JPS6014581Y2 - 断熱成形体 - Google Patents

断熱成形体

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JPS6014581Y2
JPS6014581Y2 JP10457679U JP10457679U JPS6014581Y2 JP S6014581 Y2 JPS6014581 Y2 JP S6014581Y2 JP 10457679 U JP10457679 U JP 10457679U JP 10457679 U JP10457679 U JP 10457679U JP S6014581 Y2 JPS6014581 Y2 JP S6014581Y2
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JP
Japan
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urethane foam
wall material
heat insulating
polystyrene
heat
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Expired
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JP10457679U
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JPS5621524U (ja
Inventor
睦彦 梶村
順之助 山口
Original Assignee
積水化成品工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は断熱成形体に関し、詳しくは、内面壁材をポリ
スチレンで外面壁材を金属でそれぞれ構成し、内面壁材
の内側にスチレン系共重合樹脂発泡体を積層し、この積
層物と外面壁材との間に硬質ウレタンフオーム層を形成
させた断熱成形体に関する。
従来、各種の断熱成形体が製造されているが、その中で
特に冷蔵庫等に用いられている断熱成形体には、内面壁
材がポリスチレンで外面壁材が鉄、アルミニウム等の金
属で構成され、その対面する壁材間の空間に硬質ウレタ
ンフオーム原液を注入し発泡させ硬質ウレタンフオーム
層を形成させて一体成形された断熱成形体が広く用いら
れている。
このように断熱成形体の内面壁材としてポリスチレンが
広く使用されるのは、内面には外面と比べて大きな衝撃
が加わることなく、ポリスチレンは加工性が良好でかつ
経済的なこと等に基因している。
しかしながらポリスチレン製内面壁材に直接硬質ウレタ
ンフオームが接触すると硬質ウレタンフオームの発泡に
用いられるフレオン系発泡剤の種類によって該ポリスチ
レン壁材が長軸されることがある。
従ってこれを防止するためにポリスチレン壁材をポリエ
チレン等のフィルムで覆い、硬質ウレタンフオームが直
接ポリスチレン壁材に接触するのを回避する提案がある
(特公昭54−13023号公報参照)。
しかしこのような方法は手数がかかり、さらに断熱成形
体の形態が複雑になると、例えば二つの部屋からなる箱
状の断熱成形体等ではポリエチレンフィルムの挿入固定
がむつかしく特別な方法を要するという欠点があった。
一方、硬質ウレタンフオームは、断熱性、壁材との接着
性および作業性も良好な断熱材であるが、硬質ウレタン
フオームを用いた断熱成形体には次のような欠点がある
即ち一般に硬質ウレタンフオームは反応性が大であり従
って反応熱が大きく発泡時の温度が80〜110℃にも
達し、かつ発泡圧が高い(約0.3〜0.7kg/al
)ので壁材が変形しやすい。
また硬質ウレタンフオームは必ずしも一様に発泡しない
ため得られたフオーム中に歪力が残り易く、断熱成形体
を変形させ易い。
この変形を防止するには壁材を厚くしてもよいがコスト
上昇につながるので好ましくない。
さらに硬質ウレタンフオームが収縮する際、該フオーム
自体に亀裂を生じ、使用中にその亀裂部に結露をおこし
硬質ウレタンフオーム層が破壊し断熱性を低下させる場
合がある。
一方この断熱成形体を使用中に、外部からの衝撃が加わ
ると、硬質ウレタンフオームは緩衝性に劣り脆いため変
形したり破壊したりしやすく、さらに破壊により生じた
空隙に結露が起りフオームの変形、破壊を促進し断熱性
を低下させるばかりでなく、断熱成形体自体の変形を助
長する。
本考案は上記のごとき欠点を解消するためになされたも
ので、新規な断熱成形体として内面壁材をポリスチレン
で、外面壁材を金属でそれぞれ構威し、内面壁材の内側
に無水マレイン酸成分が2〜25重量%、平均重合度5
00〜4000のスチレン−無水マレイン酸共重合樹脂
の発泡体を積層し、この積層物と外面壁材との間の空間
に硬質ウレタンフオーム層を形成させた断熱成形体を提
供するものであり、ポリスチレン壁材と硬質ウレタンフ
オーム層との間に前記共重合樹脂発泡成形体が介在する
のでポリスチレン壁材の表面をポリスチレン等のフィル
ムで覆うというような特別な処置を必要としない。
またこの断熱成形体は変形がほとんど認められず、断熱
性および断熱性の保持が良好で、ウレタンフオーム層の
亀裂発生を防止することができ外部からの衝撃を緩和し
変形および破壊が少ない。
本考案の断熱成形体の断熱材に用いられるスチレン−無
水マレイン酸共重合樹脂は、その無水マレイン酸成分が
2〜25重量%であることを要する。
無水マレイン酸が2重量%以下では、発泡成形体の耐熱
性が劣り、硬質ウレタンフオームの発泡熱によって変形
を起しやすく、25重量%以上では発泡性が劣るので好
ましくない。
また平均重合度は500〜4000の範囲のものである
ことを要する。
平均重合度が500以下では発泡剤の含浸時にブロッキ
ングしたり、また発泡成形体の耐熱性が劣り硬質ウレタ
ンフオームの発泡熱によって変形しやすい。
また平均重合度が4000以上では発泡成形体の脆性が
大きく好ましくない。
本考案において用いられる前記共重合樹脂として特に好
ましいのは、無水マレイン酸成分の含有量が5〜15重
量%、平均重合度が900〜2000の範囲のものであ
