JPH10253646A - 回転速度検出装置付転がり軸受ユニットのセンサ取付部 - Google Patents
回転速度検出装置付転がり軸受ユニットのセンサ取付部Info
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- JPH10253646A JPH10253646A JP9053128A JP5312897A JPH10253646A JP H10253646 A JPH10253646 A JP H10253646A JP 9053128 A JP9053128 A JP 9053128A JP 5312897 A JP5312897 A JP 5312897A JP H10253646 A JPH10253646 A JP H10253646A
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/72—Sealings
- F16C33/76—Sealings of ball or roller bearings
- F16C33/78—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members
- F16C33/7869—Sealings of ball or roller bearings with a diaphragm, disc, or ring, with or without resilient members mounted with a cylindrical portion to the inner surface of the outer race and having a radial portion extending inward
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C41/00—Other accessories, e.g. devices integrated in the bearing not relating to the bearing function as such
- F16C41/007—Encoders, e.g. parts with a plurality of alternating magnetic poles
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/14—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
- F16C19/18—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls
- F16C19/181—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact
- F16C19/183—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles
- F16C19/184—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement
- F16C19/185—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with two or more rows of balls with angular contact with two rows at opposite angles in O-arrangement with two raceways provided integrally on a part other than a race ring, e.g. a shaft or housing
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2300/00—Application independent of particular apparatuses
- F16C2300/02—General use or purpose, i.e. no use, purpose, special adaptation or modification indicated or a wide variety of uses mentioned
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2326/00—Articles relating to transporting
- F16C2326/01—Parts of vehicles in general
- F16C2326/02—Wheel hubs or castors
Abstract
(57)【要約】
【課題】 トーンホイール６の設置部分を外部から遮断
し、このトーンホイール６に異物が付着する事を防止し
て、回転速度検出の精度及び信頼性を確保する。 【解決手段】 回転しない内輪２に支持板部材７ａを外
嵌固定し、この支持板部材７ａに設けた切り欠き８ａ部
分にセンサケース９ａを係止する。支持板部材７ａとハ
ブ１３との間の隙間は、第二のシールリップ２５及び弾
性袋部２６の一部で塞ぐ。又、上記支持板部材７ａとセ
ンサケース９ａとの間の隙間は、上記弾性袋部２６によ
り塞ぐ。
し、このトーンホイール６に異物が付着する事を防止し
て、回転速度検出の精度及び信頼性を確保する。 【解決手段】 回転しない内輪２に支持板部材７ａを外
嵌固定し、この支持板部材７ａに設けた切り欠き８ａ部
分にセンサケース９ａを係止する。支持板部材７ａとハ
ブ１３との間の隙間は、第二のシールリップ２５及び弾
性袋部２６の一部で塞ぐ。又、上記支持板部材７ａとセ
ンサケース９ａとの間の隙間は、上記弾性袋部２６によ
り塞ぐ。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明に係る回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットのセンサ取付部は、自動車の車輪
を懸架装置に回転自在に支持すると共にこの車輪の回転
速度を検出する為の回転速度検出装置付転がり軸受ユニ
