JPH10245506A - 水生生物付着防止用導電性組成物、その塗膜および水生生物の付着防止方法 - Google Patents

水生生物付着防止用導電性組成物、その塗膜および水生生物の付着防止方法

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JPH10245506A
JPH10245506A JP9051603A JP5160397A JPH10245506A JP H10245506 A JPH10245506 A JP H10245506A JP 9051603 A JP9051603 A JP 9051603A JP 5160397 A JP5160397 A JP 5160397A JP H10245506 A JPH10245506 A JP H10245506A
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conductive
coating film
metal oxide
resin
electrically conductive
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JP9051603A
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Tadashi Matsunaga
永 是 松
Masaaki Oya
家 政 明 大
Kazuharu Yamashita
下 和 春 山
Makoto Tsuboi
井 誠 坪
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Chugoku Marine Paints Ltd
Original Assignee
Chugoku Marine Paints Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 (a)導電性カーボンと金属酸化物と酸化
剤とを加熱下に接触させて得られる導電性カーボン・金
属酸化物接触体と、(b)塗膜形成性樹脂とを含有する水
生生物付着防止用導電性組成物。該組成物から形成され
る塗膜。該塗膜に電位を印加する水生生物の付着防止方
法。 【効果】 水中構造物、船舶、発電所、プラントの冷却
水取水・排水路等の接水部表面を被膜(塗膜)で覆っ
て、電位を印加すれば、効率よく長期間に亘り水生生物
の付着を防止しうる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水生生物付着防止用
導電性組成物、その塗膜および水生生物の付着防止方法
に関し、さらに詳しくは、水中構造物、船舶、発電所、
プラントの冷却水取水・排水路等の接水部表面を被膜
(塗膜)で覆って、電位を印加すれば、効率よく長期間
に亘り水生生物の付着を防止しうるような水生生物付着
防止用導電性組成物、その塗膜および水生生物の付着防
止方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景】従来、水中構造物などへの水生生
物の付着防止法としては、有機錫系化合物等の防汚剤を
含有する防汚塗料を被塗物表面にコーティングし、得ら
れた防汚塗膜から徐々に防汚剤を溶出させる方法などが
採用されていた。しかしこの方法では、溶出する防汚剤
による環境汚染が問題となっている。
【0003】このような状況から安全・無公害の水中防
汚技術が検討されており、その一つに導電性塗膜(被
膜)による水中防汚方法がある。この防汚方法では、水
中構造物等の表面に塗布形成された導電性被膜に低電位
を印加して微弱電流を流して付着しようとする水生生物
を殺傷または忌避させて水生生物の付着・養生を防止し
ている。
【0004】導電性被膜は、主として導電性充填剤とマ
トリックス樹脂より構成されるが、この導電性充填剤に
は、カーボン系導電性充填剤(カーボンブラック、グラ
ファイト)、金属充填剤などが挙げられる。
【0005】これらのうちで、上記カーボン系導電性充
填剤とマトリックス樹脂とからなる導電性塗膜では、金
属充填剤とマトッリックス樹脂からなる導電性塗膜に比
較して電気抵抗が大きく、特に被膜厚さ方向の電気抵抗
が大きく、防汚効果を発揮させるに必要な印加電位が高
くなる。このように高い電圧を印加すると、膜表面で水
中イオンが反応して有害物質(海水中では塩素)が発生
する。また、塗膜厚さのバラツキにより、塗膜表面での
電流分布が不均一となり、防汚性能が膜表面全体に有効
