JPH10253726A - 検査装置 - Google Patents

検査装置

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Publication number
JPH10253726A
JPH10253726A JP9059061A JP5906197A JPH10253726A JP H10253726 A JPH10253726 A JP H10253726A JP 9059061 A JP9059061 A JP 9059061A JP 5906197 A JP5906197 A JP 5906197A JP H10253726 A JPH10253726 A JP H10253726A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
inspection
channel
terminal
lithium ion
switch
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9059061A
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English (en)
Inventor
Masaru Fujii
優 藤井
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH10253726A publication Critical patent/JPH10253726A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数設けられた検査器に対して、順次異なる
被検査体を同時に接続していくように検査を行って稼働
率を上げることにより検査時間を短縮する。 【解決手段】 被検査体につながるスイッチSW1〜S
Wnを奇数チャンネルラインLO、偶数チャンネルライ
ンLEにグループ分けし、奇数チャンネルラインLO、
偶数チャンネルラインLEをスイッチ部21のスイッチ
SW11、12に並列的に接続する。そしてコンピュー
タ装置からの切換制御信号S1、S2によりスイッチの
切り換えを行うことにより複数の被検査体の検査を同時
に行えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は検査装置に関わり、
例えば複数の所定種類の被検査体について所定種類の検
査を行う複数の検査器を備えた検査装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、充電することによって再利用可能
な二次電池として、リチウムイオン電池が普及してきて
いる。リチウムイオン電池は、ニッケルカドミウム電池
等の他の種類の二次電池と比較して充電容量が大きいた
め、例えばカムコーダなどの比較的大電力を供給する必
要がある携帯用機器等の駆動電源として用いられてい
る。
【0003】例えば、上記リチウムイオン電池の製造工
程においては、製造段階を終了したリチウムイオン電池
について、二次電池としての所定の性能が予め定めた規
格を満足しているかどうかを検査するための検査工程が
設けられる。
【0004】図7は、例えば、製造段階を終了したリチ
ウムイオン電池に対して所定種類の検査を行う検査装置
としての一構成例を概念的に示すものである。チャンネ
ル1〜チャンネルnに対しては所定数(n個)のリチウ
ムイオン電池が1つづつ割り当てられて接続されてい
る。スイッチ部22は、チャンネル数に対応する数のス
イッチSW100−1〜SW100−nにより構成さ
れ、それぞれ端子T1が端子T2又は端子T3に対して
択一的に切換わるようにされる。この場合、端子T2は
チャンネル1〜チャンネルnに対して接続され、端子T
3はオープンとされている。スイッチSW100−1〜
SW100−nの端子T1は1本のラインLにまとめら
れて、スイッチ部23側に引出される。
【0005】この場合には、リチウムイオン電池につい
て所定の特性の検査を行うための、m台の測定器1〜m
が備えられており、スイッチ部23においては、測定器
の台数に対応するようにして、m個のスイッチSW20
0−1〜200−mが設けられる。この場合、スイッチ
SW200−1〜200−mは、それぞれ端子T2が端
子T1、T3に対して択一的に切換わるようにされてい
る。そして、スイッチSW200−1〜200−mの端
子T2にはラインLが分岐して接続され、スイッチSW
200−1〜200−mの端子T1が、測定器1〜mに
対して入力されるようにして接続されている。スイッチ