る。
このような共重合樹脂を用いることによって、断熱性、
耐熱性および緩衝性に優れかつ硬質ウレタンフオームよ
り安価な発泡成形体が得られる。
一方、本発明の断熱成形体の断熱材として使用する硬質
ウレタンフオームは、従来用いられている通常の硬質ウ
レタンフオームが用いられる。
次に本考案の実施態様を図面によって説明する。
第1図に示した本考案の断熱成形体を用いた箱状貯蔵槽
は次のようにして製造される。
即ちポリスチレン壁材1を本考案に用いる共重合樹脂発
泡体2とを予め接着一体化しておき、これと対面する金
属壁板4とを固定する。
次いで、前記共重合樹脂発泡体2と対面する金属壁板4
との間に、硬質ウレタンフオーム原液を注入発泡させて
充満し硬質ウレタンフオーム層3を形成させ、壁板1お
よび4、共重合樹脂発泡成形体2および硬質ウレタンフ
オーム層3とを一体化して製造される。
なおポリスチレン壁板1と共重合樹脂発泡成形体2との
接着一体化は、予め真空成形しておいたポリスチレン壁
板1を成形型に挿着し、次いで該成形型に前記共重合樹
脂の発泡性粒子を充填発泡させて行なうか、または壁板
用ポリスチレン平板および前記共重合樹脂発泡平板を重
ねて真空成形して行なうことができる。
上記のごとく本考案の断熱成形体においては、ポリスチ
レン壁板1に硬質ウレタンフオーム層3が直接接触しな
いので、硬質ウレタンフオームに用いられるフレオン系
発泡剤に侵蝕されることはない。
しかも硬質ウレタンフオーム層3に接している共重合樹
脂発泡成形体2は、フレオン系発泡剤、例えばフレオン
11()リクロロフルオロメタン)、フレオン12(ジ
クロロジフルオロメタン)、フレオン114(ジクロロ
テトラフルオロエタン)等に侵蝕されることなく所望の
形態を安定して保持できる。
従って、硬質ウレタンフオームが直接ポリスチレン壁板
に接触している従来の断熱成形体のように、ポリエチレ
ンフィルム等でポリスチレン壁板を覆う必要はない。
さらに該発泡成形体2は、硬質ウレタンフオームの発泡
熱(80〜110℃)に充分耐えられるもので通常のポ
リスチレン発泡体と異なりこの発泡熱によって発泡体自
体が収縮したり変形することはない。
またこの共重合樹脂の発泡成形体は優れた緩衝性を有し
、硬質ウレタンフオームの高い発泡圧(約0.3〜0.
7kg/al)を緩和すると共に硬質ウレタンフオーム
の発泡が一様に行なわれず該フオーム内に残った歪力を
も緩和して断熱成形体の変− 形を防止する。
また硬質ウレタンフオームが収縮する際に生ずる収縮力
も緩和して共存する硬質ウレタンフオームの亀裂発生が
防止される。
さらに、断熱成形体の使用中に衝撃が加えられた場合、
緩衝性に優れた前記共重合樹脂発泡体2が接着一体化さ
れているので、ポリスチレン壁板1の側からの衝撃はも
とより、一方の金属壁板4の側からの衝撃力をも緩和し
、断熱成形体の変形や破壊を小さくし、断熱材中に空隙
の発生さらに結露が発生するのを防止して断熱性を保持
することができる。
以上のように本考案の断熱成形体は、ポリスチレン壁材
が硬質ウレタンフオームと直接接触しないので、フレオ
ン系発泡剤によるポリスチレン壁材の長軸を防止するた
めに特別な処置を必要とせず、所望の形態が安定して保
持され、断熱性および断熱性の保持が良好で、硬質ウレ
タンフオーム層の亀裂発生を防止することができ、また
外部からの衝撃による変形および破壊が少ない有用な断
熱成形体である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の断熱成形体を用いた箱状貯蔵槽の一部
切断図、第2図は第1図のA−A’断面平面図である。 1・・・・・・ポリスチレン壁板、2・・・・・・本考
案に用いられる共重合樹脂発泡成形体、3・・・・・・
硬質ウレタンフオーム層、4・・・・・・金属壁板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内面壁材をポリスチレンで、外面壁材を金属でそれぞれ
    構成し、内面壁材の内側に無水マレイン酸成分が2〜2
    5重量%、平均重合度500〜4000のスチレン−無
    水マレイン酸共重合樹脂の発泡体を積層し、この積層物
    と外面壁材との間の空間に硬質ウレタンフオーム層を形
    成させた断熱成形体。
JP10457679U 1979-07-27 1979-07-27 断熱成形体 Expired JPS6014581Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10457679U JPS6014581Y2 (ja) 1979-07-27 1979-07-27 断熱成形体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10457679U JPS6014581Y2 (ja) 1979-07-27 1979-07-27 断熱成形体

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Publication Number Publication Date
JPS5621524U JPS5621524U (ja) 1981-02-25
JPS6014581Y2 true JPS6014581Y2 (ja) 1985-05-09

Family

ID=29337257

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JP10457679U Expired JPS6014581Y2 (ja) 1979-07-27 1979-07-27 断熱成形体

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2589700B2 (ja) * 1987-07-06 1997-03-12 松下冷機株式会社 断熱箱体

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JPS5621524U (ja) 1981-02-25

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