JP2001178005A - 充放電装置 - Google Patents
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- Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 二次電池等、製造時に充放電処理が必要な多
数の製造物の処理を簡単な操作、作業工程により効率良
く行う充放電装置を提供する。 【解決手段】 二次電池、電気二重層コンデンサ等、製
造物（１１）の多数に対して充放電処理を行うための充
放電装置（１００）であって：直列に接続された製造物
に対して定電流を供給する定電流源（１２）と；並列に
接続された製造物に対して定電圧を印加する定電圧源
（１６）と；上記多数の製造物を、その表面上において
所定の位置関係に配置するためのパレット（６２）と；
このパレット上に配置された多数の製造物に対して定電
流源からの定電流の供給と、定電圧源からの定電圧の印
加を、選択的に切り換えるためのスイッチ（ＳＷ、ｓ
ｓ）等の切換手段とを備え、パレットの利用により、多
量の製造物を集約的に扱い、簡単な操作、作業工程によ
り効率良く行う。
数の製造物の処理を簡単な操作、作業工程により効率良
く行う充放電装置を提供する。 【解決手段】 二次電池、電気二重層コンデンサ等、製
造物（１１）の多数に対して充放電処理を行うための充
放電装置（１００）であって：直列に接続された製造物
に対して定電流を供給する定電流源（１２）と；並列に
接続された製造物に対して定電圧を印加する定電圧源
（１６）と；上記多数の製造物を、その表面上において
所定の位置関係に配置するためのパレット（６２）と；
このパレット上に配置された多数の製造物に対して定電
流源からの定電流の供給と、定電圧源からの定電圧の印
加を、選択的に切り換えるためのスイッチ（ＳＷ、ｓ
ｓ）等の切換手段とを備え、パレットの利用により、多
量の製造物を集約的に扱い、簡単な操作、作業工程によ
り効率良く行う。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、二次電
池、電気二重層コンデンサ、その他、その製造段階にお
いて充放電を必要とする製造物に対して充放電処理を行
うための充放電装置に係り、特に、かかる充放電処理を
安価でかつ効率的に行うことを可能にする充放電装置に
関するものである。
池、電気二重層コンデンサ、その他、その製造段階にお
いて充放電を必要とする製造物に対して充放電処理を行
うための充放電装置に係り、特に、かかる充放電処理を
安価でかつ効率的に行うことを可能にする充放電装置に
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】例えば、二次電池、電気二重層コンデン
サ、さらには、電解コンデンサ等においては、その特性
の検査やエージング処理等のために、その製造段階にお
いて充放電を必要とする。
サ、さらには、電解コンデンサ等においては、その特性
の検査やエージング処理等のために、その製造段階にお
いて充放電を必要とする。
【０００３】かかる製造物に対して充放電処理を行うた
め、通常、充放電装置が用いられるが、従来の技術にな
る充放電装置について、添付の図８を用いて説明する。
め、通常、充放電装置が用いられるが、従来の技術にな
る充放電装置について、添付の図８を用いて説明する。
【０００４】図８において、組立の終わった製造物１１
は、個別に、あるいは、複数、電源１７に接続される。
なお、特に、製造物１１が上限電圧、下限電圧、充電電
流、放電電流等について厳しく管理を必要とする場合に
は、この製造物に対して、その電流や電圧を制御するた
めの電流検出手段１４や電圧検出手段１５を個別に備え
る必要がある。なお、図の制御回路１３は、上記電流検
出回路１４及び電圧検出回路１５からの検出信号をもと
に、電源１７の出力を定電流、あるいは、定電圧に制御
するものである。
は、個別に、あるいは、複数、電源１７に接続される。
なお、特に、製造物１１が上限電圧、下限電圧、充電電
流、放電電流等について厳しく管理を必要とする場合に
は、この製造物に対して、その電流や電圧を制御するた
めの電流検出手段１４や電圧検出手段１５を個別に備え
る必要がある。なお、図の制御回路１３は、上記電流検
出回路１４及び電圧検出回路１５からの検出信号をもと
に、電源１７の出力を定電流、あるいは、定電圧に制御
するものである。
【０００５】かかる従来の充放電装置においては、特
に、その充放電処理が必要な製造物１１が複数である場
合には、以下のような問題が生じる。すなわち、充放電
処理が必要な製造物は、必ずしもその特性が一致してお
らず、個々にその特性が異なるため、例えば、複数の製
造物１１を直列に接続して充電を行うとすると、電池容
量の小さいものは、電池容量の大きいものに比べて、早
い時期に（短時間で）満充電に達してしまい、そのた