SW200−1〜200−mの端子T3はオープンとさ
れている。
【0006】このような接続形態を介してチャンネル1
〜チャンネルnのリチウムイオン電池について、それぞ
れ測定器1〜mによる測定を行うには次のようにしてス
イッチの切換えを行うようにされる。例えば、先ずスイ
ッチ部23においてスイッチSW200−1のみについ
て端子T2と端子T1が接続されるようにし、他のスイ
ッチSW200−2〜200−nについては、端子T2
と端子T3が接続されるようにしておく。この状態のも
とで、例えば1つのリチウムイオン電池の測定に要する
とされる時間ごとのタイミングで、スイッチ部22にお
いてスイッチSW100−1〜100−nが、順次端子
T1とT2が接続されるように切換えを行っていく。な
お、スイッチSW100−1〜100−nにおいて、あ
る1つのスイッチの端子T1とT2が接続されていると
きには、他のスイッチは端子T1とT3が接続されてい
るように切換が行われる。このような切換えによって、
先ずチャンネル1〜チャンネルnのリチウムイオン電池
の各々について測定器1による測定が行われる。
【0007】続いては、スイッチ部23においてスイッ
チSW200−2のみについて端子T2と端子T1が接
続されるようにして、他のスイッチについては端子T2
と端子T3が接続されるようにしておく。このうえで、
スイッチ部22においては上記と同様にして、スイッチ
SW100−1〜100−nについて、順次端子T1と
T2が接続されるように切換えを行っていく。これによ
り、チャンネル1〜チャンネルnのリチウムイオン電池
の各々について測定器2による測定が行われる。
【0008】以降は上記説明と同様のタイミングで、ス
イッチ部23においてスイッチSW200−2より以降
のスイッチからスイッチSW200−mに至るまで端子
の切換えを順次行うと共に、スイッチ部22において、
スイッチSW100−1〜100−nについて、順次端
子T1とT2が接続されるように切換えを行うようにし
ていくことで、順次チャンネル1〜チャンネルnのリチ
ウムイオン電池の各々について、測定器2以降の測定器
から最後の測定器mによる測定を完了させることができ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような方法を採
ると、例えばスイッチSW100−1の端子T1が端子
T2に接続され、スイッチ200−1の端子T2が端子
T1に接続され、チャンネルCH1が測定器1により測
定される間はチャンネルCH2からチャンネルCHnま
での被検査体は測定されない。また、例えばスイッチS
W100−1の端子T1が端子T2に接続され、スイッ
チSW200−1の端子T2が端子T1に接続され、チ
ャンネルCH1が測定器1により測定される間は測定器
2から測定器mまでの測定器は被検査体を測定していな
い。つまり、図7に示す構成では、複数の被検査体であ
るリチウムイオン電池に対して複数の測定器が存在する
が、測定時においては、常に所定の時間間隔ごとに1つ
の被検査体と1つの測定器が対応するようにして測定が
行われていることになる。
【0010】被検査体であるリチウムイオン電池は工場
内で大量生産されており、その出荷時の検査種類も複数
以上存在することがある。例えばそのような膨大な数の
被検査体について複数の測定装置により検査するために
前述したような図7に示す方法を用いて個別に一つ一つ
測定すると、総合的な検査時間としても相当に長時間と
なってしまう。このためより効率的な検査方法を採用し
て、一定の被検査体数に対する検査時間の短縮を図るこ
とが好ましい。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
にかんがみてなされたもので、所定種類の複数の被検査
体に対して所定種類の検査を行う複数の検査体がn台備
えられるものとし、その複数の被検査体を第1グループ
〜第nグループに分割する。そして上記第1グループ〜
第nグループごとから択一的に被検査体を順次同時タイ
ミングで選択して、同時に選択されたn個の被検査体が
それぞれn台の検査器に対して個別に接続されるように
ラインの切換えを行うように第1のラインを設定する。
また、上記n台の各検査器に対して接続されるべき上記
選択されたn個の被検査体を、所定タイミングにより所
定規則に従って入れ替えるようにラインの切換えを行う
ラインを設ける。
【0012】上記構成によれば常にn個の被検査体がn
台の検査器に対して個別に対応するようにして同時に接
続させることが可能になる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図6を参照して本発
