JPH10248068A - 撮像装置及び画像処理装置 - Google Patents

撮像装置及び画像処理装置

Info

Publication number
JPH10248068A
JPH10248068A JP9050197A JP5019797A JPH10248068A JP H10248068 A JPH10248068 A JP H10248068A JP 9050197 A JP9050197 A JP 9050197A JP 5019797 A JP5019797 A JP 5019797A JP H10248068 A JPH10248068 A JP H10248068A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
image
imaging
luminance
image pickup
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9050197A
Other languages
English (en)
Inventor
Eiichiro Ikeda
栄一郎 池田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP9050197A priority Critical patent/JPH10248068A/ja
Priority to US09/034,406 priority patent/US6421087B1/en
Publication of JPH10248068A publication Critical patent/JPH10248068A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/48Increasing resolution by shifting the sensor relative to the scene
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/60Control of cameras or camera modules
    • H04N23/67Focus control based on electronic image sensor signals
    • H04N23/673Focus control based on electronic image sensor signals based on contrast or high frequency components of image signals, e.g. hill climbing method
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N23/00Cameras or camera modules comprising electronic image sensors; Control thereof
    • H04N23/80Camera processing pipelines; Components thereof
    • H04N23/84Camera processing pipelines; Components thereof for processing colour signals
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
    • H04N25/00Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof
    • H04N25/10Circuitry of solid-state image sensors [SSIS]; Control thereof for transforming different wavelengths into image signals
    • H04N25/11Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics
    • H04N25/13Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics characterised by the spectral characteristics of the filter elements
    • H04N25/135Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics characterised by the spectral characteristics of the filter elements based on four or more different wavelength filter elements
    • H04N25/136Arrangement of colour filter arrays [CFA]; Filter mosaics characterised by the spectral characteristics of the filter elements based on four or more different wavelength filter elements using complementary colours

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Spectroscopy & Molecular Physics (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高精細で、かつ色モアレのない画像を撮像可
能な撮像装置を提供することにある。 【解決手段】 画像を撮像して撮像信号を出力する撮像
素子と、合焦状態で第1の撮像を行って前記撮像素子よ
り第1の撮像信号を、前記合焦状態より所定量のデフォ
ーカスされた状態で第2の撮像を行って前記撮像素子よ
り第2の撮像信号をそれぞれ出力させるように制御する
コントローラと、前記第1の撮像信号に基づいて輝度信
号を生成するとともに、前記第2の撮像信号に基づいて
色信号を生成する信号処理回路とを備えたことを特徴と
する撮像装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタルカメラ等
の撮像装置あるいは画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタルカメラ等の映像機器の進
歩は目覚ましく、単にカメラとしての使用にとどまら
ず、コンピュータへの画像入力機器としての要望も強
く、急速に普及しつつある。
【0003】図12は、従来の単板方式のデジタルカメ
ラの構成を示すブロック図である。被写体像(不図示)
は、レンズ1、光学ローパスフィルタ14を通り、撮像
素子2の結像面に結像される。
【0004】撮影を指示するシャッターレリーズボタン
は2段階に押圧されるようになっており、使用者がシャ
ッターレリーズボタンを半押しにすると、プリ撮影状態
となりAE(Auto-Exposure)、AF(Auto-Focusing)等が行わ
れ、絞り、シャッタースピード、焦点位置等が決定さ
れ、さらにシャッターレリーズボタンを2段目まで押圧
することにより、本撮影が行われる。
【0005】本撮影によって撮像素子2に入射された被
写体像は、光電変換されて撮像信号に変換され、出力さ
れる。
【0006】撮像素子2から出力された撮像信号はA/D
変換器3でデジタル化され、信号処理部10に送られ、
JPEG等の画像圧縮処理を施した後、記録装置にて保存さ
れる。
【0007】ここで、単板方式の場合、色信号を得るた
め撮像素子の前に図13のような配列の色フィルタが貼
り付けられている。
【0008】同図において、左側は補色フィルタの画素
配列(Ma:マゼン,Cy:シアン,Ye:イエロー,G:グ
リーン)を、右側は純色フィルタ(R:レッド,G:グ
リーン,B:ブルー)の画素配列を示す。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ナイキストの
定理により、サンプリング周波数Nの1/2より高い空
間周波数を有する被写体像は、折り返し歪みとなって定
収は信号に発生する。
【0010】そこで主として色フィルタにより色モアレ
防止のため、撮像素子の撮像面にN/2より高い周波数
をカットするローパスフィルタ(光学ローパスフィルタ
と呼ばれる)が配置される。
【0011】しかし、その反面、当然のことながら解像
度が低下し、本来の撮像素子の画素数に相当する高画質
の映像を得ることができないというデメリットがある。
【0012】そこで本発明の課題は、上述の問題点を解
決し、高画質でかつ色モアレ等の不都合のない撮像を可
能とした撮像装置及び画像処理装置を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本願における請求項1に記載の発明によれば、
画像を撮像して撮像信号を出力する撮像手段と、合焦状
態で第1の撮像を行って第1の撮像信号を得、前記合焦
状態より所定量のデフォーカスされた状態で第2の撮像
を行って第2の撮像信号を得る制御手段と、前記第1の
撮像信号に基づいて輝度信号を生成するとともに、前記
第2の撮像信号に基づいて色信号を生成する信号処理手
段とを備えた撮像装置を特徴とする。
【0014】また本願における請求項2に記載の発明に
よれば、請求項1の発明において、前記デフォーカス量
を設定するデフォーカス量設定手段を備え、該デフォー
カス量設定手段は、レンズの絞り値に対応したレンズの
デフォーカス量を記憶したレンズ駆動テーブルを備え、
前記レンズ駆動テーブルより読み出したデフォーカス量
に基づいて前記レンズを前記合焦状態からデフォーカス
させるように構成した。
【0015】また本願における請求項3に記載の発明に
よれば、請求項2の発明において、前記デフォーカス量