ットに、センサを取り付けるのに利用する。
付転がり軸受ユニットのセンサ取付部は、自動車の車輪
を懸架装置に回転自在に支持すると共にこの車輪の回転
速度を検出する為の回転速度検出装置付転がり軸受ユニ
ットに、センサを取り付けるのに利用する。
【０００２】
【従来の技術】自動車の車輪を懸架装置に対して回転自
在に支持すると共に、アンチロックブレーキシステム
（ＡＢＳ）、或はトラクションコントロールシステム
（ＴＣＳ）を制御すべく、この車輪の回転速度を検出す
る為の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットとして、
例えば特開平６−３０８１４５号公報には、図７〜８に
示す様な構造が記載されている。
在に支持すると共に、アンチロックブレーキシステム
（ＡＢＳ）、或はトラクションコントロールシステム
（ＴＣＳ）を制御すべく、この車輪の回転速度を検出す
る為の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットとして、
例えば特開平６−３０８１４５号公報には、図７〜８に
示す様な構造が記載されている。
【０００３】固定輪である外輪１の内径側には、それぞ
れが回転輪である１対の内輪２、２を、それぞれ上記外
輪１と同心に配置している。そして、上記外輪１の内周
面に形成した複列の外輪軌道３、３と、上記各内輪２、
２の外周面に形成した内輪軌道４、４との間に、玉５、
５、或は円錐ころ等の転動体を設けて、上記外輪１の内
側に上記各内輪２、２を回転自在に支持している。又、
一方（図７の右方）の内輪２の端部外周面にはトーンホ
イール６を外嵌固定している。このトーンホイール６
は、例えばＳ極とＮ極とを円周方向に亙って交互に配置
した永久磁石等、円周方向に亙る磁気特性を交互に且つ
等間隔に変化させたもので、上記各内輪２、２を外嵌固
定した軸と共に回転する。
れが回転輪である１対の内輪２、２を、それぞれ上記外
輪１と同心に配置している。そして、上記外輪１の内周
面に形成した複列の外輪軌道３、３と、上記各内輪２、
２の外周面に形成した内輪軌道４、４との間に、玉５、
５、或は円錐ころ等の転動体を設けて、上記外輪１の内
側に上記各内輪２、２を回転自在に支持している。又、
一方（図７の右方）の内輪２の端部外周面にはトーンホ
イール６を外嵌固定している。このトーンホイール６
は、例えばＳ極とＮ極とを円周方向に亙って交互に配置
した永久磁石等、円周方向に亙る磁気特性を交互に且つ
等間隔に変化させたもので、上記各内輪２、２を外嵌固
定した軸と共に回転する。
【０００４】又、上記外輪１には、ステンレス鋼板等の
金属板を曲げ形成する事により全体を円輪状に形成した
支持板部材７を、全周に亙り支持固定している。この支
持板部材７の一部で上記トーンホイール６の一部に対向
する部分には、抱持部である切り欠き８を、上記支持板
部材７の外周縁に開口する状態で形成している。そし
て、この切り欠き８に、センサ（図示省略）を保持した
センサケース９を係止自在としている。合成樹脂を射出
成形する事により造られて上記センサを包埋保持した、
このセンサケース９は、円周方向両側面に、上記切り欠
き８の両端縁と係合自在な係合溝１０、１０を形成して
いる。一方、上記支持板部材７の一部で上記切り欠き８
に対向する部分には、ばね片１１を設けている。このば
ね片１１は、先端部を上記トーンホイール６に向かわせ
る方向の弾力を有する。又、上記センサケース９の外面
で上記トーンホイール６と反対側面には、係合部である
凹溝１２を形成している。この凹溝１２は、上記センサ
ケース９を上記切り欠き８に挿入し切った状態で上記ば
ね片１１の一部と係合し、上記センサケース９が上記切
り欠き８から抜け出るのを阻止する。
金属板を曲げ形成する事により全体を円輪状に形成した
支持板部材７を、全周に亙り支持固定している。この支
持板部材７の一部で上記トーンホイール６の一部に対向
する部分には、抱持部である切り欠き８を、上記支持板
部材７の外周縁に開口する状態で形成している。そし
て、この切り欠き８に、センサ（図示省略）を保持した
センサケース９を係止自在としている。合成樹脂を射出
成形する事により造られて上記センサを包埋保持した、
このセンサケース９は、円周方向両側面に、上記切り欠
き８の両端縁と係合自在な係合溝１０、１０を形成して
いる。一方、上記支持板部材７の一部で上記切り欠き８
に対向する部分には、ばね片１１を設けている。このば
ね片１１は、先端部を上記トーンホイール６に向かわせ
る方向の弾力を有する。又、上記センサケース９の外面
で上記トーンホイール６と反対側面には、係合部である
凹溝１２を形成している。この凹溝１２は、上記センサ
ケース９を上記切り欠き８に挿入し切った状態で上記ば
ね片１１の一部と係合し、上記センサケース９が上記切
り欠き８から抜け出るのを阻止する。
【０００５】上述した様な回転速度検出装置付転がり軸
受ユニットの使用時には、前記１対の内輪２、２の内側
を挿通した車軸（図示省略）の外端部に固定した車輪
を、外輪１を支持した懸架装置に対して回転自在に支持
する。又、車輪の回転に伴って、一方の内輪２に外嵌固
定したトーンホイール６が回転すると、このトーンホイ
ール６と対向したセンサの出力が変化する。このセンサ
の出力が変化する周波数は車輪の回転速度に比例する
為、センサの出力信号を図示しない制御器に入力すれ
ば、上記車輪の回転速度を求め、ＡＢＳやＴＣＳを適切
に制御できる。
受ユニットの使用時には、前記１対の内輪２、２の内側
を挿通した車軸（図示省略）の外端部に固定した車輪
を、外輪１を支持した懸架装置に対して回転自在に支持
する。又、車輪の回転に伴って、一方の内輪２に外嵌固
定したトーンホイール６が回転すると、このトーンホイ
ール６と対向したセンサの出力が変化する。このセンサ
の出力が変化する周波数は車輪の回転速度に比例する
為、センサの出力信号を図示しない制御器に入力すれ
ば、上記車輪の回転速度を求め、ＡＢＳやＴＣＳを適切
に制御できる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に構成され作
用する従来の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットの
