JPH10251182A - 末端にフッ化アルキル基を有するアルキレンオキシドオリゴマー - Google Patents
末端にフッ化アルキル基を有するアルキレンオキシドオリゴマーInfo
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- JPH10251182A JPH10251182A JP9052844A JP5284497A JPH10251182A JP H10251182 A JPH10251182 A JP H10251182A JP 9052844 A JP9052844 A JP 9052844A JP 5284497 A JP5284497 A JP 5284497A JP H10251182 A JPH10251182 A JP H10251182A
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- Japan
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- fluorinated alkyl
- och2
- alkylene oxide
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Polyethers (AREA)
- Primary Cells (AREA)
- Secondary Cells (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 比誘電率が高く、イオン伝導性に優れた、リ
チウム電池用の電解液、または固体電解質を用いたリチ
ウムポリマー電池用の可塑剤として有用な化合物を提供
すること。 【解決手段】 下記一般式[1]で表される、末端にフ
ッ化アルキル基を有するアルキレンオキシドオリゴマ
ー。 (式中、R1は炭素数1〜5のフッ化アルキル基を表わ
し、R2は水素原子または炭素数1〜10の炭化水素基
を表わす。R3は炭素数1〜5のフッ化アルキル基また
は炭素数1〜10の炭化水素基を表わし、nは2〜20
の整数を表す。)
チウム電池用の電解液、または固体電解質を用いたリチ
ウムポリマー電池用の可塑剤として有用な化合物を提供
すること。 【解決手段】 下記一般式[1]で表される、末端にフ
ッ化アルキル基を有するアルキレンオキシドオリゴマ
ー。 (式中、R1は炭素数1〜5のフッ化アルキル基を表わ
し、R2は水素原子または炭素数1〜10の炭化水素基
を表わす。R3は炭素数1〜5のフッ化アルキル基また
は炭素数1〜10の炭化水素基を表わし、nは2〜20
の整数を表す。)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はリチウム電池用の電
解液、または固体電解質を用いたリチウムポリマー電池
用の可塑剤として有用な末端にフッ化アルキル基を有す
る新規なアルキレンオキシドオリゴマーに関する。
解液、または固体電解質を用いたリチウムポリマー電池
用の可塑剤として有用な末端にフッ化アルキル基を有す
る新規なアルキレンオキシドオリゴマーに関する。
【0002】
【従来の技術】リチウム電池用の電解液、または固体電
解質を用いたリチウムポリマー電池用の可塑剤として、
低分子量で低沸点の有機化合物が従来用いられている
が、安全性の問題から、特に高温で使用する際に、より
分子量が高く高沸点のものが望まれている。特許第25
55378号明細書には、CF3CH2OCH2CH2OC
H 3が開示されているが、沸点が65℃と低いものであ
った。分子量200から800程度のエチレンオキシド
オリゴマーは室温で液状であり支持塩の溶解性も高いこ
とから有望視されているが、電解液や可塑剤としてはさ
らに比誘電率が高く、イオン伝導性の高いものが望まれ
ていた。
解質を用いたリチウムポリマー電池用の可塑剤として、
低分子量で低沸点の有機化合物が従来用いられている
が、安全性の問題から、特に高温で使用する際に、より
分子量が高く高沸点のものが望まれている。特許第25
55378号明細書には、CF3CH2OCH2CH2OC
H 3が開示されているが、沸点が65℃と低いものであ
った。分子量200から800程度のエチレンオキシド
オリゴマーは室温で液状であり支持塩の溶解性も高いこ
とから有望視されているが、電解液や可塑剤としてはさ
らに比誘電率が高く、イオン伝導性の高いものが望まれ
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる状況下、本発明
が解決しようとする課題、即ち本発明の目的は、高沸点
で、比誘電率が高く、イオン伝導性に優れた、リチウム
