JPH10250470A - ターンシグナルキャンセル機構 - Google Patents
ターンシグナルキャンセル機構Info
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- JPH10250470A JPH10250470A JP7073897A JP7073897A JPH10250470A JP H10250470 A JPH10250470 A JP H10250470A JP 7073897 A JP7073897 A JP 7073897A JP 7073897 A JP7073897 A JP 7073897A JP H10250470 A JPH10250470 A JP H10250470A
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- JP
- Japan
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- ratchet
- turn
- neutral position
- bracket
- cancel cam
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ラチェット37がラチェットスプリング49
のバネ力で戻るとき、アーム35に衝当して発生する打
音を低減できるターンシグナルキャンセル機構。 【解決手段】 ターンブラケット34が右折方向位置叉
は左折方向位置にあって、キャンセルカム31が同方向
へ回転し、ラチェット37の先端に係合して、ラチェッ
ト37が回動してその基端部が近接していたアーム35
から離間し、さらにキャンセルカム31が同方向へ回転
してラチェット37の先端から外れ、ラチェット37が
ラチェットスプリング49の力で戻るとき、ケース33
の湾曲面50とラチェット37の摺接凸部46との間の
摩擦力によってラチェット37の回動速度が減速される
打音を低減できる。
のバネ力で戻るとき、アーム35に衝当して発生する打
音を低減できるターンシグナルキャンセル機構。 【解決手段】 ターンブラケット34が右折方向位置叉
は左折方向位置にあって、キャンセルカム31が同方向
へ回転し、ラチェット37の先端に係合して、ラチェッ
ト37が回動してその基端部が近接していたアーム35
から離間し、さらにキャンセルカム31が同方向へ回転
してラチェット37の先端から外れ、ラチェット37が
ラチェットスプリング49の力で戻るとき、ケース33
の湾曲面50とラチェット37の摺接凸部46との間の
摩擦力によってラチェット37の回動速度が減速される
打音を低減できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の進行方向を指
示するため中立位置から右折方向位置叉は左折方向位置
に回動操作したターンシグナルレバーを、ステアリング
シャフトの反対方向の回転により自動的に中立位置へ復
帰させるターンシグナルキャンセル機構に関する。
示するため中立位置から右折方向位置叉は左折方向位置
に回動操作したターンシグナルレバーを、ステアリング
シャフトの反対方向の回転により自動的に中立位置へ復
帰させるターンシグナルキャンセル機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のターンシグナルキャンセル機構の
一形式を図4に示すに、当該キャンセル機構10はステ
アリングシャフトと一体に回転するキャンセルカム11
と、ターンシグナルレバー12の操作に連動して中立位
置から右折方向位置叉は左折方向位置に回動可能にケー
ス13に組付けたターンブラケット14と、左右一対の
アーム15を有するバックプレート16と、ケース13
に進退可能かつ中立位置から左右方向へ回動可能に組付
けたラチェット17を備えている。ターンブラケット1
4の左右の先端部にはそれぞれ節度ピース18と節度ス
プリング19が組込まれ、ケース13に設けた節度山2
0に圧接して、ターンブラケット14を中立位置、右折
位置叉は左折位置に保持している。ターンブラケット1
4の上面には左右一対の凸条21が設けられ、バックプ
レート16が両凸条21に左右方向に往復移動可能に組