設定手段は、前記レンズ駆動テーブルより読み出したデ
フォーカス量と、さらにズーム倍率に基づいて前記レン
ズを前記合焦状態からデフォーカスさせるように構成し
た。
【0016】また本願における請求項4に記載の発明に
よれば、請求項3の発明において、前記レンズの絞り
は、前記第1の撮像信号と前記第2の撮像信号の撮像
中、予め決められた絞り値よりも開かないように構成し
た。
【0017】また本願における請求項5に記載の発明に
よれば、請求項1、2または3の発明において、前記デ
フォーカス量は、結像面上における像のぼけ量が許容錯
乱円径の約2倍になる量に設定した。
【0018】また本願における請求項6に記載の発明に
よれば、請求項5の発明において、前記第1、第2の撮
像信号の撮影時には、絞りを固定し、前記撮像手段の蓄
積時間を制御する電子シャッターあるいは機械的に入射
光量を制御するメカニカルシャッターによって、露出制
御を行うように構成した。
【0019】また本願における請求項7に記載の発明に
よれば、請求項2の発明において、前記第2の撮像信号
を得る場合には、前記レンズ位置を、前記第1の撮像信
号を得たときの前記レンズ位置より、前ピン側にデフォ
ーカスさせるように構成した。
【0020】また本願における請求項8に記載の発明に
よれば、請求項1の発明において、さらに撮像信号を記
憶する記録媒体を備え、前記信号処理手段は、前記第1
の撮像信号は、圧縮せず、または低圧縮率で圧縮して前
記記録媒体に記録し、前記第2の撮像信号は前記第1の
撮像信号より高圧縮率で圧縮して前記記録媒体に記録す
るように構成した。
【0021】また本願における請求項9に記載の発明に
よれば、請求項1の発明において、前記第1の撮像信号
と前記第2の撮像信号との間の画像の位置ずれを検出す
るとともに、該検出された前記位置ずれを補正して合成
するための位置ずれ検出手段の出力に応じて、前記位置
ずれを補正する位置ずれ補正手段を備えたことを特徴と
する。
【0022】また本願における請求項10に記載の発明
によれば、請求項1の発明において、輝度信号レベルの
段差を補正する輝度段差補正手段を備えている。
【0023】また本願における請求項11に記載の発明
によれば、請求項10の発明において、前記輝度段差補
正手段は、前記輝度段差をフィルタリングによって除去
するフィルタ手段と、エッジ判別手段とを備え、前記エ
ッジ判別手段によってエッジと判別された領域について
は、前記フィルタ手段によるフィルタリングを行わない
ように構成した。
【0024】また本願における請求項12に記載の発明
によれば、請求項10の発明において、前記輝度段差補
正手段は、前記輝度段差を画素平均演算によって除去す
る画素平均手段と、エッジ判別手段とを備え、前記エッ
ジ判別手段によってエッジと判別された領域について
は、前記画素平均手段による画素平均演算を行わないよ
うに構成する。
【0025】また本願における請求項13に記載の発明
によれば、請求項1の発明において、撮像のための前記
デフォーカス処理は、前記第1の撮像により蓄積された
電荷の転送期間中に実行されるように構成する。
【0026】また本願における請求項14に記載の発明
によれば、請求項1または13の発明において、前記第
1の撮像と前記第2の撮像は、1回のレリーズ動作に応
じて順次行われるように構成する。
【0027】また本願における請求項15に記載の発明
によれば、請求項1の発明において、前記撮像手段に対
する入射光路内に着脱可能な光学ローパスフィルタと、
前記ローパスフィルタを前記光路内から退避させた状態
で前記第1の撮像及び第2の撮像を行う第1の撮影モー
ドと、前記光学ローパスフィルタを前記光路内へと挿入
して撮像動作を行う第2の撮影モードとを選択的に切り
換えるモード切換手段とを備えたことを特徴とする。
【0028】また本願における請求項16に記載の発明
によれば、請求項15の発明において、前記第1の撮影
モードにおいては絞り優先で撮影を行い、前記第2の撮
影モードにおいてはシャッタースピード優先の撮影を行
うように構成する。
【0029】また本願における請求項17に記載の発明
によれば、互いに所定量のデフォーカスされた状態で撮
像された第1の撮像信号及び第2の撮像信号を入力する
手段と、前記第1の撮像信号より輝度信号を生成する輝
度信号生成手段と、前記第2の撮像信号より色信号を生
成する色信号生成手段と、前記第1の撮像信号と前記第
2の撮像信号を撮像する間、絞りを固定し、絞り優先撮
影を行う制御手段とを備えた撮像装置を特徴とする。
【0030】また本願における請求項18に記載の発明
によれば、互いに所定量のデフォーカスされた状態で撮
像された第1の撮像信号及び第2の撮像信号を入力する
手段と、前記第1の撮像信号より輝度信号を生成する輝
度信号生成手段と、前記輝度信号のレベルの段差を補正
する輝度段差補正手段と、前記第2の撮像信号より色信
号を生成する色信号生成手段と、前記輝度段差を補正さ
れた輝度信号と前記色信号との間の相対的な位置ずれを
補正する位置ずれ補正手段と、前記位置ずれ補正手段に
よって、前記位置ずれを補正された輝度信号と色信号を
出力する出力手段とを備えた画像処理装置を特徴とす
る。
【0031】また本願における請求項19に記載の発明
によれば、請求項17または18の発明において、前記
デフォーカス量を設定するデフォーカス量設定手段を備
え、該デフォーカス量設定手段は、レンズの絞り値に対
応したレンズのデフォーカス量を記憶したレンズ駆動テ
ーブルを備え、前記レンズ駆動テーブルより読み出した
デフォーカス量に基づいて前記レンズを前記合焦状態か
らデフォーカスさせるように構成されている。
【0032】また本願における請求項20に記載の発明
によれば、請求項19の発明において、前記デフォーカ
ス量設定手段は、前記レンズ駆動テーブルより読み出し
たデフォーカス量と、さらにズーム倍率に基づいて前記
レンズを前記合焦状態からデフォーカスさせるように構
成されている。
【0033】また本願における請求項21に記載の発明
によれば、請求項20の発明において、前記デフォーカ
ス量は、結像面上における像のぼけ量が許容錯乱円径の
約2倍になる量に設定する。
【0034】また本願における請求項22に記載の発明
によれば、請求項17または18の発明において、さら
に撮像信号を記憶する記録媒体を備え、前記信号処理手
段は、前記第1の撮像信号は、圧縮せず、または低圧縮
率で圧縮して前記記録媒体に記録し、前記第2の撮像信
号は前記第1の撮像信号より高圧縮率で圧縮して前記記
録媒体に記録するように構成する。
【0035】また請求項23に記載に発明によれば、請
求項18の発明において、前記輝度段差補正手段は、前
記輝度段差をフィルタリングによって除去するフィルタ
手段と、エッジ判別手段とを備え、前記エッジ判別手段
によってエッジと判別された領域については、前記フィ
ルタ手段によるフィルタリングを行わないように構成す
る。
【0036】また本願における請求項24に記載の発明
によれば、請求項18の発明において、前記輝度段差補
正手段は、前記輝度段差を画素平均演算によって除去す
る画素平均手段と、エッジ判別手段とを備え、前記エッ
ジ判別手段によってエッジと判別された領域について
は、前記画素平均手段による画素平均演算を行わないよ
うに構成する。
【0037】また本願における請求項25に記載の発明
によれば、請求項17の発明において、前記制御手段
は、前記第1の撮像により蓄積された電荷の転送期間中
に、前記第2の撮影のためのデフォーカス処理を行うよ
うに構成する。
【0038】また本願における請求項26に記載の発明
によれば、請求項17において、前記撮像手段に対する
入射光路内に着脱可能な光学ローパスフィルタと、前記
ローパスフィルタを前記光路内から退避させた状態で前
記第1の撮像信号及び第2の撮像信号を撮像する第1の
撮影モードと、前記光学ローパスフィルタを前記光路内
へと挿入して撮像動作を行う第2の撮影モードとを選択
的に切り換えるモード切換手段とを備える。
【0039】また本願における請求項27に記載の発明
によれば、請求項1において、前記第1の撮像信号は非
圧縮で、前記第2の信号は圧縮して外部接続されたコン
ピュータへと出力する信号処理手段を設けたことを特徴
とする。
【0040】
【発明の実施の形態】以下本発明における実施形態を各
図を参照しながら説明する。
【0041】図1は、本実施形態における電子カメラの
実施形態を示すブロック図である。
【0042】同図において、撮影レンズ光学系1を通過
した入射光は、絞り2、光学ローパスフィルタ3を介し
て撮像手段としてのCCD等の撮像素子4の撮像面に結
像され、光電変換されて、撮像信号として出力される。
【0043】また8は撮影レンズ光学系のフォーカスレ
ンズを駆動するレンズ駆動部、9は絞り2を駆動して光
量制御を行う絞り駆動部、10は光学ローパスフィルタ
を撮影レンズ光学系1の光路内に着脱するフィルタ駆動
部、11は撮像素子2を駆動する各種クロックパルスを
供給する撮像素子駆動部である。この撮像素子駆動部1
1を後述のコントローラで制御して撮像素子4の蓄積時
間を可変することによって電子シャッタが形成される。
【0044】撮像素子2より出力された撮像信号は、A
/D変換器5によってデジタル信号に変換され、一旦メ
モリ6に格納されて後述する所定の処理を施された後、
記録装置7へと供給され、半導体メモリ、磁気テープ、
光ディスク等の記録媒体に記録される。
【0045】またAE(露出制御)信号処理回路12は、メ
モリ6に格納された撮像信号中より、輝度信号レベルを
検出して所定の基準レベルに一定となるように絞り駆動
部9を制御して絞り2の開口径を制御し、また撮像素子
駆動部11を制御して撮像素子4の蓄積時間(シャッタ
ースピード)を制御するものである。
【0046】またAF信号処理回路13は、撮像信号中よ
り、たとえば焦点状態に応じて変化する高周波成分を抽
出するバンドパスフィルタ等を備え、被写体像の鮮鋭度
情報を焦点信号として抽出し、後述するAF制御回路14
へと供給する。
