JPH10249952A - 画像形成物 - Google Patents

画像形成物

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JPH10249952A
JPH10249952A JP9058102A JP5810297A JPH10249952A JP H10249952 A JPH10249952 A JP H10249952A JP 9058102 A JP9058102 A JP 9058102A JP 5810297 A JP5810297 A JP 5810297A JP H10249952 A JPH10249952 A JP H10249952A
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JP
Japan
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image
sheet
formed product
layer
dye
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JP9058102A
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English (en)
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Masayasu Yamazaki
昌保 山崎
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱収縮性プラスチックシートを主要材料と
し、デザインの自由度に優れ、手軽で且つ短時間に作成
できる画像形成物を提供する。 【解決手段】 本発明の画像形成物は、熱収縮性プラス
チックシートからなる基材を有する受像シートの少なく
とも一方の面に、合成画像を容易に記録することのでき
る記録方法によって視覚的に認識できる情報を記録し、
その後、加熱・収縮処理すると得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の視覚的情報
を元に画像を合成し出力することのできる記録方法(例
えば熱転写法)によって文字や画像などの視覚的情報が
記録された画像形成物に関する。本発明の画像形成物
は、例えば、アクセサリーとして使用され、特に、所望
のオリジナルデザインのアクセサリーを手軽に短時間で
作成する自動機械へ好適に応用され、娯楽施設で利用さ
れる。
【0002】
【従来の技術】近年、被写体である人物と予め用意され
ている中から任意に選んだ背景の枠とを組み合わせて合
成画像を作成し、その画像をシール(粘着シート)の表
面に形成する自動機械がゲームセンターや遊園地などの
娯楽施設に普及してきた。この機械は、各顧客の嗜好を
満たすオリジナルデザインのシールを手軽に且つ短時間
で作成することができ、娯楽施設などにおいて広く愛好
されている。
【0003】一方、特公昭59−13969号公報に
は、熱収縮性プラスチックシートに手書きや印刷等の手
段で文字、絵、画像などの視覚的情報を記録し、それを
オーブンなどで加熱して収縮させ、ペンダントやネーム
プレートなどのアクセサリーを作成することが記載され
ている。
【0004】しかしながら、娯楽施設において熱収縮性
プラスチックシートを利用してアクセサリーを作成し提
供する試みは、今まで行われていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】娯楽施設において熱収
縮性プラスチックシートを利用してアクセサリーを作成
し提供するためには、次のような条件を満たす必要があ
る。
【0006】(1)オリジナルデザインを付したアクセ
サリーを、不特定多数の注文に応じて、その場で、手軽
に、且つ、短時間で作成できる必要がある。
【0007】(2)デザインの自由度に優れ、さまざま
な文字、図形、画像を組み合わせることができる必要が
ある。
【0008】(3)アクセサリーを作成する時に、その
場で顧客の容姿を撮影し、その画像をデザインの中に取
り込めることが必要である。
【0009】さらに、次のような条件を満たしているの
が望ましい。
【0010】(4)デザインの中に取り込まれた顧客の
容姿の画像は、写真に匹敵する高品質の画像であること
が望ましい。
【0011】(5)ペンダントやネームプレートなどの
アクセサリーは、屋外で種々の環境にさらされるため、
できるだけ耐久性、耐候性に優れているのが望ましい。
【0012】本発明は、上述した事情に鑑みて成し遂げ
られたものであり、熱収縮性プラスチックシートを主要
材料とし、デザインの自由度に優れ、手軽で且つ短時間