場合には、センサ及びトーンホイール６を外部から遮蔽
する為のシール構造に就いての考慮がされていない。従
って、これらセンサ及びトーンホイール６に異物が付着
して、回転速度検出装置の検出精度を悪化させる可能性
がある。例えば、上記トーンホイール６が永久磁石であ
った場合、砂鉄、或はブレーキディスクが摩耗する等に
より発生した鉄粉が、上記トーンホイール６の表面に付
着する可能性がある。そして、長期間に亙る使用に伴っ
て付着量が増えると、センサが検出する磁束変化が弱く
なり、正確な回転速度検出を行なえなくなる。本発明の
回転速度検出装置付転がり軸受ユニットのセンサ取付部
は、この様な不都合を解消すべく、センサ及びトーンホ
イールを設置した空間を外部から密閉できる構造を実現
するものである。
用する従来の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットの
場合には、センサ及びトーンホイール６を外部から遮蔽
する為のシール構造に就いての考慮がされていない。従
って、これらセンサ及びトーンホイール６に異物が付着
して、回転速度検出装置の検出精度を悪化させる可能性
がある。例えば、上記トーンホイール６が永久磁石であ
った場合、砂鉄、或はブレーキディスクが摩耗する等に
より発生した鉄粉が、上記トーンホイール６の表面に付
着する可能性がある。そして、長期間に亙る使用に伴っ
て付着量が増えると、センサが検出する磁束変化が弱く
なり、正確な回転速度検出を行なえなくなる。本発明の
回転速度検出装置付転がり軸受ユニットのセンサ取付部
は、この様な不都合を解消すべく、センサ及びトーンホ
イールを設置した空間を外部から密閉できる構造を実現
するものである。
【０００７】
【課題を解決する為の手段】本発明の回転速度検出装置
付転がり軸受ユニットのセンサ取付部は、前述した従来
の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットのセンサ取付
部と同様に、固定輪と、回転輪と、トーンホイールと、
支持板部材と、抱持部と、センサケースと、ばね片と、
係合部とを備える。このうちの回転輪は、上記固定輪と
同心に組み合わされて回転する。又、上記トーンホイー
ルは、円周方向に亙る特性を交互に且つ等間隔に変化さ
せたもので、上記回転輪に支持されてこの回転輪と共に
回転する。又、上記支持板部材は、上記固定輪に全周に
亙り支持固定している。又、上記抱持部は、上記支持板
部材の一部で上記トーンホイールの一部に対向する部分
に、上記支持板部材の周縁に開口する状態で形成してい
る。又、上記センサケースは、センサを保持し、上記抱
持部の内側に挿入自在な形状及び大きさを有する。又、
上記ばね片は、上記支持板部材の一部で上記抱持部に隣
接する部分に設けている。更に、上記係合部は、上記セ
ンサケースの一部に設けており、上記センサケースを上
記抱持部に挿入し切った状態で上記ばね片の一部と係合
して、上記センサケースが上記抱持部から抜け出るのを
阻止する事により、上記固定輪に上記センサを支持す
る。
付転がり軸受ユニットのセンサ取付部は、前述した従来
の回転速度検出装置付転がり軸受ユニットのセンサ取付
部と同様に、固定輪と、回転輪と、トーンホイールと、
支持板部材と、抱持部と、センサケースと、ばね片と、
係合部とを備える。このうちの回転輪は、上記固定輪と
同心に組み合わされて回転する。又、上記トーンホイー
ルは、円周方向に亙る特性を交互に且つ等間隔に変化さ
せたもので、上記回転輪に支持されてこの回転輪と共に
回転する。又、上記支持板部材は、上記固定輪に全周に
亙り支持固定している。又、上記抱持部は、上記支持板
部材の一部で上記トーンホイールの一部に対向する部分
に、上記支持板部材の周縁に開口する状態で形成してい
る。又、上記センサケースは、センサを保持し、上記抱
持部の内側に挿入自在な形状及び大きさを有する。又、
上記ばね片は、上記支持板部材の一部で上記抱持部に隣
接する部分に設けている。更に、上記係合部は、上記セ
ンサケースの一部に設けており、上記センサケースを上
記抱持部に挿入し切った状態で上記ばね片の一部と係合
して、上記センサケースが上記抱持部から抜け出るのを
阻止する事により、上記固定輪に上記センサを支持す
る。
【０００８】特に、本発明の回転速度検出装置付転がり
軸受ユニットのセンサ取付部に於いては、センサ及びト
ーンホイールを設置した空間を外部から密閉する為の、
シール部材と密封部材とを備える。このうちのシール部
材は、弾性材製で、上記支持板部材の一部で上記回転輪
の一部に対向する部分に全周に亙り添着し、その先端縁
を上記回転輪の一部に全周に亙り摺接させている。又、
上記密封部材は、弾性材製で、上記支持板部材の一部で
上記抱持部を囲む部分に設けている。この密封部材は、
上記抱持部が開口した側の支持板部材の周縁側に開口部
を設けている。そして、上記センサケースは、この開口
部を弾性的に押し広げつつ上記密封部材の内側に押し込
む事により、この密封部材の内側で上記抱持部に挿入し
ている。
軸受ユニットのセンサ取付部に於いては、センサ及びト
ーンホイールを設置した空間を外部から密閉する為の、
シール部材と密封部材とを備える。このうちのシール部
材は、弾性材製で、上記支持板部材の一部で上記回転輪
の一部に対向する部分に全周に亙り添着し、その先端縁
を上記回転輪の一部に全周に亙り摺接させている。又、
上記密封部材は、弾性材製で、上記支持板部材の一部で
上記抱持部を囲む部分に設けている。この密封部材は、
上記抱持部が開口した側の支持板部材の周縁側に開口部
を設けている。そして、上記センサケースは、この開口
部を弾性的に押し広げつつ上記密封部材の内側に押し込
む事により、この密封部材の内側で上記抱持部に挿入し
ている。
【０００９】
【作用】上述の様に構成される本発明のセンサ取付部を
組み込んだ回転速度検出装置付転がり軸受ユニットによ
り、車輪を懸架装置に対して回転自在に支持すると共
に、この車輪の回転速度を検出する際の作用自体は、従
来から知られている回転速度検出装置付転がり軸受ユニ
ットと同様である。
組み込んだ回転速度検出装置付転がり軸受ユニットによ
り、車輪を懸架装置に対して回転自在に支持すると共
に、この車輪の回転速度を検出する際の作用自体は、従
