
ディスク装置においては、このランディングゾーン内に
おいて、記録トラック毎にグレーコードと呼ばれる記録
トラックの番地を示すデータを記入しておき、このグレ
ーコードを読み出してトラッキングサーボをかけるとと
もに、グレーコードを基準として上記ボイスコイルモー
タに対する入力電流を制御することにより磁気ヘッドの
移動位置を決める方式の採用が検討されている。
【0009】かかる上位仕様フロッピーディスク装置で
は、高密度記録用磁気ディスクの装填時に、最初に磁気
ヘッドをデータゾーン以外のランディングゾーンに移動
させ、かかるランディングゾーンに書き込まれたグレー
コードを検出することにより磁気ヘッドの位置している
記録トラック及び磁気ヘッドが移動すべき記録トラック
を認識することができるようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】一方、上位仕様フロッ
ピーディスク装置の開発においては、極めて汎用性の高
い低密度記録用磁気ディスクへの記録再生も可能とする
よう、その互換性を図ることが必須課題とされる。この
互換性を達成するためには、例えば、ディスクの収納さ
れるディスクカートリッジの外形寸法を高密度記録用の
ものと低密度記録用のものとで相互に同一とすること、
低密度記録用磁気ディスクと高密度記録用磁気ディスク
とを区別するための仕様識別子及び識別機構を設けるこ
と、幅広の低密度仕様磁気ヘッドと幅狭の高密度仕様磁
気ヘッドとの2種類の磁気ヘッド、または、低密度仕様
磁気ヘッドと高密度仕様磁気ヘッドの2つの機能を備え
たいわゆる複合磁気ヘッドが備えられること、ディスク
の記録及び/又は再生時における回転速度を低密度記録
用磁気ディスクと高密度記録用磁気ディスクとで切り換
えること等が要求される。
【0011】しかしながら、これらの課題をクリアして
も、上位仕様フロッピーディスク装置と下位仕様フロッ
ピーディスク装置とでは磁気ヘッドの駆動及び位置決め
の仕様が異なることから、以下のような問題があった。
【0012】すなわち、下位仕様フロッピーディスク装
置では、フォーマット時においてディスクの主面に例え
ば00トラック〜79トラックからなる80本の記録ト
ラックが形成される。また、下位仕様フロッピーディス
ク装置では、インデクストラックと呼ばれる00トラッ
クの位置を検出するための00センサーが配設されてい
る。
【0013】そして、下位仕様フロッピーディスク装置
において、01乃至79トラックは、ディスクの最外周
にある00トラックを基準にして、ここからの相対番地
として管理される。具体的には、下位仕様フロッピーデ
ィスク装置では、低密度記録用磁気ディスクの装填時
に、00センサーの検出により磁気ヘッドを00トラッ
クの位置へ移動させ、そこからステッピングモータのス
テップ動作により目的の記録トラックに磁気ヘッドを移
動させる位置決め方式となっており、上述の上位仕様フ
ロッピーディスク装置におけるトラッキングサーボをか
ける方式とは異なっている。
【0014】このため、ボイスコイルモータによるヘッ
ド位置決め機構を備えた上位仕様フロッピーディスク装
置では、低密度記録用磁気ディスクに対する磁気ヘッド
のトラッキング動作を行わせる場合に、ボイスコイルモ
ータではステップ動作がなされないこと、及び磁気ヘッ
ドとディスクとの摩擦損失やヘッド位置決め機構の摩擦
損失による誤差等により、電流制御によるボイスコイル
モータの動作量の制御が困難となる。したがって、ボイ
スコイルモータによるヘッド位置決め機構を備えた上位
仕様フロッピーディスク装置において低密度記録用磁気
ディスクに対する記録及び/又は再生を行おうとする
と、00トラック位置から目的のトラックに磁気ヘッド
を正確に移動させることが難しいという問題があった。
【0015】このような問題を解決するために、上位仕
様フロッピーディスク装置のヘッド位置決め機構に下位
互換用として従来のステッピングモータとリードスクリ
ュー等によるヘッド位置決め機構を加えて、使用される
ディスクに応じてヘッド位置決め機構を切り換え動作さ
せることによって上位下位の互換性を実現することも考
えられる。しかしながら、上位仕様フロッピーディスク
装置をこのような構成とすると、部品点数が多くなるこ
とから装置全体の大型化及びコスト高を招くこと、ステ
ッピングモータ駆動ではシークタイムが遅くなること、
さらに、リードスクリューによる間接駆動では摩擦が大
きいためアクチュエーター全体の動きが遅くなること、