に作成できる画像形成物を提供することを目的としてい
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明において提供され
る画像形成物は、熱収縮性プラスチックシートからなる
基材を有する受像シートの少なくとも一方の面に視覚的
に認識できる情報を記録した後で加熱収縮させて得られ
る画像形成物であって、前記の視覚的に認識できる情報
が、入力された複数の視覚的情報を電気信号に変換する
と共に該電気信号を制御して画像を合成し出力すること
のできる記録方法によって記録されたものであることを
特徴としている。
【0014】本発明の画像形成物に付された文字、図
形、画像などの視覚的に認識できる情報は、入力系統が
異なる複数の視覚的情報(例えば、リアルタイムで撮影
された顧客の容姿の画像や、予め用意されている中から
選択された背景枠や、キー入力された文字など)或いは
同一の入力手段を用いて順次入力された複数の視覚的情
報を電気信号に変換し、該電気信号を入力信号制御手段
で集中管理して合成し、そのようにして合成された視覚
的情報をデジタルカラープリンターなどの出力手段を通
じて受像シート上に出力したものである。また、本発明
の画像形成物には、デジタルカメラ、ビデオカメラ等で
撮影した顧客の容姿或いはその他の映像を組み込むこと
ができるが、それらの容姿や映像は、画像形成物を作成
している最中に撮影して即時入力することが可能であ
る。
【0015】さらに、前記の受像シートは熱収縮性プラ
スチックシートを主体としているので、これに視覚的情
報を記録してから所定の条件で加熱すると、容易に且つ
短時間のうちに収縮し、画像形成物に変換される。この
加熱・収縮処理は、画像を縮小させて緻密化させるの
で、得られる画像形成物は高品質の画像を有している。
【0016】従って、本発明の画像形成物は、デザイン
の自由度に優れ、顧客の容姿を撮影した画像をデザイン
中に取り込むこともでき、不特定多数の注文に応じて、
その場で、手軽に、且つ、短時間で作成することができ
る。そして、例えば、ゲームセンターなどの娯楽施設で
の提供にも十分に応じることが可能である。
【0017】本発明の画像形成物のなかでも視覚的情報
が昇華式熱転写法によって受像シート上に記録されたも
のは、画像が鮮明であり、また、昇華性染料の透明性が
優れているので中間色の再現性や階調性に優れている。
従って、写真に匹敵する高画質が得られる。
【0018】本発明の画像形成物を作成する際には、受
像シート上に記録された視覚的情報が加熱・収縮処理を
通して縮小されるので、完成時の画像濃度に合わせるた
めに収縮前の画像濃度が調節される。受像シートの収縮
率が大きい場合には、収縮前の画像濃度をかなり薄くす
る必要が生じ、中間階調部からハイライト部にかけての
階調性や色の再現性が重要になるが、昇華式熱転写法で
記録することにより、このような場合にも優れた階調性
や色の再現性を実現することができる。また、昇華性染
料は加熱・収縮時に再加熱されてしっかりと定着するの
で、得られた画像形成物の保存性もよい。
【0019】視覚的に認識できる情報を昇華式熱転写法
によって受像シート上に記録する場合には、熱収縮性プ
ラスチックシートからなる基材上に直接記録してもよい
し、基材上に染料受容層を設けて、染料受容層上に記録
してもよい。
【0020】基材上に昇華式熱転写を直接行なう場合に
は、染料受容層上に昇華式熱転写を行なう場合と比べて
染着性が劣る傾向があり、転写した時点での画像濃度が
極めて薄いことがある。しかしながら、本発明の画像形
成物は、視覚的情報を受像シート上に記録してから受像
シートを加熱・収縮させて作成するので、転写された画
像は縮小・緻密化し、その結果、画像濃度が濃くなる。
従って、基材に対して昇華性染料の染着性が低い場合で
あっても、完成された画像形成物の画像濃度をちょうど
良い程度に調節することができる。
【0021】染料受容層に昇華式熱転写を行なう場合に
は、基材に昇華式熱転写を直接行なう場合と比べてイエ
ロー、マゼンタ、シアンのような各色を重ねた時の色調
を調節しやすい。また、昇華式熱転写で作成した画像は
他の記録方式で作成した画像と比べて耐久性に優れてい
るので、出来上がった画像形成物は優れた耐久性を有し
ている。画像形成物をアクセサリーとして使用する場合
には、耐久性は特に大きな利点となる。
【0022】基材上に染料受容層を設けるには、染料受
容層塗工液を基材上に塗布すればよい。しかしながら、
基材が染料受容層塗工液に含有される溶剤によって劣化
しやすい場合がある。そのような場合には、基材上の染
料受容層は、染料受容層転写シートから基材上へ転写さ
れたものであってもよい。
