JPH10253878A - 自動焦点検出装置 - Google Patents

自動焦点検出装置

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JPH10253878A
JPH10253878A JP5632797A JP5632797A JPH10253878A JP H10253878 A JPH10253878 A JP H10253878A JP 5632797 A JP5632797 A JP 5632797A JP 5632797 A JP5632797 A JP 5632797A JP H10253878 A JPH10253878 A JP H10253878A
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objective lens
focusing
laser
probe light
signal
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JP5632797A
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Yasuhisa Nishiyama
泰央 西山
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、レーザ発生源の寿命を延ばすことが
できるとともに、消費電力の低減も可能にした自動焦点
検出装置を提供する 【解決手段】合焦開始位置について制御部21により合
焦動作範囲以外が検出されると、半導体レーザ発生源1
を長い周期でレーザ点灯させながら対物レンズ5を被検
体6表面から離れる方向に上方の退避位置まで後退さ
せ、その後、被検体6表面に近付く方向に移動させる退
避動作を実行し、長い周期のレーザ点灯の一つが合焦動
作範囲の領域に達し、制御部21により合焦動作範囲が
検出されると、半導体レーザ発生源1を短い周期のレー
ザ点灯に切り替えるとともに、被検体6表面の変位信号
に基づいて方向判別を行いながら対物レンズ5を合焦点
に移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顕微鏡や光学測定
器などに用いられる自動焦点検出装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、顕微鏡や光学測定器には、プロー
ブ光を対物レンズを通して被検体表面に照射し、この被
検体表面からの反射光に基づいて被検体表面に対する焦
点検出を行うような反射アクティブ方式の自動焦点検出
装置が用いられている。
【0003】図5は、従来の自動焦点検出装置の一例を
示すもので、半導体レーザ発生源1から出射されたレー
ザビームは、偏光ビームスプリッタ2に入射し、この偏
光ビームスプリッタ2で反射し、1/4波長板3を介し
て結像レンズ4で平行光束になって対物レンズ5を通し
て被検体6表面に集光される。また、被検体6表面から
の反射光は、今度は、対物レンズ5、結像レンズ4、1
/4波長板3を介して偏光ビームスプリッタ2に入射さ
れる。この時、偏光ビームスプリッタ2への入射光は、
1/4波長板3を透過した際に、その偏向方向が90度
ずらされているので、偏光ビームスプリッタ2を透過さ
れ、ビームスプリッタ7により二方向に振り分けられ、
一方の光束は、結像レンズ4の集光点P1 より距離L1
だけ前方に配置された第1の絞り8を介して第1の受光
素子9で受光され、また、他方の光束は、結像レンズ4
の集光点P2 より距離L2 だけ後方に配置された第2の
絞り10を介して第2の受光素子11で受光される。
【0004】そして、これら第1の受光素子9および第
2の受光素子11で、それぞれの受光量に応じた電気信
号B、Aを生成して信号処理回路12に送り、この信号
処理回路12により電気信号B、Aに対して所定の演算
を行い、被検体6表面の変位に応じた変位信号を出力す
るようにしている。この場合、第1の受光素子9より図
6(a)に示すような特性を有する電気信号Bが出力さ
れ、第2の受光素子11より同図に示すような特性を有
する電気信号Aが出力されたとすると、信号処理回路1
2では、第1の演算回路121で(A−B)、第2の演
算回路122で(A+B)を演算し、第3の演算回路1
23で、被検体6表面の変位を検知する信号(A−B)
/(A+B)を演算して、図6(b)に示すような合焦
点Fで0になるような変位信号を求め、この変位信号に
より、変位信号=0となる位置に被検体6表面がくるよ
うに被検体6または対物レンズ5を光軸方向に移動させ