来から知られている回転速度検出装置付転がり軸受ユニ
ットと同様である。
【００１０】特に、本発明の回転速度検出装置付転がり
軸受ユニットのセンサ取付部の場合、シール部材が支持
板部材と回転輪との間の隙間を、密封部材が支持板部材
とセンサケースとの間の隙間を、それぞれ塞ぐ為、セン
サケース及びトーンホイールが外部から遮断される。こ
の為、これらセンサケース及びトーンホイールに異物が
付着する事を防止して、異物の付着に基づく回転速度検
出精度の劣化を防止できる。
軸受ユニットのセンサ取付部の場合、シール部材が支持
板部材と回転輪との間の隙間を、密封部材が支持板部材
とセンサケースとの間の隙間を、それぞれ塞ぐ為、セン
サケース及びトーンホイールが外部から遮断される。こ
の為、これらセンサケース及びトーンホイールに異物が
付着する事を防止して、異物の付着に基づく回転速度検
出精度の劣化を防止できる。
【００１１】
【発明の実施の形態】図１〜５は、本発明の実施の形態
の第１例を示している。尚、図１及び後述する図６に示
した例は、独立懸架式サスペンションに組み付けられる
転がり軸受ユニットを示している。但し、本発明のセン
サ取付部は、この様な構造の転がり軸受ユニットに限ら
ず、前記図７〜８に示した様な、非独立懸架式サスペン
ションに組み付けられる転がり軸受ユニットにも適用で
きる。図１に記載した構造では、回転輪であるハブ１３
の内周面に複列の外輪軌道３、３を、それぞれが固定輪
である１対の内輪２、２の外周面にはそれぞれ内輪軌道
４、４を、それぞれ形成している。そして、これら各外
輪軌道３、３と内輪軌道４、４との間にそれぞれ複数個
ずつの玉５、５を、保持器１４、１４により保持した状
態で転動自在に設けている。車両への組み付け状態で
は、上記各内輪２、２を懸架装置に支持された車軸１５
に外嵌固定し、上記ハブ１３の外周面に形成したフラン
ジ１６に、図示しない車輪を固定する。尚、重量の嵩む
自動車用の転がり軸受ユニットの場合には、上記玉５、
５に代えて、円すいころ等、他の転動体を使用する場合
もある。
の第１例を示している。尚、図１及び後述する図６に示
した例は、独立懸架式サスペンションに組み付けられる
転がり軸受ユニットを示している。但し、本発明のセン
サ取付部は、この様な構造の転がり軸受ユニットに限ら
ず、前記図７〜８に示した様な、非独立懸架式サスペン
ションに組み付けられる転がり軸受ユニットにも適用で
きる。図１に記載した構造では、回転輪であるハブ１３
の内周面に複列の外輪軌道３、３を、それぞれが固定輪
である１対の内輪２、２の外周面にはそれぞれ内輪軌道
４、４を、それぞれ形成している。そして、これら各外
輪軌道３、３と内輪軌道４、４との間にそれぞれ複数個
ずつの玉５、５を、保持器１４、１４により保持した状
態で転動自在に設けている。車両への組み付け状態で
は、上記各内輪２、２を懸架装置に支持された車軸１５
に外嵌固定し、上記ハブ１３の外周面に形成したフラン
ジ１６に、図示しない車輪を固定する。尚、重量の嵩む
自動車用の転がり軸受ユニットの場合には、上記玉５、
５に代えて、円すいころ等、他の転動体を使用する場合
もある。
【００１２】上記ハブ１３の内端部（自動車への組み付
け状態で幅方向中央寄りとなる側の端部を言い、図１、
６の右側）の内周面には、シールリング１７を介して、
トーンホイール６を内嵌固定している。上記シールリン
グ１７は、鋼板等の金属板を断面略Ｊ字形に折り曲げ、
全体を円環状に形成した芯金１８と、ゴム、エラストマ
ー等の弾性材により造られ、上記芯金１８の全周に亙っ
て添着された第一のシールリップ１９とから成る。又、
上記トーンホイール６は、ゴム磁石、プラスチック磁
石、フェライト磁石等の永久磁石製で、軸方向（図１の
左右方向）に亙り着磁している。着磁方向は、円周方向
に亙って交互に且つ等間隔で変化させている。従って、
上記トーンホイール６の内側面（図１、６の右側面）に
はＳ極とＮ極とが、円周方向に亙って交互に且つ等間隔
で配置されている。この様なトーンホイール６は、上記
芯金１８の内側面外径側半部に、自身の磁気吸着力によ
り、或は接着剤により、添着固定している。従って上記
トーンホイール６は、上記シールリング１７を介して、
上記ハブ１３と共に回転する。
け状態で幅方向中央寄りとなる側の端部を言い、図１、
６の右側）の内周面には、シールリング１７を介して、
トーンホイール６を内嵌固定している。上記シールリン
グ１７は、鋼板等の金属板を断面略Ｊ字形に折り曲げ、
全体を円環状に形成した芯金１８と、ゴム、エラストマ
ー等の弾性材により造られ、上記芯金１８の全周に亙っ
て添着された第一のシールリップ１９とから成る。又、
上記トーンホイール６は、ゴム磁石、プラスチック磁
石、フェライト磁石等の永久磁石製で、軸方向（図１の
左右方向）に亙り着磁している。着磁方向は、円周方向
に亙って交互に且つ等間隔で変化させている。従って、
上記トーンホイール６の内側面（図１、６の右側面）に
はＳ極とＮ極とが、円周方向に亙って交互に且つ等間隔
で配置されている。この様なトーンホイール６は、上記
芯金１８の内側面外径側半部に、自身の磁気吸着力によ
り、或は接着剤により、添着固定している。従って上記
トーンホイール６は、上記シールリング１７を介して、
上記ハブ１３と共に回転する。
【００１３】一方、前記１対の内輪２、２のうち、内側
（図１、６の右側）の内輪２の内端部外周面には、支持
板部材７ａを外嵌固定している。この支持板部材７ａ
は、鋼板、ステンレス鋼板等の金属板を断面略Ｊ字形に
折り曲げ、全体を円環状に形成したもので、内周縁部に
は固定円筒部２０を、外周縁部にはこの固定円筒部２０
と同じ方向に折れ曲がった折れ曲がり傾斜部２１を、そ
れぞれ有する。
（図１、６の右側）の内輪２の内端部外周面には、支持
板部材７ａを外嵌固定している。この支持板部材７ａ
は、鋼板、ステンレス鋼板等の金属板を断面略Ｊ字形に
折り曲げ、全体を円環状に形成したもので、内周縁部に
は固定円筒部２０を、外周縁部にはこの固定円筒部２０
と同じ方向に折れ曲がった折れ曲がり傾斜部２１を、そ
れぞれ有する。
【００１４】この様な支持板部材７ａの一部には、抱持
部である切り欠き８ａを、この支持板部材７ａの外周縁
側に開口する状態で形成している。この様な切り欠き８
ａを形成する為、上記支持板部材７ａの一部に互いに平
