JPH10252065A - オールケーシング工法の既設構造物回収方法及び既設構造物回収装置 - Google Patents

オールケーシング工法の既設構造物回収方法及び既設構造物回収装置

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JPH10252065A
JPH10252065A JP6321697A JP6321697A JPH10252065A JP H10252065 A JPH10252065 A JP H10252065A JP 6321697 A JP6321697 A JP 6321697A JP 6321697 A JP6321697 A JP 6321697A JP H10252065 A JPH10252065 A JP H10252065A
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泰昭 石川
Hiroshi Kusumi
宏 久住
Kiyoshi Tsuchiya
清 土屋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 鉄を構造材に使用した既設構造物であって
も、長尺の状態で効率的に回収できるオールケーシング
工法の既設構造物回収技術を提供する。 【解決手段】 ケーシング104を把持できる上下方向
に駆動可能で回転駆動可能なメインバンド6とケーシン
グ104を把持できるサブバンド3とを備えたオールケ
ーシング掘削機を利用して、ケーシングをメインバンド
6で把持して回転させながら下降させることにより、鉄
筋102が埋設された既設杭101の外周周辺を先端の
ケーシングで環状に掘削して順次ケーシングを建て込
み、次いで、最上方のケーシングを撤去して既設杭を筒
状体7を介してメインバンド6で把持し、メインバンド
6を回転駆動して既設杭を根切りした後、メインバンド
6で把持して上昇させる動作を、サブバンド3と協働し
て繰り返すことにより、その既設杭を所定長さ引き上
げ、その地上側の部分をダイヤモンドワイヤソーの切断
用ワイヤ5で切断して分離し、クレーンで吊り上げて搬
出するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明の技術分野は、場所打
ち杭のような鉄筋コンクリート製の杭、鋼管杭等の既設
杭や地下連続壁のような鉄を構造材に使用した地中に残
置する既設構造物をオールケーシング工法の技術を利用
して回収し撤去する既設杭の撤去技術の技術分野に属す
る。
【0002】
【従来の技術】都市再開発等において、旧建造物を解体
してその跡地に新たな建造物を構築する場合、特に市街
地では、旧建造物に使用されていた既設の杭や地下連続
壁等の既設構造物の撤去が重大な問題となる。跡地に新
たな建造物を構築する場合には、新設の杭や地下連続壁
等を施工するが、その跡地にこうした既設構造物が残置
していると、これらの施工の妨げになるため、通常、邪
魔な既設構造物を事前に調査して撤去する。また、土地
を返却するため更地にする場合にも、地中に残置してい
る既設構造物を撤去する必要がある。その代表的なもの
である既設杭についてみると、既設杭には、木杭、場所
打ち杭、鋼管杭等各種の杭があるが、既設杭が特に場所
打ち杭や鋼管杭のような鉄を構造材に使用した杭の場合
には、その鉄の構造材が容易に切断できないため、従
来、その撤去には多大の負担を要した。本発明は、こう
した鉄を構造材に使用した既設杭や地下連続壁等の地中
に残置した既設地中構造物を、オールケーシング工法の
技術を併用して効率的に回収し、撤去するようにしたも
のである。このオールケーシング工法は、場所打ち杭等
を打設するための立て穴を形成するために、下端部に掘
削ビットを設けた掘削用の先端ケーシングをオールケー
シング掘削機により地中に押し込むとともに、これに適
当数の継ぎケーシングを継ぎ足してゆき、これにより穴
壁の崩壊を防止しながら、これらのケーシング内の土砂
をハンマーグラブで掘削して地上に搬出し、立て穴の掘
削を進める工法である。
【0003】オールケーシング工法は、こうした工法で
あるから、これを用いて例えば鉄筋コンクリート製の既
設杭を回収する場合、既設杭を包囲するようにケーシン
グを建て込んで、その既設杭をハンマーグラブで掘削し
て排出することとなる。そこで、こうした方法で従来実
施されていたオールケーシング工法の既設杭回収方法を
図4に基づいて説明する。図4は、従来のオールケーシ
ング工法の既設杭回収方法についての作業手順を示す作
業手順図である。図において、1は鉄筋コンクリート製
の既設杭、2はこの既設杭1の外周部に縦方向に埋設さ
れた縦筋をなす鉄筋、4は掘削用の先端のケーシングを
含む鋼管製のケーシング、6はこうしたケーシング4を
把持することができ上下方向に駆動可能で回転駆動可能
なオールケーシング掘削機の一部をなすメインバンド、
10はケーシング4における先端のケーシングの先端部
に設けた掘削ビット、11は地中に建て込まれたケーシ
ング4内の土砂を掘削して地上に搬出するための前述し
たハンマーグラブ、13aはメインバンド6に取り付け
てケーシング4を的確に把持できるようにするためのメ
インバンド用のスペーサである。
【0004】ケーシング4は、先端部に掘削ビット10
を設けた地山掘削用の先端のケーシングと、これに継ぎ
足される適当数の継ぎケーシングとからなり、先端のケ
ーシングに継ぎ足される継ぎケーシングの数を調節する
ことにより、地中に建て込むケーシング4の全長を調節
することができる。メインバンド6は、隣接端部を回動
可能に枢着して連結した複数のバンド部材と、連結した
これらのバンド部材の非連結側の両端部に回動可能に枢
着してその両端部を連結する油圧駆動のシリンダとでリ
ング状に形成されている。したがって、シリンダを縮め
るように駆動すると、複数のバンド部材が締め付けられ
てケーシング4に押し当てられ、ケーシング4を把持す
ることができる。また、メインバンド6は、図示してい
ないオールケーシング掘削機の駆動装置で上昇下降させ
ることができ、かつ、回転駆動することができる。オー
ルケーシング掘削機には種々のタイプのものがあるが、
この例で使用されているオールケーシング掘削機は、メ
インバンド6とこのメインバンド6をこのように上下方
向に駆動したり回転駆動したりする駆動装置とで構成さ
れている。ハンマーグラブ11は、図示していないクレ
ーンで地上に引き上げたり地中に降下させたりすること
ができるようになっている。スペーサ13aは、メイン
