JPH10250507A - 車両用距離警報装置 - Google Patents
車両用距離警報装置Info
- Publication number
- JPH10250507A JPH10250507A JP9070717A JP7071797A JPH10250507A JP H10250507 A JPH10250507 A JP H10250507A JP 9070717 A JP9070717 A JP 9070717A JP 7071797 A JP7071797 A JP 7071797A JP H10250507 A JPH10250507 A JP H10250507A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- distance
- vehicle
- braking
- alarm
- vehicle speed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 いかなる車種に対しても装置のCPUや装置
本体を交換あるいは改造することなく、車速に応じた最
適なタイミングで警報を提供することができる車両用距
離警報装置を提供すること。 【解決手段】 前方の目的物との距離を計測する距離セ
ンサ部10と、車速を検出する車速センサ部30と、車
種別の車速に応じた制動特性が記憶してある車種別制動
特性記憶手段50と、車種別制動特性記憶手段に記憶し
てある車種別制動特性を選択するスイッチ手段28と、
スイッチ手段で選択された制動特性に基づき、車速セン
サ部30で検知された車速に対応する制動距離を算出す
る制動距離算出手段29と、距離センサ部で検出された
実距離と、前記制動距離算出手段で算出された制動距離
に基づく基準距離とを比較し、所定の条件で警報を発生
させる警報発生手段23とを有する。
本体を交換あるいは改造することなく、車速に応じた最
適なタイミングで警報を提供することができる車両用距
離警報装置を提供すること。 【解決手段】 前方の目的物との距離を計測する距離セ
ンサ部10と、車速を検出する車速センサ部30と、車
種別の車速に応じた制動特性が記憶してある車種別制動
特性記憶手段50と、車種別制動特性記憶手段に記憶し
てある車種別制動特性を選択するスイッチ手段28と、
スイッチ手段で選択された制動特性に基づき、車速セン
サ部30で検知された車速に対応する制動距離を算出す
る制動距離算出手段29と、距離センサ部で検出された
実距離と、前記制動距離算出手段で算出された制動距離
に基づく基準距離とを比較し、所定の条件で警報を発生
させる警報発生手段23とを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前の車や障害物な
どとの距離を計測して、これを表示、警告することで、
安全な車間距離を維持するとともに追突や衝突を未然に
防止するための車両用距離警報装置に係り、さらに詳し
くは、いかなる車種に対しても装置のCPUや装置本体
を交換あるいは改造することなく、車速に応じた最適な
タイミングで警報を提供することができる車両用距離警
報装置に関する。
どとの距離を計測して、これを表示、警告することで、
安全な車間距離を維持するとともに追突や衝突を未然に
防止するための車両用距離警報装置に係り、さらに詳し
くは、いかなる車種に対しても装置のCPUや装置本体
を交換あるいは改造することなく、車速に応じた最適な
タイミングで警報を提供することができる車両用距離警
報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用距離警報装置は、自分の車両前方
に赤外レーザ光などのレーザ光を走査信号として照射
し、前方車両で反射した反射光を受光することにより、
前方車両との車間距離を計測し、その車間距離が所定距
離以下の場合には、音声や光などで運転者に警報するこ
とができる。この警報装置では、車間距離を表示して安
全な車間距離を保って走行したり、追突や衝突の危険性
を予報して事故防止を図ることに利用されている。
に赤外レーザ光などのレーザ光を走査信号として照射
し、前方車両で反射した反射光を受光することにより、
前方車両との車間距離を計測し、その車間距離が所定距
離以下の場合には、音声や光などで運転者に警報するこ
とができる。この警報装置では、車間距離を表示して安
全な車間距離を保って走行したり、追突や衝突の危険性
を予報して事故防止を図ることに利用されている。
【0003】ところで、安全な車間距離は、車両の車速
によって異なる。そこで、車速センサからのデータを距
離警報装置に取り込み、車速に応じて安全な車間距離を
算出し、その距離と実際の距離とを比較し、実際の距離
が安全な車間距離よりも小さい場合に警報を発生させて
いる。なお、安全な車間距離は、車の制動特性に基づき
決定される。
によって異なる。そこで、車速センサからのデータを距
離警報装置に取り込み、車速に応じて安全な車間距離を
算出し、その距離と実際の距離とを比較し、実際の距離
が安全な車間距離よりも小さい場合に警報を発生させて
いる。なお、安全な車間距離は、車の制動特性に基づき
決定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、車の制動特
性は、車種により異なり、たとえばトラックと乗用車で
は、図3中の曲線C1,C2に示すように、大きく異な
る。図3中、C1がトラックの制動特性であり、C2が
乗用車の制動特性である。制動距離とは、ブレーキを踏
んでから止まるまでの距離に対応し、車速に応じて変化
し、車速が大きくなればなるほど制動距離も大きくな
る。車速と制動距離との関係を制動特性と称することに
する。そして、トラックと乗用車では、車速が大きくな
ればなるほど、制動距離の相違が大きくなる。
性は、車種により異なり、たとえばトラックと乗用車で
は、図3中の曲線C1,C2に示すように、大きく異な
る。図3中、C1がトラックの制動特性であり、C2が
乗用車の制動特性である。制動距離とは、ブレーキを踏
んでから止まるまでの距離に対応し、車速に応じて変化
し、車速が大きくなればなるほど制動距離も大きくな
る。車速と制動距離との関係を制動特性と称することに
する。そして、トラックと乗用車では、車速が大きくな
ればなるほど、制動距離の相違が大きくなる。
【0005】したがって、同じ車両用距離警報装置をト
ラックまたは自動車に取り付けた場合には、トラックで
は警報が遅すぎたり、乗用車では警報が早すぎ、不適切