め、電圧検出手段１５により検出される電圧は上限電圧
に達してしまう。ところが、これでは、電池容量の大き
いものが未だ満充電に達していないにも拘わらず、全体
の充電を停止されてしまう。
に、その充放電処理が必要な製造物１１が複数である場
合には、以下のような問題が生じる。すなわち、充放電
処理が必要な製造物は、必ずしもその特性が一致してお
らず、個々にその特性が異なるため、例えば、複数の製
造物１１を直列に接続して充電を行うとすると、電池容
量の小さいものは、電池容量の大きいものに比べて、早
い時期に（短時間で）満充電に達してしまい、そのた
め、電圧検出手段１５により検出される電圧は上限電圧
に達してしまう。ところが、これでは、電池容量の大き
いものが未だ満充電に達していないにも拘わらず、全体
の充電を停止されてしまう。
【０００６】また、上記の従来の充放電装置において
は、特に、その定電圧充電においては、その上限電圧を
超えないように、電圧測定及びその制御には±５ｍＶ程
度の精度が必要とされる。しかしながら、かかる精度の
電圧制御装置は高価であり、そのため、充放電処理を行
う製造物１１に対して個別に充放電回路を備える場合
は、全体として、装置が高価になるという問題があっ
た。
は、特に、その定電圧充電においては、その上限電圧を
超えないように、電圧測定及びその制御には±５ｍＶ程
度の精度が必要とされる。しかしながら、かかる精度の
電圧制御装置は高価であり、そのため、充放電処理を行
う製造物１１に対して個別に充放電回路を備える場合
は、全体として、装置が高価になるという問題があっ
た。
【０００７】そこで、従来、かかる問題点を解決するた
め、例えば、特開平９−２６６６３８号公報によれば、
かかる充放電処理のために必要な、切換可能な定電流源
と定電圧源とを、共通に設け、さらに、充放電処理を行
う製造物である二次電池には個別に切換スイッチを取り
付けた充電装置が知られている。また、この充電装置に
おいても、製造物（二次電池）には並列に電流バイパス
回路を設け、これにより余剰電流をバイパスさせて、も
って、個々の充電量を調節するものである。
め、例えば、特開平９−２６６６３８号公報によれば、
かかる充放電処理のために必要な、切換可能な定電流源
と定電圧源とを、共通に設け、さらに、充放電処理を行
う製造物である二次電池には個別に切換スイッチを取り
付けた充電装置が知られている。また、この充電装置に
おいても、製造物（二次電池）には並列に電流バイパス
回路を設け、これにより余剰電流をバイパスさせて、も
って、個々の充電量を調節するものである。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術においては、切換可能な定電流源と定電圧源を
構成するための回路構成については述べてはいるもの
の、なお、特に多量の製造物に対して上述の充放電処理
を行うための具体的な構成や手段については触れられて
いなかった。
従来技術においては、切換可能な定電流源と定電圧源を
構成するための回路構成については述べてはいるもの
の、なお、特に多量の製造物に対して上述の充放電処理
を行うための具体的な構成や手段については触れられて
いなかった。
【０００９】そこで、本発明では、上記の従来技術に鑑
みて、二次電池、電気二重層コンデンサ、さらには、電
解コンデンサ等、充放電処理を行う必要のある多量の製
造物に対して、簡単な操作や作業工程によって、容易に
充放電処理を行うことが可能な充放電装置を提供するこ
とを目的とする。
みて、二次電池、電気二重層コンデンサ、さらには、電
解コンデンサ等、充放電処理を行う必要のある多量の製
造物に対して、簡単な操作や作業工程によって、容易に
充放電処理を行うことが可能な充放電装置を提供するこ
とを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】そこで、上記の目的を達
成するため、本発明によれば、複数の製造物に対して充
放電処理を行うための充放電装置であって：直列に接続
された該製造物に対して定電流を供給する定電流源と；
並列に接続された該製造物に対して定電圧を印加する定
電圧源と；前記充放電処理を行う複数の製造物を、所定
の位置関係に配置するためのパレットと；前記パレット
上に配置された前記複数の製造物に対して、前記定電流
源からの定電流の供給と、前記定電圧源からの定電圧の
印加を、選択的に切り換えるための切換手段とを備えた
充放電装置が提供される。
成するため、本発明によれば、複数の製造物に対して充
放電処理を行うための充放電装置であって：直列に接続
された該製造物に対して定電流を供給する定電流源と；
並列に接続された該製造物に対して定電圧を印加する定
電圧源と；前記充放電処理を行う複数の製造物を、所定
の位置関係に配置するためのパレットと；前記パレット
上に配置された前記複数の製造物に対して、前記定電流
源からの定電流の供給と、前記定電圧源からの定電圧の
印加を、選択的に切り換えるための切換手段とを備えた
