JPH10253464A - 電子体温計 - Google Patents
電子体温計Info
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- JPH10253464A JPH10253464A JP9054945A JP5494597A JPH10253464A JP H10253464 A JPH10253464 A JP H10253464A JP 9054945 A JP9054945 A JP 9054945A JP 5494597 A JP5494597 A JP 5494597A JP H10253464 A JPH10253464 A JP H10253464A
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- Japan
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- measurement
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 測定状態の異常の検出が容易で、体温をより
短時間でより正確に報知・表示し得る電子体温計を提供
する。 【解決手段】 平衡温付近で一定時間温度上昇がなくな
ってから、一定範囲を超えて温度低下があるかどうか、
そして一定範囲を超えて温度低下があった場合にそれが
どのくらいの時間継続するのかを監視する。
短時間でより正確に報知・表示し得る電子体温計を提供
する。 【解決手段】 平衡温付近で一定時間温度上昇がなくな
ってから、一定範囲を超えて温度低下があるかどうか、
そして一定範囲を超えて温度低下があった場合にそれが
どのくらいの時間継続するのかを監視する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、より簡便で正確な
体温測定が可能な電子体温計に関する。
体温測定が可能な電子体温計に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、体温測定に使用される温度計
の1種として、熱に感応する電気的素子をセンサとして
用いて皮膚や粘膜表面の温度を測定し、体温とみなされ
る温度、すなわち平衡温を検出して報知・表示するよう
に構成された電子体温計が知られている。
の1種として、熱に感応する電気的素子をセンサとして
用いて皮膚や粘膜表面の温度を測定し、体温とみなされ
る温度、すなわち平衡温を検出して報知・表示するよう
に構成された電子体温計が知られている。
【0003】このような電子体温計は、従来の水銀体温
計に比べて破損のおそれも少なく取扱いが簡単であるだ
けでなく、体温測定に際しては測定終了を自動的に判断
し、測定終了と判断された時にそれを報知し検出温度を
体温として出力し表示するように構成されているので、
体温をより迅速に知ることができるという特長も有して
いる。
計に比べて破損のおそれも少なく取扱いが簡単であるだ
けでなく、体温測定に際しては測定終了を自動的に判断
し、測定終了と判断された時にそれを報知し検出温度を
体温として出力し表示するように構成されているので、
体温をより迅速に知ることができるという特長も有して
いる。
【0004】測定終了の判断は様々な方式によって行わ
れており、たとえば、実開昭59−72525号公報に
は、測定温度が所定期間一定であることを検出した場合
に測定終了と判断して出力を行う方式が開示されてい
る。実開昭59−100233号公報には、タイマによ
り計時を行って所定時間の経過後に測定終了と判断して
出力を行う方式が、開示されている。あるいは、所定期
間温度上昇がないことを測定終了の判断条件とする方式
なども提案されている。
れており、たとえば、実開昭59−72525号公報に
は、測定温度が所定期間一定であることを検出した場合
に測定終了と判断して出力を行う方式が開示されてい
る。実開昭59−100233号公報には、タイマによ
り計時を行って所定時間の経過後に測定終了と判断して
出力を行う方式が、開示されている。あるいは、所定期
間温度上昇がないことを測定終了の判断条件とする方式
なども提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、判断に
必要な検出条件の選び方、あるいは選んだ検出条件の設
定の仕方によって、体温が報知されるまでの時間や体温