な警報タイミングとなるおそれがあった。そこで、各車
種毎に車両用距離警報装置を準備するか、装置のCPU
や装置本体を交換あるいは改造する必要があった。
ラックまたは自動車に取り付けた場合には、トラックで
は警報が遅すぎたり、乗用車では警報が早すぎ、不適切
な警報タイミングとなるおそれがあった。そこで、各車
種毎に車両用距離警報装置を準備するか、装置のCPU
や装置本体を交換あるいは改造する必要があった。
【0006】なお、実開昭58−192755号公報に
示すように、自動車重量を検出するために車高センサを
用い、車高センサから自動車重量を算出し、この自動車
重量に基づき、制動距離を補正し、警報の発生を適切に
しようとした装置が提案されている。
示すように、自動車重量を検出するために車高センサを
用い、車高センサから自動車重量を算出し、この自動車
重量に基づき、制動距離を補正し、警報の発生を適切に
しようとした装置が提案されている。
【0007】しかしながら、この公報に記載の技術は、
車種が変わっても同じ車両用距離警報装置を使えるとい
うわけではなく、乗員の数や荷物の重量などで微妙に変
化する制動距離に基づき、警報の微調整を図るものであ
る。すなわち、この公報に記載の車両用距離警報装置
を、他の車種の車両に取り付ける場合には、やはり、そ
の車種に応じて、装置のCPUや装置本体を交換あるい
は改造する必要があった。
車種が変わっても同じ車両用距離警報装置を使えるとい
うわけではなく、乗員の数や荷物の重量などで微妙に変
化する制動距離に基づき、警報の微調整を図るものであ
る。すなわち、この公報に記載の車両用距離警報装置
を、他の車種の車両に取り付ける場合には、やはり、そ
の車種に応じて、装置のCPUや装置本体を交換あるい
は改造する必要があった。
【0008】また、実開昭58−110198号公報に
示すように、警報を発生させるタイミングを運転者が任
意に設定できるようにした車両用距離警報装置も知られ
ている。しかしながら、警報を発生させるタイミング
を、運転者の判断のみに任せるのは、安全性の面から好
ましくなく、車種にあった基準値が設定してあることが
好ましい。車種にあった基準値を設定するためには、こ
の公報に示す装置でも、やはり、その車種に応じて、装
置のCPUや装置本体を交換あるいは改造する必要があ
った。
示すように、警報を発生させるタイミングを運転者が任
意に設定できるようにした車両用距離警報装置も知られ
ている。しかしながら、警報を発生させるタイミング
を、運転者の判断のみに任せるのは、安全性の面から好
ましくなく、車種にあった基準値が設定してあることが
好ましい。車種にあった基準値を設定するためには、こ
の公報に示す装置でも、やはり、その車種に応じて、装
置のCPUや装置本体を交換あるいは改造する必要があ
った。
【0009】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、いかなる車種に対しても装置のCPUや装置本体を
交換あるいは改造することなく、車速に応じた最適なタ
イミングで警報を提供することができる車両用距離警報
装置を提供することを目的とする。
れ、いかなる車種に対しても装置のCPUや装置本体を
交換あるいは改造することなく、車速に応じた最適なタ
イミングで警報を提供することができる車両用距離警報
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る車両用距離警報装置は、前方の目的物
との距離を計測する距離センサ部と、車速を検出する車
速センサ部と、車種別の車速に応じた制動特性が記憶し
てある車種別制動特性記憶手段と、前記車種別制動特性
記憶手段に記憶してある車種別制動特性を選択するスイ
ッチ手段と、前記スイッチ手段で選択された制動特性に
基づき、前記車速センサ部で検知された車速に対応する
制動距離を算出する制動距離算出手段と、前記距離セン
サ部で検出された実距離と、前記制動距離算出手段で算
出された制動距離に基づく基準距離とを比較し、所定の
条件で警報を発生させる警報発生手段とを有する。
に、本発明に係る車両用距離警報装置は、前方の目的物
との距離を計測する距離センサ部と、車速を検出する車
速センサ部と、車種別の車速に応じた制動特性が記憶し
てある車種別制動特性記憶手段と、前記車種別制動特性
記憶手段に記憶してある車種別制動特性を選択するスイ
ッチ手段と、前記スイッチ手段で選択された制動特性に
基づき、前記車速センサ部で検知された車速に対応する
制動距離を算出する制動距離算出手段と、前記距離セン
サ部で検出された実距離と、前記制動距離算出手段で算
出された制動距離に基づく基準距離とを比較し、所定の
条件で警報を発生させる警報発生手段とを有する。
【0011】前記スイッチ手段が隠しスイッチであるこ
とが好ましい。
とが好ましい。
【0012】前記基準距離を、前記制動距離を基準とし
て、運転者が任意に設定することができる補正値を考慮
して演算する補正手段をさらに有することが好ましい。
て、運転者が任意に設定することができる補正値を考慮
して演算する補正手段をさらに有することが好ましい。
【0013】
【作用】本発明に係る車両用警報装置では、その装置を
車両に取り付ける際に、隠しスイッチなどのスイッチ手
段を用いて、車種別制動特性記憶手段に記憶してある車
種別制動特性を選択する。この車種別制御特性のデータ
は、その車種に応じた車速と制動距離との関係として記
憶してある。なお、本発明において、隠しスイッチが好
ましいのは、運転者が簡単に設定を変更できないためで
ある。
車両に取り付ける際に、隠しスイッチなどのスイッチ手
段を用いて、車種別制動特性記憶手段に記憶してある車
種別制動特性を選択する。この車種別制御特性のデータ
は、その車種に応じた車速と制動距離との関係として記
憶してある。なお、本発明において、隠しスイッチが好
ましいのは、運転者が簡単に設定を変更できないためで
ある。
【0014】本発明では、車速に応じた制動距離は、前
記スイッチ手段で選択された車種別制御特性のデータに
基づき算出される。算出された制動距離は、必要に応じ
て、補正が加えられて、基準距離となる。基準距離は、
算出された制動距離自体であっても良い。補正として
は、たとえば運転者が任意に設定することができる補正
値であっても良い。たとえば、雨天ボタン、晴天ボタ
ン、雪道ボタンなどを装置に装着し、これらを運転者が
押すことにより、車速に応じた基準距離が変化するよう
に構成しても良い。