【0047】AF制御回路14は、通常のAF動作として
は、AF信号処理回路13より供給された焦点信号に基づ
いて、被写体の鮮鋭度が大きくなる方向にレンズ駆動方
向を決定するとともに、焦点信号のレベルに応じてレン
ズ駆動速度を決定し、鮮鋭度が最大となるように、レン
ズを山登り制御するものである。
【0048】またレンズ駆動テーブル15は、後述する
ように、高精細撮影モードにおいて、色モアレを防止す
るために、合焦点をシフトする際、撮像素子の画素ピッ
チと各ズーム倍率において、レンズの絞り値Fに対応し
たレンズのデフォーカス量を記憶したものである。
【0049】またデフォーカス量演算部16は、そのと
きの絞り値、ズーム倍率、合焦状態等に応じて、レンズ
駆動テーブル15の情報を読み出し、実際にデフォーカ
ス量を演算し、その結果に基づいて、AF制御回路14
は、合焦点よりレンズを演算されたデフォーカス量だけ
移動するように制御する。これらによってデフォーカス
量設定手段が構成される。
【0050】また信号処理手段を構成する信号処理部1
8は、高精細撮影モードにおいて、1回目の撮像で、メ
モリ6に取り込まれた撮像信号から輝度信号Yを生成し
て再びメモリ6に記憶し、2回目の撮像で色差信号CR
(R−Y),CB(B−Y)を生成して、先の輝度信号
Yに合成する処理を行って、RGB画像信号に変換した
後、JPEG等の画像圧縮を行って記録装置に記録させ
る。
【0051】そして位置ずれ検出/補正部19は、上記
信号処理部18において、1回目の撮像で得られメモリ
6に格納されている輝度信号に、2回目の撮像で得られ
た色差信号を合成する際、両画像間における相対位置の
ずれを検出してこれを補正し、色ずれのないカラー画像
を生成する処理を行うものである。
【0052】また上述の信号処理部18において、輝度
信号Yが生成される際、色フィルタの影響でで、色のつ
いた領域で、輝度レベルの段差(以下輝度段差と称す)
が発生するが、この輝度段差を除去する輝度段差除去法
については、後述する。
【0053】また制御手段を構成するコントローラ17
は、本システム全体を統括して制御するシステムコント
ローラとして機能し、撮影モード選択スイッチ20の状
態に応じて、通常撮影モードと高精細モードとを選択的
に制御するものであり、詳細は後述するが、高精細モー
ドでは、上述したように、第1の撮像と第2の撮像を行
い、AF制御部14及び信号処理部18を制御して、合焦
位置をシフトして輝度信号、色差信号をそれぞれ生成
し、位置ずれ補正部19にてこれらの位置ずれを補正し
て合成する処理を行わせるものである。
【0054】尚、同図は、各要素の機能を明瞭にするた
めに個々に独立して記載したが、実際は、破線で示す範
囲内のブロックは、マイクロコンピュータによって実現
することができる。
【0055】また同図において、20は通常撮影モード
と高精細撮影モードとを選択するモード切換手段として
のモード切換スイッチ、21はシャッタレリーズスイッ
チ、22はメモリ6より出力された画像信号をモニタ表
示するためのたとえば液晶表示モニタ、23はメモリ6
から出力された画像信号を液晶表示モニタに表示可能な
信号に変換する駆動回路である。
【0056】本実施形態の構成は以上のようになってお
り、次にその具体的動作及び各動作において行われる処
理について説明する。
【0057】図2は、本実施形態における電子カメラの
処理動作を説明するためのフローチャートであり、この
処理はコントローラ17によって実行される。
【0058】同図において、処理をスタートすると、ま
ずステップS1において、モード切換スイッチ20によ
り、通常撮影モードが選択されているか、高精細撮影モ
ードが選択されているかが判別され、通常撮影モードが
選択されている場合には、ステップS2以降の処理へと
進み、高精細モードが選択されている場合には、ステッ
プS9以降の処理へと分枝する。この処理は通常撮影モ
ードと高精細撮影モードとを選択するモード選択手段の
動作に相当する。
【0059】(通常撮影モード)通常撮影モードは、被
写体の動きが速い場合や、シャッタースピード優先の撮
影を行う場合等、電子カメラとして通常の撮影範囲にお
いて用いられる。
【0060】ステップS1で通常撮影モードが選択され
ていた場合には、ステップS2の処理へと移行し、まず
光学ローパスフィルタを、撮影光学系1の光路内へと位
置させる。これによって折り返し歪による画像劣化を防
止することができる。単板の撮像素子ではカラーフィル
タによって所定間隔ごとに画素をサンプリングしている
ため、そのサンプリング周波数の1/2以上の空間周波
数を持つ入射光があると、折り返し歪みを生じるからで
ある。
【0061】次にステップS3では、2段押圧式のシャ
ッターレリーズボタンが1段目(半押し)まで押された
か否かを判別する。
【0062】シャッターレリーズボタンの半押しが判別
されると、ステップS4へと移行し、露出調整及び焦点
調整を行うため、予め決められた絞り、シャッタースピ
ードでプリ撮影を行う。このプリ撮影状態では、撮像素
子によって撮像された画像をモニタに動画表示し、記録
媒体への記録は行われていない。
【0063】ステップS5の処理でAE(露出制御),
AF(焦点制御)のための各演算が行われ、続いてステ
ップS6の処理へと移行して、ステップS5で演算され
たデータに基づいて、絞り、シャッター、焦点制御が行
われる。
【0064】具体的には、撮像素子より出力され、A/
D変換器でデジタル信号に変換された撮像信号は、信号
処理部に供給され、信号処理部において、画面内の予め
決められた測光範囲内に輝度信号レベルの平均値が予め
決められた値に一定となるようにレンズの絞り値F、シ
ャッタースピードTが決定される。
【0065】この絞り値Fはレンズ駆動部9に送られて
絞り2の開口量が制御され、シャッタースピードTは撮
像素子駆動部11へと送られて撮像素子4の蓄積時間が
制御される。
【0066】ここで本実施形態では、シャッタースピー
ドTの制御を撮像素子4の電荷蓄積時間を制御する電子
シャッタによって行っているが、メカニカルシャッタを
用いてもよい。
【0067】またこのプリ撮影状態は、シャッターレリ
ーズボタンが半押しされている間は続けて行われ、NTSC
ビデオ信号であれば、1/60秒で1枚のフィールド画
を撮像し、1/30秒間に1枚のフレーム画像が形成さ
れるように駆動されている。
【0068】一方、撮像素子4より1/60秒周期で出
力される撮像信号は、A/D変換器5、メモリ6を介し
てAF制御部へと供給され、例えば不図示のバンドパス
フィルタ等で、焦点状態に応じて変化する撮像信号中よ
り高周波成分を抽出し、その高周波成分のレベルが最大
となるようにいわゆる「山登り」制御を行い、合焦点へ
とレンズを駆動するよう、レンズ駆動部を制御する。
【0069】尚、AF方式は、撮像信号中から焦点状態
を検出する方法に限らず、AF専用の外光センサを用い
てもよく、その方式は限定されない。
【0070】次に、ステップS7で、シャッターレリー
ズボタンが2段目まで押圧されたか否かを判別し、2段
目の押圧が判別された場合には、ステップS20へと移
行し、その押圧のタイミングで取り込まれた画像をメモ
リ6に記憶し、信号処理部18によって、通常の輝度信
号、色差信号の生成処理を行い、記録装置に静止画記録
する。
【0071】(高精細撮影モード)次に、ステップS1
において、高精細撮影モードが選択されていた場合につ
いて説明する。
【0072】本発明における高精細撮影モードは、光学
ローパスフィルタなしで、輝度信号は合焦状態で撮像
し、色信号はモアレの出ない程度に焦点をぼかして(空
間周波数を低下させて)撮像し、これらの信号を合成す
ることにより、解像度の高い、且つモアレのない画像信
号を得ることができるようにしたものである。
【0073】ステップS1で高精細撮影モードが選択さ
れていた場合には、ステップS9へと移行し、光学ロー
パスフィルタを撮影光学系の光路外へと退避させる。
【0074】続いてステップS10でシャッターレリー
ズボタンが半押しされた場合には、ステップS11でプ
リ撮影動作を行い、撮像動作が開始される。このときの
画像は液晶表示モニタ23にて表示される。
【0075】ステップS12,S13では、まず前述し
た通常撮影モードと同様に、輝度信号中の高周波成分に
基づいて焦点調節が行われ、また絞り値F、シャッター
スピードTが決定され、それらのデータに基づいて撮像
動作が制御される。
【0076】以下の処理は、本発明の特徴的な処理を行
うものである。尚、すでにステップS14において、光
学ローパスフィルタ3を光路内から退避させても色モア
レが出ないように、焦点をぼかすためのレンズ駆動量す
なわちデフォーカス量が演算されている。
【0077】高精細撮影モードでは、光学ローパスフィ
ルタなしで、輝度信号のみを合焦状態で撮像し、色につ
いては、輝度信号に引き続き、色モアレの出ない程度に
焦点をぼかして(空間周波数を低下させて)撮像し、こ
れらの信号を合成することにより、解像度の高い、且つ
モアレのない画像信号を得ることができるようにしたも
のである。
【0078】続いてステップS15でシャッターレリー
ズボタンが2段目まで押圧され、本撮影開始の指示が行
われた場合には、ステップS16以降の本撮影のための
処理へと移行する。
【0079】上述のように、ステップS11〜S13の
処理で、焦点検出及び測光動作が行われ、レンズが合焦
点へと移動されるとともに、絞り値F,シャッタースピ
ードTが決定されている。
【0080】ステップS16以降の処理によれば、色モ
アレのない高画質のカラー撮影を行うため、まず1回目
の撮像で高精細な輝度信号を撮像してメモリに格納し、
2回目の撮像で色モアレが出ない程度に焦点をぼかして
色信号を撮像し、これらを合成して高精細で色モアレの
ない画像を得るものである。
【0081】また、すでにステップS14で、モアレが
出ない程度に焦点をぼかした画像信号を得るための、レ
ンズのデフォーカス量(ぼかし量)が演算されている。
【0082】すなわちデフォーカス量決定手段におい