明の検査装置の実施の形態について説明する。本実施の
形態の検査装置は、製造段階を終了したリチウムイオン
電池に対して予め充電を行っておき、この充電されたリ
チウムイオン電池の端子電圧と内部抵抗値を測定するた
めのものとされる。
【0014】図1は、本実施の形態としての検査システ
ムの概要を示す斜視図である。この図において、電池収
納テーブル3は検査対象であるリチウムイオン電池Bを
収納して固定するためのものであり、ここではリチウム
イオン電池Bの形状に対応する形状の円穴部9が所定数
配列されている。リチウムイオン電池Bはこの円穴部9
に対して嵌挿するようにして収納される。
【0015】上記電池収納テーブル3の上下にはそれぞ
れ上部ピンテーブル2、下部ピンテーブル4が設置され
ている。これら上部ピンテーブル2、下部ピンテーブル
4には、電池収納テーブル3に収納されたリチウムイオ
ン電池の配置状態に対応するようにして所定数のピン
8、8、8・・・が設けられている。そして、上部ピン
テーブル2と下部ピンテーブル4が、図示しない機構部
等によって、上下方向からはさむようにして電池収納テ
ーブル3に対して組み合わされることで、上記上部ピン
テーブル2と下部ピンテーブル4のピン8が、それぞれ
リチウムイオン電池の正極、負極に対して電気的に接続
されるようになっている。
【0016】上部ピンテーブル2の各ピン8から引出さ
れている導線は、上部ピンテーブル2の縁側に設けられ
たコネクタCN2にてまとめられ、ケーブル10を介し
てスキャナースイッチ装置1に対して接続される。この
ケーブル10とスキャナースイッチ装置1とは、コネク
ターCN3によって接続されている。同様にして、下部
ピンテーブル4の各ピン8から引出されている導線は、
その縁側に設けられたコネクタCN1にてまとめられ、
ケーブル11を介してスキャナースイッチ装置1に対し
て接続される。この場合も、ケーブル11とスキャナー
スイッチ装置1とは、コネクターCN4によって接続さ
れている。
【0017】スキャナースイッチ装置1は、後述するよ
うにして電池収納テーブル3に収納された各リチウムイ
オン電池Bを測定器側に対して電気的に接続するための
ライン切り替え動作を行う。この場合スキャナースイッ
チ装置1は被測定体であるリチウムイオン電池Bの端子
電圧を測定するための電圧計6、及びリチウムイオン電
池Bの内部抵抗を測定する内部抵抗測定器5へと接続さ
れている。そして電圧計6及び内部抵抗測定器5により
測定された測定結果の情報はバスライン12を介してコ
ンピュータ装置7に伝送される。
【0018】このとき、スキャナースイッチ装置1に対
してはケーブル13を介してコンピュータ装置7から切
換制御信号S1、S2が送信される。このコンピュータ
装置7は当該コンピュータ装置に対して所要の操作を行
う為のキーボードと、コンピュータ装置7から出力され
た映像出力を表示するモニタ装置等を備えて構成され
る。
【0019】次に、図2によりスキャナースイッチ装置
1の内部構成例について説明する。この図において、ス
イッチ部20は、スイッチSW1〜SWnまでの所定数
のスイッチを備えて構成される。この場合、スイッチ部
20として設けられるスイッチ数nとしては、電池収納
テーブル3におけるリチウムイオン電池Bの収納可能数
に対応するものとする。この場合、各スイッチSW1〜
SWnには、CH1〜CHnのチャンネル番号が割り与
えられており、CH1〜CHnにはそれぞれ、電池収納
テーブル3に配置されたリチウムイオン電池Bの各々が
所定規則に従って電気的に接続されているものとする。
【0020】また、スイッチSW1〜SWnは、それぞ
れ端子T1がT2,T3に対して択一的に切換わるよう
に構成されており、スイッチSW1〜SWnにおける端
子の切換え動作はコンピュータ装置7から出力される切
換制御信号S1により制御される。
【0021】この場合、スイッチSW1〜SWnのう
ち、奇数チャンネルが割り当てられているスイッチの端
子T1は、すべて奇数チャンネルラインLOとしてまと
められ、偶数チャンネルが割り当てられているスイッチ
の端子T1は、すべて偶数チャンネルラインLEとして
まとめられる。そして、奇数チャンネルラインLOは、
次に説明するスイッチ部21内のスイッチSW11の端
子T3とスイッチSW12の端子T2に対して分岐して
接続され、偶数チャンネルラインLEはスイッチ部21
内のスイッチSW11の端子T2とスイッチSW12の
端子T3に対して分岐して接続される。
【0022】スイッチ部21は、スイッチSW11及び