記スイッチ手段で選択された車種別制御特性のデータに
基づき算出される。算出された制動距離は、必要に応じ
て、補正が加えられて、基準距離となる。基準距離は、
算出された制動距離自体であっても良い。補正として
は、たとえば運転者が任意に設定することができる補正
値であっても良い。たとえば、雨天ボタン、晴天ボタ
ン、雪道ボタンなどを装置に装着し、これらを運転者が
押すことにより、車速に応じた基準距離が変化するよう
に構成しても良い。
【0015】基準距離は、距離センサ部で検知された実
距離と比較され、実距離が基準距離以下となった場合
に、警報手段により警報が発せられる。
距離と比較され、実距離が基準距離以下となった場合
に、警報手段により警報が発せられる。
【0016】したがって、本発明では、常に車種に応じ
た適切な制動距離に基づき、基準距離が算出され、その
基準距離に基づき、警報が発せられるので、いかなる車
種に対しても装置のCPUや装置本体を交換あるいは改
造することなく、車速に応じた最適なタイミングで警報
を提供することができる。すなわち、本発明では、車種
に応じて、いろいろな種類の車両用距離警報装置を準備
する必要がなくなり、一つの装置で、種々の種類の乗用
車からトラックまでに対応して取り付けることができ
る。
た適切な制動距離に基づき、基準距離が算出され、その
基準距離に基づき、警報が発せられるので、いかなる車
種に対しても装置のCPUや装置本体を交換あるいは改
造することなく、車速に応じた最適なタイミングで警報
を提供することができる。すなわち、本発明では、車種
に応じて、いろいろな種類の車両用距離警報装置を準備
する必要がなくなり、一つの装置で、種々の種類の乗用
車からトラックまでに対応して取り付けることができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。
形態に基づき説明する。
【0018】図1は本発明の1実施形態に係る車両用距
離警報装置の概略構成図、図2は隠しスイッチの構成を
示す要部断面図、図3は制動特性を示すグラフ、図4は
図1に示す実施形態の装置の動作を示すフローチャート
図、図5はセンサ部の詳細を示す要部断面図、図6は図
5のA部を示す要部斜視図、図7,8は距離センサ部の
作動例を示す概略図である。
離警報装置の概略構成図、図2は隠しスイッチの構成を
示す要部断面図、図3は制動特性を示すグラフ、図4は
図1に示す実施形態の装置の動作を示すフローチャート
図、図5はセンサ部の詳細を示す要部断面図、図6は図
5のA部を示す要部斜視図、図7,8は距離センサ部の
作動例を示す概略図である。
【0019】図1に示すように、本実施形態の距離警報
装置は、距離センサ部10と、コントローラ20とを有
する。距離センサ部10は、たとえば自動車の前方バン
パ近傍に取り付けられる。コントローラ20は、自動車
の運転手が操作および見ることができるように、車内の
インストルメントパネルなどに取り付けられる。
装置は、距離センサ部10と、コントローラ20とを有
する。距離センサ部10は、たとえば自動車の前方バン
パ近傍に取り付けられる。コントローラ20は、自動車
の運転手が操作および見ることができるように、車内の
インストルメントパネルなどに取り付けられる。
【0020】センサ10は、図5に示すように、第1の
ケーシング11と第2のケーシング12とを有し、これ
ら第1および第2のケーシング11,12内に、発光部
1、受光部2、ミラー3およびステッピングモータ4が
内蔵してある。
ケーシング11と第2のケーシング12とを有し、これ
ら第1および第2のケーシング11,12内に、発光部
1、受光部2、ミラー3およびステッピングモータ4が
内蔵してある。
【0021】レーザダイオードなどからなる発光部1
は、当該レーザダイオード1の制御回路が形成されたプ
リント基板1aに実装されており、コントローラ20に
内蔵された制御手段29からの駆動信号を受信すると、
赤外レーザ光から成る走査光SBの垂直方向の送光角度
が約2°、水平方向の送光角度が約2°となるように、
レーザスポット光LSをミラー3に向けて照射する。な
お、制御手段29は、マイクロコンピュータ、論理演算
回路、あるいは電子回路などで構成される。
は、当該レーザダイオード1の制御回路が形成されたプ
リント基板1aに実装されており、コントローラ20に
内蔵された制御手段29からの駆動信号を受信すると、
赤外レーザ光から成る走査光SBの垂直方向の送光角度
が約2°、水平方向の送光角度が約2°となるように、
レーザスポット光LSをミラー3に向けて照射する。な
お、制御手段29は、マイクロコンピュータ、論理演算
回路、あるいは電子回路などで構成される。
【0022】ミラー3は、ミラーホルダ3aに取り付け
られた状態で、ステッピングモータ4の出力軸4aに直
接取り付けられており、発光部1からのレーザスポット
光LSを発光口13へ向けて反射する。
られた状態で、ステッピングモータ4の出力軸4aに直
接取り付けられており、発光部1からのレーザスポット
光LSを発光口13へ向けて反射する。
【0023】本実施形態で用いられているステッピング
モータ4は、いわゆるハイブリッド型のもので、詳細な
説明は省略するが、永久磁石とロータコアとからなるロ
ータと、コイルとステータコアとからなるステータとを
有し、ロータコアおよびステータコアの両方に小歯が形
成され、さらにロータコアが2分割されている。ハイブ
リッド型ステッピングモータ4は、他のPM型やVR型
に比べて高トルクであり、しかも位置決め精度がきわめ
て優れているので、本実施形態に係るミラー3のステッ
ピング動作に適している。ただし、本発明の距離警報装
置では、HB型以外のPM型或いはVR型ステッピング
モータを用いることも可能である。
モータ4は、いわゆるハイブリッド型のもので、詳細な
説明は省略するが、永久磁石とロータコアとからなるロ
ータと、コイルとステータコアとからなるステータとを
有し、ロータコアおよびステータコアの両方に小歯が形
成され、さらにロータコアが2分割されている。ハイブ
リッド型ステッピングモータ4は、他のPM型やVR型
に比べて高トルクであり、しかも位置決め精度がきわめ
て優れているので、本実施形態に係るミラー3のステッ
ピング動作に適している。ただし、本発明の距離警報装
置では、HB型以外のPM型或いはVR型ステッピング
モータを用いることも可能である。
【0024】このステッピングモータ4への動作信号
は、図示しないハーネスを介してコントローラ20に内