等の問題があった。
【0016】また、上位仕様フロッピーディスク装置に
おいて、低密度記録用磁気ディスクに対してもトラッキ
ングサーボをかける方式とすることも考えられるが、こ
のような方式とすると、装置全体が複雑となり、コスト
高を招く。
【0017】従って、本発明は、上記問題点を解決すべ
く提案されたものであって、低密度記録用磁気ディスク
に対する磁気ヘッドのトラッキング動作が迅速かつ正確
になされる下位互換性を有する磁気記録再生装置を低コ
ストにて提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係る磁気記録再生装置は、磁気ヘッドと、磁気ヘッ
ドが搭載されたヘッドアクチュエーターと、磁気ヘッド
の移動ピッチに対応したピッチで凹部及び凸部が交互に
連続して形成された溝部を有する位置決め板と、位置決
め板と相対動作し、かつ、位置決め板の溝部の凹部及び
凸部を検出する位置センサーと、位置センサーの検出に
基づき位置決め板の所定位置からの凹部及び/又は凸部
の数をカウントするカウンタとを有する。
【0019】磁気記録再生装置によれば、カウンタのカ
ウント数に対応した距離だけヘッドアクチュエーターが
移動される。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態を図面を参照して詳細に説明する。本発明は、図1に
示すように、例えば外径を3.5インチとする高密度記
録用磁気ディスク1Uと低密度記録用磁気ディスク1L
(以下、磁気ディスク1と総称する。)との互換使用を
可能とするフロッピーディスク装置10に適用される。
このフロッピーディスク装置10は、装填された磁気デ
ィスク1に対して主面を挟んで対向配置される一対の磁
気ヘッド11a、11b(以下、磁気ヘッド11と総称
する。)によって磁気ディスク1の両主面からデータの
記録再生を行うようにしたいわゆる両面型フロッピーデ
ィスク装置を構成している。
【0021】磁気ディスク1は、ディスクカートリッジ
4の内部に回転自在に収納されており、フロッピーディ
スク装置10内に装填されることによってシャッタ5が
開放されてその表裏主面が露呈される。ディスクカート
リッジ4には、内蔵した磁気ディスク1が高密度記録用
磁気ディスク1Uであるか低密度記録用磁気ディスク1
Lであるかを識別表示するためのディスク識別表示部6
が、その一部に形成されている。ディスク識別表示部6
は、二位置に切換操作される識別子と、この識別子によ
って開閉される識別孔とによって構成されている。
【0022】なお、高密度記録用磁気ディスク1Uは、
上述のように記録トラックのトラックピッチが10ミク
ロンと幅狭とされる。また、低密度記録用磁気ディスク
1Lは、上述のように記録トラックのトラックピッチが
187.5ミクロン(0.1875mm)と幅広とされ
る。
【0023】フロッピーディスク装置10は、上下一対
の磁気ヘッド11と、磁気ディスク1を支持して回転駆
動する磁気ディスク駆動機構20と、磁気ヘッド11を
支持する磁気ヘッド支持機構21と、低密度記録用磁気
ディスク1Lが装填された場合に磁気ヘッド11の位置
決めをするための磁気ヘッド位置決め機構22とを備え
ている。
【0024】また、フロッピーディスク装置10は、主
制御部23と、インタフェース部24と、磁気ディスク
識別部25と、磁気ディスク駆動制御部26と、DSP
(Digital Signal Processor)27と、VCM(Voice
Coil Motor)ドライバ28と、位置検出部29と、デー
タ処理部30等の制御回路を備えている。
【0025】磁気ディスク駆動機構20は、装填された
磁気ディスク1のセンタハブ7をマグネットチャッキン
グするディスクテーブル31と、このディスクテーブル
31を回転駆動するスピンドルモータ32等により構成
されている。スピンドルモータ32は、その出力軸(ス
ピンドル軸)33の一端部がディスクテーブル31に固
定されている。
【0026】磁気ディスク駆動機構20は、装填された
ディスクカートリッジ4内の磁気ディスク1の種類に応
じてそれぞれ異なる回転数でスピンドルモータ32が回
転するように後述する磁気ディスク駆動制御部26によ
って制御される。
【0027】磁気ヘッド11は、低密度仕様磁気ヘッド
と高密度仕様磁気ヘッドの2つの機能を備えたいわゆる
複合磁気ヘッドであり、例えば多結晶フェライト材を素
材とするヘッドコア材に形成した低密度記録用磁気ディ