バンド6の複数のバンド部材の各内周部に取り付けられ
る複数のスペーサ片からなり、着脱自在に取り付けるこ
とができる。
【0005】次に、こうしたオールケーシング工法に使
用する機器を利用して既設杭1を回収する方法を図4に
基づいて説明する。図4(イ)に示すように既設杭1が
地中に残置している状態において、まず、ケーシング4
のうちの先端のケーシングを既設杭1の外周の周辺に位
置させるようにしてメインバンド6で把持し、メインバ
ンド6をオールケーシング掘削機の駆動装置で回転駆動
しがら下方向に駆動する。そうすると、先端のケーシン
グは、掘削力が付与されて既設杭1の外周の周辺を環状
に掘削しながら地中に押し込まれるようにして下降す
る。こうして先端のケーシングを地中に建て込んだら、
この先端のケーシングに継ぎケーシングを順次継ぎ足し
て、同様の方法で継ぎケーシングを適当数建て込み、ケ
ーシング4を図4(ロ)に示すように既設杭1の長さ分
ほど建て込む。その結果、既設杭1の周面を周辺地山と
縁切りすることができる。しかる後、この縁切りした既
設杭1を、図4(ロ)に示すようにハンマーグラブ11
で把持して引き上げると、既設杭1は、地盤と切り離さ
れて根切りされれた後、そのまま地上に搬出されること
となり、効率良く回収することができた。
【0006】しかしながら、こうした従来のオールケー
シング工法の既設杭回収方法は、図4に示すような小さ
な外径ΦD1 で短い長さL1 の既設杭1については実施
することが可能であるが、既設杭の外径が大きかった
り、又は既設杭の長さが長かったりする場合には、実施
することが不可能になる。すなわち、外径が大きいかっ
たり長さが長かったりする既設杭は、それだけ重量が大
きくなるが、ハンマーグラブ11を引き上げるためのク
レーンの容量は、それほど大きくなくないため、既設杭
の外径や長さが一定の限度を超えると、杭全体をハンマ
ーグラブ11で一度に引き上げることができなくなる。
また、鉄筋コンクリート製の既設杭には、その外周部近
くに縦方向の鉄筋が埋設されているが、ハンマーグラブ
11によってはこうした鉄筋を切断することができない
ため、既設杭を適当な長さに分割して地上に搬出するこ
とも不可能である。
【0007】こうしたことから、オールケーシング工法
を利用して既設杭を回収する場合、従来は、先端のケー
シングで既設杭外周の周辺を少しずつ掘削してケーシン
グを建て込んでは、ケーシング内の既設杭のコンクリー
ト部をチゼル等のブレーカで破砕するとともに、ケーシ
ング内に作業員が入って鉄筋をガス切断等で細かく溶断
しながら既設杭を小割にして、ハンマーグラブ11で地
上に搬出していた。また、別の方法として、ケーシング
内に全断面掘削用のドリルを配置し、このドリルでケー
シング内の既設杭の全断面を掘削して砕いてから地上に
搬出する方法が一部で試みられていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
方法は、外径や長さの著大な配筋量の多い既設杭の鉄筋
を手作業により切断すること自体能率的でないことに加
えて、地上への搬出上敢えて砕く必要のない既設杭を丸
ごと破砕しなければならず、この作業に多大の時間を要
して非効率的であった。また、後者の方法は、硬くて掘
削しづらいコンクリート製の既設杭を全断面掘削による
方法で丸ごと砕かなければならず、前者の方法と同様、
非効率的であることに加え、既設杭内の縦方向の鉄筋を
切断することが困難であった。すなわち、全断面掘削用
のドリルは、カッタを回転させて水平面を切削しながら
垂直方向に掘り進めるものであるため、その機構上、垂
直方向に長い既設杭内の縦筋を切断するには不適なもの
である。そのため、こうした装置で既設杭を掘削した場
合、垂直方向に長い既設杭内の縦筋は、切断するという
よりは、むしろ、長手方向に向けて切削されてゆくこと
となって切削しづらいばかりか、切削を行う過程でドリ
ルに絡んだりすることがあり、後者の方法も非効率的で
あった。これまでは、以上のような方法により、鉄筋が
埋設された既設杭を回収、撤去していたため、杭径が大
きく鉄筋量が多い既設杭や長さが長くて縦筋も長い既設
杭を回収しようとする場合、その回収作業は、多大の時
間を要して難作業となっていた。
【0009】以上、地中の既設構造物の典型である既設
杭を例に採り、従来の技術にみられる諸問題を述べた
が、従来行われていた鋼管杭や地下連続壁の回収方法に
ついても言及すると、まず、鋼管杭を回収する場合に
は、鋼管杭を囲むようにケーシングを建て込んだ後、ケ
ーシング内に作業員が入って、鋼管杭を搬出可能な長さ
にガス切断等で溶断して搬出し、こうした作業を繰返し
行うことにより回収していた。また、地下連続壁を回収
する場合には、地下連続壁に埋設されているH型鋼等の
型鋼を囲むようにケーシングを建て込んだ後、すでに述
べた鉄筋コンクリート製の既設杭を回収する場合と同
様、ケーシング内に作業員が入って地下連続壁内に埋設
されているH型鋼等の型鋼を細かく溶断しながら既設杭
を小割にして、ハンマーグラブで地上に搬出していた。
このように、鉄を構造材に使用した長いか又は大重量の
地中の既設構造物にあっては、鉄筋コンクリート製の既
設杭に限らず、その回収作業に多大の時間を要して困難
が伴った。
【0010】本発明は、こうした従来の技術にみられる
問題を解消しようとするものであって、その技術課題
は、鉄を構造材に使用した長いか又は大重量の地中の既
設構造物であっても、長尺の状態で地上に搬出できて効
率的に回収することができるオールケーシング工法の既
設構造物回収方法及び既設構造物回収装置を提供するこ
とにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明のこうした技術課
題を達成するため、オールケーシング工法の既設構造物
回収方法に関するこの出願の第1番目の発明は、次の
1)の技術手段を採用し、既設構造物回収装置に関する
この出願の第2番目の発明は、次の2)の技術手段を採
用した。 1) 掘削用の先端のケーシングを含むケーシングを把
持することができる上下方向に駆動可能で回転駆動可能
な第1のケーシング把持手段とこの第1のケーシング把
持手段で把持したケーシングを把持することができる第
2のケーシング把持手段とを備えたオールケーシング掘
削機によりケーシングを順次建て込むオールケーシング
工法を利用して、鉄を構造材に使用した既設構造物を回
収する場合、ケーシングを第1のケーシング把持手段で
把持して回転させながら下降させることにより既設構造
物における鉄の構造材の周りを先端のケーシングで環状
