JPH10248216A - 円環状永久磁石の着磁装置および着磁方法 - Google Patents
円環状永久磁石の着磁装置および着磁方法Info
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- JPH10248216A JPH10248216A JP6199697A JP6199697A JPH10248216A JP H10248216 A JPH10248216 A JP H10248216A JP 6199697 A JP6199697 A JP 6199697A JP 6199697 A JP6199697 A JP 6199697A JP H10248216 A JPH10248216 A JP H10248216A
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Landscapes
- Permanent Field Magnets Of Synchronous Machinery (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁石を飽和状態に着磁してしかもコギングト
ルクを小さく抑えられる円環状永久磁石の着磁装置およ
び着磁方法を提供する。 【解決手段】 着磁を行う円環状永久磁石素材10の円
環内に2極着磁ヨーク12を挿入してパルス電流が形成
する外部着磁磁界H1内に設置する。2極着磁ヨーク1
2は、傘形突部26の弧24の弦長W1と突極16の基
部18の幅W2の関係がW1≧W2、弧24の中心角が電
気角度で70°〜145°の条件を満足するように形成
する。
ルクを小さく抑えられる円環状永久磁石の着磁装置およ
び着磁方法を提供する。 【解決手段】 着磁を行う円環状永久磁石素材10の円
環内に2極着磁ヨーク12を挿入してパルス電流が形成
する外部着磁磁界H1内に設置する。2極着磁ヨーク1
2は、傘形突部26の弧24の弦長W1と突極16の基
部18の幅W2の関係がW1≧W2、弧24の中心角が電
気角度で70°〜145°の条件を満足するように形成
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型モータのステ
ータまたはロータとして使用する円環状の永久磁石に係
わり、より具体的には、このような円環状永久磁石素材
に着磁する装置とその方法に関する。
ータまたはロータとして使用する円環状の永久磁石に係
わり、より具体的には、このような円環状永久磁石素材
に着磁する装置とその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、円環状永久磁石素材の着磁手段と
して一般的に下記の三つが考えられる。第1の着磁手段
は円環状永久磁石素材の内側に着磁コイルを設置する手
段であって、図4(a)に示されるように、板状の磁性
材をカーリング加工により円環状に成形した円環状永久
磁石素材101を押動シリンダ102で内側ガイド10
3と外側ガイド104との間に押入して所定の円環形状
に整形する。また、最初から円環状に成形した円環状永
久磁石素材101を同様に内側ガイド103と外側ガイ
ド104との間に押入する。
して一般的に下記の三つが考えられる。第1の着磁手段
は円環状永久磁石素材の内側に着磁コイルを設置する手
段であって、図4(a)に示されるように、板状の磁性
材をカーリング加工により円環状に成形した円環状永久
磁石素材101を押動シリンダ102で内側ガイド10
3と外側ガイド104との間に押入して所定の円環形状
に整形する。また、最初から円環状に成形した円環状永
久磁石素材101を同様に内側ガイド103と外側ガイ
ド104との間に押入する。
【0003】次に、図4(b)に示されるように、押動
シリンダ102は、着磁コイル105を巻回した着磁ヨ
ーク106の外周で最も効果的に着磁作用が受けられる
位置まで外側ガイド104の内壁に沿って円環状永久磁
石素材101をさらに押し進める。ここで、着磁コイル
105にパルス電流を流して、磁石素材101の内側か
ら磁界を加え、磁石素材101を磁化する。
シリンダ102は、着磁コイル105を巻回した着磁ヨ
ーク106の外周で最も効果的に着磁作用が受けられる
位置まで外側ガイド104の内壁に沿って円環状永久磁
石素材101をさらに押し進める。ここで、着磁コイル
105にパルス電流を流して、磁石素材101の内側か
ら磁界を加え、磁石素材101を磁化する。
【0004】磁化された磁石素材101はさらに押動シ
リンダ102の推進を受けて外側ガイド104の内壁に
沿って進み、図4(c)に示されるように、アンビル1
07に設置されたモータケース108内に押入される。
図5は、図4(b)のY−Y線に沿って筒切りした着磁
ヨークコイルアッセンブリ110の断面図で、図5
(a)は2極着磁の場合、図5(b)は4極着磁の場合
を示す。図中共通するものには同一の符号が用いてあ
る。なお、図中矢印で磁場Ha,Hbを示す。
リンダ102の推進を受けて外側ガイド104の内壁に
沿って進み、図4(c)に示されるように、アンビル1
07に設置されたモータケース108内に押入される。
図5は、図4(b)のY−Y線に沿って筒切りした着磁
ヨークコイルアッセンブリ110の断面図で、図5
(a)は2極着磁の場合、図5(b)は4極着磁の場合
を示す。図中共通するものには同一の符号が用いてあ
る。なお、図中矢印で磁場Ha,Hbを示す。
【0005】第2の着磁手段は、図7(a)に側面図示
したように、板状の磁性材201の片面に、コイル20
2を巻回した着磁ヨーク203を圧接させて平板状態で
着磁を行った後、図7(b)に斜視図で示すようにカー
リング加工して円環状に形成し、モータ用の円環状永久
磁石204とする手段である。図7(c)に、このよう
な円環状永久磁石204をモータケース205に嵌入ま
たは圧入して接着材で固定する態様を斜視図で示した。
したように、板状の磁性材201の片面に、コイル20
2を巻回した着磁ヨーク203を圧接させて平板状態で
着磁を行った後、図7(b)に斜視図で示すようにカー
リング加工して円環状に形成し、モータ用の円環状永久
磁石204とする手段である。図7(c)に、このよう
な円環状永久磁石204をモータケース205に嵌入ま
たは圧入して接着材で固定する態様を斜視図で示した。
【0006】第3の着磁手段は、円環状永久磁石素材の
外側からの磁界によって着磁する手段で、板状の磁性材
を円環状にカーリング加工した磁石素材または最初から
円環状に成形した磁石素材の外側に着磁ヘッドを設置す
るが、円環内を空心で着磁する場合と、円環内に磁性体
からなる中実円柱の補助ヨーク(鉄心)を挿入して着磁
する場合とがある。
外側からの磁界によって着磁する手段で、板状の磁性材
を円環状にカーリング加工した磁石素材または最初から
円環状に成形した磁石素材の外側に着磁ヘッドを設置す
るが、円環内を空心で着磁する場合と、円環内に磁性体