行な１対の切れ目を、この支持板部材７ａの外周縁側に
達する状態で形成し、これら１対の切れ目の間部分を上
記折れ曲がり傾斜部２１と反対方向に向け、略Ｌ字形に
曲げ起こして、ばね片２２としている。尚、このばね片
２２の先端部には、上記支持板部材７ａの本体部分に向
け突出した、係合突部２３を形成している。
部である切り欠き８ａを、この支持板部材７ａの外周縁
側に開口する状態で形成している。この様な切り欠き８
ａを形成する為、上記支持板部材７ａの一部に互いに平
行な１対の切れ目を、この支持板部材７ａの外周縁側に
達する状態で形成し、これら１対の切れ目の間部分を上
記折れ曲がり傾斜部２１と反対方向に向け、略Ｌ字形に
曲げ起こして、ばね片２２としている。尚、このばね片
２２の先端部には、上記支持板部材７ａの本体部分に向
け突出した、係合突部２３を形成している。
【００１５】又、上記トーンホイール６と共に回転速度
検出装置を構成するセンサ（図示省略）は、合成樹脂製
のセンサケース９ａ内に包埋支持している。そして、こ
のセンサケース９ａは、円周方向両側面に、上記切り欠
き８ａの両端縁と係合自在な係合溝１０ａを形成してい
る。これら各係合溝１０ａの開口部は、開口縁に向かう
程幅広になる方向に傾斜させて、これら各係合溝１０ａ
内に上記切り欠き８ａの端縁部を挿入し易くしている。
尚、上記センサケース９ａの円周方向に亙る幅寸法は、
上記切り欠き８ａの幅寸法よりも少し大きくし、上記１
対の係合溝１０ａの底面同士の間隔は、上記切り欠き８
ａの幅寸法よりも少し小さくしている。従って、上記１
対の係合溝１０ａを上記切り欠き８ａの両端縁部に係合
自在であり、係合させた状態では、上記センサケース９
ａが、上記支持板部材９ａの軸方向（図１、６の左右方
向）に外れる事はなくなる。
検出装置を構成するセンサ（図示省略）は、合成樹脂製
のセンサケース９ａ内に包埋支持している。そして、こ
のセンサケース９ａは、円周方向両側面に、上記切り欠
き８ａの両端縁と係合自在な係合溝１０ａを形成してい
る。これら各係合溝１０ａの開口部は、開口縁に向かう
程幅広になる方向に傾斜させて、これら各係合溝１０ａ
内に上記切り欠き８ａの端縁部を挿入し易くしている。
尚、上記センサケース９ａの円周方向に亙る幅寸法は、
上記切り欠き８ａの幅寸法よりも少し大きくし、上記１
対の係合溝１０ａの底面同士の間隔は、上記切り欠き８
ａの幅寸法よりも少し小さくしている。従って、上記１
対の係合溝１０ａを上記切り欠き８ａの両端縁部に係合
自在であり、係合させた状態では、上記センサケース９
ａが、上記支持板部材９ａの軸方向（図１、６の左右方
向）に外れる事はなくなる。
【００１６】又、上記センサケース９ａの中間部で上記
トーンホイール６と反対側側面には、係合部である第二
の係合溝２４を、上記支持板部材７ａの円周方向に亙り
（直線的に）形成している。この第二の係合溝２４は、
上記各係合溝１０ａと上記切り欠き８ａの両端縁部とを
係合させつつ、上記センサケース９ａを上記切り欠き８
ａ内に挿入し切った状態で、前記ばね片２２の先端部に
形成した係合突部２３と係合して、上記センサケース９
ａが上記切り欠き８ａから抜け出るのを阻止する。この
状態で上記センサケース９ａは、上記各係合溝１０ａと
上記切り欠き８ａの両端縁部との係合、並びに上記第二
の係合溝２４と上記係合突部２３との係合に基づき、上
記支持板部材９ａに支持固定される。そして上記センサ
ケース９ａは、この支持板部材９ａを介して、前記内側
の内輪２に支持固定される。
トーンホイール６と反対側側面には、係合部である第二
の係合溝２４を、上記支持板部材７ａの円周方向に亙り
（直線的に）形成している。この第二の係合溝２４は、
上記各係合溝１０ａと上記切り欠き８ａの両端縁部とを
係合させつつ、上記センサケース９ａを上記切り欠き８
ａ内に挿入し切った状態で、前記ばね片２２の先端部に
形成した係合突部２３と係合して、上記センサケース９
ａが上記切り欠き８ａから抜け出るのを阻止する。この
状態で上記センサケース９ａは、上記各係合溝１０ａと
上記切り欠き８ａの両端縁部との係合、並びに上記第二
の係合溝２４と上記係合突部２３との係合に基づき、上
記支持板部材９ａに支持固定される。そして上記センサ
ケース９ａは、この支持板部材９ａを介して、前記内側
の内輪２に支持固定される。
【００１７】即ち、この内輪２の内端部に前記固定円筒
部２０を、締まり嵌めにより外嵌固定する事により、上
記支持板部材７ａを上記内輪２に固定し、この支持板部
材７ａに、上述の様にしてセンサケース９ａを結合固定
する。上述の様に支持板部材７ａを上記内輪２の内端部
に外嵌固定した状態で、前記シールリング１７を構成す
る第一のシールリップ１９の先端縁は、上記支持板部材
７ａの一部に、全周に亙り摺接する。そして、上記内輪
２の内端部外周面と前記ハブ１３の内端部内周面との間
の隙間を塞ぎ、前記玉５、５を設置した空間部分に存在
するグリース等が、上記トーンホイール６及びセンサケ
ース９ａを設置した空間内に入り込む事を防止する。
部２０を、締まり嵌めにより外嵌固定する事により、上
記支持板部材７ａを上記内輪２に固定し、この支持板部
材７ａに、上述の様にしてセンサケース９ａを結合固定
する。上述の様に支持板部材７ａを上記内輪２の内端部
に外嵌固定した状態で、前記シールリング１７を構成す
る第一のシールリップ１９の先端縁は、上記支持板部材
７ａの一部に、全周に亙り摺接する。そして、上記内輪
２の内端部外周面と前記ハブ１３の内端部内周面との間
の隙間を塞ぎ、前記玉５、５を設置した空間部分に存在
するグリース等が、上記トーンホイール６及びセンサケ
ース９ａを設置した空間内に入り込む事を防止する。
【００１８】更に、本発明の回転速度検出装置付転がり
軸受ユニットのセンサ取付部の場合には、上記センサケ
ース９ａに包埋されたセンサ及び上記トーンホイール６
を設置した空間を外部から密閉する為の、シール部材で
ある第二のシールリップ２５と、密封部材である弾性袋
部２６とを備える。これら第二のシールリップ２５及び
弾性袋部２６は、上記支持板部材７ａを射出成形型のキ
ャビティ内にセットした状態で、ゴム、エラストマー等
の弾性材により、一体モールド成形している。このうち
の第二のシールリップ２５は、上記支持板部材７ａの外