ることで合焦を得るようにしている。
【0005】ところが、合焦点Fから遠く離れた位置に
被検体6表面があるような場合、第1の受光素子9、第
2の受光素子11でそれぞれ生成される電気信号B、A
の出力レベルは低くなるため、電気的ノイズや光学的ノ
イズの影響を受けやすく、これにより、図6(b)に示
すように、被検体6表面が真の合焦点Fより大きく外れ
て位置する場合でも、(A−B)/(A+B)=0の判
定を行うことがある(この状態を擬合焦という)。
【0006】そこで、このような擬合焦の検出を防止す
るため、図6(c)に示す特性を有する第2の演算回路
122からの信号(A+B)を合焦動作範囲判定部13
に入力し、この信号(A+B)に対し、しきい値Tを設
定して合焦動作範囲Cの受光量レベルを監視し、信号
(A+B)がしきい値Tより低下したような場合に合焦
動作範囲判定部13より、被検体6表面が合焦点Fより
所定量以上離れていることを判定し、擬合焦での検出を
防止するようにしている。
【0007】ところで、このような自動焦点検出装置で
は、被検体6表面が図7に示す合焦動作範囲Cにある場
合は合焦点Fに対する方向判別が可能であるので、合焦
開始位置から合焦点Fへの移動を直接行うことができる
が、合焦動作範囲C外の合焦開始位置ST1 またはST
2 から合焦動作を行うような場合、対物レンズ5が被検
体6表面に衝突するのを避けるため、一旦対物レンズ5
を被検体6表面から離れる方向に上方の退避位置S1 ま
で後退させ、その後、被検体6表面に近付く方向に移動
させることにより合焦点Fへの移動を可能にしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
退避動作を行う場合、かかる退避動作中にも合焦動作範
囲Cが存在する可能性があるため、従来では、合焦開始
とともに、レーザを所定の周期で点灯するようにしてい
るが、この時のレーザの点灯周期は、合焦位置への停止
精度を高めるため、比較的短い周期で点灯させるように
なっている。しかし、このように退避動作中にもレーザ
を短い周期で点灯させることは、例えば、被検体6表面
に大きな段差を有するような場合で、測定中の退避動作
が頻繁に行われるものでは、この間での短い周期のレー
ザ点灯によりレーザ点灯総時間が大きくなり、レーザ発
生源の寿命が短くなるとともに、消費電力も大きくなる
という問題があった。
【0009】このことは、従来、電気的ノイズ、光学的
ノイズあるいは光学部材の調整度などに原因する合焦点
Fの誤判定を防止するため、光学系の倍率、すなわち対
物レンズ5および結像レンズ4の倍率に大きなものを用
い、被検体6表面の変位に対する受光素子9、11側で
の結像レンズ4の集光点P1 、P2 の移動量を大きくす
ることにより、図8(a)(b)の破線で示す従来の信
号A、Bの傾きに対して、図示実線で示すように、合焦
点F近傍における信号A´、B´の傾きを大きして、ノ
イズに対する被検体表面の変位を小さく制御するような
ことが考えられているが、このようにすると、信号(A
´+B´)の特性は、図8(c)に示すように合焦動作
範囲Cが、さらに狭い領域に限定されることから、退避
動作中のレーザ点灯時間が長くなり、レーザ発生源の寿
命をさらに縮めるとともに、消費電力も大きくなってい
た。
【0010】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、レーザ発生源の寿命を延ばすことができるととも
に、消費電力の低減も可能にした自動焦点検出装置を提
供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ブローブ光を対物レンズを含む光学系を通して被検体表
面に照射し、この被検体表面からの反射光に基づいて被
検体表面に対する焦点検出を行う自動焦点検出装置にお
いて、前記被検体表面からの反射光に基づいて合焦動作
範囲を判定する判定手段と、この判定手段での合焦動作
範囲外の判定により前記対物レンズまたは被検体の一方
を互いに開離する方向に所定の退避位置まで移動させ、
この後近付く方向に移動させる退避動作を実行する退避
動作実行手段と、この退避動作実行手段による退避動作
の間は、前記プローブ光の点灯周期を前記合焦動作範囲
での点灯周期より長い周期で点灯するプローブ光点灯制
御手段とにより構成している。 請求項2記載の発明
は、請求項1記載において、プローブ光点灯制御手段
は、前記合焦動作範囲内の少なくとも合焦点近傍で前記
プローブ光を連続点灯するようにしている。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載において、さらに合焦開始位置を記憶する記憶手段