として表示される温度が影響を受けることが判明してい
る。このように測定終了の判断を適正に行うことが容易
ではないため、電子体温計を用いて正確な平衡温が簡便
に迅速に検出可能であるとは言い難いのが現状である。
必要な検出条件の選び方、あるいは選んだ検出条件の設
定の仕方によって、体温が報知されるまでの時間や体温
として表示される温度が影響を受けることが判明してい
る。このように測定終了の判断を適正に行うことが容易
ではないため、電子体温計を用いて正確な平衡温が簡便
に迅速に検出可能であるとは言い難いのが現状である。
【0006】以下に従来の電子体温計の難点を具体的に
あげる。
あげる。
【0007】1.測定終了の判断に必要な検出条件が厳
しく設定されている場合、たとえば測定温度が所定期間
一定であることを検出条件とした場合に、一定温度であ
るとみなす温度範囲が狭すぎたりその期間が長すぎたり
するような場合には、測定終了がなかなか報知されな
い。すなわち測定に時間がかかる。
しく設定されている場合、たとえば測定温度が所定期間
一定であることを検出条件とした場合に、一定温度であ
るとみなす温度範囲が狭すぎたりその期間が長すぎたり
するような場合には、測定終了がなかなか報知されな
い。すなわち測定に時間がかかる。
【0008】2.反対に、同検出条件が甘く設定されて
いる場合には、正しい平衡温と報知される温度との差が
大きくなってしまう。すなわち正確な平衡温が得難い。
いる場合には、正しい平衡温と報知される温度との差が
大きくなってしまう。すなわち正確な平衡温が得難い。
【0009】3.同検出条件の選び方によっては、「測
定状態の異常」と「正常な測定の終了」との区別がつか
ないことがある。たとえば一定時間温度上昇がないこと
を同検出条件とする場合には、センサ部が検温部位から
ずれたときも測定終了と判断されてしまうため、測り直
しが必要なのにもかかわらず平衡温とかけはなれた温度
が体温として表示されてしまう。
定状態の異常」と「正常な測定の終了」との区別がつか
ないことがある。たとえば一定時間温度上昇がないこと
を同検出条件とする場合には、センサ部が検温部位から
ずれたときも測定終了と判断されてしまうため、測り直
しが必要なのにもかかわらず平衡温とかけはなれた温度
が体温として表示されてしまう。
【0010】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
のであり、体温測定時の「測定状態の異常」と「正常な
測定の終了」を区別可能にして、体温(平衡温)をより
短い時間でより正確に報知・表示し得る電子体温計を提
供することを、その目的としている。
のであり、体温測定時の「測定状態の異常」と「正常な
測定の終了」を区別可能にして、体温(平衡温)をより
短い時間でより正確に報知・表示し得る電子体温計を提
供することを、その目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の目的を
達成するために、平衡温付近で一定時間温度上昇がなく
なってから、一定範囲を超えて温度低下があるかどう
か、そして一定範囲を超えて温度低下があった場合にそ
れがどのくらいの時間継続するのかを監視するようにし
て、測定異常の検出を容易にしたものである。
達成するために、平衡温付近で一定時間温度上昇がなく
なってから、一定範囲を超えて温度低下があるかどう
か、そして一定範囲を超えて温度低下があった場合にそ
れがどのくらいの時間継続するのかを監視するようにし
て、測定異常の検出を容易にしたものである。
【0012】すなわち本発明の電子体温計は、検出温度
に相関する電気信号を出力する温度センサと、オン/オ
フ動作により体温測定の開始/停止を指令するスイッチ
と、このスイッチのオン動作に応じて計時を開始するタ
イマと、測定の状態を報知する報知手段と、体温を表示
する表示手段と、体温測定の開始から所定時間Rが経過
したとき、体温測定の停止を指令する自動消去手段と、
前記スイッチのオン動作に応じて、前記温度センサ出力
の経時変化の検出を開始し、体温測定の停止が指令され
るまで検出を継続する温度変化検出手段と、この温度変
化検出手段によりそれまでに検出された最高温度が、所
定の測定温度範囲J内にあるか否かを判断し、測定温度
範囲J内にあると判断されたとき前記最高温度を前記表
示手段へ出力し、否と判定されたとき測定温度範囲外を
示す表示を前記表示手段へ出力する測温範囲判断手段
