JPH10247859A - アップダウン型チューナ - Google Patents

アップダウン型チューナ

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Publication number
JPH10247859A
JPH10247859A JP4940897A JP4940897A JPH10247859A JP H10247859 A JPH10247859 A JP H10247859A JP 4940897 A JP4940897 A JP 4940897A JP 4940897 A JP4940897 A JP 4940897A JP H10247859 A JPH10247859 A JP H10247859A
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JP
Japan
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frequency conversion
signal
conversion circuit
shield plate
tuner
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JP4940897A
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English (en)
Inventor
Yuji Ono
裕司 小野
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)
  • Superheterodyne Receivers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で小型化を可能にするとともに、
低コストでしかも高性能化を図る。 【解決手段】 アップ部2は第1の混合器によって入力
RF信号と発振信号とを混合して1stIF信号をダウン
部7に供給し、ダウン部7は第2の混合器によって1st
IF信号と発振信号とを混合して2stIF信号を出力す
る。アップ部2とダウン部7との間には、遮蔽部材であ
る一枚のシールド板13が上記回路部を分割するように
装着されている。この場合の各回路の基板の接地方法
は、アップ部2とダウン部7とのどちらか一方の基板を
シールド板13にハン14ダ付けして固定し、他方の基
板をシールド板以外の箇所、即ちシャーシ20aにハン
ダ14付けして接地する。これにより、各回路部2、7
は完全に分離することができることから、シャーシ20
aを介する発振信号の相互干渉を低減することができ、
高性能化、低コスト化及び小型化を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CATV放送等を
受信可能なテレビジョン受像機に組み込まれたアップダ
ウン型チューナに関し、得にチューナの小型化、高性能
化及び低コスト化を実現するのに好適のアップダウン型
チューナに関する。
【0002】
【従来の技術】近年のディジタル化、マルチメディア化
に伴い、放送分野においては、現行の無線系の放送だけ
でなく、放送と通信の融合化がなされたケーブルテレビ
ジョン放送(以下、CATVと称す)が注目されてい
る。
【0003】CATVは、従来より有線系の放送形態と
して幅広く普及しており、最近ではCATV先進国の米
国におけるCATVの双方向サービス事業化の実現に伴
い、我が日本においても、CATVの双方向サービスの
事業化が進められている。
【0004】また、CATVでは、既存の地上波テレ
ビ、BS/CS衛星テレビ等の再送信、自主番組等を都
市でサービスする都市型ケーブルテレビの普及も目ざま
しく、またインターネットにCATVにおけるケーブル
テレビ網を利用したケーブルインターネットやケーブル
カラオケ等の放送サービスシステムも強い人気がある。
【0005】ところで、通常、CATVを受信可能なテ
レビジョン受像機には、ケーブルや電波等の伝送媒体を
介して送信された送信信号から所望の伝送帯域の信号を
受信するチューナが組み込まれている。
【0006】このようなCATV対応のチューナは、通
常のオンエアで使用されるチューナとは形態が異なり、