充放電装置が提供される。
【００１１】また、本発明によれば、前記に記載した充
放電装置において、前記切換手段を、前記パレットが挿
入される前記充放電装置側に設けた。
放電装置において、前記切換手段を、前記パレットが挿
入される前記充放電装置側に設けた。
【００１２】さらに、本発明によれば、前記に記載した
充放電装置において、前記切換手段を、前記パレット内
に設けた。
充放電装置において、前記切換手段を、前記パレット内
に設けた。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を参照しながら、詳細に説明する。
て、添付の図面を参照しながら、詳細に説明する。
【００１４】まず、図１には、本発明の一実施の形態に
係る充放電装置が示されている。すなわち、図におい
て、充放電装置１００は、その内部に、定電流電源１２
と定電圧電源１６とを備えており、これらは、例えば商
用電源２００に接続されている。また、図中の符号６２
は、後にその詳細を説明する電池パレットであり、充放
電装置１００に設けられた開口部１１０から挿入され
る。また、この充放電装置１００には、上記定電流電源
１２から供給される定電流と、上記定電圧１６から印加
される定電圧を、選択的に切り換え、もって、上記電池
パレット６２内に挿入された、例えば二次電池等の充放
電処理される複数個の製造物１１、１１…に電気的に導
くための回路（図の切換スイッチＳＷ、ＳＷ…、ｓｓ、
ｓｓ…等を含む回路）が構成されている。すなわち、充
放電装置１００は、直列定電流充電回路と並列定電圧充
電回路とを組み合わせて充電を行う。
係る充放電装置が示されている。すなわち、図におい
て、充放電装置１００は、その内部に、定電流電源１２
と定電圧電源１６とを備えており、これらは、例えば商
用電源２００に接続されている。また、図中の符号６２
は、後にその詳細を説明する電池パレットであり、充放
電装置１００に設けられた開口部１１０から挿入され
る。また、この充放電装置１００には、上記定電流電源
１２から供給される定電流と、上記定電圧１６から印加
される定電圧を、選択的に切り換え、もって、上記電池
パレット６２内に挿入された、例えば二次電池等の充放
電処理される複数個の製造物１１、１１…に電気的に導
くための回路（図の切換スイッチＳＷ、ＳＷ…、ｓｓ、
ｓｓ…等を含む回路）が構成されている。すなわち、充
放電装置１００は、直列定電流充電回路と並列定電圧充
電回路とを組み合わせて充電を行う。
【００１５】上記の図１（ａ）には、上記充放電装置１
００が直列定電流充電回路として働いている状態を、一
方、図１（ｂ）には、上記充放電装置１００が並列定電
圧充電回路として働いている状態を示している。
００が直列定電流充電回路として働いている状態を、一
方、図１（ｂ）には、上記充放電装置１００が並列定電
圧充電回路として働いている状態を示している。
【００１６】次に、図２には、上記充放電装置１００に
おける直列定電流充電回路と並列定電圧充電回路のより
具体的な構成が示されている。図２（ａ）に示す直列定
電流回路においては、充放電処理が行われる二次電池１
１、１１…が、複数、直列に接続されており、この直列
回路が上記の定電流電源１２に接続されている。さら
に、これら複数の二次電池１１、１１…の夫々には、並
列に、電圧検出回路１５、１５…が接続されている。ま
た、さらに、この直列回路の電流検出手段１４が接続さ
れている。また、図中の符号１３は、制御回路を示す。
おける直列定電流充電回路と並列定電圧充電回路のより
具体的な構成が示されている。図２（ａ）に示す直列定
電流回路においては、充放電処理が行われる二次電池１
１、１１…が、複数、直列に接続されており、この直列
回路が上記の定電流電源１２に接続されている。さら
に、これら複数の二次電池１１、１１…の夫々には、並
列に、電圧検出回路１５、１５…が接続されている。ま
た、さらに、この直列回路の電流検出手段１４が接続さ
れている。また、図中の符号１３は、制御回路を示す。
【００１７】また、添付の図４には、上記電池パレット
６２の詳細構造が示されている。すなわち、板状の絶縁
体からなるパレット６２の表面上には、複数個の円筒形
状の電池挿入用穴６０１、６０１…が、縦方向に形成さ
れており、これら挿入用穴６０１、６０１…には、図示
のように、充放電処理される二次電池１１、１１…が挿
入される。なお、これら挿入用穴６０１の径は、挿入さ
れる二次電池１１の径より僅かに大きくなっており、ま
た、上記電池挿入用穴６０１、６０１…の底部には、挿
入用穴６０１の径に比較して小さい径の貫通孔６０２、
６０２…が形成されている。なお、図にも示すように、
上記電池挿入用穴６０１、６０１…内に充放電処理され
るべき二次電池１１、１１…が挿入された後、上記充放
電装置１００に設けられた電極端子１１１、１１１…が
上記二次電池１１、１１…の正負の電極に電気的に接続