に掘削して順次ケーシングを建て込む第1の工程と、第
1の工程終了後に最上方のケーシングを撤去して既設構
造物を第1のケーシング把持手段で把持し、この第1の
ケーシング把持手段を駆動して既設構造物を根切りする
第2の工程と、この根切りした既設構造物を第1のケー
シング把持手段で把持して上昇させる動作を第2のケー
シング把持手段と協働して繰り返すことによりその既設
構造物を所定長さ引き上げる第3の工程と、この引き上
げた既設構造物の地上側の部分を切断して分離する第4
の工程と、この分離した既設構造物の地上側の部分をク
レーンで吊り上げて搬出する第5の工程とを経て既設構
造物を回収するようにした。 2) 前記1)のオールケーシング工法の既設構造物回
収方法の実施に使用され、掘削用の先端のケーシングを
含む複数のケーシングとその先端のケーシングに掘削力
を付与するオールケーシング掘削機とをセットにして構
成されるオールケーシング工法の既設構造物回収装置を
構成する場合、ケーシングを把持することができる上下
方向に駆動可能で回転駆動可能な第1のケーシング把持
手段とこの第1のケーシング把持手段で把持したケーシ
ングを把持することができる第2のケーシング把持手段
とを設けてオールケーシング掘削機を構成するととも
に、第1のケーシング把持手段に着脱可能に取り付ける
ことができ第1のケーシング把持手段に取り付けて作動
させることにより既設構造物を把持することができる第
1の既設構造物把持手段と第2のケーシング把持手段に
着脱可能に取り付けることができ第2のケーシング把持
手段に取り付けて作動させることにより既設構造物を把
持することができる第2の既設構造物把持手段とをアタ
ッチメントととして付設して構成した。
【0012】第1のケーシング把持手段と第2のケーシ
ング把持手段とを備えたオールケーシング掘削機は、引
上げ能力をクレーンに比べて格段に大きくすることがで
きるが、オールケーシング工法の既設構造物回収方法に
関するこの出願の第1番目の発明は、前記1)の技術手
段を採用していて、こうしたオールケーシング掘削機を
利用するようにしているので、このオールケーシング掘
削機を用いて、第1の工程で既設構造物を周辺部と縁切
りし、この縁切りした既設構造物を、第2の工程及び第
3の工程で根切りてそのまま持ち上げることができる。
しかも、こうした作業は、オールケーシング掘削機だけ
で達成することができ、ハンマーグラブのような他の装
置を要しない。また、この引き上げた既設構造物の地上
側の部分を、第4の工程で切断して分離するようにして
いるので、クレーンの引き上げ能力に見合った適宜の長
さに切断することにより、既設構造物を小割することな
く長尺の状態でクレーンで吊り上げ搬送して、効率的に
回収することができる。オールケーシング工法の既設構
造物回収装置に関するこの出願の第2番目の発明は、こ
うした既設構造物の回収方法そのものを実施するのに直
接的に使用する装置の発明であるので、当然、前記した
のと同様の作用効果を奏することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、この出願のオールケーシン
グ工法の既設構造物回収方法に関する発明及びオールケ
ーシング工法の既設構造物回収装置に関する発明が実際
上どのように具体化されるのかを示す具体化例を図1乃
至図3に基づいて説明することにより、この出願の各発
明の実施の形態を明らかにする。図1は、本発明の第1
の具体化例に関するオールケーシング工法の既設構造物
回収方法についての作業手順を示す作業手順図、図2
は、本発明の具体化例に関するオールケーシング工法の
既設構造物回収装置を構成するオールケーシング掘削機
の内部の正面図、図3は、本発明の第2の具体化例に関
するオールケーシング工法の既設構造物回収方法につい
ての作業手順を示す作業手順図である。これら図1乃至
図3において図4と同一符号を付けた部分は、同図と同
等の部分を表すので、説明の重複を避けるため詳述しな
い。以下、本具体化例の技術内容を説明するに当たって
は、鉄を構造材として使用した既設構造物の代表例であ
る鉄筋コンクリート製の既設杭を回収する場合を例にし
てその技術内容を説明する。
【0014】まず、図1に基づき、本発明の第1の具体
化例に関するオールケーシング工法の既設構造物回収方
法について説明すると、101は既設杭1よりも大きな
外径ΦD2 (>ΦD1 )で長い長さL2 (>L1 )の既
設杭、102はこの既設杭101に埋設された鉄筋1と
同様の鉄筋、104は既設杭101の外径に適合するケ
ーシング4と同様のケーシングである。3は第1のケー
シング把持手段としてのメインバンド6で把持した状態
のケーシング104を把持することができる第2のケー
シング把持手段としてのサブバンド、5は両端部を無端
状に連結して超硬岩や鉄筋のような硬いものを切断し得
るダイヤモンドワイヤソーの切断用ワイヤ、12はこの
切断用ワイヤ5を駆動するワイヤ駆動装置等を自走車体
上に設置したダイヤモンドワイヤソーの切断装置であ
る。
【0015】サブバンド3は、メインバンド6と同様、
複数のバンド部材とシリンダとを有し複数のバンド部材
をシリンダの駆動によりケーシングに押し当ててケーシ
ングを把持することができるようなっているが、本具体
化例では、具体的構造がメインバンド6と異なるので、
その詳細は、後に、オールケーシング掘削機の構造を説
明する際に述べる。切断用ワイヤ5は、鋼線等の金属ワ
イヤに人工ダイヤの粒状物を所定間隔を置いて焼結して
固着し形成されているため、超硬岩や鉄筋のような硬い
ものでも容易に切断することができる。ダイヤモンドワ
イヤソーは、こうした切断用ワイヤ5とワイヤ駆動装置
等を自走車体上に設置した切断装置12とで構成されて
いるため、両端部を無端状に連結した切断用ワイヤ5を
ワイヤ駆動装置で循環移動させながら、図1(ニ)に示
すように、自走車体を太線矢印方向に走行させて切断用
ワイヤ5を細線矢印方向に牽引すると、既設杭101を
引き切りして切断することができる。
【0016】7は既設杭101を引き上げるに際して上
端部の鉄筋102に取り付けられる筒状体、8aはメイ
ンバンド6に取り付けて作動させることにより既設杭1
01を把持することができる第1の既設構造物把持手段
としてのメインバンド用の把持金具、8bはサブバンド
3に取り付けて作動させることにより既設杭101を把
持することができる第2の既設構造物把持手段としての
サブバンド用の把持金具、113aはメインバンド6に
取り付けてケーシング4より大径のケーシング104を