と、この測温範囲判断手段により前記最高温度が測定温
度範囲J内にあると判断され、かつ前記温度センサの検
出温度が、前記最高温度と比べ所定の温度差K以下の低
下にとどまる状態が所定時間S継続したとき、測定終了
と判断して前記報知手段を駆動する第1の判断手段と、
前記測温範囲判定手段により前記最高温度が測定温度範
囲J内にあると判断され、かつ前記温度センサの検出温
度が、前記最高温度と比べ所定温度差Kを超えて低下し
たとき異常発生と判断して前記報知手段を駆動し、さら
にその状態が所定時間T継続したとき、測り直しが必要
な測定異状と判断して前記報知手段を駆動する第2の判
断手段とを備えていることを、その特徴としている。
に相関する電気信号を出力する温度センサと、オン/オ
フ動作により体温測定の開始/停止を指令するスイッチ
と、このスイッチのオン動作に応じて計時を開始するタ
イマと、測定の状態を報知する報知手段と、体温を表示
する表示手段と、体温測定の開始から所定時間Rが経過
したとき、体温測定の停止を指令する自動消去手段と、
前記スイッチのオン動作に応じて、前記温度センサ出力
の経時変化の検出を開始し、体温測定の停止が指令され
るまで検出を継続する温度変化検出手段と、この温度変
化検出手段によりそれまでに検出された最高温度が、所
定の測定温度範囲J内にあるか否かを判断し、測定温度
範囲J内にあると判断されたとき前記最高温度を前記表
示手段へ出力し、否と判定されたとき測定温度範囲外を
示す表示を前記表示手段へ出力する測温範囲判断手段
と、この測温範囲判断手段により前記最高温度が測定温
度範囲J内にあると判断され、かつ前記温度センサの検
出温度が、前記最高温度と比べ所定の温度差K以下の低
下にとどまる状態が所定時間S継続したとき、測定終了
と判断して前記報知手段を駆動する第1の判断手段と、
前記測温範囲判定手段により前記最高温度が測定温度範
囲J内にあると判断され、かつ前記温度センサの検出温
度が、前記最高温度と比べ所定温度差Kを超えて低下し
たとき異常発生と判断して前記報知手段を駆動し、さら
にその状態が所定時間T継続したとき、測り直しが必要
な測定異状と判断して前記報知手段を駆動する第2の判
断手段とを備えていることを、その特徴としている。
【0013】なお、本発明において、時間を示す定数
R、S、およびT、温度を示す定数JおよびK、ならび
にカウンタの加算回数を示すAは、センサの感度や要求
される体温の精度などに合わせて、適宜設定が可能であ
る。
R、S、およびT、温度を示す定数JおよびK、ならび
にカウンタの加算回数を示すAは、センサの感度や要求
される体温の精度などに合わせて、適宜設定が可能であ
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施例により本
発明を詳細に説明する。
発明を詳細に説明する。
【0015】図1は、本発明の一実施例の電子体温計の
外観の概略を示す図である。図1に示されるように、本
体1の一端にはサーミスタなどの感温素子で構成される
センサ部2が、他端の表面には検出された体温を表示す
るための表示手段3と電源の入/切を操作するためのス
イッチ4が配置されている。表示手段3としては、たと
えば液晶表示装置や発光ダイオードなどが使用可能であ
る。なお、本体1内部には報知手段5としてのブザー
と、これら部品の動作を制御するための電子回路6が実
装されている。
外観の概略を示す図である。図1に示されるように、本
体1の一端にはサーミスタなどの感温素子で構成される
センサ部2が、他端の表面には検出された体温を表示す
るための表示手段3と電源の入/切を操作するためのス
イッチ4が配置されている。表示手段3としては、たと
えば液晶表示装置や発光ダイオードなどが使用可能であ
る。なお、本体1内部には報知手段5としてのブザー
と、これら部品の動作を制御するための電子回路6が実
装されている。
【0016】図2は、本実施例の構成を示すブロック図
である。センサ部2で出力される温度を示すアナログ信
号は、A/D変換器7によりデジタル信号に変換され
て、制御手段であるマイクロプロセッサ(MPU)8に
入力される。このMPU8は、入力された信号とメモリ
に記憶されたプログラムやデータにしたがって平衡温を
検出し、報知手段5と表示手段3の動作を制御する。
である。センサ部2で出力される温度を示すアナログ信
号は、A/D変換器7によりデジタル信号に変換され