付けられ、両凸条21間に装着したバックスプリング2
2にて中立位置に保持されている。ラチェット17は上
面に凸部23、下面に凸部24と溝部25を有し、上側
凸部23が図示略のケース上蓋に設けた長溝26に嵌合
し、下側凸部24がターンブラケット14の先端内側に
設けた山形のカム面27に摺接している。下面の段部2
5にラチェットスプリング28が装着され、ラチェット
17をキャンセルカム11に向けて付勢すると共に中立
位置に保持している。
一形式を図4に示すに、当該キャンセル機構10はステ
アリングシャフトと一体に回転するキャンセルカム11
と、ターンシグナルレバー12の操作に連動して中立位
置から右折方向位置叉は左折方向位置に回動可能にケー
ス13に組付けたターンブラケット14と、左右一対の
アーム15を有するバックプレート16と、ケース13
に進退可能かつ中立位置から左右方向へ回動可能に組付
けたラチェット17を備えている。ターンブラケット1
4の左右の先端部にはそれぞれ節度ピース18と節度ス
プリング19が組込まれ、ケース13に設けた節度山2
0に圧接して、ターンブラケット14を中立位置、右折
位置叉は左折位置に保持している。ターンブラケット1
4の上面には左右一対の凸条21が設けられ、バックプ
レート16が両凸条21に左右方向に往復移動可能に組
付けられ、両凸条21間に装着したバックスプリング2
2にて中立位置に保持されている。ラチェット17は上
面に凸部23、下面に凸部24と溝部25を有し、上側
凸部23が図示略のケース上蓋に設けた長溝26に嵌合
し、下側凸部24がターンブラケット14の先端内側に
設けた山形のカム面27に摺接している。下面の段部2
5にラチェットスプリング28が装着され、ラチェット
17をキャンセルカム11に向けて付勢すると共に中立
位置に保持している。
【0003】従来のターンシグナルキャンセル機構10
の構造は以上の通りであって、図4に示すようにターン
ブラケット14が中立位置にあるとき、下側凸部24が
カム面27の山の頂部に摺接し、ラチェット17の先端
部がキャンセルカム11の回転軌跡から退避している。
図5に示すように、ターンレバー12を操作すると、タ
ーンブラケット14が左折方向位置へ回動し、節度山2
0と節度ピース18及び節度スプリング19によってそ
の位置に保持される。また、ターンブラケット14の回
動に伴い、カム面27の山の頂部に摺接していた下側凸
部24が谷部に摺接するので、ラチェット17が長溝2
6に沿って前進し、先端部がキャンセルカム11の回転
軌跡内に進入し、ラチェット17の基端部が一方のアー
ム15に近接する。ターンブラケット14が左折方向位
置にあって、ステアリングシャフトの回転に伴いキャン
セルカム11が同方向(矢印A)へ回転するとき、ラチ
ェット17の先端に係合し、ラチェット17の基端部が
近接していたアーム15から離間する方向に回動する。
一方、キャンセルカム11が反対方向(矢印B)へ回転
すると、ラチェット17の基端部が近接しているアーム
15に係合し、バックプレート16と一体にターンブラ
ケット14を中立位置へ復帰させる。ターンシグナルレ
バー12を回動操作してそのまま手を離さずに保持する
と、同レバー12と一体のターンブラケット14が左折
方向位置にロックされる。ターンブラケット14がロッ
クされた状態でキャンセルカム11が反対方向に回転す
ると、ラチェット17の基端部が近接していたアーム1
5に係合し、バックスプリング22が圧縮して同プレー
ト16が凸条21に沿って右方向に移動し、ラチェット
17の喰い付き逃げが生じる。以上、ターンシグナルレ
バーを左折操作した場合について説明したが、右折操作
の場合も同様である。
の構造は以上の通りであって、図4に示すようにターン
ブラケット14が中立位置にあるとき、下側凸部24が
カム面27の山の頂部に摺接し、ラチェット17の先端
部がキャンセルカム11の回転軌跡から退避している。
図5に示すように、ターンレバー12を操作すると、タ
ーンブラケット14が左折方向位置へ回動し、節度山2
0と節度ピース18及び節度スプリング19によってそ
の位置に保持される。また、ターンブラケット14の回
動に伴い、カム面27の山の頂部に摺接していた下側凸
部24が谷部に摺接するので、ラチェット17が長溝2