蔵された制御手段29から送信されるが、ステッピング
モータ4の現在の回転位置を検出するために、位置検出
手段としてのフォトインタラプタ5が設けてある。
は、図示しないハーネスを介してコントローラ20に内
蔵された制御手段29から送信されるが、ステッピング
モータ4の現在の回転位置を検出するために、位置検出
手段としてのフォトインタラプタ5が設けてある。
【0025】このフォトインタラプタ5は、図6に拡大
して示すように、ミラーホルダ3aに一体的に形成され
た遮光部3bが通過できる凹部5aを有し、この凹部5
aの水平面のそれぞれにスリット5bが形成され、一方
のスリット5bに埋設された赤外LEDと他方のスリッ
ト5bに埋設されたフォトICとによって、遮光部3b
の通過を検出する。本実施形態のフォトインタラプタ5
は、遮光部3bを検出したとき、つまり遮光時にハイレ
ベル信号をコントローラ20の制御手段29へ出力す
る。
して示すように、ミラーホルダ3aに一体的に形成され
た遮光部3bが通過できる凹部5aを有し、この凹部5
aの水平面のそれぞれにスリット5bが形成され、一方
のスリット5bに埋設された赤外LEDと他方のスリッ
ト5bに埋設されたフォトICとによって、遮光部3b
の通過を検出する。本実施形態のフォトインタラプタ5
は、遮光部3bを検出したとき、つまり遮光時にハイレ
ベル信号をコントローラ20の制御手段29へ出力す
る。
【0026】図5に示すように、距離センサ部10の第
2のケーシング12には、既述した発光口13に隣接し
て受光口14が形成されており、前方車両あるいは障害
物などの目的物で反射した反射光(反射信号)RBを取
り込むようになっている。ここで、受光部2は、フォト
ダイオード、PINフォトダイオード、フォトトランジ
スタなどで構成してある。この受光素子は、当該受光素
子の制御回路が形成されたプリント基板2aに実装され
た状態で、第3のケーシング15に取り付けてある。
2のケーシング12には、既述した発光口13に隣接し
て受光口14が形成されており、前方車両あるいは障害
物などの目的物で反射した反射光(反射信号)RBを取
り込むようになっている。ここで、受光部2は、フォト
ダイオード、PINフォトダイオード、フォトトランジ
スタなどで構成してある。この受光素子は、当該受光素
子の制御回路が形成されたプリント基板2aに実装され
た状態で、第3のケーシング15に取り付けてある。
【0027】なお、本実施形態では、プリント基板2a
を第3のケーシング15に取り付けるにあたり、当該プ
リント基板2aと第3のケーシング15との間に、ウレ
タンゴムなどの光不透過材料からなる部材8が介装して
あり、これによりミラー3で反射した走査光SBが、プ
リント基板2aと第3のケーシング15との隙間から入
って受光部2に検知されるのを防止する。
を第3のケーシング15に取り付けるにあたり、当該プ
リント基板2aと第3のケーシング15との間に、ウレ
タンゴムなどの光不透過材料からなる部材8が介装して
あり、これによりミラー3で反射した走査光SBが、プ
リント基板2aと第3のケーシング15との隙間から入
って受光部2に検知されるのを防止する。
【0028】第3のケーシング15は、第2のケーシン
グ12との間で保護ガラスや集光レンズを保持する機能
をも有する。すなわち、発光口13には、Oリングを介
して保護ガラス6aが設けてあり、受光口14には、O
リングを介して外側に保護ガラス6b、内側にフレネル
レンズ7が設けてあり、これらは第2のケーシング12
と第3のケーシング15とによって挟持してある。
グ12との間で保護ガラスや集光レンズを保持する機能
をも有する。すなわち、発光口13には、Oリングを介
して保護ガラス6aが設けてあり、受光口14には、O
リングを介して外側に保護ガラス6b、内側にフレネル
レンズ7が設けてあり、これらは第2のケーシング12
と第3のケーシング15とによって挟持してある。
【0029】本実施形態では、集光レンズ7としてフレ
ネルレンズを採用しているが、フレネルレンズ7のフレ
ネル面7a側を内側に、平坦面7b側を外側にして配置
することにより、保護ガラス6bを省略することもでき
る。こうすることで、反射光が保護ガラス6bを透過す
る分の透過率の減少がなくなるので、検出精度が高まる
とともに、保護レンズ6bを省略する分だけコストダウ
ンを図ることができる。
ネルレンズを採用しているが、フレネルレンズ7のフレ
ネル面7a側を内側に、平坦面7b側を外側にして配置
することにより、保護ガラス6bを省略することもでき
る。こうすることで、反射光が保護ガラス6bを透過す
る分の透過率の減少がなくなるので、検出精度が高まる
とともに、保護レンズ6bを省略する分だけコストダウ
ンを図ることができる。
【0030】図1に示すように、コントローラ20の前
面には、主電源ボタン21、距離センサ部10で検出さ
れた目的物との実距離L1を表示するディジタル表示部
22、追突警報や車間警報などの警報音を発するスピー
カ23(警報発生手段に対応)、この警報音の音量を調
節するための音量ボリューム24、追突警告や車間警告
などの警告を3色のランプで表示する警告ランプ25
(警報発生手段に対応)、警報タイミングの補正設定や
車間警報音の解除を行うためのユーザ設定用ボタン2
6、保護ガラス6a,6bや集光レンズ7の汚れを警告
するためのレンズ汚れ警告ランプ27、および隠しボタ
ン28が設けてある。
面には、主電源ボタン21、距離センサ部10で検出さ
れた目的物との実距離L1を表示するディジタル表示部
22、追突警報や車間警報などの警報音を発するスピー
カ23(警報発生手段に対応)、この警報音の音量を調
節するための音量ボリューム24、追突警告や車間警告
などの警告を3色のランプで表示する警告ランプ25
(警報発生手段に対応)、警報タイミングの補正設定や
車間警報音の解除を行うためのユーザ設定用ボタン2
6、保護ガラス6a,6bや集光レンズ7の汚れを警告
するためのレンズ汚れ警告ランプ27、および隠しボタ
ン28が設けてある。
【0031】ディジタル表示部22には、目的物との実
距離L1がそのままメートル数で表示されるが、この計
測された実距離L1のデータは、後述する制御に用いら
れ、そのデータに基づいて、警報音と警告ランプとで運
転者に危険性を喚起するようになっている。
距離L1がそのままメートル数で表示されるが、この計
測された実距離L1のデータは、後述する制御に用いら
れ、そのデータに基づいて、警報音と警告ランプとで運