例えば2つの周波数変換回路を備えて構成されている。
つまり、これは、一段目(第1)の周波数変換回路によ
って入力周波数が高い周波数に変換することにより、局
部発振器の発振周波数を入力RFの帯域外に設定するこ
とができ、また局部発振器の周波数変化比を小さくする
ことを可能にする。また、第1の周波数変換回路と第2
の周波数変換回路との間にBPF等の固定周波数フィル
タ(帯域通過フィルタともいう)を設けて使用すること
により、如何なる入力信号でもその出力波形を安定させ
ることが可能となる。
【0007】一般にこのようなチューナは、アップダウ
ン型チューナと呼ばれており、該アップダウン型チュー
ナの一例を図5に示す。
【0008】図5は従来におけるアップダウン型チュー
ナの一例を示すブロック図である。図5に示すように、
アップダウン型チューナには、入力信号を取り込むため
の入力端子1が設けられ、該入力端子1には、図示しな
いヘッドエンドと呼ばれるセンター設備により受信され
るとともにケーブル等の伝送媒体を介して伝送された受
信信号(RF信号)が供給されるようになっている。入
力端子1を介して入力されたRF信号は、第1の周波数
変換回路2(以下、アップ部と称す)の第1の混合器3
に与える。
【0009】アップ部2は、入力信号をアップコンバー
トするものであり、その構成は、例えば所定の周波数帯
域の周波数を発振する第1の局部発振器4と、この第1
の局部発振器4からの発振周波数を増幅する第1のバッ
ファアンプ5と、第1のバッファアンプ5からの出力及
び入力されたRF信号が供給される第1の混合器3とで
構成されている。
【0010】第1の混合器3は、供給された第1のバッ
ファアンプ5からの出力と、入力RF信号とを混合する
ことにより、入力RF信号より高い周波数(以下、1st
IF信号と称す)に変換して出力する。この1stIF信
号は、IFBPF6に供給されることにより、所定の帯
域のみが通過し、そして、その出力は第2の周波数変換
回路7(以下、ダウン部と称す)に与える。尚、前記I
FBPF6を設けない場合もある。
【0011】ダウン部7は、入力信号である1stIF信
号をダウンコンバートするものでり、その構成は、前記
アップ部2と殆ど同様、例えば所定の周波数帯域の周波
数を発振する第2の局部発振器9と、この第2の局部発
振器9からの発振周波数を増幅する第2のバッファアン
プ10と、第2のバッファアンプ10からの出力及び入
力された1stIF信号が供給される第2の混合器7とで
構成されている。
【0012】第2の混合器7は、供給された第2のバッ
ファアンプ10からの出力と、入力1stIF信号とを混
合することにより、2stIF信号に変換し、その後、こ
の2stIF信号は、映像処理するための信号処理回路へ
と出力されるようになっている。
【0013】ところが、このような方式のアップダウン
型チューナでは、第1、第2の二つの局部発振器4、9
の発振信号及びその高調波が夫々の非線形素子で構成さ
れた第1、第2の混合器3、8により乗除されることか
ら、規定の周波数帯域以外の周波数成分(スプリアス放
射ともいう)が生成されることになる。このため、1st
IF信号、2stIF信号双方の帯域に含まれる成分がそ
のまま出力されることになり、その結果妨害信号となっ
てしまうという問題点がある。
【0014】そこで、従来のチューナでは、上記問題点
を解決するために、構造的な手段を採用している。即
ち、チューナを構成する筺体内に配設された上記アップ
部2とダウン部7との間に、遮蔽部材としてのシールド
板を2枚併設することにより、アップ部2とダウン部7
との相互の発振信号及びその高調波の漏洩を防止する。
このようなチューナの構成例が図6に示されている。
【0015】図6は従来におけるアップダウン型チュー
ナの概略構成を示す構成図である。図6に示すように、
例えばアップダウン型チューナ12を構成する筺体内に
は、上述のアップ部2が入力端子1に接続される端子1
a側に配設されるとともに、その反対側に前記ダウン部
7が配設されている。また、チューナ12の下端側に
は、該チューナ装置12を機器本体の主要基板に接続す
るための接続ピン2a、7aが夫々設けられており、こ
れらの接続ピン2a、7aは、アップ部2、ダウン部7
の対応する回路素子等に接続されている。