からなる中実円柱の補助ヨーク(鉄心)を挿入して着磁
する場合とがある。
【0007】図8は、第3の着磁手段に関する種々の態
様を示すもので、図8(a)は空心の円環状永久磁石素
材301に2極着磁する場合、図8(b)は空心の円環
状永久磁石素材302をカーリング用リングまたはモー
タケース303に挿入して2極着磁する場合、図8
(c)は円環状永久磁石素材305の円環内に中実の円
柱鉄心306を挿入して2極着磁する場合である。いず
れも着磁ヘッド307による外部磁界Hcの作用で着磁
が行われる。
様を示すもので、図8(a)は空心の円環状永久磁石素
材301に2極着磁する場合、図8(b)は空心の円環
状永久磁石素材302をカーリング用リングまたはモー
タケース303に挿入して2極着磁する場合、図8
(c)は円環状永久磁石素材305の円環内に中実の円
柱鉄心306を挿入して2極着磁する場合である。いず
れも着磁ヘッド307による外部磁界Hcの作用で着磁
が行われる。
【0008】また図8(d)は、円環状永久磁石素材3
08に対して中実円柱鉄心306による有心4極着磁を
行う場合の外部磁界Hdを、さらに図8(e)は、円環
状永久磁石素材309に対して中実円柱鉄心306によ
る6極着磁を行う場合の外部磁界Heを図示したもので
ある。
08に対して中実円柱鉄心306による有心4極着磁を
行う場合の外部磁界Hdを、さらに図8(e)は、円環
状永久磁石素材309に対して中実円柱鉄心306によ
る6極着磁を行う場合の外部磁界Heを図示したもので
ある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た第1の着磁手段は、パルスで印加する着磁電圧(ボル
ト:V)を横軸に、磁束(マイクロウエーバ:μWb)
を縦軸として実測の結果をプロットした図12および着
磁電圧(ボルト:V)を横軸とし、コギングトルク(ミ
リニュートン−メートル:mN・m)の変化を縦軸とし
て実測の結果をプロットした図13の両方を比較対照す
ると解るように、コギングトルクが最小値を示す着磁電
圧範囲では磁束(磁化の状態)が着磁電圧の変動に大き
く依存するため、大量生産の場合にはコギングトルクを
小さく維持しながら好適なモータ特性のために安定した
磁束が得られるような着磁管理を行うことは困難であ
る。
た第1の着磁手段は、パルスで印加する着磁電圧(ボル
ト:V)を横軸に、磁束(マイクロウエーバ:μWb)
を縦軸として実測の結果をプロットした図12および着
磁電圧(ボルト:V)を横軸とし、コギングトルク(ミ
リニュートン−メートル:mN・m)の変化を縦軸とし
て実測の結果をプロットした図13の両方を比較対照す
ると解るように、コギングトルクが最小値を示す着磁電
圧範囲では磁束(磁化の状態)が着磁電圧の変動に大き
く依存するため、大量生産の場合にはコギングトルクを
小さく維持しながら好適なモータ特性のために安定した
磁束が得られるような着磁管理を行うことは困難であ
る。
【0010】すなわち、大きな着磁電圧による飽和着磁
磁界によって安定に着磁した永久磁石を適用したモータ
は回転トルクは増大しモータ定格を満足するが、コギン
グトルクも増大するので用途によっては適正な性能のも
のを提供できない。また、コギングトルクが小さくなる
領域は、着磁電圧が小さいので円環状永久磁石は磁化不
十分の未飽和状態にあるため良好なモータ特性が発揮で
きない。図13では、コギングトルクが最小になる点が
着磁電圧100V近傍に見られるが、この位置は図12
によれば磁化が飽和の直前の不安定な位置にあって、僅
かな電圧変動で磁束密度に大きく影響するから、磁化を
この一定領域に収める着磁条件を監視かつ制御して製品
管理を行うことは容易ではない。
磁界によって安定に着磁した永久磁石を適用したモータ
は回転トルクは増大しモータ定格を満足するが、コギン
グトルクも増大するので用途によっては適正な性能のも
のを提供できない。また、コギングトルクが小さくなる
領域は、着磁電圧が小さいので円環状永久磁石は磁化不
十分の未飽和状態にあるため良好なモータ特性が発揮で
きない。図13では、コギングトルクが最小になる点が
着磁電圧100V近傍に見られるが、この位置は図12
によれば磁化が飽和の直前の不安定な位置にあって、僅
かな電圧変動で磁束密度に大きく影響するから、磁化を
この一定領域に収める着磁条件を監視かつ制御して製品
管理を行うことは容易ではない。
【0011】また、図6に例示するように同一形状の着
磁ヨーク106でも着磁コイル105の巻回状態によ
り、着磁特性が異なり、巻回状態の変化はコイルの劣化
によっても発生するから、大量生産のために複数の着磁
ヨークコイルアッセンブリ110を扱うには、着磁ヨー
クコイルアッセンブリ110が相互に同等で個別的には
常に同一状態にあるように管理することが課題となる。
磁ヨーク106でも着磁コイル105の巻回状態によ
り、着磁特性が異なり、巻回状態の変化はコイルの劣化
によっても発生するから、大量生産のために複数の着磁
ヨークコイルアッセンブリ110を扱うには、着磁ヨー
クコイルアッセンブリ110が相互に同等で個別的には
常に同一状態にあるように管理することが課題となる。
【0012】例えば、図6(a)では、着磁コイル10
5が「整列巻き」されているが、劣化その他の原因で図
6(b)のように太鼓状に「巻径の中太り」を生じるこ
とがあり、また図6(b)に誇張して図示したように、
不均一な予測できない「巻径の偏り」があったりして、
着磁ヨークコイルアッセンブリ110の均等性を維持す
る条件は必ずしも一様ではない。
5が「整列巻き」されているが、劣化その他の原因で図
6(b)のように太鼓状に「巻径の中太り」を生じるこ
とがあり、また図6(b)に誇張して図示したように、
不均一な予測できない「巻径の偏り」があったりして、
着磁ヨークコイルアッセンブリ110の均等性を維持す
る条件は必ずしも一様ではない。
【0013】しかも、図4(b)における着磁ヨーク1
06の外周を囲繞する着磁位置は、着磁ヨーク106の
外周と円環状永久磁石素材101の内面との干渉を避け
るために設けた間隙dによりラジアル方向の位置が安定
せず、図5(a),(b)において右側の間隙d1と左
側の間隙d2は挿入操作の僅かな誤差に影響されて必ず
しも等しくならない。その上、図4(b)に矢印Eで示
すような着磁ヨーク106と円環状永久磁石素材101
との軸方向の相対位置にも偏倚が予想されるので、押し
込み深さの監視および制御に対する何らかの対策が必要
である。このような着磁ヨーク106と円環状永久磁石
素材101との間に生じるラジアル方向と軸方向両方の
相対位置の偏倚が着磁の均一性に大きく影響するので、
これら位置の設定管理が重要な課題となる。
06の外周を囲繞する着磁位置は、着磁ヨーク106の
外周と円環状永久磁石素材101の内面との干渉を避け
るために設けた間隙dによりラジアル方向の位置が安定
せず、図5(a),(b)において右側の間隙d1と左