され、もって、充放電処理が行われる。その際、電池の
負の電極に接続される電極端子１１１は、上記パレット
６２の挿入用穴６０１の底部に形成された貫通孔６０
２、６０２…を介して、上記電池１１の負の電極に接続
される。上記は円筒型電池について述べたが、角型電池
についても同様であることは言うまでもない。
６２の詳細構造が示されている。すなわち、板状の絶縁
体からなるパレット６２の表面上には、複数個の円筒形
状の電池挿入用穴６０１、６０１…が、縦方向に形成さ
れており、これら挿入用穴６０１、６０１…には、図示
のように、充放電処理される二次電池１１、１１…が挿
入される。なお、これら挿入用穴６０１の径は、挿入さ
れる二次電池１１の径より僅かに大きくなっており、ま
た、上記電池挿入用穴６０１、６０１…の底部には、挿
入用穴６０１の径に比較して小さい径の貫通孔６０２、
６０２…が形成されている。なお、図にも示すように、
上記電池挿入用穴６０１、６０１…内に充放電処理され
るべき二次電池１１、１１…が挿入された後、上記充放
電装置１００に設けられた電極端子１１１、１１１…が
上記二次電池１１、１１…の正負の電極に電気的に接続
され、もって、充放電処理が行われる。その際、電池の
負の電極に接続される電極端子１１１は、上記パレット
６２の挿入用穴６０１の底部に形成された貫通孔６０
２、６０２…を介して、上記電池１１の負の電極に接続
される。上記は円筒型電池について述べたが、角型電池
についても同様であることは言うまでもない。
【００１８】上記にその構成を説明した充放電装置１０
０において、その直列定電流充電回路（図２（ａ）を参
照）では、上記電流検出手段１４の検出値は、制御回路
１３に接続され、この制御回路１３は、上記電流検出手
段１４の検出値によって定電流電源１２を制御する。す
なわち、定電流電源１２は、予め定められた電流値によ
り充電を行うが、その定電流制御は、電流検出手段１４
の検出値をもって行う。なお、この直列定電流充電にお
いて、上記複数の二次電池１１、１１…に各々設けられ
た電圧検出回路１５、１５…からの検出値が、少なくて
も、その１つでも予め定められた電圧値に達した場合、
この直列定電流充電回路での充電は終了される。この
他、電圧検出値が高電圧または低電圧になった場合、電
流検出値が、予め設定した大電流、または、小電流にな
った場合等、あるいは、異常の場合には、この充電動作
を停止させるのは言うまでもない。また、これら異常の
場合に、異常状態を示す電池を検出して、その異常状態
を示す電池のみを回路から切り離す手段を設けてもよ
い。
０において、その直列定電流充電回路（図２（ａ）を参
照）では、上記電流検出手段１４の検出値は、制御回路
１３に接続され、この制御回路１３は、上記電流検出手
段１４の検出値によって定電流電源１２を制御する。す
なわち、定電流電源１２は、予め定められた電流値によ
り充電を行うが、その定電流制御は、電流検出手段１４
の検出値をもって行う。なお、この直列定電流充電にお
いて、上記複数の二次電池１１、１１…に各々設けられ
た電圧検出回路１５、１５…からの検出値が、少なくて
も、その１つでも予め定められた電圧値に達した場合、
この直列定電流充電回路での充電は終了される。この
他、電圧検出値が高電圧または低電圧になった場合、電
流検出値が、予め設定した大電流、または、小電流にな
った場合等、あるいは、異常の場合には、この充電動作
を停止させるのは言うまでもない。また、これら異常の
場合に、異常状態を示す電池を検出して、その異常状態
を示す電池のみを回路から切り離す手段を設けてもよ
い。
【００１９】一方、上記の充放電装置１００では、上述
の直列定電流充電回路での充電を終了した後には、二次
電池１１、１１…は、図２（ｂ）に示す並列定電圧充電
回路へ接続される。この並列定電圧充電回路において
は、上記の複数の二次電池１１、１１…は並列に接続さ
れており、これらの並列回路が定電圧電源１６に接続さ
れる。さらに、これら複数の二次電池１１の夫々には、
並列に、上記の電圧検出回路１５が接続されている。さ
らに、これら二次電池１１、１１…の夫々には、直列
に、電流検出回路１４、１４…が接続されている。
の直列定電流充電回路での充電を終了した後には、二次
電池１１、１１…は、図２（ｂ）に示す並列定電圧充電
回路へ接続される。この並列定電圧充電回路において
は、上記の複数の二次電池１１、１１…は並列に接続さ
れており、これらの並列回路が定電圧電源１６に接続さ
れる。さらに、これら複数の二次電池１１の夫々には、
並列に、上記の電圧検出回路１５が接続されている。さ
らに、これら二次電池１１、１１…の夫々には、直列
に、電流検出回路１４、１４…が接続されている。
【００２０】すなわち、かかる並列定電圧充電回路にお
いては、上記電圧検出手段１５、１５…と電流検出手段
１４、１４…の検出値は、やはり上記制御回路１３に接
続され、この制御回路１３は、これら検出手段からの検
出値によって、その定電圧電源１６を制御する。なお、