転者に危険性を喚起するようになっている。
【0032】ユーザ設定用ボタン26は、補正手段に対
応し、車間警報と追突警報のそれぞれの警報タイミング
を設定するボタンであり、例えば、モードボタン26a
を押すと車間警報の警報タイミングの設定モードとな
り、UPおよびDOWNボタン26bを用いてディジタ
ル表示部22に表示される1〜20の数値で警報タイミ
ングのレンジ(警報する車間距離の基準値)を切り替え
ることができる。さらにモードボタン26aを押すと追
突警報の警報タイミングの設定モードとなり、UPおよ
びDOWNボタン26bを用いてディジタル表示部22
に表示される1〜20の数値で警報タイミングのレンジ
(警報する追突距離の基準値)を切り替えることができ
る。また、これらのボタン26a,26bにより、警報
のON/OFFも切り替えられる。
応し、車間警報と追突警報のそれぞれの警報タイミング
を設定するボタンであり、例えば、モードボタン26a
を押すと車間警報の警報タイミングの設定モードとな
り、UPおよびDOWNボタン26bを用いてディジタ
ル表示部22に表示される1〜20の数値で警報タイミ
ングのレンジ(警報する車間距離の基準値)を切り替え
ることができる。さらにモードボタン26aを押すと追
突警報の警報タイミングの設定モードとなり、UPおよ
びDOWNボタン26bを用いてディジタル表示部22
に表示される1〜20の数値で警報タイミングのレンジ
(警報する追突距離の基準値)を切り替えることができ
る。また、これらのボタン26a,26bにより、警報
のON/OFFも切り替えられる。
【0033】隠しボタン28は、車種別の車速に応じた
制動特性が記憶してある車種別制動特性記憶手段50に
記憶してある車種別制動特性を選択するスイッチ手段で
ある。車種別制動特性記憶50は、たとえばコントロー
ラ20内部に装着された揮発性メモリ、不揮発性メモ
リ、磁気ディスク、光ディスクなどの記憶手段で構成し
てある。その記憶手段は、データの追加や変更が可能に
構成して合っても良い。たとえば車種の種類が増えた場
合には、その車種に応じた制動特性を後で追加できるよ
うに構成しても良い。
制動特性が記憶してある車種別制動特性記憶手段50に
記憶してある車種別制動特性を選択するスイッチ手段で
ある。車種別制動特性記憶50は、たとえばコントロー
ラ20内部に装着された揮発性メモリ、不揮発性メモ
リ、磁気ディスク、光ディスクなどの記憶手段で構成し
てある。その記憶手段は、データの追加や変更が可能に
構成して合っても良い。たとえば車種の種類が増えた場
合には、その車種に応じた制動特性を後で追加できるよ
うに構成しても良い。
【0034】車種別制動特性記憶手段50には、図3に
示すように、車種に応じた制動特性C1,C2が記憶し
てある。なお、図3には、特性C1,C2のみしか図示
していないが、実際には、その他の車種の制動特性も記
憶してある。
示すように、車種に応じた制動特性C1,C2が記憶し
てある。なお、図3には、特性C1,C2のみしか図示
していないが、実際には、その他の車種の制動特性も記
憶してある。
【0035】図1に示す隠しボタン28を操作すること
で、車種別制動距離特性記憶手段50に記憶してある、
いずれかの制動特性C1,C2を選択する。たとえばト
ラックなどの場合には、制動特性C1を選択する。
で、車種別制動距離特性記憶手段50に記憶してある、
いずれかの制動特性C1,C2を選択する。たとえばト
ラックなどの場合には、制動特性C1を選択する。
【0036】図1に示す隠しボタン28は、図2に示す
ように、コントローラ20の内部であって、当該コント
ローラ20のフィニッシャ20fに開設された小孔28
aを介して操作可能な位置に設けてある。このような隠
しボタン28とすることで、ディーラなどの調整作業者
は、当該ボタン28を容易に見つけることができる。し
かも、隠しボタンとして構成されているので、工具T等
を用いなければスイッチを操作できず、調整作業者以外
の例えば一般ユーザなどが誤って当該ボタン28を操作
することもない。さらに、隠しボタン28で構成されて
いるので、コントローラ20のフィニッシャ20fのス
ペースを侵すこともなく、また美観を損なうこともな
い。
ように、コントローラ20の内部であって、当該コント
ローラ20のフィニッシャ20fに開設された小孔28
aを介して操作可能な位置に設けてある。このような隠
しボタン28とすることで、ディーラなどの調整作業者
は、当該ボタン28を容易に見つけることができる。し
かも、隠しボタンとして構成されているので、工具T等
を用いなければスイッチを操作できず、調整作業者以外
の例えば一般ユーザなどが誤って当該ボタン28を操作
することもない。さらに、隠しボタン28で構成されて
いるので、コントローラ20のフィニッシャ20fのス
ペースを侵すこともなく、また美観を損なうこともな
い。
【0037】図1に示すコントローラ20には、車速セ
ンサ部30で検出された車速データと、ハンドル角セン
サ部40で検出されたハンドル角データとが入力される
ようになっている。車速データの処理については後述す
ることとし、ハンドル角データの処理について説明す
る。
ンサ部30で検出された車速データと、ハンドル角セン
サ部40で検出されたハンドル角データとが入力される
ようになっている。車速データの処理については後述す
ることとし、ハンドル角データの処理について説明す
る。
【0038】センサ部40でハンドル角を検出すること
により、自車両の走行方向を認識することができる。こ
のデータは、走査光の有効方位を選択するようにコント
ローラ20のマイクロコンピュータまたは電子回路で処
理される。
により、自車両の走行方向を認識することができる。こ
のデータは、走査光の有効方位を選択するようにコント
ローラ20のマイクロコンピュータまたは電子回路で処
理される。
【0039】特に本実施形態の車間追突警報装置では、
図5に示すステッピングモータ4によりミラー3を往復
回転運動させ、たとえば図7,8に示すように、走査光
SBを水平方向に、つまり→→→→→…と走
査する。この際、図5に示すステッピングモータ4の出
力軸4aを連続的に往復運動させるのではなく、微少時
間だけ一時的に停止させ、この停止時に、レーザダイオ
ード1からのレーザ光LSを当該ミラー3に照射する。
図5に示すステッピングモータ4によりミラー3を往復
回転運動させ、たとえば図7,8に示すように、走査光
SBを水平方向に、つまり→→→→→…と走
査する。この際、図5に示すステッピングモータ4の出