に発現しないという問題点がある。
【0006】一方、銀、銅等の金属や各種金属酸化物を
導電性充填剤として使用する場合には、カーボン系導電
性充填剤を用いる場合に比して得られる塗膜の電気抵抗
が低く、導電性に優れるものの、導電性充填剤として塗
膜中に含有される金属の耐水・耐酸化性が乏しく、塗膜
表面からの溶出量が大きいため、防汚塗膜の耐久性は極
めて低くなるか、あるいは生理活性(抗菌、殺菌性)が
高いため安全性に劣るという問題点がある。
【0007】このような問題点を解決すべく鋭意研究し
た結果、本発明者らは、従来のカーボン系導電性充填剤
を含有する防汚塗膜では、含有されているカーボンが膜
面に平行に配向しており、膜の厚さ方向の電気抵抗が膜
に平行な方向のそれに比べて大きく(異方導電性)、こ
のため、塗膜表面に電流を流し防汚性を発揮させるに必
要な印加電圧が大きくなり、また塗膜厚さのバラツキに
より電流分布が不均一となり、防汚効果も膜面の部位に
より不均一となっていることを見出した。
【0008】そこで、このような問題点を解決するため
にさらに鋭意研究を重ねた結果、導電性カーボンと金属
酸化物と酸化剤とを特定の方法で処理して得られる導電
性カーボン・金属酸化物接触体を配合してなる防汚塗料
では、得られる塗膜は、等方高導電性(何れの方向にも
同等の高い導電性を有すること)となり、水生生物の付
着を長期間有効に防止できることなどを見出して本発明
を完成するに至った。
【0009】なお、特開平8−302247号公報に
は、バインダー樹脂と導電性充填剤と抗菌性物質とから
なる水生生物付着防止用導電性組成物、並びに該組成物
からなる層を水との接触面に形成し、得られた導電性樹
脂層に電位を印加する、水生生物の付着防止方法(防汚
方法)が記載されている。上記バインダー樹脂として
は、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂が挙げられ、導電性充
填剤としては、炭素材料(カーボンブラック、グラファ
イト等)、金、銀等の金属などが挙げられ、抗菌性物質
としては、銀、銅、ニッケル、亜鉛等の金属が挙げら
れ、これらは酸化物等であってもよい旨記載されてい
る。
【0010】特開平5−179171号公報には、上下
2層構造の海洋生物付着防止用導電層であって、下層
が、特定の組成のバインダー樹脂と導電性充填剤とから
構成されるものが開示され、この導電性充填剤として
は、グラファイト、カーボンブラック等が挙げられてい
る。
【0011】また特開平4−341392号公報には、
水中において、導電性基板に正電位を印加することによ
り、水中微生物を導電性基板表面に吸着して殺菌する工
程と、前記導電性基板に負電位を印加することにより、
前記導電性基板に吸着されている、殺菌された微生物を
脱着する工程とからなる水中微生物の制御方法が開示さ
れ、導電性材料として、グラファイト、カーボン等が挙
げられている。
【0012】しかしながら、これら何れの公報にも、グ
ラファイト等の導電性材料に特定の処理を施してなるも
のが配合された塗料については何等記載も示唆もされて
おらず、まして、このような塗料では、該塗料を塗布硬
化して得られる塗膜は、等方高導電性となり、水生生物
の付着を長期間有効に防止できることなどは示唆すらも
されていない。
【0013】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題点を解決しようとするものであって、塗布硬化して
得られる塗膜は、等方高導電性となり、水生生物の付着
を有効に防止でき、長期耐久性を有し、安全性に優れる
ような水生生物付着防止用導電性組成物を提供すること
を目的としている。
【0014】本発明は、上記特性を有する塗膜を提供す
ることを目的としている。本発明は、効率よく長期間に
亘り水生生物の付着を防止しうるような水生生物の付着
防止方法を提供することを目的としている。
【0015】
【発明の概要】本発明に係る水生生物付着防止用導電性
組成物は、(a)導電性カーボン(好ましくはカーボンブ
ラック、グラファイト)と金属酸化物と酸化剤(好まし
くは過酸化水素、硝酸)とを加熱下に接触させて得られ
る導電性カーボン・金属酸化物接触体と、(b)塗膜形成
性樹脂とを含有することを特徴としている。
【0016】本発明に係る導電性塗膜は、上記の水生生
物付着防止用導電性組成物を塗布硬化して形成されてい
る。本発明に係る水生生物の付着防止方法では、上記の
導電性樹脂塗膜に電位(電圧)を印加することを特徴と
