JPH10247162A - 電子計算機システム - Google Patents

電子計算機システム

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JPH10247162A
JPH10247162A JP9050717A JP5071797A JPH10247162A JP H10247162 A JPH10247162 A JP H10247162A JP 9050717 A JP9050717 A JP 9050717A JP 5071797 A JP5071797 A JP 5071797A JP H10247162 A JPH10247162 A JP H10247162A
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Naohiko Shimizu
尚彦 清水
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種の性能が異なる機種にも同一プログラム
を適用可能としたオーバーヘッド削減できかつ命令解読
に負担を強いないようにする。 【解決手段】 処理装置2は、構成読出手段10で読み
出した各情報を基に第2のバッファ記憶装置7に格納可
能なデータ数を決定し、その決定結果から主記憶装置5
から第2のバッファ記憶装置7へのデータ読出命令を主
記憶装置5に与え、主記憶装置5へのメモリ読出要求に
付加する主記憶装置5への複数の読出要求を識別する要
求識別子を主記憶装置5に発行するとともにエントリデ
ータの有効を示す有効ビットに所定値をセットし、かつ
処理装置2はデータ読出命令により前記要求識別子と読
出データを送出し、処理装置2は、要求識別子の識別情
報を弁別し、その弁別結果に応じて第1のバッファ記憶
装置6あるいは第2のバッファ記憶装置7に読出データ
を格納するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子計算機システム
に関し、特に記憶装置からの読み出しオーバーヘッドを
低減してなる電子計算機システムに関する。
【0002】
【従来の技術】最近の電子技術の発達により、電子計算
機を構成する演算処理装置の動作速度は、非常に向上し
ている。しかしながら、電子計算機の演算データを格納
する記憶装置の動作速度はあまり向上していない。その
ため、電子計算機の演算処理装置が計算に必要とするデ
ータを記憶装置から読み出すためのオーバーヘッドは相
対的に増大する傾向にある。
【0003】図8に、記憶装置からデータの読出しオー
バーヘッドを低減するための従来の電子計算機システム
を示す。この電子計算機システム101は、各種の演算
処理を実行する処理装置102と、この処理装置102
に接続された主バスライン103と、この主バスライン
103に接続されたメモリ要求バスライン104と、こ
のメモリ要求バスライン104に接続された主記憶装置
105と、同メモリ要求バスライン104に接続された
バッファ記憶装置106と、主記憶装置105とバッフ
ァ記憶装置106とを接続する主記憶データ読出バスラ
イン108と、バッファ記憶装置106と主バスライン
103とを接続するバッファデータ読出バスライン10
9とから構成されている。
【0004】この電子計算機システム101では、主記
憶装置105から主記憶データを主記憶データ読出バス
ライン108を介してバッファ記憶装置106に記憶さ
せることによりバッファ記憶装置106に主記憶データ
の複製を置く。そして、このバッファ記憶装置106か
ら主記憶データの複製をバッファデータ読出バスライン
109、主バスライン103を介して処理装置102に
取り込むようにすることにより、平均的な読出し時間を
短縮している。しかしながら、電子計算機における処理
装置102の速度向上によって、バッファ記憶装置10
6に主記憶装置105の主記憶データの複製がない場合
のオーバーヘッドがますます問題になってきている。
【0005】バッファ記憶装置106に主記憶装置10
5の主記憶データの複製がない場合のオーバーヘッドを
低減する従来技術としては、次のようなものが提案され
ている。
【0006】(1)バッファ記憶装置106に主記憶装
置105の記憶データの先読みを行う命令を用意するよ
うにした方法(第1の従来技術)。
【0007】(2)主記憶装置105の参照パターンを
予測してハードウエアでバッファ記憶装置106に先読
みするようにした方法(第2の従来技術)。
【0008】(3)命令処理からは隠蔽されたレジスタ
を用意し、主記憶装置105からの主記憶データが到着
していない命令を、該隠蔽されたレジスタに割り当て命
令の順序を入れ換えることにより記憶装置から記憶デー
タを読出しの遅延時間を他の命令で補うようにした方法