スク1L用及び高密度記録用磁気ディスク1U用の2つ
のギャップ溝に金属膜をスバッタ法等により成膜するこ
とによって磁気ギャップを形成したメタルイン・ギャッ
プ・ヘッドが用いられる。
【0028】磁気ヘッド11は、各磁気ギャップのギャ
ップ幅がそれぞれ低密度記録用磁気ディスク1L及び高
密度記録用磁気ディスク1Uの記録トラックとほぼ等し
い幅とされている。なお、この磁気ヘッド11は、トン
ネル・イレーズ型のバルク・タイプ・ヘッドを用いても
よい。
【0029】磁気ヘッド支持機構21は、図1及び図2
に示すように、キャリッジ41と、このキャリッジ41
に一端部を支持されるとともに先端部にそれぞれ磁気ヘ
ッド11を支持した一対のジンバルバネ42と、キャリ
ッジ41に接続されたボイスコイルモータ(VCM:Vo
ice Coil Motor)43等によって構成される。磁気ヘッ
ド支持機構21は、装填されたディスクカートリッジ4
内の磁気ディスク1に対して、その表裏主面に磁気ヘッ
ド11が接触状態を保持するようにこの磁気ヘッド11
を支持する。
【0030】磁気ヘッド支持機構21は、磁気ディスク
1が回転駆動されて磁気ヘッド11に対して浮上力が作
用されると、この磁気ヘッド11をジンバルバネ42の
作用によって磁気ディスク1の主面からわずかに浮上し
た疑似接触状態で保持する。磁気ヘッド支持機構21
は、主制御部23から送出される制御信号に基づいてD
SP27及びVCMドライバ28を介してトラッキング
方向に駆動される。磁気ヘッド11は、これによって磁
気ディスク1の所定の記録トラック上に位置される。そ
して、磁気ヘッド11は、磁気ディスク1の両主面の記
録トラックからデータを同時に記録再生する。
【0031】磁気ヘッド位置決め機構22は、低密度記
録用磁気ディスク1Lが装填された場合に磁気ヘッド1
1の位置決めをするためのものであり、位置決めスリッ
ト44と位置センサー45とを有して構成される。位置
決めスリット44は、全体略矩形の板状の部材であり、
詳細を後述する凹凸状の溝部46が形成されている。こ
の位置決めスリット44は、上記磁気ヘッド支持機構2
1と機械的に接続されており、磁気ヘッド支持機構21
と一体となって移動される。一方、位置センサー45
は、図2に示すように、位置決めスリット44の溝部4
6側に近接配置され、筐体47内の基板48上に固定さ
れている。位置センサー45は、位置決めスリット44
の溝部46の凹凸を検出するように構成されており、そ
の詳細については後述する。
【0032】位置検出部29は、上記位置センサー45
から供給される検出信号に基づいて、位置決めスリット
44の溝部46の凹部及び/又は凸部の数をカウントし
て磁気ヘッド11が低密度記録用磁気ディスク1Lのど
のトラック上に位置しているかについてのヘッド位置情
報を生成する。かかるヘッド位置情報は、DSP27に
入力される。
【0033】DSP27は、高密度記録用磁気ディスク
1Uが装填された場合に、後述する主制御部23からの
VCM駆動信号をVCMドライバ28に供給する。ま
た、DSP27は、低密度記録用磁気ディスク1Lが装
填された場合に、位置検出部29から供給されたヘッド
位置情報を参照することにより主制御部23からVCM
ドライバ28に供給されるVCM駆動信号の電圧を制御
する。
【0034】VCMドライバ28は、DSP27からの
VCM駆動信号に基づき磁気ヘッド駆動機構21のボイ
スコイルモータ43を駆動することにより、磁気ヘッド
11をトラッキング方向に移動させる。
【0035】主制御部23は、インタフェース部24よ
り記録データを読み取り、データ処理部30に供給す
る。かかる記録データは、データ処理部30で後述する
エンコード処理が施されて磁気ヘッド11に供給され
る。
【0036】主制御部23には、磁気ディスク識別部2
5によって識別された磁気ディスク識別情報が入力され
る。主制御部23は、この磁気ディスク識別情報に基づ
いて磁気ディスク駆動制御部26に対して磁気ディスク
駆動信号を出力する。また、主制御部23は、上記磁気
ディスク識別情報に基づいてDSP27に対してVCM
駆動信号を出力する。なお、主制御部23は、その他の
制御動作を従来のフロッピーディスク装置の主制御部と
同様とする。
【0037】インタフェース部24は、このフロッピー
ディスク装置10と図示しないホスト・システムとのイ
ンタフェースを構成し、信号インタフェースと電源イン
タフェースとからなる。
【0038】磁気ディスク識別部25は、例えば装填さ
