JPH10249866A - 表皮のある成形体の製造方法 - Google Patents

表皮のある成形体の製造方法

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Publication number
JPH10249866A
JPH10249866A JP10071397A JP10071397A JPH10249866A JP H10249866 A JPH10249866 A JP H10249866A JP 10071397 A JP10071397 A JP 10071397A JP 10071397 A JP10071397 A JP 10071397A JP H10249866 A JPH10249866 A JP H10249866A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mold
skin
gap
plastic
drum
Prior art date
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Pending
Application number
JP10071397A
Other languages
English (en)
Inventor
Tadaaki Shiina
直礼 椎名
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIINA KASEI KK
Original Assignee
SHIINA KASEI KK
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Publication date
Application filed by SHIINA KASEI KK filed Critical SHIINA KASEI KK
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形品の表面に、丈夫で吸湿しないプ
ラスチックの層を設けるものである。 【構成】 金型に、これと相似形で少し小さい形
の成形体を入れ、この隙間に、プラスチック粉末又は粒
状体をいれ、回転しながら外部より加熱して成形する方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】゛本発明は、プラスチック表皮の
ある成形体の製造方法に関するものであって、グラスウ
ール、ロックウール、ポリスチレンフォーム等の成形
体、又は、放射性物ドラム等に表皮をつくり、丈夫で、
耐吸湿性、断熱性、吸音性、防食性等の改善に用いるも
のである。
【0002】
【従来の技術】グラスウール、ポリスチレンフォーム等
は、断熱材、吸音材に用いられてきたが、強度が不十分
で、吸湿して性能が低下する欠点があった。このため、
別の材料で成るシートを接着する等によって、これを押
さえてきたが、これには非常な手数を要するほか、接着
が不十分で、継ぎ目も不完全なものであった。放射性廃
棄物のドラムの防食は、長年月の保管が必要で、かつ、
形が大きいので、これに用いる好ましい防食方法がなか
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】発明者は、グラスウー
ル、ポリスチレンフォームの成形体の吸湿性、大型金属
体の防食性を改善する研究をして、本発明の一体被覆す
る発明に至ったものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】発明者は、金型に、この
金型とほゞ相似形で、少し小さい形のグラスウール、ポ
リスチレンフォーム、放射性廃棄物等のドラムを入れ、
その隙間にプラスチックの粉末又は粒状体を入れ、これ
を回転しながら外部から加熱すると、プラスチックが成
形体の外側に表皮をつくり、成形体の防湿、防食等に著
しく役立つことを発見したものである。
【0005】
【作 用】本発明は金型に、金型と相似形で、これより
少し小さい形の成形体を入れ、両者の隙間に、プラスチ
ックの粉末又は粒状体を入れ、金型を二軸で又は一軸で
回転軸に傾斜させて固定し、これを回転しながら外部よ
り加熱する。プラスチックは金型の全面に接触しながら
加熱され、金型に比べて熱伝導率が低いので、金型の内
側に均一な厚さの層をつくる。そして、冷却して金型か
ら取り出された成形体には、均一な厚さのプラスチック
の層が形成されていて、丈夫で吸湿しない性質を付与
し、防湿、防食の役目を果たす。
【0006】本発明では金型に成形体を入れ、プラスチ
ック材料を入れて回転成形する。この回転は二軸で行う
こともできるが、一軸回転で金型を回転軸に傾斜して固
定して回転させてもよい。回転は材料に遠心力を与えな
いゆっくりした回転である。金型と成形体の隙間は通常
1乃至30mmである。表皮は成形体に密着してつくる
こともでき、又、隙間をあけてつくることもできる。密
着させる方法の一つは、プラスチック材料として発泡す
る材料を用いる。放射性廃棄物のドラムの場合には、わ
ざと間隙をあけて表皮を生成し、後に小孔をあけてこの
間隙に油を充填して防食性を高める。
【0007】プラスチックの材料は粉末又は粒状体であ
り、粒径が通常0,1mm乃至1mm程度のものであ
る。この材料に発泡剤を入れて表皮を成形体に密着させ
ることがある。粒径が小さいほど溶け易く、短時間で成
形できる。粒径の大きい方が発泡剤を練り込んで使用し
た時、ガスの有効利用率が高い。小さい粒子と大きい粒
子を用い二層の表皮にし、吸湿性の層と強度の強い層等
にすることもできる。
