JPH10251160A - 臓器の手術または移植時に起こる臓器の機能低下の予防および/または治療剤 - Google Patents

臓器の手術または移植時に起こる臓器の機能低下の予防および/または治療剤

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JPH10251160A
JPH10251160A JP10108946A JP10894698A JPH10251160A JP H10251160 A JPH10251160 A JP H10251160A JP 10108946 A JP10108946 A JP 10108946A JP 10894698 A JP10894698 A JP 10894698A JP H10251160 A JPH10251160 A JP H10251160A
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leu
acid
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JP10108946A
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Toshifumi Watanabe
敏文 渡邉
Mitsuhiro Wakimasu
光廣 脇舛
Chieko Kitada
千恵子 北田
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】臓器の手術または移植時におこる臓器の機能低
下の予防または(および)治療剤の提供。 【解決手段】エンドセリン受容体拮抗作用を有する化合
物は、臓器の手術または移植時におこる臓器の機能低下
の予防または(および)治療に有効に用いることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンドセリン受容
体拮抗作用を有する化合物を含有する臓器の手術または
移植時におこる臓器の機能低下の予防または(および)
治療剤に関する。
【0002】
【従来の技術】エンドセリン(ET)は、1988年、
柳沢らによりブタ大動脈内皮細胞の培養上清から単離さ
れ構造決定された21個のアミノ酸からなる血管収縮性
ペプチドである〔柳沢ら、ネイチャー(Nature),33
2巻,411−412頁〕。その後、エンドセリンをコ
ードする遺伝子の研究から、エンドセリンに構造の類似
したペプチドが存在することが明らかにされ、それぞれ
エンドセリン−1(ET−1)、エンドセリン−2(E
T−2)、エンドセリン−3(ET−3)と命名されて
いる。また、エンドセリンの受容体には、AタイプとB
タイプが存在することが明らかにされている。エンドセ
リンの発見以来、エンドセリンが原因で引き起こされる
疾病の治療剤の開発を目的として、エンドセリン受容体
拮抗作用を有する化合物の探索が精力的に行なわれた結
果、エンドセリン受容体拮抗作用を有する化合物として
特願平4−344252(EP−A−552,48
9)、特願平4−216019(EP−A−528,3
12)、特願平4−27785(EP−A−499,2
66)、特願平3−503831(WO91/1308
9)、EP−A−436,189、EP−A−457,1
95、EP−A−510,526、WO92/1299
1、特開平4−288099、EP−A−496,45
2、EP−A−526,708、EP−A−460,6
79、WO92/20706などが提案されている。こ
れらに記載されている化合物は、高血圧治療剤、心・脳
循環疾患治療剤、腎疾患治療剤、ぜんそく治療剤、抗炎
症剤、抗関節炎剤等として有効であることが示唆されて
いる。一方、肝臓等の臓器の手術時に臓器内エンドセリ
ン濃度が上昇することが知られており(日本移植学会雑
誌,VOL.27,1992)、最近ではエンドセリンに対するモ
ノクローナル抗体が手術臓器の機能低下を防ぐ作用を有
していることが明らかにされた。しかしながら、エンド
セリン受容体拮抗作用を有する化合物が、臓器の手術ま
たは移植時におこる臓器の機能低下の予防または治療剤
として有用である旨の記載は一切されておらず、また示
唆もされていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、エンドセリ
ン受容体拮抗作用を有する化合物を含有する、臓器の手
術または移植時におこる臓器の機能低下の予防および/
または治療剤を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討した結果、これまで高血圧治
療剤、心・脳循環疾患治療剤、腎疾患治療剤、ぜんそく
治療剤、抗炎症剤、抗関節炎剤として有効であると考え
られてきたエンドセリン受容体拮抗作用を有する化合物
が、予想外にも臓器の手術または移植時におこる臓器の
機能低下の予防および/または治療剤、特に肝機能低下
予防および/または治療剤として有効であることを見い
だし、さらに研究を行なった結果、本発明を完成するに
至った。すなわち、本発明は、エンドセリン受容体拮抗
作用を有する化合物を含有することを特徴とする、臓器
の手術または移植時におこる臓器の機能低下の予防およ
び/または治療剤である。本発明においてアミノ酸およ
びペプチドなどを略号で表示する場合、それらはIUP
AC−IUB Commission on Biochemical Nomenclatur
eによる略号あるいは当該分野における慣用略号に基づ
くものであり、その例を下記する。なお、光学異性体が
存在する場合には特記しない限り、L体を表わすものと
する。 Ala :アラニン Arg :アルギニン Asn :アスパラギン Asp :アスパラギン酸 Cys :システイン Glu :グルタミン酸 Gln :グルタミン Gly :グリシン His :ヒスチジン Ile :イソロイシン Leu :ロイシン Lys :リジン Met :メチオニン Phe :フェニルアラニン Pro :プロリン Ser :セリン Thr :トレオニン Trp :トリプトファン Tyr :チロシン Val :バリン Abu :2−アミノブチル酸 α−Aba :L−α−アミノブタン酸 Ac3c :1−アミノシクロプロパンカルボン酸 Ac4c :1−アミノシクロブタンカルボン酸 Ac5c :1−アミノシクロペンタンカルボン酸 Ac6c :1−アミノシクロヘキサンカルボン酸 Ac7c :1−アミノシクロヘプタカルボン酸 Acpr :1−アミノシクロプロパン−1−カルボン酸 Acbu :1−アミノシクロブタン−1−カルボン酸 Acpe :1−アミノシクロペンタン−1−カルボン酸 Achx :1−アミノシクロヘキサン−1−カルボン酸 Achp :1−アミノシクロヘプタン−1−カルボン酸 εAhx :ε−アミノカプロン酸 Aib :2−アミノイソ酪酸 aIle :L−アロイソロイシン βAla :β−アラニン Alg :2−アミノ−4−ペンテン酸(アリルグリシン) Arg(NO2) :NG−ニトロアルギニン Arg(Tos) :NG−p−トルエンスルホニルアルギニン Asn(CH2Ph) :N4−ベンジルアスパラギン Asn(CH2CH2Ph):N4−フェネチルアスパラギン Asn(CH2CH2−Ind) :N4−(2−{インドール−3−イル}エチル) アスパラギン Asn(Me・CH2CH2Ph) :N4−メチル−N4−フェネチルアスパラギン Asn(CH2CHMePh) :N4−({2−フェニル}プロピル)アスパラギン Asp(R1) :アスパラギン酸 β−4−フェニルピペラジン アミ ド Asp(R2) :アスパラギン酸 β−4−フェニルピペリジン アミ ド Asp(R3) :アスパラギン酸 β−インドリン アミド Asp(R4) :アスパラギン酸 β−1−アミノインダン アミド Asp(R5) :アスパラギン酸 β−1−アミノテトラヒドロナフタ レンアミド Asp(R6) :アスパラギン酸 β−4−アセチルピペラジン アミ ド Atm :2−アミノ−3−(2−アミノ−5−チアゾール) プロパン酸 Azc :アゼチジン−2−カルボン酸 Bip :(P−フェニル)フェニルアラニン Cta :システイン酸 Cpg :シクロペンチルグリシン Cpn :2−アミノー3−シクロプロパンプロパン酸 (シクロプロピルアラニン) Cha :シクロヘキシルアラニン Chx :シクロヘキシルアラニン (ヘキサヒドロキフェニルアラニン) C3al :L−3−シクロプロピルアラニン C4al :L−3−シクロブチルアラニン C5al :L−3−シクロペンチルアラニン C6al :L−3−シクロヘキシルアラニン CmGly :N−(カルボキシメチル)グリシン CpGly :N−シクロペンチルグリシン Cys(O3H) :L−システイン酸 Cys(O3Na) :L−システイン酸ナトリウム DCpg :D−2−シクロペンチルグリシン DChg :D−2−シクロヘキシルグリシン DCys(O3H) :D−システイン酸 DCys(O3Na) :D−システイン酸ナトリウム DCys(O3Bu4N):D−システイン酸tert-ブチルアンモニウム DDpg :D−2−(1,4−シクロヘキサジエニル)グリシン DEtg :(2S)−2−エチル−2−(2−チエニル)グ リシン DFug :D−2−(2−フリル)グリシン DGlu :D−グルタミン酸 DαAba :D−α−アミノブタン酸 DAla :D−アラニン DAsp :D−アスパラギン酸 DAsp(ONa) :D−アスパラギン酸ナトリウム DBta :D−3−(3−ベンゾ[b]チエニル)アラニン DPen :D−ペニシルアミン DTha :D−3−(2−チエニル)アラニン DThg :D−2−(2−チエニル)グルシン DThr :D−スレオニン DIle :D−イソロイシン Dalle :D−アロイソロイシン DItg :D−2−(イソチアゾール)グリシン DLeu :D−ロイシン DtertLeu :D−2−アミノ−3,3−ジメチルブタン酸 DTrp :D−トリプトファン DTrp(CHO) :Nin−ホルミルーD−トリプトファン DTrp(O) :D−3−(2,3−ジヒドロ−2−オキソインドール −3−イル)アラニン DTrp((CH2)mCOR1):インドール環の1位で-(CH2)mCOR1基で置 換されたD−トリプトファン DTyr :D−チロシン DNal :D−3−(1−ナフチル)アラニン DNva :D−ノルバリン DTza :D−3−(2−チアゾール)アラニン DTzg :D−2−(チアゾリル)グリシン DVal :D−バリン Dip :3,3−ジフェニルアラニン DNle :D−ノルロイシン DPhe :D−フェニルアラニン DPhg :D−フェニルグリシン Emg :2−アミノ−4,5(RS)−エポキシ−4−ペンテ ン酸 GABA :γ−アミノ酪酸 Gln(CH2Ph) :N5−ベンジルグルタミン Gln(CH2CH2Ph) :N5−フェネチルグルタミン Gln(CH2CH2-Ind) :N5−(2−{インドール−3−イル}エチル)グルタミ ン Glu(R3) :グルタミン酸 γ−インドリン アミド Glu(R4) :グルタミン酸 γ−1−アミノインダン アミド Glu(R5) :グルタミン酸 γ−1−アミノテトラヒドロナフタレ ンアミド His(Bom) :N(π)−ベンジルオキシメチルヒスチジン His(Bzl) :N(τ)−ベンジルヒスチジン 3Hyp :3−ヒドロキシプロリン Hyp :4−ヒドロキシプロリン His(Dnp) :Nim−2,4−ジニトロフェニルヒスチジン HomoPhe :2−アミノ−5−フェニルペンタン酸 Hyp(Bzl) :4−ベンジルオキシプロリン iPrGly :N−イソプロピルグリシン IeGly :N−[2−(4−イミダゾール)エチル]グリシン (I)Tyr :3−ヨードチロシン Lys(CHO) :N6−ホルミル−L−リジン Lys(Mtr) :N(ε)−(4−メトキシ−2,3,6−トリメチルベン ゼンスルホニル)リジン tLeu :ターシャリーロイシン γMeLeu :ガンマメチルロイシン MeAla :N−メチル−L−アラニン MeLeu :N−メチル−L−ロイシン MeMet :N−メチル−L−メチオニン Met(O) :メチオニンスルホキシド Met(O2) :メチオニン スルホン Mpr :3−メルカプトプロピオン酸 Nva :ノルバリン Nle :ノルロイシン Nal(1) :3−(1−ナフチル)アラニン Nal(2) :3−(2−ナフチル)アラニン N−MePhe :N−メチルフェニルアラニン N−MeAsp :N−メチルアスパラギン酸 1−Nal :3−(1’−ナフチル)アラニン 2−Nal :3−(2’−ナフチル)アラニン Nia :2-アミノ-3-シアノプロパン酸(シアノアラニン) N−MeLeu :N−メチルロイシン N−MeTrp :N(α)−メチルトリプトファン Orn :オルニチン Orn(CHO) :N5−ホルミル−L−オルニチン Orn(COPh) :N(δ)−ベンゾイルオルニチン Orn(COCH2Ph) :N(δ)−フェニルアセチルオルニチン Orn(COCH2CH2Ph) :N(δ)−(3−フェニルプロピオニル)オルニチン Orn(COCH2-Ind) :N(δ)−({インドール−3−イル}アセチル)オルニチ ン Phe(4F) :4−フルオロフェニルアラニン Phg :フェニルグリシン Pip :ピペコリン酸(ピペリジン−2−カルボン酸) Pgl :フェニルグリシン Pgy :2−アミノペンタン酸 (プロピルグリシン) Pha :2−アミノ−6−(1−ピロール)−ヘキサン酸 Pyr :2−アミノ−3−(3−ピリジル)−プロパン酸 (3−ピリジルアラニン) (p−F)Phe :パラフルオロフェニルアラニン Pya(2) :2−ピリジルアラニン Pya(3) :3−ピリジルアラニン Sar :サルコシン(N−メチルグリシン) Ser(Bzl) :O−ベンジルセリン (m−F)Tyr :メタフルオロチロシン Trp(Me) :Nin−メチルトリプトファン Trp(CH2OH) :Nin−ヒドロキシメチルトリプトファン Trp(CHO) :Nin−ホルミルトリプトファン mTrp :5−メチルトリプトファン Trp(For) :Nin−ホルミルトリプトファン Trp(Ac) :Nin−アセチルトリプトファン (I)Tyr :3−ヨードチロシン Tyr(Et) :O−エチル−チロシン Tyr(OEt) :O−エチル−チロシン Tyr(Ot−Bu):O−tert-ブチル−チロシン Tyr(OMe) :O−メチル−チロシン Thg(2) :2−(2−チエニル)グリシン Thg(3) :2−(3−チエニル)グリシン Thi :3−(2−チエニル)アラニン tLeu :t−ロイシン Thr(Bzl) :O−ベンジルスレオニン Tpr :チオプロリン Tic :1,2,3,4−テトラヒドロ−3−イソキノリンカ ルボン酸 Tza :2−アミノ−3−(4−チアゾリル)−プロパン酸 Tza :L−3−(2−チアゾール)アラニン Trp(For) :Nin−ホルミルトリプトファン Tha :L−3−(2−チエニル)アラニン Thz :L−チアゾリジン−4−カルボン酸 また、置換基、保護基および試薬を下記の記号で表記する。 AcOEt :酢酸エチル Ac :アセチル Ada :1−アダマンチル酢酸 Adoc :アダマンチルオキシカルボニル Boc :tert-ブトキシカルボニル Bzl :ベンジル Boc :tert−ブトキシカルボニル Bom :ベンジルオキシメチル 2−Br−Z :O−ブロモベンジルオキシカルボニル 2−Cl−Z :O−クロロベンジルオキシカルボニル ClZ :2−クロロベンジルオキシカルボニル CH3CN :アセトニトリル DMAP :4−ジメチルアミノピリジン DMF :ジメチルホルムアミド DCC :N,N’−ジシクロヘキシルカルボジイミド DCU :N,N’−ジシクロヘキシル尿素 DCM :ジクロロメタン DIEA :N,N−ジイソプロピルエチルアミン DCHA :N,N’−ジシクロヘキシルアミン Dba :10,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ(b,f) アゼピン−5−イル DIPC :N,N’−ジイソプロピルカルボジイミド DMSO :ジメチルスルホキシド Dnp :2,4−ジニトロフェニル EDT :1,2−エタンジチオール EDCl・HCl :1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル) カルボジイミド塩酸塩 For :ホルミル Fmoc :9−フルオレニルメチルオキシカルボニル HONB :N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3−ジカル ボキシミド HOBt :N−ヒドロキシベズトリアゾール HOBt :1−ヒドロキシベンゾトリアゾール HOAc :酢酸 HCl :塩酸 HF :フッ化水素 HOBT・H2O :1−ヒドロキシ−1H−ベンゾトリアゾール1水和塩 HEPES :2−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジ ニル]エタンスルホン酸 IBCF :イソブチルクロロホルメート Ind :1−カルボキシインダン−2−イル Iqu :3−カルボキシ−1,2,3,4−テトラヒドロイソ キノリン−2−イル KOH :水酸化カリウム MOPS :3−モルホリノプロパンスルホン酸 MBHA Resin:p−メチルベンズヒドリルアミン樹脂 MeBzl :4−メチルベンジル NO2 :ニトロ OPac :フェナシルエステル OBzl :ベンジルエステル ONB :HONBエステル Pym :ピリミジル Pip :ピペラジル Pac :フェナシル Pfp :ペンタフルオロフェニル p−TosOH :p−トルエンスルホン酸 Pd/C :パラジウム−カーボン PMSF :フェニルメタンスルホニルフロライド Ph :フェニル PAM Resin :4−(オキシメチル)−フェニルアセタミドメチル樹 脂 Tos :パラトルエンスルホニル TosOH :パラトルエンスルホン酸 TFA :トリフルオロ酢酸 TEA :トリエチルアミン THF :テトラヒドロフラン tBu :tert-ブチル TBS :tert-ブチルジメチルシリル Tos :4−トルエンスルホニル (トシル) Trt :トリフェニルメチル (トリチル) Tris :トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン WSCD :1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル) カルボジイミド Z :ベンジルオキシカルボニル
【0005】
【化2】
【0006】本発明は、(1)エンドセリン受容体拮抗
作用を有する化合物またはその塩を含有することを特徴
とする臓器の手術又は移植時に起こる臓器の機能低下の
予防および/または治療剤であるが、さらに好ましい態
様としては、次の(2)〜(52)が挙げられる。
(2)臓器が肝臓である(1)記載の予防またはおよび
/または治療剤、(3)エンドセリン受容体拮抗作用を
有する化合物が、式
【0007】
【化3】
【0008】[式中、XおよびYはそれぞれα-アミノ
酸残基を、AはD-酸性-α-アミノ酸残基を、Bは中性-
α-アミノ酸残基を、CはL-α-アミノ酸残基を、Dは芳
香環基を有するD-α-アミノ酸残基を示す]で表される
環状ペプチドまたはその塩である、請求項1記載の予防
および/または治療剤、(4)XがL体である(3)記
載の予防および/または治療剤、(5)Xがエステル
化またはエーテル化されていてもよい水酸基、エステ
ル化またはエーテル化されていてもよいチオール基、
アミノ化またはイミノ化されていてもよいアミノ基また
はアミド化またはエステル化されていてもよいC3-11
-L-α-アミノ酸残基である(3)記載の予防および/ま
たは治療剤、(6)Xで表されるC3-11-L-α-アミノ酸
残基がアルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、シ
ステイン、グルタミン、グルタミン酸、2-アミノマロ
ン酸、2-アミノアジピン酸、グリシン、ヒスチジン、
イソロイシン、ロイシン、リジン、オルニチン、2,4-
ジアミノ酪酸、メチオニン、フェニルアラニン、プロリ
ン、4-ヒドロキシプロリン、チオプロリン、アゼチジ
ン-2-カルボン酸、ピペコリン酸(ピペリジン-2-カル
ボン酸)、インドリン-2-カルボン酸、テトラヒドロイ
ソキノリン-3-カルボン酸、セリン、スレオニン、トリ
プトファン、5-メチルトリプトファン、チロシン、バ
リン、アロイソロイシン、ノルバリン、ノルロイシン、
ターシャリーロイシン、ガンマメチルロイシン、フェニ
ルグリシン、2-アミノ酪酸、システイン酸、ホモシス
テイン酸、1-ナフチルアラニン、2-ナフチルアラニ
ン、2-チエニルグリシン、3-チエニルグリシン、3-
ベンゾチエニルアラニン、4-ビフェニルアラニン、ペ
ンタメチルフェニルアラニン、1-アミノシクロプロパ
ン-1-カルボン酸、1-アミノシクロブタン-1-カルボ
ン酸、1-アミノシクロペンタン-1-カルボン酸、1-ア
ミノシクロヘキサン-1-カルボン酸または1-アミノシ
クロヘプタン-1-カルボン酸残基であり、該アミノ酸残
基が水酸基を有する場合、該水酸基はC1-6脂肪酸エ
ステル、C4-9脂環状カルボン酸エステル、C7-15アリ
ールカルボン酸エステル、C8-16アラルキルカルボン酸
エステル、芳香族複素環-アルキルカルボン酸エステ
ル、C1-6アルキルエーテル、C3-8シクロアルキルエー
テル、C6-12アリールエーテルまたはC7 -15アラルキル
エーテルを形成していてもよく、チオール基を有する
場合、該チオール基はC1-6脂肪酸チオールエステル、
4-9脂環状カルボン酸チオールエステル、C7-15アリ
ールカルボン酸チオールエステル、C8-16アラルキルカ
ルボン酸チオールエステル、C1-6アルキルチオエーテ
ル、C3-8シクロアルキルチオエーテル、C6-12アリー
ルチオエーテルまたはC7-15アラルキルチオエーテルを
形成していてもよく、アミノ基を有する場合、該アミ
ノ基は、C1-6アルキルアミノ(またはイミノ)、、C3-8
シクロアルキルアミノ(またはイミノ)、C6-12アリール
アミノ、C7-15アラルキルアミノ(またはイミノ)、芳香
族複素環-C1-6アルキルアミノ(またはイミノ)、C1-6
脂肪族アシルアミド(またはイミド)、C4-9脂環状アシ
ルアミド(またはイミド)、C7-15アリールアシルアミ
ド、C8-16アラルキルアシルアミド、芳香族複素環-カ
ルボニルアミド(またはイミド)、芳香族複素環-アルキ
ルカルボニルアミド(またはイミド)、ベンゼンスルホニ
ルアミド(またはイミド)、パラトルエンスルホニルアミ
ド(またはイミド)または4-メトキシ-2,3,6-トリメ
チルベンゼンスルホニルアミド(またはイミド)を形成し
ていてもよく、カルボキシルを有する場合、該カルボ
キシル基はアミド(-CONH2)、N-C1-6アルキルアミド、
N-C3-8シクロアルキルアミド、N-C6-12アリールア
ミド、N-C7-15アラルキルアミド、N-{芳香族複素環-
1-6アルキル}アミド、ピペリジンアミド、ピペラジン
アミド、N4-C1-6アルキルピペラジンアミド、N4-C
3-8シクロアルキルピペラジンアミド、N4-5〜7員異
項環ピペラジンアミド、N4-C6-12アリールピペラジン
アミド、N4-C7-15アラルキルピペラジンアミド、N4-
{芳香族複素環-C1-6アルキル}ピペラジンアミド、N4-
1-6脂肪族アシルピペラジンアミド、N4-C4-9脂環状
アシルピペラジンアミド、N4-C7-15アリールアシルピ
ペラジンアミド、N4-C8-16アラルキルアシルピペラジ
ンアミド、N4-{芳香族複素環-カルボニル}ピペラジン
アミド、N4-{芳香族複素環-アルキルカルボニル}ピペ
ラジンアミド、C1-6アルキルエステル、C3-8シクロア
ルキルエステルまたはC7-15アラルキルエステルを形成
していてもよい(3)記載の予防および/または治療
剤、(7)YがL体である(3)記載の予防および/ま
たは治療剤、(8)Yがエステル化またはエーテル化
されていてもよい水酸基、エステル化またはエーテル
化されていてもよいチオール基、アミノ化またはイミ
ノ化されていてもよいアミノ基またはアミド化または
エステル化されていてもよいC3-11-L-α-アミノ酸残基
である(3)記載の予防および/または治療剤、(9)
Yで表されるC3-11-L-α-アミノ酸残基がアルギニン、
アスパラギン、アスパラギン酸、システイン、グルタミ
ン、グルタミン酸、2-アミノマロン酸、2-アミノアジ
ピン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロイシン、ロイシ
ン、リジン、オルニチン、2,4-ジアミノ酪酸、メチオ
ニン、フェニルアラニン、プロリン、4-ヒドロキシプ
ロリン、チオプロリン、アゼチジン-2-カルボン酸、ピ
ペコリン酸(ピペリジン-2-カルボン酸)、インドリン-
2-カルボン酸、テトラヒドロイソキノリン-3-カルボ
ン酸、セリン、スレオニン、トリプトファン、5-メチ
ルトリプトファン、チロシン、バリン、アロイソロイシ
ン、ノルバリン、ノルロイシン、ターシャリーロイシ
ン、ガンマメチルロイシン、フェニルグリシン、2-ア
ミノ酪酸、システイン酸、ホモシステイン酸、1-ナフ
チルアラニン、2-ナフチルアラニン、2-チエニルグリ
シン、3-チエニルグリシン、3-ベンゾチエニルアラニ
ン、4-ビフェニルアラニン、ペンタメチルフェニルア
ラニン、1-アミノシクロプロパン-1-カルボン酸、1-
アミノシクロブタン-1-カルボン酸、1-アミノシクロ
ペンタン-1-カルボン酸、1-アミノシクロヘキサン-1
-カルボン酸または1-アミノシクロヘプタン-1-カルボ
ン酸残基であり、該アミノ酸残基が水酸基を有する場
合、該水酸基はC1-6脂肪酸エステル、C4-9脂環状カル
ボン酸エステル、C7-15アリールカルボン酸エステル、
8-16アラルキルカルボン酸エステル、芳香族複素環-
アルキルカルボン酸エステル、C1-6アルキルエーテ
ル、C3-8シクロアルキルエーテル、C6-12アリールエ
ーテルまたはC7-15アラルキルエーテルを形成していて
もよく、チオール基を有する場合、該チオール基はC
1-6脂肪酸チオールエステル、C4-9脂環状カルボン酸チ
オールエステル、C7-15アリールカルボン酸チオールエ
ステル、C8-16アラルキルカルボン酸チオールエステ
ル、C1-6アルキルチオエーテル、C3-8シクロアルキル
チオエーテル、C6-12アリールチオエーテルまたはC
7-15アラルキルチオエーテルを形成していてもよく、
アミノ基を有する場合、該アミノ基は、C1-6アルキル
アミノ(またはイミノ)、、C3-8シクロアルキルアミノ
(またはイミノ)、C6-12アリールアミノ、C7-15アラル
キルアミノ(またはイミノ)、芳香族複素環-C1-6アルキ
ルアミノ(またはイミノ)、C1-6脂肪族アシルアミド(ま
たはイミド)、C4-9脂環状アシルアミド(またはイミ
ド)、C7-15アリールアシルアミド、C8-16アラルキル
アシルアミド、芳香族複素環-カルボニルアミド(または
イミド)、芳香族複素環-アルキルカルボニルアミド(ま
たはイミド)、ベンゼンスルホニルアミド(またはイミ
ド)、パラトルエンスルホニルアミド(またはイミド)ま
たは4-メトキシ-2,3,6-トリメチルベンゼンスルホ
ニルアミド(またはイミド)を形成していてもよく、カ
ルボキシルを有する場合、該カルボキシル基はアミド(-
CONH2)、N-C1-6アルキルアミド、N-C3-8シクロアル
キルアミド、N-C6-12アリールアミド、N-C7-15アラ
ルキルアミド、N-{芳香族複素環-C1-6アルキル}アミ
ド、ピペリジンアミド、ピペラジンアミド、N4-C1-6
アルキルピペラジンアミド、N4-C3-8シクロアルキル
ピペラジンアミド、N4-5〜7員異項環ピペラジンアミ
ド、N4-C6-12アリールピペラジンアミド、N4-C7-15
アラルキルピペラジンアミド、N4-{芳香族複素環-C
1-6アルキル}ピペラジンアミド、N4-C1-6脂肪族アシ
ルピペラジンアミド、N4-C4-9脂環状アシルピペラジ
ンアミド、N4-C7-15アリールアシルピペラジンアミ
ド、N4-C8-16アラルキルアシルピペラジンアミド、N
4-{芳香族複素環-カルボニル}ピペラジンアミド、N4-
{芳香族複素環-アルキルカルボニル}ピペラジンアミ
ド、C1-6アルキルエステル、C3-8シクロアルキルエス
テルまたはC7-15アラルキルエステルを形成していても
よい(3)記載の予防および/または治療剤、(10)
AがC3-5D-酸性-α-アミノ酸残基である(3)記載の
予防および/または治療剤、(11)AがD-グルタミン
酸、D-アスパラギン酸、D-システイン酸、D-ホモシステ
イン酸、D-β-(5-テトラゾリル)アラニンまたはD-2-
アミノ-4-(5-テトラゾリル)酪酸残基である(3)記
載の予防および/または治療剤、(12)AがD-グルタ
ミン酸、D-アスパラギン酸、D-システイン酸またはD-β
-(5-テトラゾリル)アラニン残基である(3)記載の予
防および/または治療剤、(13)BがC1-4アルキル
基,C5-7シクロアルケニル基,C7-11アラルキル基,
6-10アリール基,C1-6アルコキシ基,C1-6アルカノ
イル基で置換されていてもよい炭素原子以外に酸素原
子、硫黄原子、窒素原子等から選ばれたヘテロ原子を1
ないし4個含む5または6員環基で置換されていてもよ
いC2-6D-αアミノ酸残基である(3)記載の予防およ
び/または治療剤、(14)Bがアラニン、バリン、ノ
ルバリン、 ロイシン、イソロイシン、アロイソロイシ
ン、ノルロイシン、ターシャリーロイシン、ガンマメチ
ルロイシン、フェニルグリシン、フェニルアラニン、1
-ナフチルアラニン、2-ナフチルアラニン、プロリン、
4-ヒドロキシプロリン、アゼチジン-2-カルボン酸、
ピペコリン酸(ピペリジン-2-カルボン酸)、2-チエニ
ルアラニン、2-チエニルグリシン、3-チエニルグリシ
ン、1-アミノシクロプロパン-1-カルボン酸、1-アミ
ノシクロブタン-1-カルボン酸、1-アミノシクロペン
タン-1-カルボン酸、1-アミノシクロヘキサン-1-カ
ルボン酸、1-アミノシクロヘプタン-1-カルボン酸、
2-シクロペンチルグリシンまたは2-シクロヘキシルグ
リシン残基であり、該アミノ酸残基のα−イミノ基はC
1-6アルキル基で置換されていてもよい(3)記載の予
防および/または治療剤、(15)Bが1-アミノシク
ロプロパン-1-カルボン酸、1-アミノシクロブタン-1
-カルボン酸、1-アミノシクロペンタン-1-カルボン
酸、1-アミノシクロヘキサン-1-カルボン酸および1-
アミノシクロヘプタン-1-カルボン酸残基である(3)
記載の予防および/または治療剤、(16)BがD-ロイ
シン、D-アロイソロイシン、D-ターシャリーロイシン、
D-ガンマメチルロイシン、D-フェニルグリシン、D-2-
チエニルグリシン、D-3-チエニルグリシン、D-2-シク
ロペンチルグリシン、D-フェニルアラニン、D-2-チエ
ニルアラニン、D-3-チエニルアラニン、D-バリン、D-
2-フリルグリシンまたはD-3-フリルグリシン残基であ
る(3)記載の予防および/または治療剤、(17)D
がホルミル基、C1-6アルキル−カルボニル基、C6-10
アリール−カルボニル基、C7-11アラルキル−カルボニ
ルで置換されていてもよいD-中性-α-アミノ酸残基であ
る(3)記載の予防および/または治療剤、(18)D
がD-トリプトファン、D-Nin-メチルトリプトファン、D-
Nin-ホルミルトリプトファンおよびD-Nin-アセチルトリ
プトファン、D-5-メチルトリプトファン、D-フェニル
アラニン、D-チロシン、D-1-ナフチルアラニン、D-2-
ナフチルアラニン、D-3-ベンゾチエニルアラニン、D-
4-ビフェニルアラニンまたはD-ペンタメチルフェニル
アラニン残基であり、該アミノ酸残基のα-イミノ基は
1-6アルキル基で置換されていてもよく、また、該ア
ミノ残基がインドール環を有する場合、インドール環の
イミノ基はC1-6アルキル、C3-8シクロアルキル、C
6-12アリール、C7-15アラルキル、C1-6脂肪族アシ
ル、C4-9脂環状アシル、C7-15アリールアシル、C
8-16アラルキルアシルまたはC1-6アルコキシカルボニ
ルで置換されていてもよい(3)記載の予防および/ま
たは治療剤、(19)D-トリプトファン、D-Nin-メチル
トリプトファン、D-Nin-ホルミルトリプトファン、D-N
in-アセチルトリプトファン、D-1-ナフチルアラニン、
D-2-ナフチルアラニン、D-ベンゾチエニルアラニン、D
-4-ビスフェニルアラニンまたはD-ペンタメチルフェニ
ルアラニン残基である(3)記載の予防および/または
治療剤、(20)環状ペプチドまたはその塩が AがC3-5-D-α-アミノジカルボン酸残基である化合
物、 Xがハロゲン原子、モノ−,ジ−またはトリ−ハロゲ
ノ−C1-4アルキル基または炭素数1ないし6のアルコ
キシ基などで1ないし3個置換されていてもよい炭素数
1ないし4のアルキル基、炭素数5ないし7のシクロア
ルケニル基、炭素数7ないし11のアラルキル基、炭素
数6から10のアリール基、炭素数1ないし6のアルコ
キシ基または炭素数1ないし6のアルカノイル基などで
1ないし3個置換されていてもよい、炭素原子以外に酸
素原子、硫黄原子、窒素原子等から選ばれたヘテロ原子
を1ないし4個含む5または6員環基で置換されていて
もよいC3-5-L-α-アミノジカルボン酸残基である化合
物、 YがC3-5-L-α-アミノジカルボン酸残基である化合
物、Bが炭素原子以外に硫黄原子を1ないし2個含む
5または6員環基で置換されていてもよいC2-6-D-α-
アミノモノカルボン酸残基である化合物、 CがC5-6-L-α-アミノモノカルボン酸残基である化
合物、または Dが炭素原子以外に硫黄原子を1ないし2個含む5ま
たは6員環基を有するD-中性-α-アミノ酸残基である化
合物である、(3)記載の予防および/または治療剤、
(21)環状ペプチドまたはその塩がCyclo〔-D-Asp-As
n(CH2CH2-Ind)-Asp-D-Leu-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-As
p-Trp-Asp-D-Leu-Leu-D-Trp(For)-〕、Cyclo〔-D-Asp-T
rp-Asp-D-Thg(3)-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp-Trp-As
p-D-γMeLeu-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp-Trp-Asp-D-
Thg(2)-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp-Gln(CH2Ph)-Asp-
D-Leu-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp-Asp(R1)-Asp-D-Le
u-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp-Asp(R2)-Asp-D-Leu-Le
u-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp-Orn(COCH2Ph)-Asp-D-Leu-L
eu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp-Orn(COCH2-Ind)-Asp-D-Le
u-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp-Hyp(Bzl)-Asp-D-Thg
(2)-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp-Gln(Bzl)-Asp-D-Thg
(2)-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp-Asn(CH2CH2-Ind)-As
p-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp-Asp(R7)-Asp
-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp-Asp(R10)-Asp
-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp-Asp(R12)-Asp
-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp-Asp(R13)-Asp
-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Cta-Asp(R1)-Asp-
D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Cta-Asp(R7)-Asp-D
-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Cta-Asp(R10)-Asp-D
-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Cta-Asp(R12)-Asp-D
-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Cta-Asp(R13)-Asp-D
-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp-Asp(R1)-Asp-D-
Cpg-Leu-D-Trp-〕、またはCyclo〔-D-Cta-Asp(R1)-Asp-
D-Cpg-Leu-D-Trp-〕、である、(3)記載の予防および
/または治療剤、(22)臓器が腎臓である(1)記載
の予防および/または治療剤、(23)エンドセリン受
容体拮抗作用を有する化合物が、式〔B〕
【0009】
【化4】
【0010】〔式中、R1は脂溶性基を、R2およびR5はそ
れぞれ水素原子または低級アルキル基を、R3は酸素原子
または硫黄原子を含有していてもよい脂肪族基を、R4
