JPH10249984A - 簡易施工シート及び施工方法 - Google Patents

簡易施工シート及び施工方法

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JPH10249984A
JPH10249984A JP8340497A JP8340497A JPH10249984A JP H10249984 A JPH10249984 A JP H10249984A JP 8340497 A JP8340497 A JP 8340497A JP 8340497 A JP8340497 A JP 8340497A JP H10249984 A JPH10249984 A JP H10249984A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業現場で水性のりを使用しないで、簡単に
施工でき、オープンタイムが長くて安定作業が可能であ
る化粧シートとその施工方法を提供する。 【解決手段】 熱活性粘着剤として、樹脂100 重量部に
対し、粘着付与剤を0.1〜 100重量部、結晶性可塑剤が5
0〜400 重量部が配合された水性ラテックスエマルジョ
ンを壁紙等の内装化粧シートの裏面にコートしてなるシ
ートであり、前記シートの裏面を加熱して活性化して粘
着性を発現させた時、前記粘着面どおしを軽く圧着した
後、剥離する際の粘着力が、0.1Kgf/inch 〜1Kgf/inch
の範囲である簡易施工シートおよび裏面に熱活性粘着剤
がコートされた簡易加工シートの裏面を、赤外線の放射
による加熱または表面に離型樹脂をコートしたロール加
熱することによって活性化された粘着面を被着面に圧着
することを特徴とする簡易施工シートの施工方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】壁紙等の内装シートで、内装
作業の現場において簡易に施工できるシート及びその施
工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の内装に用いる化粧シート
などは、内装作業の段階で、その作業現場またはその周
辺において壁紙の裏面にでんぷんのり等の水溶性接着剤
を塗布し、塗布したシートを折り畳み、施工場所で全面
を伸ばし施工していく方法であった。このような施工方
法は水性のりを使用する為、小量施工する時は、準備、
塗布量の調節、かたづけ等手間がかかる。紙壁紙等にお
いては、のりの水分によりシートの腰がなくなり、施工
しずらくなり、又、施工後、紙の収縮により、目開きを
してしまう。また、オープンタイムが短くすぐ貼らねば
ならないなどの多くの問題もあった。
【0003】そこで、壁紙等の裏面に粘着剤を塗布して
なる離型紙付き化粧シートが開発された。前記離型紙付
き化粧シートは、裏面の離型剤紙を剥離するだけで、粘
着面が露出するので直ちに被着面に圧着することがで
き、容易に作業できる特徴を有する。しかし、離型紙付
き化粧シートは離型紙を剥がして粘着面を露出して折り
畳むと、粘着剤どうしの接着が強くて、壁面等に貼る際
に、剥がそうとしても剥がれないので、その場で離型紙
を剥がしながら施工しなければならない。また、一度貼
ってしまうと粘着力が強いので貼り直しができない。離
型紙があるためにコストが高い等の問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】作業現場で水性のりを
使用しないで、簡単に施工でき、オープンタイムが長く
て安定作業が可能である化粧シートとその施工方法を提
供する。
【0005】
【課題を解決する手段】熱活性粘着剤として、樹脂100
重量部に対し、粘着付与剤を0.1 〜 100重量部、結晶性
可塑剤が50〜400 重量部が配合された水性ラテックスエ
マルジョンを壁紙等の内装化粧シートの裏面にコートし
てなるシートであり、前記シートの裏面を加熱して活性
化して粘着性を発現させた時、前記粘着面どおしを軽く
圧着した後、剥離する際の粘着力が、0.1Kgf/inch 〜1