的確に把持できるようにするためのメインバンド用のス
ペーサ、113bはサブバンド3に取り付けてケーシン
グ4より大径のケーシング104を的確に把持できるよ
うにするためのサブバンド用のスペーサである。
【0017】筒状体7は、サブバンド用の把持金具8a
を介してメインバンド6で把持できる外径を有するとと
もに、既設杭101の上端部の鉄筋102に取り付け可
能なフランジを下端部に設けており、アタッチメントと
して備え付けられる。メインバンド用の把持金具8a及
びサブバンド用の把持金具8bは、それぞれ、メインバ
ンド6及びサブバンド3に取り付けてその各シリンダを
駆動することにより、既設杭101に押し当てて既設杭
101を把持することのできるような構造になってい
る。すなわち、メインバンド6及びサブバンド3の複数
のバンド部材の各内周部に取り付けられる複数の金具か
らなり、着脱自在に取り付けることができるようにして
いる。これらメインバンド用の把持金具8a及びサブバ
ンド用の把持金具8bには、既設杭101を把持した際
に既設杭101に食い込ませるための突起を内面に設け
ており、その突起を既設杭101のコンクリート部に食
い込ませた状態でこれを把持金具8a,8bで把持する
ことにより、その把持を確実に行うことができる。こう
した突起は、既設杭101を回収する場合だけに限ら
ず、セメント配合物内に型鋼が埋設された地下連続壁等
他のコンクリート製の地中構造物を回収する場合にも設
けることができ、特に、既設杭101の引き上げのため
に大きな把持力を要するメインバンド用の把持金具8a
に設ければ、きわめて有効である。
【0018】本具体化例では、こうした突起に加え、既
設杭101がサブバンド3に対して上昇したりメインバ
ンド6が既設杭101に対して下降したりする等の既設
杭101との間の上下方向の相対的な運動により、既設
杭101に付着した泥を掻き落すことができる弾性変形
可能な掻き落しプレートが把持金具8a,8bに設けら
れている。こうした掻き落しプレートを設けたことによ
り、既設杭101に泥が付着している場合でも、その泥
が掻き落しプレートで自動的に掻き落されて、メインバ
ンド6及びサブバンド3で把持された既設杭101が付
着した泥により滑動するのを防ぐことができる。こうし
たメインバンド用の把持金具8a及びサブバンド用の把
持金具8bは、オールケーシング掘削機にアタッチメン
トとして付設される。メインバンド用のスペーサ113
a及びサブバンド用のスペーサ113bは、ケーシング
4よりも大径のケーシング104を把持するため、スペ
ーサ13a,13bよりも厚みを薄く形成している。
【0019】次に、図2に基づいてオールケーシング掘
削機の構造を説明する。本発明の具体化例の既設構造物
回収装置を構成するオールケーシング掘削機21は、す
でに述べたメインバンド6やサブバンド3のほか、メイ
ンバンド6を上下方向に駆動するスラストシリンダ23
と、このスラストシリンダ23のピストンロッドに取り
付けられ、ベースフレーム22上の4本のガイドポスト
27に沿って上昇下降できるように支持、案内されてい
る昇降フレーム24と、メインバンド6を回転駆動する
旋回モータ25とを備えている。サブバンド3は、隣接
端部を回動可能に枢着して連結した一対のバンド部材3
aを図2の左右にそれぞれ配置して構成され、これらの
バンド部材3aの非連結側の四つの端部のうち、前側の
二つの端部を、図2に示すように油圧駆動のシリンダ3
bに回動可能に枢着してシリンダ3bで連結するととも
に、後側の二つの端部も、図に表れていない後側のシリ
ンダ3bにより同様の方法で連結している。したがっ
て、前後の二つのシリンダ3bを縮めるように駆動する
と、既設杭101やケーシング104に押し当てられ、
これらを把持することができる。また、メインバンド6
は、一つの固定バンド部材とこの固定バンド部材に隣接
端部を回動可能に枢着して連結した二つの可動バンド部
材6aをそれぞれ後方と左右に配置して構成され、左右
の可動バンド部材6aの非連結側の前側の両端部を、図
2に示すように油圧駆動のシリンダ6bに回動可能に枢
着してシリンダ6bで連結している。したがって、シリ
ンダ6bを縮めるように駆動すると、固定バンド部材を
中心にして二つの可動バンド部材6aが締め付けられて
既設杭101やケーシング104に押し当てられ、これ
らを把持することができる。
【0020】サブバンド3は、後方に配置した固定バン
ド部材3aをベースフレーム22に固定して設置されて
いる。メインバンド6は、図示していないベアリングを
介してメインバンド設置用のフレーム26に回転可能に
設置されている。スラストシリンダ23は、ベースフレ
ーム22に立設され、その伸縮により昇降フレーム24
を上昇、下降させる。旋回モータ25は、その回転をメ
インバンド6に伝達し得るように昇降フレーム24に取
り付けられ、昇降フレーム24に随伴して上昇、下降す
る。昇降フレーム24の上部には、図示していないベア
リングを介してメインバンド設置用のフレーム26が設
置され、昇降フレーム24に随伴して上昇、下降する。
したがって、スラストシリンダ23を駆動すると、メイ
ンバンド6を昇降フレーム24を介して上下方向に駆動
することができるとともに、旋回モータ25を駆動する
と、メインバンド6を回転駆動することができる。ここ
で留意すべきことは、こうしたメインバンド6及びサブ
バンド3を備えたオールケーシング掘削機21は、クレ
ーンとは異なり、その引き上げ能力を格段に大きくする
ことができるため、外径が大きく長さが長い既設杭10
1を後に詳述する方法でそのまま引き上げることができ
る。
【0021】オールケーシング掘削機21は、こうした
構造を備えているので、次に示す方法でケーシング10
4を建て込むことができる。 1.スラストシリンダ23を限界まで伸ばして昇降フレ
ーム24を上昇させてから、メインバンド6でケーシン
グ104を把持する。 2.旋回モータ25でメインバンド6を回転駆動して、
ケーシング104を回転させる。 3.こうしてケーシング104をメインバンド6で把持
し回転させた状態において、スラストシリンダ23を縮
めて昇降フレーム24を下降させることによりケーシン
グ104を下降させて、地中を先端のケーシングで掘削
しながらケーシング104を建て込んで行く。 4.スラストシリンダ23が限界まで縮むと、旋回モー
タ24の駆動を停止してメインバンド6の回転を停止さ
せ、メインバンド6によるケーシング104の把持を解
除する。なお、このとき、地盤が軟らかくケーシング1
04が降下する恐れのある場合は、メインバンド6によ
