JPH1024807A - 自動車用ウインドウガラスの霜発生防止装置 - Google Patents

自動車用ウインドウガラスの霜発生防止装置

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JPH1024807A
JPH1024807A JP8181844A JP18184496A JPH1024807A JP H1024807 A JPH1024807 A JP H1024807A JP 8181844 A JP8181844 A JP 8181844A JP 18184496 A JP18184496 A JP 18184496A JP H1024807 A JPH1024807 A JP H1024807A
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frost
vehicle
window glass
temperature
opening
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Hisashi Doi
久史 土井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車用ウインドウガラスの霜発生防止装置
において、簡単且つ安価な構成で容易に霜の発生を防止
する。 【解決手段】 エンジン14の停止によって車両の駐車
状態を検出し、外気温度と車室内温度とからウインドウ
ガラス11の外表面への霜の発生を予測したときには、
制御装置25がポテンショモータ20によって開閉ダン
パ19を作動し、車室17内とエンジンルーム15との
連通路18を開放し、エンジンルーム15に溜まった地
熱をこの連通路18を通して車室17内に流動してウイ
ンドウガラス11の内面に沿って上昇させ、外気温度が
氷点下に低下しても、ウインドウガラス11を地熱で温
めることで、霜の発生を防止する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のフロントガ
ラスなどに付着する霜の発生を防止した自動車用ウイン
ドウガラスの霜発生防止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】冬季の夜に、自動車を屋外に長時間駐車
しておくと、フロントガラスやリヤガラス、フードなど
の外表面に霜が発生する。この霜は、主に晴天無風の
夜、気温が氷点下に低下したとき、空中の水蒸気がフロ
ントガラスなどに接触して凝結し、白色の細氷を形成し
たものである。
【0003】このようなフロントガラスの霜の発生を防
止するためには、車両にカーシートをかぶせたり、フロ
ントガラスに霜防止処理を施しておくことが考えられる
が、駐車するたびにカーシートをかぶせるのは面倒であ
り、また、フロントガラスに霜防止処理を施すのはコス
トがかかり、且つ、経時劣化の問題もある。
【0004】そこで、例えば、特開平4−218451
号公報に「自動車用防露装置」として提案されたものが
ある。これは、駐車センサと日照センサと風センサとの
検出結果に基づいて予測演算手段が結露の発生を予測演
算し、結露が予測されたときには、送風機を駆動してウ
インドウガラスの外表面に向けて送風するものである。
従って、結露が予測されるとウインドウガラスの外表面
に向けて送風がなされ、結露の発生が防止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この特開平
4−218451号公報に開示された従来の「自動車用
防露装置」は、各種センサや制御回路、送風機、そのモ
ータなどを必要とするばかりでなく、これらの駆動源と
して太陽電池を用いており、構造が複雑で大掛かりなも
のとなってしまう。また、送風機やノズルは車外に取付
けられており、故障や破損などや発生しやすく、実用性
に乏しい。
【0006】本発明はこのような問題を解決するもので
あって、簡単且つ安価な構成で容易に霜の発生を防止し
た自動車用ウインドウガラスの霜発生防止装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明の自動車用ウインドウガラスの霜発生防止装