スイッチSW12を備えて構成されており、これらスイ
ッチSW11及びスイッチSW12は、それぞれ端子T
1がT2,T3に対して択一的に切換わるようにされて
いる。この場合、スイッチSW11の端子T1が電圧計
6に対して接続され、スイッチSW12の端子T1が内
部抵抗測定器5に対して接続されるようになっている。
なお、実際にはこの図に示す接続形態が、リチウムイオ
ン電池Bの正極と負極に対応する2系統が備えられる必
要があるが、ここでは、その図示を省略して1系統のみ
を示しているものとされる。
【0023】ここで、上記のような接続形態を有して構
成されるスキャナースイッチ装置1のスイッチの切換え
動作例と、これに伴う測定動作について図3のタイミン
グチャートを参照して説明する。図3(a)〜(d)に
は、スイッチ部20内のスイッチSW1〜SWnを切換
えるための切換制御信号S1が示され、図3(e)には
スイッチ部21内のスイッチSW11,SW12を切換
えるための切換制御信号S2が示されている。前述のよ
うに、各スイッチSW1〜SWn及びSW11,SW1
2は、それぞれ端子T1が端子T2,T3の何れか一方
に対して択一的に切換わるようにされるが、ここでは、
スイッチ部20内のスイッチSW1〜SWnは、切換制
御信号S1がHレベルの場合に端子T1が端子T2に接
続され、Lレベルのときに端子T1が端子T3に接続さ
れるものとする。
【0024】同様に、スイッチ部21内のSW11,S
W12は、切換制御信号S1がHレベルの場合に端子T
1が端子T2に接続され、Lレベルのときに端子T1が
端子T3に接続されるようにして、連動して切換えが行
われるものとする。また、ここではスイッチ部20にお
いてチャンネルnに対応するSWnは所定ナンバの偶数
チャンネルに属するものとされる。
【0025】この場合、先ず期間t1〜t3において
は、切換制御信号S1は図3(a)〜(d)に示すよう
にSW1,SW2に対しては端子T1と端子T2が接続
されるようにHレベルを出力し、他のスイッチSW3〜
SWnについては、端子T1と端子T3が接続されるよ
うにLレベルを出力するものとされる。そして、切換制
御信号S2は、期間t1〜t3の前半期間である期間t
1〜t2においてHレベルを出力し、後半期間である期
間t2〜t3においてLレベルを出力するようにされ
る。これにより、スイッチ部21におけるスイッチSW
11、SW12は、期間t1〜t2においては共に端子
T1が端子T2に対して接続され、期間t2〜t3にお
いては、共に端子T1が端子T3に対して接続されるこ
とになる。
【0026】このようにして各スイッチの切換えが制御
されていることで、先ず前半の期間t1〜t2において
は、チャンネル1が奇数チャンネルラインLOを介して
内部抵抗測定器5と接続されると共に、チャンネル2が
偶数チャンネルラインLEを介して電圧計6と接続され
ることになる。従って、期間t1〜t2においてはチャ
ンネル1のリチウムイオン電池Bの内部抵抗が測定され
ると同時に、チャンネル2のリチウムイオン電池Bの両
端電圧が測定されることになる。
【0027】そして、後半の期間t2〜t3において
は、スイッチ部20側の切換え状態は期間t1〜t2の
状態が継続された上で、スイッチ部21のスイッチSW
11、SW12において端子T1が端子T3に対して接
続されるように切換わるため、チャンネル1が電圧計6
と接続され、チャンネル2が内部抵抗測定器5と接続さ
れることになる。従って、期間t2〜t3においてはチ
ャンネル1のリチウムイオン電池Bの両端電圧が測定さ
れると同時に、チャンネル2のリチウムイオン電池Bの
内部抵抗値が測定されることになる。つまり、期間t1
〜t2と期間t2〜t3とでは、内部抵抗測定器5と電
圧計6にそれぞれ接続されるべきチャンネルが入れ替え
られるようにされ、このようにして、期間t1〜t3に
おいてはチャンネル1とチャンネル2のリチウムイオン
電池Bのそれぞれの両端電圧と、内部抵抗値が測定され
ることになる。
【0028】以降は、スイッチ部20においては、図3
(b)〜(d)の切換制御信号S1に示すように、例え
ば上記期間t1〜t3と同一時間長によるタイミング
で、期間t3〜t5,t5〜t7,・・・,t9〜t1
1のようにして、順次、スイッチ[SW3,SW4]→
[SW5,SW6]→・・・・[SWn−1,SWn]
の組の順で端子T1が端子T2に対して接続されるよう
にして切換え制御が行われる。
【0029】これとともに、図3(e)の切換制御信号
S2は、上記期間t3〜t5,t5〜t7,・・・,t
9〜t10ごとに、その前半期間と後半期間とでHレベ