て、レンズ駆動テーブル8より、プリ撮影によって決定
された絞り値Fに対応して記憶されているプリデフォー
カス量を読み出す。そして現在のズーム倍率とプリディ
フォーカス量との演算で、現在の絞り値、ズーム倍率に
おける色モアレの生じないデフォーカス量を求める。
【0083】レンズ駆動テーブル8内には、前述のよう
に、撮像素子の画素ピッチとあるズーム倍率において、
レンズの絞り値Fに対応した、レンズのデフォーカス量
(ぼかし量)が記憶されている。このデフォーカス量の
具体的な決定方法は後述する。
【0084】ステップS16では、まずプリ撮影で決定
した絞り値F,シャッタースピードTによって絞り、電
荷蓄積時間を決定し、AF制御部14により、合焦点へ
とレンズが駆動された状態で、第1の撮像が行われる。
【0085】撮像素子2に電荷が蓄積され、垂直、水平
方向に電荷の転送が行われ、A/D変換器5において、
デジタル信号に変換される。
【0086】撮像素子2における電荷転送と平行して、
ステップS17で、第2の撮像のためにデフォーカス量
演算部16からのデフォーカス量の情報が、AF制御部
14へと供給され、レンズを合焦点からデフォーカス量
だけ駆動する。この移動は色モアレが出ない程度に焦点
をぼかすためのものであることは前述した。
【0087】ここでレンズのデフォーカス方向は、非平
面被写体の場合、前ピン方向とする。これは、一般に主
被写体よりカメラ側に位置する被写体は少ないことを考
慮し、前ピンン状態で撮影することにより、被写体の一
部に合焦することを防ぐためである。
【0088】電荷転送、A/D変換後の第1の撮像にお
ける画像信号はメモリ6に記録される。この時、内部メ
モリの節約のため、この信号を外部記録媒体に記録する
ことも可能である。
【0089】またメモリ6に記録された第1の画像信号
は、信号処理部18に送られ輝度信号Yが生成され再び
メモリ6に記録されている。
【0090】輝度信号Yを作成するにあたり、撮像素子
2の色フィルタの影響で、色のついた領域で、輝度段差
が発生する。本発明では、この輝度段差を後述する輝度
段差除去法で除去し、輝度信号を作成する。
【0091】第1の撮像における撮像素子2上の全ての
画素の電荷が転送され、レンズがデフォーカスされた
後、ステップS18に示すように、撮像素子2では第2
撮像が行われる。そして第1の撮影と同様に第2の画像
信号はメモリ6に記録される。
【0092】ステップS19において、第2の画像信号
は、信号処理部18に送られて、色差信号CR(R−
Y),CB(B−Y)が生成されるとともに、位置ずれ
補正部19によって、メモリ6にすでに記録されている
輝度信号Yとの画像相対位置のずれが補正される。
【0093】その後、補正後の信号CRr,CBrと輝
度信号YによってRGB画像信号が作成され、さらに信
号処理部18において、JPEG圧縮等の圧縮処理が行
われた後、メモリ6から出力され、ステップS20で、
記録装置7に記録される。
【0094】ここで、CRr,CBb,Y信号からRG
B画像への変換は次式で行われる。
【0095】R=Y+CRr B=Y+CRb G=(Y−0.3R−0.11B)/0.59
【0096】以上のように、高精細撮像モードでは、完
全な合焦状態で輝度信号を生成し、合焦点からモアレが
出ない程度にデフォーカスした状態で色信号を生成し、
両者の位置ずれを補正して出力するようにしたので、色
モアレのない高精細、高画質のカラー画像を得ることが
可能になる。
【0097】尚、上述の高精細撮影モードでは、輝度信
号生成のための第1の撮像と、色信号生成時の第2の撮
像は、絞り値を固定して、電子シャッターあるいは、メ
カニカルシャッターによって露出制御を行う(絞り優先
の撮影となる)。これは輝度信号撮像時と色信号撮像時
で、焦点を所定量デフォーカスさせるためで、絞り値が
変化すると、敏感度が変化し、同じデフォーカス量を得
るためのデフォーカス量が変化してしまうからである。
これらの処理もコントローラ17の制御プログラムによ
って制御される。
【0098】次に本発明の特徴の1つをなすデフォーカ
ス量決定手段の構成について説明する。図3(a)は本
実施形態における電子カメラの撮像レンズ光学系の構成
を示す図であり、ピントを合わせるには、同図中のフォ
ーカスレンズ群のレンズを動かすことで実現する。
【0099】また図3(b)は撮像素子の画素に貼り付
けられている色フィルタの配列を示した図である。一般
に、ナイキストの定理により、サンプリング周波数Nの
1/2より高い周波数の被写体は、折り返しとなって低
周波信号に発生する。
【0100】通常これを防ぐために、撮像素子の前にN
/2より高い周波数をカットするフィルタ(光学ローパ
スフィルタと称される)を配置している。
【0101】例えば図3(b)のような色フィルタ配列
の場合、同じ色の画素が1画素おきにあるため、2画素
をぼかすようなフィルタを用いる。しかしその反面、必
然的に解像度の低下を招く。
【0102】本発明は、光学ローパスフィルタを使用せ
ず、合焦状態で高精細に輝度信号を生成するとともに、
色フィルタによる輝度段差を除去する手段を施すことに
より、結果として高精細でかつ輝度レベルのむらのない
輝度信号を生成する。
【0103】輝度段差除去の手法としては、後述するよ
うに、輝度段差の発生する周波数をカットするフィルタ
をかける手法や、第2の撮像信号から得た色信号を参照
し、色のついた領域にのみフィルタをかける手法や、ま
わりの画素を参照してフィルタをかけるなどの手法を用
いる。
【0104】一方、色信号は、色モアレが発生しない程
度に焦点をぼかすことによって撮影する。図4は、図3
(a)における撮像レンズ光学系のフォーカシングの動
作を説明するための図である。
【0105】同図(a)は合焦状態、同図(b)はメイ
ン被写体によりピントを前に合わせる前ピン状態、同図
(c)は後ピン状態をそれぞれ示すものである。
【0106】ここで、撮像素子2の撮像面上における許
容最小錯乱円径をδとし、撮像素子2の画素ピッチΔp
とすると、 δ=Δp と設定し、撮像面での像のボケ量がΔyが Δy≦δ の時に合焦状態と定義すると、モアレが発生しない程度
のディフォーカス量は、先に述べたように図4(b)の
ような色フィルタ配列の場合、撮像面のボケ量Δyは、 Δy=δ×2 となるように、合焦位置からフォーカスレンズをΔx程
度動かせば実現可能となる。
【0107】またΔxを大きくすればより像はぼける
が、ぼかし量を大きくすればそれに伴い、撮像面におけ
る像のボケ量Δyは大きくなり、輝度信号Yと合成時
に、色にじみが発生し大幅に画質を劣化させてしまう。
【0108】またボケ量Δyは像高によって異なるが、
像高約7割の値を用いてデフォーカス量を決定すると良
い結果が出る。
【0109】そして、本実施形態では、レンズ駆動テー
ブルとして、撮像素子の画素ピッチとレンズのF値すな
わち深度の情報によって、このようなデフォーカス量決
定の手法によって決めたデフォーカス量Δxを保持する
ことで、撮影時に最適なディフォーカス量Δxが迅速か
つ正確に決定できる。
【0110】またズームレンズの場合にも、ある倍率で
予め決定されたデフォーカス量Δxとズーム倍率Zに応
じた焦点距離の敏感度とを用い、その倍率に適したデフ
ォーカス量Δx’を決定することができる。
【0111】以下、本実施形態における輝度段差除去法
について説明する。
【0112】撮像素子のサンプリング周波数をNとした
ときに、ナイキストの定理より、原画像の信号帯域をN
/2以下の周波数に落とさないと、折り返し歪みが発生
する。
【0113】本実施形態におけるカメラは、原画像の帯
域を落とす光学ローパスフィルタを用いず、かつ、図3
(b)のような色フィルタを装着しているため、輝度信
号には輝度成分の折り返しと共に色フィルタのゲイン差
による輝度レベルの段差が発生し、色信号には折り返し
が発生する。
【0114】色信号は、上述したように、ぼかして撮影
することにより、空間周波数を落とし、色モアレの発生
を防いでいる。
【0115】輝度信号は、合焦状態で撮影するために、
輝度モアレ、色フィルタによる輝度段差の両方が発生す
る。撮像素子の画素数が増えて来ると、前者はあまり気
にならないが、後者は依然として画質に悪影響を及ぼ
す。そこで輝度段差を除去する方法を以下に具体的に説
明する。
【0116】(輝度段差除去法1)撮像素子から得られ
たデジタル化された第1の信号に、図5のような特性を
持つローパスフィルタをけることによって解決する。こ
れは例えば以下のような7タップの1次元デジタルフィ
ルタを水平、垂直の両方向にかけることを行う。(1,
−3,5,18,5,−3,1)/24
【0117】ローパスフィルタをかけることで、若干の
解像度低下は免れないが、簡単な演算で効果がある。ま
た本実施形態では1次元のフィルタを用いたが、2次元
フィルタを用いても何等支障はなく、使用可能である。
【0118】(輝度段差除去法2(a))色信号は、モア
レの出ない程度に像をぼかし撮影した画像信号から作成
しているが、ぼかし過ぎによる色にじみの発生を防止す
るため、過度のぼかしを行わないようにする方法を取る
ことができる。
【0119】すなわち予め最適なディフォーカス量(撮
像素子面でのボケ量が錯乱円径の約2倍)をテーブルと
して持っておくため、第2の撮像信号すなわち色信号
は、光学ローパスフィルタを入れて合焦状態で撮影した
画像とあまり遜色のない画像信号が得られる。
【0120】輝度段差は、色のついた領域に発生するこ
とから、第1の撮像信号と同位置にある第2の撮像信号
から作られた色信号を参照し、色がついている画素の
み、フィルタリングや各色のゲインの調整を行う。
【0121】図6は、第1の撮像信号と同位置にある第
2の撮像信号を参照し、色がついているときのみフィル
タをかける処理を示すフローチャートである。フィルタ
には同図に示すような1次元フィルタを用いる。 (1)着目画素P0と周辺画素P1〜P4を決定する。 (2)着目画素の前後数画素(本実施例では前後1画
素)を参照し、次の2つの条件を満たすときにフィルタ