【0016】また、前記アップ部2とダウン部7との間
には、互いの発振信号及びその高調波の漏洩を防止する
ために、2枚のシールド板13が所定間隔で対向配置さ
れて取り付けられており、また、夫々のシールド板13
の内側には、各周波数変換回路の基板(図示せず)がハ
ンダ14付けによって取り付けられている。つまり、ハ
ンダ14を用いることにより、各基板をシャーシ12a
に固定することができ、また、基板の接地を強化するこ
ともできる。
【0017】このように、従来技術では、各周波数変換
回路2、7のブロックを分離するように2枚のシールド
板13を夫々所定間隔に配設し、且つ夫々の基板をシャ
ーシ12aに接地することにより、アップ部2、ダウン
部7の互いの発振信号及びその高調波の漏洩を防止する
ようにしていた。
【0018】しかしながら、上記構成の従来技術では、
上記シールド板13を2枚用いて各ブロックを遮蔽する
よう分離していることから、シールド効果は期待できる
が、コストが高価となってしまい、また、チューナ自体
の小型化の要求がなされているにも関わらず、2枚のシ
ールド板13を用いているため、小型化を図ることは困
難であるという問題点があった。
【0019】ところで、従来のチューナでは、第1の局
部発振回路4の発振信号をそのまま第1の混合器3に注
入すると、第1の局部発振回路4と第1の混合器2との
電気的な絶縁距離(アイソレーションともいう)を確保
することができなくなったり、発振信号レベルが低いた
め歪が悪化してしまうという問題が発生する場合もあ
る。そこで、従来技術では、図7に示すように、第1の
局部発振回路4と第1の混合器3との間にバッファアン
プ5を設け、発振信号を増幅した後に、直接あるいはハ
イパスフィルタ特性を有する整合回路を介して、第1の
混合器3へと供給するようにしていた。これにより、ア
イソレーションを確保するとともに、歪の悪化を抑制す
ることが可能となる。
【0020】ところが、このような従来技術では、発振
器の発振信号を増幅すると、それに伴って各部で発生し
たノイズも増幅され混合器に注入されてしまうことがあ
る。特に、1stIF信号帯域のノイズが混合器に注入さ
れた場合には、混合器のノイズフィギュア(NF)が悪
化してしまうという問題点もあった。また、入力周波数
の広帯域化により、局部発振器の発振周波数はますます
高くなる傾向であることから、今よりさらに発振信号の
増幅が必要となり、このため、ノイズフィギュアがさら
に悪化してしまうことが予想される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】上記の如く、従来のア
ップダウン型チューナでは、2つの周波数変換回路を装
着した筺体内において、各発振器の発振信号及びその高
調波の漏洩を防止するために2枚のシールド板を配設す
ることにより、各周波数変換回路(アップ部、ダウン
部)を分割し且つ遮蔽して相互間の信号の干渉を防止す
るようにしていたが、上記シールド板を2枚用いるた
め、コストが高価となってしまうとともに、チューナの
小型化を図ることができないという問題点があった。
【0022】また、第1の局部発振回路と第1の混合器
との間にバッファアンプを設けて混合器に注入する発振
信号を増幅し、あるいはバッファアンプからの出力をハ
イパスフィルタ特性を有する整合回路を介して混合器に
注入することにより、第1の局部発振器と第1の混合器
とのアイソレーションを確保し、また発振信号レベルの
低さにより生じる歪の悪化を防止していたが、そのバッ
ファアンプによって、各部で発生したノイズも増幅され
て混合器に注入されてしまい、その結果、混合器のノイ
ズフィギュアが悪化してしまうという問題点もあった。
【0023】そこて、本発明は上記問題点に鑑みてなさ
れたもので、簡易な構成で小型化を可能にするととも
に、低コストでしかも高性能化を図ることのできるアッ
プダウン型チューナの提供を目的とする。
【0024】
【課題を解決させるための手段】請求項1記載の本発明
に係るアップダウン型チューナは、入力信号をアップコ
ンバートする第1の周波数変換回路と、第1の周波数変
換回路の出力をダウンコンバートする第2の周波数変換
回路とが夫々基板上に配設され、これらの基板を筺体内
に装着したアップダウン型チューナにおいて、前記第1
及び第2の周波数変換回路の夫々の基板を分離するよう