Kgf/inchの範囲である簡易施工シートおよび裏面に熱活
性粘着剤がコートされた簡易加工シートの裏面を、赤外
線の放射による加熱または表面に離型樹脂をコートした
ロール加熱することによって活性化された粘着面を被着
面に圧着することを特徴とする簡易施工シートの施工方
法。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明は、壁紙等の内装シートの
裏面に熱活性粘着剤を塗布すること、および該シートを
用いて内装作業を施工する方法である。熱活性化粘着剤
とは、その塗布後には非粘着性であって、使用時に前記
塗布面を加熱することによって活性化されて粘着性を示
す性質をもつことを特徴とするもので、粘着剤の組成の
設計によって、前記活性化された粘着性持続時間(オー
プンタイム)としては、数分から数日間にすることも可
能である。通常は非粘着性で、加熱により粘着性を示
し、冷却しても粘着を維持し、緩慢に固化する熱活性粘
着剤を塗布し、離型紙なしで、のり付きシートを作成す
る。壁紙等の内装シートを壁面等に貼る作業の実態に適
した作業方法及び接着性は使用する接着剤あるいは粘着
剤により効率、仕上がり等に影響する。図1は、本発明
の簡易施工シートの実施例を示すシート断面図である。
図2は、本発明の簡易施工シートの熱活性粘着剤を活性
化する方法を示す概念図であり、図3は、熱活性粘着剤
を活性化する別の方法を示す概念図である。図4は、本
発明の簡易施工シートの施工の状態を示す斜視図であ
る。本発明の簡易施工シートSの基本的な構成として
は、50〜200g/m2 の裏打紙1の上に、塩ビペーストゾ
ル、水性エマルジョン等の発泡層の上に印刷インキ4に
よる絵柄印刷、EM加工等加工等を施した凹凸層2を形
成した化粧シートの裏面に熱活性粘着剤層3を設けるこ
とによって、従来の化粧シートの施工と比較して、簡単
に施工できるシートである。
【0007】本発明の簡易加工シートに用いる裏打紙1
としては、50〜200g/m2 の一般紙、難燃紙、水酸化アル
ミ紙等の無機質紙が挙げられる。その他20〜100g/m2
薄葉紙、含浸紙等の紙間強化紙の上に印刷や各種コート
を行った紙系化粧シート、ポリエチレンテレフタレー
ト、オレフィン、PVC等の熱可塑性樹脂の化粧シート
も使用できる。
【0008】本発明の簡易加工シートの裏面に設ける熱
活性粘着剤3は、前記シートの裏面に塗布されており、
常温以下の温度に保持されている場合は、非粘着性であ
り、結晶性可塑剤の軟化点以上に加熱された場合には活
性化されて粘着性となり、活性後、しばらくの間、粘
着性を維持しうる粘着剤である。このような機能は、結
晶性可塑剤で発現するものである。すなわち、前記結晶
性可塑剤は軟化点以下の温度では、固形結晶状態に戻る
が、一旦溶融された後、熱を取り去っても結晶化せずに
ゆっくりと結晶化する。この機能によって、本発明の簡
易施工シートSの特徴、すなわち、加熱活性後のシー
トを折り畳むことができて、施工迄の多少の時間折り畳
んだ状態にしておいても問題なく、さらに、施工直後の
貼り替えが可能となる。時間が経つと強力な接着力が得
られる。次に、このような特性を示す熱活性粘着剤3の
組成について説明する。
【0009】本発明に用いる熱活性粘着剤3としては各
種水性エマルジョン・ラテックスが使用できる。主要成
分である樹脂としては、アクリル酸エステル、スチレン
ーアクリル酸エステル、スチレンーブタジエン、酢酸ビ
ニル、酢酸ビニルーアクリル酸エステル、エチレン−酢
酸ビニル、ウレタン等が上げられ、1種又は2種以上の
混合も可能である。樹脂のTgが低すぎるとブロッキング
性の問題があり、Tgが高すぎると接着性能が出ない。Tg
の範囲としては60℃以下望ましくは0 ℃〜60℃が良い。
又、2種又は数種のTgのものをブレンドしても良い。
【0010】熱活性粘着剤3には、粘着付与剤を添加す
る。粘着付与剤は、加熱により活性化された際の粘着性
を増すための成分で各種のものが使用できる。粘着付与
剤としては、例えば、テルペン樹脂、脂肪族系石油樹