【0023】本発明の画像形成物には、耐久性や耐候性
を高めるために保護層を設けることができる。この保護
層は、画像形成物をアクセサリーとして使用する場合に
は、特に好ましい。
【0024】
【発明の実施の形態】本発明の画像形成物は、熱収縮性
プラスチックシートからなる基材を有する受像シートの
少なくとも一方の面に、入力された複数の視覚的情報を
電気信号に変換すると共に該電気信号を制御して画像を
合成し出力することのできる記録方法によって、視覚的
に認識できる情報を記録し、その後、その受像シートを
加熱・収縮させることによって得られる。
【0025】本発明の画像形成物を作成するには、例え
ば、所定の倍率に延伸された二軸延伸ポリスチレンシー
トからなる受像シート用基材と、受像シート用基材とは
別の基材の片面に染料受容層、各色の昇華性染料層(イ
エロー、マゼンタ、シアンなど)および保護層が面順次
に配置されてなる一体型の昇華式熱転写シートとを用意
し、前記の受像シート用基材に、先ず染料受容層を転写
し、次に、染料層から受像シート上の染料受容層へ染料
を移行させて画像等の視覚的情報を記録し、さらに画像
等が記録された領域の上に保護層を転写する。なお、染
料受容層、染料および保護層は、同じ出力素子(例えば
サーマルヘッド)を使って転写することができる。そし
て、得られた中間品をオーブンなどで加熱・収縮処理す
ると、本発明の画像形成物に変換される。加熱・収縮処
理においては、受像シートのシート面積が縮小すると同
時にシート厚が増して、通常はプレート状となる。
【0026】このような一体型の熱転写シートを用いる
方法は、家庭内や娯楽施設でアクセサリーを手軽に且つ
短時間に作成し、即時提供するのに適している。
【0027】図1〜4は、本発明の画像形成物の断面を
模式的に示した図である。図1は、熱収縮性プラスチッ
クシートからなる基材1のみ備えた構造を有する受像シ
ートの片面側に、熱転写(5)を直接行ない、加熱・収
縮処理することによって作成した画像形成物である。図
2は、熱収縮性プラスチックシートからなる基材1の片
面側に中間層3、染料受容層2をこの順序で設け、基材
1の他面側に裏面層4を設けた構造を有する受像シート
の染料受容層2に熱転写(5)を行い、さらに画像等を
記録した部分に保護層6を設けた後に加熱・収縮処理す
ることによって作成した画像形成物である。図3は、熱
収縮性プラスチックシートからなる基材1のみ備えた構
造を有する受像シートの両面に、熱転写(5a、5b)
を直接行ない、加熱・収縮することによって作成した画
像形成物である。図4は、熱収縮性プラスチックシート
からなる基材1の両面に中間層(3a、3b)、染料受
容層(2a、2b)をこの順序で設けた構造を有する受
像シートの各染料受容層(2a、2b)に、熱転写(5
a、5b)を行なった後に加熱・収縮処理することによ
って作成した画像形成物である。
【0028】以下において、受像シート、熱転写法、保
護層、および加熱・収縮処理についてそれぞれ説明す
る。
【0029】(1)受像シート 受像シートは、最も単純な構造の場合には、熱収縮性プ
ラスチックシートからなる基材1のみを有している。受
像シートの基材上には、染料受容層2、中間層3、裏面
層4などの付加的な層が任意に設けられていてもよい。
中間層は、種類の異なるものを2層以上設けてもよい。
画像等の視覚的情報5は、受像シートの片面側だけに記
録してもよいし、両面に記録してもよい。画像等を受像
シートの両面に記録する場合には、反対側の画像等が透
けないように中間層(隠蔽層)を設けるか又は不透明な
基材を使用するのが好ましい。
【0030】[基材]受像シートの基材である熱収縮性プ
ラスチックシートとしては、例えば、熱可塑性樹脂の二
軸延伸フィルムを用いることができる。熱可塑性樹脂の
二軸延伸フィルムは、延伸加工時の温度よりも高い温度
に加熱するとほぼ正確に延伸前の寸法に戻る性質が有
る。より具体的には、ポリスチレン、ハイインパクトポ
リスチレン、ABS樹脂、ポリ塩化ビニル、AS樹脂、
PMMA樹脂、P.D.P.Eなどの材料からなる延伸
フィルムを例示することができる。これらの中では、ポ
リスチレンの延伸フィルムを用いるのが好ましい。延伸
フィルムの厚さは、通常50〜500μmである。延伸
フィルムは、縦方向および横方向にそれぞれ2〜10倍
延伸したものが通常用いられる。フィルムの延伸倍率が
低すぎると、受像シートへ大きな画像や文字を転写した
後に加熱・収縮させて緻密な画像を得ることができると
言う利点が生かされなくなる。一方、その延伸倍率が高
すぎると、収縮寸法の制御が困難になる。
【0031】熱収縮性プラスチックシート又は受像シー
トは、透明、不透明のいずれであっても差し支えない
し、着色されていてもよい。また、熱収縮性プラスチッ