周縁部に形成した前記折れ曲がり傾斜部２１の先端部
に、この折れ曲がり傾斜部２１の全長に亙り添着してい
る。そして、この第二のシールリップ２５の先端縁は、
上記ハブ１３の内端部外周面に、全長に亙り摺接して、
上記折れ曲がり傾斜部２１とハブ１３との間の隙間を塞
いでいる。
軸受ユニットのセンサ取付部の場合には、上記センサケ
ース９ａに包埋されたセンサ及び上記トーンホイール６
を設置した空間を外部から密閉する為の、シール部材で
ある第二のシールリップ２５と、密封部材である弾性袋
部２６とを備える。これら第二のシールリップ２５及び
弾性袋部２６は、上記支持板部材７ａを射出成形型のキ
ャビティ内にセットした状態で、ゴム、エラストマー等
の弾性材により、一体モールド成形している。このうち
の第二のシールリップ２５は、上記支持板部材７ａの外
周縁部に形成した前記折れ曲がり傾斜部２１の先端部
に、この折れ曲がり傾斜部２１の全長に亙り添着してい
る。そして、この第二のシールリップ２５の先端縁は、
上記ハブ１３の内端部外周面に、全長に亙り摺接して、
上記折れ曲がり傾斜部２１とハブ１３との間の隙間を塞
いでいる。
【００１９】又、上記弾性袋部２６は、上記支持板部材
７ａの一部で前記切り欠き８ａを囲む部分に設けてい
る。この弾性袋部２６は、巾着状に開口部２７を絞り込
んだ形状を有する。又、この弾性袋部２６の開口部で上
記第二のシールリップ２５の延長上に位置する部分は、
この第二のシールリップ２５と同じ断面形状として、上
記切り欠き８ａの開口部に掛け渡されている。従って上
記第二のシールリップ２５は、実質的には、上記支持板
部材７ａの外周縁部に、上記切り欠き８ａの開口部を含
み、全周に亙り添着している。又、上記弾性袋部２６の
その他の部分は、上記切り欠き８ａを覆い、且つ、前記
トーンホイール６と反対側（図１〜２の右側）に膨出す
る状態で形成している。切り欠き８ａとトーンホイール
６との間部分には、弾性材等は存在せず、これら切り欠
き８ａとトーンホイール６とは直接対向している。上記
弾性袋部２６は、上記支持板部材７ａの外周縁側に、上
記開口部２７を設けている。この開口部２７の開口面積
は、上記センサケース９ａの断面積よりも小さいが、上
記弾性袋部２６の内側部分の断面積は、上記センサケー
ス９ａの断面積よりも広い。
７ａの一部で前記切り欠き８ａを囲む部分に設けてい
る。この弾性袋部２６は、巾着状に開口部２７を絞り込
んだ形状を有する。又、この弾性袋部２６の開口部で上
記第二のシールリップ２５の延長上に位置する部分は、
この第二のシールリップ２５と同じ断面形状として、上
記切り欠き８ａの開口部に掛け渡されている。従って上
記第二のシールリップ２５は、実質的には、上記支持板
部材７ａの外周縁部に、上記切り欠き８ａの開口部を含
み、全周に亙り添着している。又、上記弾性袋部２６の
その他の部分は、上記切り欠き８ａを覆い、且つ、前記
トーンホイール６と反対側（図１〜２の右側）に膨出す
る状態で形成している。切り欠き８ａとトーンホイール
６との間部分には、弾性材等は存在せず、これら切り欠
き８ａとトーンホイール６とは直接対向している。上記
弾性袋部２６は、上記支持板部材７ａの外周縁側に、上
記開口部２７を設けている。この開口部２７の開口面積
は、上記センサケース９ａの断面積よりも小さいが、上
記弾性袋部２６の内側部分の断面積は、上記センサケー
ス９ａの断面積よりも広い。
【００２０】但し、上記センサケース９ａは、先端部
（図１〜３の下端部）の厚さ寸法をこの先端部以外の部
分の厚さ寸法よりも漸次小さくする事によりくさび状に
形成している。従って、上記センサケース９ａの先端部
を上記開口部２７に挿入する作業は、容易に行なえる。
この様なセンサケース９ａは、上記開口部２７を弾性的
に押し広げつつ上記弾性袋部２６の内側に押し込み、前
記各係合溝１０ａと上記切り欠き８ａの両端縁部とを係
合させると共に、前記第二の係合溝２４と前記係合突部
２３とを係合させる。この際、上記センサケース９ａの
先端部に形成した傾斜面２８と上記係合突部２３との係
合に基づき、前記ばね片２２を弾性変形させるので、こ
のばね片２２の弾力に拘らず、上記センサケース９ａを
上記切り欠き８ａに挿入する作業を容易に行なえる。こ
の様にして上記センサケース９ａを上記切り欠き８ａの
奥にまで挿入した状態で上記開口部２７は、上記センサ
ケース９ａの中間部外周面で上記各係合溝１０ａよりも
基端寄り（図１の上端寄り）部分（図１の斜格子部分）
に位置する。そして、上記弾性袋部２６を構成する弾性
材が、上記センサケース９ａの中間部外周面に、全周に
亙り切れ目なく当接する。
（図１〜３の下端部）の厚さ寸法をこの先端部以外の部
分の厚さ寸法よりも漸次小さくする事によりくさび状に
形成している。従って、上記センサケース９ａの先端部
を上記開口部２７に挿入する作業は、容易に行なえる。
この様なセンサケース９ａは、上記開口部２７を弾性的
に押し広げつつ上記弾性袋部２６の内側に押し込み、前
記各係合溝１０ａと上記切り欠き８ａの両端縁部とを係
合させると共に、前記第二の係合溝２４と前記係合突部
２３とを係合させる。この際、上記センサケース９ａの
先端部に形成した傾斜面２８と上記係合突部２３との係
合に基づき、前記ばね片２２を弾性変形させるので、こ
のばね片２２の弾力に拘らず、上記センサケース９ａを
上記切り欠き８ａに挿入する作業を容易に行なえる。こ
の様にして上記センサケース９ａを上記切り欠き８ａの
奥にまで挿入した状態で上記開口部２７は、上記センサ
ケース９ａの中間部外周面で上記各係合溝１０ａよりも
基端寄り（図１の上端寄り）部分（図１の斜格子部分）
に位置する。そして、上記弾性袋部２６を構成する弾性
材が、上記センサケース９ａの中間部外周面に、全周に
亙り切れ目なく当接する。
【００２１】上述の様に構成される本発明のセンサ取付
部を組み込んだ回転速度検出装置付転がり軸受ユニット
により、ハブ１３の外周面に設けたフランジ１６に固定
した車輪を懸架装置に対して回転自在に支持すると共
に、この車輪の回転速度を検出する際の作用自体は、従
来から知られている回転速度検出装置付転がり軸受ユニ
ットと同様である。即ち、上記センサケース９ａ内に包
埋され、上記ハブ１３と共に回転するトーンホイール６
と対向したセンサの出力信号が、上記車輪の回転速度と
