JPH10245006A - 結束装置 - Google Patents

結束装置

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JPH10245006A
JPH10245006A JP6905897A JP6905897A JPH10245006A JP H10245006 A JPH10245006 A JP H10245006A JP 6905897 A JP6905897 A JP 6905897A JP 6905897 A JP6905897 A JP 6905897A JP H10245006 A JPH10245006 A JP H10245006A
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JP
Japan
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wire
rotating body
gear
frame
rotation
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Application number
JP6905897A
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English (en)
Inventor
Masaru Idei
勝 出井
Tatsumi Horii
立示 掘井
Ichiro Hanabusa
一郎 花房
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Takigawa Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Takigawa Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械的及び電気的構成を簡素にすることがで
きる結束装置を提供する。 【解決手段】回転体2を回転駆動するためのギヤを、駆
動ギヤG1、中間ギヤG2及び捩じりギヤG3の3つで
構成した。駆動ギヤG1、中間ギヤG2及び捩じりギヤ
G3の歯数比を1:3:1に設定した。ワイヤWのスプ
リングバックを補うための捩じり角度をα°として、上
記回転体2を、2.25回転+α°正転させた後、α°
逆転させ、この逆転位置から0.75回転正転させてホ
ームポジションに復帰させ、この間で中間ギヤG2を1
回転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイヤを用いて
被結束物を結束する結束装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、形鋼類、棒鋼材、及びパイプ
材等の長尺材については、運搬等の取扱いを容易にする
ために、圧延メーカ等において所定本数ずつ結束した状
態で出荷することが行われている。この長尺材の結束に
用いる結束装置の一つとして、ワイヤを長尺材に巻き掛
け、当該ワイヤの先端側と供給側とを、結束ユニットの
捩じり回転用の回転体の凹溝内に並列に導入し、この導
入したワイヤをクランプによってクランプした状態で、
上記回転体を所定回数回転させることにより、ワイヤの
先端側と供給側とを捩じって結合した後、ワイヤの供給
側の結合部分に隣接する箇所を、シャーによって切断す
る平行捩じり式のものが提供されている(例えば特公平
2−4450号公報、実公平2−4002号公報参
照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
結束装置の結束ユニットは、駆動源としてのモータによ
って駆動される駆動ギヤと、回転体の外周に沿って設け
られた捩じりギヤとの間に、駆動制御用のリミットスイ
ッチを作動させるための第1中間ギヤや、回転体の回転
位置を規定するための第2中間ギヤ(ストッパピン嵌合
用ギヤ)をそれぞれ設けているので、ギヤの構成数が多
く、その機械的構成が複雑であるという問題があった。
【0004】しかも、上記第1中間ギヤ、第1中間ギヤ
及び捩じりギヤの歯数比との関係で、回転体の回転位置
を制御するために、互いに位相をずらして2個のリミッ
トスイッチを配置する必要があるとともに、ワイヤの捩
じり回数を制御するために、上記回転体の回転回数をカ