クシート又は受像シートを、完成品である画像形成物の
形状に合わせて予備的に加工しておいてもよい。例え
ば、熱収縮性プラスチックシート又は受像シートを予め
所望の形状に打ち抜いておいたり、吊り下げ穴を穿孔し
ておいたり、或いはノッチを形成しておいたりすること
ができる。
【0032】[染料受像層]染料受像層は、基材の染料染
着性がないか又は極めて低い場合に必要となる。例え
ば、インクジェット方式のようにインクを受像シートに
吹付ける記録方法の場合には、画像を基材に直接形成す
ることが実用的に見て不可能であり、インク受容層が必
要になる。また、昇華式熱転写法は染料受容層を常に必
要とするわけではないが、染料受容層上に昇華式熱転写
を行なう場合には、基材上に昇華式熱転写を直接行なう
場合と比べてイエロー、マゼンタ、シアンのような各色
を重ねた時の色調を調節しやすい。
【0033】本発明では、いかなる記録方法を採用する
かに応じて、従来から公知の染料受容層の中から適宜選
択したものを用いることができる。染料受容層を形成す
るには、例えば、受容層用の樹脂およびその他の成分を
適当な有機溶剤に溶解したり、受容層用の樹脂およびそ
の他の成分を適当な有機溶剤又は水に分散させて調製し
た受容層塗工液を、基材又は中間層の上に塗布し乾燥さ
せる。基材である熱収縮性プラスチックシートの中に
は、例えばポリスチレンシートのように耐有機溶剤性が
低いものがある。基材や中間層の耐溶剤性が低いなどの
理由により受容層用途工液をそれらの表面に塗布するこ
とが困難な場合には、予め別の基材上に染料受容層を塗
工して染料受容層転写シートを作成しておき、その染料
受容層転写シートから受像シートの基材上又は中間層上
へと受容層を転写することができる。染料受容層の転写
は、受像シートを作成する時に行なってもよいし、受像
シートに画像等を転写する直前にプリンタの出力素子
(例えばサーマルヘッド)で行なってもよい。
【0034】また、染料受容層転写シート上の受容層に
画像等の視覚的情報を出力した後に、その受容層を受像
シートへと転写してもよい。通常は、染料受容層転写シ
ート上の受容層に反転画像を出力し、次に、この受容層
を受像シートへ転写することによって正の画像を得る。
【0035】[中間層]中間層3は、受像シートに種々の
特性を付与するために設けられる。例えば、層間の接着
性、白色度、クッション性、帯電防止性、反対面側の画
像等を遮る隠蔽性などの特性を中間層によって付与でき
る。中間層としては、従来公知の中間層の中から適当な
ものを選んで用いることができる。
【0036】[裏面層]受像シートの背面側には、搬送適
性や帯電防止性等を付与するために、裏面層4を設ける
ことができる。裏面層としては、従来公知の裏面層の中
から適当なものを選んで用いることができる。
【0037】(2)熱転写法による記録 本発明の画像形成物を作成するには、熱収縮性プラスチ
ックシートを主体とする受像シートの表面に、合成画像
を容易に作成し出力することのできる記録方法によっ
て、視覚的に認識できる情報を記録する。
【0038】すなわち、入力系統が異なる複数の視覚的
情報(例えば、リアルタイムで撮影された顧客の容姿の
画像や、予め用意されている中から選択された背景枠
や、キー入力された文字など)或いは同一の入力手段を
用いて順次入力された複数の視覚的情報を電気信号に変
換し、該電気信号を入力信号制御手段で集中管理して合
成し、そのようにして合成された視覚的情報をカラービ
デオプリンターやデジタルカラープリンターなどの出力
手段を通じて受像シート上に出力する。また、受像シー
トには、顧客の容姿をリアルタイムで撮影した映像、或
いは、デジタルカメラやビデオカメラで撮影した映像を
取り込むこともできる。従って、熱転写法による視覚的
情報の記録は、デザインの自由度が高く、顧客の注文や
要望に応じて、容易且つ即座にオリジナルのデザインを
作ることができる。
【0039】受像シートへの記録は、染料受容層転写シ
ート(中間転写記録媒体)上の受容層に画像等の視覚的
情報を出力し、その染料受容層を受像シートの基材又は
中間層上に転写することによって行なってもよい。
【0040】受像シートを加熱した時の縦方向の収縮率
と横方向の収縮率とが異なっている場合には、受像シー
トに記録される画像等は加熱・収縮後に歪みがなくなる
ように補正しておく必要がある。また、受像シートには
反転画像や意図的に歪ませた画像などを出力してもよ
い。
【0041】本発明の画像形成物を作成する際には、受
像シート上に記録された視覚的情報が加熱・収縮処理を
通して縮小され、それに伴って画像濃度が上昇するの
で、完成時の画像濃度に合わせるために出力時の画像濃
度を薄く設定する必要がある。なお、出力時の画像濃度