をかける。 色差信号値が予め設定している値(kRY,kBY)
より大きい(色領域) 周辺画素P2とP3の差が所定値kY以下(エッジ判
別) (3)この処理を水平、垂直両方向に実施する。
【0122】(輝度段差除去法2(b))図7は、第1の
撮像信号と同位置に第2の撮像信号を参照し、色がつい
ている時のみ画素のゲインを調整する処理のフローチャ
ートである。 (1)着目画素P0とその周辺画素P1〜P5を決定す
る。 (2)以下の条件を満たすときに、着目画素の値をP0
〜P3の4画素平均値とする。 色差信号P0からP3が予め設定している値(kR
Y,kBY)より大きい(色領域) (P1,P4)(P2,P5)の信号でエッジ判別を
行いエッジでない場合(エッジ判別)
【0123】輝度段差除去法1に比べ、色のついた平坦
部のみフィルタをかけるので、解像度の劣化を生じさせ
ない。
【0124】(輝度段差除去3)着目画素の周辺で同色
フィルタ上の画素の値を比較し、それらの値が同じなら
平坦部とし、周辺の異なる色フィルタの出力値との間で
補正をかける。
【0125】図8は本処理のフローチャートである。 (1)着目画素P0と同じ色フィルタの周辺画素P1〜
P4及びP0の周辺画素P5〜P7を決定する。 (2)P0からP4のそれぞれの画素値の差の絶対値を
とり、その値が予め決められた値より全て小さい場合、
平坦部と判別する。 (3)平坦部と判別された場合、P0,P5,P6,P
7の4画素の平均値を着目画素の輝度レベルY〈0〉の
値とする。 (4)全ての画素において(1)から(3)の処理を繰
り返す。
【0126】この方式によると、若干、演算に負荷が生
じるが、輝度段差除去法1に比べ、解像度が上がり、輝
度段差除去法2のように色信号を参照しないため処理の
ために必要なメモリ容量を軽減できる。
【0127】(位置ずれ検出/補正手段)次に第1の撮
像によって得た輝度信号と、第2の撮像で得た色(色
差)信号の相対的な位置ずれの検出及び補正する処理に
ついて説明する。
【0128】本発明における撮像装置では、第1の撮像
信号から輝度信号を作成、第2の撮像信号から色信号を
作成している。
【0129】この場合、第1の撮像信号と第2の撮像信
号は、撮影のタイムラグがあるため、手持ち撮影を行う
と画像位置がずれてしまう場合がある。またレンズをデ
フォーカスする機構の駆動ムラ、がた、誤差等で画像位
置がずれる場合がある。
【0130】そこで、これらの要因による画像の位置ず
れを補正するために、位置ずれ検出/補正手段を設けて
いる。
【0131】図9は本実施形態の位置ずれ検出法の概念
を示した図である。 (1)第1の撮像信号の任意の領域(A),第2の撮像
信号から以下の式を用いてY信号を作成し領域(A)と
同座標の領域(B)を抽出する。 Y=0.3R+0.59G+0.11B (2)図のように、(A)と(B)をx軸、y軸方向に
任意に+−数画素ずらし、重なった領域の互いの輝度信
号の差の絶対値の和を求める。 (3)(2)で求めた差の絶対値の和が最小となった時
のx値、y値をずれ量とする。このように、2画素間の
輝度の差をとることで位置ずれ量を検出する。
【0132】これらの処理は、主に図1の位置ずれ補正
部19によって実行される。
【0133】以上、本発明における実施形態1によれ
ば、光学ローパスフィルタなしで、合焦状態で第1の撮
像信号を得、非合焦状態で第2の撮像信号を得、第1の
撮像信号から輝度信号、第2の撮像信号から色信号を作
成することで解像度の良い画像が得られる。
【0134】またぼかす量として、撮像素子の画素ピッ
チとレンズのF値によって最適なデフォーカス量Δxを
保持するレンズ駆動テーブルを備えることで、輝度信号
との合成時に色にじみのない、画質の良好な合成画像が
得られる。
【0135】また、輝度信号作成時に、色フィルタによ
る輝度段差を除去する手段として、第1の撮像信号に輝
度段差の発生する周波数をカットするフィルタをかける
手法や、第2の撮像信号を参照し色のついた領域にのみ
フィルタをかけたり、色毎にゲインをかけて段差を除去
する手法や、第1の撮像信号において着目画素の周辺画
素を参照し、平坦部かエッジかを判別し、平坦部にフィ
ルタをかけたりゲインを調整する等の手法を用いる。
【0136】これにより、高解像度で、かつ輝度段差の
ない輝度信号が作成できる。
【0137】(第2の実施形態)図10は、本発明の第
2の実施形態のデジタルカメラのブロック図、図11
は、第2の実施形態の撮像動作のフローチャートであ
る。第1の実施形態と異なる点は、本発明では、第1の
撮影で合焦状態で撮影し、圧縮しないか、圧縮するとし
ても低い圧縮率で第1の撮像信号として記録装置7に記
録し、第2の撮影でモアレの出ない程度に焦点をぼかし
て撮影し信号処理部10において、JPEG等の圧縮処
理を行い第2の撮像信号として記録装置7に記録する。
【0138】その後、パーソナルコンピュータ30上で
第1の撮像信号から輝度信号Yを作成し、第2の撮像信
号からCR,CB信号を作成し、Yを参照しながらC
R,CB信号位置補正しCRr,CBr信号を作成、
Y、CRr、CBr信号からRGB画像信号を作成す
る。
【0139】尚、本実施形態では、パーソナルコンピュ
ータに取り込む画像情報を、記録装置7から得ている
が、メモリ6から直接取り込んでもよい。
【0140】図10及び図11を用いて説明する。ステ
ップS101〜S108,S123の処理を実行する通
常撮影モードは、第1の実施形態と同じであるため、説
明を省略し高精細撮影モードについて説明する。
【0141】ステップS101で高精細撮像モードが選
択されると、ステップS109で光学ローパスフィルタ
3を光路外へと退避させる。
【0142】ステップS110でシャッターレリーズボ
タンが半押しされたことにより、プリ撮影動作を行い、
AE(露出調整)、AF(焦点調整)が行われる(ステ
ップS111〜S113)。動作は第1の実施形態と同
様であり、説明を省略する。またぼかした画像を得るた
めの手法も第1の実施形態と同様である(ステップS1
14)。
【0143】ステップS115でシャッターレリーズボ
タンが2段目まで押圧されると、まずプリ撮影で決定し
た絞り値F、シャッタースピード、合焦位置において、
第1の撮像が行われる(ステップS116)。
【0144】撮像素子の電荷が蓄積され、垂直、水平方
向に電荷の転送が行われ、A/D変換部において、デジ
タル信号に変換される。
【0145】撮像素子における電荷転送と並行して、第
2の撮影のためにディフォーカス量決定手段からのディ
フォーカス量でレンズを駆動する(ステップS11
7)。
【0146】またステップS117の処理と並行して、
電荷転送、A/D変換後の第1の撮像信号は記録装置7
において、記録装置7の外部記録媒体等に記録される
(ステップS122)。
【0147】続いて撮像素子4上の全ての画素の電荷が
転送された後、ステップS118で第2の撮影が行わ
れ、撮像素子からの第2の画像信号はメモリ6に記録さ
れる。
【0148】ステップS119で、メモリ6に記憶され
た第2の画像信号は、信号処理部18に送られ、信号処
理がおこなわれ、更にJPEG等の圧縮処理が行われ
る。
【0149】そして、ステップS120で、記録装置7
へと供給され、前記第1の撮像信号とペアで第2の撮像
信号として記録される。
【0150】ステップS121の処理は、記録装置7に
記録された第1及び第2の撮像信号をパーソナルコンピ
ュータ30等に読み出し、パソコン画面上で合成する際
の処理を示す。
【0151】前記1対の第1の撮像信号と第2の撮像信
号はコンピュータで再生される時に、第1の撮像信号か
ら第1の実施形態と同様の方法で輝度信号Yを作成し、
第2の撮像信号からCR,CB信号を作成し、Yを参照
しながらCR,CB信号の位置補正を行い、CRr,C
Br信号を作成、Y,CRr,CBr信号からRGB画
像信号を作成し、1枚の画像信号となる。また輝度段差
の補正も同時に行われる。
【0152】以上、本実施形態では、輝度信号用の第1
の撮像信号は非圧縮あるいは低圧縮で記録し、色信号用
の第2の撮像信号はJPEG等の圧縮処理を行って記録
することにより、記録媒体の使用量を減らすことが可能
となる。
【0153】特に輝度信号には、高周波成分が含まれる
ために圧縮は行わない事で、解像感の良い画像信号を作
成できる。
【0154】また色信号をぼかして撮影してあり、且つ
色信号の帯域は少ないことを利用して、圧縮率を高める
ことが可能となる。
【0155】また非圧縮の第1の撮像信号と圧縮された
第2の撮像信号をペアで記録し、外部のコンピュータで
合成の演算を行うので、カメラ側に余分な信号処理回路
を搭載する必要がない。
【0156】
【発明の効果】以上述べたように、本願における請求項
1に記載の発明によれば、合焦状態で撮像した第1の撮
像信号に基づいて輝度信号を生成するとともに、合焦状
態から所定量デフォーカスされた状態で撮像された前記
第2の撮像信号に基づいて色信号を生成するようにした
ので、輝度信号は撮像素子の画素数を生かして高精細の
撮像を行い、色信号は、所定量デフォーカスすることに
より、光学ローパスフィルタがなくても色モアレのない
撮像を行うことができ、これらの信号を合成することに
より、高精細で色モアレのない品位の良好な画像を得る
ことが可能となる。
【0157】本願における請求項2,3に記載の発明に
よれば、レンズの絞り値に対応したレンズのデフォーカ
ス量を記憶したレンズ駆動テーブルを備え、このレンズ
駆動テーブルより読み出したデフォーカス量に基づいて
レンズの合焦状態からのデフォーカス量を演算するよう
にしたので、色モアレを防止するためのレンズのデフォ
ーカス量を正確、高速かつ簡単に演算することができ、
シャッターチャンスを逃すことなく、高画質の画像を撮
像することができる。
【0158】本願における請求項4、6に記載の発明に
よれば、前記レンズの絞りは、第1の撮像信号と第2の
撮像信号の撮像中、予め決められた絞り値よりも開かな
いように構成したので、輝度信号生成用の撮像と色信号