に1枚のシールド板を配設し、前記第1の周波数変換回
路と前記第2の周波数変換回路とのどちらか一方の基板
を前記シールド板に接続するとともに、他方の基板を前
記筺体に接地したことを特徴とする。
【0025】請求項1記載の本発明によれば、入力信号
をアップコンバートする第1の周波数変換回路と、第1
の周波数変換回路の出力をダウンコンバートする第2の
周波数変換回路とが夫々基板上に配設され、これらの基
板を筺体内に装着したアップダウン型チューナにおい
て、前記第1及び第2の周波数変換回路の夫々の基板を
分離するように1枚のシールド板を配設し、前記第1の
周波数変換回路と前記第2の周波数変換回路とのどちら
か一方の基板を前記シールド板に接続するとともに、他
方の基板を前記筺体に接地する。つまり、第1の周波数
変換回路と第2の周波数変換回路とを完全分離すること
ができ、筺体を介した局部発振信号の相互干渉を低減す
ることが可能となる。これにより、一枚のシールド板の
みで二つの局部発振器の干渉を低減できるため、高性能
化を図ることが可能となり、また、低コスト化、小型化
も実現することができる。
【0026】請求項2に記載のアップダウン型チューナ
は、入力信号をアップコンバートする第1の周波数変換
回路と、第1の周波数変換回路の出力をダウンコンバー
トする第2の周波数変換回路とが夫々基板上に配設さ
れ、これらの基板を筺体内に装着したアップダウン型チ
ューナにおいて、前記第1及び第2の周波数変換回路の
夫々の基板を分離するように1枚のシールド板を配設
し、前記第1及び第2の周波数変換回路のどちらの基板
も前記筺体に接続して接地し、前記シールド板には接続
しないで非接地状態としたことを特徴とする。
【0027】請求項2記載の本発明によれば、入力信号
をアップコンバートする第1の周波数変換回路と、第1
の周波数変換回路の出力をダウンコンバートする第2の
周波数変換回路とが夫々基板上に配設され、これらの基
板を筺体内に装着したアップダウン型チューナにおい
て、前記第1及び第2の周波数変換回路の夫々の基板を
分離するように1枚のシールド板を配設し、前記第1及
び第2の周波数変換回路のどちらの基板も前記筺体に接
続して接地し、前記シールド板には接続しないで非接地
状態とする。これにより、前記発明と同様、一枚のシー
ルド板のみで第1の周波数変換回路と第2の周波数変換
回路とを完全分離することができ、また、どちらの周波
数変換回路の基板についても接地してしないため、二つ
の局部発振器の干渉を低減することができ、高性能化、
低コスト化、小型化を図ることが可能となる。
【0028】請求項3に記載の本発明のアップダウン型
チューナは、請求項1または請求項2に記載のアップダ
ウン型チューナにおいて、前記第1の周波数変換回路
は、所定の周波数帯域の局部発振信号を発生する局部発
振器と、この局部発振器からの局部発振信号を増幅する
バッファアンプと、このバッファアンプの出力と前記入
力信号とを混合して前記第2の周波数変換回路に供給す
る混合器とで構成されたものであって、前記局部発振器
と前記バッファアンプとの間に、所定周波数帯域のノイ
ズ成分を除去し且つ局部発振信号の低域周波数成分を減
衰させない特性を有するとともに基端部が接地されたフ
ィルタ手段を設けたことを特徴とする。
【0029】請求項3記載の本発明によれば、前記第1
の周波数変換回路は、所定の周波数帯域の局部発振信号
を発生する局部発振器と、この局部発振器からの局部発
振信号を増幅するバッファアンプと、このバッファアン
プの出力と前記入力信号とを混合して前記第2の周波数
変換回路に供給する混合器とで構成されたものであっ
て、前記局部発振器と前記バッファアンプとの間に、所
定周波数帯域のノイズ成分を除去し且つ局部発振信号の
低域周波数成分を減衰させない特性を有するとともに基
端部が接地されたフィルタ手段を設ける。これにより、
低域の発振信号レベルを減少させることなく、1stIF
帯のノイズ成分を減衰させることができるため、前記混
合器のノイズフィギュア(NF)を改善することができ
るうえ、前記発明と同様の効果も得る。
【0030】
【発明の実施の形態】実施形態例について図面を参照し
て説明する。
【0031】図1は本発明に係るアップダウン型チュー
ナの一実施形態例を示す構成図である。尚、図1は図6