を薄く設定できるので、染料の使用量は少なくて済む。
【0042】具体的な記録方法には、例えば、熱転写法
(昇華式熱転写法、溶融転写法)、インクジェット方
式、熱発色法などを例示することができる。本発明の画
像形成物を作成するには、いずれの記録方法を利用して
もよいが、好ましくは昇華式熱転写法が利用される。
【0043】昇華式熱転写法を利用する場合には、出来
上がった画像が鮮明であり、また、昇華性染料の透明性
が優れているので中間色の再現性や階調性に優れてい
る。従って、写真に匹敵する高画質が得られる。
【0044】本発明の画像形成物を作成する際には、完
成時の画像濃度に合わせるために収縮前の画像濃度が調
節される。受像シートの収縮率が大きい場合には、収縮
前の画像濃度をかなり薄くする必要が生じ、中間階調部
からハイライト部にかけての階調性や色の再現性が重要
になるが、昇華式熱転写法で記録することにより、この
ような場合にも優れた階調性や色の再現性を実現するこ
とができる。また、昇華性染料は加熱・収縮時に再加熱
されてしっかりと定着するので、得られた画像形成物の
保存性もよい。
【0045】これに対して、インクジェット法による場
合には、画像が網点階調で出力されるので、昇華式熱転
写に比べると画質が劣る。また、溶融転写法による場合
には、画像が網点階調で出力されることのほかに、顔料
を用いるために色の透明性がなく、黒ずみやすい(色が
重なった部分は特に黒ずみやすい)などの理由により、
昇華式熱転写に比べると画質が劣る。
【0046】昇華式熱転写法による場合には、画像等の
視覚的情報を基材に直接記録することができると言う利
点もある。これに対して、インクジェット法による場合
には、画像等を基材に直接記録することは不可能であ
り、受容層を設ける必要がある。
【0047】さらに、本発明者は、本発明の画像形成物
を作成するために基材に直接昇華式熱転写法を行なう場
合には、染料染着性の低い基材であっても問題なく使用
できることを見出した。昇華式熱転写を行なって基材に
画像等を直接転写できることは公知である。しかしなが
ら、通常の印字物を作成する場合には、染料染着性が低
い基材に昇華式熱転写を直接行なうことは実用的に見て
むずかしい。なぜなら、基材の染料染着性不足を補うに
は、熱転写時に高いエネルギーを負荷しなければなら
ず、そうすると受像シートが熱で損傷して歪みや凹凸を
生じたり、転写シートが熱で損傷してサーマルヘッドと
の融着が起こったり、また、受像シートと転写シートの
スティッキングが起こったりするからである。これに対
して本発明の画像形成物を作成する場合には、画像を形
成した後に受像シートを加熱・収縮させるので、画像が
縮小し、それに伴って画像濃度が上昇し、画質も鮮明に
なる。従って、一般の印字物を作成するには染料染着性
が低すぎる基材であっても、本発明の画像形成物を作成
する場合には問題なく使用することができる。
【0048】昇華式熱転写法により、基材に直接ではな
くて、受像シート上の染料受容層又は染料受容層転写シ
ート上の染料受容層に画像等の視覚的情報を記録しても
よい。本発明の画像形成物は、例えばペンダントやキー
ホルダーなどのアクセサリーとして利用されるが、この
ようなアクセサリーは一般的な印字物とは異なり様々な
屋外環境にさらされる。従って、本発明の画像形成物
は、一般的な印字物よりも優れた耐久性、耐候性を有す
るのが望ましい。この点に関し、昇華式熱転写法で用い
られる染料受容層は耐久性、耐候性がよいので、本発明
の画像形成物に優れた耐久性、耐候性を付与することが
できる。一方、インクジェット法で用いられる染料受容
層は耐水性が充分でないことが多いので、耐久性、耐候
性の点で昇華式熱転写で用いられる染料受容層よりも劣
る傾向がある。また、溶融転写法により記録された画像
や文字は主にワックスなどの熱溶融性バインダーで形成
されるので、昇華式熱転写で用いられる染料受容層より
も耐久性、耐候性の点で劣っている。
【0049】(3)保護層 本発明の画像形成物は、例えばアクセサリーなどの用途
にも使用され、様々な屋外環境にさらされるので、一般
の印字物よりも優れた耐久性、耐候性を有するのが望ま
しい。かかる観点から、本発明の画像形成物には、画像
や文字などの視覚的情報が記録されている領域を被覆す
る保護層を設けるのが好ましい。
【0050】保護層としては、従来から公知の保護層の
中から適宜選択したものを用いることができる。保護層
は、耐摩擦性、耐薬品性、透明性、硬度等の諸性質に優
れた種々の樹脂、例えば、ポリエステル樹脂、ポリスチ
レン樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリル
ウレタン樹脂、これらの樹脂のシリコーン変性樹脂、或