を有し、プローブ光点灯制御手段は、前記退避動作実行
手段の退避動作により前記対物レンズまたは被検体の一
方が所定の退避位置まで移動され、その後前記記憶手段
に記憶された合焦開始位置まで移動される間は、前記プ
ローブ光を消灯するようにしている。
【0013】この結果、請求項1記載の発明によれば、
合焦動作範囲外の判定により対物レンズまたは被検体の
一方の退避動作の間は、プローブ光の点灯周期を合焦動
作範囲での点灯周期より長い周期で点灯することによ
り、レーザ点灯総時間を大幅に短縮することができる。
【0014】また、請求項2記載の発明によれば、合焦
動作範囲内の合焦点近傍でプローブ光を連続点灯するこ
とにより、精度よく合焦点を検出できる。また、請求項
3記載の発明によれば、合焦開始位置を記憶すること
で、退避動作途中で所定の退避位置から合焦開始位置の
間にプローブ光を消灯するようにしたので、さらにレー
ザ点灯総時間を短縮することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従い説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明が適用される自動
焦点検出装置の概略構成を示すもので、図5と同一部分
には、同符号を付している。
【0016】この場合、信号処理回路12の第2の演算
回路122で演算された信号(A+B)と、第3の演算
回路123で演算された信号(A−B)/(A+B)を
それぞれ制御部21に入力している。
【0017】制御部21は、第2の演算回路122から
の図2(a)に示す信号(A+B)に対ししきい値Tを
設定して合焦動作範囲Cを検出するとともに、第3の演
算回路123からの信号(A−B)/(A+B)より被
検体6表面の変位信号を検出するようにしている。
【0018】そして、この制御部21にレーザ駆動部2
2および対物レンズ駆動部23を接続している。レーザ
駆動部22は、半導体レーザ発生源1へのレーザ駆動信
号を出力するもので、制御部21が信号(A+B)より
合焦動作範囲Cを検出する場合は、図2(b)に示すよ
うに従来通りの短い周期によるレーザ点灯のレーザ駆動
信号を出力し、制御部21が信号(A+B)より合焦動
作範囲C以外を検出する場合は、図2(c)に示すよう
に長い周期によるレーザ点灯のレーザ駆動信号を出力す
るようにしている。この場合、図2(c)に示すレーザ
点灯の長い周期は、合焦動作範囲Cの領域幅より小さけ
ればよいが、好ましくは、合焦動作範囲Cの領域の1/
4程度がよい。また、上述したように対物レンズ5の倍
率を変えると図2(a)に示す信号(A+B)の合焦動
作範囲Cの領域も変化することから、図2(c)に示す
レーザ点灯の長い周期は、対物レンズ5の倍率に応じて
手動または自動的に設定できるようにもしている。
【0019】また、対物レンズ駆動部23は、被検体6
表面に対して対物レンズ5を光軸方向に駆動する対物レ
ンズ駆動信号を出力するもので、合焦開始点で、制御部
21が信号(A+B)より合焦動作範囲C以外を検出す
る場合は、対物レンズ5を一旦被検体6表面から離れる
方向に上方の退避位置S1 まで後退させ、その後、被検
体6表面に近付く方向に移動させるような退避動作を指
示し、制御部21が信号(A+B)より合焦動作範囲C
を検出する場合は、信号(A−B)/(A+B)による
被検体6表面の変位信号に基づいて方向判別を行いなが
ら対物レンズ5を合焦点Fまで移動させるようにしてい
る。
【0020】次に、このように構成した実施の形態の動
作を説明する。いま、半導体レーザ発生源1からレーザ
ビームが出射されると、上述したと同様に、偏光ビーム
スプリッタ2に入射し、この偏光ビームスプリッタ2で
反射し、1/4波長板3を介して結像レンズ4で平行光
束になって対物レンズ5を通して被検体6表面に集光さ
れる。また、被検体6表面からの反射光は、今度は、対
物レンズ5、結像レンズ4、1/4波長板3を介して偏
光ビームスプリッタ2に入射される。そして、この偏光
ビームスプリッタ2を透過された光束は、ビームスプリ
ッタ7により二方向に振り分けられ、一方の光束は、結
像レンズ4の集光点P1 より距離L1 だけ前方に配置さ
れた第1の絞り8を介して第1の受光素子9で受光さ
れ、また、他方の光束は、結像レンズ4の集光点P2 よ
り距離L2 だけ後方に配置された第2の絞り10を介し
て第2の受光素子11で受光される。
【0021】そして、第1の受光素子9より電気信号B
が出力され、第2の受光素子11より電気信号Aが出力