(第3の従来技術)。
【0009】(4)多数のレジスタを命令セットにおい
て用意し、このレジスタへの読出しを明示的な命令処理
にて実現するようにした方法(第4の従来技術)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来技術は、バッファ記憶装置からのデータの読出しと
先読みを行う命令によって発行された先読み対象の記憶
装置の領域との競合の検証を行う必要があるので、大量
の先読みが必要な場合には実現困難な連想記憶装置を使
う必要があるという問題を有している。また、プログラ
ムがいつ先読みを行うべきかを判定する基準も与えられ
ないので、十分な活用ができないという欠点もある。
【0011】また、第2の従来技術では、繰り返し処理
などの特殊なケースでは効果をもつものの、先読みの判
定を行うタイミイングが、参照パターンが出現してから
と遅いのでプログラムの繰り返し部分の繰り返し回数が
多い場合にしか効果はなく、電子計算機の処理装置の動
作速度が高速になっていくと十分に記憶装置の読出しオ
ーバーヘッドを解消できないという欠点がある。
【0012】また、第3の従来技術では、電子計算機の
処理装置の速度が向上した場合に、オーバーヘッドを解
消するために必要となるレジスタの数が著しく増大し、
命令解読時に大きな負担となるという欠点がある。
【0013】さらに、第4の従来技術では、電子計算機
の処理装置の速度が向上した場合に、オーバーヘッドを
解消するため必要となるレジスタの数の増大に対して、
命令セットの変更を伴う改造が必要となり、互換性を損
なう欠点がある他、レジスタ数の増大によって命令解読
時に大きな負担を強いて命令処理の性能を抑えるという
欠点もある。
【0014】加えて、電子計算機は、その用途と予算に
応じてさまざまな性能の機種に対する要求があるが、上
記各従来技術のいずれにおいても性能が異なる機種に対
してオーバーヘッド削減のために一貫した技術を提供す
るものではない。
【0015】そこで、本発明は、様々な性能の電子計算
機の各々において、同一プログラムを適用可能とした記
憶装置の読み出しオーバーヘッドを削減できるようにし
た電子計算機システムを提供することを第1の目的とす
る。また、本発明は、記憶装置の読み出しオーバーヘッ
ドを削減できる技術を適用しても命令解読に大きな負担
を強いない高性能な電子計算機システムを提供すること
を第2の目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、各種の処理を実行する処理
装置と、所定のデータや処理プログラムを記憶する主記
憶装置と、この主記憶装置の主記憶データの複製を記憶
する第1のバッファ記憶装置とを備え、前記主記憶装置
からのデータ読出オーバーヘッドを低減した電子計算機
システムであって、エントリデータの有効を示す有効ビ
ットと主記憶データの複製を格納できる記憶エントリを
有しかつ主記憶装置の番地の一部に割り付けられた第2
のバッファ記憶装置と、前記第2のバッファ記憶装置の
割付番地、記憶エントリ数および各記憶エントリの大き
さの各情報を読出す構成読出手段とを具備し、前記処理
装置は、前記構成読出手段で読み出した各情報を基に第
2のバッファ記憶装置に格納可能なデータ数を決定し、
その決定結果から前記主記憶装置から前記第2のバッフ
ァ記憶装置へのデータ読出命令を前記主記憶装置に与
え、尚かつ主記憶装置へのメモリ読出要求に付加する主
記憶装置への複数の読出要求を識別する要求識別子を前
記主記憶装置に発行するとともに第2のバッファ記憶装
置のエントリデータの有効を示す有効ビットに所定値を
セットし、前記主記憶装置は、前記要求識別子と読出デ
ータを送出し、前記処理装置は、前記要求識別子の識別
情報を弁別し、その弁別結果に応じて第1のバッファ記
憶装置あるいは第2のバッファ記憶装置に前記読出デー
タを格納するようにしている。
【0017】この電子計算機システムの場合、電子計算
機の処理装置で処理するプログラムは、前記構成読出手
段により第2のバッファ記憶の記憶エントリ数と各記憶
エントリの大きさを読み出し、各記憶エントリにいくつ
の数値が格納可能かを決定する。そして、該情報に従っ
て、演算に先立って、演算に必要なデータを前記第2の
バッファ記憶装置へのデータ読出命令を発行することに
より前記第2のバッファ記憶装置に読出指示を与える。
該読出指示の個数は、プログラムが必要とするデータ数
と、前記構成読出手段により読み出した第2のバッファ
記憶の構成によって判定する。
【0018】前記データ読出命令が発行されると、電子
計算機の処理装置は、読み出すべき前記第2のバッファ
記憶装置のエントリ番号を含んだ要求識別子を付加した
主記憶読出要求を主記憶装置に発行する。同時に前記第
