JPH10246389A - 外面防蝕継手 - Google Patents

外面防蝕継手

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JPH10246389A
JPH10246389A JP5331997A JP5331997A JPH10246389A JP H10246389 A JPH10246389 A JP H10246389A JP 5331997 A JP5331997 A JP 5331997A JP 5331997 A JP5331997 A JP 5331997A JP H10246389 A JPH10246389 A JP H10246389A
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Tomiji Kato
富司 加藤
Joji Owaki
錠治 大脇
Katsumi Omori
克己 大森
Motokiyo Itou
元清 伊藤
Yoshiro Okazaki
義郎 岡崎
Ayanori Takimoto
文徳 滝本
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JFE Pipe Fitting Mfg Co Ltd
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
Nippon Kokan Pipe Fitting Mfg Co Ltd
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    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16LPIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16L21/00Joints with sleeve or socket
    • F16L21/02Joints with sleeve or socket with elastic sealing rings between pipe and sleeve or between pipe and socket, e.g. with rolling or other prefabricated profiled rings
    • F16L21/04Joints with sleeve or socket with elastic sealing rings between pipe and sleeve or between pipe and socket, e.g. with rolling or other prefabricated profiled rings in which sealing rings are compressed by axially-movable members

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属製の継手本体を合成樹脂の防蝕層で覆っ
た外面防蝕継手において、防蝕層の割れや、防蝕層成形
時の成形圧による継手本体の変形を無くする。 【解決手段】 金属製の筒状をなす継手本体1と、合成
樹脂製の防蝕層4とを備える。防蝕層4は、2つの単位
防蝕部41,42を筒状に並べることにより形成する。
単位防蝕部41,42に合成樹脂成形体を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、外面防蝕継手に関
する。
【0002】
【従来の技術】外面防蝕継手は、金属製の筒状をなす継
手本体の発錆を防ぐためにその継手本体の外面に合成樹
脂製の防蝕層を形成したものであり、上記継手本体に
は、必要に応じてシール材を収容保持するための溝部
や、抜止めリングを収容保持するための凹入部などが設
けられている。
【0003】従来、外面防蝕継手の防蝕層は、継手本体
の外面に合成樹脂を射出成形することにより継手本体と
一体に形成するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、防蝕層
を射出成形によって継手本体と一体に形成する場合、そ
の継手本体の口径に見合う量の合成樹脂材料が必要にな
るため、継手本体の呼び径が125Aや200Aといっ
た大口径のものになると、それに見合って合成樹脂材料
の消費量も多くなり、そのことが成形機の大形化につな
がって経済性に問題が生じる。また、金属製の継手本体
の強度がそれほど高くないとき、たとえば厚さ3mm前
後の薄肉管材を成形して作られている継手本体を用いる
ようなときには、防蝕層を一体成形するときの成形圧を
受けて継手本体が変形することが起こり得る。さらに、
継手本体とその継手本体と一体に成形された防蝕層との
熱収縮率の相違の影響で、成形後に防蝕層に亀裂が生じ
たり防蝕層が割れたりことがあった。
【0005】一方、防蝕層の端部に、継手本体の端部の
軸方向外側に向けて突出筒部を一体に延出させ、その突