ウントする必要がある。このため、結束装置の電気的構
成が複雑になるという問題もあった。
【0005】また、上記クランプやシャー等を、多くの
リンクやレバーを介して駆動するようにしているので、
装置の機械的構成がより一層複雑になるという問題があ
った。さらに、上記モータ、ギヤ及び回転体等が、フレ
ームに対して一体的に取り付けられているので、その分
解修理や保守点検が困難であるという問題もあった。
【0006】この発明は、上記問題点に鑑みてなされた
ものであり、機械的及び電気的構成を簡素にすることが
できる結束装置を提供することを目的とする。またこの
発明は、分解修理や保守点検が容易な結束装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明の結束装置は、ワイヤを被結束物に巻き掛
け、当該ワイヤの先端側と供給側とを、結束ユニットの
捩じり回転用の回転体の凹溝内に並列に導入し、この導
入したワイヤをクランプによってクランプした状態で、
上記回転体を回転させることにより、ワイヤの先端側と
供給側とを捩じって結合した後、ワイヤの供給側の所定
部をシャーによって切断する平行捩じり式の結束装置に
おいて、上記結束ユニットが、駆動源によって正逆両方
向に回転駆動される駆動ギヤと、この駆動ギヤに噛合さ
れた中間ギヤと、上記回転体の外周に沿って設けられ、
上記中間ギヤに噛合されているとともに、当該中間ギヤ
の歯数の1/3の歯数に設定された捩じりギヤと、上記
回転体を、ワイヤのスプリングバックを補うための捩じ
り角度をα°として、ホームポジションを起点に2.2
5回転+α°正転させた後、α°逆転させ、この逆転位
置から0.75回転正転させてホームポジションに復帰
させる駆動制御手段とを備えることを特徴とするもので
ある。
【0008】上記の構成の結束装置によれば、ワイヤを
被結束物に巻き掛け、当該ワイヤの先端側と供給側と
を、回転体の凹溝内に並列に導入し、この導入したワイ
ヤをクランプによってクランプした状態で、駆動源によ
って駆動ギヤを正転させ、中間ギヤ及び捩じりギヤを介
して、回転体を上記ホームポジションから2.25回転
+α°正転させることにより、ワイヤの先端側と供給側
とを捩じって結合することができる。
【0009】そしてこの状態で、駆動ギヤを逆転させ
て、回転体をα°逆転させると、これに追従して、上記
ワイヤがα°スプリングバックして、最終的に2.25
回捩じられた状態となる。次いで、シャーによってワイ
ヤの供給側の所定部を切断し、回転体の凹溝からワイヤ
を引出した後、上記回転体をα°逆転させた位置から最
終的に0.75回転正転させてホームポジションに復帰
させることにより、結束工程が完了する。
【0010】このように、この発明の結束装置は、捩じ
りギヤを最終的に2.25+0.75回転つまり3回転
させることにより、結束工程が完了する。ここに、上記
捩じりギヤの歯数を、中間ギヤの歯数の1/3に設定し
ているので、当該中間ギヤについては、結束1工程毎に
丁度1回転させればよい。このため、上記中間ギヤに対
応させて1個のセンサを設けるだけで、回転数の回転始
端位置と回転終端位置とを検知することができる。ま
た、結束1工程中における回転体の回転回数が、中間ギ
ヤの1回転で必然的に規程されるので、ワイヤの捩じり
回数を制御するために回転体の回転回数をカウントする
必要がない。従って、駆動制御手段の電気的構成を簡素
にすることができる。しかもた、回転体を駆動するため
のギヤが3個であるので、機械的構成も簡素にすること
ができる。
【0011】また、ワイヤの先端側と供給側とを、2.
25回捩じって結合しているので、その結合強度を十分
に確保することができる。即ち、この発明は、鋭意研究
の結果、ワイヤの先端側と供給側とを2.25回捩じれ
ば、ワイヤの結合強度を実用上十分に確保することがで
きるとの知見を得、かかる知見に基づいて完成したもの
である。
【0012】上記クランプ及びシャーは、それぞれに対
応させて設けられた流体圧シリンダの各シリンダロッド
に直結しておくのが好ましく、この場合には、クランプ
及びシャーを駆動するためのリンクやレバーが不要であ
るので、その分構造を簡素にすることができる。
【0013】上記結束ユニットは、三分割可能に連結さ
れた第1フレーム、第2フレーム及び第3フレームを備
え、上記第1フレームに、駆動源及び駆動ギヤを取付
け、第2フレームに中間ギヤ、クランプ及びシャーを取