側の間隙d2は挿入操作の僅かな誤差に影響されて必ず
しも等しくならない。その上、図4(b)に矢印Eで示
すような着磁ヨーク106と円環状永久磁石素材101
との軸方向の相対位置にも偏倚が予想されるので、押し
込み深さの監視および制御に対する何らかの対策が必要
である。このような着磁ヨーク106と円環状永久磁石
素材101との間に生じるラジアル方向と軸方向両方の
相対位置の偏倚が着磁の均一性に大きく影響するので、
これら位置の設定管理が重要な課題となる。
【0014】さらに、円環状永久磁石素材101の円環
内部に着磁ヨークコイルアッセンブリ110を配置しな
ければならないから、着磁ヨークコイルアッセンブリ1
10が占有する物理的空間が制約される。そのため、着
磁コイル105の発熱を放散させる放熱構造が複雑化
し、しかも着磁コイル105の発熱はコイル巻線の抵抗
値増加を招き、着磁ヨーク106の着磁特性を阻害する
ので、着磁効率を低下させるとともに、着磁コイル10
5の絶縁性を劣化させて着磁ヘッドを破損させる要因と
なる。
内部に着磁ヨークコイルアッセンブリ110を配置しな
ければならないから、着磁ヨークコイルアッセンブリ1
10が占有する物理的空間が制約される。そのため、着
磁コイル105の発熱を放散させる放熱構造が複雑化
し、しかも着磁コイル105の発熱はコイル巻線の抵抗
値増加を招き、着磁ヨーク106の着磁特性を阻害する
ので、着磁効率を低下させるとともに、着磁コイル10
5の絶縁性を劣化させて着磁ヘッドを破損させる要因と
なる。
【0015】また、上記した第2の手段では、通常、飽
和磁界で着磁を行うので、十分な磁力を確保できるが、
一般的にコギングトルクが大きくなる欠点がある。しか
も、図7(c)に図示されたように、着磁後に円環状に
形成して、手作業でモータケースに組み込む工程では、
永久磁石の磁化(磁力)の影響で操作性が悪く能率が低
下して生産性を阻害する。
和磁界で着磁を行うので、十分な磁力を確保できるが、
一般的にコギングトルクが大きくなる欠点がある。しか
も、図7(c)に図示されたように、着磁後に円環状に
形成して、手作業でモータケースに組み込む工程では、
永久磁石の磁化(磁力)の影響で操作性が悪く能率が低
下して生産性を阻害する。
【0016】一方、上記した第3の着磁手段では、図8
(a)の円環状永久磁石素材301を空心で2極着磁し
た場合は、図9の着磁電圧−磁束の関係図で曲線Mvが
示すように磁化レベルは最も低く、円環状永久磁石素材
301の飽和磁界以上を与えても、上記した第1または
第2の着磁手段による磁化レベルに達することはなく、
モータ特性上不十分な着磁となる。図9はパルスで印加
する着磁電圧(V)の横軸の変化に対する磁束(μW
b)の実測値を縦軸にプロットした図である。
(a)の円環状永久磁石素材301を空心で2極着磁し
た場合は、図9の着磁電圧−磁束の関係図で曲線Mvが
示すように磁化レベルは最も低く、円環状永久磁石素材
301の飽和磁界以上を与えても、上記した第1または
第2の着磁手段による磁化レベルに達することはなく、
モータ特性上不十分な着磁となる。図9はパルスで印加
する着磁電圧(V)の横軸の変化に対する磁束(μW
b)の実測値を縦軸にプロットした図である。
【0017】図10は、着磁電圧−コギングトルクの関
係図で、この図10によれば、図8(a)の円環状永久
磁石素材301を空心で2極着磁した場合を示す曲線T
vから、空心着磁手段を適用するとコギングトルクが全
体的に小さくなることが解る。図10は、横軸の着磁電
圧(V)の変化に対するコギングトルク(mN・m)の
実測値を縦軸にプロットしたものである。
係図で、この図10によれば、図8(a)の円環状永久
磁石素材301を空心で2極着磁した場合を示す曲線T
vから、空心着磁手段を適用するとコギングトルクが全
体的に小さくなることが解る。図10は、横軸の着磁電
圧(V)の変化に対するコギングトルク(mN・m)の
実測値を縦軸にプロットしたものである。
【0018】従って、この円環状永久磁石素材301を
空心で着磁する手段は、コギングトルクを小さく抑える
ことが要求されるモータ仕様においては、飽和着磁磁界
以上の領域での着磁に限定すると、飽和磁界の中での電
圧変化が殆ど着磁強度に影響を与えないため、大量生産
の場合には、上記した第1の手段に比べると品質管理が
格段に容易となる極めて有用な着磁方法である。しかし
ながら、このような方法を用いる場合には好適なモータ
特性は犠牲にしなければならないことになる。
空心で着磁する手段は、コギングトルクを小さく抑える
ことが要求されるモータ仕様においては、飽和着磁磁界
以上の領域での着磁に限定すると、飽和磁界の中での電
圧変化が殆ど着磁強度に影響を与えないため、大量生産
の場合には、上記した第1の手段に比べると品質管理が
格段に容易となる極めて有用な着磁方法である。しかし
ながら、このような方法を用いる場合には好適なモータ
特性は犠牲にしなければならないことになる。
【0019】また、図8(c)に図示される円環状永久
磁石素材305の円環内に中実の円柱鉄心306を挿入
した場合が、図9および図10に曲線Mcおよび曲線T
cで描かれている。このような有心着磁の場合は、飽和
磁界以上の磁界を与えることで、上記した第2の手段と
同程度の着磁が可能である。
磁石素材305の円環内に中実の円柱鉄心306を挿入
した場合が、図9および図10に曲線Mcおよび曲線T
cで描かれている。このような有心着磁の場合は、飽和
磁界以上の磁界を与えることで、上記した第2の手段と
同程度の着磁が可能である。
【0020】しかしながら、図示の通り、コギングトル
クもともに非常に大きくなるので製品仕様を満足しなく
なる。また、この場合も着磁電圧を下げることでコギン
グトルクは小さくなるが、この磁化領域では電圧の変動
が磁界およびコギングトルクを不安定にするので、磁束
およびコギングトルクを特定値に安定させて管理するこ
とは困難であり、その上磁束の減少により着磁力が低下
するので総合的に製品の均質化とモータ特性の向上は期
待できない。
クもともに非常に大きくなるので製品仕様を満足しなく
なる。また、この場合も着磁電圧を下げることでコギン
グトルクは小さくなるが、この磁化領域では電圧の変動
が磁界およびコギングトルクを不安定にするので、磁束
およびコギングトルクを特定値に安定させて管理するこ
とは困難であり、その上磁束の減少により着磁力が低下
するので総合的に製品の均質化とモータ特性の向上は期
待できない。
【0021】そこで、本発明の目的は、上記した第3の
手段で円環状永久磁石素材の円環内に挿入する鉄心の形
状を改良することにより、着磁電圧管理が容易で、かつ
モータ特性の向上に効果的な着磁力が安定に確保できる
飽和着磁を適用して、しかもコギングトルクを小さく抑
えることがでる着磁装置および着磁方法を提供すること
である。
手段で円環状永久磁石素材の円環内に挿入する鉄心の形