て、制御手段であるマイクロプロセッサ(MPU)8に
入力される。このMPU8は、入力された信号とメモリ
に記憶されたプログラムやデータにしたがって平衡温を
検出し、報知手段5と表示手段3の動作を制御する。
【0017】次に上記構成の本実施例の電子体温計の作
用を、図3のフローチャートを参照して説明する。
用を、図3のフローチャートを参照して説明する。
【0018】スイッチ4のオン動作により測定が開始さ
れると、プログラムの前処理として、データの初期値化
が行われ、所定時間R経過後の自動電源消去に備えて計
時を行うタイマがセットされる。さらに、表示手段3の
全点灯等の動作チェック他の初期動作が行われ、サンプ
リング待ちとなる。
れると、プログラムの前処理として、データの初期値化
が行われ、所定時間R経過後の自動電源消去に備えて計
時を行うタイマがセットされる。さらに、表示手段3の
全点灯等の動作チェック他の初期動作が行われ、サンプ
リング待ちとなる。
【0019】サンプリング時間となると、A/D変換器
7の出力データの読込を開始する。1番目のデータを読
込む時点では、メモリの最高値データはリセットされて
いるので「0」の状態であり、「0」と1番目のデータ
との比較から、まず1番目の読込データをメモリ(その
中でもRAM)内の最高値データに格納する。そして、
2番目のデータを読込んで、格納されている最高値デー
タの値と比較し、2番目の読込データの方が大きければ
最高値データを更新し、安定検出カウンタをリセット
し、3番目のデータを読込む。このように読込データと
最高値データの比較を行って温度が上昇中と判断される
場合には、自動消去のためのタイマのタイムアップま
で、データの読込と安定検出カウンタのリセットが繰り
返される。
7の出力データの読込を開始する。1番目のデータを読
込む時点では、メモリの最高値データはリセットされて
いるので「0」の状態であり、「0」と1番目のデータ
との比較から、まず1番目の読込データをメモリ(その
中でもRAM)内の最高値データに格納する。そして、
2番目のデータを読込んで、格納されている最高値デー
タの値と比較し、2番目の読込データの方が大きければ
最高値データを更新し、安定検出カウンタをリセット
し、3番目のデータを読込む。このように読込データと
最高値データの比較を行って温度が上昇中と判断される
場合には、自動消去のためのタイマのタイムアップま
で、データの読込と安定検出カウンタのリセットが繰り
返される。
【0020】上記比較を繰り返すうちに、読込データと
最高値データとが同じ、または読込データが最高値デー
タより小さくなった場合、すなわち温度が下降したと判
断される場合には、最高値データと読込データとの差を
差分データとして格納する。そして、そのときの最高値
データが予め設定しておいた所定の温度範囲(測温範囲
J)内にあるかどうかを判断する。
最高値データとが同じ、または読込データが最高値デー
タより小さくなった場合、すなわち温度が下降したと判
断される場合には、最高値データと読込データとの差を
差分データとして格納する。そして、そのときの最高値
データが予め設定しておいた所定の温度範囲(測温範囲
J)内にあるかどうかを判断する。
【0021】そのときの最高値データが測温範囲J内に
ないと判断された場合には、低温側あるいは高温側いず
れかの測温範囲外の表示を行い、自動電源消去の時間で
なければデータの読込を続ける。
ないと判断された場合には、低温側あるいは高温側いず
れかの測温範囲外の表示を行い、自動電源消去の時間で
なければデータの読込を続ける。
【0022】測温範囲J内であれば、スイッチ4のオン
動作から開始された計時とは別に、実際の測定時間を簡
易的に計時するタイマ(測温タイマ)による計時を開始
して、最高値データを表示手段へ出力する。
動作から開始された計時とは別に、実際の測定時間を簡
易的に計時するタイマ(測温タイマ)による計時を開始
して、最高値データを表示手段へ出力する。
【0023】最高値データ表示の後の動作は、第1の判
断手段の判断の結果にしたがう。すなわち差分データを
予め設定しておいた一定値(K)と比較して、K以下あ
るいはKを超えたかどうかを判断する。専用LSIで構
成する場合には、表示手段3への出力信号の一致を判断
条件としてもよい。
断手段の判断の結果にしたがう。すなわち差分データを
予め設定しておいた一定値(K)と比較して、K以下あ