置は、車両の駐車を検出する駐車検出手段と、前記車両
のウインドウガラスの外表面における霜の発生を予測す
る霜発生予測手段と、前記車両の室内とエンジンルーム
とを仕切る仕切り壁に設けられて両者を連通する連通路
と、該連通路を開閉自在な開閉手段と、該開閉手段を駆
動する駆動手段と、前記駐車検出手段によって車両の駐
車が検出され且つ前記霜発生予測手段によって前記車両
のウインドウガラスの外表面に霜の発生が予測されたと
きに前記駆動手段によって前記開閉手段を作動して前記
車両の室内と前記エンジンルームとの連通路を開放する
制御手段とを具えたことを特徴とするものである。
【0008】従って、駐車検出手段は車両の駐車を検出
し、霜発生予測手段は車両のウインドウガラスの外表面
における霜の発生を予測し、制御手段は車両の駐車が検
出され、且つ、ウインドウガラス外表面への霜の発生が
予測されたときに駆動手段に出力し、開閉手段を作動し
て車両の室内とエンジンルームとの連通路を開放するこ
とで、エンジンルームの下方の地熱がこのエンジンルー
ム内に溜まり、更に、連通路を通って室内に流動し、ウ
インドウガラスの内面に沿って上昇することとなり、外
気温度が氷点下に低下して空中の水蒸気がウインドウガ
ラスに接触しても、このウインドウガラスはエンジンル
ームから流動した地熱によって温められており、この水
蒸気が凝結して白色の細氷を形成することはない。
【0009】また、本発明の自動車用ウインドウガラス
の霜発生防止装置において、前記霜発生予測手段は、前
記車両の車室内温度とウインドウガラス温度との少なく
ともいずれか一方の温度が第1の設定値より低く、及び
外気温度が第2の設定値よりも低く、且つ、前記一方の
温度と前記外気温度との温度差が所定値よりも大きいと
きに、前記ウインドウガラスの外表面への霜の発生を予
測することを特徴とするものである。
【0010】従って、車両の車室内温度とウインドウガ
ラス温度との少なくともいずれか一方の温度が第1の設
定値より低く、外気温度が第2の設定値よりも低く、且
つ、前記一方の温度と前記外気温度との温度差が所定値
よりも大きいときに、ウインドウガラスの外表面への霜
の発生を予測するので、霜が発生しやすいときだけ開閉
手段が車両の室内とエンジンルームとの連通路を開放す
ることとなり、室内に乗員がいるときや走行時などの霜
が発生しないときには、不用意に室内とエンジンルーム
との通路を開放することはない。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき、本発明の実
施の形態を詳細に説明する。
【0012】図1に本発明の第1実施形態に係る自動車
用ウインドウガラスの霜発生防止装置の概略構成、図2
に霜発生防止装置による制御のフローチャートを示す。
【0013】本実施形態の自動車用ウインドウガラスの
霜発生防止装置は、車両を夜間、屋外に駐車したとき
に、地熱を自然対流によりエンジンルーム内に集めて車
両の室内に取込むことで、外気温度が氷点下に低下した
ときにフロントガラスに付着する霜の発生を防止するも
のである。
【0014】図1に示すように、11は車体12に取付
けられたフロントガラスであって、車体12の前部に取
付けられたフード13によってエンジン14を搭載する
エンジンルーム15が形成されている。16は車室17
内とエンジンルーム15とを仕切る仕切り壁としてのト
ーボードであって、このトーボード16には車室17内
とエンジンルーム15とを連通する連通路18が設けら
れている。そして、この連通路18にはこの連通路18
を開閉自在な開閉手段としての開閉ダンパ19が設けら
れ、この開閉ダンパ19は駆動手段としてのポテンショ
モータ20によって開閉駆動できるようになっている。
なお、図示しない空調装置のモードダンパ21のデフロ
スタ用ダクト22が車室17内に設けられ、フロントガ
ラスの内面に向けて開口しており、このデフロスタ用ダ
クト22に一端部がエンジンルーム15に連通する連通
路18の他端部が連通している。
【0015】車体12の前端部には外気温度センサ23
が取付けられると共に、車室17内には車室内温度セン