この定電圧電源１６は予め定められた電圧値で充電を行
うが、その定電圧制御は、上記の電圧検出手段１５、１
５…の検出値をもって行う。また、この並列定電圧充電
回路による定電圧充電においては、充放電処理が行われ
る複数の二次電池等の製造物１１、１１…が並列に接続
されているため、夫々の電池容量に差があっても電圧が
等しくなるように電流が分流し、そのため、個別に電流
値を制御する必要が無い。
いては、上記電圧検出手段１５、１５…と電流検出手段
１４、１４…の検出値は、やはり上記制御回路１３に接
続され、この制御回路１３は、これら検出手段からの検
出値によって、その定電圧電源１６を制御する。なお、
この定電圧電源１６は予め定められた電圧値で充電を行
うが、その定電圧制御は、上記の電圧検出手段１５、１
５…の検出値をもって行う。また、この並列定電圧充電
回路による定電圧充電においては、充放電処理が行われ
る複数の二次電池等の製造物１１、１１…が並列に接続
されているため、夫々の電池容量に差があっても電圧が
等しくなるように電流が分流し、そのため、個別に電流
値を制御する必要が無い。
【００２１】また、電圧検出手段１５、１５…は、通
常、同じ電圧値を検出するため、この検出値をもって定
電圧電源１６の定電圧制御を行う。この他、この電圧検
出値が高電圧または低電圧になった場合、あるいは、電
流検出値が大電流または小電流になった場合等、すなわ
ち、異常の場合には、上記の充電動作を停止させるのは
言うまでもない。また、これら異常の場合には、その異
常電池のみを上記の充放電回路から切り離す手段を設け
てもよい。
常、同じ電圧値を検出するため、この検出値をもって定
電圧電源１６の定電圧制御を行う。この他、この電圧検
出値が高電圧または低電圧になった場合、あるいは、電
流検出値が大電流または小電流になった場合等、すなわ
ち、異常の場合には、上記の充電動作を停止させるのは
言うまでもない。また、これら異常の場合には、その異
常電池のみを上記の充放電回路から切り離す手段を設け
てもよい。
【００２２】このように、上記の充放電装置１００で
は、充放電処理される二次電池等の製造物１１、１１…
は、その製造時、複数個をパレット６２上に配置して取
り扱われる。そして、これら複数個の電池等の製造物１
１、１１…を電池パレット６２上に搭載し、これらを一
体的に（すなわち、一枚のパレット６２として）、上記
定電流電源１２に接続された直列接続回路（図１（ａ）
参照）に装着することにより、簡単に直列定電流充電が
可能となる。また、この定電流充電の終了した電池パレ
ット６２を、上記定電圧電源１６に接続された並列接続
回路（図１（ｂ）参照）に接続することによって、簡単
に、並列定電圧充電が可能である。
は、充放電処理される二次電池等の製造物１１、１１…
は、その製造時、複数個をパレット６２上に配置して取
り扱われる。そして、これら複数個の電池等の製造物１
１、１１…を電池パレット６２上に搭載し、これらを一
体的に（すなわち、一枚のパレット６２として）、上記
定電流電源１２に接続された直列接続回路（図１（ａ）
参照）に装着することにより、簡単に直列定電流充電が
可能となる。また、この定電流充電の終了した電池パレ
ット６２を、上記定電圧電源１６に接続された並列接続
回路（図１（ｂ）参照）に接続することによって、簡単
に、並列定電圧充電が可能である。
【００２３】さらに、図３は、上記充放電処理される二
次電池における充電特性の一例を示している。この例で
は、充電時間を短縮するための定電流充電と、上限電圧
を超えないようにするための定電圧充電とが組み合わせ
て行われている。そして、上記にも既に述べたように、
上記の定電圧充電においては、充電電圧がその上限電圧
を超えないように、上記の電圧測定及び電圧制御に対し
て±５ｍＶ程度の精度が必要とされ、そのための回路が
高価であるため、複数の二次電池１１、１１…の個別に
充放電回路を備える場合には、充放電装置全体として、
高価になるという問題があった。しかし、上記の充放電
装置においては、高精度の電圧検出を必要としない定電
流充電期間（充電レート１Ｃにて約１時間）の回路（図
１（ａ）参照）と、高精度の電圧検出手段を必要とする
定電圧充電期間（約３〜５時間）の回路（図１（ｂ）参
照）とを別々に構成でき、かつ、それぞれの電源（定電
流源１２、定電圧源１６）を複数製造物（二次電池１
１、１１…）に対して１つに集約できるため、大幅なコ
ストダウンが期待できることとなる。
次電池における充電特性の一例を示している。この例で
は、充電時間を短縮するための定電流充電と、上限電圧
を超えないようにするための定電圧充電とが組み合わせ
て行われている。そして、上記にも既に述べたように、
上記の定電圧充電においては、充電電圧がその上限電圧
を超えないように、上記の電圧測定及び電圧制御に対し
て±５ｍＶ程度の精度が必要とされ、そのための回路が
高価であるため、複数の二次電池１１、１１…の個別に
