JPH10249915A - 押出しシート成形用ロール - Google Patents
押出しシート成形用ロールInfo
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- JPH10249915A JPH10249915A JP9056071A JP5607197A JPH10249915A JP H10249915 A JPH10249915 A JP H10249915A JP 9056071 A JP9056071 A JP 9056071A JP 5607197 A JP5607197 A JP 5607197A JP H10249915 A JPH10249915 A JP H10249915A
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- Japan
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- sheet
- roll
- mirror
- coating layer
- forming
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- Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 少なくとも片面が鏡面状の平滑面であるプラ
スチックシートを押出し成形する場合、精度の高い平滑
面が得られ、ガスや異物の混入に起因する欠陥が生じに
くく、長期間の使用に耐えられる押出しシート成形用ロ
ールを提供する。 【解決手段】 平滑面を成形するロール(鏡面成形ロー
ル)4は、軸芯部41の外周にゴム被覆層42が設けら
れ、ゴム被覆層42の外周に表面が平滑で且つ継ぎ目の
ないフッ素系樹脂製チューブ状物44が接着剤層43を
介して被覆されている押出しシート成形用ロール2。
スチックシートを押出し成形する場合、精度の高い平滑
面が得られ、ガスや異物の混入に起因する欠陥が生じに
くく、長期間の使用に耐えられる押出しシート成形用ロ
ールを提供する。 【解決手段】 平滑面を成形するロール(鏡面成形ロー
ル)4は、軸芯部41の外周にゴム被覆層42が設けら
れ、ゴム被覆層42の外周に表面が平滑で且つ継ぎ目の
ないフッ素系樹脂製チューブ状物44が接着剤層43を
介して被覆されている押出しシート成形用ロール2。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、押出しシート成形
用ロールに関し、特にフレネルレンズシート、レンチキ
ュラーレンズシート、プリズムレンズシート等のような
光学機能シートを成形する場合に使用される押出しシー
ト成形用ロールに関する。
用ロールに関し、特にフレネルレンズシート、レンチキ
ュラーレンズシート、プリズムレンズシート等のような
光学機能シートを成形する場合に使用される押出しシー
ト成形用ロールに関する。
【0002】
【従来の技術】フレネルレンズシート、レンチキュラー
レンズシート、プリズムレンズシート等に代表される光
学機能シートは、片面が正確なレンズ形状を有する面で
あり、レンズ形状を有する面に対向する他の片面は鏡面
状の高度の平滑性を有する平面(以下単に「鏡面」と称
する)に形成されていることが必要である。
レンズシート、プリズムレンズシート等に代表される光
学機能シートは、片面が正確なレンズ形状を有する面で
あり、レンズ形状を有する面に対向する他の片面は鏡面
状の高度の平滑性を有する平面(以下単に「鏡面」と称
する)に形成されていることが必要である。
【0003】このような光学機能シートを成形する一手
段として、押出機で溶融混練した樹脂をTダイから素シ
ートに押出成形し、素シートの片面側からは金属面にレ
ンズ形状を賦形するための正確な模様を刻設したエンボ
スロール、エンボスロールと対向する他面側からはシー
トの表面を鏡面に仕上げるための、平滑面を成形するロ
ール(以下「鏡面成形ロール」と称する)の一対よりな
る押出しシート成形用ロールで挟圧する方法が挙げられ
る。