6に沿って前進し、先端部がキャンセルカム11の回転
軌跡内に進入し、ラチェット17の基端部が一方のアー
ム15に近接する。ターンブラケット14が左折方向位
置にあって、ステアリングシャフトの回転に伴いキャン
セルカム11が同方向(矢印A)へ回転するとき、ラチ
ェット17の先端に係合し、ラチェット17の基端部が
近接していたアーム15から離間する方向に回動する。
一方、キャンセルカム11が反対方向(矢印B)へ回転
すると、ラチェット17の基端部が近接しているアーム
15に係合し、バックプレート16と一体にターンブラ
ケット14を中立位置へ復帰させる。ターンシグナルレ
バー12を回動操作してそのまま手を離さずに保持する
と、同レバー12と一体のターンブラケット14が左折
方向位置にロックされる。ターンブラケット14がロッ
クされた状態でキャンセルカム11が反対方向に回転す
ると、ラチェット17の基端部が近接していたアーム1
5に係合し、バックスプリング22が圧縮して同プレー
ト16が凸条21に沿って右方向に移動し、ラチェット
17の喰い付き逃げが生じる。以上、ターンシグナルレ
バーを左折操作した場合について説明したが、右折操作
の場合も同様である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のターンシグナルキャンセル機構10では、ターンブ
ラケット14が右折方向位置叉は左折方向位置にあっ
て、キャンセルカム11が同方向へ回転すると、ラチェ
ット17の先端に係合して、ラチェット17が回動し基
端部が近接していたアーム15から離間するが、さらに
キャンセルカム11が同方向へ回転してラチェット17
の先端から外れると、ラチェット17がラチェットスプ
リング28のバネ力で急速に回動復帰し、アーム15に
衝当して打音が発生する。本発明はかかる打音を低減で
きるターンシグナルキャンセル機構を提供することを目
的とする。
来のターンシグナルキャンセル機構10では、ターンブ
ラケット14が右折方向位置叉は左折方向位置にあっ
て、キャンセルカム11が同方向へ回転すると、ラチェ
ット17の先端に係合して、ラチェット17が回動し基
端部が近接していたアーム15から離間するが、さらに
キャンセルカム11が同方向へ回転してラチェット17
の先端から外れると、ラチェット17がラチェットスプ
リング28のバネ力で急速に回動復帰し、アーム15に
衝当して打音が発生する。本発明はかかる打音を低減で
きるターンシグナルキャンセル機構を提供することを目
的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、ステアリングシャフトと一体に回転するキャンセル
カムと、ターンシグナルレバーの操作に連動して中立位
置と右折方向位置叉は左折方向位置の間で回動可能にケ
ースに組付けたターンブラケットと、左右一対のアーム
を有しターンブラケットに中立位置から左右方向へ往復
移動可能に組付けられ、かつバックスプリングで中立位
置に保持したバックプレートと、ターンブラケットを中
立位置と右折方向位置及び左折方向位置のいずれか一位
置に保持する節度機構と、前記ケースに進退可能かつ中
立位置から左右方向へ回動可能に組付けられラチェット
スプリングで前記キャンセルカムの回転軌跡内に進入す
る方向に付勢されると共に中立位置に保持したラチェッ
トとを備え、ターンブラケットが中立位置から右折方向
位置叉は左折方向位置に回動されたときラチェットの先
端部がキャンセルカムの回動軌跡内に進出し、ターンブ
ラケットが右折方向位置叉は左折方向位置にあってキャ
ンセルカムが同方向に回転されたときラチェットの基端
部が前記両アーム間で回動し、キャンセルカムが反対方
向に回転されたときラチェットの基端部が一方のアーム
に係合してバックプレートと一体にターンブラケットを
その中立位置へ復帰させ、ターンブラケットが右折方向
位置叉は左折方向位置にロックされた状態にあってキャ
ンセルカムが反対方向に回転されたときラチェットの基
端部が一方のアームに係合しバックスプリングの付勢力
に抗してバックプレートが左右方向へ移動するように、
ターンブラケットとバックプレート及びラチェットを相
互に連係させたターンシグナルキャンセル機構におい