2のバッファ記憶装置の対応する記憶エントリの有効ビ
ットを“0”にしてエントリを無効化する。
【0019】上記主記憶装置は、前記複数の読出指示の
うち同時に処理可能な読出指示に対して受付確認信号を
電子計算機の処理装置に送る。その同時処理可能な読出
指示は、その各々の要求識別子とともに主記憶装置内に
格納される。主記憶装置は、読出データを送出可能とな
った読出指示で指定された読出データとともに前記要求
識別子を送出する。
【0020】前記電子計算機の処理装置は、主記憶装置
から送出された前記要求識別子の識別情報を弁別し、前
記第2のバッファ記憶装置への読出データであれば対応
する記憶エントリに書込み、かつ該記憶エントリの前記
有効ビットを“1”とする。一方、前記要求識別子の弁
別結果が前記第1のバッファ記憶装置への読出しである
と判定すると、該読出データを前記第1のバッファ記憶
装置に書き込む。
【0021】電子計算機の処理装置で処理されるプログ
ラムは、オペレーティングシステムから前記第2のバッ
ファ記憶装置に格納される情報が、プログラムのアドレ
ス空間のどの番地に当たるかの情報を得て、読出指示の
応答を該番地へのメモリ読出命令を使用して当該情報を
利用する。該応答が主記憶装置から得られていない場
合、第2のバッファ記憶装置の対応する記憶エントリの
有効ビットが“0”のままであり、プログラムの実行は
停止され主記憶装置からの応答を持つ。
【0022】一方、前記第2のバッファ記憶装置の対応
する記憶エントリの有効ビットが“1”の場合、該メモ
リ読出要求を前記第2のバッファ記憶装置の対応する番
地の読出要求に変更し、電子計算機の処理装置に前記第
2のバッファ記憶装置からの読出データが送出される。
【0023】ここで、前記構成読出手段は、主記憶装置
の読み出しに必要とされる概算時間に関する情報と、主
記憶装置が同時処理可能な読出指示数に関する情報とを
読み出すようにしても良い。また、前記処理装置は、主
記憶装置から送出された前記要求識別子の識別情報を弁
別し、前記第2のバッファ記憶装置への読出データであ
れば、当該読出データを第2のバッファ記憶装置の対応
する記憶エントリに書込みとともに前記記憶エントリの
前記有効ビットを“1”とし、前記要求識別子の弁別結
果が前記第1のバッファ記憶装置への読出データであれ
ば、当該読出データを前記第1のバッファ記憶装置に書
き込むようにしても良い。更に、前記処理装置は、前記
第2のバッファ記憶装置の対応する記憶エントリの有効
ビットが“1”のとき、該メモリ読出要求を前記第2の
バッファ記憶装置の対応する番地の読出要求に変更し、
この読出要求により前記第2のバッファ記憶装置から読
み出した読出データを取り込むようにしても良い。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0025】図1に本発明の電子計算機の実施の一形態
を示す。この電子計算機システム1は、各種の演算処理
を実行する処理装置2と、この処理装置2に接続された
主バスライン3と、この主バスライン3に接続されたメ
モリ要求バスライン4と、このメモリ要求バスライン4
に接続された主記憶装置5と、同メモリ要求バスライン
4に接続されかつ従来から使用されている第1のバッフ
ァ記憶装置6と、同メモリ要求バスライン4に接続され
た第2のバッファ記憶装置7と、前記主記憶装置5、第
1のバッファ記憶装置6および第2のバッファ記憶装置
7とを接続する主記憶データ読出バスライン8と、バッ
ファ記憶装置6と主バスライン3とを接続するバッファ
データ読出バスライン9と、前記第2のバッファ記憶装
置7の割り付け番地、記憶エントリ数および各記憶エン
トリ大きさの各情報を読み出す構成読出手段10とから
構成されている。
【0026】第1のバッファ記憶装置6は、図1に示す
ように、複数の記憶エントリ61、61、61から構成
されている。各記憶エントリ61、61、61は、図1
に示すように、エントリデータの有効を示す有効ビット
Vと、エイデーアールADRと、記憶エントリ61、6
1、61で記憶するデータDATAとから構成されてい
る。
【0027】第2のバッファ記憶装置7は、図1に示す
ように、複数の記憶エントリ71、…、71を有してい
る。第2のバッファ記憶装置7の各記憶エントリ71、
…、71は、図1に示すように、記憶エントリデータの
有効を示す有効ビットVと、記憶エントリ71、…、7
1で記憶するデータDATAとから構成されている。
【0028】なお、処理装置2は、主記憶装置5から主
記憶データ読出バスライン8に送出されたデータの内容
を参照することができる。
【0029】このように構成された電子計算機の動作
を、図1を基に図2〜図7を参照しながら説明する。こ
こで、図2〜図5に、上述した電子計算機で実行する処
理のフローチャートの一例を示す。図6に上述した電子
