JPH10250506A - 乗物用距離測定装置および外乱検出方法 - Google Patents

乗物用距離測定装置および外乱検出方法

Info

Publication number
JPH10250506A
JPH10250506A JP9070573A JP7057397A JPH10250506A JP H10250506 A JPH10250506 A JP H10250506A JP 9070573 A JP9070573 A JP 9070573A JP 7057397 A JP7057397 A JP 7057397A JP H10250506 A JPH10250506 A JP H10250506A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
disturbance
signal
distance
vehicle
receiving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9070573A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuhisa Nakahara
靖久 中原
Takuya Yanaka
拓弥 谷中
Masaki Ohira
昌樹 大平
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Calsonic Corp filed Critical Calsonic Corp
Priority to JP9070573A priority Critical patent/JPH10250506A/ja
Publication of JPH10250506A publication Critical patent/JPH10250506A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Optical Radar Systems And Details Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 太陽光などの外乱による誤作動を抑制し、信
頼性の高い乗物用距離測定装置を提供することと、乗物
用距離測定装置に用いて好適な外乱検出方法を提供する
こと。 【解決手段】 発信駆動手段50および受信駆動手段5
2に、所定の周期で発信駆動パルス信号のみが間引きさ
れた偽駆動パルスを含む同期した駆動パルス信号をそれ
ぞれ供給する駆動パルス信号供給手段29aと、駆動パ
ルス信号供給手段が偽駆動パルスを出力したタイミング
で、前記受信手段で受信した受信信号が、反射信号を受
信している状態を示している場合に、受信手段に外乱が
入っていると判断する外乱判断手段29cと、外乱判断
手段で外乱が入っていると判断した場合に、運転者に外
乱が入っていることを知らせる外乱表示手段22aとを
有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば自動車な
どの乗物に用い、前の乗物との間の距離を計測し、必要
に応じて運転者に警報を発生することができる乗物用距
離測定装置および外乱検出方法に係り、さらに詳しく
は、太陽光などの外乱によっても誤作動しない乗物用測
定装置および外乱検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば自動車に用いられる距離測定装
置は、自分の車両前方に赤外レーザ光などのレーザ光を
走査信号として照射し、前方車両で反射した反射光を受
光することにより、前方車両との車間距離を計測するこ
とができる。この測定装置では、車間距離を表示して安
全な車間距離を保って走行したり、追突や衝突の危険性
を予報して事故防止を図ることに利用されている。
【0003】従来の距離測定装置は、レーザ光を照射す
る発光装置と、反射光を受光する受光装置とを有する。
これら発光装置および受光装置は、駆動パルス信号で駆
動される。前方の車両や障害物との距離は、受光装置で
受光した光の受光信号に基づき演算される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
距離測定装置では、たとえば夕刻時において、太陽光が
西日となった場合に、受光装置に太陽光が入ることがあ
り、この場合に、受光装置では、太陽光と走査光の反射
光との区別が付かず、誤った距離データとして認識さ
れ、誤警報を出力する原因となっている。
【0005】本発明は、このような実状に鑑みてなさ
れ、太陽光などの外乱による誤作動を抑制し、信頼性の
高い乗物用距離測定装置を提供することを第1目的とす
る。また、本発明は、このような乗物用距離測定装置に