生成用の撮像との間で、撮影条件の変化を防止でき、高
精細の輝度信号撮像時に対して、色信号撮像時のデフォ
ーカス量を正確に設定することができ、高画質の撮像が
可能となる。
【0159】本願における請求項5に記載の発明によれ
ば、解像度を必要以上に低下させることがなく、色モア
レを確実に防止することのできるとともに、デフォーカ
ス量を高精度に、かつ最適値に設定することができる。
これにより過度のぼかしによるボケ像の拡大により、輝
度信号と合成時に色にじみの発生を防ぐことも可能とな
る。
【0160】本願における請求項7に記載の発明によれ
ば、レンズをデフォーカスさせる際に前ピン側に変位さ
せるようにしたので、被写体野市部に合焦してぼけが得
られないような不都合を防止でき、確実にデフォーカス
させることができる。
【0161】本願における請求項8に記載の発明によれ
ば、輝度信号のように高精細を要する信号に対しては圧
縮による画質劣化を防止し、かつ色信号のように帯域が
狭く圧縮による劣化のない信号に対しては、圧縮を行っ
てメモリの使用量を節約して効率化を図ることができ
る。
【0162】本願における請求項9に記載の発明によれ
ば、前記第1の撮像信号と前記第2の撮像信号との間の
画像の位置ずれを検出して、補正してから合成するよう
にしたので、色ずれのない高画質で品位の良好な画像を
得ることができる。
【0163】本願における請求項10,11,12に記
載の発明によれば、請求項1において、輝度信号レベル
の段差を補正する輝度段差補正手段を備えたので、色フ
ィルタによる輝度段差を補正することができ、輝度ムラ
のない、かつ劣化のない高精細で良好な画質を得ること
ができる。
【0164】本願における請求項13,14に記載の発
明によれば、前記第1の撮像と第2の撮像との間のタイ
ムラグを最小とすることができ、輝度信号と色信号との
間のずれ、被写体の変位等を最小にすることができ、高
精細な撮像を行うことが可能となる。
【0165】本願における請求項15、16に記載の発
明によれば、光学ローパスフィルタを用いた通常の撮影
と、光学ローパスフィルタを退避させた高精細撮影とを
選択可能としたので、撮影条件、撮影対象に応じてこれ
らを使いわけることができ、種々の撮影状態に対応が可
能であるとともに、その撮影状態に応じて撮影モードの
最適化を図ることができる。
【0166】本願における請求項17に記載の発明によ
れば、第1の撮像信号に基づいて輝度信号を生成すると
ともに、合焦状態から所定量デフォーカスされた状態で
撮像された前記第2の撮像信号に基づいて色信号を生成
するようにしたので、輝度信号は撮像素子の画素数を生
かして高精細の撮像を行い、色信号は、所定量デフォー
カスすることにより、色モアレのない撮像を行うことが
でき、これらの信号を合成することにより、高精細で色
モアレのない品位の良好な画像を得ることが可能とな
る。
【0167】また第1の撮像信号と第2の撮像信号の撮
像中、絞り値を固定したので、輝度信号生成用の撮像と
色信号生成用の撮像との間で、撮影条件の変化を防止で
き、高精細の輝度信号撮像時に対して、色信号撮像時の
デフォーカス量を正確に設定することができ、高画質の
撮像が可能となる。
【0168】本願における請求項18に記載の発明によ
れば、第1の撮像信号に基づいて輝度信号を生成すると
ともに、合焦状態から所定量デフォーカスされた状態で
撮像された前記第2の撮像信号に基づいて色信号を生成
するようにしたので、輝度信号は撮像素子の画素数を生
かして高精細の撮像を行い、色信号は、所定量デフォー
カスすることにより、色モアレのない撮像を行うことが
でき、これらの信号を合成することにより、高精細で色
モアレのない品位の良好な画像を得ることが可能とな
る。
【0169】また特に輝度信号と色信号との間のずれを
確実に補正することができ、高画質で色ずれのない良好
な画像を得ることができる。
【0170】本願における請求項19,20に記載の発
明によれば、レンズの絞り値に対応したレンズのデフォ
ーカス量を記憶したレンズ駆動テーブルを備え、このレ
ンズ駆動テーブルより読み出したデフォーカス量に基づ
いてレンズの合焦状態からのデフォーカス量を演算する
ようにしたので、色モアレを防止するためのレンズのデ
フォーカス量を正確、高速かつ簡単に演算することがで
き、シャッターチャンスを逃すことなく、高画質の画像
を撮像することができる。
【0171】本願における請求項21に記載の発明によ
れば、解像度を必要以上に低下させることがなく、色モ
アレを確実に防止することのできるデフォーカス量を高
精度に、かつ最適値に設定することができる。
【0172】本願における請求項22に記載の発明によ
れば、輝度信号のように高精細を要する信号に対しては
圧縮による画質劣化を防止し、かつ色信号のように帯域
が狭く圧縮による劣化のない信号に対しては、圧縮を行
ってメモリの効率化を図ることができる。
【0173】本願における請求項23,24に記載の発
明によれば、請求項1において、輝度信号レベルの段差
を補正する輝度段差補正手段を備えたので、色フィルタ
による輝度段差を補正することができ、輝度ムラのな
い、かつ劣化のない高精細で良好な画質を得ることがで
きる。
【0174】本願における請求項25に記載の発明によ
れば、前記第1の撮像と第2の撮像との間のタイムラグ
を最小とすることができ、輝度信号と色信号との間のず
れ、被写体の変位等を最小にすることができ、高精細な
撮像を行うことが可能となる。
【0175】本願における請求項26に記載の発明によ
れば、光学ローパスフィルタを用いた通常の撮影と、光
学ローパスフィルタを退避させた高精細撮影とを選択可
能としたので、撮影条件、撮影対象に応じてこれらを使
いわけることができ、種々の撮影状態に対応が可能であ
るとともに、その撮影状態に応じて撮影モードの最適化
を図ることができる。
【0176】また本願における請求項27に記載の発明
によれば、輝度信号と色信号を対応させて記録すること
により、外部コンピュータ等において合成信号処理を行
うことができ、カメラ側に余分な信号処理回路を設ける
必要がなくなり、カメラ側の構成を簡略化することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施形態の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明における第1の実施形態の撮像処理動作
を示すフローチャートである。
【図3】撮像レンズ群及びフィルタ配列を説明するため
の図である。
【図4】フォーカス及びデフォーカス手段の構成及び動
作を説明するための図である。
【図5】輝度信号(Y)用ローパスフィルタ特性を示す
図である。
【図6】輝度段差除去法(2a)の処理を示すフローチ
ャートである。
【図7】輝度段差除去法(2b)の処理を示すフローチ
ャートである。
【図8】輝度段差除去法(3)の処理を示すフローチャ
ートである。
【図9】本発明における位置ずれ検出法を説明するため
の図である。
【図10】本発明における第1の実施形態の構成を示す
ブロック図である。
【図11】本発明における第2の実施形態の撮像処理動
作を示すフローチャートである。
【図12】従来のデジタルカメラの構成を示すブロック
図である。
【図13】汎用の色フィルタ配列を示す図である。
【符号の説明】
1 撮像レンズ光学系 2 絞り 3 光学ローパスフィルタ 4 撮像素子 6 メモリ 7 記録装置(記録媒体) 11 撮像素子駆動部 12 AE信号処理回路 13 AF信号処理回路 14 AF制御回路 15 レンズ駆動テーブル 16 デフォーカス量演算部 17 コントローラ 18 信号処理部 19 位置ずれ検出/補正部 20 モード切換スイッチ 21 シャッターレリーズスイッチ 30 パーソナルコンピュータ

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像を撮像して撮像信号を出力する撮像
    手段と、 合焦状態で第1の撮像を行って第1の撮像信号を得、前
    記合焦状態より所定量のデフォーカスされた状態で第2
    の撮像を行って第2の撮像信号を得る制御手段と、 前記第1の撮像信号に基づいて輝度信号を生成するとと
    もに、前記第2の撮像信号に基づいて色信号を生成する
    信号処理手段と、を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記デフォーカス量を設定するデフォーカス量設定手段
    を備え、該デフォーカス量設定手段は、レンズの絞り値
    に対応したレンズのデフォーカス量を記憶したレンズ駆
    動テーブルを備え、前記レンズ駆動テーブルより読み出
    したデフォーカス量に基づいて前記レンズを前記合焦状
    態からデフォーカスさせるように構成されていることを
    特徴とする撮像装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記デフォーカス量設定手段は、前記レンズ駆動テーブ
    ルより読み出したデフォーカス量と、さらにズーム倍率
    に基づいて前記レンズを前記合焦状態からデフォーカス
    させるように構成されていることを特徴とする撮像装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記レンズの絞りは、前記第1の撮像信号と前記第2の
    撮像信号の撮像中、予め決められた絞り値よりも開かな
    いように構成されていることを特徴とする撮像装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2または3において、 前記デフォーカス量は、結像面上における像のぼけ量が
    許容錯乱円径の約2倍になる量に設定されていることを
    特徴とする撮像装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記第1、第2の撮像信号の撮影時には、絞りを固定
    し、前記撮像手段の蓄積時間を制御する電子シャッター