されると、信号処理回路12では、第1の演算回路12
1で(A−B)、第2の演算回路122で(A+B)が
演算され、第3の演算回路123で、被検体6表面の変
位を検知する信号(A−B)/(A+B)が演算され、
このうちの信号(A+B)と、信号(A−B)/(A+
B)が制御部21に入力される。制御部21では、第2
の演算回路122からの信号(A+B)に対し図2
(a)に示すように、しきい値Tを設定して合焦動作範
囲Cを検出するとともに、第3の演算回路123からの
信号(A−B)/(A+B)より被検体6表面の変位信
号を検出するようになる。
【0022】この状態から、いま、合焦開始位置が図2
(a)に示すST1 にある場合、制御部21により合焦
動作範囲C以外が検出される。すると、半導体レーザ発
生源1は、レーザ駆動部22のレーザ駆動信号により図
2(c)に示すような長い周期でレーザ点灯され、この
ままの状態で、対物レンズ駆動部23の対物レンズ駆動
信号により、対物レンズ5は、一旦被検体6表面から離
れる方向に上方の退避位置S1 まで後退され、その後、
被検体6表面に近付く方向に移動される退避動作が実行
される。
【0023】その後、長い周期のレーザ点灯の一つが合
焦動作範囲Cの領域に達し(この場合、レーザ点灯の長
い周期は、合焦動作範囲Cの領域幅より小さく設定され
ているので、確実に合焦動作範囲Cの領域内で点灯され
る。)、制御部21により合焦動作範囲Cが検出される
と、半導体レーザ発生源1は、レーザ駆動部22のレー
ザ駆動信号により従来通りの図2(a)に示す短い周期
によるレーザ点灯に切り替えられ、この状態で、今度
は、信号(A−B)/(A+B)による被検体6表面の
変位信号に基づいた対物レンズ駆動部23の対物レンズ
駆動信号により、対物レンズ5は方向判別を行いながら
合焦点Fに移動され、合焦が得られるようになる。
【0024】また、合焦開始位置が図2(a)に示すS
T2 の場合も同様で、制御部21により合焦動作範囲C
以外が検出されると、レーザ駆動部22のレーザ駆動信
号により、半導体レーザ発生源1は、図2(c)に示す
ような長い周期でレーザ点灯される。また、この状態
で、対物レンズ駆動部23の対物レンズ駆動信号によ
り、対物レンズ5は、被検体6表面から離れる退避位置
S1 方向に移動されるが、この場合、この移動の途中で
制御部21により合焦動作範囲Cが検出されるので、こ
の時点から、半導体レーザ発生源1は、レーザ駆動部2
2のレーザ駆動信号により従来通りの短い周期によるレ
ーザ点灯に切り替えられ、この状態で、今度は、信号
(A−B)/(A+B)による被検体6表面の変位信号
に基づいた対物レンズ駆動部23の対物レンズ駆動信号
により、対物レンズ5は方向判別を行いながら合焦点F
に移動され合焦が得られるようになる。
【0025】従って、このようにすれば合焦開始位置に
ついて、制御部21により合焦動作範囲C以外が検出さ
れると、半導体レーザ発生源1を長い周期でレーザ点灯
させながら対物レンズ5を被検体6表面から離れる方向
に上方の退避位置S1 まで後退させ、その後、被検体6
表面に近付く方向に移動させる退避動作を実行し、長い
周期のレーザ点灯の一つが合焦動作範囲Cの領域に達
し、制御部21により合焦動作範囲Cが検出されると、
半導体レーザ発生源1を従来の短い周期のレーザ点灯に
切り替えるとともに、被検体6表面の変位信号に基づい
て方向判別を行いながら対物レンズ5を合焦点Fに移動
するようにしている。これにより、合焦動作範囲C外の
退避動作でのレーザ点灯を長い周期に切替えて実行する
ことができるので、従来の合焦動作範囲Cおよび退避動
作の全てを、短い周期のレーザ点灯で実行するものと比
べ、レーザ点灯総時間を大幅に短縮することが可能とな
り、その分レーザ発生源の寿命を延ばすことができると
ともに、消費電力の大幅な低減も実現できる。
【0026】また、このことは、上述した図8(a)に
示すように電気的ノイズ、光学的ノイズなどによる合焦
点Fの誤判定を防止するため、高倍率の対物レンズを用
い合焦点F近傍における信号A´、B´の傾きが大きく
設定され合焦動作範囲Cが狭い領域に限定されるものに
ついては、さらに退避動作中のレーザ点灯総時間を短縮
できレーザ発生源の長寿命化と消費電力の低減を実現で
きる。(第2の実施の形態)図3は、本発明が適用され
る自動焦点検出装置の概略構成を示すもので、図1と同
一部分には、同符号を付している。
【0027】この場合、制御部21には、レーザ駆動部
22、対物レンズ駆動部23の他に、さらに位置記憶部
24を接続している。ここで、位置記憶部24は、合焦
開始点の対物レンズ5の位置を記憶するものである。ま