用いて好適な外乱検出方法を提供することを第2の目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、本発明に係る距離測定装置は、走査信号を発
信する発信手段と、前記発信手段から発信された走査信
号が目的物に反射して戻ってくる反射信号を受信する受
信手段と、前記発信手段からの発信を制御する発信駆動
手段と、前記受信手段での受信を制御する受信駆動手段
と、前記発信駆動手段および受信駆動手段からの出力信
号に基づき、目的物までの距離を演算する距離演算手段
と、前記発信駆動手段および受信駆動手段に、所定の周
期で発信駆動パルス信号のみが間引きされた偽駆動パル
スを含む同期した駆動パルス信号をそれぞれ供給する駆
動パルス信号供給手段と、前記駆動パルス信号供給手段
が偽駆動パルスを出力したタイミングで、前記受信手段
で受信した受信信号が、反射信号を受信している状態を
示している場合に、受信手段に外乱が入っていると判断
する外乱判断手段と、前記外乱判断手段で外乱が入って
いると判断した場合に、運転者に外乱が入っていること
を知らせる外乱表示手段とを有する。
【0007】前記発信駆動手段、受信駆動手段、距離演
算手段、駆動パルス信号供給手段、および外乱判断手段
は、それぞれ独立の電気回路または論理回路で構成され
ても良いが、半導体回路内に全て組み込まれた回路でも
良い。また、所望のソフトウエアが組み込まれたマイコ
ンチップなどであっても良い。外乱表示手段は、運転者
が知ることができるように、乗物が自動車であれば車内
に装着されることが好ましく、光、音あるいは画像によ
り、外乱であることを運転者に知らせる。画像による外
乱表示としては、外乱が太陽光である場合には、車内に
ある距離表示部分に「SUN」などの表示を、点灯ある
いは液晶表示させる。
【0008】本発明では、前記駆動パルス信号供給手段
とは、パルス信号を間引く手段を有するものであるが、
その間引き手段は、駆動パルス信号供給手段の内部に内
蔵させても良いし、外部に配置してもよい。また、所定
周期のパルス信号をキャンセルするようなものでも良
い。
【0009】本発明では、前記距離演算手段で演算され
た距離が所定距離以下の場合に、警報を発生させる警報
発生手段をさらに有し、前記外乱判断手段が、外乱が入
っていると判断した場合には、前記警報発生手段による
警報の発生を停止させるように動作することが好まし
い。警報を発生させるしきい値となる所定距離は、たと
えば乗り物の速度や路面状態などで変化させることもで
きる。警報としては、特に限定されず、警告光、警告音
などを例示することができる。警告音の場合には、距離
に応じて、音の大きさや、音の間隔を異ならせて警告す
るようにしても良い。
【0010】本発明では、前記外乱判断手段は、前記警
報発生手段による警報の発生の停止を、外乱判断手段で
外乱がなくなっていると判断するまで行うように動作す
ることが好ましい。外乱判断手段では、所定の周期で発
生する偽駆動パルスに基づくタイミングで、受信手段で
受信した受信信号が、反射信号を受信している状態を示
しているか否かを判断するので、外乱がなくなった状態
では、警報の発生の停止を速やかに解除することができ
る。本発明において、所定の周期とは、特に限定され
ず、0.01秒〜数秒程度が好ましい。あまりに短い周
期で偽駆動パルスを発生させると、本来の距離測定が不
正確になる傾向にあり、あまりに長い周期の場合には、
外乱の表示のタイミングが遅れる傾向にある。
【0011】本発明では、前記走査信号としては、特に
限定されないが、赤外レーザ光が好ましく用いられる。
その場合には、発信手段としては、レーザダイオードな
どの発光素子で構成され、受信手段としては、フォトダ
イオード、PINフォトダイオード、フォトトランジス
タなどで構成される。
【0012】本発明に係る乗物用距離測定装置が取り付
けられる乗物としては、特に限定されないが、自動車に
特に適している。
【0013】上記第2の目的を達成するために、本発明
に係る外乱検出方法は、発信手段から空間に所定間隔の
パルス列状走査信号を出力し、目的物に反射して戻って
くる反射信号を受信手段で受信し、その反射信号を用い
てデータ処理を行う方法において、前記発信手段および
受信手段に、所定の周期で発信駆動パルス信号のみが間
引きされた偽駆動パルスを含む同期した駆動パルス信号
をそれぞれ供給し、偽駆動パルスを出力したタイミング
で、前記受信手段で受信した受信信号が、反射信号を受
信している状態を示している場合に、受信手段に外乱が
入っていると判断することを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明に係る外乱検出方法および乗物用距離測
定装置では、たとえば走査信号として赤外レーザ光を用
いる場合に、受信手段に太陽光などの外乱が入った場合
には、次のようにして、本来の距離を測定できない状態
であることを運転者に知らせることができる。すなわ