計算機の動作を説明するためのタイムチャートを示す。
尚、図6では、処理装置2、構成読出手段10、第2の
バッファ記憶装置7および主記憶装置5を横軸に配置
し、時間を縦軸にとっている。また、図7に主記憶読出
要求および要求識別子の構成を示す。上記要求識別子
は、例えば7ビットを用いて表すことができる128個
の要求の内、120個を第2のバッファ記憶装置7の記
憶エントリに割り付け、残り8個を第1のバッファ記憶
装置6の要求のために使用するものとする。
【0030】電子計算機システム1において、構成読出
手段10は、第2のバッファ記憶装置7の記憶エントリ
数と、各記憶エントリの大きさとからなる情報を読み出
して処理装置2に与える(図2のSTP101、図6の
時刻t1 )。
【0031】電子計算機システム1の処理装置2で処理
するプログラムは、上記情報を基に、第2のバッファ記
憶装置7の各記憶エントリ71、…、71にいくつの数
値が格納可能かを決定する(STP102、時刻t'1〜
時刻t2)。
【0032】上述したように決定した情報を基に、処理
装置2は、演算に先立って必要なデータを第2のバッフ
ァ記憶装置7へのデータ読出命令により前記第2のバッ
ファ記憶装置7に向けて読み出す指令をメモリ要求バス
ライン4を介して主記憶装置5に与える(STP10
3、時刻t2 )。ここで、読み出す指示の個数は、プロ
グラムが必要とするデータ数と、構成読出手段10によ
り読み出した第2のバッファ記憶装置7の構成によって
判断している。
【0033】前記データ読出命令が発行されると、電子
計算機システム1の処理装置2は、読み出すべき第2の
バッファ記憶装置7の記憶エントリ番号を含んだ要求識
別子501を付加した主記憶読出要求502(図7参
照)を、メモリ要求バスライン4を介して主記憶装置5
に発行する(STP104、時刻t3 )。
【0034】同時に、処理装置2は、第2のバッファ記
憶装置7の対応する記憶エントリ71の有効ビットVを
“0”にして記憶エントリを無効にする(STP10
4、時刻t3 )。
【0035】なお、処理装置2は、受付確認信号を受信
するまで、次の処理を実行しない(STP105:N
O)。これにより、処理装置2から、さらに読み出し指
示が発行されることが防止される。また、電子計算機シ
ステム1の処理装置2は、受付確認信号を受信すると次
の処理に移行する(STP105:YES)。
【0036】主記憶装置5では、複数の読み出し指示の
うち同時に処理可能な読出指示であるか否かを判断す
る。そして、同時処理可能な読出指示である場合には
(STP201;YES)、受付確認信号を電子計算機
システム1の処理装置2に送る(STP202、時刻t
4 )。また、同時に処理可能な数を超えて読み出し指示
を受け取ったときには(STP201;NO)、受付確
認信号を送出しない処理を実行する(STP203)。
【0037】更に、同時に処理可能な読出指示である場
合には、その各要求識別子とともに主記憶装置5に格納
される(STP204)。また、前記主記憶装置5は、
読出データを送出可能とされた読み出し指示で指示され
た読出データとともに、前記要求識別子501を主記憶
データ読出バスライン8に送出する(STP205、時
刻t5 )。
【0038】主記憶装置5が、読出データを送出可能と
された読み出し指示で指示された読出データと共に前記
要求識別子501を主記憶データ読出バスライン8に送
出したところで(STP205、時刻t5)、図4のフ
ローチャートの処理に入る。
【0039】処理装置2は、図4に示すフローチャート
の処理に入ると、主記憶装置5から主記憶データ読出バ
スライン8に送出された要求識別子の識別情報を弁別す
る(STP110、時刻t6 )。
【0040】ここで、第2のバッファ記憶装置7への読
出データであれば(STP111;YES)、第2のバ
ッファ記憶装置7の対応する記憶エントリ71のデータ
領域DATAに書込み処理を行い(STP112、時刻
t7 )、この記憶エントリ71の有効ビットVを“1”
とする(STP113、時刻t8 、t9 )。
【0041】また、処理装置2は、要求識別子501の
弁別結果が第1のバッファ記憶装置6への読み出しであ
れば(図4のSTP111;NO)、当該読出データを
第1のバッファ記憶装置6に書き込む(STP11
4)。
【0042】電子計算機システム1の処理装置2で処理
されるプログラムは、適当なタイミングで、図5に示す
フローチャートを実行する。即ち、前記プログラムは、
オペレーティングシステムから第2のバッファ記憶装置
7に格納される情報がプログラムのアドレス空間のどの
番地にあたるかの情報を得て(STP121)、当該番
地へのメモリ読出指示をメモリ要求バスライン4を経由
して発行する(STP122)。