ルとLレベルに反転して切換わるようにされて、SW1
1,SW12において端子T1と端子T2が接続される
状態と、端子T1と端子T3が接続される状態が前半期
間と後半期間とで交互に得られるようにされる。
【0030】これにより、時点t3以降の各期間t3〜
t5,t5〜t7,・・・,t9〜t10においては、
期間t1〜t2における動作と同様にして、スイッチ部
20にて順次同時選択されている奇数チャンネルに属す
る1つのリチウムイオン電池Bと、偶数チャンネルに属
する1つのリチウムイオン電池B([チャンネル3,
4]→[チャンネル5,6]→[チャンネルn−1,チ
ャンネルn]・・・)の各両端電圧と内部抵抗値を測定
していくようにされる。また、このときには、スイッチ
部20にて同時選択されている奇数チャンネルと偶数チ
ャンネルに属する各リチウムイオン電池Bについて、先
に奇数チャンネルの内部抵抗値と同時に偶数チャンネル
の両端電圧を測定し、続いて奇数チャンネルの両端電圧
と同時に偶数チャンネルの内部抵抗値を測定するように
されることになる。
【0031】ここで従来例として図7に示した構成にお
いて2台の測定器が備えられているものとして、本実施
の形態と同じチャンネル数によるチャンネル1〜チャン
ネルnまでのリチウムイオン電池Bについて上記2台の
測定器(m=2とされる)による測定を行うのに要する
時間をP(秒)とした場合、例えば、1つのチャンネル
のリチウムイオン電池Bの測定に要する時間をR(秒)
とすれば、 P=R×n(チャンネル数)×2(測定器数)・・・(式1) で表されることになる。
【0032】これに対して本実施の形態では、1つのチ
ャンネルのリチウムイオン電池Bの測定に要する時間を
R(秒)とすると、このR(秒)は、切換制御信号S2
が反転する区間(例えば期間t1〜t2,t2〜t3・
・・)とみることができる。そして、本実施の形態では
このR(秒)間に、2つのリチウムイオン電池Bに対応
して2台の内部抵抗測定器5、電圧計6が同時に測定を
行っていることから、例えば期間t1〜t3に相当する
2R(秒)の時間で2チャンネル分のリチウムイオン電
池Bの内部抵抗値と両端電圧の測定が完了することにな
る。
【0033】従って、チャンネル1〜チャンネルnまで
のすべてのリチウムイオン電池Bについて内部抵抗と両
端電圧の測定を行うのに要する時間P(秒)は、 P=2R×n(チャンネル数)/2=R×n・・・(式2) となる。従って、本実施の形態と図7に示した構成とを
比較すると、互いに検査すべきリチウムイオン電池Bご
とに割り当てたチャンネル数と測定器数が同一の条件で
あれば、全チャンネルに対応するリチウムイオン電池B
の測定に要する時間は、本実施の形態では図7の場合よ
りも1/2の時間で済むことになる。
【0034】ここで、例えば本実施の形態の測定システ
ムの構成として、3つの測定器によりチャンネル1〜チ
ャンネルnまでのリチウムイオン電池Bについて測定を
行うようにした場合について考えてみる。ここでは図示
しないが、このような場合にはスイッチ部21を構成す
るスイッチとして、測定器数に対応して3つ設けるよう
にして、これら各スイッチについてそれぞれ端子T1が
3つの端子に対して択一的に選択される構成のものを用
いるようにする。また、チャンネル1〜チャンネルnを
所定規則に従って第1〜第3グループの3グループに分
割設定して、スイッチ部20においてスイッチの端子T
1の出力を、上記第1グループ〜第3グループごとにま
とめて第1〜第3ラインを形成する。そして、これら第
1〜第3ラインの端部を、スイッチ部21を構成する3
つのスイッチにおける各特定の1端子にそれぞれ分岐し
て接続するようにする。
【0035】そして、切換制御信号S1及び切換制御信
号S2により、スイッチ部20側では第1〜第3グルー
プごとに1つのチャンネルを順次同時選択するように
し、スイッチ部2側では同時選択されている3つの各チ
ャンネルのラインが、それぞれ異なる3つの測定器に同
時に接続し、かつ各ラインと測定器との対応が所定タイ
ミングで入れ替わるように制御する。
【0036】この場合、第1〜第3グループごとに1つ
のチャンネルが同時選択されている期間は3R(秒)と
され、この期間内に選択されているチャンネルに対応す
る3つのリチウムイオン電池Bの測定が終了するように
される。従って、この場合にチャンネル1〜チャンネル
nまでのすべてのリチウムイオン電池Bについて測定を
行うのに要する時間P(秒)は、 P=3R×n(チャンネル数)/3=R×n・・・(式3) となる。
【0037】つまり本発明では、チャンネル1〜チャン
ネルnまでのすべての被検査体について測定を行うため