状を改良することにより、着磁電圧管理が容易で、かつ
モータ特性の向上に効果的な着磁力が安定に確保できる
飽和着磁を適用して、しかもコギングトルクを小さく抑
えることがでる着磁装置および着磁方法を提供すること
である。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、円環状磁石素材を着磁磁界内に
設置して、外部より前記磁石素材をラジアル方向に貫く
磁束で励磁し、2n極(nは1以上の整数)の磁極を形
成する着磁装置において、前記磁石素材の内側に磁性材
料からなる着磁ヨークを配設し、この着磁ヨークにはラ
ジアル方向に2n個の突極を設け、各突極はそれぞれに
基部とこの基部の先端部で両側に展開し前記磁石素材の
内周円と同心の円周に沿って弧状に延在する傘形突部と
を備えており、前記弧状部の弦長(W1)がこの弦と平
行な基部の幅(W2)より大または等しい関係にあっ
て、各突極の弧状部の中心角(θ)を前記磁極の電気角
度(θa)で70°から145°の範囲に形成したこと
を要旨とする。
め、請求項1の発明は、円環状磁石素材を着磁磁界内に
設置して、外部より前記磁石素材をラジアル方向に貫く
磁束で励磁し、2n極(nは1以上の整数)の磁極を形
成する着磁装置において、前記磁石素材の内側に磁性材
料からなる着磁ヨークを配設し、この着磁ヨークにはラ
ジアル方向に2n個の突極を設け、各突極はそれぞれに
基部とこの基部の先端部で両側に展開し前記磁石素材の
内周円と同心の円周に沿って弧状に延在する傘形突部と
を備えており、前記弧状部の弦長(W1)がこの弦と平
行な基部の幅(W2)より大または等しい関係にあっ
て、各突極の弧状部の中心角(θ)を前記磁極の電気角
度(θa)で70°から145°の範囲に形成したこと
を要旨とする。
【0023】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記磁石素材の飽和着磁磁界と同等またはそれ以上
の着磁磁界で励磁することを要旨とする。
て、前記磁石素材の飽和着磁磁界と同等またはそれ以上
の着磁磁界で励磁することを要旨とする。
【0024】また請求項3の発明は、円環状磁石素材を
着磁磁界内に設置して、外部より前記磁石素材をラジア
ル方向に貫く磁束で励磁し、2n極(nは1以上の整
数)の磁極を形成する着磁方法において、前記磁石素材
の内側に磁性材料からなる着磁ヨークを配設し、この着
磁ヨークにはラジアル方向に2n個の突極を設け、各突
極はそれぞれに基部とこの基部の先端部で両側に展開し
前記磁石素材の内周円と同心の円周に沿って弧状に延在
する傘形突部とを備えており、前記弧状部の弦長(W
1)がこの弦と平行な基部の幅(W2)より大または等し
い関係にあって、各突極の弧状部の中心角(θ)を前記
磁極の電気角度(θa)で70°から145°の範囲に
形成したことを要旨とする。
着磁磁界内に設置して、外部より前記磁石素材をラジア
ル方向に貫く磁束で励磁し、2n極(nは1以上の整
数)の磁極を形成する着磁方法において、前記磁石素材
の内側に磁性材料からなる着磁ヨークを配設し、この着
磁ヨークにはラジアル方向に2n個の突極を設け、各突
極はそれぞれに基部とこの基部の先端部で両側に展開し
前記磁石素材の内周円と同心の円周に沿って弧状に延在
する傘形突部とを備えており、前記弧状部の弦長(W
1)がこの弦と平行な基部の幅(W2)より大または等し
い関係にあって、各突極の弧状部の中心角(θ)を前記
磁極の電気角度(θa)で70°から145°の範囲に
形成したことを要旨とする。
【0025】請求項4の発明は、請求項3の発明におい
て、前記磁石素材の飽和着磁磁界と同等またはそれ以上
の着磁磁界で励磁することを要旨とする。
て、前記磁石素材の飽和着磁磁界と同等またはそれ以上
の着磁磁界で励磁することを要旨とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下に本発明に係わる円環状永久
磁石の着磁装置および着磁方法の実施の形態を図1に基
づいて説明する。図1は、着磁を行う円環状永久磁石素
材10の円環内に2極着磁ヨーク12を挿入して外部平
行着磁磁界H1内に設置し、2極着磁を行う着磁手段の
平面図示である。
磁石の着磁装置および着磁方法の実施の形態を図1に基
づいて説明する。図1は、着磁を行う円環状永久磁石素
材10の円環内に2極着磁ヨーク12を挿入して外部平
行着磁磁界H1内に設置し、2極着磁を行う着磁手段の
平面図示である。
【0027】図示されるように2極着磁ヨーク12は、
中心14の両側に2個の突極16を備え各突極16は共
通の基部18を備える。さらにこの基部18の先端部で
両側に対称に展開し円環状永久磁石素材10の内周円2
0と同心の円周22に沿って弧状部24を描く傘形突部
26を備える。
中心14の両側に2個の突極16を備え各突極16は共
通の基部18を備える。さらにこの基部18の先端部で
両側に対称に展開し円環状永久磁石素材10の内周円2
0と同心の円周22に沿って弧状部24を描く傘形突部
26を備える。
【0028】傘型突部26が形成する弧状部24の両端
28が、2極着磁ヨーク12の中心14と成す開き角す
なわち中心角θを70°〜110°の範囲では5°間隔
で、また110°〜160°の範囲を10°間隔で変化
させて形成した2極着磁ヨーク12の各試験体につい
て、同一条件で円環状永久磁石素材10の着磁を行い、
着磁電圧の変化による磁束変化を計測し、中心角θをパ
ラメータとしてプロットした。総てのデータを図示する
ことは徒に図面を複雑にするだけであるから、適当に抽
出したサンプルのデータを図9に曲線Myのグループで
示す。本発明に係わる中心角θをパラメータとする曲線
Myは、上述した中実円柱鉄心の有心着磁による曲線M
cと無心着磁による曲線Mvに挟まれた領域内に収ま
り、斜線を施した極めて狭い範囲内に総て収束する。
28が、2極着磁ヨーク12の中心14と成す開き角す
なわち中心角θを70°〜110°の範囲では5°間隔
で、また110°〜160°の範囲を10°間隔で変化
させて形成した2極着磁ヨーク12の各試験体につい
て、同一条件で円環状永久磁石素材10の着磁を行い、
着磁電圧の変化による磁束変化を計測し、中心角θをパ
ラメータとしてプロットした。総てのデータを図示する
ことは徒に図面を複雑にするだけであるから、適当に抽
出したサンプルのデータを図9に曲線Myのグループで
示す。本発明に係わる中心角θをパラメータとする曲線
Myは、上述した中実円柱鉄心の有心着磁による曲線M
cと無心着磁による曲線Mvに挟まれた領域内に収ま
り、斜線を施した極めて狭い範囲内に総て収束する。
【0029】上記の着磁条件で着磁された円環状永久磁
石素材10をモータ(図示しない)に適用してコギング
トルクを測定した結果を図10に示す。図面の複雑化を
避けるために適当に抽出したサンプルデータを曲線Ty
としてグループで示す。図10によれば、着磁電圧に対
する本発明に係わる中心角θをパラメータとする各コギ
