JPH10250628A - 車両用フロア構造 - Google Patents
車両用フロア構造Info
- Publication number
- JPH10250628A JPH10250628A JP6418297A JP6418297A JPH10250628A JP H10250628 A JPH10250628 A JP H10250628A JP 6418297 A JP6418297 A JP 6418297A JP 6418297 A JP6418297 A JP 6418297A JP H10250628 A JPH10250628 A JP H10250628A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle
- floor
- panel
- dash panel
- occupant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Landscapes
- Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な手段で自動車等車両の前方衝突の際の
乗員の安全性を高められる車両用フロア構造を提供す
る。 【解決手段】 車両のエンジンルーム2の両側壁に沿っ
て前後方向に延びるフロントサイドメンバ6と、前記エ
ンジンルーム2と車室3内を仕切るダッシュパネル4
と、該ダッシュパネル4の下方に接続され前記車両の後
方へ延びるフロアパネル5と、前記車室3内の乗員足元
付近に配設され前記車両衝突時にダッシュパネル4及び
フロアパネル5の変形に追従せずに平滑状態を保持し得
るボード10を備え、該ボード10を合成樹脂成形品で
形成してフロアカーペット9の裏面に埋設し、車両衝突
時に乗員の足がボード10上でフリーになるようにし
た。
乗員の安全性を高められる車両用フロア構造を提供す
る。 【解決手段】 車両のエンジンルーム2の両側壁に沿っ
て前後方向に延びるフロントサイドメンバ6と、前記エ
ンジンルーム2と車室3内を仕切るダッシュパネル4
と、該ダッシュパネル4の下方に接続され前記車両の後
方へ延びるフロアパネル5と、前記車室3内の乗員足元
付近に配設され前記車両衝突時にダッシュパネル4及び
フロアパネル5の変形に追従せずに平滑状態を保持し得
るボード10を備え、該ボード10を合成樹脂成形品で
形成してフロアカーペット9の裏面に埋設し、車両衝突
時に乗員の足がボード10上でフリーになるようにし
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等車両の前
方衝突の際の安全性を高めた車両用フロア構造に関す
る。
方衝突の際の安全性を高めた車両用フロア構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】自動車等車両の前方衝突の際には、図4
に示すように、エンジンやトランスミッション等の重量
物を支持するシャシクロスメンバ(サブフレーム)10
0及びこれに弾性結合されたフロントサイドメンバ10
1等の前方入力により、ダッシュパネル102及びフロ
アパネル103の乗員足元付近が波状に上下方向に変形
する場合がある(図中波状変形部イ参照)。
に示すように、エンジンやトランスミッション等の重量
物を支持するシャシクロスメンバ(サブフレーム)10
0及びこれに弾性結合されたフロントサイドメンバ10
1等の前方入力により、ダッシュパネル102及びフロ
アパネル103の乗員足元付近が波状に上下方向に変形
する場合がある(図中波状変形部イ参照)。
【0003】これは、特に前方入力が部分的に集中する
オフセット衝突(衝突を回避すべくハンドル操作により
車両の片側で衝突すること)の場合に顕著である。尚、
図中104はフロントサイドメンバ101の後端から車
体前後方向に延設されたフロントフロアサイドメンバで
ある。
オフセット衝突(衝突を回避すべくハンドル操作により
車両の片側で衝突すること)の場合に顕著である。尚、
図中104はフロントサイドメンバ101の後端から車
体前後方向に延設されたフロントフロアサイドメンバで
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述したよ
うに車両の前方衝突の際に、フロアパネル103に波状
変形部イが生じると、該波状変形部イの凹部に乗員の踵
等が引っ掛かって拘束される虞があった。
うに車両の前方衝突の際に、フロアパネル103に波状
変形部イが生じると、該波状変形部イの凹部に乗員の踵
等が引っ掛かって拘束される虞があった。
【0005】この対策として、特開平5−262263
号公報で開示されているように、結合面の結合面積を大
きくした補強部材を用いてダッシュパネル102及びフ
ロアパネル103の変形部を補強することが考えられる
が、これには限度があり、衝突の大きさによっては変形
を免れない場合があると共に、パネル構造が大がかりと
なって車室内空間に悪影響を及ぼすという不具合もあ
る。
号公報で開示されているように、結合面の結合面積を大
きくした補強部材を用いてダッシュパネル102及びフ
ロアパネル103の変形部を補強することが考えられる
が、これには限度があり、衝突の大きさによっては変形
を免れない場合があると共に、パネル構造が大がかりと
なって車室内空間に悪影響を及ぼすという不具合もあ
る。
【0006】そこで、本発明の目的は、簡単な手段で自
動車等車両の前方衝突の際の乗員の安全性を高められる
車両用フロア構造を提供することにある。