いは、これらの樹脂の混合物などを用いて形成できる。
【0051】また、保護層は、受像シートに画像や文字
などの視覚的情報を記録した後であれば、加熱・収縮前
又は後のどちらの時点で形成してもよい。保護層を形成
する方法としては、例えば、基材上に転写可能な保護層
を設けた保護層転写シートから受像シートへ保護層を転
写すると言う方法がある。この方法によれば、娯楽施設
や家庭内などにおいて本発明の画像形成物を手軽に且つ
短時間で作成し提供することができる。
【0052】保護層転写シートとしては、保護層のみ転
写できる単一型転写シートを用いてもよいし、1つの基
材上に受容層、染料層(イエロー、マゼンタ、シアン
等)および保護層が面順次に配置されており、これらの
各層を転写できる一体型転写シートを用いてもよい。
【0053】(4)加熱・収縮処理 受像シートに画像や文字などの視覚的情報を記録した
後、オーブンなどの加熱装置で加熱・収縮処理すること
によって、本発明の画像形成物が得られる。受像シート
を加熱・収縮させると、シート面積が縮小すると同時に
シート厚が増して、通常はシート状からプレート状へと
変化する。また、画像形成物上の画像や文字その他の視
覚的情報は、加熱・収縮処理前の数分の一の大きさに縮
小しているので、熱転写により出力したそのままの画像
と比べて鮮明且つ微細である。
【0054】受像シートは、加熱・収縮処理において、
通常、基材である熱収縮性プラスチックシートを延伸加
工した時の温度よりも高い温度で数分間加熱される。加
熱温度は、基材である熱収縮性プラスチックシートのガ
ラス転移点以上で、且つ、熱成形温度以下とするのが好
ましい。
【0055】
【実施例】次に、実施例および比較例により本発明をさ
らに具体的に説明する。
【0056】(実施例1)基材シートとして厚さ210
μmの透明二軸延伸ポリスチレンシートを用い、この基
材シートに、昇華転写型カードプリンター(CP-510、大
日本印刷(株)製)でY(イエロー)、M(マゼン
タ)、C(シアン)、BK(ブラック)の順にインキ層
を設けてあるインクリボンを用い、画像を形成した。
【0057】この画像形成物の角にパンチで吊り下げ用
の穴をあけ、150℃のオーブンで3分間加熱し、本発
明の画像形成物を得た。その結果、縦横ともに約1/3
に収縮し、厚みは約2mmとなった。画像の濃度(透過
濃度)は0.4(加熱前)から2.5(加熱後)とな
り、実用レベルに達した。耐久性、保存性ともに優れ、
非常に高品質な画像形成物を得ることができた。
【0058】(実施例2)基材シートとして厚さ300
μmの二軸延伸ポリスチレンシートを用いたこと以外は
実施例1と同様にして、本発明の画像形成物を得た。そ
の結果、縦横ともに約2/5に収縮し、厚みは約2mm
となった。画像の濃度は実用レベルに達し、耐久性と保
存性にも優れ、実施例1と同様に非常に高品質な画像形
成物を得ることができた。
【0059】(実施例3)受容層転写フィルムの基材フ
ィルムとして厚さ50μmの離型PETフィルムを用
い、このフィルムの離型処理面にミヤバーを用いて、乾
燥後厚さが2.5μmになるように下記組成の受容層用
塗工液を塗布し乾燥させ、形成された受容層の上に乾燥
後厚さが2.0μmになるように下記組成の白色層用塗
工液を塗布し乾燥させ、さらに、形成された白色層の上
に乾燥後厚さが5.0μmになるように下記組成の接着
層塗工液を塗布し乾燥させて、受容層転写フィルムを得
た。
【0060】 <受容層用塗工液> 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂(#1000MT2、電気化学工業(株)製) :20.0重量部 アミノ変性シリコーン(KS-343、信越化学工業(株)製) : 0.2重量部 エポキシ変性シリコーン(KF-393、信越化学工業(株)製) : 0.2重量部 メチルエチルケトン(MEK) :79.6重量部 <白色層用塗工液> ポリエステル樹脂(WR905 、日本合成化学工業(株)製) :10.0重量部 酸化チタン :20.0重量部 水/イソプロピルアルコール(IPA)=2/1 :70.0重量部 <接着層塗工液> アクリル系接着剤(SKダイン82、総研化学(株)製) :25.0重量部 硬化剤(D-90、総研化学(株)製) : 5.0重量部 MEK/トルエン=1/1 :70.0重量部 上記の受容層転写フィルムと基材シートである厚さ21
0μmの二軸延伸ポリスチレンシートを貼り合せた後、
離型PETを剥離し、基材シート上に受容層を形成し
た。
【0061】このようにして得られた受像シートを用
い、実施例1と同様にして画像を形成し、加熱処理を行
なって、本発明の画像形成物を得た。得られた画像形成
物は、白色隠蔽層が設けられており、良好な質感を有し