るいはKを超えたかどうかを判断する。専用LSIで構
成する場合には、表示手段3への出力信号の一致を判断
条件としてもよい。
【0024】差分データがK以下であると判断された場
合には、安定検出カウンタ加算を行い、さらにその加算
が所定回数A継続したかどうかを判断する。所定回数A
に達しないうちはデータの読込を繰り返し、所定回数A
継続したと判断された場合には報知手段5を駆動して、
正常な測定の終了を示す第1の報知を行う。この安定検
出カウンタの加算回数Aは、これによって平衡温付近の
温度が継続して検出される時間Sを簡易的に計時しよう
とするものである。なお、第1の報知が、ブザーなどを
用いた音声報知であったり、触覚などに訴える手段を用
いた報知である場合には、初回検出時のみ行うものとす
る。
合には、安定検出カウンタ加算を行い、さらにその加算
が所定回数A継続したかどうかを判断する。所定回数A
に達しないうちはデータの読込を繰り返し、所定回数A
継続したと判断された場合には報知手段5を駆動して、
正常な測定の終了を示す第1の報知を行う。この安定検
出カウンタの加算回数Aは、これによって平衡温付近の
温度が継続して検出される時間Sを簡易的に計時しよう
とするものである。なお、第1の報知が、ブザーなどを
用いた音声報知であったり、触覚などに訴える手段を用
いた報知である場合には、初回検出時のみ行うものとす
る。
【0025】また差分データがKを超えた場合の動作
は、第2の判断手段の判断の結果にしたがう。すなわち
測温タイマが所定時間Tを経過したかどうかを判断す
る。差分データがKを超えた状態が所定時間Tを経過し
た場合には、測り直しが必要な測定異状と判断して、第
2の報知が行われる。なお、差分データがKを超えたこ
とが最初に検出された時点で第3の報知が行なわれる。
は、第2の判断手段の判断の結果にしたがう。すなわち
測温タイマが所定時間Tを経過したかどうかを判断す
る。差分データがKを超えた状態が所定時間Tを経過し
た場合には、測り直しが必要な測定異状と判断して、第
2の報知が行われる。なお、差分データがKを超えたこ
とが最初に検出された時点で第3の報知が行なわれる。
【0026】差分データがKを超えた場合とは、センサ
部2が検温部位から一時的にずれた場合と考えられ、こ
の第3の報知が行われることによって、即座にセンサ部
の位置を確認し、ずれていれば正しい位置に置き直して
測定を続けることができる。もし、センサ部を置き直し
て測定を続けた場合にも、差分データがKを超える状態
が所定時間T継続した場合には、単なるセンサ部の一時
的なずれではなく、他の原因による測定異状と考えられ
る。そのため、第2の報知が行われることによって、測
定異状の原因があればそれを取り除いて、測り直しをす
ることができる。 なお、これらの3つの報知は1種類
の報知手段を用いたものでもよいし、異なった種類のも
のを用いて行ってもよい。また、1種類の報知手段を、
ブザーであれば鳴る回数を変えるなどして区別できるよ
うにしてもよい。たとえば、第3の報知の種類が、第1
の報知と第2の報知の種類と容易に識別可能であれば、
第3の報知があったときに電子体温計を測定部位から取
り出して表示を確認する必要がなく、一時的な異常を直
して測定を継続することができる。
部2が検温部位から一時的にずれた場合と考えられ、こ
の第3の報知が行われることによって、即座にセンサ部
の位置を確認し、ずれていれば正しい位置に置き直して
測定を続けることができる。もし、センサ部を置き直し
て測定を続けた場合にも、差分データがKを超える状態
が所定時間T継続した場合には、単なるセンサ部の一時
的なずれではなく、他の原因による測定異状と考えられ
る。そのため、第2の報知が行われることによって、測
定異状の原因があればそれを取り除いて、測り直しをす
ることができる。 なお、これらの3つの報知は1種類
の報知手段を用いたものでもよいし、異なった種類のも
のを用いて行ってもよい。また、1種類の報知手段を、
ブザーであれば鳴る回数を変えるなどして区別できるよ
うにしてもよい。たとえば、第3の報知の種類が、第1
の報知と第2の報知の種類と容易に識別可能であれば、
第3の報知があったときに電子体温計を測定部位から取
り出して表示を確認する必要がなく、一時的な異常を直
して測定を継続することができる。
【0027】なお、第1の報知が、ブザーなどを用いた
音声報知であったり、触覚などに訴える手段を用いた報