【0043】ついで、プログラムは、第2のバッファ記
憶装置7の対応する記憶エントリ71の有効ビットVを
見に行く。そして、主記憶装置5からの受付確認信号を
処理装置2が受信していないとには、第2のバッファ記
憶装置7の対応する記憶エントリ71の有効ビットVが
“0”のままであり、プログラムは実行されないで主記
憶装置5の対応を待った状態にいる(STP123)。
【0044】一方、プログラムが第2のバッファ記憶装
置7の対応する記憶エントリ71の有効ビットVを見に
行った結果、第2のバッファ記憶装置7の対応する記憶
エントリ71の有効ビットVが“1”であったときに
は、データ読出命令を第2のバッファ記憶装置7の対応
する番地の読出要求に変更し、第2のバッファ記憶装置
7から読出データがバッファデータ読出バスライン9を
介して電子計算機システム1の主バスライン3に送出さ
れる(STP123)。
【0045】しかして、本実施形態の電子計算機システ
ム1によると、同時処理可能な読出要求数が異なる複数
の主記憶装置と組み合わせて、異なる性能の電子計算機
を容易に構成することができる。また、プログラムが構
成を判定して最適な命令発行を制御することができるの
で、異なる性能の電子計算機に対して同一のプログラム
で最適な性能を発揮することが可能となり、プログラム
ライブラリの構築が容易となる。さらに、電子計算機の
処理速度と比較して低速な記憶素子のデータを演算に先
立って読み出すようにした高性能な電子計算機の構成に
おいて、簡単な回路構成で数多くの読出指示を発行可能
な電子計算機を容易に構成することができる。
【0046】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば、本実施形態の電子計算機システム1で
は、要求識別子は、例えば7ビットを用いて表すことが
できる128個の要求の内、120個を第2のバッファ
記憶装置7の記憶エントリに割り付け、残り8個を第1
のバッファ記憶装置6の要求のために使用したが、第1
のバッファ記憶装置6と第2のバッファ記憶装置7の要
求識別用に別途1ビットの情報を持たせるようにしても
よい。
【0047】また、構成読出手段10が主記憶装置の読
み出しに必要とされる概算時間に関する情報と、主記憶
装置が同時処理可能な読み出し指示数に関する情報とを
読み出すようにしてもよい。
【0048】加えて、さらに他の実施の形態として、第
1のバッファ記憶装置、第2のバッファ記憶装置を同一
の記憶装置の異なるアドレスに割り付けて構成してもよ
いし、第1のバッファ記憶装置および第2のバッファ記
憶装置を別個の記憶装置に割り付けてもよい。
【0049】また、さらに他の実施の形態として、転送
指示を行う命令において、第2のバッファ記憶装置への
主記憶装置の主記憶情報の転送を指示するデータ読出命
令により、第2のバッファ記憶装置内の転送先を第2の
バッファ記憶装置の記憶エントリ番号によって示すこと
もできるし、第2のバッファ記憶装置の配置されるアド
レス空間内の相対アドレスによって示すこともできる
し、あるいは第2のバッファ記憶装置に配置されるアド
レス空間内の論理アドレスによって示すこともできる。
【0050】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の電子計算機システムによれば、処理装置は構成読出手
段で読み出した各情報を基に第2のバッファ記憶装置に
格納可能なデータ数を決定し、その決定結果から主記憶
装置から第2のバッファ記憶装置へのデータ読出命令を
前記主記憶装置に与え、しかも、主記憶装置へのメモリ
読出要求に付加する主記憶装置への複数の読出要求を識
別する要求識別子を主記憶装置に発行するとともに第2
のバッファ記憶装置のエントリデータの有効を示す有効
ビットに所定値をセットし、かつ主記憶装置はデータ読
出命令により要求識別子と読出データを送出し、処理装
置は要求識別子の識別情報を弁別し、その弁別結果に応
じて第1のバッファ記憶装置あるいは第2のバッファ記
憶装置に読出データを格納するようにしたので、同時処
理可能な読出要求数の異なる複数の主記憶装置と組み合
わせて、異なる性能の電子計算機システムを容易に構成
できる。
【0051】また、プログラムが第2のバッファ記憶装
置の構成を判定して最適な命令発行を制御できるので、
異なる性能の電子計算機に対して同一のプログラムで最
適な性能を発揮することが可能となり、プログラムライ
ブラリの構築が容易となる。
【0052】更に、電子計算機の処理速度と比較して低
速な記憶素子のデータを演算に先立って読み出す高性能
な電子計算機の構成にあって、簡単な回路構成で数多く
の読出指示を発行可能な電子計算機を容易に構築するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子計算機システムの実施の形態を示