に示すチューナと同様な構成要素については同一符号を
付しており、また、図1に示すチューナは、図5に示す
ブロック図と同様の回路構成を備えているものとする。
【0032】図1に示すように、本実施形態例における
アップダウン型チューナ20は、従来技術と同様に2つ
の第1及び第2の周波数変換回路2、7を備えている。
即ち、アップ部2とダウン部7である。また、これらの
回路部2、7の基板(図示せず)は、チューナ20本体
を構成するシャーシ20aに夫々装着されている。
【0033】また、チューナ20の前面には、入力端子
1(図5参照)に接続される端子1aが取り付けられて
いる。チューナ20の下端には、該チューナ20本体を
機器本体の主要基板(図示せず)に接続するための接続
ピン2a、7aが夫々設けられており、これらの接続ピ
ン2a、7aは、アップ部2、ダウン部7の対応する回
路素子等に接続されている。
【0034】本実施形態例におけるチューナにおいて
は、前記アップ部2とダウン部7との間に1枚のシール
ド板13が、上記回路部2、7を分離するように装着さ
れている。これにより、少しでも互いの発振信号及びそ
の高調波の漏洩を防止する効果を得る。
【0035】また、上記シールド板13の両側には、ア
ップ部2及びダウン部7の夫々の基板(図示せず)が装
着されている。この場合、基板における接地について
は、従来、図6に示すように、双方の基板をシールド板
13に対しハンダ14を用いてハンダ付けすることによ
り、シャーシ12aに固定するとともに、シャーシ12
aを介する接地を行い、また、その固定状態を強化する
ような接地方法であったが、本例では、双方の各回路部
2、7間のシャーシ20aを介した信号の相互干渉を防
止するために、前記アップ部2及びダウン部7のどちら
か一方の基板における接地については、シールド板13
にハンダ付けして行い、他方の基板については、シャー
シ20aにハンダ付けすることにより接地を行うように
している。
【0036】例えば、図中に示すように、前記ダウン部
7の基板に対しハンダ14で前記シールド板13にハン
ダ付けを行うことにより、シャーシ20aに固定する。
これにより、シャーシ20aと基板とは、シールド板1
3によって遮蔽状態となる。また、接地されない回路部
の基板、つまりアップ部2の基板については、図示はし
ないがシールド板13以外の箇所でシャーシ20aとの
ハンダ付けを行うことにより、シャーシ20aに固定し
て接地を行う。即ち、該基板はハンダ14(図示せず)
を介してシャーシ20aに接地されることになる。
【0037】したがって、上記構成により、アップ部2
の基板のみがシャーシ20aに接地される一方で、ダウ
ン部7とシャーシ20aとの間にはこれらを遮蔽するシ
ールド板13が介在していることから、アップ部2とダ
ウン部7とを完全に分離することが可能となる。これに
より、アップ部2及びダウン部7の夫々発振信号は、ア
ップ部2、ダウン部7による接地、即ち、シャーシ20
aを介して相互に侵入するのを防止することができ、結
果として、夫々の局部発振器における発振信号の相互干
渉を低減するとともに、スプリアス放射についても低減
させることが可能となる。
【0038】したがって、本実施形態例によれば、アッ
プ部2とダウン部2とのどちらか一方の基板をシールド
板にハンダ付けして固定し、他方の基板についてはシャ
ーシ20aにハンダ付けして接地することにより、完全
に各回路部2、7を分離することができるため、互いの
局部発振回路の発振信号及びその高調波における干渉を
防止してスプリアス放射を低減させることができ、高性
能化を図ることが可能となる。また、シールド板が1枚
のみの使用であるため、コストを低減させることが可能
であり、さらに、チューナ本体の小型化も実現すること
も可能である。尚、本実施形態例においては、ダウン部
7の基板をシールド板13にハンダ付けし、アップ部2
の基板についてはシールド板13以外のシャーシ20a
にハンダ付けすることにより接地したが、これに限定さ
れることはなく、逆の方法でハンダ付けを行い接地する
ように形成しても良い。これにより、同様の効果を得る
ことが可能となる。
【0039】図2は本発明に係るアップダウン型チュー
ナの他の実施形態例を示し、概略構成を示す構成図であ
る。尚、図2に示すチューナは図1に示すチューナと同