た、レーザ駆動部22は、半導体レーザ発生源1へのレ
ーザ駆動信号を出力するもので、制御部21が信号(A
+B)より合焦動作範囲Cを検出する場合は、図4
(b)に示すように従来通りの短い周期によるレーザ点
灯のレーザ駆動信号を出力し、制御部21が信号(A+
B)より合焦動作範囲C以外を検出する場合は、対物レ
ンズ5が退避位置S1 まで後退する間、図4(c)に示
すように長い周期によるレーザ点灯のレーザ駆動信号を
出力するとともに、退避位置S1 から位置記憶部24に
記憶された合焦開始点位置まで移動する間、図4(d)
に示すように消灯の旨のレーザ駆動信号を出力し、さら
に合焦開始点位置から合焦動作範囲Cまでの間を再び図
4(c)に示すように長い周期によるレーザ点灯のレー
ザ駆動信号を出力するようにしている。また、対物レン
ズ駆動部23については、第1の実施の形態で述べたと
同様である。
【0028】しかして、この場合も、第1の実施の形態
で述べたと同様にして、第1の受光素子9より電気信号
Bが出力され、第2の受光素子11より電気信号Aが出
力されると、信号処理回路12の第1の演算回路121
で(A−B)、第2の演算回路122で(A+B)、第
3の演算回路123で、信号(A−B)/(A+B)が
それぞれ演算され、このうちの信号(A+B)と、信号
(A−B)/(A+B)が制御部21に入力される。
【0029】制御部21では、第2の演算回路122か
らの信号(A+B)に対し図3(a)に示すように、し
きい値Tを設定して合焦動作範囲Cを検出するととも
に、第3の演算回路123からの信号(A−B)/(A
+B)より被検体6表面の変位信号を検出するようにな
る。
【0030】この状態から、合焦開始位置が図4(a)
に示すST1 にあると、この合焦開始位置ST1 が位置
記憶部24に記憶される。また、制御部21により合焦
動作範囲C以外が検出されると、半導体レーザ発生源1
は、レーザ駆動部22のレーザ駆動信号により図4
(c)に示すような長い周期でレーザ点灯され、このま
まの状態で、対物レンズ駆動部23の対物レンズ駆動信
号により、対物レンズ5は、被検体6表面から離れる方
向に、上方の退避位置S1 まで後退される。そして、こ
の上方退避位置S1 から今度は、被検体6表面に近付く
方向に移動されるようになるが、この場合、退避位置S
1 から位置記憶部24に記憶された合焦開始点位置ST
1 まで移動する間、レーザ駆動部22のレーザ駆動信号
により半導体レーザ発生源1は、図4(d)に示すよう
に消灯され、さらに、合焦開始点位置ST1 に達する
と、再び合焦動作範囲Cまでの間を図4(c)に示すよ
うに長い周期でレーザ点灯される。
【0031】その後、長い周期のレーザ点灯の一つが合
焦動作範囲Cの領域に達し(この場合、レーザ点灯の長
い周期は、合焦動作範囲Cの領域幅より小さく設定され
ているので、確実に合焦動作範囲Cの領域内で点灯され
る。)、制御部21により合焦動作範囲Cが検出される
と、半導体レーザ発生源1は、レーザ駆動部22のレー
ザ駆動信号により従来通りの図4(a)に示す短い周期
によるレーザ点灯に切り替えられ、この状態で、今度
は、信号(A−B)/(A+B)による被検体6表面の
変位信号に基づいた対物レンズ駆動部23の対物レンズ
駆動信号により、対物レンズ5は方向判別を行いながら
合焦点Fに移動され、合焦が得られるようになる。
【0032】従って、このようにすれば、合焦開始位置
ST1 を位置記憶部24に記憶することにより、対物レ
ンズ5を上方の退避位置S1 まで後退させ、その後、被
検体6表面に近付く方向に移動させる際に合焦開始位置
ST1 に達するまでの間は、半導体レーザ発生源1を消
灯するようにできるので、さらにレーザ点灯総時間を短
縮することが可能となり、その分レーザ発生源の寿命を
延ばすことができるとともに、消費電力の低減を実現で
きる。
【0033】なお、上述した第1および第2の実施の形
態では、制御部21により合焦動作範囲Cを検出する
と、半導体レーザ発生源1を従来の短い周期によるレー
ザ点灯に切り替え対物レンズ5を合焦点Fまで移動させ
るようにしたが、合焦動作範囲Cのうち合焦点F近傍で
のみ、さらにレーザを全点灯に切替えて対物レンズ5を
合焦点Fまで移動させるようにしてもよい。また、これ
ら第1および第2の実施の形態では、対物レンズ5を移
動させる場合を述べたが、被検体6側を移動するように
してもよい。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、合焦
動作範囲外の判定により対物レンズまたは被検体の一方
の退避動作の間は、プローブ光の点灯周期を合焦動作範
