JPH10246847A - モールド非球面レンズを有するレンズ鏡筒 - Google Patents

モールド非球面レンズを有するレンズ鏡筒

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JPH10246847A
JPH10246847A JP9049182A JP4918297A JPH10246847A JP H10246847 A JPH10246847 A JP H10246847A JP 9049182 A JP9049182 A JP 9049182A JP 4918297 A JP4918297 A JP 4918297A JP H10246847 A JPH10246847 A JP H10246847A
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JP
Japan
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lens
optical axis
molded
aspherical
frame
Prior art date
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Pending
Application number
JP9049182A
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English (en)
Inventor
Tokukatsu Konno
徳勝 今野
Yuji Inohara
祐治 猪原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の非球面レンズにあっては、保持枠との
嵌合ガタによる影響が非球面であるが故に、大きくその
対応に苦慮していた。 【解決手段】 モールド非球面レンズの非球面側の外側
面に形成された、該モールド非球面レンズを保持する保
持枠の胴付部に当接する、レンズ位置決め部を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はモールド非球面レン
ズを有するレンズ鏡筒に関するものである。また、詳細
にはモールド非球面レンズの形状と固定に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、モールド非球面レンズを有するレ
ンズ鏡筒においては、モールド非球面レンズを図5に示
す如く構成していた。図5において、モールド非球面レ
ンズ31は、物体側に非球面31a、像側に球面31b
が形成されている。また、レンズ枠32は、胴付面32
a、嵌合面32bで構成されるレンズ室が設けられてい
る。モールド非球面レンズ31は、嵌合面31cを保持
枠32のレンズ室内の嵌合面32bに沿って挿入される
ことによって、胴付面32aに非球面31aが当接さ
れ、押さえ環33によって固定されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の構成
においては、モールド非球面レンズのシフト、ティルト
は、モールド非球面レンズ31の嵌合面31cとレンズ
室の嵌合面32bとの嵌合ガタ、及び胴付面32aに支
持されるモールド非球面レンズの支持位置の曲率によっ
て決定される。従って、理想としては、嵌合ガタが少な
く、支持される曲率が出来るだけ大きいことが望まし
い。
【0004】しかしながら、嵌合ガタを少なくしようと
すると、その加工精度が要求されることによるコストが
上昇する。また、通常の曲面なら胴付面はシフト、ティ
ルトがないことになるが、この従来技術の如く胴付面が
非球面の場合、曲率が一定でないので胴付面に当たる接
触点の曲率が異なるという非球面独特の問題点がある。
特に、嵌合ガタが関連する影響が大きく、一律に支持す
ることが難しい。更に、胴付面の反対側から押さえ環な
どで押さえつけることにより、ティルトがますます増大
することになる。結果、対応策としてやむを得ずシフ
ト、ティルトを許容するか、胴付面を反対の球面31b
側にするかなど、対応に苦慮していた。
【0005】本発明はこのような従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、モール
ド成形によりコストを低減し、嵌合ガタによるシフトの
影響を出来るだけ極小となし、ティルトも少なく固定位
置が精度よく設定できるモールド非球面レンズを有する
レンズ鏡筒を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1では、モールド非球面レンズの非
球面側の有効径の外側面に形成された、該モールド非球
面レンズを保持する保持枠の胴付部に当接するレンズ位
置決め部を有することを特徴とするものである。
【0007】また、請求項2では、前記モールド非球面
レンズは、ガラスモールド非球面レンズであることを特
徴とする。更に、請求項3では、前記レンズ位置決め部
は光軸を球心とする球面であることを特徴とするもので
あり、請求項4では、前記レンズ位置決め部は光軸に対
して垂直な平面であることを特徴とするものである。
【0008】また、請求項5では、前記レンズ位置決め
部は、円周状の凹部又は少なくとも3カ所の凹部が形成
されており、前記胴付部は、円周状の凸部又は少なくと
も3カ所の凸部が形成されていることを特徴とするもの
であり、請求項6では、前記レンズ位置決め部は、円周
状の凸部又は少なくとも3カ所の凸部が形成されており
前記胴付部は、円周状の凹部又は少なくとも3カ所の凹
部が形成されていることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例の形態を図
示例と共に説明する。図1はまた、図2は図1のA部を
拡大した図である。図1,図2において、ガラスモール
ド非球面レンズ1は、物体側に非球面1a及び像側に球
面1bが形成されている。ガラスモールド非球面レンズ
1は保持枠2のレンズ室内に挿入され、押さえ環3によ
って固定されている。尚、保持枠2は図示しないレンズ
鏡筒内の所定位置に配置される。
【0010】図2に示す1点鎖線21は、非球面1aの
有効径の範囲を示すものであり、1点鎖線21の図下方
が非球面1aの有効径である。その有効径の外側面には
光軸Xと垂直な平面である平面部1cが設けられてい
る。更に、平面部1cには光軸Xを中心とする円周状に