るケーシング104の把持を解除する前にサブバンド3
でケーシング104を把持する。 5.ケーシング104の把持を解除した状態において、
再び、スラストシリンダ23を限界まで伸ばして昇降フ
レーム24を上昇させ、必要に応じて新たなケーシング
104を継ぎ足しながらメインバンド6でケーシング1
04を再び把持する。 6.前記の2乃至5の工程を繰り返して、ケーシング1
04を既設杭1の長さ分ほど建て込む。
【0022】こうしたオールケーシング掘削機21は、
これまでは、専ら、すでに建て込まれたケーシング10
4を引き上げるために使用され、既設杭101を引き上
げるためには使用されていなかったが、次に示す方法で
既設杭101を引き上げることができる。 1.メインバンド用の把持金具8a及びサブバンド用の
把持金具8bをメインバンド6及びサブバンド3に取り
付けるとともに、スラストシリンダ23を限界まで縮め
て昇降フレーム24を下降させ、メインバンド6で既設
杭101を把持する。 2.メインバンド6を、スラストシリンダ23を伸ばし
て上方向に駆動するか、又は旋回モータ25で若干回転
駆動して既設杭101を根切りした後、スラストシリン
ダ23を伸ばして既設杭101を引き上げて行く。 3.スラストシリンダ23を限界まで伸ばしたらその伸
長を停止するとともに、サブバンド3により既設杭10
1を把持して落下させないように支持し、しかる後、メ
インバンド6による既設杭101の把持を解除する。 4.既設杭101の把持を解除した状態において、再
び、スラストシリンダ23を限界まで縮めて昇降フレー
ム24を下降させるとともにメインバンド6で既設杭1
01を把持し、しかる後、サブバンド3による既設杭1
01の把持を解除する。 5.前記の2乃至4の工程を繰り返して、既設杭101
をサブバンド3と協働しながらメインバンド6で所望の
長さ引き上げる。
【0023】以上、第1の具体化例の既設構造物回収方
法の実施に使用する装置について述べたが、次に、その
既設構造物回収方法についての作業手順を図1を用いて
説明する。図1(イ)に示すように既設杭101が地中
に残置している状態において、まず、ケーシング104
のうちの先端のケーシングを既設杭101の外周の周辺
に位置させてメインバンド6で把持した後、すでに詳述
した方法でケーシング104を建て込んで行き、ケーシ
ング104を図1(ロ)に示すように既設杭101の長
さ分ほど建て込む。その場合、先端のケーシングは、既
設杭101のコンクリート部を切削できる能力をもって
いるので、鉄筋102の外側の既設杭101のコンクリ
ート部そのものを掘削するようにしてもよく、要は、既
設杭101における縦筋としての鉄筋102の周りを先
端のケーシングで環状に掘削してケーシング104を建
て込むようにすればよい。なお、先端のケーシングは、
横方向の鉄筋についても、切削速度は低下するが切削す
る能力はもっているので、鉄筋102の外側のコンクリ
ート部を先端のケーシングで掘削する過程でこうした横
方向の鉄筋に遭遇したとしても、ケーシング104の建
て込みを支障なく行うことができる。
【0024】こうして既設杭101を周辺部と縁切りし
た後、図1(ハ)に示すように、最上方のケーシング1
04だけを撤去して、その下方のケーシング104は保
護壁として残しておくとともに、筒状体7のフランジを
鉄筋102に溶接等で接合して既設杭101の上端部に
筒状体7を取り付ける。こうした筒状体7を既設杭10
1に取り付けることにより、既設杭101を把持して引
き上げる作業を、オールケーシング掘削機21の通常の
設置態様で容易に行うことができる。なお、この筒状体
7は、メインバンド6で既設杭101を容易に把持でき
るようにするため設けたものであるから、既設杭101
の上端部の周辺領域を掘り下げることにより、オールケ
ーシング掘削機21を地平面より低い位置に設置できる
ようにして既設杭101の上端部をメインバンド6で把
持できるようにしてもよい。
【0025】次いで、すでに詳述した方法により、メイ
ンバンド6を上方向に駆動するか回転駆動するかの何れ
かの駆動方式でメインバンド6を駆動して既設杭101
を根切りした後、既設杭101をメインバンド6で把持
して上昇させる動作を、サブバンド3と協働して繰り返
すことにより、図1(ニ)に示すように、根切りした既
設杭101をそのまま引き上げることができる。こうし
た既設杭101の引き上げ作業は、オールケーシング掘
削機21だけで達成することができ、従来の方法とは異
なり、ハンマーグラブ11のような他の装置を要しな
い。この既設杭101の引き上げ作業をする過程でメイ
ンバンド6やサブバンド3で既設杭101を把持する
が、本具体化例では、これらのバンド3,6に掻き落し
プレートを設けているため、既設杭101に付着した泥
がその作業過程で自動的に掻き落されて、メインバンド
6やサブバンド3で把持された既設杭101が泥により
滑動するのを防ぐことができる。なお、掻き落しプレー
トを設ける代わりに、既設杭101に付着した泥をハイ
ウォッシャで洗い落すようにしてもよい。メインバンド
6やサブバンド3には、こうした掻き落しプレートに加
えて、既設杭101に食い込ませるための突起を設けて
いるため、既設杭101をこれらのバンド3,6で確実
に把持することができる。
【0026】既設杭101を所望の長さ引き上げた後
は、図1(ニ)に示すように、この引き上げた既設杭1
01の地上側の部分をダイヤモンドワイヤソーの切断用
ワイヤ5で切断して分離する。その場合、ダイヤモンド
ワイヤソーに代えて、アブレシブジェットで切断するよ
うにしてもよい。このアブレシブジェットは、珪砂、ガ
ーネット、鉄球等の硬質微粒子を混入した高圧ジェット
により硬質物を切断するようにした装置である。既設杭
101をこれらの装置で切断することにより、鉄筋10
2が埋設された既設杭101の切断作業を、既設杭10
1をメインバンド6やサブバンド3で把持したままの状
態で簡便に行うことができる。本具体化例では、こうし
て既設杭101の地上側の部分を切断するようにしてい
るので、図1(ホ)に示すように、クレーンの引き上げ
能力に見合った適宜の長さに切断することにより、既設
杭101を小割することなく長尺の状態でクレーンで吊
り上げ搬送して、効率的に回収することができる。
【0027】図3に基づき、本発明の第2の具体化例に
関するオールケーシング工法の既設構造物回収方法につ
いて説明すると、201は既設杭101よりも大きな外
径ΦD3 (>ΦD2 )で長い長さL3 (>L2 )の既設