充放電回路を備える場合には、充放電装置全体として、
高価になるという問題があった。しかし、上記の充放電
装置においては、高精度の電圧検出を必要としない定電
流充電期間（充電レート１Ｃにて約１時間）の回路（図
１（ａ）参照）と、高精度の電圧検出手段を必要とする
定電圧充電期間（約３〜５時間）の回路（図１（ｂ）参
照）とを別々に構成でき、かつ、それぞれの電源（定電
流源１２、定電圧源１６）を複数製造物（二次電池１
１、１１…）に対して１つに集約できるため、大幅なコ
ストダウンが期待できることとなる。
【００２４】次に、図６及び図７は本発明の他の実施の
形態になる充放電装置１００を示しており、図からも明
らかなように、この実施の形態においても、複数製造物
（二次電池１１、１１…）に対して１つに集約された定
電流電源１２と定電圧電源１６とを備え、さらに、これ
らの間を切換えるスイッチＳＷを備えており、これによ
り、直列接続と並列接続を組み合せて構成されている。
形態になる充放電装置１００を示しており、図からも明
らかなように、この実施の形態においても、複数製造物
（二次電池１１、１１…）に対して１つに集約された定
電流電源１２と定電圧電源１６とを備え、さらに、これ
らの間を切換えるスイッチＳＷを備えており、これによ
り、直列接続と並列接続を組み合せて構成されている。
【００２５】なお、この他の実施の形態になる充放電装
置１００では、上記図４に示した電池パレット６２に代
えて、図５に示すように、パレット内で定電流充電と定
電圧充電とを切り換えるスイッチｓｓ、ｓｓ…を備えた
電池パレット６２’が用いられている。この電池パレッ
ト６２’は、より具体的には、例えば、図５に示すよう
に、板状の絶縁体からなるパレット６２の表面上に、複
数個の半円筒形状の電池挿入用穴６０１’、６０１’…
が横方向に形成されており、これら挿入用穴６０１’、
６０１’…には、図示のように、充放電処理される二次
電池１１、１１…が横向きに挿入される。なお、これら
挿入用穴６０１’の径も、挿入される二次電池１１の径
より僅かに大きくなっている。なお、図には示していな
いが、電池パレット６２’の表面には、定電流充電と定
電圧充電とを切り換える上記スイッチｓｓ、ｓｓ…及
び、電池１１、１１…との接続用端子、回路が形成され
ている。
置１００では、上記図４に示した電池パレット６２に代
えて、図５に示すように、パレット内で定電流充電と定
電圧充電とを切り換えるスイッチｓｓ、ｓｓ…を備えた
電池パレット６２’が用いられている。この電池パレッ
ト６２’は、より具体的には、例えば、図５に示すよう
に、板状の絶縁体からなるパレット６２の表面上に、複
数個の半円筒形状の電池挿入用穴６０１’、６０１’…
が横方向に形成されており、これら挿入用穴６０１’、
６０１’…には、図示のように、充放電処理される二次
電池１１、１１…が横向きに挿入される。なお、これら
挿入用穴６０１’の径も、挿入される二次電池１１の径
より僅かに大きくなっている。なお、図には示していな
いが、電池パレット６２’の表面には、定電流充電と定
電圧充電とを切り換える上記スイッチｓｓ、ｓｓ…及
び、電池１１、１１…との接続用端子、回路が形成され
ている。
【００２６】すなわち、この他の実施の形態になる充放
電装置１００では、上記の切換えスイッチＳＷ及びスイ
ッチｓｓ、ｓｓ…を切り換えることにより、複数の製造
物（電池１１、１１…）に対して、１つに集約された定
電流電源１２と定電圧電源１６を選択的に切り換える。
なお、図示しないが、これらスイッチｓｓ、ｓｓ…の切
換は、例えば、上記のパレット６２’に設けた電気的手
段あるいは機械的手段により、集約的に行うことが出来
るようにすることが好ましい。
電装置１００では、上記の切換えスイッチＳＷ及びスイ
ッチｓｓ、ｓｓ…を切り換えることにより、複数の製造
物（電池１１、１１…）に対して、１つに集約された定
電流電源１２と定電圧電源１６を選択的に切り換える。
なお、図示しないが、これらスイッチｓｓ、ｓｓ…の切
換は、例えば、上記のパレット６２’に設けた電気的手
段あるいは機械的手段により、集約的に行うことが出来
るようにすることが好ましい。
【００２７】なお、このこの他の実施の形態になる充放
電装置１００でも、充放電処理される二次電池等の製造
物１１、１１…は、その製造時、複数個をパレット６
２’上に配置して取り扱われる。そして、これら複数個
の電池等の製造物１１、１１…を電池パレット６２’上
に搭載し、これらを一体的に（すなわち、一枚のパレッ
ト６２’として）、上記定電流電源１２に接続された直
列接続回路（図６参照）に装着することにより、簡単に
直列定電流充電が可能となり、また、この定電流充電の
終了した電池パレット６２’を、上記定電圧電源１６に
接続された並列接続回路（図７参照）に接続することに
よって、簡単に、並列定電圧充電が可能であることは上
記と同様である。
電装置１００でも、充放電処理される二次電池等の製造