脂、芳香族系石油樹脂、クマロンーインデン樹脂、スチ
レン系樹脂、フェノール樹脂、テルペンーフェノール樹
脂、ロジン誘導体(ロジン、重合ロジン、水添ロジンお
よびこれらのグリセリン、ペンタリストール等とのエス
テル、樹脂酸ダイマー等)が挙げられる。本発明の簡易
施工シートSの熱活性粘着剤3に添加する粘着付与剤の
量は、前記樹脂100 重量部に対して、0.1 〜 100重量部
の範囲が好ましい。添加量は、前記樹脂の種類、施工時
における熱活性化の維持時間の長さ等により、適性添加
量を設定する。粘着付与剤の添加量が0.1 重量部未満の
場合、活性化された粘着面の粘着力が弱く、貼着時の作
業性が悪くなり、また、添加量が100 重量部を越えると
熱活性粘着剤3の塗布、乾燥後にも粘着性を示し、巻取
のブロッキングの危険がある。
【0011】熱活性粘着剤3は、前述のとおり本発明の
簡易施工シートSの特徴である熱活性効果と粘着性の一
定時間保持の性質を与えるものである。結晶性可塑剤
は、軟化点以下では固形結晶状態で、一旦溶融したあと
熱で取り去ってもすぐに結晶化せず、ゆっくりと結晶化
するもので、使用レベルとしては、軟化点が50〜100 ℃
の間のものが適する。結晶性可塑剤としては、フタル酸
ジフェニル、フタル酸ジヘキシル、フタル酸ジシクロヘ
キシル、フタル酸ジヒドロアビニル、イソフタル酸ジメ
チル、安息香酸スクロース、二安息香酸エチレングリコ
ール、三安息香酸トリメチロールエタン、三安息香酸グ
リセリド、四安息香酸ペンタエリトリット、八酢酸スク
ロルーPートルエンスルフォンドアミド等が挙げられる
が、汎用性からフタル酸ジシクロヘキシルが好ましい。
【0012】本発明の簡易施工シートSの熱活性粘着剤
3に添加する結晶性可塑剤の量は、前記樹脂100 重量部
に対して、50〜400 重量部の範囲が好ましい。添加量
は、前記樹脂の種類、施工時における熱活性化の維持時
間の長さ等により、適性添加量を設定する。結晶性可塑
剤の添加量が50重量部未満の場合、熱活性粘着剤3を塗
布、乾燥後も粘着性が残り、巻取とした場合にブロッキ
ングする危険性がある。また、添加量が400 重量部を超
えると熱活性粘着剤3が加熱により活性化が難しく、よ
しんば活性化されてもその粘着面の粘着力が弱く、貼着
時の作業性が悪くなる。前記粘着力が弱くなる原因とし
ては、粘着性の樹脂成分及び粘着付与剤の量が、結晶性
可塑剤の量に比して少なくなることに起因する為と思わ
れる。
【0013】本発明の簡易施工シートSに用いる熱活性
粘着剤3には、以上の他に炭酸カルシウム、クレイ、シ
リカ等の充填剤、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシ
ウム、三酸化アンチモン等の難燃充填剤を塗料コート時
のブロッキング性、防火性能向上の為に使用してもよ
い。又、充填剤により、粘着性能を調整してもよい。こ
の他、防カビ剤、消泡剤、分散剤、増粘剤、ブロッキン
グ防止剤、防腐剤等を添加して塗料化する。
【0014】本発明の簡易施工シートSを製造する工程
において、化粧シートの裏面に熱活性粘着剤3を塗布す
る方法としては、コンマコート、ロールコート、グラビ
アコート、リバースコート、ロータリーシルクコート、
フローコート等各種の方法が使用できる。コートする際
の熱活性粘着剤3の乾燥は、結晶性可塑剤の融点以上に
上げてしまうと、粘着性が発現してしまうので低温にお
いて乾燥する。熱活性粘着剤3の塗布量は、固形分とし
て5 〜100g/m2 のコート量が好ましい。熱活性粘着剤3
をコートし、乾燥した簡易加工シートは、ロール状に巻
き取ることができ、さらに、常温保管が可能である。
【0015】次に、得られた簡易加工シートの施工方法
について説明する。一般に、壁紙等を壁面に貼る施工の
場合、壁紙の長さとして一度に2m程度を単位としてカ
ットして施工する。2mの長さの壁紙を持ち運びするた
めには、壁紙の裏面にのり付け後、壁紙を折り畳んで運
び、施工までの間、そのまま置かれることになる。この
時、前記のり付け面(裏面)どおしも接したまま保管・
移動を行い、施工現場でシートを伸ばす。この時、裏面