て、前記ケースに湾曲面を設け、前記ラチェットの基端
部が前記両アーム間で回動するときこの湾曲面に摺接し
て摩擦抵抗を生じる摺接部をラチェットに設けたことを
特徴とする。
は、ステアリングシャフトと一体に回転するキャンセル
カムと、ターンシグナルレバーの操作に連動して中立位
置と右折方向位置叉は左折方向位置の間で回動可能にケ
ースに組付けたターンブラケットと、左右一対のアーム
を有しターンブラケットに中立位置から左右方向へ往復
移動可能に組付けられ、かつバックスプリングで中立位
置に保持したバックプレートと、ターンブラケットを中
立位置と右折方向位置及び左折方向位置のいずれか一位
置に保持する節度機構と、前記ケースに進退可能かつ中
立位置から左右方向へ回動可能に組付けられラチェット
スプリングで前記キャンセルカムの回転軌跡内に進入す
る方向に付勢されると共に中立位置に保持したラチェッ
トとを備え、ターンブラケットが中立位置から右折方向
位置叉は左折方向位置に回動されたときラチェットの先
端部がキャンセルカムの回動軌跡内に進出し、ターンブ
ラケットが右折方向位置叉は左折方向位置にあってキャ
ンセルカムが同方向に回転されたときラチェットの基端
部が前記両アーム間で回動し、キャンセルカムが反対方
向に回転されたときラチェットの基端部が一方のアーム
に係合してバックプレートと一体にターンブラケットを
その中立位置へ復帰させ、ターンブラケットが右折方向
位置叉は左折方向位置にロックされた状態にあってキャ
ンセルカムが反対方向に回転されたときラチェットの基
端部が一方のアームに係合しバックスプリングの付勢力
に抗してバックプレートが左右方向へ移動するように、
ターンブラケットとバックプレート及びラチェットを相
互に連係させたターンシグナルキャンセル機構におい
て、前記ケースに湾曲面を設け、前記ラチェットの基端
部が前記両アーム間で回動するときこの湾曲面に摺接し
て摩擦抵抗を生じる摺接部をラチェットに設けたことを
特徴とする。
【0006】
【発明の作用・効果】請求項1に記載の発明によれば、
ターンブラケットが右折方向位置叉は左折方向位置にあ
って、キャンセルカムが同方向へ回転し、ラチェットの
先端に係合して、ラチェットが回動し基端部が近接して
いたアームから離間し、さらにキャンセルカムが同方向
へ回転してラチェット17の先端から外れて、ラチェッ
トがラチェットスプリングの力で戻るとき、ケースに設
けた湾曲面とラチェットに設けた摺接部との間の摩擦力
によってラチェットの回動速度が減速されるので、ラチ
ェットの基端部がアームに衝当して発生する打音を低減
できる。
ターンブラケットが右折方向位置叉は左折方向位置にあ
って、キャンセルカムが同方向へ回転し、ラチェットの
先端に係合して、ラチェットが回動し基端部が近接して
いたアームから離間し、さらにキャンセルカムが同方向
へ回転してラチェット17の先端から外れて、ラチェッ
トがラチェットスプリングの力で戻るとき、ケースに設
けた湾曲面とラチェットに設けた摺接部との間の摩擦力
によってラチェットの回動速度が減速されるので、ラチ
ェットの基端部がアームに衝当して発生する打音を低減
できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明を図面に基づき説明
するに図1ないし図3には本発明の一実施形態に係るタ
ーンシグナルキャンセル機構30が示されている。当該
キャンセル機構30はステアリングシャフトと一体に回
転するキャンセルカム31、ターンシグナルレバー32
の操作に連動して中立位置から右折方向位置叉は左折方
向位置に回動可能にケース33に組付けたターンブラケ
ット34と、左右一対のアーム35を有するバックプレ
ート36と、ケース33に進退可能かつ中立位置から左
右方向へ回動可能に組付けたラチェット37を備えてい
る。ターンブラケット34の左右の先端部には節度ピー
ス38と節度スプリング39が組込まれ、ケース33に
設けた節度山40に圧接して、ターンブラケット34を
中立位置、右折位置叉は左折位置に保持している。ター
ンブラケット34の上面には左右一対の凸条41が設け
られ、バックプレート36が両凸条41に左右方向に往
復移動可能に組付けられ、両凸条41間に装着したバッ
クスプリング42にて中立位置に保持されている。図2
