JPH10333018A - 合焦装置 - Google Patents

合焦装置

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Publication number
JPH10333018A
JPH10333018A JP13854997A JP13854997A JPH10333018A JP H10333018 A JPH10333018 A JP H10333018A JP 13854997 A JP13854997 A JP 13854997A JP 13854997 A JP13854997 A JP 13854997A JP H10333018 A JPH10333018 A JP H10333018A
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JP
Japan
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focusing
subject
objective lens
moving
moving speed
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JP13854997A
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Tetsuya Shirota
哲也 城田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、被検体が高速で移動したときの観察
画像の人間の眼についていけないときにちらつき等によ
る観察者への不快感を解消する。 【解決手段】対物レンズ5を通して測定光を被検体7に
照射したときの反射光に基づいて合焦動作する構成に、
被検体7が水平方向に移動する速度を検出し、この移動
速度がしきい値以上の速度で移動しているか否かを判定
する移動速度検出器20と、この移動速度検出器20の
判定結果を受け、被検体7の水平方向に移動する速度が
しきい値以下であれば、信号処理系15から出力される
変位信号を駆動器8に送出して合焦動作を行い、かつ被
検体7の水平方向に移動する速度がしきい値以上であれ
ば、信号処理系15から出力される変位信号の駆動器8
への送出を禁止し、合焦動作を停止させる合焦判定器2
1とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば光学式顕微
鏡のような顕微鏡や光学式測定器等の拡大系光学機器に
適用し、対物レンズと被検体との距離を相対的に移動さ
せて合焦動作する合焦装置に関する。
【0002】
【従来の技術】測定光を対物レンズを通して被検体に照
射したときの反射光に基づいて対物レンズと被検体との
距離を相対的に移動させて合焦動作する技術としては、
例えば特開平4−25711号公報がある。
【0003】図5はかかる光学式顕微鏡に適用した合焦
装置の構成図である。半導体レーザ1から出射されるレ
ーザビームの光路上には、偏光ビームスプリッタ2が配
置され、この偏光ビームスプリッタ2の分岐光路上に4
分の1波長板3、結像レンズ4、対物レンズ5が配置さ
れている。そして、この対物レンズ5の集光位置にステ
ージ6上に載置された被検体7の表面が配置されるよう
になっている。
【0004】このうち対物レンズ5又はステージ6のう
ちいずれか一方又は両方が駆動器8によって光軸方向に
移動され、対物レンズ5と被検体7の表面との間隔が調
整されるようになっている。
【0005】一方、被検体7からの反射光路上には、上
記対物レンズ5から結像レンズ4、4分の1波長板3、
偏光ビームスプリッタ2を通して焦点検出手段9のビー
ムスプリッタ10が配置されている。
【0006】このビームスプリッタ10の一方の分岐光
路上には、結像レンズ4の集光点Qよりも距離Lだけ前
方に第1の絞り11が配置され、その後方に第1の受光
素子12が配置されている。
【0007】又、ビームスプリッタ10の他方の分岐光
路上には、結像レンズ4の集光点Pよりも距離Lよりも
後方に第2の絞り13が配置され、さらにその後方に第
2の受光素子14が配置されている。
【0008】これら第1及び第2の受光素子12、14
の出力端子は、信号処理系15に接続されている。この