付け、第3フレームに回転体を取付けているのが好まし
く、この場合には、結束ユニットを分割した状態で、修
理や保守点検を行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態につい
て、添付図面を参照しながら詳述する。図3はこの発明
の結束装置の一つの実施の形態を示す概略図である。こ
の結束装置は、ワイヤWの供給と引き戻しとを行うピン
チローラRと、長尺材等の被結束物Xを包囲し、上記ピ
ンチローラRによって送給されたワイヤWの走行をガイ
ドするガイドトラックTと、ワイヤWの先端側と供給側
とを捩じって結合する結束ユニットKと、装置の駆動を
制御する駆動制御部Sとを備えている。
【0015】上記ピンチローラRは、ワイヤWを挟み込
んで送給する複数対のローラによって構成されている。
このピンチローラRは、図示しないモータにより、正逆
両方向に回転駆動させることができる。なお、上記ピン
チローラRに隣接させて、ワイヤWの曲がりを矯正する
ための矯正ローラR1が設けられている。
【0016】ガイドトラックTは、ワイヤWの走行を案
内する周回軌道T1の内周側の複数箇所に、ワイヤWを
保持するホールドローラT2を配置したものである。上
記ガイドトラックTの内周側は開放されており、上記周
回軌道T1に沿わせたワイヤWは、上記ホールドローラ
T2によって、被結束物X方向へ移行するのが規制され
ている。但し、上記ホールドローラT2は、所定タイミ
ングにて周回軌道T1の内周側から退避して、ワイヤW
が被結束物X方向へ移行するのを許容する。
【0017】結束ユニットKは、上記ガイドトラックT
の周回軌道T1の途中部に介在されている。この結束ユ
ニットKは、図1及び図2に詳細を示すように、駆動源
としての油圧モータ1と、この油圧モータ1によって正
逆両方向に回転駆動される駆動ギヤG1と、この駆動ギ
ヤG1に噛合された中間ギヤG2と、ワイヤWを捩じり
回転させるための回転体2と、この回転体の外周に沿っ
て設けられ、上記中間ギヤG2に噛合された捩じりギヤ
G3と、この回転体2のワイヤ入線側に設けられたフロ
ントガイド3と、ワイヤ出線側に設けられたバックガイ
ド4と、ワイヤWをクランプするためのクランプ5と、
ワイヤWを切断するためのシャー6と、中間ギヤG2の
回転位置を規定するための第1ストッパ7及び第2スト
ッパ8と、これら各構成部品を取り付けるための第1フ
レームF1、第2フレームF2、及び第3フレームF3
とによって主要部が構成されている。
【0018】上記油圧モータ1は、第1フレームF1に
取り付けられており、その出力軸11には、上記駆動ギ
ヤG1が一体回転可能に取り付けられている。中間ギヤ
G2は、第2フレームF2に対して回転自在に取り付け
られている。この中間ギヤG2の一側面には、当該中間
ギヤG2の回転位置、つまり回転体2の回転位置を規定
するための2本のピンP1,P2が突設されている。一
方のピンP1は、回転体2のホームポジションを規定す
るためのものであり、中間ギヤG2の回転中心Qを通る
鉛直線上に配置されている。また、他方のピンP2は、
捩じり位置を規定するためのものであり、上記ピンP1
に対して時計回り方向に90°位相をずらした位置に配
置されている。なお、上記回転体2のホームポジション
は、当該回転体2に形成されたワイヤW導入用の凹溝2
1が水平に延びる状態(図1に示す状態)に設定されて
いる。
【0019】回転体2は、第3フレームF3に回転自在
に取り付けられている。この回転体2に形成された上記
凹溝21は、回転体2の軸方向全長に亘って形成されて
いるとともに、その深さは、内部に導入したワイヤWの
先端側W1と供給側W2との間に回転中心が位置するよ
うに、当該回転体2の回転中心よりも深くなるように設
定されている。上記凹溝21の軸方向の中央部は、ワイ
ヤWよりも若干幅尋の幅狭部21aとして構成されてお
り、その両側部分は、ワイヤWの先端側W1と供給側W
2とを捩じることができる幅広部21bとして構成され
ている。上記回転体2の両側部は、上記凹溝21に対応
する凹溝を形成した軸受22によって回転自在に支持さ
れている。
【0020】捩じりギヤG3は、上記回転体2の軸方向
中心部の外周に沿って一体形成されている。この捩じり
ギヤG3には、回転体2の凹溝21に対応させて、凹溝
G3aが形成されている。この凹溝G3aは、歯と歯の