置換されていてもよい複素環-低級アルキル基を、R6
水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基または
置換されていてもよい芳香環基を、Xは芳香環を有する
基を、nは0または1以上の整数を、mは2以上の整数を
示す。〕で表されるペプチドまたはその塩である、
(1)記載の予防および/または治療剤、(24)ペプ
チドまたはその塩が、Hexamethyleneimino-CO-Leu-(D)T
rp-(D)Ala-βAla-Tyr-(D)Phe-OHもしくはその塩、Hexam
ethyleneimino-CO-Leu-(D)Trp-(D)Ala-βAla-Tyr(I)-
(D)Phe-OHもしくはその塩、またはHexamethyleneimino-
CO-Leu-(D)Trp-(D)Ala-βAla-Trp-NH-Ind-OHである(2
3)記載の予防および/または治療剤、(25)エンド
セリン受容体拮抗作用を有する化合物が、式〔C〕
【0011】
【化5】
【0012】〔式中、Mはメルカプトアシル基を示し、
P、Q、R、S、T、U、V、W、X、YおよびZはそ
れぞれアミノ酸残基を示し、これらはL−、D−または
DL−体のいずれでもよく、Yのアミノ酸側鎖は置換さ
れた炭素数1ないし15の飽和脂肪族炭化水素基または
(1S)−1−メチルプロピル基以外の置換されていな
い炭素数4ないし15の飽和脂肪族炭化水素基である〕
で表わされるペプチドまたはその薬理学的に許容される
塩である、(1)記載の予防および/または治療剤、
(26)エンドセリン受容体拮抗作用を有する化合物
が、 1 CysSerCysSerSerLeuMetAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuThrLeuIleTrp(略称 〔Thr18, Leu19〕ET-1:配
列番号1) 2 CysSerCysSerSerLeuMetAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuThrChaIleTrp(略称 〔Thr18, Cha19〕ET-1:配
列番号2) 3 CysSerCysSerSerLeuMetAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuThrPheIleTrp(略称 〔Thr18, Phe19〕ET-1:配
列番号3) 4 CysSerCysSerSerLeuMetAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuThrγLeuIleTrp(略称 〔Thr18, γLeu19〕ET-
1:配列番号4) 5 CysSerCysSerSerLeuMetAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuThrAsnIleTrp(略称 〔Thr18, Asn19〕ET-1:配
列番号5) 6 CysSerCysSerSerLeuMetAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuSerLeuIleTrp(略称 〔Ser18, Leu19〕ET-1:配
列番号6) 7 CysSerCysSerSerLeuMetAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuAsnLeuIleTrp(略称 〔Asn18, Leu19〕ET-1:配
列番号7) 8 CysSerCysSerSerLeuMetAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuGlyLeuIleTrp(略称 〔Gly18, Leu19〕ET-1:配
列番号8) 9 CysThrCysPheThrTyrLysAspLysGluCysValTyrTyrCysH
isLeuThrLeuIleTrp(略称 〔Thr18, Leu19〕ET-3:配
列番号9) 10 CysSerCysSerSerLeuMetAspAlaGluCysValTyrPheCysH
isLeuThrLeuIleTrp(略称 〔Ala9, Thr18, Leu19〕ET-
1:配列番号10) 11 MprSerCysSerSerLeuMetAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuThrLeuIleTrp(略称 〔Mpr1, Thr18, Leu19〕ET-
1:配列番号11) 12 CysAlaCysSerSerLeuMetAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuThrLeuIleTrp(略称 〔Ala2, Thr18, Leu19〕ET-
1:配列番号12) 13 CysSerCysAlaSerLeuMetAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuThrLeuIleTrp(略称 〔Ala4, Thr18, Leu19〕ET-
1:配列番号13) 14 CysSerCysSerAlaLeuMetAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuThrLeuIleTrp(略称 〔Ala5, Thr18, Leu19〕ET-
1:配列番号14) 15 CysSerCysSerSerAlaMetAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuThrLeuIleTrp(略称 〔Ala6, Thr18, Leu19〕ET-
1:配列番号15) 16 CysSerCysSerSerLeuAlaAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuThrLeuIleTrp(略称 〔Ala7, Thr18, Leu19〕ET-
1:配列番号16) 17 CysSerCysSerSerLeuNleAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuThrLeuIleTrp(略称 〔Nle7, Thr18, Leu19〕ET-
1:配列番号17) 18 CysSerCysSerSerTrpLeuAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuThrLeuIleTrp(略称 〔Thr18, Leu19〕ET-2:配
列番号18) である、(25)記載の予防および/または治療剤、
(27)エンドセリン受容体拮抗作用を有する化合物
が、一般式〔D〕
【0013】
【化6】
【0014】〔式中、A、B、C、D、EおよびFはL
−アミノ酸残基であって、(i)A=Ser、C=Ser、D
=Leu、E=Met かつF=Phe、(ii)A=Ser、B=Se
r、C=Ser、D=Trp、E=Leu かつF=Phe、または
(iii)A=Thr、B=Phe、C=Thr、D=Tyr、E=Lys
かつF=Tyrのいずれかであり、W、X、YおよびZは
アミノ酸残基(D−、L−またはDL−体のいずれでも
よい)であって、WおよびYのすくなくとも一方がL−
アラニン残基以外もしくはL−システイン残基以外のア
ミノ酸残基であるか、XがL−リジン残基以外のアミノ
酸残基であるか、またはZがL−アスパラギン酸残基以
外のアミノ酸残基である〕で表わされるものである、
(1)記載の予防および/または治療剤、(28)エン
ドセリン受容体拮抗作用を有する化合物が、式〔E〕 Cyclo(−X1−X2−X3−X4−X5) 〔E〕 (式中、Xn(nは1ないし5の整数を示す)はアミノ
酸を示す。X1はD−Phe、D−Tyr、D−Tha、D−Tz
a、D−Nal、D−Bta、D−Trp、D−Trp(O)、 D−Trp
(CHO)又はD−Trp〔(CH2)mCOR1〕を示し、mは0〜6
を、R1はヒドロキシル基,C1-6アルコキシ基,アミノ
基又はC1-6モノアルキルアミノ基を示す。X2はD−As
p、D−Glu又はD−Cys(O3H)を示す。X3はPro、Hyp、 P
ip、 Thz、 β−Ala又はGly、 Ala、 α−Aba、 Aib、 Val、 N
va、 Leu、 Ile、 alle、 Nle、 Met、 Met(O)、 Met(O2)、 Ph
e、 Tza、 Tha、 Tyr、 Trp、 His、 Arg、 Lys、 Lys(CHO)、 Or
n、 Orn(CHO)、 Asn、 Gln、 Asp、 Glu、 Cys(O3H)、 Cys、 Se
r又はThrを示し、α−アミノ基上の水素原子は、イミダ
ゾリル基、カルボキシル基、スルフォ基およびヒドロキ
シル基から成る群から選ばれる基を有していてもよいC
1-6アルキル又はC3-7シクロアルキル基で置換されてい
てもよい。X4はD−Ala、 D−Thr、 D−αAba、 D−Va
l、 D−Nva、 D−Leu、 D−Ile、 D−alle、 D−Nle、
D−tertLeu、 D−Cpg、 D−Chg、 D−Dpg、 D−Pen、 A
ib、 Ac3c、 Ac4c、 Ac5c、 Ac6c、 Ac7c(AibからAc7cはL
−、D−およびDL−体のいずれでもよい)、 又はD−
Phg、 D−Thg、 D−Fug、 D−Tzg又はD−Itgを示し、
α−アミノ基上の水素原子はC1-3アルキル基で置換さ
れていてもよい。X5はPro、 Pip、 Thz、 又はHis、 Ala、
αAba、 Val、 Nva、 Leu、 Ile、 alle、 Nle、Met、 C3al、 C4
al、 C5al 又は C6al を示し、 α−アミノ基上の水素原
子はC1-6アルキル基で置換されていてもよい。)で示
される環状ペンタペプチド又はその医薬的に享受し得る
塩である、(1)記載の予防および/または治療剤、
(29)環状ペンタペプチドがCyclo(-D-Asp-Pro-D-Val
-Leu-D-Trp-)、Cyclo(-D-Cys(03H)-Pro-D-Val-Leu-D-Tr
p-)、Cyclo(-D-Asp-Pro-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-)またはCy
clo(-D-Asp-Pro-D-Cpg-Leu-D-Trp-)である(28)記載
の予防および/または治療剤、(30)エンドセリン受
容体拮抗作用を有する化合物が、式〔F〕
【0015】
【化7】
【0016】(式中、R1は水素原子又はアシル基を示
す。R2は低級アルキル基、置換されていてもよいアル
(低級)アルキル基、シクロ(低級)アルキル(低級)
アルキル基又は置換されていてもよい複素環(低級)ア
ルキル基を示す。R3は置換されていてもよい複素環
(低級)アルキル基又は置換されていてもよいアル(低
級)アルキル基を示す。R4は水素原子又は置換されて
いてもよい低級アルキル基を示す。R5はカルボキシル
基、保護されたカルボキシル基、カルボキシ(低級)ア
ルキル基又は保護されたカルボキシ(低級)アルキル基
を示す。R6は水素原子又は置換されていてもよい低級
アルキル基を示す。R7は水素原子又は低級アルキル基
を示す。Aは−O−、−NH−、低級アルキルアミノ基
又は低級アルキレン基を示す。ただし、R2が(S)−
イソブチル基で、R3がN−(ジクロロベンジルオキシ
カルボニル)インドール−3−イルメチレン基で、R4
がメチル基で、R5はメトキシカルボニル基で、R6が水
素原子で、R7が水素原子でAが−NH−の時は、部分
【0017】
【化8】
【0018】の絶対配置を有する。)で表わされるペプ
チド又はその医薬的に享受し得る塩である、(1)記載
の予防および/または治療剤、
【0019】(31)エンドセリン受容体拮抗作用を有
する化合物が、式〔G〕
【0020】
【化9】
【0021】(式中、R1は低級アルキル基、低級アル
コキシ基、低級アルキルチオ基、ハロゲン原子又はトリ
フルオロメチル基を示す。R2はハロゲン原子、低級ア
ルコキシ基、ヒドロキシ低級アルコキシ基又はトリフル
オロメチル基を示す。R3はヒドロキシ基、ハロゲン原
子、アルキルチオ基、シクロアルキル基、ヒドロキシ低
級アルキル基、ヒドロキシ低級アルコキシ基、ヒドロキ
シイミノ低級アルキル基、低級アルケニル基、オキノ低
級アルキル基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメ
トキシ基、低級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アル
コキシ基又はアリール低級アルコキシ基を示し、R2
3でブタジエニルを形成してもよい。R4は低級アルキ
ル基、アリール基又は複素アリール基を示す。R5は低
級アルカノイル基、ベンゾイル基、複素環カルボニル基
又はテトラヒドロピラン2−イル基を示す。R6は式
【0022】
【化10】
【0023】を示す。R7は低級アルコキシ基又はニト
ロ基を示す。R8はハロゲン原子、低級アルキル基、低
級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、ニトロ基、ヒド
ロキシ基、アミノ基又はトリフルオロメチル基を示し、
7とR8でブタジエニルを形成してもよい。R9はハロ
ゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級ア
ルキルチオ基又はトリフルオロメチル基を示す。R10
ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基又は
低級アルキルチオ基を示す。XとYはそれぞれO,S又
はNHを示す。nは2,3又は4を示す。)で表わされ
る化合物又はその塩である、(1)記載の予防および/
または治療剤、
【0024】(32)エンドセリン受容体拮抗作用を有
する化合物が、式〔H〕
【0025】
【化11】
【0026】(式中、R1は水素又は代謝性エステル残
基を、R3は置換されていてもよいアリール又は置換さ
れていてもよい芳香族複素環を、XとYの一方はヒドロ
キシで他方は水素、もしくはXとYが共になってオキソ
を、Zは酸素もしくは2個の水素を示す。)で表わされ
るトリチルペン誘導体である、請求項1記載の予防およ
び/または治療剤、(33)エンドセリン受容体拮抗作
用を有する化合物が、式〔I〕
【0027】
【化12】
【0028】(式中、Xaa1はTyr、 Phe 又は Alaを表わ
し、Xaa2はAsp 又は Glyを表わし、そしてXaa3は Trp
又は Pheを表わす。)により表わされるエンドセリン誘
導体である、(1)記載の予防および/または治療剤、
(34)エンドセリン受容体拮抗作用を有する化合物
が、式〔J〕
【0029】
【化13】
【0030】で表わされる環状ペプチドである、請求項
1記載の予防および/または治療剤、(35)エンドセ
リン受容体拮抗作用を有する化合物が、式〔K〕
【0031】
【化14】
【0032】(式中、R1は水素原子、低級アルキル
基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、ハロゲン
原子又はトリフルオロメチル基を示す。R2は水素原
子、ハロゲン原子、低級アルコキシ基、トリフルオロメ
チル基又は−OCH2COORaを示す。R3は水素原
子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルキルチオ
基、トリフルオロメチル基、シクロアルキル基、低級ア
ルコキシ基又はトリフルオロメチル基を示し、R2とR3
でブタジエニル、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ
又はイソプロピリデンジオキシを形成してもよい。R4
は水素原子、低級アルキル基、シクロアルキル基、トリ
フルオロメチル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチ
オ基、低級アルキルチオ低級アルキル基、ヒドロキシ低
級アルキル基、ヒドロキシ低級アルコキシ基、低級アル
コキシ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルコキシ低級
アルキル基、ヒドロキシ低級アルコキシ低級アルコキシ
基、低級アルキルスルフィニル基、低級アルキルスルホ
ニル基、2−メトキシ−3−ヒドロキシプロポキシ基、
2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル基、アミノ低級
アルキル基、低級アルキルアミノ低級アルキル基、ジ低
級アルキルアミノ低級アルキルアミノ基、低級アルキル
アミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、アリールアミノ
基、アリール基、アリールチオ基、アリールオキシ基、
アリール低級アルキル基又は複素環を示す。R5は水素
原子、低級アルキル基、低級アルカノイル基、ベンゾイ
ル基、複素環カルボニル基、複素環メチル基又はテトラ
ヒドロピラン−2−イル基を示す。R6〜R9は水素原
子、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、ヒドロ
キシ基、ヒドロキシメチル基、シアノ基、カルボキシ
基、ホルミル基、メチルスルフィニル基、メチルスルホ
ニル基、メチルスルホニルオキシ基又は低級アルコキシ
カルボニルオキシ基を示す。R7は、R6又はR8と共に
ブタジエニル、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ又
はイソプロピリデンジオキシを形成してもよい。Zは−
O−、−S−、エチレン、ビニレン、−CO−、−OC
HR10−又は−SCHR10−を示す。R10は水素原子又
は低級アルキル基を示す。XとYはそれぞれO、S又は
NHを示す。YR5は低級アルキルスルフィニル基又は
−OCH2CH(ORc)CH2ORdを示す。Ra、Rb
cとRdはそれぞれ水素原子又は低級アルキル基を示
す。RcとRdはそれぞれメチレン、エチレン又はイソプ
ロピリデンを示す。nは1,2又は3を示す。)で表わ
される化合物である、(1)記載の予防および/または
治療剤、(36)エンドセリン受容体拮抗作用を有する
化合物が、式〔L〕
【0033】
【化15】
【0034】(式中、A1は 式 R11−CO−で表わ
される基(R11は低級アルキル基、シクロアルキル基、
シクロアルキル低級アルキル基、式 Ar1−(CH2
p−で表わされる基(Ar1はフェニル基、フリル基又
はチエニル基を示し、pは0,1又は2を示す。)、
1,3−ジチオ−2−イリデンメチル基、又は1,3−
ジチオール−2−イリデン(低級アルコキシカルボニ
ル)メチル基を示す。)、 式 R12O−CO−で表わされる基 (R12は低級アルキル基、シクロアルキル基、シクロア
ルキル低級アルキル基、又はフェニル基を示す。)、 式 R1314N−C(=X1)−で表わされる基 (X1は酸素又は硫黄原子を示し、R13は低級アルコキ
シカルボニル基、シクロアルキル基、低級アルキニル
基、1−アダマンチル基、ピロリジノ基、ピペリジノ
基、ペルヒドロアゼピン−1−イル基、ペルヒドロアゾ
シン−1−イル基、ペルヒドロアゾニン−1−イル基、
又は式 Ar2−(CH2)q−で表わされる基(Ar2
はフェニル基(そのベンゼン環上の1又は2の水素原子
はそれぞれハロゲン原子、低級アルキル基又は低級アル
コキシ基で置換されていてもよい)、フリル基又はチエ
ニル基を示し、qは0,1又は2を示す。)を示す。R
14は水素原子、ヒドロキシル基、シクロアルキル基、又
は式 Ar3−(CH2)r−(Ar3はフェニル基、フ
リル基又はチエニル基を示し、rは1又は2を示す。)
で表わされる基を示し、R13とR14は隣接する窒素原子
と共に4ないし8個の炭素原子を有する5ないし9員の
含窒素飽和複素環を形成してもよく、該複素環を形成す
るメチレン基の中で窒素原子と隣接しない1個のメチレ
ン基は、オキシ基、チオ基又は式−NR15−(R15は低
級アルキル基)で表わされる基によって置換されていて
もよく、該複素環の炭素原子上の1ないし4個の水素原
子は、それぞれヒドロキシル基又はヒドロキシルで置換
されていてもよい低級アルキル基で置換されていてもよ
く、さらに該複素環中の隣接する2個の炭素原子は二重
結合又はベンゾ縮合環を形成してもよい。又、R13とR
14はBと共に式(LII))
【0035】
【化16】
【0036】(式中、R16は水素原子、低級アルキル基
又はシクロアルキル基を示す。R17とR18はそれぞれ独
立して水素原子又は低級アルキル基を示す。)を形成し
てもよい。Bは酸素原子又は式−NR2−(R2は水素原
子又はメチル基を示す。)で表わされる基を示し、又は
1と共に上記式(LII)で表わされる基を形成する。R
3は炭素数3ないし5の低級アルキル基を示す。R4は水
素原子又はメチル基を示す。R5は3−インドリルメチ
ル基、(2,3−ジヒドロ−2−オキソ−3−インドリ
ル)メチル基、インドール環が1位の位置で式R51−C
O−(CH2)s−(R51は水素原子、低級アルキル
基、ヒドロキシル基、低級アルコキシ基、ベンジルオキ
シ基、アミノ基又はモノ低級アルキルアミノ基を示し、
sは0〜6の整数を示し、sが0の時はR51はヒドロキ
シル基以外を示す。)で表わされる基又は式(R52O)
2P(=O)−(CH2)t−(R52は水素原子、低級ア
ルキル基又はベンジル基を示し、tは0〜6の整数を示
す。)で表わされる基で置換された3−インドリルメチ
ル基、 ベンゼン環上の任意の水素原子が式R53O−C
O−(CH2)u−(R53は水素原子又は低級アルキル
基を示し、uは0〜6の整数を示す。)で表わされる基
で置換されていてもよいベンジル基、ベンゼン環上の1
又は2個の水素原子がヒドロキシル基で置換されている
か、又はベンゼン環上の2個の水素原子がヒドロキシル
基とスルホ基で置換されているベンジル基、3−ベンゾ
チエニルメチル基、(1−オキソ−3−ベンゾチエニ
ル)メチル基又は(1,1−ジオキソ−3−ベンゾチエ
ニル)メチル基を示す。X2は酸素原子又は硫黄原子を
示す。A2は式(LIII)、(LIV)、(LV)、(LVI)、
(LVII)および(LVIII)から成る群から選ばれる基を
示す。
【0037】
【化17】
【0038】Yはスルホ基、ホスホノ基、式−CO2
91(R91は水素原子、低級アルキル基又はベンジル基を
示す。)で表わされる基又は式−CONR9293(R92
は水素原子、低級アルキル基、低級アルキルスルホニル
基、ベンゼン環上の1ないし5の任意の水素原子がそれ
ぞれ低級アルキル基又はハロゲン原子で置換されていて
もよいフェニルスルホニル基、又はカルボキシメチル基
を示す。R93は水素原子又は低級アルキル基を示す。)
で表わされる基を示す。R61は水素原子又は低級アルキ
ル基を示すか、R71と共にメチレン基を示す。R71は水
素原子、ヒドロキシル基で置換されていてもよい低級ア
ルキル基、フェニル基、チエニル基、ベンゼン環上の任
意の水素原子がヒドロキシル基又はベンジルオキシ基で
置換されていてもよいフェニル低級アルキル基、チエニ
ル低級アルキル基、チアゾリル低級アルキル基、4−イ
ミダゾリルメチル基、(低級アルキル置換4−イミダゾ
リル)−メチルチオメチル基、3−インドリルメチル
基、カルバモイル低級アルキル基又はN−ベンジルオキ
シカルボニル−ω−アミノ低級直鎖アルキル基を示す
か、R61と共にメチレン基を示す。ただし、R61が低級
アルキル基の時、R71は水素原子以外の基を示す。〕で
表わされる化合物である、(1)記載の予防および/ま
たは治療剤、(37)エンドセリン受容体拮抗化合物が
式〔M〕 AA1−AA2−AA3−AA4−AA5−AA6 〔M〕 (式中、AA1はD−Dip、D−Bip、D−His、D−His
(Dnp)、D−2−Nal、D−1−Nal、D−Phe、D−Pg
l、D−Tyr、D−Tyr(OMe)、D−Tyr(OEt)、D−Tyr(Ot
Bu)、D−Trp、D−Trp(For)、D−Tic、D−Tza、D−
Pyr、Ac−D−Dip、Ac−D−Bip、Ac−D−His、Ac−D
−His(Dnp)、Ac−D−2−Nal、Ac−D−1−Nal、Ac−
D−Phe、Ac−D−Pgl、Ac−D−Tyr、Ac−D−Tyr(OM
e)、Ac−D−Tyr(OEt)、Ac−D−Tyr(OtBu)、Ac−D−T
rp、Ac−D−Trp(For)、Ac−D−Tic、Ac−D−Tza、Ac
−D−Pyr、Ada−D−Dip、Ada−D−Bip、Ada−D−Hi
s、Ada−D−His(Dnp)、Ada−D−2−Nal、Ada−D−
1−Nal、Ada−D−Phe、Ada−D−Pgl、Ada−D−Ty
r、Ada−D−Tyr(OMe)、Ada−D−Tyr(OEt)、Ada−D−
Tyr(OtBu)、Ada−D−Trp、Ada−D−Trp(For)、Ada−
D−Tic、Ada−D−Tza、Ada−D−Pyr、Adoc−D−Di
p、Adoc−D−Bip、Adoc−D−His、Adoc−D−His(Dn
p)、Adoc−D−2−Nal、Adoc−D−1−Nal、Adoc−D
−Phe、Adoc−D−Pgl、Adoc−D−Tyr、Adoc−D−Tyr
(OMe)、Adoc−D−Tyr(OEt)、Adoc−D−Tyr(OtBu)、Ad
oc−D−Trp、Adoc−D−Trp(For)、Adoc−D−Tic、Ad
oc−D−Tza、Adoc−D−Pyr、Boc−D−Dip、Boc−D
−Bip、Boc−D−His、Boc−D−His(Dnp)、Boc−D−
2−Nal、Boc−D−1−Nal、Boc−D−Phe、Boc−D−
Pgl、Boc−D−Tyr、Boc−D−Tyr(OMe)、Boc−D−Tyr
(OEt)、Boc−D−Tyr(OtBu)、Boc−D−Trp、Boc−D−
Trp(For)、Boc−D−Tic、Boc−D−Tza、Boc−D−Py
r、Z−D−Dip、Z−D−Bip、Z−D−His、Z−D−
His(Dnp)、Z−D−2−Nal、Z−D−1−Nal、Z−D
−Phe、Z−D−Pgl、Z−D−Tyr、Z−D−Tyr(OM
e)、Z−D−Tyr(OEt)、Z−D−Tyr(OtBu)、Z−D−T
rp、Z−D−Trp(For)、Z−D−Tic、Z−D−Tza、Z
−D−Pyr、Fmoc−D−Dip、Fmoc−D−Bip、Fmoc−D
−His、Fmoc−D−His(Dnp)、Fmoc−D−2−Nal、Fmoc
−D−1−Nal、Fmoc−D−Phe、Fmoc−D−Pgl、Fmoc
−D−Tyr、Fmoc−D−Tyr(OMe)、Fmoc−D−Tyr(OE
t)、Fmoc−D−Tyr(OtBu)、Fmoc−D−Trp、Fmoc−D−
Trp(For)、Fmoc−D−Tic、Fmoc−D−Tza 又は Fmoc−
D−Pyrを示す。AA2はAla、Alg、Arg、Asn、Asp、Da
b、Glu、Gln、Gly、homoArg、homoGlu、homoLys、Ile、
Leu、D−Leu、Lys、Met、Met(O)、Met(O2)、Nva、Nl
e、Orn、Phe、Tyr 又は Valを示すか、AA2は欠如して
いる。AA3はAsn、Asp、D−Asp、N−MeAsp、Glu、Gl
n、homoPhe、Phe 又は Tyrを示すか、AA3は欠如して
いる。AA4はAla、Chx、Gly、Glu、Ile、D−Ile、Le
u、Nle、Nva 又は Valを示すか、AA4は欠如してい
る。AA5はAla、Chx、Gly、Ile、D−Ile、Leu、Nle、
Nva 又は Valを示すか、AA5は欠如している。AA6
2−Nal、1−Nal、Pyr、Trp、Tyr(OMe)、Tyr(OEt)、Ty
r(OtBu)、Tyr、Trp−Gly、Trp−Asp、Trp(For)、Dip、P
he、Bza 又は
【0040】
【化18】
【0041】を示す。)で表わされる化合物又はその医
薬的に享受しうる塩である、請求項1記載の予防および
/または治療剤、
【0042】(38)エンドセリン受容体拮抗化合物が
式〔N〕
【0043】
【化19】
【0044】(式中、R1は−X(CH2)nAr、−X
(CH2)nR8、または
【0045】
【化20】
【0046】を表わし、R2は水素、Arまたは(c)
であり;P1は−X(CH2)nR8であり;P2は−X(C
2)nR8または−XR9Yであり;R3およびR5は各々
独立して水素、R11、OH、C1-8アルコキシ、S(O)q
11、N(R6)2、Br、F、I、Cl、CF3、NHC
OR6、−XR9Yまたは−X(CH2)nR8〔ここで、−
X(CH2)nR8のメチレン基は1もしくはそれ以上の−
(CH2)nAr基で置換されていることができる〕を表
わし;R4水素、R11、OH、C1-5アルコキシ、S(O)
qR11、N(R6)2、−X(R11)、Br、F、I、Clま
たはNHCOR6を表わし、ここで、C1-5アルコキシは
OH、メトキシもしくはハロゲンで置換されていること
ができる〕を表わし;R6は独立して水素またはC1-4
ルキルを表わし;R7は独立して水素またはC1-6アルキ
ルまたは(CH2)nArを表わし;R8は水素、R11、C
OOH、PO32、P(O)(OH)R7またはテトラゾー
ルを表わし;R9はC1-10アルキル、C2-10アルケニル
またはフェニルであり、これらは全て1またはそれ以上
のOH、N(R6)2、COOH、ハロゲンまたはXC1-5
アルキルで置換されていることができる;R10はR3
たはR4であり;R11はC1-8アルキル、C2-8アルケニ
ル、C2-8アルキニルであり、これらは全て1またはそ
れ以上のOH、CH2OH、N(R6)2またはハロゲンで
置換されていることができる;Xは(CH2)n、O、N
6またはS(O)qであり;YはCH3または−CH2
(CH2)nArであり;Arは
【0047】
【化21】
【0048】ナフチル、インドリル、ピリジルもしくは
チエニル、オキサゾリジニル、オキサゾリル、チアゾリ
ル、イソチアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テト
ラゾリル、イミダゾリル、イミダゾリジニル、チアゾリ
ジニル,イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジ
アゾリル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニ
ル、ピロリルまたはピリミジルであり、これらは1もし
くはそれ以上のR3もしくはR4基で置換されていること
ができる;AはC=Oまたは〔C(R6)2〕mであり;B
は−CH2−または−O−であり;Z1およびZ2は各々
独立して水素、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、C
2-8アルキニル、OH、C1-8アルコキシ、S(O)qC1-8
アルキル、N(R6)2、Br、F、I、Cl、NHCOR
6、−X(CH2)nR8、フェニル、ベンジルまたはC3-6
シクロアルキルを表わし、ここで、C1-8アルキル、C
2-8アルケニル、C2-8アルキニルはCOOH、OH、C
O(CH2)nCH3、CO(CH2)nCH2N(R6)2もしく
はハロゲンで置換されていることができる;か、または
1およびZ2は隣接する炭素原子が共に結合して−O−
A−O−を形成することもできる;Z3はZ1もしくはX
9Yであり;qは0、1または2であり;nは0から
6までの整数であり;mは1、2または3であり;点線
は二重結合が有り得る場合を示し;またはこれらの薬学
的に許容し得る塩であって、次の限定を有するものであ
る。R2はXがS(O)qのときには水素ではない;二重結
合が存在する場合はR10は1個のみ存在しP1は存在し
ない;式Iの化合物は(1RS)-1,3-ジフェニルインデ
ン-2-カルボキシル酸;(シス,シス)-(1RS,3SR)
-1,3-ジフェニルインダン-2-カルボキシル酸;(1RS)
-3-〔3-メチル-1-フェニル-(1H)-インド-2-エン-1-イ
ル〕プロピオン酸;または(1RS)-2-〔1,3-ジフェニ
ル-(1H)-インド-2-エン-1-イル〕エタノイン酸ではな
い。で表わされる化合物又はその医薬的に享受しうる塩
である、(1)記載の予防および/または治療剤、
【0049】(39)エンドセリン受容体拮抗化合物が
式〔O〕 AA1−AA2−AA3−AA4−AA5−AA6 〔O〕 (式中AA1は
【0050】
【化22】
【0051】式中Rは水素、アルキル、アルケニル、ア
ルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、
アリール、ヘテロアリール、フルオレニルメチル、 −N(R3)R2 (式中R2およびR3は各々同一または異なって、各々水
素、アルキル、アルケニル、アルキニル、シクロアルキ
ル、シクロアルキルアルキル、アリール、アリールアル
キル、ヘテロアリールまたはフルオレニルメチル)、 COOR2(式中、R2は上記の定義の通りである) −OR2(式中、R2は上記の定義の通りである) −NR2−C(O)NR23(式中、R2およびR3は上
記の定義の通りである) −COC(R93(式中、R9はF、Cl、Brもしく
はIである) −CH2−OR2(式中、R2は上記の定義の通りであ
る) −N(R2a)−C(O)OR3(式中、R2aおよびR
3は、R3が水素の場合を除き上記の定義の通りである)
またはCOR2(式中、R2は上記の定義の通りである) R1は水素またはアルキルであり、Zは−O−、−S
(O)m-(式中mは0または1もしくは2の整数であ
る)、−NR2−(式中、R2は上記の定義の通りであ
る) −(CH2)n−(式中、nはゼロまたは1、2、3もし
くは4の整数である)、−(CH2)n−CH=CH−
(CH2)n−(式中、nは上記の定義の通りである)、
−CO−、−C(OR2)R1− (式中、R1およびR2
は上記の定義の通りである)、または−R2CR3−(式
中、R2およびR3は、各々同一または異なって、各々は
上記の定義の通りである)、XおよびYは同一で、芳香
族環の同じ位置で置換され、各々は次の群から選択され
る1、2、3もしくは4個の置換基である。水素、ハロ
ゲン、アルキル、COOR2(式中、R2は上記の定義の
通りである)、−CON(R2)R3(式中、R2および
3は上記の定義の通りである)、−N(R3)R2(式
中、R2およびR3は上記の定義の通りである)、または
ニトロ、または
【0052】
【化23】
【0053】(式中、R、Z、XおよびYは上記の定義
の通りである)。AA2
【0054】
【化24】
【0055】(式中、R4は水素、アルキル、アルケニ
ル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロア
リール、−N(R2b)R3b(式中、R2bおよびR3bは各
々同一または異なって、各々は水素、アルキル、シクロ
アルキル、アリールまたはヘテロアリールである)、-O
2b (式中、R2bは上記の定義の通りである)、−C
ON(R2b)R3b (式中、R2bおよびR3bは各々同一ま
たは異なって、上記の定義の通りである)、-COR2b
(式中、R2bは上記の定義の通りである)、-NH-C
(NH)-NH-R2b (式中、R2bは上記の定義の通りで
ある)、-COOR2b (式中、R2bは上記の定義の通
りである)、R1およびnは上記の定義の通りである、
AA2は不存在;AA3
【0056】
【化25】
【0057】(式中、R5は水素、アルキル、アリー
ル、ヘテロアリール、−CON(R2b)R3b(式中、R
2bおよびR3bは各々同一または異なって、上記の定義の
通りである)、-COR2b (式中、R2bは上記の定義
の通りである)、-COOR2b (式中、R2bは上記の
定義の通りである)、R1およびnは上記の定義の通り
である、AA3は不存在;AA4およびAA5は各々独立
して不存在であるか各々が独立して
【0058】
【化26】
【0059】(式中、R6は水素、アルキル、アルケニ
ル、アルキニル、シクロアルキル、アリールまたはヘテ
ロアリール、でR1およびnは上記の定義の通りであ
る)、AA6
【0060】
【化27】
【0061】(式中、R7はアリールまたはヘテロアリ
ール、R8は -COOR1 (式中、R1は上記の定義の通りである)、
−OR1 (式中、R1は上記の定義の通りである) −C(O)N(R1)R1(式中、R1は上記の定義の通
りである) −CH2−OR1(式中、R1は上記の定義の通りであ
る) R1およびnは上記の定義の通りである;AA1、A
2、AA3、AA4またはAA5におけるC*の立体異性
はD、L、またはDLであり、AA6におけるC*の立
体異性はL;またはこれらの薬理学的に許容し得る塩で
ある(1)記載の予防および/または治療剤、
【0062】(40)エンドセリン受容体拮抗化合物が
式〔P〕 X−A−Trp−B−Gly−Thr−E−G−Y (P) {式中、AはAsnまたはAspを表わし、BはHis
またはLysを表わし、EはAlaまたはSerを表わ
し、GはAlaまたはProを表わし、XはX1−Gl
yまたは
【0063】
【化28】
【0064】を表わし、Yはヒドロキシ、低級アルコキ
シ、アミノ、
【0065】
【化29】
【0066】または
【0067】
【化30】
【0068】を表わし、〔ここで、X1およびX3は水
素、ベンジルオキシカルボニル、t−ブチルオキシカル
ボニル、9−フルオレニルメチルオキシカルボニルまた
はカルボニル置換もしくは非置換の低級アルカノイルを
表わし、X2およびY2は水素を表わし、Y1はヒドロキ
シ、低級アルコキシまたはアミノを表わすか、またはX
1、Y1およびX2、Y2はそれぞれ一緒になって X1-Y1
および X2-Y2 が単結合を表わし、Zはヒドロキシ、低
級アルコキシ、ベンジルオキシ、またはベンズヒドリル
オキシ、Gly−Z1(式中、Z1はヒドロキシ、低級ア
ルコキシ、ベンジルオキシ、またはベンズヒドリルオキ
シを表わすか、X1と一緒になってX1−Z1が単結合を
表わす)、Ala−Z1(式中、Z1は前記と同義であ
る)、Val−Z1(式中、Z1は前記と同義である)、
Trp−Z1(式中、Z1は前記と同義である)、Trp
−Gly−Z1(式中、Z1は前記と同義である)、Tr
p−Asn−Tyr−Tyr−Trp−Z1(式中、Z1
は前記と同義である)、Trp−Phe−Phe−As