力軸4aを連続的に往復運動させるのではなく、微少時
間だけ一時的に停止させ、この停止時に、レーザダイオ
ード1からのレーザ光LSを当該ミラー3に照射する。
【0040】すなわち、図5に示すステッピングモータ
4が回転している間はレーザダイオード1からの発光は
行わず、各ステップでモータの回転が停止したときにレ
ーザダイオード1を発光させる。しかも、本実施形態で
は、図7,8に示すように、ハンドル角に基づき、直進
走行の場合とカーブ走行の場合とで、走査光〜の強
さ(測定可能距離)を変化させている。
4が回転している間はレーザダイオード1からの発光は
行わず、各ステップでモータの回転が停止したときにレ
ーザダイオード1を発光させる。しかも、本実施形態で
は、図7,8に示すように、ハンドル角に基づき、直進
走行の場合とカーブ走行の場合とで、走査光〜の強
さ(測定可能距離)を変化させている。
【0041】たとえば図8に示すようなカーブ路におい
ては、中央正面に中央分離帯や対向車両V3が存在する
こともあり、3つの走査光のうちの中央の走査光
の測定距離を大きくとると、これらリフレクタや対向
車両V3を検出してしまう。このため、ハンドル角セン
サ部40でカーブ路であることが認識されると、そのカ
ーブ方向の走査光(図示する場合は走査ビーム)の測
定距離を大きくし、他の走査光の測定距離を小さく
する。これにより、カーブ方向の前方車両V2のみが検
出され、車間距離および追突の警報に関係する目的物の
みとの実距離L1を抽出して計測することができる。
ては、中央正面に中央分離帯や対向車両V3が存在する
こともあり、3つの走査光のうちの中央の走査光
の測定距離を大きくとると、これらリフレクタや対向
車両V3を検出してしまう。このため、ハンドル角セン
サ部40でカーブ路であることが認識されると、そのカ
ーブ方向の走査光(図示する場合は走査ビーム)の測
定距離を大きくし、他の走査光の測定距離を小さく
する。これにより、カーブ方向の前方車両V2のみが検
出され、車間距離および追突の警報に関係する目的物の
みとの実距離L1を抽出して計測することができる。
【0042】この場合、本実施形態の車間追突警報装置
では、ステッピングモータ4を用いてミラー3を往復回
転運動させる際に、所定時間だけ一時的に停止させ、こ
の停止時にレーザ光LSを当該ミラー3に照射すること
により、回転振動誤差が抑制され走査光SBの方位角度
がきわめて正確であるため、カーブ方向の精度が高く、
誤警報を防止することができる。
では、ステッピングモータ4を用いてミラー3を往復回
転運動させる際に、所定時間だけ一時的に停止させ、こ
の停止時にレーザ光LSを当該ミラー3に照射すること
により、回転振動誤差が抑制され走査光SBの方位角度
がきわめて正確であるため、カーブ方向の精度が高く、
誤警報を防止することができる。
【0043】一方、図7に示すような直線路において
は、通常、進行方向に前方車両V2が存在するため、3
つの走査光のうちの中央の走査光の測定距離を
大きくし、他の走査光の測定距離を小さく設定す
る。これにより、前方側方に存在するリフレクタや対向
車両が検出されないので、必要とされる前方車両V2の
みを適切に認識することができ、しかも同図に示すよう
に、急な割込車両V3があった場合にも、左右両側の走
査光によって検出できる。
は、通常、進行方向に前方車両V2が存在するため、3
つの走査光のうちの中央の走査光の測定距離を
大きくし、他の走査光の測定距離を小さく設定す
る。これにより、前方側方に存在するリフレクタや対向
車両が検出されないので、必要とされる前方車両V2の
みを適切に認識することができ、しかも同図に示すよう
に、急な割込車両V3があった場合にも、左右両側の走
査光によって検出できる。
【0044】次に、主として図4に基づき、本実施形態
に係る距離警報装置の制御動作について説明する。な
お、図4に示す制御では、前述したハンドル角に基づく
制御を省略してある。また、以下の説明では、図1に示
す隠しボタン28を操作して、車種別制動距離記憶手段
50に記憶してある制動特性のうち、図3に示す制動特
性C2を選択したとする。
に係る距離警報装置の制御動作について説明する。な
お、図4に示す制御では、前述したハンドル角に基づく
制御を省略してある。また、以下の説明では、図1に示
す隠しボタン28を操作して、車種別制動距離記憶手段
50に記憶してある制動特性のうち、図3に示す制動特
性C2を選択したとする。
【0045】図4に示すように、ステップS1で制御が
スタートすると、まずステップS2にて、図1に示す距
離センサ部10からのデータに基づき、前方の車両など
との車間距離を実距離L1として算出する。
スタートすると、まずステップS2にて、図1に示す距
離センサ部10からのデータに基づき、前方の車両など
との車間距離を実距離L1として算出する。
【0046】次に、図4に示すステップS3にて、図1
に示す車速センサ部30からのデータに基づき自車の車
速V1を検出する。次に、ステップS4では、その車速
V1に対応する制動距離L2を、図1に示す車種別制動
距離特性記憶手段50に記憶してある選択された制動特
性C2(図3参照)から算出する。このステップS4
が、本発明の制動距離算出手段に対応する。
に示す車速センサ部30からのデータに基づき自車の車
速V1を検出する。次に、ステップS4では、その車速
V1に対応する制動距離L2を、図1に示す車種別制動
距離特性記憶手段50に記憶してある選択された制動特
性C2(図3参照)から算出する。このステップS4
が、本発明の制動距離算出手段に対応する。
【0047】次に、図4に示すステップS5では、車速
V1に対応する制動距離L2に基づき、図1に示すユー
ザ設定用ボタン26で設定された補正量αを考慮して、
基準距離L3を算出する。具体的には、L2にαを加え
て、L3を算出する。αは、プラスでもマイナスでも良
いが、特にマイナスの場合には、L2の値に対して、微
調節の範囲であることが好ましい。このステップS5
が、本発明での補正手段に相当する。なお、実際には、
基準距離L3は、その他の要素、たとえば安全係数など
をも考慮して決定される。
V1に対応する制動距離L2に基づき、図1に示すユー
ザ設定用ボタン26で設定された補正量αを考慮して、
基準距離L3を算出する。具体的には、L2にαを加え
て、L3を算出する。αは、プラスでもマイナスでも良
いが、特にマイナスの場合には、L2の値に対して、微
調節の範囲であることが好ましい。このステップS5