段として、押出機で溶融混練した樹脂をTダイから素シ
ートに押出成形し、素シートの片面側からは金属面にレ
ンズ形状を賦形するための正確な模様を刻設したエンボ
スロール、エンボスロールと対向する他面側からはシー
トの表面を鏡面に仕上げるための、平滑面を成形するロ
ール(以下「鏡面成形ロール」と称する)の一対よりな
る押出しシート成形用ロールで挟圧する方法が挙げられ
る。
【0004】ここで、鏡面成形ロールとしては、従来よ
り、表面が研磨された金属鏡面ロール、メッキ加工され
た金属鏡面ロール、あるいは、特開平8−156139
号公報に記載されているような、金属製の芯ロールの周
面に流延法によって表面が光学的に平滑なゴム層を設け
た鏡面ゴムロールなどが用いられている。
り、表面が研磨された金属鏡面ロール、メッキ加工され
た金属鏡面ロール、あるいは、特開平8−156139
号公報に記載されているような、金属製の芯ロールの周
面に流延法によって表面が光学的に平滑なゴム層を設け
た鏡面ゴムロールなどが用いられている。
【0005】しかしながら、金属鏡面ロールは鏡面の幾
何学的精度に優れるが、表面が柔軟性を持たないので、
素シートの厚さムラを自らの変形によって吸収する能力
がない。そのために素シートを挟圧しても、素シートの
厚さの大きい部分だけが加圧されて、精度の高い光学機
能を持つ模様面及び鏡面が得られにくいという問題があ
る。
何学的精度に優れるが、表面が柔軟性を持たないので、
素シートの厚さムラを自らの変形によって吸収する能力
がない。そのために素シートを挟圧しても、素シートの
厚さの大きい部分だけが加圧されて、精度の高い光学機
能を持つ模様面及び鏡面が得られにくいという問題があ
る。
【0006】また、鏡面ゴムロールは自身の柔軟性によ
り素シートの厚さムラを吸収できるので、均一な加圧が
可能であるが、ゴム層を形成する際に発生するガスや注
型金型表面に付着する微細なゴミなどの異物に起因する
欠陥を避けることが難しく、欠陥のない鏡面を持つ光学
機能シートが得られにくいという問題がある。また、表
面のゴムが高温の樹脂に接触するために、長期の使用に
耐えられないことがある。
り素シートの厚さムラを吸収できるので、均一な加圧が
可能であるが、ゴム層を形成する際に発生するガスや注
型金型表面に付着する微細なゴミなどの異物に起因する
欠陥を避けることが難しく、欠陥のない鏡面を持つ光学
機能シートが得られにくいという問題がある。また、表
面のゴムが高温の樹脂に接触するために、長期の使用に
耐えられないことがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、少な
くとも片面が鏡面状の平滑面であるプラスチックシート
を押出し成形する場合、素シートの厚さムラを吸収する
ことにより、精度の高い光学機能を持つ模様面及び鏡面
が得られ、且つガスや異物の付着に起因する欠陥が生じ
にくく、長期の使用に耐えられる押出しシート成形用ロ
ールを提供することを目的とする。
従来技術の問題点に鑑みてなされたものであって、少な
くとも片面が鏡面状の平滑面であるプラスチックシート
を押出し成形する場合、素シートの厚さムラを吸収する
ことにより、精度の高い光学機能を持つ模様面及び鏡面
が得られ、且つガスや異物の付着に起因する欠陥が生じ
にくく、長期の使用に耐えられる押出しシート成形用ロ
ールを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、金型より押出されたプラスチックの素
シートを両面から挟圧することにより、少なくとも片面
が鏡面状の平滑面であるプラスチックシートを成形する
ための押出しシート成形装置において、該平滑面を成形
するためのロールであって、該ロールは軸芯部の外周に
ゴム被覆層が設けられ、ゴム被覆層の外周に表面が平滑
で且つ継ぎ目のないフッ素系樹脂製のチューブ状物が接
着剤層を介して被覆されていることを特徴とするもので
ある。
めに、本発明は、金型より押出されたプラスチックの素
シートを両面から挟圧することにより、少なくとも片面
が鏡面状の平滑面であるプラスチックシートを成形する