どおしの接着力が強すぎると、施工の際に剥がし難く、
無理に剥がすと壁紙の場合、裏打紙1が材破してしま
う。その為、加熱溶融時の粘着力は、粘着面同士を軽く
圧着してT字剥離をしたとき(50mm/ 分の速度)の剥離
抵抗値として0.1 〜1Kgf/inch 巾が適性である。さらに
望ましくは、0.1 〜0.5Kgf/inch である。
【0016】本発明の簡易加工シートを施工する場合に
は、裏面に塗布した熱活性粘着剤3を活性化することが
必要である。前記シートに塗布された熱活性粘着剤層3
を加熱することによって、粘着性が発現し、壁面に貼着
施工できる状態となる。前記熱活性粘着剤層3の加熱
は、施工の現場またはその近傍において行うが、粘着剤
面のみを加熱するのが望ましく、その加熱方法として
は、熱風加熱、赤外線放射による加熱、ロール加熱等が
利用できる。本発明の簡易施工シートSの施工方法とし
ては、赤外線の放射加熱または、表面に、離型性の良い
樹脂、例えばフッ素、シリコン樹脂等をコートしたロー
ルによる加熱により活性化することにより行う。
【0017】本発明の簡易施工シートSの第一の施工方
法は、図2に示すように、巻取状から繰り出された簡易
加工シートを送りロールにより加熱部10に送り、その
裏面に赤外線を放射することによって、粘着性を発現さ
せる。熱源11として赤外線を用いることによって、熱
活性粘着剤層3を効率よく加熱することができ、シート
表面が熱による影響を受けずに済む。活性化された簡易
施工シートを送るロールは、ロール12と13により送
るが、粘着性を発現した熱活性粘着剤面に接触するロー
ルは、その表面に前記フッ素、シリコン樹脂等をコート
した離型ロール13とする。次に、約2メートルの長さ
のシートを図2の折り畳み部15に示すように3〜5回
折り畳んでカットし施工現場に持ち込んで貼着施工をす
る。本発明の簡易施工シートSの熱活性化された粘着面
どおしの粘着力は1Kgf/inch 以下であるので、貼着の際
にも容易に剥離できて貼着作業に支障を来すことはな
い。
【0018】本発明の簡易施工シートSの第二の施工方
法は、図2に示すように、巻取状から繰り出された簡易
加工シートを、加熱ロールに密着させ、熱活性粘着剤層
3を活性化し、粘着性を発現させる。加熱ロールには、
離型性の良い樹脂、ex.フッ素、シリコン樹脂等をコ
ートし、熱活性粘着剤3の活性化された粘着面との剥離
を良くする。この第二の方法は熱活性粘着剤層3への直
接接触加熱であり、適性な活性化は、加熱ロール表面温
度と、該加熱ロールとの接触距離(時間)との条件によ
り制御しうる。加熱ロールにより、裏面に粘着性が発現
した簡易加工シートは、前記第一の方法と同じように、
約2メートルの長さのシートを図3の折り畳み部25に
示すように3〜5回折り畳んでカットし施工現場に持ち
込んで貼着施工をする。この場合も前記シートの熱活性
化された粘着面どおしの粘着力は1Kgf/inch 以下である
ので、貼着の際にも容易に剥離できて施工に支障を来す
ことはない。
【0019】
【実施例】
〔実施例1〕裏打紙 TT−70CD(特種製紙株式会
社製 商品名)の上に、塩化ビニルゾルコートを行う。
使用した塩化ビニルゾルの主成分は次の通りである。 <ゾル配分> {成分} {品名} {配合比} PVC PSL-290 ( 鐘淵化学工業株式会社製) 100重量部 TiO2 R-900( 石原産業株式会社製) 20重量部 DOP DOP ( 協和発酵株式会社製) 60重量部 ADCA ユニホームAZ-30 ( 大塚化学株式会社製) 3重量部 安定剤 FL-43 ( 旭電化工業株式会社製) 3 重量部 上記ゾルコート面に、柄印刷(使用インク:NWP 株式会
社昭和インク工業所製) を行い、加熱発泡炉にて発泡
し、直後にエンボスを行い発泡エンボス壁紙を得る。次
に、前記シートの裏面に、下記組成の熱活性粘着剤3を
ロールコートにて塗布し、40℃の温風乾燥にて、塗布量
として固形分50g/m2のコートを行った。 熱活性粘着剤: 壁紙用ディレード(ザ・インクテック