に示すように、ラチェット37の上面に凸部43が設け
られ、この凸部43と同軸を成す凸部44が下面に垂設
されている。また、下面には溝部45及び摺接凸部46
が設けられている。上側凸部43がケース上蓋に設けた
長溝47に嵌合し、下側凸部44がターンブラケット3
4の先端内側に設けた山形のカム面48に摺接してい
る。下面の溝部45にラチェットスプリング49が装着
され、ラチェット37をキャンセルカム31に向けて付
勢すると共に左右の回動に対し中立位置に保持してい
る。一方、ケース33にはラチェット37の先端部がキ
ャンセルカム31の回転軌跡内に進入し、上側凸部43
を支点にして左右に回動するとき摺接凸部46がラチェ
ットスプリング49に付勢されて摺接し摩擦抵抗を生じ
るように所要の曲率半径を有する湾曲面50が形成され
ている。
するに図1ないし図3には本発明の一実施形態に係るタ
ーンシグナルキャンセル機構30が示されている。当該
キャンセル機構30はステアリングシャフトと一体に回
転するキャンセルカム31、ターンシグナルレバー32
の操作に連動して中立位置から右折方向位置叉は左折方
向位置に回動可能にケース33に組付けたターンブラケ
ット34と、左右一対のアーム35を有するバックプレ
ート36と、ケース33に進退可能かつ中立位置から左
右方向へ回動可能に組付けたラチェット37を備えてい
る。ターンブラケット34の左右の先端部には節度ピー
ス38と節度スプリング39が組込まれ、ケース33に
設けた節度山40に圧接して、ターンブラケット34を
中立位置、右折位置叉は左折位置に保持している。ター
ンブラケット34の上面には左右一対の凸条41が設け
られ、バックプレート36が両凸条41に左右方向に往
復移動可能に組付けられ、両凸条41間に装着したバッ
クスプリング42にて中立位置に保持されている。図2
に示すように、ラチェット37の上面に凸部43が設け
られ、この凸部43と同軸を成す凸部44が下面に垂設
されている。また、下面には溝部45及び摺接凸部46
が設けられている。上側凸部43がケース上蓋に設けた
長溝47に嵌合し、下側凸部44がターンブラケット3
4の先端内側に設けた山形のカム面48に摺接してい
る。下面の溝部45にラチェットスプリング49が装着
され、ラチェット37をキャンセルカム31に向けて付
勢すると共に左右の回動に対し中立位置に保持してい
る。一方、ケース33にはラチェット37の先端部がキ
ャンセルカム31の回転軌跡内に進入し、上側凸部43
を支点にして左右に回動するとき摺接凸部46がラチェ
ットスプリング49に付勢されて摺接し摩擦抵抗を生じ
るように所要の曲率半径を有する湾曲面50が形成され
ている。
【0008】本実施形態に係るターンシグナルキャンセ
ル機構30の構造は以上の通りであって、ターンレバー
32を左折操作してターンブラケット34を図1に示す
中立位置から図3に示す左折方向位置へ回動すると、カ
ム面48の山の頂部に摺接していた下側凸部44が谷部
に摺接するので、ラチェット37が長溝47に沿って前
進し、先端部がキャンセルカム41の回転軌跡内に進入
し、ラチェット37の基端部が一方のアーム35に近接
する。このとき、ラチェット37と摺接凸部46がラチ
ェットスプリング49によってケース33の湾曲面50
に圧接する。ターンブラケット34が左折方向位置にあ
って、ステアリングシャフトの回転に伴いキャンセルカ
ム31が同方向(矢印A)へ回転すると、ラチェット3
7の先端に係合し、ラチェット37が回動して基端部が
近接していたアーム35から離間する。さらにキャンセ
ルカム31が同方向へ回転すると、ラチェット37の先
端がキャンセルカム31から外れるので、ラチェット3
7がラチェットスプリング49によって回動復帰する。
このときラチェット37はその摺接凸部46がケース3
3の湾曲面50に摺接しながら回動するので、湾曲面5
0と摺接凸部46間の摩擦力によってラチェット37の
回動速度が減速される。一方、キャンセルカム31が反
対方向(矢印B)へ回転すると、ラチェット37の基端
部が近接しているアーム35に係合し、バックプレート
36と一体にターンブラケット34を中立位置へ復帰さ
せる。ターンシグナルレバー32を回動操作してそのま