ための押出しシート成形装置において、該平滑面を成形
するためのロールであって、該ロールは軸芯部の外周に
ゴム被覆層が設けられ、ゴム被覆層の外周に表面が平滑
で且つ継ぎ目のないフッ素系樹脂製のチューブ状物が接
着剤層を介して被覆されていることを特徴とするもので
ある。
【0009】本発明において、鏡面成形ロールの軸芯部
は鋼鉄、鋳鉄、真鍮などの金属材料より製せられ、その
内面に表面の温度を調節するための熱媒体流路(例えば
スパイラル状のもの等)が設けられていてもよい。
は鋼鉄、鋳鉄、真鍮などの金属材料より製せられ、その
内面に表面の温度を調節するための熱媒体流路(例えば
スパイラル状のもの等)が設けられていてもよい。
【0010】ゴム被覆層には各種のゴム材料が使用可能
であるが、ショアーB硬度が60以上90以下のものが
好適に使用される。またゴム材料には、硬度を調節する
目的で各種充填材を添加してもよい。また、高温条件下
で使用されるゴム被覆層には、シリコーンゴム等の耐熱
性に優れたゴム材料を使用することが好ましい。
であるが、ショアーB硬度が60以上90以下のものが
好適に使用される。またゴム材料には、硬度を調節する
目的で各種充填材を添加してもよい。また、高温条件下
で使用されるゴム被覆層には、シリコーンゴム等の耐熱
性に優れたゴム材料を使用することが好ましい。
【0011】ゴム被覆層の厚さは0.5mm以上である
ことが好ましい。0.5mm未満ではゴム被覆層の弾性
変形量が少なくて、素シートの厚さムラを吸収しきれな
いことがある。
ことが好ましい。0.5mm未満ではゴム被覆層の弾性
変形量が少なくて、素シートの厚さムラを吸収しきれな
いことがある。
【0012】チューブ状物に用いられるフッ素系樹脂と
しては、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロ
ペン、クロロトリフルオロエチレン、フッ化ビニリデン
をモノマーとする重合物、あるいはこれらとヘキサフル
オロプロペン、パーフルオロアルキルビニルエーテル等
のモノマーとの共重合物が適宜使用可能である。これら
は、インフレーション法により押出成形した後、円周方
向に数倍の延伸処理を施し、熱収縮性を付与する。
しては、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロ
ペン、クロロトリフルオロエチレン、フッ化ビニリデン
をモノマーとする重合物、あるいはこれらとヘキサフル
オロプロペン、パーフルオロアルキルビニルエーテル等
のモノマーとの共重合物が適宜使用可能である。これら
は、インフレーション法により押出成形した後、円周方
向に数倍の延伸処理を施し、熱収縮性を付与する。
【0013】チューブ状物の厚さは、0.05mm乃至
1mmとするのが好適であり、ゴム被覆層の厚さや成形
時における成形用ロールの加圧力に応じて適宜決めるこ
とができる。
1mmとするのが好適であり、ゴム被覆層の厚さや成形
時における成形用ロールの加圧力に応じて適宜決めるこ
とができる。
【0014】ゴム被覆層とフッ素系樹脂製のチューブ状
物とを接着する接着剤は特に制限されないが、シランカ
ップリング剤が好適に使用される。
物とを接着する接着剤は特に制限されないが、シランカ
ップリング剤が好適に使用される。
【0015】チューブ状物の表面は、研磨用砥粒が練り
こまれたペースト状のコンパウンドを用いて鏡面状に研
磨されていることが好ましい。
こまれたペースト状のコンパウンドを用いて鏡面状に研
磨されていることが好ましい。
【0016】
【作用】本発明の押出しシート成形用ロールは、鏡面成
形ロールの軸芯部の外周に設けられたゴム被覆層の柔軟
性によって、シートの厚さムラが吸収されるとともに、
その外周のフッ素系樹脂製チューブ状物は表面が平滑で
且つ継ぎ目がなく、しかも異物が付着しにくいので、素
シートの鏡面成形ロールに接する側の表面は平滑で欠陥
のない鏡面に形成される。
形ロールの軸芯部の外周に設けられたゴム被覆層の柔軟
性によって、シートの厚さムラが吸収されるとともに、
その外周のフッ素系樹脂製チューブ状物は表面が平滑で