している。
【0017】本発明に係る上記組成物を塗布硬化して、
水中構造物、船舶、発電所、プラントの冷却水取水・排
水路等の接水部表面を被覆して、得られた塗膜に電位を
印加すれば、効率よく長期間に亘り水生生物の付着を防
止でき、しかも該塗膜は、環境への安全性にも優れてい
る。
【0018】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る水生生物付着
防止用導電性組成物、その製造方法、水生生物付着防止
用導電性塗膜および水生生物の付着防止方法について具
体的に説明する。
【0019】[水生生物付着防止用導電性組成物]本発
明に係る水生生物付着防止用導電性組成物は、導電性カ
ーボンと金属酸化物と酸化剤とを加熱下に接触させて得
られる導電性カーボン・金属酸化物接触体(a)と、塗膜
形成性樹脂(b)とを含有している。 <導電性カーボン・金属酸化物接触体(a)>この導電性
カーボン・金属酸化物接触体(a)を調製する際に用いら
れる導電性カーボン(イ)としては、グラファイト(天然
グラファイト、人造グラファイト)、カーボンブラック
(アセチレンブラック等のガスブラック、オイルブラッ
ク、ナフタリンブラック等)、カーボンウィスカー、カ
ーボン繊維等の導電性カーボン類が挙げられる。このよ
うな導電性カーボン(イ)の粒子径は、例えば、0.01
〜200μm、好ましくは0.05〜50μm程度であ
る。
【0020】これらの導電性カーボン(イ)のうちでは、
グラファイト、カーボンブラックが好ましい。本発明で
は、これらの導電性カーボン(イ)を1種または2種以上
組み合わせて用いることができる。
【0021】金属酸化物(ロ)としては、酸化鉄、酸化
銅、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マンガン、フェライ
ト、酸化錫、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化珪
素、アルミナ、酸化銀、酸化ニッケル、酸化コバルト、
酸化ジルコニウム等が挙げられ、これらのうちでは、酸
化鉄、酸化銅、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マンガン、
フェライトは、生理活性(抗菌、殺菌性)および水中溶
出性の何れも低く、耐久性、安全性に優れた水生生物付
着防止用導電性組成物からなる塗膜が得られるため好ま
しい。これらの金属酸化物(ロ)は、1種または2種以上
組み合わせて用いることができる。
【0022】これらの金属酸化物(ロ)の粒径(平均)
は、金属酸化物の種類等にもより一概に決定されない
が、好ましくは0.1〜50μm、さらに好ましくは
0.1〜10μmであることが望ましい。特にこのよう
な粒径の金属酸化物を用いると、塗膜に高導電性を付与
する上で好ましい効果が得られる。
【0023】酸化剤(ハ)としては、金属系のものでは、
KMnO4、MnO2、Mn(CH3CO23等のマンガ
ン化合物;CrO3、Na2Cr27等のクロム化合物;
PbO、PbO2、Pb(CH3CO24等の鉛化合物;
HgO、Hg(CH3CO22等の水銀化合物;等が挙
げられ、その他の金属化合物としては、AgO、Ag2
O、AgNO3、CuCl2、Cu(CH3CO22、F
eCl3、Fe2(SO43、Ce(HSO44、NaB
iO3、PdCl2、NiO2等が挙げられる。
【0024】非金属系のものでは、Cl2、Br2
2、NaClO、KBrO3、KIO4等のハロゲン及
びハロゲン系化合物;HNO3、HNO2、N23、N2
4等の無機窒素系化合物;O2、O3等の酸素類;H2
2、Na22、(C65CO)22等の過酸化物;CH3
CO3H、C65CO3H、K228等のペルオキソ酸
(塩);カルボニル化合物、ニトロ化合物等の有機化合
物;等が挙げられる。本発明では、これらの酸化剤(ハ)
を1種または2種以上組み合わせて用いることができ
る。
【0025】これらの酸化剤(ハ)のうちでは、過酸化水
素(H22)、硝酸(HNO3)が好ましい。しかも本
発明では、この過酸化水素と硝酸とを組み合わせて用い
ることが好ましい。その場合、過酸化水素と硝酸とは、
過酸化水素100重量部に対して、硝酸は200〜10
00重量部、好ましくは400〜800重量部程度の量
で用いることが望ましい。このように過酸化水素と硝酸
とを併用すると、カーボンの膨張が生じ、カーボンが活
性化されるという効果が得られる。
【0026】本発明においては、上述したように、上記