動車等車両の前方衝突の際の乗員の安全性を高められる
車両用フロア構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る車両用フロア構造は、車両のエンジンル
ームの両側壁に沿って前後方向に延びるフロントサイド
メンバと、前記エンジンルームと車室内を仕切るダッシ
ュパネルと、該ダッシュパネルの下方に接続され前記車
両の後方へ延びるフロアパネルと、前記車室内の乗員足
元付近に配設され前記車両衝突時にダッシュパネル及び
フロアパネルの変形に追従せずに平滑状態を保持し得る
平滑部材と、を備えたことを特徴とする。
の本発明に係る車両用フロア構造は、車両のエンジンル
ームの両側壁に沿って前後方向に延びるフロントサイド
メンバと、前記エンジンルームと車室内を仕切るダッシ
ュパネルと、該ダッシュパネルの下方に接続され前記車
両の後方へ延びるフロアパネルと、前記車室内の乗員足
元付近に配設され前記車両衝突時にダッシュパネル及び
フロアパネルの変形に追従せずに平滑状態を保持し得る
平滑部材と、を備えたことを特徴とする。
【0008】これによれば、車両衝突時にダッシュパネ
ル及びフロアパネルが波状に変形しても、乗員の足等は
常に波状変形部上の平滑部材に載っかって自由に動ける
状態にあり、従来のフロア構造のように波状変形部の凹
部に乗員の踵等が引っ掛かって拘束される等の不具合は
生じない。
ル及びフロアパネルが波状に変形しても、乗員の足等は
常に波状変形部上の平滑部材に載っかって自由に動ける
状態にあり、従来のフロア構造のように波状変形部の凹
部に乗員の踵等が引っ掛かって拘束される等の不具合は
生じない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用フロア
構造を実施例により詳細に説明する。
構造を実施例により詳細に説明する。
【0010】[実施例]図1は本発明の一実施例を示す
車両前部の構造図、図2は図1の要部拡大図、図3はボ
ード配置部の平面図である。
車両前部の構造図、図2は図1の要部拡大図、図3はボ
ード配置部の平面図である。
【0011】図示のように、車体1のエンジンルーム2
と車室3とはダッシュパネル4で画成され、このダッシ
ュパネル4の下端部には車室形成用のフロアパネル5が
水平に連接されている。
と車室3とはダッシュパネル4で画成され、このダッシ
ュパネル4の下端部には車室形成用のフロアパネル5が
水平に連接されている。
【0012】前記ダッシュパネル4の車体前方には、車
体前後方向に延びるフロントサイドメンバ6が配設さ
れ、該フロントサイドメンバ6の後端部は、断面略コの
字状をなし、前記ダッシュパネル4の前面及びフロアパ
ネル5の前端部の下面に接合されている。
体前後方向に延びるフロントサイドメンバ6が配設さ
れ、該フロントサイドメンバ6の後端部は、断面略コの
字状をなし、前記ダッシュパネル4の前面及びフロアパ
ネル5の前端部の下面に接合されている。
【0013】前記フロアパネル5の上面には、車体前後
方向に延びるフロントフロアサイドメンバ7が接合され
ている。尚、図中8はフロントサイドメンバ6やダッシ
ュパネル4に適宜弾性結合されるシャシクロスメンバで
ある。
方向に延びるフロントフロアサイドメンバ7が接合され
ている。尚、図中8はフロントサイドメンバ6やダッシ
ュパネル4に適宜弾性結合されるシャシクロスメンバで
ある。
【0014】そして、前記ダッシュパネル4とフロアパ
ネル5の上面に展設されたフロアカーペット9の裏面に
は、乗員足元付近に位置して、乗員の両足がある程度余
裕を持って載っかる程度の大きさを有した軽量なボード
10が埋設されている。
ネル5の上面に展設されたフロアカーペット9の裏面に
は、乗員足元付近に位置して、乗員の両足がある程度余
裕を持って載っかる程度の大きさを有した軽量なボード
10が埋設されている。
【0015】前記ボード10は、厚さ5mm程度の合成
樹脂成形品からなり、車両衝突時にダッシュパネル4及
びフロアパネル5の変形に追従せずに平滑状態を保持し
得る平滑部材として機能するものである。
樹脂成形品からなり、車両衝突時にダッシュパネル4及
びフロアパネル5の変形に追従せずに平滑状態を保持し
得る平滑部材として機能するものである。
【0016】このように構成されるため、車両の前方衝
突の際には、エンジン等重量物をマウントしたシャシク
ロスメンバ8及びこれと弾性結合されたフロントサイド
メンバ6等の前方入力により、ダッシュパネル4及びフ
ロアパネル5の乗員足元付近が波状に上下方向に変形す
る場合がある。
突の際には、エンジン等重量物をマウントしたシャシク
ロスメンバ8及びこれと弾性結合されたフロントサイド
メンバ6等の前方入力により、ダッシュパネル4及びフ
ロアパネル5の乗員足元付近が波状に上下方向に変形す
る場合がある。
【0017】ところが本実施例では、前記ダッシュパネ
ル4及びフロアパネル5の乗員足元付近には前述したボ
ード10が配置されており、このボード10は、ダッシ
ュパネル4及びフロアパネル5が波状に変形しても、こ
れには追従せず、この部位に載っかって平滑状態を保持
するので、乗員の足はこのボード10上でフリーとな
る。
ル4及びフロアパネル5の乗員足元付近には前述したボ
ード10が配置されており、このボード10は、ダッシ
ュパネル4及びフロアパネル5が波状に変形しても、こ
れには追従せず、この部位に載っかって平滑状態を保持
するので、乗員の足はこのボード10上でフリーとな
る。
【0018】従って、従来のフロア構造のように、乗員
の足の踵等が前記ダッシュパネル4及びフロアパネル5