ま手を離さずに保持すると、同レバー32と一体のター
ンブラケット34が左折方向位置にロックされる。ター
ンブラケット34がロックされた状態でキャンセルカム
31が反対方向に回転すると、ラチェット37の基端部
が近接していたアーム35に係合し、バックスプリング
42が圧縮して同プレート36が凸条41に沿って右方
向に移動し、ラチェット37の喰い付き逃げが生じる。
以上、ターンシグナルレバー32を左折操作した場合に
ついて説明したが、右折操作の場合も同様である。
ル機構30の構造は以上の通りであって、ターンレバー
32を左折操作してターンブラケット34を図1に示す
中立位置から図3に示す左折方向位置へ回動すると、カ
ム面48の山の頂部に摺接していた下側凸部44が谷部
に摺接するので、ラチェット37が長溝47に沿って前
進し、先端部がキャンセルカム41の回転軌跡内に進入
し、ラチェット37の基端部が一方のアーム35に近接
する。このとき、ラチェット37と摺接凸部46がラチ
ェットスプリング49によってケース33の湾曲面50
に圧接する。ターンブラケット34が左折方向位置にあ
って、ステアリングシャフトの回転に伴いキャンセルカ
ム31が同方向(矢印A)へ回転すると、ラチェット3
7の先端に係合し、ラチェット37が回動して基端部が
近接していたアーム35から離間する。さらにキャンセ
ルカム31が同方向へ回転すると、ラチェット37の先
端がキャンセルカム31から外れるので、ラチェット3
7がラチェットスプリング49によって回動復帰する。
このときラチェット37はその摺接凸部46がケース3
3の湾曲面50に摺接しながら回動するので、湾曲面5
0と摺接凸部46間の摩擦力によってラチェット37の
回動速度が減速される。一方、キャンセルカム31が反
対方向(矢印B)へ回転すると、ラチェット37の基端
部が近接しているアーム35に係合し、バックプレート
36と一体にターンブラケット34を中立位置へ復帰さ
せる。ターンシグナルレバー32を回動操作してそのま
ま手を離さずに保持すると、同レバー32と一体のター
ンブラケット34が左折方向位置にロックされる。ター
ンブラケット34がロックされた状態でキャンセルカム
31が反対方向に回転すると、ラチェット37の基端部
が近接していたアーム35に係合し、バックスプリング
42が圧縮して同プレート36が凸条41に沿って右方
向に移動し、ラチェット37の喰い付き逃げが生じる。
以上、ターンシグナルレバー32を左折操作した場合に
ついて説明したが、右折操作の場合も同様である。
【0009】以上説明したように、本実施形態に係るタ
ーンシグナルキャンセル機構によれば、ターンブラケッ
ト34が右折方向位置叉は左折方向位置にあって、キャ
ンセルカム31が同方向へ回転し、ラチェット37の先
端に係合して、ラチェット37が回動してその基端部が
近接していたアーム35から離間し、さらにキャンセル
カム31が同方向へ回転してラチェット37の先端から
外れ、ラチェット37がラチェットスプリング49の力
で戻るとき、ケース33の湾曲面50とラチェット37
の摺接凸部46との間の摩擦力によってラチェット37
の回動速度が減速されるので、ラチェット37の基端部
がアーム35に衝当して発生する打音を低減できる。
ーンシグナルキャンセル機構によれば、ターンブラケッ
ト34が右折方向位置叉は左折方向位置にあって、キャ
ンセルカム31が同方向へ回転し、ラチェット37の先
端に係合して、ラチェット37が回動してその基端部が
近接していたアーム35から離間し、さらにキャンセル
カム31が同方向へ回転してラチェット37の先端から
外れ、ラチェット37がラチェットスプリング49の力
で戻るとき、ケース33の湾曲面50とラチェット37
の摺接凸部46との間の摩擦力によってラチェット37
の回動速度が減速されるので、ラチェット37の基端部
がアーム35に衝当して発生する打音を低減できる。
【図1】 本発明の一実施形態に係るターンシグナルキ
ャンセル機構を示す平面図である。
ャンセル機構を示す平面図である。
【図2】 図1の2−2線から見た断面図である。
【図3】 同ターンシグナルキャンセル機構の作動を説
明する平面図である。
明する平面図である。
【図4】 従来のターンシグナルキャンセル機構を示す
平面図である。
平面図である。