が、本発明での補正手段に相当する。なお、実際には、
基準距離L3は、その他の要素、たとえば安全係数など
をも考慮して決定される。
【0048】次に、図4に示すステップS6では、実距
離L1が基準距離L3以下であるか否かを判断する。実
距離L1が基準距離L3以下でない場合には、警報を出
す必要がないので、ステップS2へ戻る。したがって、
図1に示すスピーカ23からは警報音は鳴らず、また警
告ランプ25は無点灯或いは緑、橙色の点灯を行う。
離L1が基準距離L3以下であるか否かを判断する。実
距離L1が基準距離L3以下でない場合には、警報を出
す必要がないので、ステップS2へ戻る。したがって、
図1に示すスピーカ23からは警報音は鳴らず、また警
告ランプ25は無点灯或いは緑、橙色の点灯を行う。
【0049】ステップS6にて、実距離L1が基準距離
L3以下の場合には、ステップS7へ行き、図1に示す
スピーカ23から断続的な警報音を鳴らすとともに、警
告ランプ25は赤色の点灯を行う。さらに、図4では図
示していないが、前方車両との実距離L1が、(基準距
離L3/安全係数)よりも小さくなり、前方の車両とき
わめて近くなり追突するおそれがある場合には、連続的
な警報音を鳴らすとともに、赤色、橙色および緑色の全
ての警告ランプ25を用い、かつこれらを点滅させる。
L3以下の場合には、ステップS7へ行き、図1に示す
スピーカ23から断続的な警報音を鳴らすとともに、警
告ランプ25は赤色の点灯を行う。さらに、図4では図
示していないが、前方車両との実距離L1が、(基準距
離L3/安全係数)よりも小さくなり、前方の車両とき
わめて近くなり追突するおそれがある場合には、連続的
な警報音を鳴らすとともに、赤色、橙色および緑色の全
ての警告ランプ25を用い、かつこれらを点滅させる。
【0050】その後、ステップS8では、車速V1がβ
以下であるか否かを判断し、それ以下である場合には、
ほとんど停止していると考えられるので、ステップS9
にて警報を停止する。また、ステップS8にて、V1が
βよりも大きい場合には、再度ステップS2以降に戻
り、ステップS7にて警報を出し続ける。なお、βは、
たとえば1km/hである。本実施形態の装置では、こ
の速度未満ではこれらの警報は稼働しないようになって
いる。このようなステップS1〜S9に基づく制御は、
図1に示すコントローラ20に内蔵してある図5に示す
制御手段29のCPUにおけるデータ処理によって達成
される。
以下であるか否かを判断し、それ以下である場合には、
ほとんど停止していると考えられるので、ステップS9
にて警報を停止する。また、ステップS8にて、V1が
βよりも大きい場合には、再度ステップS2以降に戻
り、ステップS7にて警報を出し続ける。なお、βは、
たとえば1km/hである。本実施形態の装置では、こ
の速度未満ではこれらの警報は稼働しないようになって
いる。このようなステップS1〜S9に基づく制御は、
図1に示すコントローラ20に内蔵してある図5に示す
制御手段29のCPUにおけるデータ処理によって達成
される。
【0051】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変する
ことができる。
されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変する
ことができる。
【0052】たとえば、距離センサ部10で用いる走査
光としては、赤外レーザ光に限定されず、その他のレー
ザ光あるいは、電磁波、超音波などを用いることができ
る。また、本発明の距離警報装置は、上述した用途以外
にも、たとえば後側方警報装置、自動追従装置、車間距
離自動維持運転装置、衝突速度低減装置、事故回避自動
操作装置、コーナ進入減速装置などの各種事故回避装置
内に組み込むことができる。
光としては、赤外レーザ光に限定されず、その他のレー
ザ光あるいは、電磁波、超音波などを用いることができ
る。また、本発明の距離警報装置は、上述した用途以外
にも、たとえば後側方警報装置、自動追従装置、車間距
離自動維持運転装置、衝突速度低減装置、事故回避自動
操作装置、コーナ進入減速装置などの各種事故回避装置
内に組み込むことができる。
【0053】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、常に車種に応じた適切な制動距離に基づき、基準距
離が算出され、その基準距離に基づき、警報が発せられ
るので、いかなる車種に対しても装置のCPUや装置本
体を交換あるいは改造することなく、車速に応じた最適
なタイミングで警報を提供することができる。すなわ
ち、本発明では、車種に応じて、いろいろな種類の車両
用距離警報装置を準備する必要がなくなり、一つの装置
で、種々の種類の乗用車からトラックまでに対応して取
り付けることができる。
ば、常に車種に応じた適切な制動距離に基づき、基準距
離が算出され、その基準距離に基づき、警報が発せられ
るので、いかなる車種に対しても装置のCPUや装置本
体を交換あるいは改造することなく、車速に応じた最適
なタイミングで警報を提供することができる。すなわ
ち、本発明では、車種に応じて、いろいろな種類の車両
用距離警報装置を準備する必要がなくなり、一つの装置
で、種々の種類の乗用車からトラックまでに対応して取
り付けることができる。
【図1】 図1は本発明の1実施形態に係る車両用距離
警報装置の概略構成図である。
警報装置の概略構成図である。
【図2】 図2は隠しスイッチの構成を示す要部断面図
である。
である。
【図3】 図3は制動特性を示すグラフである。
【図4】 図4は図1に示す実施形態の装置の動作を示
すフローチャート図である。
すフローチャート図である。
【図5】 図5はセンサ部の詳細を示す要部断面図であ
る。
る。
【図6】 図6は図5のA部を示す要部斜視図である。
【図7】 図7は距離センサ部の作動例を示す概略図で
ある。
ある。
【図8】 図8は距離センサ部の作動例を示す概略図で
ある。
ある。
10… 距離センサ部 20… コントローラ 23… スピーカ 25… 警告ランプ 26… ユーザ設定用ボタン 28… 隠しボタン(スイッチ手段) 29… 制御手段 30… 車速センサ部 50… 車種別制動特性記憶手段 S4… 制動距離算出手段 S5… 補正手段
Claims (3)
- 【請求項1】 前方の目的物との距離を計測する距離セ
ンサ部(10)と、 車速を検出する車速センサ部(30)と、 車種別の車速に応じた制動特性が記憶してある車種別制