ていた。また、受容層が設けられていることから、品質
の高い色合いや画質も有していた。
【0062】(実施例4)白色層を形成しなかったこと
以外は実施例3と同様にして、本発明の画像形成物を得
た。得られた画像形成物は、受容層が設けられているこ
とから、実施例3と同様に品質の高い色合いや画質を有
していた。
【0063】(実施例5)基材シートの一方の面にマッ
ト処理を施し、反対面に画像を形成したこと以外は実施
例1と同様にして、本発明の画像形成物を得た。得られ
た画像形成物は、曇りガラス状の質感を有していた。
【0064】(実施例6)Y(イエロー)、M(マゼン
タ)、C(シアン)、BK(ブラック)、保護層の順に
インキ層を設けてあるインクリボンを用いたこと以外は
実施例1と同様にして、本発明の画像形成物を得た。得
られた画像形成物は、実施例1よりもさらに優れた耐久
性と保存性を有していた。
【0065】(実施例7)基材シートとして厚さ210
μmの白色二軸延伸ポリスチレンシートを用い、この基
材シートの両面に画像を形成したこと以外は実施例1と
同様にして、本発明の画像形成物を得た。得られた画像
形成物は、両面に画像が形成されていることから、非常
に高い意匠性を有していた。
【0066】(実施例8)中間転写記録媒体の基材フィ
ルムとして厚さ6μmのPETフィルムを用い、この基
材フィルムの一方の面にミヤバーを用いて乾燥後厚さが
1μmになるように下記組成の背面層用塗工液を塗布し
乾燥させ、背面層を形成した。
【0067】 <背面層用塗工液> ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX-1、積水化学工業(株)製) : 8.0重量部 ポリイソシアネート硬化剤(バーノックD750、大日本インキ化学工業(株)製) : 18.0重量部 滑材(プライサーフA208S 、第一工業製薬(株)製) : 5.0重量部 タルク : 2.0重量部 MEK/トルエン=1/1 :130重量部 次に、背面層を形成した前記基材フィルムの他方の面
に、ミヤバーを用いて乾燥後厚さが1μmになるように
下記組成の離型層用塗工液を塗布し乾燥させ、形成され
た離型層の上に乾燥後厚さが3μmになるように下記組
成の画像保護層用塗工液を塗布し乾燥させ、形成された
画像保護層の上に乾燥後厚さが5μmになるように下記
組成の画像受容層用塗工液を塗布し乾燥させて、中間転
写記録媒体を得た。
【0068】 <離型層用塗工液> シリコーン系樹脂ワニス(KS770A、信越化学工業(株)製) :50.0重量部 トルエン :50.0重量部 <保護層用塗工液> アクリル樹脂(BR-85 、三菱レーヨン(株)製) :20.0重量部 MEK :80.0重量部 <受容層用塗工液> 塩化ビニル酢酸ビニル共重合体樹脂(VYHD、ユニオンカーバイド社製) :17.0重量部 アミノ変性シリコーン(KS-343、信越化学工業(株)製) : 0.17重量部 エポキシ変性シリコーン(KF-393、信越化学工業(株)製) : 0.17重量部 MEK :82.6重量部 このようにして作成した中間転写記録媒体の受容層側と
インクリボンとを重ねあわせ、サーマルヘッドを用いて
インクリボンの背面側から加熱し、画像を形成した。
【0069】次いで、画像が形成された前記中間転写記
録媒体の受像面と実施例1で用いた基材シートとを重ね
あわせ、サーマルヘッドを用いて中間転写記録媒体の背
面側から加熱し、中間転写記録媒体の画像受容層と被転
写体である基材シートとを接着させた後、中間転写記録
媒体のPETフィルムを剥離したところ、被転写体であ
る基材シート上に画像が形成された。
【0070】画像が形成された前記シートを、実施例1
と同様にして加熱処理し、本発明の画像形成物を得た。
得られた画像形成物は、画像が保護層により守られてい
ることから、非常に耐久性に優れていた。
【0071】(比較例1)溶融転写型プリンター(MD40
00J 、アルプス電気(株)製)を用いたこと以外は実施
例1と同様にして、画像形成物を作成した。その結果、
画像は形成できたものの、画像に透明感が無く黒ずんで
おり、また、耐久性が無く簡単に削り取られてしまっ
た。
【0072】(比較例2)インクジェットプリンター
(BJC-420J、CANON(株)製)を用いたこと以外は
実施例1と同様にして画像の形成を試みた。しかしなが
ら、基材シート上でインクが滲んでしまい、画像を形成
することができなかった。
【0073】(比較例3)基材シートの一方の面に、ミ
ヤバーを用いて乾燥後厚さが10μmになるように下記
組成の受容層用塗工液を塗布し乾燥させたこと以外は比
較例2と同様にして受像シートを作成し、画像形成を試
みた。その結果、この受容層は耐水性が弱く、水が付着