杭、202はこの既設杭201に埋設された鉄筋1と同
様の鉄筋、204は既設杭201の外径に適合するケー
シング4と同様のケーシング、107は既設杭201の
外径に適合する筒状体7と同様の筒状体、108a,1
08bはそれぞれ既設杭201の外径に適合するメイン
バンド用の把持金具8a、サブバンド用の把持金具8b
と同様のメインバンド用の把持金具、サブバンド用の把
持金具である。なお、既設杭201は、外径がきわめて
大きいため、第1の具体化例で設けたスペーサ113
a,113bのようなものは設けていない。第2の具体
化例の既設構造物回収方法は、第1の具体化例よりも更
に外径が大きく長さの長い既設杭201を回収する場合
の例であり、こうした場合には、既設杭201の重量の
増加やケーシング204とその周辺部との間の摩擦抵抗
の増加により、スラストシリンダ23の容量が足りなく
なったり、掘削トルクが不足したりすることがある。
【0028】こうした事態に対応するため、本具体化例
では、既設杭201を所定長さ引き上げる前に、図3
(ロ)に示すように、既設杭の引き上げに要する力を低
減することができるベントナイト等の泥水9をケーシン
グ204内に注入するようにしている。こうした工程を
付加することにより、泥水9の浮力が既設杭201に作
用してオールケーシング掘削機21のスラストシリンダ
23での既設杭201の引き上げに要する力を低減する
ことができる。そのため、泥水9の比重を適切に調整す
ることにより、オールケーシング掘削機21におけるス
ラストシリンダ23の容量が不足気味の場合でも、その
容量の範囲内で既設杭201の引き上げ作業を達成する
ことができる。図3の(イ)乃至(ホ)に示す本具体化
例の作業手順は、泥水9を注入する図3(ロ)に示す作
業手順を除いて、図1の(イ)乃至(ホ)に示す第1具
体化例の作業手順と基本的に変わらない。
【0029】図示はしていないが、本具体化例では、前
記の事態に対応するため、掘削用の先端のケーシング
に、掘削外径をケーシング204の外径よりも大径にす
るようにオーバカットするための掘削ビットと、掘削内
径をケーシング204の内径よりも小径にするようにオ
ーバカットするための掘削ビットとを設けている。さら
に、先端のケーシングに、ケーシング204の周面とそ
の周辺部との間の摩擦抵抗を低減できる滑材を注入する
ための注入パイプを設けている。すなわち、滑材注入用
の注入パイプを先端のケーシング内周面に沿って下方に
導いた後、先端のケーシングを貫通させてその外周側に
導くようにしている。滑材をこうした注入パイプを通じ
て先端のケーシングの外周側に注入すると、先端のケー
シングの底部を通じてその内周側にも導入され、ケーシ
ング204とその内外周の周辺部との間の摩擦係数を減
少させることができる。本具体化例では、以上の述べた
ようなオーバカットするための掘削ビットや注入パイプ
を設けているため、ケーシング204の周面とその周辺
部との間の摩擦抵抗や先端のケーシングの掘削抵抗を低
減することができて、ケーシング204を建て込む際の
掘削トルクを減少させることができる。
【0030】さらにまた、掘削用の先端のケーシングに
は、その掘削ビット10で掘削した掘削土砂を吸引して
排出するための排土パイプを、吸引口が掘削ビット10
の近傍に開口するように設けている。こうした排土パイ
プを設けることにより、掘削土砂が先端のケーシングの
多数の掘削ビット10間の間隙に圧密された状態で詰ま
って先端のケーシングの掘削抵抗を増加させたり、掘削
土砂がケーシング204の側部周辺に流入して詰まるこ
とにより、ケーシング204の周面とその周辺部との間
の摩擦抵抗を増加させたりするのを防ぐことができて、
ケーシング204を建て込む際の掘削トルクが掘削土砂
により増加するのを防ぐことができる。この第2の具体
化例では、以上のような種々の技術手段を施しているの
で、これらの技術手段を適宜選択して採用することによ
り、第1の具体化例よりも外径が大きく長さの長い既設
杭201を回収する場合でも、スラストシリンダ23の
容量が足りなくなったり掘削トルクが不足したりする事
態を防ぐことができる。
【0031】以上、鉄筋コンクリート製の既設杭を回収
する場合を例にして既設構造物の回収技術を説明した
が、その技術内容は、型鋼が埋設された地下連続壁や鋼
管杭のような鉄を構造材に使用した他の既設構造物を回
収する場合にも適用することができる。その場合におい
てケーシングを建て込むとき、型鋼が埋設された地下連
続壁については、その型鋼の周りを囲むように先端のケ
ーシングで地下連続壁のコンクリート部や地山を環状に
掘削してケーシングを建て込み、鋼管杭については、鋼
管杭の周りを囲むように先端のケーシングで地山を環状
に掘削してケーシングを建て込めばよく、要は、既設構
造物における鉄の構造材の周りを先端のケーシングで環
状に掘削してケーシングを建て込むようにすればよい。
また、型鋼が埋設された地下連続壁や鋼管杭に筒状体を
連結するときには、地下連続壁についてはその型鋼の上
端部に筒状体の取付部を取り付け、鋼管杭についてはそ
の鋼管杭の上端部外周面に筒状体の取付部を取り付けれ
ばよく、要は、筒状体の取付部を既設構造物の上端部に
取り付けることにより連結するようにすればよい。以上
述べた各具体化例では、第1のケーシング把持手段及び
第2のケーシング把持手段として、複数のバンド部材と
シリンダとを有し複数のバンド部材をシリンダの駆動に
よりケーシングに押し当ててケーシングを把持できるメ
インバンド及びサブバンドを示したが、こうしたケーシ
ング把持手段としは、円錐状のテーパ面が形成されたケ
ーシング挿通孔を設けたケーシング挿通部と、このケー
シング挿通孔に挿通されたケーシングとケーシング挿通
孔との間に嵌挿される複数の楔状の部材とで構成され、
これらの楔状の部材をテーパ面に沿わせながら押し込む
ことによりケーシングをチャッキングできるようにした
把持手段も従来知られているので、第1のケーシング把
持手段及び第2のケーシング把持手段の少なくとも一方
に、こうしたチャッキングによる把持手段を用いてもよ
く、要は、ケーシングを把持できる手段であれば、その
種類は問わない。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、オール
ケーシング工法の既設構造物回収方法に関するこの出願
の第1番目の発明及びオールケーシング工法の既設構造
物回収装置に関するこの出願の第2番目の発明は、それ
ぞれ、課題を解決する手段の項の1)及び2)に示した
技術手段を採用しているので、これらの各発明によれ