信号処理系15は、第1及び第2の受光素子12、14
からそれぞれ出力される各電気信号A、Bを入力して、
これら電気信号A、Bの差及び和(A−B)、(A+
B)をそれぞれ求め、続いてこれら差と和との除算、 (A−B)/(A+B) …(1) を演算し、合焦点Fにおいて「0」になるような変位信
号を求め、この変位信号が「0」になるように駆動器8
を駆動して対物レンズ5と被検体7の表面との距離を光
軸方向に相対的に移動し、合焦動作する機能を有してい
る。
【0009】このような構成であれば、半導体レーザ1
から出射されたレーザビームは、偏光ビームスプリッタ
2で反射し、4分の1波長板3を通って結像レンズ4で
平行光に変換され、対物レンズ5により被検体7の表面
に照射される。
【0010】この被検体7の表面で反射した反射レーサ
ビームは、再び対物レンズ5から結像レンズ4を通り、
さらに4分の1波長板3、偏光ビームスプリッタ2を通
してビームスプリッタ10に入射する。
【0011】この場合、ビームスプリッタ10への入射
レーザビームは、4分の1波長板3を透過した際にその
偏光方向が90°ずらされているので、ビームスプリッ
タ10によって2方向に振り分けられる。
【0012】このうち一方のレーザビームは、第1の絞
り11を通って第1の受光素子12に照射され、他方の
レーザビームは、第2の絞り13を通って第2の受光素
子14に照射される。
【0013】これら第1及び第2の受光素子12、14
は、例えばフォトディテクタ、フォトマル、CCDライ
ンセンサ等の光電変換素子であり、それぞれ入射した反
射レーザビーム、すなわち被検体7の表面からの反射光
量に対応した各電気信号A、Bを出力する。
【0014】信号処理系15は、第1及び第2の受光素
子12、14からそれぞれ出力される各電気信号A、B
を入力して上記式(1) を演算し、合焦点Fにおいて
「0」になるような変位信号を求め、この変位信号が
「0」になるように駆動器8を駆動して対物レンズ5と
被検体7の表面との距離を光軸方向に相対的に移動し、
合焦動作を行う。
【0015】ここで、図6(a) に示すように合焦点Fか
ら離れた位置に被検体7の表面がある場合、第1及び第
2の受光素子12、14から出力される各電気信号A、
Bの出力レベルは低くなるため、電気的ノイズ、光学的
ノイズの影響を受けやすくなる。
【0016】これにより、同図(b) に示すように被検体
7の表面が真の合焦点F以外に位置するときでも、 (A−B)/(A+B)=0 …(2) という判定結果が生じる場合がある。なお、以下、これ
を擬合焦という。
【0017】そこで、このような擬合焦の発生を防止す
るために、図6(c) に示すように電気信号A、Bの和
(A+B)に対してしきい値Tを設定し、光量レベルが
しきい値Tよりも低下した場合、すなわち被検体7の表
面が合焦点Fよりも所定量以上離れた場合に合焦判定を
行わないようにして、合焦動作範囲を限定している。
【0018】このように合焦動作範囲を限定すること
で、図7に示すように合焦動作範囲以外であると判定さ
れた位置から合焦動作を行う場合、対物レンズ5と被検
体7との衝突を避けるために、例えば対物レンズ5を一
旦上方に退避し、この後に対物レンズ5を下降させて合
焦点Fに移動させている。
【0019】一方、このようないわゆるアクティブ式の
合焦装置の他に、測定光を使用せずに被検体の像を取得
し、その像の合焦状態を評価することにより合焦駆動信
号を算出して合焦動作を行わせる、いわゆるバッシブ方
式の合焦装置も周知である。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の合焦装置においては、合焦点検出時の対物レ
ンズに対する被検体の移動速度については特に考慮され
ていない。例えば、被検体7が一様に段差が連続するよ
うな場合、被検体7が水平方向に移動すると、被検体7
の上部、下部のそれぞれの位置に対して交互に合焦動作
を行うことになる。
【0021】特にステージ6等の移動により被検体7の
移動速度が速くなるほど、その時間的適隔が非常に短く
なり、観察画像が細かくちらつくと共に、被検体7又は
対物レンズ5を上下方向に移動させる機構の耐久性を著
しく損ねる問題がある。なお、図8(a) には被検体7の
移動速度が遅い場合、同図(b) には被検体7の移動速度
