JPH10252758A - すべり軸受 - Google Patents
すべり軸受Info
- Publication number
- JPH10252758A JPH10252758A JP5464597A JP5464597A JPH10252758A JP H10252758 A JPH10252758 A JP H10252758A JP 5464597 A JP5464597 A JP 5464597A JP 5464597 A JP5464597 A JP 5464597A JP H10252758 A JPH10252758 A JP H10252758A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- members
- soft
- sliding
- hard
- sliding direction
- Prior art date
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- Withdrawn
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- Sliding-Contact Bearings (AREA)
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 硬質部材と軟質部材から成る摺動面を有する
すべり軸受において、必要な負荷能力を確保し、かつ異
物の埋没性を向上させて焼損の発生を防止する。 【解決手段】 硬質部材と軟質部材とを交互に配置して
成る摺動面を有するすべり軸受1において、硬質部材3
と軟質部材2とを摺動方向4に対して傾斜をつけて配置
した。
すべり軸受において、必要な負荷能力を確保し、かつ異
物の埋没性を向上させて焼損の発生を防止する。 【解決手段】 硬質部材と軟質部材とを交互に配置して
成る摺動面を有するすべり軸受1において、硬質部材3
と軟質部材2とを摺動方向4に対して傾斜をつけて配置
した。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディーゼル機関、
タービン等の硬質部材と軟質部材から成る摺動面を有す
るすべり軸受に関する。
タービン等の硬質部材と軟質部材から成る摺動面を有す
るすべり軸受に関する。
【0002】
【従来の技術】摺動面に硬質部材と軟質部材の複合部材
を有する従来のすべり軸受では、図3に示すように、摺
動方向4aに沿って複数の硬質部材と複数の軟質部材が
交互に位置するように縞状に形成されており、必要な軸
受機能を分担している。
を有する従来のすべり軸受では、図3に示すように、摺
動方向4aに沿って複数の硬質部材と複数の軟質部材が
交互に位置するように縞状に形成されており、必要な軸
受機能を分担している。
【0003】また、潤滑油中の異物が摺動中に軟質部材
に埋没されやすいように、硬質部材の巾を狭くしていて
軟質部材間の間隔が微細である。
に埋没されやすいように、硬質部材の巾を狭くしていて
軟質部材間の間隔が微細である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記の従来すべり軸受
では、硬質部材の巾が狭いために、硬質部材は高負荷に
耐えられず圧縮変形する場合がある。その影響によって
摺動面の軟質部材の面積割合が小さくなり、軟質部材の
役割分担である異物埋没性や耐焼付性などの機能が低下
する。
では、硬質部材の巾が狭いために、硬質部材は高負荷に
耐えられず圧縮変形する場合がある。その影響によって
摺動面の軟質部材の面積割合が小さくなり、軟質部材の
役割分担である異物埋没性や耐焼付性などの機能が低下
する。
【0005】一方、前記の従来のすべり軸受で硬質部材
の巾を拡げると、負荷能力は増すが異物埋没性などの機
能が低下し、焼損が生じる可能性が大きくなる。
の巾を拡げると、負荷能力は増すが異物埋没性などの機
能が低下し、焼損が生じる可能性が大きくなる。
【0006】本発明は、以上の従来のすべり軸受の問題
点を解決しようとするものである。
点を解決しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、硬質部材と軟
質部材とを交互に配置して成る摺動面を有するすべり軸
受において、硬質部材と軟質部材を摺動方向に対して傾
斜をつけて配置したことを特徴とする。
質部材とを交互に配置して成る摺動面を有するすべり軸
受において、硬質部材と軟質部材を摺動方向に対して傾
斜をつけて配置したことを特徴とする。
【0008】本発明では、硬質部材の巾を必要な負荷能
力を有するように拡げても、摺動方向に沿って移動する
潤滑油中の異物は摺動方向に対して傾斜して配置された
軟質部材上を必ず通ることとなり、この異物を確実に軟
質部材に埋没させることができる。これによって、すべ
り軸受に充分な負荷能力をもたせ、かつ潤滑油中の異物
の埋没性を上げ焼損を防ぐことができる。
力を有するように拡げても、摺動方向に沿って移動する
潤滑油中の異物は摺動方向に対して傾斜して配置された
軟質部材上を必ず通ることとなり、この異物を確実に軟
質部材に埋没させることができる。これによって、すべ
り軸受に充分な負荷能力をもたせ、かつ潤滑油中の異物
の埋没性を上げ焼損を防ぐことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態を、図1及
び図2によって説明する。本実施の形態では、すべり軸
受1の摺動面に複数の軟質部材2と複数の硬質部材3を
配置させる。軟質部材2と硬質部材3とは、平行をなし
て縞状に配置され、かつ、摺動方向4に対して角θをな
して斜めに配置されている。
び図2によって説明する。本実施の形態では、すべり軸
受1の摺動面に複数の軟質部材2と複数の硬質部材3を
配置させる。軟質部材2と硬質部材3とは、平行をなし
て縞状に配置され、かつ、摺動方向4に対して角θをな
して斜めに配置されている。
【0010】前記摺動面の形成方法としては、硬質基材
に軟質材料をレーザなどの熱源により部分的に合金化さ
せたり、硬質基材に溝加工して軟質材料をめっきしたり
するなどの方法等が用いられ、これによって複数の軟質
部材2と複数の硬質部材3を互いに交互になるようにし
て摺動方向4に対して斜めに配置するようにする。
に軟質材料をレーザなどの熱源により部分的に合金化さ
せたり、硬質基材に溝加工して軟質材料をめっきしたり
するなどの方法等が用いられ、これによって複数の軟質
部材2と複数の硬質部材3を互いに交互になるようにし
て摺動方向4に対して斜めに配置するようにする。