ングトルク曲線Tyは、800V以下では無秩序に交錯
して傾向を把握することは困難であるが、800Vを超
える飽和領域では中心角θに依存する一定の傾向を示
す。そこで、適当な着磁電圧a,b,cをパラメータと
し、横軸を中心角θ(deg.:°)、縦軸をコギング
トルク(mN・m)としてプロットした結果が図11で
ある。
石素材10をモータ(図示しない)に適用してコギング
トルクを測定した結果を図10に示す。図面の複雑化を
避けるために適当に抽出したサンプルデータを曲線Ty
としてグループで示す。図10によれば、着磁電圧に対
する本発明に係わる中心角θをパラメータとする各コギ
ングトルク曲線Tyは、800V以下では無秩序に交錯
して傾向を把握することは困難であるが、800Vを超
える飽和領域では中心角θに依存する一定の傾向を示
す。そこで、適当な着磁電圧a,b,cをパラメータと
し、横軸を中心角θ(deg.:°)、縦軸をコギング
トルク(mN・m)としてプロットした結果が図11で
ある。
【0030】このように、着磁電圧に関係なくコギング
トルクを小さくする中心角θの領域が明らかに存在す
る。図11によれば、この領域は中心角θ=70°〜1
45°であり、さらに好適なのは中心角θ=70°〜1
10°の領域である。
トルクを小さくする中心角θの領域が明らかに存在す
る。図11によれば、この領域は中心角θ=70°〜1
45°であり、さらに好適なのは中心角θ=70°〜1
10°の領域である。
【0031】また、傘形突部26の両端28に挟まれた
弧状部24の弦長をW1とし、弦と平行な基部18の幅
をW2とすると、W1≧W2の関係にあり、実験によれ
ば、円環状永久磁石素材の飽和着磁磁界が弱い場合は、
W2をW1に対して小さく設定し、円環状永久磁石素材の
飽和着磁磁界が強い場合は、W1=W2に近付けると好適
であることが判った。
弧状部24の弦長をW1とし、弦と平行な基部18の幅
をW2とすると、W1≧W2の関係にあり、実験によれ
ば、円環状永久磁石素材の飽和着磁磁界が弱い場合は、
W2をW1に対して小さく設定し、円環状永久磁石素材の
飽和着磁磁界が強い場合は、W1=W2に近付けると好適
であることが判った。
【0032】すなわち、円環状永久磁石素材10の円環
内に、所定条件を満足する基部18および傘型突部26
を備え、突部両端28の中心角が70°〜145°の突
極16からなる2極着磁ヨーク12を挿入することによ
り、良好なモータ特性が確保でき、しかも着磁電圧の管
理が容易な、磁石素材10の飽和磁束密度と同等または
それ以上の磁束密度で励磁した外部着磁磁界による着磁
飽和領域内でコギングトルクを小さくすることが可能で
ある。上記は2極着磁に関する場合であるから、幾何学
的な中心角θと電気角度θaとが一致するが、一般的な
2n極の場合は、θ=θa/nとなる。
内に、所定条件を満足する基部18および傘型突部26
を備え、突部両端28の中心角が70°〜145°の突
極16からなる2極着磁ヨーク12を挿入することによ
り、良好なモータ特性が確保でき、しかも着磁電圧の管
理が容易な、磁石素材10の飽和磁束密度と同等または
それ以上の磁束密度で励磁した外部着磁磁界による着磁
飽和領域内でコギングトルクを小さくすることが可能で
ある。上記は2極着磁に関する場合であるから、幾何学
的な中心角θと電気角度θaとが一致するが、一般的な
2n極の場合は、θ=θa/nとなる。
【0033】
【実施例】本発明に係わる円環状永久磁石の着磁装置お
よび着磁方法の上記実施の形態に基づく実施例を図面に
より説明する。図1は第1実施例で、2極着磁を行う。
すなわち、図1(a)に示す着磁される円環状永久磁石
素材10の中央に2極着磁ヨーク12を挿入して構成し
た着磁ユニット40を図1(b)に図示した空心コイル
手段42内にセットし、コイル44にパルス電流を流し
て円環状永久磁石素材10を磁化する。
よび着磁方法の上記実施の形態に基づく実施例を図面に
より説明する。図1は第1実施例で、2極着磁を行う。
すなわち、図1(a)に示す着磁される円環状永久磁石
素材10の中央に2極着磁ヨーク12を挿入して構成し
た着磁ユニット40を図1(b)に図示した空心コイル
手段42内にセットし、コイル44にパルス電流を流し
て円環状永久磁石素材10を磁化する。
【0034】このとき、着磁ユニット40の中心が空心
コイル手段42の中心に一致するように位置決めされ、
2極着磁ヨーク12の長軸46の方向が着磁磁界H1の
方向と一致するように配置される。空心コイル手段42
の中央部分48においてコイル44の全長Lの半分に相
当する長さ領域L/2に均一な平行着磁磁界が得られる
ことは公知であり、円環状永久磁石素材10と2極着磁
ヨーク12とで構成する着磁ユニット40はこの部分に
設置されて着磁を受ける。なお図1の実施例では、着磁
ヨーク12の基部18と傘形突部26との成す角度が直
角である形状であったが、これは、例えば、図14
(a),(b)に示すように曲線状またはテーパ状の形
状のものでもよい。
コイル手段42の中心に一致するように位置決めされ、
2極着磁ヨーク12の長軸46の方向が着磁磁界H1の
方向と一致するように配置される。空心コイル手段42
の中央部分48においてコイル44の全長Lの半分に相
当する長さ領域L/2に均一な平行着磁磁界が得られる
ことは公知であり、円環状永久磁石素材10と2極着磁
ヨーク12とで構成する着磁ユニット40はこの部分に
設置されて着磁を受ける。なお図1の実施例では、着磁
ヨーク12の基部18と傘形突部26との成す角度が直
角である形状であったが、これは、例えば、図14
(a),(b)に示すように曲線状またはテーパ状の形
状のものでもよい。
【0035】本発明に係わる円環状永久磁石の着磁装置
および着磁方法の第2実施例は4極着磁で、図2(a)
に図示されるように、着磁ヘッド50n,50sが円環
状永久磁石素材52のラジアル方向で直交軸54,56
に沿って配置される。4極着磁ヨーク58からは4本の
突極60が円環状永久磁石素材52のラジアル方向と同
一の直交軸54,56に整合する方向に沿って設けら
れ、各先端部には第1実施例と同様に傘形突部62を備
える。
および着磁方法の第2実施例は4極着磁で、図2(a)
に図示されるように、着磁ヘッド50n,50sが円環
状永久磁石素材52のラジアル方向で直交軸54,56
に沿って配置される。4極着磁ヨーク58からは4本の
突極60が円環状永久磁石素材52のラジアル方向と同
一の直交軸54,56に整合する方向に沿って設けら
れ、各先端部には第1実施例と同様に傘形突部62を備
える。
【0036】一般に、2n極着磁については、上記した
電気角度を1/n倍した中心角をもつ傘形突部を備えた
着磁ヨークを、着磁する環状永久磁石素材に内設して、
各突極の軸に平行な方向から磁界を与えることにより同
等の効果が得られる。すなわち、図2(a)における4
極着磁ではn=2であるから、傘形突部62の弧状部6