れたディスクカートリッジ4のディスク識別表示部6に
対向位置される発光素子と受光素子とからなる光学検出
器を備えている。磁気ディスク識別部25は、主制御部
23から出力される識別部駆動信号によって駆動され、
上記光学検出器によって装填されたディスクカートリッ
ジ4のディスク識別表示部6の設定状態を識別する。磁
気ディスク識別部25は、ディスク識別表示部6の識別
孔の有無を識別して、かかる結果に基づき主制御部23
に対して装填された磁気ディスク1が高密度記録用磁気
ディスク1Uか低密度記録用磁気ディスク1Lであるか
の磁気ディスク識別情報を出力する。
【0039】磁気ディスク駆動制御部26は、主制御部
23からの磁気ディスク識別情報に基づく磁気ディスク
駆動信号によってスピンドルモータ32を回転駆動させ
る。磁気ディスク駆動制御部26は、高密度記録用磁気
ディスク1Uが装填された場合に、この高密度記録用磁
気ディスク1Uが例えば1200rpm乃至3600r
pmの高速で回転駆動されるようにスピンドルモータ3
2を制御する。また、磁気ディスク駆動制御部26は、
低密度記録用磁気ディスク1Lが装填された場合に、こ
の低密度記録用磁気ディスク1Lが例えば300rpm
の低速で回転駆動されるようにスピンドルモータ32を
制御する。
【0040】データ処理部30は、主制御部23を介し
てインタフェース部24から供給された記録データを磁
気ディスク1のフォーマットに適合するようにエンコー
ドする。また、データ処理部30は、磁気ヘッド11に
よって磁気ディスク1から再生した各種データをデコー
ドして主制御部23を介してインタフェース部24へと
送出する。
【0041】次に、磁気ヘッド位置決め機構22におけ
る位置決めスリット44及び位置センサー45の構成に
ついて、図3乃至図5を参照して説明する。位置決めス
リット44は、図3に示すように、長手方向幅W1が1
6.5mmとなっており、その長手方向の一端側に沿っ
て凹凸状の溝部46が形成されている。この溝部46
は、各凹部及び凸部の幅が低密度記録用磁気ディスク1
Lにおける記録トラック(以下、単にトラックとい
う。)のピッチと一致している。そして溝部46では、
通常使用される80のトラックとコピー防止等に用いら
れる5つのトラックとに対応させるため、合計85個の
凹凸が形成されている。
【0042】すなわち、溝部46においては、図3に示
すように、凸部側が00トラック〜84トラックの各偶
数トラックに対応する部分で、凹部側が01トラック〜
83トラックの各奇数トラックに対応する部分となって
いる。そして、通常使用される00トラック〜79トラ
ックに対応する部分においては、各凸部の幅W2、各凹
部の幅W3がそれぞれ0.1875mm、凸部と凹部を
合わせた幅すなわち各凸部(又は各凹部)のピッチPが
0.375mm、00トラック〜79トラックまでの幅
4が15mmとなっている。
【0043】位置決めスリット44は、図3左端の凸部
50が低密度記録用磁気ディスク1Lにおける00トラ
ックに対応する部分となっており、図2に示すように、
この凸部50が磁気ヘッド11と平行となる位置に取り
付けられる。そして、磁気ヘッド位置決め機構22にお
いては、低密度記録用磁気ディスク1Lが装填された場
合にその磁気ディスク1Lの00トラックと平行となる
位置に位置センサー45が配設されている。すなわち、
磁気ヘッド位置決め機構22においては、低密度記録用
磁気ディスク1Lが装填され、磁気ヘッド11が00ト
ラック上に位置した場合に、位置決めスリット44の凸
部50が位置センサー46により検出されるような位置
関係となっている。
【0044】なお、位置決めスリット44は、その材質
について特に限定されるものではないが、熱膨張率の低
い剛性の高い部材で形成されることが望ましい。この実
施の形態では、位置決めスリット44をステンレスで成
形している。
【0045】位置センサー45は、図4に示すように、
制御回路51とホトカプラー52を備えている。この位
置センサー45は、ホトカプラー52の発光ダイオード
とホトトランジスタとで位置決めスリット44の溝部4
6を挟むようにして基板48上に配設されている。
【0046】一方、制御回路51は、ホトカプラー52
の発光ダイオードに対して電力を供給するとともに、ホ
トカプラー52のホトトランジスタからの受光信号を検
出してこの検出信号を上記位置検出部29に出力するよ
うになっている。これにより、位置センサー45では、
位置決めスリット44における溝部46の凸部の位置で