の波状変形部の凹部に引っ掛かって拘束されるような事
態は生じない。
の足の踵等が前記ダッシュパネル4及びフロアパネル5
の波状変形部の凹部に引っ掛かって拘束されるような事
態は生じない。
【0019】そして、前記ボード10は、構造が簡単で
安価に作れると共に、ダッシュパネル4及びフロアパネ
ル5に沿って配設されるので、車室1内空間に与える悪
影響(出っ張りとなる等)もほとんどない。
安価に作れると共に、ダッシュパネル4及びフロアパネ
ル5に沿って配設されるので、車室1内空間に与える悪
影響(出っ張りとなる等)もほとんどない。
【0020】尚、上記実施例では、ボード10をフロア
カーペット9の裏面に一体的に埋設したが、フロアカー
ペット9とは分離して形成し、ダッシュパネル4及びフ
ロアパネル5上にその前端部において適宜接着するよう
にしても良い。
カーペット9の裏面に一体的に埋設したが、フロアカー
ペット9とは分離して形成し、ダッシュパネル4及びフ
ロアパネル5上にその前端部において適宜接着するよう
にしても良い。
【0021】また、前記ボード10は運転席に限らず、
助手席に配置しても良い。また、前記ボード10は材
質,形状及び取付構造等を適宜選択して制振材の機能を
持たせても良い。
助手席に配置しても良い。また、前記ボード10は材
質,形状及び取付構造等を適宜選択して制振材の機能を
持たせても良い。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、車
両のエンジンルームの両側壁に沿って前後方向に延びる
フロントサイドメンバと、前記エンジンルームと車室内
を仕切るダッシュパネルと、該ダッシュパネルの下方に
接続され前記車両の後方へ延びるフロアパネルと、前記
車室内の乗員足元付近に配設され前記車両衝突時にダッ
シュパネル及びフロアパネルの変形に追従せずに平滑状
態を保持し得る平滑部材と、を備えたので、簡単且つ安
価な手段で自動車等車両の前方衝突の際の乗員の安全性
を高められる車両のフロア構造を提供できる。
両のエンジンルームの両側壁に沿って前後方向に延びる
フロントサイドメンバと、前記エンジンルームと車室内
を仕切るダッシュパネルと、該ダッシュパネルの下方に
接続され前記車両の後方へ延びるフロアパネルと、前記
車室内の乗員足元付近に配設され前記車両衝突時にダッ
シュパネル及びフロアパネルの変形に追従せずに平滑状
態を保持し得る平滑部材と、を備えたので、簡単且つ安
価な手段で自動車等車両の前方衝突の際の乗員の安全性
を高められる車両のフロア構造を提供できる。
【図1】本発明の一実施例を示す車両前部の構造図であ
る。
る。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】ボード配置部の平面図である。
【図4】従来のフロア構造の側面図である。
1 車体 2 エンジンルーム 3 車室 4 ダッシュパネル 5 フロアパネル 6 フロントサイドメンバ 7 フロントフロアサイドメンバ 8 シャシクロスメンバ 9 フロアカーペット 10 ボード
Claims (1)
- 【請求項1】 車両のエンジンルームの両側壁に沿って
前後方向に延びるフロントサイドメンバと、前記エンジ
ンルームと車室内を仕切るダッシュパネルと、該ダッシ
ュパネルの下方に接続され前記車両の後方へ延びるフロ
アパネルと、前記車室内の乗員足元付近に配設され前記
車両衝突時にダッシュパネル及びフロアパネルの変形に
追従せずに平滑状態を保持し得る平滑部材と、を備えた
ことを特徴とする車両用フロア構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6418297A JPH10250628A (ja) | 1997-03-18 | 1997-03-18 | 車両用フロア構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6418297A JPH10250628A (ja) | 1997-03-18 | 1997-03-18 | 車両用フロア構造 |
Related Child Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001308248A Division JP4063514B2 (ja) | 2001-10-04 | 2001-10-04 | 車両用フロア構造 |
JP2001308245A Division JP2002160672A (ja) | 2001-10-04 | 2001-10-04 | 車両用フロア構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10250628A true JPH10250628A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=13250670
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6418297A Pending JPH10250628A (ja) | 1997-03-18 | 1997-03-18 | 車両用フロア構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10250628A (ja) |
-
1997
- 1997-03-18 JP JP6418297A patent/JPH10250628A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20030729 |