様の構成要件については同一を付して説明を省略し、異
なる部分のみを説明する。
【0040】本実施形態例では、前記ダウン部7及び前
記アップ部2における双方の基板を、どちらともシール
ド板13にハンダ付けしないようし、つまり、シールド
板13以外の箇所でシャーシ21aとのハンダ付けを行
い固定し且つ接地したことが前記実施形態例と異なる点
である。
【0041】したがって、図2に示すように、アップ部
2及びダウン部7の夫々基板は、前記実施形態例と同様
に設けられた一枚のシールド板13以外のシャーシ21
aにハンダ付けすることにより、シャーシ21aに固定
され且つ接地されている。この場合、アップ部2とダウ
ン部7とが夫々シャーシ21aに対して接地されている
ため、完全な分離状態にすることはできないが、チュー
ナ20本体内では、1枚のシールド板13によって分割
されていることから、ある程度の発振信号における相互
干渉を防止することが可能となる。これにより、前記実
施形態例よりもハンダ14の使用量を縮小しているた
め、コスト的に安価にすることが可能となる。
【0042】ところで、従来のアップダウン型チューナ
では、第1の局部発振器4と第1の混合器3とのアイソ
レーションの確保、あるいは低発振信号レベルの影響か
ら生じる歪の悪化等を防止するためにバッファアンプ5
(図5参照)が設けられていたが、このバッファアンプ
5によって、各部で発生したノイズも増幅され混合器に
注入されてしまい、その結果、混合器のノイズフィギュ
アに悪影響を及ぼしてしまうという問題点があった。し
かし、本発明では、上記問題でも改善することが可能で
ある。このような実施形態例を図3及び図4に示す。
【0043】図3及び図4は本発明に係るアップダウン
型チューナの他の実施形態例を示し、図3はアップ部の
具体的な回路構成を示すブロック図、図4は付加された
ハイパスフィルタの減衰特性を示す特性図である。尚、
図3は図5に示す回路素子と同様なものについては同一
の符号を付している。
【0044】本実施形態例では、第1の局部発振器4か
らの発振信号を増幅するバッファアンプ5と第1の混合
器3との間に、低域の局部発振信号を減衰させずに、1
stIF帯域のノイズ成分をカットして出力する特性を備
えたフィルタ手段22を設けたことが前記実施形態例と
異なる点である。
【0045】図3に示すように、本実施形態例における
アップ部2は、従来技術と同様、入力信号をアップコン
バートするものであり、その構成は、例えば所定の周波
数帯域の周波数を発振する第1の局部発振器4と、この
第1の局部発振器4からの発振周波数を増幅する第1の
バッファアンプ5と、第1のバッファアンプ5からの出
力の内、1stIF信号を除去し且つ低域の局部発振波数
以上を減衰させない特性を有するフィルタ手段22と、
該フィルタ手段22の出力及び入力されたRF信号を混
合する第1の混合器3とで構成されている。
【0046】第1の混合器3は、供給されたフィルタ手
段22からの出力と、入力RF信号とを混合することに
より、入力RF信号より高い周波数(以下、1stIF信
号と称す)に変換して出力するようになっている。
【0047】前記フィルタ手段22は、図3に示すよう
に、例えばハイパスフィルタで構成されており、このハ
イパスフィルタ22は、第1のバッファアンプ5と第1
の混合器3との間に接続されている。
【0048】ハイパスフィルタ22は、例えば3つのコ
ンデンサC1 、C2 、C3 と、1つのインダクタLとで
構成され、前記インダクタLの基端部は接地されてい
る。また、ハイパスフィルタ22における特性を示す
と、例えば図4に示すように、1stIFの信号を除去す
るとともに、しかも低域の局部発振周波数以上を減衰さ
せない特性を備えている。
【0049】本実施形態例においては、第の局部発振器
4からの発振信号とそのノイズ成分及び他の回路からの
ノイズ成分とが、バッファアンプ5によって増幅され
る。
【0050】その後、増幅された信号は、ハイパスフィ
ルタ22に供給され、このハイパスフィルタ22によっ
て1stIF帯域のノイズが除去されることにより、局部
発振信号のみが第1の混合器3に供給されることにな
る。これにより、第1の混合器3は、ノイズ成分のない
局部発振信号を入力RF信号に混合させることが可能と
なり、混合されて得た1stIF信号を直接、あるいは整