【0011】前記の硬質部材3と軟質部材2より成る複
合部材の摺動方向に対する角度、硬質部材3及び軟質部
材2の各々の幅と全体の面積比などは部材の種類によっ
て異なり、最適値は摺動試験によって決定されるが、下
記の事項が考慮される。
合部材の摺動方向に対する角度、硬質部材3及び軟質部
材2の各々の幅と全体の面積比などは部材の種類によっ
て異なり、最適値は摺動試験によって決定されるが、下
記の事項が考慮される。
【0012】(1) 複合部材の摺動方向に対する角度
(θ)は、すべての異物が摺動方向に平行に移動すると
想定すると、軟質部材に少しでも傾斜をつけておけば異
物は埋没されるので、0°<θ<180°となる。
(θ)は、すべての異物が摺動方向に平行に移動すると
想定すると、軟質部材に少しでも傾斜をつけておけば異
物は埋没されるので、0°<θ<180°となる。
【0013】(2) 軟質部材2と硬質部材3の各々
は、それぞれ巾D1 ,D2 を有し、その巾D1 ,D
2 は、加工精度及び異物の粒径から下限値が決まるが、
理論上は0.01mm以上あればよい。実用上は0.1
mm≦D1 ,D2 ≦1mmが適切である。
は、それぞれ巾D1 ,D2 を有し、その巾D1 ,D
2 は、加工精度及び異物の粒径から下限値が決まるが、
理論上は0.01mm以上あればよい。実用上は0.1
mm≦D1 ,D2 ≦1mmが適切である。
【0014】(3) 前記の巾D1 とD2 との比につい
ては、負荷能力、耐摩耗性、異物埋没性等から適正比が
決定されるが、D1 :D2 =0.1〜10:1の範囲と
なる。
ては、負荷能力、耐摩耗性、異物埋没性等から適正比が
決定されるが、D1 :D2 =0.1〜10:1の範囲と
なる。
【0015】以上のように構成された本実施の形態で
は、硬質部材3の巾を必要な負荷能力を有するように拡
げても、摺動方向4に沿って移動する潤滑油中の異物
は、摺動方向4に傾斜して配置された軟質部材2上を必
ず通過することとなり、確実にこの異物を軟質部材2に
埋没させることができる。
は、硬質部材3の巾を必要な負荷能力を有するように拡
げても、摺動方向4に沿って移動する潤滑油中の異物
は、摺動方向4に傾斜して配置された軟質部材2上を必
ず通過することとなり、確実にこの異物を軟質部材2に
埋没させることができる。
【0016】
【発明の効果】本発明は、すべり軸受の摺動面を形成す
る交互に配置された硬質部材と軟質部材とを摺動方向に
対して傾斜して配置しているので、以上説明したよう
に、硬質部材の巾及び軟質部材間の間隔によらずに異物
埋没性を確保し、硬質部材の負荷能力を向上させ、これ
によってすべり軸受の耐久性を向上させることができ
る。
る交互に配置された硬質部材と軟質部材とを摺動方向に
対して傾斜して配置しているので、以上説明したよう
に、硬質部材の巾及び軟質部材間の間隔によらずに異物
埋没性を確保し、硬質部材の負荷能力を向上させ、これ
によってすべり軸受の耐久性を向上させることができ
る。
【図1】本発明の実施の一形態の斜視図である。
【図2】前記本発明の実施の一形態における硬質部材と
軟質部材よりなる複合部材の配置説明図である。
軟質部材よりなる複合部材の配置説明図である。
【図3】従来のすべり軸受の斜視図である。
1 すべり軸受 2 軟質部材 3 硬質部材 4 摺動方向
Claims (1)
- 【請求項1】 硬質部材と軟質部材とを交互に配置して
成る摺動面を有するすべり軸受において、硬質部材と軟
質部材とを摺動方向に対して傾斜をつけて配置させたこ
とを特徴とするすべり軸受。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5464597A JPH10252758A (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | すべり軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5464597A JPH10252758A (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | すべり軸受 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10252758A true JPH10252758A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=12976523
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5464597A Withdrawn JPH10252758A (ja) | 1997-03-10 | 1997-03-10 | すべり軸受 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10252758A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006071006A (ja) * | 2004-09-02 | 2006-03-16 | Jtekt Corp | ころ軸受用の軌道輪ならびにその軌道輪を用いたころ軸受 |
US7128523B2 (en) | 2003-10-24 | 2006-10-31 | Hitachi Industries Co., Ltd. | Drainage pump and underwater bearing unit |
CN107725599A (zh) * | 2017-11-20 | 2018-02-23 | 刘小丽 | 一种耐磨轴套 |
-
1997
- 1997-03-10 JP JP5464597A patent/JPH10252758A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7128523B2 (en) | 2003-10-24 | 2006-10-31 | Hitachi Industries Co., Ltd. | Drainage pump and underwater bearing unit |
JP2006071006A (ja) * | 2004-09-02 | 2006-03-16 | Jtekt Corp | ころ軸受用の軌道輪ならびにその軌道輪を用いたころ軸受 |
CN107725599A (zh) * | 2017-11-20 | 2018-02-23 | 刘小丽 | 一种耐磨轴套 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040511 |