物１１、１１…は、その製造時、複数個をパレット６
２’上に配置して取り扱われる。そして、これら複数個
の電池等の製造物１１、１１…を電池パレット６２’上
に搭載し、これらを一体的に（すなわち、一枚のパレッ
ト６２’として）、上記定電流電源１２に接続された直
列接続回路（図６参照）に装着することにより、簡単に
直列定電流充電が可能となり、また、この定電流充電の
終了した電池パレット６２’を、上記定電圧電源１６に
接続された並列接続回路（図７参照）に接続することに
よって、簡単に、並列定電圧充電が可能であることは上
記と同様である。
【００２８】さらに、上記の充放電装置においても、高
精度の電圧検出を必要としない定電流充電期間の回路
と、高精度の電圧検出手段を必要とする定電圧充電期間
の回路とを別々に構成でき、かつ、それぞれの電源（定
電流源１２、定電圧源１６）を複数製造物（二次電池１
１、１１…）に対して１つに集約できるため、大幅なコ
ストダウンが期待できることも同様である。
精度の電圧検出を必要としない定電流充電期間の回路
と、高精度の電圧検出手段を必要とする定電圧充電期間
の回路とを別々に構成でき、かつ、それぞれの電源（定
電流源１２、定電圧源１６）を複数製造物（二次電池１
１、１１…）に対して１つに集約できるため、大幅なコ
ストダウンが期待できることも同様である。
【００２９】
【発明の効果】すなわち、上記からも明らかなように、
本発明になる充放電装置の概略を説明すれば、パレット
を利用することにより、多数の複数製造物（二次電池）
を集約的に直列に接続して定電流充電を行い、その後、
並列に接続して定電圧充電を行うことが可能となり、二
次電池、電気二重層コンデンサ、さらには、電解コンデ
ンサ等、充放電処理を行う必要のある多量の製造物に対
して、簡単な操作や作業工程によって、効率良く容易に
充放電処理を行うことが可能になる。また、その直列接
続時には上限電圧まで余裕があるため、電圧検出及び電
源制御の精度は、上記定電圧充電に比べて低くすること
が可能であり、これにより、回路全体を簡素化し、か
つ、充放電処理に必要な定電流電源と定電圧電源とを、
夫々１つで構成しできるため、充放電装置が安価に構成
できる。
本発明になる充放電装置の概略を説明すれば、パレット
を利用することにより、多数の複数製造物（二次電池）
を集約的に直列に接続して定電流充電を行い、その後、
並列に接続して定電圧充電を行うことが可能となり、二
次電池、電気二重層コンデンサ、さらには、電解コンデ
ンサ等、充放電処理を行う必要のある多量の製造物に対
して、簡単な操作や作業工程によって、効率良く容易に
充放電処理を行うことが可能になる。また、その直列接
続時には上限電圧まで余裕があるため、電圧検出及び電
源制御の精度は、上記定電圧充電に比べて低くすること
が可能であり、これにより、回路全体を簡素化し、か
つ、充放電処理に必要な定電流電源と定電圧電源とを、
夫々１つで構成しできるため、充放電装置が安価に構成
できる。
【図１】本発明の一実施の形態になる充放電装置の構成
を示す図である。
を示す図である。
【図２】上記充放電装置のより詳細な回路構成を示す回
路図である。
路図である。
【図３】上記充放電装置における充電特性の一例を説明
する図である。
する図である。
【図４】上記充放電装置における電池パレットの具体的
な一例を説明するための、一部断面を含む一部拡大斜視
図である。
な一例を説明するための、一部断面を含む一部拡大斜視
図である。
【図５】本発明の他の実施の形態になる充放電装置にお
ける電池パレットを説明するための、一部断面を含む一
部拡大斜視図である。
ける電池パレットを説明するための、一部断面を含む一
部拡大斜視図である。
【図６】上記他の実施の形態になる充放電装置における
定電流充電時の回路構成を示す図である。
定電流充電時の回路構成を示す図である。
【図７】上記他の実施の形態になる充放電装置における
定電圧充電時の回路構成を示す図である。
定電圧充電時の回路構成を示す図である。
【図８】従来技術になる充放電装置の回路構成の一例を
示す図である。
示す図である。
１１…製造物（二次電池等） １２…定電流電源 １３…制御回路 １４…電流検出手段 １５…電圧検出回路 １６…定電圧電源 ６２、６２’…（電池）パレット ＳＷ、ｓｓ…スイッチ
Claims (3)
- 【請求項１】 複数の製造物に対して充放電処理を行う
ための充放電装置であって：直列に接続された該製造物
に対して定電流を供給する定電流源と；並列に接続され
た該製造物に対して定電圧を印加する定電圧源と；前記
充放電処理を行う複数の製造物を、所定の位置関係に配
置するためのパレットと；前記パレット上に配置された
前記複数の製造物に対して、前記定電流源からの定電流
の供給と、前記定電圧源からの定電圧の印加を、選択的
に切り換えるための切換手段とを備えたことを特徴とす
る充放電装置。 - 【請求項２】 前記請求項１に記載した充放電装置にお