且つ継ぎ目がなく、しかも異物が付着しにくいので、素
シートの鏡面成形ロールに接する側の表面は平滑で欠陥
のない鏡面に形成される。
【0017】また、鏡面状の平滑面と対向する面にエン
ボス模様を形成する場合には、シートのエンボスロール
に接する面には、同様にして正確で均一な模様がエンボ
スされる。
ボス模様を形成する場合には、シートのエンボスロール
に接する面には、同様にして正確で均一な模様がエンボ
スされる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明押出しシート成形用
ロールを用いた光学機能シートの製造装置の概略説明
図、図2は本発明における鏡面成形ロールの実施の形態
を示す説明図である。
を参照して説明する。図1は本発明押出しシート成形用
ロールを用いた光学機能シートの製造装置の概略説明
図、図2は本発明における鏡面成形ロールの実施の形態
を示す説明図である。
【0019】図1において、図示しない押出機で溶融混
練し、Tダイ1のリップから押出した素シートSを、エ
ンボスロール3と鏡面成形ロール4の一組みのロールか
らなる押出しシート成形用ロール2によって上下方向か
ら挟圧して、エンボスロール3に接する側に光学機能を
付与するための模様を転写し、鏡面成形ロール4に接す
る側を鏡面状の平滑面に形成し、冷却ロール5を通過さ
せて冷却し、次いで複数本のロールよりなる歪み除去装
置6を通過させて成形による歪みを除去し、更に冷却ロ
ール7で充分に冷却し、引取ロール8で引き取り、切断
機9により切断して、製品の光学機能シートPが得られ
る。
練し、Tダイ1のリップから押出した素シートSを、エ
ンボスロール3と鏡面成形ロール4の一組みのロールか
らなる押出しシート成形用ロール2によって上下方向か
ら挟圧して、エンボスロール3に接する側に光学機能を
付与するための模様を転写し、鏡面成形ロール4に接す
る側を鏡面状の平滑面に形成し、冷却ロール5を通過さ
せて冷却し、次いで複数本のロールよりなる歪み除去装
置6を通過させて成形による歪みを除去し、更に冷却ロ
ール7で充分に冷却し、引取ロール8で引き取り、切断
機9により切断して、製品の光学機能シートPが得られ
る。
【0020】鏡面成形ロール4は、図2に示すように、
軸芯部41がS45C(機械構造用炭素鋼鋼材)製で、
図示しないが内部に4条のスパイラル構造からなる熱媒
体流路を有する。軸芯部41の外周に充填材としてSi
O2 粉末を含有する液状シリコーンゴムを流延して被覆
し、シリコーンゴム硬化後に研磨して、厚さ2mmのゴ
ム被覆層42を形成したものである。なお、ゴム被覆層
42のショアB硬度は75であった。
軸芯部41がS45C(機械構造用炭素鋼鋼材)製で、
図示しないが内部に4条のスパイラル構造からなる熱媒
体流路を有する。軸芯部41の外周に充填材としてSi
O2 粉末を含有する液状シリコーンゴムを流延して被覆
し、シリコーンゴム硬化後に研磨して、厚さ2mmのゴ
ム被覆層42を形成したものである。なお、ゴム被覆層
42のショアB硬度は75であった。
【0021】次に、テトラフルオロエチレン─パーフル
オロ(プロピルビニルエーテル)共重合体からなる厚さ
0.12mmのチューブ状物をインフレーション法によ
り成形し、このチューブ状物44に、軸芯部41と表面
にシリコン系接着剤43を塗布したゴム被覆層42より
なる組立体を挿入し、加熱してチューブ状物44を収縮
させ密着させた後、接着剤43を硬化させて、鏡面成形
ロール4が得られた。チューブ状物44の表面は鏡面状
の平滑面で、しかもインフレーション法により成形され
ているので継ぎ目がなく、その他の表面の欠陥も見られ
なかった。
オロ(プロピルビニルエーテル)共重合体からなる厚さ
0.12mmのチューブ状物をインフレーション法によ
り成形し、このチューブ状物44に、軸芯部41と表面
にシリコン系接着剤43を塗布したゴム被覆層42より
なる組立体を挿入し、加熱してチューブ状物44を収縮
させ密着させた後、接着剤43を硬化させて、鏡面成形
ロール4が得られた。チューブ状物44の表面は鏡面状
の平滑面で、しかもインフレーション法により成形され