知である場合には、初回検出時のみ行うものとすること
は、先にも述べたが、このとき他の報知手段が視覚に訴
える報知手段のような継続的に信号が出力されるもので
ある場合には、予めそれらの報知信号を解除しておくこ
とが好ましい。第2、第3の報知においても、各々の報
知手段の種類に応じた他報知解除、初回報知(あるいは
継続報知)などの処理を行うようにすることが好まし
い。
音声報知であったり、触覚などに訴える手段を用いた報
知である場合には、初回検出時のみ行うものとすること
は、先にも述べたが、このとき他の報知手段が視覚に訴
える報知手段のような継続的に信号が出力されるもので
ある場合には、予めそれらの報知信号を解除しておくこ
とが好ましい。第2、第3の報知においても、各々の報
知手段の種類に応じた他報知解除、初回報知(あるいは
継続報知)などの処理を行うようにすることが好まし
い。
【0028】第1、第2、あるいは第3の報知が行われ
た後は、スイッチ4のオフ動作や自動消去時間Rの到来
によって測定が停止されるまで、データの読込みが続け
られる。
た後は、スイッチ4のオフ動作や自動消去時間Rの到来
によって測定が停止されるまで、データの読込みが続け
られる。
【0029】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、例えば電子回路はマイクロプロセッサで
はなく、専用の制御回路(LSI)を使用して構成して
もよく、報知手段は、聴覚、視覚および触覚に訴える各
種手段を用いてもよく、種々の変形が可能である。
ものではなく、例えば電子回路はマイクロプロセッサで
はなく、専用の制御回路(LSI)を使用して構成して
もよく、報知手段は、聴覚、視覚および触覚に訴える各
種手段を用いてもよく、種々の変形が可能である。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
体温測定において平衡温付近で一定時間温度上昇がなく
なってから、一定範囲を超えて温度低下があるかどう
か、そして一定範囲を超えて温度低下があった場合にそ
れがどのくらいの時間継続するのかを監視するようにし
ているので、測定中の異常の検出が容易であり、「正常
な測定の終了」と「測り直しの必要な測定状態の異常」
が区別可能であるので、体温(平衡温)をより短い時間
でより正確に報知・表示し得る電子体温計が得られる。
体温測定において平衡温付近で一定時間温度上昇がなく
なってから、一定範囲を超えて温度低下があるかどう
か、そして一定範囲を超えて温度低下があった場合にそ
れがどのくらいの時間継続するのかを監視するようにし
ているので、測定中の異常の検出が容易であり、「正常
な測定の終了」と「測り直しの必要な測定状態の異常」
が区別可能であるので、体温(平衡温)をより短い時間
でより正確に報知・表示し得る電子体温計が得られる。
【図1】本発明の一実施例の電子体温計の外観を示す概
略図である。
略図である。
【図2】本発明の一実施例の電子体温計の構成を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【図3】本発明の一実施例の電子体温計の動作を説明す
るためのブロック図である。
るためのブロック図である。
1………本体 2………センサ部 3………表示手段 4………スイッチ 5………報知手段 6………電子回路 7………A/D変換器 8………マイクロプロセッサ
Claims (4)
- 【請求項1】 検出温度に相関する電気信号を出力する
温度センサと、オン/オフ動作により体温測定の開始/
停止を指令するスイッチと、このスイッチのオン動作に
応じて計時を開始するタイマと、測定の状態を報知する
報知手段と、体温を表示する表示手段と、体温測定の開
始から所定時間Rが経過したとき、体温測定の停止を指
令する自動消去手段と、 前記スイッチのオン動作に応じて、前記温度センサ出力
の経時変化の検出を開始し、体温測定の停止が指令され
るまで検出を継続する温度変化検出手段と、 この温度変化検出手段によりそれまでに検出された最高
温度が、所定の測定温度範囲J内にあるか否かを判断
し、測定温度範囲J内にあると判断されたとき前記最高
温度を前記表示手段へ出力し、否と判定されたとき測定
温度範囲外を示す表示を前記表示手段へ出力する測温範
囲判断手段と、 この測温範囲判断手段により前記最高温度が測定温度範
囲J内にあると判断され、かつ前記温度センサの検出温