いて、前記切換手段を、前記パレットが挿入される前記
充放電装置側に設けたことを特徴とする充放電装置。 - 【請求項３】 前記請求項１に記載した充放電装置にお
いて、前記切換手段を、前記パレット内に設けたことを
特徴とする充放電装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36386399A JP2001178005A (ja) | 1999-12-22 | 1999-12-22 | 充放電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP36386399A JP2001178005A (ja) | 1999-12-22 | 1999-12-22 | 充放電装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001178005A true JP2001178005A (ja) | 2001-06-29 |
Family
ID=18480383
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP36386399A Pending JP2001178005A (ja) | 1999-12-22 | 1999-12-22 | 充放電装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001178005A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003194896A (ja) * | 2001-12-26 | 2003-07-09 | Nec Tokin Tochigi Ltd | 二次電池過放電試験装置 |
| JP2009284751A (ja) * | 2008-05-22 | 2009-12-03 | Csb Battery Co Ltd | バッテリ充放電機器 |
| WO2010116672A1 (ja) * | 2009-03-30 | 2010-10-14 | 株式会社日本総合研究所 | 充電制御装置、電池パック、車両および充電制御方法 |
| CN105743160A (zh) * | 2014-12-25 | 2016-07-06 | 丰田自动车株式会社 | 充电方法和充电装置 |
| WO2018129992A1 (en) * | 2017-01-13 | 2018-07-19 | Guangdong Oppo Mobile Telecommunications Corp., Ltd. | Terminal and method for charging the same |
| CN111009933A (zh) * | 2018-10-08 | 2020-04-14 | Oppo广东移动通信有限公司 | 移动终端及充电控制方法 |
| CN111009932A (zh) * | 2018-10-08 | 2020-04-14 | Oppo广东移动通信有限公司 | 移动终端及充电控制方法 |
| WO2020149668A1 (ko) * | 2019-01-16 | 2020-07-23 | 주식회사 엘지화학 | 충전 시간을 단축시킨 이차전지의 충전 방법 |
-
1999
- 1999-12-22 JP JP36386399A patent/JP2001178005A/ja active Pending
Cited By (19)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2016123228A (ja) * | 2014-12-25 | 2016-07-07 | トヨタ自動車株式会社 | 充電方法及び充電装置 |
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| US10439406B2 (en) | 2017-01-13 | 2019-10-08 | Guangdong Oppo Mobile Telecommunications Corp., Ltd. | Terminal and method for charging the same |
| CN111009932A (zh) * | 2018-10-08 | 2020-04-14 | Oppo广东移动通信有限公司 | 移动终端及充电控制方法 |
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| US11929630B2 (en) | 2019-01-16 | 2024-03-12 | Lg Energy Solution, Ltd. | Secondary battery charging method that shortens charging time |
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