ち、本発明では、駆動パルス信号供給手段により、所定
の周期で、偽駆動パルスを発生させている。偽駆動パル
スが供給されると、発信手段からは走査信号が発信され
ない状態で、受信手段が、受信待機状態となる。
【0015】そのタイミングで、太陽光などの外乱が入
らない状態であれば、受信手段は、走査信号に基づく反
射信号を受け取らず、受信信号がローレベルとなるはず
である。ところが、そのタイミングで、受信手段に太陽
光などの外乱が入り込んだ場合には、受信信号がハイレ
ベルとなる。発信手段からの発信がない状態で、受信手
段からの受信信号がハイレベルとなることは、この信号
が外乱によるものだと判断することができる。
【0016】そこで、外乱判断手段では、このような場
合には、外乱表示手段に信号を送り、光、音あるいは画
像により、外乱表示を行う。運転者は、その外乱表示に
基づき、距離測定装置が正確に距離を測定できない状態
であることを知ることができる。その結果、太陽光など
の外乱に基づく誤った距離表示や警報を、正規の距離表
示や警報として、運転者に知らされることがなくなり、
装置の信頼性が増大する。また、誤った表示や警報に基
づき、運転者が慌てることもなくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、図面に示す実施
形態に基づき説明する。
【0018】図1は本発明の1実施形態に係る乗物用距
離測定装置の概略ブロック図、図2(A)〜(F)は図
1に示す装置のタイミングチャート図、図3は図1に示
す装置の全体構成図、図4は図1に示すセンサ部の概略
断面図、図5は図4のA部の拡大斜視図、図6,7は距
離測定装置の使用態様を示す概略図である。
【0019】以下に説明する本発明の実施形態では、本
発明に係る乗物用距離測定装置を、自動車用として用い
た場合について説明する。
【0020】図3に示すように、本実施形態の距離測定
装置は、センサ部10と、コントローラ20とを有す
る。センサ部10は、たとえば自動車の前方バンパ近傍
に取り付けられる。コントローラ20は、自動車の運転
手が操作および見ることができるように、車内のインス
トルメントパネルなどに取り付けられる。
【0021】センサ10は、図4に示すように、第1の
ケーシング11と第2のケーシング12とを有し、これ
ら第1および第2のケーシング11,12内に、発信手
段としての発光部1、受信手段としての受光部2、ミラ
ー3およびステッピングモータ4が内蔵してある。
【0022】レーザダイオードなどからなる発光部1
は、当該レーザダイオード1の制御回路(図1に示す発
信駆動手段50)が形成されたプリント基板1aに実装
されており、コントローラ20に内蔵された制御手段2
9(図1に示す駆動パルス信号供給手段29a、距離演
算手段29b、外乱判断手段29cなどを内蔵)からの
駆動信号を受信すると、赤外レーザ光から成る走査光
(走査信号)SBの垂直方向の送光角度が約2°、水平
方向の送光角度が約2°となるように、レーザスポット
光LSをミラー3に向けて照射する。なお、制御手段2
9は、マイクロコンピュータ、論理演算回路、あるいは
電子回路などで構成される。
【0023】ミラー3は、ミラーホルダ3aに取り付け
られた状態で、ステッピングモータ4の出力軸4aに直
接取り付けられており、発光部1からのレーザスポット
光LSを発光口13へ向けて反射する。
【0024】本実施形態で用いられているステッピング
モータ4は、いわゆるハイブリッド型のもので、詳細な
説明は省略するが、永久磁石とロータコアとからなるロ
ータと、コイルとステータコアとからなるステータとを
有し、ロータコアおよびステータコアの両方に小歯が形
成され、さらにロータコアが2分割されている。ハイブ
リッド型ステッピングモータ4は、他のPM型やVR型
に比べて高トルクであり、しかも位置決め精度がきわめ
て優れているので、本実施形態に係るミラー3のステッ
ピング動作に適している。ただし、本発明の距離測定装
置では、HB型以外のPM型或いはVR型ステッピング
モータを用いることも可能である。
【0025】このステッピングモータ4への動作信号
は、図示しないハーネスを介してコントローラ20に内
蔵された制御手段29から送信されるが、ステッピング
モータ4の現在の回転位置を検出するために、位置検出
手段としてのフォトインタラプタ5が設けてある。
【0026】このフォトインタラプタ5は、図5に拡大
して示すように、ミラーホルダ3aに一体的に形成され
た遮光部3bが通過できる凹部5aを有し、この凹部5
aの水平面のそれぞれにスリット5bが形成され、一方
のスリット5bに埋設された赤外LEDと他方のスリッ
ト5bに埋設されたフォトICとによって、遮光部3b
の通過を検出する。本実施形態のフォトインタラプタ5
は、遮光部3bを検出したとき、つまり遮光時にハイレ