ているので継ぎ目がなく、その他の表面の欠陥も見られ
なかった。
【0022】(実施例)次に、上記のようにして得られ
た鏡面成形ロール4を用いてプリズムシートを製造した
実施例につき説明する。(図1参照) 押出機で溶融混練したポリカーボネート樹脂をTダイ1
から素シートSとして押し出した。Tダイ1から押し出
し直後の素シートSの表面温度は270℃であった。
た鏡面成形ロール4を用いてプリズムシートを製造した
実施例につき説明する。(図1参照) 押出機で溶融混練したポリカーボネート樹脂をTダイ1
から素シートSとして押し出した。Tダイ1から押し出
し直後の素シートSの表面温度は270℃であった。
【0023】次いで、素シートSを、130℃に制御さ
れた熱媒体が流通するエンボスロール3と、30℃に制
御された熱媒体が流通する鏡面成形ロール4からなる押
出しシート成形用ロール2により挟圧して、片面にエン
ボス模様を転写し、他の面を平滑面に形成して、厚さ2
00μmのプリズムシートの製品Pを得た。
れた熱媒体が流通するエンボスロール3と、30℃に制
御された熱媒体が流通する鏡面成形ロール4からなる押
出しシート成形用ロール2により挟圧して、片面にエン
ボス模様を転写し、他の面を平滑面に形成して、厚さ2
00μmのプリズムシートの製品Pを得た。
【0024】得られたプリズムシートの製品Pについ
て、転写されたエンボス形状の均一性、鏡面の平滑性、
鏡面のその他の欠陥の有無、鏡面成形ロール4の寿命に
ついて評価を行った。また、製造工程中における、エン
ボスロール3と鏡面成形ロール4で挟圧後の素シートS
の離型性についても観察を行った。
て、転写されたエンボス形状の均一性、鏡面の平滑性、
鏡面のその他の欠陥の有無、鏡面成形ロール4の寿命に
ついて評価を行った。また、製造工程中における、エン
ボスロール3と鏡面成形ロール4で挟圧後の素シートS
の離型性についても観察を行った。
【0025】(比較例1)前記実施の形態における鏡面
成形ロール4の代わりに、全体がS45C製でその外周
表面に硬質クロムメッキを施した鏡面成形ロールを使用
した以外は、実施例と同じ方法によりプリズムシートを
製造し、同じ評価を行った。
成形ロール4の代わりに、全体がS45C製でその外周
表面に硬質クロムメッキを施した鏡面成形ロールを使用
した以外は、実施例と同じ方法によりプリズムシートを
製造し、同じ評価を行った。
【0026】(比較例2)前記実施の形態における鏡面
成形ロール4の代わりに、S45C製の軸芯部の外周
に、前記実施の形態と同じ構成のゴム被覆層を形成した
鏡面成形ロールを使用した以外は、実施例と同じ方法に
よりプリズムシートを製造し、同じ評価を行った。
成形ロール4の代わりに、S45C製の軸芯部の外周
に、前記実施の形態と同じ構成のゴム被覆層を形成した
鏡面成形ロールを使用した以外は、実施例と同じ方法に
よりプリズムシートを製造し、同じ評価を行った。
【0027】以上の結果をまとめて表1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】表1の結果より、実施例はいずれの評価項
目においても比較例1、2と同等または優れており、且
つ満足な結果が得られた。
目においても比較例1、2と同等または優れており、且
つ満足な結果が得られた。
【0030】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明押
出しシート成形用ロールを使用して少なくとも片面が平
滑面であるプラスチックシートを成形することにより、
鏡面成形ロールに接する側の表面は平滑で欠陥のない鏡
面状に形成され光学的に精度の高い鏡面が得られ、ま
た、エンボスロールに接する側の表面には、正確で均一
な模様が転写されて、精度の高い光学機能を持ったプラ
スチックシートが得られる。
出しシート成形用ロールを使用して少なくとも片面が平
滑面であるプラスチックシートを成形することにより、
鏡面成形ロールに接する側の表面は平滑で欠陥のない鏡
面状に形成され光学的に精度の高い鏡面が得られ、ま
た、エンボスロールに接する側の表面には、正確で均一