には、そのときの測定器数に関わらず、上記(式3)に
おいてR×nにより表される時間長で済むようにするこ
とが可能となる。例えば、図7の構成では測定器数が多
ければ、それだけ一定のチャンネル数に対する検査に要
する時間が長くなるため、本発明では、測定器数が多い
ほど相対的に検査時間が短縮されていくものとみること
ができる。
【0038】また、図2に示したスキャナースイッチ部
1の構成において、図4に示すタイミングチャートによ
って、スイッチ部20とスイッチ部21を制御しても、
結果的に(式2)により表される時間長によりチャンネ
ル1〜チャンネルnまでのリチウムイオン電池Bの計測
を完了することができる。なお、図3と同一タイミング
とされる時点は図3と同一符号を付している。この場合
には、図2(e)に示すように、期間t1〜t21にわ
たって切換制御信号S2がHレベルとされて、スイッチ
SW11,12において端子T1が端子T2に接続され
た状態が維持される。なお、時点t21は、図1に示す
期間t1〜t11のちょうど中間時点とされる。
【0039】そして、期間t1〜t21における最初の
期間t1〜t2(R(秒)に相当する)は、図4(a)
〜(d)に示すようにSW1及びSW2に対してHレベ
ルを出力することで、スイッチSW1及びSW2につい
てのみ端子T1とT2が接続される。これにより、奇数
チャンネルであるチャンネル1のリチウムイオン電池B
が内部抵抗測定器5と接続され、偶数チャンネルである
チャンネル2のリチウムイオン電池Bが電圧計6と接続
される。続く期間t2〜t3では、スイッチSW3及び
SW4についてのみ端子T1とT2が接続され、チャン
ネル3のリチウムイオン電池Bが内部抵抗測定器5と接
続され、偶数チャンネルであるチャンネル4のリチウム
イオン電池Bが電圧計6と接続される。
【0040】時点t3以降は、同様にして切換制御信号
S2がHレベルとされたうえで、スイッチ[SW5,S
W6]・・・・スイッチ[SWn−1,SWn]までの
組ごとに順次スイッチ部20において同時選択が行われ
ていく。これにより、期間t1〜t21においては、チ
ャンネル1〜チャンネルnまでのリチウムイオン電池B
のうち、奇数チャンネルに属するすべてのリチウムイオ
ン電池Bについて内部抵抗測定器5により内部抵抗値を
測定し、奇数チャンネルに属するすべてのリチウムイオ
ン電池Bについて電圧計6によりその両端電圧レベルを
測定する動作が完了する。
【0041】そして、時点t21以降からt11(ここ
では図示しない:図1にチャンネル1〜チャンネルnの
すべてのリチウムイオン電池を測定終了する時点として
示している)とされる期間においては、切換制御信号S
2をLレベルに反転させた上で、切換制御信号S1につ
いては、図4(a)〜(d)の期間t1〜t21と同様
の信号を出力する。
【0042】これにより、期間t21〜時点t11にお
いては、チャンネル1〜チャンネルnまでのリチウムイ
オン電池Bのうち、奇数チャンネルに属するすべてのリ
チウムイオン電池Bについて電圧計6によりその両端電
圧レベルを測定し、奇数チャンネルに属するすべてのリ
チウムイオン電池Bについて内部抵抗測定器5により内
部抵抗値を測定することが行われる。この結果、期間t
1〜t11においてチャンネル1〜チャンネルnまでの
各リチウムイオン電池Bについての内部抵抗値と両端電
圧の測定が終了する。従って、チャンネル1〜チャンネ
ルnまでの各リチウムイオン電池Bについて内部抵抗値
と両端電圧を測定するのに要する期間は、図2に示した
場合と同一となる。
【0043】図5は、図1に模式的に示した検査システ
ムの実際の設置形態の一例を示すものであり、図1と同
一部分については同一符号を付して説明を省略する。こ
の場合にはラックRK1に対して、図のようにコンピュ
ータ装置7、電圧計6、内部抵抗測定器5、及びスキャ
ナスイッチ装置1が設置される。そして、この場合に
は、更にプリンタ14が設置されており、このプリンタ
14は、例えば内部抵抗測定器5及び電圧計6からコン
ピュータ装置7に伝送された測定結果等をプリント出力
することができる。
【0044】また、ラックRK2には上部ピンテーブル
2、電池収納テーブル3、及び下部ピンテーブル4が設
置されており、実際には電池収納テーブル3に設置され
たリチウムイオン電池Bに対して上部ピンテーブル2と
下部ピンテーブル4のピンを接続/解除するための機構
部が設けられている。ラックRK1とRK2間はケーブ
ル等が配設されて、所要の装置間を接続しているものと
される。また、ここでは図示しないが、ラックRK1内