度が、前記最高温度と比べ所定の温度差K以下の低下に
とどまる状態が所定時間S継続したとき、測定終了と判
断して前記報知手段を駆動する第1の判断手段と、 前記測温範囲判定手段により前記最高温度が測定温度範
囲J内にあると判断され、かつ前記温度センサの検出温
度が、前記最高温度と比べ所定温度差Kを超えて低下し
たとき異常発生と判断して前記報知手段を駆動し、さら
にその状態が所定時間T継続したとき、測り直しが必要
な測定異状と判断して前記報知手段を駆動する第2の判
断手段とを、備えていることを特徴とする電子体温計。 - 【請求項2】 前記第1の判断手段により駆動される前
記報知手段と、前記第2の判断手段により駆動される前
記報知手段とが、同一種類であることを特徴とする特許
請求の範囲請求項1記載の電子体温計。 - 【請求項3】 前記第2の判断手段により駆動される前
記報知手段の種類が、異常発生と判断されたときと、測
定異状と判断されたときでは異なっていることを特徴と
する特許請求の範囲請求項1記載の電子体温計。 - 【請求項4】 前記第1の判断手段と前記第2の判断手
段とのいずれか一方の判断に基づいて前記報知手段が駆
動された後は、他方の判断が成立しても前記報知手段を
駆動しないことを特徴とする特許請求の範囲請求項1記
載の電子体温計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9054945A JPH10253464A (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | 電子体温計 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9054945A JPH10253464A (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | 電子体温計 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10253464A true JPH10253464A (ja) | 1998-09-25 |
Family
ID=12984802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9054945A Withdrawn JPH10253464A (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | 電子体温計 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10253464A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004198309A (ja) * | 2002-12-19 | 2004-07-15 | Tamagawa Seiki Co Ltd | 温度センサー付エンコーダの温度出力方法 |
CN103181757A (zh) * | 2011-12-27 | 2013-07-03 | 西铁城控股株式会社 | 电子体温计 |
JP2016114497A (ja) * | 2014-12-16 | 2016-06-23 | 白光株式会社 | 温度測定装置および温度測定方法 |
-
1997
- 1997-03-10 JP JP9054945A patent/JPH10253464A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004198309A (ja) * | 2002-12-19 | 2004-07-15 | Tamagawa Seiki Co Ltd | 温度センサー付エンコーダの温度出力方法 |
CN103181757A (zh) * | 2011-12-27 | 2013-07-03 | 西铁城控股株式会社 | 电子体温计 |
JP2013134161A (ja) * | 2011-12-27 | 2013-07-08 | Citizen Holdings Co Ltd | 電子体温計 |
JP2016114497A (ja) * | 2014-12-16 | 2016-06-23 | 白光株式会社 | 温度測定装置および温度測定方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040511 |