が速い場合の高さ方向(Z方向)の時間的変化がそれぞ
れ示されている。
【0022】このような問題は、合焦方式がアクティブ
式かバッシブ式かに拘らず発生する。そこで本発明は、
被検体が高速で移動したときの観察画像の人間の眼につ
いていけないときにちらつき等による観察者への不快感
を解消できる合焦装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、被検
体に対する対物レンズの合焦状態を検出し、この検出結
果に基づいて被検体と対物レンズとの相対距離を変化さ
せて合焦動作させる合焦手段と、被検体が対物レンズの
光軸に対して垂直方向に所定の速度以上で移動している
かを検出する移動速度検出手段と、この移動速度検出手
段の検出結果から被検体が所定の速度以上で移動してい
れば合焦動作を禁止し、かつ被検体が所定の速度以下で
移動していれば合焦動作を許可する合焦判定手段と、を
備えた合焦装置である。
【0024】請求項2によれば、請求項1記載の合焦装
置において、合焦判定手段は、合焦動作中に対物レンズ
と被検体との相互間の移動方向の情報を含む変位信号を
記憶する合焦方向記憶手段と、合焦動作が禁止された
後、再び合焦動作を開始するときに合焦方向記憶手段に
記憶されている変位信号に基づいて対物レンズと被検体
との相互間の移動方向を設定する合焦方向設定手段と、
を有する。
【0025】請求項3によれば、請求項1記載の合焦装
置において、対物レンズの倍率を検出する倍率情報判定
手段を備え、移動速度検出手段は、倍率情報判定手段に
より検出された対物レンズの各倍率に応じて異なる各速
度以上で被検体が移動しているかを検出する機能を有す
る。
【0026】
【発明の実施の形態】
(1) 以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参
照して説明する。なお、図5と同一部分には同一符号を
付してその詳しい説明は省略する。図1は合焦装置を光
学式顕微鏡に適用した場合の構成図である。なお、被検
体7からの反射レーザビームの光路上における偏光ビー
ムスプリッタ2とビームスプリッタ10との間には、被
検体7の拡大像を目視するための観察光学系16、被検
体7の拡大像をモニタするとともに撮像するための撮像
像光学系17が配置されている。
【0027】移動速度検出器20は、被検体7が対物レ
ンズ5の光軸に対して垂直方向の平面内を所定の速度以
上で移動しているかを検出する機能を有している。具体
的に移動速度検出器20は、ステージ6に設けられたリ
ニアエンコーダ等からの信号を入力し、この信号から被
検体7が水平方向に移動する速度を検出し、この移動速
度がしきい値v1 以上の速度で移動しているか否かを判
定し、この判定結果を合焦判定器21に送出する機能を
有している。
【0028】この合焦判定器21は、移動速度検出器2
0の判定結果を受け、被検体7の水平方向に移動する速
度がしきい値v1 以下であれば、信号処理系15から出
力される変位信号を駆動器8に送出して合焦動作を行う
ようにし、かつ被検体7の水平方向に移動する速度がし
きい値v1 以上であれば、信号処理系15から出力され
る変位信号の駆動器8への送出を禁止し、合焦動作を停
止させる機能を有している。
【0029】ここで、被検体7の水平方向の移動速度を
判定するしきい値v1 は、例えば観察光学系16におい
て被検体7の観察画像が水平移動により人間の眼で追従
できない限度の速度に設定される。
【0030】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。半導体レーザ1から出射されたレーザビ
ームは、偏光ビームスプリッタ2で反射し、4分の1波
長板3を通って結像レンズ4で平行光に変換され、対物
レンズ5により被検体7の表面に照射される。
【0031】この被検体7の表面で反射した反射レーサ
ビームは、再び対物レンズ5から結像レンズ4を通り、
さらに4分の1波長板3、偏光ビームスプリッタ2、観
察光学系16、撮像像光学系17を通してビームスプリ
ッタ10に入射する。
【0032】この場合、ビームスプリッタ10への入射
レーザビームは、4分の1波長板3を透過した際にその
偏光方向が90°ずらされているので、ビームスプリッ