間に形成されており、回転体2を複数回支障なく回転で
きるようになっている。上記駆動ギヤG1、中間ギヤ1
2及び捩じりギヤG3の歯数比は、1:3:1になるよ
うに設定されている。
【0021】フロントガイド3は、第3フレームF3に
対して軸32を中心に回動可能に取り付けられた可動片
31と、第3フレームF3に対して固定された固定片3
3とからなり、両者はワイヤWを挟んで対向配置されて
いる(図5参照)。上記可動片31と固定片33との間
には、ピンチローラRによって送給されるワイヤW及び
ガイドトラックTを周回したワイヤWを、回転体2の凹
溝21に導くためのガイド部35が形成されている。上
記可動片31は、油圧シリンダ34によって軸32を中
心に回動駆動され、図1において反時計回り方向へ回動
された状態(閉塞状態)で、ガイドトラックTを周回し
たワイヤWを支承して、回転体2の凹溝21に導くこと
ができ、時計回り方向へ回動された状態(開放状態)
で、ワイヤWの先端側W1の下方への移動を許容するこ
とができる。
【0022】バックガイド4は、第3フレームF3に対
して軸42を中心に回動可能に取り付けられた一対の可
動片41によって構成されている(図4参照)。各可動
片41はワイヤWを挟んで対向配置されており、それぞ
れの上部には、回転体2の凹溝21に導入されたワイヤ
Wを受け止めるための受け部43が形成されている。各
可動片41は、第2フレームF2に取り付けられた油圧
シリンダ44によって、軸42を中心に回動駆動される
ようになっており、互いに接近する方向に回動された状
態(閉塞状態)で、回転体2の凹溝21に導入されたワ
イヤWを受け止めることができ、互いに離反する方向に
回動された状態(開放状態)で、上記ワイヤWの下方へ
の移動を許容することができる。
【0023】クランプ5は、第2フレームF2に取り付
けられた流体圧シリンダとしての油圧シリンダ51のシ
リンダロッド52に直結されており、上記油圧シリンダ
51によって下方へ移動させることにより、バックガイ
ド4の受け部43との間でワイヤWを挟み込んでクラン
プすることができる。
【0024】シャー6は、第2フレームF2に取り付け
られた流体圧シリンダとしての油圧シリンダ61のシリ
ンダロッド62に直結されており、上記油圧シリンダ6
1によって、下方に進出した状態で、フロントガイド3
に設けられた受け刃との間でワイヤWの供給側W2を切
断することができる。
【0025】第1ストッパ7は、第1フレームF1に対
して軸71を中心に揺動自在に取り付けられている。こ
の第1ストッパ7は、圧縮コイルばねを内蔵した押圧部
材72によって、図1において時計回り方向に常時回動
付勢されており、そのストッパ面73は、中間ギヤG2
の各ピンP1、P2の回転軌跡上に進出している。この
第1ストッパ7は、上記中間ギヤG2の回転に伴って、
各ピンP1、P2により押圧されて、図1において反時
計回りに回動される。この第1ストッパ7の回動は、近
接スイッチ74によって検知されるようになっている。
なお、上記第1ストッパ7は、そのストッパ面73にピ
ンP1,P2を突き当てた状態で、当該ピンP1,P2
を、中間ギヤG2の回転中心Qを通る鉛直線上に配置す
ることができる。
【0026】第2ストッパ8は、第1フレームF1に対
して軸81を中心に揺動自在に取り付けられており、そ
の一端部は、当該第2ストッパ8を回動操作するための
油圧シリンダ82に連結されている。この第2ストッパ
8は、油圧シリンダ82によって、図1において反時計
回り方向に回動されることにより、中間ギヤG2の各ピ
ンP1、P2の回転軌跡上に進出し、時計回り方向に回
動されることにより、上記軌跡上から退避することがで
きる。なお、上記結束ユニットKは、図示しない昇降機
構により、昇降可能となっており、下降状態で被結束物
Xに接近することができる。
【0027】以上の構成の結束装置は、駆動制御部Sに
よって以下のように駆動制御される。まず、フロントガ
イド3及びバックガイド4を、閉塞状態に維持した状態
で、ピンチローラRを正転させて、図示しないワイヤマ
ガジンからワイヤWを繰り出して、ダイドトラックTの
周回軌道T1に沿って走行させる。この際、上記ワイヤ
Wは、結束ユニットKの回転体2の凹溝21を挿通し
て、その先端側W1が、上記ガイドトラックTの周回軌
道T1を周回した後、再び回転体2の凹溝21に導入さ
れる。そして、ワイヤWの先端側W1と供給側W2と