【0008】プラスチックを発泡させると、体積が増加
して成形体に密着する。発泡体にすることにより耐衝撃
性になるが、あまり倍率を上げると強度が弱くなる。ポ
リエチレン、ポリプロピレンを架橋して発泡させた発泡
体はよく発泡し、耐熱性なので、好んで用いられる。
【0009】加熱は直火、熱風、蒸気といずれでもよい
が、蒸気が正確な温度に加熱できるので好ましく、加熱
温度は通常160乃至240℃で、加熱時間は10乃至
30分である。
【0010】
【実施例】次いで本発明の実施例を示す。 実施例1 ポリスチレンフォームの板1000×1000×100
を内法1010×1010×110の金型に入れ、金型
と板の隙間に低密度ポリエチレン100部、アゾジカー
ボンアミド1.5部、ジクミルパーオキサイド0.5部
を混合して、一辺1.0mmの立方体にしたもの45K
gをを入れ、この金型を回転軸に20度傾斜して取り付
け、1RPMで回転しながら200℃の蒸気で20分加
熱した。冷却して得られた成形体は、ポリスチレンフォ
ームの上に3倍に発泡した架橋ポリエチレンの層が5m
mの厚さでできていて、一体の表皮であるため丈夫で吸
水して熱伝導率が低下することが全くないものであっ
た。
【0011】実施例2 グラスウールを成形して100×100×25mmの形
にした。これを106×106×31mmの内容積を有
する金型に入れ、これに実施例1の発泡剤35gを入れ
た。この金型の一方の蓋には直径3mm長さ3mmの鉄
製ロッド9本を均等に植えたものであった。この金型を
回転軸に対して10度傾けて固定し、10RPMで回転
し、220℃で10分加熱した。冷却して得られた成形
体は、グラスウールにポリエチレン発泡体が3mm厚さ
の表皮になって結合していて、一方の面の表皮には直径
3mmの穴9ヶが均等に明いていて、吸音性に優れてい
るものであった。
【0012】実施例3 放射性廃棄物入りのステンレスのドラムに、これを入れ
て25mmの間隔のできる金型をつくり、これにドラム
を入れた。この間隙の容積(l)の1/3に当たる重量
の、実施例1のコンパウンドを入れ、これを回転軸に対
して45度傾け、2RPMで回転しながら200℃で1
時間加熱発泡せしめた。できた成形体はドラムの上に厚
さ約8mmの空気の相があり、その上に3倍に膨脹した
架橋ポリエチレン発泡体の厚さ17mmの層があるもの
であった。この架橋ポリエチレンの層の上部に直径50
mmの穴を明け、ドラムと架橋ポリエチレンとの間にグ
リースを流し込み、充填して、この穴を補修した。この
外皮は衝撃を受けても割れず、常温では流動しない油に
浸っているので、このドラムは永久に錆びないと予想さ
れるものであった。
【0013】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は従来被覆で
きなかった物体に、丈夫で吸湿しない一体の表皮を設け
ることができるもので、工業上有用なものである。
【図面の簡単な説明】
図は本発明で得られた成形体の断面図である。
【図1】グラスウール成形体の上に発泡したプラスチッ
ク表皮を設けた成形体。
【符号の説明】
1 グラスウール 2 プラスチック表皮

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金型に金型と相似形で、少し小さい形の成
    形体を入れ、その隙間にプラスチックの粒状体又は粉末
    を入れ、これを回転しながら、外部より加熱して、成形
    体の表面に表皮を製造する方法。
JP10071397A 1997-03-14 1997-03-14 表皮のある成形体の製造方法 Pending JPH10249866A (ja)

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JP10071397A JPH10249866A (ja) 1997-03-14 1997-03-14 表皮のある成形体の製造方法

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JP10071397A JPH10249866A (ja) 1997-03-14 1997-03-14 表皮のある成形体の製造方法

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JPH10249866A true JPH10249866A (ja) 1998-09-22

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JP10071397A Pending JPH10249866A (ja) 1997-03-14 1997-03-14 表皮のある成形体の製造方法

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JP (1) JPH10249866A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103132624A (zh) * 2011-11-22 2013-06-05 北京市建筑工程研究院有限责任公司 一种泡沫岩棉复合阻燃保温材料

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103132624A (zh) * 2011-11-22 2013-06-05 北京市建筑工程研究院有限责任公司 一种泡沫岩棉复合阻燃保温材料

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