導電性カーボン(イ)と金属酸化物(ロ)と酸化剤(ハ)とを加
熱下に接触させて導電性カーボン・金属酸化物接触体
(a)を製造しているが、このように導電性カーボン・金
属酸化物接触体(a)を調製する際には、(イ)と(ロ)の合計
を100重量部とするとき、導電性カーボン(イ)は、通
常10〜95重量部、好ましくは30〜70重量部の量
で、金属酸化物(ロ)は残部量で用いられる。この導電性
カーボン(イ)が上記量範囲にあると、導電性の改善効果
がより優れるようになる。
【0027】本発明では、上記導電性カーボン・金属酸
化物接触体(a)を調製する際には、まず、上記量の導電
性カーボン(イ)と金属酸化物(ロ)とを、酸化剤(ハ)と混合
している。この際、酸化剤(ハ)は、通常水で希釈して用
いることができ、例えば、過酸化水素と硝酸とを例え
ば、前述したような量比で含有する水溶液として用いら
れる。このように導電性カーボン(イ)と金属酸化物(ロ)と
を、酸化剤(ハ)あるいはその水溶液と混合すると、該混
合物は、通常スラリー状となることが多い。
【0028】本発明においては、このようにして得られ
た混合物(スラリー状物ともいう。)を、通常60℃以
上、好ましくは70〜120℃、特に好ましくは80〜
100℃の温度に昇温し、通常0.5〜5時間、好まし
くは1〜3時間保持して、上記導電性カーボン(イ)の金
属酸化物(ロ)と酸化剤(ハ)との接触処理を行った後、脱
水、乾燥処理して所望の導電性カーボン・金属酸化物接
触体(a)を調製している。なお、上記接触処理時の圧力
としては、通常、常圧(1気圧)が採用される。
【0029】このようにして得られた導電性カーボン・
金属酸化物接触体(a)の粒径は、特に限定されないが、
例えば、0.1〜100μm程度である。このように上
記導電性カーボン(イ)の金属酸化物(ロ)と酸化剤(ハ)との
接触処理を行うと、導電性カーボン(イ)の層間距離が広
がり、この層間に金属酸化物(ロ)が含浸し、等方高導電
性を有する導電性カーボン・金属酸化物接触体(a)が得
られるのであろうと推察される。なお、この導電性カー
ボン・金属酸化物接触体(a)では、例えば、導電性カー
ボン(イ)と金属酸化物(ロ)とが化学反応にて結合している
のか、あるいはグラファイト等の導電性カーボン結晶層
間に金属酸化物(ロ)が浸透して何らかの物理的結合状態
を形成しているのか定かでないが、本明細書では、この
導電性カーボン・金属酸化物接触体(a)を「導電性化合
物」ということもある。
【0030】なお、上記脱水、乾燥処理は、冷却、常
温、加熱の何れの条件下にも行うことができ、またこの
際には、従来より公知の方法・装置を採用でき、装置と
しては例えば、熱気流乾燥器、高速遠心分離機、凍結乾
燥機、エバポレータ等が用いられる。 <塗膜形成性樹脂(b)>塗膜形成性樹脂(b)としては、従
来より公知のものを広く用いることができ、熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂、常温乾燥もしくは反応硬化性樹脂の
何れであってもよく、また有機溶剤型、水溶性型、エマ
ルジョン型樹脂の何れであってもよい。
【0031】このような塗膜形成性樹脂(b)としては、
具体的には、例えば、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、塩
化ビニル樹脂、塩化ビニル-酢酸ビニル共重合樹脂、酢
酸ビニル樹脂、フッ素樹脂、ポリアミド、ビニルエステ
ル系エポキシ樹脂、フェノール樹脂、エチレン-酢酸ビ
ニル共重合樹脂、熱硬化性アクリル樹脂、メラミン樹
脂、ウレタン樹脂、タール変性ウレタン樹脂、不飽和ポ
リエステル樹脂、ポリエステル変性フッ素樹脂、シリコ
ーン樹脂、アルキッド樹脂、ポリプロピレン、ポリエチ
レン、ポリイミド、導電性樹脂(例:ポリアニリン)等
が挙げられる。
【0032】本発明では、該塗膜形成性樹脂(b)ととも
にあるいはこれら樹脂に代えてバインダーポリマーとし
て、天然ゴム、塩化ゴム、NBR、SBR(スチレン-
ブタジエンゴム)、アクリロニトリルブタジエンゴム、
エチレンプロピレンゴム、クロロプレンゴム等のゴム類
(エラストマー)が含まれていてもよい。
【0033】このような塗膜形成性樹脂(b)のうちで
は、アクリル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル-酢酸
ビニル共重合樹脂、フッ素樹脂、シリコーン樹脂、アル
キッド樹脂、ポリアミド、ウレタン樹脂、エポキシ樹