及びラックRK2内においても、ケーブル等によって所
要の装置間が接続される。
【0045】図6は、電池収納テーブル3の具体的構造
例を示す斜視図である。電池収納テーブル3の本体プレ
ート3aには、図のように、少なくとも前述したチャン
ネル数に対応する数の電池収納穴9が配列されるように
して形成されており、これら円穴部9にたいして図のよ
うにリチウムイオン電池Bが1つづつ収納されるように
して設置される。この図では、本体プレート3aの下部
に電池受けプレート3bが設けられているが、例えば実
際には、この電池受けプレート3bを介しても下部ピン
テーブル4のピンとリチウムイオン電池Bの電極が電気
的に接続されるように構成されている。
【0046】なお、本発明としては、前述のように測定
器数は限定されるものではなく、任意に変更が可能であ
り、これに応じて測定器が3台とされた場合の例に準じ
てスキャナースイッチ装置1及び、これを制御すべき切
換制御信号S1、S2等を変更すればよい。また、測定
器の種類数も限定されるものではなく、例えば同一種類
の複数台の測定器を設けて、これまでの説明のようにし
てスキャナースイッチ装置1における切換えを行うよう
にしても検査時間の短縮が図られる。
【0047】更には、本実施の形態ではリチウムイオン
電池が被検査体とされているがこれに限定されるもので
はなく、例えばリチウムイオン電池以外の二次電池の
他、各種一次電池や、各種半導体素子、コンデンサ、抵
抗等をはじめとする各種素子等について検査を行うよう
に構成することも可能であり、これに応じて検査器(測
定装置)の種類も適宜変更されて構わない。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明の検査装置
は、複数設けられた検査器に対して、順次異なる被検査
体を同時に接続していくようにして検査を行っていくこ
とが可能であるため、検査器の数に伴って一定数の被検
査体あたりの検査時間が増加しないようにすることが可
能であり、これにより総合的な検査時間を短縮すること
ができるという効果を有している。また本発明によれ
ば、検査を行っている期間は複数設けられた検査器のう
ち、被検査体と接続されずに測定を行っていない検査器
はないようにされ、その稼働効率も向上されることにな
るので、特に高速な測定が可能とされるような高価な検
査器を採用する必要もないため、設備投資に要するコス
トも抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の検査システムの斜視図で
ある。
【図2】検査装置のスキャナースイッチ装置の回路図で
ある。
【図3】スキャナースイッチ装置におけるライン切換動
作を示すタイミングチャートである。
【図4】スキャナースイッチ装置におけるライン切換動
作を示すタイミングチャートである。
【図5】実施の形態の検査システムの設置例を示す図で
ある。
【図6】実施の形態の電池収納テーブルの具体例を示す
斜視図である。
【図7】従来の検査装置のスキャナースイッチ部の回路
図である。
【符号の説明】
1 スキャナースイッチ装置 2 上部ピンテーブル
3 電池収納テーブル部 4 下部ピンテーブル 5
内部抵抗測定器 6 電圧計 7 コンピュータ装置
9 円穴部 10、11 ケーブル 12 バスライン
13 制御信号ライン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定種類の複数の被検査体に対して所定
    種類の検査を行う複数の検査器がn台備えられるものと
    され、 上記複数の被検査体を第1グループ〜第nグループに分
    割することとし、 上記第1グループ〜第nグループごとから択一的に被検
    査体を順次同時タイミングで選択して、これら同時に選
    択されたn個の被検査体がそれぞれn台の検査器に対し
    て個別に接続されるようにラインの切換えを行う第1の
    ライン切換え手段と、 上記n台の各検査器に対して接続されるべき上記選択さ
    れたn個の被検査体を、所定タイミングにより所定規則
    に従って入れ替えるようにラインの切換えを行う第2の
    ライン切換え手段とを設けて、 構成したことを特徴とする検査装置。
  2. 【請求項2】 上記被検査体は二次電池とされると共
    に、少なくとも上記二次電池の充電後の端子電圧、又は
    上記二次電池の内部抵抗を測定する検査器が備えられる
    ことを特徴とする請求項1に記載の検査装置。
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