電池用の電解液、または固体電解質を用いたリチウムポ
リマー電池用の可塑剤として有用な化合物を提供するこ
とにある。
が解決しようとする課題、即ち本発明の目的は、高沸点
で、比誘電率が高く、イオン伝導性に優れた、リチウム
電池用の電解液、または固体電解質を用いたリチウムポ
リマー電池用の可塑剤として有用な化合物を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記目的を
達成するべく鋭意研究を行った結果、末端にフッ化アル
キル基を有する新規なアルキレンオキシドオリゴマーを
見出し本発明を完成するに至った。即ち本発明は、下記
一般式[1]で表される、末端にフッ化アルキル基を有
するアルキレンオキシドオリゴマーにかかるものであ
る。 (式中、R1は炭素数1〜5のフッ化アルキル基を表わ
し、R2は水素原子または炭素数1〜10の炭化水素基
を表わす。R3は炭素数1〜5のフッ化アルキル基また
は炭素数1〜10の炭化水素基を表わし、nは2〜20
の整数を表す。)
達成するべく鋭意研究を行った結果、末端にフッ化アル
キル基を有する新規なアルキレンオキシドオリゴマーを
見出し本発明を完成するに至った。即ち本発明は、下記
一般式[1]で表される、末端にフッ化アルキル基を有
するアルキレンオキシドオリゴマーにかかるものであ
る。 (式中、R1は炭素数1〜5のフッ化アルキル基を表わ
し、R2は水素原子または炭素数1〜10の炭化水素基
を表わす。R3は炭素数1〜5のフッ化アルキル基また
は炭素数1〜10の炭化水素基を表わし、nは2〜20
の整数を表す。)
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明のアルキレンオキシドオリゴマーは、下記一般式
[1]で表されるものである。 (式中、R1は炭素数1〜5のフッ化アルキル基を表わ
し、R2は水素原子または炭素数1〜10の炭化水素基
を表わす。R3は炭素数1〜5のフッ化アルキル基また
は炭素数1〜10の炭化水素基を表わし、nは2〜20
の整数を表す。)
本発明のアルキレンオキシドオリゴマーは、下記一般式
[1]で表されるものである。 (式中、R1は炭素数1〜5のフッ化アルキル基を表わ
し、R2は水素原子または炭素数1〜10の炭化水素基
を表わす。R3は炭素数1〜5のフッ化アルキル基また
は炭素数1〜10の炭化水素基を表わし、nは2〜20
の整数を表す。)
【0006】上記一般式[1]においてR1は、炭素数
1〜5のフッ化アルキル基であり、好ましくはジフルオ
ロメチル基もしくはトリフルオロメチル基を有するフッ
化アルキル基である。さらに好ましくは、トリフルオロ
メチル基を1〜2個有する炭素数1〜3のフッ化アルキ
ル基であり、特に好ましくはCF3CH2−基、CF3C
F2CH2−基、もしくは(CF3)2CH−基である。
1〜5のフッ化アルキル基であり、好ましくはジフルオ
ロメチル基もしくはトリフルオロメチル基を有するフッ
化アルキル基である。さらに好ましくは、トリフルオロ
メチル基を1〜2個有する炭素数1〜3のフッ化アルキ
ル基であり、特に好ましくはCF3CH2−基、CF3C
F2CH2−基、もしくは(CF3)2CH−基である。
【0007】上記一般式[1]においてR2は、水素原
子または炭素数1〜10の炭化水素基を表わす。炭化水
素基としてはアルキル基、アリール基が好ましく、具体
例としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、is
o−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、t
ert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル
基、フェニル基、メチルフェニル基などが例示される。
R2は好ましくは、水素原子または炭素数1〜5のアル
キル基であり、さらに好ましくは水素原子または炭素数
1〜2のアルキル基である。特に好ましくはR2は、水
素原子またはメチル基であり、最も好ましくは水素原子
である。
子または炭素数1〜10の炭化水素基を表わす。炭化水
素基としてはアルキル基、アリール基が好ましく、具体
例としてはメチル基、エチル基、n−プロピル基、is
o−プロピル基、n−ブチル基、iso−ブチル基、t
ert−ブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル
基、フェニル基、メチルフェニル基などが例示される。
R2は好ましくは、水素原子または炭素数1〜5のアル
キル基であり、さらに好ましくは水素原子または炭素数
1〜2のアルキル基である。特に好ましくはR2は、水
素原子またはメチル基であり、最も好ましくは水素原子