脂、不飽和ポリエステルが好ましく、特に好ましくは、
アクリル樹脂、ウレタン樹脂が用いられる。このような
塗膜形成性樹脂を用いると、得られる塗膜は高導電性、
耐水性に優れるという効果が得られる。
【0034】本発明に係る水生生物付着防止用導電性組
成物では、上記塗膜形成性樹脂(b)と前記導電性カーボ
ン・金属酸化物接触体(a)との合計100(体積%)中
に、この塗膜形成性樹脂(b)は、通常30〜85体積
%、好ましくは40〜70体積%の量で含まれているこ
とが望ましい。この水生生物付着防止用導電性組成物中
に含まれる塗膜形成性樹脂(b)が上記範囲の量にある
と、塗膜性状および導電性とも良好になる。
【0035】<その他の成分>本発明においてはこの水
生生物付着防止用導電性組成物には、上記成分以外に通
常、塗料に配合されるような「その他の成分」が含まれ
ていてもよい。
【0036】このようなその他の成分としては、例え
ば、溶剤(例:キシレン、トルエン)、防汚剤、可塑
剤、加水分解調整剤、顔料、溶剤、粘度調整剤、その他
の添加剤[例:イオン交換能や吸着性を有するアルミ
ナ、ゼオライトなどの無機物;水生生物と電極との電子
移動を促進するフェロセン等の電子メディエーター]等
が挙げられる。
【0037】[水生生物付着防止用導電性組成物の製
造、塗装方法など]次に、上記水生生物付着防止用導電
性組成物(「導電性組成物」とも言う。)の製造方法並
びにその塗装方法について説明する。
【0038】本発明に係る導電性組成物は、塗膜形成性
樹脂(b)の種類等に応じて、溶剤型、無溶剤型、水系の
うちの何れのタイプで用いることもでき、また一液型、
二液型などとして保存・取扱いし、塗装時に溶剤等の存
在下にこれら全成分を混合して、被塗物(基材)表面に
塗装し乾燥・硬化させることもできる。
【0039】本発明に係る導電性組成物を、被塗物であ
る水中構造物、船舶、発電所、プラントの冷却水取水・
排水路等の接水部表面に塗布硬化して、該導電性組成物
からなる塗膜(硬化膜)を形成するには、例えば、エア
レススプレー、エアースプレー、刷毛塗り、ローラー塗
りなど常法によればよい。なお、上記塗装に先立ち、必
要によりプライマー処理等を行ってもよく、またこのプ
ライマー処理に先だって、錆、油脂、水分、塵埃、スラ
イム、塩分、などの船舶外板表面付着物を清掃・除去し
てもよい。また、上記導電性組成物(塗料)は、シンナ
ー等で適宜濃度に希釈して用いてもよい。
【0040】またこのような導電性組成物の塗布量は、
例えば、被塗物のうちの1種である船舶を例に採ると
き、この船舶の種類、塗り重ねられる塗料の種類・組合
わせなどにもより異なり一概に決定されないが、船舶の
外板表面全体に塗布される導電性組成物は、例えば25
0〜750g/m2の量で、200〜650μm厚程度
に塗布され、その乾燥膜厚は、100〜300μm厚程
度である。
【0041】なお、エアレススプレー時には、例えば、
1次(空気)圧:4〜8kgf/cm2程度、2次(塗
料)圧:100〜180kgf/cm2程度、ガン移動
速度50〜120cm/秒程度に塗装条件を設定すれば
よい。
【0042】また上記各塗料の塗装回数は、特に限定さ
れず、塗料濃度、求められる膜厚等に応じて適宜設定可
能であり、それぞれ1回ずつでもよく、複数回でもよ
い。このように各塗料が上記膜厚となるように塗装・硬
化して得られた被塗物のうち、例えば、船舶(塗装船
舶)には、タンカー、貨物船、客船、漁船、艀、浮きド
ックなどの金属製船舶、ガラス繊維強化プラスチック
船、などが挙げられる。
【0043】このように被塗物表面に上記水生生物付着
防止用導電性組成物(導電性組成物)を塗布硬化して形
成された塗膜(導電性塗膜)は、等方導電性に優れてお
り、例えば、3mm厚の塩化ビニル板上に本発明の導電
性組成物をスプレー塗装し7日間乾燥してなる本発明に
係る導電性塗膜(縦100mm×横100mm×膜厚1
00μm)では、図1に示すような方法で塗膜の電気抵
抗を測定した場合、その膜面に平行な方向(膜の面方
向)の電気抵抗は、通常、0.001〜0.5Ωcmで
あり、図2に示すような方法で塗膜の電気抵抗を測定し
た場合、その膜面に垂直な方向(膜の厚さ方向)の電気
抵抗は、通常、1〜3Ωcmであり、著しく導電性に優
れており、表面電位は膜表面の何れの部位でも均一で、
これら膜電位は経時的にも安定しており、この膜面に低
電位(微弱電流)を印加(例:+1V〜+5V)するだ
けで、水生生物付着防止効果(防汚性)が発現する。
【0044】また、このような本発明に係る導電性塗膜