n−Tyr−Tyr−7Hyt−Z1(式中、Z1は前記
と同義であり、7Hytは7−ヒドロキシトリプトファ
ンを表わす)、Trp−Ile−Ile−Trp−Z
1(式中、Z1は前記と同義である)、Trp−Val−
Tyr−Phe−W−His−Leu−Asp−Ile
−Ile−Trp−Z1(式中、Z1は前記と同義であ
り、WはAla、SerまたはCysを表わす)、Tr
p−W−His−Leu−Asp−Ile−Ile−T
rp−Z1(式中、Z1およびWは前記と同義である)、
Trp−Val−Tyr−Tyr−W−His−Leu
−Asp−Ile−Ile−Trp−Z1(式中、Z1
よびWは前記と同義である)、Trp−Leu−Tyr
−Phe−W−His−Gln−Asp−Val−Il
e−Trp−Z1(式中、Z1およびWは前記と同義であ
る)、Trp−Val−Tyr−Phe−W−Phe−
Phe−Asn−Tyr−Tyr−Trp−Z1(式中、
1およびWは前記と同義である)、Trp−Phe−
Phe−Asn−Tyr−Tyr−W−His−Leu
−Asp−Ile−Ile−Trp−Z1(式中、Z1
よびWは前記と同義である)、Trp−Phe−Phe
−Asn−Tyr−Tyr−Asn−Ile−Ile−
Trp−Z1(式中、Z1は前記と同義である)、または
J−Phe−M−Q−Tyr−R−T−Z1(式中、J
はTrpまたは単結合、MはPheまたは単結合、Qは
Asnまたは単結合、RはTyrまたは単結合、TはT
rp、Ala、Phe、Tyr、Trp−Trp、As
n−Tyr−Tyr−Trp、Trp−Asn−Tyr
−Tyr−Trp、Trp−Val−Tyr−Phe−
W−His−Leu−Asp−Ile−Ile−Trp
(式中、Wは前記と同義である)、または単結合を表わ
し、J、M、Q、RおよびTの少なくとも2つ以上が同
時に単結合を表わすことはなく、Z1は前記と同義であ
る)〕}、またはこれらの薬理学的に許容し得る塩であ
る(1)記載の予防および/または治療剤、
【0069】(41)エンドセリン受容体拮抗化合物が
〔Q〕のペプチド誘導体
【0070】
【化31】
【0071】(式中、Aは式R11O-CO-(式中R11
低級アルキル基またはフェニル基)の基、または式R12
13N-C(=O)-(式中R12は低級アルキル基、シクロ
アルキル基、1−アダマンチル基、そのベンゼン環の1
または2の所望の水素原子が独立してハロゲン元素、ト
リフルオロメチル基、ニトロ基、アミノ基またはホルミ
ルアミノ基で置換されていてもよいフェニル基、ピリジ
ル基 またはチエニル基であり、R13は水素原子、低級
アルキル基またはシクロアルキル基であるか、R12およ
びR13はその隣接するチッ素原子と共に5〜9員で4〜
8個の炭素原子を有するチッ素含有飽和複素環であっ
て、該環を形成するメチレン基中、上記のチッ素原子に
隣り合っていないメチレン基の所望の1個はチオ基に変
更されることができ、該複素環の炭素原子の1〜4個の
水素原子は各々独立に低級アルキル基に変更されること
ができ、更に該複素環の2つの隣り合わせた炭素原子は
ベンゾ融合環を形成することができる;Bは酸素原子ま
たは式−NR2基(式中R2は水素原子または低級アルキ
ル基)であり、R3は低級アルキル基、シクロアルキル
基、アリール基、異項環基、シクロアルキル低級アルキ
ル基、アリール低級アルキル基または異項環低級アルキ
ル基であり、X1は酸素原子または式−NR4基(式中R
4は水素原子または低級アルキル基)であり、R5は3−
インドリルメチル、3−ベンゾチエニルメチル、1−ナ
フチルメチルまたはベンジル基であって、その環上の1
もしくは2の所望の水素原子がヒドロキシル基、ハロゲ
ン基、ホルミル基、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、低級アルキルチオ基、低級アルキルスルフィニル
基、低級アルキルスルホニル基、低級アルコキシカルボ
ニル基、ニトロ基で置換されていてもよいもの、または
式R51−CO−X2(式中、R51は低級アルキル基、低
級アルコキシ基、または低級アルキル基で置換されてい
てもよいアミノ基であり、X2は酸素原子または式−N
52−(式中、R52は水素原子または低級アルキル基)
であり、X3は酸素原子または硫黄原子であり、R6は水
素原子またはヒドロキシル基,低級アルコキシ基,低級
アルキルチオ基および複素環基からなる群から選択され
る置換基を有していてもよい低級アルキルまたは低級ア
ルケニル基であり、nは0または1であり、Yはヒドロ
キシメチル基、式CO271(式中R71は水素原子また
は低級アルキル基)、式CONHR72(式中R72は水素
原子、またはヒドロキシル基,カルボキシル基およびス
ルホ基からなる群から選択される置換基を有していても
よい低級アルキル基)、1H−テトラゾール−5−イル
基、スルホ基およびホスホノ基、またはこれらの薬理学
的に許容し得る塩である、(1)記載の予防および/ま
たは治療剤、
【0072】(42)エンドセリン受容体拮抗化合物が
式〔R〕
【0073】
【化32】
【0074】{式中、R1は低級アルキル基、シクロア
ルキル基、シクロアルキル低級アルキル基、アラルキル
基、アリール基、5〜10員の複素環基又は5〜10員
の複素環低級アルキル基(該低級アルキル基、シクロア
ルキル基、シクロアルキル低級アルキル基、アラルキル
基、アリール基、5〜10員の複素環基及び5〜10員
の複素環低級アルキル基は、それぞれ独立に、それらの
鎖上及び/又は環上に低級アルキル基、ハロゲン原子、
水酸基、低級アルコキシ基、ニトロ基、トリフルオロメ
チル基、シアノ基、ホルミル基、低級アルカノイル基、
カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、アミノ
基、モノ低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ
基、ホルミルアミノ基、アルカノイルアミノ基、アロイ
ルアミノ基、カルバモイル基、N−モノ低級アルキルカ
ルバモイル基又はN,N−ジ低級アルキルカルバモイル
基、メルカプト基、低級アルキルチオ基又は低級アルカ
ノイルチオ基を有していてもよい)を示し;pは0〜2
の整数を示し;A1は単結合又は低級アルキル基で置換
されていてもよい2価の低級アルキレン基を示し;R2
は低級アルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキル
低級アルキル基、アラルキル基、アリール基、5〜10
員の複素環基又は5〜10員の複素環低級アルキル基を
示し;X1は酸素原子又は式:−NR3−[式中、R3
水素原子又は低級アルキル基を示す]で表される基を示
し;R4は5〜10員の複素環低級アルキル基[該5〜
10員の複素環低級アルキル基は、その環上に低級アル
キル又は式:R41−CO−(CH2)q−(式中、R41
水素原子、低級アルキル基、水酸基、低級アルコキシ
基、アラルキルオキシ基、アミノ基、モノ低級アルキル
アミノ基又はジ低級アルキルアミノ基を示し;qは0〜
6の整数を示す)で表される基を有していてもよい]又
はアリール低級アルキル基[該アリール低級アルキル基
は、その環上にニトロ基、式:R42−CO−(CH2)r
−(式中、R42は低級アルキル基、低級アルコキシ基、
アミノ基、モノ低級アルキルアミノ基又はジ低級アルキ
ルアミノ基を示し、rは0〜6の整数を示す)で表され
る基、式:R42−COX2−(式中、R42は前記の意味
を有し、X2は酸素原子又は式:−NR43−(式中、R
43は水素原子又は低級アルキル基を示す)で表される基
又は式:R44O−(CH2)s−(式中、R44は水素原子
又は低級アルキル基を示し、sは0〜6の整数を示す)
で表される基を有していてもよい]を示し;X3は酸素
原子又は硫黄原子を示し;A2は下記一般式[RII]〜
[RVII]で表される基よりなる群から選ばれる任意の基
を示す。
【0075】
【化33】
【0076】[式中、Yはヒドロキシ低級アルキル基、
スルホ基、ホスホノ基、式:−CO281(式中、R81
は水素原子又はカルボキシ保護基を示す)で表される基
又は式:−CONR8283(式中、R82及びR83はそれ
ぞれ独立に水素原子、低級アルキル基、低級アルキルス
ルホニル基、ベンゼン環上の任意の1〜5個の水素原子
がそれぞれ独立に低級アルキル基若しくはハロゲン原子
で置換されていてもよいフェニルスルホニル基又はカル
ボキシ低級アルキル基を示す)で表される基を示し;R
51は水素原子又は低級アルキル基を示すか、或は下記R
61と一緒になってメチレン基を示し;R53、R61及びR
62はそれぞれ独立に水素原子、低級アルキル基、低級ア
ルケニル基、アリール基、アリール低級アルキル基、5
〜10員の複素環基又は5〜10員の複素環低級アルキ
ル基(該低級アルキル基、低級アルケニル基、アリール
基、アリール低級アルキル基、5〜10員の複素環基及
び複素環低級アルキル基は、それぞれ独立にそれらの鎖
上及び/又は環上に水酸基、低級アルキル基、ハロゲン
原子、低級アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオ
キシ基、カルボキシル基、保護されたカルボキシル基、
アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミ
ノ基、カルバモイル基、N−モノ低級アルキルカルバモ
イル基、N,N−ジ低級アルキルアミノ基、低級アルコ
キシカルボニルアミノ基又はアリールオキシカルボニル
アミノ基を有していてもよい)を示し、更にR61はR51
と一緒になってメチレン基を示すこともでき、R62は下
記R52と一緒になってメチレン基を示すことができ(但
し、R51が低級アルキル基を示す場合、R61は水素原子
以外の基を示し、R52が水素原子以外の基を示す場合、
62は水素原子又は低級アルキル基を示す);R52は水
素原子、アリール基、アラルキル基、カルボキシル基、
カルバモイル基、N−モノ低級アルキルカルバモイル
基、N,N−ジ低級アルキルカルバモイル基又はN−ア
リールカルバモイル基を示すか、或はR7と一緒になっ
て単結合を示し;R7は水素原子、低級アルキル基、低
級アルコキシ基又は水酸基を示すか、或はR52と一緒に
なって単結合を示し、tは2〜6の整数を示し;ZはC
H又はNを示し;vは1〜3の整数を示す]}で表され
る化合物又はその製薬上許容される塩である、(1)記
載の予防および/または治療剤、
【0077】(43)エンドセリン受容体拮抗化合物が
構造式
【0078】
【化34】
【0079】で表される化合物又はその製薬上許容され
る塩である、(25)記載の予防および/または治療
剤、(44)エンドセリン受容体拮抗化合物が構造式
〔S〕 cyclo(−Dtrp(COOCH3)−DAsp−Pro−DtertLe u−γMeLeu−) 〔S〕 で表される環状ペンタペプチド及びその類縁化合物又は
その製薬上許容される塩である、(1)記載の予防およ
び/または治療剤、
【0080】(45)エンドセリン受容体拮抗化合物が
式〔T〕
【0081】
【化35】
【0082】(式中、XおよびYの一方はNであり、他
方はOである;RはナフチルまたはR1、R2およびR3
で置換されているナフチルであり;R1、R2およびR3
は独立して水素;アルキル、アルケニル、アルキニル、
アルコキシ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキ
ル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル、ア
リールまたはアラルキルで、これらはいずれもZ1、Z2
およびZ3;ハロ;ヒドロキシル;シアノ;ニトロ;-C
(O)H;-C(O)R6;CO2H;CO26;-SH;-S
(O)nR6;-S(O)m-OH;-S(O)m-OR6;-OS(O)
m-R6;-OS(O)m-OH;-OS(O)m-OR6;-Z4-N
78;または-Z4-N(R11)-Z5-NR910で置換さ
れていてもよく;R4およびR5は独立して水素;アルキ
ル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアル
キル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、シ
クロアルケニルアルキル、アリールまたはアラルキル
で、これらはいずれもZ1、Z2およびZ3;ハロ;ヒド
ロキシル;シアノ;ニトロ;-C(O)H;-C(O)R6
CO2H;CO26;-SH;-S(O)nR6;-S(O)m-O
H;-S(O)m-OR6;-OS(O)m-R6;-OS(O)m-O
H;-OS(O)m-OR6;-Z4-NR78;または-Z4-N
(R11)-Z5-NR910で置換されていてもよく;または
4およびR5は一緒に結合してアルキレンまたはアルケ
ニレン(その内のいずれかはZ1、Z2またはZ3で置換
されていてもよく)であって、それらが隣接している炭
素原子と共に4〜8員の飽和、不飽和または芳香族環を
完成しているものである;R6はアルキル、アルケニ
ル、アルキニル、アルコキシ、シクロアルキル、シクロ
アルキルアルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニ
ルアルキル、アリールまたはアラルキル(その内のいず
れかはZ1、Z2またはZ3で置換されていてもよい)で
ある;R7はR6で定義されたものか、または水素、ヒド
ロキシル、シアノ、-C(O)H、-C(O)R6、CO
26;又はZがSOnでないときR7は-SH、CO
6、-S(O)m-OH、-S(O)m-OR6、-OS(O)m-
6、-OS(O)m-OH又は-OS(O)m-OR6;R8はR6
で定義されたものか、または水素、またはZ4がCOで
なく、R7がCOH、-C(O)R6またはCO26でない
ときR8はCOH、-C(O)R6;またはNR78がアル
キレンまたはアルケニレン(それぞれZ1、Z2またはZ
3で置換されていてもよい)で飽和、不飽和または芳香
族の3〜8員環を形成する;R9はR6で定義されたもの
か、または水素、ヒドロキシル、-C(O)H、-C(O)
R6、CO26;-SH、SOnR6、-S(O)m-OH、-S
(O)m-OR6、-OS(O)m-R6、-OS(O)m-OH又は-
OS(O)m-OR6;R10はR6で定義されたものか、また
は水素、またはZ5がCOでなく、R9がCOH、-C
(O)R6またはCO26でないときR10はCOHまたは-
C(O)R6であることができる;R11はR6で定義された
ものか、または水素、ヒドロキシル、-C(O)H、-C
(O)R6またはCO26であるか、またはR9、R10およ
びR11の2つはアルキレンまたはアルケニレン(それぞ
れZ1、Z2またはZ3で置換されていてもよい)でそれ
らが隣接している原子と共に飽和、不飽和または芳香族
の3〜8員環を形成する;Z1、Z2およびZ3はH、ハ
ロゲン、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アラル
キル、アルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキ
シ、-SH、-S(O)nZ6、-S(O)m-OH、-S(O)m-O
6、-OS(O)m-OH、-OS(O)m-OZ6、オキソ、シ
アノ、ニトロ、-C(O)H、-C(O)Z6、CO2H、CO
26、Z4NZ78、Z4NZ1156、Z4NZ115
78;Z4、Z5はビニル結合、Z9SOnZ10、Z9
OZ10、Z9CSZ10、Z9OZ10、Z9SZ10またはZ9
OCOZ10;Z6、Z7およびZ8はH、アルキル、アル
ケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル
アルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキ
ル、アリールまたはアラルキル;またはNZ78がアル
キレンまたはアルケニレンで飽和、不飽和または芳香族
の3〜8員環を形成する;Z9、Z10は単結合、アルキ
レン、アルケニレンまたはアルキニレン;Z11はR6
定義されたものか、または水素、ヒドロキシル、-C
(O)H、-C(O)Z6またはCO26;Z7、Z8およびZ
11の2つがアルキレンまたはアルケニレンでそれらが隣
接している原子と共に飽和、不飽和または芳香族の3〜
8員環を形成する;m=1〜2;n=0、1または2で
ある;化合物又はその医薬的に享受しうる塩である、
(1)記載の予防および/または治療剤、(46)エン
ドセリン受容体拮抗化合物が
【0083】
【化36】
【0084】である化合物又はその医薬的に享受しうる
塩である、(45)記載の予防および/または治療剤、
【0085】(47)エンドセリン受容体拮抗化合物が
式〔U〕
【0086】
【化37】
【0087】(式中、Arは置換もしくは非置換の芳香
族もしくは複素環であり;RはHまたは置換もしくは非
置換の直鎖、分枝鎖、環状または直鎖、分枝鎖、環状の
混合物の1〜20個の炭素原子を有するアルキル、アル
ケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキル、ア
ルコキシアルキルまたはアルコキシカルボニル基であ
り;Aは極性基を有する官能基であり、好ましくはCO
OHまたはRNHであり;R1はR,R−C=O,1も
しくはそれ以上の異原子で置換されたR、置換もしくは
非置換のアリール基、またはアリール(CH2)nであ
り;R2は(CH2)n、CHR,C(R)2,COO,OC
O,NHCO,CONH,SO,SO2またはNR;R3
およびR4は同一または異なるか、または不存在であっ
て、各々=O,水素、O−アリール、OR,O−アルキ
ルまたはアルキル、アリール,SR,S−アリール,N
HR,NH−アリール、NR,または他の異項芳香族基
であり;R5はH,OHまたはRであり;EおよびFは
同一または異なってNもしくは(CH2)p;pはゼロと
5の間の整数もしくは0であり;mおよびnはゼロと1
0の間の整数もしくは0であり;TはO,S,NCOR
またはNRであり;UおよびVは同一または異なって
(CH2)nであり;WはCO,(CH2)n,(CH2)n-
CHRまたはCHR-(CH2)nであり;XおよびYは同
一または異なってH,アルキルまたはアリール、または
XおよびYは3〜15員の飽和もしくは不飽和単項環も
しくは異項環を形成し;ZはH,SR,NHRまたはN
(R)2である、(1)記載の予防および/または治療
剤、
【0088】(48)エンドセリン受容体拮抗化合物が
【0089】
【化38】
【0090】である、(30)記載の予防および/また
は治療剤、(49)エンドセリン受容体拮抗化合物が式
〔V〕
【0091】
【化39】
【0092】(式中、XおよびYの一方はNであり、他
方はOである;R1、R2、R3は独立して水素(R1は水
素ではない);アルキル、アルケニル、アルキニル、ア
ルコキシ、シクロアルキル(アルキル)、シクロアルケ
ニル(アルキル)、アリール、アリールオキシ、アラル
キルまたはアラルコキシ;ハロ、OH,CN,NO2
CHO,COR6,CO2H,CO26,-SH,-S(O)
nR6,-S(O)m-OH,-S(O)m-OR6,-OS(O)m-R
6,-OS(O)m-OH,-OS(O)m-OR6,-Z4-NR7
8,または-Z4-N(R11)-Z5-NR910であり、R4
よびR5はR1〜R3の定義と同様であるか、または一緒
に結合して4〜8員の飽和、不飽和または芳香族環を形
成する;R4はアルキル、アルケニル、アルキニル、ア
ルコキシ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、
シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル、アリー
ルまたはアラルキルで、これらはいずれもZ1、Z2およ
びZ3で置換されていることができ;R7は水素;アルキ
ル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアル
キル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、シ
クロアルケニルアルキル、アリールまたはアラルキル
で、これらはいずれもZ1、Z2およびZ3で置換されて
いることができ;CN;OH;CHO,COR6;CO2
H,CO26;Z4が−S(O)m−でないとき-SH,
-S(O)nR6,-S(O)m-OH,-S(O)m-OR6または-
OS(O)m-OR6;R8は水素;Z4が−C(O)−でな
く、R7がCHO,COR6,CO2H,CO26でない
ときCHO,COR6;アルキル、アルケニル、アルキ
ニル、アルコキシ、シクロアルキル、シクロアルキルア
ルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキ
ル、アリールまたはアラルキルで、これらはいずれもZ
1、Z2およびZ3で置換されていることができ;または
7およびR8はアルキレンまたはアルケニレン(それぞ
れZ1、Z2またはZ3で置換されていてもよい)でそれ
らが隣接している原子と共に飽和、不飽和または芳香族
の3〜8員環を形成する;R9は水素;ヒドロキシル;
CHO,COR6;CO2H,CO26;-SH,-S(O)
nR6,-S(O)m-OH,-S(O)m-OR6,-OS(O)m-R
6,-OS(O)m-OHまたは-OS(O)m-OR6;アルキ
ル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアル
キル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、シ
クロアルケニルアルキル、アリールまたはアラルキル
で、これらはいずれもZ1、Z2およびZ3で置換されて
いることができ;R10は水素;Z5が−C(O)−でな
く、R9がCHO,COR6,CO2H,CO26でない
ときCHO,COR6;アルキル、アルケニル、アルキ
ニル、アルコキシ、シクロアルキル、シクロアルキルア
ルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキ
ル、アリールまたはアラルキルで、これらはいずれもZ
1、Z2およびZ3で置換されていることができ;R11
水素;R9およびR10の1つがヒドロキシル、CO2H,
CO26でないときヒドロキシル、CO2HまたはCO2
6;CHO,COR6;アルキル、アルケニル、アルキ
ニル、アルコキシ、シクロアルキル、シクロアルキルア
ルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキ
ル、アリールまたはアラルキルで、これらはいずれもZ
1、Z2およびZ3で置換されていることができ;または
9、R10およびR11のいずれか2つが一緒になってア
ルキレンまたはアルケニレン(それぞれZ1、Z2または
3で置換されていてもよい)でそれらが隣接している
原子と共に飽和、不飽和または芳香族の3〜8員環を形
成する;Z1、Z2およびZ3は各々独立してH、ハロゲ
ン、ヒドロキシル、アルコキシ、-SH、-S(O)nZ6
-S(O)m-OH、-S(O)m-OZ6、-OS(O)m-OHまた
は-OS(O)m-OZ6;オキソ、シアノ、ニトロ、-C
(O)H、-C(O)Z6、CO2H、CO26、NZ78
−C(O)NZ78;または-S(O)mZ78;Z4およ
びZ6は各々独立して単結合、−SOn−,CO,CS
またはZ10、Z9OZ10、Z9SZ10またはZ9OCOZ
10;アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、
シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアル
ケニル、シクロアルケニルアルキル、アリールまたはア
ラルキルで、これらはいずれもZ1、Z2およびZ3で置
換されていることができ;R9、R10およびR11のいず
れか2つが一緒になってアルキレンまたはアルケニレン
(それぞれZ1、Z2またはZ3で置換されていてもよ
い) Z6、Z7およびZ8は各々独立してH、アルキル、アル
ケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアルキル、シ
クロアルキルアルキル、シクロアルケニル、シクロアル
ケニルアルキル、アリールまたはアラルキルで、または
7およびZ8は一緒になってアルキレンまたはアルケニ
レンであり、隣接する窒素原子と共に3〜8員の飽和、
不飽和または芳香族の3〜8員環を形成する;m=1〜
2;n=0、1または2である;フェニルスルホンアミ
ド誘導体である、(1)記載の予防および/または治療
剤、(50)エンドセリン受容体拮抗化合物が
【0093】
【化40】
【0094】である、(49)記載の予防および/また
は治療剤、
【0095】(51)エンドセリン受容体拮抗化合物が
式〔W1〕,〔W2〕または〔W3〕
【0096】
【化41】
【0097】Xは立体的に制約された4〜16C側鎖を
有するα−アミノ酸であり、YはSer,Zは立体的に
制約された側鎖を有するα−アミノ酸である。この側鎖
はXのC−アミノおよびN−アミノ基が、該環の1つの
構成員であるアミノ基を有する1〜3の分離したあるい
は融合環を形成する環状ペンタペプチドである、請求項
1記載の予防および/または治療剤、(52)エンドセ
リン受容体拮抗化合物が式〔X1〕,〔X2〕または
〔X3〕
【0098】
【化42】
【0099】の化合物である、(1)記載の予防および
/または治療剤。上記(2)項〜(52)項にあって
は、(2)項〜(22)項がさらに好ましい。さらに、
本発明は、次の化合物に関する。サイクロ(-D-Asp-Asp
(R1)-Asp-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-)のジナトリウム塩。
【0100】上記のエンドセリン受容体拮抗作用を有す
る化合物の塩も本発明におけるエンドセリン受容体拮抗
作用を有する化合物である。該塩の好ましい例として
は、例えばエンドセリン受容体拮抗作用を有する化合物
の薬理学的に許容される塩が挙げられる。エンドセリン
受容体拮抗作用を有する化合物の薬理学的に許容される
塩としては、上記したアルカリ金属塩(たとえば、ナト
リウム塩、カリウム塩など)、アルカリ土類金属塩(た
とえば、カルシウム塩、マグネシウム塩など)、アンモ
ニウム塩、有機塩基塩(たとえば、ピリジン塩、トリエ
チルアミン塩など)、無機酸塩(たとえば、塩酸塩、硫
酸塩、硝酸塩など)、有機酸塩(たとえば、酢酸塩、シ
ュウ酸塩、パラトルエンスルホン酸塩など)などが用い
られる。エンドセリン受容体拮抗作用を有する化合物の
塩は、自体公知の方法により製造することができる。
【0101】本発明におけるエンドセリン受容体拮抗作
用を有する化合物としては、エンドセリン受容体拮抗作
用を有する何れの化合物も用いることができ、これらは
公知のものでもよいし、さらには本発明の出願日以降に
発見または報告されるエンドセリン受容体拮抗作用を有
する化合物でもよい。該化合物としては、ペプチド、タ
ンパク、化学合成された化合物など、エンドセリン受容
体拮抗作用を有するものであれば何れのタイプのもので
あってもよい。また、エンドセリン受容体拮抗作用を有
する化合物は、エンドセリン−1、エンドセリン−2ま
たはエンドセリン−3受容体拮抗作用を有する化合物の
何れであってもよいが、特にエンドセリン−1受容体拮
抗作用を有する化合物が好適である。本発明におけるエ
ンドセリン受容体拮抗作用を有する化合物は、本発明の
分野においてエンドセリンアンタゴニストと呼ばれるも
のも含む。さらに、エンドセリン受容体にはAタイプ
(ETA受容体)とBタイプ(ETB受容体)があるが、
本発明で用いられる「エンドセリン受容体」とはいずれ
のタイプも含むものである。本発明におけるエンドセリ
ン受容体拮抗作用を有する化合物の具体的な化合物とし
ては、例えば特願平4−216019(EP−A−52
8,312)、特願平4−344252(EP−A−5
52,489)、特願平4−27785(EP−A−4
99,266)、特願平3−503831(WO91/
13089)、EP−A−436,189、EP−A−
457,195、EP−A−510,526、92/12
991、特開平4−288099、EP−A−496,
452、EP−A−526,708、EP−A−46
0,679またはWO92/20706に記載されてい
る化合物などが用いられる。更に、本発明で用いられる
エンドセリン受容体拮抗作用を有する化合物として、W
O93/08799、WO93/13218、WO93
/21219、EP−A−555,537、特開平5−
178890および同5−279390、EP−A−5
58,258、WO93/23404、EP−A−56
9,193、WO93/17701およびバイオオーガ
ニック・アンド・メディシナル・ケミストリー・レター
ズ(Bioorganic & Medicianl Chemistry Letters) 1
0巻,2099〜2104頁(1993)等に記載され
ている化合物が挙げられる。中でもEP−A−552,
489、EP−A−528,312、EP−A−49
9,266、WO91/13089、EP−A−43
6,189、EP−A−457,195、EP−A−51
0,526、WO92/12991、EP−A−526,
708およびWO93/08799に記載の化合物が好
ましく、特に好ましいのはEP−A−528,312記
載の化合物である。
【0102】以下に、それらの化合物を説明する。 〔EP−A−0,528,312〕 式〔A〕
【0103】
【化43】
【0104】[式中、XおよびYはそれぞれα-アミノ
酸残基を、AはD-酸性-α-アミノ酸残基を、Bは中性-
α-アミノ酸残基を、CはL-α-アミノ酸残基を、Dは芳
香環基を有するD-α-アミノ酸残基を示す。]で表され
る環状ペプチドまたはその塩。前述化合物〔A〕におい
て、 AがC3-5-D-酸性-α-アミノ酸残基、好ましくはC
3-5-D-α-アミノジカルボン酸残基である化合物、 Xが置換されていてもよいC3-11-L-α-アミノ酸残
基、好ましくは置換基を有していてもよい複素環基で置
換されていてもよいC3-5-L-α-アミノジカルボン酸残
基である化合物、 YがL-酸性α-アミノ酸残基、好ましくはC3-5-L-α-
アミノジカルボン酸残基である化合物、 Bが複素環基を有していてもよいC2-6-D-中性-α-ア
ミノ酸残基、好ましくは含硫黄複素環基で置換されてい
てもよいC2-6-D-α-アミノモノカルボン酸残基である
化合物、 CがL-中性-α-アミノ酸残基、好ましくはC5-6-L-α
-アミノモノカルボン酸残基である化合物、 Dがアシル化されていてもよい、芳香族複素環基を有
するD-中性-α-アミノ酸残基、好ましくは含窒素芳香族
複素環基を有するD-中性-α-アミノ酸残基である化合物
が挙げられる。
【0105】上記置換されていてもよいC3-11-L-α-ア
ミノ酸残基における置換されたC3-11-L-α-アミノ酸の
好ましい例としては、例えば置換された官能基(例、水
酸基,メルカプト基、アミノ基,イミノ基,カルボキシ
ル基など)を有するC3-11-L-α-アミノ酸が挙げられ
る。置換された官能基としては、前述の置換された、水
酸基,チオール基,アミノ基(またはイミノ基),カル
ボキシル基等が挙げられる。上記置換基を有していても
よい複素環基あるいは複素環基における、複素環基とし
ては、例えば炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子、窒素
原子等から選ばれたヘテロ原子を1ないし4個含む5ま
たは6員環基(例、2−または3−チエニル、2−また
は3−フリル、2−または3−ピロリル、2−,3−ま
たは4−ピリジル、2−,4−または5−オキサゾリ
ル、2−,4−または5−チアゾリル,3−,4−また
は5−ピラゾリル、2−,4−または5イミダゾリル、
3−,4−または5−イソオキサゾリル、3−,4−ま
たは5−イソチアゾリル、3−または5−(1,2,4
−オキサジアゾリル)、1,3,4−オキサジアゾリ
ル、3−または5−(1,2,4−チアジアゾリル)、
1,3,4チアジアゾリル、4−または5−(1,2,
3−チアジアゾリル、)1,2,5−チアジアゾリル、
1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリ
ル、1H−または2H−テトラゾリル、2−,4−また
は5−ピリミジニル、チオモルホリニル、モルホリニ
ル、オキソイミダジニル、ジオキソトリアジニル、ピロ
リジニル、ピペリジニル、ピラニル、チオピラニル、
1,4−オキサジニル、1,4−チアジニル、1,3−
チアジニル、ピペラジニル、トリアジニル、オキソトリ
アジニル、3−または4−ピリダジニル、ピラジニル
等)などが挙げられる。置換基としては、例えば炭素数
1ないし4のアルキル基(例えばメチル,エチル,プロ
ピル,イソプロピル,ブチル,イソブチル,sec-ブチ
ル,tert-ブチル等)、炭素数5ないし7のシクロアル
ケニル基(例、シクロペンテニル,シクロヘキセニル基
等)、炭素数7ないし11のアラルキル基(例、ベンジ
ル,α-メチルベンジル,フェネチル基等)、炭素数6
から10のアリール基(例、フェニル,ナフチル,アン
スラセニル等)、炭素数1ないし6のアルコキシ基
(例、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、iso-プロポキ
シ、n-ブトキシ、iso-ブトキシ、sec-ブトキシ、tert-
ブトキシ基等)、炭素数1ないし6のアルカノイル基
(例、ホルミル,アセチル,プロピオニル,n-ブチリル,is
o-ブチリル基等)などが挙げられる。置換の数は、1な
いし5、好ましくは1ないし3である。さらに、これら
の置換基は、例えばハロゲン原子(例、フッ素,塩素,
臭素,沃素)、モノ−,ジ−またはトリ−ハロゲノ−C
1-4アルキル基(例、クロロメチル,ジクロロメチル,ト
リフルオロメチル,トリフルオロエチル等)、炭素数1
ないし6のアルコキシ基(例、メトキシ、エトキシ、プ
ロポキシ、iso-プロポキシ、n-ブトキシ、iso-ブトキ
シ、sec-ブトキシ、tert-ブトキシ基等)などで1ない
し3個置換されていてもよい。上記含硫黄複素環基とし
ては、例えば炭素原子以外に硫黄原子を1ないし2個含
む5または6員環基(例、2−または3−チエニル、チ
オモルホリニン、ジチアニル、チオピラニル等)が挙げ
られる。
【0106】上記アシル化されている場合のアシル基と
しては、例えば有機カルボン酸から誘導されるアシル基
が挙げられる。該アシル基の好ましい具体例としては、
例えばホルミル基、C1-6アルキル−カルボニル基
(例、アセチル,エチルカルボニル,ヘキシルカルボニ
ル等)、C6-10アリール−カルボニル基(例、フェニル
カルボニル,ナフチルカルボニル等)、C7-11アラルキ
ル−カルボニル(例、ベンジルカルボニル等)が挙げら
れる。上記芳香族複素環基としては、例えばベンゼン環
と縮合していてもよい、炭素原子以外に酸素原子、硫黄
原子、窒素原子等から選ばれたヘテロ原子を1ないし4
個含む5ないし6員芳香族複素環基(例、2または3−
チエニル、2−または3−フリル、2−または3−ピロ
リル、2−,3−または4−ピリジル、2−,4−また
は5−オキサゾリル、2−,4−または5−チアゾリ
ル、3−,4−または5−ピラゾリル、2−,4−また
は5−イミダゾリル、3−,4−または5−イソオキサ
ゾリル、3−,4−または5−イソチアゾリル、3−ま
たは5−(1,2,4−オキサジアゾリル)、1,3,
4−オキサジアゾリル、3−または5−(1,2,4−
チアジアゾリル)、1,3,4−チアジアゾリル、4−
または5−(1,2,3−チアジアゾリル)、1,2,
5−チアジアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,
2,4−トリアゾリル、1H−または2H−テトラゾリ
ル、2−,4−または5−ピリミジニル、2−または3
−インドリル、1−,2−または3−インドリジニル、
2−または3−キノリル、フタラジニル、キノキサリニ
ル、キナゾリニル、シノリニル、2−ベンツイミダゾリ
ル等)が挙げられる。上記含窒素芳香族複素環基として
は、例えばベンゼン環と縮合していてもよい炭素原子以
外に窒素原子を1ないし3個含む5ないし6員芳香族複
素環基(例、2−または3−ピロリル、2−,3−また
は4−ピリジル、3−,4−または5−ピラゾリル、2
−,4−または5−イミダゾリル、1,2,3−トリア
ゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1H−または2H
−テトラゾリル、2−,4−または5−ピリミジニル、
2−または3−インドリル、1−,2−または3−イン
ドリジニル、2−または3−キノリル、フタラジニル、
キノキサリニル、キナゾリニル、シノリニル、2−ベン
ツイミダゾリル等)があげられる。
【0107】具体的には、EP−A−0,528,312
において実施例で示される環状ペプチドまたはその塩が