である。
【0008】上記一般式[1]においてR3は、炭素数
1〜5のフッ化アルキル基または炭素数1〜10の炭化
水素基を表わし、炭化水素基が好ましい。炭素数1〜5
のフッ化アルキル基は、上記R1と同様であり、好まし
いフッ化アルキル基も同様である。炭素数1〜10の炭
化水素基は、上記R2における炭素数1〜10の炭化水
素基と同様であり、好ましくはn−アルキル基またはア
リール基である。さらに好ましくは炭素数1〜5のn−
アルキル基であり、特に好ましくは、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、n−ブチル基である。
1〜5のフッ化アルキル基または炭素数1〜10の炭化
水素基を表わし、炭化水素基が好ましい。炭素数1〜5
のフッ化アルキル基は、上記R1と同様であり、好まし
いフッ化アルキル基も同様である。炭素数1〜10の炭
化水素基は、上記R2における炭素数1〜10の炭化水
素基と同様であり、好ましくはn−アルキル基またはア
リール基である。さらに好ましくは炭素数1〜5のn−
アルキル基であり、特に好ましくは、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、n−ブチル基である。
【0009】また、上記一般式[1]において鎖長nは
2〜20の整数であり、好ましくはnは2〜6の整数で
あり、より好ましくはnは2〜4の整数である。
2〜20の整数であり、好ましくはnは2〜6の整数で
あり、より好ましくはnは2〜4の整数である。
【0010】これらの化合物の製造方法は特に限定され
ないが、一例を挙げれば、末端に水酸基を有するアルキ
レンオキシドオリゴマー類を、アルカリ金属水酸化物ま
たはアルカリ金属水素化物の存在下に、適当な脱離基を
有するフッ化アルキル化合物(例えば、CF3CH2−O
SO2−C6H4−CH3、CF3CF2CH2−OSO2−C
6H4−CH3、または(CF3)2CH−OSO2−C6H4
−CH3などが例示される。)と反応させることによっ
て製造することができる。この反応は通常テトラヒドロ
フラン、ジメチルホルムアミド等の溶媒中で行われる。
反応温度は通常0℃から100℃の間で行われる。
ないが、一例を挙げれば、末端に水酸基を有するアルキ
レンオキシドオリゴマー類を、アルカリ金属水酸化物ま
たはアルカリ金属水素化物の存在下に、適当な脱離基を
有するフッ化アルキル化合物(例えば、CF3CH2−O
SO2−C6H4−CH3、CF3CF2CH2−OSO2−C
6H4−CH3、または(CF3)2CH−OSO2−C6H4
−CH3などが例示される。)と反応させることによっ
て製造することができる。この反応は通常テトラヒドロ
フラン、ジメチルホルムアミド等の溶媒中で行われる。
反応温度は通常0℃から100℃の間で行われる。
【0011】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明するが,本発明はこれらの実施例によりその範囲を
限定されるものではない.
説明するが,本発明はこれらの実施例によりその範囲を
限定されるものではない.
【0012】実施例1 撹拌機、温度計、滴下漏斗を備えた200ml三つ口フ
ラスコに、脱水したテトラヒドロフラン60mlを入
れ、これに水素化ナトリウム4.8g(0.12モル)
を加え撹拌けん濁させた。0℃に冷却し撹拌しながら2
−(2−メトキシエトキシ)エタノール9.6g(0.
08モル)を滴下した。次に2,2,2−トリフルオロ
エチル−p−トルエンスルホネート20.2g(0.0
8モル)をテトラヒドロフラン40mlに溶解した液を
滴下し、その後室温で5時間撹拌を続けた。生成した沈
殿物をろ過で除き、ろ液をクロロホルムで希釈した。希
塩酸と水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。ろ過後、溶媒を留去し、さらに減圧蒸留に
より沸点95℃(40mmHg)で7.9gの1,1,
1−トリフルオロ−2−(2−メトキシエトキシ)エト
キシエタン(以下ME2FEと略すことがある。)を無
色透明な液体として得た。得られた生成物の1H−およ
び13C−NMR(200MHz)、およびIRスペクト
ルの測定結果を表1に示す。また元素分析の結果は表2
の通りであった。これにより得られた生成物がME2F
E、CH3OCH2CH2OCH2CH2OCH2CF3(分
子量202)であることを確認した。
ラスコに、脱水したテトラヒドロフラン60mlを入
れ、これに水素化ナトリウム4.8g(0.12モル)
を加え撹拌けん濁させた。0℃に冷却し撹拌しながら2
−(2−メトキシエトキシ)エタノール9.6g(0.