すブロック図である。
【図2】同実施形態における電子計算機の読出し命令の
処理動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】同実施形態における電子計算機の主記憶装置の
動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】同実施形態における電子計算機のバッファ記憶
装置の書き込み処理動作を説明するためのフローチャー
トである。
【図5】同実施形態における電子計算機のアドレス情報
取得などの処理動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図6】同実施の形態の動作を説明するためのタイミン
グチャートである。
【図7】同実施の形態で用いる主記憶読出要求等を示す
図である。
【図8】従来の電子計算機システムを示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1 電子計算機 2 処理装置 3 主バスライン 4 メモリ要求バスライン 5 主記憶装置 6 第1のバッファ記憶装置 7 第2のバッファ記憶装置 8 主記憶データ読出バスライン 9 バッファデータ読出バスライン 10 構成読出手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種の処理を実行する処理装置と、所定
    のデータや処理プログラムを記憶する主記憶装置と、こ
    の主記憶装置の主記憶データの複製を記憶する第1のバ
    ッファ記憶装置とを備え、前記主記憶装置からのデータ
    読出オーバーヘッドを低減した電子計算機システムであ
    って、 エントリデータの有効を示す有効ビットと主記憶データ
    の複製を格納できる記憶エントリを有しかつ前記主記憶
    装置の番地の一部に割り付けられた第2のバッファ記憶
    装置と、 前記第2のバッファ記憶装置の割付番地、記憶エントリ
    数および各記憶エントリの大きさの各情報を読出す構成
    読出手段とを具備し、 前記処理装置は、前記構成読出手段で読み出した各情報
    を基に第2のバッファ記憶装置に格納可能なデータ数を
    決定し、 その決定結果から前記主記憶装置から前記第2のバッフ
    ァ記憶装置へのデータ読出命令を前記主記憶装置に与
    え、尚かつ前記主記憶装置へのメモリ読出要求に付加す
    る前記主記憶装置への複数の読出要求を識別する要求識
    別子を前記主記憶装置に発行するとともに前記第2のバ
    ッファ記憶装置のエントリデータの有効を示す有効ビッ
    トに所定値をセットし、 前記主記憶装置は、データ読出命令により前記要求識別
    子と読出データを送出し、 前記処理装置は、前記要求識別子の識別情報を弁別し、
    その弁別結果に応じて前記第1のバッファ記憶装置ある
    いは前記第2のバッファ記憶装置に前記読出データを格
    納するようにしたことを特徴とする電子計算機システ
    ム。
  2. 【請求項2】 前記構成読出手段は、前記主記憶装置の
    読み出しに必要とされる概算時間に関する情報と、前記
    主記憶装置が同時処理可能な読出指示数に関する情報と
    を読み出すようにしたことを特徴とする請求項1記載の
    電子計算機システム。
  3. 【請求項3】 前記処理装置は、前記主記憶装置から送
    出された前記要求識別子の識別情報を弁別し、前記第2
    のバッファ記憶装置への読出データであれば、当該読出
    データを前記第2のバッファ記憶装置の対応する記憶エ
    ントリに書込みとともに前記記憶エントリの前記有効ビ
    ットを“1”とし、前記要求識別子の弁別結果が前記第
    1のバッファ記憶装置への読出データであれば、当該読
    出データを前記第1のバッファ記憶装置に書き込むよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載の電子計算機シス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記処理装置は、前記第2のバッファ記
    憶装置の対応する記憶エントリの有効ビットが“1”の
    とき、該メモリ読出要求を前記第2のバッファ記憶装置
    の対応する番地の読出要求に変更し、この読出要求によ
    り前記第2のバッファ記憶装置から読み出した読出デー
    タを取り込むようにしたことを特徴とする請求項1記載
    の電子計算機システム。
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