ベル信号をコントローラ20の制御手段29へ出力す
る。
【0027】センサ部10の第2のケーシング12に
は、既述した発光口13に隣接して受光口14が形成さ
れており、前方車両あるいは障害物などの目的物で反射
した反射光(反射信号)RBを取り込むようになってい
る。ここで、受光部2は、フォトダイオード、PINフ
ォトダイオード、フォトトランジスタなどで構成してあ
る。この受光素子2は、当該受光素子の制御回路(図1
に示す受信駆動手段)が形成されたプリント基板2aに
実装された状態で、第3のケーシング15に取り付けて
ある。
【0028】なお、本実施形態では、プリント基板2a
を第3のケーシング15に取り付けるにあたり、当該プ
リント基板2aと第3のケーシング15との間に、ウレ
タンゴムなどの光不透過材料からなる部材8が介装して
あり、これによりミラー3で反射した走査光SBが、プ
リント基板2aと第3のケーシング15との隙間から入
って受光部2に検知されるのを防止する。
【0029】第3のケーシング15は、第2のケーシン
グ12との間で保護ガラスや集光レンズを保持する機能
をも有する。すなわち、発光口13には、Oリングを介
して保護ガラス6aが設けてあり、受光口14には、O
リングを介して外側に保護ガラス6b、内側にフレネル
レンズ7が設けてあり、これらは第2のケーシング12
と第3のケーシング15とによって挟持してある。
【0030】本実施形態では、集光レンズ7としてフレ
ネルレンズを採用しているが、フレネルレンズ7のフレ
ネル面7a側を内側に、平坦面7b側を外側にして配置
することにより、保護ガラス6bを省略することもでき
る。こうすることで、反射光が保護ガラス6bを透過す
る分の透過率の減少がなくなるので、検出精度が高まる
とともに、保護レンズ6bを省略する分だけコストダウ
ンを図ることができる。
【0031】図3に示すように、コントローラ20の前
面には、主電源ボタン21、センサ部10で検出された
目的物との距離Lを表示するディジタル表示部22、追
突警報や車間警報などの警報音を発するスピーカ23
(図1に示す警報発生手段23aに対応)、この警報音
の音量を調節するための音量ボリューム24、追突警告
や車間警告などの警告を3色のランプで表示する警告ラ
ンプ25(図1に示す警報発生手段23aに対応)、警
報タイミングの設定や車間警報音の解除を行うためのユ
ーザ設定用ボタン26、保護ガラス6a,6bや集光レ
ンズ7の汚れを警告するためのレンズ汚れ警告ランプ2
7、およびこの距離測定装置を車載する際の初期設定モ
ードを実行する初期設定用ボタン28が設けてある。
【0032】ディジタル表示部22には、目的物との距
離Lがそのままメートル数で表示されるが、この計測さ
れた距離Lに基づいて、警報音と警告ランプとで運転者
に危険性を喚起するようにもなっている。また、この表
示部22は、図1に示す外乱表示手段22aも兼ねてお
り、太陽光などの外乱が図4に示すセンサ部10の受光
部2へ入力した場合には、後述する手段で、「SUN」
などの外乱表示をも行うようになっている。
【0033】本実施形態では、前方車両と安全な車間距
離Lが維持されている場合には、警報音は鳴らさず、ま
た図3に示す警告ランプ25は無点灯或いは緑、橙色の
点灯を行う。前方車両との距離Lが安全な車間距離より
も近づいた場合には、断続的な警報音を鳴らすととも
に、警告ランプ25は赤色の点灯を行う。さらに、前方
車両との車間距離Lがきわめて近くなり追突するおそれ
がある場合には、連続的な警報音を鳴らすとともに、赤
色、橙色および緑色の全ての警告ランプ25を用い、か
つこれらを点滅させる。
【0034】ユーザ設定用ボタン26は、車間警報と追
突警報のそれぞれの警報タイミングを設定するボタンで
あり、例えば、モードボタン26aを押すと車間警報の
警報タイミングの設定モードとなり、UPおよびDOW
Nボタン26bを用いてディジタル表示部22に表示さ
れる1〜20の数値で警報タイミングのレンジ(警報す
る車間距離の基準値)を切り替えることができる。さら
にモードボタン26aを押すと追突警報の警報タイミン
グの設定モードとなり、UPおよびDOWNボタン26
bを用いてディジタル表示部22に表示される1〜20
の数値で警報タイミングのレンジ(警報する追突距離の
基準値)を切り替えることができる。また、これらのボ
タン26a,26bにより、警報のON/OFFも切り
替えられる。
【0035】図3に示すコントローラ20には、車両の
車速センサ30からの情報が入力され、車速が1km/
h以上になったときに車間警報および追突警報が実行さ
れ、この速度未満ではこれらの警報は稼働しないように
なっている。また、コントローラ20には、車両のハン
ドル角センサ40からの情報が入力され、自車両の走行
方向を認識することにより、走査光の有効方位を選択す