凹部1dが形成されている。保持枠2の胴付面2bには
ガラスモールド非球面レンズ1の円周状の凹部1dと対
向する位置に円周状の凸部2aが形成され、凹部1dと
凸部2aとは光軸と平行な方向で嵌合している。また、
保持枠2には嵌合面2cが形成されており、胴付面2b
とによってレンズ室を構成している。嵌合面2cの延長
上には雌ねじ部2dが形成されている。押さえ環3は保
持枠2のネジ部2dに螺合する雄ねじ3aを有してい
る。
【0011】上記の構成によって、ガラスモールド非球
面レンズ1は、保持枠2のレンズ室内に挿入され、円周
状の凹部1dと凸部2aとが勘合することによって所定
位置えの位置決めがなされる、そして、保持環2の雌ね
じ部2dに押さえ環3の雄ねじ部3aをねじ込むことに
よって、球面1bが押さえ環3によって押圧され、保持
枠2に固設される。
【0012】以上の如く構成された第1実施例の形態に
あっては、レンズ位置決め部である円周状の凹部1dと
凸部2aとが勘合することによって所定位置への位置決
めがなされる。従って、嵌合面2cとガラスモールド非
球面レンズ1の外周面との嵌合ガタがあっても、ガラス
モールド非球面レンズ1の固定時にシフトすることはな
い。また、非球面1aでの胴付面への当接を避けている
のでティルトも起こらない。
【0013】尚、第1実施例の形態では、レンズ位置決
め部を円周状の凹、凸部を嵌合させるようにしている
が、これにこだわるものではない。すなわち、円周状の
凹部に替えて、円周に沿った少なくとも3カ所の凹部に
し、円周状の凸部に替えて、少なくとも3カ所の凹部に
嵌合する凸部としてもよいことは勿論である。また、望
ましい形態として凹部をV字状溝又はV字状穴として開
示したが、これにこだわるものではなく、例えば角溝、
丸穴でもよく、確実に位置決めできる形状であればどれ
も採用できる。
【0014】図3は第2実施例の形態を説明する縦断面
図である。尚、図1,図2と同一部分は同一符号を付し
て説明を省略する。図3において、非球面1aの有効径
の外側面には光軸Xと垂直な平面である平面部1cが設
けられている。更に、平面部1cには光軸Xを中心とす
る円周状に凸部1eが形成されている。保持枠2の胴付
面2bにはガラスモールド非球面レンズ1の円周状の凸
部1eと対向する位置に円周状の凹部2eが形成され、
凸部1eと凹部2eとは光軸と平行な方向で嵌合してい
る。
【0015】上記の第2実施例の形態は、第1実施例の
形態と凹部、凸部を形成する部材が逆転したものであ
り、その他に関しては第1実施例の形態で詳細に説明し
た内容と同様である。図4は第3実施例の形態を説明す
るレンズ室部分の概略拡大図である。尚、図1,図2と
同一部分は同一符号を付して説明を省略する。
【0016】図4において、一点鎖線で示す非球面1a
の有効径の外側面1cは光軸Xを中心とする球面、又は
光軸に対して垂直な平面となっている。この場合、第1
実施例の形態及び第2実施例の形態と比較して、ガラス
モールド非球面レンズ1の外周面と保持枠の嵌合面との
ガタによるシフトの影響は残るが、非球面を保持するの
と比較するに、ティルトにおいて優れた効果を発揮す
る。尚、胴付面を平面にするか球面にするかは、レンズ
の特性によって選択すればよい。
【0017】また、実施例の形態では材質をガラスモー
ルド非球面レンズとしたが、樹脂タイプのものに適用す
ることが可能なことは勿論である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
モールド成形により加工コストを低く抑え、嵌合ガタに
よるシフトの影響による胴付面での当たりの差を低減さ
せ、その結果、ティルトが少なく位置決め精度の高いモ
ールド非球面レンズを有するレンズ鏡筒を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の形態を説明する縦断面図
である。
【図2】図1のA部を拡大した図である。
【図3】第2実施例の形態を説明する縦断面図である。
【図4】第3実施例の形態を説明するレンズ室部分の概
略拡大図である。
【図5】従来の技術を説明する縦断面図である。
【符号の説明】
1 ガラスモールド非球面レンズ 1a 非球面 1b 球面 1c 平面部 1d 凹部 1e 凸部 2 保持枠 2a 凸部 2b 胴付面 2c 嵌合面 2d 雌ねじ部 2e 凹部 3 押さえ環 3a 雄ねじ部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】モールド非球面レンズの非球面側の有効径
    の外側面に形成された、該モールド非球面レンズを保持
    する保持枠の胴付部に当接するレンズ位置決め部を有す
    ることを特徴とするモールド非球面レンズを有するレン
    ズ鏡筒。
  2. 【請求項2】前記モールド非球面レンズは、ガラスモー
    ルド非球面レンズであることを特徴とする請求項1記載
    のモールド非球面レンズを有するレンズ鏡筒。
  3. 【請求項3】前記レンズ位置決め部は光軸を球心とする
    球面であることを特徴とする請求項1記載のモールド非
    球面レンズを有するレンズ鏡筒。
  4. 【請求項4】前記レンズ位置決め部は光軸に対して垂直
    な平面であることを特徴とする請求項1記載のモールド
    非球面レンズを有するレンズ鏡筒。
  5. 【請求項5】前記レンズ位置決め部は、円周状の凹部又
    は少なくとも3カ所の凹部が形成されており、前記胴付
    部は、円周状の凸部又は少なくとも3カ所の凸部が形成
    されていることを特徴とする請求項1記載のモールド非
    球面レンズを有するレンズ鏡筒。
  6. 【請求項6】前記レンズ位置決め部は、円周状の凸部又
    は少なくとも3カ所の凸部が形成されており前記胴付部
    は、円周状の凹部又は少なくとも3カ所の凹部が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のモールド非球
    面レンズを有するレンズ鏡筒。
JP9049182A 1997-03-04 1997-03-04 モールド非球面レンズを有するレンズ鏡筒 Pending JPH10246847A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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