出筒部の内面側にシール材を収容保持させるための溝部
を環状に形成することを要する外面防蝕継手もある。こ
のような外面防蝕継手において、防蝕層やそれに延出さ
れた上記突出筒部(シール材用ハウジング)を継手本体
と一体に成形する方法を採用すると、シール材を収容保
持させるための上記溝部を、成形後に切削加工して形成
することが必要になり、それだけ製作工程数が増加して
経済的に不利になる。この点に関し、中子や分割成形型
などを使って上記溝部を成形によって形成することも可
能ではあるが、そのようにすると、金型コストが高くつ
く。
【0006】本発明は以上説明したような諸問題を解決
し得るものであり、防蝕層や、その防蝕層に延設される
ことのある上記シール材用ハウジングとしての突出筒部
を、周方向で複数に分割された分割成形体として形成
し、その分割成形体を継手本体と組み合わせることによ
って構成することのできる外面防蝕継手を提供すること
を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明の外
面防蝕継手は、金属製の筒状をなす継手本体と、この継
手本体の外面形状と同じ形状の内面を有しかつその内面
が上記継手本体の外面に重なった合成樹脂製の筒状をな
す防蝕層とを備え、上記防蝕層がその周方向において断
面円弧状の複数の単位防蝕部に分かれており、それらの
単位防蝕部のそれぞれがその幅方向の両端部に第1合せ
面を有する合成樹脂成形体でなると共に、相隣接する上
記単位防蝕部の相互間で上記第1合せ面を重ね合わせる
ことにより複数の上記単位防蝕部が筒状に保形されてい
る、というものである。
【0008】この発明の外面防蝕継手では、その防蝕層
が、継手本体と一体に成形されたものではなく、個々に
成形された複数の単位防蝕部を筒状に保形することによ
って形成されている。そのため、継手本体の口径が大き
くても、個々の単位防蝕部の大きさは継手本体の口径の
割りに小さくて済む。また、防蝕層を成形するときの成
形圧が継手本体に加わる余地がなくなる。さらに、防蝕
層の内面形状と継手本体の外面形状が同じで、それらが
重なっているとしても、防蝕層を形成している個々の単
位防蝕部と継手本体との間には不可避的に隙間(クリア
ランス)が生じ、そのクリアランスによって個々の単位
防蝕部と継手本体との熱収縮率の相違が吸収されるの
で、個々の単位防蝕部が継手本体の熱収縮の影響を受け
にくくなる。
【0009】請求項2に係る発明の外面防蝕継手は、請
求項1に係るものにおいて、複数の上記単位防蝕部のそ
れぞれの長手方向端部に、上記継手本体の端部の軸方向
外側に向けて、断面円弧状でその幅方向の両端部に第2
合せ面を有する単位突出部が連続して延出され、それぞ
れの上記単位防蝕部から延出されている上記単位突出部
が筒状に並んで突出筒部を形成していると共に、相隣接
する上記単位突出部の相互間では上記第2合せ面が重ね
合わされており、上記突出筒部の内面側に、この突出筒
部とこの突出筒部に挿入された管との間の隙間を塞いで
シールするための環状シール材を収容保持する溝部が環
状に形成されている、というものである。
【0010】この発明の外面防蝕継手では、突出筒部の
内面側のシール材用の溝部が、その突出筒部を形成して
いる複数の単位突出部の内面側にされた溝部が連続する
ことによって形成されるようになる。しかも、個々の単
位突出部は、継手本体とは別個に成形される複数の単位
防蝕部のそれぞれから延出されているものであるので、
それらの単位突出部を単位防蝕部と一体に成形すること
が可能であり、継手本体の口径が大きくても、単位防蝕
部とそれと一体の単位突出部との一体成形体の大きさは
継手本体の口径の割りに小さくて済む。
【0011】請求項3に係る発明の外面防蝕継手は、請
求項2に記載したものにおいて、互いに重なり合った上
記第1合せ面同士および上記第2合せ面同士が接着剤で
接合されている、というものである。
【0012】この発明によれば、複数の単位防蝕部やそ
れらから突出された単位突出部が、接着剤の接合力によ
り結合されて筒状に保形される。
【0013】請求項4に係る発明の外面防蝕継手は、請
求項1、請求項2、請求項3のいずれかに記載したもの
において、複数の上記単位防蝕部と上記継手本体とが接
着剤で接合されている、というものである。
【0014】この発明によれば、複数の単位防蝕部によ
って形成される防蝕層が、接着剤の接合力によって継手
本体と結合されて一体化される。
【0015】請求項5に係る発明の外面防蝕継手は、請
求項2、請求項3、請求項4のいずれかに記載したもの
において、上記突出筒部が、その突出筒部の外面に巻き
付けられた結束バンドで締め付けられている、というも
のである。
【0016】この発明によれば、突出筒部を形成してい
る複数の単位突出部が結束バンドの締付力によって結合
される。
【0017】請求項6に係る発明の外面防蝕継手は、請
求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5のい
ずれかに記載したものにおいて、上記継手本体の材料に