るようにコントローラ20のマイクロコンピュータまた
は電子回路で処理される。
【0036】特に本実施形態の車間追突警報装置では、
ステッピングモータ4によりミラー3を往復回転運動さ
せ、たとえば図6,7に示すように、走査光SBを水平
方向に、つまり→→→→→…と走査する。こ
の際、図4に示すステッピングモータ4の出力軸4aを
連続的に往復運動させるのではなく、微少時間だけ一時
的に停止させ、この停止時に、レーザダイオード1から
のレーザ光LSを当該ミラー3に照射する。
【0037】すなわち、図4に示すステッピングモータ
4が回転している間はレーザダイオード1からの発光は
行わず、各ステップでモータの回転が停止したときにレ
ーザダイオード1を発光させる。しかも、本実施形態で
は、図6,7に示すように、ハンドル角に基づき、直進
走行の場合とカーブ走行の場合とで、走査光〜の強
さ(測定可能距離)を変化させている。
【0038】たとえば図7に示すようなカーブ路におい
ては、中央正面に中央分離帯や対向車両V3が存在する
こともあり、3つの走査光のうちの中央の走査光
の測定距離を大きくとると、これらリフレクタや対向
車両V3を検出してしまう。このため、ハンドル角セン
サ40でカーブ路であることが認識されると、そのカー
ブ方向の走査光(図示する場合は走査ビーム)の測定
距離を大きくし、他の走査光の測定距離を小さくす
る。これにより、カーブ方向の前方車両V2のみが検出
され、車間距離および追突の警報に関係する目的物のみ
との距離Lを抽出して計測することができる。
【0039】この場合、本実施形態の車間追突警報装置
では、ステッピングモータ4を用いてミラー3を往復回
転運動させる際に、所定時間だけ一時的に停止させ、こ
の停止時にレーザ光LSを当該ミラー3に照射すること
により、回転振動誤差が抑制され走査光SBの方位角度
がきわめて正確であるため、カーブ方向の精度が高く、
誤警報を防止することができる。
【0040】一方、図6に示すような直線路において
は、通常、進行方向に前方車両V2が存在するため、3
つの走査光のうちの中央の走査光の測定距離を
大きくし、他の走査光の測定距離を小さく設定す
る。これにより、前方側方に存在するリフレクタや対向
車両が検出されないので、必要とされる前方車両V2の
みを適切に認識することができ、しかも同図に示すよう
に、急な割込車両V3があった場合にも、左右両側の走
査光によって検出できる。
【0041】本実施形態の距離測定装置は、上述したよ
うな構成の装置において、図4に示す発光部1および受
光部2の駆動を制御し、受光部2からの受信信号に基づ
き、目的物までの距離を演算する制御手段29に特徴を
有する。なお、以下の説明では、説明の容易化のため
に、図4に示すミラー3を往復回転運動させずに、発光
部1および受光部2の駆動を制御し、受光部2からの受
信信号に基づき、目的物までの距離を演算することにす
る。以下に説明する制御は、実際には、図6に示す走査
光の場合にのみ適用する。
【0042】前述したように、図4に示す制御手段29
には、図1に示す駆動パルス信号供給手段29a、距離
演算手段29b、外乱判断手段29cなどが内蔵してあ
る。本実施形態の駆動パルス信号供給手段29aは、図
4に示す基板1a,2aにそれぞれ実装された図1に示
す発信駆動手段50および受信駆動手段52へ、駆動パ
ルス信号を供給する。これらの駆動パルス信号に基づ
き、駆動手段50,52は、図1,4に示す発信手段と
しての発光部1と、受信手段としての受光部2を制御す
る。
【0043】図1に示す駆動パルス信号供給手段29a
から発信駆動手段50へ供給される発信駆動パルス信号
の波形を、たとえば図2(A)に示す。また、駆動パル
ス信号供給手段29aから受信駆動手段52へ供給され
る受信駆動パルス信号の波形を、たとえば図2(B)に
示す。
【0044】図2(A)に示す発信駆動パルス信号は、
所定の短周期でハイレベルHとなるパルス信号であり、
ハイレベルHの駆動パルスが図1に示す発信駆動手段5
0へ入力された場合にのみ、図4に示す発光部1から走
査光LSが発信されるようになっている。
【0045】図2(B)に示す受信駆動パルス信号は、
図2(A)に示す発信駆動パルス信号に同期して、所定
の短周期でハイレベルHとなるパルス信号であり、ハイ
レベルHの駆動パルスが図1に示す受信駆動手段52へ
入力された場合にのみ、図4に示す受光部1において、
反射光RBの受光信号を受けるようになっている。
【0046】本実施形態では、図1に示す駆動パルス信
号供給手段29aから供給される駆動パルス信号は、図
2(A),(B)に示すように、従来の駆動パルス信号
と異なり、たとえば複数の実駆動パルスP1,P1’毎
に、所定の周期で、発信駆動パルス信号のみが間引きさ
れた偽駆動パルスP2,P2’を含む同期した駆動パル
ス信号である。
【0047】図1に示す駆動パルス信号供給手段29a