ホトトランジスタがオフとなり、凹部の位置でオンとな
ることから、各凸部及び凹部に対応する各偶数トラック
及び奇数トラックの位置が検出される。
【0047】なお、位置センサーは、図5に示すよう
に、馬蹄形のコアにコイルが巻装された磁気コイル53
と磁気コイル53から発生する電圧を検出する制御回路
54とで構成した磁気センサー型のものであってもよ
い。この場合は、位置決めスリット44は磁性材料によ
り形成すればよい。この位置センサー45aでは、磁気
コイル53と位置決めスリット44の溝部46との相対
動作時において磁気コイル53から生じる電圧の変化を
制御回路53が検出してこの検出信号を上記位置検出部
29に出力する。
【0048】以下、図6に示すフローチャートを参照し
て、フロッピーディスク装置10における動作を説明す
る。フロッピーディスク装置10は、ディスクカートリ
ッジ4が装填されると、そのディスク識別表示部6に対
向位置する磁気ディスク識別部25によって低密度記録
用磁気ディスク1Lであるか否かの識別が行われる(ス
テップS1)。
【0049】低密度記録用磁気ディスク1Lでない、す
なわち高密度記録用磁気ディスク1Uであると識別され
た場合は、磁気ヘッド11をこのディスク1Uのランデ
イングゾーンに位置させる処理が行われる(ステップS
2)。具体的には、磁気ヘッド11が高密度記録用磁気
ディスク1Uのランディングゾーン上に位置するまでデ
ィスク1Uを回転させるべく、磁気ディスク駆動制御部
26によりスピンドルモータ32の駆動が制御される。
【0050】フロッピーディスク装置10では、ランデ
ィングゾーンに記録されたグレーコードを読み、これに
従ってVCMドライバ28を駆動することにより磁気ヘ
ッド11を目的のトラックまで移動させ(ステップS
3)、目的のトラック上でデータの記録又は再生が開始
される(ステップS4)。なお、この記録及び/又は再
生は、上述したトラッキングサーボにより、磁気ヘッド
11の磁気ギャップを高密度記録用磁気ディスク1Uの
トラックに精密に対応位置させて行う。
【0051】一方、低密度記録用磁気ディスク1Lであ
ると識別された場合は、磁気ヘッド11をこのディスク
1Lの00トラック上に移動させる処理が行われる(ス
テップS5)。すなわち、磁気ヘッド11が低密度記録
用磁気ディスク1Lの最外周側まで移動させ、そこで停
止させるべく、磁気ヘッド支持機構21のボイスコイル
モータ43がVCMドライバ28によって制御される。
これにより、位置センサー45が位置決めスリット44
の凸部50上に位置されるとともに、磁気ヘッド11が
ディスク1Lの00トラック上に位置される。
【0052】続いてフロッピーディスク装置10では、
主制御部23がデータ処理部30を介してこのディスク
1Lの00トラック上に記録された磁気ヘッド11の移
動すべきトラック番号を検出し(ステップS6)、さら
にDSP27を介してVCMドライバ28を駆動するこ
とにより目的のトラック上に磁気ヘッド11を移動させ
る(ステップS7)。このVCMドライバ28の駆動に
より、磁気ヘッド支持機構21とともに磁気ヘッド位置
決め機構22の位置決めスリット44がディスク1の内
周側に移動されるので、このときに位置センサー45の
検出信号に基づき位置検出部29が溝部46の凹部及び
/又は凸部の数をカウントする。
【0053】なお、この実施の形態では、移動すべきト
ラックが偶数トラックであるか奇数トラックであるかが
判断されるようになっており(ステップS8)、偶数ト
ラックの場合は位置決めスリット44の溝部46の凸部
の数をカウントし(ステップS9)、奇数トラックの場
合は凹部の数をカウントする(ステップS10)ように
なっている。
【0054】例えば、00トラック上に位置する磁気ヘ
ッド11を偶数トラックである20トラックまで移動さ
せる場合は、位置決めスリット44の移動時に位置セン
サー45を通過する溝部46の凸部の数をカウントし、
このカウント数が10になる時にVCMドライバ28の
駆動を停止させて磁気ヘッド支持機構21が停止するこ
とにより、位置センサー45が溝部46の20トラック
に対応する凸部上に位置するように制御される。
【0055】なお、この20トラック上に位置する磁気
ヘッド11を17トラックまで移動させたい場合は、位
置決めスリット44の移動時に位置センサー45を通過
する溝部46の凹部の数をカウントし、このカウント数
が2になる時に磁気ヘッド支持機構21の動作を停止さ