が、所定量オーバーラップした時点で、上記ピンチロー
ラRによるワイヤWの送給を停止する。この状態で、ワ
イヤWの先端側W1と供給側W2とは、並列に配置され
る。
【0028】ワイヤWの送給が停止すると、油圧シリン
ダ51が駆動してクランプ5を下降し、バックガイド4
との間でワイヤWをクランプする。次いで、ピンチロー
ラRを逆転させてワイヤを引き戻すとともに、結束ユニ
ットKを下降させる。これに伴って、ワイヤWは、ガイ
ドトラックTの周回軌道T1から抜脱するが、その複数
箇所がホールドローラT2によって保持されて、一定の
張力を保ちながら引き戻される。そして、各ホールドロ
ーラT2をタイミングをずらしながら周回軌道T1の内
周位置から退避させて、ワイヤWを順次開放する。これ
によって、ワイヤWがさらに引き戻されて被結束物Xに
巻き掛けられる。
【0029】ワイヤの巻き掛けが完了すると、油圧モー
タ1が作動して、駆動ギヤG1が図1において反時計回
り方向に回転駆動される。これに伴って中間ギヤG2が
時計回り方向に回転駆動し、捩じり位置規定用のピンP
2が、ストッパ7に突き当たって、当該ストッパ7が軸
71を中心に反時計回り方向に回動すと、これを近接ス
イッチ74が検知し、この検知信号に基づいてタイマー
が作動し、タイムアップするまでさらに中間ギヤG2が
時計回り方向に回転する。そして、中間ギヤG2が27
0°+β°回転した時点で油圧モータ1の駆動を停止す
る。これとほぼ同時に第2のストッパ8に上記ピンP2
を突き当てて、中間ギヤG2の回転を停止させる。な
お、上記第1ストッパ7は、ピンP2が離反した時点
で、バネ72による付勢力によって、軸71を中心に時
計回り方向に回動して原位置に復帰する。
【0030】以上により、回転体2は、捩じりギヤG3
を介して、ホームポジションを起点に2.25回転+α
°回転され(図5二点鎖線参照)、これによってワイヤ
Wの先端側W1と供給側W2とが捩じられて、図7に示
すように、前後で2箇所の結合部W3によって結合され
ることになる。ここに、上記α°は、ワイヤWを捩じっ
た際のスプリングバックを補う値に設定されており。従
って、上記β°は、α°の1/3の値に設定されてい
る。
【0031】ワイヤWの捩じりが完了すると、中間ギヤ
G2のピンP2が、第1ストッパ7のストッパ面73に
突き当たるまで、駆動ギヤG1をタイマー制御により逆
転駆動される。これにより、回転体2は、α°だけ逆転
されて、その凹溝21が鉛直下方に位置することになる
(図5破線参照)。そしてこの状態で、油圧シリンダ6
1によってシャー6を下降させて、フロントガイド3の
受け刃との間でワイヤWの供給側W2を切断する。この
切断が完了すると、油圧シリンダ31、41によって、
フロントガイド3の可動片31及びバックガイド4の可
動片41を、軸32,42を中心にそれぞれ回動させ
て、開放状態にする。これとともに結束ユニットKが上
昇して、ワイヤWの結合部が回転体2の凹溝21から抜
脱される。
【0032】さらに、油圧シリンダ82によって、第2
ストッパ8をピンP2の周回軌道から退避させた状態
で、油圧モータ1により駆動ギヤG1を再び正転させ
る。この正転により、第1ストッパ7がピンP1によっ
て軸71を中心に反時計回りに回動されると、これを近
接スイッチ74が検知し、この検知信号に基づいて駆動
ギヤG1の駆動を停止させる。この際、中間ギヤG2の
慣性によって、ピンP1が第1ストッパ7を通り過ぎる
ことになる。そこで、ピンP1が第1ストッパ7のスト
ッパ面73に突き当たるまで、中間ギヤG2をタイマー
制御により逆転させる。これによって、回転体2が、最
終的に0.75回転して、ホームポジションに復帰す
る。以上により結束の1工程が完了する。
【0033】このように、上記の構成の結束装置は、捩
じりギヤG3を最終的に3回転させることにより結束工
程を完了し、この間において中間ギヤG2を丁度1回転
させるものであるので、回転体2の回転位置の制御を、
1個の近接スイッチ74で行うことができる。また、結
束1工程中における回転体2の回転回数が、中間ギヤG
2の1回転で必然的に規程されるので、ワイヤWの捩じ
り回数を制御するために回転体2の回転回数をカウント
する必要がない。このため、駆動制御部Sの電気的構成
を簡素にすることができる。しかも、回転体2を駆動す
るためのギヤが3個で済むので、その機械的構成も非常