タ10によって2方向に振り分けられる。
【0033】このうち一方のレーザビームは、第1の絞
り11を通って第1の受光素子12に照射され、他方の
レーザビームは、第2の絞り13を通って第2の受光素
子14に照射される。
【0034】これら第1及び第2の受光素子12、14
は、それぞれ入射した反射レーザビーム、すなわち被検
体7の表面からの反射光量に対応した各電気信号A、B
を出力する。
【0035】信号処理系15は、第1及び第2の受光素
子12、14からそれぞれ出力される各電気信号A、B
を入力して上記式(1) を演算し、合焦点Fにおいて
「0」になるような変位信号を求めて送出する。
【0036】この状態に、移動速度検出器20は、ステ
ージ6に設けられたリニアエンコーダ等からの信号を入
力し、この信号から被検体7が水平方向に移動する速度
がしきい値v1 以上の速度で移動しているか否かを判定
し、この判定結果を合焦判定器21に送出する。
【0037】この合焦判定器21は、移動速度検出器2
0の判定結果を受け、被検体7の水平方向に移動する速
度がしきい値v1 以下であれば、信号処理系15から出
力される変位信号を駆動器8に送出する。
【0038】これにより、被検体7が水平方向に所定の
速度v1 以上で移動していなければ、その間信号処理系
15からの変位信号は駆動器8に送出され、連続して合
焦動作が行われる。すなわち、変位信号が「0」になる
ように駆動器8が駆動されて対物レンズ5と被検体7の
表面との距離が光軸方向に相対的に移動され、合焦動作
が行われる。
【0039】ところが、移動速度検出器20の判定結
果、被検体7の水平方向に移動する速度がしきい値v1
以上であれば、合焦判定器21は、信号処理系15から
出力される変位信号の駆動器8への送出を禁止し、合焦
動作を停止させる。
【0040】この後、再び被検体7の水平方向に移動す
る速度がしきい値v1 以下になったと判定されると、合
焦判定器21は、信号処理系15から出力される変位信
号を駆動器8に送出し、再び合焦動作を開始する。
【0041】なお、駆動器8は、対物レンズ5と被検体
7の表面との距離を光軸方向に相対的に移動するもの
で、対物レンズ5を光軸方向に移動させるか又はステー
ジ6を光軸方向に移動させるかのいずれの構成を採って
もよい。
【0042】このように上記第1の実施の形態において
は、ステージ6に設けられたリニアエンコーダ等からの
信号を入力し、この信号から被検体7が水平方向に移動
する速度を検出し、この移動速度がしきい値v1 以上の
速度で移動しているか否かを判定する移動速度検出器2
0と、この移動速度検出器20の判定結果を受け、被検
体7の水平方向に移動する速度がしきい値v1 以下であ
れば、信号処理系15から出力される変位信号を駆動器
8に送出して合焦動作を行い、かつ被検体7の水平方向
に移動する速度がしきい値v1 以上であれば、信号処理
系15から出力される変位信号の駆動器8への送出を禁
止し、合焦動作を停止させる合焦判定器21とを備えた
ので、観察光学系16又は撮像光学系17による被検体
7の観察画像において、ステージ6等の移動により、被
検体7の水平移動が人間の眼で追従できないときに、ち
らつき等による観察者への不快感を解消でき、不要な合
焦動作によって生じるステージ6の振動等による影響を
軽減できる。 (2) 次に本発明の第2の実施の形態について説明する。
なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい
説明は省略する。
【0043】図2は合焦装置を顕微鏡に適用した場合の
構成図である。合焦判定判定器30は、合焦動作中に信
号処理系15からの変位信号を記憶し、合焦動作が禁止
された後、再び合焦動作を開始するときに記憶しておい
た変位信号に基づいて合焦動作時の対物レンズ5と被検
体7との相互間の移動方向を設定するもので、合焦方向
記憶器31及び選択器32の機能を有している。
【0044】このうち合焦方向記憶器31は、合焦動作
中に対物レンズ5と被検体7の相互間の移動方向の情報
を含む変位信号を記憶する機能を有している。すなわ
ち、移動速度検出器20からの判定結果を受け、被検体
7の水平方向への移動速度がしきい値v1 以上となって
合焦動作が禁止となったとき、図3に示すように第1及
び第2の受光素子12、14からの各電気信号A、Bの