比例する周波数で変化する。そこで、上記センサに一端
を接続したハーネス２９を介して上記出力信号を制御器
に送れば、ＡＢＳやＴＣＳを適切に制御できる。
部を組み込んだ回転速度検出装置付転がり軸受ユニット
により、ハブ１３の外周面に設けたフランジ１６に固定
した車輪を懸架装置に対して回転自在に支持すると共
に、この車輪の回転速度を検出する際の作用自体は、従
来から知られている回転速度検出装置付転がり軸受ユニ
ットと同様である。即ち、上記センサケース９ａ内に包
埋され、上記ハブ１３と共に回転するトーンホイール６
と対向したセンサの出力信号が、上記車輪の回転速度と
比例する周波数で変化する。そこで、上記センサに一端
を接続したハーネス２９を介して上記出力信号を制御器
に送れば、ＡＢＳやＴＣＳを適切に制御できる。
【００２２】特に、本発明の回転速度検出装置付転がり
軸受ユニットのセンサ取付部の場合、前記第二のシール
リップ２５及び上記弾性袋部２６の一部が、支持板部材
７ａとハブ１３の内端部との間の隙間を全周に亙って塞
ぐ。又、上記弾性袋部２６が、上記支持板部材７ａと上
記センサケース９ａとの間の隙間を塞ぐ。この為、上記
センサケース９ａ及びトーンホイール６が外部から遮断
される。従って、これらセンサケース９ａ及びトーンホ
イール６に異物が付着する事を防止して、異物の付着に
基づく回転速度検出精度の劣化を防止できる。
軸受ユニットのセンサ取付部の場合、前記第二のシール
リップ２５及び上記弾性袋部２６の一部が、支持板部材
７ａとハブ１３の内端部との間の隙間を全周に亙って塞
ぐ。又、上記弾性袋部２６が、上記支持板部材７ａと上
記センサケース９ａとの間の隙間を塞ぐ。この為、上記
センサケース９ａ及びトーンホイール６が外部から遮断
される。従って、これらセンサケース９ａ及びトーンホ
イール６に異物が付着する事を防止して、異物の付着に
基づく回転速度検出精度の劣化を防止できる。
【００２３】次に、図６は、本発明の実施の形態の第２
例を示している。本例の場合には、エンコーダ６を支持
する為の芯金１８ａには第一のシールリップ１９（図１
〜２参照）を添着せず、玉５、５を設置した空間と外部
とは、第二のシールリップ２５及び弾性袋部２６によっ
てのみ遮断している。従って、本例の場合には、上記空
間部分に存在するグリースが、センサケース９ａ及びエ
ンコーダ６を設置した部分に入り込む可能性がある。但
し、センサ及びエンコーダ６が磁気式のものである限
り、グリースの進入が回転速度検出に悪影響を及ぼす事
はない。又、本例の場合には、上記第一のシールリップ
１９を省略した事に伴い、支持板部材７ｂの内径寄り部
分の断面形状を簡略化している。その他の構成及び作用
は、上述した第１例の場合と同様であるから、同等部分
には同一符号を付して、重複する説明を省略する。
例を示している。本例の場合には、エンコーダ６を支持
する為の芯金１８ａには第一のシールリップ１９（図１
〜２参照）を添着せず、玉５、５を設置した空間と外部
とは、第二のシールリップ２５及び弾性袋部２６によっ
てのみ遮断している。従って、本例の場合には、上記空
間部分に存在するグリースが、センサケース９ａ及びエ
ンコーダ６を設置した部分に入り込む可能性がある。但
し、センサ及びエンコーダ６が磁気式のものである限
り、グリースの進入が回転速度検出に悪影響を及ぼす事
はない。又、本例の場合には、上記第一のシールリップ
１９を省略した事に伴い、支持板部材７ｂの内径寄り部
分の断面形状を簡略化している。その他の構成及び作用
は、上述した第１例の場合と同様であるから、同等部分
には同一符号を付して、重複する説明を省略する。
【００２４】尚、以上に述べた第１〜２の各例は、回転
速度を検出する為に、永久磁石製のトーンホイールを設
けた場合に就いて説明している。又、本発明による効果
は、上述の様な永久磁石製のトーンホイールを設けた構
造の場合、特に顕著になる。但し、トーンホイールとし
て磁性板製で円周方向に亙り多数の透孔、凹溝若しくは
切り欠き等の除肉部を設けたエンコーダを使用する事も
できる。この様な磁性板製のエンコーダは、永久磁石を
組み込んだセンサと共働して回転速度を検出する為の回
転速度検出装置を構成する。又、光電式、渦電流式等、
磁気式以外のセンサ及びトーンホイールによる回転速度
検出装置を使用する事もできる。磁気式以外のセンサと
組み合わせるエンコーダの材質は、必ずしも磁性材であ
る必要はない。この様な構造に就いて本発明を実施した
場合も、上記除肉部に異物が詰まる事を防止して、回転
速度検出の精度が悪化する事を防止できる。更には、外
輪が固定輪で内輪が回転輪である構造にも、本発明を実
施する事ができる。この場合に、必要に応じて、支持板
部材に形成する切り欠きをこの支持板部材の内周縁側に
開口させる等、直径方向に関する内外方向を逆にする。
速度を検出する為に、永久磁石製のトーンホイールを設
けた場合に就いて説明している。又、本発明による効果
は、上述の様な永久磁石製のトーンホイールを設けた構
造の場合、特に顕著になる。但し、トーンホイールとし
て磁性板製で円周方向に亙り多数の透孔、凹溝若しくは
切り欠き等の除肉部を設けたエンコーダを使用する事も
できる。この様な磁性板製のエンコーダは、永久磁石を
組み込んだセンサと共働して回転速度を検出する為の回
転速度検出装置を構成する。又、光電式、渦電流式等、
磁気式以外のセンサ及びトーンホイールによる回転速度
検出装置を使用する事もできる。磁気式以外のセンサと
組み合わせるエンコーダの材質は、必ずしも磁性材であ
る必要はない。この様な構造に就いて本発明を実施した
場合も、上記除肉部に異物が詰まる事を防止して、回転
速度検出の精度が悪化する事を防止できる。更には、外
輪が固定輪で内輪が回転輪である構造にも、本発明を実
施する事ができる。この場合に、必要に応じて、支持板
部材に形成する切り欠きをこの支持板部材の内周縁側に
開口させる等、直径方向に関する内外方向を逆にする。
【００２５】
【発明の効果】本発明の回転速度検出装置付転がり軸受
ユニットのセンサ取付部は、以上に述べた通り構成され
作用するので、長期間に亙る使用に拘らず、回転輪の回
転速度の検出精度と検出値の信頼性とを維持できる。
ユニットのセンサ取付部は、以上に述べた通り構成され
作用するので、長期間に亙る使用に拘らず、回転輪の回