サ24が取付けられている。そして、外気温度センサ2
3及び車室内温度センサ24は霜発生予測手段としての
制御装置25に接続されており、各温度の検出結果をこ
の制御装置25に常時出力している。また、この制御装
置25には、エンジン14のコントロールユニット26
が接続されると共に、車両の駐車を検出する駐車検出手
段としてのパーキングブレーキスイッチ27が接続され
ており、エンジン14の駆動・停止とパーキングブレー
キの作動とをこの制御装置25に常時出力している。
【0016】制御装置25は、外気温度センサ23及び
車室内温度センサ24の各検出温度と、コントロールユ
ニット26によるエンジン14の駆動・停止信号と、パ
ーキングブレーキスイッチ27の作動信号とに基づき、
フロントガラス11の外表面における霜の発生を予測す
るものである。そして、この制御装置25は開閉ダンパ
19のポテンショモータ20に接続されており、霜の発
生を予測結果に基づいてポテンショモータ20によって
開閉ダンパ19を駆動し、車室17内とエンジンルーム
15との連通路18を開閉する。
【0017】即ち、コントロールユニット26によって
エンジン14の停止が確認され、パーキングブレーキス
イッチ27によって車両の駐車が確認された状態で、外
気温度センサ23による外気温度Taが霜が発生する最
高温度Ta’(例えば、5℃)よりも低く、車室内温度
センサ24による車室内温度Trが霜が発生する最高温
度Tr’(例えば、5℃)よりも低く、この外気温度T
aと車室内温度Trとの差が霜が発生する最低温度差d
1 よりも大きいときに、制御装置25はフロントガラ
ス11の外表面に霜の発生を予測する。そして、ポテン
ショモータ20によって開閉ダンパ19を駆動し、車室
17内とエンジンルーム15との連通路18を開放し、
車室17内とエンジンルーム15とを連通する。
【0018】ところで、冬季の夜に車両を屋外に長時間
駐車しておくと、フロントガラスやリヤガラスなどの外
表面に霜が発生する。これは、気温が低下する一方、放
射冷却によって気温よりも低下したフロントガラスの外
表面に空中の水蒸気が接触することで凝結し、白色の細
氷を形成するものである。このようにフロントガラスな
ど車両の外表面は放射冷却によって気温よりも低下する
が、駐車した車両に被覆されている地面は、日中の太陽
熱を吸収しており、十分な温度を保っている。そのた
め、駐車した車両の下の地面からは地熱が発生してお
り、この地熱は車体12やフード13などによって形成
されたエンジンルーム15内に自然対流により溜まって
いく。
【0019】従って、地熱によって温められた空気はエ
ンジンルーム15内に溜まることとなり、前述したよう
に、制御装置25がフロントガラス11の外表面への霜
の発生を予測し、開閉ダンパ19を駆動して連通路18
を開放することで車室17内とエンジンルーム15とを
連通すると、エンジンルーム15内の温められた空気が
連通路18を通って車室17内に流動し、フロントガラ
ス11の内面に沿って上昇することとなる。そのため、
外気温度が氷点下に低下して空中の水蒸気がフロントガ
ラス11に接触しても、地熱によって温められたフロン
トガラス11は霜が発生する温度よりも低下することが
少なくなり、霜の発生が防止される。
【0020】ここで、上述した霜発生防止装置による具
体的な制御を説明する。図2に示すように、ステップS
1において、パーキングブレーキがONされているかど
うかを判定し、パーキングブレーキがONであれば、ス
テップS2に移行し、ここでエンジン14がOFFされ
ているかどうかを判定し、エンジン14がOFFであれ
ば、これで車両の駐車が確認されたこととなり、ステッ
プS3に移行する。一方、ステップS1にてパーキング
ブレーキがONでなかったり、ステップS2にてエンジ
ン14がOFFでない場合には、ステップS5に移行
し、制御装置25は開閉ダンパ19によって車室17内
とエンジンルーム15との連通路18を閉止する。
【0021】ステップS3では、まず、車室内温度セン
サ24の検出した車室内温度Trが予め設定された霜が
発生する最高温度Tr’よりも低いか、また、外気温度
センサ23の検出した外気温度Taが予め設定された霜