な模様が転写されて、精度の高い光学機能を持ったプラ
スチックシートが得られる。
【0031】また、鏡面成形ロールにはガスの混入や異
物の付着に起因する欠陥が生じにくいので、長期の使用
に耐えることができる。
物の付着に起因する欠陥が生じにくいので、長期の使用
に耐えることができる。
【0032】また、その結果、製造上の歩留りと生産性
が向上し、コストが低減される。
が向上し、コストが低減される。
【図1】本発明押出しシート成形用ロールを用いた光学
機能シートの製造装置の概略説明図。
機能シートの製造装置の概略説明図。
【図2】本発明における鏡面成形ロールの実施の形態を
示す説明図。
示す説明図。
1 Tダイ 2 押出しシート成形用ロール 3 エンボスロール 4 鏡面成形ロール 41 軸芯部 42 ゴム被覆層 43 接着剤 44 フッ素系樹脂製のチューブ状物 S 素シート P 光学機能シート(プリズムシート)
Claims (1)
- 【請求項1】 金型より押出されたプラスチックの素シ
ートを両面から挟圧することにより、少なくとも片面が
鏡面状の平滑面であるプラスチックシートを成形するた
めの押出しシート成形装置において、該平滑面を成形す
るためのロールであって、該ロールは軸芯部の外周にゴ
ム被覆層が設けられ、ゴム被覆層の外周に表面が平滑で
且つ継ぎ目のないフッ素系樹脂製のチューブ状物が接着
剤層を介して被覆されていることを特徴とする押出しシ
ート成形用ロール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9056071A JPH10249915A (ja) | 1997-03-11 | 1997-03-11 | 押出しシート成形用ロール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9056071A JPH10249915A (ja) | 1997-03-11 | 1997-03-11 | 押出しシート成形用ロール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10249915A true JPH10249915A (ja) | 1998-09-22 |
Family
ID=13016862
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9056071A Pending JPH10249915A (ja) | 1997-03-11 | 1997-03-11 | 押出しシート成形用ロール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10249915A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012111179A (ja) * | 2010-11-26 | 2012-06-14 | Achilles Corp | 押出成形用エンボス型ロール、及びそれを用いたエチレン系共重合体樹脂シートの製造方法 |
JP2014061649A (ja) * | 2012-09-21 | 2014-04-10 | Mitsui Chemicals Tohcello Inc | シート成形機及びシートの製造方法 |
-
1997
- 1997-03-11 JP JP9056071A patent/JPH10249915A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012111179A (ja) * | 2010-11-26 | 2012-06-14 | Achilles Corp | 押出成形用エンボス型ロール、及びそれを用いたエチレン系共重合体樹脂シートの製造方法 |
JP2014061649A (ja) * | 2012-09-21 | 2014-04-10 | Mitsui Chemicals Tohcello Inc | シート成形機及びシートの製造方法 |
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