    あるいは機械的に入射光量を制御するメカニカルシャッ
    ターによって、露出制御を行うように構成したことを特
    徴とする撮像装置。
  7. 【請求項7】 請求項2において、 前記第2の撮像信号を得る場合には、前記レンズ位置
    を、前記第1の撮像信号を得たときの前記レンズ位置よ
    り、前ピン側にデフォーカスさせることを特徴とする撮
    像装置。
  8. 【請求項8】 請求項1において、 さらに撮像信号を記憶する記録媒体を備え、前記信号処
    理手段は、前記第1の撮像信号は、圧縮せず、または低
    圧縮率で圧縮して前記記録媒体に記録し、前記第2の撮
    像信号は前記第1の撮像信号より高圧縮率で圧縮して前
    記記録媒体に記録するように構成したことを特徴とする
    撮像装置。
  9. 【請求項9】 請求項1において、 前記第1の撮像信号と前記第2の撮像信号との間の画像
    の位置ずれを検出するとともに、該検出された前記位置
    ずれを補正して合成するための位置ずれ検出手段の出力
    に応じて、前記位置ずれを補正する位置ずれ補正手段を
    備えたことを特徴とする撮像手段。
  10. 【請求項10】 請求項1において、 輝度信号レベルの段差を補正する輝度段差補正手段を備
    えていることを特徴とする撮像装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 前記輝度段差補正手段は、前記輝度段差をフィルタリン
    グによって除去するフィルタ手段と、エッジ判別手段と
    を備え、前記エッジ判別手段によってエッジと判別され
    た領域については、前記フィルタ手段によるフィルタリ
    ングを行わないように構成されていることを特徴とする
    撮像装置。
  12. 【請求項12】 請求項10において、 前記輝度段差補正手段は、前記輝度段差を画素平均演算
    によって除去する画素平均手段と、エッジ判別手段とを
    備え、前記エッジ判別手段によってエッジと判別された
    領域については、前記画素平均手段による画素平均演算
    を行わないように構成されていることを特徴とする撮像
    装置。
  13. 【請求項13】 請求項1において、 前記第2の撮像のための前記デフォーカス処理は、前記
    第1の撮像により蓄積された電荷の転送期間中に実行さ
    れるように構成されていることを特徴とする撮像装置。
  14. 【請求項14】 請求項1または13において、 前記第1の撮像と前記第2の撮像は、1回のレリーズ動
    作に応じて順次行われるように構成されていることを特
    徴とする撮像装置。
  15. 【請求項15】 請求項1において、 前記撮像手段に対する入射光路内に着脱可能な光学ロー
    パスフィルタと、 前記ローパスフィルタを前記光路内から退避させた状態
    で前記第1の撮像及び第2の撮像を行う第1の撮影モー
    ドと、前記光学ローパスフィルタを前記光路内へと挿入
    して撮像動作を行う第2の撮影モードとを選択的に切り
    換えるモード切換手段と、を備えたことを特徴とする撮
    像装置。
  16. 【請求項16】 請求項15において、 前記第1の撮影モードにおいては絞り優先で撮影を行
    い、前記第2の撮影モードにおいてはシャッタースピー
    ド優先の撮影を行うように構成されていることを特徴と
    する撮像装置。
  17. 【請求項17】 互いに所定量のデフォーカスされた状
    態で撮像された第1の撮像信号及び第2の撮像信号を入
    力する手段と、 前記第1の撮像信号より輝度信号を生成する輝度信号生
    成手段と、 前記第2の撮像信号より色信号を生成する色信号生成手
    段と、 前記第1の撮像信号と前記第2の撮像信号を撮像する
    間、絞りを固定し、絞り優先撮影を行う制御手段と、を
    備えたことを特徴とする撮像装置。
  18. 【請求項18】 互いに所定量のデフォーカスされた状
    態で撮像された第1の撮像信号及び第2の撮像信号を入
    力する手段と、 前記第1の撮像信号より輝度信号を生成する輝度信号生
    成手段と、 前記輝度信号のレベルの段差を補正する輝度段差補正手
    段と、 前記第2の撮像信号より色信号を生成する色信号生成手
    段と、 前記輝度段差を補正された輝度信号と前記色信号との間
    の相対的な位置ずれを補正する位置ずれ補正手段と、 前記位置ずれ補正手段によって、前記位置ずれを補正さ
    れた輝度信号と色信号を出力する出力手段と、を備えた
    ことを特徴とする画像処理装置。
  19. 【請求項19】 請求項17または18において、 前記デフォーカス量を設定するデフォーカス量設定手段
    を備え、該デフォーカス量設定手段は、レンズの絞り値
    に対応したレンズのデフォーカス量を記憶したレンズ駆
    動テーブルを備え、前記レンズ駆動テーブルより読み出
    したデフォーカス量に基づいて前記レンズを前記合焦状
    態からデフォーカスさせるように構成されていることを
    特徴とする撮像装置または画像処理装置。
  20. 【請求項20】 請求項19において、 前記デフォーカス量設定手段は、前記レンズ駆動テーブ
    ルより読み出したデフォーカス量と、さらにズーム倍率
    に基づいて前記レンズを前記合焦状態からデフォーカス
    させるように構成されていることを特徴とする撮像装置
    または画像処理装置。
  21. 【請求項21】 請求項20において、 前記デフォーカス量は、結像面上における像のぼけ量が
    許容錯乱円径の約2倍になる量に設定されていることを
    特徴とする画像処理装置。
  22. 【請求項22】 請求項17または18において、 さらに撮像信号を記憶する記録媒体を備え、前記信号処
    理手段は、前記第1の撮像信号は、圧縮せず、または低
    圧縮率で圧縮して前記記録媒体に記録し、前記第2の撮
    像信号は前記第1の撮像信号より高圧縮率で圧縮して前
    記記録媒体に記録するように構成したことを特徴とする
    撮像装置または画像処理装置。
  23. 【請求項23】 請求項18において、 前記輝度段差補正手段は、前記輝度段差をフィルタリン
    グによって除去するフィルタ手段と、エッジ判別手段と
    を備え、前記エッジ判別手段によってエッジと判別され
    た領域については、前記フィルタ手段によるフィルタリ
    ングを行わないように構成されていることを特徴とする
    画像処理装置。
  24. 【請求項24】 請求項18において、 前記輝度段差補正手段は、前記輝度段差を画素平均演算
    によって除去する画素平均手段と、エッジ判別手段とを
    備え、前記エッジ判別手段によってエッジと判別された
    領域については、前記画素平均手段による画素平均演算
    を行わないように構成されていることを特徴とする画像
    処理装置。
  25. 【請求項25】 請求項17において、 前記制御手段は、前記第1の撮像により蓄積された電荷
    の転送期間中に、前記第2の撮影のためのデフォーカス
    処理を行うように構成されていることを特徴とする撮像
    装置。
  26. 【請求項26】 請求項17において、 前記撮像手段に対する入射光路内に着脱可能な光学ロー
    パスフィルタと、 前記ローパスフィルタを前記光路内から退避させた状態
    で前記第1の撮像信号及び第2の撮像信号を撮像する第
    1の撮影モードと、前記光学ローパスフィルタを前記光
    路内へと挿入して撮像動作を行う第2の撮影モードとを
    選択的に切り換えるモード切換手段と、を備えたことを
    特徴とする撮像装置。
  27. 【請求項27】 請求項1において、 前記第1の撮像信号は非圧縮で、前記第2の信号は圧縮
    して外部接続されたコンピュータへと出力する信号処理
    手段を設けたことを特徴とする撮像装置。
JP9050197A 1997-03-05 1997-03-05 撮像装置及び画像処理装置 Withdrawn JPH10248068A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9050197A JPH10248068A (ja) 1997-03-05 1997-03-05 撮像装置及び画像処理装置
US09/034,406 US6421087B1 (en) 1997-03-05 1998-03-04 Image pickup apparatus having a signal processor for generating luminance and chrominance signals in accordance with image pickup signals

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9050197A JPH10248068A (ja) 1997-03-05 1997-03-05 撮像装置及び画像処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10248068A true JPH10248068A (ja) 1998-09-14

Family

ID=12852423

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9050197A Withdrawn JPH10248068A (ja) 1997-03-05 1997-03-05 撮像装置及び画像処理装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6421087B1 (ja)