用いられ、特に Cyclo〔-D-Asp-Asn(CH2CH2-Ind)-Asp-D-Leu-Leu-D-Trp-〕 :実施例12 Cyclo〔-D-Asp-Trp-Asp-D-Leu-Leu-D-Trp(For)-〕 :実施例42 Cyclo〔-D-Asp-Trp-Asp-D-Thg(3)-Leu-D-Trp-〕 :実施例49 Cyclo〔-D-Asp-Trp-Asp-D-γMeLeu-Leu-D-Trp-〕 :実施例54 Cyclo〔-D-Asp-Trp-Asp-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕 :実施例55 Cyclo〔-D-Asp-Gln(CH2Ph)-Asp-D-Leu-Leu-D-Trp-〕 :実施例62 Cyclo〔-D-Asp-Asp(R1)-Asp-D-Leu-Leu-D-Trp-〕 :実施例70 Cyclo〔-D-Asp-Asp(R2)-Asp-D-Leu-Leu-D-Trp-〕 :実施例71 Cyclo〔-D-Asp-Orn(COCH2Ph)-Asp-D-Leu-Leu-D-Trp-〕 :実施例80 Cyclo〔-D-Asp-Orn(COCH2-Ind)-Asp-D-Leu-Leu-D-Trp-〕 :実施例82 Cyclo〔-D-Asp-Hyp(Bzl)-Asp-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕 :実施例88 Cyclo〔-D-Asp-Gln(Bzl)-Asp-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕 :実施例89 Cyclo〔-D-Asp-Asn(CH2CH2-Ind)-Asp-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕 :実施例90 Cyclo〔-D-Asp-Asp(R1)-Asp-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕 :実施例96 Cyclo〔-D-Asp-Asp(R7)-Asp-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕 :実施例136 Cyclo〔-D-Asp-Asp(R10)-Asp-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕 :実施例139 Cyclo〔-D-Asp-Asp(R12)-Asp-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕 :実施例141 Cyclo〔-D-Asp-Asp(R13)-Asp-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕 :実施例142 Cyclo〔-D-Cta-Asp(R1)-Asp-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕 :実施例146 Cyclo〔-D-Cta-Asp(R7)-Asp-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕 :実施例147 Cyclo〔-D-Cta-Asp(R10)-Asp-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕 :実施例150 Cyclo〔-D-Cta-Asp(R12)-Asp-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕 :実施例152 Cyclo〔-D-Cta-Asp(R13)-Asp-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕 :実施例153 Cyclo〔-D-Asp-Asp(R1)-Asp-D-Cpg-Leu-D-Trp-〕 :実施例157 Cyclo〔-D-Cta-Asp(R1)-Asp-D-Cpg-Leu-D-Trp-〕 :実施例168 などが好適である。
【0108】上記式[A]はA-D間も含めて6ケ所の
アミド結合が存在することにより分子全体として環を形
成していることを示し、cyclo[-A-X-Y-B-C-D-]と
表す場合もある。上記式[A]において、XまたはYで
表されるα-アミノ酸残基の母体となるアミノ酸はα-ア
ミノ酸ならばどのようなアミノ酸でもよく、たとえば、
アラニン、アルギニン、アスパラギン、アスパラギン
酸、システイン、グルタミン、グルタミン酸、2-アミ
ノマロン酸、2-アミノアジピン酸、グリシン、ヒスチ
ジン、イソロイシン、ロイシン、リジン、オルニチン、
2,4-ジアミノ酪酸、メチオニン、フェニルアラニン、
プロリン、4-ヒドロキシプロリン、チオプロリン、ア
ゼチジン-2-カルボン酸、ピペコリン酸(ピペリジン-2
-カルボン酸)、インドリン-2-カルボン酸、テトラヒド
ロイソキノリン-3-カルボン酸、セリン、スレオニン、
トリプトファン、5-メチルトリプトファン、チロシ
ン、バリン、アロイソロイシン、ノルバリン、ノルロイ
シン、ターシャリーロイシン、ガンマメチルロイシン、
フェニルグリシン、2-アミノ酪酸、システイン酸、ホ
モシステイン酸、3−(1-ナフチル)アラニン、3−
(2-ナフチル)アラニン、2−(2-チエニル)グリシ
ン、2−(3-チエニル)グリシン、3−(3-ベンゾチ
エニル)アラニン、3−(4-ビフェニル)アラニン、
ペンタメチルフェニルアラニン、1-アミノシクロプロ
パン-1-カルボン酸、1-アミノシクロブタン-1-カル
ボン酸、1-アミノシクロペンタン-1-カルボン酸、1-
アミノシクロヘキサン-1-カルボン酸、1-アミノシク
ロヘプタン-1-カルボン酸などがあげられる。これらの
α-アミノ酸に官能基(たとえば、水酸基、チオール
基、アミノ基、イミノ基、カルボキシル基など)がある
場合、これらの官能基は置換されていてもよい。
【0109】置換された水酸基としてはC1-6脂肪酸エ
ステル(たとえば、ギ酸エステル、酢酸エステル、プロ
ピオン酸エステルなど)、C4-9脂環状カルボン酸エス
テル(たとえば、シクロペンタンカルボン酸エステル、
シクロヘキサンカルボン酸エステルなど)、C7-15アリ
ールカルボン酸エステル(たとえば、安息香酸エステ
ル、4-メチル安息香酸エステルなど)、C8-16アラル
キルカルボン酸エステル(たとえば、フェニル酢酸エス
テル、2-フェニルプロピオン酸エステル、3-フェニル
プロピオン酸エステル、ジフェニル酢酸エステルな
ど)、芳香族複素環−アルキルカルボン酸エステル(た
とえば、インドール−2-イル酢酸エステル、インドー
ル-3-イル酢酸エステルなど)などのエステル体、C
1-6アルキルエーテル(たとえば、メチルエーテル、エ
チルエーテル、n-プロピルエーテル、ターシャリーブ
チルエーテルなど)、C3-8シクロアルキルエーテル
(たとえば、シクロペンチルエーテル、シクロヘキシル
エーテルなど)、C6-12アリールエーテル(たとえば、
フェニルエーテル、4-メチルフェニルエーテルな
ど)、C7-15アラルキルエーテル(たとえば、ベンジル
エーテル、フェネチルエーテル、ジフェニルメチルエー
テルなど)などのエーテル体などがあげられる。水酸基
が置換されたα-アミノ酸としては、たとえば、O-アセ
チルセリン、O-アセチルスレオニン、4-アセトキシプ
ロリン、O-ベンゾイルセリン、O-ベンゾイルスレオニ
ン、4-ベンゾイルオキシプロリン、O-フェニルアセチ
ルセリン、O-フェニルアセチルスレオニン、4-フェニ
ルアセトキシプロリン、O-エチルセリン、O-エチルス
レオニン、4-エトキシプロリン、O-シクロヘキシルセ
リン、O-シクロヘキシルスレオニン、4-シクロヘキシ
ルオキシプロリン、O-フェニルセリン、O-フェニルス
レオニン、4-フェノキシプロリン、O-ベンジルセリ
ン、O-ベンジルスレオニン、4-ベンジルオキシプロリ
ン、O-ジフェニルメチルセリン、O-ジフェニルメチル
スレオニン、4-ジフェニルメトキシプロリンなどがあ
げられる。置換されたチオール基としてはC1-6脂肪酸
チオールエステル(たとえば、ギ酸チオールエステル、
酢酸チオールエステル、プロピオン酸チオールエステル
など)、C4-9脂環状カルボン酸チオールエステル(た
とえば、シクロペンタンカルボン酸チオールエステル、
シクロヘキサンカルボン酸チオールエステルなど)、C
7-15アリールカルボン酸チオールエステル(たとえば、
安息香酸チオールエステル、4-メチル安息香酸チオー
ルエステルなど)、C8-16アラルキルカルボン酸チオー
ルエステル(たとえば、フェニル酢酸チオールエステ
ル、2-フェニルプロピオン酸チオールエステル、3-フ
ェニルプロピオン酸チオールエステル、ジフェニル酢酸
チオールエステルなど)などのチオールエステル体、C
1-6アルキルチオエーテル(たとえば、メチルチオエー
テル、エチルチオエーテル、n-プロピルチオエーテ
ル、ターシャリーブチルチオエーテルなど)、C3-8
クロアルキルチオエーテル(たとえば、シクロペンチル
チオエーテル、シクロヘキシルチオエーテルなど)、C
6-12アリールチオエーテル(たとえば、フェニルチオエ
ーテル、4-メチルフェニルチオエーテルなど)、C
7-15アラルキルチオエーテル(たとえば、ベンジルチオ
エーテル、フェネチルチオエーテル、ジフェニルメチル
チオエーテルなど)などのチオエーテル体などがあげら
れる。チオール基が置換されたα-アミノ酸としては、
たとえば、S-アセチルシステイン、S-ベンゾイルシス
テイン、S-フェニルアセチルシステイン、S-エチルシ
ステイン、S-シクロヘキシルシステイン、S-フェニル
システイン、S-ベンジルシステインなどがあげられ
る。
【0110】置換されたアミノ基(またはイミノ基)とし
てはC1-6アルキルアミノ(またはイミノ)(たとえば、
N-メチルアミノ(またはイミノ)、N-エチルアミノ(ま
たはイミノ)、N-ターシャリーブチルアミノ(またはイ
ミノ)など)、C3-8シクロアルキルアミノ(またはイミ
ノ)(たとえば、N-シクロペンチルアミノ(またはイミ
ノ)、N-シクロヘキシルアミノ(またはイミノ)など)、
6-12アリールアミノ(またはイミノ)(たとえば、N-
フェニルアミノ(またはイミノ)、N-{4-メチルフェニ
ル}アミノ(またはイミノ)など)、C7-15アラルキルア
ミノ(またはイミノ)(たとえば、N-ベンジルアミノ(ま
たはイミノ)、N-フェネチルアミノ(またはイミノ)、N
-{2-クロロベンジル}アミノ(またはイミノ)、N-{3-
クロロベンジル}アミノ(またはイミノ)、N-{4-クロロ
ベンジル}アミノ(またはイミノ)、N-{2-メチルベンジ
ル}アミノ(またはイミノ)、N-{3-メチルベンジル}ア
ミノ(またはイミノ)、N-{4-メチルベンジル}アミノ
(またはイミノ)、N-{2-メトキシベンジル}アミノ(ま
たはイミノ)、N-{3-メトキシベンジル}アミノ(または
イミノ)、N-{4-メトキシベンジル}アミノ(またはイミ
ノ)など)、芳香族複素環-C1-6アルキルアミノ(または
イミノ)(たとえば、2-フリルメチルアミノ(またはイ
ミノ)、3-フリルメチルアミノ(またはイミノ)、2-チ
エニルメチルアミノ(またはイミノ)、3-チエニルメチ
ルアミノ(またはイミノ)、インドール-2-イルメチルア
ミノ(またはイミノ)、インドール-3-イルメチルアミノ
(またはイミノ))などの置換アミノ体(またはイミノ
体)、C1-6脂肪族アシルアミド(またはイミド)(たとえ
ば、ホルムアミド(またはイミド)、アセトアミド(また
はイミド)、プロピオンアミド(またはイミド)など)、
4-9脂環状アシルアミド(またはイミド)(たとえば、
シクロペンタンカルボニルアミド(またはイミド)、シク
ロヘキサンカルボニルアミドまたはイミド)など)、C
7-15アリールアシルアミド(たとえば、ベンズアミド
(またはイミド)、4-メチルベンズアミド(またはイミ
ド)など)、C8-16アラルキルアシルアミド(たとえ
ば、フェニルアセトアミド(またはイミド)、2-フェニ
ルプロピオンアミド(またはイミド)、3-フェニルプロ
ピオンアミド(またはイミド)、ジフェニルアセトアミド
(またはイミド)、1-ナフチルアセトアミド(またはイミ
ド)、2-ナフチルアセトアミド(またはイミド)など)、
芳香族複素環-カルボニルアミド(またはイミド)(たと
えば、インドール-2-イルカルボニルアミド(またはイ
ミド)、インドール-3-イルカルボニルアミド(またはイ
ミド)など)、芳香族複素環-アルキルカルボニルアミド
(またはイミド)(たとえば、インドール-2-イルアセト
アミド(またはイミド)、インドール-3-イルアセトアミ
ド(またはイミド)など)、スルホニルアミド(またはイ
ミド)(たとえば、ベンゼンスルホニルアミド(またはイ
ミド)、パラトルエンスルホニルアミド(またはイミ
ド)、4-メトキシ-2,3,6-トリメチルベンゼンスルホ
ニルアミド(またはイミド)など)などの置換アミド体
(またはイミド体)などがあげられる。アミノ(またはイ
ミノ)基が置換されたα-アミノ酸としては、たとえば、
N-メチルグリシン(サルコシン)、N-エチルグリシン、
N-メチルロイシン、N-エチルロイシン、N-メチルフ
ェニルアラニン、N-エチルフェニルアラニン、N(α)-
メチルトリプトファン、N(α)-エチルトリプトファ
ン、N-シクロペンチルグリシン、N-シクロヘキシルグ
リシン、N-フェニルグリシン、N-フェニルロイシン、
N-ベンジルグリシン、N-ベンジルロイシン、N(π)-
ベンジルヒスチジン、N(τ)-ベンジルヒスチジン、N
(π)-フェナシルヒスチジン、N(π)-ベンジルオキシメ
チルヒスチジン、Ng-ベンゼンスルホニルアルギニン、
g-パラトルエンスルホニルアルギニン、Ng-(4-メト
キシ-2,3,6-トリメチルベンゼンスルホニル)アルギ
ニン、N(ε)-ベンゼンスルホニルリジン、N(ε)-パラ
トルエンスルホニルリジン、N(ε)-(4-メトキシ-2,
3,6-トリメチルベンゼンスルホニル)リジン、Nin-メ
チルトリプトファン、Nin-エチルトリプトファン、N
in-ホルミルトリプトファン、Nin-アセチルトリプトフ
ァン、N(ε)-ベンジルリジン、N(ε)-(2-フリルメチ
ル)リジン、N(ε)-(2-チエニルメチル)リジン、N
(ε)-(インドール-3-イルメチル)リジン、N(ε)-フェ
ニルアセチルリジン、N(ε)-({2-フリル}アセチル)リ
ジン、N(ε)-({2-チエニル}アセチル)リジン、N(ε)
-({インドール-3-イル}アセチル)リジン、N(ε)-ベン
ゾイルリジン、N(ε)-(3-フェニルプロピオニル)リジ
ン、N(δ)-ベンジルオルニチン、N(δ)-(2-フリルメ
チル)オルニチン、N(δ)-(2-チエニルメチル)オルニ
チン、N(δ)-(インドール-3-イルメチル)オルニチ
ン、N(δ)-ベンゾイルオルニチン、N(δ)-フェニルア
セチルオルニチン、N(δ)-(3-フェニルプロピオニル)
オルニチン、N(δ)-({2-メチルフェニル}アセチル)オ
ルニチン、N(δ)-({3-メチルフェニル}アセチル)オル
ニチン、N(δ)-({4-メチルフェニル}アセチル)オルニ
チン、N(δ)-({2-クロロフェニル}アセチル)オルニチ
ン、N(δ)-({3-クロロフェニル}アセチル)オルニチ
ン、N(δ)-({4-クロロフェニル}アセチル)オルニチ
ン、N(δ)-({2-メトキシフェニル}アセチル)オルニチ
ン、N(δ)-({3-メトキシフェニル}アセチル)オルニチ
ン、N(δ)-({4-メトキシフェニル}アセチル)オルニチ
ン、N(δ)-(4-ビフェニルアセチル)オルニチン、N
(γ)-ベンジル-2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)-(2-フリ
ルメチル)-2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)-(2-チエニル
メチル)-2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)-(インドール-3-
イルメチル)-2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)-ベンゾイル-
2,4-ジアミノ酪酸、N(γ)-フェニルアセチル-2,4-
ジアミノ酪酸、N(γ)-(3-フェニルプロピオニル)-2,
4-ジアミノ酪酸、N(γ)-(2-フリルアセチル)-2,4-
ジアミノ酪酸、N(γ)-(2-チエニルアセチル)-2,4-
ジアミノ酪酸、N(γ)-({インドール-3-イル}アセチ
ル)-2,4-ジアミノ酪酸などがあげられる。
【0111】置換されたカルボキシル基としてはアミド
(-CONH2)、N-C1-6アルキルアミド(たとえば、N-メ
チルアミド、N-エチルアミド、N-{n-プロピル}アミ
ド、N-ターシャリーブチルアミドなど)、N-C3-8
クロアルキルアミド(たとえば、N-シクロペンチルア
ミド、N-シクロヘキシルアミドなど)、N-C6-12アリ
ールアミド(たとえば、N-フェニルアミド、N-{4-メ
チルフェニル}アミドなど)、N-C7-15アラルキルアミ
ド(たとえば、N-ベンジルアミド、N-フェネチルアミ
ド、N-{1,2-ジフェニルエチル}アミド、N-{芳香族
複素環-C1-6アルキル}アミド(たとえば、N-[2-{イ
ンドール-2-イル}エチル]アミド、N-[2-{インドール
-3-イル}エチル]アミドなど)、ピペリジンアミド、ピ
ペラジンアミド、N4-C1-6アルキルピペラジンアミド
(たとえば、N4-メチルピペラジンアミド、N4-エチル
ピペラジンアミドなど)、N4-C3-8シクロアルキルピ
ペラジンアミド(たとえば、N4-シクロペンチルピペラ
ジンアミド、N4-シクロヘキシルピペラジンアミドな
ど)、N4-C6-12アリールピペラジンアミド(たとえ
ば、N4-フェニルピペラジンアミド、N4-{4-メチルフ
ェニル}ピペラジンアミドなど)、N4-C7-15アラルキ
ルピペラジンアミド(たとえば、N4-ベンジルピペラジ
ンアミド、N4-フェネチルピペラジンアミド、N4-{1,
2-ジフェニルエチル}ピペラジンアミド、N4-{芳香族
複素環-C1-6アルキル}ピペラジンアミド(たとえば、
4-[2-{インドール-2-イル}エチル]ピペラジンアミ
ド、N4-[2-{インドール-3-イル}エチル]ピペラジン
アミドなど)、N4-C1-6脂肪族アシルピペラジンアミ
ド(たとえば、N4-アセチルピペラジンアミド、N4-プ
ロピオニルピペラジンアミドなど)、N4-C4-9脂環状
アシルピペラジンアミド(たとえば、N4-シクロペンタ
ンカルボニルピペラジンアミド、N4-シクロヘキサンカ
ルボニルピペラジンアミドなど)、N4-C7-15アリール
アシルピペラジンアミド(たとえば、N4-ベンゾイルピ
ペラジンアミド、N4-{4-メチルベンゾイル}ピペラジ
ンアミドなど)、N4-C8-16アラルキルアシルピペラジ
ンアミド(たとえば、N4-フェニルアセチルピペラジン
アミド、N4-{2-フェニルプロピオン}ピペラジンアミ
ド、N4-{3-フェニルプロピオニル}ピペラジンアミ
ド、N4-ジフェニルアセチルピペラジンアミド、N4-
{1-ナフチルアセチル}ピペラジンアミド、N4-{2-ナ
フチルアセチル}ピペラジンアミドなど)、N4-{芳香族
複素環-カルボニル}ピペラジンアミド(たとえば、N4-
{インドール-2-イルカルボニル}ピペラジンアミド、N
4-{インドール-3-イルカルボニル}ピペラジンアミドな
ど)、N4-{芳香族複素環-アルキルカルボニル}ピペラ
ジンアミド(たとえば、N4-{インドール-2-イルアセ
チル}ピペラジンアミド、N4-{インドール-3-イルアセ
チル}ピペラジンアミドなど)などのアミド体、C1-6
ルキルエステル(たとえば、メチルエステル、エステル
エステル、n-プロピルエステルなど)、C3-8シクロア
ルキルエステル(たとえば、シクロペンチルエステル、
シクロヘキシルエステルなど)、C7-15アラルキルエス
テル(たとえば、ベンジルエステル、フェネチルエステ
ル、1-フェニルエチルエステル、ジフェニルメチルエ
ステルなど)などのエステル体などがあげられる。上記
したアミド体のなかにはα-アミノ酸とのアミドやオリ
ゴペプチド(たとえば、ジペプチド、トリペプチド、テ
トラペプチドなど)とのアミドも含まれる。カルボキシ
ル基が置換されたα-アミノ酸としては、たとえば、N4
-メチルアスパラギン、N4-フェニルアスパラギン、N4
-ベンジルアスパラギン、N4-フェネチルアスパラギ
ン、N4-(2-{インドール-3-イル}エチル)アスパラギ
ン、N5-メチルグルタミン、N5-フェニルグルタミン、
5-ベンジルグルタミン、N5-フェネチルグルタミン、
5-(2-{インドール-3-イル}エチル)グルタミン、ア
スパラギン酸 β-メチルエステル、アスパラギン酸 β-
シクロプロピルエステル、アスパラギン酸 β-ベンジル
エステル、アスパラギン酸 β-フェネチルエステル、ア
スパラギン酸 β-N4-フェニルピペラジンアミド、アス
パラギン酸 β-N4-(2-メチルフェニル)ピペラジンア
ミド、アスパラギン酸 β-N4-(3-メチルフェニル)ピ
ペラジンアミド、アスパラギン酸 β-N4-(4-メチルフ
ェニル)ピペラジンアミド、アスパラギン酸 β-N4-(2
-メトキシフェニル)ピペラジンアミド、アスパラギン酸
β-N4-(3-メトキシフェニル)ピペラジンアミド、ア
スパラギン酸 β-N4-(4-メトキシフェニル)ピペラジ
ンアミド、アスパラギン酸 β-N4-(2-クロロフェニ
ル)ピペラジンアミド、アスパラギン酸 β-N4-(3-ク
ロロフェニル)ピペラジンアミド、アスパラギン酸 β-
4-(4-クロロフェニル)ピペラジンアミド、アスパラ
ギン酸 β-N4-(4-ニトロフェニル)ピペラジンアミ
ド、アスパラギン酸 β-N4-(4-フルオロフェニル)ピ
ペラジンアミド、アスパラギン酸 β-N4-(3-トリフル
オロメチルフェニル)ピペラジンアミド、アスパラギン
酸 β-N4-(2,3-ジメチルフェニル)ピペラジンアミ
ド、アスパラギン酸β-N4-(2-ピリジル)ピペラジンア
ミド、アスパラギン酸 β-N4-(2-ピリミジル)ピペラ
ジンアミド、グルタミン酸 γ-メチルエステル、グルタ
ミン酸 γ-シクロプロピルエステル、グルタミン酸 γ-
ベンジルエステル、グルタミン酸γ-フェネチルエステ
ルなどがあげられる。
【0112】上記式[A]において、XまたはYで表さ
れるα-アミノ酸残基の母体となるα-アミノ酸はD体、L
体、DL体のいずれでもよいが、X、YのいずれもL体が
より好ましい。上記式[A]において、Aで表されるD-
酸性-α-アミノ酸残基の母体となるアミノ酸としては、
たとえば、側鎖にカルボキシル基、スルホニル基または
テトラゾリル基のような酸性基を有するアミノ酸があげ
られる。その具体例としては、D-グルタミン酸、D-アス
パラギン酸、D-システイン酸、D-ホモシステイン酸、D-
β-(5-テトラゾリル)アラニン、D-2-アミノ-4-(5-
テトラゾリル)酪酸などがあげられるが、特にD-グルタ
ミン酸、D-アスパラギン酸、D-システイン酸が好まし
い。上記式[A]において、Bで表される中性-α-アミ
ノ酸残基の母体となるアミノ酸としては、たとえば、ア
ラニン、バリン、ノルバリン、 ロイシン、イソロイシ
ン、アロイソロイシン、ノルロイシン、ターシャリーロ
イシン、ガンマメチルロイシン、フェニルグリシン、フ
ェニルアラニン、3−(1-ナフチル)アラニン、3−
(2-ナフチル)アラニン、プロリン、4-ヒドロキシプ
ロリン、アゼチジン-2-カルボン酸、ピペコリン酸(ピ
ペリジン-2-カルボン酸)、3−(2-チエニル)アラニ
ン、2−(2-チエニル)グリシン、2−(3-チエニ
ル)グリシン、1-アミノシクロプロパン-1-カルボン
酸、1-アミノシクロブタン-1-カルボン酸、1-アミノ
シクロペンタン-1-カルボン酸、1-アミノシクロヘキ
サン-1-カルボン酸、1-アミノシクロヘプタン-1-カ
ルボン酸、2-シクロペンチルグリシン、2-シクロヘキ
シルグリシンなどのα-アミノ酸があげられる。上記の
中性-α-アミノ酸にL体とD体が存在する場合はD体の方
が好ましい。とりわけD-ロイシン、D-アロイソロイシ
ン、D-ターシャリーロイシン、D-ガンマメチルロイシ
ン、D-フェニルグリシン、D-3-(2-チエニル)アラニ
ン、D-2-(2-チエニル)グリシン、D-2-(3-チエニ
ル)グリシン、D-2-(2-シクロペンチル)グリシンが
より好ましい。これらの中性-α-アミノ酸のα-イミノ
基はC1-6アルキル基(たとえば、メチル、エチル、n-
プロピル、ターシャリーブチルなど)で置換されていて
もよい。このようなα-アミノ酸としては、たとえば、
N-メチルロイシン、N-メチルアロイソロイシン、N-
メチルターシャリーロイシン、N-メチルガンマメチル
ロイシン、N-メチルフェニルグリシンなどがあげら
れ、これらもD体の方が好ましい。
【0113】上記式[A]において、Cで表されるL-α
-アミノ酸残基の母体となるアミノ酸としては、たとえ
ば、グリシン、L-アラニン、L-バリン、L-ノルバリン、
L-ロイシン、L-イソロイシン、L-ターシャリーロイシ
ン、L-ノルロイシン、L-メチオニン、L-2-アミノ酪
酸、L-セリン、L-スレオニン、L-フェニルアラニン、L-
アスパラギン酸、L-グルタミン酸、L-アスパラギン、L-
グルタミン、L-リジン、L-トリプトファン、L-アルギニ
ン、L-チロシン、L-プロリンなど、通常一般に知られて
いるL-α-アミノ酸があげられ、特にL-ロイシン、L-ノ
ルロイシン、L-トリプトファンが好ましい。これらのL-
α-アミノ酸のα-イミノ基はC1-6アルキル基(たとえ
ば、メチル、エチル、n-プロピル、ターシャリーブチ
ルなど)で置換されていてもよい。このようなL-α-ア
ミノ酸としては、たとえば、L-N-メチルロイシン、L-
N-メチルノルロイシン、L-N(α)-メチルトリプトファ
ンなどがあげられる。上記式[A]において、Dで表さ
れる芳香環基を有するD-α-アミノ酸残基の母体となる
アミノ酸としては、たとえば、側鎖に芳香環基を有する
D-α-アミノ酸があげられる。その具体例としては、D-
トリプトファン、D-5-メチルトリプトファン、D-フェ
ニルアラニン、D-チロシン、D-3-(1-ナフチル)アラ
ニン、D-3-(2-ナフチル)アラニン、D-3-(3-ベン
ゾチエニル)アラニン、D-3-(4-ビフェニル)アラニ
ン、D-ペンタメチルフェニルアラニンなどがあげられ、
D-トリプトファン、D-5-メチルトリプトファンが好ま
しい。なかでもD-トリプトファンがより好ましい。これ
らの芳香環を有するD-α-アミノ酸のα-イミノ基はC
1-6アルキル基(たとえば、メチル、エチル、n-プロピ
ル、ターシャリーブチルなど)で置換されていてもよ
く、また、D-トリプトファンのインドール環のイミノ基
はC1-6アルキル(たとえば、メチル、エチル、n-プロ
ピル、ターシャリーブチル)、C3-8シクロアルキル
(たとえば、シクロペンチル、シクロヘキシルなど)、
6-12アリール(たとえば、フェニル、4-メチルフェ
ニルなど)、C7-15アラルキル(たとえば、ベンジル、
フェネチルなど)などの炭化水素基やC1-6脂肪族アシ
ル(たとえば、ホルミル、アセチル、プロピオニルな
ど)、C4-9脂環状アシル(たとえば、シクロペンタン
カルボニル、シクロヘキサンカルボニルなど)、C7-15
アリールアシル(たとえば、ベンゾイル、4-メチルベ
ンゾイルなど)、C8-16アラルキルアシル(たとえば、
フェニルアセチル、2-フェニルプロピオニル、3-フェ
ニルプロピオニル、ジフェニルアセチルなど)、C1-6
アルコキシカルボニル(たとえば、メトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニルなど)などのアシル基で置換さ
れていてもよい。このようなα-アミノ酸としては、た
とえば、D-N(α)-メチルトリプトファン、D-N-メチル
フェニルアラニン、D-N-メチルチロシン、D-Nin-メチ
ルトリプトファン、D-Nin-エチルトリプトファン、D-
in-ホルミルトリプトファン、D-Nin-アセチルトリプ
トファンなどがあげられる。なかでもD-Nin-メチルト
リプトファン、D-Nin-ホルミルトリプトファン、D-N
in-アセチルトリプトファンがより好ましい。本発明の
環状ペプチド[A]の塩としては、金属塩(たとえば、
ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウ
ム塩など)、塩基または塩基性化合物との塩(たとえ
ば、アンモニウム塩、アルギニン塩など)、無機酸付加
塩(たとえば、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩など)、有機
酸塩(たとえば、酢酸塩、プロピオン酸塩、クエン酸
塩、酒石酸塩、リンゴ酸塩、蓚酸塩など)などがあげら
れる。
【0114】〔EP−A−552,489〕 式〔B〕
【0115】
【化44】
【0116】〔式中、R1は脂溶性基を、R2およびR5はそ
れぞれ水素原子または低級アルキル基を、R3は酸素原子
または硫黄原子を含有していてもよい脂肪族基を、R4
置換されていてもよい複素環-低級アルキル基を、R6
水素原子、置換されていてもよい低級アルキル基または
置換されていてもよい芳香環基を、Xは芳香環を有する
基を、nは0または1以上の整数を、mは2以上の整数を
示す。〕で表されるペプチドまたはその塩。
【0117】具体的には、特願平4−344252にお
いて実施例で示されているペプチドまたはその塩が用い
られるが、特にHexamethyleneimino-CO-Leu-(D)Trp-(D)
Ala-βAla-Tyr-(D)Phe-OHまたはその塩、Hexamethylene
imino-CO-Leu-(D)Trp-(D)Ala-βAla-Tyr(I)-(D)Phe-OH
またはその塩、Hexamethyleneimino-CO-Leu-(D)Trp-(D)
Ala-βAla-Trp-NH-Ind-OHまたはその塩などが好適であ
る。
【0118】上記式〔B〕においてR1は脂溶性基を示
す。脂溶性基としてはその基を結合することにより化合
物の脂溶性を増強させる基であればいかなるものであっ
てもよい。脂溶性基としてはたとえば、アルキル基、シ
クロアルキル基、アルコキシ基、芳香環基、置換アミノ
基などが用いられ、これらの基はさらに置換されていて
もよい。
【0119】R1としてのアルキル基は炭素数1−10
の直鎖状または分枝状のアルキル基が好ましく、たとえ
ば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n
−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブ
チル、n−ペンチル、イソアミル、tert−アミル、
ネオペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オク
チル、n−ノニル、n−デシルなどが用いられる。とり
わけ炭素数1−6の低級アルキル基(たとえば、メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、
n−ペンチル、イソアミル、tert−アミル、ネオペ
ンチル、n−ヘキシルなど)などが好ましい。これらの
アルキル基は置換されていてもよく、置換基としてはC
3-8シクロアルキル(シクロペンチル、シクロヘキシル
など)、ハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素な
ど)、C1-6アルコキシ(メトキシ、エトキシ、n−プ
ロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、tert−
ブトキシなど)、C1-6アルキルチオ(メチルチオ、エ
チルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、n−
ブチルチオ、tert−ブチルチオなど)、C1-6アル
コキシカルボニル(メトキシカルボニル、エトキシカル
ボニル、イソプロポキシカルボニル、tert−ブトキ
シカルボニルなど)、芳香環基(たとえば、フェニル、
フルオロフェニル、クロロフェニル、ブロモフェニル、
ヒドロキシフェニル、メトキシフェニル、メチルフェニ
ル、1−ナフチル、2−ナフチルなどのハロゲン原子、
ヒドロキシ基、C1-3アルコキシ基、C1-3アルキル基な
どで置換されていてもよいC6-12芳香族炭化水素基やフ
リル、チエニル、チアゾリル、インドリル、ピリジル、
ピラニル、イミダゾリル、ピリミジル、キノリルなどの
O、S、Nなどの異項原子を1ないし4個含有する5な
いし10員の芳香族複素環基)などが用いられる。これ
らのアルキル基の置換基の数は1ないし3が好ましい。
【0120】R1としてのシクロアルキル基は炭素数3
−10のシクロアルキル基が好ましく、たとえば、シク
ロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘ
キシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、アダマンチ
ル、ボルニル、ノルボルニルなどが用いられる。これら
のシクロアルキル基は置換されていてもよく、置換基と
してはC1-6アルキル(メチル、エチル、n−プロピ
ル、n−ブチルなど)、ハロゲン(フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素など)、C1-6アルコキシ(メトキシ、エト
キシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキ
シ、tert−ブトキシなど)、C1-6アルキルチオ
(メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプ
ロピルチオ、n−ブチルチオ、tert−ブチルチオな
ど)、C1-6アルコキシカルボニル(メトキシカルボニ
ル、エトキシカルボニル、イソプロポキシカルボニル、
tert−ブトキシカルボニルなど)などが用いられ
る。これらのシクロアルキル基の置換基の数としては、
1ないし3が好ましい。また、上記のシクロアルキル基
が他の環(たとえば、ベンゼン環など)と縮合したもの
(たとえば、インダン−1−イル、インダン−2−イ
ル、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イ
ル、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−2−イ
ルなど)も含まれる。
【0121】R1としてのアルコキシ基は炭素数1−8
の直鎖状または分枝状のアルコキシ基が好ましく、たと
えば、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロ
ポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec−ブトキ
シ、tert−ブトキシ、n−ペンチルオキシ、イソア
ミルオキシ、tert−アミルオキシ、ネオペンチルオ
キシ、n−ヘキシルオキシ、n−ヘプチルオキシ、n−
オクチルオキシなどが用いられる。これらのアルコキシ
基は置換されていてもよく、置換基としてはC3-8シク
ロアルキル(シクロペンチル、シクロヘキシルなど)、
1-6アルコキシ(メトキシ、エトキシ、n−プロポキ
シ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、tert−ブトキ
シなど)、C1-6アルコキシカルボニル(メトキシカル
ボニル、エトキシカルボニル、イソプロポキシカルボニ
ル、tert−ブトキシカルボニルなど)などが用いら
れる。これらのアルコキシ基の置換基の数としては、1
ないし3が好ましい。上記のR1としてのアルキル基ま
たはアルコキシ基は分枝状のものが好ましい。
【0122】R1としての芳香環基は芳香族炭化水素基
および芳香族複素環基のいずれでもよい。ここで芳香族
炭化水素基としては炭素数6−15のもの、たとえばフ
ェニル、α−ナフチルなどが用いられる。これらの芳香
族炭化水素基は、たとえば、ハロゲン原子(例、フルオ
ロ、クロロ、ブロモ)、ヒドロキシ基、C1-6アルキル
基(例、メチル、エチル)、C1-6アルコキシ基(例、
メトキシ、エトキシ)、カルボキシル基、C1-6アルキ
ルカルボニル(例、ホルミル、アセチル)、C1-6アル
コキシカルボニル(例、アセトキシ)などから選ばれる
1ないし3個の置換基を有していてもよい。置換されて
いてもよい芳香族炭化水素基としては、たとえば、フェ
ニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、4
−ブロモフェニル、4−ヒドロキシフェニル、4−メト
キシフェニル、4−メチルフェニル、1−ナフチル、2
−ナフチルなどが繁用される。芳香族複素環基として
は、たとえばO、S、Nなどの異項環原子を1−4個含
む5−6員のもの(たとえば、2−フリル、3−フリ
ル、2−チエニル、3−チエニル、チアゾール−4−イ
ル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−
ピラニルなど)またはこれらがさらに他の芳香環(たと
えば、ベンゼン環など)と縮合したもの(たとえば、イ
ンドール−3−イル、N−メチルインドール−3−イ
ル、2−キノリル、キノキサリン−2−イルなど)など
が用いられる。これらの芳香族複素環基は、たとえば上
述した芳香族炭化水素基が有していてもよい置換基と同
様のものを1ないし3個有していてもよい。
【0123】R1としての置換アミノ基はモノ置換アミ
ノ基(R7NH−)またはジ置換アミノ基(R89
−)が好ましく、R7、R8、R9は置換アミノ基に脂溶
性を付与し得る基である。そのようなR7、R8、R9
しては炭素数4以上のアルキル基、炭素数5以上のシク
ロアルキル基または芳香環基が用いられる。炭素数4以
上のアルキル基は炭素数4−10のアルキル基がより好
ましく、たとえば、n−ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソアミ
ル、tert−アミル、ネオペンチル、n−ヘキシル、
n−ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル
などが用いられる。炭素数5以上のシクロアルキル基は
炭素数5−10のシクロアルキル基がより好ましく、た
とえば、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプ
チル、シクロオクチル、アダマンチル、ボルニル、ノル
ボルニルなどが用いられる。R7、R8、R9としての芳
香環基は、たとえば、フェニル、1−ナフチル、2−ナ
フチルなどのC6-12の芳香族炭化水素、たとえばO、
S、Nなどの異項原子を1−4個含有する5ないし10
員の芳香族複素環基(たとえば、フリル、チエニル、チ
アゾリル、ピリジル、ピラニルなど)またはインドリ
ル、キノリル、キノキサリルなどのさらにこれらが他の
芳香環(たとえば、ベンゼン環など)と縮合したものが
用いられる。また、これらのアルキル基、シクロアルキ
ル基、芳香環基はさらに1ないし3個の置換基を有して
いてもよい。アルキル基の置換基としては、たとえばC
3-8シクロアルキル(シクロペンチル、シクロヘキシル
など)、C1-6アルコキシ(メトキシ、エトキシ、n−
プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、tert
−ブトキシなど)、C1-6アルキルチオ(メチルチオ、
エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピルチオ、n
−ブチルチオ、tert−ブチルチオなど)、ヒドロキ
シル、カルボキシル、C1-6アルキルカルボニル(ホル
ミル、アセチル)などが、芳香環基の炭素原子上の置換
基としてはC1-6アルキル(メチル、エチル、n−プロ
ピル、n−ブチルなど)、C1-6アルコキシ(メトキ
シ、エトキシ、n−プロポキシ、n−ブトキシなど)、
ヒドロキシル、カルボキシ、C1-6アルキルカルボニル
(ホルミル、アセチル)などが、また、芳香環基の炭素
原子上の置換基としてはC1-6アルキル(メチル、エチ
ル、n−プロピル、n−ブチルなど)、C1-6アルキル
(メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチルなど)な
どが用いられる。ジ置換アミノ基(R89N−)にはR
8とR9が合して隣接する窒素原子と共に環を形成してい
るものも含まれる。
【0124】このようなR8とR9が合して形成する環と
しては、例えば、窒素原子以外に1ないし2個の酸素原
子、硫黄原子などのヘテロ原子を含んでいてもよい5な
いし13員の含窒素複素環などが用いられる。該含窒素
複素環としては、例えばピロリニジノ、ピペリジニノ、
ヘキサメチレンイミノ、ヘプタメチレンイミノ、オキサ
ゾリジノ、モルホリノ、チアゾリジノ、チオモルホリ
ノ、イミダゾリジノ、ピペラジノ、ピロリノ、1,2−
ジヒドロピリジノ、1,4−ジヒドロピリジノ、1,
2,3,6−テトラヒドロピリジノ、2−オキサゾリド
ニノ、2−チアゾリドニノ、イミダゾリノ、ピラゾリ
ノ、1,4,5,6−テトラヒドロピリミジノ、2,3
−ジヒドロ−1H−インドリノ、1,2,3,4−テト
ラヒドロキノリノ、2,3,4,5−テトラヒドロ−1
H−1−ベンズアゼピニノ、2,3−ジヒドロ−1H−
イソインドリノ、1,2,3,4−テトラヒドロイソキ
ノリノ、2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−2−ベ
ンズアゼピニノ、2,3,4,5−テトラヒドロ−1H
−3−ベンズアゼピニノ、1,2,3,4,5,6−ヘ
キサヒドロ−1−ベンズアゾシノ、1,2,3,4,
5,6−ヘキサヒドロ−2−ベンズアゾシノ、1,2,
3,4,5,6−ヘキサヒドロ−3−ベンズアゾシノ、
2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1H−1−ベ
ンズアゾニノ、2,3,4,5,6,7−ヘキサヒドロ
−1H−2−ベンズアゾニノ、2,3,4,5,6,7
−ヘキサヒドロ−1H−3−ベンズアゾニノ、2,3,
4,5,6,7−ヘキサヒドロ−1H−4−ベンズアゾ
ニノ、β−カルボリノ、フェノキサジノ、フェノチノニ
ル、3H−3−ベンゾアゼピノ、3,4−ジヒドロキノ
リノ、ベンズイミダノ、1,4−ベンゾジアゼピノ、1
0,11−ジヒドロ−5H−ジベンズ(b,f)アゼピ
ン−5−イルなどが用いられる。中でもヘキサメチレン
イミノ、10,11−ジヒドロ−5Hジベンズ(b,
f)アゼピン−5−イル、モルホリノ、ピペリジノ、ピ
ペリジノ、ピペラジノなどが好ましい。
【0125】これら該複素環は1ないし3個の置換基を
有していてもよく、例えばC1-6アルキル基(例えば、
メチル,エチル,n−プロピル,イソプロピルなど)、
フェニル基、ハロゲン原子(例えばフルオロ,クロル,
ヨードなど)、ニトロ基、シアノ基、ヒドロキシ基、C
1-4アルコキシ基(例えば、メトキシ,エトキシ,n−
プロポキシ,n−ブトキシ,イソプロポキシなど)C
1-4アルキルチオ基(例えば、メチルチオ,エチルチ
オ,プロピルチオ,イソプロピルチオなど)、アミノ
基、モノまたはジC1-4アルキルアミノ基(例えば、メ
チルアミノ,エチルアミノ,プロピルアミノ,ジメチル
アミノ,ジエチルアミノなど)、C1-4アルキルカルボ
ニルアミノ基(例えば、ホルミルアミノ,アセチルアミ
ノ,プロピオニルアミノ,ブチリルアミノなど)、C
1-4アルキルスルホニルアミノ基(例えば、メチルスル
ホニルアミノ,エチルスルホニルアミノなど)、C1-4
アルコキシカルボニル基(例えば、メトキシカルボニ
ル,エトキシカルボニル,プロポキシカルボニルな
ど)、カルボキシル基、C1-6アルキルカルボニル基
(例えば、ホルミル,メチルカルボニル,エチルカルボ
ニル,プロピルカルボニルなど)、C 1-4アルキルカル
ボニルオキシ基(例えば、アセチル,エチルカルボニル
オキシなど)、O,S,Nなどのヘテロ原子を1ないし
4個含有している5ないし6員複素環基(例えば、ピリ
ジニル,フリル,チオフェニルなど)などが用いられ
る。モノ置換アミノ基(R7NH−)としては、具体的
にはシクロヘキシルアミノ、フェニルアミノ(アニリ
ノ)、ベンジルアミノなどがより好ましく、ジ置換アミ
ノ基(R89N−)としては、具体的にはジシクロヘキ
シルアミノ、ジフェニルアミノ、ヘキサメチレンイミノ
(ホモピペリジニル)、10,11−ジヒドロ−5H−
ジベンズ(b,f)アゼピンー5−イル(Dba)、モ
ルホリノ、ピペリジノ、メチルピペラジノ、1−(2−
ピリミジル)ピペラジノなどがより好ましい。
【0126】式〔B〕においてR2およびR5はそれぞれ
水素原子または低級アルキル基を示す。ここで低級アル
キル基は炭素数1−6の直鎖状または分枝状のアルキル
基が好ましく、たとえば、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソアミ
ル、tert−アミル、ネオペンチル、n−ヘキシルな
どが用いられる。R2およびR5としてはとりわけ水素原
子またはメチルなどのC1-3アルキル基が好ましい。
【0127】式〔B〕においてR3は酸素原子または硫
黄原子を含有していてもよい脂肪族基を示す。脂肪族基
としてはアルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキ
ルアルキル基が好ましく、これらの脂肪族基のα位以外
の任意の位置のメチレン(CH2)は酸素原子または硫
黄原子で置き替えられていてもよい。ここでアルキル基
としては炭素数1−8の直鎖状または分枝状のアルキル
基が好ましく、たとえば、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソアミ
ル、tert−アミル、ネオペンチル、n−ヘキシル、
n−ヘプチル、n−オクチル、メトキシメチル、エトキ
シメチル、2−メトキシエチル、2−エトキシエチル、
3−メトキシプロピル、3−エトキシプロピル、メチル
チオメチル、エチルチオメチル、2−メチルチオエチ
ル、2−エチルチオエチル、3−メチルチオプロピル、
3−エチルチオプロピルなどが用いられが、とりわけ炭
素数1−6のアルキル基(たとえば、メチル、エチル、
n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチ
ル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチ
ル、イソアミル、tert−アミル、ネオペンチル、n
−ヘキシルなど)が好ましい。シクロアルキル基として
は炭素数3−8のシクロアルキル基が好ましく、たとえ
ば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、
シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、テ
トラヒドロフラン−2−イル、テトラヒドロチオフェン
−2−イルなどが用いられる。シクロアルキルアルキル
基としては炭素数3−8のシクロアルキル基で置換され
た炭素数1−8の直鎖状または分枝状のアルキル基が好
ましく、たとえば、シクロペンチルメチル、シクロヘキ
シルメチル、2−(シクロペンチル)エチル、2−(シ
クロヘキシル)エチル、シクロペンチルチオメチル、シ
クロヘキシルチオメチルなどが用いられる。R3として
はC1-6アルキル基がより好ましく、なかでも、ブチル
基(n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、ter
t−ブチル)が最も好ましい。R3が結合している炭素
原子は不斉炭素であるが、本発明の化合物〔B〕はR3
がL配位であることにより顕著なエンドセリン受容体拮
抗作用を示す。式〔B〕においてR4は置換されていて
もよい複素環-低級アルキル基を示す。ここで複素環-低
級アルキル基は複素環基が置換した低級アルキル基を意
味し、該複素環基としてはO、S、Nなどの異項環原子
を1−4個含む5−6員の複素環基(たとえば、ピロリ
ル、ピロリニル、ピロリジニル、イミダゾリル、イミダ
ゾリジニル、ピペリジニル、ピラゾリル、ピラゾリジニ
ル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピペラジニ
ル、ピリダジニル、トリアゾリル、テトラゾリル、ジヒ
ドロトリアジニル、ピリジル、オキサゾリル、イソキサ
ゾリル、オキサジアゾリル、モルホリニル、フリル、チ
エニル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアゾリニル、
チアジアゾリル、トリアゾリジニルなど)またはこれら
がさらに他の環(たとえば、ベンゼン環など)と縮合し
ているもの(たとえば、インドリル、イソインドリル、
インドリジニル、ベンズイミダゾリル、キノリル、イソ
キノリル、インダゾリル、ベンズトリアゾリル、テトラ
ゾロピリジル、テトラゾロピリダジニル、ベンズオキサ
ゾリル、ベンズオキサジアゾリル、ベンズチアゾリル、
ベンズチアジアゾリルなど)が好ましい。これらの複素
環基は1ないし3個の置換基を有していてもよく、炭素
原子上の置換基としてC1-6アルキル(メチル、エチ
ル、n−プロピル、n−ブチルなど)、ハロゲン(フッ
素、塩素、臭素、ヨウ素など)、ヒドロキシル、カルボ
キシル、C1-6アルコキシ(メトキシ、エトキシ、n−
プロポキシ、n−ブトキシなど)、C1-6アルキルカル
ボニル(ホルミル、アセチル)などが、また、窒素原子
上の置換基としてC1-6アルキル(メチル、エチル、n
−プロピル、n−ブチルなど)、C1-6アルキルカルボ
ニル(ホルミル、アセチルなど)、ヒドロキシ−C1-6
アルキル(ヒドロキシメチル、2−ヒドロキシエチルな
ど)などがあげられる。一方、該低級アルキル基として
は炭素数1−6の直鎖状または分枝状のアルキル基が好
ましく、たとえば、メチル、エチル、n−プロピル、イ
ソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、n−ペンチル、イソアミル、t
ert−アミル、ネオペンチル、n−ヘキシルなどが用
いられる。従って、複素環-低級アルキル基としては複
素環-C1-6アルキル基がより好ましく、このような例と
して、2−ピリジル-C1-6アルキル(たとえば、2−ピ
リジルメチル、2−(2−ピリジル)エチルなど)、3
−ピリジル-C1-6アルキル(たとえば、3−ピリジルメ
チル、2−(3−ピリジル)エチルなど)、4−ピリジ
ル-C1-6アルキル(たとえば、4−ピリジルメチル、2
−(4−ピリジル)エチルなど)、イミダゾール−2−
イル-C1-6アルキル(たとえば、イミダゾール−2−イ
ルメチル、2−(イミダゾール−2−イル)エチルな
ど)、イミダゾール−4−イル-C1-6アルキル(たとえ
ば、イミダゾール−4−イルメチル、2−(イミダゾー
ル−4−イル)エチルなど)、インドール−3−イル-
1-6アルキル(たとえば、インドール−3−イルメチ
ル、2−(インドール−3−イル)エチルなど)、N−
メチルインドール−3−イル-C1-6アルキル(たとえ
ば、N−メチルインドール−3−イルメチル、2−(N
−メチルインドール−3−イル)エチルなど)、N−エ
チルインドール−3−イル-C1-6アルキル(たとえば、
N−エチルインドール−3−イルメチル、2−(N−エ
チルインドール−3−イル)エチルなど)、N−ヒドロ
キシメチルインドール−3−イル-C1-6アルキル(たと
えば、N−ヒドロキシメチルインドール−3−イルメチ
ル、2−(N−ヒドロキシメチルインドール−3−イ
ル)エチルなど)、N−ホルミルインドール−3−イル
-C1-6アルキル(たとえば、N−ホルミルインドール−
3−イルメチル、2−(N−ホルミルインドール−3−
イル)エチルなど)、チアゾール−4−イル-C1-6アル
キル(たとえば、チアゾール−4−イルメチル、2−
(チアゾール−4−イル)エチルなど)、5−フルオロ
インドール−3−イル-C1-6アルキル(たとえば、5−
フルオロインドール−3−イルメチル、2−(5−フル
オロインドール−3−イル)エチルなど)などが用いら
れる。R4としては、置換されていてもよいインドール
−3−イル-C1-6アルキルが好ましく、なかでも、イン
ドール−3−イルメチル、N−メチルインドール−3−
イルメチル、N−ヒドロキシメチルインドール−3−イ
ルメチルなどが最も好ましい。R4が結合している炭素
原子は不斉炭素であるが、本発明においてはR4がD配
位であることにより顕著なエンドセリン受容体拮抗作用
を示す。
【0128】式〔B〕においてXは芳香環を有する基を
示す。ここで芳香環を有する基としては、たとえば、少
なくとも1個の芳香環基を有するα−アミノ酸からその
α−アミノ基の1個の水素原子を取り除いてできる基ま
たは芳香環基で置換されたアルキルアミノ基などがあげ
られる。すなわちCOとXとはアミド結合で結合してい
ることが好ましい。上記の芳香環基としては、置換され
ていてもよい芳香族炭化水素基または芳香族複素環基が
あげられる。この芳香族炭化水素基としてはC6-15のも
の、たとえばフェニル、α−ナフチルなどが用いられ
る。これらの芳香族炭化水素基は、たとえば、ハロゲン
原子(例、フルオロ、クロロ、ブロモ、ヨード)、ヒド
ロキシ基、C1-6アルキル(例、メチル、エチル)、C
1-6アルコキシ基(例、メトキシ、エトキシ)、カルボ
キシル基、C1-6アルキルカルボニル(例、ホルミル、
アセチル)、C1-6アルコキシカルボニル(例、アセト
キシ)などから選ばれる1ないし3個の置換基を有して
いてもよい。置換されていてもよい芳香族炭化水素基と
しては、たとえば、フェニル、4−フルオロフェニル、
4−クロロフェニル、4−ブロモフェニル、4−ヒドロ
キシフェニル、4−メトキシフェニル、4−メチルフェ
ニル、1−ナフチル、2−ナフチルなどが繁用される。
芳香族複素環基としてはO、S、Nなどの異項環原子を
1−4個含む5−6員のものまたはこれらがさらに他の
芳香環(たとえば、ベンゼン環など)と縮合しているも
の(たとえば、2−フリル、3−フリル、2−チエニ
ル、3−チエニル、チアゾール−4−イル、2−ピリジ
ル、3−ピリジル、4−ピリジル、2−ピラニル、イン
ドール−3−イル、N−メチルインドール−3−イル、
2−キノリル、キノキサリン−2−イルなど)が好まし
い。これらの芳香族複素環基は、たとえば上述した芳香
族炭化水素基が有していてもよい置換基と同様のものを
1ないし3個有していてもよい。
【0129】少なくとも1個の芳香環基を有するα−ア
ミノ酸のα−アミノ酸には上記のような置換基で置換さ
れているもののほか、保護基で保護されているものや、
該α−アミノ酸中に存在する少なくとも1個の芳香環基
がこの置換基や保護基に含まれている芳香環であるもの
も含まれる。該α−アミノ酸は天然のα−アミノ酸(た
とえば、Gly、Ala、Val、Leu,Ile、S
er、Thr、Glu、Asn、Phe、Trp、Me
t、His、Cys、Arg、Asn、Gln、Ty
r、(I)Tyr、diiodo−Tyrなど)であって
も、また非天然のα−アミノ酸(たとえば、Phg、C
ha、Nva、Nle、Pya(2)、Pya(3)、Th
iなど)であってもよく、L体、D体、DL体のいずれ
でもよい。該α−アミノ酸の置換基または保護基として
は、主としてその1位のカルボキシル基における置換基
または保護基があげられ、このカルボキシル基における
エステル(たとえば、ベンジルエステル、ジフェニルメ
チルエステル、トリチルエステルなど)もしくはアミド
(たとえば、フェニルアミド、ベンジルアミド、ジフェ
ニルアミド、ジベンジルアミド、2−フェニルエチルア
ミド、2,2−ジフェニルエチルアミド、1,2−ジフ
ェニルエチルアミド、インドール−3−イルメチルアミ
ド)、2−(インドール−3−イル)エチルアミドな
ど)が好ましい。1位のカルボキシル基におけるアミド
としてはさらにもう1個のα−アミノ酸とのアミドも本
発明に含まれる。1位以外にさらにカルボキシル基があ
る場合はそのカルボキシル基におけるエステル(たとえ
ば、フェニルエステル、ベンジルエステル、ジフェニル
メチルエステル、トリチルエステルなど)もしくはアミ
ド(たとえば、フェニルアミド、ベンジルアミド、ジフ
ェニルメチルアミド、ジフェニルアミド、ジベンジルア
ミド、2−フェニルエチルアミド、2,2−ジフェニル
エチルアミド、1,2−ジフェニルエチルアミド、イン
ドール−3−イルメチルアミド、2−(インドール−3
−イル)エチルアミドなど)であってもよい。また、カ
ルボキシル基以外の官能基(たとえば水酸基、チオール
基、アミノ基など)における置換基や保護基および炭素
原子上の置換基であってもよい。
【0130】Xにおける「少なくとも1個の芳香環を有
するα−アミノ酸からそのα−アミノ基の1個の水素原
子を取り除いてできる基」の具体例としては、たとえ
ば、-Phe-OH、-Tyr-OH、-Trp-OH、 -Phg-OH、 -(m-F)Tyr-
OH、 -(p-F)Phe-OH、 -(p-Cl)Phe-OH、 -(p-Me)Phe-OH、 -T
rp(Me)-OH、 -Trp(CHO)-OH、 -Phe-Trp-OH、 -Trp-Phe-OH、
-Tyr-Trp-OH、 -Trp-Phe-OH、 -(m-F)Tyr-(p-F)Phe-OH、-
Glu(OBzl)-OH、 -Glu-OBzl、 -Asp(OBzl)-OH、 -Asp-OBz
l、-Asp-Asp(OBzl)-OH、 -Glu(NBzl2)-OH、 -Glu(NHBzl)-
OH、 -Asp(NBzl2)-OH、 -Asp(NHBzl)-OH、 -Glu-NBzl2、 -G
lu-NHBzl、 -Asp-NBzl2、 -Asp-NHBzl、 -Glu-NHCHPhCH2P
h、 -Asp-NHCHPhCH2Ph、 -Glu-NHCH2CHPh2、 -Asp-NHCH2CH
Ph2、 -Glu(NHCHPhCH2Ph)-OH、 -Asp(NHCHPhCH2Ph)-OH、 -
Glu(NHCH2CHPh2)-OH、 -Asp(NHCH2CHPh2)-OH、 -Glu(NHCH
2CH2-Ind)-OH、 -Asp(NHCH2CH2-Ind)-OH、 -Glu-NHCH2CH2
-Ind、 -Asp-NHCH2CH2-Ind、-Trp-NH-Ind(OH)、 -Tyr-Iqu
(OH)、-(I)Tyr-Phe-OH、-Trp-Trp-OH、-Tyr(Bzl)-Phe-O
H、-Tyr(Bzl)-Trp-OH、-(I)Tyr-Trp-OH、-(I)Tyr-Tyr-O
H、-Trp-His-OH、-His-Trp-OH、-Tyr-His-OH、-His-Tyr
-OH、-Phe-His-OH、-His-Phe-OH、-Phe-Trp-OH、-Phe-T
yr-OH、-Phe-Phe-OHなどが用いられる。これらの基の構
成アミノ酸はL体、D体、DL体のいずれでもよい。X
における「芳香環基で置換されたアルキルアミノ基」の
アルキルアミノ基は、より具体的にはたとえば、C1-10
アルキルアミノ基あるいはC3-10シクロアルキルアミノ
基である。芳香環基はこれらのアルキルアミノ基(たと
えば、メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミ
ノ、イソプロピルアミノ、n−ブチルアミノ、イソブチ
ルアミノ、sec−ブチルアミノ、tert−ブチルア
ミノ、n−ペンチルアミノ、n−ヘキシルアミノ、n−
デシルアミノ、シクロプロピルアミノ、シクロペンチル
アミノ、シクロヘキシルアミノ、シクロヘキシルメチル
アミノ、2−シクロヘキシルエチルアミノなど)の炭素
上または窒素上に置換されたものである。また、芳香環
基は前記したものである。従って、「芳香環基で置換さ
れたアルキルアミノ基」の具体例としては、たとえば、
-NBzl2、 -NHBzl、-NHCHPhCH2Ph、 -NHCH2CHPh2、 -NHCH2CH
2-Indなどが用いられる。
【0131】式〔B〕においてR6は水素原子、置換さ
れていてもよい低級アルキル基または置換されていても
よい芳香環基を示す。ここで低級アルキル基は炭素数1
−6の直鎖状または分枝状のアルキル基が好ましく、た
とえば、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピ
ル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、ter
t−ブチル、n−ペンチル、イソアミル、tert−ア
ミル、ネオペンチル、n−ヘキシルなどが用いられる。
これらの低級アルキル基は1ないし3個の置換基を有し
ていてもよく、置換基としては、例えば、芳香環基(た
とえば、フェニル、ナフチル、インデニル、フリル、チ
エニル、ピリジル、キノリル、ピラニル、イミダゾリ
ル、ピリミジル、プリニル、インドリルなどのC6-15
香族炭化水素基や、O、S、Nなどの異項環原子を1−
4個含む5−6員の芳香族複素環基またはこれらがさら
に他の芳香環(たとえば、ベンゼン環など)と縮合した
もの)、含イオウ基(たとえば、チオン、メルカプト、
メチルチオ、エチルチオ、フェニルチオなど)、含酸素
基(たとえば、ケトン、ヒドロキシ、メトキシ、エトキ
シ、フェノキシ、ベンジルオキシなど)、含窒素基(ア
ミノ、N−メチルアミノ、N−エチルアミノ、グアニジ
ノなど)などが用いられる。また、芳香環基は置換され
ていてもよい芳香族炭化水素基または芳香族複素環基が
好ましい。このような芳香族炭化水素基としては炭素数
6−12のもの(たとえば、フェニル、1−ナフチル、
2−ナフチルなど)が、芳香族複素環基としてはO、
S、Nなどの異項環原子を1−4個含む5−6員環のも
のまたはこれらがさらに他の環(たとえば、ベンゼン環
など)と縮合したもの(たとえば、フリル、チエニル、
ピリジル、チアゾリル、イミダゾリル、インドリルな
ど)が好ましい。これらの芳香族炭化水素基また芳香族
複素環基の置換基としては、C1-6アルキル(メチル、
エチル、n−プロピル、n−ブチルなど)、ハロゲン
(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)、C1-6アルコキ
シ(メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポ
キシ、n−ブトキシ、tert−ブトキシなど)、C
1-6アルキルチオ(メチルチオ、エチルチオ、n−プロ
ピルチオ、イソプロピルチオ、n−ブチルチオ、ter
t−ブチルチオなど)、C1-6アルキルカルボニル(ホ
ルミル、アセチル)、C1-6アルコキシカルボニル(メ
トキシカルボニル、エトキシカルボニル、イソプロポキ
シカルボニル、tert−ブトキシカルボニルなど)な
どが用いられ、置換基の数は1ないし3個である。R6
としてはとりわけ、低級アルキル基(たとえば、メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、
n−ペンチル、イソアミル、tert−アミル、ネオペ
ンチル、n−ヘキシルなどのC1-6アルキル基)、たと
えばO,S,Nなどの異項環原子を1−4個含む5−6
員の芳香族複素環基(たとえば、フリル、チエニル、ピ
リジルなど)または芳香族複素環基[たとえばO、S、
Nなどの異項環原子を1−4個含む5−6員環のもの、
またはこれらがさらに他の環(たとえば、ベンゼン環な
ど)と縮合したもの(たとえば、フリル、チエニル、ピ
リジル、チアゾリル、イミダゾリル、インドリルな
ど))]で置換された低級アルキル基(たとえば、2−
ピリジルメチル、3−ピリジルメチル、4−ピリジルメ
チル、インドール−3−イルメチル、N−メチルインド
ール−3−イルメチル、N−ホルミルインドール−3−
イルメチル、2−チエニルメチル、3−チエニルメチ
ル、2−イミダゾリルメチルなど)が好ましい。R6
結合している炭素原子は不斉炭素であって、本発明にお
いてはL配位、D配位、DL配位のいずれであってもよ
いが、D配位がより好ましい。式〔I〕においてnは0ま
たは1以上の整数を示すが、とりわけ0または1−4の
整数が好ましく、0が最も好ましい。nが0の場合は-N
(R5-CH(R6)-(CH2)n-CO-の部分は-N(R5)-CH(R6)-CO-と表
されるので、この部分はα−アミノ酸残基(たとえば、
Ala、Val、Leu、Ile、Trp、Pya
(2)、Pya(3)など)であり、とりわけ、Ala、T
rp、Pya(2)、Pya(3)が好ましい。式〔I〕に
おいてmは2以上の整数を示すが、とりわけ2−6の整
数が好ましい。-NH-(CH2)m-CO-は、m=2の場合はβAla
を、m=3の場合はGABAを、m=5の場合はεAhxを表す。
ペプチド〔B〕が酸性の化合物であれば塩基との塩が、
また、ペプチド〔B〕が塩基性の化合物であれば酸との
塩が用いられる。ペプチド〔B〕の塩基との塩として
は、たとえば、アルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウ
ム塩など)、アルカリ土類金属塩(カルシウム塩、マグ
ネシウム塩など)、アンモニウム塩、有機塩基塩(ピリ
ジン塩、トリエチルアミン塩など)などが用いられる。
ペプチド〔I〕の酸との塩としては、たとえば、無機酸
塩(たとえば、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩など)、有機酸
塩(たとえば、酢酸塩、シュウ酸塩、パラトルエンスル
ホン酸塩など)などが用いられる。
【0132】〔EP−A−0,499,266〕 式〔C〕
【0133】
【化45】
【0134】〔式中、Mはメルカプトアシル基を示し、
P、Q、R、S、T、U、V、W、X、YおよびZはそ
れぞれアミノ酸残基を示しYのアミノ酸側鎖は置換され
た炭素数1ないし15の飽和脂肪族炭化水素基または
(1S)−1−メチルプロピル基以外の置換されていな
い炭素数4ないし15の飽和脂肪族炭化水素基である〕
で表わされるペプチドまたはその薬理学的に許容される
塩。具体的には、EP−A−0,499,266において
実施例で示されているペプチドまたはその薬理学的に許
容される塩が用いられる。本発明のペプチド〔C〕にお
いて、Yのアミノ酸側鎖としての炭素数1ないし15の
飽和脂肪族炭化水素基は、直鎖状または分枝状のアルキ
ル、シクロアルキルもしくはシクロアルキルアルキル基
である。アルキル基としてはC1ないしC10のアルキル
基が好ましく、例として、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブ
チル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ネオ
ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチ
ル、n−ノニル、n−デシルなどが挙げられる。シクロ
アルキル基としては、C3ないしC10のシクロアルキル
基が好ましく、その例としてはシクロプロピル、シクロ
ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプ
チル、シクロオクチルおよびノルボルニルが挙げられ
る。シクロアルキル−アルキル基としてはC3−C10
クロアルキル−C1−C6アルキルが好ましく、その例と
してしシクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シ
クロペンチルメチル、シクロヘキシルメチル、シクロヘ
プチルメチル、1−シクロペンチルエチル、1−シクロ
ヘキシルエチル、2−シクロペンチルエチル、2−シク
ロヘキシルエチル、3−シクロヘキシルプロピル、4−
シクロヘキシルブチルおよび5−シクロヘキシルプロピ
ルが挙げられる。
【0135】上記の飽和炭化水素基は置換されており、
この置換基としては含イオウ基(チオン、メルカプト、
メチルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロ
ピルチオ、n−ブチルチオ、イソブチルチオ、t−ブチ
ルチオ、フェニルチオ、シクロペンチルチオ、シクロヘ
キシルチオ、チエニルなど)、含酸素基(ケトン、ヒド
ロキシ、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプ
ロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、t−ブトキ
シ、n−ペンチルオキシ、シクロヘキシルオキシ、フェ
ノキシ、ベンジルオキシ、フリルなど)、含窒素基(ア
ミノ、N−メチルアミノ、N−エチルアミノ、N−n−
プロピルアミノ、N−イソプロピルアミノ、N−n−ブ
チルアミノ、N−イソブチルアミノ、N−t−ブチルア
ミノ、N−n−ペンチルアミノ、N−n−ヘキシルアミ
ノ、N−シクロヘキシルアミノ、N,N−ジメチルアミ
ノ、N,N−ジエチルアミノ、N,N−ジ−n−プロピ
ルアミノ、N,N−ジ−イソ−プロピルアミノ、N,N
−ジ−n−ブチルアミノ、N,N−ジ−イソ−ブチルア
ミノ、N,N−ジ−t−ブチルアミノ、N,N−ジ−n
−ペンチルアミノ、N,N−ジ−n−ヘキシルアミノ、
N,N−ジシクロヘキシルアミノ、ニトロ、グアニジ
ノ、ピロリジノ、ピペリジノ、インドリル、イミダゾリ
ルなど)、芳香族炭化水素基(例えばフェニル、1−ナ
フチル、2−ナフチル)、ハロゲン(クロロ、ブロモ、
フルオロなど)などが挙げられる。Y’としての(1
S)−1−メチルプロピル基以外の置換されていない炭
素数4ないし15の飽和脂肪族炭化水素基としては、ア
ルキル、シクロアルキルまたはシクロアルキル−アルキ
ル基が挙げられ、これらのアルキルは直鎖状あるいは分
枝状であることができる。アルキル基としてはC4−C
10のアルキル基が好ましく、これらの例としては、n−
ブチル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソ
ペンチル、ネオペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチ
ル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシルなどが挙げ
られる。シクロアルキル基としては炭素数4〜10のシ
クロアルキル基が好ましく、例えばシクロブチル、シク
ロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロ
オクチルおよびノルボルニルが挙げられる。シクロアル
キル−アルキル基としてはC3−C10シクロアルキル−
1−C6アルキルが好ましく、その例としてはシクロプ
ロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメ
チル、シクロヘキシルメチル、シクロヘプチルメチル、
1−シクロペンチルエチル、1−シクロヘキシルエチ
ル、2−シクロペンチルエチル、2−シクロヘキシルエ
チル、2,2−ジシクロペンチルエチル、2,2−ジシ
クロヘキシルエチル、3−シクロヘキシルプロピル、4
−シクロヘキシルブチルおよび5−シクロヘキシルプロ
ピルが挙げられる。Yのアミノ酸の側鎖としては、β位
の炭素原子において分岐した炭化水素基であるものがよ
り好ましく、例えばイソブチル、ネオペンチル、シクロ
プロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチル
メチル、シクロヘキシルメチル、シクロヘプチルメチ
ル、2−シクロヘキシルプロピル、2,2−ジシクロヘ
キシルエチル、2−メルカプトプロピル、2−チエニル
メチル、2−ヒドロキシプロピル、2−フリルメチル、
3−インドリルメチル、4−イミダゾリルメチルおよび
ベンジルのようなものが挙げられる。
【0136】本発明において、Mで表わされる置換され
ていてもよいメルカプトアシル基は、メルカプト基を有
するカルボン酸由来のアシル基であり、該カルボン酸と
しては脂肪族、脂環族および芳香族のものが挙げられ
る。脂肪族のメルカプトアシル基としてはメルカプトC
2−C10アルカノイル基が好ましく、たとえば3−メル
カプトプロピオニル、4−メルカプトブチリルなどが挙
げられる。脂環族のメルカプトアシル基としてはメルカ
プトC3−C8シクロアルキルカルボニルが好ましく、た
とえば3−メルカプトシクロペンチルカルボニルなどが
挙げられる。芳香族のメルカプトアシル基としてはたと
えばメルカプトC6−C14アリールカルボニル基が好ま
しく、たとえば4−メルカプトベンゾイル、4−メルカ
プトフェニルアセチル、3−メルカプト−3−フェニル
プロピオニルなどが挙げられる。中でも上記の脂肪族、
脂環族のものが好ましい。該メルカプトアシル基は置換
されていてもよい。メルカプトアシル基上の置換基とし
てはアミノ基、水酸基等が挙げられ、アシル基のα位が
アミノ基で置換されたメルカプトアシル基がより好まし
い。したがってCys、ホモシステイン、3−メルカプ
ト−D−バリン(ペニシラミン)等が好ましい例として
挙げられる。置換されていないメルカプトアシル基とし
ては3−メルカプトプロピオニル基該、置換されたメル
カプトアシル基としてはCysが、それぞれ最も好まし
い例である。
【0137】本発明において、P,Q,R,S,T,
U,V,W,X,Y,Zで表わされるアミノ酸残基は、
天然のアミノ酸の残基であっても、また非天然のアミノ
酸の残基であってもよく、L体、D体、DL体のいずれ
でもよい。従って、P,Q,R,S,T,U,V,W,
X,Y,Zはそれぞれ
【0138】
【化46】
【0139】と書き表わすこともでき、式〔C〕の化合
物は〔C'〕
【0140】
【化47】
【0141】と表わすことができる。式〔C’〕におい
てP’,Q’,R’,S’,T’,U’,V’,W’,
X’,Z’はそれぞれ水素原子または置換されていても
よい炭素数1ないし15の炭化水素基であり、Y’は前
記したYのアミノ酸側鎖に相当し、置換された炭素数1
ないし15の飽和脂肪族炭化水素基または(1S)−1
−メチルプロピル基以外の置換されていない炭素数4な
いし15の飽和脂肪族炭化水素基である。炭素数1ない
し15の炭化水素基としては、脂肪族炭化水素基、芳香
族炭化水素基あるいは脂肪芳香族炭化水素基が挙げられ
る。上記のP’〜X’およびZ’における脂肪族炭化水
素基としては、飽和あるいは不飽和の直鎖状、分枝状ま
たは環状いずれの炭化水素基でもよく、例として、メチ
ル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、t−ブチル、n−ペン
チル、イソペンチル、ネオペンチル、シクロペンチル、
n−ヘキシル、シクロヘキシル、n−ヘプチル、シクロ
ヘプチル、n−オクチル、n−ノニル、n−デシル、シ
クロペンチルメチル、シクロヘキシルメチルなどが挙げ
られる。置換された脂肪族炭化水素基としては、メチル
チオメチル、エチルチオメチル、n−プロピルチオメチ
ル、イソプロピルチオメチル、n−ブチルチオメチル、
t−ブチルチオメチル、2−メチルチオエチル、2−エ
チルチオエチル、2−t−ブチルチオエチル、メルカプ
トメチル、1−メルカプトエチル、2−メルカプトエチ
ル、フェニルチオメチル、1−フェニルチオエチル、2
−フェニルチオエチル、ベンジルチオメチル、4−メト
キシフェニルチオメチル、4−メトキシベンジルチオメ
チル、4−メチルベンジルチオメチル、4−ニトロベン
ジルチオメチル、4−ピリジルベンジルチオメチル、ヒ
ドロキシメチル、1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキ
シエチル、メトキシメチル、エトキシメチル、n−プロ
ポキシメチル、イソプロポキシメチル、n−ブトキシメ
チル、t−ブトキシメチル、n−ペンチルオキシメチ
ル、シクロペンチルオキシメチル、n−ヘキシルオキシ
メチル、シクロヘキシルオキシメチル、1−メトキシエ
チル、1−エトキシエチル、1−プロポキシエチル、1
−イソプロポキシエチル、1−n−ブトキシエチル、1
−イソブトキシエチル、1−t−ブトキシエチル、フェ
ノキシメチル、1−フェノキシエチル、2−フェノキシ
エチル、ベンジルオキシメチル、2−ベンジルオキシエ
チル、カルボキシメチル、1−カルボキシエチル、2−
カルボキシエチル、メトキシカルボニルメチル、エトキ
シカルボニルメチル、n−プロポキシカルボニルメチ
ル、イソプロポキシカルボニルメチル、n−ブトキシカ
ルボニルメチル、イソブトキシカルボニルメチル、t−
ブトキシカルボニルメチル、n−ペンチルオキシカルボ
ニルメチル、シクロペンチルオキシカルボニルメチル、
n−ヘキシルオキシカルボニルメチル、シクロヘキシル
オキシカルボニルメチル、シクロヘプチルオキシカルボ
ニルメチル、シクロオクチルオキシカルボニルメチル、
カルボキシエチル、メトキシカルボニルエチル、エトキ
シカルボニルエチル、n−プロポキシカルボニルエチ
ル、イソプロポキシカルボニルエチル、n−ブトキシカ
ルボニルエチル、イソブトキシカルボニルエチル、t−
ブトキシカルボニルエチル、n−ペンチルオキシカルボ
ニルエチル、シクロペンチルオキシカルボニルエチル、
n−ヘキシルオキシカルボニルエチル、シクロヘキシル
オキシカルボニルエチル、シクロヘプチルオキシカルボ
ニルエチル、シクロオクチルオキシカルボニルエチル、
2−アミノエチル、2−(N−メチルアミノ)エチル、
2−(N,N−ジメチルアミノ)エチル、3−アミノプ
ロピル、3−(N,N−ジエチルアミノ)プロピル、2
−グアジニノエチル、3−グアニジノプロピル、アミノ
カルボニルメチル、N−メチルアミノカルボニルメチ
ル、N−エチルアミノカルボニルメチル、N−n−プロ
ピルアミノカルボニルメチル、N−イソプロピルアミノ
カルボニルメチル、N−n−ブチルアミノカルボニルメ