は、距離演算手段29bにもパルス信号を供給する。受
信駆動手段52は、受信手段としての受光部2に受光し
た受光信号を波形整形し、距離演算手段29bへ送る。
【0048】受光部2へ太陽光などの外乱が入らない正
常状態で、受光部2で受光された受光信号の波形を図2
(C)に示し、その波形整形後の波形を図2(D)に示
す。また、受光部2へ太陽光などの外乱が入った異常状
態で、受光部2で受光された受光信号の波形を図2
(E)に示し、その波形整形後の波形を図2(F)に示
す。
【0049】受信駆動手段52で波形整形された後の受
光信号は、図1に示す距離演算手段29bと共に、外乱
判断手段29cへも送信する。外乱判断手段29cで
は、駆動パルス信号供給手段29aが偽駆動パルスP
2,P2’を出力したタイミングで、受光信号が、ハイ
レベルHであるか否かを判断する。そのタイミングで、
太陽光などの外乱が入らない状態であれば、図2(D)
に示すように、受光信号がローレベルとなるはずであ
る。ところが、そのタイミングで、受光部2に太陽光な
どの外乱が入り込んだ場合には、図2(F)に示すよう
に、受光信号がハイレベルHとなる。偽駆動パルスP
2,P2’のタイミングでは、発光部2からの発光はな
いはずであるから、受光信号がハイレベルHとなること
は、この信号が外乱によるものだと判断することができ
る。
【0050】そこで、図1に示す外乱判断手段29cで
は、このような場合には、外乱表示手段22aに信号を
送り、図3に示すディジタル表示部22に、SUNのマ
ークを表示させ、外乱表示を行う。図3に示す表示部2
2には、通常では、前方に存在する車両または障害物と
の距離を表示するが、外乱時に、SUNのマークを表示
させることで、運転者は、その外乱表示に基づき、距離
測定装置が正確に距離を測定できない状態であることを
知ることができる。その外乱表示は、図2に示す次の周
期の偽駆動パルスP2,P2’のタイミングまで持続
し、そのタイミングで、再度、外乱判断手段29cによ
る判断が行われ、その判断結果で外乱がなくなれば、外
乱表示は解除される。
【0051】なお、図1に示す外乱表示手段22aは、
図3に示すスピーカ23とも連動していても良く、スピ
ーカ23により、太陽光により測定不能である旨を、音
声で運転者に知らせることも可能である。
【0052】また、本実施形態の外乱判断手段29cか
らの信号は、距離演算手段29bからの信号で駆動され
る警報発生手段23aにも入力され、太陽光などの外乱
があると判断された場合に、警報の発生をキャンセルす
るようになっている。外乱がある場合には、距離を正確
に測定できないので、誤警報を防止するためである。
【0053】なお、正常時には、図1に示す外乱判断手
段29cでは、図2に示す偽駆動パルスP2,P2’の
タイミングで、図2(D)に示すように、受光信号のロ
ーレベルLを検知し、正常時であることを判断する。そ
こで、外乱判断手段29cは、距離演算手段29bに信
号を送り、距離演算手段29bによる距離の演算を行
う。距離の演算は、図2(A)に示す実駆動パルスP1
と、波形整形後の受光パルスP3とを比較し、その時間
遅れを演算することで、目的物と装置との間の距離を測
定する。その演算結果は、図3に示す表示部22に表示
される。
【0054】その演算された距離が設定された所定距離
よりも小さい場合には、注意すべき車間距離であると判
断し、図1に示す警報発生手段23aにより警報する。
警報発生手段23aは、図3に示すスピーカ23および
警告ランプ25を駆動し、運転者に警告する。
【0055】このように本本実施形態では、太陽光など
の外乱に基づく誤った距離表示や警報を、正規の距離表
示や警報として、運転者に知らされることがなくなり、
装置の信頼性が増大する。また、誤った表示や警報に基
づき、運転者が慌てることもなくなる。
【0056】なお、本発明は、上述した実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変する
ことができる。
【0057】たとえば、発信手段としては、赤外レーザ
光を出力する発光部2に限定されず、その他のレーザ光
あるいは、電磁波、超音波を出力する発信手段を用いる
ことができる。ただし、その場合には、その発信手段の
種類に応じて、受信手段も、適切なものに変える必要が
ある。発信手段の種類を変えた場合には、受信手段に入
ってくる外乱の種類も異なってくるが、本発明では、上
述した手段を用いることにより、外乱の影響を検知する
ことができる。
【0058】また、本発明の距離測定装置は、上述した
自動車用距離測定装置以外にも、たとえば後側方警報装
置、自動追従装置、車間距離自動維持運転装置、衝突速
度低減装置、事故回避自動操作装置、コーナ進入減速装
置などの各種事故回避装置にも同様に適用することがで
きる。