が発生する最高温度Ta’より低いか、更に、外気温度
Taと車室内温度Trとの差が予め設定された霜が発生
する最低温度差dT1 よりも大きいかを判定する。そし
て、全ての条件が揃ったとき、即ち、Tr<Tr’で、
且つ、Ta<Ta’で、且つ、Ta−Tr>dT1 であ
ると、制御装置25はフロントガラス11の外表面に霜
の発生を予測し、ステップS4に移行する。そして、ス
テップS4にて、ポテンショモータ20によって開閉ダ
ンパ19を駆動し、車室17内とエンジンルーム15と
の連通路18を開放し、車室17内とエンジンルーム1
5とを連通する。
【0022】一方、駐車した車両の下の地面からは地熱
が発生しており、この地熱はエンジンルーム15内に溜
まっており、この地熱によって温められた空気はエンジ
ンルーム15から連通路18及びデフロスタ用ダクト2
2を通って車室17内に流動し、フロントガラス11の
内面に沿って上昇することとなる。そのため、外気温度
が氷点下に低下して空中の水蒸気がフロントガラス11
に接触しても、地熱によって温められたフロントガラス
11は霜が発生する温度よりも低下することが少なくな
り、霜の発生が防止される。なお、ステップS3にて3
つの条件、Tr<Tr’、Ta<Ta’、Ta−Tr>
dT1 が揃わないときは、ステップS4に移行して前述
と同様の処理を行う。
【0023】このように車室17内とエンジンルーム1
5とを仕切るトーボード16に連通路18を設けると共
に、この連通路18にポテンショモータ20によって開
閉駆動する開閉ダンパ19を設け、既存の設備である各
センサによって車両の駐車状態や外気温度、車室内温度
などを検出し、制御装置25が各センサの検出結果から
霜の発生を予測し、霜の発生するときには、開閉ダンパ
19によって連通路18を開放し、エンジンルーム15
内に溜まった地熱を連通路18から車室17内に流動し
てフロントガラス11の温度低下を阻止することで、簡
単な構成で容易に霜の発生を防止することができる。一
方、車両の走行中など霜の付着が予測されないときは、
開閉ダンパ19によって連通路18を閉止することで、
エンジン14の騒音が車室17内に伝わることはなく、
雨水などが侵入することもなく、乗員に不快感を与える
ことはない。
【0024】図3に本発明の第2実施形態に係る自動車
用ウインドウガラスの霜発生防止装置の概略構成、図4
に霜発生防止装置による制御のフローチャートを示す。
なお、前述した第1実施形態で説明したものと同様の機
能を有する部材には同一の符号を付して重複する説明は
省略する。
【0025】図3に示すように、車室17内とエンジン
ルーム15とを仕切るトーボード16には両者を連通す
る連通路18が設けられており、この連通路18には開
閉ダンパ19が設けられ、この開閉ダンパ19はポテン
ショモータ20によって開閉駆動できるようになってい
る。そして、一端部がエンジンルーム15に連通する連
通路18の他端部はモードダンパ21のデフロスタ用ダ
クト22に連通している。また、車体12の前端部には
外気温度センサ23が取付けられ、車室17内には車室
内温度センサ24が取付けられると共に、フロントガラ
ス11にはフロントガラス温度センサ28が取付けらて
いる。そして、各センサ23,24,28は制御装置2
5に接続されており、各温度の検出結果をこの制御装置
25に常時出力している。更に、この制御装置25に、
エンジン14のコントロールユニット26はエンジン1
4の駆動・停止信号を、パーキングブレーキスイッチ2
7はパーキングブレーキの作動信号をそれぞれ出力して
いる。
【0026】制御装置25は、外気温度センサ23及び
車室内温度センサ24及びフロントガラス温度センサ2
8の各検出温度と、コントロールユニット26によるエ
ンジン14の駆動・停止信号と、パーキングブレーキス
イッチ27の作動信号とに基づき、フロントガラス11
の外表面における霜の発生を予測するものである。そし
て、この制御装置25は開閉ダンパ19のポテンショモ
ータ20に接続されており、霜の発生を予測結果に基づ
いてポテンショモータ20によって開閉ダンパ19を駆
動し、車室17内とエンジンルーム15との連通路18