4の中心角35°〜72.5°の範囲内に設定し、かつ
弦長W1と突極66の基部68の幅W2との関係を2極着
磁同様W1≧W2となるように形成すればよい。そこで、
4極着磁ヨーク58と円環状永久磁石素材52で構成す
る着磁ユニット70は、各突極60の長軸72を各異極
同士が直交配置された着磁ヘッド50n,50sの長軸
74に整合させるとともに、相対する着磁ヘッド50
n,50sの間に構成される空間の中心76と4極着磁
ヨーク58の中心78とを一致させてセットされる。ま
た着磁ユニット70は、図2(a)のX−X線に沿って
断面図示した図2(b)に図示されるように円環状永久
磁石素材52は中心軸Cの方向がパルス磁界H2に垂直
でかつ厚みtの中心線79がパルス磁界H2の中央に位
置するようにしなければならない。
電気角度を1/n倍した中心角をもつ傘形突部を備えた
着磁ヨークを、着磁する環状永久磁石素材に内設して、
各突極の軸に平行な方向から磁界を与えることにより同
等の効果が得られる。すなわち、図2(a)における4
極着磁ではn=2であるから、傘形突部62の弧状部6
4の中心角35°〜72.5°の範囲内に設定し、かつ
弦長W1と突極66の基部68の幅W2との関係を2極着
磁同様W1≧W2となるように形成すればよい。そこで、
4極着磁ヨーク58と円環状永久磁石素材52で構成す
る着磁ユニット70は、各突極60の長軸72を各異極
同士が直交配置された着磁ヘッド50n,50sの長軸
74に整合させるとともに、相対する着磁ヘッド50
n,50sの間に構成される空間の中心76と4極着磁
ヨーク58の中心78とを一致させてセットされる。ま
た着磁ユニット70は、図2(a)のX−X線に沿って
断面図示した図2(b)に図示されるように円環状永久
磁石素材52は中心軸Cの方向がパルス磁界H2に垂直
でかつ厚みtの中心線79がパルス磁界H2の中央に位
置するようにしなければならない。
【0037】着磁ヘッド50n,50sが形成するパル
ス磁界H2は、着磁ヘッド50nから着磁ヘッド50s
へ、それぞれの長軸74に沿って直角に偏向する磁束を
形成して、円環状永久磁石素材52を磁化する。この第
2実施例のように対向する一対の着磁ヘッド50n,5
0sを使用する着磁手段によれば、第1実施例の2極着
磁ヨーク12を使用して、2個の着磁ヘッド50n,5
0sを対向配置することにより、空心コイル手段42に
よらずに2極着磁が可能である。このように、着磁ヘッ
ドによる着磁手段では、図示および詳細な説明は省略す
るが、第2実施例の4極着磁を拡張して上記同様の条件
を満足する2n極着磁ヨークを形成し、2n個の着磁ヘ
ッドの同様配置による2n極の多極着磁が可能である。
ス磁界H2は、着磁ヘッド50nから着磁ヘッド50s
へ、それぞれの長軸74に沿って直角に偏向する磁束を
形成して、円環状永久磁石素材52を磁化する。この第
2実施例のように対向する一対の着磁ヘッド50n,5
0sを使用する着磁手段によれば、第1実施例の2極着
磁ヨーク12を使用して、2個の着磁ヘッド50n,5
0sを対向配置することにより、空心コイル手段42に
よらずに2極着磁が可能である。このように、着磁ヘッ
ドによる着磁手段では、図示および詳細な説明は省略す
るが、第2実施例の4極着磁を拡張して上記同様の条件
を満足する2n極着磁ヨークを形成し、2n個の着磁ヘ
ッドの同様配置による2n極の多極着磁が可能である。
【0038】図3は、上記した着磁ユニットに関するそ
の他の実施例で、いずれも任意の着磁極数について可能
であり、適合する外部着磁磁界Hnを設けて着磁する。
図中共通する部材には同一の符号が用いてある。図3
(a)は第3実施例で、円環状永久磁石素材80の円環
内面81に着磁ヨーク82の外周面83との間の間隙を
設けず互いに密着させて着磁ユニット84を構成したこ
とにより、円環状永久磁石素材80は着磁ヨーク82の
外周面83と摩擦による係合を保つので、外部着磁磁界
Hn内に設置する際、円環状永久磁石素材80または着
磁ヨーク82のいずれか一方を支持すればよく装置構成
が簡易化される。
の他の実施例で、いずれも任意の着磁極数について可能
であり、適合する外部着磁磁界Hnを設けて着磁する。
図中共通する部材には同一の符号が用いてある。図3
(a)は第3実施例で、円環状永久磁石素材80の円環
内面81に着磁ヨーク82の外周面83との間の間隙を
設けず互いに密着させて着磁ユニット84を構成したこ
とにより、円環状永久磁石素材80は着磁ヨーク82の
外周面83と摩擦による係合を保つので、外部着磁磁界
Hn内に設置する際、円環状永久磁石素材80または着
磁ヨーク82のいずれか一方を支持すればよく装置構成
が簡易化される。
【0039】図3(b)は第4実施例で、円環状永久磁
石素材80を保持リング85に係合した状態で着磁ヨー
ク82を挿入して着磁ユニット86が構成されている。
また、図3(c)は第5実施例で、円環状永久磁石素材
80をモータのケース87に圧入/接着した状態で着磁
ヨーク82を挿入して着磁ユニット88が構成してあ
る。第4および第5実施例では、いずれも組立て時に磁
力の影響を受けないから組立て操作が容易となり、作業
性が向上できる。
石素材80を保持リング85に係合した状態で着磁ヨー
ク82を挿入して着磁ユニット86が構成されている。
また、図3(c)は第5実施例で、円環状永久磁石素材
80をモータのケース87に圧入/接着した状態で着磁
ヨーク82を挿入して着磁ユニット88が構成してあ
る。第4および第5実施例では、いずれも組立て時に磁
力の影響を受けないから組立て操作が容易となり、作業
性が向上できる。
【0040】図3(d)は第6実施例で、誇張して図示
したように、着磁ヨーク90の外周面89にはテーパが
付けてあり円錐面を構成している。このため、着磁ヨー
ク90の外周面89と円環状永久磁石素材80の円環内
面81との間隔が変化し、それにともなって着磁力が変
化する。すなわち、着磁ヨーク90の外周面89が円環
状永久磁石素材80の円環内面81に最も近接する下端
部91に向けて着磁力が次第に強化される。このことに
より、モータに組立てたときにモータ内部へ向かうスラ
スト方向の吸引力が効果的に機能して、ロータの軸方向
位置の安定に寄与する。
したように、着磁ヨーク90の外周面89にはテーパが
付けてあり円錐面を構成している。このため、着磁ヨー
ク90の外周面89と円環状永久磁石素材80の円環内
面81との間隔が変化し、それにともなって着磁力が変
化する。すなわち、着磁ヨーク90の外周面89が円環
状永久磁石素材80の円環内面81に最も近接する下端
部91に向けて着磁力が次第に強化される。このことに
より、モータに組立てたときにモータ内部へ向かうスラ
スト方向の吸引力が効果的に機能して、ロータの軸方向
位置の安定に寄与する。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる円
環状永久磁石の着磁装置および着磁方法によれば、外部