転速度の検出精度と検出値の信頼性とを維持できる。
【図１】本発明の実施の形態の第１例を示す、センサケ
ース部分を外した状態で示す断面図。
ース部分を外した状態で示す断面図。
【図２】図１のＡ部拡大図。
【図３】センサケースを保持部に挿入する途中の状態を
示す部分断面図。
示す部分断面図。
【図４】弾性袋部及び第二のシールリップを省略した状
態で示す、支持板部材の要部斜視図。
態で示す、支持板部材の要部斜視図。
【図５】弾性袋部及び第二のシールリップを添着した状
態で示す、支持板部材の要部斜視図。
態で示す、支持板部材の要部斜視図。
【図６】本発明の実施の形態の第２例を示す、図１と同
様の図。
様の図。
【図７】従来構造の１例を示す、図１と同様の図。
【図８】図７の右方から見た図。
１ 外輪 ２ 内輪 ３ 外輪軌道 ４ 内輪軌道 ５ 玉 ６ トーンホイール ７、７ａ、７ｂ 支持板部材 ８、８ａ 切り欠き ９、９ａ センサケース １０、１０ａ 係合溝 １１ ばね片 １２ 凹溝 １３ ハブ １４ 保持器 １５ 車軸 １６ フランジ １７ シールリング １８、１８ａ 芯金 １９ 第一のシールリップ ２０ 固定円筒部 ２１ 折れ曲がり傾斜部 ２２ ばね片 ２３ 係合突部 ２４ 第二の係合溝 ２５ 第二のシールリップ ２６ 弾性袋部 ２７ 開口部 ２８ 傾斜面 ２９ ハーネス
Claims (1)
- 【請求項１】 固定輪と、この固定輪と同心に組み合わ
されて回転する回転輪と、この回転輪に支持されてこの
回転輪と共に回転する、円周方向に亙る特性を交互に且
つ等間隔に変化させたトーンホイールと、上記固定輪に
全周に亙って支持固定された支持板部材と、この支持板
部材の一部で上記トーンホイールの一部に対向する部分
に、上記支持板部材の周縁に開口する状態で形成された
抱持部と、センサを保持し、この抱持部の内側に挿入自
在な形状及び大きさを有するセンサケースと、上記支持
板部材の一部で上記抱持部に隣接する部分に設けたばね
片と、上記センサケースの一部に設けられ、このセンサ
ケースを上記抱持部に挿入し切った状態で上記ばね片の
一部と係合して上記センサケースが上記抱持部から抜け
出るのを阻止する係合部とを備え、上記固定輪に上記セ
ンサを支持する回転速度検出装置付転がり軸受ユニット
のセンサ取付部に於いて、上記支持板部材の一部で上記
回転輪の一部に対向する部分に全周に亙って添着され、
その先端縁を上記回転輪の一部に全周に亙って摺接させ
た弾性材製のシール部材と、上記支持板部材の一部で上
記抱持部を囲む部分に設けられた弾性材製の密封部材と
を備え、この密封部材は、上記抱持部が開口した側の支
持板部材の周縁側に開口部を設けており、上記センサケ
ースは、この開口部を弾性的に押し広げつつ上記密封部
材の内側に押し込む事により、この密封部材の内側で上
記抱持部に挿入されている事を特徴とする回転速度検出
装置付転がり軸受ユニットのセンサ取付部。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9053128A JPH10253646A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 回転速度検出装置付転がり軸受ユニットのセンサ取付部 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9053128A JPH10253646A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 回転速度検出装置付転がり軸受ユニットのセンサ取付部 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10253646A true JPH10253646A (ja) | 1998-09-25 |
Family
ID=12934179
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9053128A Pending JPH10253646A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 回転速度検出装置付転がり軸受ユニットのセンサ取付部 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10253646A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001242187A (ja) * | 2000-03-01 | 2001-09-07 | Ntn Corp | 磁気エンコーダ、車輪用軸受および磁気エンコーダの製造方法 |
| JP2008275573A (ja) * | 2007-04-02 | 2008-11-13 | Jtekt Corp | 回転検出センサ取付構造 |
| JP2009008598A (ja) * | 2007-06-29 | 2009-01-15 | Jtekt Corp | 回転検出センサ取付構造 |
| JP2009042016A (ja) * | 2007-08-08 | 2009-02-26 | Jtekt Corp | 回転速度検出装置付き軸受装置 |
| JP2009092563A (ja) * | 2007-10-10 | 2009-04-30 | Jtekt Corp | センサ付き転がり軸受装置 |
| CN103982248A (zh) * | 2014-05-21 | 2014-08-13 | 南京博沃科技发展有限公司 | 具有间隙控制功能的叶片式密封装置 |
| US10837510B2 (en) | 2018-04-10 | 2020-11-17 | Bendix Spicer Foundation Brake Llc | Thermally isolated composite exciter ring |
-
1997
- 1997-03-07 JP JP9053128A patent/JPH10253646A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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