に簡素にすることができる。
【0034】また、ワイヤWの先端側W1と供給側W2
とを、2.25回転捩じって結合しているので(図7参
照)、その結合強度を十分に確保することができる。本
願発明者による試験によれば、上記ワイヤWを引っ張っ
た場合、その結合部W3が解けることなくワイヤWが切
断することが確認されている。
【0035】さらに、クランプ5及びシャー6を、それ
ぞれに対応して設けられた油圧シリンダ51及び油圧シ
リンダ61に直結して駆動するようにしているので、こ
れらをリンクやレバーを介して駆動する場合よりもその
構造を簡素にすることができる。しかも、上記結束ユニ
ットKは、図6に示すように、第1フレームF1、第2
フレームF2及び第3フレームF3に三分割することが
可能であるので、その修理や保守点検等を容易に行うこ
とができる。
【0036】なお、上記駆動ギヤG1と捩じりギヤG3
との歯数比については、前述の1:3に限定されるもの
でなく、任意の歯数比を選択して実施することができ
る。
【0037】
【発明の効果】以上のように、この発明の結束装置によ
れば、回転体を回転駆動するためのギヤを3個のギヤで
構成し、中間ギヤの一回転で結束工程を完了するように
しているので、その機械的及び電気的構成を非常に簡素
にすることができる。
【0038】特に、上記クランプ及びシャーを、それぞ
れに対応させて設けられた流体圧シリンダの各シリンダ
ロッドに直結している場合には、これらをリンクやレバ
ーを介して駆動する場合よりも構造をより簡素化するこ
とができる。
【0039】さらに、上記結束ユニットが3分割可能に
連結されている場合には、当該結束ユニットの修理や点
検を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の結束ユニットの内部構造を示す正面
図である。
【図2】結束ユニットの内部構造を示す側面図である。
【図3】結束装置の全体を示す概略図である。
【図4】結束ユニットの要部背面図である。
【図5】結束ユニットの要部正面図である。
【図6】結束ユニットの分割状態を示す概略図である。
【図7】ワイヤの捩じり結合部分を示す要部正面図であ
る。
【符号の説明】
1 油圧モータ 2 回転体 3 フロントガイド 4 バックガイド 5 クランプ 6 シャー 7 第1ストッパ 8 第2ストッパ S 駆動制御部 G1 駆動ギヤ G2 中間ギヤ G3 捩じりギヤ F1 第1フレーム F2 第2フレーム F3 第3フレーム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ワイヤを被結束物に巻き掛け、当該ワイヤ
    の先端側と供給側とを、結束ユニットの捩じり回転用の
    回転体の凹溝内に並列に導入し、この導入したワイヤを
    クランプによってクランプした状態で、上記回転体を回
    転させることにより、ワイヤの先端側と供給側とを捩じ
    って結合した後、ワイヤの供給側の所定部をシャーによ
    って切断する平行捩じり式の結束装置において、 上記結束ユニットが、 駆動源によって正逆両方向に回転駆動される駆動ギヤ
    と、 この駆動ギヤに噛合された中間ギヤと、 上記回転体の外周に沿って設けられ、上記中間ギヤに噛
    合されているとともに、当該中間ギヤの歯数の1/3の
    歯数に設定された捩じりギヤと、 上記回転体を、ワイヤのスプリングバックを補うための
    捩じり角度をα°として、ホームポジションから2.2
    5回転+α°正転させた後、α°逆転させ、この逆転位
    置から0.75回転正転させてホームポジションに復帰
    させる駆動制御手段とを備えることを特徴とする結束装
    置。
  2. 【請求項2】上記クランプ及びシャーを、それぞれに対
    応させて設けられた流体圧シリンダの各シリンダロッド
    に直結している請求項1記載の結束装置。
  3. 【請求項3】上記結束ユニットが、三分割可能に連結さ
    れた第1フレーム、第2フレーム及び第3フレームを備
    え、上記第1フレームに、駆動源及び駆動ギヤを取付
    け、第2フレームに中間ギヤ、クランプ及びシャーを取
    付け、第3フレームに回転体を取付けている請求項1記
    載の結束装置。
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