【0059】さらに本発明の距離測定装置は、自動車の
みに適用されることなく、電車、モノレール式乗物、船
舶、その他の乗物にも用いることができる。ただし、自
動車に用いて好適である。また、本発明に係る外乱検出
方法は、距離測定に限定されず、何らかのパルス列状走
査用信号を出力し、目的物に反射して戻ってくる反射信
号をデータ処理する際に、外乱の影響を判断する方法の
全てに対して適用することができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明に係る
乗物用距離測定装置によれば、乗物の運転者には、太陽
光などの外乱に基づく、誤った距離表示または警報を、
正規の距離表示または警報として知らされることがなく
なり、装置の信頼性が増大する。また、誤った表示や警
報に基づき、運転者が慌てることもなくなる。また、本
発明に係る外乱検出方法によれば、受信部に入る外乱の
影響を確実に見つけることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の1実施形態に係る乗物用距離
測定装置の概略ブロック図である。
【図2】 図2(A)〜(F)は図1に示す装置のタイ
ミングチャート図である。
【図3】 図3は図1に示す装置の全体構成図である。
【図4】 図4は図1に示すセンサ部の概略断面図であ
る。
【図5】 図5は図4のA部の拡大斜視図である。
【図6】 図6は距離測定装置の使用態様を示す概略図
である。
【図7】 図7は距離測定装置の使用態様を示す概略図
である。
【符号の説明】
1… 発光部(発信手段) 2… 受光部(受信手段) 22a… 外乱表示手段 23a… 警報発生装置 29a… 駆動パルス信号供給手段 29b… 距離演算手段 29c… 外乱判断手段 50… 発信駆動手段 52… 受信駆動手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走査信号を発信する発信手段(1)と、 前記発信手段から発信された走査信号が目的物に反射し
    て戻ってくる反射信号を受信する受信手段(2)と、 前記発信手段からの発信を制御する発信駆動手段(5
    0)と、 前記受信手段での受信を制御する受信駆動手段(52)
    と、 前記発信駆動手段および受信駆動手段からの出力信号に
    基づき、目的物までの距離を演算する距離演算手段(2
    9b)と、 前記発信駆動手段および受信駆動手段に、所定の周期で
    発信駆動パルス信号のみが間引きされた偽駆動パルスを
    含む同期した駆動パルス信号をそれぞれ供給する駆動パ
    ルス信号供給手段(29a)と、 前記駆動パルス信号供給手段が偽駆動パルスを出力した
    タイミングで、前記受信手段で受信した受信信号が、反
    射信号を受信している状態を示している場合に、受信手
    段に外乱が入っていると判断する外乱判断手段(29
    c)と、 前記外乱判断手段で外乱が入っていると判断した場合
    に、運転者に外乱が入っていることを知らせる外乱表示
    手段(22a)とを有する、 乗物用距離測定装置。
  2. 【請求項2】 前記距離演算手段(29b)で演算され
    た距離が所定距離以下の場合に、警報を発生させる警報
    発生手段(23a)をさらに有し、 前記外乱判断手段が、外乱が入っていると判断した場合
    には、前記警報発生手段による警報の発生を停止させる
    ように動作する請求項1に記載の乗物用距離測定装置。
  3. 【請求項3】 前記外乱判断手段(29c)は、前記警
    報発生手段による警報の発生の停止を、外乱判断手段で
    外乱がなくなっていると判断するまで行うように動作す
    る請求項2に記載の乗物用距離測定装置。
  4. 【請求項4】 前記走査信号が赤外レーザ光である請求
    項1〜3のいずれかに記載の乗物用距離測定装置。
  5. 【請求項5】 発信手段から空間に所定間隔のパルス列
    状走査信号を出力し、目的物に反射して戻ってくる反射
    信号を受信手段で受信し、その反射信号を用いてデータ
    処理を行う方法において、 前記発信手段および受信手段に、所定の周期で発信駆動
    パルス信号のみが間引きされた偽駆動パルスを含む同期
    した駆動パルス信号をそれぞれ供給し、 偽駆動パルスを出力したタイミングで、前記受信手段で
    受信した受信信号が、反射信号を受信している状態を示
    している場合に、受信手段に外乱が入っていると判断す
    ることを特徴とする外乱検出方法。