を開閉する。
【0027】ここで、上述した霜発生防止装置による具
体的な制御を説明する。図4に示すように、ステップS
11において、パーキングブレーキがONされているか
どうかを判定し、パーキングブレーキがONであれば、
ステップS12に移行し、ここでエンジン14がOFF
されているかどうかを判定し、エンジン14がOFFで
あれば、これで車両の駐車が確認されたこととなり、ス
テップS13に移行する。一方、ステップS11にてパ
ーキングブレーキがONでなかったり、ステップS12
にてエンジン14がOFFでない場合には、ステップS
15に移行し、制御装置25は開閉ダンパ19によって
車室17内とエンジンルーム15との連通路18を閉止
する。
【0028】ステップS13では、まず、車室内温度セ
ンサ24の検出した車室内温度Trが予め設定された霜
が発生する最高温度Tr’よりも低いか、また、外気温
度センサ23の検出した外気温度Taが予め設定された
霜が発生する最高温度Ta’より低いか、フロントガラ
ス温度センサ28の検出したフロントガラス温度Tgが
予め設定された霜が発生する最高温度Tg’よりも低い
か、更に、外気温度Taとフロントガラス温度Tgとの
差が予め設定された霜が発生する最低温度差dT2 より
も大きいかを判定する。そして、全ての条件が揃ったと
き、即ち、Tr<Tr’で、且つ、Ta<Ta’で、且
つ、Tg<Tg’で、且つ、Ta−Tg>dT2 である
と、制御装置25はフロントガラス11の外表面に霜の
発生を予測し、ステップS14に移行する。そして、ス
テップS14にて、ポテンショモータ20によって開閉
ダンパ19を駆動し、車室17内とエンジンルーム15
との連通路18を開放し、車室17内とエンジンルーム
15とを連通する。
【0029】一方、駐車した車両の下の地面からは地熱
が発生しており、この地熱はエンジンルーム15内に溜
まっており、この地熱によって温められた空気はエンジ
ンルーム15から連通路18及びデフロスタ用ダクト2
2を通って車室17内に流動し、フロントガラス11の
内面に沿って上昇することとなる。そのため、外気温度
が氷点下に低下して空中の水蒸気がフロントガラス11
に接触しても、地熱によって温められたフロントガラス
11は霜が発生する温度よりも低下することが少なくな
り、霜の発生が防止される。なお、ステップS13にて
4つの条件、Tr<Tr’、Ta<Ta’、Tg<T
g’、Ta−Tg>dT2 が揃わないときは、ステップ
S14に移行して前述と同様の処理を行う。
【0030】このように制御装置25が霜の発生を予測
する情報源としてフロントガラス温度センサ28が検出
したフロントガラス温度Tgを加えることで、予測精度
を向上することができ、確実にフロントガラス11の温
度低下を阻止して霜の発生を防止することができる。
【0031】なお、上述した説明において、制御装置2
5が霜の発生を予測する情報源として、第1実施形態で
は、外気温度センサ23と車室内温度センサ24の各検
出温度を用い、第2実施形態では、外気温度センサ23
と車室内温度センサ24とフロントガラス温度センサ2
8とを用いたが、外気温度センサ23とフロントガラス
温度センサ28とで行うことも可能である。また、駐車
検出手段としてコントロールユニット26によるエンジ
ン14の駆動・停止信号とパーキングブレーキスイッチ
27を用いたが、どちらか一方でもよく、あるいは、そ
の他のセンサを用いて検出してもよい。更に、連通路1
8に送風ファンを設けてエンジンルーム15内に溜まっ
た地熱を連通路18を通して車室17内に強制的に流動
させてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上、実施形態において説明したように
本発明の自動車用ウインドウガラスの霜発生防止装置に
よれば、駐車検出手段が車両の駐車状態を検出し、霜発
生予測手段がウインドウガラス外表面への霜の発生を予
測したときには、制御手段が駆動手段によって開閉手段
を作動し、車両の室内とエンジンルームとの連通路を開
放するようにしたので、エンジンルームに溜まった地熱
がこの連通路を通って室内に流動し、ウインドウガラス