ば、それぞれ、鉄を構造材に使用した長いか又は大重量
の既設構造物であっても、長尺の状態で地上に搬出でき
て効率的に回収することができるオールケーシング工法
の既設構造物回収方法及び既設構造物回収装置が得られ
る。この出願の第1番目の発明を具体化する場合、特
に、特許請求範囲の請求項3に記載の技術手段を採用す
れば、ケーシング周面とその周辺部との間の摩擦抵抗や
先端のケーシングの掘削抵抗を低減することができて、
ケーシングを建て込む際の掘削トルクを減少させること
ができる。この出願の第1番目の発明を具体化する場
合、特に、特許請求範囲の請求項4に記載の技術手段を
採用すれば、既設構造物を把持して引き上げる作業を、
オールケーシング掘削機の通常の設置態様で容易に行う
ことができる。この出願の第1番目の発明を具体化する
場合、特に、特許請求範囲の請求項5に記載の技術手段
を採用すれば、オールケーシング掘削機での既設構造物
の引き上げに要する力を低減することができる。その結
果、オールケーシング掘削機における既設構造物の引き
上げ能力が不足気味の場合でも、その能力の範囲内で既
設構造物の引き上げ作業を達成することができる。この
出願の第1番目の発明を具体化する場合、特に、特許請
求範囲の請求項6又は請求項7に記載の技術手段を採用
すれば、鉄筋が埋設された既設構造物の切断作業を、既
設構造物をケーシング把持手段で把持したままの状態で
簡便に行うことができる。この出願の第2番目の発明を
具体化する場合、特に、特許請求範囲の請求項8又は請
求項9に記載の技術手段を採用すれば、ケーシング周面
とその周辺部との間の摩擦抵抗や先端のケーシングの掘
削抵抗を低減することができて、ケーシングを建て込む
際の掘削トルクを減少させることができる。この出願の
第2番目の発明を具体化する場合、特に、特許請求範囲
の請求項10に記載の技術手段を採用すれば、掘削土砂
が先端のケーシングの掘削部に圧密された状態で詰まっ
て先端のケーシングの掘削抵抗を増加させたり、掘削土
砂がケーシングの側部周辺に流入して詰まることによ
り、ケーシング周面とその周辺部との間の摩擦抵抗を増
加させたりするのを防ぐことができて、ケーシングを建
て込む際の掘削トルクが掘削土砂により増加するのを防
ぐことができる。この出願の第2番目の発明を具体化す
る場合、特に、特許請求範囲の請求項11に記載の技術
手段を採用すれば、請求項4に記載の技術手段を採用し
た場合と同様、既設構造物を把持して引き上げる作業
を、オールケーシング掘削機の通常の設置態様で容易に
行うことができる。この出願の第2番目の発明を具体化
する場合、特に、特許請求範囲の請求項13に記載の技
術手段を採用すれば、鉄を構造材に使用したコンクリー
ト製の地中構造物に既設構造物把持手段に設けた突起を
食い込ませた状態において地中構造物を同把持手段で確
実に把持することができる。この出願の第2番目の発明
を具体化する場合、特に、特許請求範囲の請求項14に
記載の技術手段を採用すれば、既設構造物に泥が付着し
ている場合でも泥除去手段で自動的に除去されて、既設
構造物把持手段で把持された既設構造物が付着した泥に
より滑動するのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の具体化例に関するオールケーシ
ング工法の既設構造物回収方法についての作業手順を示
す作業手順図である。
【図2】本発明の具体化例に関するオールケーシング工
法の既設構造物回収装置を構成するオールケーシング掘
削機の内部の正面図である。
【図3】本発明の第2の具体化例に関するオールケーシ
ング工法の既設構造物回収方法についての作業手順を示
す作業手順図である。
【図4】従来のオールケーシング工法の既設杭回収方法
についての作業手順を示す作業手順図である。
【符号の説明】
3 サブバンド 3a サブバンドのバンド部材 3b サブバンドシリンダ 4 先端ケーシング 5 ダイヤモンドワイヤソーの切断用ワイヤ 6 メインバンド 6a メインバンドのバンド部材 6b メインバンドシリンダ 7,107 筒状体 8a,108a メインバンド用の把持金具 8b,108b サブバンド用の把持金具 9 泥水 10 掘削ビット 12 ダイヤモンドワイヤソーの切断装置 21 オールケーシング掘削機 22 ベースフレーム 23 スラストシリンダ 24 昇降フレーム 25 旋回モータ 26 サブバンド支持フレーム 27 ガイドポスト 101,201 既設杭 102,202 鉄筋 104,204 ケーシング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石川 泰昭 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 久住 宏 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 土屋 清 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 掘削用の先端のケーシングを含むケーシ
    ングを把持することができる上下方向に駆動可能で回転
    駆動可能な第1のケーシング把持手段とこの第1のケー
    シング把持手段で把持したケーシングを把持することが
    できる第2のケーシング把持手段とを備えたオールケー
    シング掘削機によりケーシングを順次建て込むオールケ
    ーシング工法を利用して、鉄を構造材に使用した既設構
    造物を回収するオールケーシング工法の既設構造物回収
    方法であって、ケーシングを第1のケーシング把持手段
    で把持して回転させながら下降させることにより既設構
    造物における鉄の構造材の周りを先端のケーシングで環
    状に掘削して順次ケーシングを建て込む第1の工程と、
    第1の工程終了後に最上方のケーシングを撤去して既設
    構造物を第1のケーシング把持手段で把持し、この第1
    のケーシング把持手段を駆動して既設構造物を根切りす
    る第2の工程と、この根切りした既設構造物を第1のケ
    ーシング把持手段で把持して上昇させる動作を第2のケ
    ーシング把持手段と協働して繰り返すことによりその既
    設構造物を所定長さ引き上げる第3の工程と、この引き
    上げた既設構造物の地上側の部分を切断して分離する第
    4の工程と、この分離した既設構造物の地上側の部分を
    クレーンで吊り上げて搬出する第5の工程とを経て既設
    構造物を回収するようにしたことを特徴とするオールケ