08モル)を滴下した。次に2,2,2−トリフルオロ
エチル−p−トルエンスルホネート20.2g(0.0
8モル)をテトラヒドロフラン40mlに溶解した液を
滴下し、その後室温で5時間撹拌を続けた。生成した沈
殿物をろ過で除き、ろ液をクロロホルムで希釈した。希
塩酸と水で洗浄した後、有機層を無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。ろ過後、溶媒を留去し、さらに減圧蒸留に
より沸点95℃(40mmHg)で7.9gの1,1,
1−トリフルオロ−2−(2−メトキシエトキシ)エト
キシエタン(以下ME2FEと略すことがある。)を無
色透明な液体として得た。得られた生成物の1H−およ
び13C−NMR(200MHz)、およびIRスペクト
ルの測定結果を表1に示す。また元素分析の結果は表2
の通りであった。これにより得られた生成物がME2F
E、CH3OCH2CH2OCH2CH2OCH2CF3(分
子量202)であることを確認した。
【0013】実施例2 撹拌機、温度計、滴下漏斗を備えた200ml三つ口フ
ラスコに、脱水したテトラヒドロフラン60mlを入
れ、これに水素化ナトリウム3.6g(0.09モル)
を加え撹拌けん濁させた。0℃に冷却し撹拌しながら2
−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)エタノー
ル9.8g(0.06モル)を滴下した。次に2,2,
2−トリフルオロエチル−p−トルエンスルホネート1
5.3g(0.06モル)をテトラヒドロフラン40m
lに溶解した液を滴下し、その後室温で5時間撹拌を続
けた。生成した沈殿物をろ過で除き、ろ液をクロロホル
ムで希釈した。希塩酸と水で洗浄した後、有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、溶媒を留去し、
さらに減圧蒸留により沸点90℃(2mmHg)で6.
2gの1,1,1−トリフルオロ−2−(2−(2−メ
トキシエトキシ)エトキシ)エトキシエタン(以下ME
3FEと略すことがある。)を無色透明な液体として得
た。得られた生成物の1H−および13C−NMR(20
0MHz)、およびIRスペクトルの測定結果を表1に
示す。また元素分析の結果は表2の通りであった。これ
により得られた生成物がME3FE、CH3OCH2CH
2OCH2CH2OCH2CH2OCH2CF3(分子量24
6)であることを確認した。
ラスコに、脱水したテトラヒドロフラン60mlを入
れ、これに水素化ナトリウム3.6g(0.09モル)
を加え撹拌けん濁させた。0℃に冷却し撹拌しながら2
−(2−(2−メトキシエトキシ)エトキシ)エタノー
ル9.8g(0.06モル)を滴下した。次に2,2,
2−トリフルオロエチル−p−トルエンスルホネート1
5.3g(0.06モル)をテトラヒドロフラン40m
lに溶解した液を滴下し、その後室温で5時間撹拌を続
けた。生成した沈殿物をろ過で除き、ろ液をクロロホル
ムで希釈した。希塩酸と水で洗浄した後、有機層を無水
硫酸マグネシウムで乾燥した。ろ過後、溶媒を留去し、
さらに減圧蒸留により沸点90℃(2mmHg)で6.