株式会社製 商品名) 主たる成分は、 スチレンアクリルエマルジョン(固形分50%) Tg 45 ℃ 100重量部 フタル酸ジシクロヘキシル 200重量部 ロジン酸エステル 5重量部 得られたシートの熱活性粘着剤層を加熱し、溶融状態に
した時の粘着面どおしの粘着力は、0.5Kg/inchであっ
た。上記シートを別紙の赤外線加熱方法及び加熱ロール
法で、接着剤を活性化した後、2mのシートを折り畳ん
で、施工現場に運んだ。赤外線加熱方法、加熱ロール法
のいずれの加熱方法でも、前記折り畳んだ簡易施工シー
トを開きながら壁面上部より通常の施工方法により壁紙
の貼着施工をすることができた。
【0020】〔比較例1〕実施例と同じ発泡エンボス壁
紙を用い、その裏面に、実施例の熱活性粘着剤と同じ組
成の熱活性粘着剤であって、結晶性可塑剤の可塑剤量を
減らし40重量部にて同様のシートを作成した。その時の
粘着面どうしの接着強度は1.2Kg/inchであった。加熱方
法は、実施例と同じ条件で赤外線加熱方法、加熱ロール
方法により、活性化させそれぞれ2mのシートを折畳
む。貼着施工において、活性化された粘着面どおしを引
き剥がそうとしたところ、裏打紙が材破して、貼着作業
をすることが不可能であった。
【0021】
【発明の効果】本発明の簡易施工シートSは、内装の施
工におけるのり付け作業が不用となり、前記シートを熱
活性粘着面の活性化のための加熱装置に通すだけですぐ
に被着面に圧着することが可能となり、作業の簡易化と
なった。特に、紙壁紙においては、従来水性ののりを塗
布していたので、シートの腰が弱くなることによる貼着
作業がし難いことがあったり、のり付けから貼着までの
粘着保持時間(オープンタイム)が短いことによる不具
合、さらに、水性ののりであるために、裏打紙の伸縮に
よる目開きのトラブル等の各課題を一挙に解決する簡易
施工シート、及び施工方法が確立できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の簡易施工シートの実施例を示すシート
断面図
【図2】本発明の簡易施工シートの熱活性粘着剤を活性
化する方法を示す概念図
【図3】本発明の簡易施工シートの熱活性粘着剤を活性
化する別の方法を示す概念図
【図4】本発明の簡易施工シートの施工の状態を示す斜
視図
【符号の説明】
S 簡易施工シート W 壁面 F 床面 1 裏打紙 2 凹凸層 3 熱活性粘着剤または熱活性粘着剤層 4 印刷インキ 10 加熱部 11 熱源( 赤外線) 12 送りロール 13 離型ロール 15 折り畳んだ簡易施工シート 20 加熱ロール 21,21′加圧ロール 25 折り畳んだ簡易施工シート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱活性粘着剤として、樹脂100 重量部に
    対し、粘着付与剤を0.1 〜 100重量部、結晶性可塑剤が
    50〜400 重量部が配合された水性ラテックスエマルジョ
    ンを壁紙等の内装化粧シートの裏面にコートしてなるシ
    ートであり、前記シートの裏面を加熱して活性化して粘
    着性を発現させてなる簡易施工シート。
  2. 【請求項2】 前記粘着性を発現させた面どおしを軽く
    圧着した後、剥離する際の粘着力が、0.1Kgf/inch 〜1
    Kgf/inchの範囲であることを特徴とする簡易施工シー
    ト。
  3. 【請求項3】 裏面に熱活性粘着剤がコートされた簡易
    加工シートの裏面を、赤外線の放射による加熱または表
    面に離型樹脂をコートした加熱ロールによって活性化さ
    れた粘着面を被着面に圧着することを特徴とする簡易施
    工シートの施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021235077A1 (ja) * 2020-05-18 2021-11-25 凸版印刷株式会社 化粧シート及び化粧板

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