JP9070573A 1997-03-07 1997-03-07 乗物用距離測定装置および外乱検出方法 Pending JPH10250506A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9070573A JPH10250506A (ja) 1997-03-07 1997-03-07 乗物用距離測定装置および外乱検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9070573A JPH10250506A (ja) 1997-03-07 1997-03-07 乗物用距離測定装置および外乱検出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10250506A true JPH10250506A (ja) 1998-09-22

Family

ID=13435440

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9070573A Pending JPH10250506A (ja) 1997-03-07 1997-03-07 乗物用距離測定装置および外乱検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10250506A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005249743A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Omron Corp レーダ装置
JP2005249742A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Omron Corp レーダ装置
WO2017159312A1 (ja) * 2016-03-15 2017-09-21 ソニー株式会社 画像処理装置、撮像装置、および画像処理方法、並びにプログラム
JP2021505893A (ja) * 2017-12-08 2021-02-18 ベロダイン ライダー, インク. 光測距及び検出システムにおける戻り信号の検出を改善するためのシステム及び方法
WO2023039733A1 (zh) * 2021-09-14 2023-03-23 华为技术有限公司 信号处理方法及相关装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005249743A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Omron Corp レーダ装置
JP2005249742A (ja) * 2004-03-08 2005-09-15 Omron Corp レーダ装置
WO2017159312A1 (ja) * 2016-03-15 2017-09-21 ソニー株式会社 画像処理装置、撮像装置、および画像処理方法、並びにプログラム
JP2021505893A (ja) * 2017-12-08 2021-02-18 ベロダイン ライダー, インク. 光測距及び検出システムにおける戻り信号の検出を改善するためのシステム及び方法
WO2023039733A1 (zh) * 2021-09-14 2023-03-23 华为技术有限公司 信号处理方法及相关装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1261957B1 (en) Blind spot detector
JPH10170653A (ja) 距離計測装置
JPH10250506A (ja) 乗物用距離測定装置および外乱検出方法
JPH1031064A (ja) 走査型レーザレーダ装置
JPH10250510A (ja) 車両用距離警報装置
JP3670095B2 (ja) 衝突防止装置
JPH1172562A (ja) 車間距離警報装置
JPH10332322A (ja) 測距装置
JPH10170255A (ja) 距離計測装置
JPH10170655A (ja) 距離計測装置
KR0132370B1 (ko) 차량의 추돌방지 장치
KR100937905B1 (ko) 물체감지장치
JPH10310008A (ja) 車間追突警報装置
JPH0651054A (ja) 車両用反射測定装置
JPH1194945A (ja) 車上用レーザレーダ装置
JPH07333341A (ja) 障害物検出装置
JPH10170264A (ja) 距離計測装置およびこれを用いた事故回避装置
JPH10250507A (ja) 車両用距離警報装置
JPH10119674A (ja) 車両の衝突警報システム
JPH10157536A (ja) 車間追突警報装置
JPH08160138A (ja) 車間距離警報装置
JP2712547B2 (ja) 運転者の運転状態検出装置
JPH08254577A (ja) 車両用衝突警報装置
JP2002329289A (ja) 車両検出方法及び装置
JPH10170254A (ja) 距離計測装置