2gの1,1,1−トリフルオロ−2−(2−(2−メ
トキシエトキシ)エトキシ)エトキシエタン(以下ME
3FEと略すことがある。)を無色透明な液体として得
た。得られた生成物の1H−および13C−NMR(20
0MHz)、およびIRスペクトルの測定結果を表1に
示す。また元素分析の結果は表2の通りであった。これ
により得られた生成物がME3FE、CH3OCH2CH
2OCH2CH2OCH2CH2OCH2CF3(分子量24
6)であることを確認した。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】実施例3 実施例1および2で得られたME2FEおよびME3F
Eについて、比誘電率とイオン伝導度を測定した。比較
として、平均分子量が250のメルク社製ポリエチレン
グリコールジメチルエーテル(以下PEO250とい
う)についても同様に比誘電率とイオン伝導度を測定し
た。比誘電率は、ヒューレットパッカード社製のHP4
194Aインピーダンス/ゲインフェイズアナライザー
を用いて測定した。イオン伝導度は、東亜電波工業製C
M−20S伝導率計を用い、25℃および60℃の恒温
槽中で測定した。支持塩としてビス(トリフルオロメチ
ルスルホニル)イミドリチウムを20重量%の濃度で用
いた。得られた値を表3に示す。
Eについて、比誘電率とイオン伝導度を測定した。比較
として、平均分子量が250のメルク社製ポリエチレン
グリコールジメチルエーテル(以下PEO250とい
う)についても同様に比誘電率とイオン伝導度を測定し
た。比誘電率は、ヒューレットパッカード社製のHP4
194Aインピーダンス/ゲインフェイズアナライザー
を用いて測定した。イオン伝導度は、東亜電波工業製C
M−20S伝導率計を用い、25℃および60℃の恒温
槽中で測定した。支持塩としてビス(トリフルオロメチ
ルスルホニル)イミドリチウムを20重量%の濃度で用
いた。得られた値を表3に示す。
【0017】表3により、ME2FEやME3FEはP
EO250と比較して比誘電率が高く、かつ、イオン伝
導度も高いことが示された。
EO250と比較して比誘電率が高く、かつ、イオン伝
導度も高いことが示された。
【0018】
【表3】
【0019】
【発明の効果】以上説明したように,本発明により新規
なアルキレンオキシドオリゴマーが提供される。特に、
高沸点で高い比誘電率および高いイオン伝導度を有する
ことから、リチウムイオン2次電池用の電解液または固
体電解質を用いたリチウムポリマー電池用の可塑剤とし
て有用である。
なアルキレンオキシドオリゴマーが提供される。特に、
高沸点で高い比誘電率および高いイオン伝導度を有する
ことから、リチウムイオン2次電池用の電解液または固
体電解質を用いたリチウムポリマー電池用の可塑剤とし
て有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01M 10/40 H01M 10/40 B
Claims (3)
- 【請求項1】下記一般式[1]で表されることを特徴と
する末端にフッ化アルキル基を有するアルキレンオキシ
ドオリゴマー。 (式中、R1は炭素数1〜5のフッ化アルキル基を表わ
し、R2は水素原子または炭素数1〜10の炭化水素基
を表わす。R3は炭素数1〜5のフッ化アルキル基また
は炭素数1〜10の炭化水素基を表わし、nは2〜20
の整数を表す。) - 【請求項2】R1が、ジフルオロメチル基もしくはトリ
フルオロメチル基を有するフッ化アルキル基であること
を特徴とする請求項1記載の末端にフッ化アルキル基を
有するアルキレンオキシドオリゴマー。 - 【請求項3】CH3OCH2CH2OCH2CH2OCH2C
F3またはCH3OCH2CH2OCH 2CH2OCH2CH2
OCH2CF3で表されることを特徴とする末端にフッ化
アルキル基を有するアルキレンオキシドオリゴマー。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9052844A JPH10251182A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 末端にフッ化アルキル基を有するアルキレンオキシドオリゴマー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9052844A JPH10251182A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 末端にフッ化アルキル基を有するアルキレンオキシドオリゴマー |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10251182A true JPH10251182A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=12926162
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9052844A Pending JPH10251182A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 末端にフッ化アルキル基を有するアルキレンオキシドオリゴマー |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10251182A (ja) |
-
1997
- 1997-03-07 JP JP9052844A patent/JPH10251182A/ja active Pending
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