では、塗膜中の塗膜形成性樹脂(b)の量は、用いた導電
性組成物に対応して、該該樹脂(b)と前記導電性カーボ
ン・金属酸化物接触体(a)との合計100体積%中に、
通常、30〜85体積%、好ましくは40〜70体積%
となるような量で含まれている[樹脂(b)の量={(b)体
積/((b)体積+(a)体積)}×100(体積%)]。
【0045】[水生生物の付着防止方法]本発明に係る
水生生物の付着防止方法では、上記の導電性樹脂塗膜に
電位(電圧)を印加して、水生生物の長期付着防止を図
っている。
【0046】本発明においては、このように導電性樹脂
塗膜を作用電極とし、該作用電極に対して導電性を有す
る材料からなる対電極を設置し、作用電極と対電極との
間に直流電源(整流器)を用いて電位を印加すればよ
く、また参照電極を用いて電位を印加してもよい。
【0047】導電性樹脂塗膜からなる作用電極への印加
電圧は、正、負何れであってもよく、例えば、正電位の
場合には、0〜+5Vvs.SCE、負電位の場合に
は、0〜−5Vvs.SCEであればよく、また正電位
と負電位とを交互に印加する場合には、上記範囲で正−
負電位を印加すればよい。
【0048】例えば、水生生物が含まれた水中におい
て、上記導電性樹脂塗膜に0〜+5Vvs.SCEの正
電位を印加すると、塗膜表面全体に均一に微弱電流が流
れ、該導電性樹脂塗膜表面に付着した水生生物を殺菌で
き、スライム層、生物層の形成が阻止でき、大型水中生
物の付着が防止できる。また、該導電性樹脂塗膜に0〜
−5Vvs.SCEの負電位を印加すると、導電性樹脂
塗膜に接近する水生生物は、電気的な反発により付着困
難となり、仮に水生生物が付着したとしてもこの負電位
により付着水生生物は塗膜表面から脱離される。なお、
該導電性樹脂塗膜中に、防汚剤(毒物、抗菌剤)などが
含まれていると、上記正電位を印加した場合と同様にス
ライム層、生物層の形成が阻止され、いっそう顕著な防
汚効果が期待できる。
【0049】
【発明の効果】本発明に係る上記水生生物付着防止用導
電性組成物からなる塗膜で、水中構造物、船舶、発電
所、プラントの冷却水取水・排水路等の接水部表面を覆
って、電位を印加すれば、効率よく長期間に亘り水生生
物の付着を防止でき、しかも該塗膜は環境への安全性に
も優れている。
【0050】
【実施例】以下、本発明について実施例に基づいてさら
に具体的に説明するが、本発明はかかる実施例により何
等制限されるものではない。
【0051】なお、以下の実施例、比較例等において、
「部」は「重量部」の意味である。また、表中の各成分
量は、特に断らない限りいずれも「重量部」表示で示
す。 <導電性樹脂塗膜の物性評価、防汚性評価試験装置>以
下の本発明に係る導電性樹脂塗膜の物性評価、防汚性評
価試験に用いた装置について、図3に基づいて説明す
る。
【0052】図3において、試験槽10には、導電性樹
脂被膜からなる作用電極11が配置され、該作用電極1
1は、ポテンシオスタット17と電気的に接続してい
る。このポテンシオスタット17は、試験槽10内に配
置されている参照電極12、対電極13とも電気的に接
続されている。またポテンシオスタット17は、ポテン
シャルスイーパー16、レコーダー18とも接続されて
いる。また試験槽10内には滅菌海水等が入れられてい
る。該試験槽10内底部には攪拌棒14が配置され、試
験槽10外底部にはスターラー15が配置されている。
なお、参照電極12としては、飽和甘コウ電極(SC
E)が用いられ、対電極13には白金板が用いられてい
る。
【0053】
【調製例1】 <導電性カーボン・金属酸化物接触体(導電性化合物)
の調製> [導電性化合物B]人造グラファイト(平均粒径3μ
m)50部、酸化鉄(Fe34、0.3μm)50部、
50%−過酸化水素水25部、68%−硝酸140部を
チラー冷却・還流器付き反応容器に仕込み、80〜10
0℃の範囲の温度で1.5時間に亘って撹拌、反応(接
触)させた。
【0054】次いで、得られた反応物(接触物)を、常
温(20℃)に冷却して過剰硝酸を水洗除去し、熱気流
(500〜600℃)乾燥器で脱水乾燥して黒鉛−金属
酸化物化合物B(導電性化合物B)を得た。
【0055】[導電性化合物A、C、D及びE]導電性
化合物A、C、D及びEは、上記導電性化合物Bと同様
に、導電性微粉(グラファイトと金属酸化物)100
部、50%−過酸化水素水25部、68%−硝酸140
部を反応させて得た。
【0056】生成物である導電性化合物A〜Eの組成を
表1に示す。([注]表1中、M:Mn−Zn。以下同