チル、N−イソブチルアミノカルボニルメチル、N−t
−ブチルアミノカルボニルメチル、N−n−ペンチルア
ミノカルボニルメチル、N−イソペンチルアミノカルボ
ニルメチル、N−ネオペンチルアミノカルボニルメチ
ル、N−n−ヘキシルアミノカルボニルメチル、N−シ
クロヘキシルアミノカルボニルメチル、N,N−ジメチ
ルアミノカルボニルメチル、N,N−ジエチルアミノカ
ルボニルメチル、N,N−ジ−n−プロピルアミノカル
ボニルメチル、N,N−ジイソプロピルアミノカルボニ
ルメチル、N,N−ジ−n−ブチルアミノカルボニルメ
チル、N,N−ジ−イソブチルアミノカルボニルメチ
ル、N,N−ジ−t−ブチルアミノカルボニルメチル、
N,N−ジ−n−ペンチルアミノカルボニルメチル、
N,N−ジ−イソペンチルアミノカルボニルメチル、
N,N−ジ−ネオペンチルアミノカルボニルメチル、
N,N−ジ−n−ヘキシルアミノカルボニルメチル、
N,N−ジシクロヘキシルアミノカルボニルメチル、ピ
ロリジノカルボニルメチル、ピペリジノカルボニルメチ
ル、アミノカルボニルエチル、N−メチルアミノカルボ
ニルエチル、N−エチルアミノカルボニルエチル、N−
n−プロピルアミノカルボニルエチル、N−イソプロピ
ルアミノカルボニルエチル、N−n−ブチルアミノカル
ボニルエチル、N−イソブチルアミノカルボニルエチ
ル、N−t−ブチルアミノカルボニルエチル、N−n−
ペンチルアミノカルボニルエチル、N−シクロペンチル
アミノカルボニルエチル、N−n−ヘキシルアミノカル
ボニルエチル、N−シクロヘキシルアミノカルボニルエ
チル、N,N−ジメチルアミノカルボニルエチル、N,
N−ジエチルアミノカルボニルエチル、N,N−ジ−n
−プロピルアミノカルボニルエチル、N,N−ジイソプ
ロピルアミノカルボニルエチル、N,N−ジ−n−ブチ
ルアミノカルボニルエチル、N,N−ジイソブチルアミ
ノカルボニルエチル、N,N−ジ−t−ブチルアミノカ
ルボニルエチル、N,N−ジ−n−ペンチルアミノカル
ボニルエチル、N,N−ジシクロペンチルアミノカルボ
ニルエチル、N,N−ジ−n−ヘキシルアミノカルボニ
ルエチル、N,N−ジシクロヘキシルアミノカルボニル
エチル、3−インドリルメチル、4−イミダゾリルメチ
ル、2−チエニルメチル、2−フリルメチル、ピロリジ
ノカルボニルエチル、ピペリジノカルボニルエチル等が
挙げられる。
【0142】上記のP’〜X’およびZ’における芳香
族炭化水素基または該脂肪芳香族炭化水素基としては、
例えば、フェニル、1−ナフチル、2−ナフチル、フェ
ニルメチル、1−フェニルエチル、2−フェニルエチ
ル、1−ナフチルメチル、2−ナフチルメチル、9−ア
ントラニルメチルなどが挙げられる。置換された芳香族
炭化水素基、脂肪芳香族炭化水素基としては例えば、4
−ヒドロキシフェニル、4−ヒドロキシフェニルメチ
ル、4−メトキシフェニルメチル、4−エトキシフェニ
ルメチル、4−n−プロポキシフェニルメチル、4−イ
ソプロポキシフェニルメチル、4−n−ブトキシフェニ
ルメチル、4−イソブトキシフェニルメチル、4−t−
ブトキシフェニルメチル、4−n−ペンチルオキシフェ
ニルメチル、4−シクロペンチルオキシフェニルメチ
ル、4−n−ヘキシルオキシフェニルメチル、4−シク
ロヘキシルオキシフェニルメチル、4−アミノフェニル
メチル、4−ジメチルアミノフェニルメチル、4−ジエ
チルアミノフェニルメチル、4−ジ−n−プロピルアミ
ノフェニルメチル、4−ジイソプロピルアミノフェニル
メチル、4−ジ−n−ブチルアミノフェニルメチル、4
−ピロリジノフェニルメチル、4−ピペリジノフェニル
メチル、4−ニトロフェニルメチル、4−フルオロフェ
ニルメチル、3−フルオロフェニルメチル、2−フルオ
ロフェニルメチル、4−クロロフェニルメチル、3−ク
ロロフェニルメチル、2−クロロフェニルメチル等が挙
げられる。Y’(Yのアミノ酸側鎖に相当)は置換され
た炭素数1ないし15の飽和脂肪族炭化水素基または
(1S)−1−メチルプロピル基以外の置換されていな
い炭素数4ないし15の飽和脂肪族炭化水素基である。
【0143】上記のP〜Zのアミノ酸残基(すなわち
P’〜Z’)について、更に具体的に、また好ましいも
のを説明すると、以下のようである。Pは、アミノ酸側
鎖(P’)として置換されていてもよいアルキル基を有
するアミノ酸残基であり、この置換基としては水酸基が
好ましく、具体的にはSer,Thrの他Ala等が挙
げられる。Qとしては、例えばSer,Thr,Ph
e,Alaが挙げられ、中でもSer,Alaが好まし
いものとして挙げられる。Rは、アミノ酸側鎖(R’)
として置換されていてもよいアルキル基を有するアミノ
酸残基であり、この置換基としては水酸基が好ましく、
具体的にはSer,Thrの他Ala等が挙げられる。
Sは、アミノ酸側鎖(S’)として親油性(lipophili
c)の部分を有するアミノ酸残基であり、例えばLe
u,Ala,Tyr,Trp,Met等が具体例として
挙げられ、中でもLeuが好ましい。Tとしては、Me
t,Leu,Lys,Ala,Nle,Glu等が挙げ
られ、中でもMet,Ala,Nle等が好ましい。U
としては、Lys,Ala,Gluが挙げられる。Vと
しては、芳香族アミノ酸が好ましく、その中でも単環式
のものの方が二環式のものに比べ好ましく、Phe,T
yrの他、Trpが好ましいものとして挙げられる。W
としては、Leuの他Gln等も挙げられる。Zとして
は、芳香族アミノ酸が好ましく、その中でも二環式のも
のが好ましく、Trpの他、Trpに置換基を有するも
の〔例えばN(インドール)−ホルミルトリプトファ
ン〕、3−(1−ナフチル)アラニン,3−(2−ナフ
チル)アラニン等が好ましいものとして挙げられる。な
お、合成時にはS−S結合の酸化を伴うため、酸化によ
る分解を受け易いトリプトファンを用いずにそのN(イ
ンドール)−ホルミル体等の置換体を用いることがしば
しば行われる。Xとしては、Asp以外のものが好まし
く、中でもそのエンドセリン受容体への結合親和性の強
さから水酸基を有するアミノ酸残基が特に好ましく、例
えばSer,Thrが好ましいものの例として挙げられ
る。この他、Asn,Gly等も好ましく用いられるア
ミノ酸残基である。Yとしては、アミノ酸側鎖(Y’)
の2位が分岐しているアミノ酸残基、例えばLeu,C
ha,Phe,γLeu,Asn等が好ましいものとし
て挙げられる。本発明は19位における置換(Y)を本
質的な特徴とするものである。更にはこの19位の置換
と18位置換との組合せも重要であり、18位−19位
がThr−Leu,Thr−γLeu,Thr−Ch
a,Thr−Phe,Thr−Asn,Ser−Le
u,Asn−Leu,Gly−Leu等の組合せが好ま
しい例である。中でもThr−Leu,Thr−γLe
u,Thr−Chaの組合せが特に好ましい。
【0144】本発明のペプチド〔C〕の具体例として
は、例えば 1 CysSerCysSerSerLeuMetAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuThrLeuIleTrp(略称 〔Thr18, Leu19〕ET-1:配
列番号1) 2 CysSerCysSerSerLeuMetAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuThrChaIleTrp(略称 〔Thr18, Cha19〕ET-1:配
列番号2) 3 CysSerCysSerSerLeuMetAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuThrPheIleTrp(略称 〔Thr18, Phe19〕ET-1:配
列番号3) 4 CysSerCysSerSerLeuMetAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuThrγLeuIleTrp(略称 〔Thr18, γLeu19〕ET-
1:配列番号4) 5 CysSerCysSerSerLeuMetAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuThrAsnIleTrp(略称 〔Thr18, Asn19〕ET-1:配
列番号5) 6 CysSerCysSerSerLeuMetAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuSerLeuIleTrp(略称 〔Ser18, Leu19〕ET-1:配
列番号6) 7 CysSerCysSerSerLeuMetAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuAsnLeuIleTrp(略称 〔Asn18, Leu19〕ET-1:配
列番号7) 8 CysSerCysSerSerLeuMetAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuGlyLeuIleTrp(略称 〔Gly18, Leu19〕ET-1:配
列番号8) 9 CysThrCysPheThrTyrLysAspLysGluCysValTyrTyrCysH
isLeuThrLeuIleTrp(略称 〔Thr18, Leu19〕ET-3:配
列番号9) 10 CysSerCysSerSerLeuMetAspAlaGluCysValTyrPheCysH
isLeuThrLeuIleTrp(略称 〔Ala9, Thr18, Leu19〕ET-
1:配列番号10) 11 MprSerCysSerSerLeuMetAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuThrLeuIleTrp(略称 〔Mpr1, Thr18, Leu19〕ET-
1:配列番号11) 12 CysAlaCysSerSerLeuMetAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuThrLeuIleTrp(略称 〔Ala2, Thr18, Leu19〕ET-
1:配列番号12) 13 CysSerCysAlaSerLeuMetAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuThrLeuIleTrp(略称 〔Ala4, Thr18, Leu19〕ET-
1:配列番号13) 14 CysSerCysSerAlaLeuMetAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuThrLeuIleTrp(略称 〔Ala5, Thr18, Leu19〕ET-
1:配列番号14) 15 CysSerCysSerSerAlaMetAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuThrLeuIleTrp(略称 〔Ala6, Thr18, Leu19〕ET-
1:配列番号15) 16 CysSerCysSerSerLeuAlaAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuThrLeuIleTrp(略称 〔Ala7, Thr18, Leu19〕ET-
1:配列番号16) 17 CysSerCysSerSerLeuNleAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuThrLeuIleTrp(略称 〔Nle7, Thr18, Leu19〕ET-
1:配列番号17) 18 CysSerCysSerSerTrpLeuAspLysGluCysValTyrPheCysH
isLeuThrLeuIleTrp(略称 〔Thr18, Leu19〕ET-2:配
列番号18) などが挙げられる。
【0145】〔WO91/13089〕 一般式〔D〕
【0146】
【化48】
【0147】〔式中、A、B、C、D、EおよびFはア
ミノ酸残基であって、(i)A=Ser、C=Ser、D=Le
u、E=Met かつF=Phe、(ii)A=Ser、B=Ser、
C=Ser、D=Trp、E=Leu かつF=Phe、または(ii
i)A=Thr、B=Phe、C=Thr、D=Tyr、E=Lys か
つF=Tyrのいずれかであり、W、X、YおよびZはア
ミノ酸残基であって、WおよびYのすくなくとも一方が
L−アラニン残基以外もしくはL−システイン残基以外
のアミノ酸残基であるか、XがL−リジン残基以外のア
ミノ酸残基であるか、またはZがL−アスパラギン酸残
基以外のアミノ酸残基である〕で表わされるペプチド誘
導体またはその薬理学的に許容される塩。具体的のは、
特願平3−503831(WO91/13089)にお
いて実施例で示されているペプチド誘導体またはその薬
理学的に許容される塩が用いられる。
【0148】〔EP−A−436,189〕 式〔E〕 Cyclo(−X1−X2−X3−X4−X5) 〔E〕 (式中、Xn(nは1ないし5の整数を示す)はアミノ
酸を示す。X1はD−Phe、D−Tyr、D−Tha、D−Tz
a、D−Nal、D−Bta、D−Trp、D−Trp(O)、 D−Trp
(CHO)又はD−Trp〔(CH2)mCOR1〕を示し、mは0〜6
を、R1はヒドロキシル基,C1-6アルコキシ基,アミノ
基又はC1-6モノアルキルアミノ基を示す。X2はD−As
p、D−Glu又はD−Cys(O3H)を示す。X3はPro、Hyp、 P
ip、 Thz、 β−Ala又はGly、 Ala、 α−Aba、 Aib、 Val、 N
va、 Leu、 Ile、 alle、 Nle、 Met、 Met(O)、 Met(O2)、 Ph
e、 Tza、 Tha、 Tyr、 Trp、 His、 Arg、 Lys、 Lys(CHO)、 Or
n、 Orn(CHO)、 Asn、 Gln、 Asp、 Glu、 Cys(O3H)、 Cys、 Se
r又はThrを示し、α−アミノ基上の水素原子は、イミダ
ゾリル基、カルボキシル基、スルフォ基およびヒドロキ
シル基から成る群から選ばれる基を有していてもよいC
1-6アルキル又はC3-7シクロアルキル基で置換されてい
てもよい。X4はD−Ala、 D−Thr、 D−αAba、 D−Va
l、 D−Nva、 D−Leu、 D−Ile、 D−alle、 D−Nle、
D−tertLeu、 D−Cpg、 D−Chg、 D−Dpg、 D−Pen、 A
ib、 Ac3c、 Ac4c、 Ac5c、 Ac6c、 Ac7c、 又はD−Phg、 D
−Thg、 D−Fug、 D−Tzg又はD−Itgを示し、α−アミ
ノ基上の水素原子はC1-3アルキル基で置換されていて
もよい。X5はPro、 Pip、 Thz、 又はHis、 Ala、 αAba、 V
al、 Nva、 Leu、 Ile、 alle、 Nle、Met、 C3al、 C4al、 C5al
又は C6al を示し、 α−アミノ基上の水素原子はC1-6
アルキル基で置換されていてもよい。)で示される環状
ペンタペプチド又はその医薬的に享受し得る塩。具体的
には、EP−A−436,189において実施例で示さ
れている環状ペンタペプチド又はその医薬的に享受し得
る塩が用いられるが、特に Cyclo(-D-Asp-Pro-D-Val-Leu-D-Trp-) Cyclo(-D-Cys(03H)-Pro-D-Val-Leu-D-Trp-) Cyclo(-D-Asp-Pro-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-) Cyclo(-D-Asp-Pro-D-Cpg-Leu-D-Trp-) などが好適である。
【0149】〔EP−A−457,195〕 式〔F〕
【0150】
【化49】
【0151】(式中、R1は水素原子又はアシル基を示
す。R2は低級アルキル基、置換されていてもよいアル
(低級)アルキル基、シクロ(低級)アルキル(低級)
アルキル基又は置換されていてもよい複素環(低級)ア
ルキル基を示す。R3は置換されていてもよい複素環
(低級)アルキル基又は置換されていてもよいアル(低
級)アルキル基を示す。R4は水素原子又は置換されて
いてもよい低級アルキル基を示す。R5はカルボキシル
基、保護されたカルボキシル基、カルボキシ(低級)ア
ルキル基又は保護されたカルボキシ(低級)アルキル基
を示す。R6は水素原子又は置換されていてもよい低級
アルキル基を示す。R7は水素原子又は低級アルキル基
を示す。上記の「低級」なる語は炭素数1〜6を表わ
す。Aは−O−、−NH−、低級アルキルアミノ基又は
低級アルキレン基を示す。ただし、R2が(S)−イソ
ブチル基で、R3がN−(ジクロロベンジルオキシカル
ボニル)インドール−3−イルメチレン基で、R4がメ
チル基で、R5はメトキシカルボニル基で、R6が水素原
子で、R7が水素原子でAが−NH−の時は、部分式
【0152】
【化50】
【0153】の絶対配置を有する。)で表わされるペプ
チド又はその医薬的に享受し得る塩。具体的には、EP
−A−457,195において実施例で示されているペ
プチド又はその医薬的に享受し得る塩が用いられる。
【0154】〔EP−A−510,526〕 式〔G〕
【0155】
【化51】
【0156】(式中、R1は低級アルキル基、低級アル
コキシ基、低級アルキルチオ基、ハロゲン原子又はトリ
フルオロメチル基を示す。R2はハロゲン原子、低級ア
ルコキシ基、ヒドロキシ低級アルコキシ基又はトリフル
オロメチル基を示す。R3はヒドロキシ基、ハロゲン原
子、アルキルチオ基、シクロアルキル基、ヒドロキシ低
級アルキル基、ヒドロキシ低級アルコキシ基、ヒドロキ
シイミノ低級アルキル基、低級アルケニル基、オキノ低
級アルキル基、トリフルオロメチル基、トリフルオロメ
トキシ基、低級アルコキシ基、低級アルコキシ低級アル
コキシ基又はアリール低級アルコキシ基を示し、R2
3でブタジエニルを形成してもよい。R4は低級アルキ
ル基、アリール基又は複素アリール基を示す。R5は低
級アルカノイル基、ベンゾイル基、複素環カルボニル基
又はテトラヒドロピラン2−イル基を示す。R6は式
【0157】
【化52】
【0158】を示す。R7は低級アルコキシ基又はニト
ロ基を示す。R8はハロゲン原子、低級アルキル基、低
級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、ニトロ基、ヒド
ロキシ基、アミノ基又はトリフルオロメチル基を示し、
7とR8でブタジエニルを形成してもよい。R9はハロ
ゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基、低級ア
ルキルチオ基又はトリフルオロメチル基を示す。R10
ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルコキシ基又は
低級アルキルチオ基を示す。上記「低級」なる語は炭素
数1〜7を表わす。XとYはそれぞれO,S又はNHを
示す。nは2,3又は4を示す。)で表わされる化合物
又はその塩。具体的には、EP−A−510,526に
おいて実施例で示されている化合物又はその塩が用いら
れる。
【0159】〔WO92/12991〕 式〔H〕
【0160】
【化53】
【0161】(式中、R1は水素又は代謝性エステル残
基を、R3は置換されていてもよいアリール又は置換さ
れていてもよい芳香族複素環を、XとYの一方はヒドロ
キシで他方は水素、もしくはXとYが共になってオキソ
を、Zは酸素もしくは2個の水素を示す。)で表わされ
るトリテルペン誘導体。具体的には、WO92/129
91において実施例で示されているトリチルペン誘導体
が用いられる。 〔特開平4−288099〕 式〔I〕
【0162】
【化54】
【0163】(式中、Xaa1はTyr、 Phe 又は Alaを表わ
し、Xaa2はAsp 又は Glyを表わし、そしてXaa3は Trp
又は Pheを表わす。)により表わされるエンドセリン誘
導体。具体的には、特開平4−288099において実
施例で示されているエンドセリン誘導体が用いられる。
【0164】〔EP−A−496,452〕 式〔J〕
【0165】
【化55】
【0166】で表わされる環状ペプチド。
【0167】〔EP−A−526,708〕 式〔K〕
【0168】
【化56】
【0169】(式中、R1は水素原子、低級アルキル
基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、ハロゲン
原子又はトリフルオロメチル基を示す。R2は水素原
子、ハロゲン原子、低級アルコキシ基、トリフルオロメ
チル基又は−OCH2COORaを示す。R3は水素原
子、ハロゲン原子、低級アルキル基、低級アルキルチオ
基、トリフルオロメチル基、シクロアルキル基、低級ア
ルコキシ基又はトリフルオロメチル基を示し、R2とR3
でブタジエニル、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ
又はイソプロピリデンジオキシを形成してもよい。R4
は水素原子、低級アルキル基、シクロアルキル基、トリ
フルオロメチル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチ
オ基、低級アルキルチオ低級アルキル基、ヒドロキシ低
級アルキル基、ヒドロキシ低級アルコキシ基、低級アル
コキシ低級アルキル基、ヒドロキシ低級アルコキシ低級
アルキル基、ヒドロキシ低級アルコキシ低級アルコキシ
基、低級アルキルスルフィニル基、低級アルキルスルホ
ニル基、2−メトキシ−3−ヒドロキシプロポキシ基、
2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル基、アミノ低級
アルキル基、低級アルキルアミノ低級アルキル基、ジ低
級アルキルアミノ低級アルキルアミノ基、低級アルキル
アミノ基、ジ低級アルキルアミノ基、アリールアミノ
基、アリール基、アリールチオ基、アリールオキシ基、
アリール低級アルキル基又は複素環を示す。R5は水素
原子、低級アルキル基、低級アルカノイル基、ベンゾイ
ル基、複素環カルボニル基、複素環メチル基又はテトラ
ヒドロピラン−2−イル基を示す。R6〜R9は水素原
子、ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、低級アルキ
ル基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、ヒドロ
キシ基、ヒドロキシメチル基、シアノ基、カルボキシ
基、ホルミル基、メチルスルフィニル基、メチルスルホ
ニル基、メチルスルホニルオキシ基又は低級アルコキシ
カルボニルオキシ基を示す。R7は、R6又はR8と共に
ブタジエニル、メチレンジオキシ、エチレンジオキシ又
はイソプロピリデンジオキシを形成してもよい。Zは−
O−、−S−、エチレン、ビニレン、−CO−、−OC
HR10−又は−SCHR10−を示す。R10は水素原子又
は低級アルキル基を示す。XとYはそれぞれO、S又は
NHを示す。YR5は低級アルキルスルフィニル基又は
−OCH2CH(ORc)CH2ORdを示す。Ra、Rb
cとRdはそれぞれ水素原子又は低級アルキル基を示
す。RcとRdはそれぞれメチレン、エチレン又はイソプ
ロピリデンを示す。nは1,2又は3を示す。)で表わ
される化合物。具体的には、EP−A−526,708
において実施例で示されている化合物が用いられる。
【0170】〔EP−A−460,679〕 式〔L〕
【0171】
【化57】
【0172】(式中、A1は 式 R11−CO−で表わ
される基(R11は低級アルキル基、シクロアルキル基、
シクロアルキル低級アルキル基、式 Ar1−(CH2
p−で表わされる基(Ar1はフェニル基、フリル基又
はチエニル基を示し、pは0,1又は2を示す。)、
1,3−ジチオ−2−イリデンメチル基、又は1,3−
ジチオール−2−イリデン(低級アルコキシカルボニ
ル)メチル基を示す。)、 式 R12O−CO−で表わされる基 (R12は低級アルキル基、シクロアルキル基、シクロア
ルキル低級アルキル基、又はフェニル基を示す。)、 式 R1314N−C(=X1)−で表わされる基 (X1は酸素又は硫黄原子を示し、R13は低級アルコキ
シカルボニル基、シクロアルキル基、低級アルキニル
基、1−アダマンチル基、ピロリジノ基、ピペリジノ
基、ペルヒドロアゼピン−1−イル基、ペルヒドロアゾ
シン−1−イル基、ペルヒドロアゾニン−1−イル基、
又は式 Ar2−(CH2)q−で表わされる基(Ar2
はフェニル基(そのベンゼン環上の1又は2の水素原子
はそれぞれハロゲン原子、低級アルキル基又は低級アル
コキシ基で置換されていてもよい)、フリル基又はチエ
ニル基を示し、qは0,1又は2を示す。)を示す。R
14は水素原子、ヒドロキシル基、シクロアルキル基、又
は式 Ar3−(CH2)r−(Ar3はフェニル基、フ
リル基又はチエニル基を示し、rは1又は2を示す。)
で表わされる基を示し、R13とR14は隣接する窒素原子
と共に4ないし8個の炭素原子を有する5ないし9員の
含窒素飽和複素環を形成してもよく、該複素環を形成す
るメチレン基の中で窒素原子と隣接しない1個のメチレ
ン基は、オキシ基、チオ基又は式−NR15−(R15は低
級アルキル基)で表わされる基によって置換されていて
もよく、該複素環の炭素原子上の1ないし4個の水素原
子は、それぞれヒドロキシル基又はヒドロキシルで置換
されていてもよい低級アルキル基で置換されていてもよ
く、さらに該複素環中の隣接する2個の炭素原子は二重
結合又はベンゾ縮合環を形成してもよい。又、R13とR
14はBと共に式(LII)))
【0173】
【化58】
【0174】(式中、R16は水素原子、低級アルキル基
又はシクロアルキル基を示す。R17とR18はそれぞれ独
立して水素原子又は低級アルキル基を示す。)を形成し
てもよい。Bは酸素原子又は式−NR2−(R2は水素原
子又はメチル基を示す。)で表わされる基を示し、又は
1と共に上記式(LII)で表わされる基を形成する。R
3は炭素数3ないし5の低級アルキル基を示す。R4は水
素原子又はメチル基を示す。R5は3−インドリルメチ
ル基、(2,3−ジヒドロ−2−オキソ−3−インドリ
ル)メチル基、インドール環が1位の位置で式R51−C
O−(CH2)s−(R51は水素原子、低級アルキル
基、ヒドロキシル基、低級アルコキシ基、ベンジルオキ
シ基、アミノ基又はモノ低級アルキルアミノ基を示し、
sは0〜6の整数を示し、sが0の時はR51はヒドロキ
シル基以外を示す。)で表わされる基又は式(R52O)
2P(=O)−(CH2)t−(R52は水素原子、低級ア
ルキル基又はベンジル基を示し、tは0〜6の整数を示
す。)で表わされる基で置換された3−インドリルメチ
ル基、ベンゼン環上の任意の水素原子が式R53O−CO
−(CH2)u−(R53は水素原子又は低級アルキル基
を示し、uは0〜6の整数を示す。)で表わされる基で
置換されていてもよいベンジル基、ベンゼン環上の1又
は2個の水素原子がヒドロキシル基で置換されている
か、又はベンゼン環上の2個の水素原子がヒドロキシル
基とスルホ基で置換されているベンジル基、3−ベンゾ
チエニルメチル基、(1−オキソ−3−ベンゾチエニ
ル)メチル基又は(1,1−ジオキソ−3−ベンゾチエ
ニル)メチル基を示す。X2は酸素原子又は硫黄原子を
示す。A2は式(LIII)、(LIV)、(LV)、(LVI)、
(LVII)および(LVIII)から成る群から選ばれる基を
示す。
【0175】
【化59】
【0176】Yはスルホ基、ホスホノ基、式−CO2
91(R91は水素原子、低級アルキル基又はベンジル基を
示す。)で表わされる基又は式−CONR9293(R92
は水素原子、低級アルキル基、低級アルキルスルホニル
基、ベンゼン環上の1ないし5の任意の水素原子がそれ
ぞれ低級アルキル基又はハロゲン原子で置換されていて
もよいフェニルスルホニル基、又はカルボキシメチル基
を示す。R93は水素原子又は低級アルキル基を示す。)
で表わされる基を示す。R61は水素原子又は低級アルキ
ル基を示すか、R71と共にメチレン基を示す。R71は水
素原子、ヒドロキシル基で置換されていてもよい低級ア
ルキル基、フェニル基、チエニル基、ベンゼン環上の任
意の水素原子がヒドロキシル基又はベンジルオキシ基で
置換されていてもよいフェニル低級アルキル基、チエニ
ル低級アルキル基、チアゾリル低級アルキル基、4−イ
ミダゾリルメチル基、(低級アルキル置換4−イミダゾ
リル)−メチルチオメチル基、3−インドリルメチル
基、カルバモイル低級アルキル基又はN−ベンジルオキ
シカルボニル−ω−アミノ低級直鎖アルキル基を示す
か、R61と共にメチレン基を示す。ただし、R61が低級
アルキル基の時、R71は水素原子以外の基を示す。R62
は水素原子、フェニル基、ベンジル基、カルボキシ基、
カルバモイル基又はN−フェニルカルバモイル基を示す
か、R8と共に単結合を示す。R72は水素原子、低級ア
ルキル基、フェニル基、ベンジル基、3−インドリルメ
チル基、カルバモイル基又はN−フェニルカルバモイル
基を示す。ただし、R62が水素原子以外の基の時は、R
72は水素原子又は低級アルキル基を示す。R8は水素原
子、低級アルキル基、低級アルコキシ基又はヒドロキシ
ル基を示すか、R62と共に単結合を示す。Vは3,4又
は5を示す。R63は水素原子、低級アルキル基、カルボ
キシ低級アルキル基、式Ar4−(CH2)w−(Ar4
はフェニル基、フリル基又はチエニル基を示し、wは1
又は2を示す。)で表わされる基を示す。ZはCH又は
Nを示し、Xは1,2又は3を示す。)で表わされるペ
プチド誘導体又はその医薬的に享受し得る塩。具体的に
は、EP−A−460,679において実施例で示され
ているペプチド誘導体又はその医薬的に享受し得る塩が
用いられる。
【0177】〔WO92/20706〕 式 AA1−AA2−AA3−AA4−AA5−AA6 〔M〕 (式中、AA1はD−Dip、D−Bip、D−His、D−His
(Dnp)、D−2−Nal、D−1−Nal、D−Phe、D−Pg
l、D−Tyr、D−Tyr(OMe)、D−Tyr(OEt)、D−Tyr(Ot
Bu)、D−Trp、D−Trp(For)、D−Tic、D−Tza、D−
Pyr、Ac−D−Dip、Ac−D−Bip、Ac−D−His、Ac−D
−His(Dnp)、Ac−D−2−Nal、Ac−D−1−Nal、Ac−
D−Phe、Ac−D−Pgl、Ac−D−Tyr、Ac−D−Tyr(OM
e)、Ac−D−Tyr(OEt)、Ac−D−Tyr(OtBu)、Ac−D−T
rp、Ac−D−Trp(For)、Ac−D−Tic、Ac−D−Tza、Ac
−D−Pyr、Ada−D−Dip、Ada−D−Bip、Ada−D−Hi
s、Ada−D−His(Dnp)、Ada−D−2−Nal、Ada−D−
1−Nal、Ada−D−Phe、Ada−D−Pgl、Ada−D−Ty
r、Ada−D−Tyr(OMe)、Ada−D−Tyr(OEt)、Ada−D−
Tyr(OtBu)、Ada−D−Trp、Ada−D−Trp(For)、Ada−
D−Tic、Ada−D−Tza、Ada−D−Pyr、Adoc−D−Di
p、Adoc−D−Bip、Adoc−D−His、Adoc−D−His(Dn
p)、Adoc−D−2−Nal、Adoc−D−1−Nal、Adoc−D
−Phe、Adoc−D−Pgl、Adoc−D−Tyr、Adoc−D−Tyr
(OMe)、Adoc−D−Tyr(OEt)、Adoc−D−Tyr(OtBu)、Ad
oc−D−Trp、Adoc−D−Trp(For)、Adoc−D−Tic、Ad
oc−D−Tza、Adoc−D−Pyr、Boc−D−Dip、Boc−D
−Bip、Boc−D−His、Boc−D−His(Dnp)、Boc−D−
2−Nal、Boc−D−1−Nal、Boc−D−Phe、Boc−D−
Pgl、Boc−D−Tyr、Boc−D−Tyr(OMe)、Boc−D−Tyr
(OEt)、Boc−D−Tyr(OtBu)、Boc−D−Trp、Boc−D−
Trp(For)、Boc−D−Tic、Boc−D−Tza、Boc−D−Py
r、Z−D−Dip、Z−D−Bip、Z−D−His、Z−D−
His(Dnp)、Z−D−2−Nal、Z−D−1−Nal、Z−D
−Phe、Z−D−Pgl、Z−D−Tyr、Z−D−Tyr(OM
e)、Z−D−Tyr(OEt)、Z−D−Tyr(OtBu)、Z−D−T
rp、Z−D−Trp(For)、Z−D−Tic、Z−D−Tza、Z
−D−Pyr、Fmoc−D−Dip、Fmoc−D−Bip、Fmoc−D
−His、Fmoc−D−His(Dnp)、Fmoc−D−2−Nal、Fmoc
−D−1−Nal、Fmoc−D−Phe、Fmoc−D−Pgl、Fmoc
−D−Tyr、Fmoc−D−Tyr(OMe)、Fmoc−D−Tyr(OE
t)、Fmoc−D−Tyr(OtBu)、Fmoc−D−Trp、Fmoc−D−
Trp(For)、Fmoc−D−Tic、Fmoc−D−Tza 又は Fmoc−
D−Pyrを示す。AA2はAla、Alg、Arg、Asn、Asp、Da
b、Glu、Gln、Gly、homoArg、homoGlu、homoLys、Ile、
Leu、D−Leu、Lys、Met、Met(O)、Met(O2)、Nva、Nl
e、Orn、Phe、Tyr 又は Valを示すか、AA2は欠如して
いる。AA3はAsn、Asp、D−Asp、N−MeAsp、Glu、Gl
n、homoPhe、Phe 又は Tyrを示すか、AA3は欠如して
いる。AA4はAla、Chx、Gly、Glu、Ile、D−Ile、Le
u、Nle、Nva 又は Valを示すか、AA4は欠如してい
る。AA5はAla、Chx、Gly、Ile、D−Ile、Leu、Nle、
Nva 又は Valを示すか、AA5は欠如している。AA6
2−Nal、1−Nal、Pyr、Trp、Tyr(OMe)、Tyr(OEt)、Ty
r(OtBu)、Tyr、Trp−Gly、Trp−Asp、Trp(For)、Dip、P
he、Bza 又は
【0178】
【化60】
【0179】を示す。)で表わされる化合物又はその医
薬的に享受しうる塩。具体的には、WO92/2070
6において実施例で示されている化合物又はその医薬的
に享受しうる塩が用いられる。
【0180】〔WO93/08799〕 式〔N〕
【0181】
【化61】
【0182】(式中、R1は−X(CH2)nAr、−X
(CH2)nR8、または
【0183】
【化62】
【0184】を表わし、R2は水素、Arまたは(c)
であり;P1は−X(CH2)nR8であり;P2は−X(C
2)nR8または−XR9Yであり;R3およびR5は各々
独立して水素、R11、OH、C1-8アルコキシ、S(O)q
11、N(R6)2、Br、F、I、Cl、CF3、NHC
OR6、−XR9Yまたは−X(CH2)nR8〔ここで、−
X(CH2)nR8のメチレン基は1もしくはそれ以上の−
(CH2)nAr基で置換されていることができる〕を表
わし;R4水素、R11、OH、C1-5アルコキシ、S(O)
qR11、N(R6)2、−X(R11)、Br、F、I、Clま
たはNHCOR6を表わし、ここで、C1-5アルコキシは
OH、メトキシもしくはハロゲンで置換されていること
ができる〕を表わし;R6は独立して水素またはC1-4
ルキルを表わし;R7は独立して水素またはC1-6アルキ
ルまたは(CH2)nArを表わし;R8は水素、R11、C
OOH、PO32、P(O)(OH)R7またはテトラゾー
ルを表わし;R9はC1-10アルキル、C2-10アルケニル
またはフェニルであり、これらは全て1またはそれ以上
のOH、N(R6)2、COOH、ハロゲンまたはXC1-5
アルキルで置換されていることができる;R10はR3
たはR4であり;R11はC1-8アルキル、C2-8アルケニ
ル、C2-8アルキニルであり、これらは全て1またはそ
れ以上のOH、CH2OH、N(R6)2またはハロゲンで
置換されていることができる;Xは(CH2)n、O、N
6またはS(O)qであり;YはCH3または−CH2
(CH2)nArであり;Arは
【0185】
【化63】
【0186】ナフチル、インドリル、ピリジルもしくは
チエニル、オキサゾリジニル、オキサゾリル、チアゾリ
ル、イソチアゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、テト
ラゾリル、イミダゾリル、イミダゾリジニル、チアゾリ
ジニル,イソオキサゾリル、オキサジアゾリル、チアジ
アゾリル、モルホリニル、ピペリジニル、ピペラジニ
ル、ピロリルまたはピリミジルであり、これらは1もし
くはそれ以上のR3もしくはR4基で置換されていること
ができる;AはC=Oまたは〔C(R6)2〕mであり;B
は−CH2−または−O−であり;Z1およびZ2は各々
独立して水素、C1-8アルキル、C2-8アルケニル、C
2-8アルキニル、OH、C1-8アルコキシ、S(O)qC1-8
アルキル、N(R6)2、Br、F、I、Cl、NHCOR
6、−X(CH2)nR8、フェニル、ベンジルまたはC3-6
シクロアルキルを表わし、ここで、C1-8アルキル、C
2-8アルケニル、C2-8アルキニルはCOOH、OH、C
O(CH2)nCH3、CO(CH2)nCH2N(R6)2もしく
はハロゲンで置換されていることができる;か、または
1およびZ2は隣接する炭素原子が共に結合して−O−
A−O−を形成することもできる;Z3はZ1もしくはX
9Yであり;qは0、1または2であり;nは0から
6までの整数であり;mは1、2または3であり;点線
は二重結合が有り得る場合を示し;またはこれらの薬学
的に許容し得る塩であって、次の限定を有するものであ
る。R2はXがS(O)qのときには水素ではない;二重結
合が存在する場合はR10は1個のみ存在しP1は存在し
ない;式Iの化合物は(1RS)-1,3-ジフェニルインデ
ン-2-カルボキシル酸;(シス,シス)-(1RS,3SR)
-1,3-ジフェニルインダン-2-カルボキシル酸;(1RS)
-3-〔3-メチル-1-フェニル-(1H)-インド-2-エン-1-イ
ル〕プロピオン酸;または(1RS)-2-〔1,3-ジフェニ
ル-(1H)-インド-2-エン-1-イル〕エタノイン酸ではな
い。で表わされる化合物又はその医薬的に享受しうる
塩。具体的には、WO93/08799において実施例
で示されている化合物又はその医薬的に享受しうる塩が
用いられる。
【0187】〔WO93/21219〕 式〔O〕 AA1−AA2−AA3−AA4−AA5−AA6 〔O〕 (式中AA1
【0188】
【化64】
【0189】式中Rは水素、アルキル、アルケニル、ア