【図5】 従来のターンシグナルキャンセル機構の作動
を説明する平面図である。
を説明する平面図である。
30…ターンシグナルキャンセル機構、31…キャンセ
ルカム、32…ターンシグナルレバー、33…ケース、
34…ターンブラケット、35…アーム、36…バック
プレート、37…ラチェット、42…バックスプリン
グ、46…摺接凸部、49…ラチェットスプリング、5
0…湾曲面。
ルカム、32…ターンシグナルレバー、33…ケース、
34…ターンブラケット、35…アーム、36…バック
プレート、37…ラチェット、42…バックスプリン
グ、46…摺接凸部、49…ラチェットスプリング、5
0…湾曲面。
Claims (1)
- 【請求項1】 ステアリングシャフトと一体に回転する
キャンセルカムと、ターンシグナルレバーの操作に連動
して中立位置と右折方向位置叉は左折方向位置の間で回
動可能にケースに組付けたターンブラケットと、左右一
対のアームを有しターンブラケットに中立位置から左右
方向へ往復移動可能に組付けられ、かつバックスプリン
グで中立位置に保持したバックプレートと、ターンブラ
ケットを中立位置と右折方向位置及び左折方向位置のい
ずれか一位置に保持する節度機構と、前記ケースに進退
可能かつ中立位置から左右方向へ回動可能に組付けられ
ラチェットスプリングで前記キャンセルカムの回転軌跡
内に進入する方向に付勢されると共に中立位置に保持し
たラチェットとを備え、ターンブラケットが中立位置か
ら右折方向位置叉は左折方向位置に回動されたときラチ
ェットの先端部がキャンセルカムの回動軌跡内に進出
し、ターンブラケットが右折方向位置叉は左折方向位置
にあってキャンセルカムが同方向に回転されたときラチ
ェットの基端部が前記両アーム間で回動し、キャンセル
カムが反対方向に回転されたときラチェットの基端部が
一方のアームに係合してバックプレートと一体にターン
ブラケットをその中立位置へ復帰させ、ターンブラケッ
トが右折方向位置叉は左折方向位置にロックされた状態
にあってキャンセルカムが反対方向に回転されたときラ
チェットの基端部が一方のアームに係合しバックスプリ
ングの付勢力に抗してバックプレートが左右方向へ移動
するように、ターンブラケットとバックプレート及びラ
チェットを相互に連係させたターンシグナルキャンセル
機構において、前記ケースに湾曲面を設け、前記ラチェ
ットの基端部が前記両アーム間で回動するときこの湾曲
面に摺接して摩擦抵抗を生じる摺接部をラチェットに設
けたことを特徴とするターンシグナルキャンセル機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7073897A JPH10250470A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | ターンシグナルキャンセル機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7073897A JPH10250470A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | ターンシグナルキャンセル機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10250470A true JPH10250470A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=13440168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7073897A Pending JPH10250470A (ja) | 1997-03-07 | 1997-03-07 | ターンシグナルキャンセル機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10250470A (ja) |
-
1997
- 1997-03-07 JP JP7073897A patent/JPH10250470A/ja active Pending
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040224 |