の内面に沿って上昇することとなり、外気温度が氷点下
に低下して空中の水蒸気がウインドウガラスに接触して
も、ウインドウガラスはこの地熱によって温められてお
り、この水蒸気が凝結して白色の細氷を形成することは
なく、簡単で且つ安価な構成で容易に霜の発生を防止す
ることができる。
【0033】また、本発明の自動車用ウインドウガラス
の霜発生防止装置によれば、霜発生予測手段が、車両の
車室内温度とウインドウガラス温度との少なくともいず
れか一方の温度が第1の設定値より低く、外気温度が第
2の設定値よりも低く、且つ、前記一方の温度と前記外
気温度との温度差が所定値よりも大きいときに、ウイン
ドウガラスの外表面への霜の発生を予測するようにした
ので、霜が発生しやすいときだけ開閉手段が車両の室内
とエンジンルームとの連通路を開放することとなり、室
内に乗員がいるときや走行時などの霜が発生しないとき
には、不用意に室内とエンジンルームとの通路を開放せ
ず、乗員に不快感を与えることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る自動車用ウインド
ウガラスの霜発生防止装置の概略構成図である。
【図2】霜発生防止装置による制御のフローチャートで
ある。
【図3】本発明の第2実施形態に係る自動車用ウインド
ウガラスの霜発生防止装置の概略構成図である。
【図4】霜発生防止装置による制御のフローチャートで
ある。
【符号の説明】
11 フロントガラス 15 エンジンルーム 16 トーボード(仕切り壁) 17 車室 18 連通路 19 開閉ダンパ(開閉手段) 20 ポテンショモータ(駆動手段) 23 外気温度センサ 24 車室内温度センサ 25 制御装置(霜発生予測手段) 26 エンジンコントロールユニット(駐車検出手段) 27 パーキングブレーキスイッチ(駐車検出手段) 28 フロントガラス温度センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の駐車を検出する駐車検出手段と、
    前記車両のウインドウガラスの外表面における霜の発生
    を予測する霜発生予測手段と、前記車両の室内とエンジ
    ンルームとを仕切る仕切り壁に設けられて両者を連通す
    る連通路と、該連通路を開閉自在な開閉手段と、該開閉
    手段を駆動する駆動手段と、前記駐車検出手段によって
    車両の駐車が検出され且つ前記霜発生予測手段によって
    前記車両のウインドウガラスの外表面に霜の発生が予測
    されたときに前記駆動手段によって前記開閉手段を作動
    して前記車両の室内と前記エンジンルームとの連通路を
    開放する制御手段とを具えたことを特徴とする自動車用
    ウインドウガラスの霜発生防止装置。
  2. 【請求項2】 前記霜発生予測手段は、前記車両の車室
    内温度とウインドウガラス温度との少なくともいずれか
    一方の温度が第1の設定値より低く、及び外気温度が第
    2の設定値よりも低く、且つ、前記一方の温度と前記外
    気温度との温度差が所定値よりも大きいときに、前記ウ
    インドウガラスの外表面への霜の発生を予測することを
    特徴とする請求項1記載の自動車用ウインドウガラスの
    霜発生防止装置。
JP8181844A 1996-07-11 1996-07-11 自動車用ウインドウガラスの霜発生防止装置 Withdrawn JPH1024807A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009107598A (ja) * 2007-11-01 2009-05-21 Clarion Co Ltd 車載用システム、車載用システムの制御方法及び制御プログラム
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CN109733158A (zh) * 2019-02-19 2019-05-10 宁波吉利汽车研究开发有限公司 一种车窗玻璃防瞬间起雾系统、防瞬间起雾方法及车辆

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