ルキニル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、
アリール、ヘテロアリール、フルオレニルメチル、 −N(R3)R2(式中R2およびR3は各々同一または異
なって、各々水素、アルキル、アルケニル、アルキニ
ル、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、アリー
ル、アリールアルキル、ヘテロアリールまたはフルオレ
ニルメチル)、 COOR2(式中、R2は上記の定義の通りである) −OR2(式中、R2は上記の定義の通りである) −NR2−C(O)NR23(式中、R2およびR3は上
記の定義の通りである) −COC(R93(式中、R9はF、Cl、Brもしく
はIである) −CH2−OR2(式中、R2は上記の定義の通りであ
る) −N(R2a)−C(O)OR3(式中、R2aおよびR
3は、R3が水素の場合を除き上記の定義の通りである)
またはCOR(式中、Rは上記の定義の通りであ
る) R1は水素またはアルキルであり、Zは−O−、−S
(O)m-(式中mは0または1もしくは2の整数であ
る)、−NR2−(式中、R2は上記の定義の通りであ
る) −(CH2)n−(式中、nはゼロまたは1、2、3もし
くは4の整数である)、−(CH2)n−CH=CH−
(CH2)n−(式中、nは上記の定義の通りである)、
−CO−、−C(OR2)R1− (式中、R1およびR2
は上記の定義の通りである)、または−R2CR3−(式
中、R2およびR3は、各々同一または異なって、各々は
上記の定義の通りである)、XおよびYは同一で、芳香
族環の同じ位置で置換され、各々は次の群から選択され
る1、2、3もしくは4個の置換基である。水素、ハロ
ゲン、アルキル、COOR2(式中、R2は上記の定義の
通りである)、−CON(R2)R3(式中、R2および
3は上記の定義の通りである)、−N(R3)R2(式
中、R2およびR3は上記の定義の通りである)、または
ニトロ、または
【0190】
【化65】
【0191】(式中、R、Z、XおよびYは上記の定義
の通りである)。AA2
【0192】
【化66】
【0193】(式中、R4は水素、アルキル、アルケニ
ル、アルキニル、シクロアルキル、アリール、ヘテロア
リール、−N(R2b)R3b(式中、R2bおよびR3bは各
々同一または異なって、各々は水素、アルキル、シクロ
アルキル、アリールまたはヘテロアリールである)、-O
2b (式中、R2bは上記の定義の通りである)、−C
ON(R2b)R3b (式中、R2bおよびR3bは各々同一ま
たは異なって、上記の定義の通りである)、-COR2b
(式中、R2bは上記の定義の通りである)、-NH-C
(NH)-NH-R2b (式中、R2bは上記の定義の通りで
ある)、-COOR2b (式中、R2bは上記の定義の通
りである)、R1およびnは上記の定義の通りである、
AA2は不存在;AA3
【0194】
【化67】
【0195】(式中、R5は水素、アルキル、アリー
ル、ヘテロアリール、−CON(R2b)R3b(式中、R
2bおよびR3bは各々同一または異なって、上記の定義の
通りである)、-COR2b (式中、R2bは上記の定義
の通りである)、-COOR2b (式中、R2bは上記の
定義の通りである)、R1およびnは上記の定義の通り
である、AA3は不存在;AA4およびAA5は各々独立
して不存在であるか各々が独立して
【0196】
【化68】
【0197】(式中、R6は水素、アルキル、アルケニ
ル、アルキニル、シクロアルキル、アリールまたはヘテ
ロアリール、でR1およびnは上記の定義の通りであ
る)、AA6
【0198】
【化69】
【0199】(式中、R7はアリールまたはヘテロアリ
ール、R8は-COOR1 (式中、R1は上記の定義の通り
である)、−OR1(式中、R1は上記の定義の通りであ
る) −C(O)N(R1)R1(式中、R1は上記の定義の通
りである) −CH2−OR1(式中、R1は上記の定義の通りであ
る) R1およびnは上記の定義の通りである;AA1、A
2、AA3、AA4またはAA5におけるC*の立体異性
はD、L、またはDLであり、AA6におけるC*の立
体異性はL;またはこれらの薬理学的に許容し得る塩。
具体的には、WO93/21219において実施例で示
されている化合物又はその医薬的に享受しうる塩が用い
られる。
【0200】〔WO93/13218〕 式〔P〕 X−A−Trp−B−Gly−Thr−E−G−Y (P) {式中、AはAsnまたはAspを表わし、BはHis
またはLysを表わし、EはAlaまたはSerを表わ
し、GはAlaまたはProを表わし、XはX1−Gl
yまたは
【0201】
【化70】
【0202】を表わし、Yはヒドロキシ、低級アルコキ
シ、アミノ、
【0203】
【化71】
【0204】または
【0205】
【化72】
【0206】を表わし、〔ここで、X1およびX3は水
素、ベンジルオキシカルボニル、t−ブチルオキシカル
ボニル、9−フルオレニルメチルオキシカルボニルまた
はカルボニル置換もしくは非置換の低級アルカノイルを
表わし、X2およびY2は水素を表わし、Y1はヒドロキ
シ、低級アルコキシまたはアミノを表わすか、またはX
1、Y1およびX2、Y2はそれぞれ一緒になって X1-Y1
および X2-Y2 が単結合を表わし、Zはヒドロキシ、低
級アルコキシ、ベンジルオキシ、またはベンズヒドリル
オキシ、Gly−Z1(式中、Z1はヒドロキシ、低級ア
ルコキシ、ベンジルオキシ、またはベンズヒドリルオキ
シを表わすか、X1と一緒になってX1−Z1が単結合を
表わす)、Ala−Z1(式中、Z1は前記と同義であ
る)、Val−Z1(式中、Z1は前記と同義である)、
Trp−Z1(式中、Z1は前記と同義である)、Trp
−Gly−Z1(式中、Z1は前記と同義である)、Tr
p−Asn−Tyr−Tyr−Trp−Z1(式中、Z1
は前記と同義である)、Trp−Phe−Phe−As
n−Tyr−Tyr−7Hyt−Z1(式中、Z1は前記
と同義であり、7Hytは7−ヒドロキシトリプトファ
ンを表わす)、Trp−Ile−Ile−Trp−Z
1(式中、Z1は前記と同義である)、Trp−Val−
Tyr−Phe−W−His−Leu−Asp−Ile
−Ile−Trp−Z1(式中、Z1は前記と同義であ
り、WはAla、SerまたはCysを表わす)、Tr
p−W−His−Leu−Asp−Ile−Ile−T
rp−Z1(式中、Z1およびWは前記と同義である)、
Trp−Val−Tyr−Tyr−W−His−Leu
−Asp−Ile−Ile−Trp−Z1(式中、Z1
よびWは前記と同義である)、Trp−Leu−Tyr
−Phe−W−His−Gln−Asp−Val−Il
e−Trp−Z1(式中、Z1およびWは前記と同義であ
る)、Trp−Val−Tyr−Phe−W−Phe−
Phe−Asn−Tyr−Tyr−Trp−Z1(式中、
1およびWは前記と同義である)、Trp−Phe−
Phe−Asn−Tyr−Tyr−W−His−Leu
−Asp−Ile−Ile−Trp−Z1(式中、Z1
よびWは前記と同義である)、Trp−Phe−Phe
−Asn−Tyr−Tyr−Asn−Ile−Ile−
Trp−Z1(式中、Z1は前記と同義である)、または
J−Phe−M−Q−Tyr−R−T−Z1(式中、J
はTrpまたは単結合、MはPheまたは単結合、Qは
Asnまたは単結合、RはTyrまたは単結合、TはT
rp、Ala、Phe、Tyr、Trp−Trp、As
n−Tyr−Tyr−Trp、Trp−Asn−Tyr
−Tyr−Trp、Trp−Val−Tyr−Phe−
W−His−Leu−Asp−Ile−Ile−Trp
(式中、Wは前記と同義である)、または単結合を表わ
し、J、M、Q、RおよびTの少なくとも2つ以上が同
時に単結合を表わすことはなく、Z1は前記と同義であ
る)〕}、またはこれらの薬理学的に許容し得る塩。具
体的には、WO93/13218において実施例で示さ
れている化合物又はその医薬的に享受しうる塩が用いら
れる。
【0207】〔EP−0555537A2〕 〔Q〕のペプチド誘導体
【0208】
【化73】
【0209】(式中、Aは式R11O-CO-(式中R11
低級アルキル基またはフェニル基)の基、または式R12
13N-C(=O)-(式中R12は低級アルキル基、シクロ
アルキル基、1−アダマンチル基、そのベンゼン環の1
または2の所望の水素原子が独立してハロゲン元素、ト
リフルオロメチル基、ニトロ基、アミノ基またはホルミ
ルアミノ基で置換されていてもよいフェニル基、ピリジ
ル基 またはチエニル基であり、R13は水素原子、低級
アルキル基またはシクロアルキル基であるか、R12およ
びR13はその隣接するチッ素原子と共に5〜9員で4〜
8個の炭素原子を有するチッ素含有飽和複素環であっ
て、該環を形成するメチレン基中、上記のチッ素原子に
隣り合っていないメチレン基の所望の1個はチオ基に変
更されることができ、該複素環の炭素原子の1〜4個の
水素原子は各々独立に低級アルキル基に変更されること
ができ、更に該複素環の2つの隣り合わせた炭素原子は
ベンゾ融合環を形成することができる;Bは酸素原子ま
たは式−NR2基(式中R2は水素原子または低級アルキ
ル基)であり、R3は低級アルキル基、シクロアルキル
基、アリール基、異項環基、シクロアルキル低級アルキ
ル基、アリール低級アルキル基または異項環低級アルキ
ル基であり、X1は酸素原子または式−NR4基(式中R
4は水素原子または低級アルキル基)であり、R5は3−
インドリルメチル、3−ベンゾチエニルメチル、1−ナ
フチルメチルまたはベンジル基であって、その環上の1
もしくは2の所望の水素原子がヒドロキシル基、ハロゲ
ン基、ホルミル基、低級アルキル基、低級アルコキシ
基、低級アルキルチオ基、低級アルキルスルフィニル
基、低級アルキルスルホニル基、低級アルコキシカルボ
ニル基、ニトロ基で置換されていてもよいもの、または
式R51−CO−X2(式中、R51は低級アルキル基、低
級アルコキシ基、または低級アルキル基で置換されてい
てもよいアミノ基であり、X2は酸素原子または式−N
52−(式中、R52は水素原子または低級アルキル基)
であり、X3は酸素原子または硫黄原子であり、R6は水
素原子またはヒドロキシル基,低級アルコキシ基,低級
アルキルチオ基および複素環基からなる群から選択され
る置換基を有していてもよい低級アルキルまたは低級ア
ルケニル基であり、nは0または1であり、Yはヒドロ
キシメチル基、式CO271(式中R71は水素原子また
は低級アルキル基)、式CONHR72(式中R72は水素
原子、またはヒドロキシル基,カルボキシル基およびス
ルホ基からなる群から選択される置換基を有していても
よい低級アルキル基)、1H−テトラゾール−5−イル
基、スルホ基およびホスホノ基、またはこれらの薬理学
的に許容し得る塩。具体的には、EP−0555537
A2において実施例で示されている化合物又はその医薬
的に享受しうる塩が用いられる。
【0210】〔特開平5−178890〕 式〔R〕
【0211】
【化74】
【0212】{式中、R1は低級アルキル基、シクロア
ルキル基、シクロアルキル低級アルキル基、アラルキル
基、アリール基、5〜10員の複素環基又は5〜10員
の複素環低級アルキル基(該低級アルキル基、シクロア
ルキル基、シクロアルキル低級アルキル基、アラルキル
基、アリール基、5〜10員の複素環基及び5〜10員
の複素環低級アルキル基は、それぞれ独立に、それらの
鎖上及び/又は環上に低級アルキル基、ハロゲン原子、
水酸基、低級アルコキシ基、ニトロ基、トリフルオロメ
チル基、シアノ基、ホルミル基、低級アルカノイル基、
カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、アミノ
基、モノ低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミノ
基、ホルミルアミノ基、アルカノイルアミノ基、アロイ
ルアミノ基、カルバモイル基、N−モノ低級アルキルカ
ルバモイル基又はN,N−ジ低級アルキルカルバモイル
基、メルカプト基、低級アルキルチオ基又は低級アルカ
ノイルチオ基を有していてもよい)を示し;pは0〜2
の整数を示し;A1は単結合又は低級アルキル基で置換
されていてもよい2価の低級アルキレン基を示し;R2
は低級アルキル基、シクロアルキル基、シクロアルキル
低級アルキル基、アラルキル基、アリール基、5〜10
員の複素環基又は5〜10員の複素環低級アルキル基を
示し;X1は酸素原子又は式:−NR3−[式中、R3
水素原子又は低級アルキル基を示す]で表される基を示
し;R4は5〜10員の複素環低級アルキル基[該5〜
10員の複素環低級アルキル基は、その環上に低級アル
キル又は式:R41−CO−(CH2)q−(式中、R41
水素原子、低級アルキル基、水酸基、低級アルコキシ
基、アラルキルオキシ基、アミノ基、モノ低級アルキル
アミノ基又はジ低級アルキルアミノ基を示し;qは0〜
6の整数を示す)で表される基を有していてもよい]又
はアリール低級アルキル基[該アリール低級アルキル基
は、その環上にニトロ基、式:R42−CO−(CH2)r
−(式中、R42は低級アルキル基、低級アルコキシ基、
アミノ基、モノ低級アルキルアミノ基又はジ低級アルキ
ルアミノ基を示し、rは0〜6の整数を示す)で表され
る基、式:R42−COX2−(式中、R42は前記の意味
を有し、X2は酸素原子又は式:−NR43−(式中、R
43は水素原子又は低級アルキル基を示す)で表される基
又は式:R44O−(CH2)s−(式中、R44は水素原子
又は低級アルキル基を示し、sは0〜6の整数を示す)
で表される基を有していてもよい]を示し;X3は酸素
原子又は硫黄原子を示し;A2は下記一般式[RII]〜
[RVII]で表される基よりなる群から選ばれる任意の基
を示す。
【0213】
【化75】
【0214】[式中、Yはヒドロキシ低級アルキル基、
スルホ基、ホスホノ基、式:−CO281(式中、R81
は水素原子又はカルボキシ保護基を示す)で表される基
又は式:−CONR8283(式中、R82及びR83はそれ
ぞれ独立に水素原子、低級アルキル基、低級アルキルス
ルホニル基、ベンゼン環上の任意の1〜5個の水素原子
がそれぞれ独立に低級アルキル基若しくはハロゲン原子
で置換されていてもよいフェニルスルホニル基又はカル
ボキシ低級アルキル基を示す)で表される基を示し;R
51は水素原子又は低級アルキル基を示すか、或は下記R
61と一緒になってメチレン基を示し;R53、R61及びR
62はそれぞれ独立に水素原子、低級アルキル基、低級ア
ルケニル基、アリール基、アリール低級アルキル基、5
〜10員の複素環基又は5〜10員の複素環低級アルキ
ル基(該低級アルキル基、低級アルケニル基、アリール
基、アリール低級アルキル基、5〜10員の複素環基及
び複素環低級アルキル基は、それぞれ独立にそれらの鎖
上及び/又は環上に水酸基、低級アルキル基、ハロゲン
原子、低級アルコキシ基、アリールオキシ基、アシルオ
キシ基、カルボキシル基、保護されたカルボキシル基、
アミノ基、モノアルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミ
ノ基、カルバモイル基、N−モノ低級アルキルカルバモ
イル基、N,N−ジ低級アルキルアミノ基、低級アルコ
キシカルボニルアミノ基又はアリールオキシカルボニル
アミノ基を有していてもよい)を示し、更にR61はR51
と一緒になってメチレン基を示すこともでき、R62は下
記R52と一緒になってメチレン基を示すことができ(但
し、R51が低級アルキル基を示す場合、R61は水素原子
以外の基を示し、R52が水素原子以外の基を示す場合、
62は水素原子又は低級アルキル基を示す);R52は水
素原子、アリール基、アラルキル基、カルボキシル基、
カルバモイル基、N−モノ低級アルキルカルバモイル
基、N,N−ジ低級アルキルカルバモイル基又はN−ア
リールカルバモイル基を示すか、或はR7と一緒になっ
て単結合を示し;R7は水素原子、低級アルキル基、低
級アルコキシ基又は水酸基を示すか、或はR52と一緒に
なって単結合を示し、tは2〜6の整数を示し;ZはC
H又はNを示し;vは1〜3の整数を示す]}で表され
る化合物又はその製薬上許容される塩。具体的には、特
開平5−178890において実施例で示されている化
合物又はその医薬的に享受しうる塩が用いられ、中でも
【0215】
【化76】
【0216】で表される化合物又はその製薬上許容され
る塩が好ましく用いられる。
【0217】〔特開平5−279390〕 構造式〔S〕 cyclo(−Dtrp(COOCH3)−DAsp−Pro−DtertLe u−γMeLeu−) 〔S〕 で表される環状ペンタペプチド及びその類縁化合物又は
その製薬上許容される塩。
【0218】〔EP−0558258 A1〕 式〔T〕
【0219】
【化77】
【0220】(式中、XおよびYの一方はNであり、他
方はOである;RはナフチルまたはR1、R2およびR3
で置換されているナフチルであり;R1、R2およびR3
は独立して水素;アルキル、アルケニル、アルキニル、
アルコキシ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキ
ル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル、ア
リールまたはアラルキルで、これらはいずれもZ1、Z2
およびZ3;ハロ;ヒドロキシル;シアノ;ニトロ;-C
(O)H;-C(O)R6;CO2H;CO26;-SH;-S
(O)nR6;-S(O)m-OH;-S(O)m-OR6;-OS(O)
m-R6;-OS(O)m-OH;-OS(O)m-OR6;-Z4-N
78;または-Z4-N(R11)-Z5-NR910で置換さ
れていてもよく;R4およびR5は独立して水素;アルキ
ル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアル
キル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、シ
クロアルケニルアルキル、アリールまたはアラルキル
で、これらはいずれもZ1、Z2およびZ3;ハロ;ヒド
ロキシル;シアノ;ニトロ;-C(O)H;-C(O)R6
CO2H;CO26;-SH;-S(O)nR6;-S(O)m-O
H;-S(O)m-OR6;-OS(O)m-R6;-OS(O)m-O
H;-OS(O)m-OR6;-Z4-NR78;または-Z4-N
(R11)-Z5-NR910で置換されていてもよく;または
4およびR5は一緒に結合してアルキレンまたはアルケ
ニレン(その内のいずれかはZ1、Z2またはZ3で置換
されていてもよく)であって、それらが隣接している炭
素原子と共に4〜8員の飽和、不飽和または芳香族環を
完成しているものである;R6はアルキル、アルケニ
ル、アルキニル、アルコキシ、シクロアルキル、シクロ
アルキルアルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニ
ルアルキル、アリールまたはアラルキル(その内のいず
れかはZ1、Z2またはZ3で置換されていてもよい)で
ある;R7はR6で定義されたものか、または水素、ヒド
ロキシル、シアノ、-C(O)H、-C(O)R6、CO
26;又はZがSOnでないときR7は-SH、CO
6、-S(O)m-OH、-S(O)m-OR6、-OS(O)m-
6、-OS(O)m-OH又は-OS(O)m-OR6;R8はR6
で定義されたものか、または水素、またはZ4がCOで
なく、R7がCOH、-C(O)R6またはCO26でない
ときR8はCOH、-C(O)R6;またはNR78がアル
キレンまたはアルケニレン(それぞれZ1、Z2またはZ
3で置換されていてもよい)で飽和、不飽和または芳香
族の3〜8員環を形成する;R9はR6で定義されたもの
か、または水素、ヒドロキシル、-C(O)H、-C(O)R
6、CO26;-SH、SOnR6、-S(O)m-OH、-S
(O)m-OR6、-OS(O)m-R6、-OS(O)m-OH又は-
OS(O)m-OR6;R10はR6で定義されたものか、また
は水素、またはZ5がCOでなく、R9がCOH、-C
(O)R6またはCO26でないときR10はCOHまたは-
C(O)R6であることができる;R11はR6で定義された
ものか、または水素、ヒドロキシル、-C(O)H、-C
(O)R6またはCO26であるか、またはR9、R10およ
びR11の2つはアルキレンまたはアルケニレン(それぞ
れZ1、Z2またはZ3で置換されていてもよい)でそれ
らが隣接している原子と共に飽和、不飽和または芳香族
の3〜8員環を形成する;Z1、Z2およびZ3はH、ハ
ロゲン、ヒドロキシル、アルキル、アルケニル、アラル
キル、アルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキ
シ、-SH、-S(O)nZ6、-S(O)m-OH、-S(O)m-O
6、-OS(O)m-OH、-OS(O)m-OZ6、オキソ、シ
アノ、ニトロ、-C(O)H、-C(O)Z6、CO2H、CO
26、Z4NZ78、Z4NZ1156、Z4NZ115
78;Z4、Z5はビニル結合、Z9SOnZ10、Z9
OZ10、Z9CSZ10、Z9OZ10、Z9SZ10またはZ9
OCOZ10;Z6、Z7およびZ8はH、アルキル、アル
ケニル、アルキニル、シクロアルキル、シクロアルキル
アルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキ
ル、アリールまたはアラルキル;またはNZ78がアル
キレンまたはアルケニレンで飽和、不飽和または芳香族
の3〜8員環を形成する;Z9、Z10は単結合、アルキ
レン、アルケニレンまたはアルキニレン;Z11はR6
定義されたものか、または水素、ヒドロキシル、-C
(O)H、-C(O)Z6またはCO26;Z7、Z8およびZ
11の2つがアルキレンまたはアルケニレンでそれらが隣
接している原子と共に飽和、不飽和または芳香族の3〜
8員環を形成する;m=1〜2;n=0、1または2で
ある;化合物又はその医薬的に享受しうる塩。具体的に
は、EP−0558258 A1において実施例で示さ
れている化合物又はその医薬的に享受し得る塩が用いら
れるが、中でも
【0221】
【化78】
【0222】である化合物又はその医薬的に享受しうる
塩が好ましく用いられる。
【0223】〔WO93/23404〕 式〔U〕
【0224】
【化79】
【0225】(式中、Arは置換もしくは非置換の芳香
族もしくは複素環であり;RはHまたは置換もしくは非
置換の直鎖、分枝鎖、環状または直鎖、分枝鎖、環状の
混合物の1〜20個の炭素原子を有するアルキル、アル
ケニル、アルキニル、アリール、アリールアルキル、ア
ルコキシアルキルまたはアルコキシカルボニル基であ
り;Aは極性基を有する官能基であり、好ましくはCO
OHまたはRNHであり;R1はR,R−C=O,1も
しくはそれ以上の異原子で置換されたR、置換もしくは
非置換のアリール基、またはアリール(CH2)nであ
り;R2は(CH2)n、CHR,C(R)2,COO,OC
O,NHCO,CONH,SO,SO2またはNR;R3
およびR4は同一または異なるか、または不存在であっ
て、各々=O,水素、O−アリール、OR,O−アルキ
ルまたはアルキル、アリール,SR,S−アリール,N
HR,NH−アリール、NR,または他の異項芳香族基
であり;R5はH,OHまたはRであり;EおよびFは
同一または異なってNもしくは(CH2)p;pはゼロと
5の間の整数もしくは0であり;mおよびnはゼロと1
0の間の整数もしくは0であり;TはO,S,NCOR
またはNRであり;UおよびVは同一または異なって
(CH2)nであり;WはCO,(CH2)n,(CH2)n-
CHRまたはCHR-(CH2)nであり;XおよびYは同
一または異なってH,アルキルまたはアリール、または
XおよびYは3〜15員の飽和もしくは不飽和単項環も
しくは異項環を形成し;ZはH,SR,NHRまたはN
(R)2である、化合物又はその医薬的に享受しうる塩。
具体的には、WO 93/23404において実施例で
示されている化合物又はその医薬的に享受し得る塩が用
いられるが、中でも
【0226】
【化80】
【0227】の化合物が好ましく用いられる。
【0228】〔EP−569193−A1〕 式〔V〕
【0229】
【化81】
【0230】(式中、XおよびYの一方はNであり、他
方はOである;R1、R2、R3は独立して水素(R1は水
素ではない);アルキル、アルケニル、アルキニル、ア
ルコキシ、シクロアルキル(アルキル)、シクロアルケ
ニル(アルキル)、アリール、アリールオキシ、アラル
キルまたはアラルコキシ;ハロ、OH,CN,NO2
CHO,COR6,CO2H,CO26,-SH,-S(O)
nR6,-S(O)m-OH,-S(O)m-OR6,-OS(O)m-R
6,-OS(O)m-OH,-OS(O)m-OR6,-Z4-NR7
8,または-Z4-N(R11)-Z5-NR910であり、R4
よびR5はR1〜R3の定義と同様であるか、または一緒
に結合して4〜8員の飽和、不飽和または芳香族環を形
成する;R4はアルキル、アルケニル、アルキニル、ア
ルコキシ、シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、
シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキル、アリー
ルまたはアラルキルで、これらはいずれもZ1、Z2およ
びZ3で置換されていることができ;R7は水素;アルキ
ル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアル
キル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、シ
クロアルケニルアルキル、アリールまたはアラルキル
で、これらはいずれもZ1、Z2およびZ3で置換されて
いることができ;CN;OH;CHO,COR6;CO2
H,CO26;Z4が−S(O)m−でないとき-SH,
-S(O)nR6,-S(O)m-OH,-S(O)m-OR6または-
OS(O)m-OR6;R8は水素;Z4が−C(O)−でな
く、R7がCHO,COR6,CO2H,CO26でない
ときCHO,COR6;アルキル、アルケニル、アルキ
ニル、アルコキシ、シクロアルキル、シクロアルキルア
ルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキ
ル、アリールまたはアラルキルで、これらはいずれもZ
1、Z2およびZ3で置換されていることができ;または
7およびR8はアルキレンまたはアルケニレン(それぞ
れZ1、Z2またはZ3で置換されていてもよい)でそれ
らが隣接している原子と共に飽和、不飽和または芳香族
の3〜8員環を形成する;R9は水素;ヒドロキシル;
CHO,COR6;CO2H,CO26;-SH,-S(O)
nR6,-S(O)m-OH,-S(O)m-OR6,-OS(O)m-R
6,-OS(O)m-OHまたは-OS(O)m-OR6;アルキ
ル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアル
キル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、シ
クロアルケニルアルキル、アリールまたはアラルキル
で、これらはいずれもZ1、Z2およびZ3で置換されて
いることができ;R10は水素;Z5が−C(O)−でな
く、R9がCHO,COR6,CO2H,CO26でない
ときCHO,COR6;アルキル、アルケニル、アルキ
ニル、アルコキシ、シクロアルキル、シクロアルキルア
ルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキ
ル、アリールまたはアラルキルで、これらはいずれもZ
1、Z2およびZ3で置換されていることができ;R11
水素;R9およびR10の1つがヒドロキシル、CO2H,
CO26でないときヒドロキシル、CO2HまたはCO2
6;CHO,COR6;アルキル、アルケニル、アルキ
ニル、アルコキシ、シクロアルキル、シクロアルキルア
ルキル、シクロアルケニル、シクロアルケニルアルキ
ル、アリールまたはアラルキルで、これらはいずれもZ
1、Z2およびZ3で置換されていることができ;または
9、R10およびR11のいずれか2つが一緒になってア
ルキレンまたはアルケニレン(それぞれZ1、Z2または
3で置換されていてもよい)でそれらが隣接している
原子と共に飽和、不飽和または芳香族の3〜8員環を形
成する;Z1、Z2およびZ3は各々独立してH、ハロゲ
ン、ヒドロキシル、アルコキシ、-SH、-S(O)nZ6
-S(O)m-OH、-S(O)m-OZ6、-OS(O)m-OHまた
は-OS(O)m-OZ6;オキソ、シアノ、ニトロ、-C
(O)H、-C(O)Z6、CO2H、CO26、NZ78
−C(O)NZ78;または-S(O)mZ78;Z4およ
びZ6は各々独立して単結合、−SOn−,CO,CS
またはZ10、Z9OZ10、Z9SZ10またはZ9OCOZ
10;アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、
シクロアルキル、シクロアルキルアルキル、シクロアル
ケニル、シクロアルケニルアルキル、アリールまたはア
ラルキルで、これらはいずれもZ1、Z2およびZ3で置
換されていることができ;R9、R10およびR11のいず
れか2つが一緒になってアルキレンまたはアルケニレン
(それぞれZ1、Z2またはZ3で置換されていてもよ
い)Z6、Z7およびZ8は各々独立してH、アルキル、
アルケニル、アルキニル、アルコキシ、シクロアルキ
ル、シクロアルキルアルキル、シクロアルケニル、シク
ロアルケニルアルキル、アリールまたはアラルキルで、
またはZ7およびZ8は一緒になってアルキレンまたはア
ルケニレンであり、隣接する窒素原子と共に3〜8員の
飽和、不飽和または芳香族の3〜8員環を形成する;m
=1〜2;n=0、1または2である;フェニルスルホ
ンアミド誘導体である、化合物又はその医薬的に享受し
うる塩。具体的には、EP−569193−A1におい
て実施例で示されている化合物又はその医薬的に享受し
得る塩が用いられるが、中でも
【0231】
【化82】
【0232】である、化合物が好ましく用いられる。
【0233】〔WO−9317701−A1〕 式〔W1〕,〔W2〕または〔W3〕
【0234】
【化83】
【0235】Xは立体的に制約された4〜16C側鎖を
有するα−アミノ酸であり、YはSer,Zは立体的に
制約された側鎖を有するα−アミノ酸である。この側鎖
はXのC−アミノおよびN−アミノ基が、該環の1つの
構成員であるアミノ基を有する1〜3の分離したあるい
は融合環を形成する環状ペンタペプチドである、化合物
又はその医薬的に享受しうる塩。具体的には、WO−9
317701−A1において実施例で示されている化合
物又はその医薬的に享受し得る塩が用いられる。
【0236】〔Bioorganic & Medicinal Chemistry Let
ters, Vol.3, No.10, pp. 2099-2104,1993〕 式〔X1〕,〔X2〕または〔X3〕
【0237】
【化84】
【0238】の化合物である、化合物又はその医薬的に
享受しうる塩。具体的には、WO−9317701−A
1において実施例で示されている化合物又はその医薬的
に享受し得る塩が用いられる。
【0239】本発明におけるエンドセリン受容体拮抗作
用を有する化合物は、臓器の手術または移植時またはそ
の後におこる各種臓器の機能低下およびその合併症の予
防および/または治療に用いることができる。臓器とし
ては、例えば肝臓、腎臓、心臓、脾臓、膵臓などが挙げ
られる。例えば、肝臓の手術時には肝血管を一時的に結
索し手術終了後再灌流する方法が現在一般的に行なわれ
ているが、長時間(5〜10分間以上)結索すると再灌
流後肝機能が低下し、肝不全状態になることが知られて
いる。このモデルとして、ラット虚血再灌流肝障害モデ
ルを用いエンドセリン受容体拮抗作用を有する化合物の
効果を検討したところ、該化合物に著名な肝機能不全状
態の改善作用が認められた。したがって、エンドセリン
受容体拮抗作用を有する化合物は、このような肝臓等の
臓器の手術または移植時またはその後におこる臓器の機
能低下または(および)その合併症の予防または(およ
び)治療に有効に用いることができる。本発明において
用いられるエンドセリン受容体拮抗作用を有する化合物
は、安全で低毒性な化合物である。肝臓の手術または移
植時またはその後におこる肝臓の機能低下の例またはそ
の指標として、例えばトランスアミナーゼ(GPT・G
OT)活性の上昇、フィブリノーゲンまたはプロトロン
ビンの生成低下、ヘパリンの産生低下などが挙げられ、
エンドセリン受容体拮抗作用を有する化合物は、これら
の肝臓の機能低下およびその合併症の予防または(およ
び)治療効果を有する。エンドセリン受容体拮抗作用を
有する化合物を、臓器の手術または移植時またはその後
におこる臓器の機能低下およびその合併症の予防または
(および)治療に用いる場合、該化合物を温血哺乳動物
(たとえば、ウサギ、イヌ、ネコ、ラット、マウス、サ
ル、ウシ、ヒトなど)に対してたとえば経口的、もしく
は非経口的に投与し得る。製剤の剤型としては、経口用
製剤(例えば、粉末剤、錠剤、顆粒剤、カプセル剤)な
らびに非経口用製剤(例えば、坐剤、注射剤)の何れか
であってもよい。これらの製剤は、それ自体公知の方法
を用いて作ることができる。
【0240】
【発明の実施の形態】非経口的に投与する場合は、通
常、液剤(たとえば注射剤)の形で投与する。その1回
投与量は投与対象、対象臓器、症状、投与方法などによ
っても異なるが、たとえば注射剤の形にして手術時間あ
たり、通常体重1kgあたり0.01mg〜100mg
程度、好ましくは0.01〜50mg程度、より好まし
くは0.01〜20mg程度を静脈注射により投与する
のが好都合である。経口的に投与する場合は、その1回
投与量は手術前に通常体重1kgあたり5mg〜1g程
度、好ましくは10〜100mg程度を投与する。注射
剤としては静脈注射剤のほか、皮下注射剤、皮内注射
剤、筋肉注射剤、点滴注射剤などが含まれる。かかる注
射剤は自体公知の方法、すなわちエンドセリン受容体拮
抗作用を有する化合物を無菌の水性液もしくは油性液に
溶解、懸濁または乳化することによって調整される。注
射用の水性液としては生理食塩水、ブドウ糖やその他の
補助薬を含む等張液(例えば、D−ソルビトール、D−
マンニトール、塩化ナトリウムなど)などがあげられ、
適当な溶解補助剤、たとえばアルコール(たとえばエタ
ノール)、ポリアルコール(たとえばプロピレングリコ
ール、ポリエチレングリコール)、非イオン性界面活性
剤(たとえばポリソルベート80、HCO−50)など
と併用してもよい。油性液としてはゴマ油、大豆油など
があげられ、溶解補助剤として安息香酸ベンジル、ベン
ジルアルコールなどと併用してもよい。また、緩衝剤
(例えば、リン酸塩緩衝液、酢酸ナトリウム緩衝液)、
無痛化剤(例えば、塩化ベンザルコニウム、塩酸プロカ
インなど)、安定剤(例えば、ヒト血清アルブミン、ポ
リエチレングリコールなど)、保存剤(例えば、ベンジ
ルアルコール、フェノールなど)などと配合してもよ
い。調整された注射液は通常、適当なアンプルに充填さ
れる。粉末剤、錠剤、顆粒剤、カプセル剤などの経口用
製剤を製造する場合は、薬学的に許容される担体を配合
することができる。該担体としては、賦形剤(例えば、
乳糖、デンプンなど)、滑沢剤(例えば、ステアリン酸
マグネシウム、タルクなど)、結合剤(ヒドロキシプロ
ピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、マクロゴールドなど)、崩壊剤(例えば、デンプ
ン、カルボキシメチルセルロースカルシウムなど)など
が用いられる。また、必要に応じて、防腐剤(例えば、
ベンジルアルコール、クロロブタノール、パラオキシ安
息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピルなど)、抗
酸化剤、着色剤、甘味剤などの添加物を用いることがで
きる。本発明のエンドセリン受容体拮抗作用を有する化
合物を含有する製剤は、臓器の手術または移植時におこ
る臓器の機能低下の予防および/または治療に有効に用
いることができる。
【0241】
【実施例】以下に、実施例および製剤例により本発明を
さらに具体的に説明するが、これらは本発明の範囲を限
定するものではない。以下の実施例および製剤例で用い
られる式 Cyclo(-D-Asp-Asp(R1)-Asp-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-) で表される化合物1は、前述のEP−A−0,528,3
12に記載されている化合物であって、本発明で用いら
れるエンドセリン受容体拮抗作用を有する化合物の代表
例にすぎず、他のエンドセリン受容体拮抗作用を有する
化合物も同様にして用いることができる。また、製剤例
1〜4の他、エンドセリン受容体拮抗作用を有する化合
物が開示されている前述の特許出願明細書に記載されて
いる製剤例も同様にして用いることができる。 〔実施例1〕化合物1〔Cyclo(-D-Asp-Asp(Rl)-Asp-D-T
hg(2)-Leu-D-Trp-)〕(0.266モル)をメタノール(6L)に溶
解した。この溶液に氷冷下撹拌しつつ、0.1N水酸化ナト
リウム水溶液(5.41L)を3時間25分かけて加えた。反応液
を減圧下メタノールを留去した。残留液に純水(5L)を加
え、酢酸エチル(5L)で二回洗浄した。水層を減圧下濃縮
して、11341gとした。残留液をダイアイオンHP-20(15L,
三菱化成社製,日本)を充填したカラムに吸着させた。カ
ラムを純水(45L)で洗浄後、メタノール−純水(容量比1:
1)で溶出した。目的画分を集め、減圧下濃縮し1265gと
した。この残留液に活性炭(20g,白サギP,武田薬品工業
株式会社製,日本)を加え、25℃で30分間撹拌した。活性
炭をミリポアフィルター(0.5μm,直径90mm,ミリポア社
製,米国)でろ去し、活性炭を純水(0.8L)で洗浄した。ろ
液を洗浄液を合わせ凍結することにより、化合物1の2ナ
トリウム塩(230g)を得た。元素分析C45H51N9O11SNa2・3.