JP (1) JPH10248068A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001166202A (ja) * 1999-12-10 2001-06-22 Katsura Oputo System:Kk 焦点検出方法及び焦点検出装置
JP2013156540A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Canon Inc 撮像装置およびその制御方法
US9041987B2 (en) 2012-03-16 2015-05-26 Fuji Xerox Co., Ltd. Image evaluation apparatus and method, image forming system, and non-transitory computer readable medium
JP2015213281A (ja) * 2014-05-07 2015-11-26 キヤノン株式会社 撮像装置、画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
EP3113476A1 (en) 2015-06-29 2017-01-04 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, image capturing apparatus, image processing method, image capturing method, and program

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4294810B2 (ja) * 1999-09-10 2009-07-15 富士フイルム株式会社 固体撮像装置および信号読出し方法
EP1111444B1 (fr) * 1999-12-21 2005-10-05 Koninklijke Philips Electronics N.V. Appareil photographique comportant un dispositif de focalisation automatique
JP2002077591A (ja) * 2000-09-05 2002-03-15 Minolta Co Ltd 画像処理装置および撮像装置
JP2002287039A (ja) * 2001-03-22 2002-10-03 Olympus Optical Co Ltd 顕微鏡用撮影装置
JP4565784B2 (ja) * 2001-09-20 2010-10-20 Hoya株式会社 デジタルカメラ
JP2003121732A (ja) * 2001-10-18 2003-04-23 Minolta Co Ltd デジタルカメラ
US7053953B2 (en) * 2001-12-21 2006-05-30 Eastman Kodak Company Method and camera system for blurring portions of a verification image to show out of focus areas in a captured archival image
JP4217041B2 (ja) * 2002-09-12 2009-01-28 Hoya株式会社 フィルタ処理
US7295232B2 (en) * 2003-01-15 2007-11-13 Canon Kabushiki Kaisha Camera and program
US20050174085A1 (en) * 2004-02-10 2005-08-11 Olympus Corporation Micromanipulation system
WO2006022373A1 (ja) * 2004-08-26 2006-03-02 Kyocera Corporation 撮像装置および撮像方法
FI117265B (fi) 2004-12-29 2006-08-15 Nokia Corp Elektroninen laite ja menetelmä elektronisessa laitteessa kuvadatan prosessoimiseksi
WO2007001025A1 (ja) * 2005-06-29 2007-01-04 Kyocera Corporation 生体認証装置
JP5749401B2 (ja) * 2012-06-11 2015-07-15 富士フイルム株式会社 画像処理装置、撮像装置、コンピュータ、画像処理方法及びプログラム
JP2015088884A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 富士ゼロックス株式会社 検査装置
CN106664359B (zh) * 2014-07-15 2019-09-27 宜客斯股份有限公司 图像处理方法及实施该图像处理方法的图像处理装置
CN112598600B (zh) * 2020-09-30 2023-03-10 安谋科技(中国)有限公司 图像摩尔纹校正方法及其电子设备和介质

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1209691A (en) * 1983-07-01 1986-08-12 Shintaro Nakagaki Solid-state image pickup apparatus
JPH058579Y2 (ja) * 1985-01-18 1993-03-03
JP2849813B2 (ja) * 1986-12-19 1999-01-27 富士写真フイルム株式会社 映像信号の形成装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001166202A (ja) * 1999-12-10 2001-06-22 Katsura Oputo System:Kk 焦点検出方法及び焦点検出装置
JP2013156540A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Canon Inc 撮像装置およびその制御方法
US9041987B2 (en) 2012-03-16 2015-05-26 Fuji Xerox Co., Ltd. Image evaluation apparatus and method, image forming system, and non-transitory computer readable medium
JP2015213281A (ja) * 2014-05-07 2015-11-26 キヤノン株式会社 撮像装置、画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
EP3113476A1 (en) 2015-06-29 2017-01-04 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, image capturing apparatus, image processing method, image capturing method, and program
JP2017017445A (ja) * 2015-06-29 2017-01-19 キヤノン株式会社 撮像装置、画像処理装置、撮像装置が実行する撮像方法、画像処理装置が実行する画像処理方法、及びプログラム
US10097802B2 (en) 2015-06-29 2018-10-09 Canon Kabushiki Kaisha Image processing technique for reducing moire

Also Published As

Publication number Publication date
US6421087B1 (en) 2002-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10248068A (ja) 撮像装置及び画像処理装置
US8823857B2 (en) Image apparatus
US6812969B2 (en) Digital camera
US7253836B1 (en) Digital camera, storage medium for image signal processing, carrier wave and electronic camera
EP2186345B1 (en) Imaging apparatus and imaging method
JP2006121612A (ja) 撮像装置
JP3395770B2 (ja) デジタルスチルカメラ
JP2001169160A (ja) デジタルカメラおよびデジタルカメラにおける画像表示方法
JP2003189183A (ja) 撮像装置
JP2008209577A (ja) カメラ
JP3826878B2 (ja) 撮像装置
JP2004328117A (ja) ディジタルカメラおよび撮像制御方法
JP3733828B2 (ja) 電子カメラ
JP2007102061A (ja) 画像撮影装置
JP3964315B2 (ja) デジタルカメラ
JP4182566B2 (ja) デジタルカメラおよびコンピュータ読み取り可能な記録媒体
JP4033456B2 (ja) デジタルカメラ
JP3444281B2 (ja) 画像処理システム、撮像装置、画像処理方法及びその方法の処理プログラムが記録された記録媒体
JP2007195122A (ja) 撮像装置、画像処理装置および画像処理方法
JP4160664B2 (ja) オートフォーカス装置、カメラ、および合焦位置決定方法
JP4013026B2 (ja) 電子カメラ及び自動焦点調節時の画像表示方法
JP4003172B2 (ja) 画像信号処理装置及び電子カメラ
JP2004328606A (ja) 撮像装置
JP2008182486A (ja) 撮影装置及び画像処理方法
JP2004147114A (ja) デジタルカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040511