金属製の管材が用いられており、この継手本体の軸方向
端部に、上記管材を成形することにより形成されて内面
側が凹入し外面側が膨出した膨出部が環状に設けられて
いると共に、この膨出部の内面側の凹所が、上記継手本
体に挿入された管を抜け止めするための抜止めリングを
収容保持する凹入部となされている、というものであ
る。
【0018】この発明によれば、管材が継手本体の材料
として用いられているので、継手本体を安価に製作する
ことができるようになる。
【0019】請求項7に係る発明の外面防蝕継手は、請
求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6のい
ずれかに記載したものにおいて、互いに重なり合ってい
る2つの上記第2合せ面の相互間において、一方の第2
合せ面に突起が設けられ、その突起が、他方の第2合せ
面を備えている単位突出部に形成された孔部に嵌合され
て、2つの上記第2合せ面同士が上記継手本体の軸方向
および径方向において位置決めされている、というもの
である。
【0020】この発明によれば、筒状に並んで突出筒部
を形成している複数の単位突出部が、上記突起と上記孔
部との嵌合により継手本体の軸方向および径方向で相互
に位置決めされるので、それらの単位突出部を筒状に並
べて突出筒部を形成したり、それらの単位突出部を一体
に備えている複数の単位防蝕部を継手本体の外周に並べ
て筒状に保形する作業を容易かつ確実に行えるようにな
る。
【0021】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の一形態であ
る外面防蝕継手Aの部分縦断側面図、図2は図1のII
−II線に沿う断面図、図3(a)は孔部56を示す拡
大説明図、図3(b)は突起55を示す拡大説明図、図
4は突起55と孔部56との嵌合状態を示す拡大断面
図、図5は継手本体1の部分縦断側面図である。
【0022】この実施形態において、外面防蝕継手Aの
継手本体1の材料には薄肉(たとえば肉厚2.8mm)
で大口径(たとえば呼び径125A)の金属製の管材が
用いられている。この継手本体1は、その軸方向端部に
内面側が凹入し外面側が膨出した膨出部12が環状に形
成されていると共に、その軸方向中央部に、径小な当り
部13が環状に形成されている。これらの膨出部12や
当り部13は、継手本体1の材料として用いられている
所定長さの上記管材にプレス加工を施すことにより成形
されている。図5に拡大して示したように、上記膨出部
12の内面側の凹所がテーパ状の作用面15を備えた凹
入部14となされており、この凹入部14に、図1に示
したように、上記作用面15側に配備された抜止めリン
グ2とその抜止めリング2の背部に配備されたゴム輪3
とが収容保持されている。
【0023】継手本体1の外面はその全体が合成樹脂製
の筒状をなす防蝕層4によって覆われており、また、こ
の防蝕層4の長手方向の端部には、上記継手本体1の軸
方向外側に向けて突出筒部5が連続して延出されてい
る。ここで、防蝕層4の長手方向と継手本体1の軸方向
とは一致しており、また、図1には、防蝕層4の範囲な
いし長さを符号L1で表し、突出筒部5の範囲および長
さを符号L2で表してある。
【0024】上記防蝕層4は、その周方向において断面
半円弧状の2つの単位防蝕部41,42に分かれてい
る。図1と図2とを併せ見ることによって判るように、
これら2つの単位防蝕部41,42は互いに対象な形状
を有しており、それらの単位防蝕部41,42のそれぞ
れは、その幅方向の両端部に平坦な第1合せ面41a,
41b、42a,42bを備えている。そして、上記し
た2つの単位防蝕部41,42の相互間で上記第1合せ
面41a,42a同士、第1合せ面41b,42b同士
を重ね合わせることによりそれら2つの単位防蝕部4
1,42が筒状に並べられて上記防蝕層4を形成し、こ
の防蝕層4によって継手本体1の外面が防蝕されてい
る。
【0025】上記突出筒部5は、2つの上記単位防蝕部
41,42のそれぞれの長手方向端部から連続して延出
された断面半円弧状の単位突出部51,52が筒状に並
ぶことによって形成されている。これらの単位突出部5
1,52のそれぞれは、その幅方向の両端部に平坦な第
2合せ面51a,51b、52a,52b(51b、5
2a,52bは図に現れていない。以下同じ)を有し、
2つの単位突出部51,52の相互間で上記第2合せ面
51a,52a同士、第2合せ面51b,52b同士を
重ね合わせることによりそれら2つの単位突出部51,
52が筒状に並べられて上記突出筒部5を形成してい
る。
【0026】ここで、一方の単位防蝕部41とそれから
延出された単位突出部51とは合成樹脂の一体成形体で
なり、同様に、他方の単位防蝕部42とそれから延出さ
れた単位突出部52とも合成樹脂の一体成形体でなる。
このような2つの一体成形体としては、同じ形の2つの
一体成形体を向かい合わせて用いることができる。な
お、成形には、硬質塩化ビニル樹脂を好適に用いること
ができる。上記した2つの単位突出部51,52によっ