様。)
【0057】
【表1】
【0058】
【実施例1〜5】 <導電性塗料の製造>調製例1で得られた導電性化合物
A〜Eを使用して製造した塗料の成分組成を表2に示
す。 [実施例2の導電性組成物]例えば、実施例2に示す導
電性組成物は、アクリル樹脂(不揮発分40%)40
部、導電性化合物B 30部、酸化ポリエチレンワック
ス1部、脂肪酸アマイドワックス2部、キシレン27部
を混合し、ペイントシェーカーで分散させて製造した。 [実施例1、3、4、5に示す導電性組成物]なお、実
施例1、3、4、5に示す導電性組成物についても、実
施例2の導電性組成物と同様にして製造した。
【0059】
【表2】
【0060】
【比較例1〜6】 [比較例2に示す導電性組成物]比較例2に示す導電性
組成物は、表3に示すように、アクリル樹脂(不揮発分
40%)40部、人造グラファイト(平均粒径3μm)
15部、酸化鉄(Fe34、0.3μm)15部、酸化
ポリエチレンワックス1部、脂肪酸アマイドワックス2
部、キシレン27部を混合し、ペイントシェーカーで分
散して製造した。 [比較例1、3、4、5及び6に示す導電性組成物]比
較例1、3、4、5及び6に示す導電性組成物も比較例
2と同様にして製造した。
【0061】得られた導電性組成物の配合組成をまとめ
て表3に示す。
【0062】
【表3】
【0063】
【試験例1】 <導電性塗膜の抵抗>図1、図2に示す試験板を用い
て、実施例1〜5、比較例1〜6に示す導電性樹脂塗膜
の電気抵抗を測定した。
【0064】導電性樹脂塗膜の電気抵抗(比抵抗)の測
定に際しては、図1、図2に示すような試験板を作製し
た。すなわち、図1に示す試験板では、塩化ビニル板
(3mmt×150mm×150mm)の表面に100
mm間隔で一対の銀塗膜電極1,1を設け、このように
銀塗膜電極が設けられた塩化ビニル板の表面に、スプレ
ー塗装にて塗膜(100μm厚)を形成し、乾燥処理を
7日行った後、その銀塗膜電極1,1間の電気抵抗を測
定することにより、その塗膜の電気抵抗を求めた。
【0065】また、図2に示す試験板では、上記塩化ビ
ニル板の表面全面に銀塗膜電極1を設け、このように銀
塗膜電極が設けられた塩化ビニル板の表面銀電極上に、
スプレー塗装にて塗膜(100μm厚)を形成し、乾燥
処理を7日行った後、該導電性樹脂塗膜上に銀塗膜電極
1を設け、導電性樹脂塗膜2をサンドイッチするように
配設された銀塗膜電極1,1間の電気抵抗を測定するこ
とにより、その塗膜の電気抵抗を求めた。
【0066】結果を表4に示す。
【0067】
【表4】
【0068】
【試験例2】 <塗膜の電流密度測定とサイクリックボルタンメトリー
>塩化ビニル板(3mmt×20mm×70mm)に、
その一方面全面を被覆するように金属プレートを貼り付
け、該金属プレート端部に通電用被覆リード線端部を接
合し、この通電用被覆リード線接合部(金属エッジ部)
をエポキシ樹脂系パテにて絶縁シールした。次いで、該
金属プレート上に、該金属プレートが完全に被覆される
ように、実施例2に記載の導電性組成物(塗料)をスプ
レー塗装して、室温下で充分に乾燥させて、100μm
厚の塗膜電極を得た。
【0069】実施例1、3〜5及び比較例1〜6に記載
の塗膜電極も上記と同様にして得た。これらの塗膜電極
を、ポテンシオスタットを用いて海水中で+1.0V印
加し、電流値を測定した。
【0070】また、これらの塗膜電極を用いて、リン酸
緩衝液(PH7.0)中でサイクリックボルタンメトリ
ーを行った。結果を表5に示す。(電極面積:0.00
0675m2
【0071】
【表5】
【0072】
【試験例3】 <殺菌効果の評価実験>供試株として、海洋付着細菌:
V.alginolyticus及び海洋付着珪藻を用
いて殺菌効果の評価実験を行った。
【0073】付着珪藻については、広島県宮島沖に塩化
ビニル板を浸漬し、その表面に付着したものを単菌分離
した。この付着珪藻をf/2培地を用い、光照射下で7
日間通気培養して用いた。V.alginolytic
usについては、marine brothを用いて1
2時間振盪培養した。これら付着珪藻およびV.alg
inolyticusは、何れも培養後に遠心集菌(2
270G,10min)し、滅菌海水を用いて2回洗浄
した。このように洗浄処理したものを滅菌海水に再懸濁
し、1.1×108(cells/ml)の菌体懸濁液
を調製した。
【0074】次に、上記の実施例1〜5、比較例1〜6
で得られた各電極について、リン酸緩衝液(pH7.