着磁磁界による着磁において、円環状永久磁石の中に特
定形状の着磁ヨークを挿入することにより、内部着磁の
場合のような着磁コイル放熱機構を設けることなく、し
かも内部着磁と同等レベルの磁化が可能となる。また、
磁束の飽和磁界領域における着磁によって、着磁電圧変
動の許容差が広くなるので着磁管理が容易で、安定した
磁化レベルを得ることができる。
環状永久磁石の着磁装置および着磁方法によれば、外部
着磁磁界による着磁において、円環状永久磁石の中に特
定形状の着磁ヨークを挿入することにより、内部着磁の
場合のような着磁コイル放熱機構を設けることなく、し
かも内部着磁と同等レベルの磁化が可能となる。また、
磁束の飽和磁界領域における着磁によって、着磁電圧変
動の許容差が広くなるので着磁管理が容易で、安定した
磁化レベルを得ることができる。
【0042】その上、小型モータに適用した場合、モー
タケースの肉厚が1mm以下であれば、円環状永久磁石
素材をモータケースに組込んだ後に着磁が可能であるか
ら組立てが容易となり生産効率が増大する。
タケースの肉厚が1mm以下であれば、円環状永久磁石
素材をモータケースに組込んだ後に着磁が可能であるか
ら組立てが容易となり生産効率が増大する。
【0043】さらに、このような着磁手段による円環状
永久磁石をモータに使用すことにより、モータ特性を低
下させることなくコギングトルクを少なくすることがで
きる。しかも、コギングトルクは幾何学的な形状で特定
され、着磁電圧変動に関する制御を考慮せずに済むから
管理が容易であり、生産性の向上とともに、品質の安定
したモータを提供することができる。
永久磁石をモータに使用すことにより、モータ特性を低
下させることなくコギングトルクを少なくすることがで
きる。しかも、コギングトルクは幾何学的な形状で特定
され、着磁電圧変動に関する制御を考慮せずに済むから
管理が容易であり、生産性の向上とともに、品質の安定
したモータを提供することができる。
【図1】本発明に係わる円環状永久磁石の着磁装置およ
び着磁方法における着磁ユニットの第1実施例で(a)
は平面図、(b)は側面図である。
び着磁方法における着磁ユニットの第1実施例で(a)
は平面図、(b)は側面図である。
【図2】本発明に係わる円環状永久磁石の着磁装置およ
び着磁方法における第2実施例で、(a)は4極着磁の
平面図で、(b)は(a)のX−X線に沿って示した断
面図である。
び着磁方法における第2実施例で、(a)は4極着磁の
平面図で、(b)は(a)のX−X線に沿って示した断
面図である。
【図3】本発明に係わる円環状永久磁石の着磁装置およ
び着磁方法における(a)は第3実施例、(b)は第4
実施例、(c)は第5実施例および(d)は第6実施例
を示し、いずれも側面図である。
び着磁方法における(a)は第3実施例、(b)は第4
実施例、(c)は第5実施例および(d)は第6実施例
を示し、いずれも側面図である。
【図4】従来の着磁方法の第1の手段で、(a)は整形
の工程、(b)は着磁の工程、そして(c)はモータケ
ースに組込む工程を示す側面の断面図である。
の工程、(b)は着磁の工程、そして(c)はモータケ
ースに組込む工程を示す側面の断面図である。
【図5】図4(b)のY−Y線に沿って筒切りした断面
図で、(a)は2極着磁の場合の平面図、(b)は同様
の条件における4極着磁の場合の平面図である。
図で、(a)は2極着磁の場合の平面図、(b)は同様
の条件における4極着磁の場合の平面図である。
【図6】従来の着磁方法の第1の手段における着磁ヨー
クのコイルの巻回態様を図示したもので、(a)は整列
巻き、(b)は太鼓状の変形巻き、そして(c)は巻き
径が偏った変形巻きの例を示す説明図である。
クのコイルの巻回態様を図示したもので、(a)は整列
巻き、(b)は太鼓状の変形巻き、そして(c)は巻き
径が偏った変形巻きの例を示す説明図である。
【図7】従来の着磁方法の第2の手段で、(a)は着磁
の工程の模式的側面図、(b)はカーリングの工程の斜
視図そして(c)はモータケースに組込む工程を示す斜
視図である。
の工程の模式的側面図、(b)はカーリングの工程の斜
視図そして(c)はモータケースに組込む工程を示す斜
視図である。
【図8】従来の着磁方法の第3の手段で、(a)は空心
2極着磁、(b)はケースに挿入した円環状永久磁石素
材の空心2極着磁、(c)は中実円柱による有心の2極
着磁、(d)は4極着磁そして(e)は6極着磁を示す
いずれも平面図である。
2極着磁、(b)はケースに挿入した円環状永久磁石素
材の空心2極着磁、(c)は中実円柱による有心の2極
着磁、(d)は4極着磁そして(e)は6極着磁を示す
いずれも平面図である。
【図9】本発明に係わる外部着磁磁界による着磁手段の
実験結果を示すもので、着磁ヨーク傘形突部両端の中心
角をパラメータとした着磁電圧と磁束との関係図であ
る。
実験結果を示すもので、着磁ヨーク傘形突部両端の中心
角をパラメータとした着磁電圧と磁束との関係図であ
る。
【図10】本発明に係わる外部着磁磁界による着磁手段
の実験結果を示すもので、着磁ヨーク傘形突部両端の中
心角をパラメータとした着磁電圧とコギングトルクとの
関係図である。
の実験結果を示すもので、着磁ヨーク傘形突部両端の中
心角をパラメータとした着磁電圧とコギングトルクとの
関係図である。
【図11】本発明に係わる外部着磁磁界による着磁手段
の実験結果を示すもので、着磁電圧をパラメータとした
着磁ヨーク傘形突部両端の中心角とコギングトルクとの
関係図である。
の実験結果を示すもので、着磁電圧をパラメータとした
着磁ヨーク傘形突部両端の中心角とコギングトルクとの
関係図である。
【図12】従来の内部磁界による着磁手段における着磁
電圧と磁束との関係図である。
電圧と磁束との関係図である。
【図13】従来の内部磁界による着磁手段における着磁
電圧とコギングトルクとの関係図である。
電圧とコギングトルクとの関係図である。
【図14】図1の第1実施例の変形例を示す図である。
10,52,80 円環状永久磁石素材 12 2極着磁ヨーク 14 中心 16,60 突極 18,68 基部 24,64 弧状部 26,62 傘形突部 28 突部両端 40,70,84,86,88 着磁ユニット 42 空心コイル手段 44 コイル 50 着磁ヘッド 58 4極着磁ヨーク 81 円環内面 82 着磁ヨーク 83 外周面 85 保持リング 87 ケース
Claims (4)
- 【請求項1】 円環状磁石素材を着磁磁界内に設置し
て、外部より前記磁石素材をラジアル方向に貫く磁束で
励磁し、2n極(nは1以上の整数)の磁極を形成する
着磁装置において、前記磁石素材の内側に磁性材料から
なる着磁ヨークを配設し、この着磁ヨークにはラジアル
方向に2n個の突極を設け、各突極はそれぞれに基部と
この基部の先端部で両側に展開し前記磁石素材の内周円
と同心の円周に沿って弧状に延在する傘形突部とを備え