8H2Oとして 計算値:C,51,95;H,5.68;N,12.12;S,3.08;Na,4.42 実験値:C,52,11;H,6.02;N,12.16;S,3.02;Na,4.62 (Naは原子吸光光度法により測定した) 〔実施例2〕ラット虚血−再灌流肝障害モデルの作成法
は、Kooら1)の方法を参考にした。1日前より絶食(自
由飲水)させた250〜300gの雄性ウィスターラッ
トを実験に用いた。ラットをペントバルビタールナトリ
ウム(60mg/kg,腹腔内投与)で麻酔し、保温装置を
用いて体温を37℃に保った。薬物投与と静脈血採取用
のポリエチレンチューブを左大腿動脈に挿管し、ヘパリ
ン(200unit/kg,静脈内投与)を投与した後、静脈
血(約1ml:虚血前)を採取した。ラットを3グループ
(偽手術群、対照群、化合物1群)に分け、偽手術・対
照群には生理食塩水を、化合物1群には化合物1の2N
a塩 3mg/kgをそれぞれ静脈内投与した。腹部を切開
し門脈の右分枝を剥離し、クリップをかけ、肝臓右葉・
方形葉への血流を遮断した(対照群・化合物1群)。偽
手術群ではクリップをかける操作を除いて同様の処置を
行った。25分間の血流遮断の後、クリップを開放して
血流を再開通させ、その1時間後に再び静脈血を採取し
た(再灌流1時間後)。採取した静脈血血漿中のGPT
・GOT活性をUVレート法(GPT−UVテストワコ
ー・GOT−UVテストワコー)を用いて測定した。虚
血前値・再灌流1時間値のそれぞれで各群間の多量検定
をおこない、危険率5%以下をもって有意とした。結果
を〔表1〕および〔表2〕に示す。 1)Kooら(1991) Contribution of no-reflow phenomen
on to hepatic injuryafter ischemia-reperfusion: ev
idence for a role for superoxlde anlon.Hepatolog
y,,15, 507-514.
【0242】
【表1】
【0243】
【表2】
【0244】表中の値は、平均値±標準誤差を示す。虚
血前の血漿中GPT・GOT活性は、偽手術群・対照群
・化合物1群の3群間で有意な差はみられなかった。再
灌流1時間後の対照群のGPT活性は偽手術群に比べて
有意に高値を示した。化合物1の2Na塩 3mg/kg
静脈内投与の再灌流1時間後のGPT活性は偽手術群と
同程度であった。再灌流1時間後の対照群のGOT活性
も偽手術群に比べて高く、化合物1の2Na塩 3mg/
kg 静脈内投与はそのGOT上昇を抑制する傾向を示し
た。この結果から、化合物1はラット虚血−再灌流肝障
害にともなう血漿GPT値の上昇に対して有意な抑制作
用を示し、血漿GOT値上昇に対しても抑制傾向を示し
た。このことは、虚血−再灌流肝障害における内因性エ
ンドセリンの関与を示唆するとともに、エンドセリン受
容体拮抗作用を有する化合物が、この虚血−再灌流性肝
障害に対する予防・治療薬となることを示すものであ
る。 〔製剤例1〕日局注射用蒸留水50mlに実施例2で用
いられた化合物1の2Na塩 50mgを溶解した後、
日局注射用蒸留水を加えて100mlとした。この溶液
を滅菌条件下で瀘過し、次にこの溶液1mlずつを取り
滅菌条件下注射用バイアルに充填し凍結乾燥し密閉し
た。 〔製剤例2〕日局注射用蒸留水50mlに実施例2で用
いられた化合物1の2Na塩 500mgを溶解した
後、日局注射用蒸留水を加えて100mlとした。この
溶液を滅菌条件下で瀘過し、次にこの溶液1mlずつを
取り滅菌条件下注射用バイアルに充填し凍結乾燥し密閉
した。 〔製剤例3〕日局注射用蒸留水50mlに実施例2で用
いられた化合物1の2Na塩 5gを溶解した後、日局
注射用蒸留水を加えて100mlとした。この溶液を滅
菌条件下で瀘過し、次にこの溶液1mlずつを取り滅菌
条件下注射用バイアルに充填し凍結乾燥し密閉した。 〔製剤例4〕日局注射用蒸留水50mlに実施例2で用
いられた化合物1の2Na塩 15gを溶解した後、日
局注射用蒸留水を加えて100mlとした。この溶液を
滅菌条件下で瀘過し、次にこの溶液1mlずつを取り滅
菌条件下注射用バイアルに充填し凍結乾燥し密閉した。
【0245】
【発明の効果】エンドセリン受容体拮抗作用を有する化
合物は、臓器の手術または移植時におこる臓器の機能低
下の予防および/または治療に有効に用いることができ
る。
【0246】
【配列表】
配列番号:1 配列の長さ:21 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表す記号:disulfide-bonds 存在位置:1,15 存在位置:3,11 配列 Cys Ser Cys Ser Ser Leu Met Asp Lys Glu Cys Val Tyr Phe Cys His 1 5 10 15 Leu Thr Leu Ile Trp 20。
【0247】配列番号:2 配列の長さ:21 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表す記号:disulfide-bonds 存在位置:1,15 存在位置:3,11 配列 Cys Ser Cys Ser Ser Leu Met Asp Lys Glu Cys Val Tyr Phe Cys His 1 5 10 15 Leu Thr Cha Ile Trp 20。
【0248】配列番号:3 配列の長さ:21 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表す記号:disulfide-bonds 存在位置:1,15 存在位置:3,11 配列 Cys Ser Cys Ser Ser Leu Met Asp Lys Glu Cys Val Tyr Phe Cys His 1 5 10 15 Leu Thr Phe Ile Trp 20。 配列番号:4
【0249】配列の長さ:21 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表す記号:disulfide-bonds 存在位置:1,15 存在位置:3,11 特徴を表す記号:modified site 存在位置:19 他の情報:XaaはγLeuを示す。 配列 Cys Ser Cys Ser Ser Leu Met Asp Lys Glu Cys Val Tyr Phe Cys His 1 5 10 15 Leu Thr Xaa Ile Trp 20。
【0250】配列番号:5 配列の長さ:21 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表す記号:disulfide-bonds 存在位置:1,15 存在位置:3,11 配列 Cys Ser Cys Ser Ser Leu Met Asp Lys Glu Cys Val Tyr Phe Cys His 1 5 10 15 Leu Thr Asn Ile Trp 20。
【0251】配列番号:6 配列の長さ:21 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表す記号:disulfide−bonds 存在位置:1,15 存在位置:3,11 配列 Cys Ser Cys Ser Ser Leu Met Asp Lys Glu Cys Val Tyr Phe Cys His 1 5 10 15 Leu Ser Leu Ile Trp 20。
【0252】配列番号:7 配列の長さ:21 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表す記号:disulfide-bonds 存在位置:1,15 存在位置:3,11 配列 Cys Ser Cys Ser Ser Leu Met Asp Lys Glu Cys Val Tyr Phe Cys His 1 5 10 15 Leu Asn Leu Ile Trp 20。
【0253】配列番号:8 配列の長さ:21 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表す記号:disulfide-bonds 存在位置:1,15 存在位置:3,11 配列 Cys Ser Cys Ser Ser Leu Met Asp Lys Glu Cys Val Tyr Phe Cys His 1 5 10 15 Leu Gly Leu Ile Trp 20。
【0254】配列番号:9 配列の長さ:21 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表す記号:disulfide-bonds 存在位置:1,15 存在位置:3,11 配列 Cys Thr Cys Phe Thr Tyr Lys Asp Lys Glu Cys Val Tyr Tyr Cys His 1 5 10 15 Leu Thr Leu Ile Trp 20。
【0255】配列番号:10 配列の長さ:21 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表す記号:disulfide-bonds 存在位置:1,15 存在位置:3,11 配列 Cys Ser Cys Ser Ser Leu Met Asp Ala Glu Cys Val Tyr Phe Cys His 1 5 10 15 Leu Thr Leu Ile Trp 20。
【0256】配列番号:11 配列の長さ:21 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表す記号:disulfide-bonds 存在位置:1,15 存在位置:3,11 特徴を表す記号:modified site 存在の位置]1 他の情報:XaaはMprを示す。 配列 Mpr Ser Cys Ser Ser Leu Met Asp Lys Glu Cys Val Tyr Phe Cys His 1 5 10 15 Leu Thr Leu Ile Trp 20。
【0257】配列番号:12 配列の長さ:21 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表す記号:disulfide-bonds 存在位置:1,15 存在位置:3,11 配列 Cys Ala Cys Ser Ser Leu Met Asp Lys Glu Cys Val Tyr Phe Cys His 1 5 10 15 Leu Thr Leu Ile Trp 20。
【0258】配列番号:13 配列の長さ:21 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表す記号:disulfide-bonds 存在位置:1,15 存在位置:3,11 配列 Cys Ser Cys Ala Ser Leu Met Asp Lys Glu Cys Val Tyr Phe Cys His 1 5 10 15 Leu Thr Leu Ile Trp 20。
【0259】配列番号:14 配列の長さ:21 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表す記号:disulfide-bonds 存在位置:1,15 存在位置:3,11 配列 Cys Ser Cys Ser Ala Leu Met Asp Lys Glu Cys Val Tyr Phe Cys His 1 5 10 15 Leu Thr Leu Ile Trp 20。
【0260】配列番号:15 配列の長さ:21 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表す記号:disulfide-bonds 存在位置:1,15 存在位置:3,11 配列 Cys Ser Cys Ser Ser Ala Met Asp Lys Glu Cys Val Tyr Phe Cys His 1 5 10 15 Leu Thr Leu Ile Trp 20。
【0261】配列番号:16 配列の長さ:21 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表す記号:disulfide-bonds 存在位置:1,15 存在位置:3,11 配列 Cys Ser Cys Ser Ser Leu Ala Asp Lys Glu Cys Val Tyr Phe Cys His 1 5 10 15 Leu Thr Leu Ile Trp 20。
【0262】配列番号:17 配列の長さ:21 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表す記号:disulfide-bonds 存在位置:1,15 存在位置:3,11 配列 Cys Ser Cys Ser Ser Leu Nle Asp Lys Glu Cys Val Tyr Phe Cys His 1 5 10 15 Leu Thr Leu Ile Trp 20。
【0263】配列番号:18 配列の長さ:21 配列の型:アミノ酸 トポロジー:直鎖状 配列の種類:ペプチド 配列の特徴 特徴を表す記号:disulfide-bonds 存在位置:1,15 存在位置:3,11 配列 Cys Ser Cys Ser Ser Trp Leu Asp Lys Glu Cys Val Tyr Phe Cys His 1 5 10 15 Leu Thr Leu Ile Trp 20。

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンドセリン受容体拮抗作用を有する化合
    物[但し、Cyclo〔-D-Asp-Asp(R1)-Asp-D-Thg(2)-Leu-D
    -Trp-〕(アミノ酸配列中、Asp(R1)はアスパラギン酸β
    -4-フェニルピペラジンアミド残基を、Thg(2)は2-チ
    エニルグリシン残基を示す。)を除く]またはその塩を
    含有することを特徴とする臓器の手術又は移植時に起こ
    る臓器の機能低下の予防および/または治療剤。
  2. 【請求項2】臓器が肝臓である請求項1記載の予防およ
    び/または治療剤。
  3. 【請求項3】エンドセリン受容体拮抗作用を有する化合
    物が、式〔A〕 【化1】 [式中、XおよびYはそれぞれα-アミノ酸残基を、A
    はD-酸性-α-アミノ酸残基を、Bは中性-α-アミノ酸残
    基を、CはL-α-アミノ酸残基を、Dは芳香環基を有す
    るD-α-アミノ酸残基を示す]で表される環状ペプチド
    またはその塩である、請求項1記載の予防および/また
    は治療剤。
  4. 【請求項4】XがL体である請求項3記載の予防および
    /または治療剤。
  5. 【請求項5】Xがエステル化またはエーテル化されて
    いてもよい水酸基、エステル化またはエーテル化され
    ていてもよいチオール基、アミノ化またはイミノ化さ
    れていてもよいアミノ基またはアミド化またはエステ
    ル化されていてもよいC3-11-L-α-アミノ酸残基である
    請求項3記載の予防および/または治療剤。
  6. 【請求項6】Xで表されるC3-11-L-α-アミノ酸残基が
    アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイ
    ン、グルタミン、グルタミン酸、2-アミノマロン酸、
    2-アミノアジピン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロ
    イシン、ロイシン、リジン、オルニチン、2,4-ジアミ
    ノ酪酸、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、4
    -ヒドロキシプロリン、チオプロリン、アゼチジン-2-
    カルボン酸、ピペコリン酸(ピペリジン-2-カルボン
    酸)、インドリン-2-カルボン酸、テトラヒドロイソキ
    ノリン-3-カルボン酸、セリン、スレオニン、トリプト
    ファン、5-メチルトリプトファン、チロシン、バリ
    ン、アロイソロイシン、ノルバリン、ノルロイシン、タ
    ーシャリーロイシン、ガンマメチルロイシン、フェニル
    グリシン、2-アミノ酪酸、システイン酸、ホモシステ
    イン酸、1-ナフチルアラニン、2-ナフチルアラニン、
    2-チエニルグリシン、3-チエニルグリシン、3-ベン
    ゾチエニルアラニン、4-ビフェニルアラニン、ペンタ
    メチルフェニルアラニン、1-アミノシクロプロパン-1
    -カルボン酸、1-アミノシクロブタン-1-カルボン酸、
    1-アミノシクロペンタン-1-カルボン酸、1-アミノシ
    クロヘキサン-1-カルボン酸または1-アミノシクロヘ
    プタン-1-カルボン酸残基であり、該アミノ酸残基が
    水酸基を有する場合、該水酸基はC1-6脂肪酸エステ
    ル、C4-9脂環状カルボン酸エステル、C7-15アリール
    カルボン酸エステル、C8-16アラルキルカルボン酸エス
    テル、芳香族複素環-アルキルカルボン酸エステル、C
    1-6アルキルエーテル、C3-8シクロアルキルエーテル、
    6-12アリールエーテルまたはC7-15アラルキルエーテ
    ルを形成していてもよく、チオール基を有する場合、
    該チオール基はC1-6脂肪酸チオールエステル、C4-9
    環状カルボン酸チオールエステル、C7-15アリールカル
    ボン酸チオールエステル、C8-16アラルキルカルボン酸
    チオールエステル、C1-6アルキルチオエーテル、C3-8
    シクロアルキルチオエーテル、C6-12アリールチオエー
    テルまたはC7-15アラルキルチオエーテルを形成してい
    てもよく、アミノ基を有する場合、該アミノ基は、C
    1-6アルキルアミノ(またはイミノ)、C3-8シクロアルキ
    ルアミノ(またはイミノ)、C6-12アリールアミノ、C
    7-15アラルキルアミノ(またはイミノ)、芳香族複素環-
    1-6アルキルアミノ(またはイミノ)、C1-6脂肪族アシ
    ルアミド(またはイミド)、C4-9脂環状アシルアミド(ま
    たはイミド)、C7-15アリールアシルアミド、C8-16
    ラルキルアシルアミド、芳香族複素環-カルボニルアミ
    ド(またはイミド)、芳香族複素環-アルキルカルボニル
    アミド(またはイミド)、ベンゼンスルホニルアミド(ま
    たはイミド)、パラトルエンスルホニルアミド(またはイ
    ミド)または4-メトキシ-2,3,6-トリメチルベンゼン
    スルホニルアミド(またはイミド)を形成していてもよ
    く、カルボキシルを有する場合、該カルボキシル基は
    アミド(-CONH2)、N-C1-6アルキルアミド、N-C3-8
    クロアルキルアミド、N-C6-12アリールアミド、N-C
    7-15アラルキルアミド、N-{芳香族複素環-C1-6アルキ
    ル}アミド、ピペリジンアミド、ピペラジンアミド、N4
    -C1-6アルキルピペラジンアミド、N4-C3-8シクロア
    ルキルピペラジンアミド、N4-5〜7員異項環ピペラジ
    ンアミド、N4-C6-12アリールピペラジンアミド、N4-
    7-15アラルキルピペラジンアミド、N4-{芳香族複素
    環-C1-6アルキル}ピペラジンアミド、N4-C1-6脂肪族
    アシルピペラジンアミド、N4-C4-9脂環状アシルピペ
    ラジンアミド、N4-C7-15アリールアシルピペラジンア
    ミド、N4-C8-16アラルキルアシルピペラジンアミド、
    4-{芳香族複素環-カルボニル}ピペラジンアミド、N4
    -{芳香族複素環-アルキルカルボニル}ピペラジンアミ
    ド、C1-6アルキルエステル、C3-8シクロアルキルエス
    テルまたはC7-15アラルキルエステルを形成していても
    よい請求項3記載の予防および/または治療剤。
  7. 【請求項7】YがL体である請求項3記載の予防および
    /または治療剤。
  8. 【請求項8】Yがエステル化またはエーテル化されて
    いてもよい水酸基、エステル化またはエーテル化され
    ていてもよいチオール基、アミノ化またはイミノ化さ
    れていてもよいアミノ基またはアミド化またはエステ
    ル化されていてもよいC3-11-L-α-アミノ酸残基である
    請求項3記載の予防および/または治療剤。
  9. 【請求項9】Yで表されるC3-11-L-α-アミノ酸残基が
    アルギニン、アスパラギン、アスパラギン酸、システイ
    ン、グルタミン、グルタミン酸、2-アミノマロン酸、
    2-アミノアジピン酸、グリシン、ヒスチジン、イソロ
    イシン、ロイシン、リジン、オルニチン、2,4-ジアミ
    ノ酪酸、メチオニン、フェニルアラニン、プロリン、4
    -ヒドロキシプロリン、チオプロリン、アゼチジン-2-
    カルボン酸、ピペコリン酸(ピペリジン-2-カルボン
    酸)、インドリン-2-カルボン酸、テトラヒドロイソキ
    ノリン-3-カルボン酸、セリン、スレオニン、トリプト
    ファン、5-メチルトリプトファン、チロシン、バリ
    ン、アロイソロイシン、ノルバリン、ノルロイシン、タ
    ーシャリーロイシン、ガンマメチルロイシン、フェニル
    グリシン、2-アミノ酪酸、システイン酸、ホモシステ
    イン酸、1-ナフチルアラニン、2-ナフチルアラニン、
    2-チエニルグリシン、3-チエニルグリシン、3-ベン
    ゾチエニルアラニン、4-ビフェニルアラニン、ペンタ
    メチルフェニルアラニン、1-アミノシクロプロパン-1
    -カルボン酸、1-アミノシクロブタン-1-カルボン酸、
    1-アミノシクロペンタン-1-カルボン酸、1-アミノシ
    クロヘキサン-1-カルボン酸または1-アミノシクロヘ
    プタン-1-カルボン酸残基であり、該アミノ酸残基が
    水酸基を有する場合、該水酸基はC1-6脂肪酸エステ
    ル、C4-9脂環状カルボン酸エステル、C7-15アリール
    カルボン酸エステル、C8-16アラルキルカルボン酸エス
    テル、芳香族複素環-アルキルカルボン酸エステル、C
    1-6アルキルエーテル、C3-8シクロアルキルエーテル、
    6-12アリールエーテルまたはC7-15アラルキルエーテ
    ルを形成していてもよく、チオール基を有する場合、
    該チオール基はC1-6脂肪酸チオールエステル、C4-9
    環状カルボン酸チオールエステル、C7-15アリールカル
    ボン酸チオールエステル、C8-16アラルキルカルボン酸
    チオールエステル、C1-6アルキルチオエーテル、C3-8
    シクロアルキルチオエーテル、C6-12アリールチオエー
    テルまたはC7-15アラルキルチオエーテルを形成してい
    てもよく、アミノ基を有する場合、該アミノ基は、C
    1-6アルキルアミノ(またはイミノ)、C3-8シクロアルキ
    ルアミノ(またはイミノ)、C6-12アリールアミノ、C
    7-15アラルキルアミノ(またはイミノ)、芳香族複素環-
    1-6アルキルアミノ(またはイミノ)、C1-6脂肪族アシ
    ルアミド(またはイミド)、C4-9脂環状アシルアミド(ま
    たはイミド)、C7-15アリールアシルアミド、C8-16
    ラルキルアシルアミド、芳香族複素環-カルボニルアミ
    ド(またはイミド)、芳香族複素環-アルキルカルボニル
    アミド(またはイミド)、ベンゼンスルホニルアミド(ま
    たはイミド)、パラトルエンスルホニルアミド(またはイ
    ミド)または4-メトキシ-2,3,6-トリメチルベンゼン
    スルホニルアミド(またはイミド)を形成していてもよ
    く、カルボキシルを有する場合、該カルボキシル基は
    アミド(-CONH2)、N-C1-6アルキルアミド、N-C3-8
    クロアルキルアミド、N-C6-12アリールアミド、N-C
    7-15アラルキルアミド、N-{芳香族複素環-C1-6アルキ
    ル}アミド、ピペリジンアミド、ピペラジンアミド、N4
    -C1-6アルキルピペラジンアミド、N4-C3-8シクロア
    ルキルピペラジンアミド、N4-5〜7員異項環ピペラジ
    ンアミド、N4-C6-12アリールピペラジンアミド、N4-
    7-15アラルキルピペラジンアミド、N4-{芳香族複素
    環-C1-6アルキル}ピペラジンアミド、N4-C1-6脂肪族
    アシルピペラジンアミド、N4-C4-9脂環状アシルピペ
    ラジンアミド、N4-C7-15アリールアシルピペラジンア
    ミド、N4-C8-16アラルキルアシルピペラジンアミド、
    4-{芳香族複素環-カルボニル}ピペラジンアミド、N4
    -{芳香族複素環-アルキルカルボニル}ピペラジンアミ
    ド、C1-6アルキルエステル、C3-8シクロアルキルエス
    テルまたはC7-15アラルキルエステルを形成していても
    よい請求項3記載の予防および/または治療剤。
  10. 【請求項10】AがC3-5D-酸性-α-アミノ酸残基であ
    る請求項3記載の予防および/または治療剤。
  11. 【請求項11】AがD-グルタミン酸、D-アスパラギン
    酸、D-システイン酸、D-ホモシステイン酸、D-β-(5-
    テトラゾリル)アラニンまたはD-2-アミノ-4-(5-テト
    ラゾリル)酪酸残基である請求項3記載の予防および/
    または治療剤。
  12. 【請求項12】AがD-グルタミン酸、D-アスパラギン
    酸、D-システイン酸またはD-β-(5-テトラゾリル)アラ
    ニン残基である請求項3記載の予防および/または治療
    剤。
  13. 【請求項13】BがC1-4アルキル基,C5-7シクロアル
    ケニル基,C7-11アラルキル基,C6-10アリール基,C
    1-6アルコキシ基,C1-6アルカノイル基で置換されてい
    てもよい炭素原子以外に酸素原子、硫黄原子、窒素原子
    等から選ばれたヘテロ原子を1ないし4個含む5または
    6員環基で置換されていてもよいC2-6D-αアミノ酸残
    基である請求項3記載の予防および/または治療剤。
  14. 【請求項14】Bがアラニン、バリン、ノルバリン、 ロ
    イシン、イソロイシン、アロイソロイシン、ノルロイシ
    ン、ターシャリーロイシン、ガンマメチルロイシン、フ
    ェニルグリシン、フェニルアラニン、1-ナフチルアラ
    ニン、2-ナフチルアラニン、プロリン、4-ヒドロキシ
    プロリン、アゼチジン-2-カルボン酸、ピペコリン酸
    (ピペリジン-2-カルボン酸)、2-チエニルアラニン、
    2-チエニルグリシン、3-チエニルグリシン、1-アミ
    ノシクロプロパン-1-カルボン酸、1-アミノシクロブ
    タン-1-カルボン酸、1-アミノシクロペンタン-1-カ
    ルボン酸、1-アミノシクロヘキサン-1-カルボン酸、
    1-アミノシクロヘプタン-1-カルボン酸、2-シクロペ
    ンチルグリシンまたは2-シクロヘキシルグリシン残基
    であり、該アミノ酸残基のα−イミノ基はC1-6アルキ
    ル基で置換されていてもよい請求項3記載の予防および
    /または治療剤。
  15. 【請求項15】Bが1-アミノシクロプロパン-1-カル
    ボン酸、1-アミノシクロブタン-1-カルボン酸、1-ア
    ミノシクロペンタン-1-カルボン酸、1-アミノシクロ
    ヘキサン-1-カルボン酸および1-アミノシクロヘプタ
    ン-1-カルボン酸残基である請求項3記載の予防および
    /または治療剤。
  16. 【請求項16】BがD-ロイシン、D-アロイソロイシン、
    D-ターシャリーロイシン、D-ガンマメチルロイシン、D-
    フェニルグリシン、D-2-チエニルグリシン、D-3-チエ
    ニルグリシン、D-2-シクロペンチルグリシン、D-フェ
    ニルアラニン、D-2-チエニルアラニン、D-3-チエニル
    アラニン、D-バリン、D-2-フリルグリシンまたはD-3-
    フリルグリシン残基である請求項3記載の予防および/
    または治療剤。
  17. 【請求項17】Dがホルミル基、C1-6アルキル−カル
    ボニル基、C6-10アリール−カルボニル基、C7-11アラ
    ルキル−カルボニルで置換されていてもよいD-中性-α-
    アミノ酸残基である請求項3記載の予防および/または
    治療剤。
  18. 【請求項18】DがD-トリプトファン、D-Nin-メチルト
    リプトファン、D-Nin-ホルミルトリプトファンおよびD-
    Nin-アセチルトリプトファン、D-5-メチルトリプトフ
    ァン、D-フェニルアラニン、D-チロシン、D-1-ナフチ
    ルアラニン、D-2-ナフチルアラニン、D-3-ベンゾチエ
    ニルアラニン、D-4-ビフェニルアラニンまたはD-ペン
    タメチルフェニルアラニン残基であり、該アミノ酸残基
    のα-イミノ基はC1-6アルキル基で置換されていてもよ
    く、また、該アミノ残基がインドール環を有する場合、
    インドール環のイミノ基はC1-6アルキル、C3-8シクロ
    アルキル、C6-12アリール、C7-15アラルキル、C1-6
    脂肪族アシル、C4-9脂環状アシル、C7-15アリールア
    シル、C8-16アラルキルアシルまたはC1-6アルコキシ
    カルボニルで置換されていてもよい請求項3記載の予防
    および/または治療剤。
  19. 【請求項19】D-トリプトファン、D-Nin-メチルトリプ
    トファン、D-Nin-ホルミルトリプトファン、D-Nin-アセ
    チルトリプトファン、D-1-ナフチルアラニン、D-2-ナ
    フチルアラニン、D-ベンゾチエニルアラニン、D-4-ビ
    スフェニルアラニンまたはD-ペンタメチルフェニルアラ
    ニン残基である請求項3記載の予防および/または治療
    剤。
  20. 【請求項20】環状ペプチドまたはその塩が AがC3-5-D-α-アミノジカルボン酸残基である化合
    物、 Xがハロゲン原子、モノ−,ジ−またはトリ−ハロゲ
    ノ−C1-4アルキル基または炭素数1ないし6のアルコ
    キシ基などで1ないし3個置換されていてもよい炭素数
    1ないし4のアルキル基、炭素数5ないし7のシクロア
    ルケニル基、炭素数7ないし11のアラルキル基、炭素
    数6から10のアリール基、炭素数1ないし6のアルコ
    キシ基または炭素数1ないし6のアルカノイル基などで
    1ないし3個置換されていてもよい、炭素原子以外に酸
    素原子、硫黄原子、窒素原子等から選ばれたヘテロ原子
    を1ないし4個含む5または6員環基で置換されていて
    もよいC3-5-L-α-アミノジカルボン酸残基である化合
    物、 YがC3-5-L-α-アミノジカルボン酸残基である化合
    物、 Bが炭素原子以外に硫黄原子を1ないし2個含む5ま
    たは6員環基で置換されていてもよいC2-6-D-α-アミ
    ノモノカルボン酸残基である化合物、 CがC5-6-L-α-アミノモノカルボン酸残基である化
    合物、または Dが炭素原子以外に硫黄原子を1ないし2個含む5ま
    たは6員環基を有するD-中性-α-アミノ酸残基である化
    合物である、請求項3記載の予防および/または治療
    剤。
  21. 【請求項21】Cyclo〔-D-Asp-Asp(R1)-Asp-D-Thg(2)-L
    eu-D-Trp-〕(アミノ酸配列中、Asp(R1)はアスパラギン
    酸β-4-フェニルピペラジンアミド残基を、Thg(2)は2
    -チエニルグリシン残基を示す。)のジナトリウム塩。
  22. 【請求項22】環状ペプチドまたはその塩がCyclo〔-D-
    Asp-Asn(CH2CH2-Ind)-Asp-D-Leu-Leu-D-Trp-〕、Cyclo
    〔-D-Asp-Trp-Asp-D-Leu-Leu-D-Trp(For)-〕、Cyclo〔-
    D-Asp-Trp-Asp-D-Thg(3)-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp
    -Trp-Asp-D-γMeLeu-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp-Trp
    -Asp-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp-Gln(CH2P
    h)-Asp-D-Leu-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp-Asp(R1)-A
    sp-D-Leu-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp-Asp(R2)-Asp-D
    -Leu-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp-Orn(COCH2Ph)-Asp-
    D-Leu-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp-Orn(COCH2-Ind)-A
    sp-D-Leu-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp-Hyp(Bzl)-Asp-
    D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp-Gln(Bzl)-Asp-
    D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp-Asn(CH2CH2-In
    d)-Asp-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp-Asp(R
    7)-Asp-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp-Asp(R1
    0)-Asp-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp-Asp(R1
    2)-Asp-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp-Asp(R1
    3)-Asp-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Cta-Asp(R
    1)-Asp-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Cta-Asp(R
    7)-Asp-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Cta-Asp(R1
    0)-Asp-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Cta-Asp(R1
    2)-Asp-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Cta-Asp(R1
    3)-Asp-D-Thg(2)-Leu-D-Trp-〕、Cyclo〔-D-Asp-Asp(R
    1)-Asp-D-Cpg-Leu-D-Trp-〕、またはCyclo〔-D-Cta-Asp
    (R1)-Asp-D-Cpg-Leu-D-Trp-〕、である、請求項3記載
    の予防および/または治療剤。
  23. 【請求項23】臓器が腎臓である請求項1記載の予防お
    よび/または治療剤。
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