0)中で8日間+1.0Vの電位を印加して前処理を行
った後、この菌体懸濁液中にそれぞれ浸漬し、各電極表
面上に微生物を付着させた。
【0075】その後、+1.0Vの電位を120分間印
加し殺菌実験を行った。電位を印加後、電極表面上から
滅菌海水を用いてピペッティングにより付着菌体、藻体
を回収し、コロニー形成率で殺菌効果の評価を行った。
【0076】その生菌率の測定結果を表6に示す。(生
菌率:比較例6の「電圧印加なし」を100とした相対
値。)
【0077】
【表6】
【0078】
【試験例4】 <金属酸化物の溶出速度測定>電位印加(+1.0V)
による、海水中への導電塗膜からの金属の溶出速度(n
g/cm2/min)を原子吸光法により測定した。ま
た、電位印可しない場合についても同様に測定した。
【0079】結果を表7に示す。(ND:検出限界以
下。溶出速度:ng/cm2/min。)
【0080】
【表7】
【0081】
【試験例5】 <塗膜の耐久性>塩化ビニル板(3mmt×200mm
×300mm)に金属プレートを貼り付け、通電用被覆
リード線を接合して、該通電用リード線の金属エッジ部
をエポキシパテで絶縁シールし、実施例1〜5及び比較
例1〜6に記載の導電性組成物(塗料)をスプレー塗装
して、室温下で充分に乾燥させて、250μm厚の塗膜
電極を作製した(各例共1枚づつ、但し比較例6のみ2
枚作製)。これらの6組の塗膜電極に、ポテンシオスタ
ットを用いて臨海海水槽中で+1.2〜−1.0Vv
s.S.C.E交互印加し、60日後の耐久性を評価し
た。
【0082】結果を表8に示す。
【0083】
【表8】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の導電性樹脂塗膜の電気抵抗を
測定する試験板である。図1(a)は、図1(b)に示す試験
板のA−A線方向矢視図であり、図1(b)は試験板の断
面図である。
【図2】図2は、本発明の導電性樹脂塗膜の電気抵抗を
測定する試験板である。図2(a)は、試験板の平面図で
あり、図1(b)は試験板の断面図である。
【図3】図3は、本発明に係る導電性組成物およびその
塗膜の物性評価あるいは防汚評価試験に用いた装置であ
る。
【符号の説明】
1 :銀塗膜電極 2 :導電性塗膜 3 :塩化ビニル板 R :電気抵抗測定装置 10:試験槽 11:作用電極 12:参照電極 13:対電極 14:撹拌棒 15:スターラー 16:ポテンシャルスイーパー 17:ポテンシオスタット 18:レコーダー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山 下 和 春 広島県大竹市明治新開1番地の7 中国塗 料株式会社内 (72)発明者 坪 井 誠 広島県大竹市明治新開1番地の7 中国塗 料株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)導電性カーボンと金属酸化物と酸化剤
    とを加熱下に接触させて得られる導電性カーボン・金属
    酸化物接触体と、 (b)塗膜形成性樹脂とを含有することを特徴とする水生
    生物付着防止用導電性組成物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載に記載された水生生物付着
    防止用導電性組成物から形成された導電性樹脂塗膜。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の導電性樹脂塗膜に電位を
    印加することを特徴とする水生生物の付着防止方法。
JP9051603A 1997-03-06 1997-03-06 水生生物付着防止用導電性組成物、その塗膜および水生生物の付着防止方法 Pending JPH10245506A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012247185A (ja) * 2006-01-11 2012-12-13 Panasonic Corp 除菌フィルタおよび加湿装置
JP2019157100A (ja) * 2018-03-12 2019-09-19 有限会社鹿屋造船 防汚塗料
US11291199B2 (en) * 2014-11-19 2022-04-05 Engineered Materials, Inc. Insect barrier

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012247185A (ja) * 2006-01-11 2012-12-13 Panasonic Corp 除菌フィルタおよび加湿装置
US11291199B2 (en) * 2014-11-19 2022-04-05 Engineered Materials, Inc. Insect barrier
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