和(A+B)がしきい値Tよりも高ければ、信号処理系
15からの変位信号を取り込んで記憶する機能を有して
いる。
【0045】選択器32は、移動速度検出器20からの
判定結果を受け、合焦動作が禁止された後、再び合焦動
作を開始するときに合焦方向記憶器31に記憶されてい
る変位信号に基づいて対物レンズ5と被検体7との相互
間の移動方向を設定する機能を有している。
【0046】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。半導体レーザ1から出射されたレーザビ
ームは、上記同様に、偏光ビームスプリッタ2で反射
し、4分の1波長板3、結像レンズ4を通って対物レン
ズ5により被検体7の表面に照射される。
【0047】この被検体7の表面からの反射レーサビー
ムは、再び対物レンズ5から結像レンズ4を通り、さら
に4分の1波長板3、偏光ビームスプリッタ2、観察光
学系16、撮像像光学系17を通してビームスプリッタ
10に入射する。
【0048】このビームスプリッタ10への入射レーザ
ビームは、4分の1波長板3を透過した際にその偏光方
向が90°ずらされているので、ビームスプリッタ10
によって2方向に振り分けられる。
【0049】このうち一方のレーザビームは、第1の絞
り11を通って第1の受光素子12に照射され、他方の
レーザビームは、第2の絞り13を通って第2の受光素
子14に照射されるので、これら第1及び第2の受光素
子12、14は、それぞれ入射した反射レーザビームの
光量に対応した各電気信号A、Bを出力する。
【0050】信号処理系15は、第1及び第2の受光素
子12、14からそれぞれ出力される各電気信号A、B
を入力して上記式(1) を演算し、合焦点Fにおいて
「0」になるような変位信号を求めて送出する。
【0051】このときに、移動速度検出器20は、ステ
ージ6に設けられたリニアエンコーダ等からの信号を入
力し、この信号から被検体7が水平方向に移動する速度
がしきい値v1 以上の速度で移動しているか否かを判定
し、この判定結果を合焦判定器21に送出する。
【0052】この判定の結果、例えば被検体7の移動速
度がしきい値v1 以下であれば、選択器32は、信号処
理系15から出力される変位信号を駆動器8に送出す
る。このように被検体7が水平方向に所定の速度v1
上で移動していなければ、その間、信号処理系15から
の変位信号は駆動器8に送出され、連続して合焦動作が
行われる。すなわち、変位信号が「0」になるように駆
動器8が駆動されて対物レンズ5と被検体7の表面との
距離が光軸方向に相対的に移動され、合焦動作が行われ
る。
【0053】ところが、移動速度検出器20の判定の結
果、被検体7が所定の速度v1 以上で移動していれば、
選択器32は、かかる移動速度検出器20からの判定結
果を受け、信号処理系15からの変位信号の駆動器8へ
の送出を禁止する。
【0054】このように移動速度検出器20からの判定
結果を受けて合焦動作が禁止になったとき、合焦方向記
憶器31は、第1及び第2の受光素子12、14からの
各電気信号A、Bの和(A+B)がしきい値Tよりも高
ければ、信号処理系15からの変位信号を記憶する。
【0055】この後、移動速度検出器20の判定の結
果、被検体7の移動速度が所定の速度v1 以下となる
と、選択器32は、合焦動作が禁止になったときの変位
信号を合焦方向記憶器31から読み出し、この変位信号
を駆動器8に送出する。
【0056】これにより、変位信号が「0」になるよう
に駆動器8が駆動されて対物レンズ5と被検体7の表面
との距離が光軸方向に相対的に移動され、合焦動作が行
われる。
【0057】しかるに、従来図7に示すように合焦範囲
から外れた場合、例えば対物レンズ5を一度上限まで退
避させていた動作を、合焦方向記憶器31に記憶してお
いた対物レンズ5と被検体7の相互間の移動方向の情報
を含む変位信号を用いることにより、合焦方向が判別で
き、図3に示すように例えば対物レンズ5を不要な退避
を行うことなく、次の合焦動作に移行できる。
【0058】このように上記第2の実施の形態において
は、移動速度検出器20からの判定結果を受け、被検体
7の水平方向への移動速度がしきい値v1 以上となって
合焦動作が禁止となったとき、第1及び第2の受光素子