て形作られている突出筒部5の内面側には、図1のよう
に溝部53が環状に形成されている。この溝部53は、
突出筒部5を形成している2つの単位突出部51,52
の内面側にされた溝部が連続することによって形成され
ているものであり、それぞれの単位突出部51,52の
孔部は、上記した一体成形体を成形するときに併せて形
成することができる。この溝部53に、ゴム輪でなる環
状シール材54が収容保持されている。
【0027】図1または図3(a)(b)に示したよう
に、単位突出部51には、その一方の第2合せ面51a
に孔部56が設けられており、その他方の第2合せ面5
1bに突起55が設けられている。この単位突出部51
と対象な他の単位突出部52についても同様に、一方の
第2合せ面と他方の第2合せ面とに振り分けて孔部と突
起とが設けられている。そして、筒状に並んでいる2つ
の単位突出部51,52の相互間では、図4のように、
突起55が孔部56に嵌合されていて、互いに重なり合
っている2つの第2合せ面51a,52b同士が図1に
示した継手本体1の軸方向および径方向において位置決
めされている。
【0028】図2において一方の単位防蝕部41に備わ
っている第1合せ面41aに他方の単位防蝕部42に備
わっている第1合せ面42bが重なり合っていると共
に、一方の単位防蝕部41に備わっている第1合せ面4
1bに他方の単位防蝕部42に備わっている第1合せ面
42aが重なり合っており、また、図4において一方の
単位突出部51に備わっている第2合せ面51aに他方
の単位突出部52に備わっている第2合せ面52bが重
なり合っているのは、上記した単位防蝕部と単位突出部
とを備える一体成形体を、上下逆にして向かい合わせて
用いているためである。
【0029】上記外面防蝕継手Aの単位防蝕部41,4
2および単位突出部51,52において、互いに重なり
合った第1合せ面41a,42b、41b,42a同士
および第2合せ面51a,52b、51b,52a同士
は、何らかの接合手段を用いて接合されるのであり、そ
のように接合しておくことによって、2つの単位防蝕部
41,42や2つの単位突出部51,52が、筒状に保
形されるようになる。このための接合手段としては、接
着剤を用いる方法、マイクロ波を利用して融着する方
法、単位防蝕部41,42や単位突出部51,52にフ
ランジを形成してフランジ結合する方法、あるいは、図
1に示したように突出筒部5の外面に巻き付けた結束バ
ンド7で締め付けるという手段などを採用することがで
きる。勿論、接着剤と結束バンド7の両方を用いること
も可能である。また、2つの単位防蝕部41,42と継
手本体1とを接着剤で接合しておいてもよい。
【0030】上記した外面防蝕継手Aにおいて、金属製
の継手本体1は、その継手本体1を覆っている防蝕層4
によって発錆が防止されており、しかも、防蝕層4が合
成樹脂で作られているので、その防蝕層4の外面すなわ
ち当該外面防蝕継手Aの外面も防蝕されている。
【0031】また、この外面防蝕継手Aにおいて、防蝕
層4や突出筒部5は、単位防蝕部41,42や単位突出
部51,52を筒状に並べることによって形成されてお
り、しかも、それらの単位防蝕部41,42や単位突出
部51,52には、継手本体1とは別個に合成樹脂で射
出成形したものが用いられているので、継手本体1の口
径が大きくても、その射出成形に用いられる成形機は小
さくて済む。
【0032】図1に示したように、この外面防蝕継手A
に管Bを接続するときは、同図に仮想線で示したよう
に、管Bを突出筒部5と継手本体1とに挿入してその先
端を当り部13に当接させる。こうして管Bが挿入され
ていると、突出筒部5と管Bとの間の隙間が環状シール
材54で塞がれてその箇所が水密にシールされる。同様
に、継手本体1と管Bとの隙間がゴム輪3で塞がれてそ
の箇所が水密にシールされる。また、管Bが引抜き方向
に引っ張られると、その管Bに外嵌してその管Bと共に
移動する抜止めリング2が、作用面15(図5参照)の
作用で縮径されて管Bの外面に係合する。これによって
管Bが抜け止めされる。
【0033】以上説明した形態の外面防蝕継手Aにおい
ては、防蝕層4に突出筒部5が延出されているけれど
も、継手の用途によっては、突出筒部5を無くして防蝕
層4だけを設けたものが用いられることもある。このよ
うな継手においては、防蝕層4を形成する2つの単位防
蝕部41,42だけを合成樹脂成形体で作り、それら2
つの単位防蝕部41,42を筒状に並べて継手本体1を
覆うようにする。
【0034】また、図例の外面防蝕継手Aは、防蝕層4
と突出筒部5とが、それらの周方向において断面円弧状
の2つの部材に分かれているけれども、この点は、3以
上の部材に分かれていてもよい。
【0035】
【発明の効果】本発明の外面防蝕継手は、防蝕層や突出
筒部が、継手本体とは別個に成形された単位防蝕部や単
位突出部を並べることによって形成されるので、防蝕層
や突出筒部を成形するために消費樹脂量の多い大きな成
形機を用いる必要がなくなり、それだけ経済性が向上す