    ーシング工法の既設構造物回収方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のオールケーシング工法の
    既設構造物回収方法の実施に使用され、掘削用の先端の
    ケーシングを含む複数のケーシングとその先端のケーシ
    ングに掘削力を付与するオールケーシング掘削機とをセ
    ットにして構成されるオールケーシング工法の既設構造
    物回収装置であって、ケーシングを把持することができ
    る上下方向に駆動可能で回転駆動可能な第1のケーシン
    グ把持手段とこの第1のケーシング把持手段で把持した
    ケーシングを把持することができる第2のケーシング把
    持手段とを設けてオールケーシング掘削機を構成すると
    ともに、第1のケーシング把持手段に着脱可能に取り付
    けることができ第1のケーシング把持手段に取り付けて
    作動させることにより既設構造物を把持することができ
    る第1の既設構造物把持手段と第2のケーシング把持手
    段に着脱可能に取り付けることができ第2のケーシング
    把持手段に取り付けて作動させることにより既設構造物
    を把持することができる第2の既設構造物把持手段とを
    アタッチメントととして付設したことを特徴とするオー
    ルケーシング工法の既設構造物回収装置。
  3. 【請求項3】 第1の工程でケーシングを建て込む場
    合、ケーシング周面とその周辺部との間の摩擦抵抗を低
    減することができる滑材を先端のケーシングの周辺に注
    入するようにしたことを特徴とする請求項1記載のオー
    ルケーシング工法の既設構造物回収方法。
  4. 【請求項4】 第1の工程終了後に最上方のケーシング
    を撤去して既設構造物を第1のケーシング把持手段で把
    持する場合、第1のケーシング把持手段で把持可能な筒
    状体を既設構造物の上端部に取り付けることにより連結
    して、既設構造物を筒状体を介して把持できるようにし
    たことを特徴とする請求項1記載のオールケーシング工
    法の既設構造物回収方法。
  5. 【請求項5】 第3の工程で既設構造物を所定長さ引き
    上げる前に、既設構造物の引き上げに要する力を低減す
    ることができる泥水をケーシング内に注入するようにし
    たことを特徴とする請求項1記載のオールケーシング工
    法の既設構造物回収方法。
  6. 【請求項6】 第4の工程で引き上げた既設構造物の地
    上側の部分を切断して分離する場合、ダイヤモンドワイ
    ヤソーで切断するようにしたことを特徴とする請求項1
    記載のオールケーシング工法の既設構造物回収方法。
  7. 【請求項7】 第4の工程で引き上げた既設構造物の
    地上側の部分を切断して分離する場合、硬質微粒子を混
    入した高圧ジェットで切断する装置であるアブレシブジ
    ェットで切断するようにしたことを特徴とする請求項1
    記載のオールケーシング工法の既設構造物回収方法。
  8. 【請求項8】 掘削用の先端のケーシングに、ケーシン
    グ周面とその周辺部との間の摩擦抵抗を低減できる滑材
    を注入することができる注入パイプを設けるようにした
    ことを特徴とする請求項2記載のオールケーシング工法
    の既設構造物回収装置。
  9. 【請求項9】 掘削用の先端のケーシングに、掘削外径
    をケーシングの外径よりも大径にするようにオーバカッ
    トするための掘削ビットと掘削内径をケーシングの内径
    よりも小径にするようにオーバカットするための掘削ビ
    ットとを設けるようにしたことを特徴とする請求項2又
    は請求項8記載のオールケーシング工法の既設構造物回
    収装置。
  10. 【請求項10】 掘削用の先端のケーシングに、その掘
    削部で掘削した掘削土を吸引して排出することができる
    排土パイプを設けるようにしたことを特徴とする請求項
    2、請求項8又は請求項9記載のオールケーシング工法
    の既設構造物回収装置。
  11. 【請求項11】 既設構造物の上端部に取り付け可能な
    取付部が設けられ第1のケーシング把持手段で把持可能
    な外径を有する筒状体をアタッチメントとして備え付け
    たことを特徴とする請求項2記載のオールケーシング工
    法の既設構造物回収装置。
  12. 【請求項12】 第1のケーシング把持手段として、複
    数のバンド部材とシリンダとを有し複数のバンド部材を
    シリンダの駆動によりケーシングに押し当ててケーシン
    グを把持することができる上下方向に駆動可能で回転駆
    動可能なメインバンドを設け、第2のケーシング把持手
    段として、複数のバンド部材とシリンダとを有し複数の
    バンド部材をシリンダの駆動によりケーシングに押し当
    ててケーシングを把持することができるサブバンドを設
    けるとともに、第1の既設構造物把持手段及び第2の既
    設構造物把持手段として、それぞれ、メインバンド及び
    サブバンドに取り付けてシリンダを駆動することにより
    既設構造物に押し当てて既設構造物を把持することがで
    きるメインバンド用の既設構造物把持手段及びサブバン
    ド用の既設構造物把持手段をアタッチメントととして付
    設したこと特徴とする請求項2記載のオールケーシング
    工法の既設構造物回収装置。
  13. 【請求項13】 既設構造物が鉄を構造材に使用したコ
    ンクリート製の地中構造物であり、メインバンド用の既
    設構造物把持手段及びサブバンド用の既設構造物把持手
    段のうちの少なくともメインバンド用の既設構造物把持
    手段に、既設構造物を把持した際に既設構造物に食い込
    ませるための突起を設けたことを特徴とする請求項12
    記載のオールケーシング工法の既設構造物回収装置。
  14. 【請求項14】 メインバンド用の既設構造物把持手段
    及びサブバンド用の既設構造物把持手段の少なくとも一
    方に、既設構造物との間の上下方向の相対的な運動によ
    り既設構造物に付着した泥を掻き落すことができる泥除
    去手段を設けたことを特徴とする請求項12記載のオー
    ルケーシング工法の既設構造物回収装置。
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