12、14からの各電気信号A、Bの和(A+B)がし
きい値Tよりも高ければ、信号処理系15からの変位信
号を記憶する合焦方向記憶器31と、移動速度検出器2
0からの判定結果を受け、合焦動作が禁止された後、再
び合焦動作を開始するときに合焦方向記憶器31に記憶
されている変位信号を駆動器8に送出する選択器32と
を備えたので、上記第1の実施の形態と同様に、観察光
学系16又は撮像光学系17による被検体7の観察画像
において、ステージ6等の移動により、被検体7の水平
移動が人間の眼についていけないときに、ちらつき等に
よる観察者への不快感を解消でき、不要な合焦動作によ
って生じるステージ6の振動等による影響を軽減でき、
そのうえ対物レンズ5を不要な退避を行うことなく、短
時間で次の合焦動作に移行できる。 (3) 次に本発明の第3の実施の形態について説明する。
なお、図2と同一部分には同一符号を付してその詳しい
説明は省略する。
【0059】図4は合焦装置を顕微鏡に適用した場合の
構成図である。倍率情報判定器40は、対物レンズ5の
倍率を検出し、その倍率情報を移動速度検出器20に送
出する機能を有している。なお、この倍率情報判定器4
0は、結像レンズ4の倍率情報を検出し、その倍率情報
を移動速度検出器20に送出するものであってもよく、
又はズーム拡大光学系における倍率情報を検出してその
倍率情報を移動速度検出器20に送出するものであって
もよい。
【0060】移動速度検出器20は、対物レンズ5の各
倍率に応じてそれぞれ異なる速度の各しきい値v1 、v
2 、v3 、…を予め保持し、倍率情報判定器40により
検出された対物レンズ5の倍率情報に応じた速度のしき
い値v1 、v2 又はv3 を選択し、そのしきい値例えば
1 を用いて被検体7がしきい値v1 以上で移動してい
るかを検出する機能を有している。
【0061】ここで、各しきい値v1 、v2 、v3 、…
は、それぞれ例えば観察光学系16において被検体7の
観察画像が水平移動により人間の眼で追従できない各速
度に設定される。
【0062】なお、この移動速度検出器20は、被検体
7の移動速度を検出するとともに対物レンズ5の倍率情
報を受け、これら被検体7の移動速度と対物レンズ5の
倍率との積の値が一定の値以上のときに、被検体7が移
動中であると判断する機能を有してもよい。
【0063】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。半導体レーザ1から出射されたレーザビ
ームは、上記同様に、偏光ビームスプリッタ2で反射
し、4分の1波長板3、結像レンズ4を通って対物レン
ズ5により被検体7の表面に照射される。
【0064】この被検体7の表面からの反射レーサビー
ムは、再び対物レンズ5から結像レンズ4を通り、さら
に4分の1波長板3、偏光ビームスプリッタ2、観察光
学系16、撮像像光学系17を通してビームスプリッタ
10に入射する。
【0065】このビームスプリッタ10への入射レーザ
ビームは、4分の1波長板3を透過した際にその偏光方
向が90°ずらされているので、ビームスプリッタ10
によって2方向に振り分けられる。
【0066】このうち一方のレーザビームは、第1の絞
り11を通って第1の受光素子12に照射され、他方の
レーザビームは、第2の絞り13を通って第2の受光素
子14に照射されるので、これら第1及び第2の受光素
子12、14は、それぞれ入射した反射レーザビームの
光量に対応した各電気信号A、Bを出力する。
【0067】信号処理系15は、第1及び第2の受光素
子12、14からそれぞれ出力される各電気信号A、B
を入力して上記式(1) を演算し、合焦点Fにおいて
「0」になるような変位信号を求めて送出する。
【0068】このとき、倍率情報判定器40は、対物レ
ンズ5の倍率を検出し、その倍率情報を移動速度検出器
20に送出する。この移動速度検出器20は、倍率情報
判定器40により検出された対物レンズ5の倍率情報に
応じた速度のしきい値、例えばしきい値v1 、v2 又は
3 からしきい値v2 を選択し、かつステージ6に設け
られたリニアエンコーダ等からの信号を入力し、この信
号から被検体7が水平方向に移動する速度がしきい値v
2以上の速度で移動しているか否かを判定し、この判定
結果を合焦判定器21に送出する。