せ、位置センサー45が溝部46の17トラックに対応
する凹部上に位置するように制御すればよい。
【0056】このようにVCMドライバ28が制御され
ることにより、フロッピーディスク装置10では、磁気
ヘッド11が低密度記録用磁気ディスク1Lの目的のト
ラックに迅速かつ正確に移動し、目的のトラック上で磁
気ヘッド11が停止(ステップS11)した後に、デー
タの記録又は再生が行われる(ステップS12)。
【0057】なお、この実施の形態においては、位置決
めスリット44の溝部46の凹凸部の数及びピッチを低
密度記録用磁気ディスク1Lのトラックの数及びピッチ
に一致させる構成としたが、この位置決めスリット44
の溝部46の凹凸部の数及びピッチは特に限定されるも
のではない。
【0058】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明に係る
磁気記録再生装置によれば、位置決め板の所定位置から
の溝部の凹部及び/又は凸部の数がカウントされること
によりかかるカウント数に対応した距離だけヘッドアク
チュエーターが移動されるので、高密度記録用磁気ディ
スク用のボイスコイルモータを用いて低密度記録用磁気
ディスクにおける磁気ヘッドのトラッキングが迅速かつ
正確に行われる。
【0059】したがって、本発明によれば、低密度記録
用磁気ディスクに対する磁気ヘッドのトラッキング動作
が迅速かつ正確になされる下位互換性を有する磁気記録
再生装置を低コストにて提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるフロッピーディスク
装置の構成を示すブロック図である。
【図2】同フロッピーディスク装置の要部を示す斜視図
である。
【図3】位置決めスリットの構成を説明するための模式
図である。
【図4】位置センサーの構成を示したブロック図であ
る。
【図5】位置センサーの他の実施の形態を示したブロッ
ク図である。
【図6】フロッピーディスク装置の動作を説明するため
のフローチャートである。
【符号の説明】
10 フロッピーディスク装置、11a,11b 磁気
ヘッド、21 磁気ヘッド支持機構、29 位置検出
部、44 位置決めスリット、45 位置センサー、4
6 溝部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ヘッドと、この磁気ヘッドが搭載さ
    れたヘッドアクチュエーターと、 上記磁気ヘッドの移動ピッチに対応したピッチで凹部及
    び凸部が交互に連続して形成された溝部を有する位置決
    め板と、 この位置決め板と相対動作し、かつ、位置決め板の上記
    溝部の凹部及び凸部を検出する位置センサーと、 上記位置センサーの検出に基づき上記位置決め板の所定
    位置からの上記凹部及び/又は凸部の数をカウントする
    カウンタとを有し、 上記カウンタのカウント数に対応した距離だけ上記ヘッ
    ドアクチュエーターが移動するように制御されることを
    特徴とする磁気記録再生装置。
  2. 【請求項2】 上記位置決め板の溝部は、凹部及び/又
    は凸部間のピッチが磁気記録媒体のトラック間のピッチ
    と等しく形成されたことを特徴とする請求項1に記載の
    磁気記録再生装置。
  3. 【請求項3】 上記位置決め板が上記磁気ヘッドのヘッ
    ドアクチュエーターに取り付けられ、かつ上記位置セン
    サーが固定配置されることを特徴とする請求項1に記載
    の磁気記録再生装置。
JP5370097A 1997-03-07 1997-03-07 磁気記録再生装置 Withdrawn JPH10255420A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100594261B1 (ko) * 2004-02-28 2006-06-30 삼성전자주식회사 데이터 저장 장치에서의 연속적인 헤드 위치 제어 방법 및이를 이용한 디스크 드라이브

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KR100594261B1 (ko) * 2004-02-28 2006-06-30 삼성전자주식회사 데이터 저장 장치에서의 연속적인 헤드 위치 제어 방법 및이를 이용한 디스크 드라이브

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