動特性記憶手段(50)と、 前記車種別制動特性記憶手段に記憶してある車種別制動
特性を選択するスイッチ手段(28)と、 前記スイッチ手段で選択された制動特性に基づき、前記
車速センサ部で検知された車速に対応する制動距離を算
出する制動距離算出手段(S4,29)と、 前記距離センサ部で検出された実距離と、前記制動距離
算出手段で算出された制動距離に基づく基準距離とを比
較し、所定の条件で警報を発生させる警報発生手段(S
6,23,25)とを有する、 車両用距離警報装置。 - 【請求項2】 前記スイッチ手段が隠しスイッチ(2
8)である請求項1に記載の車両用距離警報装置。 - 【請求項3】 前記基準距離を、前記制動距離を基準と
して、運転者が任意に設定することができる補正値を考
慮して演算する補正手段(S5,29)をさらに有する
請求項1に記載の車両用警報装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9070717A JPH10250507A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 車両用距離警報装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9070717A JPH10250507A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 車両用距離警報装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10250507A true JPH10250507A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=13439606
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9070717A Pending JPH10250507A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | 車両用距離警報装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10250507A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009245120A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Toyota Motor Corp | 交差点見通し検出装置 |
-
1997
- 1997-03-07 JP JP9070717A patent/JPH10250507A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009245120A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Toyota Motor Corp | 交差点見通し検出装置 |
JP4604103B2 (ja) * | 2008-03-31 | 2010-12-22 | トヨタ自動車株式会社 | 交差点見通し検出装置 |
US8451141B2 (en) | 2008-03-31 | 2013-05-28 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Intersection visibility determination device, vehicle with intersection visibility determination device, and method for determining intersection visibility |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US10818183B2 (en) | Vehicle and method for controlling thereof | |
KR101816423B1 (ko) | 사이드 미러 대체 디스플레이 장치 및 이의 출력 밝기 제어 방법 | |
US20060250224A1 (en) | Means of transport with a three-dimensional distance camera and method for the operation thereof | |
US20190168666A1 (en) | Light emitting unit for conveyance | |
JPH10170653A (ja) | 距離計測装置 | |
JPH10250510A (ja) | 車両用距離警報装置 | |
KR200407699Y1 (ko) | 졸음운전방지 및 무단 차선이탈 방지장치 | |
JPH10250507A (ja) | 車両用距離警報装置 | |
JP2887697B2 (ja) | 車間距離検知・警報装置におけるレーザレーダの光軸調整方式 | |
JPH10250506A (ja) | 乗物用距離測定装置および外乱検出方法 | |
JP2765329B2 (ja) | 車間距離検知・警報装置におけるレーザレーダの光軸調整装置 | |
JPH08184675A (ja) | 車間距離警報装置 | |
JPH10170255A (ja) | 距離計測装置 | |
JPH10310008A (ja) | 車間追突警報装置 | |
JP3622426B2 (ja) | 前方警報装置 | |
JPH10170655A (ja) | 距離計測装置 | |
JP2536306B2 (ja) | 車間距離検知・警報装置 | |
JP2986567B2 (ja) | 車間距離測定装置 | |
KR950013633B1 (ko) | 후속차량의 안전거리미확보시 정지등자동구동장치 | |
JPH10170254A (ja) | 距離計測装置 | |
JP2712547B2 (ja) | 運転者の運転状態検出装置 | |
JP3203860B2 (ja) | 車両用警報装置 | |
JP2548082Y2 (ja) | 車間距離検知・警報装置の発光告知装置 | |
JP2959256B2 (ja) | 車間距離検知・警報装置におけるレーザレーダの光軸調整装置 | |
JPH10157536A (ja) | 車間追突警報装置 |