【0069】この判定の結果、被検体7の移動速度がし
きい値v2 以下であれば、選択器32は、信号処理系1
5から出力される変位信号を駆動器8に送出する。この
ようにして被検体7が水平方向に所定の速度v2 以上で
移動していなければ、その間信号処理系15からの変位
信号は駆動器8に送出され、連続して合焦動作が行われ
る。すなわち、変位信号が「0」になるように駆動器8
が駆動されて対物レンズ5と被検体7の表面との距離が
光軸方向に相対的に移動され、合焦動作が行われる。
【0070】ところが、移動速度検出器20の判定の結
果、被検体7が所定の速度v2 以上で移動していれば、
選択器32は、かかる移動速度検出器20からの判定結
果を受け、信号処理系15からの変位信号の駆動器8へ
の送出を禁止する。
【0071】このように移動速度検出器20からの判定
結果を受けて合焦動作が禁止になったとき、合焦方向記
憶器31は、第1及び第2の受光素子12、14からの
各電気信号A、Bの和(A+B)がしきい値Tよりも高
ければ、信号処理系15からの変位信号を記憶する。
【0072】この後、移動速度検出器20の判定の結
果、被検体7の移動速度が所定の速度v2 以下となる
と、選択器32は、合焦動作が禁止になったときの変位
信号を合焦方向記憶器31から読み出し、この変位信号
を駆動器8に送出する。
【0073】これにより、変位信号が「0」になるよう
に駆動器8が駆動されて対物レンズ5と被検体7の表面
との距離が光軸方向に相対的に移動され、合焦動作が行
われる。
【0074】このように上記第3の実施の形態において
は、対物レンズ5の倍率を検出し、その倍率情報を移動
速度検出器20に送出する倍率情報判定器40を備え、
かつ移動速度検出器20を、対物レンズ5の各倍率に応
じてそれぞれ異なる速度の各しきい値v1 、v2 、v
3 、…を予め保持し、倍率情報判定器40により検出さ
れた対物レンズ5の倍率情報に応じた速度のしきい値v
1 、v2 又はv3 を選択し、そのしきい値例えばv1
用いて被検体7がしきい値v1 以上で移動しているか否
かを検出する構成としたので、上記第2の実施の形態と
同様な効果を奏することは言うまでもなく、そのうえ対
物レンズ5の各倍率の観察画像の移動速度に適した合焦
動作の開始、停止を行うことができる。
【0075】なお、本発明は上記第1〜第3の実施の形
態に限定されるものでなく次の通り変形してもよい。例
えば、焦点検出手段9において第1と第2の受光素子1
2、14の2個の受光素子を用いているが、これら受光
素子は数量に限ることなく、合焦点Fにおいて「0」に
なるような変位信号を得られる数量としてもよい。
【0076】又、焦点検出手段9の構成も上記各実施の
形態の構成に限らず、変位信号が得られるような周知の
構成としてもよい。又、上記第3の実施の形態において
倍率情報判定器40を用いて場合について説明したが、
この倍率情報判定器40は、上記第1の実施の形態に適
用し、倍率情報判定器40により対物レンズ5の倍率を
検出してその倍率情報を移動速度検出器20に送出し、
この移動速度検出器20において対物レンズ5の倍率情
報に応じた速度のしきい値、例えばしきい値v2 を選択
し、このしきい値v2 を用いて被検体7が水平方向に移
動する速度がしきい値v2 以上の速度で移動しているか
否かを判定し、この判定結果を合焦判定器21に送出す
るように構成してもよい。
【0077】なお、以上の各実施の形態では、合焦方式
として、被検体に測定光を照射し、その反射光を検出し
て合焦駆動信号を算出するいわゆるアクティブ式を使用
した例を説明したが、本発明はこれらに限らず、被検体
の像を取得し、得られた像のコントラスト等の合焦状態
を評価することにより合焦駆動信号を算出する、いわゆ
るバッシブ式の合焦方式に対しても適用することができ
る。
【0078】
【発明の効果】以上詳記したように本発明の請求項1〜
3によれば、被検体が高速で移動したときの観察画像の
人間の眼についていけないときにちらつき等による観察
者への不快感を解消できる合焦装置を提供できる。
【0079】又、本発明の請求項2によれば、対物レン
ズ等を不要な退避を行うことなく、短時間で次の合焦動
作に移行できる合焦装置を提供できる。又、本発明の請
求項3によれば、対物レンズの各倍率の観察画像の移動
速度に適した合焦動作の開始、停止を行うことができる