合回路6(図5参照)を介してダウン部7の第2の混合
器8に供給することができる。
【0051】したがって、本実施形態例によれば、簡単
な回路構成のハイパスフィルタ22を第1のバッファア
ンプ5と第1の混合器3との間に挿入するだけで、第1
の混合器3に供給する発振信号に含まれるノイズ成分を
除去することができ、且つ低域の発振信号レベルを減衰
させることがなくなるため、第1の混合器におけるノイ
ズフィギュア(NF)を最適に改善することができる。
【0052】尚、本発明に係る実施形態例においては、
上記ハイパスフィルタ22を図1または図2に示す実施
形態例におけるチューナのアップ部に挿入するようにし
て構成しても良く、この場合には、さらに効果を得るこ
とは明かである。
【0053】
【発明の効果】以上、述べたように本発明によれば、簡
易な方法で2つの局部発振回路間の発振信号における相
互干渉を低減することができ、また、混合器のノイズフ
ィギュアを最適に改善することができる。これにより、
高性能化を図ることができ、また、一枚のシールド板の
みを用いているため、低コスト化、小型化を実現するこ
とが可能となる効果を得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアップダウン型チューナの一実施
形態例を示す構成図。
【図2】他の実施形態例を示す構成図。
【図3】他の実施形態例を示すブロック図。
【図4】図3のハイパスフィルタの特性を示す特性図。
【図5】従来のアップダウン型チューナの一例を示すブ
ロック図。
【図6】従来の構成を示す構成図。
【図7】第1の周波数変換回路の一例を示すブロック
図。
【符号の説明】
1…入力端子、2…第1の周波数変換回路(アップ
部)、3…第1の混合器、4…第1の局部発振器、5…
第1のバッファアンプ、7…第2の周波数変換回路(ダ
ウン部)、8…第2の混合器、13…シールド板、14
…ハンダ、20、21…アップダウン型チューナ、20
a、21a…シャーシ、22…フィルタ手段(ハイパス
フィルタ)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力信号をアップコンバートする第1の
    周波数変換回路と、第1の周波数変換回路の出力をダウ
    ンコンバートする第2の周波数変換回路とが夫々基板上
    に配設され、これらの基板を筺体内に装着したアップダ
    ウン型チューナにおいて、 前記第1及び第2の周波数変換回路の夫々の基板を分離
    するように1枚のシールド板を配設し、前記第1の周波
    数変換回路と前記第2の周波数変換回路とのどちらか一
    方の基板を前記シールド板に接続するとともに、他方の
    基板を前記筺体に接地したことを特徴とするアップダウ
    ン型チューナ。
  2. 【請求項2】 入力信号をアップコンバートする第1の
    周波数変換回路と、第1の周波数変換回路の出力をダウ
    ンコンバートする第2の周波数変換回路とが夫々基板上
    に配設され、これらの基板を筺体内に装着したアップダ
    ウン型チューナにおいて、 前記第1及び第2の周波数変換回路の夫々の基板を分離
    するように1枚のシールド板を配設し、前記第1及び第
    2の周波数変換回路のどちらの基板も前記筺体に接続し
    て接地し、前記シールド板には接続しないで非接地状態
    としたことを特徴とするアップダウン型チューナ。
  3. 【請求項3】 前記第1の周波数変換回路は、所定の周
    波数帯域の局部発振信号を発生する局部発振器と、この
    局部発振器からの局部発振信号を増幅するバッファアン
    プと、このバッファアンプの出力と前記入力信号とを混
    合して前記第2の周波数変換回路に供給する混合器とで
    構成されたものであって、 前記局部発振器と前記バッファアンプとの間に、所定周
    波数帯域のノイズ成分を除去し且つ局部発振信号の低域
    周波数成分を減衰させない特性を有するとともに基端部
    が接地されたフィルタ手段を設けたことを特徴とする請
    求項1又は請求項2に記載のアップダウン型チューナ。
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