ており、前記弧状部の弦長(W1)がこの弦と平行な基
部の幅(W2)より大または等しい関係にあって、各突
極の弧状部の中心角(θ)を前記磁極の電気角度(θ
a)で70°から145°の範囲に形成したことを特徴
とする円環状永久磁石の着磁装置。 - 【請求項2】 前記磁石素材の飽和着磁磁界と同等また
はそれ以上の着磁磁界で励磁することを特徴とする請求
項2記載の円環状永久磁石の着磁装置。 - 【請求項3】 円環状磁石素材を着磁磁界内に設置し
て、外部より前記磁石素材をラジアル方向に貫く磁束で
励磁し、2n極(nは1以上の整数)の磁極を形成する
着磁方法において、前記磁石素材の内側に磁性材料から
なる着磁ヨークを配設し、この着磁ヨークにはラジアル
方向に2n個の突極を設け、各突極はそれぞれに基部と
この基部の先端部で両側に展開し前記磁石素材の内周円
と同心の円周に沿って弧状に延在する傘形突部とを備え
ており、前記弧状部の弦長(W1)がこの弦と平行な基
部の幅(W2)より大または等しい関係にあって、各突
極の弧状部の中心角(θ)を前記磁極の電気角度(θ
a)で70°から145°の範囲に形成したことを特徴
とする円環状永久磁石の着磁方法。 - 【請求項4】 前記磁石素材の飽和着磁磁界と同等また
はそれ以上の着磁磁界で励磁することを特徴とする請求
項3記載の円環状永久磁石の着磁方法。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6199697A JPH10248216A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 円環状永久磁石の着磁装置および着磁方法 |
CN 98105373 CN1125474C (zh) | 1997-02-28 | 1998-02-26 | 圆环状永久磁铁的充磁装置及充磁方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6199697A JPH10248216A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 円環状永久磁石の着磁装置および着磁方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10248216A true JPH10248216A (ja) | 1998-09-14 |
Family
ID=13187336
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6199697A Pending JPH10248216A (ja) | 1997-02-28 | 1997-02-28 | 円環状永久磁石の着磁装置および着磁方法 |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10248216A (ja) |
CN (1) | CN1125474C (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006515740A (ja) * | 2003-01-07 | 2006-06-01 | エマーソン エレクトリック カンパニー | 電動機のコギングを制御する方法および永久磁石電動機 |
JP2006340430A (ja) * | 2005-05-31 | 2006-12-14 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ブラシレスモータの着磁装置および着磁方法 |
JP2008128857A (ja) * | 2006-11-22 | 2008-06-05 | Mitsubishi Electric Corp | 回転角検出装置 |
US7719395B2 (en) | 2006-10-23 | 2010-05-18 | Denso Corporation | Magnetizer and magnetizing method |
CN102760549A (zh) * | 2012-07-20 | 2012-10-31 | 浙江升华强磁材料有限公司 | 一种钕铁硼小圆片材料的充磁包装方法 |
CN106158238A (zh) * | 2016-07-07 | 2016-11-23 | 北京领邦智能装备股份公司 | 自动充磁设备和方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP5403794B2 (ja) * | 2009-05-14 | 2014-01-29 | 東京パーツ工業株式会社 | 小型モータ |
CN104733150B (zh) * | 2013-12-24 | 2017-12-29 | 天津三环乐喜新材料有限公司 | 一种四极辐射充磁环形磁体的磁通测量线圈及其制作方法 |
CN104269239B (zh) * | 2014-08-27 | 2016-09-14 | 镇江宝纳电磁新材料有限公司 | 一种鳞片状金属软磁微粉取向装置 |
CN107994697A (zh) * | 2016-10-27 | 2018-05-04 | 苏州宝时得电动工具有限公司 | 电机转子、电机及电机转子制造方法 |
CN106710784B (zh) * | 2016-12-30 | 2018-12-18 | 上海三环磁性材料有限公司 | 一种径向两极充磁夹具 |
JP6961132B1 (ja) * | 2021-03-29 | 2021-11-05 | 三菱電機株式会社 | 着磁装置 |
CN115662730A (zh) * | 2022-11-11 | 2023-01-31 | 广东光速动力设备制造有限公司 | 环内单峰多极充磁方法及轮毂电机转子 |
-
1997
- 1997-02-28 JP JP6199697A patent/JPH10248216A/ja active Pending
-
1998
- 1998-02-26 CN CN 98105373 patent/CN1125474C/zh not_active Expired - Fee Related
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CN102760549A (zh) * | 2012-07-20 | 2012-10-31 | 浙江升华强磁材料有限公司 | 一种钕铁硼小圆片材料的充磁包装方法 |
CN106158238A (zh) * | 2016-07-07 | 2016-11-23 | 北京领邦智能装备股份公司 | 自动充磁设备和方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
CN1125474C (zh) | 2003-10-22 |
CN1193170A (zh) | 1998-09-16 |
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