合焦装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる合焦装置を顕微鏡に適用した場
合の第1の実施の形態を示す構成図。
【図2】本発明に係わる合焦装置を顕微鏡に適用した場
合の第2の実施の形態を示す構成図。
【図3】本装置における合焦方向記憶器の変位信号を記
憶するときの各受光素子からの電気信号を示す図。
【図4】本発明に係わる合焦装置を顕微鏡に適用した場
合の第3の実施の形態を示す構成図。
【図5】従来の合焦装置を顕微鏡に適用した場合の構成
図。
【図6】合焦点から離れて被検体の表面がある場合の第
1及び第2の受光素子から出力される電気信号を示す
図。
【図7】合焦点から離れて被検体の表面がある場合の第
1及び第2の受光素子から出力される電気信号を示す
図。
【図8】被検体が移動しているときの被検体の高さ方向
の時間的変化を示す図。
【符号の説明】
1…半導体レーザ、 2…偏光ビームスプリッタ、 3…4分の1波長板、 4…結像レンズ、 5…対物レンズ、 6…ステージ、 7…被検体、 8…駆動器、 9…焦点検出手段、 10…ビームスプリッタ、 11…第1の絞り、 12…第1の受光素子、 13…第2の絞り、 14…第2の受光素子、 15…信号処理系、 20…移動速度検出器、 21…合焦信号判定器、 30…合焦判定判定器、 31…合焦方向記憶器、 32…選択器、 40…倍率情報判定器。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検体に対する対物レンズの合焦状態を
    検出し、この検出結果に基づいて前記被検体と前記対物
    レンズとの相対距離を変化させて合焦動作させる合焦手
    段と、 前記被検体が前記対物レンズの光軸に対して垂直方向に
    所定の速度以上で移動しているかを検出する移動速度検
    出手段と、 この移動速度検出手段の検出結果から前記被検体が所定
    の速度以上で移動していれば前記合焦動作を禁止し、か
    つ前記被検体が所定の速度以下で移動していれば前記合
    焦動作を許可する合焦判定手段と、を具備したことを特
    徴とする合焦装置。
  2. 【請求項2】 前記合焦判定手段は、前記合焦動作中に
    前記対物レンズと前記被検体との相互間の移動方向の情
    報を含む前記変位信号を記憶する合焦方向記憶手段と、 前記合焦動作が禁止された後、再び前記合焦動作を開始
    するときに前記合焦方向記憶手段に記憶されている前記
    変位信号に基づいて前記対物レンズと前記被検体との相
    互間の移動方向を設定する合焦方向設定手段と、を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の合焦装置。
  3. 【請求項3】 前記対物レンズの倍率を検出する倍率情
    報判定手段を備え、前記移動速度検出手段は、前記倍率
    情報判定手段により検出された前記対物レンズの各倍率
    に応じて異なる各速度以上で前記被検体が移動している
    かを検出する機能を有することを特徴とする請求項1記
    載の合焦装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011090208A (ja) * 2009-10-23 2011-05-06 Omron Corp オートフォーカス制御装置およびその制御を用いた計測処理装置、ならびにオートフォーカス制御方法
JP2013222108A (ja) * 2012-04-17 2013-10-28 Mitsutoyo Corp オートフォーカス機構
JP2013222109A (ja) * 2012-04-17 2013-10-28 Mitsutoyo Corp オートフォーカス機構
JP2014095893A (ja) * 2012-10-12 2014-05-22 Panasonic Corp 撮像装置
JP2017021025A (ja) * 2015-07-09 2017-01-26 株式会社ミツトヨ 倍率調整可能光学システムにおける可変焦点距離レンズの適応的な動作周波数の調整方法

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