すると受容層が溶けて画像が滲んでしまった。
【0074】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の画像形成
物は、熱収縮性プラスチックシートからなる基材を主体
とする受像シートに、合成画像を容易に記録することの
できる記録方法を利用して画像や文字等を記録した後で
加熱・収縮処理して得られるものであり、デザインの自
由度に優れ、手軽で且つ短時間に作成・提供するのに適
している。
【0075】また、デザイン中には、複数の入力手段か
ら画像、模様、記号、文字などの視覚的情報を取り込ん
で自由に組み合わせることができ、画像形成物を作成し
ている最中に撮影した画像を撮り込むこともでき、ま
た、それ以外にも画像の反転や縮尺変更のような様々な
編集を加えることができる。
【0076】さらに、本発明の画像形成物を作成する際
には、受像シートに視覚的情報を記録した後で加熱・収
縮処理を行なうので、複雑な画像が転写されていても画
質が鮮明且つ緻密である。
【0077】このような本発明の画像形成物は、例え
ば、ペンダント、キーホルダー、ネームプレートなどの
アクセサリーとして使用することができる。特に、娯楽
施設や家庭で、自由に楽しみながらオリジナルデザイン
を考案し、手軽に、且つ、短時間のうちにアクセサリー
を作成し、提供を受ける用途に適している。
【0078】本発明の画像形成物のなかでも、昇華式熱
転写法により画像等を記録したものは、写真に匹敵する
高画質を備えている点だけでなく、基材に直接記録する
ことができる点や、耐久性、耐候性に優れている点で
も、アクセサリーとしての使用に特に適している。
【0079】また、本発明の画像形成物に保護層を設け
て耐久性、耐候性を強化することによって、アクセサリ
ーとしての使用価値をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成物の一例の断面模式図であ
る。
【図2】本発明の画像形成物の他の一例の断面模式図で
ある。
【図3】本発明の画像形成物の他の一例の断面模式図で
ある。
【図4】本発明の画像形成物の他の一例の断面模式図で
ある。
【符号の説明】
1…基材 2(2a、2b)…染料受容層 3(3a、3b)…中間層 4…裏面層 5(5a、5b)…視覚的に認識できる情報 6…保護層

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱収縮性プラスチックシートからなる基
    材を有する受像シートの少なくとも一方の面に視覚的に
    認識できる情報を記録した後で加熱収縮させて得られる
    画像形成物であって、前記の視覚的に認識できる情報
    が、入力された複数の視覚的情報を電気信号に変換する
    と共に該電気信号を制御して画像を合成し出力すること
    のできる記録方法によって記録されたものであることを
    特徴とする画像形成物。
  2. 【請求項2】 前記の視覚的に認識できる情報が、昇華
    式熱転写法によって記録されたものであることを特徴と
    する請求項1に記載の画像形成物。
  3. 【請求項3】 前記の視覚的に認識できる情報が、熱収
    縮性プラスチックシートからなる前記基材上に直接記録
    されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成
    物。
  4. 【請求項4】 前記基材の少なくとも一方の面に染料受
    容層が設けられており、前記の視覚的に認識できる情報
    は、該染料受容層上に記録されていることを特徴とする
    請求項2に記載の画像形成物。
  5. 【請求項5】 前記の基材が耐溶剤性の低い熱収縮性プ
    ラスチックシートからなり、前記の染料受容層は、染料
    受容層転写シートから前記基材へ転写することによって
    設けられたものであることを特徴とする請求項4に記載
    の画像形成物。
  6. 【請求項6】 前記の耐溶剤性の低い熱収縮性プラスチ
    ックシートが、熱収縮性ポリスチレンシートであること
    を特徴とする請求項5に記載の画像形成物。
  7. 【請求項7】 前記の視覚的に認識できる情報が記録さ
    れている領域の上に保護層が設けられていることを特徴
    とする請求項1に記載の画像形成物。
  8. 【請求項8】 アクセサリーとして使用されるものであ
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに
    記載の画像形成物。
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