る。また、継手本体と一体に防蝕層や突出筒部を成形す
る必要がないので、継手本体が成形圧で変形するといっ
た余地がなくなるのみならず、継手本体と防蝕層や突出
筒部との熱収縮率の相違によってその防蝕層や突出筒部
に亀裂が生じたりそれらが割れたりするおそれがなくな
る。さらに、シール剤用の溝部を上記突出筒部に具備さ
せる必要がある場合に、その溝部を突出筒部の成形と併
せて形成することができるようになり、成形後に切削加
工を施して溝部を形成するという経済性や作業性に劣る
加工を行わなくて済むという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である外面防蝕継手の部
分縦断側面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う断面図である。
【図3】(a)は孔部を示す拡大説明図である。(b)
は突起を示す拡大説明図である。
【図4】突起と孔部との嵌合状態を示す拡大断面図であ
る。
【図5】継手本体の部分縦断側面図である。
【符号の説明】
1 継手本体 4 防蝕層 5 突出筒部 7 結束バンド 12 膨出部 14 凹入部 41,42 単位防蝕部 41a,41b 第1合せ面 51,52 単位突出部 51a,51b 第2合せ面 53 溝部 54 環状シール材 55 突起 56 孔部
フロントページの続き (72)発明者 大森 克己 神奈川県川崎市川崎区南渡田町1番1号 日本鋼管株式会社京浜ビル内 (72)発明者 伊藤 元清 大阪府岸和田市田治米町153番地の1 日 本鋼管継手株式会社内 (72)発明者 岡崎 義郎 大阪府岸和田市田治米町153番地の1 日 本鋼管継手株式会社内 (72)発明者 滝本 文徳 大阪府岸和田市田治米町153番地の1 日 本鋼管継手株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の筒状をなす継手本体と、この継
    手本体の外面形状と同じ形状の内面を有しかつその内面
    が上記継手本体の外面に重なった合成樹脂製の筒状をな
    す防蝕層とを備え、 上記防蝕層がその周方向において断面円弧状の複数の単
    位防蝕部に分かれており、それらの単位防蝕部のそれぞ
    れがその幅方向の両端部に第1合せ面を有する合成樹脂
    成形体でなると共に、相隣接する上記単位防蝕部の相互
    間で上記第1合せ面を重ね合わせることにより複数の上
    記単位防蝕部が筒状に保形されていることを特徴とする
    外面防蝕継手。
  2. 【請求項2】 複数の上記単位防蝕部のそれぞれの長手
    方向端部に、上記継手本体の端部の軸方向外側に向け
    て、断面円弧状でその幅方向の両端部に第2合せ面を有
    する単位突出部が連続して延出され、それぞれの上記単
    位防蝕部から延出されている上記単位突出部が筒状に並
    んで突出筒部を形成していると共に、相隣接する上記単
    位突出部の相互間では上記第2合せ面が重ね合わされて
    おり、上記突出筒部の内面側に、この突出筒部とこの突
    出筒部に挿入された管との間の隙間を塞いでシールする
    ための環状シール材を収容保持する溝部が環状に形成さ
    れている請求項1に記載した外面防蝕継手。
  3. 【請求項3】 互いに重なり合った上記第1合せ面同士
    および上記第2合せ面同士が接着剤で接合されている請
    求項2に記載した外面防蝕継手。
  4. 【請求項4】 複数の上記単位防蝕部と上記継手本体と
    が接着剤で接合されている請求項1、請求項2、請求項
    3のいずれかに記載した外面防蝕継手。
  5. 【請求項5】 上記突出筒部が、その突出筒部の外面に
    巻き付けられた結束バンドで締め付けられている請求項
    2、請求項3、請求項4のいずれかに記載した外面防蝕
    継手。
  6. 【請求項6】 上記継手本体の材料に金属製の管材が用
    いられており、この継手本体の軸方向端部に、上記管材
    を成形することにより形成されて内面側が凹入し外面側
    が膨出した膨出部が環状に設けられていると共に、この
    膨出部の内面側の凹所が、上記継手本体に挿入された管
    を抜け止めするための抜止めリングを収容保持する凹入
    部となされている請求項1、請求項2、請求項3、請求
    項4、請求項5のいずれかに記載した外面防蝕継手。
  7. 【請求項7】 互いに重なり合っている2つの上記第2
    合せ面の相互間において、一方の第2合せ面に突起が設
    けられ、その突起が、他方の第2合せ面を備えている単
    位突出部に形成された孔部に嵌合されて、2つの上記第
    2合せ面同士が上記継手本体の軸方向および径方向にお
    いて位置決めされている請求項2、請求項3、請求項
    4、請求項5、請求項6のいずれかに記載した外面防蝕
    継手。
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