囲での点灯周期より長い周期で点灯することにより、レ
ーザ点灯総時間を大幅に短縮することが可能となり、そ
の分レーザ発生源の寿命を延ばすことができるととも
に、消費電力の大幅な低減も実現できる。
【0035】また、合焦開始位置を記憶することで、退
避動作途中で所定の退避位置から合焦開始位置の間でプ
ローブ光を消灯することにより、さらにレーザ点灯総時
間を短縮することが可能になって、レーザ発生源の寿命
を延ばすことができるとともに、消費電力の低減を実現
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の概略構成を示す
図。
【図2】第1の実施の形態の動作を説明するための図。
【図3】本発明の第2の実施の形態の概略構成を示す
図。
【図4】第2の実施の形態の動作を説明するための図。
【図5】従来の自動焦点検出装置の一例の概略構成を示
す図。
【図6】従来の自動焦点検出装置の動作を説明するため
の図。
【図7】従来の自動焦点検出装置の動作を説明するため
の図。
【図8】従来の自動焦点検出装置の動作を説明するため
の図。
【符号の説明】
1…半導体レーザ発生源、 2…偏光ビームスプリッタ、 3…1/4波長板、 4…結像レンズ、 5…対物レンズ、 6…被検体、 7…ビームスプリッタ、 8…第1の絞り、 9…第1の受光素子、 10…第2の絞り、 11…第2の受光素子、 12…信号処理回路、 21…制御部、 22…レーザ駆動部、 23…対物レンズ駆動部、 24…位置記憶部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プローブ光を対物レンズを含む光学系を
    通して被検体表面に照射し、この被検体表面からの反射
    光に基づいて被検体表面に対する焦点検出を行う自動焦
    点検出装置において、 前記被検体表面からの反射光に基づいて合焦動作範囲を
    判定する判定手段と、 この判定手段での合焦動作範囲外の判定により前記対物
    レンズまたは被検体の一方を互いに開離する方向に所定
    の退避位置まで移動させ、この後近付く方向に移動させ
    る退避動作を実行する退避動作実行手段と、 この退避動作実行手段による退避動作の間は、前記プロ
    ーブ光の点灯周期を前記合焦動作範囲での点灯周期より
    長い周期で点灯するプローブ光点灯制御手段とを具備し
    たことを特徴とする自動焦点検出装置。
  2. 【請求項2】 プローブ光点灯制御手段は、前記合焦動
    作範囲内の少なくとも合焦点近傍で前記プローブ光を連
    続点灯することを特徴とする請求項1記載の自動焦点検
    出装置。
  3. 【請求項3】 さらに合焦開始位置を記憶する記憶手段
    を有し、 プローブ光点灯制御手段は、前記退避動作実行手段の退
    避動作により前記対物レンズまたは被検体の一方が所定
    の退避位置まで移動され、その後前記記憶手段に記憶さ
    れた合焦開始位置まで移動される間は、前記プローブ光
    を消灯することを特徴とする請求項1または2記載の自
    動焦点検出装置。
JP5632797A 1997-03-11 1997-03-11 自動焦点検出装置 Withdrawn JPH10253878A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005107302A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Olympus Corp 顕微鏡フォーカス維持装置
CN111408835A (zh) * 2020-04-23 2020-07-14 中国科学院西安光学精密机械研究所 一种激光焦面与加工基准的快速找准方法及找准系统

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005107302A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Olympus Corp 顕微鏡フォーカス維持装置
CN111408835A (zh) * 2020-04-23 2020-07-14 中国科学院西安光学精密机械研究所 一种激光焦面与加工基准的快速找准方法及找准系统
CN111408835B (zh) * 2020-04-23 2021-05-18 中国科学院西安光学精密机械研究所 一种激光焦面与加工基准的快速找准方法及找准系统

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